JP4009279B2 - 木造建築用連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、木造建築物を剛接合する連結金物に関する。
連結金物を用いた木造建築物としては、剛接合ではないが、主幹部材の側面に平面視コ字状の連結金物を固定し、一方、結合部材の端面に連結金物を受け入れる係合溝を設け、連結金物の上方から結合部材を落とし込むことにより、連結金物の上部に有するU字状の受け孔に、結合部材の幅方向に挿入したピンを落とし込み、結合部材の側面から別のピンを、連結金物を貫通する状態で挿入するものが知られている(特許文献1)。
特開平10−331260号公報(図1、段落番号0012)
また、同様にピンを打ち込むものとしては、下記の非特許文献1のものもある。
株式会社カネシン、製品案内、プレセッター、平成16年6月25日検索、インターネット<URL:http://www.kaneshin.co.jp/kaneshin/PRODUCTS_INFOMATION/product8/8-01.html#top>
上述した連結金物は、木材同士の連結作業が容易であることから重宝されている。ところで、上述したものは、いずれもピンを挿入するために結合部材に抜穴をあけている。この抜穴に関する詳細な記述は文献中にはないが、組立時のガタツキを極力抑えるために、ピンと抜穴の外径は同一か、抜穴の方を小さくしてピンを打ち込むようにするのが一般的である。
ところが、ピンと抜穴との関係をこのようにしてあると、木材同士を連結した場合に、荷重がピンを介して結合部材のピン用の抜穴にかかり、ピン用の抜穴と端面との距離が短いこともあって、結合部材に割れが生じ、木材の強度が低下することがある。
本発明は上記実情を考慮して開発されたもので、その目的とするところは、木材同士の連結作業が少なくとも従来と同等に容易で且つ木材の端部に割れが生じにくい連結構造を提供することである。
本発明のうち請求項1と2の発明は、縦材と横材を接合するために、横材端面に固定する付属金物と、縦材側面に固定する基本金物とから連結金物を構成し、二部材の突き合わせ箇所に連結金物を複数組上下に離して収容すると共に、横材の側面のピン穴から基本金物と付属金物を貫通する状態でロックピンを打ち込んで、基本金物と付属金物を連結する木造建築用連結構造を前提とする。
また、請求項1と2の発明は何れも、横材には、その端面の横幅中央部に収容溝を上下に沿って形成すると共に、収容溝の底からラグスクリューを、連結金物の組数に対応して上下に離して埋設し、収容溝の奥側の横幅中央部に付属金物を連結金物の組数に対応して上下に離して収容すると共にラグスクリューにネジ止めし、横材の側面には、基本金物と付属金物を連結するロックピンを打ち込むピン穴を、そのロックピンよりも大径にあけてあることを共通の特徴とする。
また、請求項1の発明は、基本金物は平面視してコ字板であって、その底側に付属金物を位置決めするストッパーを有し、縦材には、コ字板の中央片を止める止め穴を、連結金物の組数に対応して上下に離してあけ、コ字板の開口方向とストッパーの反対方向からなる二方向の範囲を、付属金物を挿入可能な挿入範囲とし、付属金物はコ字板に嵌り込む内側体であることを固有の特徴とする。
請求項1の発明では、基本金物がコ字板で、付属金物が内側体であったが、その逆であっても良い。即ち、請求項2の発明は、基本金物は内側体であって、その下端部には付属金物を位置決めするストッパーを突出し、縦材には、内側体を止める止め穴を、連結金物の組数に対応して上下に離してあけ、縦材に対する内側体の突出方向とストッパーの反対方向からなる二方向の範囲を、付属金物を挿入可能な挿入範囲とし、付属金物は平面視してコ字板で、その内部に内側体を嵌め込むものであることを固有の特徴とする。
上述した請求項1と2の発明では、横材端面に収容溝を上下に沿って形成し、その収容溝に付属金物を上下に離して収容するものであったが、収容溝を上下に離して形成し、各収容溝に付属金物を収容するものであっても良い。即ち、請求項3と4の発明は、横材には、その端面の横幅中央部に収容溝を、連結金物の組数に対応して上下に離して形成すると共に、収容溝の間を非切削領域とし、各収容溝の底からラグスクリューを埋設し、各収容溝の奥側の横幅中央部に付属金物を収容すると共にラグスクリューにネジ止めし、非切削領域を縦材に付いた上下の基本金物の間に差し込んで基本金物に付属金物を嵌め込み、横材の側面には、基本金物と付属金物を連結するロックピンを打ち込むピン穴を、そのロックピンよりも大径にあけてあることを共通の特徴とする。
また、請求項3の発明は、基本金物は平面視してコ字板であって、その底側に付属金物を位置決めするストッパーを有し、縦材には、コ字板の中央片を止める止め穴を連結金物の組数に対応して上下に離してあけ、上下に離して止めた複数の基本金物のコ字板の開口方向を、付属金物を挿入可能な挿入範囲とし、付属金物はコ字板に嵌り込む内側体であることを固有の特徴とする。
請求項3の発明では、基本金物がコ字板で、付属金物が内側体であったが、その逆であっても良い。即ち、請求項4の発明は、基本金物は内側体であって、その下端部には付属金物を位置決めするストッパーを突出し、縦材には、内側体を止める止め穴を、連結金物の組数に対応して上下に離してあけ、上下に離して止めた複数の内側体の突出方向を、付属金物を挿入可能な挿入範囲とし、付属金物は平面視してコ字板で、その内部に内側体を嵌め込むものであることを固有の特徴とする。
内側体は、コ字板の内部に嵌り込んで、木材とロックピンで止められることができる形状であれば問題ない。例えばブロックであっても良いが、請求項5の発明のように、内側体として、平面視してコ字板を用いることが望ましい。このようにすれば、ブロックに比べると、製造費が安くなる。
本発明のうち請求項6と7の発明は、縦材と横材、縦材と斜材、又は斜材同士の二部材を接合するために、接合用の端面を有する一方の部材に固定する付属金物と、他方の部材に固定する基本金物とから連結金物を構成し、二部材の突き合わせ箇所に連結金物を一組収容すると共に、接合用の端面を有する一方の部材の側面のピン穴から基本金物と付属金物を貫通する状態でロックピンを打ち込んで、基本金物と付属金物を連結する木造建築用連結構造を前提とする。
また、請求項6と7の発明は何れも、一方の部材には、その端面の横幅中央部に収容溝を形成すると共に、収容溝の底からシャフトを埋設し、収容溝の奥側の横幅中央部に付属金物を収容すると共にシャフトにネジ止めし、一方の部材の側面には、基本金物と付属金物を連結するロックピンを打ち込むピン穴を、そのロックピンよりも大径にあけてあることを共通の特徴とする。なお、シャフトの手前側には、付属金物を固定するための雌ネジをあけると共に、シャフトの奥側には貫通穴をあけ、貫通穴に一方の部材の側面からドリフトピンを打ち込んで、シャフトを部材に固定する。
また、請求項6の発明は、基本金物は平面視してコ字板であって、その底側に付属金物を位置決めするストッパーを有し、他方の部材には、コ字板の中央片を止める止め穴をあけ、コ字板の開口方向とストッパーの反対方向からなる二方向の範囲を、付属金物を挿入可能な挿入範囲とし、付属金物はコ字板に嵌り込む内側体であることを固有の特徴とする。
請求項6の発明では、基本金物がコ字板で、付属金物が内側体であったが、その逆であっても良い。即ち、請求項7の発明は、基本金物は内側体であって、その下端部には付属金物を位置決めするストッパーを突出し、他方の部材には、内側体を止める止め穴をあけ、他方の部材に対する内側体の突出方向とストッパーの反対方向からなる二方向の範囲を、付属金物を挿入可能な挿入範囲とし、付属金物は平面視してコ字板で、その内部に内側体を嵌め込むものであることを固有の特徴とする。
請求項8の発明は、ラグスクリューの代わりに、シャフトを用い、シャフトの手前側には雌ネジをあけると共に奥側には貫通穴をあけ、貫通穴に一方の部材の側面からドリフトピンを打ち込んで止めることを特徴とする。
請求項9の発明は、基本金物のストッパーが収容溝の横幅方向に延びる棒状であって、付属金物には、ストッパーに嵌り合う凹部を設けてあることを特徴とする。なお、請求項9の発明を、請求項3と4の発明に適用できるか否かが問題となる。縦材の上下に離して止めた基本金物の間隔と、横材端面の非切削領域の高さ幅がほぼ一致する場合、横材は前述したように横方向に動かして、上下の基本金物の間に非切削領域を挿入する関係上、上述した適用はできない。但し、上下に離して止めた基本金物の間隔よりも、横材端面の非切削領域の高さ幅が狭い場合には、上下の基本金物の間に非切削領域を挿入する際に、その狭い分だけ上下方向の余裕があるので、その余裕分を利用すれば、ストッパーと凹部を嵌め込むことが可能となるので、上述した適用ができると言える。
請求項10と11と12の発明は、連結金物で縦材と横材を連結する場合であって、基本金物の上部には収容溝の横幅方向に貫通するU字状の受け穴をあけ、付属金物の上部には受け穴に係止する係止ピンを打ち込み、係止ピンをその全長に亘って収容溝内に収容することを特徴とする。なお、請求項12の発明も、請求項3と4の発明に適用できるか否かが問題となるが、請求項9の発明と同じことが言える。
請求項1、2の発明であれば、横材に固定した付属金物と、縦材に固定した基本金物とが嵌り合ってロックピンで連結するので、剛接合となる。また、縦材に固定した基本金物のコ字板の開口方向とストッパーの反対方向からなる二方向の範囲を付属金物の挿入可能な範囲としてあるので、挿入範囲が広くて差し込み易く、基本金物と付属金物の相対的な位置関係が多少ずれていても、最後にロックピンを打ち込むことによりその位置関係が修復されて、正確な連結状態となるので、連結作業が容易になる。さらに、横材の側面にあけるピン穴を、ロックピンよりも大径にあけてあるので、ロックピンとピン穴が干渉せず、それゆえ、ロックピンを打ち込んでも木材端部の割れが発生しないという優れた利点がある。また、ラグスクリューによって付属金物を横材の収容溝の奥行き方向に止めてあるので、横材の横幅方向には連結構造の荷重がかからず、木材端部の割れが従来に比べて発生しにくいと言える。加えて、二部材の突き合わせ箇所に連結金物を複数組上下に離して収容しているため、木材の高さ幅が大きい場合に適用できる。
請求項3、4の発明であれば、木材の高さ幅が大きい場合にも適用でき、請求項1,2と同等の効果が得られる。但し、連結作業に関しては、請求項1、2よりも若干、劣る。というのも、上下に離して縦材に付けた複数の基本金物に、横材端面の付属金物を嵌め込むために、横材を降ろして横材端面の収容溝を基本金物に差し込もうとすると、横材端面の非切削領域が基本金物に干渉するので、嵌め込むことができない。しかし、縦材に対する基本金物の突出方向である横方向を、付属金物を挿入可能な挿入範囲(挿入方向)としてあるので、横材をその長手方向に沿って動かして、非切削領域を上下の基本金物の間に差し込んで、基本金物に付属金物を嵌め込むことができる。また、非切削領域を設けてあるので、横材端面に収容溝を上下に沿って形成したもの(非切削領域のないもの)に比べ、横材の強度に優れている。
請求項5の発明であれば、内側体として、平面視してコ字板を用いるので、ブロックに比べると、製造費が安くなる。
また、請求項6、7、8の発明も請求項1〜5の発明と同様の効果がある。但し、ラグスクリューの代わりにシャフトを用い、そのシャフトをドリフトピンを用いて一方の部材に止めてあるので、連結時の荷重がドリフトピンを介して一方の部材にかかるので、請求項1〜5の発明に比べれば、木材端部の割れが少し発生しやすくなる。
請求項9の発明であれば、ストッパーと凹部が嵌り合って基本金物と付属金物の相対的な位置関係が正確に位置決めされるので、ロックピンを軽い力で打ち込むことができる。
請求項10、11、12の発明は、縦材に固定された基本金物に、収容溝を合わせて上方から付属金物付きの横材を落とし込めば、付属金物に打ち込まれた係止ピンがその全長に亘って収容溝内に収容されているので、収容溝内の付属金物に基本金物を挿入する際に係止ピンが邪魔にならず、そのまま基本金物のU字状の受け穴に係止ピンが引っ掛かって位置決めされるので、位置決め作業が容易に行える。
本発明の木造建築用連結構造の第一例には図3又は図7に示すように連結金物1を使用する。連結金物1は、縦材2の側面に固定する基本金物3と、横材4の端面に固定する付属金物5からなる。
基本金物3は図8に示すように、平面視してコ字板であって、コ字板の中央片6には複数の抜穴7を貫通してあけ、図1に示すように縦材2にはその抜穴7に対応する箇所に止め穴8を貫通してあけ、ラグスクリュー9を止め穴8にネジ込み、ラグスクリュー9をその外周面の雄ネジで縦材2内に固定してある。ラグスクリュー9をネジ込む際には、その端面に有する雌ネジに工具をネジ込んで使用する。そして、縦材2の側面の横幅中央部に中央片6を押し付け、ラグスクリュー9の内部の雌ネジに対して抜穴7から中央片6をネジNで止める。ネジNの頭部は六角ボルト等の工具を取り付けることができるようになっている。また、コ字板の底には平板状のストッパー10を有し、コ字板の開口方向である横方向とストッパーの反対方向である上方向の二方向の範囲を、付属金物5を挿入可能な挿入範囲Rとし、図4に示すようにストッパー10の上に付属金物5を載せて位置決めする。図1、図8に示すようにストッパー10をコ字板の先部側に設けることによって、コ字板の奥部側に埃・ゴミの排出口11を形成してある。コ字板の左片12・右片13にはロックピン14(図5参照)を打ち込むロック穴15を貫通してあけ、図3、図4に示すように付属金物5にも、ロック穴15に対応する箇所に被ロック穴16があけてある。なお、図面ではロック穴15、及び被ロック穴16は縦一列に設けてあるが、並列して設けても良い。
付属金物5は図9に示すようにコ字板に収容される内側体Uであって、内側体Uとして角柱状のブロックを用いている。図2に示すように付属金物5を止める横材4の端面には、その横幅中央部に連結金物1を収容する収容溝17を上下方向に沿って形成し、収容溝17の奥の横幅中央部には複数の丸穴18を高さ方向に間隔をあけて形成してある。図2、図3に示すように丸穴18にはラグスクリュー19をネジ込み、付属金物5を収容溝17の奥に押し当て、付属金物5の縦材面側の抜穴20からラグスクリュー19の雌ネジにネジ止めすると、付属金物5の両側にはコ字板の左片12及び右片13を収容するスペースが形成される。付属金物5の縦材面側の抜穴20は、ネジの頭部を収容するためにザグリ形状にしてある。図2、図3に示すように横材4の側面には、ロックピン14を打ち込むピン穴21を、付属金物5の側面の被ロック穴16と対応する箇所に、ロックピン14よりも大径にあけてある。
従って、図4に示すように横材4の側面に縦材2の端面を押し当てるようにして、横材4の収容溝17内に基本金物3を差し込むと、基本金物3と付属金物5が嵌まり合い、基本金物3のロック穴15、付属金物5の被ロック穴16、及び横材4側面のピン穴21が一直線に貫通した状態となる。そして、図5に示すようにピン穴21からロックピン14を打ち込んで圧入し、ロックピン14によって基本金物3と付属金物5を強固に剛接合する。そうすると、前述したようにピン穴21が大径であるため、ロックピン14によってピン穴21の径が広がることはなく、横材4の割れを防止できる。最後に、図6(ロ)に示すように、ロックピン14を横材4の横幅よりも短くしてあるので、ロックピン14を隠す目隠材22を横材4のピン穴21に左右両側から詰める。これによってロックピン14が火災時に火に晒されることがなくなり、耐火性能が向上する。また、図6(イ)に示すように、連結金物1の高さ幅を収容溝17の高さよりも狭くしてあるので、連結金物1を隠す目隠材22を収容溝の上下両側から詰める。これによって連結金物1が火災時に火に晒されることがなくなり、耐火性能が向上する。
本発明の木造建築用連結構造の第二例には図10(イ)(ロ)に示すように先の例と同じ連結金物1を用いるが、先例のラグスクリュー19の代わりにシャフト23を用いる。シャフト23の手前側端面に雌ネジをあけ、シャフト23の奥側に貫通穴24を横幅方向にあけてある。そして、横材4の側面にあけた支持穴25からドリフトピン26を打ち込んで貫通穴24を貫通して、シャフト23を収容溝17の奥に埋設する。ドリフトピン26は支持穴25を少し押し広げる状態となって横材4内に収容される。そして、このシャフト23に付属金物5を先例と同様にネジ止めする。シャフト23は図面ではパイプ状となっているが、ムクの棒状でも良い。一方、基本金物3は縦材2の止め穴8を利用してネジ止めするが、ネジ止めにはボルト・ナット27,28を用いている。
本発明の木造建築用連結構造の第三例には図11に示すように、先例と同じ連結金物1を用いる。この連結構造の場合は、基本金物3と付属金物5の固定対象が変わったもので、即ち、横材4の上下面に基本金物3を固定し、縦材2の端面に付属金物5を固定してある点が大きく異なる。横材4はその上下面の同一直線上に二本の縦材2を固定するために、複数の止め穴8を上下に貫通してあけ、その止め穴8にラグスクリュー9を埋設し、ラグスクリュー9の上下端面に雌ネジをあけて、各雌ネジに対して基本金物3を上又は下からネジ止めしてある。そして、基本金物3のストッパー10によって、付属金物5の横方向への移動を規制する。一方、縦材2はその端面に収容溝17を形成し、その収容溝17を利用して先例と同様に付属金物5をネジ止めしてある。
本発明の木造建築用連結構造の第四例には図12、図13に示すように、先例と同じ連結金物1を用いる。この連結構造は、縦材2と斜材29を接合するもので、縦材2の端面及びその端面の収容溝17を斜材29の傾きに合わせて傾斜して形成し、その収容溝17に先例と同様に付属金物5を固定する。一方、斜材29の下面に基本金物3を固定する際には、基本金物3のストッパー10を屋根頂部側に向けておく。このようにすれば、縦材2の上方から斜材29を下ろして、基本金物3に付属金物5を嵌め込んだ際に、ストッパー10が付属金物5に引っ掛かって斜材29が位置決めされる。
本発明の木造建築用連結構造の第五例には図14に示すように、先例と同じ連結金物1を用いる。この連結構造は、縦材2と斜材29の傾斜する端面同士を接合する点が異なるもので、それ以外は第四例と同様である。
本発明の木造建築用連結構造の第六例には図15に示すように、先例と同じ連結金物1を用いる。この連結構造は、屋根頂部に用いられ、二本の斜材29を接合する点が異なるもので、それ以外は第五例と同様である。
本発明の木造建築用連結構造の第七例には図16に示すように、先例と同じ連結金物1を用いる。この連結構造は、屋根を作る際に用いられ、縦材2の上端面に対して、一つの斜材29の端面が斜め上方に離れている配置関係に縦材2と斜材29を予め組んでおき、その離れている縦材2と斜材29の間に別の斜材29を架設する点が異なる。この場合は、架設用の斜材29の一端面を予め組んである斜材29の端面に合わせて垂直に形成し、架設用の斜材29の他端面を縦材2の傾斜面に合わせて傾斜して形成する。そして架設用の斜材29の両端面に収容溝17を端面の角度に合わせて形成し、各収容溝17に付属金物5を止める。一方、予め組んである縦材2と斜材29の端面には基本金物3を固定し、各基本金物3のストッパー10を下方に向けてある点が重要である。このようにすれば、付属金物5を挿入可能な挿入範囲Rが、斜材29に止めた基本金物3は上方向と横方向の二方向の範囲となり、一方、縦材2に止めた基本金物3は左右の斜め上方向の二方向の範囲となる。従って、架設用の斜材29を降ろして来る際に厳密な位置決めは不要となり、架設用の斜材29の端面に付いた付属金物5が各ストッパー10に引っ掛かる程度の精度で位置決めして降ろせば、左右のストッパー10に架設用の斜材29の両端部が支持される。最後に、ロックピン14を打ち込めば連結作業が完了するので、連結作業が容易になる。
なお、図16に示した架設用の斜材29の一方、例えば右側の端面に、仮に収容溝17を形成することなく基本金物3を固定し、その基本金物3のストッパー10を上方に配置し、予め組んである対応する部材(斜材29)の端面に収容溝17を形成し、収容溝17に付属金物5を固定すれば、同様の効果が得られる。また、架設用の斜材29の両端面に収容溝17を形成することなく基本金物3を固定し、各基本金物3のストッパー10を上方に配置し、予め組んである縦材2及び斜材29の端面に収容溝17を形成し、各収容溝17に付属金物5を固定した場合であっても同様の効果が得られる。
本発明の木造建築用連結構造の第八例には、図17から図20に示すように、別の連結金物1を用いる。この連結金物1の基本金物5は、平面視してコ字板であるが、図17、図18に示すようにその左片・右片12、13にはロック穴15以外に下方に抜穴30が対向してあけてあり、対向する抜穴30に棒状のストッパー10を打ち込んで左右両片12,13にストッパー10を架設し、そのストッパー10の両端を左右両片12,13に収容し、その上部にはU字状の受け穴31をあけてある。一方、付属金物5は、その底部には、ストッパー10に嵌り合う逆U字状の凹部32をあけ、上部には受け穴31に対応する箇所に抜穴33があけてあって、図18(ロ)に示すようにその抜穴33に係止ピン34を打ち込んで係止ピン34の左右端部35を内側体(ブロック)Uの左右に突起状に突出しておく。なお、係止ピン34の左右端部35は収容溝17に収容され、横材4の側面からは目視不能となっている。
この場合、縦材2への基本金物3の止め方及び横材4への付属金物5の止め方は図17、図18に示すように第一例と同様であるが、図19に示すように縦材2に付いた基本金物3の上方から横材4に付いた付属金物5を落とし込んで、係止ピン34及びストッパー10をそれぞれ受け穴31、凹部32に嵌め込む点が大きく異なる。また、このようにして嵌め込んだ後は図20に示すように先例と同様に横材4の側面のピン穴21からロックピン14を打ち込んで、基本金物3と連結金物1を剛接合する。
本発明の木造建築用連結構造の第九例には図21に示すように、別の連結金物1を用いる。この連結金物1は、第一例の連結金物1の基本金物3のコ字板と、付属金物5の内側体(ブロック)Uとを恰も入れ替えたものと考えることができる。詳細に言えば、基本金物3は内側体Uであって、その下端部には付属金物5を位置決めする板状のストッパー10を左右に突出し、縦材2に対する内側体Uの突出方向とストッパー10の反対方向である上方向の二方向の範囲を、付属金物5を挿入可能な挿入範囲Rとし、側面にはロックピン用の被ロック穴16をあけ、横材面側にはネジ止め用の抜穴20をあけてある。一方、付属金物5は平面視してコ字板であって、ロックピン用のロック穴15を左右両片12,13にあけ、中央片6にはネジ止め用の抜穴7をあけてある。なお、基本金物3と付属金物5を縦材2及び横材4に止める方法は、先例と同様に行えば良い。
本発明の木造建築用連結構造の第十例には図22に示すように、別の連結金物1を用いる。この連結金物1は、先例までの内側体Uをブロックではなく、コ字板としたことを特徴とするものである。即ち、基本金物3を付属金物5よりも一回り小さい内側体(コ字板)Uで形成し、コ字板Uの下端にストッパー10を設けたものである。この場合、コ字板Uの中央片36を縦材2にネジ止めし、ストッパー10の上に付属金物5を載せて、基本金物3の左右両片37、38が、一回り大きなコ字板の付属金物5の内側に嵌り込む。そして、付属金物5の左右両片12,13のロック穴15と基本金物3の左右両片37,38の被ロック穴16にロックピン14を貫通して、縦材2と横材4を連結する。このように基本金物3と付属金物5の双方がコ字板で、しかも底側がストッパー10によって塞がれているので、嵌り合った両者の内側にはほぼ角柱状の断熱空間39が上向きに開口して形成されており、ロックピン14を打ち込んだ後に断熱空間39に発泡ウレタン等の断熱材を充填して、断熱効果を向上することができる。
本発明の木造建築用連結構造の第十一例には図23に示すように、連結金物1を複数組、用いることを特徴とする。これは、横材4の高さ幅が大きい場合に使用する仕方で、丸ノコ等の切削工具で横材4の上下に収容溝17を別々に形成し、上下の収容溝17間には非切削領域40を形成して木材強度の低下をできる限り抑えてある。横材端面の各収容溝17に付属金物5を止めると、非切削領域40が邪魔になって、一見、付属金物5を、縦材2に付けた基本金物3に嵌め込むことができないように感じる。しかし、各基本金物3は横方向を、付属金物5を挿入可能な挿入領域Rとしてあるので、縦材2に止めた二つの基本金物3の上下の間隔に向かって横方向から横材4の非切削領域40を差し込めば、基本金物3に横材端面の付属金物5が嵌り合って、仮支持される。従って、最後にロックピン14を打ち込めば、縦材2と横材4が連結される。
なお、図示しないが、上述した第十一例のうち、非切削領域40を無くした構造であっても良い。つまり、横材端面に収容溝17を上下沿って形成し、その収容溝17に付属金物5を上下に離して止めるものであっても良い。この場合、横材4の強度は落ちるが、上下に離して縦材2に付けた基本金物3に、横材4に付けた付属金物5を嵌め込む際に、非切削領域40が無いために、上方向と横方向の二方向の範囲を、付属金物5を挿入可能な挿入範囲Rとできるので、連結作業が容易に行える利点がある。
(イ)(ロ)図は木造建築用連結構造の第一例の施工手順を示す側面図、平面図である。 (イ)(ロ)図は木造建築用連結構造の第一例の施工手順を示す側面図、平面図である。 (イ)(ロ)図は木造建築用連結構造の第一例の施工手順を示す側面図、平面図である。 (イ)(ロ)図は木造建築用連結構造の第一例の施工手順を示す側面図、平面図である。 (イ)(ロ)図は木造建築用連結構造の第一例の施工手順を示す側面図、平面図である。 (イ)(ロ)図は木造建築用連結構造の第一例の施工手順を示す側面図、平面図である。 第一例に用いる連結金物の斜視図である。 (イ)(ロ)(ハ)(ニ)図は基本金物を示す平面図、左側面図、正面図、下面図である。 (イ)(ロ)(ハ)図は付属金物を示す平面図、左側面図、正面図である。 (イ)(ロ)図は木造建築用連結構造の第二例の施工手順を段階を追って示す平面図である。 木造建築用連結構造の第三例を示す側面図である。 木造建築用連結構造の第四例の分解状態を示す側面図である。 木造建築用連結構造の第四例の組立状態を示す側面図である。 木造建築用連結構造の第五例を示す側面図である。 木造建築用連結構造の第六例を示す側面図である。 木造建築用連結構造の第七例の分解状態を示す側面図である。 木造建築用連結構造の第八例の施工手順を示す側面図である。 (イ)(ロ)(ハ)図は木造建築用連結構造の第八例の施工手順を示す側面図、A−A線断面図、B−B線断面図である。 (イ)(ロ)(ハ)図は木造建築用連結構造の第八例の施工手順を示す側面図、A−A線断面図、B−B線断面図である。 (イ)(ロ)図は木造建築用連結構造の第八例の施工手順を示す側面図、A−A線断面図である。 木造建築用連結構造の第九例を示す斜視図である。 (イ)(ロ)図は木造建築用連結構造の第十例を示す斜視図、断面図である。 木造建築用連結構造の第十一例を示す側面図である。
符号の説明
1 連結金物
2 縦材
3 基本金物
4 横材
5 付属金物
6 中央片
8 止め穴
R 挿入範囲
10 ストッパー
14 ロックピン
U 内側体(ブロック、コ字板)
17 収容溝
19 ラグスクリュー
21 ピン穴
23 シャフト
24 貫通穴
26 ドリフトピン
29 斜材
31 受け穴
32 凹部
34 係止ピン
40 非切削領域

Claims (12)

  1. 縦材(2)と横材(4)を接合するために、横材(4)端面に固定する付属金物(5)と、縦材(2)側面に固定する基本金物(3)とから連結金物(1)を構成し、二部材の突き合わせ箇所に連結金物(1)を複数組上下に離して収容すると共に、横材(4)の側面のピン穴(21)から基本金物と付属金物を貫通する状態でロックピン(14)を打ち込んで、基本金物(3)と付属金物(5)を連結する木造建築用連結構造であって、
    基本金物(3)は平面視してコ字板であって、その底側に付属金物(5)を位置決めするストッパー(10)を有し、縦材(2)には、コ字板の中央片(6)を止める止め穴(8)を、連結金物の組数に対応して上下に離してあけ、コ字板の開口方向とストッパーの反対方向からなる二方向の範囲を、付属金物を挿入可能な挿入範囲(R)とし、
    付属金物(5)はコ字板に嵌り込む内側体(U)であって、横材(4)には、その端面の横幅中央部に収容溝(17)を上下に沿って形成すると共に、収容溝の底からラグスクリュー(19)を、連結金物の組数に対応して上下に離して埋設し、収容溝の奥側の横幅中央部に付属金物(5)を連結金物の組数に対応して上下に離して収容すると共にラグスクリュー(19)にネジ止めし、横材(4)の側面には、基本金物(3)と付属金物(5)を連結するロックピン(14)を打ち込むピン穴(21)を、そのロックピンよりも大径にあけてあることを特徴とする木造建築用連結構造。
  2. 縦材(2)と横材(4)を接合するために、横材(4)端面に固定する付属金物(5)と、縦材(2)側面に固定する基本金物(3)とから連結金物(1)を構成し、二部材の突き合わせ箇所に連結金物(1)を複数組上下に離して収容すると共に、横材(4)の側面のピン穴(21)から基本金物と付属金物を貫通する状態でロックピン(14)を打ち込んで、基本金物(3)と付属金物(5)を連結する木造建築用連結構造であって、
    基本金物(3)は内側体(U)であって、その下端部には付属金物(5)を位置決めするストッパー(10)を突出し、縦材(2)には、内側体(U)を止める止め穴(8)を、連結金物の組数に対応して上下に離してあけ、縦材(2)に対する内側体(U)の突出方向とストッパーの反対方向からなる二方向の範囲を、付属金物(5)を挿入可能な挿入範囲(R)とし、
    付属金物(5)は平面視してコ字板で、その内部に内側体(U)を嵌め込むものであって、横材(4)には、その端面横幅中央部に収容溝(17)を上下に沿って形成すると共に、収容溝の底からラグスクリュー(19)を連結金物の組数に対応して上下に離して埋設し、収容溝の奥側の横幅中央部に付属金物(5)を連結金物の組数に対応して上下に離して収容すると共にコ字板の中央片(6)をラグスクリュー(19)にネジ止めし、横材(4)の側面には、基本金物(3)と付属金物(5)を連結するロックピン(14)を打ち込むピン穴(21)を、そのロックピンよりも大径にあけてあることを特徴とする木造建築用連結構造。
  3. 縦材(2)と横材(4)を接合するために、横材(4)端面に固定する付属金物(5)と、縦材(2)側面に固定する基本金物(3)とから連結金物(1)を構成し、二部材の突き合わせ箇所に連結金物(1)を複数組、上下に離して収容すると共に、接合用の端面を有する一方の部材の側面のピン穴(21)から基本金物と付属金物を貫通する状態でロックピン(14)を打ち込んで、基本金物(3)と付属金物(5)を連結する木造建築用連結構造であって、
    基本金物(3)は平面視してコ字板であって、その底側に付属金物(5)を位置決めするストッパー(10)を有し、縦材(2)には、コ字板の中央片(6)を止める止め穴(8)を連結金物の組数に対応して上下に離してあけ、上下に離して止めた複数の基本金物のコ字板の開口方向を、付属金物を挿入可能な挿入範囲(R)とし、
    付属金物(5)はコ字板に嵌り込む内側体(U)であって、横材(4)には、その端面の横幅中央部に収容溝(17)を、連結金物の組数に対応して上下に離して形成すると共に、収容溝の間を非切削領域(40)とし、各収容溝の底からラグスクリュー(19)を埋設し、各収容溝の奥側の横幅中央部に付属金物(5)を収容すると共にラグスクリュー(19)にネジ止めし、非切削領域(40)を縦材(2)に付いた上下の基本金物の間に差し込んで基本金物に付属金物を嵌め込み、横材(4)の側面には、基本金物(3)と付属金物(5)を連結するロックピン(14)を打ち込むピン穴(21)を、そのロックピンよりも大径にあけてあることを特徴とする木造建築用連結構造。
  4. 縦材(2)と横材(4)を接合するために、横材(4)端面に固定する付属金物(5)と、縦材(2)側面に固定する基本金物(3)とから連結金物(1)を構成し、二部材の突き合わせ箇所に連結金物(1)を複数組、上下に離して収容すると共に、横材(4)の側面のピン穴(21)から基本金物と付属金物を貫通する状態でロックピン(14)を打ち込んで、基本金物(3)と付属金物(5)を連結する木造建築用連結構造であって、
    基本金物(3)は内側体(U)であって、その下端部には付属金物(5)を位置決めするストッパー(10)を突出し、縦材(2)には、内側体(U)を止める止め穴(8)を、連結金物の組数に対応して上下に離してあけ、上下に離して止めた複数の内側体(U)の突出方向を、付属金物を挿入可能な挿入範囲(R)とし、
    付属金物(5)は平面視してコ字板で、その内部に内側体(U)を嵌め込むものであって、横材(4)には、その端面横幅中央部に収容溝(17)を、連結金物の組数に対応して上下に離して形成すると共に、収容溝の間を非切削領域(40)とし、各収容溝の底からラグスクリュー(19)を埋設し、各収容溝の奥側の横幅中央部に付属金物(5)を収容すると共にコ字板の中央片(6)をラグスクリュー(19)にネジ止めし、非切削領域(40)を縦材(2)に付いた上下の基本金物の間に差し込んで基本金物に付属金物を嵌め込み、横材(4)の側面には、基本金物(3)と付属金物(5)を連結するロックピン(14)を打ち込むピン穴(21)を、そのロックピンよりも大径にあけてあることを特徴とする木造建築用連結構造。
  5. 内側体として、平面視してコ字板を用いることを特徴とする請求項1、2、3又は4のうち何れか一項に記載の木造建築用連結構造。
  6. 縦材(2)と横材(4)、縦材と斜材(29)、又は斜材同士の二部材を接合するために、接合用の端面を有する一方の部材に固定する付属金物(5)と、他方の部材に固定する基本金物(3)とから連結金物(1)を構成し、二部材の突き合わせ箇所に連結金物(1)を一組収容すると共に、接合用の端面を有する一方の部材の側面のピン穴(21)から基本金物と付属金物を貫通する状態でロックピン(14)を打ち込んで、基本金物(3)と付属金物(5)を連結する木造建築用連結構造であって、
    基本金物(3)は平面視してコ字板であって、その底側に付属金物(5)を位置決めするストッパー(10)を有し、他方の部材には、コ字板の中央片(6)を止める止め穴(8)をあけ、コ字板の開口方向とストッパーの反対方向からなる二方向の範囲を、付属金物を挿入可能な挿入範囲(R)とし、
    付属金物(5)はコ字板に嵌り込む内側体(U)であって、一方の部材には、その端面の横幅中央部に収容溝(17)を形成すると共に、収容溝の底には、手前側に雌ネジをあけると共に奥側に貫通穴(24)をあけたシャフト(23)を埋設し、収容溝の奥側の横幅中央部に付属金物(5)を収容すると共にシャフト(23)にネジ止めし、一方の部材の側面には、基本金物(3)と付属金物(5)を連結するロックピン(14)を打ち込むピン穴(21)を、そのロックピンよりも大径にあけてあり、且つ前記貫通穴(24)に一方の部材の側面からドリフトピン(26)を打ち込んでシャフト(23)を固定してあることを特徴とする木造建築用連結構造。
  7. 縦材(2)と横材(4)、縦材と斜材(29)、又は斜材同士の二部材を接合するために、接合用の端面を有する一方の部材に固定する付属金物(5)と、他方の部材に固定する基本金物(3)とから連結金物(1)を構成し、二部材の突き合わせ箇所に連結金物(1)を一組収容すると共に、接合用の端面を有する一方の部材の側面のピン穴(21)から基本金物と付属金物を貫通する状態でロックピン(14)を打ち込んで、基本金物(3)と付属金物(5)を連結する木造建築用連結構造であって、
    基本金物(3)は内側体(U)であって、その下端部には付属金物(5)を位置決めするストッパー(10)を突出し、他方の部材には、内側体(U)を止める止め穴(8)をあけ、他方の部材に対する内側体(U)の突出方向とストッパーの反対方向からなる二方向の範囲を、付属金物(5)を挿入可能な挿入範囲(R)とし、
    付属金物(5)は平面視してコ字板で、その内部に内側体(U)を嵌め込むものであって、一方の部材には、その端面横幅中央部に収容溝(17)を形成すると共に、収容溝の底には、手前側に雌ネジをあけると共に奥側に貫通穴(24)をあけたシャフト(23)を埋設し、収容溝の奥側の横幅中央部に付属金物(5)を収容すると共にコ字板の中央片(6)をシャフト(23)にネジ止めし、一方の部材の側面には、基本金物(3)と付属金物(5)を連結するロックピン(14)を打ち込むピン穴(21)を、そのロックピンよりも大径にあけてあり、且つ前記貫通穴(24)に一方の部材の側面からドリフトピン(26)を打ち込んでシャフト(23)を固定してあることを特徴とする木造建築用連結構造。
  8. ラグスクリュー(19)の代わりに、シャフト(23)を用い、シャフトの手前側には雌ネジをあけると共に奥側には貫通穴(24)をあけ、貫通穴に一方の部材の側面からドリフトピン(26)を打ち込んで止めることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5のうち何れか一項に記載の木造建築用連結構造。
  9. 基本金物(3)のストッパー(10)が収容溝(17)の横幅方向に延びる棒状であって、付属金物(5)には、ストッパー(10)に嵌り合う凹部(32)を設けてあることを特徴とする請求項1、2、6又は7記載の木造建築用連結構造。
  10. 縦材(2)と横材(4)を接合するために、接合用の端面を有する横材に固定する付属金物(5)と、縦材に固定する基本金物(3)とから連結金物(1)を構成し、二部材の突き合わせ箇所に連結金物(1)を一組収容すると共に、接合用の端面を有する横材の側面のピン穴(21)から基本金物と付属金物を貫通する状態でロックピン(14)を打ち込んで、基本金物(3)と付属金物(5)を連結する木造建築用連結構造であって、
    基本金物(3)は平面視してコ字板であって、その底側に付属金物(5)を位置決めするストッパー(10)を有し、縦材には、コ字板の中央片(6)を止める止め穴(8)をあけ、コ字板の開口方向とストッパーの反対方向からなる二方向の範囲を、付属金物を挿入可能な挿入範囲(R)として、更に基本金物(3)の上部には収容溝(17)の横幅方向に貫通するU字状の受け穴(31)をあけ、
    付属金物(5)はコ字板に嵌り込む内側体(U)であって、横材には、その端面の横幅中央部に収容溝(17)を形成すると共に、収容溝の底からラグスクリュー(19)を埋設し、収容溝の奥側の横幅中央部に付属金物(5)を収容すると共にラグスクリュー(19)にネジ止めし、横材の側面には、基本金物(3)と付属金物(5)を連結するロックピン(14)を打ち込むピン穴(21)を、そのロックピンよりも大径にあけてあり、且つ付属金物(5)の上部には受け穴(31)に係止する係止ピン(34)を打ち込み、係止ピン(34)をその全長に亘って収容溝(17)内に収容することを特徴とする木造建築用連結構造。
  11. 縦材(2)と横材(4)を接合するために、接合用の端面を有する横材に固定する付属金物(5)と、縦材に固定する基本金物(3)とから連結金物(1)を構成し、二部材の突き合わせ箇所に連結金物(1)を一組収容すると共に、接合用の端面を有する横材の側面のピン穴(21)から基本金物と付属金物を貫通する状態でロックピン(14)を打ち込んで、基本金物(3)と付属金物(5)を連結する木造建築用連結構造であって、
    基本金物(3)は内側体(U)であって、その下端部には付属金物(5)を位置決めするストッパー(10)を突出し、縦材には、内側体(U)を止める止め穴(8)をあけ、縦材に対する内側体(U)の突出方向とストッパーの反対方向からなる二方向の範囲を、付属金物(5)を挿入可能な挿入範囲(R)として、更に基本金物(3)の上部には収容溝(17)の横幅方向に貫通するU字状の受け穴(31)をあけ、
    付属金物(5)は平面視してコ字板で、その内部に内側体(U)を嵌め込むものであって、横材には、その端面横幅中央部に収容溝(17)を形成すると共に、収容溝の底からラグスクリュー(19)を埋設し、収容溝の奥側の横幅中央部に付属金物(5)を収容すると共にコ字板の中央片(6)をラグスクリュー(19)にネジ止めし、横材の側面には、基本金物(3)と付属金物(5)を連結するロックピン(14)を打ち込むピン穴(21)を、そのロックピンよりも大径にあけてあり、且つ付属金物(5)の上部には受け穴(31)に係止する係止ピン(34)を打ち込み、係止ピン(34)をその全長に亘って収容溝(17)内に収容することを特徴とする木造建築用連結構造。
  12. 連結金物(1)で縦材(2)と横材(4)を連結する場合であって、基本金物(3)の上部には収容溝(17)の横幅方向に貫通するU字状の受け穴(31)をあけ、付属金物(5)の上部には受け穴に係止する係止ピン(34)を打ち込み、係止ピン(34)をその全長に亘って収容溝(17)内に収容することを特徴とする請求項1、2、6、7又は9記載の木造建築用連結構造。
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