JP4478433B2 - 建築物の換気構造 - Google Patents

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Description

本発明は、陸屋根を用いた建築物の小屋裏空間における換気構造に関する。
従来、建築物の屋根の下側に設けられる小屋裏空間と建築物の外側とを連通する換気部材によって、建築物の小屋裏空間を換気し、夏の直射日光などによって建築物の温度が上昇しないように小屋裏空間の温度が調整されている。屋根の形状が傾斜屋根であった場合、屋根の軒先に内蔵された吸気口を設け、小屋裏頂部に排気口を設ける換気構造が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1で示されるような建築物の換気構造では、建築物の外部から隠されていて視認できない部分である軒裏に換気口が設けられているため、目立つことがなく、さらに、換気面積も軒裏の全域に亘って設置可能であるために換気量も多くなり換気能力も大きくなる。
一方、屋根の形状が陸屋根であった場合、陸屋根には軒が設けられないため、軒下に換気口を設けることができない。従って、建築物の換気のためには、図5に示すように、建築物7の外側壁面71に複数の小屋裏空間と連通する換気金物72を取り付け、小屋裏空間を換気していた。
特開平10−205847号公報(図3)
しかしながら、図5のような陸屋根の建築物の換気構造において、少数の換気金物を取り付けただけでは、換気量が少なく、小屋裏空間の換気としては不十分となる。従って、小屋裏空間全体を十分に換気するためには、非常に多くの換気金物72が必要となる。しかし、このような換気金物72を建築物7の外周に亘って設けることは、見た目が悪くなり、また、これらの換気金物72を取り付けるために多くの孔部を設ける必要があり、さらに、これらの孔部と換気金物72との間全てに防水処理を施す必要があるため、多くの手間とコストがかかる。その上、多くの換気金物72が必要となるので部品点数が増え、さらにコストがかかってしまう。
本発明の目的は、設置の手間やコストを低減できるとともに小屋裏空間を換気できる陸屋根の換気構造を提供することである。
本発明の陸屋根の換気構造は、周縁部分にパラペット100を立設した陸屋根10を有する建築物1の換気構造であって前記パラペット100は、前記陸屋根10の外部側に設けられる外側外部壁材110と、前記陸屋根10の内側に設けられる内側外部壁材120と、を有し、前記パラペット100の上方を前記パラペット100の前記内側外部壁材120の上部から、前記パラペット100の上端部を経て、前記パラペット100の前記外側外部壁材110の上部までを連続して覆う笠木150と、前記パラペット100の前記内側外部壁材120と前記笠木150との間に形成されるとともに、前記笠木150と前記パラペット100との間の空間である上部空間160および建築物外部を連通する第一連通部141Cと、前記パラペット100の上端面において、前記外側外部壁材120と隣接する位置に形成されるとともに、前記上部空間160および前記パラペット100の内部空間を連通する第二連通部143とを備え、前記建築物外部から前記第一連通部141C、前記上部空間160、前記第二連通部143および前記パラペット100の内部空間を通って、前記建築物の陸屋根10の下層に設けられる小屋根裏空間20と前記建築物1外部とを連通する換気通路が形成されことを特徴とする。
この発明によれば、前記換気通路は、前記パラペット100と前記笠木150との間の空間および前記パラペット100の内部空間を備えて、前記小屋裏空間20と建築物1の外部とを連通している。これにより、陸屋根10の周縁部分に予め設置される前記パラペット100に換気構造を設けることができ、従来利用していたような換気金物72などの部材が不要となる。従って、これらの換気金物72を不要にできるので部品点数が減少し、コストダウンを図ることができる。また、小屋裏空間と連通して換気金物72が取り付けられる孔部が不要となり、孔部の防水処理も不要となるうえに、通常の陸屋根10に設けられるパラペット100の上端部の隙間を利用して容易に換気構造が設けられるので、手間やコストがかからず、容易に換気構造を形成することができる。
本発明では、前記パラペット100の前記内側外部壁材120の上部と前記笠木150との間に、前記換気通路を有した連結部材140が設けられて、この連結部材140には、前記上部空間と建築物の外側とを連通する前記第一連通部141Cが設けられることが好ましい。
この発明によると、前記笠木150は、前記パラペット100の一方の側面の上部から上端部を経て他方の側面の上部に連続して設けられ、少なくとも一方の前記パラペット100の側面の上部とこの側面と対向する前記笠木150とを接続する前記連結部材140が設けられ、この連結部材140に上部空間160と建築物1の外側とを連通する連通部141Cが設けられている。これにより、前記笠木150と前記パラペット100の側面との間の前記連結部材140も前記笠木150に覆われることになるので、前記連結部材140から前記上部空間160に雨水が浸入しにくく、防水性の向上を図れる。
また、前記パラペット100は、前記外側外部壁材110と前記内側外部壁材120との間前記笠木150に対向して設けられる通し部材130と、前記通し部材130の下側に設けられるとともにこの通し部材130との間で換気通路となる空洞162を形成する内部壁材111,121と、を備え、前記内部空間は、前記通し部材130と前記外側外部壁材110との間に設けられる隙間161,163および前記空洞162とを含んで構成されることが好ましい。
この発明によると、前記隙間161,163は、前記通し部材130と前記外側外部壁材110または前記内側外部壁材120のうち少なくとも一方との間に設けられ、前記換気通路を構成する前記内部空間は、この隙間161,163と前記空洞162とを含んでいる。このとき、この隙間161,163は、新たに穴あけ作業などにより形成する必要はなく、通し部材130と外部壁材110,120との間で建築物の組立工程上にできる隙間161,163を利用することができる。従って、換気のために新たに隙間161,163を作るなどの必要がないので、換気構造を設けるための手間やコストを低減させることができる。
また、本発明では、前記連結部材140の前記第一連通部141Cには、連結部材140の長手方向に沿って複数のスリット孔143が設けられていることが好ましい。
この発明によると、複数の前記スリット孔143が、前記連通部141Cに設けられているので、前記連結部材140は、建築物1の外側と前記上部空間160との間の通風を可能にするとともに、雨水などの水滴の浸入を防ぐことができ、さらに、スリット孔143により虫や小動物の侵入をも防ぐことができる。尚、このスリット孔143は、一つ設けられているものであってもよく、複数重ねて設けられていてもよい。さらに、スリット孔143の形状は、長円形であってもよく、また格子状や、網状のものであってもよい。網状のスリット孔143を設けることで、さらに細かい粉塵や小さな虫などの侵入を防ぐことが可能となる。
また、本発明では、前記連結部材140には、水切り片が設けられている。
この発明によると、前記連結部材140に水切り片が設けられているので、強風などにより雨水が大量に前記連結部材140に直接吹き付ける状況であった場合においても、雨水の浸入を防ぐことができる。従って、防水能力をさらに高めることができる。
この時、前記水切り片は、前記笠木150側から前記パラペット400の側面側に向かって斜め下方向に伸びる第一の水切り片441Eと、前記パラペット400の側面側から前記笠木150側に向かって斜め下方向に伸びる第二の水切り片442Bとを有し、前記第一の水切り片441Eと前記第二の水切り442Bとは、互いに所定の距離をあけて配置されるとともに、第二の水切り片442Bの先端部から前記連結部材440が取り付けられる前記パラペット400の側面までの距離が、前記第一の水切り片441Eの先端部から前記連結部材440が取り付けられている前記パラペット400の側面までの距離よりも長くなることが好ましい。
この発明によると、前記第一の水切り片441Eと前記第二の水切り片442Bとが、互いに所定間隔で配置されるとともに、第二の水切り片441Eの先端部から前記連結部材440が取り付けられる前記パラペット400の側面までの距離が、前記第一の水切り片441Eの先端部から前記連結部材440が取り付けられている前記パラペット400の側面までの距離よりも長くなる。これにより、例えば、強風などによって雨水が吹き上げられたとしても、大半の雨水は第一の水切り片441Eに当たって排水され、残りの雨水も第二の水切り片442Bに当たってそのまま第二の水切り片442Bの傾斜および第一の水切り片441Eの傾斜を伝って排水される。従って、通風可能となる所定の間隔を開けながらも雨水の浸入を抑える事ができ、より防水性を高めることができる。
また、本発明では、前記通し部材130および内部壁材111,121の表面に防水シートを設けることが好ましい。
この発明では、前記上部空間160および前記隙間161,163に接する前記通し部材130および内部壁材111,121の表面に防水処理が施されている。これにより、上部空間160や隙間161,163に雨水が浸入したり、あるいは水蒸気などによって前記上部空間に水滴が侵入したりした場合でも、これらの水滴が部材間の隙間から進入して建築物1内に浸入することがない。また、これらの水滴は晴天時などによって蒸気となり、換気される。従って、換気構造の防水性をより高めることができる。
また、本発明では、前記笠木150と、前記パラペット100の側面および前記連結部材140との間にシール部材151が設けられていることが好ましい。
この発明によると、前記笠木150と、前記パラペット100の側面および前記連結部材140との間に、シール部材151が設けられている。これにより、前記上部空間160と建築物1外部とは、前記連結部材140でのみ連通されることになる。従って、前記連結部材140が配置されない前記笠木150と前記パラペット100との間や、前記笠木150と前記連結部材140との間からの雨水などの浸入を防止できる。
ここで、本発明では、このシール部材151は、前記笠木150の端部に設けられ、前記パラペット100の側面または前記連結部材140に沿ってパラペット100の上端部に向かって延びていることが好ましい。
この発明では、前記シール部材151は前記パラペット100の側面または前記連結部材140に沿ってパラペット100の上端方向に延びているので、前記笠木150と前記パラペット100との間を確実にシールでき、しかも、笠木150の抜け止めにもなる。従って、シール部材151の密着性があがることで防水性がよくなり、また、簡単に笠木150を固定することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第一の実施の形態]
図1〜図3は第一の実施の形態の陸屋根を有する建築物の換気構造が示されている。
図1は第一の実施の形態の建築物の一部を断面した斜視図である。図2は、図1のパラペットから小屋裏空間までを拡大した断面図である。図3は、図2のパラペットの部分を拡大した断面図である。
図1において、1は、陸屋根10を有する建築物である。この建築物1は、図示しない土台の上に建築物本体が設けられ、この建築物本体に陸屋根10が設けられている。この建築物本体には、複数階からなる室内空間30が設けられ、室内空間30と陸屋根10との間に小屋裏空間20が形成されている。なお、この建築物1は、工場で各建物ユニットやパネルを製造して現場に搬送し、現場で組み立て作業を行うユニット式建物やパネル式建物であってもよく、また、現場に資材を搬送して組み立てる在来工法による建物であってもよい。
陸屋根10は、その外周縁に沿って形成されるパラペット100と、このパラペット100に囲まれる部分に形成される屋上部101とを備え、この屋上部101は、傾斜が非常に小さい平坦な形状であり、表面には図示しない防水層が形成されている。この防水層には、例えば、アスファルト防水やシート防水、モルタル防水や塗膜防水などが用いられる。また、特に防水層が設けられず、スラブ自身の防水性に頼るものであっても構わない。
また、この屋上部101の周縁に沿って、排水溝102(図2参照)が設けられている。図2において、排水溝102は、パラペット100と隣接して設けられているが、所定距離だけ離して形成されているものであってもよい。この排水溝102は、例えば、屋上部101の隅部に図示しない排水口などが設けられている。この排水口は建築物1の外壁11に取り付けられる図示しない樋などと接続されていて、これによって陸屋根10の屋上部101の雨水などを排水している。また、第一の実施の形態における屋上部101は、全て平坦に形成されているが、例えば、小屋裏空間20および室内空間30と屋上部101との出入りを可能とするペントハウスなどが設けられていてもよい。
パラペット100は、図2、図3に示すように、屋上部101から立ち上がって形成される内側外部壁材120と、外壁11の上方に設けられる外側外部壁材110と、この外側外部壁材110および内側外部壁材120の間に配置される通し部材130と、この通し部材130を支持する補助通し部材131と、補助通し部材131に当接し外側外部壁材110および内側外部壁材120と平行に立設される外側内部壁材111および内側内部壁材121とを備えている。また、このパラペット100の上端および両側面の上端側を覆って笠木150が設けられている。
内側外部壁材120および外側外部壁材110は、パラペット100の両側面を形成している。この外壁11および外側外部壁材110は、例えば、ALC(オートクレーブライトコンクリート)などで形成されている。また、外壁11および外側外部壁材110は、表面に防水層を形成するための塗装が施されている。内側外部壁材120は、陸屋根10と連続して形成され、これらの内側外部壁材120および陸屋根10はALCなどで形成されている。また、内側外部壁材120は、屋上部101と同様に表面に防水層を形成したものであってもよい。
通し部材130は、パラペット100の上端部に沿って、外側外部壁材110と内側外部壁材120との間に所定間隔の隙間161A,163Aを設けて配置されている。通し部材130は、通常、木製のものであるが、これに限られず、コンクリートや、鋼鉄などの金属製であってもよい。
補助通し部材131は、通し部材130より幅寸法が小さく形成されていて、その両側面において、外側外部壁材110側には、外側内部壁材111が固定され、内側外部壁材120側には、内側内部壁材121が固定されている。これらの外側内部壁材111、内側内部壁材121および補助通し部材131によって、通し部材130は支持されている。
外側外部壁材110と外側内部壁材111との間の上方の一部は所定間隔だけあけて隙間161Bが形成されている。この隙間161Bは、通し部材130と外側外部壁材110との間に形成された隙間161Aと連通して隙間161を形成している。同様に内側内部壁材121と内側外部壁材120との間には隙間163Aと連通する隙間163Bが設けられて隙間163を形成している。
補助通し部材131の下側で、外側内部壁材111と内側内部壁材121との間は、空洞162となっている。そして、外側内部壁材111には換気孔部113が形成されていて、この換気孔部113によって、隙間161と空洞162とが連通している。尚、隙間161,163は、パラペット100の組み立て工程において生じる隙間であればよく、穴あけ作業などによって形成される必要はない。
また、通し部材130および外側内部壁材111の表面には、防水シート133が設けられていて、水滴などパラペット100内部から建築物1内部に侵入しないようにしている。尚、防水シート133は、その他内側内部壁材121の表面などに設けられていてもよく、すなわち、水滴の浸入が考えられる位置に設けられるものであればよい。
笠木150は、パラペット100の内側外部壁材120の上部と、上端部の通し部材130と、パラペット100の外側外部壁材110の上部とを連続して覆う部材である。パラペット100は、例えば、アルミなどの板金を押出成型したり、プレス成型したり、あるいはプラスチックを押出成型したりすることで形成されている。笠木150の外側表面は、塗装などによって防水処理されている。笠木150は、通し部材130の上端面に対向する面に設けられる笠木設置突起153と、笠木150の内側外部壁材120側面の端部およびパラペット100の内側外部壁材120の間に設けられる連結部材140と、笠木150の端部およびパラペット100の外側外部壁材110の間に設けられるシール部材151とを備えている。
笠木設置突起153は、通し部材130の上端面と対向する面の内側外部壁材120側と外側外部壁材110側とに設けられている。この笠木設置突起153の先端は鉤爪状の突出部が外部側に向かって形成されている。そして、通し部材130の上端面には、先端が内側に鉤爪状の突起となる係合突起部材132が設けられていて、この係合突起部材132の先端部の突起と笠木設置突起153の先端部の突出部とが係合して笠木150をパラペット100に固定している。このように笠木150を固定することで笠木150とパラペット100との間に上部空間160が形成される。
連結部材140は、笠木150の内側外部壁材120側の端部の内面側と、パラペット100の内側外部壁材120の上端部とを連結している。連結部材140は、アルミやステンレスなどの金属を、押出成型したりプレス成型したりすることにより形成されている。この連結部材140は、パラペット100および笠木150に沿って陸屋根10の周縁全域に設けられている。連結部材140は、建築物の外側と上部空間160とを連通させる本発明の第一連通部である連通部141Cを有する第一連結部材141と、第一連結部材141に内側外部壁材120に固定される第二連結部材142とを備えている。
第一連結部材141は、基端部において通し部材130にねじ止めなどによって固定される固定部141Aと、この固定部141Aと略垂直に形成されて笠木150の端部方向に略水平に延びる水平部141Bと、水平部141Bと所定の角度で屈折して複数のスリット孔143が設けられている連通部141Cと、連通部141Cから下方に伸びる通路形成部141Dと、通路形成部141Dから所定の角度で伸びる第一の水切り片141Eとを備えている。
固定部141Aは、通し部材130の内側外部壁材120側の側面に、例えばねじ止めや接着剤などにより固定されている。尚、この固定には、その他各種の固定方法が用いられてもよく、また、固定位置についても通し部材130の内側外部壁材120側の側面に限らず、例えば通し部材130の上端面であってもよい。
固定部141Aから略垂直に折り曲げられて水平に伸びて水平部141Bが形成され、この水平部141Bは、笠木150との間に空間を形成して換気通路の一部となる。連通部141Cには、長手方向によって複数のスリット孔143が設けられている。このスリット孔143の形状は、略楕円形状に形成され、さらにこのスリット孔143の他に網状部材などを重ねて設ける構造としてもよい。このスリット孔143は、上部空間160と建築物の外側との連通を可能にしている。また、外側外部壁材110の上端面には面材170が設けられ、この面材170に第二連通部であるスリット孔143が形成されている。
通路形成部141Dは連通部141Cから下方向に向かって伸び、その端部に第一の水切り片141Eが形成されている。
第二連結部材142は、一端部に設けられて第一連結部材141の水平部141Bに当接する当接部142Bと、他端部に設けられる第二の水切り片142Dと、その中間部に当接部142Bから略垂直に折り曲げられて内側外部壁材120の外側面に固定される固定部142Aと、固定部142Aから折り返して上方に伸びる折り返し部142Cとを備えている。
当接部142Bは、水平部141Bと当接して、例えば溶接などによって固定されている。これにより、水平部141Bと当接部142Bとの間から雨水などが浸入しないようになっている。固定部142Aには、笠木150側において、折り返し部142Cが当接している。そして、これらの折り返し部142Cおよび固定部142Aは、この折り返し部142Cの笠木150側から固定部142Aを貫通するねじによって内側外部壁材120に固定されている。
第二の水切り片142Dは、折り返し部142Cの端部から笠木150側に向かって斜め下方向に伸びて形成されている。前述した第一の水切り片141Eと、この第二の水切り片142Dとで、連結部材140から雨水などが浸入することを防いでいる。これらの第二の水切り片142Dと、第一の水切り片141Eとは、所定寸法の間隔が開けられて配置されていて、この間隔が換気通路の一部となる。
また、台風時などにおいて、強風を伴う雨がこの連結部材140の下方から吹き上げられた場合においては、第一の水切り片141Eによって笠木150側から浸入しようとする雨水を防ぐことができ、第二の水切り片142Dによって内側外部壁材側から進入しようとする雨水の浸入を防ぐことができる。この場合においても、換気通路が確保されているので、雨水の浸入を抑えつつ換気を行うことができる。また、第二の水切り片142Dおよび第一の水切り片141Eはそれぞれ斜め下方向に伸びているため、雨水はこの傾斜を伝って排水される。
シール部材151は、例えば、ゴムや合成樹脂などの弾性部材によって形成されている。このシール部材151は、一端が笠木150の端部のシール支持部152に固定されている。
シール部材151は、基端部が断面略円形に形成されていて、この円形部はシール支持部152で挟持固定されている。シール部材151はシール支持部152から一旦下方に伸び、円弧を描くように上方に伸びて外側外部壁材110と当接している。そして、シール部材151は、弾性力によって外側外部壁材110側に付勢されていて、外側外部壁材110に密着している。また、シール部材151は、外側外部壁材110(または連結部材140)に沿って上方に所定寸法伸びていて、これにより、当接する面積を増やして防水性を高め、さらに、笠木150の抜け止めとしても機能している。
このような建築物1の換気構造について説明する。図1ないし図3において、建築物1の換気通路は、矢印で示されている。すなわち、建築物1は、外気から、連結部材140のスリット孔143、上部空間160、隙間161、換気孔部113、空洞162を通って、小屋裏空間20まで連通していて、これを換気通路としている。そして、小屋裏空間20と各室内空間30とは、図示しない隙間より換気可能とされている。この隙間は、建築物1の建築工程において生じる隙間を利用するものであってよい。このようにパラペット100より換気可能となる小屋裏空間20を形成することで、直射日光により小屋裏空間20が熱せられてもこの換気通路より容易に換気ができるので、著しく小屋裏空間20の温度が上がることがない。
また、水切り片141E,142Dやスリット孔143があるために雨水などが浸入しにくい構造となっている。もし、スリット孔143を抜けて雨水が浸入したとしても通し部材130および外側内部壁材111の表面には防水シート133設けられているので、雨水などの水滴が浸透したりしない。この通し部材130の上端面などの防水シートが設けられる部分が換気通路となっているので、仮に水滴が浸入してそこに水がたまったとしても、晴天時には蒸発して換気されることになるので湿気がたまる事がない。
第一の実施の形態によると、次のような効果が得られる。
(1)建築物1の換気通路は、パラペット100と笠木150との間の上部空間160とパラペット100の内部空間である隙間161および空洞162とを備えて、小屋裏空間20と建築物の外部とを連通している。これにより、パラペット100に換気構造を設けることができ、従来利用していたような換気金物などの部材が不要となり、これらの換気金物を取り付けるために設けていた孔部も不要となる。従って、これらの換気金物を不要にできるので部品点数が減少し、コストダウンを図れ、さらに作業時の手間も省くことができる。また、通常の陸屋根10に設けられるパラペット100の上端部の隙間を利用して容易に換気構造が設けられるので、手間やコストがかからず、容易に換気構造を形成することができる。
(2)笠木150は、パラペット100の内側外部壁材120の上部から上端部を経て外側外部壁材110の上部に連続して設けられ、パラペット100の内側外部壁材120の上部と内側外部壁材120と対向する笠木150の端部とを接続する連結部材140が設けられ、この連結部材140に上部空間160と建築物の外側とを連通する連通部141Cが設けられている。これにより、連結部材140も笠木150に覆われることになるので、連通部141Cから雨水が浸入しにくく、防水性の向上を図れる。
(3)通し部材130および外側内部壁材111と外側外部壁材110との間に設けられる隙間161は、新たに穴あけ作業などにより形成する必要はなく、パラペットを組み立てる工程において通し部材130と外側外部壁材110との間にできる隙間を利用することができる。従って、換気のために新たに隙間を作るなどの必要がないので、換気構造を設けるための手間やコストを低減させることができる。
(4)複数のスリット孔143が、連通部141Cに設けられているので、連結部材140は、建築物の外側と上部空間160との間の通風を可能にするとともに、雨水などの水滴の浸入を防ぐことができ、さらに、スリット孔143により虫や小動物の侵入をも防ぐことができる。
(5)スリット孔143以外に連結部材140に水切り片141E,142Dが設けられている。これにより、強風などにより雨水が大量に前記連通部に直接吹き付ける状況であった場合においても、雨水の浸入を防ぐことができる。従って、防水能力をさらに高めることができる。
(6)上部空間160および隙間161に接する通し部材130および外側内部壁材111の表面に防水シート133が設けられている。これにより、水切り片141E,142Dおよびスリット孔143を通って雨水が浸入したり、あるいは水蒸気などによって上部空間160に水滴が侵入したりした場合でも、これらの水滴が部材間の隙間から進入して建築物内に浸入することがない。また、これらの水滴は晴天時などによって蒸気となり、換気される。従って、換気構造の防水性をより高めることができる。
(7)シール部材151はパラペット100の外側外部壁材110に沿ってパラペット100の上端方向に延びているので、笠木150とパラペット100との間を確実にシールでき、しかも、笠木150の抜け止めにもなる。従って、シール部材151の密着性があがることで防水性がよくなり、また、簡単に笠木150を固定することができる。
(8)連結部材140はパラペット100の内側外部壁材120と笠木150とを連結して、この連結部材140の連通部141Cで上部空間160と建築物の外側とを連通している。これにより、連通部141Cを備える連結部材140は陸屋根10の内側に設けられ、強風を伴った雨が吹きつけたとしても陸屋根10の屋上部101があるので、連結部材140を外側外部壁材側に取り付けたときに比べて、連結部材140に雨水が入りにくい。
[第二の実施の形態]
次に本発明の第二の実施の形態について図4を基に説明する。図4は第二の実施の形態の断面図である。なお、第一の実施の形態と同一および類似した構成については同符号で示し、ここでの説明を省略または簡略する。
図4において、パラペット400は、外壁11の上端に設けられる外側外部壁材110と、パラペット400の通し部材130と、通し部材130の下側に補助通し部材131および外側内部壁材411とを有している。このパラペット400は、内側外部壁材を有しておらず、代わりに表面に塩ビシートが張られている。そして、このパラペット400の上端および側面の上部を覆うように笠木150が設けられている。
パラペット400の内側内部壁材121および通し部材130の屋上部101側には、例えば塩ビシートなどの防水層423が設けられていて、雨水などの浸透を防止している。このパラペット400の上部には、防水層423の上から例えばブチルテープなどの図示しない防水シートを介して連結部材440が取り付けられている。この連結部材440によって、笠木150とパラペット400とが連結されている。
この連結部材440は、上部空間160と建築物の外側とを連通する連通部441Cを備えた第一連結部材441と、第一連結部材441に当接して第二の水切り片を形成する第二連結部材442とを備えている。これらの連結部材440は第一の実施の形態の連結部材140と同様に、アルミやステンレスなどの金属性部材を押出成型したりプレス成型したりすることにより形成され、パラペット400に沿って陸屋根10の周縁全域に設けられている。
第一連結部材441は、基端部に形成される固定部441Aと、固定部441Aの端部から形成される連通部441Cと、連通部441Cから上方に伸びる通路形成部441Dと、通路形成部441Dの先端部に設けられる第一の水切り片441Eとを備えている。固定部441Aには、通し部材130への固定を行うための図示しないねじ孔が設けられていて、このねじ孔より通し部材130にねじ止めされている。また、連結部材440と通し部材との間には、前述したようにブチルゴムなどのシート部材が設けられているので、ねじ孔より水が浸入することはない。
連通部441Cは、固定部441Aに対して略垂直かつ略水平となるように形成されている。この連通部441Cは、複数のスリット孔443を有し、このスリット孔443で上部空間160と建築物の外部とが連通している。スリット孔443の形状や大きさはとくに限定されず、例えば、大きめの略長円形状のものであってもよく、非常に細かい網状のものであってもよい。また、スリット孔443が設けられる連通部441Cの面上に、例えば目の細かい網などを配置してもよい。
通路形成部441Dは、連通部441Cから上方に向かって略垂直かつパラペット400の側面と対向して形成されている。この通路形成部441Dパラペット400との間の空間は上部空間160と連通して換気通路の一部となる。
通路形成部441Dの端部からパラペット400の側面に向かって斜め下方向に第一の水切り片441Eが延びている。
第二連結部材442は、通し部材130に固定される固定部442Aと、固定部442Aの端部から形成される第二の水切り片442Bとが備え付けられる。固定部442Aは、第一連結部材441の固定部441Aと同様通し部材130に図示しないねじ孔が設けられている。そして、このねじ孔からねじ止めなどによって通し部材130の側面に固定されている。
第二の水切り片442Bは、固定部442Aから笠木150に向かって、所定の角度で斜め下方向に伸びて形成されている。この第二の水切り片442Bは、前述した第一の水切り片441Eとともに連結部材440から上部空間に水が浸入するのを防止している。これらの水切り片441E,442Bは、連通部441Cよりも上方に設けられていて、連通部441Cのスリット孔を抜けてきた雨水などがこれらの水切り片441E,442Bに当たって排出される。また、第一の水切り片441Eの先端部からパラペット400の側面部までの距離を距離L1、第二の水切り片442Bの先端部からパラペット400の側面部までの距離を距離L2とすると、距離L1は、距離L2よりも短小となるようにこれらの水切り片441E,442Bが形成されている。従って、この連結部材440での換気通路は、図4中矢印でしめすように屈折していて、雨水などが浸入しにくい構造となっている。
このようなパラペット400の換気構造における換気通路も、第一の実施の形態と同様に行われる。すなわち、小屋裏空間20と建築物の外側とは、連結部材440の連通部441Cのスリット孔443、上部空間160、隙間161、空洞162を通る換気通路にて連通され、換気されている。
第二の実施の形態の建築物1の換気通路では、第一の実施の形態で得られた(1)〜(8)の交換の他に、次のような効果が得られる。
(9)第一の水切り片441Eと第二の水切り片442Bが、互いに所定間隔で配置されるとともに、第二の水切り片442Bの先端部から連結部材440が取り付けられるパラペット400の側面までの距離L2が、第一の水切り片441Eの先端部から連結部材440が取り付けられているパラペット400の側面までの距離よりも長くなる。これにより、例えば、強風などによって雨水が吹き上げられたとしても、大半の雨水は第一の水切り片441Eに当たって排水され、残りの雨水も第二の水切り片442Bに当たってそのまま第二の水切り片442Bの傾斜および第一の水切り片441Eの傾斜を伝って排水される。従って、通風可能となる所定の間隔を開けながらも雨水の浸入を抑える事ができ、より防水性を高めることができる。
(10)第一連結部材441および第二連結部材442の双方を通し部材の側面部にねじ止めによって固定するので、内側外部壁材120がないような構造のパラペット400においても容易に換気構造を取り付けることができ、組み立て性の向上が図れる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、第一、および第二の実施の形態では、連結部材140,440を内側外部壁材120側、または内側内部壁材121側に設けた換気構造としたが、これに限らない。例えば、連結部材140,440は、外側外部壁材110と笠木150との間に設けられているものであってもよく、外側外部壁材110側と内側外部壁材120側の双方に設けられているものであっても良い。このように外側外部壁材110側と内側外部壁材120側の双方に連結部材140を設けた構造とした場合、さらに小屋裏空間20の換気能力を向上させることができる。しかし、外壁側に連結部材を設けた場合、強風を伴った雨天時などでは、雨水が直接吹き付けられて上部空間160にまで雨水が浸入するおそれがある。これに対して内側外部壁材120側にのみ連結部材140,440を設けた場合は、陸屋根10の屋上部101である程度風や雨の勢いを抑える事ができるので強風などの影響を減らすことができ、上部空間160への雨水などの浸入を抑える事ができる。
また、第一の実施の形態において、外側内部壁材111と外側外部壁材110との間の隙間161を換気通路としているが、これに限らない。例えば、通し部材130および内側内部壁材121と内側外部壁材120との間の隙間163を換気通路としてもよく、また、これらの隙間161,163の双方を換気通路としてもよい。このように双方の隙間161,163を換気通路とした場合、換気通路が広く確保できるので、換気能力を向上させることができる。しかし、内側外部壁材120と通し部材130および内側内部壁材121との隙間163は、内側外部壁材120側に設けられる連結部材140からの距離が近くなるため、その分水滴などの浸入も多くなる可能性がある。これに対し、外側外部壁材110側に隙間161を設けた場合、連結部材140からの距離が遠くなり、水滴などが連結部材140を通り抜けて進入したとしても通し部材130上の防水シートに落ちることになるので、パラペット内部まで水滴が浸入することがない。
第一および第二の実施の形態において、パラペットの上端部から換気する換気構造を示したが、これに加えて従来のような換気金物(図5参照)を建築物の外周に付加した構造であってもよい。このような構造であれば、従来のように多くの換気金物が不要となり、さらにパラペットの上端部と換気金物とから換気ができるので換気能力を向上させることができる。
第一および第二の実施の形態において、通し部材130の上面にスリット孔143を有する面材170を設けているが、これに限らない。例えば、隙間161に網部材などを設けた構造であってもよい。このようにすることで、スリット孔143より細かい網目を用いれば、隙間からの小動物の侵入をさらに防止することができる。
本発明は、前述した陸屋根を有する建築物に利用できる他、その他のフラット屋根構造を有する建築物や傾斜の緩やかな屋根を有する建築物において、その屋根の周縁部または内部においてパラペットを有する建築物に利用可能である。
本発明の第一の実施の形態にかかる建築物の一部を断面した斜視図である。 第一の実施の形態の建築物のパラペットを断面したときの拡大図である。 第一の実施の形態の建築物のパラペットの上部の拡大断面図である。 本発明の第二の実施の形態の建築物のパラペットの上部の拡大断面図である。 従来の建築物の換気構造を示す全体斜視図である。
符号の説明
1…建築物。
10…陸屋根。
11…外壁。
20…小屋裏空間。
100…パラペット。
110…外側外部壁材。
111…外側内部壁材。
113…換気孔部。
120…内側外部壁材。
121…内側内部壁材。
130…通し部材。
133…防水シート。
140,440…連結部材。
141C,441C…連通部。
141E,441E…第一の水切り片。
142D,442B…第二の水切り片。
160…上部空間。
161…隙間。
162…空洞

Claims (9)

  1. 周縁部分にパラペットを立設した陸屋根を有する建築物において、
    前記パラペットは、前記陸屋根の外部側に設けられる外側外部壁材と、前記陸屋根の内側方向に設けられる内側外部壁材と、を有し、
    前記パラペットの上方を前記パラペットの前記内側外部壁材の上部から、前記パラペットの上端部を経て、前記パラペットの前記外側外部壁材の上部までを連続して覆う笠木と、
    前記パラペットの前記内側外部壁材と前記笠木との間に形成されるとともに、前記笠木と前記パラペットとの間の空間である上部空間および建築物外部を連通する第一連通部と、
    前記パラペットの上端面において、前記外側外部壁材と隣接する位置に形成されるとともに、前記上部空間および前記パラペットの内部空間を連通する第二連通部とを備え、
    前記建築物外部から前記第一連通部、前記上部空間、前記第二連通部および前記パラペットの内部空間を通って、前記建築物の陸屋根の下層に設けられる小屋根裏空間と前記建築物外部とを連通する換気通路が形成される
    ことを特徴とした建築物の換気構造。
  2. 請求項1に記載の建築物の換気構造において、
    前記パラペットの前記内側外部壁材の上部と前記笠木との間に、前記換気通路を有した連結部材が設けられて、
    この連結部材には、前記上部空間と建築物の外側とを連通する前記第一連通部が設けられる
    ことを特徴とした建築物の換気構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建築物の換気構造において、
    前記パラペットは、
    前記外側外部壁材と前記内側外部壁材との間前記笠木に対向して設けられる通し部材と、
    前記通し部材の下側に設けられるとともにこの通し部材との間で換気通路となる空洞を 形成する内部壁材と、
    を備え、
    前記内部空間は、前記通し部材と前記外側外部壁材との間に設けられる隙間および前記空洞とを含んで構成される
    ことを特徴とした建築物の換気構造。
  4. 請求項2または請求項3に記載の建築物の換気構造において、
    前記連結部材の前記第一連通部には、連結部材の長手方向に沿って複数のスリット孔が設けられている
    ことを特徴とした建築物の換気構造。
  5. 請求項2から請求項4のいずれかに記載の建築物の換気構造において、
    前記連結部材には、水切り片が設けられている
    ことを特徴とした建築物の換気構造。
  6. 請求項5に記載の建築物の換気構造において、
    前記水切り片は、前記笠木側から前記パラペットの側面側に向かって斜め下方向に伸びる第一の水切り片と、前記パラペットの側面側から前記笠木側に向かって斜め下方向に伸びる第二の水切り片とを有し、
    前記第一の水切りと前記第二の水切りとは、互いに所定の距離をあけて配置されるとともに、第二の水切り片の先端部から前記連結部材が取り付けられる前記パラペットの側面までの距離が、前記第一の水切り片の先端部から前記連結部材が取り付けられている前記パラペットの側面までの距離よりも長くなる
    ことを特徴とした建築物の換気構造。
  7. 請求項3から請求項6のいずれかに記載の建築物の換気構造において、
    前記通し部材および内部壁材の表面に防水シートを設けた
    ことを特徴とした建築物の換気構造。
  8. 請求項2から請求項7に記載のパラペットの換気構造において、
    前記笠木と、前記パラペットの側面および前記連結部材との間にシール部材が設けられている
    ことを特徴とした建築物の換気構造。
  9. 請求項8に記載の建築物の換気構造において、
    前記シール部材は、前記笠木の端部に設けられ、前記パラペットの側面または前記連結部材に沿ってパラペットの上端部に向かって延びている
    ことを特徴とした建築物の換気構造。
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