JP4024284B1 - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、入力画像のダイナミックレンジを適切な改善を可能にする。
【解決手段】第1の撮像信号(Xa)に、補正利得(G)を乗算して画素毎に補正された第2の撮像信号(Xb)を出力する利得補正手段(2)と、第1の撮像信号(Xa)の平均値(APL)を所定の目標値に一致させるための第1の露出値(E1)を定め、さらにこの第1の露出値(E1)を、補正利得の最大値(Gmax)に基づく利得補正値(Kd)を用いて補正して第2の露出値(E2)を求め、この第2の露出値で露出を制御する露出制御手段(10)と、第1の撮像信号(Xa)の輝度成分に対してフィルタリングを行った結果と補正利得の最大値(Gmax)に基づいて画素ごとに補正利得(G)を決定する補正利得決定手段(15)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力画像のダイナミックレンジを適切に改善する撮像装置及び撮像方法に関するものである。
従来、画像の階調特性を改善する方法として、1画面の入力画像から同一輝度の画素の画素数を累積することによって得られる累積頻度(ヒストグラム)が、均等に分布するように階調変換を行う、ヒストグラムイコライゼーションが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、入力画像から空間的な輝度変化の加重平均を求め、求められた加重平均の対数変換値と、入力画像の対数変換値とから、改善された輝度信号を算出することで、画像のダイナミックレンジを改善させるRETINEXと呼ばれる方法が提案されている(例えば、非特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2002−27285号公報(段落0029−0041、図1) 特開2005−38119号公報(段落0028−0031、図1) Z.Rahman et al., "A Multiscale Retinex For Color Rendition and Dynamic Range Compression", XIX Proc. SPIE Vol.2847, pp.183−191, Nov.1996
しかしながら、前述のヒストグラムイコライゼーションでは、少なくとも1画面分の画像のヒストグラムデータを記録し、記録されたヒストグラムデータからヒストグラムの偏りを解析し、この解析結果をもとに階調特性を決める。このため、解析に使用した画像と解析結果を反映する画像との間には、1画面以上のタイミングずれが生じるので、入力画像のダイナミックレンジが適切に改善されない場合があった。例えば、動画像において、上記のような1画面以上のタイミングずれがある場合は、解析に使用した画像と解析結果を反映する画像との違いによって、解析結果を反映する画像に対して最適な階調特性を決めることができないという問題があった。
また、RETINEXを用いる方法では、加重平均を用いるための畳み込み積分及び加重平均と入力信号の対数計算などの計算処理が複雑であるので、ハードウェア(例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)やFPGA(フィールド プログラマブル ゲート アレイ))や組込みマイコンによってRETINEXを実行する場合に、処理時間が長くなる、実装容量(ゲート規模、メモリ容量)が大きくなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡単な構成で、入力画像のダイナミックレンジを適切に改善することができる撮像装置及び撮像方法を提供することにある。
本発明は、
被写体からの光を受けて、該光に応じた第1の撮像信号を出力する撮像信号生成手段と、
前記第1の撮像信号を画素毎に補正して、補正された第2の撮像信号を出力する利得補正手段と、
前記第1の撮像信号の平均値を所定の目標値に一致させるための前記撮像信号生成手段の第1の露出値を定め、さらにこの第1の露出値を、補正利得の最大値に基づいて補正して第2の露出値を求め、この第2の露出値で前記撮像信号生成手段の露出を制御する露出制御手段と、
前記第1の撮像信号の輝度成分の各画素の値とその周辺の画素の値に対してフィルタリングを行い、そのフィルタリング出力と前記補正利得の最大値とに基づいて画素ごとに補正利得を決定する補正利得決定手段とを備え、
前記利得補正手段は、前記補正利得決定手段で決定された補正利得と前記第1の撮像信号との乗算を含む演算により、前記補正を行う
ことを特徴とする撮像装置を提供する。
本発明によれば、撮像信号の輝度成分の各画素とその周辺の画素の値に対するフィルタリングを行い、そのフィルタリング出力に基づいて画素ごとに補正利得を求め、この補正利得を用いて撮像信号に対する画素毎の補正を行うので、撮像信号の階調特性を適切に改善することができる。
また、本発明によれば、補正利得の最大値に応じて、露出値を補正し、補正された露出で露出を制御することで、撮像信号の明部の白つぶれや、コントラスト低下を抑えた上、暗部のコントラストを向上させることができ、これにより、暗部の視認性が図れる。
また、本発明によれば、複雑な演算を行う必要が無く、計算や処理を簡素化することができるので、構成の簡素化、及びそれに伴うコスト低減を図ることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係わる撮像装置(実施の形態1の係わる撮像方法を実施する装置)の構成を示すブロック図である。
図1に示されるように実施の形態1に係わる撮像装置は、撮像素子5と、アナログ信号処理手段6と、A/D変換手段7と、カメラ信号処理手段8と、タイミング生成手段9と、積算手段11と、露出補正手段10と、利得補正手段2と、輝度フィルタリング手段3と、補正利得算出手段4と、最大利得決定手段13とを有する。なお、カメラ信号処理手段8、積算手段11、露出補正手段10、利得補正手段2、輝度フィルタリング手段3、補正利得算出手段4、及び最大利得決定手段13は、電気回路などのハードウェア、プログラムにより動作するソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせのいずれで構成してもよい。
撮像素子5は例えば、被写体からの光信号を受光し、光電変換するフォトダイオードアレイと、垂直転送CCD及び水平転送CCDを含み、フォトダイオードアレイの信号を外部に取り出すための手段とを有するCCD(Charge Coupled Device)センサーである。
撮像素子5は、一フレーム期間ごとにフォトダイオードアレイに蓄積した電荷を、タイミング生成手段9からの電荷読出しパルスを印加することで、垂直転送CCD及び水平転送CCDを介して外部に読み出すことができる。
また、タイミング生成手段9からの電荷掃き出しパルスにより、フォトダイオードアレイ内の蓄積電荷を撮像素子5の基板電位へ掃き出すことができる。この電荷掃き出しパルスの印加を止めてから、電荷読出しパルスで垂直転送CCDに蓄積電荷を読み出すまでの時間が電荷蓄積時間Sである。電荷蓄積時間Sの逆数がシャッタ速度に対応する。電荷蓄積時間Sは、露出制御手段10からの制御信号により制御される。
アナログ信号処理手段6は、撮像素子5の撮像信号を入力、CDS(相関二重サンプリング)処理を行い、利得Gによる増幅を行い、アナログ信号を出力する。増幅利得Gは、露出制御手段10からの制御信号により制御される。
A/D変換手段7は、アナログ信号処理手段6からのアナログ信号を入力し、デジタル信号に変換して出力する。
タイミング生成手段9は、撮像素子5の駆動タイミングパルスを生成する。駆動タイミングパルスは、例えば撮像素子5がCCDセンサーである場合には、水平CCDの電荷転送を行う水平転送パルス、垂直CCDの電荷転送を行う垂直転送パルス、蓄積された電荷をCCD基板電位へ掃き出し、電子シャッタ動作を行うための電荷掃き出しパルス、水平CCDの水平転送された電荷を画素ごとにリセットするリセットパルスなどのパルスである。
タイミング生成手段9はまた、アナログ信号処理手段6のサンプリングパルスと、A/D変換手段7のA/Dクロックをも生成する。
なお、撮像素子5は、CCDセンサーに限定されず、例えばCMOSセンサーであっても良い。CMOSセンサーなど画素電荷のリセットや、電荷を読み出す駆動方法が、異なるセンサーにおいても、露出制御ができるものであれば、使用可能である。
また、上記の例では、センサが電子シャッタ機能を有するものとしているが、絞りによる光量調整やメカニカルシャッタによる露光時間調整が可能な撮像装置に対しても、本発明を適用することができる。
カメラ信号処理手段8は、A/D変換手段7のから出力されるデジタル信号を入力し、ホワイトバランス処理、補間処理によるRGB信号の生成、YCbCr変換、カラーマトリクス変換、階調変換等の処理を行って、撮像信号Xaを出力する。
撮像素子5と、アナログ信号処理手段6と、A/D変換手段7と、カメラ信号処理手段8とで、被写体からの光を受けて、該光に応じた撮像信号(第1の撮像信号)Xaを出力する撮像信号生成手段14が構成されている。
撮像信号Xaは、例えば、8ビット階調で、水平640×垂直480画素に2次元配列された赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の撮像信号(以下「RGB信号」と言う。)である。撮像信号XaのR信号レベルをR(M,N)、撮像信号XaのG信号レベルをG(M,N)、撮像信号XaのB信号レベルをB(M,N)と表記する。ここで、Mは水平画素位置、Nは垂直画素位置を示す。
撮像信号Xaは、RGB信号に限らず、YCbCr信号、L*a*b*信号、又はHSV(Hue、Saturation、Value)信号などであってもよい。撮像信号XaとしてYCbCr信号、L*a*b*信号、又はHSV信号を用いる場合には、各色空間の信号をRGB信号に色変換処理する色変換手段(図示せず)を輝度フィルタリング手段3の内部に(入力段に)備える。
また、撮像信号Xaの階調数は、上記8ビットに限定されず、静止画ファイルで用いられる10ビット又は12ビットなどの他の階調数であってもよい。さらに、撮像信号Xaの画素数は、上記値に限定されず、水平1024×垂直960画素などの他の画素数であってもよい。
積算手段11は、A/D変換手段7のデジタル信号出力をそれぞれ画面の一部をなす複数の測光窓の各々で、積算値Asを求める。例えば、各測光窓の大きさを、10画素×10画素とし、画面の有効画素領域内を分割する。10画素×10画素の測光窓サイズを用いると、有効画素数640×480では、64×48の測光窓数が得られる。なお、測光窓のサイズや数、さらにはそれらの位置は任意に定めることができる。
露出制御手段10は、積算手段11の測光窓ごとの積算値Asを用いて、撮像装置の露出条件を求め、露出を制御する。
図1の構成においては、タイミング生成手段9による電荷蓄積時間(露光時間)Sの制御及びアナログ信号処理手段6における増幅利得Gの制御により、露出の制御を行っている。即ち、電荷蓄積時間Sと増幅利得Gの積に比例する「露出値」の制御を行う。
図2は、露出制御手段10の一例を示す。図示の露出制御手段10は、第1の露出値生成手段16と、第2の露出値生成手段17とを有する。
第1の露出値生成手段16は、測光窓の積算値Asから、経験的に或いは統計的に得られたアルゴリズムに従い、有効な測光窓を選択し、選択した測光窓の積算値Asから得られるAPL(Average Picture Level)が所定の目標値(例えば最大値の50%)Tgtになるようにするための露出値(第1の露出値)E1を生成する。目標値Tgtは例えば、図示しない制御手段から供給される。
第2の露出値生成手段17は、補正利得の最大値Gmaxを入力し、第1の露出値E1を、後に図12、図13、図14、図18、及び図19を参照して説明するようにして、補正利得の最大値Gmaxに基づいて得られる露出補正値Kdを用いて補正した露出値(以下、「第2の露出値」)E2を生成する。
第1の露出値E1は例えば電荷蓄積時間Sと利得Gとを規定するものであり、
E1=Kf×S×G
(但し、Kfは定数)の関係を有し、第2の露出値E2も例えば電荷蓄積時間Sと利得Gとを規定するものであり、
E2=Kf×S×G
(但し、S,Gの値は、E1の場合とは異なる)
の関係を有する。
図3に、露光制御の制御特性の一例を示す両対数グラフである。横軸は、被写体の照度Lを示し、縦軸は、電荷蓄積時間Sの逆数1/S及び利得Gを示す。第1の所定の照度Lb以上の明るい環境下では、利得Gを一定の値(G=2)とし、照度の上昇とともに、電荷蓄積時間Sをより短く(シャッタ速度Sをより速く)している。一方、上記の第1の所定値Lb未満では、電荷蓄積時間Sを固定とし、利得Gを照度の低下とともに、増加させている。さらに、第2の所定値La(La<Lb)未満では、利得Gも最大値Xgで固定させている。さらに第3の所定値Lc以上でも、利得G及び電荷蓄積時間Sを固定している。図3の特性は、照度Lが第2の所定値La以上で第3の所定値Lc未満の範囲において、APLが所定値例えば最大値の50%になるようにするためのものである。
図3の制御特性を用いて電荷蓄積時間S及び利得Gを決定する場合、電荷蓄積時間S,利得Gをある値、例えば所定の初期値S0、G0に設定し、その時の積算値Asから、被写体の照度Lを、
L=Ka×As/(S0×G0)
(Kaは所定の定数)により、算出し、被写体の照度Lに基づき、図3の特性に用いて、電荷蓄積時間S及び利得Gを定めるこのようにして得られた電荷蓄積時間S及び利得Gと所定の定数Kfの積が第1の露出値E1に一致する。第1の露出値E1が決定された後に、補正係数Kdが与えられ、補正係数Kdにより第2の露出値E2が算出されると、電荷蓄積時間Sと、利得Gと、上記の定数Kfとの積が第2の露出値E2に一致するように、電荷蓄積時間S及び利得Gの一方または双方を変更する。例えば、図3において、電荷蓄積時間Sが固定された範囲(第1の所定値Lb未満の範囲)では、利得Gを変更し、利得Gが固定された範囲(第1の所定値Lb以上の範囲)では、電荷蓄積時間Sを変更する。なお、電荷蓄積時間S及び利得Gの双方が固定された範囲(第3の所定値Lc以上)では、電荷蓄積時間Sも利得Gも変更しない。
なお、以上は、露出制御の一例を示しているのみで、その他の露出制御を用いても良い。例えば、上記の説明では、一つのフレームから得られる積算値Asに基づいて第1の露出値E1が定められるものとしているが、一つのフレーム(1番目のフレーム)から得られた第1の露出値E1に対応する電荷蓄積時間S及び利得Gで次のフレーム(2番目のフレーム)の撮像を行い、その2番目のフレームから得られた積算値に基づいて再度第1の露出値E1を求めると言った処理を繰り返すことで、第1の露出値E1をより適切なものに収束させた上で、第2の露出値E2を生成することとしても良い。
この場合、第1の露出値E1に対応する電荷蓄積時間S及び利得G(を示す制御信号)を第2の露出値E2に対応する電荷蓄積時間S及び利得G(を示す制御信号)の代わりに、撮像素子5及びアナログ信号処理手段6に供給するため切り替え手段を露出制御手段10内に設ければ良い。
輝度フィルタリング手段3は、カメラ信号処理手段8から出力される撮像信号Xaの輝度成分(撮像信号Xaに含まれる輝度信号又は撮像信号Xaから生成される輝度信号)の各画素及びその周辺の画素の値に対してフィルタリングを行う。
補正利得算出手段4は、輝度フィルタリング手段3からのフィルタリング出力と、補正利得の最大値Gmaxとに基づいて画素ごとの補正利得Gを算出する。
輝度フィルタリング手段3と補正利得算出手段4とで、撮像信号Xaの輝度成分の各画素及びその周辺の画素の値に対するフィルタリングを行い、そのフィルタリング出力と補正利得の最大値Gmaxとに基づいて画素ごとに補正利得Gを決定する補正利得決定手段15が構成されている。
図4は、輝度フィルタリング手段3の一例を示すブロック図である。図示の輝度フィルタリング手段3は、輝度検出手段31と、フィルタ手段32とを有し、カメラ信号処理手段8から出力される撮像信号Xaから、輝度信号Yを生成し、輝度信号の連続する複数の画素にわたるフィルタリング出力、例えば平均輝度信号Yavgを求めて出力する。
輝度検出手段31は、撮像信号Xaから輝度信号成分を求めて出力する。ITU−R BT.709規定の場合、輝度信号Yは、RGB信号から、次式(1)で求めることができる。
Y=0.299×R(M,N)+0.587×G(M,N)+0.114×B(M,N)
…(1)
なお、RGB信号から輝度信号Yを求めるための変換式は、上記式(1)に限定されず、画像処理を行うシステムが採用する色空間の規格によって規定される。また、撮像信号Xaに輝度信号Yが含まれる場合は、輝度検出手段31は、輝度信号Yを求めるための計算を行わずに、撮像信号Xaの輝度信号Yをフィルタ手段32に出力する。
フィルタ手段32は、1次元nタップの非巡回型デジタルフィルタであり、ディレイ手段33と、係数手段34と、加算手段35とを有する。ディレイ手段33は、撮像信号Xaの輝度信号を遅延させる遅延素子DL(−1)、遅延素子DL(−1)の出力を遅延させる遅延素子DL(0)、及び遅延素子DL(0)の出力を遅延させる遅延素子DL(1)を有する。係数手段34は、遅延素子DL(−1)の出力に係数a(−1)を乗算する乗算器34a、遅延素子DL(0)の出力に係数a(0)を乗算する乗算器34b、及び遅延素子DL(1)の出力に係数a(1)を乗算する乗算器34cを有する。なお、タップ数nは、n=2×k+1(kは正の整数)を満たす。
また、遅延素子DL(−1)を設けず、輝度演算手段31の出力を直接遅延素子DL(0)及び乗算器34aに入力するようにしても良い。
フィルタ手段32は、輝度検出手段31から出力された輝度信号Yにフィルタ処理を施して、フィルタ処理後のフィルタ信号を出力する。図4は、タップ数nが3タップである場合を示す。なお、フィルタ手段32から出力されるフィルタ信号は、例えば、平均輝度Yavgであり、次式(2)で求めることができる。
Figure 0004024284
式(2)において、Y(−1)、Y(0)、及びY(1)はそれぞれ、補正を行う画素の1画素後の画素の輝度信号、補正を行う画素の輝度信号、及び補正を行う画素の1画素前の画素の輝度信号を示す。ここで、係数a(−1)=a(0)=a(1)=1とすると、式(2)の分母は、次式のようになり、式(2)は単純平均を求める演算を表すものとなる。
Figure 0004024284
したがって、式(2)により、補正を行う画素と、補正を行う画素の周辺画素の平均輝度を求めることができる。なお、「補正を行う画素の周辺画素」とは、iを所定の整数としたときに、補正を行う画素のi画素前の画素から補正を行う画素の1画素前の画素まで、及び補正を行う画素の1画素後の画素から補正を行う画素のi画素後の画素までである。所定の整数iが1であるときには、「補正を行う画素の周辺画素」は、補正を行う画素の1画素前の画素、及び補正を行う画素の1画素後の画素である。
このように1次元の非巡回型デジタルフィルタの構成を用いることで、輝度検出手段31の輝度信号Yの1次元方向のフィルタ出力を求めることができる。求められたフィルタ出力は、輝度信号Yと補正を行う画素の周辺画素の平均値を求めるように構成することで、1次元方向の明るさの分布の変化を求めることができる。よって、明るさの分布の変化に対応した補正利得を検出することができ、明るさの分布の変化を考慮した、信号のコントラストを補正することができる。また、デジタル信号処理回路としては、一般的な構成であり、回路規模の簡素化が図れ、ゲート規模削減、コスト低下の効果がある。
タップ数nは、3タップに限らず、任意のタップ数とすることができる。タップ数を増やすことで、カットオフ周波数の特性を細かく設定することができ、また、広い範囲に及ぶ緩やかな輝度変化を検出することができる。このように、タップ数nを切替えることで、入力画像内の異なる照明条件による輝度分布の変化に応じて最適なフィルタ手段32を構成することができる。
以上の説明においては、フィルタ手段32が1次元の非巡回型デジタルフィルタである場合を説明したが、フィルタ手段32は2次元の非巡回型デジタルフィルタであってもよい。2次元の非巡回型デジタルフィルタを用いることによって、入力画像の輝度の領域的な変化を検出することができる。
また、フィルタ手段32は、上記式(2)に基づく平均輝度Yavgを算出する処理を行う構成に限定されず、明るさの分布の変化を求めることができる構成であれば良く、加重平均を出力する構成、ローパスフィルタを用いた構成、又はバンドパスフィルタを用いた構成等のような他の構成とすることができる。
次に、補正利得算出手段4は、輝度フィルタリング手段3から出力された平均輝度信号Yavgに基づいて、補正利得Gを算出して出力する。
例えば、次式(3)により補正利得Gを求める。
Figure 0004024284
式(3)において、Yavgは、フィルタ手段32から出力され補正利得算出手段4に入力される平均輝度を示し、Gmaxは、補正利得の最大値(最大利得)を示し、Ymaxは、フィルタ手段32の最大出力である最大輝度(撮像信号Xaが取り得る値の範囲内の最大値)を示す。
最大輝度Ymaxは、撮像信号のデジタル分解能(階調数)により一義的に決まる。例えば、8ビット階調の場合は、最大輝度Ymaxは255であり、10ビット階調の場合は、最大輝度Ymaxは1023である。
式(3)で補正利得Gを演算する場合、最大値Gmaxを画像の画質に応じて決めることができ、きめ細かい、最適な画質改善が行える。例えば、画面の照明光による輝度分布など、比較的広い領域の輝度変化(空間周波数が低い輝度変化)を用いて、照明光の輝度成分を補正し、コントラスト、視感特性の改善を図ることができる。
例えば、利得補正手段2から出力される補正された撮像信号Xbを最大補正利得算出手段13で画像解析し、撮影画面中、暗い信号量が領域的分布を検出することで、最大補正利得Gmaxを算出乃至決定することができる。例えば、撮像画面中の暗い画素(例えば、Ymaxの10%以下の輝度信号の画素)が連続する領域の面積と、全画面に対する面積の割合を算出し、規定値(例えば、5%)以上存在した場合は、(予め定めた値の代わりに用いるべき)Gmaxを求める。Gmaxは、例えば
Gmax=Ytg/Ydk
により求めることができる。上記の式で、Ytgは、規定の信号レベルであり、例えばYmaxの50%の値に設定される。また、Ydkは、暗部、即ち輝度信号がYmaxの10%以下の領域の平均輝度である。
撮像画面中の暗い画素(例えば、Ymaxの10%以下の輝度信号の画素)が連続する領域の面積が、全画面に対して上記の規定値(例えば、5%)未満しか存在しない場合には、上記の式による演算を行わず、予め定めた値のGmaxを用いる。
なお、ここで、用いた数値(上記の暗い領域を定義する「10%」、規定値を表す「5%」、規定の信号レベルTgである「50%」)は、実験的、経験的、統計的に導出した数値であり、表示装置の特性、画像処理回路などの構成に応じて、変更することができる。
また、Gmaxを上記のように演算により定める代りに、撮像装置の後段に設けられ、撮像結果を表示手段で表示し、表示された画像を確認し、感覚的判断によりGmaxを定めることもできる。
さらに、補正された撮像信号Xbに基づいて、輝度分布のヒストグラム解析、画像の領域的な輝度分布解析、空や、人物の肌などの色情報解析、形状等のパターン解析等高度な情報解析を行うことで、さらに高精度なGmaxの決定を行っても良い。
最大利得Gmaxとしては、前述のように撮像装置内で画像解析を行うことで、撮像装置により算出し、撮像装置内に保持されたものを用いることもできるが、撮像装置を含む、上位のシステムから、最大利得Gmaxを制御するインターフェースを構成し、上位のシステムからGmaxを切替えることとしても良い。
上記した「上位のシステム」の一例として、撮像信号Xbに基づいて、撮像装置の画像を解析する画像解析装置、撮像装置の画像から、物・人等の特徴点を抽出・検出する特徴点検出装置などがある。この場合例えば、画像解析装置では、風景などの撮像画像から、窓から臨む野外の風景や、空などの明部の信号と、室内風景や、山の影などの暗部の信号などを解析し、撮像画像の画質が向上するようGmaxを設定する。
また、特徴点検出装置などでは、被写体の特徴点が最適に検出できるようにGmaxを設定する。
このように上位のシステムを用いることで、精度が高く、上位システムに最適な画質改善を行うシステムを構成することができる。
図6は、補正利得算出手段4から出力される補正利得Gを示すグラフであり、図7は、補正利得算出手段4から出力される補正利得Gを示す表である。図6において、横軸は、最大輝度で規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示し、縦軸は、補正利得Gを示す。
図6及び図7に示されるように、最大利得Gmaxが1より大きい場合には、最大輝度で規格化された平均輝度Yavg/Ymaxが増加するにつれて(すなわち、平均輝度Yavgが増加するにつれて)、補正利得Gは最大利得Gmaxから減少し、平均輝度Yavgが最大輝度Ymaxに等しくなると(すなわち、Yavg/Ymax=1になると)、補正利得Gは1倍になる。また、最大利得Gmaxが1である場合には、補正利得Gは1倍になる。
なお、補正利得算出手段4として、式(3)による演算を実行して補正利得Gを得る構成を説明したが、予め平均輝度Yavgに対応する補正利得Gをルックアップテーブル(LUT)として保持しておくこともできる。このようなLUTを用いた場合には、割り算処理を行う必要が無くなるので、補正利得算出手段4における計算処理の簡素化を図ることができる。
図5にLUTを用いた場合のブロック図を示す。それぞれGmaxの異なる値に対応した複数個のLUT41a、41b、41cと、複数個のLUT41a、41b、41cのうち、Gmaxに適したLUTを選択する選択手段42と、選択手段42により選択されたLUTの内容が書き込まれ、該書き込まれたLUTの内容を保持するLUT43を搭載している。LUT43は、入力される平均輝度Yavgに応じて、補正利得Gを出力する。
このように、図5の補正利得算出手段4では、LUT41a、41b、41cは、Gmaxの異なる値ごとに平均輝度Yavgに対する補正利得Gを保持した構成をしている。また、LUT43は、平均輝度Yavgを入力し、対応する補正利得Gを出力する構成をしている。
補正利得算出手段4をLUTで構成することで、乗算手段、除算手段が不要になり、ゲート規模の削減、処理時間の短縮等の効果がある。
図1の利得補正手段2の一例を図8に示す。図8に示される利得補正手段2は、乗算手段21から成り、補正利得算出手段4から出力された補正利得Gが入力され、カメラ信号処理手段8からの撮像信号Xaに補正利得Gを乗算して、撮像信号Xbを出力する。すなわち、下記の式により、撮像信号Xbを求める。
Xb=G×Xa
補正利得Gは、撮像信号Xbが撮像信号Xaの単調増加関数になるように設定してあり、隣接画素間で信号値の大小関係が反転することなく、階調反転が発生せず、画質の劣化を防いでいる。
図9は、実施の形態1において用いる補正利得を、最大輝度で規格化した平均輝度に乗算した値を示すグラフである。図9において、横軸は、最大輝度で規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示し、縦軸は、最大輝度で規格化された平均輝度Yavg/Ymaxに補正利得Gを乗算した値G×Yavg/Ymaxを示す。
ここで、補正利得Gは、補正輝度G×Yavg/Ymaxが単調増加関数になるように求めた値である。図9には、最大利得Gmaxが1倍、3倍、5倍の場合の補正輝度G×Yavg/Ymaxを示している。補正輝度は、G×Yavg/Ymax以外の計算に基づく補正輝度を用いてもよい。図9から分かるように、最大利得Gmaxが1倍の場合は、撮像信号Xaがそのまま出力される。図9から分かるように、最大利得Gmaxが大きくなるにつれて、低輝度側の傾きが大きく、高輝度側の傾きが小さくなる。低輝度側の傾きを大きくすることで、黒つぶれしやすい低域の信号成分を増幅して出力することができ、低輝度部のコントラストが改善できる。また、高輝度側の傾きを低輝度側に比べて1.0倍程度に小さくすることで、高輝度側の輝度信号やコントラストの信号が維持される。これにより、高輝度側が白つぶれする問題を防ぐことができ、高輝度や低輝度の信号においてもコントラスの高い信号を取り出せ、視認性の向上が図れる。
以下に、図10と図11を用いて、処理手順を説明する。図10は、撮像装置の全体的な処理手順を示す。図11は、図10の利得補正処理(ST5)の詳細を示す。
図10に示されるように、実施の形態1の撮像装置は、Gmax判定処理(ST1)、Gmax変更処理(ST2)、露出処理(ST3)、撮像処理(ST4)、利得補正処理(ST5)、終了判定処理(ST6)を行う。
ステップST1では、Gmaxを変更する必要があるか判定する。電源投入時は、変更の必要がないものとして、所定の初期値を出力する。電源投入後、Gmaxの変更要求が発生した場合、Gmaxを変更する。Gmaxの変更要求としては、画像解析結果による、Gmax変更要求や、上位システムからのGmax変更要求などがある。
ステップST1において、Gmax変更が必要と判断された場合は、ステップST2のGmax変更処理を行う。Gmax変更処理は、初期値、又は現在保持されているGmax値を、新しいGmax値に置き換える。ステップST1にて、Gmax変更要求が無い場合は、ステップST2の処理を行わずにステップST3に進む。
なお、図10に示す例では、Gmax判定処理(ST1)及びGmax変更処理(ST2)を含むが、スチル撮影や、Gmaxが初期値のままで良い場合などは、これらの処理(ステップST1,ST2の処理)を行わない構成でも良い。
ステップST3の露出処理においては、撮像画像から被写体の露出状態を検出し、第1の露出値E1を求め、さらに、Gmaxと、第1の露出値E1から第2の露出値E2を求める。
さらに、第1の露出値E1、又は第2の露出値E2をもとに、撮像素子5の電荷蓄積時間S及び利得Gの調整を行う。
ここで、第1の露出値E1と第2の露出値E2の切替えは、撮像装置内の図示しない制御手段或いは外部システムにあるシステムを制御する制御手段によって制御する。制御手段は例えばマイコンで構成される。
一例として、静止画撮影などにおいて、最適な露出補正を設定する場合には、第1の露出値E1で設定し、補正利得の最大値Gmaxの変更処理(ST2)や後述の利得補正処理(ST5)を実施せずに撮影を行い、得られた撮像結果より、補正利得の最大値Gmaxと露出補正値Kdを求め、これらを用いて第2の露出値E2を求め、後のフレームにおける撮像に反映することとしても良い。
ステップST4の撮像処理では、露出処理(ST3)で得た、露出値(第1の露出値E1又は第2の露出値E2)に基づいて、露出制御を行い、撮像を行い、撮像信号を出力する。
利得補正処理(ST5)では、撮像処理(ST4)で得た撮像信号の補正利得Gを画素毎に求め、補正利得Gを撮像信号Xa(各画素の信号)に乗算して補正された撮像信号Xbを求める処理を行う。
ステップST6の終了判定処理では、撮像を終了するか否かの判定を行い、継続する場合は、ステップST1に戻る。
図10の利得補正処理(ST5)の詳細の一例が図11に示されている。図11に示されるステップのうち、ステップST10、ステップST14、ステップST15、ステップST16、及びステップST17は、1フレーム分の処理を時系列で行うための処理であり、ステップST10、ST14、ST15の「i」は、処理対象画素の各ライン中の番号、ステップST10、ST16、ST17の「j」は、処理対象画素が属するラインの番号を示している。ステップST15のXPixelは、1ライン中の画素数、ステップST17のYLineは、画面中のライン数を表す。
なお、画像データをメモリに蓄積した場合などは、これらの処理を時系列で行う必要はなく、ステップST11から、ステップST13までの処理のみでよい。
ステップST10では、画素番号i及びライン番号jを初期値(0)に設定する。
輝度フィルタリングステップST11は、輝度フィルタリング手段3と同一の処理を行うステップであり、画素と周辺画素の、平均輝度Yavgを求める。
補正利得算出ステップST12は、補正利得算出手段4と同一の処理を行うステップであり、輝度フィルタリング処理ステップST11で求められた平均輝度Yavgをもとに補正利得Gを求める。
利得補正演算ステップST13は、補正利得算出ステップST12で求めた補正利得Gと、撮像信号(各画素のデータ)Xaを乗算して、補正された撮像信号(各画素のデータ)Xbを求める。
ステップST14では、画素番号iを1だけ増加させる。ステップST15で、iがXPiexlより小さければ、ステップST11に戻る。ステップST15で、iがXPiexlより小さくなければ、ステップST16に進む。
ステップST16では、ライン番号jを1だけ増加させる。ステップST17で、jがYLineより小さければ、ステップST11に戻る。ステップST17で、jがYLineより小さくなければ、処理を終了する。
図12は、第2の露出値E2を求める際に用いられる露出補正値KdのGmaxに対する関係の一例を示している。
図示の例では、Gmaxが所定の閾値Gta(図示の例ではGta=2)未満ではKd=0、閾値Gta(=2)以上ではKd=Kd1(所定の正の実数)である。
第2の露出値E2は、第1の露出値E1と露出補正値Kdとから下記の式(4)により求められる。
E2=Ke×E1×(1/2)^Kd …(4)
(なお、上記の式において、Keは、補正係数であり、正の実数ある。「^」はそれに続く符号「Kd」がべき指数を表すものであることを意味する。以下、同様である。)
上記の式で求められる第2の露出値E2は、Kdが大きいほど、より小さな値となる。
ここで、補正係数Keは、通常1でよいが、撮像装置の構成により、実験的に得られた定数を用いる。また、撮像状態の画像解析を行い、画像の輝度レベルの状態で、補正係数Keの値を切替えてもよい。
図12では、上記のように、最大利得Gmaxが所定の閾値Gta(=2)以上のときは、Kd=Kd1であり、Gmaxが閾値Gta(=2)より小さい場合は、Kd=0としている。
Kd=0とすることで、第1の露出値と第2の露出値は、比例関数となる。
Kd=2以上の場合は、
E2=Ke×E1×(1/2)^Kd1
で求められる第2の露出値E2が用いられる。これにより、露出が絞られ、露出状態が暗くなる。
ここで、露出補正値Kdを切り換える閾値Gtaを「2」に設定しているが、「1」以上の数であれば良く、Gmaxが閾値Gta未満の場合には、Kd=0となるように設定すれば良い。また、Gmaxが閾値Gta以上の場合には、Kdが正の実数に設定されることで、露出を絞る方向に制御する。このようにGmaxに応じて、露出補正値Kdを制御することで、明部の白つぶれや、明部のコントラスト低下を改善したうえで、暗部の視認性を向上することが出来る。
図12に示される関係により露出補正値Kdを求める代りに、図13又は図14に示される関係により露出補正値Kdを求めることとしても良い。
図13に示される例では、Gmaxが閾値Gta以上の範囲において、Gmaxの増加に伴い、露出補正値Kdが段階的に増加する。
図14に示される例では、Gmaxが閾値Gta以上の範囲において、Gmaxの増加に伴い、露出補正値Kdが連続的に増加する。
さらに、図12に示される関係、図13に示される関係、及び図14に示される関係など、互いに異なる関係を動的に切り替えて使用する構成を採用することもできる。図13、図14に示されるように露出補正値が変化する構成を採用したり、図12、図13、図14のように互いに異なる関係を動的に切り替え可能な構成を採用することで、撮像画像に最適な露出補正値Kdを決定することができ、補正後の画像の品位を向上させることができ、視認性も向上させることができる。
図12に示されるGmaxとKdの関係においては、Gta以上の範囲におけるKdの値をKd1に固定しているが、撮像信号Xaの信号レベルのヒストグラムに基づき、Kdの値を変えるようにしても良い。
この場合に用いられる露出制御手段10を図15に示す。図示の露出制御手段10は、図2の露出制御手段10と概して同じであるが、ヒストグラム生成解析手段19を備える。ヒストグラム生成解析手段19は、撮像信号Xaを受けてヒストグラムを生成して解析し、解析結果Haを出力する。第2の露出値生成手段17は、第1の露出値E1と、補正利得の最大値Gmaxと、ヒストグラム生成解析手段19におけるヒストグラムの解析結果Haとに基づいて第2の露出値E2を生成する。
図16及び図17は、ヒストグラムの互いに異なる二つの例を示す。図16に示される例では、撮像信号Xaが中心付近に多く分布している。この場合には、露出補正値Kdを低めに設定し、例えば、式(4)で与えられる第2の露出値E2がより大きな値となるようにする。露出補正値Kdを低めに設定する例が図18に示されている。図示の例では、図12に示されるのと同じKd1(破線で示す)に対して、より低いKd4(実線)が用いられる。このように、露出補正値Kdをより小さくすることにより、より高い露出値を用いることで、高輝度の信号が多少圧縮されるが、情報量の多い中間調と、暗部の輝度補正を行うことができる。
図17に示されるように、高輝度信号が多い場合には、露出補正値Kdを高めに設定し、例えば、式(4)で与えられる第2の露出値E2がより小さな値となるようにする。露出補正値Kdを高めに設定する例が図19に示されている。図示の例では、図12に示されるのと同じKd1(破線で示す)に対して、より高いKd5(実線)が用いられる。このように、露出補正値Kdをより大きくすることにより、より低い露出値を用いることで、高輝度部の圧縮による高輝度部の情報量低下を回避することができる。
このように、ヒストグラム解析結果Haに基づいて露出補正値Kdを切り換えることで、露出値設定の精度を向上させることができ、視認性の向上を図ることができる。なお、ヒストグラム解析以外の画像解析結果を用いて露出補正値を切り換えることとしても良い。
また、ヒストグラムやそれ以外の画像解析の結果に基づいて、露出補正値のみならず、補正利得を制御するようにしても良い。
図20は、実施の形態1に係る撮像装置による補正処理前の画像の一例を示す図であり、図21は、実施の形態1に係る撮像装置による補正処理後の画像の一例を示す図である。
図20は、明るい領域、すなわち、窓の外の景色(符号DS1で示される部分)が鮮明に再現されているが、暗い領域、すなわち、室内の人物HD1などは、黒潰れに近い状態になっていることを示している。
図22(a)及び(b)は、実施の形態1に係る撮像装置において、撮像画像の明るい領域(すなわち、図20において窓を通して部屋の外が見える領域DS1)の処理に関し、図22(a)は、画素位置p0から画素位置p6までにおける規格化された利得補正前の撮像信号Xaの輝度信号(以下単に「入力輝度信号」と言うことがある)Xin/Ymaxと規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示す図であり、図22(b)は、図22(a)と同じ画素位置p0から画素位置p6までにおける規格化された入力輝度信号Xin/Ymaxと規格化された利得補正後の撮像信号Xbの輝度信号(以下単に「出力輝度信号」と言うことがある)Xout/Ymaxを示す図である。
図22(a)に破線で示されるように、規格化された入力輝度信号Xin/Ymaxは、画素位置p1において0.6、画素位置p2において0.7、画素位置p3において0.8、画素位置p4において0.7、画素位置p5において0.8、画素位置p6において0.6である。
よって、図22(a)に実線で示されるように、タップ数nが3であるときには、規格化された平均輝度Yavg/Ymaxは、画素位置p1において0.66、画素位置p2において0.70、画素位置p3において0.73、画素位置p4において0.76、画素位置p5において0.70、画素位置p6において0.70となる。
最大利得Gmaxが3倍であるとき、求めた平均輝度Yavgと式(3)より、補正利得Gは、画素位置p1において1.29倍、画素位置p2において1.25倍、画素位置p3において1.22倍、画素位置p4において1.19倍、画素位置p5において1.25倍、画素位置p6において1.25倍となる。このように、各画素の平均輝度Yavgを求めることで、各画素の補正利得Gを求めることができる。
図22(b)は、図22(a)と同じ画素位置p0から画素位置P6までにおける規格化された入力輝度信号Xin/Ymaxと、規格化された出力輝度信号Xout/Ymaxを示す図である。図22(b)に破線で示されるように、規格化された入力輝度信号Xin/Ymaxは、画素位置p1において0.6、画素位置p2において0.7、画素位置p3において0.8、画素位置p4において0.7、画素位置p5において0.8、画素位置p6において0.6である。
座標(M,N)の画素の利得補正した出力輝度信号Xout(M,N)は、座標(M,N)の画素の入力輝度信号Xin(M,N)と利得Gを用いて、次式(5)で求めることができる。
Xout(M,N)=G×Xin(M,N) …(5)
図22(b)に実線で示されるように、規格化された出力輝度信号Xout/Ymaxは、画素位置p1において0.77、画素位置p2において0.88、画素位置p3において0.98、画素位置p4において0.83、画素位置p5において1.00、画素位置p6において0.75となる。
なお、一般に、入力画像がRGB信号の場合は、次式(6a)、(6b)、(6c)が成り立つ。
Rb(M,N)=G×Ra(M,N) …(6a)
Gb(M,N)=G×Ga(M,N) …(6b)
Bb(M,N)=G×Ba(M,N) …(6c)
ここで、Rb(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正したR信号(出力R信号)であり、Ra(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正前のR信号(入力R信号)であり、Gb(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正したG信号(出力G信号)であり、Ga(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正前のG信号(入力G信号)であり、Bb(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正したB信号(出力B信号)であり、Ba(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正前のB信号(入力B信号)である。
また、一般に、入力画像が、YCbCr信号の場合は、次式(7a)、(7b)、(7c)が成り立つ。
Yb(M,N)=G×Ya(M,N) …(7a)
Cbb(M,N)=G×(Cba(M,N)−Cbof)+Cbof
…(7b)
Crb(M,N)=G×(Cra(M,N)−Crof)+Crof
…(7c)
ここで、Yb(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正した輝度信号(出力輝度信号)であり、Ya(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正前の輝度信号(入力輝度信号)であり、Cbb(M,N)及びCrb(M,N)は、座標(M,N)の画素の利得補正した色差信号であり、Cba(M,N)及びCra(M,N)は、座標(M,N)の画素の補正前の色差信号(入力色差信号)であり、Cbof及びCrofは、色差信号を信号処理する際のオフセット量である。
また、式(6a)、(6b)、(6c)に示すように、RGB信号一律に同じ補正利得Gを乗算することにより、局所領域でのホワイトバランスが、ずれることなく、ダイナミックレンジを改善することができる。
図23(a)及び(b)は、実施の形態1に係る撮像装置において、撮像画像の暗い領域(輝度が低い領域)HD1の処理に関し、図23(a)は、画素位置q0から画素位置q6までにおける規格化された入力輝度信号Xin/Ymaxと規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示す図であり、図23(b)は、図23(a)と同じ画素位置q0から画素位置q6までにおける規格化された入力輝度信号Xin/Ymaxと規格化された出力輝度信号Xout/Ymaxを示す図である。
図23(a)に破線で示されるように、規格化された入力輝度信号Xin/Ymaxは、輝度が低い領域HD1内の画素位置q1において0.1、画素位置q2において0.2、画素位置q3において0.3、画素位置q4において0.2、画素位置q5において0.3、画素位置q6において0.1である。また、図23(a)に実線で示されるように、規格化された平均輝度Yavg/Ymaxは、画素位置q1において0.16、画素位置q2において0.20、画素位置q3において0.23、画素位置q4において0.26、画素位置q5において0.20、画素位置q6において0.20となる。また、補正利得Gは、画素位置q1において2.25倍、画素位置q2において2.14倍、画素位置q3において2.05倍、画素位置q4において1.97倍、画素位置q5において2.14倍、画素位置q6において2.14倍である。
図23(b)に実線で示されるように、各画素の利得補正した出力輝度信号Xoutは、画素位置q1において0.23、画素位置q2において0.43、画素位置q3において0.62、画素位置q4において0.39、画素位置q5において0.64、画素位置q6において0.21となる。
図22(b)から分かるように、明るい領域DS1では、補正利得が約1.2倍と出力輝度信号は入力輝度信号とあまり違わない。これにより、明るい領域の画素単位のコントラストは、保持される。これに対し、図23(b)から分かるように、暗い領域HD1では、補正利得が約2倍となる。このことは、黒レベルで圧縮されていた信号レベルが、明るくなった上、暗い領域の画素単位のコントラストも増幅されていることを示している。
以上に説明したように、平均輝度Yavgにより画素ごとに補正利得Gを求め、補正利得Gを撮像信号に画素ごとに乗算する処理を施すことにより、暗い領域HD1は鮮明に(図21のHD2)、明るい領域DS1は、そのままのコントラストを維持する(図21のDS2)のように、ダイナミックレンジを改善できる。
図24は、利得補正前の撮像信号の各輝度レベルにおける発生頻度(度数)をヒストグラムにより示す図であり、図25は、利得補正後の撮像信号の各輝度レベルにおける発生頻度(度数)をヒストグラムにより示す図である。図24及び図25は、図20、図21、図22(a)及び(b)、並びに図23(a)及び(b)のダイナミックレンジ改善の効果をヒストグラムにより示している。
図24及び図25に示されるように、補正前の撮像信号で表される画像(入力画像)の明るい領域(図20のDS1)は、高輝度領域であるため、撮像画像は、高い輝度レベルに分布する。また、補正前の撮像信号で表される画像(出力画像)の暗い領域HD1は、低輝度領域であるため、撮像画像は、低い輝度レベルに分布する。
図24及び図25に示されるように、撮像信号の補正を行うと、明るい領域DS1では、補正利得が小さいため、領域DS2の高い輝度レベルに分布していた2点鎖線で示される信号は、領域DS2の実線で示される信号になるが、変化は小さい。これに対し、領域HD1の低輝度レベルに分布した2点鎖線で示される信号は、領域HD2の実線で示される信号になり、変化が大きい。
このことは、式(3)を用いた補正を行うことで、低輝度においても、高輝度においても、コントラストが改善され、低輝度側の黒つぶれが解消されること、及び、低輝度の信号が大きく高輝度側に移動することで、視認性のよい、メリハリのあるダイナミックレンジが改善された画像が得られることを示している。さらに、補正を行うことで、平均輝度が中央付近に分布することになり、ダイナミックレンジの狭い表示装置(例えば、液晶ディスプレイ)においても、表示品位の向上が図れる。
また、実施の形態1に係る撮像装置によれば、補正を行う画素の周辺画素の輝度分布に基づいて、補正を行う画素のダイナミックレンジを補正するので、解析結果の反映タイミングを極力短くするができ、入力画像のダイナミックレンジを適切に改善することができる。
さらに、実施の形態1に係る撮像装置によれば、外付けフレームメモリを用いることなく画素単位でダイナミックレンジ拡大を実現でき、また、複雑な演算を行う必要が無く、計算や処理を簡素化することができるので、構成の簡素化、その結果、コスト低減を図ることができる。
以上のように、本実施の形態においては、露出制御手段10は、補正利得Gの最大値(補正最大利得Gmax)に応じて露出値を補正(第1の露出値から第2の露出値を生成)し、補正された露出値(第2の露出値)を用いたときのカメラ信号処理手段8から出力される撮像信号Xaの輝度成分の各画素と周辺の画素の平均輝度Yavgに基づいて画素ごとに補正利得Gを算出し、補正利得Gを撮像信号Xaに乗算することで補正後の撮像信号Xbを生成している。補正最大利得Gmaxは、上記のように撮像画面中の暗部の平均輝度に基づいて定められたものであっても良く、予め決められた値であっても良い。
図26は、露出補正(第1の露出値E1の代わりに第2の露出値E2を使用すること)及び利得補正による効果を示した図である。
第1の露出値E1で撮像したときにカメラ信号処理手段8から出力される撮像信号Xaが符号Xa(1)で示され、撮像信号Xa(1)に対応する、利得補正後の撮像信号(利得補正手段2の出力)Xbが符号Xb(1)で示されている。
また、上記の第1の露出値を1/2に絞った第2の露出値で撮像したときにカメラ信号処理手段8から出力される撮像信号Xaが符号Xa(2)で示され、撮像信号Xa(2)に対応する、利得補正後の撮像信号(利得補正手段2の出力)Xbが符号Xb(2)で示されている。
この場合、第2の露出値E2は、第1の露出値E1の1/2である場合を想定している。
第1の露出値E1で得られた信号Xa(1)に利得補正を行った場合、補正利得が約1.2倍であるが、第2の露出値E2を用いた場合、補正利得Gを2倍にすることで、コントラストが向上する。
また、画素位置(p5)などで見られるように、第1の露出値E1を用いた場合、明部が白つぶれし、明部のコントラスト感が低下することがあるが、第2の露出値E2を用いることで、白つぶれを回避することができる。
このように、第2の露出値E2を用いて撮像し、利得補正を行うことで、従来白つぶれしていた画像について白つぶれを抑制するように露出制御がなされる。また、露出制御にて、黒側に移った信号を利得補正で増幅することができる。明部の明るい信号と、暗部の暗い信号の双方についてコントラスト、画質、視認性を改善することができる。
実施の形態2.
図27は、本発明の実施の形態2に係る撮像装置(実施の形態2に係る撮像方法を実施する装置)の利得補正手段2の構成を概略的に示すブロック図である。実施の形態2に係る利得補正手段2は、オフセット検出手段22と、オフセット減算手段23と、乗算手段21と、オフセット加算手段24とを有する。実施の形態2の撮像装置の、利得補正手段2以外の構成は、図1に示される実施の形態1と同様である。
実施の形態2に係る利得補正手段2は、利得補正前の撮像信号Xaの輝度信号(入力輝度信号)Xinのオフセットを調整する手段を有している。
オフセットは、撮像素子5による撮像が逆光状態で行われたり、撮像装置のレンズ(図示しない)のフレアーが画像に影響を及ぼしたり、被写体の撮像環境・条件により、信号レベルが黒浮きした場合の対策として、これらの影響を打ち消すために加えられる量(或いは上記のような影響による標準状態からのズレ量)である。
以下に、オフセット調整を行った場合の詳細な補正の動作を説明する。オフセット検出手段22は、補正前の撮像信号Xaの最小信号を検出することで、入力画像の黒浮きの程度を示すオフセット量を求める。オフセット量Offsetは、次式(8)で求めることができる。
Offset=P×MIN(R,G,B) …(8)
ここで、MIN(R,G,B)は、入力画像RGB信号の最小値を示しており、Pは、0≦P≦1を満たす正の実数である。オフセット量Offsetは、1フレーム以上前の補正を行うために有効な1画面分の画像のR,G,B信号の最小値MIN(R,G,B)を検出し、記憶することで、自動検出することができる。
図27では、オフセット検出手段22によってオフセット量Offsetを撮像信号Xaから自動検出する場合の構成を示しているが、オフセット量Offsetを外部装置から入力する構成を採用することもできる。外部装置において、補正を行いたい対象の信号に対して、補正利得を向上することで、外部装置の性能改善が行える。具体的には、外部装置では、指紋、静脈、顔などのバイオメトリック認証や、形状認証、文字認識などの高度な画像処理を行い、被写体の特徴点(顔認証の場合は、顔)を検出し、特徴点の検出結果をもとに認証を行う機能を有している。外部装置においては、撮像装置の画像より、特徴点を有する領域と、領域内の信号レベルを検出した結果より、オフセット量Offsetを求め、設定することで、特徴点の信号を強調することが可能となる。また、特徴点の信号レベルが増大することで、外部装置の検出精度、認証率などの性能を向上させることができる。
オフセット減算手段23は、オフセット検出手段22で求めたオフセット量Offsetを、座標(M,N)の入力R信号Ra(M,N)、座標(M,N)の入力G信号Ga(M,N)、座標(M,N)の入力B信号Ba(M,N)のそれぞれから減算して、
Ra(M,N)−Offsetと、
Ga(M,N)−Offsetと、
Ba(M,N)−Offsetと
を出力する。
乗算手段21は、オフセット減算手段23からのオフセット量Offsetを減算した信号に、補正利得算出手段4で得た補正利得Gを乗算して、
×(Ra(M,N)−Offset)と、
×(Ga(M,N)−Offset)と、
×(Ba(M,N)−Offset)と
を出力する。
オフセット加算手段24は、乗算手段21からの乗算信号が入力され、オフセット減算手段23と同じオフセット量Offsetを加算して、
×(Ra(M,N)−Offset)+Offsetと、
×(Ga(M,N)−Offset)+Offsetと、
×(Ba(M,N)−Offset)+Offsetと
を出力する。
オフセット減算手段23、乗算手段21、及びオフセット加算手段24の処理をまとめると、次式(9a)、(9b)、(9c)のようになる。
Rb(M,N)=G×(Ra(M,N)−Offset)+Offset
…(9a)
Gb(M,N)=G×(Ga(M,N)−Offset)+Offset
…(9b)
Bb(M,N)=G×(Ba(M,N)−Offset)+Offset
…(9c)
オフセット補正を行わない場合、補正利得Gがオフセット量Offsetを増幅してしまい、コントラストを向上させたい信号への補正利得が減少し、全体的にコントラストの無い信号へ変換してしまう。オフセット補正を行うことで、コントラストを向上させたい信号への補正利得を増大させることができ、コントラストの高い処理が実現できる。
なお、オフセット加算手段24で加算するオフセット(第2のオフセット)をオフセット減算手段23で減算するオフセット(第1のオフセット)よりも小さな値としても良い。例えば、オフセット加算手段24で加算するオフセットをOffset1が
Offset1=Q×Offset
(但し、0≦Q<1)
で与えられるものであっても良い。
オフセット加算手段11のオフセット補正量Offset1をオフセット減算手段10のオフセット量Offsetに比べ小さくすることで、黒浮きが軽減される効果を有する。つまり、オフセット補正後の信号は、オフセット量Offset1により、画像の黒つぶれを防いだ上で、オフセット補正前の黒浮き分が補正され、メリハリの無い、黒信号のしまりのない画質を改善できる。つまり、黒レベルのしまった画像が得られる。オフセット加算手段24のオフセット補正量Offset1をオフセット減算手段10のオフセット量Offsetに比べ小さくする処理は、次式(10a)、(10b)、(10c)、(10d)のようになる。
Rb(M,N)=G×(Ra(M,N)−Offset)+Offset1
…(10a)
Gb(M,N)=G×(Ga(M,N)−Offset)+Offset1
…(10b)
Bb(M,N)=G×(Ba(M,N)−Offset)+Offset1
…(10c)
Offset1=Q×Offset …(10d)
なお、実施の形態2において、上記以外の点は、上記実施の形態1の場合と同じである。
実施の形態2に係る撮像装置12によれば、画像のオフセット量を検出することができ、検出したオフセット量に基づいてオフセット補正することで、低い輝度に分布した信号のコントラストの改善による画質の向上を図れる。
また、実施の形態2に係る撮像装置においては、補正利得乗算処理前のオフセット量の減算量と補正利得乗算処理後のオフセット量の加算量を異ならせることが可能であり、オフセット補正後の黒信号のしまりを向上させることができ、画質の向上を図れる。
実施の形態3.
実施の形態3に係る撮像装置は、補正利得算出手段4による補正利得算出の計算式が、上記実施の形態1において示した式(3)と異なる。具体的には、補正利得Gは、最大利得Gmaxと、最小利得Gminと、平均輝度Yavgと、最大輝度Ymaxを用いて、次式(11)により得る。
Figure 0004024284
ここで、Gminは、補正前の撮像信号Xaがその最大値であるときに乗算される最小利得を示している。
図28は、式(11)の演算を行う補正利得算出手段4から出力される補正利得Gを示すグラフであり、図29は、実施の形態3において用いる補正利得を、最大輝度で規格化した平均輝度に乗算した値を示すグラフである。図29において、横軸は、最大輝度で規格化された平均輝度Yavg/Ymaxを示し、縦軸は、最大輝度で規格化された平均輝度Yavg/Ymaxに補正利得Gを乗算した値G×Yavg/Ymaxを示す。
Gminは、実験的、或いは統計的な処理で得られた補正利得Gの最小値であり、式(3)で得られる補正利得Gに比べ、Yavg/Ymaxが大きい(1に近い)範囲で、式(11)で得られる補正利得Gは、1未満の値を持つ点で異なる。平均輝度が高い領域では、平均輝度を中心に画素ごとの信号レベルはばらついている。この画素ごとの信号のバラツキに対して補正利得を式(3)で得られるものに比べて、小さくすることができ、高輝度部の白つぶれを防止することができる。高輝度部のコントラスト信号を白つぶれにて無くすことを防ぎ、補正利得Gminにより、圧縮してコントラスト信号を保存することができる。
なお、補正利得の特性(補正利得を、最大輝度で規格化した平均輝度と乗算することで得られる値の特性)は、図29に示されるような特性に限らず、例えば、図30又は図31に示されるような特性を持つ補正利得を実現することもできる。このような補正利得を用いることによって、表示装置(図示せず)や撮像装置の階調特性を考慮した、表示装置や撮像装置に最適なダイナミックレンジ改良を行うことができる。
また、実施の形態3において、上記以外の点は、上記実施の形態1又は2の場合と同じである。
実施の形態3の撮像装置によれば、明るさが明るい分布の高輝度信号のコントラスト情報を維持することができ、白つぶれすることを防ぐことができる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4に係る撮像装置は、フィルタ手段32によるフィルタ処理の内容が、上記実施の形態1乃至3の場合と相違する。実施の形態4においては、フィルタ手段は、例えば、非線形フィルタであるイプシロンフィルタ(εフィルタ)を有している。
図32は、実施の形態4におけるフィルタ手段32を非線形フィルタであるεフィルタで構成する場合の区間線形関数を示す図である。また、図33は、フィルタ手段32として線形フィルタを用いた比較例の補正後の輝度信号レベルを示す図である。また、図34は、実施の形態4の非線形フィルタを用いた場合の補正後の輝度信号レベルを示す図である。
図33に示されるように、フィルタ手段として線形フィルタを用いた比較例の場合には、補正前の信号(撮像信号Xa)は平滑化されるため、領域輝度が急激に変化する領域(例えば、図33の補正前の輝度レベルは画素位置5と6の間で急激に変化している)が補正前の信号中に存在した場合、平均輝度Yavgは、急激な輝度変化の影響を受ける。なお、図33に示される平均輝度(フィルタ出力)は、タップ数n=5で求めた値である。
画素位置5では、画素位置6以降の高い輝度信号の影響を受け、画素位置1から画素位置4までの平均輝度(フィルタ出力)に比べ、平均輝度が高いレベルで出力される。平均輝度が高くなることで、補正利得は小さくなり、画素位置5の補正後の信号(撮像信号Xb)(図33における太い実線)の信号レベルは小さくなっていることが分かる。
また、画素位置6においては、平均輝度が、画素位置5以前の輝度信号の影響を受け、小さな値となる。このため、補正利得は大きくなり、補正後の出力レベル(図33における太い実線)は大きな値となる。画素間の輝度変化が激しい領域(エッジ領域)において、補正利得が大きくなることで、エッジ部の信号が強調される、アパーチャ効果によりコントラスト感を強調できる。アパーチャ効果を持つことにより、写真、ディスプレイなどの観賞を目的とした画像処理や、エッジが強調された画像を用いて認識処理を行う認識装置において、エッジ部が強調され、メリハリのある、視感度の高い、表示品位の高い画像を生成することができる。
一方、微少のコントラスト差から特徴点を検出する認証装置においては、前処理において、エッジ強調をかけずに、忠実な信号を出力する必要がある。したがって、このように、輝度の変化が激しい領域が存在する場合、平均輝度において、輝度の変化を考慮する必要がある。
そこで、実施の形態4においては、フィルタ手段32に非線形のフィルタ特性を持たせることで、輝度の変化が激しい場合においても、前述の問題を除くことが可能となる。例えば、フィルタ手段32に非線形のεフィルタを用いる。一般に、一次のεフィルタは、次式(12)及び(13)で定義される。
Figure 0004024284
このとき、関数f(x)は、xを変数とする区間線形関数であり、次式(14)で与えられる。y(n)は、Y信号のεフィルタの出力の平均輝度を、x(n)は、n画素の輝度を示している。式(14)は、画素(n)と、平均を求める画素(±k画素)間の差分値を求める。差分値が、ε以内であれば平均値を求めるために差分値を用い、差分値がεを超える場合はα(ここでは、0)を用いる。このような処理を行うことで、急激な輝度変化を伴うエッジやノイズによる特異的に輝度が変化する場合など、輝度の急激な変化量に対して平均値が引きずられることが無く補正利得を求めることができる。
Figure 0004024284
ここで、α=0とした関数が、図32に示される区間線形関数である。
フィルタ手段32に非線形のεフィルタを用いた場合の平均輝度を図34に示す。画素位置5や画素位置6においても補正前の信号の輝度の変化(傾向)を再現している。また、補正後の信号レベルにおいても、図33の特性とは異なり、補正前の信号の輝度の変化(傾向)を再現できている。
このように、εフィルタを用いることで、補正前の信号において、急峻な輝度変化が存在する場合おいてもエッジ情報を保持したうえで、最適なダイナミックレンジ変換処理を実現することができる。
εフィルタは、コンパレータとラインメモリで構成でき、ハードウェアの実装面積の縮小、ソフトウェア処理時間の短縮化などの効果がある。
なお、εフィルタに限らず、領域の輝度レベルを検出することが可能な手段であれば、メジアンフィルタ、スタックフィルタなどの非線形フィルタを用いた構成でもよい。
また、実施の形態4において、上記以外の点は、上記実施の形態1乃至3の場合のいずれかと同じである。
実施の形態4の撮像装置によれば、フィルタ手段の出力が、エッジ情報を保持することができ、急激な輝度変化の場合のマッハ効果を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る撮像装置(実施の形態1に係る画像処理方法を実施する装置)の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1で用いられる露出制御手段の一例を示すブロック図である。 実施の形態1における被写体の明るさと電荷蓄積時間と信号処理手段における利得との関係を示す図である。 実施の形態1で用いられる輝度フィルタリング手段の一例を示すブロック図である。 実施の形態1で用いられる補正利得算出手段の一例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る撮像装置において用いる補正利得を示すグラフである。 実施の形態1に係る撮像装置において用いる補正利得を示す表である。 実施の形態1で用いられる利得補正手段の一例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る撮像装置において用いる補正利得を、規格化した平均輝度に乗算した値を示すグラフである。 実施の形態1に係る撮像装置の動作を示すフローチャートである。 図10の利得補正処理(ST5)の詳細を示すフローチャートである。 実施の形態1の露出補正手段10において用いられる、露出補正値の、最大補正利得に対する関係の一例を示す図である。 実施の形態1の露出補正手段10において用いられる、露出補正値の、最大補正利得に対する関係の他の例を示す図である。 実施の形態1の露出補正手段10において用いられる、露出補正値の、最大補正利得に対する関係のさらに他の例を示す図である。 実施の形態1で用いられる露出制御手段の他の例を示すブロック図である。 撮像信号のヒストグラムの一例を示す図である。 撮像信号のヒストグラムの他の例を示す図である。 実施の形態1の露出補正手段10において用いられる、露出補正値の、最大補正利得に対する関係のさらに他の例を示す図である。 実施の形態1の露出補正手段10において用いられる、露出補正値の、最大補正利得に対する関係のさらに他の例を示す図である。 実施の形態1に係る撮像装置による補正処理前の画像の一例を示す図である。 実施の形態1に係る撮像装置による補正処理後の画像の一例を示す図である。 (a)は、図20に示される輝度の高い領域における、規格化された利得補正前の撮像信号の輝度信号(破線)及び規格化された平均輝度(実線)を示す図であり、(b)は、図20に示される輝度の高い領域における、規格化された利得補正前の撮像信号の輝度信号(破線)及び規格化された利得補正後の撮像信号の輝度信号(実線)を示す図である。 (a)は、図20に示される輝度の低い領域における規格化された利得補正前の撮像信号の輝度信号(破線)及び規格化された平均輝度(実線)を示す図であり、(b)は、図20に示される輝度の低い領域における規格化された利得補正前の撮像信号の輝度信号(破線)及び規格化された利得補正後の撮像信号の輝度信号(実線)を示す図である。 利得補正前の撮像信号の各輝度の発生頻度(度数)をヒストグラムにより示す図である。 利得補正後の撮像信号の各輝度の発生頻度(度数)をヒストグラムにより示す図である。 実施の形態1において、第1の露出値を用いたときに得られる撮像信号と、第2の露出値を用いたときに得られる撮像信号を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る撮像装置(実施の形態2に係る画像処理方法を実施する装置)で用いられる利得補正手段の一例を示すブロック図である。 実施の形態3に係る撮像装置において用いる補正利得を示すグラフである。 実施の形態3に係る撮像装置において用いる補正利得を、規格化した平均輝度に乗算した値を示すグラフである。 実施の形態3に係る他の撮像装置において用いる補正利得を、規格化した平均輝度に乗算した値を示すグラフである。 実施の形態3に係る他の撮像装置において用いる補正利得を、規格化した平均輝度に乗算した値を示すグラフである。 本発明の実施の形態4に係る撮像装置のフィルタ手段をεフィルタで構成する場合の区間線形関数を示す図である。 フィルタ手段として線形フィルタを用いた比較例の撮像装置の補正後の輝度信号レベルを示す図である。 実施の形態4に係る撮像装置のフィルタ手段として非線形フィルタを用いた場合の補正後の輝度信号レベルを示す図である。
符号の説明
2 利得補正手段、 3 輝度フィルタリング手段、 4 補正利得算出手段、 5 撮像素子、 6 アナログ信号処理手段、 7 A/D変換手段、 8 カメラ信号処理手段、 9 タイミング生成手段、 10 露出制御手段、 11 積算手段、 13 最大利得決定手段、 14 撮像信号生成手段、 15 補正利得決定手段、 31 輝度検出手段、 32 フィルタ手段。

Claims (13)

  1. 被写体からの光を受けて、該光に応じた第1の撮像信号を出力する撮像信号生成手段と、
    前記第1の撮像信号を画素毎に補正して、補正された第2の撮像信号を出力する利得補正手段と、
    前記第1の撮像信号の平均値を所定の目標値に一致させるための前記撮像信号生成手段の第1の露出値を定め、さらにこの第1の露出値を、補正利得の最大値に基づいて補正して第2の露出値を求め、この第2の露出値で前記撮像信号生成手段の露出を制御する露出制御手段と、
    前記第1の撮像信号の輝度成分の各画素の値とその周辺の画素の値に対してフィルタリングを行い、そのフィルタリング出力と前記補正利得の最大値とに基づいて画素ごとに補正利得を決定する補正利得決定手段とを備え、
    前記利得補正手段は、前記補正利得決定手段で決定された補正利得と前記第1の撮像信号との乗算を含む演算により、前記補正を行う
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像信号生成手段が、
    電荷蓄積時間が可変の撮像素子と、
    前記撮像素子から出力される信号を増幅する増幅利得可変の信号処理手段とを含み、
    前記第2の露出値により前記電荷蓄積時間及び前記増幅利得の少なくとも一方が調整される
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記補正利得の最大値が、前記第2の撮像信号に基づいて定められるものであることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記補正利得決定手段は、前記第2の撮像信号が前記第1の撮像信号に対して、単調増加関数となるように、前記補正利得を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記補正利得決定手段におけるフィルタリングが、前記第1の撮像信号の輝度成分の各画素の値と、その周辺の画素の値の平均値を求める演算により行われることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記補正利得決定手段が、下記の式
    Figure 0004024284
    (但し、Gkは、前記補正利得、
    Gmaxは、前記補正利得の最大値、
    Yavgは、前記第1の撮像信号の輝度成分のフィルタリング出力、
    Ymaxは、前記第1の撮像信号が取り得る値の範囲内の最大値である。)
    により、前記補正利得を定めることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記補正利得決定手段が、下記の式
    Figure 0004024284
    (但し、Gkは、前記補正利得、
    Gmaxは、前記補正利得の最大値、
    Gminは、前記第1の撮像信号がその最大値であるときに乗算される最小利得、
    Yavgは、前記第1の撮像信号の輝度成分のフィルタリング出力、
    Ymaxは、前記第1の撮像信号が取り得る値の範囲内の最大値である。)
    により、前記補正利得を定めることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記露出制御手段が、前記補正利得の最大値に基づいて、露出補正値を求め、
    前記露出補正値に基づいて、下記の式
    E2=Ke×E1×(1/2)Kd
    (但し、
    E2は前記第2の露出値、
    Keは所定の定数、
    E1は前記第1の露出値、
    Kdは前記露出補正値である)
    により、第2の露出値を求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記露出補正値は、前記補正利得の最大値が大きいほど大きな値となるものであることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記露出制御手段は、前記補正利得の最大値が1より大きい場合にのみ前記第2の露出値を用い、前記補正利得の最大値が1以下の場合には、前記第2の露出値の代わりに前記第1の露出値を用いて前記撮像信号生成手段の露出を制御することを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の撮像装置。
  11. 前記露出制御手段は、前記第1の撮像信号の画像解析結果に応じて、前記露出補正値を調整することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の撮像装置。
  12. 前記利得補正手段は、
    前記第1の撮像信号から第1のオフセット値を減算するオフセット減算手段と、
    前記オフセット減算手段の出力に前記補正利得を乗算する乗算手段と、
    前記乗算手段の出力に第2のオフセット値を加算するオフセット加算手段とを
    有し、
    前記第2のオフセット値は前記第1のオフセット値と同じかそれより小さいことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の撮像装置。
  13. 被写体からの光を受けて、該光に応じた第1の撮像信号を出力する撮像信号生成手段を備えた撮像装置を用いる撮像方法において、
    前記第1の撮像信号を画素毎に補正して、補正された第2の撮像信号を出力する利得補正ステップと、
    前記第1の撮像信号の平均値を所定の目標値に一致させるための前記撮像信号生成手段の第1の露出値を定め、さらにこの第1の露出値を、補正利得の最大値に基づいて補正して第2の露出値を求め、この第2の露出値で前記撮像信号生成手段の露出を制御する露出制御ステップと、
    前記第1の撮像信号の輝度成分の各画素の値とその周辺の画素の値に対してフィルタリングを行い、そのフィルタリング出力と前記補正利得の最大値とに基づいて画素ごとに補正利得を決定する補正利得決定ステップとを備え、
    前記利得補正ステップは、前記補正利得決定ステップで決定された補正利得と前記第1の撮像信号との乗算を含む演算により、前記補正を行う
    ことを特徴とする撮像方法。
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