JP4068551B2 - 光源装置およびその駆動方法ならび映像表示装置 - Google Patents

光源装置およびその駆動方法ならび映像表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、光源装置、特に、空間光変調器を照明するための光源装置およびその駆動方法に関する。また、本発明は、そのような光源装置を備える映像表示装置に関する。
投写型映像表示装置、直視型液晶表示装置、HMD(Head Mounted Display)などの映像表示装置では、光源からの光を空間光変調器によって変調して画像を表示する。空間光変調器としては、TN(Twisted Nematic)液晶デバイス、強誘電性液晶デバイス、DMD(Digital Micromirror Device)といったものがある。
TN液晶デバイスは、旋光や複屈折といった性質を利用して、印加する電圧の大きさに応じて偏光の度合いを制御することによって通過する光の明るさを変化させるものである。光の通過率(透過率もしくは反射率)を連続的に制御することができるため、AM(Amplitude Modulation、振幅変調)駆動により階調表現を行うことができる。
強誘電性液晶デバイスは、複屈折を利用して、印加する電圧の極性に応じて2つの偏光状態の間で切替えを行うものである。光の通過率(透過率もしくは反射率)は離散的で、ON状態とOFF状態の2つの状態しかない。このため、通過光の明るさはPWM(Pulse Width Modulation、パルス幅変調)駆動により制御される。つまり、ON状態とOFF状態の時間比率を制御することによって階調を表現する。これは、人間の眼には積分効果があり、光の明滅周期が短ければ、人間には明滅が認識されずに平均化された明るさを感じるという現象を利用した階調表現方法である。
DMDは、画素数分の微小鏡を有しており、印加する電圧の極性に応じて微小鏡の傾きを切替えるものである。制御される微小鏡の傾きは2つの状態(ON状態、OFF状態)しかない。このため、通過光の明るさはPWM駆動により制御される。
上述したように、空間光変調器には、AM駆動により階調表現を行うものと、PWM駆動により階調表現を行うものとがある。ここで、PWM駆動による階調表現方法について具体的に説明しておく。階調を8ビット精度で表現する場合、ビット0に割当てる時間を1スロットと呼ぶこととし、ビット1,2,3,4,5,6,7に割当てる時間をそれぞれ、2,4,8,16,32,64,128スロットとする。つまり、画像更新周期毎に255スロット設け、各スロットに所定のビットを割付け、ビット毎にON,OFF制御する。例えば、最大値255に対してレベル133(=128+0+0+0+0+4+0+1)の明るさを得るには、ビット7,6,5,4,3,2,1,0に相当するスロットにおける状態をそれぞれ、ON,OFF,OFF,OFF,OFF,ON,OFF,ONとすればよい。
次に、空間光変調器を照明する光源について説明する。この種の光源としては、一般に放電ランプが使われているが、最近では、LED(Light Emitting Diode)、LD(Laser Diode)、EL(Electroluminescence)素子などの発光素子を用いた光源も提案されている。例えば、特許文献1には、多数のLEDを光源として用いた投写型映像表示装置が記載されている。LED、LD、EL素子などの発光素子は、放電ランプに比べて、(1)熱線や紫外線の成分を含まず、赤色、緑色、青色などの単色の発光が可能、(2)点灯制御が簡単、(3)応答速度が速い、(4)破裂しない、といった利点がある。ただし、単体の発光光束が小さい、といった欠点もある。
光源としてLED、LD、EL素子などの発光素子を用いた場合の、光源の明るさの調整手法としては、発光光束の制御と発光時間の制御とがある。
先ず、発光光束の制御によって光源の明るさを調整する方法について説明する。LED、LD、EL素子などの発光素子では、駆動電流を増加させることによって発光光束を増加さることができる。つまり、これらの発光素子は、AM駆動によって明るさを制御することができる。しかしながら、このAM駆動によって明るさを調整する場合、発光光束−駆動電流特性は線形とならない。加えて、発光素子によっては、駆動電流によって発光色がずれる現象、いわゆるブルーシフトやレッドシフトと呼ばれる現象が生じる場合がある。したがって、発光特性を把握していなければ、光源の明るさを正確に調整することができない。特に、複数の発光色の発光素子を用いる場合には、各発光素子の色のバランスがずれると、合成した光の色度が所望の値からずれてしまう、という不具合が生じる。
次に、発光時間の制御によって光源の明るさを調整する方法、即ち、PWM駆動による調整方法について説明する。例えば、特許文献2には、PWM駆動によってLEDの明るさを調整する方法が記述されている。PWM駆動による調整方法では、光源を周期的に点灯、消灯するようにし、点灯と消灯の時間比率を変えることにより明るさを調整する。前述したように人間の眼には積分効果があるため、ある程度以下の短い周期で光が点滅する場合、その光の明るさは、その周期における平均値で連続点灯した場合の明るさと等しく感じる。つまり、点灯時間の比率が大きければ明るく、小さければ暗く感じる。PWM駆動による調整方法の場合、光源の応答速度が十分に速ければ、点灯時間の比率で明るさが決まるため、明るさの調整を精確に行うことができる。但し、点滅周期が長く、明るさの変動が人間の眼に認識されると、いわゆるフリッカと呼ばれる不具合を生じる。
図9は、従来のPWM駆動方式の光源装置の回路構成を示すブロック図である。この光源装置は、複数の発光素子C1101〜C1108と、光源制御部C121と、電源C122と、スイッチ回路C123とから構成されている。電源C122は、スイッチ回路C123を介して各発光素子C1101〜C1108に共通に電流を供給する。スイッチ回路C123は、光源制御部C121からの制御信号によってON/OFF制御される。スイッチ回路C123がONになると、発光素子C1101〜C1108が全て点灯する。他方、スイッチ回路C123がOFFになると、発光素子C1101〜C1108が全て消灯する。
図10は、図9に示した従来のPWM駆動方式の光源装置の動作を示すタイミング図である。この例は、光源装置を周期的に点灯させた場合の動作を示したものである。光源制御部C121から供給される制御信号がハイレベルの時に、スイッチ回路C123がONするものとする。スイッチ回路C123は、光源点灯期間の6/8の期間だけON状態とされる。この場合の点灯期間における平均光束は、全発光素子が点灯期間にわたって点灯した場合の6/8の光束となる。このように、点灯時間比率を制御することによって、最大光束に対する光束比率を調整することができる。
映像表示装置における光源の明るさの調整の目的は、(1)電力の消費を軽減するために減光する機能、(2)相異なる色の光を発する複数の光源を用いている場合に、合成光の色度を所望の通りに調整するために各色の光源を調光する機能、(3)光源での変調と、空間光変調器での画素毎の変調とを合わせて所望の空間光変調を行う機能などを持たせることにある。(3)の機能を持たせた例として、特許文献3には、直視型液晶表示装置において、映像信号に応じて光源をAM駆動し、それに対応して液晶デバイスの階調制御を変えて、画質を改善する方法が記述されている。また、特許文献4には、DMDを用いた投写型映像表示装置において、動的に切替える濃度フィルタを放電ランプと共に用いて照明光を変調することによって、DMDに対するPWM制御速度を低減する方法が記述されている。
特開2000−56410号公報 特開2001−272938号公報 特開平6−102484号公報 特開平9−149350号公報
上述したように、光源の明るさを調整する調光には、AM駆動によるものとPWM駆動によるものとがある。しかし、これらAM駆動およびPWM駆動による調光には、以下のような問題がある。
AM駆動による調光においては、発光光束−駆動電流特性が線形とならないこと、発光素子によっては駆動電流によって発光色がずれる現象が生じること、などの理由から、明るさをリニアに調整することは困難である。
PWM駆動による調光においては、AM駆動のものに比べて、簡便、かつ、リニアに明るさを制御することができるものの、強誘電性液晶デバイスやDMDなどのような、PWM駆動によって階調表現を行う空間光変調器を照明する光源への適用は、以下のような理由から困難なものとなっていた。
前述したように空間光変調器には、TN液晶デバイスなどのようにAM駆動によって階調表現するものと、強誘電性液晶デバイスやDMDなどのようにPWM駆動によって階調表現するものとがある。AM駆動により階調表現する空間光変調器を照明する光源を調光する方法としては、AM駆動およびPWM駆動のいずれも適用することができる。しかし、PWM駆動により階調表現する空間光変調器を照明する光源を調光する方法としては、AM駆動はよいが、PWM駆動は不適切である。その理由は、空間光変調器は、PWM駆動されている期間は一定の光束の光で照明されている必要があるためである。つまり、PWM駆動による調光では、点灯期間のうちのある期間(図10の例では、点灯期間の2/8の期間)は発光していないため、この期間は空間光変調器を照明することができず、空間光変調器をPWM駆動しても階調表現を行うことができない。
上記問題の他、PWM駆動による調光では、点灯期間のうちのある期間(図10の例では、点灯期間の6/8の期間)だけ発光するといった、点滅動作が行われるため、その点滅周期の長さによっては、フリッカを生じる、という問題もある。
本発明の目的は、上記問題を解決し、空間光変調器の変調方式に拘わらず、光源の明るさを簡便、かつ、リニアに調整することができる光源装置および駆動方法ならびにそれを用いた映像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の光源装置および駆動方法の特徴は、それぞれが一定の光束を放射する複数の発光素子を選択的に駆動し、少なくとも一つの発光素子の発光タイミングを、発光色が該発光素子と等しい他の発光素子と異ならせるように駆動して点灯の期間にわたって一定の数の発光素子を発光させることにある。
上記の特徴によれば、光源の明るさは、複数の発光素子が全て発光したときの全光束に対する、一定の数の発光素子が発光したときの光束の比である相対光束によって示される。駆動される発光素子の数は点灯期間のどの時点においても一定とされるので、点灯期間中の相対光束は一定とされる。このように、点灯期間のうちのある期間において発光を行う従来の点滅動作とは異なり、点灯の期間にわたって常に一定の相対光束を得られるので、フリッカは発生しない。
また、複数の発光素子には一定の電力が供給されるようになっており、発光素子を駆動する電流や電圧が増減することはない。すなわち、本発明においては、発光素子の明るさは、発光素子を駆動する電流や電圧によって調整するのではなく、同時に駆動する発光素子の数によって調整する。よって、発光素子の発光光束−駆動電流特性が非線形であるために明るさをリニアに調整することができない、といった問題は生じない。また、駆動する電流や電圧によって発光色が変化する発光素子を用いた場合に、明るさを調整しても発光色がずれることもない。
上述した本発明の光源装置および駆動方法において、前記複数の発光素子をそれぞれパルス幅変調(PWM)により駆動して一定の数の発光素子を発光させてもよい。このように構成することで、PWM駆動される空間光変調器への適用が可能な、PWM駆動により調光が行われる光源装置の提供が可能となる。また、点灯の期間において、複数の発光素子が満遍なく選択されて発光されることになるので、各発光素子の発光特性に個体差がある場合の発光特性のばらつきが平均化されることになる。
上記の場合、前記複数の発光素子のそれぞれにおける点滅の周期が、前記点灯の周期と同じであっても、異なっていてもよい。点滅の周期が点灯の周期と異なる場合は、各発光素子のそれぞれにおける発光のタイミングが前後の点灯で異なることになり、点灯の周期のあらゆる位相において発光素子を満遍なく発光させることとなる。よって、PWM駆動される空間光変調器を照明した場合に、特定のビットに相当するスロットで発光する発光素子に偏りがなくなるので、各発光素子の発光特性に個体差があっても空間光変調器における階調表現の線形性が保たれる。
また、上述した本発明の光源装置および駆動方法において、前記複数の発光素子のうちから一定の数の発光素子を選択して発光させてもよい。この場合、前記一定の数の発光素子として選択される発光素子の組み合わせが、前後の点灯で同じであってもよいし、異なっていてもよい。発光素子の組み合わせが前後の点灯で同じ場合は、選択される発光素子が一意に決まるため、光源駆動回路の構成が簡易なものとなる。発光素子の組み合わせが前後の点灯で異なる場合は、複数の点灯の期間にわたって、発光素子が満遍なく選択されて発光されることになる。よって、各発光素子の発光特性に個体差がある場合の発光特性のばらつきが平均化されることになる。
以上の本発明の光源装置および駆動方法において、前記点灯の期間にわたって、少なくとも1つのの発光素子を発光させてもよい。この構成によれば、の発光素子を発光させる分だけ、光源の明るさの調整範囲がシフトする。
上記の場合、前記の発光素子に供給される電力を調整するようにしてもよい。この構成によれば、の発光素子の発光光束を連続的に調整することが可能であり、その光束の調整が光源の明るさに反映される。よって、光源の明るさを連続的に調整することが可能である。
また、前記複数の発光素子の少なくとも1つに供給される電力を調整するようにしてもよい。この構成によれば、各発光素子の発光特性の個体差を補正することが可能となる。加えて、駆動電流や駆動電圧によって色度が変化する発光素子を用いた場合に、各発光素子の色度が一様になるように調整することが可能となる。
本発明の映像表示装置は、上述したいずれかの光源装置と、前記光源装置から放射された光で照明される空間光変調器とを有することを特徴とする。この構成によれば、上述したような特徴を有する光源装置を用いているので、表示画像の明るさを簡便、かつ、リニアに調整することが可能であり、また、フリッカの発生や発光色のずれなども抑制される。
以上説明したように、本発明の光源装置および駆動方法によれば、発光素子の発光光束−駆動電流特性に関係なく、光源の明るさを簡便、かつ、リニアに調整することができるとともに、フリッカの発生や発光色のずれを防止することができる、という効果を奏する。
本発明のうち、PWM駆動が行われるものにおいては、上記効果に加えて、TN液晶デバイスのようなAM駆動の空間光変調器およびDMDや強誘電性液晶デバイスのようなPWM駆動の空間光変調器のいずれにも光源として用いることができる、という効果を奏する。
本発明のうち、発光素子が満遍なく選択されるものにおいては、上記効果に加えて、発光素子の発光特性に個体差があっても、その影響を低減できる、という効果を奏する。
本発明のうち、点灯の周期のあらゆる位相において発光素子を満遍なく発光させるものにおいては、PWM駆動の空間光変調器を照明する場合に、発光素子の発光特性の個体差があっても、階調表現の線形性が保たれる、という効果を奏する。
本発明の映像表示装置によれば、上述した効果を奏する光源装置を備えることで、表示画像の品質に優れた映像表示装置を実現することができる、という効果を奏する。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に、本発明の光源装置を備える映像表示装置の一構成例を示す。この映像表示装置は、光源装置1R、1G、1Bと、照明光学系2と、空間光変調器3と、投写光学系4と、信号処理回路5とから構成される。
光源装置1R、1G、1Bは、本発明の光源装置であって、それぞれ赤色、緑色、青色の光を放射する。光源装置1Rは、赤色の光を発光する複数の発光素子からなる発光素子アレイ11Rと、この発光素子アレイ11Rを駆動する光源駆動回路12Rとからなる。光源装置1Gは、緑色の光を発光する複数の発光素子からなる発光素子アレイ11Gと、この発光素子アレイ11Gを駆動する光源駆動回路12Gとからなる。光源装置1Bは、青色の光を発光する複数の発光素子からなる発光素子アレイ11Bと、この発光素子アレイ11Bを駆動する光源駆動回路12Bとからなる。各発光素子アレイ11R、11G、11Bに用いる発光素子としては、LEDが望ましい。なぜならば、LEDは、(1)赤色、緑色、青色などの単色の発光が可能である、(2)電気的に発光が制御できる、(3)応答時間が数マイクロ秒程度以下であり、人間がフリッカを感じる周期もしくは画像更新周期に対して十分に小さい、といった特徴を有するため、後述する制御が可能になるからである。このような特性を有する発光素子としては、LED以外に、LDやEL素子などがある。
各光源装置1R、1G、1Bから放射された光は、照明光学系2によって、効率よく均一に空間光変調器3に照明される。照明光学系2は、色合成光学系21と、インテグレータ光学系22とからなる。色合成光学系21は、各光源装置1R、1G、1Bからの光がそれぞれ異なる経路で入射し、該入射した光を同一経路上に射出する。色合成光学系21としては、ダイクロイックプリズム、ダイクロイックミラー、あるいはフライアイレンズなどが用いられる。インテグレータ光学系22は、色合成光学系21からの光の、空間光変調器3上における照度分布が均一になるようにするものである。インテグレータ光学系22としては、フライアイレンズ、ロッドレンズ、あるいはライトパイプなどが用いられる。
空間光変調器3は、照明光学系2からの光を空間的に変調する。この変調された光は画像を形成する光束(画像光束)として投写光学系4に入射する。投写光学系4は、空間光変調器3からの画像光束を図示しないスクリーン上へ投写する。
信号処理回路5は、外部から供給される映像信号S1に基づいて空間光変調器3を駆動する。空間光変調器3の駆動に際して、信号処理回路5は、映像信号S1に同期検出、カラースペース変換、デガンマ補正などの信号処理を行う。また、信号処理回路5は、映像信号S1から得られる画像更新タイミング(例えばフレームの切替るタイミング)に同期して光源装置1R、1G、1Bを制御する。この制御では、光源装置1R、1G、1Bの切替え(発光色の切替え)、スクリーン上へ投写される画像光束(合成光)の明るさや色度の調整などが行われる。
上述した映像表示装置では、光源装置1R、1G、1BからR(赤)光、G(緑)光、B(青)光が順次放射されて空間光変調器3に照射される。空間光変調器3では、PWM駆動またはAM駆動により階調表現がなされて、R(赤)光、G(緑)光、B(青)光のそれぞれの画像光束が形成される。こうして形成されたR(赤)光、G(緑)光、B(青)の画像光束が順次、投写光学系4によって不図示のスクリーン上に投写れることでカラー表示がなされる。
次に、光源装置1R、1G、1Bとして用いられる本発明の光源装置について具体的に説明する。光源装置1R、1G、1Bの回路構成は基本的には同じであるので、ここでは、区別せずに説明する。
図2に、本発明の一実施形態である光源装置の回路構成の一例を示す。この光源装置は、複数の発光素子1101〜1108からなる発光素子アレイ11と、これを駆動する光源駆動回路12とから構成される。光源駆動回路12は、光源制御部121と、電源122と、複数のスイッチ回路1231〜1238とからなる。
各発光素子1101〜1108の一方の電極は、電源122の一方の電極に共通に接続され、他方の電極はそれぞれスイッチ回路1231〜1238を介して電源122の他方の電極に共通に接続されている。電源122は、発光素子1101〜1108に共通に電力を供給する。スイッチ回路1231〜1238は、それぞれ発光素子1101〜1108への電力の供給をON/OFF制御するためのものである。図2の例では、発光素子1101は、スイッチ回路1231がONの時に発光するような極性で電源122に接続されている。これと同様に、他の発光素子1102〜1108も、それぞれスイッチ回路1232〜1238がONの時に発光するような極性で電源122に接続されている。光源制御部121は、図1に示した信号処理回路5から供給される、光源点灯制御および光束調整のための光源制御信号S2に基づいてスイッチ回路1231〜1238をON/OFF制御する。
上記の光源装置における光源点灯制御および光束調整にはいくつかの動作形態がある。以下、動作例1〜4を挙げて、それぞれの動作の特徴について具体的に説明する。
(動作例1)
図3は、図2に示した光源装置の第1の動作例を示すタイミング図である。この例は、空間光変調器における画像更新周期に同期して光源装置を周期的に点灯させた場合の動作である。各スイッチ回路1231〜1238は、光源制御部121から供給される制御信号がハイレベルのときにON状態になるものとする。図3中の下側には、光源の明るさとして、光源装置から放射される光束の、発光素子が全点灯した場合の光束を基準とする相対光束が示されている。なお、以下の説明では、点灯期間が期間P1〜P8に分割されているものと仮定する。
スイッチ回路1231〜1238は、いずれも、点灯期間のうちの7/8の期間がON状態となるように制御される。具体的には、スイッチ回路1231は、期間P1がOFF状態とされ、期間P2〜P8がON状態とされる。スイッチ回路1232は、期間P2がOFF状態とされ、期間P1、P3〜P8がON状態とされる。スイッチ回路1233は、期間P3がOFF状態とされ、期間P1、P2、P4〜P8がON状態とされる。スイッチ回路1234は、期間P4がOFF状態とされ、期間P1〜P3、P5〜P8がON状態とされる。スイッチ回路1235は、期間P5がOFF状態とされ、期間P1〜P4、P6〜P8がON状態とされる。スイッチ回路1236は、期間P6がOFF状態とされ、期間P1〜P5、P7、P8がON状態とされる。スイッチ回路1237は、期間P7がOFF状態とされ、期間P1〜P6、P8がON状態とされる。スイッチ回路1238は、期間P8がOFF状態とされ、期間P1〜P7がON状態とされる。
上記のように、各スイッチ回路1231〜1238は、点灯期間のうちの1/8の期間がOFF状態とされており、このOFF状態となるタイミングを互いにずらすことによって、期間P1〜P8のどの期間においても、スイッチ回路1231〜1238のうちの7個が必ずON状態となるように制御されている。このため、点灯期間のどの時点においても、各発光素子1101〜1108がすべて点灯した場合の全光束に対する相対光束(7/8)が光源装置から放射されることとなる。
本動作例では、点灯期間に対する、各スイッチ回路1231〜1238のON状態とされる期間の比率を変えることで光源の調光が可能になっており、その調整範囲は、相対光束で、0/8〜8/8の範囲である。
次に、光源装置から放射される光束として、相対光束(6/8)を得る場合について説明する。図2におけるスイッチ回路1231〜1238のいずれも、光源点灯期間の6/8の期間をONとする。更に、ONのタイミングを互いにずらすことによって、光源点灯期間のどの時点においても、8個のスイッチ回路1231〜1238のうち、6個がONとなるように制御する。そうすることによって、光源点灯期間のどの時点においても、光源装置から放射される光束を全発光素子が点灯した場合の6/8とすることができる。図4に、光源装置から放射される光束として、相対光束(6/8)を得る場合の動作例を示す。
図4に示す例では、スイッチ回路1231〜1238は、いずれも、点灯期間のうちの6/8の期間がON状態となるように制御される。具体的には、スイッチ回路1231は、期間P1、P2がOFF状態とされ、期間P3〜P8がON状態とされる。スイッチ回路1232は、期間P2、P3がOFF状態とされ、期間P1、P4〜P8がON状態とされる。スイッチ回路1233は、期間P3、P4がOFF状態とされ、期間P1、P2、P5〜P8がON状態とされる。スイッチ回路1234は、期間P4、P5がOFF状態とされ、期間P1〜P3、P6〜P8がON状態とされる。スイッチ回路1235は、期間P5、P6がOFF状態とされ、期間P1〜P4、P7、P8がON状態とされる。スイッチ回路1236は、期間P6、P7がOFF状態とされ、期間P1〜P5、P8がON状態とされる。スイッチ回路1237は、期間P7、P8がOFF状態とされ、期間P1〜P6がON状態とされる。スイッチ回路1238は、期間P1、P8がOFF状態とされ、期間P2〜P7がON状態とされる。
上記のように、各スイッチ回路1231〜1238は、点灯期間のうちの2/8の期間がOFF状態とされており、このOFF状態となるタイミングを1/8の期間分だけ互いにずらすことによって、期間P1〜P8のどの期間においても、スイッチ回路1231〜1238のうちの6個が必ずON状態となるように制御されている。このため、点灯期間のどの時点においても、相対光束(6/8)が光源装置から放射されることとなる。
以上のように、本動作例によれば、各発光素子1101〜1108をそれぞれPWM制御することで、発光光束−駆動電流特性に関係なく、点灯期間中は、常に、一定の相対光束が光源装置から放射されることになる。よって、AM駆動だけでなく、PWM駆動により階調表現が行われる空間光変調器にも適用が可能である。これに対して、図10に示した従来の動作では、点灯期間中のある期間(期間P1、P2)において全ての発光素子がOFFとなるために、PWM駆動により階調表現が行われる空間光変調器への適用はできなかった。
また、従来のAM駆動による調光とは異なり、各発光素子1101〜1108に供給される駆動電流は一定であるので、発光色がずれる現象(ブルーシフトやレッドシフト)は生じない。
さらに、図3に示した動作例のように、期間P1では、発光素子1102〜1108が発光し、期間P2では、発光素子1101、1103〜1108が発光する、といった具合に、点灯期間中は、発光素子1102〜1108から満遍なく7個の発光素子が選択されて発光するようになっているので、各発光素子1101〜1108の発光特性のばらつきが平均化される。よって、各発光素子1101〜1108の発光特性に個体差があった場合に、その影響を防止することができる。
また、点灯期間のうちのある期間において発光を行う従来の点滅動作とは異なり、点灯期間にわたって常に一定の相対光束を得られることから、フリッカを回避することが可能である。
(動作例2)
上述した第1の動作例では、点灯期間中は、発光素子1101〜1108から満遍なく発光素子を選択して発光させるようになっているが、発光させる発光素子の切替えを点灯期間中に行わなくても、一定の光束を得ることができる。ここでは、そのような動作例を説明する。
図5は、図2に示した光源装置の第2の動作例を示すタイミング図である。この例も、画像更新周期に同期して光源装置を周期的に点灯させ場合の動作である。各スイッチ回路1231〜1238は、光源制御部121から供給される制御信号がハイレベルのときにON状態になるものとする。図5中の下側には、光源の明るさとして、光源装置から放射される光束の、発光素子が全点灯した場合の光束を基準とする相対光束が示されている。
本動作例では、点灯期間毎に、スイッチ回路1231〜1238のうちから7個のスイッチ回路が選択されて、その点灯期間中ON状態とされる。具体的には、ある点灯期間Aでは、スイッチ回路1231がOFF状態とされ、スイッチ回路1232〜1238がON状態とされる。次の点灯期間Bでは、スイッチ回路1232がOFF状態とされ、スイッチ回路1231、1233〜1238がON状態とされる。次の点灯期間Cでは、スイッチ回路1233がOFF状態とされ、スイッチ回路1231、1232、1234〜1238がON状態とされる。次の点灯期間Dでは、スイッチ回路1234がOFF状態とされ、スイッチ回路1231〜1233、1235〜1238がON状態とされる。次の点灯期間Eでは、スイッチ回路1235がOFF状態とされ、スイッチ回路1231〜1234、1236〜1238がON状態とされる。次の点灯期間Fでは、スイッチ回路1236がOFF状態とされ、スイッチ回路1231〜1235、1237、1238がON状態とされる。次の点灯期間Gでは、スイッチ回路1237がOFF状態とされ、スイッチ回路1231〜1236、1238がON状態とされる。次の点灯期間Hでは、スイッチ回路1238がOFF状態とされ、スイッチ回路1231〜1237がON状態とされる。
上記のように、点灯期間A〜Hのいずれの期間においても、スイッチ回路1231〜1238のうちの7個が必ずON状態となるように制御されている。このため、どの点灯期間中のどの時点においても、各発光素子1101〜1108がすべて点灯した場合の全光束に対する相対光束(7/8)が光源装置から放射されることとなる。なお、光源装置から放射される光束をさらに減光する場合は、点灯期間中にON状態とするスイッチ回路の数を少なくして相対光束を小さくする。
本動作例においても、上述した第1の動作例と同様、点灯期間にわたって一定の相対光束の放射が可能であるので、PWM駆動により階調表現が行われる空間光変調器への適用が可能である。また、発光色がずれる現象(ブルーシフトやレッドシフト)やフリッカの発生および発光特性のばらつきの影響を防止することができる。
(動作例3)
上述した第1および第2の動作例では、点灯期間内または点灯期間毎に、発光させる発光素子の切替えを行うようになっているが、点灯期間にわたって一定の光束を得るという観点からすれば、発光させる発光素子の切替えを行わなくてもよい。ここでは、そのような動作例を説明する。
図6は、図2に示した光源装置の第3の動作例を示すタイミング図である。この例も、画像更新周期に同期して光源装置を周期的に点灯させた場合の動作である。各スイッチ回路1231〜1238は、光源制御部121から供給される制御信号がハイレベルのときにON状態になるものとする。図6中の下側には、光源の明るさとして、光源装置から放射される光束の、発光素子が全点灯した場合の光束を基準とする相対光束が示されている。
本動作例では、点灯期間中は、スイッチ回路1231がOFF状態とされ、スイッチ回路1232〜1238がON状態とされる。よって、どの点灯期間中のどの時点においても、各発光素子1101〜1108がすべて点灯した場合の全光束に対する相対光束(7/8)が光源装置から放射されることとなる。なお、光源装置から放射される光束をさらに減光する場合は、点灯期間中にON状態とするスイッチ回路の数を少なくして相対光束を小さくする。
本動作例においても、第1の動作例と同様、点灯期間にわたって一定の相対光束の放射が可能であるので、PWM駆動により階調表現が行われる空間光変調器への適用が可能であり、また、発光色がずれる現象(ブルーシフトやレッドシフト)やフリッカの発生を防止することができる。
加えて、発光させる発光素子を動的に切替えずに一意に決めるようになっているため、制御回路が非常に簡易になる。
なお、本動作例では、第1および第2の動作例とは異なり、発光素子に個体差があると全光束−発光個数特性の線形性が歪むので、全光束調整の精確さが劣化すること、駆動する発光素子が偏るので光源装置としての寿命が短くなることなどの欠点がある。第1および第2の動作例は、これらの欠点を回避するものとなっている。
(動作例4)
上述した第1の動作例では、発光させる発光素子を切替えるタイミングは、光源点灯周期や画像更新周期に同期しており、各スイッチ回路1231〜1238のそれぞれのON/OFFのタイミングが各点灯期間で同じになっているが、所定の期間において発光させる発光素子の個数が一定であれば、発光させる発光素子をどの時点で切替えてもよい。すなわち、各発光素子のそれぞれにおける点滅周期は、光源点灯周期や画像更新周期と異なっていても良い。ここでは、そのような動作例を説明する。
図7は、図2に示した光源装置の第4の動作例を示すタイミング図である。この例も、画像更新周期に同期して光源装置を周期的に点灯させた場合の動作である。各スイッチ回路1231〜1238は、光源制御部121から供給される制御信号がハイレベルのときにON状態になるものとする。図7中の下側には、光源の明るさとして、光源装置から放射される光束の、発光素子が全点灯した場合の光束に対する相対光束が示されている。なお、以下の説明では、光源点灯期間において定期的に発生するタイミングt0,t1,t2,...を想定し、タイミングt0〜t6が点灯期間Aに存在し、タイミングt7〜t12が点灯期間Bに存在するものと仮定する。
今、信号E、F1〜F8を考える。信号Eは光源点灯期間にハイレベルとなり、光源消灯期間にローレベルとなるようにする。信号F1は、タイミングt0〜t1でローレベルとなり、t1〜t8でハイレベルとなり、以降周期的に1期間ローレベル、7期間ハイレベルとなるようにする。信号F2は、タイミングt1〜t2でローレベルとなり、t2〜t9でハイレベルとなり、以降周期的に1期間ローレベル、7期間ハイレベルとなるようにする。信号F3は、タイミングt2〜t3でローレベルとなり、t3〜t10でハイレベルとなり、以降周期的に1期間ローレベル、7期間ハイレベルとなるようにする。信号F4は、タイミングt3〜t4でローレベルとなり、t4〜t11でハイレベルとなり、以降周期的に1期間ローレベル、7期間ハイレベルとなるようにする。信号F5は、タイミングt4〜t5でローレベルとなり、t5〜t12でハイレベルとなり、以降周期的に1期間ローレベル、7期間ハイレベルとなるようにする。信号F6は、タイミングt5〜t6でローレベルとなり、t6〜t13でハイレベルとなり、以降周期的に1期間ローレベル、7期間ハイレベルとなるようにする。信号F7は、タイミングt6〜t7でローレベルとなり、t7〜t14でハイレベルとなり、以降周期的に1期間ローレベル、7期間ハイレベルとなるようにする。信号F8は、タイミングt7〜t8でローレベルとなり、t8〜t15でハイレベルとなり、以降周期的に1期間ローレベル、7期間ハイレベルとなるようにする。
スイッチ回路1231は、信号E=ハイレベルかつ信号F1=ハイレベルのときのみにON状態となるようにする。スイッチ回路1232は、信号E=ハイレベルかつ信号F2=ハイレベルのときのみにON状態となるようにする。スイッチ回路1233は、信号E=ハイレベルかつ信号F3=ハイレベルのときのみにON状態となるようにする。スイッチ回路1234は、信号E=ハイレベルかつ信号F4=ハイレベルのときのみにON状態となるようにする。スイッチ回路1235は、信号E=ハイレベルかつ信号F5=ハイレベルのときのみにON状態となるようにする。スイッチ回路1236は、信号E=ハイレベルかつ信号F6=ハイレベルのときのみにON状態となるようにする。スイッチ回路1237は、信号E=ハイレベルかつ信号F7=ハイレベルのときのみにON状態となるようにする。スイッチ回路1238は、信号E=ハイレベルかつ信号F8=ハイレベルのときのみにON状態となるようにする。
従って、スイッチ回路1231は、光源点灯期間A、Bのうち、期間t0〜t1およびt8〜t9を除く期間がONとされる。スイッチ回路1232は、光源点灯期間A、Bのうち、期間t1〜t2およびt9〜t10を除く期間がONとされる。スイッチ回路1233は、光源点灯期間A、Bのうち、期間t2〜t3およびt10〜t11を除く期間がONとされる。スイッチ回路1234は、光源点灯期間A、Bのうち、期間t3〜t4およびt11〜t12を除く期間がONとされる。スイッチ回路1235は、光源点灯期間A、Bのうち、期間t4〜t5およびt12〜を除く期間がONとされる。スイッチ回路1236は、光源点灯期間A、Bのうち、期間t5〜t6を除く期間がONとされる。スイッチ回路1237は、光源点灯期間A、Bのうち、期間t6〜t7を除く期間がONとされる。スイッチ回路1238は、光源点灯期間A、Bのうち、期間t7〜t8を除く期間がONとされる。
上記のように、光源点灯期間A、Bのどの時点においても、スイッチ回路1231〜1238のうちから7個のスイッチ回路が選択されてON状態とされるようになっているが、各発光素子を点滅させる周期は、いずれも光源点灯周期と異なっている。すなわち、点灯周期のどの位相においても、発光させる発光素子が頻度に偏りがないように動的に切替えられるようになっている。
本動作例においても、上述した第1の動作例と同様、点灯期間にわたって一定の相対光束の放射が可能であるので、PWM駆動により階調表現が行われる空間光変調器への適用が可能であり、また、発光色がずれる現象(ブルーシフトやレッドシフト)やフリッカの発生および発光特性のばらつきの影響を防止することができる。特に、PWM駆動の空間光変調器を照明する場合に、発光素子の発光特性に個体差があっても階調表現の線形性が保たれる点において、第1および第2の動作例より優れている。その理由は、画像更新周期のどの位相においても発光素子を満遍なく選択して発光するようになっているので、特定のビットに相当するスロットで発光する発光素子に偏りがないからである。
本動作例における光源の調光は、各スイッチ回路のOFF状態とされる期間を調整して、点灯期間中に同時にオン状態とされるスイッチ回路の数を変えることで行うことができる。その調整範囲は、相対光束で、0/8〜8/8の範囲である。
(他の実施形態)
図8は、本発明の他の実施形態である光源装置の回路構成を示すブロック図である。この光源装置は、図2に示した構成において、発光素子アレイ11に発光素子1109を加え、光源駆動回路12に電力調整回路124を加えたものである。図2に示したものと構成、動作が同じ部分については、その説明を省し、異なる部分についてのみ、以下に詳細に説明する。
発光素子1109は、一方の電極が電源122の一方の電極に接続され、他方の電極が電力調整回路124を介して電源122の他方の電極に接続されている。電力調整回路124は、光源制御部121によって制御されるものであって、電源122から発光素子1109に供給する電流や電圧を調節する。
本他の実施形態の光源装置も、図1に示したような映像表示装置に適用可能であって、光源駆動回路12が、信号処理回路5から供給される光源制御信号S2に基づいて、前述した実施形態と同様にスイッチ回路1231〜1238のON/OFF制御を行うとともに、電力調整回路124によって発光素子1109の発光光束の調整を行う。この構成によれば、発光素子1109の発光光束の調整を行うことで、光源装置の明るさを細かく調整することができる。つまり、図2に示した光源装置では、明るさは点灯させる発光素子の個数を調整することで制御されるようになっているが、本他の実施形態の光源装置では、点灯させる発光素子の個数による調整に加えて、発光素子1109の発光光束を連続的に調整するようになっており、これにより、光源の明るさの連続的な調整が可能になっている。
以上説明した各実施形態の光源装置は、本発明の一例であり、その構成は、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更することができる。例えば、図2に示した光源装置では、1つのスイッチ回路に対して1つの発光素子を設けているが、1つのスイッチ回路に対して複数の発光素子を設けた構成としてもよい。この場合は、スイッチ回路と発光素子が一対一で設けられる場合に比べて、同じ制御回路規模であっても、光源を明るくすることができる、もしくは同じ明るさであっても、制御回路規模を小さくすることができる。
また、図2に示した光源装置では、8個のスイッチ回路が設けられているが、スイッチ回路の数は8個でなくてもよい。スイッチ回路の個数を増やすほど、光束の調整をより細かくすることができるようになり、スイッチ回路の個数を減らすほど装置のサイズを小さくすることができる。
図2や図8に示した光源装置において、調光に関与しない発光素子を追加してもよい。この場合は、調光に関与する発光素子からの光束に、調光に関与しない発光素子からの光束が加わるため、光源から放射される光束の調整範囲をシフトさせることができる。例えば、調光に関与する発光素子を8個、調光に関与しない発光素子を92個とした場合は、相対光束(92/100)〜(100/100)の範囲で光源の調光が可能となる。
また、図2や図8に示した光源装置において、発光素子1101〜1108の一部または全部を駆動する電流や電圧を調節できるようにしてもよい。この場合は、各発光素子の特性の個体差を補正することができ、より精確な光束調整が可能になる。加えて、駆動電流や駆動電圧によって色度が変化する発光素子を用いた場合、各発光素子の色度が一様になるように調整することが可能になる。
以上説明した本発明の光源装置は、図1に示したような投写光学系を有する投写型映像表示装置の他、投写光学系を持たない直視型映像表示装置や虚像を生成するHMDのような映像表示装置などにも適用することができる。
また、本発明の光源装置が適用される映像表示装置は、TN液晶デバイスなどのAM駆動のタイプの空間光変調器を用いるものであってもよいし、強誘電性液晶デバイスやDMDなどのPWM駆動のタイプの空間光変調器を用いるものであってもよい。さらに、空間光変調器は、透過型のものであっても、反射型のものであってもよい。
さらに、本発明の光源装置が適用される映像表示装置は、カラー表示方式のものであってもよいし、モノクロ表示方式のものであってもよい。カラー表示方式としては、図1に示すような1個の空間光変調器に複数色の光を順次照射するタイプ、いわゆるFSC(Field Sequential Color)方式の他、複数の空間光変調器にそれぞれ異なる色の光を照射してから光学的に画像光を合成することによってカラー表示を行う方式、画素ごとに複数色のカラーフィルターを有する空間光変調器に白色光を照明してカラー表示を行う方式などがある。FSC方式のために光源色を切替えるなどのように光源を周期的にON/OFFする必要がある場合以外のシステムにおいても、本発明の光源装置およびその駆動方法が適用され得ることは明らかである。
本発明の光源装置が適用される映像表示装置の一構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態である光源装置の回路構成を示すブロック図である。 図2に示す光源装置の動作例を示すタイミング図である。 図2に示す光源装置の動作例を示すタイミング図である。 図2に示す光源装置の動作例を示すタイミング図である。 図2に示す光源装置の動作例を示すタイミング図である。 図2に示す光源装置の動作例を示すタイミング図である。 本発明の他の実施形態である光源装置の回路構成を示すブロック図である。 従来のPWM駆動の光源装置の回路構成を示すブロック図である。 図9に示す光源装置の動作を示すタイミング図である。
符号の説明
1R、1G、1B 光源装置
2 照明光学系
3 空間光変調器
4 投写光学系
5 信号処理回路
11、11R、11G、11B 発光素子アレイ
12、12R、12G、12B 光源駆動回路
21 色合成光学系
22 インテグレータ光学系
121、C121 光源制御部
122、C122 電源
124 電力調整回路
1101〜1109、C1101〜1108 発光素子
1231〜1238、C123 スイッチ回路

Claims (18)

  1. 一定の周期でもしくは常時点灯される、空間光変調器を照明するための光源装置であって、
    それぞれが一定の光束を放射する複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子を選択的に駆動し、少なくとも一つの発光素子の発光タイミングを他の発光素子と異ならせるように駆動して前記点灯の期間にわたって一定の数の発光素子を発光させる光源駆動回路とを有し、
    前記少なくとも一つの発光素子の発光色と前記他の発光素子の発光色が等しい、光源装置。
  2. 前記複数の発光素子のそれぞれにおける点滅の周期が、前記点灯の周期と異なる、請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記複数の発光素子のそれぞれにおける点滅の周期が、前記点灯の周期と同じである、請求項1に記載の光源装置。
  4. 前記一定の数の発光素子として選択される発光素子の組み合わせが、前後の点灯で異なる、請求項1に記載の光源装置。
  5. 前記一定の数の発光素子として選択される発光素子の組み合わせが、前後の点灯で同じである、請求項1に記載の光源装置。
  6. 少なくとも1つの別の発光素子をさらに有し、
    前記光源駆動回路が、前記点灯の期間にわたって、前記別の発光素子を発光させる、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光源装置。
  7. 前記光源駆動回路は、前記別の発光素子に供給される電力を調整するための電力調整回路を備える、請求項6に記載の光源装置。
  8. 前記光源駆動回路は、前記複数の発光素子の少なくとも1つに供給される電力を調整する電力調整回路を備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光源装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から放射された光で照明される空間光変調器とを有する映像表示装置。
  10. 前記空間光変調器がパルス幅変調により駆動される、請求項9に記載の映像表示装置。
  11. 一定の周期でもしくは常時点灯される、空間光変調器を照明するための光源装置の駆動方法であって、
    前記点灯の期間において、それぞれが一定の光束を放射する複数の発光素子を選択的に駆動する第1のステップと、
    駆動される発光素子の数が前記点灯の期間にわたって一定となるように制御し、かつ、少なくとも一つの発光素子の発光タイミングを、発光色が該発光素子と等しい他の発光素子と異ならせるよう制御する第2のステップとを含む、光源装置の駆動方法。
  12. 前記パルス幅変調により駆動される発光素子の点滅の周期が、前記点灯の周期と異なる、請求項11に記載の光源装置の駆動方法。
  13. 前記パルス幅変調により駆動される発光素子の点滅の周期が、前記点灯の周期と同じである、請求項11に記載の光源装置の駆動方法。
  14. 前記一定の数の発光素子として選択される発光素子の組み合わせが、前後の点灯で異なる、請求項11に記載の光源装置の駆動方法。
  15. 前記一定の数の発光素子として選択される発光素子の組み合わせが、前後の点灯で同じである、請求項11に記載の光源装置の駆動方法。
  16. 前記点灯の期間に少なくとも1つの別の発光素子を駆動するステップをさらに含む、請求項11乃至15のいずれか1項に記載の光源装置の駆動方法。
  17. 前記別の発光素子に供給される電力を調整するステップをさらに含む、請求項16に記載の光源装置の駆動方法。
  18. 前記複数の発光素子の少なくとも1つに供給される電力を調整するステップをさらに含む、請求項11乃至17のいずれか1項に記載の光源装置の駆動方法。
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