JP4030560B2 - 画像処理装置及び画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及び画像表示装置に関する。
従来の画像表示装置の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の画像表示装置では、最大輝度レベル、最小輝度レベル及び平均輝度レベルを検出し、検出したこれらの情報を用いて、画像信号の輝度レベルをダイナミックレンジ幅まで増幅してコントラストを向上させている。
特許第3,215,388号明細書
一般的に、彩度が高い画像に対応した画像信号では、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つの色信号の間に階調分布のばらつき(差異)があり、これらの色信号には、輝度信号の最大階調値よりも大きな階調値を有する色信号や、輝度信号の最小階調値よりも小さい階調値を有する色信号が含まれることがある。この場合には、特許文献1の技術では、ある色信号において、階調値が大きい成分の間、あるいは階調値が小さい成分の間では、階調差が無くなる色つぶれ現象が発生することがある。
また、特許文献1の技術では、負の色信号については記載されていない。
そこで、本発明は上述の問題に鑑みて成されたものであり、負の色信号を含んだ画像信号に対してコントラストを向上することと、色つぶれを抑制しつつコントラストを向上することができる技術を提供することを目的とする。
この発明は、
複数の色信号からなる入力画像信号に画像処理を行う画像処理装置において、
前記入力画像信号から得られる輝度信号に対し、フレーム毎の最大階調値あるいはそれに準ずる値である輝度信号最大階調情報値と、最小階調値あるいはそれに準ずる値である輝度信号最小階調情報値とを検出して輝度情報値として出力する輝度情報検出部と、
前記輝度情報値に基づいて、補正パラメータを算出する補正制御部と、
前記補正パラメータに基づいて、前記画像信号を構成する複数の色信号に対して階調補正を行う階調補正部とを備え、
前記複数の色信号は負の値をも取り得る
ことを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記の発明によれば、輝度信号における最大階調値あるいはそれに準ずる値と輝度信号における最小階調値あるいはそれに準ずる値とに基づいて、負の色信号を含む画像信号に対して階調補正を行うので、負の色信号を含む画像信号に対しても、コントラストを向上することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態1に係る画像表示装置は、入力端子1と、受信部2と、画像処理装置7と、表示部6とを備えている。入力端子1には、テレビやコンピューター等で用いられている所定の形式の画像信号Daが入力される。受信部2は、入力端子1に入力された画像信号Daを受信して、当該画像信号Daを画像処理装置7で処理可能な形式に変換して画像信号Dbとして出力する。例えば受信部2は、画像信号Daを、R(赤)、G(緑)、B(青)の3つの色信号を含むデジタル形式の画像信号に変換して画像信号Dbとして出力する。受信部2は、入力された画像信号Daがアナログ形式の信号の場合にはA/D変換器などで構成され、入力された画像信号Daがデジタル形式の信号の場合にはその形式に適合した所定の復調器等などで構成される。
画像処理装置7は、輝度情報検出部3と、補正制御部4と、階調補正部5とを備えている。受信部2から出力された画像信号Dbは、画像処理装置7の輝度情報検出部3及び階調補正部5に入力される。輝度情報検出部3は、入力された画像信号Dbに含まれるRGBの3つの色信号から輝度信号Yiを算出し、輝度情報値Yiを検出して補正制御部4に出力する。補正制御部4は、階調補正部5が画像信号Dbに対する階調補正を行う際に使用する補正パラメータPaを輝度情報値Yiに基づいて算出し、階調補正部5に出力する。
階調補正部5は、入力された補正パラメータPaを用いて画像信号Dbに対して階調補正を行い、それを画像信号Dcとして表示部6に出力する。表示部6は、入力された画像信号Dcに基づいて画像を表示する。表示部6は、例えば、液晶ディスプレイ、DMD(Digital Micromirror Device)ディスプレイ、EL(electro−luminescence)ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイであって、反射型、透過型、あるいは自発光デバイスなどのあらゆる表示手段を適用できる。
図2は、輝度情報検出部3の詳細な構成を示すブロック図である。図2に示されるように、輝度情報検出部3は、マトリクス回路8と、ヒストグラム生成部9と、最大階調検出部10と、最小階調検出部11と、平均階調検出部12とを備えている。
受信部2から入力された画像信号Dbに含まれる、赤の色信号DbR、緑の色信号DbG及び青の色信号DbBは、マトリクス回路8に入力される。マトリクス回路8は、入力されたDbR、DbG、DbBから、
DbY=0.30×DbR+0.59×DbG+0.11×DbB …式(1)
により輝度信号DbYを算出し、算出した輝度信号DbYをヒストグラム生成部9および平均階調検出部12に出力する。輝度信号DbYの算出式は、入力信号の形式に応じて異なる式あるいは異なる係数を用いてもよく、また、演算を簡素化するため、より簡易的な式を用いてもよい。
ヒストグラム生成部9は、1フレーム分の輝度信号DbYにおける階調値のヒストグラムを生成する。最大階調検出部10は、ヒストグラム生成部9で生成されたヒストグラムから、1フレーム分の輝度信号DbYにおける輝度信号最大階調情報値YMAXを検出して出力する。最小階調検出部11は、ヒストグラム生成部9で生成されたヒストグラムから、1フレーム分の輝度信号DbYにおける輝度信号最小階調情報値YMINを検出して出力する。平均階調検出部12は、1フレーム分の輝度信号DbYにおける階調値の平均階調を算出し、輝度信号平均階調YAVGとして出力する。
ここで、「最大階調情報値」とは、最大階調値あるいは所定方法で検出される当該最大階調値に準ずる値を意味している。また「最小階調情報値」とは、最小階調値あるいは所定の方法で検出される当該最小階調値に準ずる値を意味している。これらについては後で詳細に説明する。
図3は、ヒストグラム生成部9が生成するヒストグラムの一例を示す図である。図中の横軸は階調値(階級)を示し、縦軸は度数、つまり1フレーム分の輝度信号DbYに含まれる各階調の画素数を示している。なお以下の説明では、1画素分の輝度信号DbYは例えば8ビットのデータで構成されており、その階調値が“0”から“255”までの値を採り、その階調数は“256”とする。
本実施の形態1に係るヒストグラム生成部9は、256の階調数を8階調ごとに32の領域に分割し、当該32の領域をヒストグラムの階級としている。そして、各階級での中心値付近の値、本例では、当該中心値よりも大きくかつ最も中心値に近い整数値を当該階級の代表値としている。例えば、階調値“0”から“7”までで構成される階級では、中心値は“3.5”となるため、当該階級の代表値は“4”となる。図3の横軸の数字は各階級の代表値を示している。
なお、階級の中心値が整数であれば、当該中心値を当該階級の代表値としても良い。また、本例のように階級の中心値が整数でなく小数の場合であっても、階級の代表値として当該階級の中心値を採用しても良い。階級の中心値が小数の場合には、本例のように、階級の代表値として当該階級の中心値付近の整数を採用することによって、演算量を低減できる。
このように、本実施の形態1に係るヒストグラム生成部9では、8つの連続する階調値からなる領域を一つの階級としているため、図3に示されるヒストグラムの各度数は、8階調分の信号の総和となる。例えば、横軸の数値4に示された度数は、1フレーム分の輝度信号DbYに含まれる、階調値0から階調値7までの信号の総和に相当する。
なお、図3のヒストグラムとは異なり、各階調値ごとに画素の度数を計数してヒストグラムを生成してもよい。つまり、各階級を一つの階調値で構成するようにしても良い。この場合には、各階級の代表値は当該階級を構成する階調値そのものとなる。また、階調数を分割する場合には、その分割数は32以外でも良く、当該分割数を減らすことによって、ヒストグラム生成部9での演算量を低減することができる。分割数は、処理可能な演算量と、階調補正部5で必要とされる階調補正精度とに基づいて決定される。
最大階調検出部10は、以上のようにして生成されたヒストグラムにおいて、階級の最大から最小に向かって度数を累積し、それによって得られる累積度数HYwが所定のしきい値YAよりも初めて大きくなる階級の代表値を抽出する。そして最大階調検出部10は、抽出した代表値を輝度信号最大階調情報値YMAXとして出力する。
一方、最小階調検出部11は、ヒストグラム生成部9で生成されたヒストグラムにおいて、階級の最小から最大に向かって度数を累積し、それによって得られる累積度数HYbが所定のしきい値YBよりも初めて大きくなる階級の代表値を抽出する。そして最小階調検出部11は、抽出した代表値を輝度信号最小階調情報値YMINとして出力する。
図3に示されるヒストグラムでは、累積度数HYwがしきい値YAよりも初めて大きくなる階級の代表値は“212”であるため、この“212”が輝度信号最大階調情報値YMAXとなる。この輝度信号最大階調情報値YMAXは、1フレーム分の色信号DbYにおける最大階調値ではなく、累積度数HYw及びしきい値YAを用いて検出された、最大階調値に準ずる値である。
また図3の例では、累積度数HYbがしきい値YBよりも初めて大きくなる階級の代表値は“12”であるため、この“12”が輝度信号最小階調情報値YMINとなる。この輝度信号最小階調情報値YMINは、1フレーム分の色信号DbYにおける最小階調値ではなく、累積度数HYb及びしきい値YBを用いて検出された、最小階調値に準ずる値となる。
なお、累積度数HYwを計算することなく、度数が計数されている階級のうち最も大きい階級の代表値を輝度信号最大階調情報値YMAXとして出力しても良い。この場合には、各階級が一つの階調値で構成されているヒストグラムが使用されると、輝度信号最大階調情報値YMAXは、1フレーム分の色信号DbYにおける最大階調値となり、各階級が複数の階調値で構成されているヒストグラムが使用されると、1フレーム分の色信号DbRにおける最大階調値に準ずる値となる。図3の例では、階調値“236”が輝度信号最大階調情報値YMAXとなる。
また、累積度数HYbを計算することなく、度数が計数されている階級のうち最も小さい階級の代表値を輝度信号最小階調情報値YMINとして出力しても良い。この場合には、各階級が一つの階調値で構成されているヒストグラムが使用されると、輝度信号最小階調情報値YMINは、1フレーム分の色信号DbYにおける最小階調値となり、各階級が複数の階調値で構成されているヒストグラムが使用されると、1フレーム分の色信号DbYにおける最小階調値に準ずる値となる。図3の例では、階調値“4”が輝度信号最小階調情報値YMINとなる。
このように、1フレーム分の画像信号Dbから得られる輝度信号DbYにおける最大階調値に準ずる値は、累積度数HYw及びしきい値YAを用いて検出されるか、あるいは各階級が複数の階調値で構成されているヒストグラムにおいて、度数が計数されている階級のうち最も大きい階級の代表値となる。同様に、1フレーム分の画像信号Dbから得られる輝度信号DbYにおける最小階調値に準ずる値は、累積度数HYb及びしきい値YBを用いて検出されるか、あるいは各階級が複数の階調値で構成されているヒストグラムにおいて、度数が計数されている階級のうち最も小さい階級の代表値となる。
なお、最大階調値に準ずる値は最大階調値と偶然に一致することもあるし、最小階調値に準ずる値は最小階調値と偶然に一致することもある。
なお本例では、累積度数HYw、HYbは、ヒストグラム生成部9で生成していたが、最大階調検出部10及び最小階調検出部11で生成しても良い。
これらの輝度信号最大階調情報値YMAX、輝度信号最小階調情報値YMIN、および輝度信号平均階調YAVGは、輝度情報値Yiとして輝度情報検出部3から補正制御部4に出力される。
補正制御部4は、入力された輝度情報値Yiに基づいて補正パラメータPaを算出し、階調補正部5に出力する。補正パラメータPaは例えば以下に説明するパラメータK1、K2、BK、SH、DISTの集合である。図4及び図5は補正制御部4におけるパラメータの算出法の互いに異なる例を示す。
図4に示す例においては、横軸(x軸)及び縦軸(y軸)がともに階調値を示すxy座標系において、輝度情報値Yiに含まれる輝度信号最大階調情報値YMAX、輝度信号最小階調情報値YMIN及び輝度信号平均階調YAVGをx軸に示し、輝度信号最大階調情報値YMAX、輝度信号最小階調情報値YMIN及び輝度信号平均階調YAVGにおける階調補正を行う際のそれぞれの目標値YMAXt、YMINt、YAVGtをy軸に示す。
補正制御部4は、xy座標(YAVG、YAVGt)とxy座標(YMIN、YMINt)とを結ぶ直線を考え、当該直線の傾きK1と、xy座標(YMAX、YMAXt)とxy座標(YAVG、YAVGt)とを結ぶ直線を考え、当該直線の傾きK2と、上記傾きK1の直線とx軸との交点におけるx座標の値BKとを、それぞれパラメータK1、K2、BKとして以下の式(2)、(3)、(4)で求める。
K1=(YAVGt−YMINt)/(YAVG−YMIN) …式(2)
K2=(YMAXt−YAVGt)/(YMAX−YAVG) …式(3)
BK=YMIN−YMINt/K1 …式(4)
SH、DISTは、図中に示したとおり
SH=YAVG …式(5)
DIST=YAVGt …式(6)
とする。
この時、図に示したように、正の色信号に対する処理を、原点を中心に点対称に負の色信号に対して同様に行うことにより、負の色信号に対しても、正の色信号に対する効果と同様の効果を得ることができる。
ここで、各色信号R、G、Bの上限値をCLIM1、下限値をCLIM2(負の数)として、図4に示している。輝度信号最大階調情報値YMAX、輝度信号最小階調情報値YMIN、および輝度信号平均階調YAVGから算出したパラメータPaを用いて、各色信号R、G、Bの上限値CLIM1、負の数である下限値CLIM2までの範囲の色信号の階調補正をすることができる。
このようにK1およびK2の2つの傾きにより階調補正を行うことで、輝度信号最小階調情報値YMIN、輝度信号最大階調情報値YMAX、および輝度信号平均階調YAVGの3つの輝度情報値に対して、目標値を設定することができ、コントラストを向上させると同時に任意の階調特性に変換することができる。
図5に示される例では、x軸及びy軸がともに階調値を示すxy座標系において、輝度情報値Yiに含まれる輝度信号最大階調情報値YMAX及び輝度信号最小階調情報値YMINをx軸に示し、輝度信号最大階調情報値YMAX及び輝度信号最小階調情報値YMINにおける階調補正を行う際のそれぞれの目標値YMAXt、YMINtをy軸に示す。
補正制御部4は、xy座標(YMIN,YMINt)とxy座標(0,0)とを結ぶ直線を考え、当該直線の傾きK1と、xy座標(YMAX,YMAXt)とxy座標(YMIN,YMINt)とを結ぶ直線を考え、当該直線の傾きK2と、上記傾きK1の直線とx軸との交点におけるx座標の値BKとを、それぞれパラメータK1、K2、BKとして以下の式(7)、(8)、(9)で求める。
K1=(YMINt)/(YMIN) …式(7)
K2=(YMAXt−YMINt)/(YMAX−YMIN) …式(8)
BK=0 …式(9)
SH、DISTは、図中に示したとおり
SH=YMIN …式(10)
DIST=YMINt …式(11)
このようにBK=0に固定して階調補正することで、人間の目に敏感な暗い部分の階調変化が少なくなり、階調補正特性の時間的な変化に伴う画像のちらつきなどを感じにくくすることができる。
またここで、YMINt=YMINとするとK1=1固定となり、YMIN以下の輝度では階調補正されなくなるので、さらに画像の階調飛びや階調のつぶれなどを感じにくくすることができる。
そして補正制御部4は、求めたパラメータK1、K2、BK、SH、DISTを補正パラメータPaとして階調補正部5に出力する。
補正実行部5は、補正パラメータPaが求められる際に使用された1フレーム分の画像信号Dbに対して、当該補正パラメータPaに基づいて階調補正を行う。この階調補正は、1フレームごとに行っても良いし、数フレーム(2乃至9フレーム)に1回の割合で行っても良い。また、補正パラメータPaが求められる際に使用された1フレーム分の画像信号Dbより、1フレームから数フレーム(2乃至9フレーム)遅れた画像信号に対して、当該補正パラメータPaに基づいて階調補正を行っても良い。
図6は、パラメータK1、K2、BK、SH、DISTを用いて階調補正を行う場合の階調補正部5の詳細な構成を示すブロック図である。図6に示されるように、階調補正部5は、絶対値算出部13r、13g、13bと、比較条件判断部14r、14g、14bと、減算器15r、15g、15bと、乗算器16r、16g、16bと、加算器17r、17g、17bと、符号調整部18r、18g、18bと、リミッタ19r、19g、19bとを備えている。
絶対値算出部13r、13g、13bには、色信号DbR、DbG、DbBがそれぞれ入力される。絶対値算出部13r、13g、13bは、色信号DbR、DbG、DbBの符号に応じて符号信号sDbR、sDbG、sDbBを符号調整部18r、18g、18bに出力し、また、色信号DbR、DbG、DbBの絶対値を算出し、絶対値信号DbRa、DbGa、DbBaとして、比較条件判断部14r、14g、14bに出力する。また、比較条件判断部14r、14g、14bのそれぞれには、パラメータK1、K2、BK、SH、DISTが入力される。
比較条件判断部14rは、入力された絶対値信号DbRaをそのまま減算器15rに出力する。比較条件判断部14rはまた、パラメータSHをしきい値として用いて、絶対値信号DbRaの階調値とパラメータSHとを画素単位で比較し、絶対値信号DbRaの階調値がパラメータSHより小さいときには、パラメータBKを値subRとして減算器15rに出力し、パラメータK1を値mulRとして乗算器16rに出力し、“0”を値addRとして加算器17rに出力する。
一方、比較条件判断部14rは、絶対値信号DbRaの階調値がパラメータSH以上のときには、パラメータSHを値subRとして減算器15rに出力し、パラメータK2を値mulRとして乗算器16rに出力し、パラメータDISTを値addRとして加算器17rに出力する。
ただし、図4の場合のように、BKが0でない場合は、比較条件判断部14rは、絶対値信号DbRaの階調値とパラメータBKとを画素単位で比較し、絶対値信号DbRaの階調値がパラメータBKより小さいときには、“0”を値subRとして減算器15rに出力し、“0”を値mulRとして乗算器16rに出力し、“0”を値addRとして加算器17rに出力する。
減算器15rは、絶対値信号DbRaの階調値から値subRを減算し、その減算結果を乗算器16rに出力する。乗算器16rは、入力された減算結果と値mulRを乗算し、その乗算結果を加算器17rに出力する。加算器17rは、入力された乗算結果と値addRを加算し、その加算結果を符号調整部18rに出力する。符号調整部18rは、符号信号sDbRが正を表す場合は、入力された加算器17rの加算結果をそのまま出力し、符号信号sDbRが負を表す場合は、入力された加算器17rの加算結果を負数にしてリミッタ19rに出力する。リミッタ19rは、符号調整部18rの出力の値が、設定可能な階調値の範囲(ダイナミックレンジ)を超えている場合には、その範囲内に入るように符号調整部18rの出力の値を制限して色信号DcRとして出力する。
同様に、比較条件判断部14gは、絶対値信号DbGaを減算器15gに出力するとともに、絶対値信号DbGaの階調値がパラメータSHより小さいときには、パラメータBKを値subGとして減算器15gに出力し、パラメータK1を値mulGとして乗算器16gに出力し、“0”を値addGとして加算器17gに出力する。比較条件判断部14gは、絶対値信号DbGaの階調値がパラメータSH以上のときには、パラメータSHを値subGとして減算器15gに出力し、パラメータK2を値mulGとして乗算器16gに出力し、パラメータDISTを値addGとして加算器17gに出力する。
また、図4の場合のように、BKが0でない場合は、比較条件判断部14gは、絶対値信号DbGaの階調値とパラメータBKとを画素単位で比較し、絶対値信号DbGaの階調値がパラメータBKより小さいときには、“0”を値subGとして減算器15gに出力し、“0”を値mulGとして乗算器16gに出力し、“0”を値addGとして加算器17gに出力する。
減算器15gは、絶対値信号DbGaの階調値から値subGを減算し、乗算器16gは、減算器15gでの減算結果と値mulGを乗算し、加算器17gは、乗算器16gでの乗算結果と値addGを加算する。符号調整部18gは、符号信号sDbGが正を表す場合は、入力された加算器17gの加算結果をそのまま出力し、符号信号sDbGが負を表す場合は、入力された加算器17gの加算結果を負数にしてリミッタ19gに出力する。リミッタ19gは、符号調整部18gの出力の値が、設定可能な階調値の範囲を超えている場合には、その範囲内に入るように符号調整部18gの出力の値を制限して色信号DcGとして出力する。
同様に、比較条件判断部14bは、絶対値信号DbBaを減算器15bに出力するとともに、絶対値信号DbBaの階調値がパラメータSHより小さいときには、パラメータBKを値subBとして減算器15bに出力し、パラメータK1を値mulBとして乗算器16bに出力し、“0”を値addBとして加算器17bに出力する。比較条件判断部14bは、絶対値信号DbBaの階調値がパラメータSH以上のときには、パラメータSHを値subBとして減算器15bに出力し、パラメータK2を値mulBとして乗算器16bに出力し、パラメータDISTを値addBとして加算器17bに出力する。
また、図4の場合のように、BKが0でない場合は、比較条件判断部14bは、絶対値信号DbBaの階調値とパラメータBKとを画素単位で比較し、絶対値信号DbBaの階調値がパラメータBKより小さいときには、“0”を値subBとして減算器15bに出力し、“0”を値mulBとして乗算器16bに出力し、“0”を値addBとして加算器17bに出力する。
減算器15bは、絶対値信号DbBaの階調値から値subBを減算し、乗算器16bは、減算器15bでの減算結果と値mulBを乗算し、加算器17bは、乗算器16bでの乗算結果と値addBを加算する。符号調整部18bは、符号信号sDbBが正を表す場合は、入力された加算器17bの加算結果をそのまま出力し、符号信号sDbBが負を表す場合は、入力された加算器17bの加算結果を負数にしてリミッタ19bに出力する。リミッタ19bは、符号調整部18bの出力の値が、設定可能な階調値の範囲を超えている場合には、その範囲内に入るように符号調整部18bの出力の値を制限して色信号DcBとして出力する。
階調補正部5が以上のように構成されることにより、各色信号の階調補正前の階調値をA0、階調補正後の階調値をA1とすると、(A0の絶対値)<SHのときにはA1=(A0の符号)((A0の絶対値)−BK)×K1となり、(A0の絶対値)≧SHのときには、A1=(A0の符号)((A0の絶対値)−SH)×K2+DISTとなる。ただし、設定可能な階調値の範囲の上限値が“CLIM1”の場合において、(A0の符号)((A0の絶対値)−BK)×K1>CLIM1、あるいは(A0の符号)((A0の絶対値)−SH)×K2+DIST>CLIM1のときには、A1は“CLIM1”に制限される。また、設定可能な階調値の範囲の下限値が“CLIM2”の場合において、(A0の符号)((A0の絶対値)−BK)×K1<CLIM2、あるいは(A0の符号)((A0の絶対値)−SH)×K2+DIST<CLIM2のときには、A1は“CLIM2”に制限される。
このように、輝度信号DbYから検出した輝度情報Yiにより算出したパラメータPaを正の色信号だけではなく、負の色信号に対して、図4及び図5のように正の色信号と点対称に階調補正を行うことにより、回路規模を抑えながら、負の色信号にも正の色信号と同様の効果を得ることができる。
以上のように、実施の形態1の画像処理装置によれば、輝度信号における最大階調値あるいはそれに準ずる値と輝度信号における最小階調値あるいはそれに準ずる値とに基づいて、負の色信号を含む画像信号に対して階調補正を行うので、負の色信号を含む画像信号に対しても、コントラストを向上することができる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態2に係る画像表示装置は、上述の実施の形態1に係る画像処理装置において、画像処理装置7の替わりに画像処理装置21を備えるものである。
本実施の形態2に係る画像処理装置21は、色情報検出部20と、補正制御部27と、階調補正部28とを備えている。受信部2から出力された画像信号Dbは、画像処理装置21の色情報検出部20及び階調補正部28に入力される。色情報検出部20は、入力された画像信号Dbに含まれるRGBの3つの色信号から、色情報値Ciを検出して補正制御部27に出力する。補正制御部27は、階調補正部28が画像信号Dbに対する階調補正を行う際に使用する補正パラメータPaを色情報値Ciに基づいて算出し、階調補正部28に出力する。
図8は色情報検出部20の詳細な構成を示すブロック図である。図8に示されるように、本実施の形態2に係る色情報検出部20は、ヒストグラム生成部22r、22g、22bと、最大階調検出部23r、23g、23bと、最小階調検出部24r、24g、24bと、色信号最大階調検出部25と、色信号最小階調検出部26とを備えている。
受信部2から出力された画像信号Dbに含まれる、赤の色信号DbR、緑の色信号DbG及び青の色信号DbBは、ヒストグラム生成部22r、22g、22bにそれぞれ入力される。
ヒストグラム生成部22rは、1フレーム分の色信号DbRにおける階調値のヒストグラムを生成する。最大階調検出部23rは、ヒストグラム生成部22rで生成されたヒストグラムから、1フレーム分の色信号DbRにおける最大階調情報値RMAXを検出して色信号最大階調検出部25に出力する。最小階調検出部24rは、ヒストグラム生成部22rで生成されたヒストグラムから、1フレーム分の色信号DbRにおける最小階調情報値RMINを検出して色信号最小階調検出部26に出力する。
ここで、「最大階調情報値」とは、最大階調値あるいは所定方法で検出される当該最大階調値に準ずる値を意味している。また「最小階調情報値」とは、最小階調値あるいは所定方法で検出される当該最小階調値に準ずる値を意味している。これらについては後で詳細に説明する。
図9は、ヒストグラム生成部22rが生成するヒストグラムの一例を示す図である。図中の横軸は階調値(階級)を示し、縦軸は度数、つまり1フレーム分の色信号DbRの画素数を示している。なお以下の説明では、1画素分の色信号DbRは例えば8ビットのデータで構成されており、その階調値が“0”から“255”までの値を採り、その階調数は“256”とする。
本実施の形態2に係るヒストグラム生成部22rは、256の階調数を8階調ごとに32の領域に分割し、当該32の領域をヒストグラムの階級としている。そして、各階級での中心値付近の値、本例では、当該中心値よりも大きくかつ最も中心値に近い整数値を当該階級の代表値としている。例えば、階調値“0”から“7”までで構成される階級では、中心値は“3.5”となるため、当該階級の代表値は“4”となる。図9の横軸の数字は各階級の代表値を示している。
なお、階級の中心値が整数であれば、当該中心値を当該階級の代表値としても良い。また、本例のように階級の中心値が整数でなく小数の場合であっても、階級の代表値として当該階級の中心値を採用しても良い。階級の中心値が小数の場合には、本例のように、階級の代表値として当該階級の中心値付近の整数を採用することによって、演算量を低減できる。
このように、本実施の形態2に係るヒストグラム生成部22rでは、8つの連続する階調値からなる領域を一つの階級としているため、図9に示されるヒストグラムの各度数は、8階調分の信号の総和となる。例えば、横軸の数値4に示された度数は、1フレーム分の色信号DbRに含まれる、階調値0から階調値7までの画素数の総和に相当する。
なお、図9のヒストグラムとは異なり、各階調値ごとに度数を計数してヒストグラムを生成してもよい。つまり、各階級を一つの階調値で構成するようにしても良い。この場合には、各階級の代表値は当該階級を構成する階調値そのものとなる。また、階調数を分割する場合には、その分割数は32以外でも良く、当該分割数を減らすことによって、ヒストグラム生成部22rでの演算量を低減することができる。分割数は、処理可能な演算量と、階調補正部5で必要とされる階調補正精度とに基づいて決定される。
最大階調検出部23rは、以上のようにして生成されたヒストグラムにおいて、階級の最大から最小に向かって度数を累積し、それによって得られる累積度数HRwが所定のしきい値RAよりも初めて大きくなる階級の代表値を抽出する。そして最大階調検出部23rは、抽出した代表値を最大階調情報値RMAXとして出力する。
一方、最小階調検出部24rは、ヒストグラム生成部22rで生成されたヒストグラムにおいて、階級の最小から最大に向かって度数を累積し、それによって得られる累積度数HRbが所定のしきい値RBよりも初めて大きくなる階級の代表値を抽出する。そして最小階調検出部24rは、抽出した代表値を最小階調情報値RMINとして出力する。
なお、図9には負の値を有する階調値が示されているが、実施の形態2では、負の値を有する階調値は無視して、正の値を有する階調値の中の最小値を求めている。
図9に示されるヒストグラムでは、累積度数HRwがしきい値RAよりも初めて大きくなる階級の代表値は“212”であるため、この“212”が最大階調情報値RMAXとなる。この最大階調情報値RMAXは、1フレーム分の色信号DbRにおける最大階調値ではなく、累積度数HRw及びしきい値RAを用いて検出された、最大階調値に準ずる値である。
また図9の例では、正の範囲で累積度数HRbがしきい値RBよりも初めて大きくなる階級の代表値は“12”であるため、この“12”が最小階調情報値RMINとなる。この最小階調情報値RMINは、1フレーム分の色信号DbRにおける最小階調値ではなく、累積度数HRb及びしきい値RBを用いて検出された、最小階調値に準ずる値となる。
なお、累積度数HRwを計算することなく、度数が計数されている階級のうち最も大きい階級の代表値を最大階調情報値RMAXとして出力しても良い。この場合には、各階級が一つの階調値で構成されているヒストグラムが使用されると、最大階調情報値RMAXは、1フレーム分の色信号DbRにおける最大階調値となり、各階級が複数の階調値で構成されているヒストグラムが使用されると、1フレーム分の色信号DbRにおける最大階調値に準ずる値となる。図9の例では、階調値“236”が最大階調情報値RMAXとなる。
また、累積度数HRbを計算することなく、度数が計数されている階級のうち最も小さい階級の代表値を最小階調情報値RMINとして出力しても良い。この場合には、各階級が一つの階調値で構成されているヒストグラムが使用されると、最小階調情報値RMINは、1フレーム分の色信号DbRにおける最小階調値となり、各階級が複数の階調値で構成されているヒストグラムが使用されると、1フレーム分の色信号DbRにおける最小階調値に準ずる値となる。図9の例では、階調値“4”が最小階調情報値RMINとなる。
このように、1フレーム分の画像信号Dbから得られる色信号DbRにおける最大階調値に準ずる値は、累積度数HRw及びしきい値RAを用いて検出されるか、あるいは各階級が複数の階調値で構成されているヒストグラムにおいて、度数が計数されている階級のうち最も大きい階級の代表値となる。同様に、1フレーム分の画像信号Dbから得られる色信号DbRにおける最小階調値に準ずる値は、累積度数HRb及びしきい値RBを用いて検出されるか、あるいは各階級が複数の階調値で構成されているヒストグラムにおいて、度数が計数されている階級のうち最も小さい階級の代表値となる。他の色信号DbG、DbBについても同様である。
なお、最大階調値に準ずる値は最大階調値と偶然に一致することもあるし、最小階調値に準ずる値は最小階調値と偶然に一致することもある。
色信号DbG及び色信号DbBに関しても、色信号DbRと同様に処理される。ヒストグラム生成部22gでは1フレーム分の色信号DbGにおける階調値のヒストグラムが生成され、最大階調検出部23gは、当該ヒストグラムから、1フレーム分の色信号DbGにおける最大階調情報値GMAXを検出して色信号最大階調検出部25に出力する。最小階調検出部24gは、ヒストグラム生成部22gで生成されたヒストグラムから、1フレーム分の色信号DbGにおける最小階調情報値GMINを検出して色信号最小階調検出部26に出力する。同様に、ヒストグラム生成部22bで1フレーム分の色信号DbBにおける階調値のヒストグラムが生成され、最大階調検出部23bは、当該ヒストグラムから、1フレーム分の色信号DbBにおける最大階調情報値BMAXを検出して色信号最大階調検出部25に出力する。最小階調検出部24bは、ヒストグラム生成部22bで生成されたヒストグラムから、1フレーム分の色信号DbBにおける最小階調情報値BMINを検出して色信号最小階調検出部26に出力する。
色信号最大階調検出部25は、最大階調情報値RMAX、GMAX、BMAXから、1フレーム分の色信号DbR、DbG、DbBにおける最大階調情報値を検出してこれを色信号最大階調情報値MAXとして出力する。具体的には、色信号最大階調検出部25は、最大階調情報値RMAX、GMAX、BMAXうち最も大きい値を色信号最大階調情報値MAXとして出力する。
一方、色信号最小階調検出部26は、最小階調情報値RMIN、GMIN、BMINから、1フレーム分の色信号DbR、DbG、DbBにおける最小階調情報値を検出してこれを色信号最小階調情報値MINとして出力する。具体的には、色信号最小階調検出部26は、最小階調情報値RMIN、GMIN、BMINうち最も小さい値を色信号最小階調情報値MINとして出力する。そして、色信号最大階調情報値MAX及び色信号最小階調情報値MINは、色情報値Ciとして補正制御部27に入力される。
色信号最大階調情報値MAXは、最大階調情報値RMAX、GMAX、BMAXのそれぞれが1フレーム分の単色の色信号における最大階調値である場合には、1フレーム分の複数種類の色信号DbR、DbG、DbB全体における最大階調値となり、最大階調情報値RMAX、GMAX、BMAXのそれぞれが1フレーム分の単色の色信号における最大階調値に準ずる値である場合には、1フレーム分の複数種類の色信号DbR、DbG、DbB全体における最大階調値に準ずる値となる。
同様に、色信号最小階調情報値MINは、最小階調情報値RMIN、GMIN、BMINのそれぞれが1フレーム分の単色の色信号における最小階調値である場合には、1フレーム分の複数種類の色信号DbR、DbG、DbB全体における最小階調値となり、最小階調情報値RMIN、GMIN、BMINのそれぞれが1フレーム分の単色の色信号における最小階調値に準ずる値である場合には、1フレーム分の複数種類の色信号DbR、DbG、DbB全体における最小階調値に準ずる値となる。
なお本例では、累積度数HRw、HRb等は、ヒストグラム生成部22r、22g、22bで生成していたが、最大階調検出部23r、23g、23b及び最小階調検出部24r、24g、24bで生成しても良い。
補正制御部27は、入力された色情報値Ciに基づいて補正パラメータPaを算出し、階調補正部28に出力する。補正パラメータPaは例えば以下に説明するパラメータK及びBKの集合である。図10は補正制御部27における補正パラメータPaの算出法を示す図である。図10において、x軸及びy軸がともに階調値を示すxy座標系において、色情報値Ciに含まれる色信号最大階調情報値MAX及び色信号最小階調情報値MINをx軸に示し、色信号最大階調情報値MAX及び色信号最小階調情報値MINにおける階調補正を行う際のそれぞれの目標値MAXt,MINtをy軸に示す。補正制御部27は、xy座標(MAX,MAXt)とxy座標(MIN,MINt)とを結ぶ直線を考え、当該直線の傾きKと、当該直線とx軸との交点におけるx座標の値BKとを、それぞれパラメータK、BKとして以下の式(12)、(13)で求める。
K=(MAXt−MINt)/(MAX−MIN) …式(12)
BK=MIN−MINt/K …式(13)
そして補正制御部27は、求めたパラメータK、BKを補正パラメータPaとして補正実行部28に出力する。
目標値MAXt、MINtは、補正制御部27内において、例えば以下の式(14)、(15)で簡単に求めることが出来る。
MAXt=MAX+(MAX−MIN)×Kmax …式(14)
MINt=MIN−(MAX−MIN)×Kmin …式(15)
ただし、Kmax、Kminは、0から1程度の数で、あまり大きな数に設定すると、コントラストが高くなり過ぎて、見にくい映像になることがある。
目標値MAXt、MINtは、設定可能な階調値の範囲(ダイナミックレンジ)の上限値及び下限値を超えて設定できないため、MAXtは、MAXt≦CLIM1を満たすように設定される。ここでCLIM1は正の上限である。MINtは、MINt≧0を満たすように設定される。
階調補正部28は、補正パラメータPaが求められる際に使用された1フレーム分の画像信号Dbに対して、当該補正パラメータPaに基づいて階調補正を行う。この階調補正は、1フレームごとに行っても良いし、数フレーム(2乃至9フレーム)に1回の割合で行っても良い。また、補正パラメータPaが求められる際に使用された1フレーム分の画像信号Dbより、1フレームから数フレーム(2乃至9フレーム)遅れた画像信号に対して、当該補正パラメータPaに基づいて階調補正を行っても良い。
図11は階調補正部28の詳細な構成を示すブロック図である。図11に示されるように、階調補正部28は、絶対値算出部34r、34g、34b、減算器29r、29g、29bと、乗算器30r、30g、30bと、比較器31r、31g、31bと、条件判断部32r、32g、32bと、リミッタ33r、33g、33bとを備えている。
受信部2から出力された画像信号Dbに含まれる色信号DbR、DbG、DbBは、絶対値算出部34r、34g、34bにそれぞれ入力される。絶対値算出部34r、34g、34bは、色信号DbR、DbG、DbBの符号に応じて符号信号sDbR、sDbG、sDbBを条件判断部32r、32g、32bにそれぞれ出力し、また、色信号DbR、DbG、DbBの絶対値をそれぞれ算出し、色信号の絶対値信号DbRa、DbGa、DbBaとして出力し、比較器31r、31g、31bにそれぞれ入力されるとともに、減算器29r、29g、29bにそれぞれ入力される。
補正制御部27で算出されたパラメータBKは、比較器31r、31g、31b及び減算器29r、29g、29bに入力される。補正制御部27で算出されたパラメータKは、乗算器30r、30g、30bに入力される。
減算器29rは、1画素分のデータごとに、絶対値信号DbRaの階調値からパラメータBKを差し引いて、その結果を乗算器30rに出力する。同様に、減算器29gは、1画素分のデータごとに、絶対値信号DbGaの階調値からパラメータBKを差し引いて、その結果を乗算器30gに出力し、減算器29bは、1画素分のデータごとに、絶対値信号DbBaの階調値からパラメータBKを差し引いて、その結果を乗算器30bに出力する。
乗算器30rは、減算器29rでの演算結果にパラメータKを乗算して条件判断部32rに出力する。同様に、乗算器30gは、減算器29gでの演算結果にパラメータKを乗算して条件判断部32gに出力し、乗算器30bは、減算器29bでの演算結果にパラメータKを乗算して条件判断部32bに出力する。
比較器31rは、1画素分のデータごとに、絶対値信号DbRaの階調値とパラメータBKとの比較を行い、その比較結果を条件判断部32rに出力する。同様に、比較器31gは、1画素分のデータごとに、絶対値信号DbGaの階調値とパラメータBKとの比較を行い、その比較結果を条件判断部32gに出力し、比較器31bは、1画素分のデータごとに、絶対値信号DbBaの階調値とパラメータBKとの比較を行い、その比較結果を条件判断部32bに出力する。
条件判断部32rは、比較器31rにおいて、絶対値信号DbRaの階調値がパラメータBKよりも大きいと判断された場合には、乗算器30rでの演算結果を選択し、それ以外のときには“0”を選択して、符号信号sDbRが正のときはそのまま、符号信号sDbRが負のときは負数に変換して、乗算器30rでの演算結果をリミッタ33rに出力する。同様に、条件判断部32gは、比較器31gにおいて、絶対値信号DbGaの階調値がパラメータBKよりも大きいと判断された場合には、乗算器30gでの演算結果を選択し、それ以外のときには“0”を選択して、符号信号sDbGが正のときはそのまま、符号信号sDbGが負のときは負数に変換して、乗算器30gでの演算結果をリミッタ33gに出力し、条件判断部32bは、比較器31bにおいて、絶対値信号DbBaの階調値がパラメータBKよりも大きいと判断された場合には、乗算器30bでの演算結果を選択し、それ以外のときには“0”を選択して、符号信号sDbBが正のときはそのまま、符号信号sDbBが負のときは負数に変換して、乗算器30bでの演算結果をリミッタ33bに出力する。
リミッタ33rは、入力された値が設定可能な階調値の範囲(図10におけるCLIM1とCLIM2、以下同じ)を超えている場合には、当該範囲内に入るようにその値を制限して、それを色信号DcRとして出力する。同様に、リミッタ33gは、入力された値が設定可能な階調値の範囲を超えている場合には、当該範囲内に入るようにその値を制限して、それを色信号DcGとして出力し、リミッタ33bは、入力された値が設定可能な階調値の範囲を超えている場合には、当該範囲内に入るようにその値を制限して、それを色信号DcBとして出力する。
リミッタ33r、33g、33bから出力される階調補正後の色信号DbR、DbG、DbB、つまり色信号DcR、DcG、DcBは画像信号Dcとして表示部6に入力される。
ここで、色信号DbR、DbG、DbBのそれぞれの階調補正前の階調値をA0、階調補正後の階調値をA1とすると、本実施の形態2に係る階調補正部28は、
(A0の絶対値)≦BKのときには
A1=0
とし、
(A0の絶対値)>BKのときには、
A1=(A0の符号)((A0の絶対値)−BK)×K
としている。
図12(a)は、階調補正前の1フレーム分の画像信号Dbの各色信号DbR、DbG、DbBの階調分布と、当該画像信号Dbから得られる輝度信号DbYの階調分布とを示している。図12(b)は、階調補正後の画像信号Db、つまり画像信号Dcの各色信号DcR、DcG、DcBの階調分布と、以下の式(1’)により当該画像信号Dcから得られる輝度信号DcYの階調分布とを示している。
DcY=0.30×DcR+0.59×DcG+0.11×DcB …式(1’)
式(1)と同様、輝度信号DcYの算出式は、入力信号の形式に応じて異なる式を用いてもよく、また、演算を簡素化するため、より簡易的な式を用いてもよい。
図12に示される例では、階調補正前の色信号DbR、DbG、DbBのうち、青(B)の色信号DbBにおける最大階調値が最も大きく、これが色信号最大階調情報値MAXとなっている。そして、目標値MAXtをCLIM1としている。また、色信号最小階調情報値MINと目標値MINtを同じ値としている。
このように、正の色信号から得た色情報値Ciにより算出したパラメータPaを正の色信号だけではなく、負の色信号に対して、図10のように正の色信号と点対称に階調補正を行うことにより、回路規模を抑えながら、負の色信号にも正の色信号と同様の効果を得ることができる。
本実施の形態2に係る色情報検出部20としては、上述の図8に示される構成の替わりに、図13に示される構成を採用しても良い。図13に示される色情報検出部20は、比較器35r、35g、35bと、最大階調記憶部36r、36g、36bと、最小階調記憶部37r、37g、37bと、上述の色信号最大階調検出部25及び色信号最小階調検出部26とを備えている。
受信部2から出力された画像信号Dbに含まれる色信号DbR、DbG、DbBは、比較器35r、35g、35bにそれぞれ入力される。比較器35rは、1画素分のデータごとに、色信号DbRの階調値と、最大階調記憶部36rが記憶している最大階調情報値RMAXとを比較し、色信号DbRの階調値の方が大きければ当該階調値を最大階調記憶部36rに出力し、小さければ何も出力しない。最大階調記憶部36rは、比較器35rから出力された色信号DbRの階調値を、新たな最大階調情報値RMAXとして記憶し、当該最大階調情報値RMAXを更新する。そして最大階調記憶部36rは、比較器35rにおいて1フレーム分の色信号DbRに対する処理が完了すると、その時点で記憶する最大階調情報値RMAXを色信号最大階調検出部25に出力し、最大階調情報値RMAXの値をリセットして、以後同様の動作を行う。従って、本例では、色信号最大階調検出部25で取り扱われる最大階調情報値RMAXは、1フレーム分の色信号DbRにおける最大階調値となる。
また比較器35rは、1画素分のデータごとに、色信号DbRの階調値と、最小階調記憶部37rが記憶している最小階調情報値RMINとを比較し、色信号DbRの階調値の方が小さければ当該階調値を最小階調記憶部37rに出力し、大きければ何も出力しない。最小階調記憶部37rは、比較器35rから出力された色信号DbRの階調値を、新たな最小階調情報値RMINとして記憶し、当該最小階調情報値RMINを更新する。そして最小階調記憶部37rは、比較器35rにおいて1フレーム分の色信号DbRに対する処理が完了すると、その時点で記憶する最小階調情報値RMINを色信号最小階調検出部26に出力し、最小階調情報値RMINの値をリセットして、以後同様の動作を行う。従って、本例では、色信号最小階調検出部26で取り扱われる最小階調情報値RMINは、1フレーム分の色信号DbRにおける最小階調値となる。
色信号DbG及び色信号DbBに関しても、色信号DbRと同様に処理される。比較器35gでは、比較器35rと同様に、色信号DbGの階調値と最大階調情報値GMAXとの比較が行われ、その比較結果によって色信号DbGの階調値が最大階調記憶部36gに出力される。また比較器35gでは、色信号DbGの階調値と、最小階調情報値GMINとの比較が行われ、その比較結果によって色信号DbGの階調値が最小階調記憶部37gに出力される。最大階調記憶部36g及び最小階調記憶部37gは、入力される色信号DbGの階調値を、それぞれ新たな最大階調情報値GMAX及び最小階調情報値GMINとして記憶し、比較器35gにおいて1フレーム分の色信号DbGに対する処理が完了すると、その時点で記憶する最大階調情報値GMAX及び最小階調情報値GMINを色信号最大階調検出部25及び色信号最小階調検出部26にそれぞれ出力する。
同様に、比較器35bでは、色信号DbBの階調値と最大階調情報値BMAXとの比較が行われ、その比較結果によって色信号DbBの階調値が最大階調記憶部36bに出力される。また比較器35bでは、色信号DbBの階調値と最小階調情報値BMINとの比較が行われ、その比較結果によって色信号DbBの階調値が最小階調記憶部37bに出力される。最大階調記憶部36b及び最小階調記憶部37bは、入力される色信号DbBの階調値を、それぞれ新たな最大階調情報値BMAX及び最小階調情報値BMINとして記憶し、比較器35bにおいて1フレーム分の色信号DbBに対する処理が完了すると、その時点で記憶する最大階調情報値BMAX及び最小階調情報値BMINを色信号最大階調検出部25及び色信号最小階調検出部26にそれぞれ出力する。
色信号最大階調検出部25は、上述のように、最大階調情報値RMAX、GMAX、BMAXうち最も大きい値を色信号最大階調情報値MAXとして出力し、色信号最小階調検出部26は、最小階調情報値RMIN、GMIN、BMINうち最も小さい値を色信号最小階調情報値MINとして出力する。なお本例では、色信号最大階調情報値MAXは、1フレーム分の色信号DbR、DbG、DbBにおける最大階調値となり、色信号最小階調情報値MINは、1フレーム分の色信号DbR、DbG、DbBにおける最小階調値となる。
このように、色信号最大階調情報値MAXとして、1フレーム分の色信号DbR、DbG、DbBにおける最大階調値を採用し、色信号最小階調情報値MINとして、1フレーム分の色信号DbR、DbG、DbBにおける最小階調値を採用する場合には、図13に示されるように色情報検出部20を構成することにより、各色信号DbR、DbG、DbBの階調値のヒストグラムを生成する必要が無いため、当該色情報検出部20の構成を簡素化できる。
図14は、色情報検出部20の他の構成を示すブロック図である。図14に示される色情報検出部20は、最大最小比較部40と、最大階調ヒストグラム生成部41と、最小階調ヒストグラム生成部42と、最大階調検出部43と、最小階調検出部44とを備えている。
受信部2から出力された画像信号Dbに含まれる色信号DbR、DbG、DbBは全て最大最小比較部40に入力される。最大最小比較部40は、入力された色信号DbR、DbG、DbBの階調値のうち最大のものを画素単位で抽出し、最大階調値RGBMAXとして最大階調ヒストグラム生成部41に出力する。また最大最小比較部40は、入力された色信号DbR、DbG、DbBの階調値のうち最小のものを画素単位で抽出し、最小階調値RGBMINとして最小階調ヒストグラム生成部42に出力する。
最大階調ヒストグラム生成部41は、1フレーム分の最大階調値RGBMAXを受け取ると、それらの最大階調値RGBMAXについて階調値ごとに度数を計数して、各階級を一つの階調値で構成するヒストグラムを生成する。同様にして、最小階調ヒストグラム生成部42は、1フレーム分の最小階調値RGBMINを受け取ると、それらの最小階調値RGBMINについて階調値ごとに度数を計数して、各階級を一つの階調値で構成するヒストグラムを生成する。
最大階調検出部43は、図8に示される最大階調検出部23r、23g、23bと同様に、最大階調ヒストグラム生成部41で生成されたヒストグラムにおいて、階級の最大から最小に向かって度数を累積し、それによって得られる累積度数が所定のしきい値RGBAよりも初めて大きくなる階級の代表値、つまりその階級を構成する階調値を検出する。そして最大階調検出部43は、検出した代表値を色信号最大階調情報値MAXとして出力する。
最小階調検出部44は、図8に示される最小階調検出部24r、24g、24bと同様に、最小階調ヒストグラム生成部42で生成されたヒストグラムにおいて、階級の最小から最大に向かって度数を累積し、それによって得られる累積度数が所定のしきい値RGBBよりも初めて大きくなる階級の代表値を検出する。そして最小階調検出部44は、検出した代表値を色信号最小階調情報値MINとして出力する。
なお、本例での色信号最大階調情報値MAXは、1フレーム分の色信号DbR、DbG、DbBにおける最大階調値に準ずる値となり、本例での色信号最小階調情報値MINは、1フレーム分の色信号DbR、DbG、DbBにおける最小階調値に準ずる値となる。
色情報検出部20をこのように構成することにより、色信号ごとにヒストグラムを生成して最大階調情報値あるいは最小階調情報値を検出する必要がないため、図8に示される構成より簡素化できる。
更に、階調値のヒストグラムから得られる所定の累積度数がしきい値よりも初めて大きくなる階級の代表値を色信号最大階調情報値MAXあるいは色信号最小階調情報値MINとしているため、当該しきい値を調整することによって、図13に示される構成よりも細かな階調補正が行える。
なお、最大階調ヒストグラム生成部41や最小階調ヒストグラム生成部42は、ヒストグラムを生成する際には、上述のように階調数を複数に分割して、各階級を複数の階調値で構成しても良い。これによって演算量を低減できる。
また、最大階調ヒストグラム生成部41や最小階調ヒストグラム生成部42は、処理の対象、つまり度数を計数する対象となる階調値の範囲を自由に設定できるように構成しても良い。例えば処理の対象を階調値範囲の最大値に近い領域及び階調値範囲の最小値に近い領域に限定しても良い。例えば、階調数が“256”の場合、最大階調ヒストグラム生成部41では、階調値“192”から階調値“255”までの範囲を処理の対象とし、その範囲を8分割しても良い。また最小階調ヒストグラム生成部42では、例えば、階調値“0”から階調値“63”までの範囲を処理対象とし、その範囲を8分割しても良い。これにより、演算量を低減できる。
以上のように、実施の形態2の画像処理装置によれば、複数種類の色信号における最大階調値あるいはそれに準ずる値と複数種類の色信号における最小階調値あるいはそれに準ずる値とに基づいて、負の色信号を含む画像信号に対して階調補正を行っているため、負の色信号を含む画像信号に対しても、各色信号における色つぶれを抑制しつつコントラストを向上することができる。
実施の形態3.
図15は、本発明の実施の形態3に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態3に係る画像表示装置は、上述の実施の形態1に係る画像処理装置において、画像処理装置7の替わりに画像処理装置47を備えるものである。
本実施の形態3に係る画像処理装置47は、実施の形態1に係る輝度情報検出部3と、階調補正部5と、実施の形態2に係る色情報検出部20と、補正制御部45とを備えている。輝度情報検出部3は、受信部2から出力される画像信号Dbに含まれる色信号DbR、DbG、DbBから輝度信号DbYを算出し、当該輝度信号DbYから各画素における輝度情報値Yiを検出して出力する。
本実施の形態3に係る補正制御部45は、色情報検出部20から出力される色情報値Ciと、輝度情報検出部3から出力される輝度情報値Yiとに基づいて、階調補正部5が画像信号Dbに対する階調補正を行う際に使用する補正パラメータPaを算出し、階調補正部5に出力する。階調補正部5は、入力された補正パラメータPaを用いて画像信号Dbに対して階調補正を行い、それを画像信号Dcとして表示部6に出力する。表示部6は、入力された画像信号Dcに基づいて映像を表示する。
なお、輝度情報検出部3は、実施の形態1で説明した動作と全く同じ動作を行うため、詳細な動作説明は省略する。
また、色情報検出20は、実施の形態2で説明した動作とほぼ同じ動作を行う。実施の形態2と異なる動作について、以下に説明する。
図16は、ヒストグラム生成部22rが生成するヒストグラムの一例を示す図である。図中に示された記号、数値などは、図9のものと同様である。最小階調を検出する際に、負の数についても検出範囲に入れることが図9の場合と異なる。これは、色情報検出部20が実施の形態2で説明したものと全く同じであっても、画像信号Dbのデジタル信号における負の数の表現方法により、検出される最小階調は異なるためで、以下に負の数の表現方法に関して述べる。
画像信号Dbのデジタル信号における負の数の表現方法について説明する。例えば、8ビットのデジタル信号の場合、0から255階調までの256階調がある。さらに負の数を表現するには、8ビットのデジタル信号に1ビットの符号ビットを加え、合計9ビットのデジタル信号とし、例えば−256から255までを表現することができる。さらに符号ビットを含めた負の数の表現方法には、1の補数、2の補数、オフセット表現などがあり、例えば、2の補数であれば、”100000000”が−256、”000000000”が0、”011111111”が255を表す。例えば256のオフセット表現では、”000000000”が−256、”100000000”が0、”111111111”が255を表す。
オフセット表現で負の数を表現し、それが正の数だけを表現しているものとして、色情報検出部20により最小階調を検出すると、負の数を検出範囲に入れることになる。
補正制御部45は、入力された色情報値Ciと輝度情報値Yiに基づいて補正パラメータPaを算出して、階調補正部5に出力する。図17は補正制御部45の動作を説明するための図である。図17に示されるように、補正制御部45は、x軸及びy軸がともに階調値を示すxy座標系において、輝度情報値Yiに含まれる輝度信号最小階調情報値YMINと、色情報値Ciに含まれる色信号最小階調情報値MINと色信号最大階調情報値MAXをx軸に示し、輝度信号最小階調情報値YMINにおける階調補正を行う際の目標値YMINtと、色信号最小階調情報値MINと色信号最大階調情報値MAXにおける階調補正を行う際の目標値MINtとMAXtをy軸に示す。
補正制御部45は、xy座標(YMIN,YMINt)とxy座標(YMAX,YMAXt)とを結ぶ直線の傾きKy、xy座標(YMIN,YMINt)とxy座標(MAX,MAXt)とを結ぶ直線の傾きKc1、xy座標(−YMIN,−YMINt)とxy座標(MIN,MINt)とを結ぶ直線の傾きKc2のうち、最小のものをK2とする。また、BK=0に設定し、xy座標(YMIN,YMINt)とxy座標(0,0)とを結ぶ直線を考え、当該直線の傾きK1としている。このように、Ky、Kc1、Kc2のうち最小のものをK2とし、負の領域も原点に対して点対称に階調補正を行うよう制御することにより、色つぶれ、白つぶれ、黒つぶれを抑えることができる。
また、正の色信号と負の色信号に対して、異なるパラメータにより階調補正を行うと、同一画素に正の色信号と負の色信号を含んでいる場合、当該画素では色信号によって階調補正の度合いが異なり、色相の変化が起こるが、上述のように、負の領域も原点に対して点対称に階調補正を行うよう制御することにより、意図しない色相の変化を抑えることができる。
図18を用いて、さらに具体的な例について説明する。各色信号R、G、Bの上限値CLIM1を1535、下限値CLIM2を−512とし、輝度Yの上限値YLIMを1023とする。輝度情報検出部3により検出された、輝度信号最大階調情報値YMAXと輝度信号最小階調情報値YMINと、色情報検出部20により検出された、色信号最大階調情報値MAXと色信号最小階調情報値MINから、次式(16)、(17)、(18)により、YMAXt、MAXt、MINtが算出される。
YMAXt=YMAX+(YMAX−YMIN)×KYmax …式(16)
MAXt=MAX+(MAX−YMIN)×Kmax …式(17)
MINt=MIN−(MIN+YMIN)×Kmin …式(18)
YMAXt≦YLIM、MAXt≦CLIM1、MINt≧CLIM2を満たすように設定されるが、若干の余裕を考慮し、YMAXtはYLIMよりも少し小さい値、MAXtはCLIM1より少し小さい値、MINtはCLIM2より少し大きな値(負の数のため)に設定される。
このようにして算出された、YMAXt、MAXt、MINtから、上述のようにKy、Kc1、Kc2が求められ、もっとも小さい(傾きが小さい)Kc1がK2として採用される。
ただし、MIN≧YMINの場合は、MINtは設定せず、Kc2は採用されない。
また、YMINtは輝度信号最小階調情報値YMINと同じにすることにより、K1=1となり、輝度信号最小階調情報値YMIN以下の階調の低い部分(暗い部分)の階調補正が行われなくなる。暗い部分の階調に対して、人の目は敏感であり、暗い部分の階調補正を行うと、却って画質が低下することがあるため、このようにYMINtを輝度信号最小階調情報値YMINと同じにしK1=1と設定する方法がある。
パラメータPa、すなわち、BK、SH、DIST、K1、K2が決まると、実施の形態1において説明した階調補正部5と同様に、画像データDbの階調補正を行い、階調補正後の画像データDcRを表示部6に出力する。
図19(a)は、階調補正前の1フレーム分の画像信号Dbの各色信号DbR、DbG、DbBの階調分布と、当該画像信号Dbから得られる輝度信号DbYの階調分布とを示している。図19(b)は、階調補正後の画像信号Db、つまり画像信号Dcの各色信号DcR、DcG、DcBの階調分布と、当該画像信号Dcから得られる輝度信号DcYの階調分布とを示している。
図19(a)及び(b)に示される例では、階調補正前の色信号DbR、DbG、DbBのうち、青(B)の色信号DbBにおける最大階調値が最も大きく、これが色信号最大階調情報値MAXとなっている。そして、目標値MAXtをCLIM1よりも少し小さい値としている。また階調補正前の色信号DbR、DbG、DbBのうち、青(B)の色信号DbBにおける最小階調値が最も小さく、これが色信号最小階調情報値MINとなっている。そして、目標値MINtをCLIM2よりも少し大きい値としている。また、輝度信号最大階調情報値YMAXに対する目標値YMAXtは、YLIMより少し小さい値とし、輝度信号最小階調情報値YMINに対する目標値YMINtは、輝度信号最小階調情報値YMINと同じ値としている。
上述のように、これらのYMAXt、MAXt、MINtから、Ky、Kc1、Kc2が求められ、これらのうち最も小さいKc1がK2として採用される。このようにK2としてKc1を採用することにより、階調補正後の各色DcR、DcG、DcBが各色信号の上限値CLIM1、各色信号の下限値CLIM2を超えず(上限値CLM1よりも大きい値にはならず、また下限値CLM2よりも小さい値にはならず)、階調補正後の各色DcR、DcG、DcBから得られる輝度信号DcYが輝度の上限値YLIMを超えないことがわかる。
仮に、K2としてKc2を採用した場合は、階調補正後の画像信号Db、つまり画像信号Dcの各色信号DcR、DcG、DcBのうち、DcBが図19(a)及び(b)の右端に点線で示すように、各色信号の上限値CLIM1を超え、色つぶれが発生し、DcBが図19(a)及び(b)の左端に点線で示すように、各色信号の下限値CLIM2よりも小さい値となり、色つぶれが発生する。
以上のように、実施の形態3の画像処理装置によれば、輝度信号における最大階調値あるいはそれに準ずる値と、輝度信号における最小階調値あるいはそれに準ずる値と、複数種類の色信号における最大階調値あるいはそれに準ずる値と、複数種類の色信号における最小階調値あるいはそれに準ずる値とに基づいて、負の色信号を含む画像信号に対して階調補正を行っているため、負の色信号を含む画像信号に対しても、各色信号における色つぶれを抑制しつつコントラストを向上することができる。
実施の形態4.
図20は本発明の実施の形態4に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態4に係る画像表示装置は、上述の実施の形態3に係る画像表示装置において、階調値検出部48及び光源制御部49を更に備えるものである。なお、本実施の形態4に係る表示部6は光源6aを備えており、当該光源6aから発する光を画像信号Dcに基づいて変調することによって画像を表示する。本表示部6は、例えば、液晶表示装置や、液晶パネルあるいはDMDをライトバルブとして使用したプロジェクタ等である。
階調値検出部48には、受信部2から出力される画像信号Dbと、階調補正部5から出力される画像信号Dcとが入力される。階調値検出部48は、1フレーム分の画像信号Dbから得られる輝度信号DbYの平均階調値Ybavを検出するとともに、当該画像信号Dbに対応する1フレーム分の画像信号Dcから得られる輝度信号DcYの平均階調値Ycavを検出する。そして階調値検出部48は、平均階調値Ybavから平均階調値Ycavを差し引いた値を輝度変化情報値Ysiとして光源制御部49に出力する。光源制御部49は、入力された輝度変化情報値Ysiに基づいて光源制御信号Lcを生成して表示部6に出力する。表示部6は、入力された光源制御信号Lcに基づいて光源6aの明るさを決定する。その他の構成については実施の形態3に係る画像表示装置と同様であるため、その説明は省略する。
図21は階調値検出部48の詳細な構成を示すブロック図である。図21に示されるように、階調値検出部48は、マトリクス回路50、51と、平均算出器52、53と、減算器54とを備えている。
マトリクス回路50は、上記の式(1)を用いて画像信号Dbから輝度信号DbYを生成して出力する。マトリクス回路51は、上記の式(1’)を用いて画像信号Dcから輝度信号DcYを生成して出力する。
なお、輝度信号DbY、DcYの算出式は、画像信号Db、Dcの形式に応じて異なる式を用いてもよく、また、演算を簡素化するため、より簡易的な式を用いてもよいが、マトリクス回路50、51は、互いに同じ式により輝度信号DbY、DcYを算出する。
平均算出器52は、輝度信号DbYの階調値を1フレーム分足し合わせて、それを1フレーム分の画素数で除算することにより、1フレーム分の輝度信号DbYの平均階調値Ybavを求めて減算器54に出力する。平均算出器54は、輝度信号DcYの階調値を1フレーム分足し合わせて、それを1フレーム分の画素数で除算することにより、1フレーム分の輝度信号DcYの平均階調値Ycavを求めて減算器54に出力する。
減算器54は、以下の式(19)を用いて輝度変化情報値Ysiを算出して光源制御部49に出力する。
Ysi=Ybav−Ycav …式(19)
光源制御部49は、以下の式(20)を用いて、表示部6が光源6aの明るさを決定するために使用する光源制御信号Lcを生成して出力する。
Lc=ORG+Ysi×Ksc …式(20)
表示部6は、光源制御信号Lcの値が大きいほど光源6aを明るく、小さいほど光源6aを暗くするようにする。
なお式(20)中のORGは、輝度変化情報値Ysiが0の場合、すなわち階調補正前後において平均輝度が変化しない場合において設定すべき光源6aの明るさに基づいて決定される値である。また式(20)中のKscは光源制御係数で、Kscが大きいほど光源6aの明るさは大きく変化する。
式(19)、(20)からも理解できるように、本実施の形態4に係る画像表示装置では、輝度変化情報値Ysiが正の方向に大きくなると、光源制御信号Lcが大きくなり、表示部6の光源6aは明るくなる。一方、輝度変化情報値Ysiが負の方向に大きくなると、光源制御信号Lcが小さくなり、表示部6の光源6aは暗くなる。
このように、光源制御部49の働きによって、輝度変化情報値Ysiが負の方向に大きくなると、つまり、画像信号Dbにおける階調補正後の平均階調値が階調補正前のそれよりも大きくなると、光源6aの明るさは暗くなる。
ここで、一般的に、表示部6の画面における輝度が低い領域での光源6aの明るさは視聴者に目に付きやすい。これを防止するためには、光源6aの明るさを低減することが有効であるが、単に光源6aの明るさを低減しただけでは、画面中における輝度が高い領域での明るさが低下する。
本実施の形態4に係る画像表示装置では、画像信号Dbにおける階調補正後の平均階調値が階調補正前のそれよりも大きくなると、光源6aの明るさを低減するように制御されているため、表示部6での画面における輝度が高い領域での明るさを向上しつつ、輝度が暗い領域での光源6aの明るさが視聴者に目に付かないように光源6aの明るさを低減できる。
なお実施の形態4では、実施の形態3に係る画像表示装置をベースにして光源制御について説明したが、実施の形態1に係る画像表示装置や、実施の形態2に係る画像表示装置に対しても、階調値検出部48及び光源制御部49を新たに設けることによって、本実施の形態4に係る光源制御技術を適用することができ、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態4に係る階調値検出部48では、平均階調値Ybav、Ycavを検出して、それらの差を輝度変化情報値Ysiとして出力していたが、1フレーム分の画像信号Dbから得られる輝度信号DbYの階調値の総和と、1フレーム分の画像信号Dcから得られる輝度信号DcYの階調値の総和とを検出して、それらの差を輝度変化情報値Ysiとして光源制御部49に出力しても良い。この場合には、平均算出器52では、1フレーム分の輝度信号DbYの階調値の総和が求められて、1フレーム分の画素数で除算されずにそのまま減算器54に出力される。平均算出器53では、1フレーム分の輝度信号DcYの階調値の総和が求められて、1フレーム分の画素数で除算されずにそのまま減算器54に出力される。減算器54は、1フレーム分の輝度信号DbYの階調値の総和から1フレーム分の輝度信号DcYの階調値の総和を差し引いて、その結果を輝度変化情報値Ysiとして光源制御部49に出力する。なお、光源制御部49及び表示部6は上述と同様に動作する。
このように、階調補正前の1フレーム分の画像信号Dbから得られる輝度信号DbYの階調値の総和から階調補正後の当該総和を差し引いた値を、輝度変化情報値Ysiとして採用した場合には、階調補正後の1フレーム分の画像信号Dbから得られる輝度信号DbYの階調値の総和が階調補正前のそれよりも大きくなると、光源6aの明るさは暗くなる。この場合にも、上述と同様の効果を得ることができ、表示部6での画面における輝度が高い領域での明るさを向上しつつ、輝度が暗い領域での光源6aの明るさが視聴者に目に付かないように光源6aの明るさを低減できる。更に、平均算出器52、53では、除算演算を行う必要がないため、それらの構成を簡素化できる。
本発明の実施の形態1に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る輝度情報検出部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るヒストグラム生成部で生成されるヒストグラムを示す図である。 本発明の実施の形態1の画像表示装置の補正制御部における補正パラメータの算出法の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1の画像表示装置の補正制御部における補正パラメータの算出法の他の例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る階調補正部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る色情報検出部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るヒストグラム生成部で生成されるヒストグラムを示す図である。 本発明の実施の形態2の画像表示装置の補正制御部における補正パラメータの算出法を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る階調補正部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る画像表示装置が生じる効果を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る色情報検出部の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る色情報検出部の変形例の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係るヒストグラム生成部で生成されるヒストグラムを示す図である。 本発明の実施の形態3の画像表示装置の補正制御部における補正パラメータの算出法を示す図である。 本発明の実施の形態3の画像表示装置の補正制御部における補正パラメータの算出法を示す図である。 (a)及び(b)は、本発明の実施の形態3に係る画像表示装置が生じる効果を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る画像表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る輝度情報検出部の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 入力端子、 2 受信部、 3 輝度情報検出部、 4,27,45 補正制御部、 5,28 階調補正部、 6 表示部、 6a 光源、 7,21,47 画像信号処理部、 YMAX 輝度信号最大階調情報値、 YMIN 輝度信号最小階調情報値、 Yi 輝度情報値、 BMAX,GMAX,RMAX 最大階調情報値、 BMIN,GMIN,RMIN 最小階調情報値、 MAX 色信号最大階調情報値、 MIN 色信号最小階調情報値、 Ci 色情報値、 Db,Dc 画像信号、 DbB,DbG,DbR 色信号、 HYb,HYw,HRb,HRw 累積度数、 YA,YB,RA,RB しきい値。

Claims (7)

  1. 複数の色信号からなる入力画像信号に画像処理を行う画像処理装置において、
    前記入力画像信号から得られる輝度信号に対し、フレーム毎の最大階調値あるいはそれに準ずる値である輝度信号最大階調情報値と、最小階調値あるいはそれに準ずる値である輝度信号最小階調情報値とを検出して輝度情報値として出力する輝度情報検出部と、
    前記輝度情報値に基づいて、補正パラメータを算出する補正制御部と、
    前記補正パラメータに基づいて、前記画像信号を構成する複数の色信号に対して階調補正を行う階調補正部とを備え、
    前記複数の色信号は負の値をも取り得
    前記補正制御部は、前記階調補正部が、負の値を取る色信号に対して、正の値を取る色信号と原点を中心として点対称の階調補正を行うよう前記階調補正部を制御す
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 複数の色信号からなる入力画像信号に画像処理を行う画像処理装置において、
    前記複数の色信号の各々に対し、フレーム毎の最大階調値あるいはそれに準ずる値である色信号最大階調情報値と、最小階調値あるいはそれに準ずる値である色信号最小階調情報値とを検出して色情報値として出力する色情報検出部と、
    前記色情報値に基づいて、補正パラメータを算出する補正制御部と、
    前記補正パラメータに基づいて、前記画像信号を構成する複数の色信号に対して階調補正を行う階調補正部とを備え、
    前記複数の色信号は負の値も取り得
    前記補正制御部は、前記階調補正部が、負の値を取る色信号に対して、正の値を取る色信号と原点を中心として点対称の階調補正を行うよう前記階調補正部を制御す
    ことを特徴とする画像処理装置。
  3. 複数の色信号からなる入力画像信号に画像処理を行う画像処理装置において、
    前記入力画像信号から得られる輝度信号に対し、フレーム毎の最大階調値あるいはそれに準ずる値である輝度信号最大階調情報値と、最小階調値あるいはそれに準ずる値である輝度信号最小階調情報値とを検出して輝度情報値として出力する輝度情報検出部と、
    前記複数の色信号の各々に対し、フレーム毎の最大階調値あるいはそれに準ずる値である色信号最大階調情報値と、最小階調値あるいはそれに準ずる値である色信号最小階調情報値とを検出して色情報値として出力する色情報検出部と、
    前記輝度情報値と、前記色情報値とに基づいて、補正パラメータを算出する補正制御部と、
    前記補正パラメータに基づいて、前記複数の色信号に対して階調補正を行う階調補正部とを備え、
    前記複数の色信号は負の値も取り得
    前記補正制御部は、前記階調補正部が、負の値を取る色信号に対して、正の値を取る色信号と原点を中心として点対称の階調補正を行うよう前記階調補正部を制御す
    ことを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の画像処理装置と、
    前記入力画像信号を前記画像処理装置により階調補正した補正後画像信号に基づいて画像を表示する表示部と
    を備える画像表示装置。
  5. 前記表示部は、明るさが制御可能な光源を有し、当該光源から発する光を前記補正後画像信号に基づいて変調することによって画像を表示することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記入力画像信号及び前記補正後画像信号から得られる輝度信号の平均階調値あるいは当該輝度信号の階調値の総和を検出する階調値検出部と、
    前記補正後画像信号から得られる検出値が前記入力画像信号からえられる検出値よりも大きくなると、暗くなるように前記光源の明るさを制御する光源制御部とを更に備えることを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記補正制御部は、
    前記輝度信号最小階調情報値を横軸座標値、前記輝度信号最小階調情報値における階調補正を行なう際の目標値を縦軸座標値とする点と、前記輝度信号最大階調情報値を横軸座標値、前記輝度信号最大階調情報値における階調補正を行なう際の目標値を縦軸座標値とする点とを結ぶ第1の直線の傾きと、
    前記輝度信号最小階調情報値を横軸座標値、前記輝度信号最小階調情報値における階調補正を行なう際の目標値を縦軸座標値とする点と、前記色信号最大階調情報値を横軸座標値、前記色信号最大階調情報値における階調補正を行なう際の目標値を縦軸座標値とする点とを結ぶ第2の直線の傾きと、
    前記輝度信号最小階調情報値に「−1」を掛けることで得られる値を横軸座標値、前記輝度信号最小階調情報値に「−1」を掛けることで得られる値における階調補正を行なう際の目標値を縦軸座標値とする点と、前記色信号最小階調情報値を横軸座標値、前記色信号最小階調情報値における階調補正を行なう際の目標値を縦軸座標値とする点とを結ぶ第3の直線の傾きのうちの最小の値を、階調補正の傾きを表すパラメータとして出力し、
    前記階調補正部は、前記補正制御部から出力される前記階調補正の傾きを表すパラメータにより、前記階調補正を行なう
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
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