JP2654626B2 - 屋根棟換気装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は屋根棟換気装置に関するものであり、一枚屋
根棟の換気装置及びカバープレートに適用される。

本発明の屋根棟換気装置は、カバープレートと換気を
行うための折曲げられたジグザグ状のバッフルとを有し
ている。この換気装置は、すべての型の屋根に適応でき
るように、柔軟な材料にて形成されている。

〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕

従来、一枚屋根棟の換気装置は1981年７月28日の米国
特許第4,280,399（Cunning）に示されるような構成であ
った。これらの換気装置は、柔軟性がある金属またはプ
ラスチックから成り、建物の内側，外側間に空気を流通
させるための気流バッフルを構成する山部及び谷部を備
えている。かぶせられているこけら板あるいは同様な屋
根覆いは、上記引用の特許に示されるように、換気装置
の頂上で支持されている。こけら板及びバッフルは釘あ
るいは鋲にて屋根に固定されている。

本発明の第１の目的は、改良型の屋根棟換気装置を提
供することにある。

また本発明の別の目的は、屋根覆いを充分に支持する
一枚屋根棟の換気装置を提供することにある。

更に本発明の別の目的は、水の侵入から守るための付
加的湿気障壁を備えた一枚屋根棟の換気装置を提供する
ことにある。

その他の目的については、以下の記述を参照すると明
確になる。

〔課題を解決するための手段及び作用〕

本発明の屋根棟換気装置は、一枚板のカバープレート
と、これの一部を折り曲げて一体形成されたバッフル手
段とを備えている。カバープレートは、バッフル手段に
より屋根の上面から離して支持され、バッフル手段と共
に屋根に固定され、屋根の換気口をカバーする。バッフ
ル手段は、換気口からの空気を外に流出させるための穴
を有しており、この穴を介して屋根裏の換気を行う。カ
バープレートの上部は、こけら板等の屋根覆いにより覆
われる。一枚板のカバープレートは、前記屋根覆いに穴
がある場合、建物内に湿気が侵入することを防ぐ役目も
果たす。

〔実施例〕

本発明は、ここに述べる実施例に限定されるわけでは
なく、実際に開示された例に制限されるものでもない。
本実施例は、本発明の理論と、当該技術における当事者
の理解を得るための適用及び実用例を説明するために選
択され、述べられたものである。

第１図は説明のために屋根覆いの一部が切欠された屋
根への使用状態を示す本発明の屋根棟換気装置の部分斜
視図、第２図は第１図の換気装置の部分側面図、、第３
図は第２図の３−３線における断面図である。

図において10は概して、本発明における屋根棟換気装
置を示す。天幕縦木14に接合され、横方向に間隔を隔て
て設置された垂る木12を備えた通常の傾斜した屋根に、
この換気装置10は用いられている。換気口18を設けるべ
く、天幕縦木14から間隔をおいて垂る木12の上面に下見
張り16が取付けられている。

換気装置10は、一枚板のカバープレート20と、このカ
バープレート20を両側縁に沿った折り線よりジグザグに
折り曲げて一体形成されたバッフル22とを備えている。
カバープレート20とバッフル22とは、柔軟性を有する金
属またはプラスチックからなる。バッフル22は、図面に
示されるように、折り曲げによって形成された複数の峰
部をカバープレート20の下面と屋根の上面とに当接させ
て、前記カバープレート20を屋根の上面から離して支持
している。バッフル22の峰部の夫々は、へりが丸くなっ
た形になっているのが望ましく、各峰部の間には、建物
の内部（図示せず）と外気との間を換気口18を通じて空
気を流通させるための穴24が複数形成されている。換気
装置10は、カバープレート20の上部から通常の留め具26
によって、カバープレート20及びバッフル22を下見張り
16に固定して構成されている。屋根覆い材27、例えばこ
けら板または他の入手可能な屋根覆いなどが、カバープ
レート20を覆っており、覆い材27は、通常の留め具28に
よって、カバープレート20と下見張り16とに固定されて
いる。第３図に示されるように、換気口18の上方に位置
する換気装置10によって、建物の内部（図示せず）が湿
気の侵入から守られると共に、気流（矢符30によって図
示）は自由に出入りできるのである。

一枚板のカバープレート25は、これの上部を覆う屋根
覆い材27に穴がある場合、この穴を経て生じる湿気の侵
入を防ぐ役目も果たす。

〔発明の効果〕

以上の如く本発明では、改良された屋根棟換気装置を
提供でき、屋根の換気口をカバーするカバープレートの
取り付けが、充分な支持強度を有して容易に達成され
る。また水の侵入から守るための付加的障壁を備えた一
枚屋根棟の換気装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の屋根棟換気装置の部分破断斜視図、第
２図は第１図の換気装置の部分側面図、第３図は第２図
の３−３線における断面図である。 10……換気装置、18……換気口、20……カバープレー
ト、22……バッフル、24……穴、26,28……留め具、27
……屋根覆い材

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】屋根の換気口を通じて空気を外に流出させ
   るための穴と、前記屋根に固定された複数の峰部とを有
   し、前記換気口をカバーするカバープレートを前記屋根
   の上面から離して支持するバッフル手段を備えた屋根棟
   換気装置において、 前記カバープレートの一部の折り曲げにより、該カバー
   プレートの下に一体形成された前記バッフル手段と、 前記カバープレート及び前記バッフル手段を前記屋根に
   固定するための手段とを備えることを特徴とする屋根棟
   換気装置。
2. 【請求項２】前記屋根と前記カバープレートとに接する
   前記各峰部は丸いへりを有する請求項１記載の屋根棟換
   気装置。