JP4017621B2 - 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム - Google Patents

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Description

この発明は、地上波デジタルTV放送の無線再配信システムに関する。
日本の地上波デジタルTV放送は、2003年12月1日より関東、中京、近畿の三大都市圏で放送が開始されている。地上波デジタルTV放送は、マルチパス干渉に強いOFDM(直交周波数分割多重)方式を採用しており、アナログTV放送などで発生していた画像の多重映り(ゴースト障害)がほとんどなく安定した高画質受信ができる。地上波デジタルTV放送は、UHF帯(470〜770MHz)で放送されている。
地上波デジタルTV放送を地上波デジタルTV受信機で受信する形態としては、一般的には、次のようなものがある。
(1) 屋外アンテナによって地上波デジタルTV放送信号を受信する。屋外アンテナによって受信された地上波デジタルTV放送信号を、アンテナケーブルによって各部屋に分配し、各部屋の壁面に設けられているTV端子に導く。そして、各部屋の壁面に設けられているTV端子に、地上波デジタルTV受信機のアンテナ端子をアンテナケーブルを介して接続する。
このような受信形態では、壁面に設けられているTV端子に、地上波デジタルTV受信機のアンテナ端子をアンテナケーブルを用いて接続する必要があるため、美観を損なうとともに、その配線が煩わしいという問題がある。また、TV受信機のレイアウトが制限されるため、TV受信機の設置位置の自由度が阻害されるという問題がある。
(2) 屋上(屋根の上)にアンテナを設置せずに、軒先やベランダにUHFアンテナ(例えば、UDMF62:日本アンテナ製)を設置し、そこからアンテナケーブルを屋内に引き込み、地上波デジタルTV受信機のアンテナ端子に直接接続する。
このような受信形態においても、アンテナケーブルを部屋の中に引き込んで、地上波デジタルTV受信機に接続する必要があるため、美観を損なうとともに、その配線が煩わしいという問題がある。また、TV受信機のレイアウトが制限されるため、TV受信機の設置位置の自由度が阻害されるという問題がある。
(3) 地上波デジタルTV受信機に接続された室内アンテナで地上波デジタルTV放送信号を受信する。
このような受信形態では、アンテナケーブルの配線に起因するTV受信機のレイアウトに対する制限がなくなるが、室内での電波遮断ロスが生じるという問題がある。特に、地上波デジタルTV放送信号で使われるUHF帯は、地上波アナログTV放送で利用されているVHF帯に比べて建造物通過時の減衰ロスが大きいため、受信感度の観点からTV受信機の設置位置が制限されるという問題がある。
そこで、屋内に入力される地上波デジタルTV放送信号を、無線送信機によって増幅して、TV受信機に無線で再送信する室内再送信システムが開発されている(特開2004−128719号公報、特開2004−12720号公報参照)。この室内再送信システムでは、屋内に入力されるUHF帯の地上波デジタルTV放送信号を周波数変換することなく、そのまま増幅して再送信している。
UHF帯の周波数帯では、後述するように、無線送信機の送信出力レベルが非常に低いレベルに制限されているため、伝送距離はほとんど近距離伝送しかできないという問題がある。
また、放送局から送出される直接放送電波と、無線送信機から送出される再送信電波の両波が室内受信アンテナから受信入力された場合、同じ周波数チャンネルの信号がTV受信機に入力されることとなり、同一チャンネルの干渉妨害が発生して、受信できなくなるケースが発生する。
これを防止するために、地上波デジタルTV放送信号の同一チャンネル妨害による劣化を防ぐような工夫が、別途アンテナや回路に必要となるという問題がある。
特開2004−128719号公報 特開2004−12720号公報
そこで、本出願人は、送信機側で周波数変換を行うことにより、地上波デジタルTV放送信号の同一チャンネルの干渉妨害の発生を防止でき、しかも受信機側で周波数変換が不要となる地上波デジタルTV放送用の無線再配信システム(本出願時点では公知となっていない)を開発した。
以下、本出願人が開発した地上波デジタルTV放送用の無線再配信システムについて説明する。
この無線再配信システムは、次のような実情(1)、(2)を利用してなされたものである。
(1) 後述するように、地上波デジタルTV放送用の据え置き型TV受信機は、UHF帯に加えて、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)およびVHF_SHB帯(C23ch〜C63ch)をも受信可能となるように設計されていることが多いと考えられる。
(2) また、後述するように、微弱電波規格では、322MHz以下及び150GHz以上の周波数帯に対する電界強度の制限は、322MHzから150GHzの周波数帯に対する電界強度の制限に比べて緩くなっている。
本出願人が開発した地上波デジタルTV放送用の無線再配信システムは、地上波デジタルTV放送信号の周波数帯であるUHF帯のTV放送信号の他に、VHF帯のTV放送信号を受信可能なTV受信機と、再配信用の送信機と、再配信用の受信機とを備えている。
再配信用の送信機は、屋外アンテナから入力された地上波デジタルTV放送信号を、322MHz以下のVHF帯の空きチャンネルの周波数に一括して周波数変換した後、増幅して無線送信する。再配信用の受信機は、送信機から送信される信号を受信して増幅した後、TV受信機に供給する。TV受信機では、VHFのチャンネルを指定することによって、地上波デジタルTV放送を視聴する。
周波数変換は、受信された地上波デジタルTV放送信号(受信信号)の全てと、固定周波数で発信する発振部からのローカル信号とが、ミキサーによって混合されることによって行われている。ミキサーからは、各受信信号とローカル信号との加算信号と減算信号とが出力される。例えば、受信信号の周波数をfa、ローカル信号の周波数をfbとすると、周波数がfa+fbの加算信号と、周波数がfa−fbの減算信号とが、ミキサーから出力される。そして、フィルタによって減算信号のみが抽出される。
ところで、地域(例えば、近畿広域圏、関東広域圏、中京広域圏)によっては、地上波デジタルTV放送の放送局が異なり、受信チャンネル(周波数)が異なっている。したがって、ある地域において、受信された地上波デジタルTV放送信号の全てに対応するミキサーの減算信号の周波数が322MHz以下のVHF帯の空きチャンネルの周波数となるように、ローカル周波数fbを設定したとしても、他の地域においては、受信された地上波デジタルTV放送信号に対応するミキサーの減算信号の周波数が322MHzを越えてしまうといったことが起こりうる。そのような場合には、減算信号の周波数が322MHzを越えるTV放送信号を基準として再送信出力が制限されるため、伝送距離が短くなるという問題がある。
この発明は、周波数変換後の周波数が322MHz以下となるようにローカル周波数を自動的に調整することができる地上波デジタルTV放送の無線再配信システムを提供することを目的とする。
また、この発明は、周波数変換後の周波数が322MHzを越えた場合にそのことをユーザに通知でき、ユーザによってローカル周波数を変更させることができるようになる地上波デジタルTV放送の無線再配信システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、地上波デジタルTV放送信号の周波数帯であるUHF帯の信号の他に、VHF帯の信号を受信可能なTV受信機に適用される地上波デジタルTV放送の無線再配信システムであって、屋外アンテナで受信した地上波デジタルTV放送信号が入力され、入力された地上波デジタルTV放送信号をVHF帯の空きチャンネルの周波数に一括して周波数変換した後、増幅して無線送信する送信機、および上記送信機から送信される信号を受信して増幅した後、上記TV受信機に供給する受信機を備えており、上記送信機は、ローカル信号を発生させるための周波数シンセサイザと入力された地上波デジタルTV放送信号とローカル信号とを混合するミキサーとを含んでおり、かつ入力された地上波デジタルTV放送信号を322MHz以下のVHF帯の空きチャンネルの周波数に一括して周波数変換する周波数変換手段、上記周波数変換手段の出力から322MHzを越える信号を検出する信号検出手段、上記信号検出手段によって322MHzを越える信号が検出された場合には、上記周波数シンセサイザから出力されるローカル信号の周波数を自動的に変更させていき、上記信号検出手段によって322MHzを越える信号が検出されなくなるようなローカル周波数に、ローカル周波数を自動的に調整するローカル周波数制御手段、ならびに上記信号検出手段によって322MHzを越える信号が検出されない場合には、上記周波数変換手段の出力を増幅して送信するための送信手段を備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、地上波デジタルTV放送信号の周波数帯であるUHF帯の信号の他に、VHF帯の信号を受信可能なTV受信機に適用される地上波デジタルTV放送の無線再配信システムであって、屋外アンテナで受信した地上波デジタルTV放送信号が入力され、入力された地上波デジタルTV放送信号をVHF帯の空きチャンネルの周波数に一括して周波数変換した後、増幅して無線送信する送信機、および上記送信機から送信される信号を受信して増幅した後、上記TV受信機に供給する受信機を備えており、上記送信機は、ローカル信号を発生させるための周波数シンセサイザと入力された地上波デジタルTV放送信号とローカル信号とを混合するミキサーとを含んでおり、かつ入力された地上波デジタルTV放送信号を322MHz以下のVHF帯の空きチャンネルの周波数に一括して周波数変換する周波数変換手段、上記周波数変換手段の出力から322MHzを越える信号を検出する信号検出手段、上記信号検出手段によって322MHzを越える信号が検出された場合には、その旨をユーザに報知させる報知手段、ユーザにローカル信号変更指令を入力させるための入力手段、上記入力手段によってローカル信号変更指令が入力されたときに、上記周波数シンセサイザから出力されるローカル信号の周波数を変更させるローカル周波数制御手段、ならびに上記信号検出手段によって322MHzを越える信号が検出されない場合には、周波数変換手段の出力を増幅して送信するための送信手段を備えていることを特徴とする。
この発明によれば、周波数変換後の周波数が322MHz以下となるようにローカル周波数を自動的に調整することができるようになる。
また、この発明は、周波数変換後の周波数が322MHzを越えた場合にそのことをユーザに通知でき、ユーザによってローカル周波数を変更させることができるようになる。
以下、図面を参照して、この発明の実施例について説明する。
〔1〕この発明が適用される地上波デジタル放送TV受信機についての説明
表1は、地上波デジタルTV放送の各受信チャンネルと中心周波数とを示している。
Figure 0004017621
地上波デジタルTV放送の受信チャンネルは、UHF13ch〜UHF62chである。その中心周波数は、13chで473+1/7MHzであり、14chで479+1/7MHzであり、62chで767+1/7MHzである。
地上波デジタルTV放送が導入される周波数帯域は、UHF13チャンネルから62チャンネルの範囲であることから、地上波デジタル放送TV受信機の受信周波数範囲として当該周波数が受信できることが必要である。
現在、三大都市圏(関東広域圏、中京広域圏、近畿広域圏)で2003年12月より放送が開始されている。表2、表3および表4は、それぞれ近畿広域圏、関東広域圏の中京広域圏の受信チャンネル、中心周波数および放送局を示している。
Figure 0004017621
Figure 0004017621
Figure 0004017621
一方、現行の地上波アナログTV放送の受信形態は、集合住宅共聴を含めると共同受信が全世帯のほぼ半数を占めている。これら共聴施設における伝送帯域は、UHF帯まで広帯域化されていないものが大半であり、UHF TV放送は、VHF_Low/High(VHFロー/ハイバンド)、VHF_MID(VHFミッドバンド)およびVHF_SHB(VHFスーパーハイバンド)等の低い周波数の空きチャンネル(その地域で放送が行われていないチャンネル)にダウンコンバートして伝送していることが多い。
このため、特に地上波デジタルTV放送用の据え置き型TV受信機についても、共同受信が想定されるため、地上波デジタル放送用受信機の受信チャンネル範囲については、UHF帯に加えて、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)およびVHF_SHB帯(C23ch〜C63ch)帯にも対応することが望ましいと、ARIB規格 ARIB STD−B21に規定されている。
従って、地上波デジタルTV放送用の据え置き型TV受信機は、UHF帯に加えて、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)およびVHF_SHB帯(C23ch〜C63ch)をも受信可能となるように設計されていることが多いと考えられる。
表5は、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)の各受信チャンネルと中心周波数とを示している。
Figure 0004017621
表6は、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)の各受信チャンネルと中心周波数とを示している。
Figure 0004017621
表7は、VHF__SHB帯(C23ch〜C63ch)の各受信チャンネルと中心周波数とを示している。
Figure 0004017621
本発明では、本来のUHF帯13ch〜62ch(470MHz〜770MHz)の他に、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)VHF_SHB帯(C23ch〜C63ch)をも受信可能(選局視聴可能)な地上波デジタルTV放送用のTV受信機を適用対象としている。
〔2〕微弱電波の規格についての説明
微弱電波の規格について説明する。微弱電波の規格は、発射する電波が著しく微弱な無線設備として、総務省令で定められており、3メートル地点での電界強度で規定されている。
図1および表8は、微弱電波規格で定められた周波数帯に対する電界強度(許容値)を示している。
Figure 0004017621
表8に示すように、322MHz以下及び150GHz以上の周波数帯については、許容値は500μV/mに制限されている。また、322MHzから10GHzまでの周波数帯については、陸上移動業務、UHF TV放送、固定業務および宇宙業務(地球局)に対する混信保護を考慮して、許容値は35μV/mに制限されている。また、10GHzから150GHzまでの周波数帯については、システム雑音温度、受信帯域幅等を考慮して、許容値は3.5fμV/m(fは使用周波数帯(GHz))に制限されている。
微弱電波無線規格による無線システムは、表8の電界強度を満足していれば、周波数、変調方式および通信方式に制約がないため、比較的自由なシステム設計が可能である。
〔3〕本発明の課題についての具体的な説明
上述したように、本出願人が既に開発した地上波デジタルTV放送信号の無線再送信システムでは、周波数変換は、受信された地上波デジタルTV放送信号(受信信号)の全てと、固定周波数で発信する発振部からのローカル信号とが、ミキサーによって混合されることによって行われている。ミキサーからは、各受信信号とローカル信号との加算信号と減算信号とが出力される。例えば、受信信号の周波数をfa、ローカル信号の周波数をfbとすると、周波数がfa+fbの加算信号と、周波数がfa−fbの減算信号とが、ミキサーから出力される。そして、フィルタによって減算信号のみが抽出される。
例えば、ローカル周波数fbを224MHzに設定し、受信信号とローカル信号との減算信号とをフィルタで取り出した際の近畿広域圏でのVHF送信チャンネル(周波数変換後のチャンネル)、中心周波数、放送局および対応UHFチャンネルは、表9に示すようになる。
Figure 0004017621
また、同じローカル周波数fbを同じ周波数(224MHz)に設定した場合の、関東広域圏での周波数変換後のVHF送信チャンネル、中心周波数、放送局および対応UHFチャンネルは、表10に示すようになる。
Figure 0004017621
したがって、関東広域圏では、5.6MHzの帯域幅を考慮すると、VHF_SHB C39(日本テレビ)、VHF_SHB C40(NHK教育)およびVHF_SHB C41(NHK総合)が、322MHzの周波数を越えてしまう。この場合、これらのTV放送信号を基準として再送信出力が制限されるため、伝送距離が短くなる。
〔4〕本発明の地上波デジタルTV放送の無線再送信システムについての説明
図2は、地上波デジタルTV放送の無線再配信システムの概要を示している。
屋上に設けられた屋外アンテナ1によって地上波デジタルTV放送信号が受信される。屋外アンテナ1によって受信された地上波デジタルTV放送信号は、アンテナケーブル2によって部屋の壁面に設けられているTV端子3に導かれる。
TV端子3には、再配信用の送信機4が接続されている。送信機4は、TV端子3から得られた地上波デジタルTV放送信号を、VHF帯(この例では、VHF_SHB帯)の空きチャンネルに多重されるように、全ての放送受信チャンネル(地上波デジタルTV放送の受信チャンネル)を一括して周波数変換した後、微弱電波の規格の許容値(500μV/m)以下の微弱電波で送信アンテナ45から無線で再送信する。
地上波デジタルTV放送用のTV受信機6には、再配信用の受信機5が接続されている。地上波デジタルTV放送用のTV受信機6は、本来のUHF帯13ch〜62ch(470MHz〜770MHz)の他に、VHF_Low/High帯(VHF1ch〜VHF12ch)、VHF_MID帯(C13ch〜C22ch)およびVHF_SHB帯(C23ch〜C63ch)をも受信可能(選局視聴可能)なTVチューナ(VHF受信対応地上デジタル放送TVチューナ)を備えている。
受信機5は、受信アンテナ51によって、送信機4から送信された再配信信号を受信し、受信した信号をTV受信機6内のTVチューナが受信可能な所定レベルまで増幅した後、TV受信機6に送る。
TV受信機6では、VHF_SHBのチャンネルを指定することによって、地上波デジタルTV放送を視聴する。
図3は、送信機4の構成を示している。
送信機4は、UHF受信部41、周波数変換部42、切替えスイッチ43、VHF送信部44、送信アンテナ45、322MHz超信号検出部46および制御部47を備えている。
屋外アンテナ1によって受信された地上波デジタルTV放送信号は、UHF受信部41によって増幅された後、周波数変換部42に送られる。周波数変換部42では、受信された地上波デジタルTV放送信号(受信信号)の全てと、周波数シンセサイザ部101からのローカル信号とが、ミキサー102によって混合される。周波数シンセサイザ部101から出力されるローカル信号の周波数fbは、制御部47によって制御される。ミキサー102からは、各受信信号とローカル信号との加算信号と減算信号とが出力される。例えば、受信信号の周波数をfa、ローカル信号の周波数をfbとすると、周波数がfa+fbの加算信号と、周波数がfa−fbの減算信号とが、ミキサー102から出力される。ミキサー102の出力は、フィルタ103に送られ、減算信号のみが抽出される。このフィルタとしては、後述するように、ローカル周波数fbの初期設定値fb1が212MHzである場合には、例えば、600MHz以下の信号のみを通過させるLPFが用いられる。
ローカル信号の周波数fbは、後述するように、ミキサー46から出力される減算信号の周波数(fa−fb)が、VHF帯(この例では、VHF_SHB帯)の空きチャンネルであって、かつ微弱電波規格の制限が緩い322MHz以下の周波数となるように、自動的に調整される。
例えば、ローカル信号の周波数fbが224MHzに調整された場合には、近畿広域圏においては、周波数変換後のVHF送信チャンネル、中心周波数および放送局は、上記表9に示すようになる。
周波数変換部42によってVHF_SHB帯に周波数変換された地上波デジタルTV放送信号は、切替えスイッチ43に送られる。この切替えスイッチ43は、制御部47によって制御される。送信機3の電源立ち上げ時には、切替えスイッチ43は、a側に切り替えられている。また、ローカル周波数fbは、初期設定値fb1となるように、制御部47によって制御される。送信機3の電源立ち上げ時には、周波数変換部42によってVHF_SHB帯に周波数変換された地上波デジタルTV放送信号は、切替えスイッチ43を介して322MHz超信号検出部46に送られる。
322MHz超信号検出部46は、図4に示すように、入力信号のうち322MHzを越える信号のレベルV2を検出する322MHz超信号検波器201、基準電圧V1を発生する基準電圧発生部202および比較器203から構成されている。比較器203は、322MHz超信号検波器201から出力される電圧V2(322MHzを越える信号のレベル)と、基準電圧V1とを比較し、V2>V1であればHレベルの信号Voutを、V2≦V1であればLレベルの信号Voutを出力する。
制御部47は、送信機3の電源が立ち上げられた後、一定時間が経過した時点から322MHz超信号検出部46の出力信号を取込む。322MHz超信号検出部46の出力信号VoutがLレベルであれば、制御部47は、切替えスイッチをb側に切り替える。
322MHz超信号検出部46の出力信号VoutがHレベルであれば、制御部47は、ローカル周波数fbの調整処理を行う。ローカル周波数fbの調整処理では、ローカル周波数fbが、初期設定値fb1から、fb2、fb3…というように、徐々に大きくなるように所定時間毎に切り替えられる。この例では、ローカル周波数fbは、TVチャンネルの6MHz間隔ずつ変更せしめられる。
そして、322MHz超信号検出部46の出力信号VoutがLレベルになると、ローカル周波数をその時点でのローカル周波数に固定するとともに、切替えスイッチをb側に切り替える。これにより、ローカル周波数fbの調整処理は終了する。
例えば、ローカル周波数fbの初期設定値fb1が212MHzであるとすると、近畿広域圏の場合、UHF24チャンネル(539+1/7MHz,NHK総合)に対する周波数変換後の周波数が322MHzを越える。そこで、ローカル周波数fbが、初期設定値fb1からfb2=218MHzに変更せしめられる。ローカル周波数fbが218MHzに変更されると、UHF24チャンネル(539+1/7MHz,NHK総合)に対する周波数変換後の周波数は、322MHz以下となるので、322MHz超信号検出部46の出力信号VoutがLレベルとなる。したがって、スイッチ43がb側に切り替えられる。
スイッチ43がb側に切り替えられると、周波数変換部42によってVHF_SHB帯に周波数変換された地上波デジタルTV放送信号は、切替えスイッチ43を介してVHF送信部44に送られる。VHF送信部44に送られたTV放送信号は、VHF送信部44によって増幅された後、送信アンテナ45から無線送信される。なお、VHF送信部44では、無線送信される信号レベルが微弱電波規格による許容値を越えないように、AGCが行われる。
図5は、受信機5の構成を示している。
受信機5は、受信アンテナ51およびVHF受信部52を備えている。
送信機4から無線送信された周波数変換後の地上波デジタルTV放送信号は、受信アンテナ51によって受信される。受信アンテナ51によって受信された周波数変換後の地上波デジタルTV放送信号は、VHF受信部52によって増幅された後、地上波デジタルTV放送用のTV受信機6内のVHF受信対応地上波デジタル放送TVチューナに送られる。
ユーザは、TV受信機6において、VHF_SHBのチャンネルを指定することにより、地上波デジタル放送を視聴することができる。表9に示す例では、チャンネル”C27”を指定することにより、TV受信機6ではチャンネル”C27”を選局するための選局動作が行われ、UHF13チャンネルの地上波デジタルTV放送が放映されることになる。
なお、上記実施例では、周波数変換部42は、地上波デジタルTV放送信号の周波数を、VHF_SHB帯の空きチャンネルの周波数に変換しているが、地上波デジタルTV放送信号の周波数を、VHF_Low/High帯またはVHF_MID帯の空きチャンネルの周波数に変換するようにしてもよい。
上記実施例では、送信機4によって周波数変換を行っているので、地上波デジタルTV放送信号の同一チャンネル妨害の発生を防止できる。また、送信機4は、地上波デジタルTV放送信号の周波数をTV受信機6が選局動作可能なVHF帯の周波数に変換しているため、受信機5は受信信号の周波数を元の周波数に戻す必要がないため、受信機の回路構成が簡単かつ安価となるという利点がある。さらに、周波数変換後の周波数が微弱電波規格の制限が緩い322MHz以下となるようにローカル周波数を自動的に調整することができるので、VHF送信部44から出力される信号レベルを高いレベルにさせることができる。
図6は、送信機4の変形例を示している。
図6において、図3と同じものには、同じ符号を付してその説明を省略する。
この送信機4Aでは、322MHz超信号検出部46の出力信号Voutは、制御部47Aに入力されるととともに、322MHz超信号報知部48に入力される。制御部47Aは、322MHz超信号検出部46の出力信号Voutに基づいて、上記実施例1と同様に切替えスイッチ43を制御するが、自動的にはローカル周波数fbを変更させない。つまり、制御部47Aは、322MHz超信号検出部46の出力信号VoutがHレベルである場合には、切替えスイッチ43をa側に維持させ、322MHz超信号検出部46の出力信号VoutがLレベルである場合には、切替えスイッチ43をb側に切り替える。
322MHz超信号報知部48は、322MHz超信号検出部46の出力信号VoutがHレベルである場合には、発光ダイオード表示、ブザー等によって、伝送チャンネルを切り替えるべき旨をユーザに報知する。
ユーザは、322MHz超信号報知部48によって、伝送チャンネルを切り替えるべき旨が報知されている場合には、伝送チャンネル切替え指示部49によって、制御部47Aに伝送チャンネル切替え指示を入力する。制御部47Aは、伝送チャンネル切替え指示部49から伝送チャンネル切替え指示が入力されると、ローカル周波数を変更させる。つまり、現在のローカル周波数より6MHz高い周波数に、ローカル周波数を変更させる。
微弱電波規格で定められた周波数帯に対する電界強度(許容値)を示すグラフである。 地上波デジタルTV放送の無線再配信システムの概要を示す模式図である。 送信機の構成を示すブロック図である。 図3の322MHz超信号検出部46の構成を示すブロック図である。 受信機の構成を示すブロック図である。 送信機の他の例を示すブロック図である。
符号の説明
1 屋外アンテナ
4、4A 送信機
5 受信機
6 TV受信機
41 UHF受信部
42 周波数変換部
43 切替えスイッチ
44 VHF送信部
45 送信アンテナ
46 322MHz超信号検出部
47、47A 制御部
48 322MHz超信号報知部
49 伝送チャンネル切替え指示部
51 受信アンテナ
52 VHF受信部

Claims (2)

  1. 地上波デジタルTV放送信号の周波数帯であるUHF帯の信号の他に、VHF帯の信号を受信可能なTV受信機に適用される地上波デジタルTV放送の無線再配信システムであって、
    屋外アンテナで受信した地上波デジタルTV放送信号が入力され、入力された地上波デジタルTV放送信号をVHF帯の空きチャンネルの周波数に一括して周波数変換した後、増幅して無線送信する送信機、および上記送信機から送信される信号を受信して増幅した後、上記TV受信機に供給する受信機を備えており、
    上記送信機は、
    ローカル信号を発生させるための周波数シンセサイザと入力された地上波デジタルTV放送信号とローカル信号とを混合するミキサーとを含んでおり、かつ入力された地上波デジタルTV放送信号を322MHz以下のVHF帯の空きチャンネルの周波数に一括して周波数変換する周波数変換手段、
    上記周波数変換手段の出力から322MHzを越える信号を検出する信号検出手段、
    上記信号検出手段によって322MHzを越える信号が検出された場合には、上記周波数シンセサイザから出力されるローカル信号の周波数を自動的に変更させていき、上記信号検出手段によって322MHzを越える信号が検出されなくなるようなローカル周波数に、ローカル周波数を自動的に調整するローカル周波数制御手段、ならびに
    上記信号検出手段によって322MHzを越える信号が検出されない場合には、上記周波数変換手段の出力を増幅して送信するための送信手段、
    を備えていることを特徴とする地上波デジタルTV放送の無線再配信システム。
  2. 地上波デジタルTV放送信号の周波数帯であるUHF帯の信号の他に、VHF帯の信号を受信可能なTV受信機に適用される地上波デジタルTV放送の無線再配信システムであって、
    屋外アンテナで受信した地上波デジタルTV放送信号が入力され、入力された地上波デジタルTV放送信号をVHF帯の空きチャンネルの周波数に一括して周波数変換した後、増幅して無線送信する送信機、および上記送信機から送信される信号を受信して増幅した後、上記TV受信機に供給する受信機を備えており、
    上記送信機は、
    ローカル信号を発生させるための周波数シンセサイザと入力された地上波デジタルTV放送信号とローカル信号とを混合するミキサーとを含んでおり、かつ入力された地上波デジタルTV放送信号を322MHz以下のVHF帯の空きチャンネルの周波数に一括して周波数変換する周波数変換手段、
    上記周波数変換手段の出力から322MHzを越える信号を検出する信号検出手段、
    上記信号検出手段によって322MHzを越える信号が検出された場合には、その旨をユーザに報知させる報知手段、
    ユーザにローカル信号変更指令を入力させるための入力手段、
    上記入力手段によってローカル信号変更指令が入力されたときに、上記周波数シンセサイザから出力されるローカル信号の周波数を変更させるローカル周波数制御手段、ならびに
    上記信号検出手段によって322MHzを越える信号が検出されない場合には、周波数変換手段の出力を増幅して送信するための送信手段、
    を備えていることを特徴とする地上波デジタルTV放送の無線再配信システム。
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