JP4005943B2 - 機器本体および画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やファクシミリ装置、さらに各種のプリンタ等の多数枚の用紙を貯留し得るように構成された画像形成装置への適用が好適な機器本体およびこの機器本体が適用された画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、複写機やファクシミリ装置、各種のプリンタ等の画像形成装置には、機器本体内へ用紙を供給するための給紙装置が設けられている。この給紙装置は、機器本体に対して出没可能に構成された給紙カセットを備えて構成され、給紙カセットが空になったときに一旦引き出された上で用紙の束が装填される。そして、用紙の装填が完了した給紙カセットは、引き続き機器本体内に押し込まれる。機器本体内には、給紙カセットの収納状態を維持させるための係止部材が設けられている一方、給紙カセットにはこの係止部材に係止される被係止部材が設けられ、給紙カセットは、機器本体内に押し込まれた状態で被係止部材が係止部材に係止されることにより装着状態が安定するようになされている。
【0003】
ところで、用紙の束は相当の重量であるため、かかる用紙束の装填された給紙カセットを機器本体内へ勢いよく押し込むと、慣性力で被係止部材が係止部材に衝突し、この衝撃で画像形成装置に悪影響を与える虞がある。
【0004】
かかる不都合を解消するために、例えば特許文献1には、機器本体の給紙カセット収容空間の奥壁に入口側に向かって突設された緩衝部材を設け、勢いよく押し込まれた給紙カセットがこの緩衝部材と衝突することによる当該緩衝部材の弾性変形で衝撃を吸収させるようにしたものが提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、給紙カセットおよび機器本体の各接触面にそれぞれ細かい凹凸を多数設け、給紙カセットを勢いよく機器本体内に押し込んだとき、前記細かい凹凸の摺接抵抗で押し込み速度を減じるようにしたものが提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−216738号公報
【特許文献2】
特開平10−120201号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記特許文献1のものは、給紙カセットを勢いよく機器本体内に押し込むと、給紙カセットと緩衝部材とが互いに正面衝突した状態になるため、その衝撃はそれ程減ぜられるものではなく、やはり画像形成装置への悪影響が懸念される。しかも、正面衝突の反力で一旦所定の係止手段による給紙カセットの係止状態が解消されてしまうという不都合が生じることもある。
【0008】
また、前記特許文献2のものは、給紙カセットを機器本体内に勢いよく押し込むと、機器本体および給紙カセットの双方に形成された細かい凹凸同士がこすれ合うため、まず、このとき生じる振動によって画像形成装置に悪影響を与える虞があるばかりか、凹凸同士の摺接抵抗ではそれ程大きな減速作用を得ることができず、結局給紙カセットが機器本体内に装着完了したときの衝撃を減ずるためにはそれ程大きな効果を期待し得ないという不具合が存在する。
【0009】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、給紙カセットの機器本体内への押し込み時に生じる衝撃を可能な限り抑えた上で同時に給紙カセットを係止することを可能とした機器本体および画像形成装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の機器本体は、被収納体が出し入れ可能な装着構造部を備えた機器本体であって、前記被収納体は、出し入れ方向に交差する方向に突設された被係止部材を備え、前記装着構造部は、前記被係止部材と係合して前記被収納体を装着位置でロックする係止部材と、この係止部材を前記出し入れ方向に所定寸法だけ移動可能にする支持部と、前記係止部材を引き出し方向に付勢する付勢部材とを備え、前記装着構造部は、前記被係止部材を備えた側の被収納体の側面と対向した内側板を有し、前記係止部材は、前記支持部を介して前記内側板に設けられていることを特徴とするものである。
【0011】
この機器本体によれば、被収納体を機器本体内に押し込んでいくと、被収納体の被係止部材は、内側板に設けられた係止部材と一旦干渉し、その後係止部材にロックされる。
【0012】
そして、被収納体が勢いよく機器本体内に押し込まれることにより、被係止部材が係止部材に衝突しても、係止部材が付勢部材の付勢力に抗して支持部に案内されつつ押し込み方向へ移動するため、これによる緩衝作用で被収納体の衝突の衝撃が和らげられつつ被係止部材が係止部材に係止される。したがって、単純に緩衝部材との正面衝突で緩衝する従来のものと比較し機器本体に加わる衝撃は少なくなり、機器本体に内装された各種機器への悪影響を少なくすることができる。
【0013】
請求項2記載の機器本体は、請求項1記載の機器本体において、前記係止部材は、一方側にロック部を有するものであり、前記支持部は前記係止部材を略中央で揺動可能に軸支する支持軸であり、前記付勢部材は、前記係止部材の他方側に一端が連結され、他端が機器本体に連結されて、前記ロック部を引き出し方向に付勢するバネ部材であることを特徴とするものである。
【0014】
この機器本体によれば、被収納体を機器本体内に押し込んでいくと、被係止部材は、係止部材と衝突し、その後ロック部に係止されるが、このとき押し込まれた被収納体の慣性力で被係止部材が係止姿勢の係止部材を奥に向かって押圧する。しかしこの押圧力は、付勢手段に抗する支持軸の移動によって吸収されるため、被係止部材の係止部材に対する衝突の衝撃が機器本体に直接伝えられることはなく、機器本体は、被収納体の押し込み時の衝撃から有効に保護される。
【0015】
請求項3記載の機器本体は、請求項2記載の機器本体において、前記内側板には、所定の連結軸と、この連結軸回りに揺動可能に軸支された揺動部材とが設けられ、前記支持軸は、この揺動部材に前記出し入れ方向に向けて揺動可能にリンクされていることを特徴とするものである。
【0016】
この機器本体によれば、支持軸は、揺動部材を介して連結軸回りに正逆回動することにより、被収納体の出し入れ方向に向けて振子状態で揺動するため、例えばレール状や長孔状の所定のガイド部材にガイドされつつ揺動する場合に比較して摩擦抵抗が著しく小さい分、支持軸を介した係止部材の出し入れ方向に向かう揺動がより円滑に行われ、これによって係止部材は、被収納体が勢いよく機器本体内に押し込まれたときに付勢部材の付勢力に抗して押し込み方向へスムーズに移動することが可能になり、確実な緩衝作用を果たすことができる。
【0017】
請求項4記載の画像形成装置は、前記被収納部材は転写用の用紙が収納される給紙カセットであり、請求項1〜3のいずれかに記載の機器本体が、像形成された原稿画像を前記用紙に転写して出力するものであることを特徴とするものである。
【0018】
この画像形成装置によれば、給紙カセットの押し込みによる機器本体との衝突の衝撃が有効に緩衝されるため、画像形成装置に内装された各種の精密機器への悪影響を少なくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る給紙装置の一実施形態が適用された複写機10の一例を示す斜視図である。複写機(画像形成装置)10は、箱形の機器本体11の上面に形成された、原稿画像を読み取る原稿読取部12と、原稿読取部12が読み取った画像を用紙に転写処理するための図略の現像装置や感光体ドラム等からなる、機器本体11に内装された現像部13と、機器本体11内でこの現像部13の下流側に設けられ用紙の転写画像に定着処理を施す、図略の定着ローラ等を備えた定着部14と、機器本体11の一側面に形成され、定着部14で定着処理の施された用紙を受ける排紙トレイ151を備えた排紙部15と、複数種類の用紙を貯留し、複写処理が実行される毎に現像部13に向けて貯留されている用紙を現像部13に向けて1枚ずつ給紙する給紙部16とを備えて構成されている。
【0020】
そして、原稿読取部12に供給された用紙の原稿面は、所定の光学系からの照射光による走査処理により読み取られそのアナログ信号が一旦デジタル信号に変換されて記憶され、この記憶されたデジタル信号に基づく画像情報が現像部13の感光体ドラムに付与されることにより当該感光体ドラムの周面に静電潜像が形成されるようになっている。この静電潜像に現像部13の現像装置からトナーが供給されることにより感光体ドラムの周面にトナー像が形成される。
【0021】
一方、感光体ドラムの周面におけるトナー像の形成にタイミングを合わせて給紙部16からの用紙が現像部13に給紙され、感光体ドラムの回転に応じて用紙にトナー像が転写される。転写処理後の用紙は、定着部14で加熱された定着ローラと圧着ローラとの間を通り抜け、このときの熱処理で定着処理が施される。定着処理後の用紙は、排紙トレイ151へ向けて排紙される。
【0022】
前記給紙部16は、複数段の引き出し式の給紙カセット17を有している一方、機器本体11内の現像部13より下部位置には、これら複数の給紙カセット17を収納するための一対の内側板181と底板と天板と背面板とに囲まれた収納空間18が形成されている。
【0023】
前記給紙カセット17は、前面に形成された化粧板171と、この化粧板171の裏面側から機器本体11内に向けて水平に延設された底板172と、この底板172の両側部から上方に向けて突設された出し入れ方向に長尺の一対の側板173と、奥部で一対の側板173間に架設された背板174とを備えて構成されている。
【0024】
そして、かかる給紙カセット17の一対の側板173の先端部と、前記機器本体11の収納空間18の内側板181とに亘って本発明に係る係止緩衝構造20が形成されている。
【0025】
図2は、係止緩衝構造20の一実施形態を示す分解斜視図である。また、図3および図4は、その組立て斜視図であり、図3は、被係止部材50がフック部材30に係止される直前の状態、図4は、被係止部材50がフック部材30に係止された状態をそれぞれ示している。なお、これらの図において、X−X方向を幅方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方という。また、Y−Y方向を前後方向といい、特に−Y方向を前方、+Y方向を後方という。因みに、係止緩衝構造20は、図1に示すように、給紙カセット17の幅方向で一対が設けられるが、図2〜図4では図1における右側のものを示している。
【0026】
図2〜図4に示すように、係止緩衝構造20は、機器本体11の収納空間18を形成するための内側板181に装着されるフック部材(係止部材)30と、このフック部材30と内側板181を挟んでリンクされる揺動部材40と、前記フック部材30に対向して給紙カセット17に固定された被係止部材50と、フック部材30に付勢力を与えるコイルスプリング60とを備えた基本構成を有している。
【0027】
前記フック部材30は、給紙カセット17が収納空間18内に押し込まれることによる被係止部材50との緩衝的な当接を経たのち当該被係止部材50を係止し、これによって給紙カセット17の収納空間18への収納状態を安定させるものである。かかるフック部材30は、本実施形態においては、所定形状に打ち抜き処理された金属板をU字状に折り曲げることによって形成され、給紙カセット17の出し入れ方向に延びる天板31と、この天板31の内方縁部(図2における左方の縁部)から下方に向けて延設された内方側板32と、同外方縁部(図2における右側の縁部)から下方に向けて延設された外方側板33とからなっている。
【0028】
前記内方側板32の後半部分には、後縁部から前方に向けて先下がりに傾斜した後方傾斜縁321と、この後方傾斜縁321の最下位位置から前方に向けて先上りに傾斜した前方傾斜縁322とが設けられている。前方傾斜縁322の前方には、下方に向けて略垂下するように切り立った縦縁323が設けられ、この縦縁323と前記前方傾斜縁322とで被係止部材50の後述する被係止ピン52を係止するための係止凹部324が設けられている。
【0029】
また、内方側板32における縦縁323より若干前方位置には、円孔325が穿設されているとともに、この円孔325よりさらに前方位置には、天板31より上方に突出した突片311が設けられ、この突片311にはコイルスプリング60の一方の端部を引っ掛けて止めるための引掛け孔312が穿設されている。
【0030】
前記外方側板33は、内方側板32とは異なった形状を呈しているが、形状については特に制約はなく、内方側板32の円孔325に対向した部分に同一径寸法の円孔331を穿設し得るようにさえなっていればよい。これらの円孔325,331には、揺動部材40の後述する連結軸42が嵌挿される一方、機器本体11の内側板181には、前後方向に延びる長孔182が穿設され、この長孔182に連結軸42が挿通されることにより、フック部材30は、連結軸42を介して内側板181に装着されるようになっている。
【0031】
前記揺動部材40は、内側板181を挟んでフック部材30と対向配置されるものであり、短冊状の揺動部材本体41と、この揺動部材本体41の下部から左方に向かって突設された連結軸42とからなっている。揺動部材本体41の上部には回動中心孔411が穿設されているとともに、同下部には連結軸42を装着するための装着孔412が設けられている。
【0032】
一方、内側板181には、前記長孔182の上方位置に軸孔183が穿設され、この軸孔183に挿通された、先端に本体より小径の雄ねじ部431を有する回動中心軸43に回動中心孔411が外嵌された状態で前記雄ねじ部431にナット44が螺着されることにより、揺動部材本体41が回動中心軸43回りに回動自在(すなわち揺動自在)に軸支されるようになっている。
【0033】
前記長孔182は、長手方向に延びる中心線が軸孔183の孔心を中心とする円弧に沿うように方向設定されている(すなわち長孔182の中心線は円弧状に形成されている)。そして、長孔182の円弧状を呈した中心線の曲率半径は、前記揺動部材本体41の回動中心孔411と装着孔412との間の中心位置間の距離と等しく寸法設定され、これによって揺動部材本体41は、回動中心軸43に軸支され、且つ連結軸42が長孔182を貫通した状態で当該長孔182の範囲内で回動中心軸43回りに揺動可能になっている。
【0034】
前記連結軸42には、一端(図2では左端)に頭部421が形成されているとともに、他端に雄ねじ422が螺設されている。かかる連結軸42は、図2における左側からフック部材30の円孔325,331に挿通された上で内側板181の長孔182および揺動部材本体41の装着孔412に貫通され、装着孔412から外部に突出した雄ねじ422にナット44が螺着されることにより抜け止めされるようになっている。
【0035】
前記被係止部材50は、給紙カセット17にねじ止め等で固定されるブラケット51と、このブラケット51から突設された被係止ピン52とからなっている。ブラケット51は、下縁部が内側(図2における左側)に向けて直角に折り曲げられることによって形成した前後方向に延びる水平止め代部511と、前方縁部が内側に向けて直角に折り曲げられることによって形成した垂直止め代部512とを有し、水平止め代部511が給紙カセット17の側板173の上縁部前端にねじ止めされるとともに、垂直止め代部512が背板174にねじ止めされることによって給紙カセット17に固定されている。
【0036】
前記被係止ピン52は、ブラケット51に内面側から貫通されて例えば溶接止めされることにより外部に突出した状態でブラケット51に固定されている。かかる被係止ピン52は、フック部材30の後方傾斜縁321に対向するように設置位置が設定されている。したがって、給紙カセット17を収納空間18内に押し込んでいくと、被係止ピン52が後方傾斜縁321と摺接しながらフック部材30を連結軸42回りに反時計方向へ回動させることになる。そして、給紙カセット17の押し込み操作を継続すると、被係止ピン52は後方傾斜縁321との摺接状態から外れて係止凹部324に嵌まり込み、縦縁323に当止する。
【0037】
前記コイルスプリング60は、フック部材30を連結軸42回りに時計方向に向かわせるとともに、後方に向かわせるように付勢力を付与するものであり、前端部がフック部材30の突片311に穿設された引掛け孔312に取り付けられるとともに、後端部が内側板181の軸孔183より若干上方で且つ後方位置に切り起しで形成された係止突片184に係止されている。
【0038】
そして、内側板181には、フック部材30が水平姿勢に姿勢設定された状態で外方側板33の下縁部の一部が当止する当止片185が押し起しで突設されている。したがって、フック部材30は、図3に示すように、コイルスプリング60の付勢力に抗して水平姿勢が維持され得るようになっている。
【0039】
以下、本発明の作用について図5を基に、必要に応じて図1〜図4を参照しながら説明する。図5は、係止緩衝構造20の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、被係止ピン52がフック部材30に当接した直後の状態、(ロ)は、被係止ピン52がフック部材30を押し上げている状態、(ハ)は、被係止ピン52がフック部材30の係止凹部324に嵌り込んだ状態、(ニ)は、被係止ピン52がフック部材30を押圧して前方に移動させた状態をそれぞれ示している。
【0040】
まず、給紙カセット17(図1参照)が機器本体11の収納空間18から引き出された状態では、図5の(イ)に示すように、フック部材30はコイルスプリング60の付勢力によって連結軸42回りに時計方向に向かう付勢力を受け、これによって外方側板33の下縁部が当止片185に当止して水平姿勢が維持された状態になっている。
【0041】
この状態で、一旦引き出されていた給紙カセット17を勢いよく機器本体11の収納空間18内に押し込むと、当該給紙カセット17は、図略のガイドレールにガイドされつつ収納空間18内に侵入していき、図5の(イ)に示すように、被係止部材50の被係止ピン52が水平姿勢に姿勢設定されたフック部材30の後方傾斜縁321に当接する。
【0042】
この当接状態で給紙カセット17の前進は継続されているため、フック部材30は、後方傾斜縁321が被係止ピン52と相対的に摺接することにより、図5の(ロ)に示すように、コイルスプリング60の付勢力に抗して連結軸42回りに反時計方向に回動する。
【0043】
そして、被係止ピン52が後方傾斜縁321の最下部位置を通り過ぎると、フック部材30は、コイルスプリング60の付勢力によって連結軸42回りに時計方向に回動し、これによって被係止ピン52は、図5の(ハ)に示すように、フック部材30の係止凹部324に嵌まり込んだ状態になる。
【0044】
この状態において、給紙カセット17には前方に向かう慣性力が付与されているため、この慣性力によって被係止ピン52は、係止凹部324の前方の縦縁323を押圧する。この押圧によってフック部材30はコイルスプリング60の付勢力に抗して前進し、これによって揺動部材40は、回動中心軸43回りに時計方向に回動する。この回動中心軸43の回動は、図5の(ニ)に示すように、長孔182に嵌挿された連結軸42が長孔182の前縁部に当止するまで継続される。
【0045】
そして、このときのコイルスプリング60の付勢力に抗したフック部材30の前進によって、被係止ピン52がフック部材30に衝突した衝撃が緩衝されるため、給紙カセット17を機器本体11内に押し込むことによる被係止ピン52のフック部材30に対する衝突の衝撃で複写機10内部の各種の機器が悪影響を被るような不都合が確実に回避される。
【0046】
被係止ピン52に押されて一旦前進したフック部材30は、その後、コイルスプリング60の付勢力によって引き戻され、図5の(ハ)に示す状態になる。この状態では、被係止ピン52がフック部材30の係止凹部324に嵌まり込んでいるため、給紙カセット17は、安定した位置決め状態で機器本体11の収納空間18に収納されることになる。
【0047】
給紙カセット17を機器本体11の収納空間18から引き出すに際しては、給紙カセット17を手前に向けて強く引けばよい。こうすることによって係止緩衝構造20はフック部材30の前方傾斜縁322と摺接しながら当該前方傾斜縁322を上方に向かわせるため、フック部材30は連結軸42回りに反時計方向に回動し、フック部材30による被係止ピン52の係止が解除されて給紙カセット17は引き出される。
【0048】
以上詳述したように、本実施形態に係る複給紙装置は、機器本体11に出し入れ可能に装着され、貯留された積層状態の用紙から1枚ずつを機器本体11内へ供給し得るように構成されてなる給紙カセット17を備えたものであり、給紙カセット17の奥部外側面には出し入れ方向と直交する方向に突設された被係止部材50が設けられている一方、機器本体11には給紙カセット17が機器本体11内に装着されることにより所定の軸回りの回動で被係止部材50に対する係止を解除する解除姿勢と、被係止部材50を係止する係止姿勢との間で姿勢変更するフック部材30が設けられているため、給紙カセット17を機器本体11内に押し込んでいくと、給紙カセット17の被係止部材50が機器本体11のフック部材30と干渉し、これによって係止姿勢に姿勢設定されていたフック部材30が一旦解除姿勢へ姿勢変更された後、再度係止姿勢に戻され、これによって給紙カセット17の機器本体11に対する装着状態を安定させることができる。
【0049】
そして、フック部材30と機器本体11との間には、被係止部材50がフック部材30と衝突したときの衝撃を緩衝する、フック部材30とリンクされた緩衝構造が介設されているため、被係止部材50は、フック部材30に姿勢変更動作を与えつつ当該フック部材30を介して緩衝構造による緩衝作用を受けることになり、かかる複合的な緩衝構造によって単純に緩衝部材との正面衝突で緩衝する従来のものに比較し機器本体11に加わる衝撃を少なくすることができる。
【0050】
このような緩衝構造は、機器本体11の内側板181に回動中心軸43回りに揺動自在に軸支された揺動部材40と、この揺動部材40の下端部からフック部材30の方向へ突設された連結軸42と、この連結軸42に回動自在に軸支されたフック部材30を係止方向および給紙カセット17の引き出し方向の双方へ向けて付勢するコイルスプリング60と、内側板181に穿設された連結軸42を案内する長孔182とを備えて構成されているため、給紙カセット17を機器本体11内に押し込んでいくと、被係止部材50は、フック部材30と衝突し、その後フック部材30に係止されるが、このとき押し込まれた給紙カセット17の慣性力で被係止部材50が係止姿勢のフック部材30を奥に向かって押圧する。しかしこの押圧力は、長孔182に案内される連結軸42を介した揺動部材40の、コイルスプリング60に抗する回動中心軸43回りの回動によって吸収されるため、被係止部材50のフック部材30に対する衝突の衝撃が機器本体11内の各種の機器に直接伝えられることはなく、機器本体11内の各種機器を給紙カセット17押し込み時の衝撃から有効に保護することができる。
【0051】
そして、緩衝構造は、内側板181の回動中心軸43回りに回転自在の揺動部材40、この揺動部材40に設けられた連結軸42、フック部材30を付勢するコイルスプリング60および機器本体11の内側板181に形成された、連結軸42を案内する長孔182とを備えて構成されることにより、簡単な構造でありながら、給紙カセット17の機器本体11内への押し込みによって生じる衝撃を有効に抑制しつつ被係止部材50を係止することが可能になり、部品コストおよび組み付けコストの低減化に貢献することができる。
【0052】
また、揺動部材40は、機器本体11の内側板181の外側に設けられているため、給紙カセット17と干渉することはなく、機器本体11における給紙カセット17移動空間の設計上の自由度を向上させることができる。
【0053】
さらに、被係止部材50は、給紙カセット17の側壁から外方に向けて突設された被係止ピン52を備えて構成され、フック部材30は、被係止ピン52と対向し給紙カセット17が押し込まれることにより被係止ピン52との接触で解除姿勢に向かう回動中心軸43回りの回動を案内する後方傾斜縁321と、この後方傾斜縁321の下端から続く後方傾斜縁321と傾斜方向が反対の前方傾斜縁322と、この前方傾斜縁322の終端位置に形成された被係止ピン52が嵌まり込む係止凹部324とを備えた内方側板32を有しているため、係止緩衝構造20が簡単なものになり、部品点数および組み付け工数の低減化により係止緩衝構造20の製造コストの低減化に貢献することができる。
【0054】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0055】
(1)上記の実施形態においては、揺動部材40が内側板181の外面側に設けられているが、本発明は、揺動部材40が内側板181の外面側に設けられることに限定されるものではなく、内側板181の内面側に設けてもよい。この場合、内側板181の内面側に内側板181とで揺動部材40を挟持するブラケットを固定し、このブラケットに長孔182を穿設すればよい。
【0056】
(2)上記の実施形態においては、フック部材30として平板をU字状に折り曲げ処理したものを採用しているが、こうする代わりに厚手の金属板で折り曲げ処理することなくフック部材30を形成させてもよい。
【0057】
(3)上記の実施形態においては、付勢手段としてコイルスプリング60が採用されているが、本発明は、付勢手段がコイルスプリング60であることに限定されるものではなく、板ばねや渦巻きばね等、各種の弾性部材を使用することができる。
【0058】
(4)上記の実施形態においては、係止緩衝構造20が複写機10に適用されているが、本発明は、係止緩衝構造20を複写機10へ適用することに限定されるものではなく、ファクシミリ装置やプリンタ等、各種の画像形成装置への適用が可能である。
【0059】
【発明の効果】
本発明の装置本体によれば、被収納体を機器本体内に押し込んでいくと、被収納体の被係止部材は、機器本体の係止部材と一旦干渉し、その後係止部材にロックされる。そして、係止部材を備えた被装着部は、係止部材を出し入れ方向に所定寸法移動可能にする支持部と、係止部材を引き出し方向に付勢する付勢部材を備えているため、被収納体が勢いよく機器本体内に押し込まれることにより、被係止部材が係止部材に衝突しても、係止部材が付勢部材の付勢力に抗して支持部に案内されつつ押し込み方向へ移動し、これによる緩衝作用で衝突の衝撃が和らげられつつ被係止部材が係止部材に係止される。したがって、単純に緩衝部材との正面衝突で緩衝する従来のものと比較し機器本体に加わる衝撃は少なくなり、機器本体に内装された各種機器への悪影響を少なくすることができる。
【0060】
本発明の画像形成装置によれば、給紙カセットの押し込みによる機器本体との衝突の衝撃が有効に緩衝されるため、画像形成装置に内装された各種の精密機器への悪影響を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る給紙装置の一実施形態が適用された複写機の一例を示す斜視図である。
【図2】係止緩衝構造の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図3】図2に示す係止緩衝構造の組立て斜視図であり、被係止部材がフック部材に係止される直前の状態を示している。
【図4】図2に示す係止緩衝構造の組立て斜視図であり、被係止部材5がフック部材に係止された状態を示している。
【図5】係止緩衝構造の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、被係止ピンがフック部材に当接した直後の状態、(ロ)は、被係止ピンがフック部材を押し上げている状態、(ハ)は、被係止ピンがフック部材の係止凹部に嵌り込んだ状態、(ニ)は、被係止ピンがフック部材を押圧して前方に移動させた状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
10 複写機(画像形成装置)
11 機器本体 12 原稿読取部
13 現像部 14 定着部
15 排紙部 16 給紙部
17 給紙カセット(被収納体)
171 化粧板 172 底板
173 側板 174 背板
18 収納空間 181 内側板(装着構造部)
182 長孔(貫通孔) 183 軸孔
184 係止突片 185 当止片
186 収納空間
20 係止緩衝構造 30 フック部材(係止部材)
31 天板 311 突片
312 引掛け孔 32 内方側板
321 後方傾斜縁 322 前方傾斜縁
323 縦縁 324 係止凹部(ロック部)
325 円孔 33 外方側板
331 円孔 40 揺動部材
41 揺動部材本体 411 回動中心孔
412 装着孔 42 連結軸(支持部(支持軸))
421 頭部 422 雄ねじ
43 回動中心軸 431 雄ねじ部
44 ナット
50 被係止部材 51 ブラケット
511 水平止め代部 512 垂直止め代部
52 被係止ピン(被係止部材)
60 コイルスプリング(バネ部材(付勢部材))

Claims (4)

  1. 被収納体が出し入れ可能な装着構造部を備えた機器本体であって、前記被収納体は、出し入れ方向に交差する方向に突設された被係止部材を備え、前記装着構造部は、前記被係止部材と係合して前記被収納体を装着位置でロックする係止部材と、この係止部材を前記出し入れ方向に所定寸法だけ移動可能にする支持部と、前記係止部材を引き出し方向に付勢する付勢部材とを備え、前記装着構造部は、前記被係止部材を備えた側の被収納体の側面と対向した内側板を有し、前記係止部材は、前記支持部を介して前記内側板に設けられていることを特徴とする機器本体。
  2. 前記係止部材は、一方側にロック部を有するものであり、前記支持部は前記係止部材を略中央で揺動可能に軸支する支持軸であり、前記付勢部材は、前記係止部材の他方側に一端が連結され、他端が機器本体に連結されて、前記ロック部を引き出し方向に付勢するバネ部材であることを特徴とする請求項1記載の機器本体。
  3. 前記内側板には、所定の連結軸と、この連結軸回りに揺動可能に軸支された揺動部材とが設けられ、前記支持軸は、この揺動部材に前記出し入れ方向に向けて揺動可能にリンクされていることを特徴とする請求項2記載の機器本体。
  4. 前記被収納部材は転写用の用紙が収納される給紙カセットであり、請求項1乃至3のいずれかに記載の機器本体が、像形成された原稿画像を前記用紙に転写して出力するものであることを特徴とする画像形成装置。
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