JPH0752788Y2 - 自動車のフロントピラー補剛構造 - Google Patents

自動車のフロントピラー補剛構造

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JPH0752788Y2
JPH0752788Y2 JP9296989U JP9296989U JPH0752788Y2 JP H0752788 Y2 JPH0752788 Y2 JP H0752788Y2 JP 9296989 U JP9296989 U JP 9296989U JP 9296989 U JP9296989 U JP 9296989U JP H0752788 Y2 JPH0752788 Y2 JP H0752788Y2
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front pillar
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匡則 内田
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Fuji Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車のフロントピラー補剛構造に関する。
(従来の技術) 従来、自動車のフロントピラーの構造は、その断面を第
15図に示すようにフロントピラーインナaとフロントピ
ラーアウタbのそれぞれの端側縁をスポット溶接等によ
り溶着し、閉断面形のフロントピラーcを形成するとと
もに、左右のフロントピラーc間にステアリングサポー
トビームdを架け渡して結合することによって構成さ
れ、第16図に示すようにフロントピラーの上端はサイド
レールe、下端はサイドシルfに各々結合され、各々の
結合部はリンホースメントアッパg及びリンホースメン
トロアhによって各々補剛されている。また実公昭61-4
4543号公報に記載されているように、アウタピラーとイ
ンナピラー及びリンフォースにより第1及び第2の箱形
空間を形成してアウタピラーの中間部をインナピラーと
リンフォースにより補強したものがある。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来構造によれば、フロントピラーの上端及び下端
は、独立に配置されたリンホースメントアッパ及びリン
ホースメントロアにより補強され、サイドレール及びサ
イドシルに結合されている。しかしながらこの構造は、
フロントピラーの上端及び下端のみが補強されているの
で、フロントピラー全体の剛性が弱く、車体全体の捩り
剛性を確保するには充分でない。またステアリングサポ
ートビームの端部がフロントピラーインナに取付けられ
ているので、前面衝突の際、ステアリングサポートビー
ム取付部からの荷重をフロントピラーが大きな変形をも
って吸収することになり、ステアリングサポートビーム
に支持されたステアリングホイールが後退し、運転者に
傷害を与える危険がある。従って安全性の向上が望まれ
ている。更に高速走行及び悪路走行に伴い、車体及びス
テアリングホイールの振動を誘発し、操縦性、乗心地も
好ましいものではなかった。実公昭61-44543号公報にあ
っては、インナピラーの小形軽量化が図られ、コストが
安くなるものの、フロントピラーの全体に亘って剛性確
保には不充分である。これらを補うために構成部品の板
材を厚くするなどの方策をとらねばならず、これは軽量
化指向の一般的傾向に逆行する。
従って本考案の目的は、比較的薄い板材よりなる構成部
品で、フロントピラー及びフロントピラーとステアリン
グサポートビームとの取付部の結合力を強固にして、車
体全体の捩り剛性を確保し、走行に起因する振動を抑制
するとともに、前面衝突の際ステアリングサポートビー
ムからフロントピラーに入る荷重を充分に受け止め居住
空間を確保し、安全性、操縦性、乗心地の向上が得られ
る構造体を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成する本考案の自動車のフロントピラー補
剛構造はフロントピラーインナと共同して閉断面形のフ
ロントピラーを形成するフロントピラーアウタと、フロ
ントピラー内にフロントピラーアウタに重畳して設けら
れ、フロントピラーインナと共同して閉断面を形成する
リンホースメントと、フロントピラーインナに結合され
たステアリングサポートとを有する自動車のフロントピ
ラーにおいて、リンホースメントがリンホースメントア
ッパの下端とリンホースメントロアの上端とを重畳結合
して構成され、リンホースメントアッパの下端の車体前
方側または車体後方側のいずれか一方に形成したフロン
トピラーの閉断面内を横架してフロントピラーインナに
重畳する突起部と、リンホースメントロアの上端の前記
突起部と対応する部位に形成した膨出部と、前記フロン
トピラーインナ及びステアリングサポートビームとを一
体に重畳結合したものである。
(作用) フロントピラーアウタとフロントピラーインナとにより
閉断面形に構成したフロントピラー内をフロントピラー
の上端から下端に連続してリンホースメントアッパ及び
リンホースメントロアとにより形成したリンホースメン
トにより補剛するとともに、フロントピラー内をリンホ
ースメントアッパに形成した突起部及びリンホースメン
トロアに形成した膨出部により上下方向に多段に区画し
て強固に補剛されたフロントピラーにステアリングサポ
ートビームを固着することにより、走行に伴う振動、車
体の捩れを抑制し、かつ衝突の際のステアリングホイー
ルの車室内侵入を防ぎ、運転者を傷害から回避すること
により安全性の向上を図る。
(実施例) 以下、本考案の自動車のフロントピラー補剛構造の実施
例を図面によって説明する。
第1図は本考案のフロントピラー補剛構造の要部を示す
斜視図であり、第2図はフロントピラーインナアッパ2
とフロントピラーインナロア3とを結合して形成される
フロントピラーインナ1及びステアリングサポートビー
ム8の端部、第4図はリンホースメントアッパ6、第6
図はリンホースメントロア7、第8図はフロントピラー
アウタ4を各々示す斜視図である。
第14図に示す車体側面図のA部の拡大図である第9図及
び、第9図のA−A線、B−B線、C−C線、D−D線
に沿う断面図である第10図、第11図、第12図、第13図に
示し、要部斜視図である第1図に示すようにフロントピ
ラーインナ1とフロントピラーアウタ4の両側縁部をそ
れぞれ結合して閉断面形のフロントピラーを形成し、か
つフロントピラーはリンホースメント5により上端から
下端に連続して補剛している。フロントピラーインナ1
は第2図及び第2図のE−E線に沿う断面図である第3
図に示すように略平板状のフロントピラーインナロア3
の上端縁と、下端が略平板状で上端に移行するに従って
略コ字形となすフロントピラーインナアッパ2の下端縁
とを結合して構成され、フロントピラーインナアッパ2
の下端縁及びフロントピラーインナロア3の上端縁に
は、左右のフロントピラー間に横架してステアリングホ
イールを支承するステアリングサポートビーム8の端部
をボルト結合する孔2a、3aが形成してある。
フロントピラーアウタ4は第8図に示すようにフロント
ピラーインナ1と共同して閉断面を形成するように断面
略コ字形をなし、下端がサイドシル9と連続結合するよ
うに車体後方へ湾曲成形されている。
一方、リンホースメント5は、第4図及びそのF−F線
に沿う断面図である第5図に示すリンホースメントアッ
パ6の下端縁と、第6図及びそのG−G線に沿う断面図
である第7図に示すリンホースメントロア7の上端縁と
を重畳結合して構成してある。リンホースメントアッパ
6は断面略コ字形である前記フロントピラーアウタ4の
上部4aの内面に沿って嵌合するように断面略コ字形に折
曲され、フロントピラーインナ1及びフロントピラーア
ウタ4とによって形成し、かつ上下方向に連通する閉断
面を維持している。かつリンホースメントアッパ6の下
端の車体後方側には、フロントピラーを組立てた際、フ
ロントピラーの閉断面内を横架して第11図に示すように
フロントピラーインナアッパ2及びフロントピラーイン
ナロア3からなるフロントピラーインナ1の内面に重畳
する突起部6bを形成する。突起部6bにはステアリングサ
ポートビーム8をボルト結合する孔6aが設けてある。一
方リンホースメントロア7は、フロントピラーインナ1
及びフロントピラーアウタ4とにより形成される上下方
向に連通する閉断面を維持しながらフロントピラーアウ
タ4の内面に沿って嵌合するように断面略コ字形であっ
て、下方がフロントピラーアウタ4の形状に沿って湾曲
成形してある。更にリンホースメントロア7の上端の車
体後方側はフロントピラーを組立てた際、第11図に示す
ようにリンホースメントアッパ6の下端に形成した突起
部2bと対応する部位に頂部7bが重畳するようにフロント
ピラーの閉断面内を横架可能に形成した膨出部7cが設け
られている。膨出部7cの上下端はフロントピラーアウタ
4とスポット溶接により結合され、頂部7bには突起部6b
と同様、ステアリングサポートビーム8をボルト結合す
る孔7aが設けてある。
このように形成されたフロントピラー部の組立ては、フ
ロントピラーアウタ4の内面に予めリンホースメントア
ッパ6とリンホースメントロア7を結合して形成したリ
ンホースメント5を重畳し、スポット溶接により一体結
合する。次にフロントピラーアウタ4の両側縁4dとフロ
ントピラーインナアッパ2及びフロントピラーインナロ
ア3の両側縁2d、3dとをスポット溶接により一体結合し
てフロントピラーを形成する。次にフロントピラーイン
ナ1及びリンホースメント5に設けた孔2a、3a、6a、7a
にステアリングサポートビーム8の端部をボルト8aによ
り結合することにより左右のフロントピラー間にステア
リングサポートビーム8を横架する。
また、ステアリングサポートビーム8を取付けるボルト
8aを螺合するナットを予めリンホースメントロア7に溶
接結合しておくことが作業効率上望ましい。
なお上記説明では、リンホースメントアッパの下端に形
成した突起部及び、リンホースメントロアの上端に形成
した膨出部をリンホースメントの車体後方側に設けた
が、リンホースメントの車体前方側に設けることも可能
である。
上記のように構成したフロントピラーの補剛構造は、フ
ロントピラーインナ1とリンホースメント5によりフロ
ントピラーの上端から下端に至る閉断面が形成され、リ
ンホースメントを閉断面内に沿ってサンルーフ用ドレン
ホース10を挿通する際の案内部とすることによりドレン
ホース10の挿設作業を容易にし得る。
(効果) 本考案によれば、フロントピラーインナ及びリンホース
メントによりフロントピラーの上端から下端に連続する
閉断面が形成され、更にフロントピラーのステアリング
サポートビームとの結合部には、フロントピラーの閉断
面内を横架して形成された膨出部及び突起部によりフロ
ントピラーの断面変形を拘束することによりフロントピ
ラーの上下両端間に亘って補剛され、かつステアリング
サポートビームとフロントピラーとの結合が強固にな
り、車体の捩り剛性の確保、振動の低減が得られ、操縦
性及び乗心地の向上が得られる。その際構成部品の追加
を必要とせず軽量化、強度を維持しつつコストダウンが
図れる。また前面衝突の際ステアリングサポートビーム
から入力する荷重を確実に受け止め、ステアリングサポ
ートに支承されるステアリングホイールの後退を阻止す
ることにより運転者を保護し、安全性の向上が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の要部を示す斜視図、第2図
は同フロントピラー及びステアリングサポートビームの
斜視図、第3図は第2図のE−E線に沿う断面図、第4
図はリンホースメントアッパの斜視図、第5図は第4図
のF−F線に沿う断面図、第6図はリンホースメントロ
アの斜視図、第7図は第6図のG−G線に沿う断面図、
第8図はフロントピラーアウタの斜視図、第9図はフロ
ントピラーの側面図、第10図、第11図、第12図及び第13
図は、それぞれ第9図のA−A線、B−B線、C−C
線、D−D線に沿う断面図、第14図は本考案の適用部位
を示す自動車の側面図、第15図及び第16図は従来例の説
明図である。 1……フロントピラーインナ、2……フロントピラーイ
ンナアッパ、3……フロントピラーインナロア、4……
フロントピラーアウタ、5……リンホースメント、6…
…リンホースメントアッパ、6b……突起部、7……リン
ホースメントロア、7b……膨出部、8……ステアリング
サポートビーム、10……サンルーフ用ドレンホース。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントピラーインナと共同して閉断面形
    のフロントピラーを形成するフロントピラーアウタと、
    フロントピラー内にフロントピラーアウタに重畳して設
    けられ、フロントピラーインナと共同して閉断面を形成
    するリンホースメントと、フロントピラーインナに結合
    されたステアリングサポートビームとを有する自動車の
    フロントピラーにおいて、リンホースメントがリンホー
    スメントアッパの下端とリンホースメントロアの上端と
    を重畳結合して構成され、リンホースメントアッパの下
    端の車体前方側または車体後方側のいずれか一方に形成
    したフロントピラーの閉断面内を横架してフロントピラ
    ーインナに重畳する突起部と、リンホースメントロアの
    上端の前記突起部と対応する部位に形成した膨出部と、
    前記フロントピラーインナ及びステアリングサポートビ
    ームとを一体に重畳結合したことを特徴とする自動車の
    フロントピラー補剛構造
  2. 【請求項2】フロントピラーインナがフロントピラーイ
    ンナアッパの下端とフロントピラーインナロアの上端と
    を結合して構成され、フロントピラーインナアッパの下
    端とフロントピラーインナロアの上端と、リンホースメ
    ントアッパに形成した突起部と、リンホースメントロア
    に形成した膨出部と、ステアリングサポートビームとを
    一体に重畳結合する請求項1の自動車のフロントピラー
    補剛構造。
  3. 【請求項3】フロントピラーインナとリンホースメント
    との共同によって形成される閉断面内にサンルーフ用ド
    レンホースを挿通した請求項1または2の自動車のフロ
    ントピラー補剛構造。
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JP2015186928A (ja) * 2012-07-02 2015-10-29 本田技研工業株式会社 自動車のfrp製キャビン
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