JP4030610B2 - コンタクトレンズ用包装容器およびこの包装容器を複数連結した連結構造 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、少なくとも１個の親水性のコンタクトレンズを、殺菌水溶液に保持するためのコンタクトレンズ用包装容器に関するものである。特に、この発明は、複数の使い捨ての親水性のコンタクトレンズが、箱状のコンテナ又はカートンに集合的にかつコンパクトに収納された特定の数量の包装容器の中に保持され、所定の期間、できる限り長期間の消費者の使用のために決められた数量の、又は本質的に数量が測定されたコンタクトレンズを提供することを可能とするコンタクトレンズ用包装容器に関するものである。
【０００２】
親水性のコンタクトレンズを殺菌水溶液中で包装することは、コンタクトレンズの製造業分野で良く知られている。特に、そのような包装容器は、一般的に、いわゆるブリスターパッケージ（半球状のものを有するパッケージ。以後ブリスターパッケージの名称を使用する）から構成されており、ブリスターパッケージは、医師が親水性のコンタクトレンズを保管し、コンタクトレンズを装着したい消費者に分配するために用いられる。一般的に、そのような親水性コンタクトレンズは、１回限りとか短い期間の後で廃棄されるものであって、適当な親水性の重合体材料から製造される。これらの材料は、重合体の組成によって、約２０％から９０％かそれ以上の水分を含んだメタクリル酸ヒドロキシエチルの共重合体等である。一般的に、そのようなコンタクトレンズは、殺菌水溶液に保管され、通常は、等張の食塩溶液に保管され、脱水を防止し、レンズをいつでも装着できる状態に保持する。
【０００３】
【従来の技術】
従来、コンタクトレンズの製造業者は、個々のコンタクトレンズの保管および出荷用の容器として、親水性コンタクトレンズを浸した殺菌食塩溶液を含むストッパー付きガラス瓶を使用していた。各々のガラス瓶は、適当なシリコンのストッパーによって密封されていて、上蓋形態で、安全密閉具として金属蓋が取り付けられていた。使用するため、患者が瓶からコンタクトレンズを取り出そうとした時、最初に、この金属蓋の安全密閉具をその瓶から引き剥がすことが必要であり、その後、ストッパーを取り除いて、適当なプラスチックのピンセットを使用するか、内容物を流し出すかによってコンタクトレンズを瓶から取り出すことになる。これは、極めて複雑な手続きを行なうことを伴うものである。その理由は、実際上、人間の目には見えない、コンタクトレンズの透明な性質によって、瓶の中の食塩溶液からコンタクトレンズを掴み、取り出すことが困難であったからである。
【０００４】
つい最近、ブリスターパッケージの形態で包装する方法が、親水性コンタクトレンズのために開発された。その方法は、簡単で、安い適当な方法で、親水性コンタクトレンズを保管し、出荷することが可能になり、その一方で、同時に、医師や患者がコンタクトレンズを便利に簡単に取り外すことが容易になった。
等張の食塩溶液などの、殺菌水溶液にレンズを浸す方法による、使い捨て又は一回限り使用する親水性コンタクトレンズのための、殺菌密封した保管環境を作るようにした例えば、ブリスターパッケージが、マーチネッツ（Ｍａｒｔｉｎｅｔｚ）に与えられた米国特許第４，６９１，８２０号に記載されている。この特許は、本発明の共通譲り受け人に譲渡され、この特許の開示内容が、参考として本発明に示されている。
【０００５】
従って、上記マーチネッツの米国特許では、親水性のコンタクトレンズを保管して分配するためのブリスターパッケージは、成形されたくぼみが作られている、射出成形か熱成形を施したプラスチックのベース（基板）部分を有し、この成形されたくぼみは、くぼみの縁の回りに突き出た平らなフランジに周囲を取り囲まれている。柔軟なカバーシートがフランジの表面に張り付けられていて、このくぼみを、一般的な液体密閉手段で漏れが無いように囲んでいる。ベース部分のくぼみの中に、１個の親水性のコンタクトレンズが、等張の食塩溶液などの、殺菌水溶液に浸されている。このくぼみの側壁の一部分が傾斜しており、くぼみの底からフランジに向かって上方に延展する斜面を形成しており、それで、カバーシートをフランジから剥ぎ取り、くぼみと傾斜した側壁を露出し、その後、レンズを、くぼみの傾斜した斜面に沿ってくぼみから上方にスライドさせることによって簡単に手で取り出すことができる。
【０００６】
コンタクトレンズを保持するための前述のブリスターパッケージ構造は、明らかに、コンタクトレンズを保管するためにガラス瓶と取り外し可能なストッパー装置を必要とする先行技術の構造よりも顕著な進歩を示しているが、この発明は、くぼみがコンタクトレンズを水溶液に浸してきっちりと支持するようなサイズの実質的に半円形の形態をしていて、簡単に取り外すことができ、また、検査プロセスを容易にするので、ブリスターパッケージの構造の使用と万能性を更に改良するものである。さらに、前述の構造は、第一にその様なブリスターパッケージを個々のコンタクトレンズを分配するための使用を考慮にいれており、その様なブリスターパッケージは、通常、分離されているか、単一の包装であって、レンズの小売りで使用される通常の構造の固い厚紙かダンボールカートンのような、さらに大きい容器に、大量に収納することができる。
【０００７】
従って、その様な使い捨ての親水性コンタクトレンズのユーザに、規定の数量のコンタクトレンズを提供することができることは、重要な態様である。使い捨てのコンタクトレンズは、通常、わずか１日装着するだけで、本質的には、通常、２４時間中８時間から１８時間の間だけ装着され、その後、廃棄される。従って、この発明によれば、短い日数の期間あるいはかなり長い日数の期間分のコンタクトレンズを入れたパッケージの提供を考えることもできるが、コンタクトレンズの１度の提供をパッケージすると、ユーザは保管（貯蔵）することができ、一定の期間で、例えば、３０日の期間というように、コンタクトレンズの提供を補充する目安を与えることができる。従って、この発明は、そのような親水性のコンタクトレンズの規定数量のための包装容器の提供を考慮している。この発明では、これらの包装容器は、箱の中に入れられるようになっており、包装容器内に収納された親水性のコンタクトレンズの数量に関して素早く、正確に判断することができる。またブリスターパッケージは、サイズと外形寸法が扱いにくくならずに、親水性コンタクトレンズを完全に保護するコンパクトな性質を示すカートン状の包装容器に大量に保管できる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
この発明が解決しようとする課題は、親水性のコンタクトレンズのための包装容器であって、複数のコンタクトレンズが、共通の柔軟なカバーシートで相互に結合されるブリスターパッケージの実質的に縮小した基板に配置され、カートン構造でコンパクトに包装されるようになっているパッケージを形成する包装容器を提供することである。
【０００９】
この発明の別の課題は、複数の親水性コンタクトレンズのための包装容器であって、殺菌水溶液に１個のコンタクトレンズを保持する半円形（半球状）のくぼみを有する複数のくさび状あるいは涙形状のブリスターパッケージが、そのブリスターパッケージの基板の中間に位置する弱化ラインを含む１つの柔軟なカバーシートによって１個の列として相互に結合されており、個々のブリスターパッケージが、前記の列から分離されることを可能にして、分離されたブリスターパッケージからコンタクトレンズの分配を容易にする包装容器を提供することである。
【００１０】
この発明の更に別の課題は、極めて小さな外形寸法を有する実質的に固いカートン構造の中に複数重ね合わされ、逆向きにはさみ込まれたブリスターパッケージの列を保管するための包装容器を提供することである。
この発明の更に別の課題は、殺菌水溶液の環境に親水性のコンタクトレンズを保管するための前記タイプのブリスターパッケージの独特な形状のフランジを取り付けた基板構造であって、本質的に小型化されたブリスターパッケージの複数の列が、消費者の長期間の使用のための多量のコンタクトレンズを収納するようになっているカートンあるいは箱状構造内にコンパクトに保持するため、特定の、相互に逆向きになって重なりそして挟み込まれあるいは入れ子状に重ねた状態で配置されるブリスターパッケージの基板構造を提供することである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本質的に、この発明の概念は、複数のブリスターパッケージが、各々殺菌水溶液の中に１個の親水性のコンタクトレンズをそれぞれ収納している、できれば好ましくは、半円形のくぼみを有する包装容器に関するものである。規定の数量のその様なブリスターパッケージは、成形されたプラスチックの基板を有しており、その各々が連続した列に配置されたコンタクトレンズを保持しており、その列や各々の基板は、酸化シリコンバリア材料を共に使用したラミネートされた箔や、プラスチックフィルムや他の適当なカバー材料構造で構成された単一の柔軟なカバーシートで個々に覆われていて、各々の基板に形成されたくぼみに保持された各々のコンタクトレンズのための密封した環境を提供している。弱化ラインが、隣接配置された基板の中間の柔軟なカバーシートに形成されていて、ユーザが必要な時に、１個の親水性コンタクトレンズを保持した個々のブリスターパッケージの列から取り外すことが可能である。
【００１２】
特に、コンタクトレンズの連続した包装容器の複数のそのような列は、相互に結合された平面の形態をなしており、一般的に長方形の容器あるいはカートンの中に重ね合わされて配置されるようになっている。各々の連続的に重ね合わされた列は、逆向きにされ、先に下に敷かれた列に対して回転して逆に置かれ、それぞれの列がはさみ込まれ、コンパクトに入れ子重ね状にお互いを支持する。重ね合わされた列のコンタクトレンズを保持しているくぼみは、下又は上に置かれたブリスターパッケージの１列に対して逆にされており、相互に逆向きのくぼみは、最小の空間でまにあわせるために、はさみ込んだコンパクトな配置で重ね合わせた列のくぼみと隣接するように位置する。この結果、各々の列が単一の柔軟なカバーシートで相互に結合されているブリスターパッケージの複数の平らな列は、実質的に固い長方形の容器あるいはカートン内部で重ね合わされて接触した関係でコンパクト配置となっており、そのような列は、規定数量の使い捨ての親水性のコンタクトレンズを包含しており、ユーザに、希望の数量を供給することができる。例えば、５個のブリスターパッケージが６列重なっている場合は、３０個の親水性のコンタクトレンズであり、本質的に、３０日分のコンタクトレンズの供給となる。勿論、例えば、約９６個の３カ月分の供給のような他のかなり大量分も容易に考えられる。
【００１３】
小型化するため射出成形や熱成形されたプラスチック材料からなる各々のブリスターパッケージの基板は、成形されたそれぞれレンズ収納くぼみを囲んでいる顕著な実質的に固い平面のフランジを有しており、そのくぼみは、フランジの一端方向にずれている。上記フランジは、好ましい実施例によれば、一般的にくさび形状、実際は、二つの集中する側壁を有し、その側壁の反対側の端部は、半円形や凸状に湾曲した端部壁に広がり、一端で湾曲したタブや他のずれた形状を有することができる。しかしながら、他の多くの形状そのものをこの発明に容易に適用され、ブリスターパッケージは、例えば、併願中の米国特許出願番号第０８／４１４，５１４号（整理番号ＶＴＮ−１７１，９０１４Ｚ−ＩＩＩ）に開示されているように種々の形状を有することができる。この特許出願は、本発明の共通譲り受け人に譲渡され、この特許の開示内容が、参考として本発明に示されている。レンズ収納くぼみは、以下に説明するように、各平面フランジの大きな方の端部（側縁）側に形成される。フランジの存在は、重ね合わさっている、つまり交互に下に位置するブリスターパッケージの列に対する支持をするようになっており、それにより、カートン内部で固いコンパクトな包装容器を編成する。重なり合った列の親水性コンタクトレンズを保持するくぼみは、取扱い中に、詰められたカートンに加えられるかもしれないショックや衝撃のような、潜在的に害を与える外部の影響から実質的に保護される。ブリスターパッケージの基板のサイズをかなり小さくする独特のくさび状や涙形状のフランジは、長方形フランジを有する基板と比較してパッケージ列の全体の寸法を小型化して大量のブリスターパッケージの包装を比較的小さな第二パッケージで容易にするばかりでなく、そのようなブリスターパッケージを製造する材料のかなりの節約となる。これは勿論、それらの製造が、製造されるそのような大量の品物を考慮すれば、より経済的なものになる。
【００１４】
ブリスターパッケージの各々の成形された基板は、適当な射出成形や熱成形による、例えば、ポリプロピレンのようなポリオレフィン等の熱可塑性シート材料によって構成することができ、一方、柔軟なカバーシートは、熱可塑性フィルムとアルミニウム箔のラミネートや酸化シリコンを含むバリア材料により構成することができ、カバーシートには、適当に押し形され、親水性のコンタクトレンズを保持するパッケージのくぼみの周りに延展するフランジにヒートシールされるようになっている。柔軟なカバーシートは、ある構造で作られ、『ラミネートの両面印刷の方法とそれにより得られた製品』のタイトルの併願中の１９９３年８月１３日出願の米国特許出願第０８／１０６，３８６号に開示されているような新規な方法で押し形を施すことができる。この出願特許は、本出願の譲受人に同様に譲渡されていて、その開示内容が本特許において、参考として引用されている。
【００１５】
【発明の実施の形態】
この発明により構成されたコンタクトレンズ用包装容器の好適な実施例を添付図面に基づいて以下詳細に説明する。図１（ａ）と図２に一部開けられた状態の長方形カートン１０が概略的に図示されている。カートン１０は、ブリスターパッケージの列を収納するための保管（貯蔵）スペースを持つ下側の内部１２を有すると共に、カートン技術で知られているように、上開口と平らな底壁から上方に伸びる一体の側壁と端部側壁を有し、そのカートン１０は、スリーブ状のカートン外部１４で封じられるようになっている。長方形のカートン１０は、カートン製造技術でよく知られているように、ダンボールで好適に構成され、以下、より具体的に詳細に説明するように、本質的に使い捨ての親水性コンタクトレンズ（図示せず）のコンタクトレンズを密封保持するための包装容器の規定数量の平らな列を収納することができる寸法になっている。勿論、加圧された厚紙、プラスチックや固い耐久性材料等の他の材料も考えられる。
【００１６】
さらに、いわゆる”マッチ箱”カートンとして示されるが、そのマッチ箱カートンは、例えば、併願中の米国特許出願第０８／１４６，７５４号（整理番号ＶＴＮ−９０，９０１４）に開示されているように、開けることができる蓋やカバー部を有するカートンでもよい。なお、上記特許出願の開示内容が本特許において、参考として引用されている。
【００１７】
図示のように、カートン１０は、当業界で公知のように、装飾的な光沢のある、又は半光沢の外部表面を有することが可能で、この外部表面には、内部に入れられた製品を表示する適当な単色あるいは多色の押し形又はエンボスを付けることが可能で、その製品を製造しているか販売している会社に関係する説明文やロゴと、カートンの中に包装された製品の使用に関する指示書きやその他、製品バッチ番号と製造月日を含む説明文および装飾的な表示等を確認することができる。
【００１８】
図１（ａ）の分解斜視図と図２の断面図に示すように、相互に結合されたブリスターパッケージの複数の列２０は、下のカートン部１２に配置されている。列２０の各ブリスターパッケージ２２は、以下更に詳細に説明するように、半円形で外側に湾曲した端部を有する平らな本質的にくさび状か涙形状をしたフランジからなる基板を含む。その基板には本質的に半球形状の凹部であるくぼみが平らなフランジの広い方にずれて形成されている。しかしながら、併願中の米国特許出願番号第０８／４１４，５１４号（整理番号ＶＴＮ−１７１，９０１４Ｚ−ＩＩＩ）に開示されているように、他のフランジ形状もここでは考慮することができ、上記形状は現存する唯一の具体例と思われる。一般にくぼみは密封状態で中に保管（貯蔵）され、一方、適当な殺菌水溶液に浸されるようになっているコンタクトレンズ（図示せず）の曲線形状と一致する形状である。
【００１９】
図１（ｂ）を参照する。ブリスターパッケージ２２は、本質的に複数のレンズ収納くぼみから構成され、本質的にこの長方形の形状の場合、一体ユニットとして射出成形や熱成形される。この場合、１個のコンタクトレンズを各々収納するための５個のくぼみが図１（ａ）の列と同様の方法で成形され、柔軟なカバーシート２４で密封してカバーされている。柔軟なカバーシート２４は、適当な弱化ラインや刻み目が付けてあり、個々のくぼみにアクセスしてそのくぼみからコンタクトレンズを取り出すことができる。それぞれ複数のくぼみを有する基板の周辺に近接して、任意の態様としてその底面に成形したリブ構造２３が設けられており、複数のくぼみを有する一体成形基板に追加的な剛性を与える。
【００２０】
図１（ｂ）の実施例に幾分似ている図１（ｃ）の実施例に関して、この場合、全部で８個のレンズ収納くぼみとなる各々２列で４個のくぼみは、単一成形または熱成形構造の基板２２に成形され、その下面に成形された取り囲む補強リブを有して基板に追加的な剛性と強度を与える。複数のレンズ収納くぼみを含む全体的に一体化した基板は、柔軟なカバーシート２４で密封してカバーすることができ、その、柔軟なカバーシート２４には弱化ラインや刻み目２６が付けてあり、個々のくぼみに選択的にアクセスして切断し、そのくぼみからコンタクトレンズを取り出すことができるようになっている。弱化ラインの各々交差部には、シール（密封）していない適当な領域２７を設けてユーザが柔軟なカバーシートのその部分をつまみ、残りのカバーシートからその部分を剥がし、残りのくぼみに密封して保持されたコンタクトレンズの保全に悪い影響を与えないようにすることができる。
【００２１】
しかしながら、半球状、長円形、長方形等の他のレンズ収納くぼみ形状も容易にこの発明に適用される。
【００２２】
図３から図５に示されたような逆向きで同一平面関係で配置された複数のブリスターパッケージ２２は、柔軟なカバーシート２４で密封して覆われ、柔軟なカバーシート２４には、各ブリスターパッケージの隣接配置基板間に伸びるように、刻み目、不連続スリット等の連続した弱化ライン２６を設けることができる。これによって各々１個のコンタクトレンズを包含している個々のブリスターパッケージ２２を列２０から剥がすことができる。柔軟なカバーシート２４は、熱シーリング、超音波シーリング、接着剤、またはその他の可能な方法でカバーシート２４に向き合うブリスターパッケージの基板のフランジ表面の適当な領域に接着されていて、殺菌された水溶液に浸されたコンタクトレンズを包含した各々のくぼみを、密封して少なくとも包み、それぞれのくぼみの各コンタクトレンズを密封して保持するようになっている。その他のシール位置は、向き合っている柔軟なカバーシート２４の表面と各基板のフランジ面の間の好きな適当な領域や位置に設けることが可能で、それにより十分な接着領域を供給する一方で、柔軟なカバーシートとフランジ要素間の様々な縁部分に接着していない状態を可能にし、指で容易につまめ、切断されたカバーシートをその関連基板から分離することができ、それにより、対応するくぼみに包含されたコンタクトレンズへのアクセスが可能になる。
【００２３】
柔軟なカバーシート２４は、好ましくは、ラミネートされた箔、他のプラスチックに重ねられたバリアフィルム、溶射されたりその他の層、あるいは他の適当な材料構造から構成されていて、これらの材料は、ブリスターパッケージ２２のそれぞれの基板に対向しているフランジ面に接触するようになっている少なくとも一方の外部表面にポリプロピレンフィルムや、ＰＥＴフィルムを有しており、上記したように、フランジとの接着剤によるシールやヒートシールを可能にしている。柔軟なカバーシート２４を構成しているラミネートされた箔は、適当な両面押し形を有する多層構造が可能であり、例えば、併願中の米国特許出願番号第０８／１０６，３８６号に開示されており、その出願は、この出願の譲受人に共通に譲渡されている。
【００２４】
この特許に開示され、図１（ａ）と図２に図示されているように、この発明の包装容器は、大量の使い捨ての親水性コンタクトレンズのパッケージ供給ができるようになっており、各コンタクトレンズは、１日のうちの特定時間だけ使用して、その後、捨てるようになっている。その結果、カートンは、それぞれのブリスターパッケージの各々１個のくぼみ内で、各々殺菌されてシールされた状態で個々に分配されるようにコンタクトレンズを保管することが可能なように要求される。
【００２５】
殺菌水溶液に浸されたコンタクトレンズを有する様々な規定数量の列を各々包含している種々のサイズのカートン構造は、消費者の特定の要求に従って提供することができる。従って、どんな特定のカートン内でも量と位置が変化する異なった数の列が設けられ、以下詳細に説明するように、何日間か、何週間かあるいは何カ月間かにわたる様々な期間のためのレンズの供給を消費者に与える。
【００２６】
この場合、図２を参照した実施例によって説明するように、各々５個のブリスターパッケージ２２が１枚のカバーシート２４で相互に結合されているパッケージの６列がしめされており、その６列は、カートン１０に入れられた３０個のコンタクトレンズの供給を行なうように、それぞれ逆向き位置で入れ子状に重ね合わせる。
【００２７】
図３から図５に示すように、それぞれブリスターパッケージ２２の各基板の一般に涙滴状フランジは、特に図５を参照すれば、それぞれ交互に逆の位置に配置されており、それによりフランジ内のくぼみはお互いに、結果的には隣接する基板の狭いほうの縁端に近接してずれ、各基板の先細った側壁が互いに反対方向に向いて隣接するブリスターパッケージ基板の隣接側壁にぴったり接することができ、列２０の全体の寸法を最少にする。
【００２８】
くぼみが形成されている平面のフランジ表面は、これまで説明したように、１枚の柔軟なカバーシートで密封してカバーされ、そして複数の弱化ラインが、ブリスターパッケージの個々の基板間に沿って同一広がりで伸びるように弱化ラインが形成され、それにより、カートン１０内で全体的に直線形状の列２２を形成するため過剰材料を有する反対側の端部セグメント３０、３２を除いて互いに分離する際に、一般に三角形の複数のカバーシートセグメント（片）２８を構成しているジグザグ弱化ラインパターンを作る。あるいは容易に慣れたダイスカットとなる他の積極的にさらにアピールするデザインでもよい。
【００２９】
図２に示すように、縦に積まれたブリスターパッケージ２２の列は、互いに逆向き（反転）となっており、重ね合わされた列の様々な基板が間に差込まれるように配置される。その列はスペースを最大限節約し、結果として、列サイズの小型化とカートン内にこれら複数列２０の配置において本質的に強い剛性を与える。
【００３０】
各々の列を製造するため典型的に例示され、図６から図９に図示された基板のより具体的な実施例を説明する。平面フランジ４２は、縦の中心線の反対側に伸びる先細の側壁４４、４６を有する形状をしており、その側壁４４、４６は、直線か外側に少し曲がっている。その側壁の広いスペース部分では、一般に半球形の凸状端部４８まで伸び、その狭いスペースの端部では、丸くなった端部５０となっている。図９に特に示すように、凹部としてのくぼみ５２を形成する曲線状のへこみが、フランジ面内にかつ平面フランジ４２の広い方の端部にずれ、広い端部４８の曲率中心と一致する中心点を有して形成されている。そのくぼみ５２は、殺菌水溶液に浸された同様の形状のコンタクトレンズ（図示せず）を収納するようになっている。さらに、フランジ４２の底面には、その底面の周縁部に沿って又は近接して伸びたリブあるいはへこみ４３が設けられており、基板４０に付加的な強度と剛性を与える。
【００３１】
また、ブリスターパッケージ２２のそのようなこれらの複数の基板４０は、図１４に示すように互いに隣接して交互に逆向き配置に配置され、それにより隣接する基板の先細側壁は、本質的に少なくとも１点で接触し、そしてくぼみ５２は、図１４から図１６の実施例に示すように、互い違いになっている。その上、これらのフランジは、上記のように、しかも、図３から図５に示すように、柔軟なカバーシート２４で密封してカバーされる。
【００３２】
参照符号が図６から図９の参照符号と同様の要素を示すものと同一の、図１０から図１３の変形実施例では、基板４０は、フランジ部４２が、先細側壁４４、４６を有する中間部で少し短くなり、そのため、狭い端部の曲率半径が大きくなり少し低くなった以外は図６から図９の実施例に示されたものと略同様である。コンタクトレンズを包含するためのくぼみ５２とそのようなくぼみを囲んでいる広い端部の半円形の形状を含む残りの部分については、図１０から図１３の実施例は、図６から図９に示された実施例と本質的に同一である。
【００３３】
図示したように、ブリスターパッケージ基板の各々特定の列に密封接着される柔軟なカバーシートあるいは部材２４の全体の寸法は、下カートン部１２の内側寸法に一般に一致している外周寸法を有する。下カートン部１２は、ブリスターパッケージの複数重ね合わされ、間にはさまれた列を収納するようになっており、ブリスターパッケージの複数の列に対して軸方向のずれや潜在的な損傷を防止する。
【００３４】
前述したように、ブリスターパッケージ２２の基板４０の小型でコンパクトな特性により、列２０の幅や長さ等の全体の寸法を、基本的に長方形のブリスターパッケージに関する列が持つ寸法よりもかなり小さくすることができる。その結果、それぞれ小さなサイズのカートンに、これまでより大量にブリスターパッケージとコンタクトレンズを供給させることが可能である。そのようなカートンは、購入者や消費者に対し、過度に大きく見えずしかも扱いにくくなく、コンタクトレンズの３カ月分の供給までを容易に保管（貯蔵）することができる。
【００３５】
例えば、図１５と図１６に示すように、ブリスターパッケージ２２の複数の平面列２０が図３から図５にも示されているように設けられており、それらの列２０は、図１６に示すように入れ子重ね位置に逆向きに重ね合わされており、その実施例では、４層の列２０の各層が、総計３２個のブリスターパッケージとなる８個のブリスターパッケージを有し、各列は１枚の柔軟なカバーシート２４で相互に結合されて、図１（ａ）に示したカートンと同様のコンパクトな長いカートンに入れられる。
【００３６】
例えば、図１７から図１９に示すように、コンタクトレンズを保持する大量のブリスターパッケージの列を包装したい場合、一対の平行な隣接配置の同一平面列２０は、各々図１９に示すように、同様に下に列を反転させて且つさら列の層を続けて間に入る様に配され、図１（ａ）に示されたタイプの長方形のカートン１０内でコンパクトな関係で配置される。この配置は、層や列２０の数により６４個から９６個のブリスターパッケージを収納することができる。
【００３７】
図２０から図２２の実施例は、重ね合わされた逆向きの列が各層で３列になっている少し異なった列配置を示しており、一方、図２３から図２５の実施例は、単純に２層の大きめでより平らな長方形のカートン構造の逆向き列２０を示している。
【００３８】
図２６から図２９に示した基板の変形実施例を説明する。この図では、参照符号は、図６から図９の参照符号と同様の要素を同一に示す。この場合、図６から図９の実施例との主な違いは、フランジ部に先細側壁４４、４６が設けられていると言うよりむしろ、フランジ部が狭められて略平行に伸びる側壁を有するということにある。この形状は、くぼみ５２が配される広い端部４８と反対側の丸い端部５０になっているいわゆる”かものはし”の形状を一般に区画する。望むならば、図２６から図２９に示した実施例の基板には、図６から図９の実施例に示された強化リブ構造４３を設けることもできる。
【００３９】
図１（ａ）に示したように、他の同様の形状の基板と関連する前述の基板４０と柔軟なカバーシート２４は、例えば、図１４から図２５に示したように特定の列に組み立てることができる。この場合、一般に平面形状の列は、複数の列とし、また逆向きに反転して重ね合わせた列を含み、第二パッケージに各々コンタクトレンズを保持する必要量のブリスターパッケージを提供することができる。
【００４０】
同様に、図３１から図３４に示した基板の実施例では、図６から図９の実施例の要素と同一か同様の要素は、同一の参照符号で示されており、この場合、平行な側壁４４と４６の先端５０は、上平面から下側に湾曲させることができ、列に組み立てられ第二パッケージに包装されると、改良された強く固い形状となる。下垂した先端５０の部分を下垂部と称する。また、先の実施例のように、密封用柔軟なカバーシートで覆ったこの実施例の適当な数量の基板４０は、先の実施例に関して説明したように、消費者が使用する特定のパッケージを備えるブリスターパッケージの数によって様々な第二パッケージや包みに包装することができる。
【００４１】
上記ブリスターパッケージ列の配列は、それぞれ異なったサイズのカートン構造間に多数の変形と数量を提供することができ、しかも、ブリスターパッケージの様々な列に包含されたコンタクトレンズの仕様書や処方の種類に応じてメーカーが眼科医、検眼士あるいは消費者から受けた小売り注文に従って作ることができる。
【００４２】
前述の内容から異なった消費者の特定のニーズや使用条件に合った様々な目的のための極端に用途の広い第二のあるいは複合容器が得られる。
【００４３】
この発明の好適な実施例と考えられるものについて図示し、記述したが、勿論、この発明の精神を逸脱することなく、形態又は詳細において様々な改良と改造が容易になし得ることが理解される。従って、この発明は、ここに図示し記述した形態と詳細そのものに限定されることなく、また請求の範囲で記述する開示した発明の全体より下位の概念にも限定されない。
【００４４】
なお本発明の好適な実施態様は、以下の通りである。
（Ａ）殺菌水溶液に少なくとも１個の親水性コンタクトレンズを密封して保持するための包装容器であって、
（イ）前記溶液の中に浸したコンタクトレンズを保持するためのくぼみを有する射出成形又は熱成形された少なくとも一つのプラスチックの基板であって、前記少なくとも一つの基板は、前記くぼみの周辺外部に延展するフランジを有し、前記フランジは、広い方のフランジ端部と狭いほうのフランジ端部との間で延展する対向側壁を有し、前記くぼみは、前記平面フランジの広い方の端部に近接して前記基板内の曲線凹状へこみからなり、中に収納されるようになっているコンタクトレンズの形状に略一致する形状を有する前記プラスチックの基板と、
（ロ）前記少なくとも一つの基板上に重ね合わされて、前記フランジの表面上のシール領域に取外し可能にシールできるような寸法の柔軟なカバーシートであって、前記カバーシートは、前記くぼみの周りに密封して延展し、把持可能なつかみ手段を提供するシールされていない縁部分を有して前記くぼみを露出するために前記フランジから前記カバーシートを分離することを可能にし、前記くぼみ内のコンタクトレンズに外部からのアクセスを容易にする前記柔軟なカバーシートとを有する包装容器。
（１）実施態様（Ａ）記載の包装容器であって、前記フランジの前記側壁が、狭くなるフランジ形状を区画する包装容器。
（２）実施態様（Ａ）記載の包装容器であって、前記側壁が、前記平面フランジの反対側の末端の中間に伸びる各々直線形状である包装容器。
（３）上記実施態様（２）記載の包装容器であって、前記フランジの側壁が、前記広い端部から一般にくさび状の形で狭くなるフランジ端部に集まる包装容器。
（４）上記実施態様（２）記載の包装容器であって、前記フランジの側壁が、前記くぼみの周辺から狭くなり、前記狭いフランジ端部の方へ平行関係で伸びる包装容器。
（５）実施態様（Ａ）記載の包装容器であって、前記フランジが、平面であり、その狭い端部で下側に湾曲する包装容器。
（６）実施態様（Ａ）記載の包装容器であって、複数の前記基板が、隣接して配置され、各々の前記基板のそれぞれ各くぼみに配された前記コンタクトレンズの特定数量を包含するために前記柔軟なカバーシートにより列内で相互に結合される包装容器。
（７）上記実施態様（６）記載の包装容器であって、前記複数の基板は、それぞれ一つの前記フランジの広い端部が、隣接して配置された基板の隣接配置の前記フランジの狭い端部に隣接して交互に位置する包装容器。
（８）上記実施態様（７）記載の包装容器であって、前記フランジの隣接して配置された側壁が、互いに縁接触である包装容器。
（９）上記実施態様（６）記載の包装容器であって、前記柔軟なカバーシートが、前記複数の基板上に延展し、各々前記基板の少なくともくぼみの周りで前記各々のフランジと密封して接合される包装容器。
（１０）上記実施態様（９）記載の包装容器であって、前記柔軟なカバーシートが、前記複数の基板に同一平面列で接合する包装容器。
【００４５】
（１１）上記実施態様（６）記載の包装容器であって、前記複数の基板が、１個のコンタクトレンズを各々包含している個々のブリスターパッケージに分離可能である包装容器。
（１２）上記実施態様（９）記載の包装容器であって、弱化ラインが、前記基板の各々の中間にある前記柔軟なカバーシートに形成され、前記複数の基板を、１個のコンタクトレンズを各々包含している個々の包装容器に分離可能である包装容器。
（１３）上記実施態様（１２）記載の包装容器であって、前記柔軟なカバーシートに形成された弱化ラインが、前記カバーシートを少なくとも部分的に伸びる刻み目を含む包装容器。
（１４）上記実施態様（１２）記載の包装容器であって、前記弱化ラインが、前記フランジに隣接する側壁間のつなぎ目に沿って伸び、前記隣接するフランジの側壁と同一広がりを持つラインに沿った前記基板の分離を容易にする包装容器。
（１５）上記実施態様（６）記載の包装容器であって、前記基板の列が、直線的に配置された基板を含み、前記柔軟なカバーシートが、略長方形の形状を有する包装容器。
（１６）上記実施態様（６）記載の包装容器であって、一般に固い自立カートンが、複数の前記列用の包みを含む包装容器。
（１７）上記実施態様（１６）記載の包装容器であって、複数の前記パッケージ列が、互いに反転して重ね合わされ入れ子状関係の前記包み内に配置される包装容器。
（１８）上記実施態様（１７）記載の包装容器であって、前記各々成形されたプラスチック基板の各々のくぼみが、前記フランジの広い端部側にずれており、前記重ね合わされた列が、各々他の前記列の向きに対して反転して前記カートン内でのコンパクトな入れ子状配置を可能にする包装容器。
（１９）上記実施態様（１８）記載の包装容器であって、前記包みが、一般に長方形の形状を有する包装容器。
（２０）上記実施態様（１８）記載の包装容器であって、前記カートンが、ダンボールや加圧厚紙、プラスチックや他の固い材料から構成される包装容器。
【００４６】
（２１）上記実施態様（２０）記載の包装容器であって、印や内容証明の説明文が、前記包みの少なくとも一つの外面に印刷される包装容器。
（２２）実施態様（Ａ）記載の包装容器であって、シールが、前記カバーシートと前記くぼみの周縁を密封して囲む前記フランジの表面との間に形成される包装容器。
（２３）上記実施態様（２２）記載の包装容器であって、前記シールが、ヒートシールを含む包装容器。
（２４）実施態様（Ａ）記載の包装容器であって、前記成形された基板が、熱成形可能なプラスチック材料から構成される包装容器。
（２５）実施態様（Ａ）記載の包装容器であって、前記柔軟なカバーシートが、前記成形されたプラスチック基板のフランジ面に接触するプラスチックフィルムから構成される前記ラミネートの外部層を有する多層ラミネートである包装容器。
（２６）上記実施態様（２５）記載の包装容器であって、前記プラスチックフィルムが、コンタクトレンズを包含するくぼみを密封するために前記成形されたプラスチック基板のフランジ面にヒートシールされる包装容器。
（２７）実施態様（Ａ）記載の包装容器であって、前記射出成形や熱成形されたプラスチック基板と前記柔軟なカバーシートが、共同で、前記くぼみ内の前記コンタクトレンズのための水分と蒸気不浸透な密封された包みを形成する包装容器。
（２８）上記実施態様（２５）記載の包装容器であって、前記柔軟なカバーシートが、複合フィルムとプラスチックフィルムラミネートを含む包装容器。
（２９）上記実施態様（２５）記載の包装容器であって、前記柔軟なカバーシートが、前記外部プラスチックフィルム層間にバリア層材料を含む包装容器。
（３０）上記実施態様（１６）記載の包装容器であって、前記包みが、プラスチック収縮包装フィルムで包まれる包装容器。
【００４７】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、複数の使い捨ての親水性のコンタクトレンズが、箱状のコンテナ又はカートンに集合的にかつコンパクトに収納された特定の数量の包装容器の中に保持され、所定の期間、できる限り長期間の消費者の使用のために決められた数量の、又は本質的に数量が測定されたコンタクトレンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は適当なカートン状容器に保管される規定量のコンタクトレンズのための本発明に係る包装容器すなわちブリスターパッケージの複数の重ね合わされた列の分解斜視図であり、（ｂ）と（ｃ）は、それぞれ本発明に係るブリスターパッケージの異なった実施例を示す図である。
【図２】図１（ａ）の２−２線に沿った断面図である。
【図３】殺菌水溶液に浸したそれぞれ１個のコンタクトレンズを各々包含している複数の剥がせるように相互に結合された涙滴状ブリスターパッケージの１列の斜視図である。
【図４】図３のブリスターパッケージ列の上面図である。
【図５】図３のブリスターパッケージ列の底面図である。
【図６】涙滴状ブリスターパッケージの基板の上面と側面を示す斜視図である。
【図７】図５の基板の底面と側面を示す斜視図である。
【図８】ブリスターパッケージの基板の上面図である。
【図９】図８の９−９線に沿った断面図である。
【図１０】第２実施例に係るブリスターパッケージの基板の上面と側面を示す斜視図である。
【図１１】図１０の基板の底面と側面を示す斜視図である。
【図１２】図１０の基板の上面図である。
【図１３】図１０の１３−１３線に沿った断面図である。
【図１４】本発明に係るブリスターパッケージの１列の上面図である。
【図１５】カートン構造内に配置されたブリスターパッケージの列の複数の重ね合わされ、反転して間にはさまれた層の概略図である。
【図１６】図１５の１６−１６線に沿った断面図である。
【図１７】ブリターパッケージの複数の列とその列の重ね合わされた層を示す図１４に本質的に対応する図である。
【図１８】ブリターパッケージの複数の列とその列の重ね合わされた層を示す図１５に本質的に対応する図である。
【図１９】ブリターパッケージの複数の列とその列の重ね合わされた層を示す図１６に本質的に対応する図である。
【図２０】図１７〜図１９と同様の図であり、ブリターパッケージの複数の平面の列を示し、それぞれの面に３列設けられている。
【図２１】図１７〜図１９と同様の図であり、ブリターパッケージの複数の平面の列を示し、それぞれの面に３列設けられている。
【図２２】図１７〜図１９と同様の図であり、ブリターパッケージの複数の平面の列を示し、それぞれの面に３列設けられている。
【図２３】図１４〜図２２に示された図と同様のブリターパッケージの大量の複数列の配置を示す図である。
【図２４】図１４〜図２２に示された図と同様のブリターパッケージの大量の複数列の配置を示す図である。
【図２５】図１４〜図２２に示された図と同様のブリターパッケージの大量の複数列の配置を示す図である。
【図２６】図６〜図９の図と同様の基板の他の実施例を示す図である。
【図２７】図６〜図９の図と同様の基板の他の実施例を示す図である。
【図２８】図６〜図９の図と同様の基板の他の実施例を示す図である。
【図２９】図６〜図９の図と同様の基板の他の実施例を示す図である。
【図３０】図２６〜図２９の基板を用いるブリスターパッケージの列の上面図である。
【図３１】図６〜図９の図と同様の基板の第４実施例を示す図である。
【図３２】図６〜図９の図と同様の基板の第４実施例を示す図である。
【図３３】図６〜図９の図と同様の基板の第４実施例を示す図である。
【図３４】図６〜図９の図と同様の基板の第４実施例を示す図である。

Claims (17)

1. 殺菌水溶液に少なくとも１個の親水性コンタクトレンズを密封して保持するための包装容器であって、前記包装容器が複数連結された連結構造の形態で用いられる、包装容器において、
   （ａ）前記溶液の中に浸した前記コンタクトレンズを保持するための凹部を有する射出成形又は熱成形されたプラスチックの基板であって、
   前記基板は、前記凹部の周辺外方に延展するフランジを有し、
   前記フランジは、広いフランジ端部、狭いフランジ端部、前記狭いフランジ端部付近で下垂する下垂部、および、側壁を備える、
   基板と、
   （ｂ）前記基板上に重ね合わされて、前記フランジの表面上のシール領域に取外し可能にシールできるような寸法の柔軟なカバーシートと、
   を具備し、
   前記包装容器の前記広いフランジ端部が、この包装容器に連結される他の前記包装容器の前記狭いフランジ端部に隣接して配置されることが可能なように、かつ、隣接して配置されるこれらフランジ端部の側壁が、接触可能なように、前記フランジは、前記凹部の付近で狭くなり、前記狭いフランジ端部の方へほぼ一定の幅で延びている、
   包装容器。
2. 請求項１に記載の包装容器において、
   前記凹部は、中に収納される前記コンタクトレンズの形状に一致する形状の内面を有する、包装容器。
3. 請求項１または２に記載の包装容器において、
   前記カバーシートは、前記下垂部に対向する部分付近において、把持可能なつかみ手段を提供するシールされていない非シール部を有することにより、前記凹部を露出するために前記フランジから前記カバーシートを分離することを可能にし、前記凹部内に収納される前記コンタクトレンズに対する外部からのアクセスを容易にする、包装容器。
4. 請求項１ないし３のいずれか１項に記載の包装容器において、
   前記カバーシートは、前記凹部の周縁を密封して囲み、前記フランジの表面との間にシールを形成する、包装容器。
5. 請求項４に記載の包装容器において、
   前記シールは、ヒートシールを含む、包装容器。
6. 請求項１ないし５のいずれか１項に記載の包装容器において、
   前記基板は、熱成形可能なプラスチック材料から構成される、包装容器。
7. 請求項１ないし６のいずれか１項に記載の包装容器において、
   前記基板および前記カバーシートは、前記凹部内の前記コンタクトレンズのための水分と蒸気不浸透な密封された包みを形成するように共働する、包装容器。
8. 殺菌水溶液に少なくとも１個の親水性コンタクトレンズを密封して保持するための包装容器が複数連結された連結構造において、
   前記包装容器は、
   （ａ）前記溶液の中に浸した前記コンタクトレンズを保持するための凹部を有する射出成形又は熱成形されたプラスチックの基板であって、
   前記基板は、前記凹部の周辺外方に延展するフランジを有し、
   前記フランジは、広いフランジ端部、狭いフランジ端部、前記狭いフランジ端部付近で下垂する下垂部、および、側壁を備える、
   基板と、
   （ｂ）前記基板上に重ね合わされて、前記フランジの表面上のシール領域に取外し可能にシールできるような寸法の柔軟なカバーシートと、
   を具備し、
   前記包装容器の前記広いフランジ端部が、この包装容器に連結される他の前記包装容器の前記狭いフランジ端部に隣接して配置されることが可能なように、かつ、隣接して配置されるこれらフランジ端部の側壁が、接触可能なように、前記フランジは、前記凹部の付近で狭くなり、前記狭いフランジ端部の方へほぼ一定の幅で延びており、
   前記各々の基板は、前記広いフランジ端部が、隣接して配置された前記基板の前記狭いフランジ端部に隣接するように、かつ、隣接して配置された前記基板の側壁が、互いに接触するように、配置されている、
   連結構造。
9. 請求項８に記載の連結構造において、
   前記カバーシートは、複数の前記基板上に延展し、各々の前記基板の少なくとも前記凹部の周りで前記各々の基板のフランジと密接して接合される、連結構造。
10. 請求項８または９に記載の連結構造において、
    前記カバーシートは、前記複数の基板を同一平面で接合する、連結構造。
11. 請求項８ないし１０のいずれか１項に記載の連結構造において、
    前記包装容器の各々は、１個のコンタクトレンズを包含するブリスターパッケージを形成しており、前記ブリスターパッケージは個々に分離可能である、連結構造。
12. 請求項８ないし１１のいずれか１項に記載の連結構造において、
    互いに隣接する前記基板の中間にある前記カバーシートに弱化ラインが形成され、かつ前記弱化ラインは、連結している前記包装容器を、１個のコンタクトレンズを包含している個々の包装容器に分離可能とする、連結構造。
13. 請求項１２に記載の連結構造において、
    前記弱化ラインは、前記カバーシートを少なくとも部分的に通って伸びる刻み目を含む、連結構造。
14. 請求項８ないし１３のいずれか１項に記載の連結構造において、
    前記複数の基板は、アレイ状に配置され、前記カバーシートが、ほぼ長方形の形状を有する、連結構造。
15. 請求項１４に記載の連結構造において、
    複数の前記包装容器を包むための固い自立カートンをさらに具備する、連結構造。
16. 請求項１５に記載の連結構造において、
    連結している前記包装容器は、前記基板の面のうち前記カバーシートが貼り付けられていない面を互いに向かい合わせ、前記凹部同士が対向することなく、複数列重ね合わせて前記自立カートンに包まれる、連結構造。
17. 請求項１６に記載の連結構造において、
    前記各々の基板の前記凹部は、前記フランジにおいて前記広いフランジ端部側にずれており、前記包装容器は、前記凹部が、重ね合わされた前記包装容器の狭いフランジ端部と接するように配置され、前記連結している包装容器が前記自立カートン内で密に重ね合わされる、連結構造。

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