JP4003488B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体発光素子を用いたカラー表示用の照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カラー表示可能なプロジェクタでは、回転式のカラーフィルタ等で白色光を3原色に時分割し、それに同期してライトバルブを駆動し、色毎の光を変調してカラー画像を形成する方式が採用されている。この方式では、高輝度キセノン、メタルハライド、高圧水銀灯ランプなどの白色光を照射する光源が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この方式では、カラーフィルタで、白色光を3原色に時分割し、各色の光束を出力するため、混色が起こり易く、それを防止するために色切り換えの部分を遮光するとコントラストが低下する。また、カラーバランスを取るのが難しく、輝度の変更や、カラーバランスをユーザの好みに合わせて調整することが難しい。
【0004】
さらに、アーク光源は、高圧電源の印加が必要なため、大きな電源ユニットが必要であり、プロジェクタの小型化を図る際の障害となっている。また、アーク光源は、寿命が1500時間程度であり、ランプ交換の頻度が高く、ランニングコストが高い。さらに、劣化によって出力が変化するため画面の明るさをその都度、調整する必要もある。
【0005】
これに対し、LED(Light Emitting Diode、発光ダイオード)素子やEL(Electroluminescence、エレクトロルミネセンス)素子などの半導体素子を光源とすると、赤色、緑色、青色をそれぞれ所望のタイミングで、所望の時間だけ間歇発光できる照明装置を提供することができる。しかしながら、現状では、半導体光源は万能ではなく、色により特性およびコストの点で偏差があり、例えば、比視感度などを考慮すると、他の色に比べて緑色の半導体素子は輝度や出力(光量)が不足する。
これを補うために、個数を増やしたり、あるいは点灯時間を長くすることも可能であるが、個数を増やすと、その色の半導体光源の面積が大きくなって光路のバランスが狂ったり、コストが大幅にアップする要因となる。また、点灯時間を延ばせば、他の色の点灯時間が削減されることになるので、明るい画像を得られ難くなったり、解像度が低下する要因となる。
【0006】
そこで、本発明においては、長寿命で、ランニングコストが低く、さらに十分な光量で照射でき、明るく高画質なカラー画像を表示できる照明装置およびプロジェクタを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明においては、光源寿命が長く、色によっては十分な輝度の光を出力可能な半導体発光素子と、望む色の光を十分な強度あるいは光量で供給可能なアーク光源とを組み合わせたハイブリッド型の照明装置を提供する。すなわち、本発明の照明装置は、特定の色の光束を出力する少なくとも1種類の半導体発光素子を備えた第1の光源と、アーク光源を備え、当該アーク光源から少なくとも1種類の色の光束を出力する第2の光源と、第1および第2の光源から出力された光束を合成する手段と、第1または第2の光源から出力される赤色、緑色および青色の光束を異なるタイミングで照射可能な制御部とを有することを特徴としている。
【0008】
この照明装置であれば、アーク光源により、半導体発光素子では輝度や光量が確保し難い色の光を補うことで、全ての色の光を十分な強度で出力することができる。その一方で、緑色のように、比視感度が低い色の光を含めた全ての色の光を半導体発光素子により供給しようとする照明装置よりも、低コストで製造できる可能性があり、緑色の光量も十分に確保することができる。なぜなら、アーク光源は、緑色の単色か、あるいは限られた色の光を出力(照射)できれば良いので、波長領域の狭いアーク光源であっても本発明のハイブリッド型の照明装置を構成するのに十分だからである。さらに、波長領域の狭いアーク光源であれば、種々のアーク光源の中から選択できる幅が広がる。また、アーク光源の長波長側の出力は、半導体光源でカバーできるので、低圧ランプにすることが可能であり、アーク光源の耐久性を向上でき、ランニングコストを抑えられる。さらに、短波長側の出力も半導体光源でカバーできるので、短波長側の出力も削減したり、フィルタなどによりカットすることができる。したがって、照明装置によって照らされるライトバルブの耐久性を向上できる。このように、照明装置をハイブリッド化し、アーク光源から出力が要求される色を限定することによるアーク光源のメリットは多い。
【0009】
一方、アーク光源と半導体発光素子とをハイブリッド化することにより、半導体光源としてのメリットは十分に活かすことができる。すなわち、半導体発光素子の点灯時間を調整することにより、照明装置から出力される光のカラーバランスを変更することは極めて容易となる。したがって、アーク光源の出力が低下した場合でも、半導体発光素子の側で所望の色バランスを実現できる。また、半導体発光素子の発光周波数を300Hz程度あるいはそれ以上に高くすることにより、サッケード現象時のカラーブレイクアップも低減することができる。
【0010】
また、ライトバルブがオン時間内においても、半導体発光素子を間歇発光させることで、光源の側の温度上昇を抑える制御も可能となる。間歇発光させても、光量積分により十分な輝度を確保でき、輝度が不足する色についてはアーク光源からの出力を利用できる。
【0011】
このように、本発明の照明装置は、間歇発光によりカラーバランスや光量の高精度な制御が可能な半導体発光素子を備えた第1の光源と、高レベルな制御は不可能であるが、所望の色の強い光を供給可能なアーク光源を備えた、連続発光(常時発光)タイプの第2の光源とを組み合わせたハイブリッドの照明装置である。そして、単に、半導体発光素子で十分な強度が得られない色の光をアーク光源で補償するだけでなく、アーク光源の寿命を延ばし、また、ライトバルブの寿命を延ばすという、効果を得ることができる照明装置である。したがって、種類の異なる光源を備えたことによるコストアップに対し、比視感度の低い色の半導体発光素子の数を低減できるコストダウンの効果や、アーク光源などの耐久性を向上できることによるコストダウンの効果を加味すると、ハイブリッド化により、所望のカラーバランスで明るい光を出力することができる低コストの照明装置を提供することが可能となる。
【0012】
したがって、本発明の照明装置を用いて、この照明装置から出力される各色の光束に基づいて画像を形成するライトバルブと、形成された画像を投射する投射レンズとを設けることで、明るく高画質なカラー画像を表示でき、低コストなプロジェクタを提供できる。
【0013】
ハイブリッド型の照明装置においては、第1の光源と第2の光源から各々異なる色の光束を出力するようにしても良い。半導体発光素子がLEDであれば、第2の光源から、LED素子では比視感度が低い緑色の光を出力することにより、低コストでカラーバランスの良い光を出力する照明装置を提供できる。また、半導体発光素子を備えた第1の光源と、アーク光源を備えた第2の光源とから、少なくとも1つの同じ色の光束を出力するように構成することも可能である。例えば、LED素子では比視感度が低い緑色の光をアーク光源と、半導体発光素子により出力することにより、緑色の光の強度も半導体発光素子で制御し、より高度にカラーバランスを調整でき、また、アーク光源の光量の変化も半導体発光素子で制御できる。その一方で、比視感度が低い色の光を半導体発光素子からも、アーク光源からの光に影響を与える程度は出力する必要があるので、コストは増加する。
【0014】
アーク光源は、単色の光源でも良いが、白色光源を用いて、出力された白色光を色フィルタにより各色の光に時分解しても良い。白色光源から単色を得ようとすれば、特定のタイミングで特定の色の光束を出力し、他のタイミングでは遮断するフィルタを採用できる。色フィルタとして回転駆動されるフィルタを採用する場合は、特定の色の光束を通過するフィルタ部と、遮光部とを配置することで、上述した制御部を介して、所望の色のみを、所望のタイミングで出力することができる。これにより、半導体発光素子では不足する色の光を、半導体発光素子で制御可能な範囲で適当な量だけバックアップすることにより、上述した半導体発光素子のメリットを活かしたハイブリッドな照明装置を提供できる。
【0015】
さらに、アーク光源の光量の変動を積極的に半導体発光素子で補償する場合は、制御部で、第1および第2の光源の出力をモニタリングして出力調整することができる。これにより、さらに良好なカラーバランスを維持できる。
【0016】
上述したように、第1の光源の半導体発光素子としては、LED素子が現状では最も一般的であり、本発明の照明装置により、LED素子のうち、比視感度の高い赤色および青色のLED素子を有効に活用した照明装置を提供できる。すなわち、LED素子を用いた照明装置は、緑色のLED素子の比視感度が低いために、赤色および青色のLED素子は十分な性能を備えているにも関わらず実用化が難しかったが、本発明においてハイブリッド化することにより、プロジェクタの光源などとして、実際に利用することができるLED素子を光源として用いた照明装置を提供できる。また、半導体発光素子は、LED素子に限らず、有機EL素子または無機EL素子を用いることも有用である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1に、本発明の照明装置10と、それを備えたプロジェクタ1の概略構成を示してある。このプロジェクタ1は、照明装置10と、この照明装置10から出射される赤色の光束71R、緑色の光束71Gおよび青色の光束71Bを合成するダイクロイックプリズム40と、各々の色の光を画像信号により変調する透過型の液晶パネル(LCD)のライトバルブ60と、このライトバルブ60により変調された光束73をスクリーン65に投射し、カラー画像をスクリーン65の上に形成する投射レンズ62とを備えている。
【0018】
照明装置10は、LED素子を用いた第1の光源20と、アーク光源を用いた第2の光源30とを有するハイブリッド型である。さらに、これらの光源20および30から出力された光束を共通の光路上に導く光合成プリズム(キュービックプリズム)40と、この光合成プリズム40へ光源20および30から出力される各色の光束のタイミングを制御する制御部50とを備えている。
【0019】
第1の光源20は、半導体発光素子としてLED素子を採用しており、赤色の光束71Rを出力する複数のLED素子21Rと、青色の光束71Bを出力する複数のLED素子21Bとが光合成プリズム40の入力面41および42にそれぞれ対向するように平面的に配置されている。
【0020】
第2の光源30には、白色光71を出力するキセノンアークランプ31を光源として採用し、このランプ31と光合成プリズム40の入力面43との間に白色の光束70を時分解して特定の色の光束を取り出す色フィルタ32が設けられている。色フィルタ32は、図2に示すように、円盤状で中心33をモータ38により回転駆動することにより光束を色分解するフィルタである。本例では、白色光70から緑色の光束71Gを取り出すフィルタ部34Gと、光束70を遮断する遮光部35とが設けられており、この色フィルタ32が回転する周期の一定期間にわたり、第2の光源30からは緑色の光束71Gが出力される。
【0021】
制御部50は、第1の光源20のLED素子21RおよびLED素子21Bの点灯または点滅するタイミングをコントロールするドライバ51と、このドライバ51と色フィルタ32を回転駆動するモータ38のドライバ37とに同期信号φ2を出力するタイミングジェネレータ53が設けられている。このタイミングジェネレータ53からの同期信号φ2は、ライトバルブ60のドライバ61にも供給されている。
【0022】
したがって、このタイミングジェネレータ53によりライトバルブ60、第1の光源20および第2の光源30が同期して制御される。このため、第1の光源20から出力される光束71Rおよび71B、および第2の光源30から出力される光束71Gのタイミングに合わせてライトバルブ60は各色の画像データφ1で駆動され、各色の光71R〜71Bを変調する。その結果、各々の色の画像がスクリーン65に投影され、フルカラーの画像が出力されることになる。
【0023】
本例の照明装置10は、さらに、合成プリズム40で合成された光束71R〜71Bが出力されライトバルブ60に至る光路上に配置されたフォトセンサー58を備えている。このセンサー58はライトバルブ60に入力される光束71R〜71Bの強度をモニタすることが可能であり、その結果によりコントローラ59を介して第1の光源20および第2の光源30をフィードバック制御する。このため、所望のカラーバランスを設定しておけば、そのカラーバランスに設定されるように第1の光源10および/または第2の光源20から出力される各色の光束71R〜71Bの光量を自動的に調整できる。たとえば、第1の光源20であれば、LED素子21Rまたは21Bでは、それぞれの発光時間(開口時間)、発光パワーまたは発光個数を調整することができる。第2の光源30であれば、キセノンアークランプ31の電圧を、ランプ用電源のバラスト39などの手段により調整することで強度を制御できる。
【0024】
本例の照明装置10は、第1の光源20ではLED素子21Rおよび21Bを用い、第2の光源30ではアーク光源31を用いているので、2種類の光源を使したハイブリッドタイプの照明装置である。そして、第1の光源20および第2の光源30から全ての色の光束を出力するのではなく、第1の光源20からは赤色の光束71Rと、青色の光束71Bとを出力し、第2の光源30からは緑色の光束71Gを出力している。したがって、アーク光源31から、LED素子では輝度や光量が確保し難い緑色の光束71Gを補うことができる。このため、本例の照明装置10は主にLED素子を利用した照明装置であるが、全ての色の光を十分な強度で出力することができる照明装置となっている。
【0025】
また、第2の光源30では、アーク光源31から、緑色の単色光71Gを出力すればよいので、白色光源であるとしても、緑色の帯域の強度が十分であれば、他の色の帯域の強度は要求されない。したがって、アーク光源31として、緑色の波長領域の出力が高ければ良い光源を選択することが可能である。このため、青色から赤色までの可視領域全体に渡り十分な強度を要求される通常の照明装置用の光源と比較すると、遥かにスペックは緩くなる。このため、十分な発光強度を備えたアーク光源を、低コストで選択できる。本例のキセノンアークランプ31はその一例であり、さらに、赤色の波長を含む長波長領域は不要なので、低圧タイプ、例えば100気圧以下程度のタイプのランプを採用することができる。低圧タイプを採用することにより、ランプ31の劣化を回避でき、ランプ31の寿命を大幅に延長できる。したがって、アーク光源31を用いた照明装置であるといっても、従来のアーク光源のみを利用した照明装置と比較するとランプの寿命は長く、ランプの交換頻度は非常に低くなる。このため、ランニングコストは大幅に低減される。
【0026】
さらに、アーク光源31の発光周波数帯が限られるということは、短波長側も完全にカットできることを意味する。このため、ライトバルブ60に液晶デバイスなど有機系変調素子を用いている場合には、ライトバルブの光劣化を防止でき、ライトバルブの耐久性の向上も実現できる。アーク光源の場合、LED素子などの半導体発光素子と比較すると、出射される光束の波長領域は非常にブロードであり、十分な青色の光を出力しようとすると、それに付随して紫外線あるいは近紫外線の強度も高くなりやすい。したがって、光劣化という問題が発生する。これに対し、本例のハイブリッドタイプの照明装置10であれば、青色の光束71は出力波長領域の狭いLED素子21Bが担当するので、紫外線の出力を極力抑えることができる。
【0027】
このように、本例のハイブリッド型の照明装置10は、従来のアークランプだけを用いた照明装置と比較すると多くのメリットを備えている。さらに、ハイブリッド型であるので、LED素子を用いた照明装置としてのメリットも備えている。すなわち、第1の光源20のLED素子21Rおよび21Bは点灯時間を個別にフレキシブルに制御できる。したがって、第1の光源20では、LED素子21Rおよび21Bが、ライトバルブ60の画像データφ1に同期して点灯するので、間歇発光となり、照明装置の温度上昇を抑制できる。
【0028】
また、本例の照明装置10は、カラーブレイクアップに対しても対処し易い。カラーブレイクアップは、動画のときに移動画像の残像が虹色に色分解されて見える現象であるが、これを防止するには分割時間を短くすることが有効であり、少なくともLED素子21Rおよび21Bで対応している赤色および青色については光のロスとは無関係に時分割を増やし、あるいは分割時間を短くすることができる。したがって、LED素子の発光周波数を300Hz程度あるいはそれ以上に高くすることにより、サッケード現象時のカラーブレイクアップを低減することができる。
【0029】
また、照明装置から出力される光のカラーバランスを変更することは極めて容易となる。すなわち、まず、LED素子のうち、比視感度が低い緑色のLEDに代わってアーク光源31からの光束71Gを得ているので、比視感度の高い赤色のLED素子21Rおよび青色のLED素子21Bからの光束71Rおよび71Bと同程度の光量の光束を簡単に得ることができる。したがって、RGB各色の光量を十分に確保でき、本例の照明装置10をプロジェクタ1の光源とすれば、鮮やかな自然色を表現することができる。そして、LED素子21Rあるいは21Bの発光時間、発光量さらには発光する個数は、フレキシブルに変更できるので、アーク光源31から出力される緑色の光束71Gの可変量は少ないとしても、他の赤色の光束71Rおよび青色の光束71Bの光量を調整することにより、全体のカラーバランスをフレキシブルに設定できる。
【0030】
さらに、このハイブリッド型の照明装置10であると、LED素子21Rおよび21Bを緑色の光束71Gが出力される時間内に同時点灯することにより、所望の時間だけ高輝度の白色を出力することが可能となる。したがって、プロジェクタ1の光源として採用することにより、明るい画面が要求されるプレゼンテーションモードにおいても十分な性能を発揮できる。したがって、本例の照明装置10を採用することにより、シネマモードでは鮮やかな自然色を表現でき、プレゼンテーションモードでは白を交えた、明るい画像を投影することができるプロジェクタ1を提供することが可能となる。
【0031】
なお、第2の光源30のアーク光源は、上記に示したアーク光源であるキセノンアークランプ31に限らず、メタルハライドランプ、超高圧水銀ランプ、白熱ランプ、ハロゲンランプなどであっても良い。さらに、上記では、第1の光源20としてLED素子を例に説明しているが、これに限らず、半導体発光素子として実用化されている無機EL、有機ELなども同様に用いることができる。
【0032】
さらに、上記ではライトバルブ60に透過型の液晶デバイスを例に説明しているが、これに限らず、エバネセント光を抽出する光スイッチングデバイスや、マイクロミラーデバイス等と本発明の照明装置を組み合わせることにより、同様に、低コストで、明るい高品質なカラー画像を、高速で表示できるプロジェクタを提供できる。
【0033】
また、上記のハイブリッド型の照明装置10においては、第1の光源20と第2の光源30からそれぞれ異なる色の光束を出力しているが、半導体発光素子を備えた第1の光源10と、アーク光源を備えた第2の光源20とから、同じ色の光束を出力するように構成することも可能である。例えば、比視感度は低いが適当な量の緑色のLED素子を第1の光源10に用意し、緑色の光束71Gの強度も半導体発光素子にて制御し、より高度にカラーバランスを調整できるようにすることが可能である。また、アーク光源のエージングによる強度低下の補償もし易くなり、全体の光量が低下してしまうことを防止できる。しかしながら、比視感度が低いので、アーク光源からの光束に十分に影響を与える程度にLED素子を用意する必要があるためコストは増加する。
【0034】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の照明装置は、光源寿命が長く、輝度の高い、さらに光量の制御が容易な半導体発光素子と、半導体光源では比視感度が低く十分な強度が得られない色の光を出力することができるアーク光源とを組み合わせたハイブリッドタイプの照明装置である。このため、半導体光源の特性を活かしながら、全ての色の光を十分な強度で出力できる照明装置を提供できる。さらに、アーク光源の負荷が限定されるので、アーク光源の寿命を延ばすことができる等、ハイブリッド化により多くのメリットを持った照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明装置を用いたプロジェクタの概要を示す図である。
【図2】図1に示す第2の光源の色フィルタを模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
10 照明装置
20 第1の光源
21R 赤色のLED素子、21B 青色のLED素子
30 第2の光源
31 アーク光源
32 色フィルタ
33 シャフト、34 フィルタ部、35 遮光部、38 モータ
40 光合成プリズム
50 制御部
51 LEDドライバー
53 タイミングジェネレータ
58 センサー、59 コントローラ
60 ライトバルブ
71R、71G、71B 各色の光束

Claims (12)

  1. 特定の色の光束を出力する少なくとも1種類の半導体発光素子を備えた第1の光源と、
    アーク光源を備え、当該アーク光源から少なくとも1種類の色の光束を出力する第2の光源と、
    前記第1および第2の光源から出力された前記光束を合成する手段と、
    前記第1または第2の光源から出力される赤色、緑色および青色の光束を異なるタイミングで照射可能な制御部とを有する照明装置。
  2. 請求項1において、前記第1の光源と前記第2の光源からそれぞれ異なる色の光束が出力される照明装置。
  3. 請求項1において、前記第1の光源と前記第2の光源から少なくとも1つの同じ色の光束が出力される照明装置。
  4. 請求項1において、前記アーク光源は白色光源であり、前記第2の光源は、白色光を各色の光に時分解する色フィルタを備えている照明装置。
  5. 請求項1において、前記アーク光源は白色光源であり、前記第2の光源は、特定のタイミングで特定の色の光束を出力し、他のタイミングでは光束を遮断する色フィルタを備えている照明装置。
  6. 請求項5において、前記色フィルタは回転駆動されるフィルタであり、特定の色の光束を通過するフィルタ部と、遮光部とが配置されている照明装置。
  7. 請求項1において、前記第2の光源は特定の色の光だけを出射する照明装置。
  8. 請求項1において、前記第1の光源の半導体発光素子は、LED素子である照明装置。
  9. 請求項8において、前記LED素子は赤色および青色の光束を出力する2種類のLEDを備えている照明装置。
  10. 請求項1において、前記半導体発光素子は、有機EL素子または無機EL素子である照明装置。
  11. 請求項1において、前記制御部は、前記第1および第2の光源の出力をモニタリングし、出力を調整する照明装置。
  12. 請求項1に記載の照明装置と、
    この照明装置から出力される各色の前記光束に基づいて画像を形成するライトバルブと、
    前記形成された画像を投射する投射レンズとを有するプロジェクタ。
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