JP4004583B2 - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はブレーキ制御装置に関するものであり、特に、ブレーキペダルの操作量を電気信号に換えてブレーキ力を電気的に制御するブレーキ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車を減速、停止させるためのブレーキ制御装置として、特開平5−39008号公報に開示されたもの等がある。
このブレーキ制御装置は、ブレーキペダルの操作量を検出する操作量検出手段と、制御信号により制御されてブレーキ力を発生させるブレーキ力発生手段と、操作量検出手段で検出されたブレーキペダルの操作量に応じた目標減速度を設定し実際の車体減速度が目標減速度に一致するようにブレーキ力を制御する制御信号をブレーキ力発生手段に出力する目標減速度一致制御手段を有し、該目標減速度一致制御手段で、ブレーキペダルの操作量に応じた目標減速度が得られるようにブレーキ力を制御するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなブレーキ制御装置は、車輪がロック状態に陥るのを防止するABS機能を具備するものではなく、当然のことながら、車輪がロック状態に陥って車両の挙動が不安定となりやすいという問題があった。
したがって、本発明の目的は、車両の挙動を安定化させることができるブレーキ制御装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載のブレーキ制御装置は、ブレーキペダルの操作量を検出する操作量検出手段と、制御信号により制御されてブレーキ力を発生させるブレーキ力発生手段と、前記操作量検出手段で検出されたブレーキペダルの操作量に応じた目標減速度を設定し実際の車体減速度が目標減速度に一致するようにブレーキ力を制御する制御信号を出力する目標減速度一致制御手段と、を有するものであって、車輪のスリップ率を検出演算するとともに該スリップ率が所定値を越えた場合に、該スリップ率を許容範囲内に収めるようにブレーキ力を制御する制御信号を出力するABS制御を行うスリップ率制御手段と、該スリップ率制御手段により前記ABS制御が行われているか否かを判定するとともに、該ABS制御が行われている場合、前記目標減速度一致制御手段および前記スリップ率制御手段のうち発生させようとするブレーキ力が小さい方の制御信号を選択して前記ブレーキ力発生手段に出力させる選択制御手段と、を具備し、前記目標減速度一致制御手段は、前記スリップ率制御手段により前記ABS制御が行われているか否かの判定を行い、該ABS制御が行われている場合には、実際の車体減速度を目標減速度に一致させようとせずに前記ABS制御が行われる前のブレーキペダルの操作量と発生させようとするブレーキ力との関係を維持して制御信号を出力することを特徴としている。
これにより、ブレーキペダルの操作量に応じた目標減速度と実際の車体減速度が一致するようにブレーキ力を制御する制御信号を出力する目標減速度一致制御手段に加えて、車輪のスリップ率を許容範囲内に収めるようにブレーキ力を制御する制御信号を出力するABS制御を行うスリップ率制御手段を設けており、しかも、選択制御手段は、スリップ率制御手段でABS制御が行われている場合、目標減速度一致制御手段およびスリップ率制御手段のうち発生させようとするブレーキ力が小さい方の制御信号を選択してブレーキ力発生手段に出力させることになる。よって、いずれかの車輪がロック傾向となると、スリップ率制御手段の制御信号が、発生させようとするブレーキ力が小さくなることで選択されることになって、車輪のスリップ率を許容範囲内に収めるようにブレーキ力が制御されることになる。
【0005】
また、スリップ率制御手段の制御信号が採用されている間に、ABS作動で実際の車体減速度が目標減速度に達しないことに起因して、目標減速度一致制御手段の制御信号が、ブレーキペダルの操作量に対しブレーキ力を増大させる方向に更新されてしまい、ロック傾向が回避されてスリップ率制御手段のABS制御が停止されスリップ率制御手段の制御信号から目標減速度一致制御手段の制御信号に切り換えられたときに不要にブレーキ力を大きくするよう制御されてしまうことが防止される。
【0006】
本発明の請求項2記載のブレーキ制御装置は、請求項1記載のものに関して、前記目標減速度一致制御手段は、目標減速度より実際の車体減速度の絶対値が所定の比率以上に大きいか否かの判定を行い、目標減速度より実際の車体減速度の絶対値が所定の比率以上に大きい場合は、前記スリップ率制御手段により前記ABS制御が行われているか否かの判定を行わずにブレーキペダルの操作量と発生させようとするブレーキ力との関係を、ブレーキペダルの操作量に対し発生させようとするブレーキ力を小さくするよう変更して制御信号を出力させ、目標減速度より実際の車体減速度の絶対値が所定の比率より小さい場合は、前記スリップ率制御手段により前記ABS制御が行われているか否かの判定を行うことを特徴としている。
これにより、目標減速度一致制御手段は、目標減速度より実際の車体減速度が大きい場合には、スリップ率制御手段によりABS制御が行われているか否かとは無関係に、ブレーキペダルの操作量に対し発生させようとするブレーキ力を小さくするよう変更して制御信号を出力させることになるため、制御の迅速化を図ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。図1において10はブレーキ操作部材としてのブレーキペダルである。ブレーキペダル10はマスタシリンダ12に接続されており、マスタシリンダ12の2個の加圧室にそれぞれ、ブレーキペダル10の踏力に対応する液圧が発生させられる。マスタシリンダ12の一方の加圧室は、液通路14,16および分岐通路18,20により、左右前輪22,24にそれぞれ設けられたブレーキのフロントホイールシリンダ26,28に接続されており、他方の加圧室は、液通路30,32および分岐通路34,36により、左右後輪38,40にそれぞれ設けられたブレーキのリヤホイールシリンダ42,44に接続されている。46は後輪38,40用の液通路32に設けられたプロポーショニングバルブである。
【0008】
上記分岐通路18,20,34,36にはそれぞれ、電磁方向切換弁50,52,54,56が設けられ、液圧制御弁(ブレーキ力発生手段)58,60,62,64が接続されている。電磁方向切換弁50〜56のソレノイドは常には消磁されて図に示す原位置にあり、ホイールシリンダ26,28,42,44を液圧制御弁58〜64に連通させているが、ソレノイドが励磁されれば反対側の位置に切り換えられ、ホイールシリンダ26,28,42,44をマスタシリンダ12に連通させる。
【0009】
液圧制御弁58〜64はそれぞれ、アキュムレータ70とリザーバ72とに液通路74,76により接続されており、アキュムレータ70にはリザーバ72の液がポンプ80によって汲み上げられ、一定の範囲で蓄えられる。液圧制御弁58〜64は、ソレノイドの励磁電流の制御により、アキュムレータ70の液圧を車輪の回転を抑制するために必要な高さに制御してホイールシリンダ26,28,42,44に供給し、その液圧に基づいてブレーキが作動し、該ブレーキの作動力で車輪の回転が抑制される。
【0010】
前記マスタシリンダ12とフロントホイールシリンダ26,28とを接続する液通路14と16との間、およびマスタシリンダ12とホイールシリンダ42,44とを接続する液通路30と32の間にはそれぞれ電磁方向切換弁84,86が設けられ、ストロークシュミレータ88,90が接続されている。ストロークシュミレータ88,90は、マスタシリンダ12から排出されるブレーキ液を収容してブレーキペダル10の踏込みを許容するとともに、踏込みストロークに応じた反力をブレーキペダル10に与えるものである。車輪の回転が液圧制御弁58〜64によって制御された液圧に基づいて抑制される状態においては、電磁方向切換弁84,86のソレノイドが消磁されてマスタシリンダ12がストロークシュミレータ88,90に連通させられ、運転者にあたかもホイールシリンダ26,28,42,44に接続されているかのような操作フィーリングを与えるようになされているのである。
【0011】
本ブレーキ制御装置は制御装置100によって制御される。制御装置100はCPU102、ROM104、RAM106、入力部108、出力部110およびバスを含んでいる。制御装置100の入力部108には、ブレーキペダル10の踏込みを検出するブレーキスイッチ112、ブレーキペダル10の踏込み力を検出する操作量検出手段としての踏力検出装置114、アキュムレータ70の液圧を検出する液圧センサ116、ホイールシリンダ26,28,42,44の液圧を検出する液圧センサ118,120,122,124、左右の前輪22,24および後輪38,40の各回転速度を検出する車輪速センサ126,128,130,132、各輪における車体の高さを検出する車高センサ134,136,138,140および車体の前後方向の減速度を検出する前後Gセンサ144が接続されている。
【0012】
前後Gセンサ144は、軸受により車両の左右方向の軸線まわりに回動可能に支持された扇形の錘を有する。この錘には、その回動軸線を中心とする円弧上に微小間隔を隔てて多数のスリットが形成されるとともに、比較的大きい間隔を隔てた2個の切欠が形成されており、これらスリットおよび切欠が光電的に検出されることによって、錘の原点、回動方向および回動角度を検出し、前後方向の加速度が検出される。
出力部110には、液圧制御弁58〜64および電磁方向切換弁50,52,54,56,84,86が接続されている。また、ROM104には、図5にグラフで示すブレーキペダル10の踏込み力と目標減速度Grとの関係を規定するマップの他、CPU102で実行される図2にフローチャートで示す車輪回転抑制ルーチン、図3にフローチャートで示す制動液圧決定ルーチン、図示せぬABSルーチンおよび図4にフローチャートで示すABSフラグ操作ルーチン等が格納されている。
【0013】
以下に、本ブレーキ制御装置の作動制御について説明する。なお、CPU102は、ブレーキペダル10の操作量に応じた目標減速度を設定し実際の車体減速度が目標減速度に一致するようにブレーキ力を制御する制御信号を出力する目標減速度一致制御手段102Aと、車輪のスリップ率が所定値を越えた場合に、該スリップ率を許容範囲内に収めるようにブレーキ力を制御する制御信号を出力するABS制御を行うスリップ率制御手段102Bと、これらの制御信号のいずれか一方を選択して出力させる選択制御手段102Cと、該選択制御手段102Cから出力された制御信号に基づいて液圧制御弁58〜64をフィードバック制御するフィードバック制御手段(ブレーキ力発生手段)102Dとを具備している。
【0014】
本ブレーキ制御装置による制動は、通常は液圧制御弁58〜64により制御された液圧に基づいて行われるのであって、電磁方向切換弁50〜56,84,86は常には消磁され、ホイールシリンダ26,28,42,44は液圧制御弁58〜64に連通させられ、マスタシリンダ12はストロークシュミレータ88,90に連通させられている。
そして、イグニッションスイッチがONにされると同時にCPU102により図示しないメインルーチンが実行され、その初期設定においてブレーキの摩擦材の摩擦係数μが基本値μBに設定されてRAM106に設けられた摩擦係数記憶エリアに格納される。基本値μBは設計上定められ、あるいは乾燥状態の摩擦材の常温における実測値である。
【0015】
ブレーキペダル10が踏み込まれれば、CPU102の目標減速度一致制御手段102Aにおいて、ステップSA1が実行され、ブレーキペダル10の踏込み力、車体の減速度Gおよび車高が読み込まれた後、ステップSA2において目標減速度Grが演算される。ここで、ブレーキペダル10の踏込み力と目標減速度Grとの関係を規定する図5に示す前記マップから、読み込まれた踏込み力に対する目標減速度Grが演算されるのである。
次いで、ステップSA3が実行され、ABSフラグがON(ABSフラグ=1)であるかOFF(ABSフラグ=0)であるかの判定が行われる。
【0016】
ここで、ABSフラグは、イグニッションスイッチがONにされると同時に、CPU102の目標減速度一致制御手段102Aにおいて並行して実行されている図4に示すABSフラグ操作ルーチンによりON・OFFが制御される。
すなわち、ABSフラグを一旦OFFとし(ステップSB1)、次いで、全車輪22,24,38,40のうち、少なくともいずれか一つの車輪についてABS制御が実行されているか否かを判定して(ステップSB2)、少なくともいずれか一つの車輪についてABS制御が実行されている場合にはABSフラグをONし(ステップSB3)、車輪22,24,38,40のいずれにおいてもABS制御が実行されていない場合にはABSフラグをOFF状態のままとする。
【0017】
他方で、イグニッションスイッチがONにされると同時に、CPU102のスリップ率制御手段102Bにおいて、ABS制御を行うためのABSルーチンも並行して実行されている。
すなわち、スリップ率制御手段102Bは、車輪速センサ126,128,130,132からの出力である各車輪速と模擬車体速との関係に基づいて各車輪22,24,38,40のスリップ率を検出演算する。そして、該スリップ率が予め設定された所定値を越えた車輪がある場合に、該車輪について該スリップ率を予め設定された許容範囲内に収めるように、各ホイールシリンダ26,28,42,44のうちの対応するもののブレーキ力すなわち制動液圧Pを設定し、設定された制動液圧Pを示す制御信号を選択制御手段102Cに出力するABS制御を実行する。
【0018】
このように、ABS制御は、各車輪22,24,38,40毎にそれぞれ実行されるもので、制御対象となる(すなわちスリップが発生している車輪に設けられている)ホイールシリンダ26,28,42,44のうち対応するものについて最初の減圧指令を出力してからスリップ率が予め設定された許容範囲内に収まってスリップが回復した後ホイールシリンダ26,28,42,44のうちの対応するものについてブレーキ液圧を増圧させて戻した後にスリップ傾向とならないと判定されるまでの間の制御信号の出力中を言う。
【0019】
目標減速度一致制御手段102Aにおいては、上記ステップSA3でABSフラグがONされていなければ、ステップSA3の判定はNOとなり、ステップSA4〜SA8が実行され、目標減速度Grと実際の車体減速度Gとを一致させるべく、ホイールシリンダ26,28,42,44の制動液圧を設定するために摩擦材の摩擦係数μが設定される。
【0020】
摩擦係数μは実際の車体減速度Gの目標減速度Grに対する割合に応じて設定される。ステップSA4においては実際の車体減速度Gの絶対値|G|が目標減速度Grの95%以下であるか否かの判定が行われ、95%以下であればステップSA4の判定結果がYESとなってステップSA7が実行され、摩擦係数μが0.99μに決定されて、それまで摩擦係数記憶エリアに格納されていた従前の摩擦係数μと置き換えられる。また、実際の車体減速度Gの絶対値|G|が目標減速度Grの95%より大きい場合にはステップSA5が実行され、実際の車体減速度Gの絶対値|G|が目標減速度Grの105%以上であるか否かの判定が行われる。
【0021】
目標減速度Grの105%以上であればステップSA5の判定がYESとなってステップSA8が実行され、摩擦係数μが1.01μに決定されて、それまで摩擦係数記憶エリアに格納されていた従前の摩擦係数μと置き換えられる。さらに、実際の車体減速度Gの絶対値|G|が目標減速度Grの95%より大きく、105%より小さい場合にはステップSA6が実行され、摩擦係数μはそれまで通りの値に決定される。これによって、実際の車体減速度Gの絶対値|G|が目標減速度Grの95%以下である間は、車輪回転抑制ルーチンの1実行サイクル毎に摩擦係数μが1%ずつ減じられ、105%以上である間は1%ずつ増やされ、95%と105%との間では変更されないこととなる。
そして、この実施の形態において、目標減速度一致制御手段102Aは、ステップSA3の判断において、ABSフラグがONされている場合すなわちスリップ率制御手段102Bにより、車輪22,24,38,40の少なくともいずれか一つに対してのABS制御が行われている場合には、ステップSA6に進み、摩擦係数μを変更しない。
【0022】
次いで、ステップSA9において左右の前輪22,24および後輪38,40の各車輪荷重が決定される。4輪の各荷重の大きさは車両の構造や制動時に生ずる車両後方から前方への荷重移動によって異なり、同じ制動力では4輪が同時にロックするように車輪の回転を抑制することができないため、各輪毎に適切な制動力が得られるように車輪荷重を決定するのである。左前輪22の荷重FFLは次式に従って決定される。
FL=WFL+{(H・GX)/2L−(H・RF・GY)/T}−M
ただし、
FL:停車状態において左前輪22にかかる車両重量
H:車両の重心高さ
X:前後加速度
L:ホイールベース
F:前輪のロール剛性配分
Y:横加速度
T:トレッド
M:車両の質量
【0023】
制動時には、前後加速度GXに車両の重心の高さHおよび車両の質量Mを掛けた大きさのモーメント(M・H・GX)が生じ、このモーメントは前輪に地面から加えられる反力FにホイールベースLを掛けたモーメント(F・L)と釣り合うことからF=(M・H・GX)/Lが得られ、さらにこの反力Fは左右の前輪22,24に加えられるのであるから、左前輪22の荷重は(M・H・GX)/2Lだけ増大することとなる。
【0024】
また、車両旋回時には車両の左右方向に荷重移動が生ずる。車両旋回時には横加速度GYに重心高さHを掛けた大きさのモーメント(M・H・GY)が生じ、トレッドTに左の前後輪に地面から加えられる反力Fを掛けたモーメント(F・T)と釣り合うことからF=(M・H・GY)/Tが得られる。この力Fは前輪と後輪とがそのロール剛性配分RF,RRの大きさに応じて分担する。ロール剛性配分は、車両が前後方向の軸線まわりに回動する際に、懸架装置からばね上重量に伝えられる復元モーメントの前輪と後輪との配分比率であり、(M・H・GY)/Tに前輪22,24のロール剛性配分RFを掛けた値が旋回に伴う左前輪22の荷重の変化量である。左旋回時における横加速度GYを正で表すとすれば、左前輪22の場合、車両の左旋回時には荷重移動により荷重が減少するため、上記式において(M・H・RF・Gr)/Τが引かれ、右旋回時にはGYが負の値となり、荷重が増大することとなる。
【0025】
また、右前輪24の荷重FFRは次式によって求められる。
FR=WFR+{(H・GX)/2L+(H・RF・GY)/T}・M
ただし、
FR=停車状態において右前輪24にかかる車両重量
右前輪24の場合、車両の左旋回時には横方向の荷重移動により荷重が大きくなり、これを加えることにより荷重FFRが求められ、右旋回時にはGYの値が負になるため、荷重が減少する。
【0026】
さらに、左後輪38および右後輪40の各荷重FRL,FRRは次式によって求められる。
RL=WRL−{(H・GX)/2L+(H・RR・GY)/T}・M
RR=WRR−{(H・GX)/2L−(H・RR・GY)/T}・M
ただし、
RL:停車状態において左後輪38にかかる車両重量
R:後輪のロール剛性配分
RR:停車状態において右後輪40にかかる車両重量
制動に伴う前後方向の荷重移動により後輪の荷重は減少するため、(M・H・GX)/2Lを引くのである。また、左右方向の移動荷重は(M・H・GY)/Tに後輪のロール剛性の分担率RRを掛けることにより求められ、この値を左後輪38の場合には引き、右後輪40の場合には加えることとなる。
【0027】
このように左右の前輪22,24および後輪38,40の荷重が求められたならばステップSA10が実行され、荷重の大きさに応じた制動力が得られるように、各輪のホイールシリンダ26,28,42,44に供給される制動液圧PFL,PFR,PRL,PRRが次式により算出される。
FL=(FFL・Gr)/(μ・bF
FR=(FFR・Gr)/(μ・bF
RL=(FRL・Gr)/(μ・bR
RR=(FRR・Gr)/(μ・bR
ただし、bFは前輪のブレーキファクタ、bRは後輪のブレーキファクタであり、bF,bRはそれぞれ次式によって表される。
F=2・AF・(r/R)
R=2・AR・(r/R)
ただし、
F:左右前輪22,24のブレーキのピストン断面積
R:左右後輪38,40のブレーキのピストン断面積
r:ディスクロータの有効半径
R:タイヤの有効半径
【0028】
以上により、目標減速度一致制御手段102Aは、実際の車体減速度Gの絶対値|G|が目標減速度Grの95%以下の場合、摩擦係数μを減少させ、その結果、同じ目標減速度Grに対する制動液圧Pを高く設定することになる。この場合は車輪回転の抑制量が不足しているため、制動液圧Pが高くなる方向に制御するのである。
また、実際の車体減速度Gの絶対値|G|が目標減速度Grの105%以上の場合には、摩擦係数μを増大させ、その結果、同じ目標減速度Gにr対する制動液圧Pを低く設定することになる。この場合は車輪回転の抑制が過大なのであるから、制動液圧Pが低くなる方向に制御するのである。
【0029】
さらに、実際の車体減速度Gの絶対値|G|が目標減速度Grの95%より大きく目標減速度Grの105%より小さい場合には、摩擦計数μを維持させ、その結果、同じ目標減速度Grに対する制動液圧Pの関係が直前の関係に維持されるよう設定することになる。
加えて、ステップSA3の判断において、ABSフラグがONされている場合にも、摩擦係数μを変更せず、同じ目標減速度Grすなわちブレーキペダル10の操作量に対する制動液圧Pすなわち発生させようとするブレーキ力の関係が直前の関係に維持されるよう設定することになる。
【0030】
そして、目標減速度一致制御手段102Aは、上記のようにして設定された各車輪毎の制動液圧Pを示す制御信号を選択制御手段102Cに出力する。
すると、選択制御手段102Cが、目標減速度一致制御手段102Aから各車輪22,24,38,40毎に出力される上記制御信号を入力させることになるが、これとは別に、車輪22,24,38,40にスリップ率が予め設定された所定値を越えたものがある場合、このような車輪についてスリップ率制御手段102Bからスリップ率を許容範囲内に収めるように出力された制御信号も入力させており、各車輪22,24,38,40毎に、これらの制御信号のうち一方を選択して液圧制御弁58〜64へ出力させる制動液圧決定ルーチンを実行する。
【0031】
すなわち、図3に示すように、車輪22,24,38,40のうち対応するものに対してのABS制御が実行されているか否かを判定し(ステップSC1)、ABS制御が実行されている場合には、目標減速度一致制御手段102Aおよびスリップ率制御手段102Bのうち発生させようとするブレーキ力すなわち制動液圧Pが小さい方の制御信号を選択し(ステップSC2)、ABS制御が実行されていない場合には、目標減速度一致制御手段102Aから出力される制御信号を選択する(ステップSC3)。このような制動液圧決定ルーチンをすべての車輪22,24,38,40について実行する。
【0032】
そして、選択制御手段102Cでは、上記制動液圧決定ルーチンにおいて選択された各車輪22,24,38,40毎の制御信号をフィードバック制御手段102Dに出力させる。すると、該フィードバック制御手段102Dは、選択された制御信号で示される各車輪22,24,38,40毎の制動液圧Pが各ホイールシリンダ26,28,42,44に供給されるように液圧制御弁58〜64のソレノイドの励磁電流の大きさを各別にフィードバック制御する。すなわち、液圧センサ118〜124によって検出されるホイールシリンダ26,28,42,44に供給される各液圧と各車輪22,24,38,40毎に設定された制動液圧Pとが各対応毎に比較され、各車輪22,24,38,40毎に設定された制動液圧Pが実際に得られるように電流をフィードバック制御するのである。
【0033】
以上に述べたように、目標減速度一致制御手段102Aの制御信号が選択された場合は、ブレーキペダル10の踏込み力に対応する目標減速度Grを得るために、実際の車体減速度Gの目標減速度Grに対する割合によって制動液圧Pの高さを変える。すなわち、実際の車体減速度Gが目標減速度Grの95%以下である間はステップSA7が実行される毎に摩擦係数μが1%ずつ小さくされ、制動液圧Pが増大させられるのであり、実際の車体減速度Gが目標減速度Grの105%以上である間はステップSA8が実行される毎に摩擦係数μが1%ずつ大きくされ、制動液圧Pが減少させられる。また、実際の車体減速度Gが目標減速度Grの95%より大きく、105%より小さくなれば摩擦係数μは一定値に保たれ、実際の車体減速度Gが目標減速度Grと正確に一致しなくても、その範囲内では制動液圧Pが一定に保たれる。そのため、電磁液圧制御弁58〜64が増圧状態と減圧状態に頻繁に切り換えられることがなく、振動を生ずることなく車輪の回転が抑制される。
【0034】
また、上記目標減速度一致制御手段102Aに加えて、車輪のスリップ率を許容範囲内に収めるようにブレーキ力を制御する制御信号を出力するABS制御を行うスリップ率制御手段102Bを設けており、しかも、選択制御手段102Cが、スリップ率制御手段102BでABS制御が行われている場合、目標減速度一致制御手段102Aおよびスリップ率制御手段102Bのうち発生させようとするブレーキ力が小さい方の制御信号を選択してフィードバック制御手段102Dへ出力させることになる。よって、車輪22,24,38,40のいずれかがロック傾向となると、スリップ率制御手段102Bの制御信号が、発生させようとするブレーキ力が小さくなることで選択されることになって、車輪のスリップ率を許容範囲内に収めるようにブレーキ力が制御されることになる。
したがって、車輪22,24,38,40がロック状態に陥るのを防止して車両の挙動を安定化させることができる。
【0035】
加えて、目標減速度一致制御手段102Aは、ステップSA3の判断において、ABSフラグがONされている場合すなわち全車輪22,24,38,40のうち少なくともいずれか一つに対しABS制御がスリップ率制御手段102Bで行われている場合には、摩擦係数μを変更せず、同じ目標減速度Grすなわちブレーキペダル10の操作量に対する制動液圧Pすなわち発生させようとするブレーキ力の関係を直前の関係に維持することになる。
【0036】
したがって、ABS制御が行われ、スリップ率制御手段102Bの制御信号が採用されている間に、ABS作動で実際の車体減速度が目標減速度に達しないことに起因して、目標減速度一致制御手段102Aの制御信号が、摩擦係数μを増大させる方向すなわちブレーキペダル10の操作量に対しブレーキ力を増大させる方向に更新されてしまい、ロック傾向が回避されてスリップ率制御手段102BのABS制御が停止されスリップ率制御手段102Bの制御信号から目標減速度一致制御手段102Aの制御信号に切り換えられたときに不要にブレーキ力を大きくするよう制御されてしまうことを防止することができる。
【0037】
なお、以上の実施の形態において、目標減速度一致制御手段102Aは、図4に示すABSフラグ操作ルーチンにより、全車輪22,24,38,40のうち少なくともいずれか一つに対しABS制御がスリップ率制御手段102Bで行われている場合には、ABSフラグをONする場合を例にとり説明したが、図6あるいは図7に示すフローチャートのABSフラグ操作ルーチンのように変更することも可能である。
【0038】
すなわち、図6では、ABSフラグを一旦OFFとし(ステップSB1)、次いで、両前輪22,24のうちのいずれかについてABS制御が実行されているか否かを判定して(ステップSD2)、両前輪22,24のうちのいずれか一つについてABS制御が実行されている場合にはABSフラグをONし(ステップSB3)、両前輪22,24のいずれもABS制御が実行されていない場合にはABSフラグをOFF状態のままとする。また、図7では、ABSフラグを一旦OFFとし(ステップSB1)、次いで、両前輪22,24について共にABS制御が実行されているか否かを判定して(ステップSE2)、両前輪22,24について共にABS制御が実行されている場合にはABSフラグをONし(ステップSB3)、両前輪22,24について共にはABS制御が実行されていない場合にはABSフラグをOFF状態のままとする。ここで、ブレーキ操作時には前輪側が後輪側に対し先行してロック状態となるようにブレーキ制御装置の構成が設定されているため、このような前輪のみの判断を採用することができるのである。
【0039】
次に、本発明の第2の実施の形態を図8を参照して第1の実施の形態との相違部分を中心に以下に説明する。
第2の実施の形態では、車輪回転抑制ルーチンにおいて、目標減速度一致制御手段102Aが、ステップSA3においてスリップ率制御手段102BによりABS制御が行われているか否かの判定を行うに先立って、ステップSA5を実行して、目標減速度Grより実際の車体減速度Gの絶対値|G|が所定の比率以上、具体的には105%以上に大きいか否かの判定を行い、目標減速度Grより実際の車体減速度Gの絶対値|G|が所定の比率以上に大きい場合は、ステップSA8を実行し、摩擦係数μを1.01μに決定させる。他方、目標減速度Grより実際の車体減速度Gの絶対値|G|が所定の比率以上に大きくない場合は、ステップSA3を実行する。なお、この変更にともなって、上記ステップSA3において、ABSフラグがONされていないと判定され、ステップSA4で実際の車体減速度Gの絶対値|G|が目標減速度Grの95%以下でない場合は、ステップSA6に進んで摩擦係数μはそれまで通りの値に決定されることになる。
【0040】
これにより、目標減速度一致制御手段102Aは、目標減速度Grより実際の車体減速度Gの絶対値|G|が所定の比率以上に大きい場合には、スリップ率制御手段102BによりABS制御が行われているか否かとは無関係に、摩擦係数μを小さくする、すなわちブレーキペダル10の操作量に対し発生させるブレーキ力を小さくするよう変更して制御信号を出力させることになるため、制御の迅速化を図ることができる。
【0041】
本発明の第3の実施の形態を図9,図10を参照して第1の実施の形態との相違部分を中心に以下に説明する。第3の実施の形態は、図1に示される車輪個々にブレーキ液圧を変調できる液圧制御弁58,60,62,64の代りに、出力が変調可能なブースタ(ブレーキ力発生手段)160を用いた点が主たる相違点である。
第3の実施の形態のブレーキ制御装置は、ブレーキペダル10とマスタシリンダ12との間に介在されて、マスタシリンダ12の2個の加圧室にそれぞれ、ブレーキペダル10の踏込み力に対応する液圧を、ブレーキペダル10の踏込み力を助勢しつつ発生させるブースタ160を有しており、該ブースタ160は、上記したようにその出力を制御装置100からの信号で変調することにより、マスタシリンダ12から発生させる液圧を変調させるようになっている(このブースタ160については実開昭60−134067号公報、実開昭60−134068号公報および実開昭60−134069号公報参照)。
【0042】
マスタシリンダ12の一方の加圧室は、左前輪22(図9においては図示略)に設けられたブレーキのフロントホイールシリンダ26と右後輪40(図9においては図示略)に設けられたブレーキのリヤホイールシリンダ44に接続されており、他方の加圧室は、右前輪24(図9においては図示略)に設けられたブレーキのフロントホイールシリンダ28と左後輪38(図9においては図示略)に設けられたブレーキのリヤホイールシリンダ42に接続されている。後輪38,40用の液通路にはプロポーショニングバルブ46がそれぞれ設けられている。
【0043】
なお、符号162は、マスタシリンダ12からホイールシリンダ26,28,42,44への液圧を必要に応じて遮断しつつホイールシリンダ26,28,42,44の液圧を減圧および増圧等させるABS用アクチュエータであり、該ABS用アクチュエータ162は、例えば、共通のブレーキ配管系統とされたホイールシリンダ26,44に対し同時に制御を行い、これらとは別に、共通のブレーキ配管系統とされたホイールシリンダ28,42に対し同時に制御を行う。
【0044】
また、第1の実施の形態と同様、ブレーキペダル10の踏込み力を検出する操作量検出手段としての踏力検出装置114、左右の前輪22,24および後輪38,40の各回転速度を検出する車輪速センサ126,128,130,132(図9においては図示略)等が設けられている。
第3の実施の形態のブレーキ制御装置は、第1の実施の形態に対して、上記ブースタ160を用いる点が主に相違しているため、図10に示すように、車輪回転抑制ルーチンにおいて、目標減速度一致制御手段102Aが、目標減速度Grと実際の車体減速度Gとの比に応じてブースタ160の出力を変更する制御信号を選択制御手段102Cに出力し、該目標減速度一致制御手段102Aの制御信号が選択制御手段102Cで選択された場合には、該制御信号によってブースタ160に出力を行わせるようになっている。
また、ステップSA9の車輪荷重の決定およびステップSA10の制動液圧のフィードバック制御は廃止され、加えて、ステップSA1の代りに、該ステップSA1から車高および車体減速度の読み込みを削除して車輪速度の読み込みを加えたステップSA101と、該ステップSA101で検出された車輪速度から車体減速度Gを演算するステップSA102とを実行するようになっている。
【0045】
ここで、第3の実施の形態においては、各目標減速度Grすなわちブレーキペダル10の各踏込み力に一対一で対応するブースタ160の基準の出力特性があらかじめ設定されマップとして制御装置100に記憶されており、イグニッションキーがONされるとこの設定に初期設定される。
そして、第1の実施の形態と同様に、目標減速度一致制御手段102Aは、車輪回転抑制ルーチンのステップSA3において、ABS制御が実行されている場合にONされるABSフラグがON(ABSフラグ=1)であるかOFF(ABSフラグ=0)の判定を行う。
【0046】
ここで、イグニッションスイッチがONにされると同時に、スリップ率制御手段102Bでは、車輪速センサ126,128,130,132からの出力である各車輪速と模擬車体速との関係に基づいて各車輪22,24,38,40のスリップ率を検出演算し、そして、該スリップ率が予め設定された所定値を越えた車輪がある場合に、該車輪について該スリップ率を予め設定された許容範囲内に収めるように、ABS用アクチュエータ162を制御するとともに、ABS用アクチュエータ162を用いることなくスリップ率を予め設定された許容範囲内に収めるような出力が得られるようにブースタ160の出力を制御する制御信号を選択制御手段102Cに出力するABS制御を実行する。
【0047】
そして、目標減速度一致制御手段102Aにおいては、ステップSA3でABSフラグがONされていなければ、実際の車体減速度Gが目標減速度Grの95%以下であるか否かの判定が行われ、95%以下であればステップSF4の判定結果がYESとなってステップSF7が実行され、ブースタ160の基準の出力特性に対する実際の出力特性の係数値がその直前の値に対し1%増加され、結果として、ブースタ160の実際の出力特性がその直前の出力特性に対し1%増加されるように変更して、この新たな出力特性に応じたブースタ160の出力を示す制御信号を選択制御手段102Cに出力させる。
なお、上記したブースタ160の出力特性とは、入力に対するブースタ160の出力特性のことであり、ブレーキペダル10からの各入力に一対一で対応する出力(同じ入力に対し得られる出力)が、その直前のものに対し、すべて1%ずつ増やされるように出力特性を全体として変化させるのである。
【0048】
ステップSF4において実際の車体減速度Gが目標減速度Grの95%より大きい場合にはステップSF5が実行され、実際の車体減速度Gが目標減速度Grの105%以上であるか否かの判定が行われる。目標減速度Grの105%以上であればステップSF5の判定がYESとなってステップSF8が実行され、ブースタ160の基準の出力特性に対する実際の出力特性の係数値がその直前の値に対し1%減少され、結果として、ブースタ160の実際の出力特性がその直前の出力特性に対し1%減少するように、言い換えればブレーキペダル10からの各入力に一対一で対応する出力が、その直前のものに対し、すべて1%ずつ減らされように出力特性を全体として変更して、この新たな出力特性に応じたブースタ160の出力を示す制御信号を選択制御手段102Cに出力させる。
【0049】
実際の車体減速度Gが目標減速度Grの95%より大きく、105%より小さい場合にはステップSF6が実行され、ブースタ160の基準の出力特性に対する実際の出力特性の係数値がその直前の値に維持され、結果としてブースタ160の出力特性はその直前の状態が維持されるよう制御する制御信号を選択制御手段102Cに出力させる。
そして、この実施の形態において、目標減速度一致制御手段102Aは、ステップSA3の判断において、ABSフラグがONされている場合すなわちスリップ率制御手段102Bにより、車輪22,24,38,40のいずれかに対してABS制御が行われている場合には、ステップSF6に進み、ブースタ160の基準の出力特性に対する実際の出力特性の係数値がその直前の値に維持され、結果としてブースタ160の出力特性はその直前の状態が維持され、この出力特性に応じたブースタ160の出力を示す制御信号を選択制御手段102Cに出力させる。
【0050】
そして、選択制御手段102Cが、目標減速度一致制御手段102Aから出力される上記制御信号を入力させることになるが、これとは別に、車輪22,24,38,40にスリップ率が予め設定された所定値を越えたものがある場合、このような車輪についてスリップ率制御手段102Bからスリップ率を許容範囲内に収めるようにブースタ160の出力を示す制御信号も入力させており、これらの制御信号のうちブースタ160の出力が小さい一方を選択してブースタ160へ出力させる。
このような構成の第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
その上、前後Gセンサおよび車高センサを削除することができる。
【0051】
次に、本発明の第4の実施の形態を図11を参照して第3の実施の形態との相違部分を中心に以下に説明する。
第4の実施の形態においては、図11に示すように、車輪回転抑制ルーチンにおいて、目標減速度一致制御手段102Aは、ステップSA3においてスリップ率制御手段102BによりABS制御が行われているか否かの判定を行うに先立って、ステップSF5を実行して、目標減速度Grより実際の車体減速度Gが所定の比率以上、具体的には105%以上に大きいか否かの判定を行い、目標減速度Grより実際の車体減速度Gが所定の比率以上に大きい場合は、ステップSF8を実行し、ブースタ160の基準の出力特性に対する実際の出力特性の係数値がその直前の値に対し1%減少させる。他方、目標減速度Grより実際の車体減速度Gが所定の比率以上に大きくない場合は、ステップSA3を実行する。なお、この変更にともなって、上記ステップSA3において、ABSフラグがONされていないと判定され、ステップSF4で実際の車体減速度Gが目標減速度Grの95%以下でない場合は、ステップSF6に進んで摩擦係数μはそれまで通りの値に決定されることになる。
【0052】
これにより、目標減速度一致制御手段102Aは、目標減速度Grより実際の車体減速度Gが所定の比率以上に大きい場合には、スリップ率制御手段102BによりABS制御が行われているか否かとは無関係に、ブースタの出力特性を小さくする、すなわちブレーキペダル10の操作量に対し発生させるブレーキ力を小さくするよう変更して制御信号を出力させることになるため、制御の迅速化を図ることができる。
【0053】
本発明の第5の実施の形態を図12,図13を参照して第1の実施の形態との相違部分を中心に以下に説明する。第5の実施の形態は、第1の実施の形態に対し制御内容が一部異なるものである。
すなわち、この第5の実施の形態においては、図13に示すように、各目標減速度Grすなわちブレーキペダル10の各踏込み力に一対一で対応する基準の制動液圧の出力特性があらかじめ初期設定されマップとして制御装置100に記憶されている。
また、ステップSA9の車輪荷重の決定は廃止され、加えて、ステップSA1の代りに、該ステップSA1から車高および車体減速度の読み込みを削除して車輪速度の読み込みを加えたステップSA101と、該ステップSA101で検出された車輪速度から車体減速度Gを演算するステップSA102とを実行するようになっている。
【0054】
そして、車輪回転抑制ルーチンにおいて目標減速度一致制御手段102Aは、ステップSG4で実際の車体減速度Gが目標減速度Grの95%以下であるか否かの判定が行われ、95%以下であればステップSG4の判定結果がYESとなってステップSG7が実行され、基準の制動液圧の出力特性に対する実際の制動液圧の出力特性の係数値がその直前の値に対し1%増加され、結果として、実際の制動液圧の出力特性がその直前の制動液圧の出力特性に対し1%増加される。
なお、上記した制動液圧の出力特性とは、入力に対する制動液圧の出力特性のことで、ステップSG7においては、ブレーキペダル10からの各入力に一対一で対応する制動液圧の出力特性(同じ入力に対し得られる出力)が、その直前のものに対し、すべて1%ずつ増やされるように制動液圧の出力特性を全体として変更させる。
【0055】
実際の車体減速度力Gが目標減速度Grの95%より大きい場合にはステップSG5が実行され、実際の車体減速度Gが目標減速度Grの105%以上であるか否かの判定が行われる。目標減速度Grの105%以上であればステップSG5の判定がYESとなってステップSG8が実行され、基準の制動液圧の出力特性に対する実際の制動液圧の出力特性の係数値がその直前の値に対し1%減少され、結果として、実際の制動液圧の出力特性がその直前の制動液圧の出力特性に対し1%減少されるように、言い換えればブレーキペダル10からの各入力に一対一で対応する制動液圧が、その直前のものに対し、すべて1%ずつ減らされように制動液圧の出力特性を全体として変更させる。
【0056】
実際の車体減速度Gが目標減速度Grの95%より大きく、105%より小さい場合にはステップSG6が実行され、基準の制動液圧の出力特性に対する実際の制動液圧の出力特性の係数値がその直前の値に維持され、結果として制動液圧の出力特性はその直前と同じ状態に維持される。
そして、この実施の形態において、目標減速度一致制御手段102Aは、ステップSA3の判断において、ABSフラグがONされている場合すなわちスリップ率制御手段102Bにより、車輪22,24,38,40のいずれかに対してABS制御が行われている場合には、ステップSG6に進み、基準の制動液圧の出力特性に対する実際の制動液圧の出力特性の係数値がその直前の値に維持され、結果として制動液圧の出力特性はその直前の状態が維持される。
【0057】
以上により、目標減速度一致制御手段102Aは、実際の車体減速度Gが目標減速度Grの95%以下の場合、係数値がその直前の値に対し1%増加され、その結果、同じ目標減速度Grに対する制動液圧Pを高く設定することになる。
また、実際の車体減速度Gが目標減速度Grの105%以上の場合には、係数値がその直前の値に対し1%減少され、その結果、同じ目標減速度Grに対する制動液圧Pを低く設定することになる。
さらに、実際の車体減速度Gが目標減速度Grの95%より大きく目標減速度Grの105%より小さい場合には、係数値がその直前の値に維持され、その結果、同じ目標減速度Grに対する制動液圧Pの関係が直前の関係に維持されるよう設定することになる。
加えて、ステップSA3の判断において、ABSフラグがONされている場合にも、係数値を変更せず、同じ目標減速度Grすなわちブレーキペダル10の操作量に対する制動液圧Pすなわち発生させようとするブレーキ力の関係が直前の関係に維持されるよう設定することになる。
【0058】
そして、目標減速度一致制御手段102Aは、上記のようにして設定された各車輪毎の制動液圧Pを示す制御信号を選択制御手段102Cに出力する。
そして、目標減速度一致制御手段102Aは、上記のようにして設定された各車輪毎の制動液圧Pを示す制御信号を選択制御手段102Cに出力する。
すると、ステップSA10が実行され、選択制御手段102Cが、目標減速度一致制御手段102Aから各車輪22,24,38,40毎に出力される上記制御信号を入力させることになるが、これとは別に、車輪22,24,38,40にスリップ率が予め設定された所定値を越えたものがある場合、このような車輪についてスリップ率制御手段102Bからスリップ率を許容範囲内に収めるように出力された制御信号も入力させており、各車輪22,24,38,40毎に、これらの制御信号のうち一方を選択して液圧制御弁58〜64へ出力させる制動液圧決定ルーチンを実行する。
【0059】
すなわち、第1の実施の形態と同様に、車輪22,24,38,40のうち対応するものに対してのABS制御が実行されているか否かを判定し(ステップSC1)、ABS制御が実行されている場合には、目標減速度一致制御手段102Aおよびスリップ率制御手段102Bのうち発生させようとするブレーキ力すなわち制動液圧Pが小さい方の制御信号を選択し(ステップSC2)、ABS制御が実行されていない場合には、目標減速度一致制御手段102Aから出力される制御信号を選択する(ステップSC3)。このような制動液圧決定ルーチンをすべての車輪22,24,38,40について実行する。
【0060】
そして、選択制御手段102Cでは、上記制動液圧決定ルーチンにおいて選択された各車輪22,24,38,40毎の制御信号をフィードバック制御手段102Dに出力させる。すると、該フィードバック制御手段102Dは、選択された制御信号で示される各車輪22,24,38,40毎の制動液圧Pが各ホイールシリンダ26,28,42,44に供給されるように液圧制御弁58〜64のソレノイドの励磁電流の大きさを各別にフィードバック制御する。すなわち、液圧センサ118〜124によって検出されるホイールシリンダ26,28,42,44に供給される各液圧と各車輪22,24,38,40毎に設定された制動液圧Pとが各対応毎に比較され、各車輪22,24,38,40毎に設定された制動液圧Pが実際に得られるように電流をフィードバック制御するのである。
このような構成の第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
その上、前後Gセンサおよび車高センサを削除することができる。
【0061】
次に、本発明の第6の実施の形態を図14を参照して第5の実施の形態との相違部分を中心に以下に説明する。
第6の実施の形態においては、車輪回転抑制ルーチンで目標減速度一致制御手段102Aが、ステップSA3においてスリップ率制御手段102BによりABS制御が行われているか否かの判定を行うに先立って、ステップSG5を実行して、目標減速度Grより実際の車体減速度Gが所定の比率以上、具体的には105%以上に大きいか否かの判定を行い、目標減速度Grより実際の車体減速度Gが所定の比率以上に大きい場合は、ステップSG8を実行し、基準の制動液圧の出力特性に対する実際の制動液圧の出力特性の係数値をその直前の値に対し1%減少させる。他方、目標減速度Grより実際の車体減速度Gが所定の比率以上に大きくない場合は、ステップSA3を実行する。なお、この変更にともなって、上記ステップSA3において、ABSフラグがONされていないと判定され、ステップSG4で実際の車体減速度Gが目標減速度Grの95%以下でない場合は、ステップSG6に進んで摩擦係数μはそれまで通りの値に決定されることになる。
【0062】
これにより、目標減速度一致制御手段102Aは、目標減速度Grより実際の車体減速度Gが所定の比率以上に大きい場合には、スリップ率制御手段102BによりABS制御が行われているか否かとは無関係に、制動液圧の出力特性を小さくする、すなわちブレーキペダル10の操作量に対し発生させるブレーキ力を小さくするよう変更して制御信号を出力させることになるため、制御の迅速化を図ることができる。
なお、以上の第1〜第6の実施の形態としては、ブレーキ操作量としてブレーキペダル10の踏込み力を用いて目標減速度を設定する場合を例にとり説明したが、ブレーキ操作量としてブレーキペダル10の踏込み量を検出して、図15に示すブレーキペダル10の踏込み量と目標減速度との関係から目標減速度を設定するようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載のブレーキ制御装置によれば、ブレーキペダルの操作量に応じた目標減速度と実際の車体減速度が一致するようにブレーキ力を制御する制御信号を出力する目標減速度一致制御手段に加えて、車輪のスリップ率を許容範囲内に収めるようにブレーキ力を制御する制御信号を出力するABS制御を行うスリップ率制御手段を設けており、しかも、選択制御手段は、スリップ率制御手段でABS制御が行われている場合、目標減速度一致制御手段およびスリップ率制御手段のうち発生させようとするブレーキ力が小さい方の制御信号を選択してブレーキ力発生手段に出力させることになる。よって、いずれかの車輪がロック傾向となると、スリップ率制御手段の制御信号が、発生させようとするブレーキ力が小さくなることで選択されることになって、車輪のスリップ率を許容範囲内に収めるようにブレーキ力が制御されることになる。
したがって、車両の挙動を安定化させることができる。
【0064】
また、スリップ率制御手段の制御信号が採用されている間に、ABS作動で実際の車体減速度が目標減速度に達しないことに起因して、目標減速度一致制御手段の制御信号が、ブレーキペダルの操作量に対しブレーキ力を増大させる方向に更新されてしまい、ロック傾向が回避されてスリップ率制御手段のABS制御が停止されスリップ率制御手段の制御信号から目標減速度一致制御手段の制御信号に切り換えられたときに不要にブレーキ力を大きくするよう制御されてしまうことが防止される。
【0065】
本発明の請求項2記載のブレーキ制御装置によれば、目標減速度一致制御手段は、目標減速度より実際の車体減速度が大きい場合には、スリップ率制御手段によりABS制御が行われているか否かとは無関係に、ブレーキペダルの操作量に対し発生させようとするブレーキ力を小さくするよう変更して制御信号を出力させることになるため、制御の迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のブレーキ制御装置の第1の実施の形態の構成図である。
【図2】 本発明のブレーキ制御装置の第1の実施の形態の制御装置に格納された車輪回転抑制ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】 本発明のブレーキ制御装置の第1の実施の形態の制御装置に格納された制動液圧決定ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】 本発明のブレーキ制御装置の第1の実施の形態の制御装置に格納されたABSフラグ操作ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】 本発明のブレーキ制御装置の第1の実施の形態の制御装置に格納されたブレーキペダルの踏込み力と目標減速度との関係を示すグラフである。
【図6】 本発明のブレーキ制御装置の第1の実施の形態の制御装置に格納されたABSフラグ操作ルーチンの他の例を示すフローチャートである。
【図7】 本発明のブレーキ制御装置の第1の実施の形態の制御装置に格納されたABSフラグ操作ルーチンのさらに他の例を示すフローチャートである。
【図8】 本発明のブレーキ制御装置の第2の実施の形態の制御装置に格納された車輪回転抑制ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】 本発明のブレーキ制御装置の第3の実施の形態の構成図である。
【図10】 本発明のブレーキ制御装置の第3の実施の形態の制御装置に格納された車輪回転抑制ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】 本発明のブレーキ制御装置の第4の実施の形態の制御装置に格納された車輪回転抑制ルーチンを示すフローチャートである。
【図12】 本発明のブレーキ制御装置の第5の実施の形態の制御装置に格納された車輪回転抑制ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】 本発明のブレーキ制御装置の第5の実施の形態の制御装置に格納されたブレーキペダルの操作量と制動液圧との関係を示すグラフである。
【図14】 本発明のブレーキ制御装置の第6の実施の形態の制御装置に格納された車輪回転抑制ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】 本発明のブレーキ制御装置の第1〜第6の実施の形態の制御装置に格納可能なブレーキペダルの踏込み量と目標減速度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ブレーキペダル
58,60,62,64 液圧制御弁(ブレーキ力発生手段)
102A 目標減速度一致制御手段
102B スリップ率制御手段
102C 選択制御手段
102D フィードバック制御手段
114 踏込力検出装置(操作量検出手段)

Claims (2)

  1. ブレーキペダルの操作量を検出する操作量検出手段と、
    制御信号により制御されてブレーキ力を発生させるブレーキ力発生手段と、
    前記操作量検出手段で検出されたブレーキペダルの操作量に応じた目標減速度を設定し実際の車体減速度が目標減速度に一致するようにブレーキ力を制御する制御信号を出力する目標減速度一致制御手段と、
    を有するブレーキ制御装置において、
    車輪のスリップ率を検出演算するとともに該スリップ率が所定値を越えた場合に、該スリップ率を許容範囲内に収めるようにブレーキ力を制御する制御信号を出力するABS制御を行うスリップ率制御手段と、
    該スリップ率制御手段により前記ABS制御が行われているか否かを判定するとともに、該ABS制御が行われている場合、前記目標減速度一致制御手段および前記スリップ率制御手段のうち発生させようとするブレーキ力が小さい方の制御信号を選択して前記ブレーキ力発生手段に出力させる選択制御手段と、
    を具備し、
    前記目標減速度一致制御手段は、前記スリップ率制御手段により前記ABS制御が行われているか否かの判定を行い、該ABS制御が行われている場合には、実際の車体減速度を目標減速度に一致させようとせずに前記ABS制御が行われる前のブレーキペダルの操作量と発生させようとするブレーキ力との関係を維持して制御信号を出力することを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記目標減速度一致制御手段は、目標減速度より実際の車体減速度の絶対値が所定の比率以上に大きいか否かの判定を行い、目標減速度より実際の車体減速度の絶対値が所定の比率以上に大きい場合は、前記スリップ率制御手段により前記ABS制御が行われているか否かの判定を行わずにブレーキペダルの操作量と発生させようとするブレーキ力との関係を、ブレーキペダルの操作量に対し発生させようとするブレーキ力を小さくするよう変更して制御信号を出力させ、目標減速度より実際の車体減速度の絶対値が所定の比率より小さい場合は、前記スリップ率制御手段により前記ABS制御が行われているか否かの判定を行うことを特徴とする請求項1記載のブレーキ制御装置。
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