JP4020957B2 - 異種材料との接合部を有する金属材料及びレーザーを用いてのその加工方法 - Google Patents

異種材料との接合部を有する金属材料及びレーザーを用いてのその加工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4020957B2
JP4020957B2 JP2007509773A JP2007509773A JP4020957B2 JP 4020957 B2 JP4020957 B2 JP 4020957B2 JP 2007509773 A JP2007509773 A JP 2007509773A JP 2007509773 A JP2007509773 A JP 2007509773A JP 4020957 B2 JP4020957 B2 JP 4020957B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning direction
resin
laser
metal
metal material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007509773A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007072603A1 (ja
Inventor
清男 小林
厚 菱沼
昌之 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YAMASE ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
YAMASE ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YAMASE ELECTRIC CO., LTD. filed Critical YAMASE ELECTRIC CO., LTD.
Application granted granted Critical
Publication of JP4020957B2 publication Critical patent/JP4020957B2/ja
Publication of JPWO2007072603A1 publication Critical patent/JPWO2007072603A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/20Bonding
    • B23K26/32Bonding taking account of the properties of the material involved
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/02Iron or ferrous alloys
    • B23K2103/04Steel or steel alloys
    • B23K2103/05Stainless steel
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/08Non-ferrous metals or alloys
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/08Non-ferrous metals or alloys
    • B23K2103/10Aluminium or alloys thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/08Non-ferrous metals or alloys
    • B23K2103/15Magnesium or alloys thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/18Dissimilar materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/30Organic material
    • B23K2103/42Plastics

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、異種材料との接合度合いを高める金属表面処理技術に関する。加えて、本発明は、前記金属表面処理技術を利用しての、金属表面に異種材料を強固に接合する技術に関する。
従来、携帯電話の筐体は、軽量である(密度0.8〜1.4g/cm3)ことに加え、射出成形等による量産及びこれに伴う低価格化が可能であるため、合成樹脂等の樹脂を成形したものが殆どであった。ところが、近年、携帯電話の機能は、カメラ機能や音楽機能等、益々増大・多様化の傾向にあり、これに起因して、筐体に実装される電子部品の容積・押釦の数・液晶表示部の割合等も増加傾向にある。そこで、前記機能の向上に伴う電子部品等の質量増加に伴い、電子部品等を実装する筐体の軽量化(肉薄化)が要求されている。しかしながら、前記の樹脂は、金属材料と比較し、一般的に引張強さ、弾性率、衝撃強度等の機械的特性が劣る。このため、筐体内側にリブ等を設置して補強する必要がある結果、実装可能容積は必然的に小さくなってしまう。また、樹脂製筐体を薄肉にした際には残留応力が発生する結果、変形等が起こり易く熱的信頼性が低いのが実情である。
そこで、最近では、樹脂に代わり、金属材料(例えばアルミニウム合金)を用いた筐体が使用され始めている。金属材料(例えばアルミニウム合金)の比強度(引張強さ/比重)や比剛性(弾性率/比重)等の機械強度は、プラスチックのそれらを大きく上回るため、機械強度を担保しつつ薄肉化・軽量化を図ることが可能である。ここで、金属材料を筐体として使用する場合、筐体内部に収納される電子基板を当該筐体に固定するための保持部材・ネジボス等の部材を当該筐体内に設置する必要がある。この場合、軽量化及び作業性等の観点からは、該部材として樹脂を採用すると共に、当該部材の形成手法として金属材料上に樹脂を射出成形(インサート成形やアウトサート成形)する手法を採用することが好適である。この際、特に携帯電話等のような、電子基板という振動に弱い部品が実装された製品に関しては、金属と樹脂とが剥離することによる製品的ダメージは計り知れないので、金属材料と樹脂の接合度合いは特に高くなくてはならない。
ここで、金属材料と樹脂との接合度合いを高めるための従来技術としては、例えば、接着剤、熱接着シート及び両面テープ等を介して金属材料上に樹脂を接合するという技術が存在する。しかしながら、当該技術を採用した場合、接合強度が相対的に低いことに加え、接合強度は選定した接着剤や熱接着シート等の性能に依存する、接着する工程・専用設備を考慮する必要がある、加工材料以外に接合剤が必要である、あまり複雑な形状に対応することは不得手である、細いリブに対応することが困難である、等の問題が存する。また、別の手法として、有機めっき処理を金属材料に施した上で樹脂と接合するという技術も存在する。例えば、有機めっき処理を金属材料に施した上で樹脂と接合する方法が、特開2001−1445に開示されている。当該技術を採用した場合には、共有結合であるために接合強度が高くなることは期待できるものの、陽極酸化等の表面処理前に処理が必要である、金属表面の油脂の除去・酸化金属の除去・活性化のために前処理を厳格に行う必要がある、成形時に高い型温にしないと好ましい接着力が得られない、成形サイクルが長くなる、形状によっては離型の問題が発生する、部分的な処理が困難である、処理の状態の目視確認が困難である、処理品の保管管理を厳格に行う必要がある、処理工程数が比較的多い、等の問題を存する。また、別の手法として、エッチング加工を金属材料に施した上で樹脂と接合するという技術も存在する。例えば、薬品により金属表面の腐食処理(エッチング処理)を行い、その面に樹脂を射出成形する方法が、特開2004−050488に開示されている。当該技術を採用した場合にも、接合強度自体が高くなることは期待できるものの、陽極酸化等の表面処理前に処理が必要である、有害性が大きい薬剤(ヒドラジン)を使用するので廃液処理が必要である、部分的な処理が困難である、処理の状態の目視確認が困難である、処理工程数が比較的多い、処理はアルミニウム素材に限定される等の問題を存する。
更には、レーザー加工を金属材料に施した上で樹脂と接合するという技術も存在する。例えば、特許文献1には、金属表面にレーザー光を照射して凹凸を形成し、その後に、当該凹凸形成部位に樹脂を射出成形して被覆する技術が開示されている。当該技術を採用した場合には、必要な部分のみ処理が可能である、処理部は設備のプログラム上で簡単に変更可能である、比較的安全である、処理工程が少ない、自動化にも対応し易い、アウトサート成形以外の後工程での組立にも対応可能である、加工面を観察することにより比較的簡単に処理を確認できる、加工材料だけで他の材料を必要としない、等のメリットがある点で優れている。
しかしながら、特許文献1の技術では、金属材料と樹脂との極めて高い接着性が達成できる訳ではない。したがって、当該接着性の問題が、例えば携帯電話等の電子製品に当該技術を適用することの障壁となっていた。
そこで、本発明は、前記数多くのメリットを奏するレーザー加工技術を利用して、金属材料と異種材料(例えば樹脂)とを接合する技術において、金属材料と異種材料とが極めて高い接着性をもって接合する技術を提供することを目的とする。
特開平10−294024
本発明(1)は、異種材料と接合を行うための接合部を有する金属材料において、前記接合部が、ある走査方向についてレーザースキャニング加工された後、前記走査方向とクロスする別の走査方向についてレーザースキャニング加工されたことにより形成されたものであることを特徴とする金属材料である。
本発明(2)は、前記ある走査方向と前記別の走査方向のレーザースキャニング加工のいずれもが、複数回重畳的に実施された、前記発明(1)の金属材料である。
本発明(3)は、前記ある走査方向と前記別の走査方向のレーザースキャニング加工のいずれもが、ハッチング幅0.02〜0.6mmで実施された、前記発明(1)又は(2)の金属材料である。
本発明(4)は、前記ある走査方向と前記別の走査方向とのクロスする角度が、45°以上である、前記発明(1)〜(3)のいずれか一つの金属材料である。
本発明(5)は、前記ある走査方向と前記別の走査方向とのクロスする角度が、略90°である、前記発明(4)の金属材料である。
本発明(6)は、前記接合部が、凹凸形状をなしていると共に、前記凸部の少なくとも一部がブリッジ形状又はオーバーハング形状をなしている、前記発明(1)〜(5)のいずれか一つの金属材料である。
本発明(7)は、特定の樹脂を前記接合部に射出成形により接合させた際に当該金属材料と接合された特定の樹脂をJIS K6850に従い破壊したときの剥離強度が4MPa以上である、前記発明(1)〜(6)のいずれか一つの金属材料である。
本発明(8)は、前記異種材料が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー又はプラスチックアロイである、前記発明(1)〜(7)のいずれか一つの金属材料である。
本発明(9)は、前記金属材料が、アルミニウム、マグネシウム又はステンレス鋼である、前記発明(1)〜(8)のいずれか一つの金属材料である。
本発明(10)は、前記金属材料が、電気・電子機器用部品である、前記発明(1)〜(9)のいずれか一つの金属材料である。
本発明(11)は、前記電気・電子機器用部品が、携帯電話用筐体である、前記発明(10)の金属材料である。
本発明(1)〜(11)のいずれか一つの金属材料の前記接合部上に異種材料が接合されている、異種材料接合金属材料である。
本発明(13)は、前記異種材料接合金属材料が、電気又は電子機器用部品である、前記発明(12)の異種材料接合金属材料である。
本発明(14)は、本発明(13)の電気又は電子機器用部品に、電気又は電子部品が実装された、電気又は電子機器である。
本発明(15)は、前記電気又は電子機器が、携帯電話である、前記発明(14)の電気又は電子機器である。
本発明(16)は、ある走査方向について金属表面をレーザースキャニング加工する工程と、前記走査方向とクロスする別の走査方向について前記金属表面をレーザースキャニング加工する工程を含むことを特徴とする、異種材料と接合を行うための接合部を形成するための金属表面のレーザー加工方法である。
本発明(17)は、前記ある走査方向と前記別の走査方向のレーザースキャニング加工のいずれも、複数回重畳的に実施する、前記発明(16)の方法である。
本発明(18)は、前記ある走査方向と前記別の走査方向のレーザースキャニング加工のいずれも、ハッチング幅0.02〜0.6mmで実施する、前記発明(16)又は(17)の方法である。
本発明(19)は、前記ある走査方向と前記別の走査方向とのクロスする角度が45°以上である、前記発明(16)〜(18)のいずれか一つの方法である。
本発明(20)は、前記ある走査方向と前記別の走査方向とのクロスする角度が、略90°である、前記発明(19)の方法である。
本発明(21)は、前記接合部が、凹凸形状をなしていると共に、前記凸部の少なくとも一部がブリッジ形状又はオーバーハング形状をなしている、前記発明(16)〜(20)のいずれか一つの方法である。
本発明(22)は、特定の樹脂を前記接合部に射出成形により接合させた際に、当該金属材料と接合された特定の樹脂をJIS K6850に従い破壊したときの剥離強度が4MPa以上である、前記発明(16)〜(21)のいずれか一つの方法である。
本発明(23)は、前記異種材料が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー又はプラスチックアロイである、前記発明(16)〜(22)のいずれか一つの方法である。
本発明(24)は、前記金属材料が、アルミニウム、マグネシウム又はステンレス鋼である、前記発明(16)〜(23)のいずれか一つの方法である。
本発明(25)は、前記発明(16)〜(24)のいずれか一つの方法における各工程を含むことを特徴とする、異種材料と接合を行うための接合部が形成された金属材料の製造方法である。
本発明(26)は、前記発明(16)〜(24)のいずれか一つの方法における各工程と、前記レーザースキャニング加工を施した前記金属表面に異種材料を接合させる工程とを含むことを特徴とする、金属表面と異種材料との接合方法である。
本発明(27)は、前記接合工程が、前記金属表面に異種材料を射出成形するものである、前記発明(26)の方法である。
本発明(28)は、前記発明(26)又は(27)の方法における各工程を含むことを特徴とする、異種材料接合金属材料の製造方法である。
本発明(29)は、前記発明(28)の方法における各工程と、前記金属部品に電気又は電子部品を実装する工程とを含むことを特徴とする、電気又は電子機器の製造方法である。
本発明(1)及び(12)によれば、クロス状のレーザースキャニング加工に由来した、アンカー効果に優れた多数の突起(凹凸部)から構成される接合部を金属表面に有しているので、従来のレーザーで処理された金属表面と比較し、極めて高い異種材料との接合強度を発揮するという効果を奏する。
本発明(2)によれば、前記効果に加え、レーザースキャニング加工が複数回重畳的に実施されているので、接合部における前記突起の形状は更に複雑化し、より優れたアンカー効果を発揮するという効果を奏する。
本発明(3)によれば、前記効果に加え、レーザースキャニング加工がハッチング幅0.02〜0.6mmで実施されているので、未加工部分がある周期性を持った突起形状として形成される結果、より優れたアンカー効果を発揮するという効果を奏する。
本発明(4)によれば、前記効果に加え、レーザースキャニング加工におけるクロス角度を45°以上とすることにより、どのような方向からの力に対しても強度を保ちながら、特定の方向に対しては優れた接合強度を示すことが期待できるという効果を奏する。
本発明(5)によれば、前記効果に加え、レーザースキャニング加工におけるクロス角度を略90°とすることにより、どのような方向からの力に対しても均一に優れた接合強度を示すという効果を奏する。
本発明(6)によれば、前記効果に加え、凸部がブリッジ形状のものはその空孔に異種材料が入り込んだ状態で異種材料が固化し、凸部がオーバーハング形状のものは異種材料が頭部を包み込んだ状態で異種材料が固化するので、より優れたアンカー効果を発揮するという効果を奏する。
本発明(7)によれば、前記効果に加え、剥離強度が4MPa以上であるので、これまでは強力な接着剤を用いる等して異種材料と接合しなくてはならなかった、高い接合強度が求められる様々な製品に利用可能であるという効果を奏する。
本発明(8)によれば、前記効果に加え、アンカー効果という物理的保持力で異種材料を保持する原理であるため、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー又はプラスチックアロイという汎用材料のいずれも問題無く接合させることが可能であるという効果を奏する。
本発明(9)によれば、前記効果に加え、レーザースキャニング加工の場合、アルミニウム、マグネシウム又はステンレス鋼という汎用材料についても、レーザー加工条件を変更することで接合部が形成可能であるので、化学エッチング処理等と比較すると、材料選択の幅が広がるという効果を奏する。
本発明(10)、(13)及び(14)によれば、前記効果に加え、金属材料と異種材料との接合強度が極めて高いため、電気・電子機器用部品に用いた場合、当該電気電子機器の落下や振動といった衝撃に対しても当該接合部分が破損しづらい結果、当該接合部分の破損に起因した電気・電子機器の故障等を有効に防止することができるという効果を奏する。
本発明(11)及び(15)によれば、前記効果に加え、その常備性又は携帯性ゆえに、電気・電子機器の中で最も落下・振動の頻度が高い携帯電話に適用されるので、当該接合部分の破損に起因した携帯電話の故障等を有効に防止することができるという効果を奏する。
また、本発明(16)〜(29)の方法によれば、当該方法により得られる物に関する効果は前記の通りであるが、方法自体の効果を列記すると、加工形状・条件は、プログラムにより自由に変更でき、汎用的に対応可能である、有機めっき処理やエッチング処理と異なり、所定の場所に必要な分だけの加工を行いやすい、薬品による化学エッチング等と比較し安全である、マーキング加工という性質上、加工前のワークの面は脱脂等が不要で管理が楽である、他の処理方法と比較し、工程数が少なく自動化にも対応しやすい、マクロレベルのブリッジ形状のため(0.01〜0.1mm)、処理されたかどうかを特別な設備無しで、確認をしやすい、アルマイト等の表面処理品でも未処理品でも加工対応できるため、工程内での自由度が高い、アウトサート成形に限らず、樹脂が溶融する温度に金属部材を過熱し組み合わせることにより樹脂と金属の接合が可能である、ブリッジ形状部に樹脂を流し込むことができれば、例えば薬品で樹脂の接合面を溶解処理しブリッジ形状部に加圧し接合したり、ブリッジ形状部に樹脂を超音波により摩擦発熱させ溶着するなどの手法も展開可能である、応用範囲が広く、成形に限らず塗装・メッキなどでもアンカー効果による接合度合いの向上が期待できる、加工物の材料だけを使用しており、他の材料を必要としない、等の効果を奏する。
まず、本発明に係る金属材料は、特に限定されないが、例えば、アルミニウム、マグネシウム又はステンレス鋼を挙げることができる。尚、携帯電話やノートパソコン等の電気・電子機器の筐体として用いる場合には、軽量化の観点から、アルミニウムやマグネシウム等の、密度5g/cm以下の軽金属の単体又はこれら軽金属を主成分とする合金を用いることが好適である。また、金属材料は、陽極酸化処理等の表面処理や塗装がされていてもいなくともよく、いずれも後述のレーザースキャニング処理でブリッジ形状を形成することが確認されている。
次に、本発明に係る金属材料は、異種材料との接合部をその表面に有している。ここで、当該接合部は、凹凸形状をなしていると共に、好適には、前記凸部の少なくとも一部がブリッジ形状又はオーバーハング形状をなしている。ここで、「ブリッジ形状」とは、生成された凸部の頂上同士が溶融してつながりアーチ状になり下部に孔があいている形状のものを指す。尚、凸部のすべてがブリッジ形状をなしておらず、一部の凸部がオーバハングしてきのこ状・杉の木状になっていても、或いは、オーバーハングしていない単なる凸状であってもよい。ここで、図1に、前記ブリッジ状の概念図の一例を示す。まず、図1(a)は、一方の凸体と他方の凸体両方が倒れこむような形で両方の凸体の間に孔が形成された形状である。次に、図1(b)は、一方の凸体が他方の凸体に倒れこむような形で両方の凸体の間に孔が形成された形状である。次に、図1(c)は、一方の凸体と他方の凸体の上部が溶融した結果、垂れ下がったブリッジが両方の凸体間に掛けられた形状である。次に、図1(d)は、一方の凸体と他方の凸体とが一体化した状態で中央に孔が形成された形状(トンネル状)である。
例えばブリッジ形状が存在する場合には、前記接合部は、微細三次元網目形状を形成することになる。このような表面構造の接合部に異種材料を接合(例えば、樹脂を射出成形で接合)させると、前記微細三次元網目形状の凹状部・ブリッジ部下空孔に異種材料が入り込む結果、接合面が異種材料と接する表面積が増大すると同時に極めて高いアンカー効果が発揮される。これにより、接着剤等の接合剤無しに、また薬品により金属表面を処理しなくとも、金属と異種材料を強固に安定して接合することが可能となる。
次に、前記ブリッジ形状を成した接合部の物性を説明する。前記接合部に特定の樹脂(標準試料)を接合させた際の剥離強度は、4MPa以上であることが好適であり、6MPa以上であることがより好適であり、10MPa以上であることが更に好適である。この程度の剥離強度を奏すれば、接着剤等の接合剤無しに、また薬品により金属表面を処理しなくとも、金属と異種材料を強固に安定して接合することが可能となる。但し、当該強度はあくまで「特定の樹脂」を接合させた場合の剥離強度であり、実際の剥離強度は「異種材料」の種類により変わる。例えば、「異種材料」としてエラストマー(弾性体)を適用した場合には、実際の剥離強度自体は低い値となる(但し、当該エラストマーは接合部に強力に結合しているため、実際の剥離強度を測定した場合には、接合面にエラストマーがむしれて残るレベルとなる)。尚、本特許請求の範囲及び本明細書にいう「剥離強度」は、JIS K6850の「接着剤−剛性被着材の引張せん断接着強さ試験方法」に準じて行うものとする。当該試験は、概略、試験片の両端をチャックに固定し、一定速度で引張荷重をかけ、接合面が剥がれた際の荷重又は材料が破断した際の荷重(引っ張り強度)を記録することにより実施する。ここで、水平な引張荷重のみが試験片にかかるよう(垂直方向の荷重がかからないよう)、図2(B)に示すように、樹脂面と金属面の両面に支持体をあてて厚みを合わせる。また、標準試料となる「特定の樹脂」は、PBT樹脂(例えば「東レ トレコン(登録商標) 1101G30 Bk」)とする。尚、参考までに、本明細書における当該剥離強度の測定例を図2(A)に示す。ここで、図中、「1」は金属材料、「2」は特定の樹脂(PBT)、「3」は支持体、「A」は接合部面積を示す。但し、この剥離強度は、引っ張り強度を接合部の面積で除した値であるので、基本的には図2に示した条件には拘束されない。尚、本例では、引張試験機として東洋精機ストログラフV10−C(商標)を用い、チャック間距離(上下チャック先端部分の間隔)を30mmに設定し、引っ張り速度を5mm/minに設定して行った。
次に、接合部の形成方法を説明する。前記接合部は、レーザー光を照射して、金属表面を溝堀加工及び溶融させ再凝固させる条件にて加工することにより形成される。より具体的には、ある走査方向についてレーザースキャニング加工された後、前記走査方向とクロスする別の走査方向についてレーザースキャニング加工されたことにより形成される。以下、クロスレーザースキャニングの際の好適条件に関し、まず特に重要なパラメータである「クロス角度」及び「繰り返し加工回数」に関する好適条件を説明し、次いで他のパラメータに関する好適条件を順次説明することとする。
はじめに、クロス角度(加工方向)は、ある走査方向と別の走査方向との角度が10°以上であることが好適であり、45°以上であることがより好適である。即ち、前の加工に対して、次の加工の走査方向が同じでないことが重要である。更に、どのような方向からの引張荷重に対しても高い接合強度を奏するという点で、クロス角度が略90°であることが最適である。
次に、繰り返し加工回数(重畳回数、クロスハッチング回数)は、処理される金属材料の種類・クロス角度(加工方向)・出力等に基づき、当業者が適宜決定する。ここで、一般的には、繰り返し加工回数が少なすぎる場合には、アンカー効果の高い接合部(例えば凸部がブリッジ形状又はオーバーハング形状)が形成され難い。他方、繰り返し加工回数が多すぎる場合には、加工時間が増大するのと、せっかく形成されたアンカー効果の高い接合部が破損してしまう場合がある。例えば、クロス角度が略90°であるとき、SUSの場合には8〜10回が好適であり、Mgの場合には4〜5回が好適である。ここで、ある加工とその次の加工の加工条件を変えてもよい。例えば、1回目を比較的大きな出力で深い面粗し加工を行い、2回目で形状を整える態様を挙げることができる。また、色の違いによるレーザー加工性については、一般的に、黒系に対して銀色系、更にはワインレッドや橙系は、同じ出力では、反射率の違いから加工性が落ちるとされている。しかしながら、走査方向を変えながら、何回も繰返し加工を行うため、同一条件で加工しても加工面に大きな差は見られないことが確認されている。また、例えば走査方向0°を加工後、45°づつ加工方法を回転させ、4回加工しても同様な効果が得られることが確認されている。
次に、レーザースキャニング加工に関する他のパラメータの好適条件について詳述する。まず、他のパラメータとしては、加工機出力、ハッチング幅、レーザービームスポット径とハッチング幅のバランス等を挙げることができる。尚、これらパラメータの好適条件は、処理対象となる金属材料の種類、求められる剥離強度、使用するレーザー装置の出力等に応じて変わるものである。以下、各パラメータについて一般的な好適条件を説明する。
まず、「加工機出力」は、平均出力20W程度の機種において、設定範囲80%以上であることが好適であり、より好適には92〜95%である。出力の大きな設備については、設定出力を大きくすることにより、加工回数を少なくでき、加工時間の短縮が可能である。例えば、20Wよりも40Wの方が、加工性は上がる(レーザースキャニングの設定速度・周波数を上げることが可能)。この場合、クロスハッチングの回数も多少減らすことが可能となる(例えば、SUSの場合、20Wでは8〜10回であるところ、40Wでは6〜8回程度)。尚、陽極酸化されていない金属材料の場合は、陽極酸化処理されているものよりも出力を高めに設定する必要がある。
次に、「ハッチング幅」は、一般的には、0.02〜0.6mmであることが好適である。ハッチング幅の設定値が小さい場合、プログラム量が増大し設備に負担がかかるのと、加工時間が増えることにより加工コストが上昇する。また、設定値が大きい場合、ピッチ幅が広がりすぎアンカー効果の高い凹凸形状が形成しにくくなる。尚、図14は、ハッチング幅の概念を示したものである。尚、ハッチング幅に関しては、金属材料の種類によりその幅を決定することが好適である。例えばMgのように加工性のよい材料は、比較的ハッチング幅を広めにとらないと凹凸が潰れてしまうのでハッチング幅を広めに設定する一方、SUSのようにそれ程加工性のよくない材料は、ハッチング幅を比較的広範囲で設定できる。更には、加工機出力を大きくすると、加工性が上がると共に加工部周辺への影響も大きく平坦な加工になり易いため、ハッチング幅をプラス気味に設定することが好適である。
次に、「レーザービームスポット径とハッチング幅のバランス」は、ハッチング幅をビームスポット径の50〜300%に設定することが好適であり、60〜150%に設定することがより好適である。例えば、20W機種のレーザービームスポット径をΦ0.1mmと設定した場合の設定ハッチング幅は、0.05〜0.3mmであり、より好適には0.06〜0.15mmである。
次に、このような接合部を有する金属材料の用途について説明する。この金属材料は、接合部で異種材料と強固に接合可能であるので、落下や振動等の衝撃が好ましくない電気又は電子機器用の部品として用いることが好適である。例えば、内部に樹脂製のボスや保持部材等を備えた、電気・電子機器用筐体として有用である。ここで、電気・電子機器用筐体としては、携帯電話の他に、カメラ、ビデオ一体型カメラ、デジタルカメラ等の携帯用映像電子機器の筐体、ノート型パソコン、ポケットコンピュータ、電卓、電子手帳、PDC、PHS、携帯電話等の携帯用情報あるいは通信端末の筐体、MD、カセットヘッドホンステレオ、ラジオ等の携帯用音響電子機器の筐体、液晶TV・モニター、電話、ファクシミリ、ハンドスキャナー等の家庭用電化機器の筐体等を挙げることができる。
ここで、「異種材料」とは、金属材料の融点よりも低い温度で接合可能な材料であれば特に限定されず、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー又はプラスチックアロイを挙げることができる。更には、光硬化型樹脂のような熱以外のエネルギで硬化するものや、複数の成分を混合することにより化学的に固化させる等、熱以外で硬化する材料であってもよい。より詳細には、熱可塑性樹脂(汎用樹脂)としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル/スチレン樹脂(AS)、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン樹脂(ABS)、メタクリル樹脂(PMMA)、塩化ビニル(PVC)、熱可塑性樹脂(汎用エンジニアリング樹脂)としては、例えば、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、超高分子量ポリエチレン(UHPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、GF強化ポリエチレンテレフタレート(GF―PET)、ポリメチルペンテン(TPX)、ポリカーボネート(PC)、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)、熱可塑性樹脂(スーパーエンジニアリング樹脂)としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、ポリテトラフロロエチレン(PTFE)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリアリレート(PAR)、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリアミドイミド(PAI)、熱硬化性樹脂としては、例えば、フェノ-ル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート、エラストマーとしては、熱可塑性エラストマーやゴム、例えば、スチレン・ブタジエン系、ポリオレフィン系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、1,2−ポリブタジエン、ポリ塩化ビニル系、アイオノマーを挙げることができる。更には、熱可塑性樹脂にガラスファイバーを添加したものや、ポリマーアロイ等も挙げることができる。
また、この金属材料に異種材料(例えば樹脂)を接合するに際しては、周知の射出成形で接合を行うことが好適である。尚、射出成形としては、アウトサート成形・インサート成形のいずれでもよい。ここで、レーザブリッジ加工面をしっかり転写させる必要性の観点からは、型温・樹脂温は高めに設定し射出圧力も高めのほうが転写性に優れているため、より好適である。但し、レーザブリッジ加工面の表面粗さは、最大高さ(Rmax)で0.05〜0.1位のため、無理に樹脂温度を高めに設定しなくとも、十分加工面に流すことができる。
以下、本発明の理解をより深めるために、実施例を参照しながら更に具体的に説明する。尚、本発明の技術的範囲は、本実施例により何ら限定されるものではない。ここで、本実施例において使用したレーザーマーカは、Cobra,Electrox社製{レーザタイプ:継続波/Qswich付Nd:YAG、発振波長:1.064μm、最大定格出力:20W(平均)}である。また、「走査状況」における「X−Y」は、X°方向に走査加工後、Y°方向に操作加工することを意味する。
実施例1(母材ごとの剥離強度測定)
アルミニウム(A1050−H24)、マグネシウム(AZ31)及びステンレス鋼(SUS316)のそれぞれに対して、表1に示すレーザー加工条件で接合部を形成した後、図2に示すプロトコルに従い、表2に示す成形条件で当該接合部上に標準材料(PBT樹脂)を適用し、その後、引っ張りせん断強度を測定した。その結果を表3に示す。また、表3中の数値は、剥離強度であり、引っ張りせん断強度(N)を接合面積(0.5cm)で除した値である。また、図3及び図4に、マグネシウム表面に形成された接合部のSEM画像及びステンレス鋼表面に形成された接合部のSEM画像を示す。更に、図5に、ステンレス鋼表面に形成された接合部断面のSEM画像を示す。尚、ビームスポット径は、約130μmに設定した。
実施例2(表面処理の違いによる剥離強度試験)
レーザースキャニング加工を行う金属表面の、表面処理の違いにより強度がどのように変化するかを調べた。具体的には、アルミニウム(A1050−H24、t=0.6mm)について(1)アルマイト処理銀を施したもの(銀)、(2)アルマイト処理黒を施したもの(黒)、(3)アルマイト処理を施さないもの(無)、のそれぞれに対して、表4に示すレーザー加工条件で接合部を形成した後、図2に示すプロトコルに従い、表5に示す成形条件で当該接合部上に標準材料(PBT樹脂)を適用し、その後、引っ張りせん断強度を測定した。その結果を表6に示す。ここで、表6中の数値は、剥離強度であり、引っ張りせん断強度(N)を接合面積(0.5cm)で除した値である。尚、ビームスポット径は、約130μmに設定した。
実施例3(加工回数の違いによる接合面状態確認試験)
加工回数を変化させた場合に接合部(接合面)がどのように変化するかをSEMで確認した。具体的には、マグネシウム(AZ31、t=0.4mm)に対して、表7に示すレーザー加工条件で接合部を形成した。その結果を表8に示す。また、図6(1)は、加工回数が3回である場合の接合部の表面状態を示したSEM画像であり、図6(2)は、加工回数が5回である場合の接合部の表面状態を示したSEM画像である。尚、ビームスポット径は、約130μmに設定した。
実施例4(異種材料1を用いた場合の引っ張り強度試験)
実際に製品に適用される異種材料を各金属材料の接合部に接合させた際の引っ張り強度を調べた。具体的には、アルミニウム(A1050−H24、t=0.6mm)、マグネシウム(AZ31、t=0.4mm)及びステンレス鋼(SUS316、t=0.4mm)のそれぞれに対して、表9に示すレーザー加工条件で接合部を形成した後、図2に示すプロトコルに従い、表10に示す成形条件(成形機:山城精機、縦型成形機、50t)で当該接合部上にABS樹脂(デンカ マレッカ(登録商標) K−095 Bk、通常成形温度:230℃)を適用し、その後、引っ張りせん断強度を測定した。その結果を表11に示す。尚、SUSについては標準試料(PBT)データも併せて示す。尚、ビームスポット径は、約130μmに設定した。
実施例5(異種材料2を用いた場合の引っ張り強度試験)
実施例4とは異なる異種材料を金属材料の接合部に接合させた際の引っ張り強度を調べた。具体的には、ステンレス鋼(SUS316、t=0.4mm)に対して、表12に示すレーザー加工条件で接合部を形成した後、図2に示すプロトコルに従い、表13に示す成形条件(成形機:山城精機、縦型成形機、50t)で当該接合部上にPC樹脂(ポリカーボネート;三菱 ユーピロン(登録商標) GS2030MKR)を適用し、その後、引っ張りせん断強度を測定した。その結果を表14に示す。尚、標準試料(PBT)データも併せて示す。尚、ビームスポット径は、約130μmに設定した。
実施例6(異種材料3を用いた場合の引っ張り強度試験)
実施例4及び5とは異なる異種材料を金属材料の接合部に接合させた際の引っ張り強度を調べた。具体的には、ステンレス鋼(SUS304CSP、t=0.25mm)に対して、表15に示すレーザー加工条件で接合部を形成した後、図2に示すプロトコルに従い、表16に示す成形条件(成形機:山城精機、縦型成形機、50t)で当該接合部上にPPS樹脂{東ソー SUSTEEL(登録商標) GS40 3202(GF40%)}及び標準樹脂(PBT樹脂)を適用し、その後、引っ張りせん断強度を測定した。その結果を表17に示す。尚、ビームスポット径は、約130μmに設定した。
実施例7(異種材料4を用いた場合の引っ張り強度試験)
実施例4〜6では異種材料として熱可塑性樹脂を用いたが、本実施例では熱可塑性エラストマーを異種材料として用いた場合について試験した。具体的には、アルミニウム(A1050−H24、t=0.6mm)、マグネシウム(AZ31、t=0.4mm)及びステンレス鋼(SUS316、t=0.4mm)のそれぞれに対して、図2に示すプロトコルに従い(但し、加工面積を4.5mm×9mm=40.5mmとした)、表18に示すレーザー加工条件で接合部を形成した後、表19に示す成形条件で当該接合部上にポリエステル系熱可塑性エラストマー(三菱プリマロイ(登録商標)AN1600N 68度)を適用し、その後、引っ張りせん断強度を測定した。その結果を表20に示す。尚、ビームスポット径は、約130μmに設定した。
実施例8(金属−異種材料接合部材の温度サイクル試験)
アルミニウムに標準材料(PBT樹脂)を適用した、実施例1に係る接合部材に関し、図7に示す条件で温度サイクル試験を実施した。そして、当該試験の前後で強度測定試験を行い、温度変化に対しての強度の影響を調べた。試験の概要は、−20〜100℃の範囲で4時間を1サイクルとして、20サイクル試験を行うというものである(試験機:ETAC HIFLEX TH4114(商標))。その結果を表21及び図8に示す。尚、表21中のアンダーラインは、材料破壊(接合部ではなく、樹脂材料自体が破断)を示している。
比較例1(熱接着シート・接着剤との強度比較)
レーザー加工で形成された接合部を介して金属材料と異種材料とを接合する代わりに、熱接着シートと接着剤を介して金属材料と異種材料とを接合し、引っ張り強度を測定した。具体的には、まず、熱接着シートに関しては、金属試験片(SUS316、t=0.4mm)の接合部分に熱接着シート(NITTO M−5205(商標)、t=90.0μm)を仮貼りしたものを、金型に取り付けてアウトサート成形を行い樹脂と接合させた後、引っ張りせん断強度を測定した。尚、成形条件を表22に示す。次に、接着剤に関しては、金属片(SUS316、t=0.4mm)をトルエンにて脱脂後、接着剤(2液 エポキシ樹脂系接着剤:コニシ クイック5(商標))を塗布し、予め成形した樹脂部分を貼付・固定し、2日間放置した後、引っ張りせん断強度を測定した。その結果を表23及び図9に示す。尚、比較のため、実施例1のステンレス鋼のデータを示す。
次に、以下の実施例は、携帯電話の液晶側外装パネルをイメージした絞り加工品について、本発明を適用した実施例である。尚、以下の実施例において記載されている「剥離強度」は、上記の剥離強度(JIS K6850に従った測定値に基づく強度)とは異なる測定方法で得られたものであるので、あくまで参考値として認識されるべきである。
実施例9(陽極酸化処理済みアルミニウム)
材質:アルミニウム A1050-H24 板厚=0.5mm 陽極酸化品
携帯電話の液晶側外装パネルをイメージした絞り加工品(板厚0.5mm)に陽極酸化処理を行った。そして、図10に示すように、ボス形状をアウトサート成形する付近にレーザマーキング加工を行った。ここで、表24は、実施例9A{アルマイト(青)}の処理条件であり、表25は、実施例9B{アルマイト(銀)}の処理条件である。尚、ビームスポット径は、約124μmに設定した。
実施例9A{アルマイト(青)}・9B{アルマイト(銀)}共、夫々加工面形状に若干の違いがあるものの、凸凹部がオーバハングした形状が得られ、成形の際に樹脂が加工面に回りこむことにより、アンカー効果により、強固に接合できる面が得られた。ここで、図11及び図12に、実施例9A及び実施例9Bの金属表面部(接合部)に形成された凹凸形状の電子写真を示す。まず、図11は、実施例9Aに係る電子写真であり、図11(1)は、加工面の上面からの電子写真であり、図11(2)及び図11(3)は、加工面の斜め30°からの電子写真である(スケールの違い)。図11(2)及び図11(3)から分かるように、斜視すると、非常に入り組んだブリッジ形状が観察できる。次に、図12は、実施例9Bに係る電子写真であり、図12(1)は、加工面の上面からの電子写真であり、図12(2)及び図12(3)は、加工面の斜め30°からの電子写真である(スケールの違い)。図12(2)及び図12(3)から分かるように、斜視すると、立ち壁に、入り組んだアンカー形状や穴が見られる。
続いて、図10のプロトコルに従い、この加工品にアウトサート成形を行い、金属と樹脂の複合部材を製作した。成形後、樹脂部を剥離して接合面を観察したところ、しっかり食いつき、樹脂のむしれた破片が金属溝部にちぎれて残っており、十分転写していることが確認できた。そして、図10のプロトコルに従い、剥離強度を測定した結果、実施例9Aは17.0kg・cm/cm2(166.6N/cm)であり、実施例9Bは20.0kg・cm/cm2(196.0N/cm)となった。これは、他の接着剤や熱接着シートによる接合と比較すると、際立って高い接合強度である。また、今回実施した形態は、下図のように接着剤や熱接着シートの加工面積の半分以下となっている。よって、処理範囲を同一面積として比較した場合は、この差はさらに広がる形となることが予測される。尚、剥離強度は、以下の計算式に従い算出した。
更に、温度サイクル試験及び落下衝撃試験を実施した結果、接合部の剥離は認められず、その後行った破壊強度測定においても、未試験品と比較し大きな差は見られなかった。尚、試験方法は、以下の通りである。
温度サイクル試験
−20℃ 2時間〜100℃ 2時間の設定条件にて、20サイクル試験を行う。
落下衝撃試験
ステンレス製ダミーブロック56.2gを4箇所のボスにM1.7L=3のセルフタップネジにて固定後、1500mmの高さから6方向各1回落下させて、接合部及びネジ締め部の破損の有無について確認する。
実施例10(陽極酸化未処理アルミニウム)
材質:アルミニウム A1050-H24 板厚=0.5mm 陽極酸化未処理品
携帯電話の液晶側外装パネルをイメージした絞り加工品(板厚0.5mm)を使用した。そして、図10に示すように、ボス形状をアウトサート成形する付近にレーザマーキング加工を行った。ここで、表27は、実施例10の処理条件である。尚、ビームスポット径は、約130μmに設定した。
当該処理により、凸凹部がオーバハングした形状が得られた。ここで、図13に、実施例11の金属表面部(接合部)に形成された凹凸形状の電子写真を示す。まず、図13(1)は、加工面の上面からの電子写真であり、図13(2)及び図13(3)は、加工面の斜め30°からの電子写真である(スケールの違い)。図13(2)及び図13(3)から分かるように、斜視すると、ブリッジ形状とアンカー形状が観察できる。また、剥離強度を測定した結果、13.0kg・cm/cm2(127.4N/cm)であった。更に、温度サイクル試験でも、接合部の剥離は認められなかった。
比較例2(各種接着剤)
1.変成シリコン系接着剤 コニシ FD107(商標)
2.エポキシ系接着剤 コニシ クイック5(商標)
あらかじめ成形したボスを、接着剤にて金属パネルの裏面の所定の位置に接着し、破壊強度測定を行った。ここで、ボス部一箇所当たり接触面積は、62.60mm2とした。尚、接着剤の場合は、この接触面積にプラスし、全周に接着剤のはみ出しが生じているので、他の接合に比べ接触面積が大きくなった。そして、剥離強度を測定した結果、接着剤1が0.4kg・cm/cm2(4.07N/cm)であり、接着剤2が1.3kg・cm/cm2(12.5N/cm)であった。
比較例3(熱接着シート)
1.サーモボンドフイルム 住友3M TB F615EG(商標) t=62.5μm
2.NITTO M-5205(商標) t=90.0μm
金属パネルのアウトサート成形位置に、あらかじめ熱接着シートを仮貼りしその金属パネルを、実施例1と同様の条件にて成形し、破壊強度測定を行った。その結果、熱接着シート1が2.1kg・cm/cm2(21.5N/cm)であり、熱接着シート2が1.6kg・cm/cm2(16.0N/cm)であった。
図1は、レーザー処理面(接合部)における「ブリッジ状」の概念図の一例を示したものである。 図2は、尚、本特許請求の範囲及び本明細書にいう、JIS K6850に従った「剥離強度」の測定方法の概略を示したものである。尚、図2(A)は、「剥離強度」の一測定例であり、図2(B)は、樹脂面と金属面の両面に支持体をあてて厚みを合わせた様子を示したものである。 図3は、実施例1におけるマグネシウム表面に形成された接合部のSEM画像である。 図4は、実施例1におけるステンレス鋼表面に形成された接合部のSEM画像である。 図5は、実施例1におけるステンレス鋼表面に形成された接合部断面のSEM画像である。 図6は、実施例3における接合面状態確認試験の結果を示したものである。ここで、図6(1)は、加工回数が3回である場合の接合部の表面状態を示したSEM画像であり、図6(2)は、加工回数が5回である場合の接合部の表面状態を示したSEM画像である。 図7は、実施例8における温度サイクル試験の概要を示したものである。 図8は、実施例8における温度サイクル試験の結果を示したものである。 図9は、比較例1における引っ張り強度試験の結果を示したものである。尚、図中、「1」はレーザ加工、「2」は接着剤、「3」は熱接着シートである。 図10は、実施例9以下での「剥離強度」の測定方法を記載したものである(本特許請求の範囲等で規定した「剥離強度」とは異なる)。 図11は、実施例9Aの金属表面部(接合部)に形成された凹凸形状の電子写真である。 図12は、実施例9Bの金属表面部(接合部)に形成された凹凸形状の電子写真である。 図13は、実施例10の金属表面部(接合部)に形成された凹凸形状の電子写真である。 図14は、ハッチング幅の概念を示したものである。

Claims (13)

  1. ある走査方向について金属表面をレーザースキャニング加工する工程と、前記走査方向とクロスする別の走査方向について前記金属表面をレーザースキャニング加工する工程を含むことを特徴とする、異種材料と接合を行うための接合部を形成するための金属表面のレーザー加工方法。
  2. 前記ある走査方向と前記別の走査方向のレーザースキャニング加工のいずれも、複数回重畳的に実施する、請求項1記載の方法。
  3. 前記ある走査方向と前記別の走査方向のレーザースキャニング加工のいずれも、ハッチング幅0.02〜0.6mmで実施する、請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記ある走査方向と前記別の走査方向とのクロスする角度が45°以上である、請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。
  5. 前記ある走査方向と前記別の走査方向とのクロスする角度が、略90°である、請求項4記載の方法。
  6. 前記接合部が、凹凸形状をなしていると共に、前記凸部の少なくとも一部がブリッジ形状又はオーバーハング形状をなしている、請求項1〜5のいずれか一項記載の方法。
  7. 特定の樹脂を前記接合部に射出成形により接合させた際に、当該金属材料と接合された特定の樹脂をJIS K6850に従い破壊したときの剥離強度が4MPa以上である、請求項1〜6のいずれか一項記載の方法。
  8. 前記異種材料が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマー又はプラスチックアロイである、請求項1〜7のいずれか一項記載の方法。
  9. 前記金属材料が、アルミニウム、マグネシウム又はステンレス鋼である、請求項1〜8のいずれか一項記載の方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項記載の方法における各工程を含むことを特徴とする、異種材料と接合を行うための接合部が形成された金属材料の製造方法。
  11. 請求項1〜9のいずれか一項記載の方法における各工程と、前記レーザースキャニング加工を施した前記金属表面に異種材料を接合させる工程とを含むことを特徴とする、金属表面と異種材料との接合方法。
  12. 前記接合工程が、前記金属表面に異種材料を射出成形するものである、請求項11記載の方法。
  13. 請求項11又は12記載の方法における各工程を含むことを特徴とする、異種材料接合金属材料の製造方法。
JP2007509773A 2005-12-19 2006-08-03 異種材料との接合部を有する金属材料及びレーザーを用いてのその加工方法 Active JP4020957B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005364854 2005-12-19
JP2005364854 2005-12-19
PCT/JP2006/315425 WO2007072603A1 (ja) 2005-12-19 2006-08-03 異種材料との接合部を有する金属材料及びレーザーを用いてのその加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4020957B2 true JP4020957B2 (ja) 2007-12-12
JPWO2007072603A1 JPWO2007072603A1 (ja) 2009-05-28

Family

ID=38188387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007509773A Active JP4020957B2 (ja) 2005-12-19 2006-08-03 異種材料との接合部を有する金属材料及びレーザーを用いてのその加工方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4020957B2 (ja)
WO (1) WO2007072603A1 (ja)

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010167475A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Yamase Denki Kk 異種材料と金属材料との界面が気密性を有する異種材料接合金属材料及びその製造方法
WO2012090671A1 (ja) 2010-12-28 2012-07-05 株式会社ダイセル 複合成形体の製造方法
JP2014117724A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Polyplastics Co 金属部品の製造方法、及び複合成形体
JP2014193569A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Daicel Polymer Ltd 複合成形体の製造方法
CN105290616A (zh) * 2014-06-30 2016-02-03 美蓓亚株式会社 金属材料的表面处理方法及使用该方法的力传感器
CN105377548A (zh) * 2013-07-18 2016-03-02 大赛璐塑料株式会社 复合成型体
JP2016078090A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 ダイセルポリマー株式会社 表層部に多孔構造を有する金属成形体の製造方法
JP2016126989A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 三井化学株式会社 蓋体、電気部品、及び、蓋体の製造方法
US9502326B2 (en) 2014-12-11 2016-11-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Semiconductor device
KR20170020496A (ko) 2014-08-22 2017-02-22 오므론 가부시키가이샤 접합 구조체의 제조방법 및 접합 구조체
KR20170029559A (ko) 2014-08-22 2017-03-15 오므론 가부시키가이샤 접합 구조체 및 접합 구조체의 제조 방법
EP3248750A1 (en) * 2013-03-26 2017-11-29 Daicel Polymer Ltd. Composite molded body production method
JP2018058368A (ja) * 2017-11-07 2018-04-12 Dic株式会社 金属樹脂接合成形品、該成形品用金属部品およびそれらの製造方法
WO2019082983A1 (ja) 2017-10-27 2019-05-02 三井化学株式会社 金属/樹脂複合構造体および金属/樹脂複合構造体の製造方法
JP2019083298A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 株式会社豊田自動織機 車載電気機器用のカバー及びその製造方法
JP2020023063A (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 キヤノンマシナリー株式会社 接合部材および接合部材作成方法
WO2020241314A1 (ja) 2019-05-28 2020-12-03 三井化学株式会社 冷却装置及び冷却装置の製造方法
WO2021066044A1 (ja) 2019-10-04 2021-04-08 三井化学株式会社 発熱体収容ケース及び構造体
WO2021153778A1 (ja) 2020-01-31 2021-08-05 三井化学株式会社 導電用部材、導電用部材の製造方法、電力変換装置、モーター、二次電池モジュール及び二次電池パック
WO2021256328A1 (ja) 2020-06-15 2021-12-23 三井化学株式会社 金属樹脂複合体、冷却装置、金属樹脂複合体の製造方法及び安全弁構造
WO2022014598A1 (ja) 2020-07-14 2022-01-20 三井化学株式会社 熱交換装置及び熱交換装置の製造方法
WO2022118936A1 (ja) 2020-12-02 2022-06-09 三井化学株式会社 温度制御ユニット及び温度制御ユニットの製造方法
WO2022196190A1 (ja) 2021-03-17 2022-09-22 東ソー株式会社 金属部材-ポリアリーレンスルフィド樹脂部材複合体及びその製造方法
WO2023013557A1 (ja) 2021-08-05 2023-02-09 三井化学株式会社 抗菌性金属材料及び抗菌性物品
WO2023017762A1 (ja) 2021-08-11 2023-02-16 東ソー株式会社 金属部材-ポリアリーレンスルフィド部材複合体及びその製造方法
EP4155059A2 (en) 2021-09-24 2023-03-29 DAIHEN Corporation Method for joining dissimilar materials and joint of dissimilar materials
WO2023063271A1 (ja) * 2021-10-15 2023-04-20 日本軽金属株式会社 金属部材及び金属樹脂接合体並びにそれらの製造方法
WO2023068186A1 (ja) 2021-10-19 2023-04-27 東ソー株式会社 ポリアリーレンスルフィド組成物及びその製造方法
US11911974B2 (en) 2017-01-27 2024-02-27 Dic Corporation Metal/resin composite structure and method for manufacturing same

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5584398B2 (ja) * 2008-05-14 2014-09-03 三菱電機株式会社 筐体用パネルおよびその製造方法と、この筐体用パネルを備えた電子機器
DE102008040782A1 (de) * 2008-07-28 2010-02-04 Robert Bosch Gmbh Bauteilverbund sowie Verfahren zum Herstellen eines Bauteilverbundes
DE102009028583A1 (de) * 2009-08-17 2011-02-24 Robert Bosch Gmbh Bauteilverbund sowie Verfahren zum Herstellen eines Bauteilverbundes
US8518521B2 (en) 2009-10-16 2013-08-27 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Composite molded article
JPWO2012073694A1 (ja) * 2010-11-29 2014-05-19 ポリプラスチックス株式会社 インサート成形体及びインサート成形体の製造方法
KR101997941B1 (ko) * 2011-09-26 2019-07-08 니폰게이긴조쿠가부시키가이샤 알루미늄 수지 접합체 및 그 제조 방법
JP2013071312A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Hitachi Automotive Systems Ltd 金属部材と成形樹脂部材との複合成形体および金属部材の表面加工方法
JP5634641B2 (ja) * 2012-03-29 2014-12-03 帝人株式会社 接合部材の製造方法及び接合部材
JP5784067B2 (ja) * 2012-05-29 2015-09-24 ポリプラスチックス株式会社 複合成形体の製造方法
JP5983700B2 (ja) 2013-12-09 2016-09-06 株式会社デンソー 半導体装置およびその製造方法、複合成形体
JP2015116684A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 ヤマセ電気株式会社 金属表面と異種材料との接合方法、異種材料接合金属材料の製造方法及び異種材料接合金属材料
JP6422701B2 (ja) * 2014-08-08 2018-11-14 ダイセルポリマー株式会社 研磨材
JP6489908B2 (ja) * 2014-12-03 2019-03-27 ダイセルポリマー株式会社 複合成形体とその製造方法
JP5816763B1 (ja) * 2015-01-19 2015-11-18 ヤマセ電気株式会社 異種材料と金属材料との界面が気密性を有する異種材料接合金属材料、異種材料同士との界面が気密性を有する異種材料接合材料
JP6329598B2 (ja) * 2016-08-26 2018-05-23 ダイセルポリマー株式会社 複合成形体の製造方法
JP6441295B2 (ja) * 2016-12-26 2018-12-19 本田技研工業株式会社 接合構造体及びその製造方法
CN111344428B (zh) * 2017-11-16 2022-08-16 睦月电机株式会社 金属部件、金属部件的制造方法、金属树脂接合体以及金属树脂接合体的制造方法
JP7291516B2 (ja) * 2019-03-27 2023-06-15 日産自動車株式会社 車体フロア構造体
JP2021120195A (ja) * 2020-01-30 2021-08-19 オムロン株式会社 接合構造体

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2701183B2 (ja) * 1991-08-09 1998-01-21 株式会社小松製作所 液晶マスク式レーザマーカ
US5916462A (en) * 1993-09-13 1999-06-29 James; William A. Laser drilling processes for forming an apertured film
US6574024B1 (en) * 2000-03-31 2003-06-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Laser beam homogenization by scanning a beam onto a mask
GB0112234D0 (en) * 2001-05-18 2001-07-11 Welding Inst Surface modification

Cited By (37)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010167475A (ja) * 2009-01-26 2010-08-05 Yamase Denki Kk 異種材料と金属材料との界面が気密性を有する異種材料接合金属材料及びその製造方法
WO2012090671A1 (ja) 2010-12-28 2012-07-05 株式会社ダイセル 複合成形体の製造方法
CN103282156A (zh) * 2010-12-28 2013-09-04 株式会社大赛璐 复合成形体的制造方法
JP2014117724A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Polyplastics Co 金属部品の製造方法、及び複合成形体
US11267171B2 (en) 2013-03-26 2022-03-08 Daicel Polymer Ltd. Method of manufacturing composite molded body
US10322535B2 (en) 2013-03-26 2019-06-18 Daicel Polymer Ltd. Method of manufacturing composite molded body
EP3248750A1 (en) * 2013-03-26 2017-11-29 Daicel Polymer Ltd. Composite molded body production method
JP2014193569A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Daicel Polymer Ltd 複合成形体の製造方法
CN105377548A (zh) * 2013-07-18 2016-03-02 大赛璐塑料株式会社 复合成型体
US10434741B2 (en) 2013-07-18 2019-10-08 Daicel Polymer Ltd. Composite molded article
US9649721B2 (en) 2014-06-30 2017-05-16 Minebea Co., Ltd. Surface treatment method for metal material and force sensor
CN105290616A (zh) * 2014-06-30 2016-02-03 美蓓亚株式会社 金属材料的表面处理方法及使用该方法的力传感器
KR20170020496A (ko) 2014-08-22 2017-02-22 오므론 가부시키가이샤 접합 구조체의 제조방법 및 접합 구조체
KR20170029559A (ko) 2014-08-22 2017-03-15 오므론 가부시키가이샤 접합 구조체 및 접합 구조체의 제조 방법
US10449698B2 (en) 2014-08-22 2019-10-22 Omron Corporation Bonded structure and method for producing bonded structure
JP2016078090A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 ダイセルポリマー株式会社 表層部に多孔構造を有する金属成形体の製造方法
US9502326B2 (en) 2014-12-11 2016-11-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Semiconductor device
JP2016126989A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 三井化学株式会社 蓋体、電気部品、及び、蓋体の製造方法
US11911974B2 (en) 2017-01-27 2024-02-27 Dic Corporation Metal/resin composite structure and method for manufacturing same
WO2019082983A1 (ja) 2017-10-27 2019-05-02 三井化学株式会社 金属/樹脂複合構造体および金属/樹脂複合構造体の製造方法
JP2019083298A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 株式会社豊田自動織機 車載電気機器用のカバー及びその製造方法
JP7035455B2 (ja) 2017-10-31 2022-03-15 株式会社豊田自動織機 車載電気機器用のカバー及びその製造方法
JP2018058368A (ja) * 2017-11-07 2018-04-12 Dic株式会社 金属樹脂接合成形品、該成形品用金属部品およびそれらの製造方法
JP2020023063A (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 キヤノンマシナリー株式会社 接合部材および接合部材作成方法
JP7217598B2 (ja) 2018-08-06 2023-02-03 キヤノンマシナリー株式会社 接合部材作成方法
WO2020241314A1 (ja) 2019-05-28 2020-12-03 三井化学株式会社 冷却装置及び冷却装置の製造方法
WO2021066044A1 (ja) 2019-10-04 2021-04-08 三井化学株式会社 発熱体収容ケース及び構造体
WO2021153778A1 (ja) 2020-01-31 2021-08-05 三井化学株式会社 導電用部材、導電用部材の製造方法、電力変換装置、モーター、二次電池モジュール及び二次電池パック
WO2021256328A1 (ja) 2020-06-15 2021-12-23 三井化学株式会社 金属樹脂複合体、冷却装置、金属樹脂複合体の製造方法及び安全弁構造
WO2022014598A1 (ja) 2020-07-14 2022-01-20 三井化学株式会社 熱交換装置及び熱交換装置の製造方法
WO2022118936A1 (ja) 2020-12-02 2022-06-09 三井化学株式会社 温度制御ユニット及び温度制御ユニットの製造方法
WO2022196190A1 (ja) 2021-03-17 2022-09-22 東ソー株式会社 金属部材-ポリアリーレンスルフィド樹脂部材複合体及びその製造方法
WO2023013557A1 (ja) 2021-08-05 2023-02-09 三井化学株式会社 抗菌性金属材料及び抗菌性物品
WO2023017762A1 (ja) 2021-08-11 2023-02-16 東ソー株式会社 金属部材-ポリアリーレンスルフィド部材複合体及びその製造方法
EP4155059A2 (en) 2021-09-24 2023-03-29 DAIHEN Corporation Method for joining dissimilar materials and joint of dissimilar materials
WO2023063271A1 (ja) * 2021-10-15 2023-04-20 日本軽金属株式会社 金属部材及び金属樹脂接合体並びにそれらの製造方法
WO2023068186A1 (ja) 2021-10-19 2023-04-27 東ソー株式会社 ポリアリーレンスルフィド組成物及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2007072603A1 (ja) 2009-05-28
WO2007072603A1 (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4020957B2 (ja) 異種材料との接合部を有する金属材料及びレーザーを用いてのその加工方法
JP2010167475A (ja) 異種材料と金属材料との界面が気密性を有する異種材料接合金属材料及びその製造方法
JP3016331B2 (ja) 電子機器筐体の製造方法
US8315043B2 (en) Methods and systems for forming housings from multi-layer materials
TWI701988B (zh) 框體
US7989079B2 (en) Insert-molded cover and method for manufacturing same
KR101763908B1 (ko) 금속 부품의 제조방법, 및 복합 성형체
JP6132669B2 (ja) 金属樹脂複合成形体及びその製造方法
JP6326782B2 (ja) 金属樹脂接合成形品
JP2015116684A (ja) 金属表面と異種材料との接合方法、異種材料接合金属材料の製造方法及び異種材料接合金属材料
JP6932926B2 (ja) 筐体
JP2014133407A (ja) 金属樹脂複合成形体用インサート金属部材及び金属樹脂複合成形体
WO2017047439A1 (ja) 筐体
CN111093932B (zh) 金属树脂复合成型品及其制造方法
JP2014208444A (ja) インサート成形用樹脂組成物、それを用いた金属樹脂複合成形体、及びその製造方法
JP3294724B2 (ja) インモールド成形方法及び筐体
JP2000289145A (ja) 複合体及びその製造方法
JP2017059793A (ja) 筐体
KR101369476B1 (ko) 열경화성 접착 필름을 이용한 초음파 접합방법
JP2006229506A (ja) 平面スピーカ用エキサイタの固定構造
JP2005191467A (ja) エレクトレット固定電極用積層板の製造方法
JP6667331B2 (ja) 金属部材と樹脂モールドとの複合体
JP2018058368A (ja) 金属樹脂接合成形品、該成形品用金属部品およびそれらの製造方法
JP2001353748A (ja) 金属箔積層成形品及び成形方法
JP6736859B2 (ja) 電子機器筐体

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4020957

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250