JP4013193B2 - 物品向き揃え装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、連続的に搬送されてくる物品を、一定の向きに揃える物品向き揃え装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
不規則な向きで搬送されてくる飲料容器、その他の包装容器等からなる物品を複数個単位で包装する場合、その他の各種処理に際して、物品の外周面に施された印刷模様等を一定の向きに揃えるように位置合わせするための物品向き揃え装置が存在する。この揃え装置は、光電センサや撮像手段等の検出手段によって物品に付された基準マークや物品形状の特徴点を検出し、物品の外周面に対してローラやベルト等を接触させた状態で、前記検出手段によって得られた揃え位置からの基準マークや特徴点のズレに基づき、該ローラやベルト等の回転量を制御することで物品を所定量回転させて向きを揃えるよう構成される(例えば特許文献1,特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−42664号(第3頁)
【特許文献2】
特開平11−240617号(第4頁)
【0004】
また、速度差がある短尺コロと長尺コロとを備えるコンベヤにより底面が支持された状態で搬送されつつ回転する物品を、その周面に設けられた側面溝がガイドレールに係合した姿勢に回転ベルト装置で保持しつつ下流側に移送することで、物品の向きを揃えるものがある(例えば特許文献3)。更に、第1コンベヤにより底面が支持された状態で搬送される物品の外周面を第2コンベヤに接触させることで該物品を回転させ、この物品に形成された平坦面が第2コンベヤに当接した姿勢をエア噴出手段により保持しつつ下流側に移送することで、物品の向きを揃える装置もある(例えば特許文献4)。
【0005】
【特許文献3】
特開平11−152110号(第6〜7頁,図5)
【特許文献4】
特開2000−318833号(第2頁,図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1,2の各方式では、物品の向きを検出する検出手段を必要とすると共に、予め規定された物品の向きに対して、検出結果によって得られた物品の現在の向きとのズレ量に応じて物品の回転量を制御する必要があり、装置が複雑化するばかりでなく装置コストが高価なものとなる。
【0007】
また前記特許文献3,4の各方式では、検出手段や回転量を制御する手段等は必要ないが、物品の外周面に形成された側面溝や平坦面が、対応するガイドレールや第2コンベヤに当接する姿勢に該物品を保持するための回転ベルト装置やエア噴出手段等の位置規制手段を必要とし、部品点数が多くなってコストが嵩む問題を内在している。
【0008】
【発明の目的】
この発明は、従来の技術に係る前述した問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、簡単な構成で、低コスト化を達成できる物品向き揃え装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る物品向き揃え装置は、
外周面の一部に突出部が設けられた円筒状の物品の向きを揃える装置であって、
複数の前記物品を起立姿勢のまま多列で搬送し、各列毎に品種の異なる物品を集積する多列コンベヤと、
前記多列コンベヤの各列に集積した集積物品の先頭行の物品が揃ったときに、各列の後続物品の送り出しを規制したもとで先頭の行から1行毎に各列の切り出しタイミングを異ならせて物品を順次切り出す切り出し手段と、
前記多列コンベヤの下流側に接続され、該多列コンベヤから切り出された物品を起立姿勢で搬送する搬送コンベヤと、
前記搬送コンベヤにおいて、物品の進路を遮るように搬送終端部が下流側に変位した傾斜姿勢で配設され、前記搬送コンベヤで搬送される各物品の周面をベルト面に当接して移送し、その搬送終端部から物品を1列で送り出す整列コンベヤと、
該整列コンベヤの配設位置より搬送コンベヤにおける物品搬送方向下流側で、物品の周面がベルト面に接触すると共にその進路を遮るように搬送終端部が下流側に変位した傾斜姿勢で配設され、前記搬送コンベヤにより所定間隔毎の1列で搬送されて前記ベルト面に接触した各物品の周面を回転させながら搬送終端部に向けて移送すると共に、物品をその搬送終端部に移送するまでの間において、該物品を少なくとも360度回転可能な速度に設定された転向コンベヤとを備え、
前記転向コンベヤでは、ベルト面に接触する物品を挟む該転向コンベヤの対向面側において位置規制されていない状態で回転された該物品を、前記ベルト面に前記突出部が支持された姿勢で下流側に移送し、
前記切り出し手段の切り出しタイミングは、切り出した1行毎の物品が前記整列コンベヤの傾斜姿勢に対応して、前記搬送コンベヤの物品搬送方向の前後方向にずれた状態で搬送されるよう設定され、切り出し手段で切り出した物品の順で前記整列コンベヤを経て前記転向コンベヤへ1列で搬送され、前記転向コンベヤを経て1列で搬送されるようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る物品向き揃え装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
【0011】
図1に示す如く、実施例に係る物品向き揃え装置10は、飲料容器の外周面の一部にストロー等が添付されて突出部12aが設けられた複数の円筒状の物品12を、多列で搬送して集積状態とする多列コンベヤ14を備える。この多列コンベヤ14は、その物品搬送面の上方に、物品搬送方向と水平に交差する左右方向に離間して複数のガイド部材16が物品搬送方向に沿って平行に配設され、隣り合うガイド部材16,16間に画成される各レーンを、物品12が起立姿勢のまま1列に整列した状態で下流側に向けて搬送されるよう構成される。なお、実施例では多列コンベヤ14には5列のレーンが形成され、これらレーンについては、便宜上、該多列コンベヤ14による物品搬送方向の下流側から視て、右側から左側に順に第1レーン、第2レーン、第3レーン、第4レーンおよび第5レーンとも指称し、また各レーンを搬送される物品12についても、対応して第1〜第5物品とも指称する。そして、該多列コンベヤ14における搬送終端部の各レーンに所定量集積された物品12を、後述する切り出し装置18により先頭の行毎に切り出すようになっている。
【0012】
前記多列コンベヤ14の搬送終端部近傍に、後述する搬送コンベヤ30に向けて物品12を切り出す切り出し装置(切り出し手段)18が配設されている。この切り出し装置18は、前記各レーンに対応して配設された複数の切り出し組20から構成され、各切り出し組20は、図3に示す如く、物品搬送面より下方に配設されて物品搬送方向に離間する第1エアシリンダ22と第2エアシリンダ24および両エアシリンダ22,24の上方を指向するロッド22a,24aに対応的に配設された第1ストッパ26と第2ストッパ28とから構成され、該ストッパ26,28は、エアシリンダ22,24の正逆付勢により物品搬送面より下方に没して物品12の搬送を許容する待機位置と、物品搬送面から上方に突出して物品12の搬送を規制する規制位置との間を昇降動するよう構成される。なお、下流側に位置する第1ストッパ26と上流側に位置する第2ストッパ28との離間距離は、略物品1個分に相当するよう設定されている。
【0013】
また実施例においては、各レーン(列)の先頭行の物品12が揃ったことを図示しない検出手段が検出したときに、先ず第1ストッパ26を規制位置から待機位置に移動して先頭の物品12を下流側に切り出し、物品通過後のタイミングで該第1ストッパ26を待機位置から規制位置に戻した後に、第2ストッパ28を規制位置から待機位置に移動して、後続の物品12を第1ストッパ26で規制される位置まで搬送させ、更に物品通過後のタイミングで第2ストッパ28を待機位置から規制位置に戻すように前記エアシリンダ22,24が付勢制御される。
【0014】
前記切り出し装置18は、前記各レーンを搬送される物品12が同種の場合は、全てのレーンに配設される各切り出し組20が同時に作動して、1行毎に物品12を同時に切り出すよう設定される。これに対し、各レーンを搬送される物品12の品種が異なる場合は、各レーンの切り出し組20は、各レーン毎に(各列毎に)順次切り出しタイミングが異なるよう作動して、1行目の各物品12が物品搬送方向の前後方向にずれた状態で搬送されるよう設定されている。
【0015】
前記多列コンベヤ14の搬送終端部には、該多列コンベヤ14より高速で回転する搬送コンベヤ30が配設され、多列コンベヤ14から1行毎に切り出された複数の物品12は、該搬送コンベヤ30に受け渡されて起立姿勢のまま下流側に搬送されるよう構成される。
【0016】
前記搬送コンベヤ30の上方には、図1および図2に示す如く、該搬送コンベヤ30により搬送される物品12の進路を遮り、その搬送終端部が下流側に変位するよう物品搬送方向に対して水平方向に所定角度で傾斜する姿勢で整列コンベヤ32が配設されている。この整列コンベヤ32は、一対のプーリ34,34間に回転可能に巻掛けられた無端ベルト36のベルト面が、搬送コンベヤ30の物品搬送面と直交する姿勢で配設され、搬送コンベヤ30により搬送される物品12の外周面が、該無端ベルト36のベルト面に接触するよう構成される。実施例の整列コンベヤ32は、前記多列コンベヤ14を指向するベルト面が、前記第5レーンから第1レーンに向かうにつれて搬送コンベヤ30の物品搬方向下流側に傾斜すると共に、第5レーン側から第1レーン側に向けて走行するよう設定され、ベルト面に接触した物品12を回転させながら第5レーン側から第1レーン側に向けて移送するよう構成される。すなわち、前記多列コンベヤ14から1行毎に切り出された各物品12が整列コンベヤ32のベルト面に当接して搬送終端部に向けて移送されることで、該コンベヤ32の搬送終端部からは物品12が、搬送コンベヤ30の幅方向における一側方(第1レーン側)に向けて1列状態で送り出されるようになっている。なお、実施例の整列コンベヤ32の搬送終端部は、前記多列コンベヤ14における第1レーンから送り出される第1物品12には接触しない位置に設定され、該第1物品12は下流側に直線的に搬送されるようにしてある。これにより、物品12を下流側へ搬送して処理する時間を短縮し、より高速搬送が図られるようになっている。図2において符号38は、整列コンベヤ32の一方のプーリ34に連結されて、無端ベルト36を回転駆動するモータを示す。
【0017】
前記整列コンベヤ32の配設位置より搬送コンベヤ30での物品搬送方向の下流側に、該搬送コンベヤ30により搬送される物品12の進路を遮り、その搬送終端部が下流側に変位するよう物品搬送方向に対して水平方向に所定角度で傾斜する姿勢で転向コンベヤ40が、搬送コンベヤ30の上方に配設されている。この転向コンベヤ40は、一対のプーリ42,42間に回転可能に巻掛けられた無端ベルト44のベルト面が、搬送コンベヤ30の物品搬送面と直交する姿勢で配設され、該搬送コンベヤ30により搬送される物品12の外周面が、該無端ベルト44のベルト面に接触するよう構成される。なお、転向コンベヤ40は、図1に示す如く、前記整列コンベヤ32とは傾斜方向が逆に設定されている。すなわち、転向コンベヤ40は、前記多列コンベヤ14を指向するベルト面が、前記第1レーンから第5レーンに向かうにつれて搬送コンベヤ30の物品搬送方向下流側に傾斜すると共に、第1レーン側から第5レーン側に向けて走行するよう設定され、該ベルト面に接触した物品12を回転させながら第1レーン側から第5レーン側(搬送コンベヤ30の幅方向における他方側で搬送終端部側)に向けて移送するよう構成される。
【0018】
そして、前記転向コンベヤ40では、ベルト面に当接して回転する物品12を、前記突出部12aがベルト面に引掛かって支持された以後は、その姿勢を保持したまま搬送終端部に向けて移送するようになっている。なお、転向コンベヤ40のベルト面に接触する物品12を挟む該転向コンベヤ40の対向面側には、該物品12の位置規制を行なう手段は配設されておらず、物品12は位置規制されていないフリーな状態で回転するよう構成され、回転時に突出部12aが引掛かって回転が阻害されないようになっている。また転向コンベヤ40は、前記整列コンベヤ32の搬送終端部から送り出されて搬送コンベヤ30により所定間隔毎の1列で搬送される各物品12がベルト面に当接する位置から搬送終端部までの長さ、および搬送コンベヤ30との速度比との関係において、物品12がベルト面に当接してから搬送終端部まで移送される間に、該物品12を少なくとも360度回転可能な寸法および速度に設定されている。すなわち、前記突出部12aの位置が不規則(物品12の向きがバラバラ)な状態で搬送されてくる全ての物品12を、その突出部12aがベルト面に当接する姿勢となるまで確実に回転させることができるよう構成してある。なお、図2において符号46は、転向コンベヤ40の一方のプーリ42に連結されて、無端ベルト44を回転駆動するモータを示す。
【0019】
前記搬送コンベヤ30の搬送終端部には、該搬送コンベヤ30から物品12が受け渡されるベルトコンベヤからなる搬出コンベヤ48が、図1に示す如く、その物品搬送方向が搬送コンベヤ30による物品搬送方向と直交するように交差して配設される。この搬出コンベヤ48における物品搬送路には、前記転向コンベヤ40の搬送終端部が、該搬出コンベヤ48の物品搬送方向の上流側から下流側に向に向けて所定角度で交差して臨み、該搬送終端部から送り出された物品12が搬出コンベヤ48に受け渡されて、図示しない包装機等の後工程装置に向けて搬送されるよう構成してある。また搬出コンベヤ48における物品搬送路の上方には、該搬出コンベヤ48で搬送される物品12を案内する物品ガイド50が、前記搬送コンベヤ30から離間する幅方向の一側方において、転向コンベヤ40の搬送終端部に近接する位置から搬出コンベヤ48の下流側に向けて延在するよう配設される。そして、物品12は、前記突出部12aが上流側に臨む姿勢で、該突出部12aが前記物品ガイド50に摺接状態で搬送されるようになっている。なお、物品ガイド50に摺接する物品12を挟む該物品ガイド50の対向面側(搬送コンベヤ30に近接する他側方)には、物品ガイド50と平行に補助物品ガイド52が配設され、該ガイド52により物品12の他側方を案内するよう構成される。この補助物品ガイド52における搬出コンベヤ48の物品搬送方向上流端は、物品ガイド50の対応する上流端より物品12の所定個数分だけ下流側に位置するよう設定され、転向コンベヤ40で移送される物品12が搬出コンベヤ48の物品搬送路に送り込まれるのを阻害しないよう構成される。
【0020】
ここで、飲料容器等のように重いものや、底面に凹凸等がある形状で、前記搬出コンベヤ48のベルト面に対する摩擦が大きくなるような物品12を対象とする場合は、搬出コンベヤ48のベルトとして、その物品搬送面が物品12に対する摩擦係数が低い材質の、例えばシリコンをコーティングしたベルトを採用することにより、前述したような物品12であっても、転向コンベヤ40から離間した物品12が、交差して配置されている搬出コンベヤ48により引き継がれて搬送される際に急激な姿勢変化を生ずるのを防止することができ、加えて物品ガイド50に前記突出部12aを沿わせて良好に搬送することが可能となる。
【0021】
【実施例の作用】
次に、このように構成した実施例に係る物品向き揃え装置の作用につき、先ず、前記多列コンベヤ14の各レーンに同じ品種の物品12が整列して集積される場合で説明する。
【0022】
図1に示すように、前記多列コンベヤ14により5列で搬送される物品12は、前記切り出し装置18の各レーン毎に配設されている切り出し組20の規制位置に臨む第1ストッパ26と第2ストッパ28により規制されて集積される。そして、物品12が所定量の集積数となったことが図示しない検知手段により検知されると共に、各レーン(列)における1行目の全ての物品12が前記検出手段により検出されたときに、当該多列コンベヤ14からの物品12の切り出しが行なわれる。すなわち、先ず第1エアシリンダ22が付勢されて第1ストッパ26が規制位置から待機位置に移動すると、1行目の物品12が多列コンベヤ14から搬送コンベヤ30に切り出される。このとき、第2ストッパ28は規制位置に保持されているから、後続の物品12が搬送コンベヤ30に送り出されることはない。そして、第1ストッパ26を待機位置から規制位置に戻した後、第2エアシリンダ24を付勢して第2ストッパ28を規制位置から待機位置に移動することで、次の行の物品12が第1ストッパ26に当接する位置まで搬送される。その後、第2ストッパ28が待機位置から規制位置に戻されることで、後続の物品12の搬送は規制される。
【0023】
前記搬送コンベヤ30に1行の整列状態で受け渡された5個の物品12は、該コンベヤ30により搬送されて、前記整列コンベヤ32のベルト面に外周面が当接する。なお、前記多列コンベヤ14の第1レーンから送り出された第1物品12は、整列コンベヤ32に当接することなく通過する。また、他の4個の物品12は、夫々が整列コンベヤ32のベルト面に当接した状態で、該整列コンベヤ32の回転に伴って搬送終端部に向けて1列で移送される。そして、整列コンベヤ32の搬送終端部からは、前記第1レーンから切り出された第1物品12に引続いて第2〜5レーンから切り出された第2〜第5物品12が、搬送コンベヤ30における幅方向の一側方において物品搬送方向に所定間隔毎の1列となった状態で、前記転向コンベヤ40に向けて搬送される。
【0024】
前記搬送コンベヤ30により引続き搬送される各物品12は、前記転向コンベヤ40のベルト面に順次当接し、該転向コンベヤ40の回転によって該物品12が回転し、図1に示す如く、前記突出部12aがベルト面に引掛かった姿勢のまま搬送終端部に向けて移送される。なお各物品12は、搬送コンベヤ30の搬送力によって転向コンベヤ40のベルト面に当接するよう保持される。この転向コンベヤ40は、物品12が搬送終端部まで移送される間に該物品12を少なくとも360度回転可能な長さおよび速度に設定されているから、向き(突出部12aの位置)が不規則な状態で搬送されてくる全ての物品12を、その突出部12aがベルト面に当接する位置まで確実に回転することができる。すなわち、転向コンベヤ40に沿って移送される間に、全ての物品12は突出部12aがベルト面に当接する向きに揃えられる。なお、このとき物品12は、前記突出部12aが下流側の側方に臨む姿勢となっている。
【0025】
前記搬送コンベヤ30から搬出コンベヤ48に物品12が乗り移る際に、前記転向コンベヤ40の搬送終端部から解放された物品12には、該転向コンベヤ40の回転力に伴う回転慣性と、搬出コンベヤ48による搬送力とによって僅かの回転力が働き、前記物品ガイド50に物品12における下流側の一側方に臨む突出部12aが当接する姿勢となる。そして、突出部12aが物品ガイド50に摺接した状態で、該物品12の他側方が補助物品ガイド52に案内されながら各物品12は搬出コンベヤ48によって下流側に搬送される。すなわち、搬出コンベヤ48では物品12の向きが一定方向に揃った状態で搬送され、下流側に接続された包装機によって所定個数毎にフイルム包装される。
【0026】
前述したように、前記搬送コンベヤ30により搬送される物品12を、該搬送コンベヤ30の搬送力で転向コンベヤ40のベルト面に当接するよう保持したもとで、該転向コンベヤ40の回転力によって物品12を回転させて向きを揃えるよう構成したから、物品12の向きを検出する検出手段や物品12の回転量を制御する手段は必要なく、装置を簡略化してコストを低廉に抑えることができる。更に、物品12を挟んで転向コンベヤ40と対向する側に物品12の位置規制手段を配設する必要もなく、構成を更に簡略化して製造コストを低減し得る。
【0027】
次に、前記多列コンベヤ14の各レーンに品種の異なる物品12が整列して集積される場合につき、前述した同種の物品12を整列して集積する場合と異なる部分について説明する。
【0028】
前述したと同様に、前記多列コンベヤ14の切り出し装置18により1行目の物品12の搬送が規制されている状態で、前記第1レーンに配設されている切り出し組20を前述したように作動し、該第1レーンから第1物品12を搬送コンベヤ30に切り出す。次に、前記整列コンベヤ32の移送下流側から上流側に並ぶ順の第2レーン、第3レーン、第4レーンおよび第5レーンに配設されている切り出し組20を、その順でタイミングを異ならせて作動し、対応する第2〜第5物品12を順次搬送コンベヤ30に切り出す。すなわち、多列コンベヤ14から切り出される5個の物品12は、相互に物品搬送方向の前後に離間した状態で搬送コンベヤ30により搬送され、前記整列コンベヤ32のベルト面に当接して物品終端部に向けて移送される際には、その順序は前記切り出し装置18による切り出し順が維持される。従って、整列コンベヤ32の搬送終端部から転向コンベヤ40に向けて送り出される5個の物品12の順序は、多列コンベヤ14から切り出される順と同一となり、該転向コンベヤ40で向きが揃えられた後に搬出コンベヤ48で包装機に搬送される物品順も同一となる。
【0029】
【変更例】
本願は前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.多列コンベヤ14で搬送される物品の列数は、5列に限定されるものでなく、任意の列数であってもよい。
2.実施例では、転向コンベヤ40の搬送終端部から送り出された物品12を搬出コンベヤ48に受け渡して、搬送コンベヤ30と交差する方向に搬送するよう構成したが、搬出コンベヤ48を設けることなく搬送コンベヤ30を下流側に更に延長し、転向コンベヤ40の搬送終端部から送り出された物品12を搬送コンベヤ30により引続き下流側に搬送する構成を採用し得る。また、搬出コンベヤ48を搬送コンベヤ30の搬送終端部に、その搬送方向が整列するよう直線的に接続してもよい。
3.実施例では整列コンベヤ32と転向コンベヤ40との傾斜方向を逆方向に設定したが、同一方向に傾斜させるものであってもよい。
4.前記切り出し装置18における各切り出し組20の作動順に関しては、任意の順に設定することが可能である。
5.物品の形状に関して、円筒状とは、真円形状に限定されるものでなく、楕円や円弧に近い多角形等、略円筒状のものに適用し得る。
6.実施例では1基の搬送コンベヤ上に整列コンベヤと転向コンベヤとを配設したが、2基の搬送コンベヤを直列に配置して、各搬送コンベヤ上に対応して整列コンベヤと転向コンベヤを配設してもよい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明した如く、請求項1の発明に係る物品向き揃え装置によれば、物品を起立姿勢で搬送する搬送コンベヤの上方に、該搬送コンベヤにより搬送される物品の進路を遮るように転向コンベヤを傾斜姿勢で配設し、該コンベヤのベルト面に当接した物品を回転させながら移送するよう構成したので、簡単な構成で物品の向きを揃えることができる。すなわち、物品の向きを検出する検出手段や物品の回転量を制御する手段を必要とせず、更には物品を転向コンベヤに当接するよう位置規制する手段も必要としないから、装置を簡略化してコストを低廉に抑えることができる。また、多列で搬送される物品を、1列状態で向き揃え装置に送り込んで向きを揃えることができる。更に、多列コンベヤにおいて集積される物品の品種が各列毎で異なる場合に、切り出し手段の切り出し順を維持したまま転向コンベヤにより向きを揃えて、1列で送り出すことができる。
【0031】
請求項2の物品向き揃え装置では、向き揃え装置で向きが揃えられた物品を、搬出コンベヤにより搬送コンベヤと交差する方向に搬送し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る物品向き揃え装置を示す概略平面図である。
【図2】実施例に係る物品向き揃え装置を示す概略側面図である。
【図3】実施例に係る切り出し装置の要部を示す概略側面図である。
【符号の説明】
12 物品,12a 突出部,14 多列コンベヤ
18 切り出し装置(切り出し手段),30 搬送コンベヤ
32 整列コンベヤ,40 転向コンベヤ,48 搬出コンベヤ
50 物品ガイド
Claims (2)
- 外周面の一部に突出部(12a)が設けられた円筒状の物品(12)の向きを揃える装置であって、
複数の前記物品(12)を起立姿勢のまま多列で搬送し、各列毎に品種の異なる物品 (12) を集積する多列コンベヤ(14)と、
前記多列コンベヤ(14)の各列に集積した集積物品の先頭行の物品 (12) が揃ったときに、各列の後続物品の送り出しを規制したもとで先頭の行から1行毎に各列の切り出しタイミングを異ならせて物品(12)を順次切り出す切り出し手段(18)と、
前記多列コンベヤ(14)の下流側に接続され、該多列コンベヤ(14)から切り出された物品(12)を起立姿勢で搬送する搬送コンベヤ(30)と、
前記搬送コンベヤ(30)において、物品(12)の進路を遮るように搬送終端部が下流側に変位した傾斜姿勢で配設され、前記搬送コンベヤ(30)で搬送される各物品(12)の周面をベルト面に当接して移送し、その搬送終端部から物品(12)を1列で送り出す整列コンベヤ(32)と、
該整列コンベヤ(32)の配設位置より搬送コンベヤ(30)における物品搬送方向下流側で、物品(12)の周面がベルト面に接触すると共にその進路を遮るように搬送終端部が下流側に変位した傾斜姿勢で配設され、前記搬送コンベヤ(30)により所定間隔毎の1列で搬送されて前記ベルト面に接触した各物品(12)の周面を回転させながら搬送終端部に向けて移送すると共に、物品(12)をその搬送終端部に移送するまでの間において、該物品(12)を少なくとも360度回転可能な速度に設定された転向コンベヤ(40)とを備え、
前記転向コンベヤ(40)では、ベルト面に接触する物品(12)を挟む該転向コンベヤ(40)の対向面側において位置規制されていない状態で回転された該物品(12)を、前記ベルト面に前記突出部(12a)が支持された姿勢で下流側に移送し、
前記切り出し手段(18)の切り出しタイミングは、切り出した1行毎の物品 (12) が前記整列コンベヤ (32) の傾斜姿勢に対応して、前記搬送コンベヤ (30) の物品搬送方向の前後方向にずれた状態で搬送されるよう設定され、切り出し手段 (18) で切り出した物品 (12) の順で前記整列コンベヤ(32)を経て前記転向コンベヤ(40)へ1列で搬送され、前記転向コンベヤ(40)を経て1列で搬送されるようにした
ことを特徴とする物品向き揃え装置。 - 前記搬送コンベヤ(30)の搬送終端部に搬出コンベヤ(48)が交差して配設され、該搬出コンベヤ(48)における物品搬送路に、前記転向コンベヤ(40)の搬送終端部が交差して臨むと共に、該転向コンベヤ(40)の搬送終端部に近接する位置から搬出コンベヤ(48)の下流側に向けて延在する物品ガイド(50)が幅方向の一側方に設けられ、搬出コンベヤ(48)に受け渡された物品(12)は、その突出部(12a)が上流側に臨んで前記物品ガイド(50)に摺接状態で搬送されるよう構成した請求項1記載の物品向き揃え装置。
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