JP4023431B2 - 能動型流体封入式防振装置 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の第1の態様は、第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結し、該本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入されることにより該第一の取付部材と該第二の取付部材の間への振動入力時に該本体ゴム弾性体の弾性変形に基づいて圧力変動が生ぜしめられる振動作用室を形成すると共に、該振動作用室の壁部の別の一部を加振板で構成して該加振板を該第二の取付部材に対して支持ゴム弾性体で変位可能に弾性支持せしめる一方、該加振板に駆動力を及ぼして該加振板を加振変位せしめることにより該振動作用室を圧力制御するアクチュエータを、該加振板を挟んで前記振動作用室と反対側に配設した能動型流体封入式防振装置において、前記第二の取付部材に対してコイルを固定的に取り付けると共に、該コイルの中空孔にアーマチャを軸方向で変位可能に組み込んで、該コイルへの通電により該アーマチャが前記加振板の加振変位方向に駆動変位せしめられるようにすることによって前記アクチュエータを構成する一方、該加振板から該アーマチャに向かって駆動ロッドを突設すると共に、該アーマチャに対して軸方向に延びる挿通孔を設けて該挿通孔に該駆動ロッドを遊挿状態で挿し入れ、該駆動ロッドの突出先端近くに係止部材を設けて、該挿通孔の軸方向中間部分に設けた段差部に対して該係止部材を軸方向で係止することにより該駆動ロッドの該アーマチャからの該加振板側への抜け出しが阻止されるようにすると共に、該係止部材を該アーマチャの該段差部に対して軸直角方向の滑り変位を許容し得るように弾性的に押し付けて該駆動ロッドを該アーマチャから該加振板に向かって突出した状態に位置決め保持する付勢手段を該アーマチャに組み込んだことを、特徴とする。
本発明の第2の態様は、前記態様1に係る能動型流体封入式防振装置において、前記駆動ロッドの前記アーマチャに対する軸直角方向での相対的な許容変位量が0.2mm〜
3mmの範囲内となるように、前記駆動ロッドの前記挿通孔に対する軸直角方向の許容変位量と前記係止部材の前記段差部上での滑り変位の許容部位における軸直角方向の許容変位量が設定されていることを、特徴とする。
本発明の第3の態様は、前記態様1又は2に係る能動型流体封入式防振装置において、前記アーマチャの前記挿通孔において、前記段差部を挟んで前記加振板と反対側に位置する部分が大径の収容空所とされており、該収容空所に前記付勢手段が収容状態で組み込まれていることを、特徴とする。
本発明の第4の態様は、前記態様1乃至3の何れかに係る能動型流体封入式防振装置において、前記駆動ロッドに対して前記係止部材が螺着されており、ねじこみ量を調節することによって該係止部材の位置を該駆動ロッドの軸方向に変更設定できるようになっていることを、特徴とする。
本発明の態様5は、前記態様1乃至4の何れかに係る能動型流体封入式防振装置において、前記第二の取付部材が大径の略円筒形状を有していると共に、その軸方向一方の開口部側に離隔して前記第一の取付部材が配設されており、それら第一の取付部材と第二の取付部材を弾性連結する前記本体ゴム弾性体によって該第二の取付部材の軸方向一方の開口部が流体密に閉塞されていると共に、該第二の取付部材の他方の開口部が可撓性膜で流体密に閉塞されており、該第二の取付部材の軸方向中間部分で軸方向両側に仕切るようにして前記加振板を弾性支持する前記支持ゴム弾性体が配設されて、該支持ゴム弾性体を挟んで一方の側に前記振動作用室が形成されていると共に、他方の側に該可撓性膜で壁部の一部が構成された容積可変の平衡室が形成されている一方、該可撓性膜の中央部分に固定金具が固着されて、該固定金具が該加振板に重ね合わせられて固着されており、それら加振板と固定金具に対して前記連結ロッドの一方の端部が連結されていると共に、該第二の取付部材における該他方の開口部側に前記コイルが配設されて該第二の取付部材で支持せしめられており、該コイルに組み込まれた前記アーマチャに対して、該連結ロッドの他方の端部が連結されていることを、特徴とする。
12 第一の取付金具
14 第二の取付金具
16 本体ゴム弾性体
32 ダイヤフラム
48 加振板
54 作用流体室
78 連結ロッド
86 コイル
88 ハウジング
100 アーマチャ
106 段差部
114 収容空所
120 係止ナット
122 固定ナット
124 コイルスプリング
Claims (5)
- 第一の取付部材と第二の取付部材を本体ゴム弾性体で連結し、該本体ゴム弾性体で壁部の一部が構成されて非圧縮性流体が封入されることにより該第一の取付部材と該第二の取付部材の間への振動入力時に該本体ゴム弾性体の弾性変形に基づいて圧力変動が生ぜしめられる振動作用室を形成すると共に、該振動作用室の壁部の別の一部を加振板で構成して該加振板を該第二の取付部材に対して支持ゴム弾性体で変位可能に弾性支持せしめる一方、該加振板に駆動力を及ぼして該加振板を加振変位せしめることにより該振動作用室を圧力制御するアクチュエータを、該加振板を挟んで前記振動作用室と反対側に配設した能動型流体封入式防振装置において、
前記第二の取付部材に対してコイルを固定的に取り付けると共に、該コイルの中空孔にアーマチャを軸方向で変位可能に組み込んで、該コイルへの通電により該アーマチャが前記加振板の加振変位方向に駆動変位せしめられるようにすることによって前記アクチュエータを構成する一方、該加振板から該アーマチャに向かって駆動ロッドを突設すると共に、該アーマチャに対して軸方向に延びる挿通孔を設けて該挿通孔に該駆動ロッドを遊挿状態で挿し入れ、該駆動ロッドの突出先端近くに係止部材を設けて、該挿通孔の軸方向中間部分に設けた段差部に対して該係止部材を軸方向で係止することにより該駆動ロッドの該アーマチャからの該加振板側への抜け出しが阻止されるようにすると共に、該係止部材を該アーマチャの該段差部に対して軸直角方向の滑り変位を許容し得るように弾性的に押し付けて該駆動ロッドを該アーマチャから該加振板に向かって突出した状態に位置決め保持する付勢手段を該アーマチャに組み込んだことを特徴とする能動型流体封入式防振装置。 - 前記駆動ロッドの前記アーマチャに対する軸直角方向での相対的な許容変位量が0.2mm〜3mmの範囲内となるように、前記駆動ロッドの前記挿通孔に対する軸直角方向の許容変位量と前記係止部材の前記段差部上での滑り変位の許容部位における軸直角方向の許容変位量が設定されている請求項1に記載の能動型流体封入式防振装置。
- 前記アーマチャの前記挿通孔において、前記段差部を挟んで前記加振板と反対側に位置する部分が大径の収容空所とされており、該収容空所に前記付勢手段が収容状態で組み込まれている請求項1又は2に記載の能動型流体封入式防振装置。
- 前記駆動ロッドに対して前記係止部材が螺着されており、ねじこみ量を調節することによって該係止部材の位置を該駆動ロッドの軸方向に変更設定できるようになっている請求項1乃至3の何れかに記載の流体封入式防振装置。
- 前記第二の取付部材が大径の略円筒形状を有していると共に、その軸方向一方の開口部側に離隔して前記第一の取付部材が配設されており、それら第一の取付部材と第二の取付部材を弾性連結する前記本体ゴム弾性体によって該第二の取付部材の軸方向一方の開口部が流体密に閉塞されていると共に、該第二の取付部材の他方の開口部が可撓性膜で流体密に閉塞されており、該第二の取付部材の軸方向中間部分で軸方向両側に仕切るようにして前記加振板を弾性支持する前記支持ゴム弾性体が配設されて、該支持ゴム弾性体を挟んで一方の側に前記振動作用室が形成されていると共に、他方の側に該可撓性膜で壁部の一部が構成された容積可変の平衡室が形成されている一方、該可撓性膜の中央部分に固定金具が固着されて、該固定金具が該加振板に重ね合わせられて固着されており、それら加振板と固定金具に対して前記連結ロッドの一方の端部が連結されていると共に、該第二の取付部材における該他方の開口部側に前記コイルが配設されて該第二の取付部材で支持せしめられており、該コイルに組み込まれた前記アーマチャに対して、該連結ロッドの他方の端部が連結されている請求項1乃至4の何れかに記載の能動型流体封入式防振装置。
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