JP4276664B2 - 地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置 - Google Patents

地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4276664B2
JP4276664B2 JP2006145184A JP2006145184A JP4276664B2 JP 4276664 B2 JP4276664 B2 JP 4276664B2 JP 2006145184 A JP2006145184 A JP 2006145184A JP 2006145184 A JP2006145184 A JP 2006145184A JP 4276664 B2 JP4276664 B2 JP 4276664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
broadcast wave
retransmission
terrestrial
television broadcast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006145184A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007318404A (ja
Inventor
雅夫 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denki Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Denki Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kogyo Co Ltd filed Critical Denki Kogyo Co Ltd
Priority to JP2006145184A priority Critical patent/JP4276664B2/ja
Publication of JP2007318404A publication Critical patent/JP2007318404A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4276664B2 publication Critical patent/JP4276664B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Television Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Description

本発明は、地上デジタルテレビジョン(以下、地上DTVと略称する)放送の送受信装置に関し、より詳細には、地下、ビル内、家屋内部など電波の届き難い電波遮蔽空間や弱電界空間においても地上DTVのワンセグメントを扱う携帯端末向け放送(以下、ワンセグ放送と略称する)を容易に受信することが可能な送受信装置に関するものである。
地上DTV放送では、以前のアナログテレビジョン放送に比して電波不感帯が小さくなっている。しかし、送信アンテナから離れた遠隔地、地下スペース、ビル陰、ビル内のオフィス、家屋内部などにおいては、地上DTV電波が著しく減衰するため、電波遮蔽空間や弱電界空間が形成されることになる。そこで、これら難視聴空間の解消のための、ギャップフィラー(Gap-Filler)と呼ばれる再送信装置が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
上記ギャップフィラーは、図11に示すように、受信アンテナ111で受信した地上DTV放送波の受信信号を増幅器113で所定レベルに増幅して再送信号を生成し、この再送信号を再送信アンテナ114にて難視聴空間である屋内に再送信するよう構成されている。このギャップフィラーによれば、屋内に再送信される地上DTV放送波を室内アンテナ122を介してテレビジョン受像機121で受信することができる。
特開2004-112542号公報
しかしながら、上記ギャップフィラーには、以下に述べるような2つの大きな問題点がある。
第1の問題点は、再送信電波の到達距離が短いため、この再送信装置から発射される電波を受信できる範囲が狭いことである。なお、再送信電波の到達距離を長くすべく発射電波の強度を上げると、電波法規上の規制を受けるおそれや、他の電波へ妨害を与えるおそれがあり、また、増輻器113が高価になるなどの不都合も生じる。
特に、電波遮蔽空間において携帯端末などで移動しながらワンセグ放送を受信できるようにするためには、再送信電波の到達距離を効果的に伸ばすことが必要であり、これがこの種ギャップフィラーにおける大きな課題になっている。
再送信電波の到達距離拡張の重要性は、電波法規上の免許不要微弱無線局に適用する場合に特に顕著である。図12は、電波法規による免許不要微弱無線局の許容電界強度を使用周波数に対して表したグラフである。これによると、UHF帯の470〜770MHzを使用する地上DTV放送波の許容電界強度は、3m離れた地点で35μV/mである。
特許文献1に示された方法における再送信電波は、地上DTV放送と同周波数のUHF帯であるから、上記の許容電界強度の規定により35μV/mと非常に弱いものとなり、このため、再送信アンテナから1m以上の距離では、室内アンテナによるテレビ放送の受信や携帯端末によるワンセグ放送の受信がほとんど不可能になる。つまり、免許不要の微弱無線局としての再送信は、家庭内などの狭い範囲においても実現が困難であるといえる。
第2の問題点は、再送信装置の入力である地上DTV信号と出力である再送信信号とが同じ周波数であるために、再送信信号を受信する空間内で該再送信信号と直接飛来する地上DTV放送とが干渉して、再送信信号の受信が困難となる場所が存在するようになることである。また、逆に、直接飛来する地上DTV放送波を受信しようとしている近くに再送信装置があると、同様の干渉を起こして直接飛来放送波の受信に悪影響を与える地点が存在するようになる恐れがある。さらに、再送信装置を製造する上で、入出力の干渉防止に十分な注意を払わなければならないなどの問題もある。
本発明は、上述のような従来技術が有する問題点に鑑み、放送局のアンテナタワーから発射されている地上DTV放送波が届き難い電波遮蔽空間や微弱電界空間においても、携帯電話などの携帯端末で容易に地上DTVのワンセグ放送を受信することが可能な送受信装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、ワンセグメント放送波を含む第1の地上デジタルテレビジョン放送波を入力し、この入力した第1の地上デジタルテレビジョン放送波における少なくとも前記ワンセグメント放送波に周波数変換処理を施した第2の地上デジタルテレビジョン放送波を再送信アンテナから送信する再送信手段と、前記第2の地上デジタルテレビジョン放送波を受信アンテナを介して受信する受信手段と、を有する
前記再送信手段は、前記第1の地上デジタルテレビジョン放送波における少なくとも前記ワンセグメント放送波の周波数を該放送波の周波数帯の下限周波数よりも低い322MHz以下の周波数に変換して前記第2の地上デジタルテレビジョン放送波を得る周波数変換手段と、前記第2の地上デジタルテレビジョン放送波が前記再送信アンテナから送信されるように該再送信アンテナを駆動する駆動手段と、を有する。
前記再送信手段は、前記再送信アンテナを複数備え、前記駆動手段によってこれらの再送信アンテナを同時に駆動するように構成されるとともに、前記周波数変換手段を複数設けてそれらの変換周波数を互いに相違させ、前記各周波数変換手段に前記第1の地上デジタルテレビジョン放送波のフルセグメント放送波を入力するとともに、前記各周波数変換手段の出力を合成手段によって合成するように構成される。
前記駆動手段は、前記周波数変換手段の出力を増幅して前記再送信アンテナに供給する増幅手段と、前記再送信アンテナから送信される第2の地上デジタルテレビジョン放送波の電界強度を500μV/m以下に制限するための振幅制限手段と、を有し、前記振幅制限手段は、前記増幅手段の出力を直流電圧に変換する手段と、その直流電圧が基準電圧に一致するように前記増幅器の利得を調整する手段とを備える
前記受信手段は、前記第1の地上デジタルテレビジョン放送波と前記第2の地上デジタルテレビジョン放送波の双方が受信可能なチューナを備えることができる。
前記チューナは、PLL周波数発生器の発振周波数に基づいて所要チャンネルの信号を取り出すように構成され、その受信可能周波数に前記第1および第2の地上デジタルテレビジョン放送波の周波数が含まれるように前記PLL周波数発生器の発振周波数範囲が設定される。
前記再送信手段は、前記第1の地上デジタルテレビジョン放送波のフルセグメント放送波に周波数変換処理を施して前記第2の地上デジタルテレビジョン放送波を得るように構成することができる。前記受信手段は、前記第1および第2の地上デジタルテレビジョン放送波の各チャンネルを格納するメモリを備え、該メモリに格納された前記各放送波のチャンネルを選択指定することによって、その指定されたチャンネルに対応する周波数を前記PLL周波数発生器で発生させるよう構成することができる。
本発明によれば、UHF帯の地上DTV放送波をUHF帯より低い周波数帯に変換して送受信するので、周波数が低いほど空間伝播損失が小さくなるという性質が生かされて、より広い受信エリアを実現することができる。さらに、再送信波が長波長となるので、回折伝播作用により家具や人影の影響を受け難くなるので、より良好な受信が可能となる。
また、放送局からの地上DTV放送の直接波と再送信電波の周波数が異なるため、混信妨害によるSFN(Single Frequency Network)難視聴が生じない。しかも、受信手段は、地上DTVチューナの受信周波数範囲を広げるだけで対応することができるという実施上の利便性を有する。
したがって、電波遮蔽空間や地上DTV波の弱電界空間においてギャップフィラーとして構成すれば、携帯端末によるワンセグ放送受信があらゆる場所で可能となり大きな利便性が得られる。
さらに、広い受信エリアが得られるので、受信エリアが限られている場合などには、再送信出力を抑えかつ再送信アンテナの数を減らすことができ、これは、経済的なシステムを構成する上での有利な要素になる。
そして、本発明に係る送受信装置によれば、免許不要の微弱無線局としてビル内のオフィスや家庭内の無線伝送に利用することが可能になる。この揚合、UHF帯の地上DTV波を322MHz以下の周波数に変換することにより、再送信アンテナから3m地点の電界強度を最大500μV/mにすることができるので、UHF帯のまま伝送するのに対し格段に増力を図ることができる。それゆえ、ワンセグ放送の受信限界電界強度がフルセグ放送のそれに比較して15dB程度低いことと相俟って、再送信によるワンセグ放送の受信エリアを屋内向けとして十分な広さとなるように実現できる。
したがって、オアィス内や家庭用として、免許不要の手軽な地上DTVの無線伝送システムを実現でき、家屋内のどこでも携帯電話で地上DTVのワンセグ放送を視聴できる環境を提供できる。また、再送信アンテナの設置地点から比較的近いところでは、フルセグ放送も簡易な室内アンテナで無線受信できるため、キャリアブルテレビの受信などに極めて便利になる。
以上のように、本発明によれば、地上DTV放送波が届き難い弱電界空間においても携帯端末などでワンセグ放送を容易に受信することが可能になるので、地上DTVの活用に大きく寄与することができる。
図1は、本発明に係る地上デジタルテレビジョン放送(以下、地上DTV放送と略称する)の送受信装置の一実施形態を示す概略図である。
地上DTV放送では、送信アンテナから離れた遠隔地をはじめ、山間地帯、地下施設、トンネル内、ビル陰、建物内などの多くの場所で電波遮蔽空間や微弱電界空間が存在する。図1は、それらの代表的な例として、放送局の送信アンテナ1からやや離れた地点のビル内での携帯端末による受信を想定したものである。
図1において、放送局の送信アンテナ1から発射されるUHF帯の地上DTV放送波(周波数帯域470MHz〜770MHzに複数の局のチャンネルが含まれている)は、ビル2の屋外には十分な電界強度で届くものの、ビル2の内部であるオフィス空間では、鉄筋コンクリート製構築物などのために、著しく減衰して十分な電界強度で届かないことが多い。そのため、地上DTVのワンセグ放送受信機能をもつ携帯電話や他の携帯端末では、ワンセグ放送波を直接良好に受信することができない。
そこで、本実施形態では、屋外に設置したUHF受信アンテナ3により放送局の放送アンテナ1の発するUHF波を受信し、引き込みケーブル4によりこのUHF波を屋内に導いている。ケーブル4を介して屋内に導かれたUHF波は、地上デジタルテレビ5などに入力されるとともに、その一分岐が再送信装置6に入力される。
再送信装置6は、入力されたUHF帯の地上DTV波の周波数をUHF帯の下限周波数である470MHz以下の周波数帯、例えば108MHz〜170MHzのミッドバンド帯(MID帯)の周波数に変換し、この周波数変換されたDTV波を適切なレベルに設定した後、アンテナ7から再送信波8として発射する。
再送信装置6のアンテナ7から発射される電波8は、ビル2のオフィス空間に拡がるので、MID帯域の受信が可能なワンセグ放送受信機能をもつ携帯電話9、10や個人用携帯端末11などで受信することができる。
再送信装置6で周波数変換を行う理由は以下のとおりである。まず、第1の理由について述べる。
再送信電波は、できる限り伝播損失を受けないことが望ましい。なぜなら、伝播損失が小さいほど到達距離が長くなるからである。電波の白由空間伝播損失は、下式(1)で表される。つまり、この伝搬損失は、電波の周波数が低いほど少なくなる。
L[dB]=20log10〔4πfd/v〕 (1)
L:伝搬損失、d:送受信間距離、f:周波数、V:光速
例えば、送信アンテナから10m離れた地点での伝播損失は、UHF帯の周波数である500MHzの場合、(1)式より46.4dBである。これに対し、MID帯の周波数である110MHzについての同伝播損失は、500MHzの場合よりも約13dB小さい33.3dBとなる。これは、同じ送信電力であれば低い周波数の方が遠方まで届きやすいことを意味している。
再送信装置6で放送波を中継伝送する場合、到達距離が長いことは非常に重要な要素になる。したがって、再送信波の周波数を低い周波数に変換して伝送する手法は、中継伝送の機能を高める上での極めて有効な手段になる。また、低い周波数への変換は、波長を大きくして回折による伝播に有利に作用するので、家具や人影により電波が遮蔽されるという影響も少なくなる。
周波数変換を行う第2の理由は次のとおりである。
再送信電波は、放送局からの直接波が到来している微弱電界空間に対して発するものであるが、直接波の電界強度が比較的大きい場合もあり得る。この場合、再送信電波と直接到来波が同一周波数であると、それら相互が干渉して受信に悪影響を及ぼす可能性がある。そこで、本実施形態のように、再送信波を異なる周波数に変換して伝送すれば、両波の周波数帯域が異なることになるので、その相互干渉を避けることができる。
なお、上記第1の理由中に述べた伝播損失の低減作用と、上記第2の理由中に述べた直接波と再送信波相互の干渉回避作用の双方を効果的に得るには、上記変換周波数をUHF帯の下限周波数である470MHz以下に選択することが望ましい。
図2は、図1に示す再送信装置6および携帯電話9の基本構成を示すブロック図である。
図2において、再送信装置6は、周波数変換回路12、駆動回路13および再送信アンテナ7によって構成されている。前記受信アンテナ3により受信したUHF帯の地上DTV放送波は、周波数変換回路12に入力され、例えばMID周波数帯である108MHz〜170MHzに含まれる一部の帯域の放送波へと変換される。
この周波数変換は、例えば、UHF帯の地上DTV放送波と局部発信器で発生する単一周波数信号とをマルチプレクサーに入力し、両入力の周波数差成分を帯域フィルタで取り出すことにより実現することができる。この時、変換信号が所望の周波数帯域の信号になるよう局部発信器の発振周波数が選択される。
駆動回路13は、周波数変換回路12によって変換された信号を入力し、この信号を増福器や減衰器により所望のレベルに設定した後、再送信アンテナ7に供給する。したがって、再送信アンテナ7からは、MID帯の一部の周波数に変換された地上DTV波が規定の強度で屋内などの空間に発射される。
ワンセグ放送を受信する携帯端末の一例である携帯電話9は、携帯電話機能を果たすための周知の要素である通信用アンテナ14、携帯電話用フロントエンド15および携帯電話用バックエンド16を備え、さらに、地上DTV波のワンセグ放送の受信機を構成する受信アンテナ17、ワンセグ用フロントエンド18、ワンセグ用バックエンド19および出力装置20を備えている。なお、出力装置20は、携帯電話機能を果たすための要素としても用いられる。このように、携帯電話9は、携帯電話機能を果たすための要素と地上DTVのワンセグ放送受信機能を果たすための要素とを一筐体に収納した構成を有する。
次に、ワンセグ放送の受信動作を説明する。前記再送信アンテナ7から発射された周波数変換済みの地上DTV波は、アンテナ17でキャッチされた後、ワンセグ用フロントエンド18に入力される。このワンセグ用フロントエンド18は、後述するようにチューナおよびOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調器を備える。チューナは、受信信号を増幅し、かつ使用者の指定によるチャンネルのワンセグ情報を選択する。このチューナは、周波数変換された地上DTV波の再送信信号の受信をも可能となるように、受信周波数帯域をUHF帯の下限周波数である470MHz以下まで広げた構成を有する。
OFDM復調器は、地上DTV放送の伝送用変調方式であるOFDMの信号を復調する。ワンセグ用バックエンド19は、OFDM復調された希望チャンネルのワンセグベースバンド信号にエラー訂正や圧縮デコードなどのデジタルテレビに必要な信号処理を施して、ワンセグベースバンド信号に含まれた画像、音声などの情報を液晶ディスプレイやスピーカで構成される出力装置20に供給する。この結果、使用者は、音声付動画やデータ放送画面を視聴することができる。
上述した実施形態では、地上DTV放送波を470MHz以下の周波数帯域の放送波に変換して再送信している。再送信装置としての免許を取得して、10mW局などとして展開する場合には上記した手法でもよいが、一般的には、再送信装置等の中継局の免許取得は手続きが煩わしい。したがって、免許不要の微弱無線局で効果的な中継が実現できればその効果は大きい。
図3は、免許不要微弱無線局を想定した場合の送受信間距離に対する電界強度(微弱無線局規定の測定法に基づく値〉の関係を示したものである。微弱無線局の許容電界強度は、送受信間距離が3mの地点で規定されていて、図12で説明したように、UHF帯域では35μV/mである。35μV/mは、dBで表現すると31dBμV/mであるので、図3において、送受信距離3m上の点21として表わされる。
自由空間での電波伝搬損失は距離の二乗に比例する。そこで、図示のように横軸の送受信距離を対数で表すとともに、縦軸の電界強度をデシベル(dB)で表すと、送受信距離に対する電界強度(UHF帯の伝播特性)は、20dB/Decade(10倍で20dB)の傾斜をもち、点21を通る直線22によって表すことができる。このUHF帯の伝播特性22から電界強度に対する送受信距離、すなわち到達距離が推定できることになる。
例えば、地上DTV放送の受信において、λ/4ダイポールアンテナを使用するとすれば、通常のDTV放送(12セグメント使用のものであり、以下、フルセグ放送と呼ぶ)の所要電界強度は、受信機の最小入カレベル規定から約53dBμV/mである(代表例としてCH15:485MHzの場合)。この場合の到達距離は、電界強度53dBμV/mと直線22の交点23から約0.2mと推定され、実用性にはほど遠いものである。
ワンセグ放送受信は、フルセグ放送に比較して変調方式が異なる(代表的には、フルセグ放送の変調方式は64QAM、ワンセグ放送のそれはQPSK)ので、所要電界強度が約15dB低くても受信することができる。すなわち、電界強度38dBμV/m(53−15dB)と直線22との交点24から、到達距離は約1mとなる。しかしこの場合、再送信の電界強度は35μV/m以下に抑えなければならない。したがって、ワンセグ放送の到達距離が1m程度では、屋外のギャップフィラーにはもちろんのこと、屋内の再送信装置であっても実用は困難であるといえる。
直接UHF帯で再送信するのではなく、MID帯に周波数変換して再送信する場合は、図12から明らかなように、免許不要微弱無線局の許容電界強度が500μV/m、すなわち54dBμV/mとなる。この場合、図3に示すように、送受信距離3m上の点25が基準となるので、自由空間の電波伝播損失に基づく伝播特性26は、基準点25を通り伝播特性22に平行な直線となる。
ここで、受信アンテナをλ/4ダイポールアンテナとすると、受信機の最小入カレベル規定を考慮した場合、フルセグ放送受信の所要電界強度は42dB/mである(代表例として、周波数が129MHzの場合)。したがって、電界強度42dB/mと伝播特性26との交点27から、再送信波の到達距離は約10mであると推定される。
他方、ワンセグ放送の受信については、前記変調方式の違いを考慮した場合、所要電界強度が27dBμV/mとなる。したがって、この電界強度27dBμV/mと伝播特性26との交点28から、再送信波の到達距離は約60mに達すると推定される。
以上の考察から、免許不要の微弱無線局を設置してワンセグ放送の再送信を実現するには、適用周波数をUHF帯の周波数より低い322MHz以下の周波数(例えばMID帯などの周波数)に変換して、再送信の電界強度を500μV/m以下に設定すればよいことになる。この手法は、到達距離を飛躍的に延ばす効果をもたらすので、屋内の再送信装置だけでなく、屋外のギャップフィラーにも適用することが可能となる。
なお、上述したUHF帯波とMID帯波の伝播特性の差は、微弱無線局に限られるわけではない。したがって、免許を取得して再送信局を設ける揚合などでも、MID帯などに周波数変換して再送信することにより、同じ送信電力に対する局のサービスエリアを飛躍的に高めることができ、これは中継局の数を減らせるなどの効果をもたらす。
再送信局を以上において説明した微弱無線局として運用する場合、送信アンテナの発する電界強度を規定値以下に制限する必要がある。この電界強度の制限のために、前記再送信装置6の製造出荷時に送信出力が所定値以下となるように該再送信装置6を調整しておくことが考えられる。しかし、この方法では、入力電波の変動や構成部品の経時変化などで上記電界強度が上記規定値を超える恐れがある。それゆえ、再送信装置6自体に電界強度を規定値以下に制限するための機能を持たせることが望ましい。
上記の制限機能は、例えば、再送信装置6の駆動回路13に持たせることができ、図4(a)および(b)にはその構成例が示されている。図4(a)および(b)の駆動回路13は、それぞれ上記制限機能を自動利得制御方式およびリミッタ方式に基づいて実現するように構成したものである。
図4(a)に示す駆動回路13は、周波数変換信号を増幅して再送信アンテナ7に出力する可変利得増幅器29と、該可変利得増幅器29の出力を整流して対応する直流電圧に変換する整流回路30と、この直流電圧と基準電圧31の偏差を増幅する直流増幅器32とを備え、この直流増幅器32の出力によって可変利得増幅器29の利得を制御するよう構成されている。
上記基準電圧31は、電界強度が規定値のときの整流回路30の出力電圧値に設定されている。したがって、上記駆動回路13によれば、上記電界強度が常に規定値となるように、可変利得増幅器29の利得が制御される。
次に、図4(b)に示す駆動回路13は、抵抗器33およびこの抵抗器33とグランド間に逆並列接続されたダイオード34,35を備えるアッテネータと、このアッテネータを介して入力される周波数変換信号を再送信アンテナ7に供給する出力増幅器36とを有する。
この駆動回路13において、抵抗器33を介してダイオード34,35に順方向降下電圧以上の振幅を持つ周波数変換信号が加えられると、これらのダイオード34,35が導通して低抵抗状態になるので、出力増幅器36に入力される周波数変換信号が減衰されることになる。一方、ダイオード34,35にそれらの順方向降下電圧よりも小さい振幅を持つ周波数変換信号が加えられる場合には、これらのダイオード34,35が高抵抗を呈するので、周波数変換信号が減衰されることなく出力増幅器36に入力される。
したがって、ダイオード34,35の順方向降下電圧に対する周波数変換信号のレベルを適切に設定することにより、入力される周波数変換信号の大振幅部分を瞬時的にカットするリミッタ特性を得ることができる。この場合、再送信アンテナ7から瞬間的に大振幅の電波が出力されることも抑制できるので、より効果的である。
なお、上記自動利得制御方式もしくはリミッタ方式の送信出力制限手段は、図2に示す周波数変換回路12に組み込むことも可能である。
図5は、地上DTV放送が届かない地下街や地下鉄ホームなどの地下電波遮蔽空間37においても、携帯電話9,10、個人用携帯端末11、小型ポータブルテレビ38等で容易に地上DTVのワンセグ放送を受信することを可能にするため、本発明に係る地上DTV放送の送受信装置を地下電波遮蔽空間用のギャップフィラーとして使用した実施形態を示している。
図5において、受信アンテナ3は、地上DTV放送を直接受信できる地上の適切な場所に設置されている。このアンテナ3の出力は、引き込みケーブル4により地下空間37内に導入された後、再送信装置6に入力される。再送信装置6は、前記したように、周波数変換回路12および駆動回路13を具備し、入力されるUHF帯の地上DTV波の周波数を470MHz以下の周波数、例えばMID帯の一部の周波数に変換した後、再送信アンテナ39,40,41および42に供給する。
駆動回路13は、複数の再送信アンテナ39〜42を駆動できるようにその出力が強化されるが、再送信装置6を微弱無線局として使用する場合には、1アンテナあたりの出力電力が僅かとなるため、その出力の強化は容易である。
再送信アンテナ39〜42は、供給された電力に応じて決まる到達範囲(アンテナ39ではエリア43、アンテナ40ではエリア44)を考慮して設置間隔を決定する。
また、アンテナ39,40,・・・の本数は、地下電波遮蔽空間37の広さと該アンテナ39,40,・・・設置間隔を考慮して決めればよい。
さらに、受信機器である携帯電話9,10、個人用携帯端末11、小型ポータブルテレビ38などは、UHF帯の地上DTVのワンセグ放送受信機能を持つように構成されるとともに、そのフロントエンドは470MHz以下の周波数帯域(この実施形態では、MID帯も含む)も受信できるよう構成される。
この実施形態によれば、比較的広い電波遮蔽空間37でも、簡単な構成で地上DTVのワンセグ放送を受信することが可能となる。
本実施形態では、再送信装置6を地下に設置しているが、この再送信装置6を地上に設置して、その出力をケーブルを介して地下空間37内の各再送信アンテナ39〜42に供給することももちろん可能である。また、この実施形態に係る技術は、地下の電波遮蔽空間37での適用に限定されず、ビルや家屋内等の微弱電界空間にも適応可能である。この場合、ビルや家屋内等の各階に上記複数アンテナ39〜42を設置し、これらのアンテナ39〜42に再送信装置6の出力を供給することになる。
図6は、上記再送信装置6の別の構成を示すブロック図である。この再送信装置6において、マルチプレクサー45,46には、受信アンテナ3(図2参照)で受信されたUHF帯の地上DTV放送波がそれぞれ入力され、かつ、局部発信器47,48から出力される単一周波数の信号がそれぞれ入力される。なお、局部発信器47,48の出力信号の周波数は互いに相違している。
各マルチプレクサー45,46の出力は、それぞれ帯域フィルタ49,50を経て合成器51に入力され、ここで合成された後、駆動回路13に入力される。駆動回路13の出力は、再送信アンテナ7に供給され、再送信波として発射される。
図7(a)は、上記再送信装置6に入力される地上DTV放送波のチャンネル配置を例示している。この例では、UHF帯の下限周波数470MHzから500MHzに渡る周波数域に6MHz帯域のチャンネルがch13からch17まで配列し、608MHZから614MHzにch36が存在している。
上記離れた帯域に存在するチャンネルch36は、中継局の設置などにより実在する希望の受信チャンネルである。
ところで、上記チャンネルch13〜ch17およびch36を有するUHF帯の地上DTV波の周波数を470MHz以下の周波数、例えばMID帯の一部の周波数に一括して変換した場合、上記離れた帯域に存在するチャンネルch36のために、MID帯が不連続なチャンネル配置となる。つまり、比較的狭い帯域に連続したチャンネルを並べることができなくなる。これは、帯域使用効率が悪くなること意味する。
しかし、図6に示す構成の再送信装置6によれば、図7(b)に示すように、UHF帯の地上DTV波の周波数を上記チャンネルch13〜ch17およびch36が例えばMID帯の周波数域108MHZから144MHzに連続して配置されるように変換することが可能である。
すなわち、図6の再送信装置6において、例えば、局部発信器47の周波数を362MHzに設定し、局部発信器48の周波数を470MHzに設定すると、マルチプレクサー45の差成分出力として、周波数範囲108MHz〜138MHzに配列する5チャンネルと、帯域246MHz〜252MHzの1チャンネルが得られ、そのうちの108 MHz〜138MHz成分が帯城フィルタ49によって取り出される。一方、マルチプレクサー46の差成分出力として、0〜30 MHzに配列する5つチャンネルと、帯域138MHz〜144MHzの1チャンネルが得られ、そのうちの138 MHz〜144MHzの1チャンネルが帯域フィルタ50によって取り出される。
このようにして取り出された108MHz〜138MHzの5チャンネルと、138MHz〜144MHzの1チャンネルが前記合成器51で合成され、その結果、図7(b)に示すように、MID帯域である108MHz〜144MHzに連続した6チャンネルを形成することができる。もちろん、局部発信器の発信周波数を選ぶことにより、各チャンネルを連続させずに隙間を空けて配置することも可能である。
以上のように、図6の再送信装置6によれば、地上DTV放送波のチャンネル配置が不連続なものであっても、低い周波数に変換する際、受信などに都合のよいチャンネル配置を実現することが可能となる。
図8は、本発明に係る地上DTV放送の送受信装置におけるワンセグ放送受信機(例えば、図1に示す携帯電話9)のフロントエンド18の基本的な構成を示すブロック図である。
図8において、バンドパスフィルタ52は、図示していない受信アンテナからの入力をフィルタリングして、地上DTV放送波および周波数変換した再送信波を通過させ、それ以外の周波数成分を取り除くものである。このバンドパスフィルタ52の代表的な通過帯域は、90MHz〜770MHzに設定される。RF増幅器53は、バンドパスフィルタ52を通過した90MHz〜770MHzのRF信号を低雑音で増幅する。図示していないが、このRF増幅器53には、出カレベルを一定に保つための自動利得制御が付加されることが多い。
RF増幅器53で適切なレベルに増幅されたRF信号は、ミキサー54に入力される。ミキサー54は、上記RF信号と、周波数発生器55、ループフィルタ56および周波数制御回路57より構成されるPLL周波数発生回路58の出力との周波数差成分を出力する。ローパスフィルタ59は、ミキサー54の出力からベースバンド信号を取り出してOFDM復調回路60に入力する。OFDM復調回路60は、地上DTVの変調方式であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)の復調処理を実行して、トランスボートストリーム(TS)と呼ばれる信号を出力する。
上記バンドパスフィルタ52、RF増幅器53、ミキサー54、PLL周波数発生回路58およびローパスフィルタ59は、フロントエンドのチューナ61を形成している。そして、図9に示すように、このチューナ61とOFDM復調回路60とによってフロントエンド18が構成されている。
なお、ワンセグ放送専用の受信機では、映像信号の圧縮方式などが異なるフルセグ放送への対応が不要であるので構成が簡単になる。
次に、上記構成のフロントエンドの動作について説明する。バンドパスフィルタ52、RF増幅器53を経た周波数90MHz〜770MHzのRF信号は、ミキサー54に入力される。一方、ミキサー54には、図示していない制御系から与えられる制御信号に基づいた周波数を有するPLL周波数発生回路58の出力信号が入力される。そこで、ミキサー54は、両入力の差周波数成分に基づいて所望チャンネルのベースバンド信号を出力する。そして、ローパスフィルタ59は、帯域0Hz〜6MHzのべースバンド信号を通過させ、他の不要な成分を除去する。
具体例として、アンテナ入力がMID帯のch13(帯域108MHz〜114MHz)の再送信波であると仮定する。この場合、受信者が選んだch13の情報が制御信号としてPLL周波数発生回路58の周波数制御回路57に与えられ、その結果、同回路58の周波数発生器55が周波数108MHzの信号をミキサー54に入力することになる。そこで、ミキサー54は、上記再送信波の周波数と周波数発生器55の出力周波数の差周波数成分となる0Hz〜6MHzの信号をチャンネルのべースバンド信号として出力することになる。これは、所望のチャンネル13が選局されたことを意味する。
以上では、ch13のワンセグ放送を選択受信する例について説明したが、ワンセグ放送のみを受信するように構成することも可能である。このワンセグ放送専用の受信は、PLL周波数発生回路58の出力周波数をOFDM信号のワンセグメントの下限周波数とし、ローパスフィルタ59の通過帯域を500KHz程度に狭くすることにより実現することができる。
以上の説明から明らかなように、受信機の受信周波数範囲、つまり、チューナに入力されるRF信号の周波数範囲は、該チューナ61のPLL周波数発生回路58の発生周波数を90MHz〜770MHzにすることにより、90MHz〜770MHzに拡張することができる。そして、受信周波数範囲をこのように設定すれば、UHF帯の地上DTV放送に加えて、470MHz以下のVHF帯、MID帯、スーパーハイバンド帯などの周波数を用いて再送信される地上DTV波を受信することが可能となる。
なお、図8は基本的なフロントエンド18の構成を説明したものである。したがって、受信性能をさらに向上させ得る他方式のフロントエンドを470MHz以下の受信周波数にも対応できるように構成して、本発明の実施に供することももちろん可能である。
図9は、上記フロントエンド18を含む受信機の全体構成を概略的に示したブロック図である。図8のOFDM復調回路60によってOFDM復調されたTS信号は、この図9に示すバックエンド19に入力される。
バックエンド19は、信号処理回路62と、この信号処理回路62に接続された制御回路63、不揮発性メモリ64などによって構成されている。
視聴者が選局をスムーズに行えるよう、通常、上記不揮発性メモリ64には選局可能なチャンネルの一覧(チャンネルリスト)が保持される。従って、視聴者は、記憶されているチャンネルリストからワンタッチで希望局を選択することが可能である。上記チャンネルリストは、通常、初期チャンネルスキャンによって全受信範囲を順次スキャンし、それにより検出取得されたチャンネルの情報を不揮発性メモリ64に書き込むことによって作成される。
本実施形態に係るワンセグ受信機は、移動に伴ってUHF帯の地上DTV波を直接受信する場合と、MID帯の再送信波を受信する場合があることから、チャンネルリストが二つ以上必要であり、このため、不揮発性メモリ6に容量の大きなものを用いて、二つ以上のチャンネルリストをこのメモリ6に格納するようにしている。このように構成すれば、視聴者が外にいる時はUHF帯の、屋内に入った時はMD帯のチャンネルリストをワンタッチ操作で容易に選択することができる。
制御回路63は、チャンネルリストを用いた所望チャンネルの指定を受付け、このチャンネルに相当する周波数を示す制御信号をPLL周波数発生回路58に入力する。そこで、PLL周波数発生回路58は、指定された所望チャンネルに相当する周波数の信号を発生し、その結果、この所望のチャンネルがチューナ61において選択される。
なお、バックエンド19の信号処理回路は、OFDM復調された前記TS信号をフルセグ放送またはワンセグ放送に復号する処理等も実行し、これによって得られた映像信号や音声信号をディスプレイやスピーカなどで構成される出力装置20に出力する。
以上のように、本実施形態に係るワンセグ受信機によれば、UHF帯および周波数変換されたMID帯の地上DTV波のワンセグ放送をスムーズな切り替えで受信することが可能である。
図10は、屋内など微弱電界空間に適用した本発明に係る地上DTV放送の送受信装置の別の使用形態を示している。
ここでは、ビル、マンションなどの共同受信施設やケーブルテレビ会社を通じて送られてくる地上DTV放送を屋内に設置した再送信装置を通じてテレビ受信機や携帯端末で無線受信する場合について説明する。
この使用形態では、UHF帯の地上DTV放送波がケーブルテレビ信号に載せられてケーブル65により各戸に配信され、各戸の引込み口66から屋内に設置された再送信装置6に導かれる。再送信装置6は、地上DTV放送波をMID帯の周波数の放送波に変換して再送信アンテナ7に供給し、電波法による規定値(500μV/m以下)に適合した電界強度が得られる電波として発射させる。
再送信アンテナ7から発射された電波は、アンテナ設置点から遠ざかるに従って減衰するので、アンテナ7からの距離が短い所定電界強度以上のエリアと、この所定電界強度よりも低い電界強度を示す外周エリアがそれぞれ形成される。
図3を参照して既に説明したように、フルセグ放送とワンセグ放送は、変調方式が異なるために受信可能電界の差が約15dBあり、このため、フルセグ放送の受信可能距離が高々10mであるのに対して、ワンセグ放送のそれは数10mに及ぶ。図10おいて、エリアAはフルセグ放送の受信可能エリアであり、また、エリアAを含むエリアBはワンセグ放送の受信可能エリアである。
したがって、エリアA内に設置したMID帯対応の地上デジタルテレビ5は、簡単な室内アンテナ5bをアンテナ端子に接続するだけでフルセグ放送を受信できる。そして、地上デジタルテレビ5がキャリアブルテレビなどの場合には、エリアA内で設置場所を自由に移動しながら視聴することができる。
一方、エリアBにおいては、再送信波に対応した地上DTVのワンセグ放送を受信する機能を備えた本発明に係る受信機(携帯電話9,10、個人用形態端末11、小型ポータブルワンセグテレビ38など)を用いることにより、屋内のどこにおいてもワンセグ放送を受信できることになる。
この実施形態によれば、再送信装置6から屋内に送信される周波数変換されたフルセグ放送に基づいて、フルセグ放送、ワンセグ放送を同時に多地点でワイヤレス受信することができる。
もし、ワンセグ放送のみを再送信したい場合には、ワンセグメントのみを送信するように再送信装置6を構成することもでき、その場合、不要セグメントからのノイズの影響を受けないので、受信可能距離をさらに延ばすことができる。
本発明に係る地上DTV放送の送受信装置の一実施形態を概念的に示すブロック図である。 再送信装置と、ワンセグ放送を受信する携帯端末の一例である携帯電話の基本構成をそれぞれ例示したブロック図である。 免許不要微弱無線局を想定した揚合の送受信間距離に対する電界強度(微弱無線局規定の測定法に基づく値)の関係を示すグラフである。 本発明に係る再送信装置に装備させるのに適した振幅制限手段の具体例を示す回路図である。 本発明に係る送受信装置を地下街など電波遮蔽空間のギヤップフィラーとして適用する場合の形態を示す概略図である。 再送信装置の他の構成例を示すブロック図である。 図6の再送信装置の動作を説明するチャンネル配置図である。 ワンセグ受信装置のフロントエンドの基本的な構成を示すブロック図である。 ワンセグ受信装置の全体構成を例示したブロック図である。 本発明に係る送受信装置を屋内など微弱電界空間で使用する場合の別の形態を示す概略図である。 従来における屋内再送信の実施形態を例示した概略図である。 電波法規上の免許不要微弱無線局の許容電界強度を示すグラフである。
符号の説明
1 放送局送信アンテナ
2 ビル
3 UHF受信アンテナ
4 引き込みケーブル
5 地上デジタルテレビ
6 再送信装置
7 再送信アンテナ
8 電波
9,10ワンセグ放送受信機能付携帯電話
11 個人用携帯端末
12 周波数変換回路
13 駆動回路
14 携帯電話の通信用アンテナ
15 携帯電話用フロントエンド
16 携帯電話用バックエンド
17 ワンセグ放送受信アンテナ
18 ワンセグ用フロントエンド
19 ワンセグ用バックエンド
20 出力装置
29 可変利得増幅器
30 整流回路
31 基準電位
32 直流増幅器
33 抵抗器
34,35 ダイオード
36 出力増幅器
45,46 マルチプレクサー
47,48 局部発信器
49,50 帯域フィルタ
51 合成器
52 バンドパスフィルタ
53 RF増幅器
54 ミキサー
55 周波数発生器
56 ループフィルタ
57 周波数制御回路
58 PLL周波数発生回路
59 ローパスフィルタ
60 OFDM復調回路
61 地上DTV受信用チューナ
62 信号処理回路
63 制御回路
64 不揮発性メモリ

Claims (4)

  1. ワンセグメント放送波を含む第1の地上デジタルテレビジョン放送波を入力し、この入力した第1の地上デジタルテレビジョン放送波における少なくとも前記ワンセグメント放送波に周波数変換処理を施した第2の地上デジタルテレビジョン放送波を再送信アンテナから送信する再送信手段と、
    前記第2の地上デジタルテレビジョン放送波を受信アンテナを介して受信する受信手段と、を有し、前記再送信手段は、
    前記第1の地上デジタルテレビジョン放送波における少なくとも前記ワンセグメント放送波の周波数を該放送波の周波数帯の下限周波数よりも低い322MHz以下の周波数に変換して前記第2の地上デジタルテレビジョン放送波を得る周波数変換手段と、
    前記第2の地上デジタルテレビジョン放送波が前記再送信アンテナから送信されるように該再送信アンテナを駆動する駆動手段と、を有し、
    前記再送信手段は、前記再送信アンテナを複数備え、前記駆動手段によってこれらの再送信アンテナを同時に駆動するように構成されるとともに、前記周波数変換手段を複数設けてそれらの変換周波数を互いに相違させ、前記各周波数変換手段に前記第1の地上デジタルテレビジョン放送波のフルセグメント放送波を入力するとともに、前記各周波数変換手段の出力を合成手段によって合成するように構成され、
    前記駆動手段は、前記周波数変換手段の出力を増幅して前記再送信アンテナに供給する増幅手段と、前記再送信アンテナから送信される第2の地上デジタルテレビジョン放送波の電界強度を500μV/m以下に制限するための振幅制限手段と、を有し、
    前記振幅制限手段は、前記増幅手段の出力を直流電圧に変換する手段と、その直流電圧が基準電圧に一致するように前記増幅器の利得を調整する手段とを備えることを特徴とする地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置。
  2. 前記受信手段は、前記第1の地上デジタルテレビジョン放送波と前記第2の地上デジタルテレビジョン放送波の双方が受信可能なチューナを備えることを特徴とする請求項1に記載の地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置。
  3. 前記チューナは、PLL周波数発生器の発振周波数に基づいて所要チャンネルの信号を取り出すように構成され、その受信可能周波数に前記第1および第2の地上デジタルテレビジョン放送波の周波数が含まれるように前記PLL周波数発生器の発振周波数範囲が設定されていることを特徴とする請求項2に記載の地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置。
  4. 前記再送信手段は、前記第1の地上デジタルテレビジョン放送波のフルセグメント放送波に周波数変換処理を施して前記第2の地上デジタルテレビジョン放送波を得るように構成され、前記受信手段は、前記第1および第2の地上デジタルテレビジョン放送波の各チャンネルを格納するメモリを備え、該メモリに格納された前記各放送波のチャンネルを選択指定することによって、その指定されたチャンネルに対応する周波数を前記PLL周波数発生器で発生させるよう構成されていることを特徴とする請求項3に記載の地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置。
JP2006145184A 2006-05-25 2006-05-25 地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置 Expired - Fee Related JP4276664B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006145184A JP4276664B2 (ja) 2006-05-25 2006-05-25 地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006145184A JP4276664B2 (ja) 2006-05-25 2006-05-25 地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007318404A JP2007318404A (ja) 2007-12-06
JP4276664B2 true JP4276664B2 (ja) 2009-06-10

Family

ID=38851877

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006145184A Expired - Fee Related JP4276664B2 (ja) 2006-05-25 2006-05-25 地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4276664B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4916474B2 (ja) * 2008-03-31 2012-04-11 日本放送協会 ワンセグ信号用放射装置の構造
JP4938713B2 (ja) * 2008-03-31 2012-05-23 日本放送協会 ワンセグ信号用放射装置
JP2009260631A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Mitsubishi Electric Corp 映像配信システム
JP5443179B2 (ja) * 2010-01-12 2014-03-19 株式会社エヌエイチケイアイテック 伝送線路、放送システム
JP2011147040A (ja) * 2010-01-18 2011-07-28 Hitachi Ltd 放送再配信装置
JP2012015814A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Toshiba Corp 高周波回路及び高周波信号変換方法
JP2012085099A (ja) * 2010-10-12 2012-04-26 Japan Radio Co Ltd エリアワンセグ放送システム
JP2012249148A (ja) * 2011-05-30 2012-12-13 Japan Radio Co Ltd 放送制御装置および画像放送装置
ITFI20110240A1 (it) * 2011-11-02 2013-05-03 Seco S R L Gap filler indoor per televisione digitale terrestre
JP5427912B2 (ja) * 2012-04-12 2014-02-26 株式会社慶洋エンジニアリング 地上デジタルテレビジョン放送受信システム
CN102769263B (zh) * 2012-07-30 2015-01-21 刘晶川 分布式基站中断雷电自缆线引入的混合式接地装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007318404A (ja) 2007-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4276664B2 (ja) 地上デジタルテレビジョン放送の送受信装置
US11064246B2 (en) RF system for distribution of over the air content for in-building applications
US7538825B2 (en) Wireless redistribution system for terrestrial digital television broadcasting
JP3865715B2 (ja) 地上デジタルテレビ放送の伝送装置および受信装置
JP2010534421A (ja) 信号制御装置及び方法
US7489899B2 (en) Information network building method and network connection circuit for communication between terminals of a physical premises
JP4017620B2 (ja) 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム
JP2008066803A (ja) 再送信システム並びに再送信装置
JP2008034898A (ja) ワンセグメント放送システム
JP4017619B2 (ja) 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム
JP4181392B2 (ja) 放送波受信と無線lanまたは無線アクセスによるインターネット接続サービスの送受信とを両立させたアンテナ装置
KR20110126922A (ko) Fm 송신장치, 이를 포함하는 방송수신장치, 및 오디오 송신방법
JP4017621B2 (ja) 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム
JP2006100864A (ja) 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム
JP6198588B2 (ja) コンバータ装置
KR100690327B1 (ko) 건물내 지상파 수신 중계장치
Ryu et al. Wake-up system design criteria for emergency alerting using DTV guard band
KR100947902B1 (ko) 텔레비전 방송신호 무선 중계 장치
JP2003018563A (ja) 受信信号伝送システム、再送信装置、及び、受信装置
KR100667191B1 (ko) 방송파 수신용 안테나를 이용한 지상파 dmb 중계기
JP5564236B2 (ja) 再送信システム
JP2001069092A (ja) デジタル放送受信機及びこれを用いたアンテナ調整方法
JP2006074267A (ja) 地上波デジタルtv放送の無線再配信システム
JP2006304114A (ja) 送信装置
JP4503130B2 (ja) インターネット接続装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4276664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130313

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140313

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees