JP2006148605A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
画像処理装置および画像処理方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006148605A JP2006148605A JP2004336743A JP2004336743A JP2006148605A JP 2006148605 A JP2006148605 A JP 2006148605A JP 2004336743 A JP2004336743 A JP 2004336743A JP 2004336743 A JP2004336743 A JP 2004336743A JP 2006148605 A JP2006148605 A JP 2006148605A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- video signal
- value
- color
- positive
- color space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Controls And Circuits For Display Device (AREA)
- Image Processing (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
Abstract
【課題】表色数の減少や階調の低下を招くことなく、オリジナルの映像信号に応じた表示画像を得ることが可能な画像処理装置および画像処理方法を提供する。
【解決手段】正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間をYCbCr色空間から正および負の色彩値を含むRGB色空間に変換する第1の変換回路12と、入力映像信号が対応する表示デバイスの応じたγ補正を行う第1の補正回路13と、映像信号を正の色彩値並びに負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能なRGB色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2の変換回路14と、を有し、第2の変換回路12は、変換後の映像信号に負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数のRGB成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する。
【選択図】 図1
【解決手段】正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間をYCbCr色空間から正および負の色彩値を含むRGB色空間に変換する第1の変換回路12と、入力映像信号が対応する表示デバイスの応じたγ補正を行う第1の補正回路13と、映像信号を正の色彩値並びに負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能なRGB色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2の変換回路14と、を有し、第2の変換回路12は、変換後の映像信号に負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数のRGB成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、LCDやPDP等の表示デバイスに表示すべき映像信号に対して色空間変換処理等を行う画像処理装置および画像処理方法に関する。
CRTが主流であった表示デバイスとして、近年、LCDやPDP等の薄型の表示デバイスの開発が目覚しく、これらの表示デバイスを採用したテレビジョン等の映像機器が実用に供されている。
そして、これらの表示デバイスを用いた映像機器であって、映像規格に忠実な色再現を必要する画像表示装置においては、映像信号(映像信号)を表示デバイスに合せて、色空間変換をして表示するように構成される。
この種の画像処理装置においては、たとえば、マトリクス演算により入力映像信号の第1の色空間(YCbCr)から第2の色空間(RGB)へと変換する。
この種の画像処理装置においては、たとえば、マトリクス演算により入力映像信号の第1の色空間(YCbCr)から第2の色空間(RGB)へと変換する。
ところで、入力映像信号には、正の色彩値のみならず、負の色彩値をも含むことがある。したがって、マトリクス演算により得られるRGBデータには、負の色彩値が含まれることがある。
従来の画像処理装置においては、YCbCr色空間からRGB色空間に変換するにあっては、RG色空間の色域外の色彩値である負の色彩値(たとえば8ビットデータの場合256以上の色彩値)は、0〜255の色彩値へとクリッピング処理を施している。
従来の画像処理装置においては、YCbCr色空間からRGB色空間に変換するにあっては、RG色空間の色域外の色彩値である負の色彩値(たとえば8ビットデータの場合256以上の色彩値)は、0〜255の色彩値へとクリッピング処理を施している。
しかしながら、従来の画像処理装置を採用している表示デバイスにおいては、負の色彩値がクリップされてしまうため、表示デバイスに応じたRGBデータには負の色彩値が反映されていないことから、実際には256以上の色彩値で表されていた階調や色数を保持することができず、表色数が減少してオリジナルの映像信号よりも、少ない表色数でしかも低階調の表示画像しか得ることができないという不利益がある。
本発明の目的は、表色数の減少や階調の低下を招くことなく、オリジナルの映像信号に応じた表示画像を得ることが可能な画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点の画像処理装置は、正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間を第1の色空間から正および負の色彩値を含む第2の色空間に変換する第1の変換手段と、上記第1の変換手段による映像信号を、上記正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能な色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2の変換手段と、を有し、上記第2の変換手段は、変換後の映像信号に上記負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数の成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する。
本発明の第2の観点の画像処理装置は、正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間を第1の色空間から正および負の色彩値を含む第2の色空間に変換する第1の変換手段と、上記第1の変換手段による第2の色空間の映像信号に対して上記入力映像信号が対応する表示デバイスに応じたガンマ補正を行う第1の補正手段と、上記第1の補正手段による映像信号を、上記正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能な色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2の変換手段と、上記第2の変換手段による映像信号に対して上記表示すべき表示デバイスに応じたガンマ補正を行う第2の補正手段と、を有し、上記第2の変換手段は、変換後の映像信号に上記負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数の成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する。
本発明の第3の観点の画像処理装置は、正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間をYCbCr色空間から正および負の色彩値を含むRGB色空間に変換する第1の変換手段と、上記第1の変換手段による映像信号を、上記正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能なRGB色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2の変換手段と、を有し、上記第2の変換手段は、変換後の映像信号に上記負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数のRGB成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する。
本発明の第4の観点の画像処理装置は、正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間をYCbCr色空間から正および負の色彩値を含むRGB色空間に変換する第1の変換手段と、上記第1の変換手段による第2の色空間の映像信号に対して上記入力映像信号が対応する表示デバイスに応じたガンマ補正を行う第1の補正手段と、上記第1の補正手段による映像信号を、上記正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能なRGB色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2の変換手段と、上記第2の変換手段による映像信号に対して上記表示すべき表示デバイスに応じたガンマ補正を行う第2の補正手段と、を有し、上記第2の変換手段は、変換後の映像信号に上記負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数のRGB成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する。
好適には、上記第2の変換回路は、比率調整値を加算した映像信号を上記比率調整値に応じて下げたゲインを持ってレベル調整して出力する。
好適には、上記第2の変換回路は、変換後で加算前の映像信号の輝度値と、加算後の映像信号の輝度値を比較して上記ゲインを得る。
本発明の第5の観点の画像処理方法は、正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間を第1の色空間から正および負の色彩値を含む第2の色空間に変換する第1のステップと、上記第1のステップによる映像信号を、上記正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能な色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2のステップと、を有し、上記第2のステップにおいて、変換後の映像信号に上記負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数の成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する。
本発明によれば、たとえば第1の変換手段に正および負の色彩値を含む映像信号が入力される。第1の変換手段においては、入力映像信号の色空間が第1の色空間から正のみならず負の色彩値を含む第2の色空間に変換され、第2の変換手段に出力される。
第2の変換手段においては、第1の変換手段による映像信号に対して正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理が施され、これにより、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能な色空間に変換される。そして、第2の変換手段においては、変換後の映像信号に負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数の成分のうちの絶対値が最大の最小成分が検出される。そして、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値が加算される。
第2の変換手段においては、第1の変換手段による映像信号に対して正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理が施され、これにより、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能な色空間に変換される。そして、第2の変換手段においては、変換後の映像信号に負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数の成分のうちの絶対値が最大の最小成分が検出される。そして、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値が加算される。
本発明によれば、表色数の減少や階調の低下を招くことなく、オリジナルの映像信号に応じた表示画像を得ることができる利点がある。
以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図1は、本発明に係る画像処理装置を適用した画像表示装置の全体構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像表示装置10は、図1に示すように、画像入力補正部11、第1の変換回路12、第1のガンマ(γ)補正回路13、第2の変換回路14、第2のγ補正回路15、表示駆動回路16、およびPDPあるいはLCD等の表示デバイス17を有している。
本画像表示装置10は、たとえばデジタルテレビジョン放送の受信装置内に設けられたものであり、図示しないチューナで周波数選択されてデジタル復調,誤り訂正,多重分離,復号といった処理を施されたデジタル映像信号が、第1の色空間の映像信号(YCbCr)として画像入力補正部11に入力される。
画像入力補正部11は、映像信号としてコンポーネント信号YCbCrが入力した場合には、単にそのコンポーネント信号YCbCrから輝度信号Yと色差信号Cb,Crとを分離して第1の変換回路12に出力する。
なお、画像入力補正部11は、3原色の映像信号RGBが入力した場合には、その映像信号RGBをコンポーネント信号YCbCrに変換し、そのコンポーネント信号YCbCrから輝度信号Yと色差信号Cb,Crとを分離して出力することが可能である。
画像入力補正部11の出力映像信号には、正の色彩値のみならず、負の色彩値を含む。
なお、画像入力補正部11は、3原色の映像信号RGBが入力した場合には、その映像信号RGBをコンポーネント信号YCbCrに変換し、そのコンポーネント信号YCbCrから輝度信号Yと色差信号Cb,Crとを分離して出力することが可能である。
画像入力補正部11の出力映像信号には、正の色彩値のみならず、負の色彩値を含む。
また、画像入力補正部11は、色差信号Cb,Crから色相および彩度を抽出し、たとえば、工場設定においては補正量ルックアップテーブルを参照することで、抽出した色相および彩度に応じた補正量を決定する回路である。たとえば、肌色にあたる色相範囲の入力映像信号に対しては、やや赤味がかるような色相の補正量とし、また、同時に彩度も少し上げることで目立たせるような補正量とする。
そして、画像入力補正部11は、補正量の決定結果に基づいて第1の変換回路12への映像信号を補正する。
画像入力補正部11は、入力映像信号の色相および彩度をリアルタイムに補正する。この補正に際しては、画像入力補正部11は、補正範囲の上限をサチレーションによる画像の劣化が発生しないように、所定のレベルVthに制限して行う。
そして、画像入力補正部11は、補正量の決定結果に基づいて第1の変換回路12への映像信号を補正する。
画像入力補正部11は、入力映像信号の色相および彩度をリアルタイムに補正する。この補正に際しては、画像入力補正部11は、補正範囲の上限をサチレーションによる画像の劣化が発生しないように、所定のレベルVthに制限して行う。
また、画像入力補正部11は、入力映像信号の色相の補正量と彩度の補正量とを互いに独立して決定し、映像信号の色相と彩度とを互いに独立して補正する(色相だけ補正したり、彩度だけ補正したり、色相と彩度とを互い異なる量だけ補正する)ことができる。
また、画像入力補正部11は、互いに色相の異なる複数の領域について入力映像信号が補正されるように補正量を決定する。これにより、回路規模の増大を招くことなく、2以上の色領域について補正を行うことができる。
また、画像入力補正部11は、図2に示すような、いわゆる色差平面上の全ての角度範囲(0゜〜360゜)に亘って補正量を決定する。したがって、この色差平面上でX軸に対する角度が0°,90°,180°または270゜となる箇所を含む色領域や、この色差平面上でU軸に対する角度範囲が90°を超える色領域についても補正を行うことができる。
また、画像入力補正部11は、補正量の決定結果だけでなく入力映像信号の輝度レベルにも基づいて入力映像信号を補正する。これにより、映像信号のうちの所望の色相および彩度の箇所を、その色相や彩度だけでなく映像信号の輝度レベルに応じて任意に補正することができる。
また、画像入力補正部11は、互いに色相の異なる複数の領域について入力映像信号が補正されるように補正量を決定する。これにより、回路規模の増大を招くことなく、2以上の色領域について補正を行うことができる。
また、画像入力補正部11は、図2に示すような、いわゆる色差平面上の全ての角度範囲(0゜〜360゜)に亘って補正量を決定する。したがって、この色差平面上でX軸に対する角度が0°,90°,180°または270゜となる箇所を含む色領域や、この色差平面上でU軸に対する角度範囲が90°を超える色領域についても補正を行うことができる。
また、画像入力補正部11は、補正量の決定結果だけでなく入力映像信号の輝度レベルにも基づいて入力映像信号を補正する。これにより、映像信号のうちの所望の色相および彩度の箇所を、その色相や彩度だけでなく映像信号の輝度レベルに応じて任意に補正することができる。
第1の変換回路12は、画像入力補正部11により供給された正および負の色彩値を含む映像信号{Y:10(0 8 2)、Cb/Cr:s9(s0+7+2)}を入力し、正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間をYCbCr色空間(第1の色空間)から負の色彩値を含むRGB色空間(第2の色空間)に変換し、変換後の映像信号{R:s13(s1 8 4)、G:s13(s1 8 4)、B:s13(s1 8 4)}を第1のγ補正回路13に出力する。なお、sは符号を示す。
第1のγ補正回路13は、第1の変換回路12のよる第2の色空間の映像信号(RGBデータ)に対して、入力映像信号(入力映像信号)が対応する表示デバイス、たとえばCRTに応じたガンマ補正を行い、補正後のCRT用RGBの線形の映像信号{R:s15(s1 8 6)、G:s15(s1 8 6)、B:s15(s1 8 6)}を第2の変換回路14に出力する。
第2の変換回路14は、第1のγ補正回路13による映像信号を、正の色彩値並びに負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイス17の色域に対応可能なRGB色空間に変換し、変換後に正の色彩値のみを含む映像信号{R:14(0 8 6)、G:14(0 8 6)、B:14(0 8 6)}を第2のγ補正回路15に出力する。
第2の変換回路14は、変換後に正の色彩値のみを含む映像信号{R:14(0 8 6)、G:14(0 8 6)、B:14(0 8 6)}を第2のγ補正回路15に出力するに際し、制御信号CTLに応じて、変換後の映像信号から負の色彩値をクリップして出力する第1モードと、変換後の映像信号RGBに負の色彩値が含まれている場合には、各負の色彩値のうち、その絶対値が最大のデータ(最小のデータ)RまたはGまたはB成分を検出し、検出した最大のR,G,またはB成分の絶対値のデータをゼロ(0)として、残りのデータを正側にいわゆるDCオフセットをかけ、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整可能として加算する第2モードを選択可能である。
また、第2の変換回路14は、第2モードが選択された場合、比率調整に応じて出力映像信号のゲインを調整可能な機能を有している。
また、第2の変換回路14は、第2モードが選択された場合、比率調整に応じて出力映像信号のゲインを調整可能な機能を有している。
図3は、本実施形態に係る第2の変換回路14の構成例を示すブロック図である。
図3の第2の変換回路14は、変換部141、RGB最小値検出部142、負信号処理部143、加算器144、ゲインコントロール回路145、および出力ゲイン調整部146を有している。
変換部141は、第1のγ補正回路13による映像信号を、正の色彩値並びに負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイス17の色域に対応可能なRGB色空間に変換し、RGB最小値検出部142、加算器144、およびゲインコントロール回路145に供給する。
RGB最小値検出部142は、変換部141における映像信号のRGB成分を受けて、変換後の映像信号RGBに負の色彩値が含まれている場合に、各成分の負の色彩値のうち、その絶対値が最大のデータ(最小のデータ)RまたはGまたはB成分を検出し、負の色彩値を含む検出結果を信号S142(s2 8 6)として負信号処理部143に供給する。
負信号処理部143は、制御信号CTLが第1モードを指定している場合には、負の色彩値をクリップして加算器144に出力する。
負信号処理部143は、制御信号CTLが第2モードを指定している場合には、RGB最小値検出部142による検出信号S142を受けて、検出した最大のR,G,またはB成分の絶対値のデータをゼロ(0)として、残りのデータを正側にいわゆるDCオフセットをかけ、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整可能とした信号S143を加算器144に出力する。
負信号処理部143は、制御信号CTLが第2モードを指定している場合には、RGB最小値検出部142による検出信号S142を受けて、検出した最大のR,G,またはB成分の絶対値のデータをゼロ(0)として、残りのデータを正側にいわゆるDCオフセットをかけ、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整可能とした信号S143を加算器144に出力する。
図4は、負信号処理部143の構成例を示す回路図である。なお、図4は、RGBの各1チャネル分の構成を示している。
図4の負信号処理部143は、加算器1431、符号拡張部1432、およびセレクタ1433を有している。
この負信号処理部143は、RGB最小値検出部142で検出された最小値が負のときにRGBに最小値の絶対値を足しこむよう構成されている。
この負信号処理部143は、RGB最小値検出部142で検出された最小値が負のときにRGBに最小値の絶対値を足しこむよう構成されている。
加算器144は、変換部141の変換映像信号に負信号処理部143の出力信号S143を加算して、信号S144(S3 8 6)ゲインコントロール回路145およびゲイン調整回路146に出力する。
第1モード時は、負信号処理部143の出力は負の色彩値がクリップされて削られていることから、加算器144の出力は、変換部141の出力映像信号そのものとなる。
また、第2モード時は、負信号処理部143の出力は、検出した最大のR,G,またはB成分の絶対値のデータをゼロ(0)として、残りのデータを正側にいわゆるDCオフセットをかけるような信号であることから、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整をした信号となり、表示デバイス17の色域外にあるデータを含む映像信号となる。
第1モード時は、負信号処理部143の出力は負の色彩値がクリップされて削られていることから、加算器144の出力は、変換部141の出力映像信号そのものとなる。
また、第2モード時は、負信号処理部143の出力は、検出した最大のR,G,またはB成分の絶対値のデータをゼロ(0)として、残りのデータを正側にいわゆるDCオフセットをかけるような信号であることから、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整をした信号となり、表示デバイス17の色域外にあるデータを含む映像信号となる。
ゲインコントロール回路145は、変換部141から出力された映像信号の輝度値Y1と加算器144から出力された映像信号の輝度値Y2とを求めて、両者を比較する。
ゲインコントロール回路145は、比較の結果、両輝度値に変化がない場合には、第1モードで加算器144の出力は変換部141の出力のままであると判定し、ゲイン調整回路146のゲインをあらかじめ設定したゲインG1で変換後の出力すべき正の色彩値のみを含む映像信号のレベル調整するように指示する信号S145をゲイン調整回路146に出力する。
ゲインコントロール回路145は、比較の結果、両輝度値に変化がある場合には、第2モードで加算器144の出力は変換部141にDCオフセットをかけ、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整可能とした信号S143が加算されているものと判定し、ゲイン調整回路146のゲインをあらかじめ設定したゲインG1を比率調整値に応じて下げたゲインG2(<G1)で変換後の出力すべき正の色彩値のみを含む映像信号のレベル調整するように指示する信号S145をゲイン調整回路146に出力する。
ゲインコントロール回路145は、比較の結果、両輝度値に変化がない場合には、第1モードで加算器144の出力は変換部141の出力のままであると判定し、ゲイン調整回路146のゲインをあらかじめ設定したゲインG1で変換後の出力すべき正の色彩値のみを含む映像信号のレベル調整するように指示する信号S145をゲイン調整回路146に出力する。
ゲインコントロール回路145は、比較の結果、両輝度値に変化がある場合には、第2モードで加算器144の出力は変換部141にDCオフセットをかけ、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整可能とした信号S143が加算されているものと判定し、ゲイン調整回路146のゲインをあらかじめ設定したゲインG1を比率調整値に応じて下げたゲインG2(<G1)で変換後の出力すべき正の色彩値のみを含む映像信号のレベル調整するように指示する信号S145をゲイン調整回路146に出力する。
ゲインコントロール回路145は、入力されるデータはRGBデータであることから、下記の式に基づいて輝度値Y1、Y2を求めるように構成される。
(数1)
Y=R(1/4+1/16)+G(1/2+1/16)+B(1/8)
Y=R(1/4+1/16)+G(1/2+1/16)+B(1/8)
ゲインコントロール回路145は、図3に示すように、Y1演算部1451、Y2演算部1452、および比較部(Y1/Y2)1453を有する。
図5は、図3のY(Y1,Y2)演算部の具体的な構成例を示す回路図である。
図5のY演算部200は、2ビットシフタ201、1ビットシフタ202、3ビットシフタ203、4ビットシフタ204、および加算器205〜209を有している。
ゲインコントロール回路145の入力信号形式はRGBであり、Y1演算部1451の場合はs2 8 6であり、Y2演算部1452の場合はs3 8 6である。
また、図5において?符号で示す部分は、内部ノード拡張ビットを示し、Y1はs2、Y2はs3である。ビット拡張の際は符号拡張を行う。
また、シフト演算部は1/16の値を基準とする。
ゲインコントロール回路145の入力信号形式はRGBであり、Y1演算部1451の場合はs2 8 6であり、Y2演算部1452の場合はs3 8 6である。
また、図5において?符号で示す部分は、内部ノード拡張ビットを示し、Y1はs2、Y2はs3である。ビット拡張の際は符号拡張を行う。
また、シフト演算部は1/16の値を基準とする。
図5のゲインコントロール回路145においては、Rデータが2ビットシフタ201および加算器205に入力され、Bデータが1ビットシフタ202に入力され、Gデータが3ビットシフタ203および加算器207に入力される。
2ビットシフタ201に入力されたRデータ(1/16R(? 8 10))は、1/4R(? 8 10)となって加算器205に入力される。
加算器205では、2ビットシフタ201の出力と入力Rデータが加算され、データy1(? 8 10)となって加算器208に出力される。
1ビットシフタ202に入力されたBデータは1/8(? 8 10)となって加算器206に入力され、加算器206からデータyb(? 8 10)として加算器208に出力される。
加算器208においては、加算器205と加算器206の出力データが加算されて、データyrb(? 8 10)として加算器209に出力される。
3ビットシフタ203に入力されたGデータ(1/16G(? 8 10))は、1/2R(? 8 10)となって加算器207に入力される。
加算器207では、3ビットシフタ203の出力と入力Gデータが加算され、データyg1(? 8 10)となって加算器209に出力される。
加算器209においては、加算器207と加算器208の出力データが加算されて、データvy(? 8 10)として4ビットシフタ204に出力される。
そして、4ビットシフタ204からデータy out(? 8 10)として出力される。
2ビットシフタ201に入力されたRデータ(1/16R(? 8 10))は、1/4R(? 8 10)となって加算器205に入力される。
加算器205では、2ビットシフタ201の出力と入力Rデータが加算され、データy1(? 8 10)となって加算器208に出力される。
1ビットシフタ202に入力されたBデータは1/8(? 8 10)となって加算器206に入力され、加算器206からデータyb(? 8 10)として加算器208に出力される。
加算器208においては、加算器205と加算器206の出力データが加算されて、データyrb(? 8 10)として加算器209に出力される。
3ビットシフタ203に入力されたGデータ(1/16G(? 8 10))は、1/2R(? 8 10)となって加算器207に入力される。
加算器207では、3ビットシフタ203の出力と入力Gデータが加算され、データyg1(? 8 10)となって加算器209に出力される。
加算器209においては、加算器207と加算器208の出力データが加算されて、データvy(? 8 10)として4ビットシフタ204に出力される。
そして、4ビットシフタ204からデータy out(? 8 10)として出力される。
図6は、図3の比較部(Y1/Y2)の構成例を示す回路図である。
図6の比較部210は、除算器211、クリップ部212、レジスタ213、およびセレクタ214を有する。
除算器211ではY1/Y2が求められる。Y1/Y2は1以下なので、クリップ部212で割り算結果の段長部分をクリップする。
除算器211ではY1/Y2が求められる。Y1/Y2は1以下なので、クリップ部212で割り算結果の段長部分をクリップする。
ゲイン調整部146は、ゲインコントロール回路145によるゲインコントロール信号S145に応じたゲインをもって、加算器144から出力された変換後に正の色彩値のみを含む映像信号{R:14(0 8 6)、G:14(0 8 6)、B:14(0 8 6)}のゲインを調整し、第2のγ補正回路15に出力する。
負の値をクリップ後のRGBデータは必ず正であることから、符号を取ってゲインをGを掛け算する。
負の値をクリップ後のRGBデータは必ず正であることから、符号を取ってゲインをGを掛け算する。
第2のγ補正回路15は、第2の変換回路14による映像信号{R:14(0 8 6)、G:14(0 8 6)、B:14(0 8 6)}に対して、画像を表示すべき表示デバイス17に応じたガンマ補正を行い、補正後の映像信号{R:14(0 8 6)、G:14(0 8 6)、B:14(0 8 6)}を表示駆動回路16に出力する。
表示駆動回路16は、第2のγ補正回路15による映像信号{R:14(0 8 6)、G:14(0 8 6)、B:14(0 8 6)}を表示デバイス(たとえばPDP)17を駆動するのに適切なデータに加工して、加工後の映像信号{R:10(0 8 2)、G:10(0 8 2)、B:10(0 8 2)}を表示デバイス17に出力する。
次に、上記構成による動作を説明する。
たとえば画像入力補正部11に対して、映像信号としてコンポーネント信号YCbCrが入力され、コンポーネント信号YCbCrから輝度信号Yと色差信号Cb,Crとに分離されて正の色彩値のみならず、負の色彩値を含む映像信号が第1の変換回路12に出力される。
また、画像入力補正部11においては、色差信号Cb,Crから色相および彩度がリアルタイムに抽出され、抽出した色相および彩度に応じた補正量が決定され、決定した補正量に従って入力映像信号の色相および彩度がリアルタイムに補正される。この補正に際しては、画像入力補正部11では、補正範囲の上限をサチレーションによる画像の劣化が発生しないように、所定のレベルに制限して行われる。
また、画像入力補正部11においては、色差信号Cb,Crから色相および彩度がリアルタイムに抽出され、抽出した色相および彩度に応じた補正量が決定され、決定した補正量に従って入力映像信号の色相および彩度がリアルタイムに補正される。この補正に際しては、画像入力補正部11では、補正範囲の上限をサチレーションによる画像の劣化が発生しないように、所定のレベルに制限して行われる。
第1の変換回路12においては、画像入力補正部11により供給された正および負の色彩値を含む映像信号が入力され、正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間がYCbCr色空間(第1の色空間)から負の色彩値を含むRGB色空間(第2の色空間)に変換される。
そして、変換後の映像信号(符号付き)が第1のγ補正回路13に出力される。
そして、変換後の映像信号(符号付き)が第1のγ補正回路13に出力される。
第1のγ補正回路13においては、第1の変換回路12のよる第2の色空間の映像信号(RGBデータ)に対して、入力映像信号(入力映像信号)が対応する表示デバイス、たとえばCRTに応じたガンマ補正が行われる。
そして、第1のγ補正回路13から、補正後のCRT用RGBの線形の映像信号が第2の変換回路14に出力される。
そして、第1のγ補正回路13から、補正後のCRT用RGBの線形の映像信号が第2の変換回路14に出力される。
第2の変換回路14においては、第1のγ補正回路13による映像信号に対して、正の色彩値並びに負の色彩値を反映させた信号処理が施されて、表示すべき表示デバイス17の色域に対応可能なRGB色空間に変換される。
そして、第2の変換回路14から、変換後に正の色彩値のみを含む映像信号が第2のγ補正回路15に出力される。
第2の変換回路14においては、変換後に正の色彩値のみを含む映像信号を2のγ補正回路15に出力するに際し、制御信号CTLに応じて、変換後の映像信号から負の色彩値をクリップして出力する第1モードと、変換後の映像信号RGBに負の色彩値が含まれている場合には、各負の色彩値のうち、その絶対値が最大のデータ(最小のデータ)RまたはGまたはB成分を検出し、検出した最大のR,G,またはB成分の絶対値のデータをゼロ(0)として、残りのデータを正側にいわゆるDCオフセットをかけ、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整可能として加算する第2モードが選択可能に制御される。
そして、第2の変換回路14においては、負信号処理部143から第1モードまたは第2モードの処理に応じた信号S143が加算器144に出力される。
そして、第2の変換回路14から、変換後に正の色彩値のみを含む映像信号が第2のγ補正回路15に出力される。
第2の変換回路14においては、変換後に正の色彩値のみを含む映像信号を2のγ補正回路15に出力するに際し、制御信号CTLに応じて、変換後の映像信号から負の色彩値をクリップして出力する第1モードと、変換後の映像信号RGBに負の色彩値が含まれている場合には、各負の色彩値のうち、その絶対値が最大のデータ(最小のデータ)RまたはGまたはB成分を検出し、検出した最大のR,G,またはB成分の絶対値のデータをゼロ(0)として、残りのデータを正側にいわゆるDCオフセットをかけ、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整可能として加算する第2モードが選択可能に制御される。
そして、第2の変換回路14においては、負信号処理部143から第1モードまたは第2モードの処理に応じた信号S143が加算器144に出力される。
加算器144においては、変換部141の変換映像信号に負信号処理部143の出力信号S143が加算されて、信号S144(S3 8 6)がゲインコントロール回路145およびゲイン調整回路146に出力される。
加算器144における加算処理では、第1モード時は、負信号処理部143の出力は負の色彩値がクリップされて削られている。したがって、加算器144の出力は、変換部141の出力映像信号そのものとなる。
また、第2モード時は、負信号処理部143の出力は、検出した最大のR,G,またはB成分の絶対値のデータをゼロ(0)として、残りのデータを正側にいわゆるDCオフセットをかけるような信号であることから、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整をした信号となり、表示デバイス17の色域外にあるデータを含む映像信号となる。
加算器144における加算処理では、第1モード時は、負信号処理部143の出力は負の色彩値がクリップされて削られている。したがって、加算器144の出力は、変換部141の出力映像信号そのものとなる。
また、第2モード時は、負信号処理部143の出力は、検出した最大のR,G,またはB成分の絶対値のデータをゼロ(0)として、残りのデータを正側にいわゆるDCオフセットをかけるような信号であることから、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整をした信号となり、表示デバイス17の色域外にあるデータを含む映像信号となる。
第2の変換回路14のゲインコントロール回路145においては、変換部141から出力された映像信号の輝度値Y1と加算器144から出力された映像信号の輝度値Y2とが求められて、両者が上記比率調整に合わせて比率として比較される。
ゲインコントロール回路145では、比較の結果、両輝度値に変化がない場合には、第1モードで加算器144の出力は変換部141の出力のままであると判定される。この場合、Y1/Y2の比率は1となる。
そして、ゲイン調整回路146のゲインがあらかじめ設定したゲインG1で変換後の出力すべき正の色彩値のみを含む映像信号のレベル調整するように指示する信号S145がゲイン調整回路146に出力される。
ゲインコントロール回路145では、比較の結果、両輝度値に変化がない場合には、第1モードで加算器144の出力は変換部141の出力のままであると判定される。この場合、Y1/Y2の比率は1となる。
そして、ゲイン調整回路146のゲインがあらかじめ設定したゲインG1で変換後の出力すべき正の色彩値のみを含む映像信号のレベル調整するように指示する信号S145がゲイン調整回路146に出力される。
ゲインコントロール回路145においては、比較の結果、両輝度値に変化がある場合には、第2モードで加算器144の出力は変換部141にDCオフセットをかけ、最小値の絶対値をRGB各成分に比率調整可能とした信号S143が加算されているものと判定される。この場合、Y1/Y2の比率は1より小さい値となる。
そして、ゲイン調整回路146のゲインをあらかじめ設定したゲインG1を比率調整値に応じて下げたゲインG2(<G1)で変換後の出力すべき正の色彩値のみを含む映像信号のレベル調整するように指示する信号S145がゲイン調整回路146に出力される。
そして、ゲイン調整回路146のゲインをあらかじめ設定したゲインG1を比率調整値に応じて下げたゲインG2(<G1)で変換後の出力すべき正の色彩値のみを含む映像信号のレベル調整するように指示する信号S145がゲイン調整回路146に出力される。
ゲイン調整部146では、ゲインコントロール回路145によるゲインコントロール信号S145に応じたゲインをもって、加算器144から出力された変換後に正の色彩値のみを含む映像信号のゲインが調整されて、第2のγ補正回路15に出力される。
第2のγ補正回路15においては、第2の変換回路14による映像信号に対して、画像を表示すべき表示デバイス17に応じたガンマ補正が行われる。
そして、補正後の映像信号が表示駆動回路16に出力される。
そして、補正後の映像信号が表示駆動回路16に出力される。
表示駆動回路16においては、第2のγ補正回路15による画像デーが表示デバイス(たとえばPDP)17を駆動するのに適切なデータに加工され、加工後の映像信号が表示デバイス17に出力される。
これにより、表示デバイス17の持つ色域に応じた画像表示が行われる。
これにより、表示デバイス17の持つ色域に応じた画像表示が行われる。
以上の構成を有する画像表示装置10においては、図7に示すように、第1の変換回路12は、画像入力補正部11により供給された正および負の色彩値を含む映像信号{Y:10(0 8 2)、Cb/Cr:s9(s0+7+2)}を入力し、正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間をYCbCr色空間(第1の色空間)から負の色彩値を含むRGB色空間(第2の色空間)に変換し、変換後の映像信号{R:s13(s1 8 4)、G:s13(s1 8 4)、B:s13(s1 8 4)}を出力する第1の変換回路12と、第1の変換回路12のよる第2の色空間の映像信号(RGBデータ)に対して、入力映像信号(入力映像信号)が対応する表示デバイス、たとえばCRTに応じたガンマ補正行い、補正後のCRT用RGBの線形の映像信号{R:s15(s1 8 6)、G:s15(s1 8 6)、B:s15(s1 8 6)}を出力する第1のγ補正回路13と、第1のγ補正回路13による映像信号を、正の色彩値並びに負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイス17の色域に対応可能なRGB色空間に変換し、変換後に正の色彩値のみを含む映像信号{R:14(0 8 6)、G:14(0 8 6)、B:14(0 8 6)}を第2のγ補正回路15に出力する第2の変換回路を有することから、以下の効果を得ることができる。
すなわち、図7に示すように、従来装置のように第1の変換回路12において負の色彩値をクリップせずに、後段の第1のγ補正回路13と第2の変換回路14にも供給し、第2の変換回路14において、正の色彩値並びに負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイス17の色域に対応可能なRGB色空間に変換することから、第1のモード時において、図8にAで示す入力映像信号の色域外にかつBで示す表示デバイス17の色域内の階調や色数を保持することが可能で、表色数の減少や階調の低下を招くことなく、オリジナルの映像信号に応じた表示画像を得ることができる。
また、第2のモード時においては、第1のモード時の効果に加えて、図8中のCで示す表示デバイス17の色域外ある色彩値で表される階調や色数を図8中Bで示す表示デバイス17の本来の色域に位置付けることができ、さらにオリジナルの映像信号に応じた表示画像を得ることができる利点がある。
また、第2のモード時においては、第1のモード時の効果に加えて、図8中のCで示す表示デバイス17の色域外ある色彩値で表される階調や色数を図8中Bで示す表示デバイス17の本来の色域に位置付けることができ、さらにオリジナルの映像信号に応じた表示画像を得ることができる利点がある。
また、第2のモード時には、ゲイン調整回路146のゲインをあらかじめ設定したゲインG1を比率調整値に応じて下げたゲインG2(<G1)で変換後の出力すべき正の色彩値のみを含む映像信号のレベル調整をするので、最小の成分に応じてレベルを正側にシフトされた分を調整比率に応じて下げることができることから、映像信号の色彩をより正確に表現することが可能となる。
また、画像入力補正部11は、入力映像信号の色相および彩度をリアルタイムに補正し、この補正に際しては、補正範囲の上限をサチレーションによる画像の劣化が発生しないように、所定のレベルに制限して行うことから、画像劣化のない映像を得ることが可能である。
また、画像入力補正部11は、入力映像信号から、色相と彩度とがそれぞれリアルタイムに抽出し、抽出した色相および彩度に応じた補正量をリアルタイムに決定し、その決定結果に基づき、入力映像信号の色相および彩度がリアルタイムに補正することから、入力映像信号の色相と彩度とをそれぞれ抽出し、抽出された色相および彩度に応じた補正量を決定することにより、入力映像信号のうちの所望の色相および彩度の箇所を、その色相や彩度に応じて任意にリアルタイムに補正することができる。
また、入力映像信号の色相の補正量と彩度の補正量とを互いに独立して決定するので、映像信号の色相と彩度とを互いに独立して補正する(色相だけ補正したり、彩度だけ補正したり、色相と彩度とを互い異なる量だけ補正する)ことができる。
また、互いに色相の異なる複数の領域について入力映像信号が補正されるように補正量を決定するので、回路規模の増大を招くことなく、2以上の色領域について補正を行うことができる。
また、色差平面上の全ての角度範囲(0゜〜360゜)に亘って補正量を決定するので、平面上でU軸に対する角度画0°,90°,180°または270゜となる箇所を含む色領域や、この色差平面上でU軸に対する角度範囲が90°を超える色領域についても補正を行うことができる。
また、補正量の決定結果だけでなく入力映像信号の輝度レベルにも基づいて入力映像信号を補正するので、映像信号のうちの所望の色相および彩度の箇所を、その色相や彩度だけでなく映像信号の輝度レベルに応じて任意に補正することができる。
また、以上の例では、入力映像信号の色相をルックアップテーブルを用いて抽出するとともに、入力映像信号の彩度を演算回路を用いて抽出している。しかし、これに限らず、入力映像信号の色相を演算回路を用いて抽出したり、入力映像信号の彩度をルックアップテーブルを用いて抽出するようにしてもよい。
また、以上の例ではテレビジョン放送の受信装置に本発明を適用している。しかし、これに限らず、テレビジョンカメラのような撮像装置や、DVDプレーヤーのような映像記録再生装置や、編集装置等にも本発明を適用してよい。
10…画像表示装置、11…画像入力補正部、12…第1の変換回路、13…第1のガンマ(γ)補正回路、14…第2の変換回路、15…第2のγ補正回路、16…表示駆動回路、17…表示デバイス。
Claims (13)
- 正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間を第1の色空間から正および負の色彩値を含む第2の色空間に変換する第1の変換手段と、
上記第1の変換手段による映像信号を、上記正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能な色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2の変換手段と、を有し、
上記第2の変換手段は、変換後の映像信号に上記負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数の成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する
画像処理装置。 - 上記第2の変換回路は、比率調整値を加算した映像信号を上記比率調整値に応じて下げたゲインを持ってレベル調整して出力する
請求項1記載の画像処理装置。 - 上記第2の変換回路は、変換後で加算前の映像信号の輝度値と、加算後の映像信号の輝度値を比較して上記ゲインを得る
請求項2記載の画像処理装置。 - 正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間を第1の色空間から正および負の色彩値を含む第2の色空間に変換する第1の変換手段と、
上記第1の変換手段による第2の色空間の映像信号に対して上記入力映像信号が対応する表示デバイスに応じたガンマ補正を行う第1の補正手段と、
上記第1の補正手段による映像信号を、上記正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能な色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2の変換手段と、
上記第2の変換手段による映像信号に対して上記表示すべき表示デバイスに応じたガンマ補正を行う第2の補正手段と、を有し、
上記第2の変換手段は、変換後の映像信号に上記負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数の成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する
画像処理装置。 - 上記第2の変換回路は、比率調整値を加算した映像信号を上記比率調整値に応じて下げたゲインを持ってレベル調整して出力する
請求項4記載の画像処理装置。 - 上記第2の変換回路は、変換後で加算前の映像信号の輝度値と、加算後の映像信号の輝度値を比較して上記ゲインを得る
請求項5記載の画像処理装置。 - 正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間をYCbCr色空間から正および負の色彩値を含むRGB色空間に変換する第1の変換手段と、
上記第1の変換手段による映像信号を、上記正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能なRGB色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2の変換手段と、を有し、
上記第2の変換手段は、変換後の映像信号に上記負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数のRGB成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する
画像処理装置。 - 上記第2の変換回路は、比率調整値を加算した映像信号を上記比率調整値に応じて下げたゲインを持ってレベル調整して出力する
請求項7記載の画像処理装置。 - 上記第2の変換回路は、変換後で加算前の映像信号の輝度値と、加算後の映像信号の輝度値を比較して上記ゲインを得る
請求項8記載の画像処理装置。 - 正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間をYCbCr色空間から正および負の色彩値を含むRGB色空間に変換する第1の変換手段と、
上記第1の変換手段による第2の色空間の映像信号に対して上記入力映像信号が対応する表示デバイスに応じたガンマ補正を行う第1の補正手段と、
上記第1の補正手段による映像信号を、上記正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能なRGB色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2の変換手段と、
上記第2の変換手段による映像信号に対して上記表示すべき表示デバイスに応じたガンマ補正を行う第2の補正手段と、を有し、
上記第2の変換手段は、変換後の映像信号に上記負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数のRGB成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する
画像処理装置。 - 上記第2の変換回路は、比率調整値を加算した映像信号を上記比率調整値に応じて下げたゲインを持ってレベル調整して出力する
請求項10記載の画像処理装置。 - 上記第2の変換回路は、変換後で加算前の映像信号の輝度値と、加算後の映像信号の輝度値を比較して上記ゲインを得る
請求項11記載の画像処理装置。 - 正および負の色彩値を含む入力映像信号の色空間を第1の色空間から正および負の色彩値を含む第2の色空間に変換する第1のステップと、
上記第1のステップによる映像信号を、上記正の色彩値並びに上記負の色彩値を反映させた信号処理により、表示すべき表示デバイスの色域に対応可能な色空間に変換し、正の色彩値のみを含む変換映像信号を出力する第2のステップと、を有し、
上記第2のステップにおいて、変換後の映像信号に上記負の色彩値が含まれている場合、映像信号の複数の成分のうちの絶対値が最大の最小成分を検出し、正側に検出した最小成分を基準に上記変換後の映像信号の各成分に比率調整した値を加算する
画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004336743A JP2006148605A (ja) | 2004-11-19 | 2004-11-19 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004336743A JP2006148605A (ja) | 2004-11-19 | 2004-11-19 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006148605A true JP2006148605A (ja) | 2006-06-08 |
Family
ID=36627767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004336743A Pending JP2006148605A (ja) | 2004-11-19 | 2004-11-19 | 画像処理装置および画像処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006148605A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007069478A1 (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-21 | Mitsubishi Electric Corporation | 画像処理装置及び画像表示装置 |
JP2008124912A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-05-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置 |
US20190221188A1 (en) * | 2018-01-15 | 2019-07-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Color conversion processor, control method thereof and storage medium |
JP2019126025A (ja) * | 2018-01-15 | 2019-07-25 | キヤノン株式会社 | 色変換処理装置およびその制御方法 |
-
2004
- 2004-11-19 JP JP2004336743A patent/JP2006148605A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007069478A1 (ja) * | 2005-12-14 | 2007-06-21 | Mitsubishi Electric Corporation | 画像処理装置及び画像表示装置 |
JP2008124912A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-05-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置 |
US20190221188A1 (en) * | 2018-01-15 | 2019-07-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Color conversion processor, control method thereof and storage medium |
JP2019126025A (ja) * | 2018-01-15 | 2019-07-25 | キヤノン株式会社 | 色変換処理装置およびその制御方法 |
US11158285B2 (en) * | 2018-01-15 | 2021-10-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Color conversion processor, control method thereof and storage medium |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100601238B1 (ko) | 영상 표시 장치 | |
EP1858247B1 (en) | Image correction circuit, image correction method and image display | |
US20080259216A1 (en) | Color signal converting apparatus, video display apparatus including the same, and color signal converting method | |
EP1858246A2 (en) | Image correction circuit, image correction method and image display | |
US20080062325A1 (en) | Image processing apparatus, display apparatus comprising image processing apparatus and image processing method | |
WO2010067488A1 (ja) | 色補正装置および色補正方法 | |
JP2008278465A (ja) | 広色相範囲画像のディスプレイ方法及び装置 | |
EP1858253B1 (en) | Image correction circuit, image correction method and image display | |
JP2007251709A (ja) | 色補正方法、色補正装置、及び色補正プログラム | |
KR20020010477A (ko) | 컬러 표시의 색재현 보정 회로 및 컬러 디스플레이 | |
JP2004328564A (ja) | カラー補正装置、カラー補正方法及びカラー補正プログラム、並びにカラー補正装置を用いたデジタルカメラ | |
JP2006148607A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP2006148605A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP2004080402A (ja) | ダイナミックホワイトバランス調整回路及びマルチ画面表示装置 | |
JP2006148606A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP2006229616A (ja) | 映像信号処理回路 | |
JP2000354250A (ja) | 撮像装置 | |
JP4262059B2 (ja) | 色相別色補正処理回路 | |
JP2008098814A (ja) | 映像信号処理装置 | |
US6580464B1 (en) | Color difference signal correction apparatus | |
JP3344010B2 (ja) | 彩度補正装置 | |
JP3714877B2 (ja) | 画像表示装置、及びプログラム | |
JPH08146915A (ja) | 白バランス調整装置 | |
KR100496505B1 (ko) | 비디오 신호 처리장치 및 방법 | |
JP2003153037A (ja) | 映像信号の輪郭補正回路 |