JP2567333B2 - 複写紙カセット - Google Patents

複写紙カセット

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JP2567333B2
JP2567333B2 JP5090427A JP9042793A JP2567333B2 JP 2567333 B2 JP2567333 B2 JP 2567333B2 JP 5090427 A JP5090427 A JP 5090427A JP 9042793 A JP9042793 A JP 9042793A JP 2567333 B2 JP2567333 B2 JP 2567333B2
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有弘 角田
哲 田中
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
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Mita Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写紙カセット、更に
詳しくは、種々のサイズの複写紙が収容される複写紙カ
セットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、静電複写機の如き複写機において
は、複写機ハウジングに着脱自在に装着される複写紙カ
セットが広く利用されている。この種の複写紙カセット
は、上面が開放された箱状のカセット本体と、カセット
本体に横方向に間隔を置いて配設された一対の横規制部
材と、カセット本体の後部に配設された後規制部材を備
えている。そして、種々のサイズの複写紙に適用できる
ように、複写紙の両側端を規制する横規制部材が横方向
に移動自在に、また複写紙の後端を規制する後規制部材
が前後方向に移動自在になっている。
【0003】しかし、従来の複写紙カセットにおいて
は、横規制部材は相互に連動し得るように構成されてい
るが、この横規制部材と後規制部材とは相互に連動し得
るように構成されてなく、それ故に、カセット本体に収
容される複写紙のサイズが変わる場合には、横規制部材
及び後規制部材を別個独立に移動させなければならず、
その操作が煩雑である等の不都合が存在する。
【0004】そこで、上述した不都合を解消するため
に、横規制部材相互間のみならず、この横規制部材と後
規制部材をも連動し得るように構成した複写紙カセット
も提案されている。かかる改良された複写紙カセットと
しては、例えば実開昭53−148639号公報に開示
されているものを掲げることができ、上記複写紙カセッ
トは、横規制部材と後規制部材を所要の移動比率で連動
せしめるための連動機構と、この連動機構を介して横規
制部材及び後規制部材を移動させるための操作体を含ん
でいる。かかる複写紙カセットにおいては、操作体を操
作することによって、連動機構を介して横規制部材及び
後規制部材を所要の移動比率で同時に移動させることが
でき、かくして上述した不都合を解消することができる
が、新たに次の通りの問題が発生する。まず、横規制部
材と後規制部材の移動量比率が一定であるために、種々
のサイズの複写紙に対応することができない。即ち、例
えばJISA3サイズの複写紙(寸法:420×297
mm)に代えてJISB4サイズの複写紙(寸法:36
4×257mm)を用いる場合には、各横規制部材の移
動量a1=(297−257)/2、即ちa1=20m
mであるのに対して、後規制部材の移動量b1は、b1
=(420−364)、即ちb1=56mmとなり、移
動量の比率b1/a1は、b1/a1=2.8である。
一方、例えばJISB4サイズの複写紙(寸法:364
×257mm)に代えてJISA4サイズの複写紙(寸
法:297×210mm)を用いる場合には、各横規制
部材の移動量a2は、a2=(257×210)/2、
即ちb2=23.5mmであるのに対して、後規制部材
の移動量b2は、b2=(364−297)、即ちb2
=67mmとなり、移動量の比率b2/a2はb2/a
2=2.85である。従って、横規制部材と後規制部材
の移動量比率が一定であると、複写紙の幅と長さが一定
の比率で変化する場合には適用することができるが、そ
うでない場合には適用することができず、一般にJIS
A列及びJISB列においてはその幅と長さとが一定の
比率で変化しないため、種々のサイズの複写紙には対応
することができない。更に、横規制部材と後規制部材が
常時連動状態に保持されているために、特殊なサイズの
シート部材、例えばハガキ等に対応できない。即ち、横
規制部材と後規制部材が常時一定の割合で移動するため
に、横規制部材とは別個に後規制部材のみを移動させる
ことができず、近年の複写の多様化に対応することがで
きない。複写紙の両側端と横規制部材の間、或いは複写
紙の後端と後規制部材の間に間隙が存在すると、給紙の
際に、斜め給紙、紙詰り等の原因になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みてなされたもので、その主たる技術的課題は、所定
規格の複写紙の使用に際しては複写紙交換時の操作性を
良好にし、且つ、特殊なサイズのシート部材にも適用す
ることができる、改良された複写紙カセットを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
るために、本発明によれば、上面が開放された箱状のカ
セット本体と、該カセット本体に間隔を置いて横方向に
所定範囲に渡って移動自在に装着された一対の横規制部
材と、該カセット本体に前後方向に所定範囲に渡って移
動自在に装着された後規制部材を具備する複写紙カセッ
トにおいて、該横規制部材と該後規制部材を伝動連結し
所要の移動比率で連動して作動せしめる連動機構と、該
連動機構に作用し該横規制部材と該後規制部材との伝動
連結を解除する解除手段と、を具備し、該連動機構は、
該一対の横規制部材の各々に夫々固定され且つ横方向に
延びる第1のラック部材と、該後規制部材に固定され且
つ前後方向に延びる第2のラック部材と、該第1のラッ
ク部材と該第2のラック部材に夫々係合する各々外径が
異なる第1のピニオン部および第2のピニオン部を有し
該カセット本体に回転自在に装着されたピニオン部材と
によって構成されており、該解除手段は、該ピニオン部
材を軸方向に移動可能に構成するとともに、該ピニオン
部材を軸方向に作動して係合位置と解除位置とに位置せ
しめる支持解除部材を備え、該支持解除部材によって該
ピニオン部材を係合位置に位置せしめたとき、該ピニオ
ン部材の該第1のピニオン部と該第1のラック部材が係
合するとともに該第2のピニオン部と該第2のラック部
材が係合し、該支持解除部材によって該ピニオン部材を
解除位置に位置せしめたとき、該ピニオン部材の該第1
のピニオン部と該第1のラック部材との係合を保持した
状態で該第2のピニオン部と該第2のラック部材との係
合を解除するように構成されている、ことを特徴とする
複写紙カセットが提供される。
【0007】
【作用】本発明による複写紙カセットにおいては、所定
規格の複写紙を用いる場合は、横規制部材と後規制部材
を伝動連結した状態で使用することにより、連動機構を
介して横規制部材と後規制部材を所要の移動比率で連動
して作動せしめ、特殊なサイズのシート部材を用いる場
合は、解除手段によって横規制部材と後規制部材との伝
動連結を解除するすることにより、後規制部材を手動に
よって作動せしめる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に従って構成された複写紙カセ
ットの好適実施例を示している添付図面を参照して、更
に詳細に説明する。
【0009】図1は本発明に従って構成された複写紙カ
セットの一実施例を示す平面図、図2は図1におけるA
−A線による断面図、図3は図1の複写紙カセットにお
けるハウジングの底面一部を示す部分底面図、図4は図
1の複写紙カセットに装着されるロック手段のロック状
態を示す図、図5は図1の複写紙カセットに装着される
ロック手段のロック解除状態を示す図である。図1にお
いて、図示の複写紙カセットは、上面が開放された箱状
のカセット本体2を具備している。カセット本体2は、
実質上矩形の底壁4、底壁4の前縁及び後縁から直立す
る前壁6及び後壁8、底壁4の左側縁及び右側縁から直
立する左側壁10及び右側壁12を有している。このカ
セット本体2の前部には乗載板14が装着されている。
図示の乗載板14は、カセット本体2の前端部において
左側壁10の内側から右側壁12の内側までカセット本
体2の横方向(図1において上下方向)に延びている前
部16a、前部16aの中間部後端からカセット本体2
の前後方向(図1において左右方向)後方に延びている
中間部16b及び中間16bの後端から前後方向後方に
延びている後部16cを有している。乗載板14の後部
16cは、カセット本体2の前後方向中間部において左
側壁10の内側から右側壁12の内側まで横方向に延び
ており、その中間部が矩形状に切欠かれている。この乗
載板14の後部16cの両側壁には上方に折曲げられた
折曲部18a及び18bが設けられ、折曲部18a及び
18bには外方に突出する支持ピン20a及び20bが
固定されている。そして、片方の支持ピン20aは左側
壁10の内面に形成された凹所に旋回自在に受入れら
れ、他方の支持ピン20bは右側壁12の内面に形成さ
れた凹所に旋回自在に受入れられている。従って、上述
した乗載板14は、その後端部を支点として旋回自在に
カセット本体2に装着されている。上記乗載板14の前
部16aとカセット本体2の底壁4の間には、図示して
いないが、横方向に間隔を置いて一対のコイルばねが介
在されている。コイルばね(図示せず)は、乗載板14
の前部下面に作用してこれを上方に向けて弾性的に偏倚
せしめる。
【0010】カセット本体2の前部両側部には、横方向
に間隔を置いて一対の横規制部材22及び24が配設さ
れている。横規制部材22及び24の各々は、矩形状の
基部26及び28と、基部26及び28の外側縁から実
質上垂直上方に延びる規制部30及び32を有し、乗載
板14の前部16aと後部16c間にカセット本体2の
横方向に所定範囲に渡って移動自在に装着されている。
この横規制部材22及び24の各々には、更に、揺動部
材34及び36が装着されている。揺動部材34及び3
6は、乗載板14の前部16aの下方を通って前方に延
びる本体部38及び40と、本体部38及び40の前端
から垂直上方に延びる垂直部42及び44と、垂直部4
2及び44の上端から後方に延びる係止部46及び48
を有している。具体例においては、片方の揺動部材34
の本体部38の後端部がピン部材を介して横規制部材2
2の規制部30の外面に揺動自在に装着され、他方の揺
動部材36の本体部40の後端部がピン部材を介して横
規制部材24の規制部32の外面に揺動自在に装着され
ている。また、カセット本体2の後端部には、後規制部
材50が配設されている。後規制部材50は矩形状の基
部52と、基部52の後端縁から実質上垂直上方に延び
る規制部54を有し、カセット本体2の前後方向に所定
範囲に渡って移動自在に装着されている。
【0011】上述した複写紙カセットは、横規制部材2
2及び24と後規制部材50を所要の移動比率で連動せ
しめる連動機構56を備えている。図1と共に図2を参
照して更に説明すると、カセット本体2の底壁4の下面
にはケースハウジング58が取付ねじ60により固定さ
れ、このハウジング58内に連動機構56が配設されて
いる。連動機構56はハウジング58内に回転自在に装
着されたピニオン部材62を含んでいる図示のピニオン
部材62は、第1のピニオン部64とこの第1のピニオ
ン部64に続いてその下方に存在する第2のピニオン部
66を有している。具体例においては、第1のピニオン
部64の外径が第2のピニオン部66の外径より小さく
なっており、また、第1のピニオン部64の幅が第2の
ピニオン部66の幅より大きくなっている。他方、横規
制部材22及び24には、ピニオン部材62の第1のピ
ニオン部64に係合する第1のラック部材68及び70
が固定され、また、後規制部材50には、ピニオン部材
62の第2のピニオン部66に係合する第2のラック部
材72が固定されている。カセット本体2の底壁4の前
部左側には、左側壁10の内側から横方向内方に向って
延びる細長い孔73が形成され、横規制部材22の基部
26に形成された孔(図示せず)及び上記細長い孔73
を貫通して取付ねじ74が第1のラック部材68の外側
端部に設けられた突起部76に螺着されている。第1の
ラック部材68は孔73に沿って横方向内方に延びてお
り、その内側面(図1において右側面)に形成されてい
るラック部がピニオン部材62の第1のピニオン部64
に係合されている。従って、横規制部材22は、片方
(外側)の取付ねじ74が孔73の外側端に当接する位
置から他方(内側)の取付ねじ74が孔73の内側端に
当接する位置まで孔73に沿って横方向に移動自在であ
り、この横規制部材22を横方向内方(又は外方)に移
動せしめると、ピニオン部材62は図1において矢印7
8(又は80)で示す時計方向(又は反時計方向)に回
動される。また、カセット本体2の底壁4の前部右側に
は、右側壁12の内側から横方向内方に向って延びる細
長い孔82が形成され、横規制部材24の基部28に形
成された孔(図示せず)及び上記細長い孔82を貫通し
て取付ねじ84が第1のラック部材70の外側端部に設
けられた突起部に螺着されている。この第1のラック部
材70は孔82に沿って横方向内方に延びており、その
内側面(図1において左側面)に形成されているラック
部がピニオン部材62の第1のピニオン部64に係合さ
れている。従って、横規制部材24も片方(外側)の取
付ねじ84が孔82の外側端に当接する位置から他方
(内側)の取付ねじ84が孔82の内側端に当接する位
置まで孔82に沿って横方向に移動自在であり、この横
規制部材24を横方向内方(又は外方)に移動せしめる
と、ピニオン部材62は図1において矢印78(又は8
0)で示す時計方向(又は反時計方向)に回動される。
更に、カセット本体2の底壁4の横方向中間部には、後
壁8の内側から前後方向前方に向って延びる細長い孔8
6が形成され、後規制部材50の基部52に形成された
孔(図4参照)及び上記細長い孔86を貫通して取付ね
じ88が第2のラック部材72の後端部に設けられた突
起部89(図4参照)に螺着されている。この第2のラ
ック部材72は孔86に沿って前後方向前方に延びてお
り、その片側面(図1において上側面)に形成されてい
るラック部がピニオン部材62の第2のピニオン部66
に係合されている。従って、後規制部材50は、片方
(外側、即ち図1において右側)の取付ねじ88が孔8
6の外側端に当接する位置から他方(内側、即ち図1に
おいて左側)の取付ねじ88が孔86の内側端に当接す
る位置まで孔86に沿って前後方向に移動自在であり、
この後規制部材50を前後方向内方(又は外方)に移動
せしめると、ピニオン部材62は図1において矢印78
(又は80)で示す時計方向(又は反時計方向)に回動
される。尚、図1から理解される如く、後規制部材50
を前後方向前方に移動せしめると、第2のラック部材7
2の先端部はハウジング58に形成されている孔(図示
せず)を貫通して前方に突出するようになる。
【0012】上述した連動機構56は解除手段を含んで
いる。図示の解除手段は、操作頭部90と操作頭部90
から延びる軸部92を有する支持解除部材94を含んで
いる。支持解除部材94は軸部92がハウジング58の
底壁とカセット本体2の底壁4間に回動自在に装着さ
れ、頭部90がハウジング58の底壁の外側に突出して
いる。この支持解除部材94の軸部92には上述したピ
ニオン部材62が回転自在に装着され、ピニオン部材6
2の上側面とカセット本体2の底壁4の下面との間にコ
イルばね96が介在されている。かかる支持解除部材9
4は、図2に実線で示す係合位置と図2に二点鎖線で示
す解除位置との間を移動自在に装着されている。支持解
除部材94が係合位置にあるときには、その軸部92の
上端部に装着されている係止部材98がカセット本体2
の底壁4の上面に当接し、かくしてピニオン部材62は
コイルばね96の作用によってその下側面に設けられて
いる環状突起100がハウジング58の上面に当接する
第1の位置に保持される(かかる第1の位置において
は、図2から理解される如く、第1のラック部材68及
び70がピニオン部材62の第1のピニオン部64に係
合すると共に、第2のラック部材72がピニオン部材6
2の第2のピニオン部66に係合する)。また、支持解
除部材94が解除位置にあるときには、その頭部90が
ハウジング58内に位置付けられて頭部90の下面がハ
ウジング58の底壁に形成された凹所の上面に当接し、
ピニオン部材62がこの頭部90の作用によってコイル
ばね96の力に抗して上方に移動されてその下側面が頭
部90の上面に当接する第2の位置に保持される(かか
る第2の位置においては、図2に二点鎖線で示す如く、
第1のラック部材68及び70がピニオン部材62の第
1のピニオン部64に係合するが、第2のラック部材7
2はピニオン部材62の第2のピニオン部66から離脱
する)。
【0013】上記支持解除部材94は、ロック位置とロ
ック解除位置との間を回動自在である。図2及び図3を
参照して、ハウジング58の底壁には、矩形状の貫通孔
102が形成されている。他方、支持解除部材94の頭
部90は、貫通孔102の形状に対応した矩形状になっ
ている。従って、支持解除部材94が図2及び図3に示
すロック位置にあるときには、頭部90はハウジング5
8の底壁に当接して貫通孔102を通してハウジング5
8内に位置せしめられることはなく他方、支持解除部材
94が上記ロック位置から90度回動されてロック解除
位置にせしめられる(かかるロック解除位置において
は、第3図から容易に理解される如く、支持解除部材9
4の頭部90が貫通孔102に整合せしめられる)と、
頭部90は貫通孔102を通してハウジング58内に収
容可能となる。
【0014】上述した通りの複写紙カセットにおいて
は、例えば片方の横規制部材22を横方向内方(又は外
方)に移動せしめると、第1のラック部材68を介して
ピニオン部材62が第1図において矢印78(又は8
0)で示す方向に回動され、これによって第1のラック
部材70を介して他方の横規制部材24が横方向内方
(又は外方)に移動されると共に第2のラック部材72
を介して後規制部材50が前後方向前方(又は後方)に
移動され、かくして、横規制部材22及び24と後規制
部材50とが連動せしめられる。
【0015】上述した複写紙カセットにおいては、連動
機構56に関連して、更に、後規制部材50の規制部5
4の内面に、補償部材104が配設されている。補償部
材104は柔軟材料から形成されており、例えばスポン
ジ等の気泡樹脂材料から形成するのが好適である。実施
例においては、補償部材104の表面が更に樹脂フイル
ム106により被われている。補償部材104に関して
更に説明すると、図示の複写紙カセットにおいては上述
した如く横規制部材22及び24と後規制部材50が連
動せしめられる構成である故に、カセット本体2内に収
容される複写紙のサイズに対応して横規制部材22(又
は24)を移動せしめると、後規制部材50も一定の移
動比率で移動せしめられる。一方、例えばJISA3サ
イズの複写紙に代えてJISB4サイズの複写紙を用い
る場合には、上述した如く横規制部材22及び24に対
する後規制部材50の移動量の比率は2.80であるの
に対して、例えばJISA3サイズの複写紙に代えてJ
ISA4サイズの複写紙を用いる場合には、容易に理解
される如く横規制部材22及び24に対する後規制部材
50の移動量の比率は2.83になる。このことを一覧
表にすると、表1に示す通りである。
【0016】
【表1】
【0017】かくの通りであるので、図示の実施例にお
いては、横規制部材22及び24と後規制部材50の移
動量の比率が最も大きい場合、即ちJISA3サイズの
複写紙からJISB5サイズの複写紙に交換する場合に
注目して、ピニオン部材62の第1のピニオン部64と
第2のピニオン部66の外径の比率が2.84になって
いる(即ち後規制部材50の移動量が横規制部材22及
び24の移動量の2.84倍になるようになってい
る)。そして、更に、JISA3サイズの複写紙を所要
の通り収容した場合に、後規制部材50に配設された補
償部材104(具体例では、略3mm程度の厚さであ
る)が2mm変形するようになっている。(即ち、JI
SA3サイズの複写紙を所要の通り収容した場合に、横
規制部材22の規制部30の内面と横規制部材24の規
制部32の内面との間隔が297mmになり、横規制部
材22及び24に設けられた揺動部材34及び36の垂
直部42及び44の内面と後規制部材50の規定部54
内面に設けられた樹脂フイルム106の表面との間隔が
418mmになるようになっている)。従って、例え
ば、JISA3サイズの複写紙に代えてJISB4サイ
ズの複写紙を用いる場合には、横規制部材22及び24
と後規制部材50の移動量比率と複写紙の幅寸法と長さ
寸法の比率との差に起因して、補償部材104の変形量
は0.80mmになり、各サイズの複写紙に変換した場
合の補償部材104の変形量は表1に示す通りになる。
このように補償部材104は、横規制部材22及び24
と後規制部材50の移動量比率とカセット本体2に収容
される複写紙の幅寸法と長さ寸法の比率との差を弾性変
形によって吸収する。
【0018】図示の実施例においては、後規制部材50
の規制部54に補償部材104を設けているが、これに
代えて、横規制部材22及び24の規制部30及び32
の内面に補償部材を配設するようにしてもよい。かかる
場合には、横規制部材22及び24と後規制部材50の
移動量の比率が最も小さい場合、即ちJISA3サイズ
の複写紙からJISB4サイズの複写紙に交換する場合
に注目して、ピニオン部材62の第1のピニオン部64
と第2のピニオン部66の外径の比率が2.80になる
ようにし(即ち、後規制部材50の移動量が横規制部材
22及び24の移動量の2.80倍となるようにす
る)、横規制部材22及び24の規制部30及び32の
内面に設けられた補償部材が弾性変形して移動量の差を
吸収するようにすればよい。この補償部材は、また、後
規制部材50の規制部54内面、並びに横規制部材22
及び24の規制部30及び34の内面に配設するように
してもよい。
【0019】実施例の複写紙カセットにおいては、更
に、後規制部材50にロック手段108が設けられてい
る。図1と共に図4及び図5を参照して、図示のロック
手段108は操作部材110及び係止部材112を有し
ている。後規制部材50の規制部54の外面にはピン部
材114が植設され、かかるピン部材114に、係止部
材112が上下方向に移動自在に、また操作部材110
が回動自在に装着されている。係止部材112の中間部
には矩形状の孔116が形成され、この孔116内にピ
ン部材114が位置せしめられている。この係止部材1
12の上端には、外側に突出する係合部118が設けら
れている。また係止部材112の下端側は、カセット本
体2の底壁4に形成された前後方向に延びる細長い孔1
19を貫通してその下方に突出し、その下端には内側に
突出する係止部120が設けられ、係止部120の上面
には摩擦部材122が固着されている。他方、操作部材
110には略弧状の孔124が形成され、かかる孔12
4内に係止部材112の係合部118が受入れられてい
る。かくの通りであるので、図4に示すロック位置にせ
しめると、操作部材110に形成された孔124の作用
によって係止部材112が上方に移動され、かくして係
止部材112の係止部120に設けられた摩擦部材12
2がカセット本体2の底壁4の下面に圧接される。他
方、操作部材110を矢印126(図4)で示す方向に
回動させて図5に示すロック解除位置にせしめると、操
作部材110に形成された孔124の作用によって係止
部材112が下方に移動され、かくして係止部材112
の係止部120に設けられた摩擦部材122がカセット
本体2の底壁4の下面から離れる。
【0020】次に、上述した通りの構成を有する複写紙
カセットの作用を、主として図1及び図2を参照して説
明する。複写紙の交換に際して横規制部材22及び24
並びに後規制部材50を移動せしめるには、まず、操作
部材110の操作部110aを矢印126(図4)で示
す方向に回動させて図4に示すロック位置から図5に示
すロック解除位置にせしめる。かくすると、操作部材1
10に形成された孔124の作用によって係止部材11
2が下方に移動され、係止部材112に設けられた摩擦
部材122がカセット本体2の底壁4の下面から離れ、
後規制部材50は孔119に沿って前後方向に移動自在
になる(尚、後規制部材50と横規制部材22及び24
は連動せしめられる状態であるので、これによって横規
制部材22及び24も横方向に移動自在になる)。次い
で、例えば片方の横規制部材22を横方向内方(又は外
方)に所要の通り移動せしめる。かくすると、横規制部
材22と一体に第1のラック部材68も横方向内方(又
は外方)に移動され、この第1のラック部材68を介し
てピニオン部材62は図1において矢印78(又は8
0)で示す方向に回動される。ピニオン部材62がかく
回動されると、第1のラック部材70を介して他方の横
規制部材24は横方向内方(又は外方)に移動され、ま
た第2のラック部材72を介して後規制部材50は前後
方向前方(又は後方)に移動される。実施例において
は、第1のラック部材68及び70がピニオン部材62
の第1のピニオン部64に係合されている故に、横規制
部材24の移動量は横規制部材22の移動量と実質上等
しく、また、第2のラック部材72がピニオン部材62
の第2のピニオン部66に係合され、この第2のピニオ
ン部66の外径が第1のピニオン部64の外径2.84
倍である故に、後規制部材50の移動量は横規制部材2
2の移動量の2.84倍になる。かくの如くして横規制
部材22を所要の通り移動せしめると、これに連動して
他方の横規制部材24及び後規制部材50も所要の通り
移動され、横規制部材22及び24の規制部30及び3
2内面は、カセット本体2に収容された積層状態の複写
紙の両側縁を規制し、後規制部材50の規制部54の内
面に設けられた補償部材104は、カセット本体2内に
収容された積層状態の複写紙の後端縁を規制する。上述
した操作においては、片方の横規制部材22を移動させ
ているが、他方の横規制部材24又は後規制部材50を
移動させても動揺に行うことができる。
【0021】しかる後に、操作部材110の操作部11
0aを矢印126(図4)で示す方向とは反対方向に回
動させて上記ロック解除位置から上記ロック位置にせし
める。かくすると、操作部材110に形成された孔12
4の作用によって係止部材112が上方に移動され、係
止部材112の摩擦部材122がカセット本体2の底壁
4の下面に押圧され、後規制部材50の移動が確実に防
止される(尚、容易に理解される如く、これによって横
規制部材22及び24の移動も確実に防止される)。
【0022】横規制部材22及び24と後規制部材50
の連動を解除する場合(前記補償部材104を具備しな
い場合におけるA列からB列への変更又はB列からA列
への変更、及び特殊なサイズのシート部材への変更)に
は、まず、支持解除部材94を回動させて図2及び図3
に示すロック位置からロック解除位置にせしめ、次いで
支持解除部材94の頭部90をハウジング58の底壁に
形成されている孔102を通してハウジング58内に位
置付け、再び支持解除部材94を回動させて上記ロック
位置にせしめる。かくすると、支持解除部材94は図2
に実線で示す係合位置から図2に二点鎖線で示す解除位
置に位置付けられ、ピニオン部材62は支持解除部材9
4の頭部90によって上方に移動されて図2に実線で示
す第1の位置から図2に二点鎖線で示す第2の位置にせ
しめられる。ピニオン部材62が上記第2の位置にせし
められると、第1のラック部材68及び70とピニオン
部材62の第1のピニオン部64の係合状態は保持され
るが、第2のラック部材72はピニオン部材62の第2
のピニオン部66から離脱され、かくして横規制部材2
2及び24と後規制部材50の連動状態が解除される。
かかる状態においては、横規制部材22(又は24)を
移動せしめると、第1のラック部材68(又は70)、
ピニオン部材62の第1のピニオン部64及び第1のラ
ック部70(又は68)を介して横規制部材24(又は
22)が連動して移動されるが、後規制部材50は移動
することはない。また、後規制部材50を所要のとおり
にして移動させてもラック部材62が回動されず、横規
制部材22及び24が連動して移動することはない。
【0023】上述した状態から連動状態にせしめる場合
には、支持解除部材94を所要の通り回動させて上記ロ
ック位置から上記ロック解除位置にせしめ、次いで支持
解除部材94の頭部90を孔102を通して外部に突出
させ(実施例では、コイルばね96の作用によって達成
される)、再び支持解除部材94を回動させて上記ロッ
ク位置にせしめる。かくすると、支持解除部材94は上
記解除位置から上記係合位置に保持され、ピニオン部材
62はコイルばね96の作用によって上記第2の位置か
ら上記第1の位置にせしめられる。ピニオン部材62が
上記第1の位置にせしめられると、第1のラック部材6
8及び70とピニオン部材62の第1のピニオン部64
の係合状態が保持された状態において第2のラック部材
72がピニオン部材62の第2のピニオン部66に係合
され、かくして横規制部材22及び24と後規制部材5
0が連動状態になる。
【0024】以上記載した通り、図示の複写紙カセット
においては、横規制部材22及び24と後規制部材50
の連動状態を解除して別個に移動させることができるた
め、所定の規格の複写紙のみならず、特殊なサイズの複
写紙等にも適用することができる。以上、本発明に従っ
て構成された複写紙カセットの好適実施例について説明
したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではな
く、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修
正が可能である。例えば、実施例においては、後規制部
材50にロック手段108を設けているが、これに代え
て、横規制部材22(又は24)に設けてもよい。ま
た、ロック手段108を後規制部材50及び横規制部材
22(又は24)に設ければ、解除手段によって横規制
部材22及び24と後規制部材50の連動を解除して該
両規制部材を各々別個に移動させた後、連動機構を連動
状態にしない場合でも、後規制部材50及び横規制部材
22及び24の移動を確実に防止することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明による複写紙カセットは以上のよ
うに構成され、横規制部材と後規制部材を所要の移動比
率で連動して作動することができるとともに、解除手段
によって横規制部材と後規制部材との伝動連結を解除す
るすることにより、後規制部材を手動によって作動する
ことができるので、所定規格の複写紙の使用に際しては
横規制部材と後規制部材を伝動連結した状態で使用する
ことにより、複写紙交換時の操作性を良好にし、また、
解除手段によって横規制部材と後規制部材との伝動連結
を解除するすることにより、特殊なサイズのシート部材
にも適用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された複写紙カセットの一
実施例を示す平面図。
【図2】図1におけるA−A線による断面図。
【図3】図1の複写紙カセットにおけるハウジングの底
面一部を示す部分低面図。
【図4】図1の複写紙カセットに装着されるロック手段
のロック状態を示す図。
【図5】図1の複写紙カセットに装着されるロック手段
のロック解除状態を示す図。
【符号の説明】
2:カセット本体 14:乗載板 20:横規制部材 22:横規制部材 50:後規制部材 62:ピニオン部材 64:第1のピニオン部 66:第2のピニオン部 68:第1のラック部材 70:第1のラック部材 72:第2のラック部材 94:支持解除部材 104:補償部材 108:ロック手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−202560(JP,A) 特開 昭55−84730(JP,A) 実開 昭56−43834(JP,U) 実開 昭53−69235(JP,U) 実開 昭57−155131(JP,U) 実開 昭55−82231(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が開放された箱状のカセット本体
    と、該カセット本体に間隔を置いて横方向に所定範囲に
    渡って移動自在に装着された一対の横規制部材と、該カ
    セット本体に前後方向に所定範囲に渡って移動自在に装
    着された後規制部材を具備する複写紙カセットにおい
    て、 該横規制部材と該後規制部材を伝動連結し所要の移動比
    率で連動して作動せしめる連動機構と、 該連動機構に作用し該横規制部材と該後規制部材との伝
    動連結を解除する解除手段と、を具備し、 該連動機構は、該一対の横規制部材の各々に夫々固定さ
    れ且つ横方向に延びる第1のラック部材と、該後規制部
    材に固定され且つ前後方向に延びる第2のラック部材
    と、該第1のラック部材と該第2のラック部材に夫々係
    合する各々外径が異なる第1のピニオン部および第2の
    ピニオン部を有し該カセット本体に回転自在に装着され
    たピニオン部材とによって構成されており、 該解除手段は、該ピニオン部材を軸方向に移動可能に構
    成するとともに、該ピニオン部材を軸方向に作動して係
    合位置と解除位置とに位置せしめる支持解除部材を備
    え、該支持解除部材によって該ピニオン部材を係合位置
    に位置せしめたとき、該ピニオン部材の該第1のピニオ
    ン部と該第1のラック部材が係合するとともに該第2の
    ピニオン部と該第2のラック部材が係合し、該支持解除
    部材によって該ピニオン部材を解除位置に位置せしめた
    とき、該ピニオン部材の該第1のピニオン部と該第1の
    ラック部材との係合を保持した状態で該第2のピニオン
    部と該第2のラック部材との係合を解除するように構成
    されている、 ことを特徴とする複写紙カセット。
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