JP4003184B2 - 基板搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板等に代表される基板を所定位置にて位置決めするための基板位置決め部を備えた基板搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、プリント基板上に電子部品を実装する場合、まずプリント基板上に配設された所定の電極パターン上にクリームハンダが印刷される。次に、該クリームハンダの粘性に基づいてプリント基板上に電子部品が仮止めされる。その後、前記プリント基板がリフロー炉へ導かれ、所定のリフロー工程を経ることでハンダ付けが行われる。かかる一連の工程において、クリームハンダや、リフロー後のハンダの印刷状態を検査したり、電子部品の実装状態を検査したりする必要がある。
【0003】
ところで、このような検査や、電子部品の実装に際し、基板が所定の位置からずれた状態で検査や実装を行ったのでは、ハンダ等の位置関係が狂ってしまい、正確な検査や実装に支障を来し、ひいては品質に悪影響を与えるおそれがある。それ故、基板を適正に位置決めした上で検査等を行う必要がある。従来、このような位置決めを行うための基板搬送装置が提案されている。かかる基板搬送装置においては、基板を載置状態で所定方向へ搬送するための搬送手段や、前記基板の両側縁を上下方向から挟持するための挟持手段等が備えられている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−130728号公報
【特許文献2】
特開2000−77895号公報
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】
ところで、上記搬送手段や挟持手段は、XY方向に移動可能なテーブル上に設けられている。そして、文献1に記載された技術では、搬送手段を駆動させるためのモータが、テーブル上に設けられており、文献2に記載された技術では、基板を挟持するべく上方に押し上げるためのシリンダ装置が、テーブル上に設けられている。すなわち、従来では、モータやシリンダ装置といった駆動源が、XY方向に移動可能なテーブルとともに、移動可能な構成となっている。
【0006】
このため、テーブルにかかる荷重が大きいものとなり、当該重いテーブルを動かすための駆動装置自体に負荷がかかってしまい、駆動装置として大型のものが必要となってしまう。また、移動する駆動源に対し、電源を供給するための電気配線や、シリンダを駆動させるためのエア配管等を設置しなければならず、これらの取回しのため、配線・配管の複雑化を招くおそれがある。さらに、これら配線・配管の破損、断線等のおそれもある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、基板を所定位置にて位置決めするための基板位置決め部を備えた基板搬送装置において、基板位置決め部における構造上の簡素化を図ることができ、配線・配管の簡素化及び破損、断線等のトラブルを抑制することのできる基板搬送装置を提供することを主たる目的の一つとしている。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記載する。
【0009】
手段1.基板を載置状態で所定方向へ搬送するための搬送手段と、前記基板の両側縁を上下方向から挟持するための挟持手段とを具備し、前記搬送手段にて搬送された基板の両側縁を前記挟持手段にて挟持せしめることで、前記基板を所定位置にて位置決めするための基板位置決め部を備えた基板搬送装置であって、
前記搬送手段を駆動するための搬送駆動手段と、前記挟持手段を駆動するための挟持駆動手段とを、前記基板位置決め部とは異なる固定部位に設けたことを特徴とする基板搬送装置。
【0010】
手段1によれば、搬送手段により基板が載置状態で所定方向へ搬送される。また、挟持手段により、基板の両側縁が上下方向から挟持される。このように基板位置決め部において、搬送手段にて搬送された基板の両側縁が挟持手段にて挟持させられることで、基板が所定位置にて位置決めされる。さて、手段1では、搬送手段を駆動するための搬送駆動手段と、挟持手段を駆動するための挟持駆動手段とが、共に、基板位置決め部とは異なる固定部位に設けられている。このため、駆動手段が搬送手段等とともに移動させられていた従来技術とは異なり、基板位置決め部には搬送駆動手段及び挟持駆動手段が存在しない。従って、基板位置決め部における構造上の簡素化を図ることができ、軽量化を図ることができる。そのため、基板位置決め部が移動させられるような場合に、移動のための駆動負荷が少なくて済み、当該駆動に関する小型化を図ることができ、基板位置決め部に関し、より高速での移動を実現できる。また、基板位置決め部が移動したとしても、搬送駆動手段及び挟持駆動手段を駆動させるための電気配線・流体配管が移動することがない。そのため、配線・配管の取付回しの容易化、簡素化を図ることができるとともに、配線・配管の破損、断線等のトラブルを抑制することができる。
【0011】
手段2.基板を載置状態で所定方向へ搬送するための搬送手段と、前記基板の両側縁を上下方向から挟持するべく対となる挟持部を有する挟持手段と、前記対となる挟持部の間隔を調整するための間隔調整手段とを具備し、前記搬送手段にて搬送された基板の両側縁を、前記間隔調整手段にて前記挟持部の間隔が予め調整された前記挟持手段にて挟持せしめることで、前記基板を所定位置にて位置決めするための基板位置決め部を備えた基板搬送装置であって、
前記搬送手段を駆動するための搬送駆動手段と、前記挟持手段を駆動するための挟持駆動手段と、前記間隔調整手段を駆動するための間隔調整駆動手段とを、前記基板位置決め部とは異なる固定部位に設けたことを特徴とする基板搬送装置。
【0012】
手段2によれば、搬送手段により基板が載置状態で所定方向へ搬送される。また、挟持手段の対となる挟持部によって基板の両側縁が上下方向から挟持される。さらに、間隔調整手段によって、対となる挟持部の間隔が調整される。このように、搬送手段にて搬送された基板の両側縁が、間隔調整手段にて挟持部の間隔が予め調整された挟持手段にて挟持させられることで、基板位置決め部において、基板が所定位置にて位置決めされる。さて、手段2では、搬送手段を駆動するための搬送駆動手段と、挟持手段を駆動するための挟持駆動手段と、間隔調整手段を駆動するための間隔調整駆動手段とが、いずれも、基板位置決め部とは異なる固定部位に設けられている。このため、駆動手段が搬送手段等とともに移動させられていた従来技術とは異なり、基板位置決め部には搬送駆動手段、挟持駆動手段及び間隔調整駆動手段が存在しない。従って、基板位置決め部における構造上の簡素化を図ることができ、軽量化を図ることができる。そのため、基板位置決め部が移動させられるような場合に、移動のための駆動負荷が少なくて済み、当該駆動に関する小型化を図ることができ、基板位置決め部に関し、より高速での移動を実現できる。また、基板位置決め部が移動したとしても、搬送駆動手段、挟持駆動手段、間隔調整駆動手段を駆動させるための電気配線・流体配管が移動することがない。そのため、配線・配管の取付回しの容易化、簡素化を図ることができるとともに、配線・配管の破損、断線等のトラブルを抑制することができる。
【0013】
手段3.前記搬送駆動手段及び前記間隔調整駆動手段は、共通の駆動源を有していることを特徴とする手段1又は2に記載の基板搬送装置。
【0014】
手段3によれば、共通の駆動源にて、搬送手段及び間隔調整手段を作動させることができる。このため、個々に駆動源を用いた場合に比べて、設備のコンパクト化、コストの低減を図ることができる。
【0015】
手段4.前記共通の駆動源は、パルスモータであることを特徴とする手段3に記載の基板搬送装置。
【0016】
手段4によれば、共通の駆動源がパルスモータであることから、駆動量を適切に制御でき、ひいては基板の搬送位置、挟持位置を適切なものとすることができる。
【0017】
手段5.前記搬送手段は、回転に基づき前記基板を搬送するための搬送作動軸を有し、前記間隔調整手段は、前記挟持手段を前記基板の幅方向に作動させるための間隔調整作動軸を有し、前記共通の駆動源を移動させることにより、前記搬送作動軸又は間隔調整作動軸の作動を選択的に許容するように構成したことを特徴とする手段3又は4に記載の基板搬送装置。
【0018】
手段5によれば、搬送作動軸の回転に基づき、搬送手段では、基板が搬送される。また、間隔調整手段では、間隔調整作動軸の作動に基づき、挟持手段が基板の幅方向に作動させられる。これら各軸の作動は、共通の駆動源が移動させられることにより、選択的に許容される。このため、駆動源の共通化によるメリットをより確実なものとすることができる。
【0019】
手段6.前記挟持駆動手段の駆動に基づき、前記共通の駆動源を移動させるよう構成したことを特徴とする手段5に記載の基板搬送装置。
【0020】
手段6によれば、挟持駆動手段の駆動に基づき、共通の駆動源が移動させられる。このため、共通の駆動源の移動のために、別途駆動源を用いる必要がない。そのため、より一層の設備の簡素化、コストの増大抑制を図ることができる。
【0021】
手段7.所定の指令に基づき前記共通の駆動源の駆動量を制御する制御手段を設けたことを特徴とする手段3乃至6のいずれかに記載の基板搬送装置。
【0022】
手段7によれば、制御手段からの所定の指令に基づき共通の駆動源の駆動量が制御される。このため、品種ごとに基板の所定位置への位置決めを、より確実にかつ自動的に実現することができる。
【0023】
手段8.前記搬送手段による基板の搬送量及び前記間隔調整手段による前記挟持手段の幅方向への作動量のうち少なくとも一方を検出するための検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記共通の駆動源を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする手段3乃至7のいずれかに記載の基板搬送装置。
【0024】
手段8によれば、搬送手段による基板の搬送量及び間隔調整手段による挟持手段の幅方向への作動量のうち少なくとも一方が、検出手段により検出され、検出手段の検出結果に基づき、制御手段では、共通の駆動源が制御される。このため、そのときどきに応じた適切な制御を実行することができる。
【0025】
手段9.前記検出手段についても、前記基板位置決め部とは異なる固定部位に設けたことを特徴とする手段8に記載の基板搬送装置。
【0026】
手段9によれば、検出手段についても、基板位置決め部とは異なる固定部位に設けられているため、基板位置決め部におけるさらなる構造上の簡素化を図ることができる。また、検出手段のための電気配線等の取付回しの容易化、簡素化を図ることができるとともに、当該電気配線等の破損、断線等のトラブルを抑制することができる。
【0027】
手段10.前記基板位置決め部は、前記基板の一側部から他側部側に押当力を付与することで、前記基板の幅方向のずれ及び傾きのうち少なくとも一方を調整するための幅方向押当手段を具備し、当該幅方向押当手段を駆動するための幅方向押当駆動手段についても、前記基板位置決め部とは異なる固定部位に設けたことを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載の基板搬送装置。
【0028】
手段10によれば、基板位置決め部は、幅方向押当手段を具備し、該幅方向押当手段により、基板の一側部から他側部側に押当力が付与され、これにより、基板の幅方向のずれ及び傾きのうち少なくとも一方が調整される。手段10では、かかる幅方向押当手段を駆動するための幅方向押当駆動手段についても、基板位置決め部とは異なる固定部位に設けられている。このため、基板位置決め部におけるさらなる簡素化、軽量化を図ることができ、上記作用効果をより確実なものとすることができる。また、基板位置決め部が移動したとしても、幅方向押当駆動手段を駆動させるための配線・配管が移動することがない。そのため、配線・配管の取付回しの容易化、簡素化を図り、配線・配管の破損、断線等のトラブルを抑制することができる。
【0029】
手段11.前記幅方向押当駆動手段及び前記挟持駆動手段は、共通の固有駆動源を有していることを特徴とする手段10に記載の基板搬送装置。
【0030】
手段11によれば、共通の固有駆動源にて、幅方向押当駆動手段及び挟持駆動手段を作動させることができる。このため、個々に駆動源を用いた場合に比べて、設備のコンパクト化、コストの低減を図ることができる。
【0031】
手段12.前記共通の固有駆動源は、正逆転可能なリバーシブルモータであることを特徴とする手段11に記載の基板搬送装置。
【0032】
手段12によれば、正逆転可能なリバーシブルモータにより、往復動作等をより確実に実現できる。
【0033】
手段13.前記リバーシブルモータを一方へ回動させることで、前記幅方向押当手段による押当力付与を許容するとともに、前記挟持手段による挟持を許容するよう構成し、前記リバーシブルモータを他方へ回動させることで、前記幅方向押当手段による押当力付与を解除するとともに、前記挟持手段による挟持を解除するよう構成したことを特徴とする手段12に記載の基板搬送装置。
【0034】
手段13によれば、リバーシブルモータを正逆転させることで、基板位置決め部による押当力付与又は解除、及び、挟持手段による挟持又は解除を一度に実現できる。結果として、手段11に記載の作用効果がより確実に奏される。
【0035】
手段14.前記リバーシブルモータの回動角又はそれに準ずる値を検出可能な検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき前記リバーシブルモータを制御可能な制御手段とを具備することを特徴とする手段12又は13に記載の基板搬送装置。
【0036】
手段14によれば、リバーシブルモータの回動角又はそれに準ずる値が検出手段により検出され、その検出手段の検出結果に基づきリバーシブルモータが制御手段によって制御される。従って、幅方向押当手段による押当力付与又は解除、及び、挟持手段による挟持又は解除をより適正に行うことができる。
【0037】
手段15.前記検出手段についても、前記基板位置決め部とは異なる固定部位に設けたことを特徴とする手段14に記載の基板搬送装置。
【0038】
手段15によれば、手段14の検出手段についても、基板位置決め部とは異なる固定部位に設けられているため、基板位置決め部におけるさらなる構造上の簡素化を図ることができる。また、検出手段のための電気配線等の取付回しの容易化、簡素化を図ることができるとともに、当該電気配線等の破損、断線等のトラブルを抑制することができる。
【0039】
手段16.前記基板位置決め部は、水平方向に移動可能な移動手段上に設けられていることを特徴とする手段1乃至15のいずれかに記載の基板搬送装置。
【0040】
手段16によれば、基板位置決め部が水平方向に移動可能な移動手段上に設けられていることで、検査、部品の実装等に際し、基板位置決め部を適宜移動させることで、検査部位、実装部位を移動させることができる。かかる構成下、検査、部品の実装等に際し、基板位置決め部を比較的高速で移動させるという要請がある。この点、基板位置決め部における簡素化、軽量化等の上記作用効果が奏されることから、移動のための駆動負荷が少なくて済み、当該駆動に関する小型化を図ることができ、より高速での移動を実現できる。また、基板位置決め部が移動したとしても、各種駆動手段が固定部位側に設けられていることから、配線・配管の破損、断線等のトラブルを抑制できる。
【0041】
手段17.手段1乃至16のいずれかにおいて、前記基板搬送装置は、基板上の検査対象を検査するための検査装置の一部をなすものであること。
【0042】
手段18.手段1乃至17のいずれかにおいて、前記検査対象は、基板上に設けられたクリームハンダ、ハンダ、及び部品のうち少なくとも1つであること。
【0043】
手段19.前記基板搬送装置は、基板上に部品を実装する実装装置の一部をなすものであること。
【0044】
手段20.前記各駆動手段は、電動駆動手段であること。この場合、流体配管が不要になり、より一層の簡素化が図られる。
【0045】
【発明の実施の形態】
以下、一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0046】
図1は本実施の形態における基板搬送装置1の主要部を示す平面図であり、図2は側面視における主要構成を示す図であり、図3は、側面視奥側の主要部の概略構成を示す図である(但し、便宜上、部材を一部省略しているものもある)。本実施の形態の基板搬送装置1は、クリームハンダの印刷されてなるプリント基板(以下、単に「基板」と称する)2の印刷状態を検査する際に用いられる検査装置に対応して設けられている。すなわち、検査装置は、周知のとおり、基板2の表面に対し所定の光(例えば、斜め上方から正弦波状の複数の位相変化する光パターン)を照射するための照明装置や、基板2上の前記照射された部分を撮像するためのCCDカメラ等(いずれも図示略)を備えており、これらの下方に基板2及び基板2を支持可能な基板位置決め部10が設けられており、該基板位置決め部10は、基板搬送装置1の主要部分を構成する。
【0047】
また、前記検査装置は、図示しない駆動モータにより動作するX軸レール及び該X軸レールに対しスライド可能なY軸レールを備えており、Y軸レール上に基板位置決め部10がスライド可能に設けられている。つまり、基板位置決め部10は、基板2の検査に際し、基板2を含めて、X軸方向及びY軸方向へ水平に移動可能となっている。なお、X軸レール及びY軸レールは移動手段を構成する。
【0048】
基板搬送装置1は、上述のように移動可能な基板位置決め部10に加えて、該基板位置決め部10に設けられた各装置を駆動するための駆動系を具備している。駆動系については後述することとして、まずは、基板位置決め部10の構成について説明する。基板位置決め部10は、前記Y軸レールとともにスライド可能に支持された支持プレート11と、支持プレート11の両側に立設された一対の側壁12,13とを備えている。一方の側壁12は、支持プレート11上に固定されているとともに、他方の側壁13は、支持プレート11上を基板2の幅方向(図1の上下方向)にスライド可能に支持されている。
【0049】
両側壁12,13の長手方向中央部に対応して、搬送作動軸14が回転可能に支持されている。搬送作動軸14の基端部(図1の上端部)には、搬送用ギヤ15が設けられている。また、搬送作動軸14は、前記両側壁12,13の直内側位置において、図示しない複数の従動プーリに掛装された一対の環状のコンベアベルト16(図2,4等参照)に対し、所定の張力がかけられた状態で当接されている。この場合、搬送用作動軸14に図示しない駆動プーリを設け、該駆動プーリがコンベアベルト16に当接されていてもよい。つまり、搬送用ギヤ15から伝達される回転力に基づき、搬送作動軸14が回転させられると、該回転に基づき、コンベアベルト16が回転する。この回転により、基板位置決め部10に案内された基板2は、コンベアベルト16上を移動し、図1の左右方向へと移送されるようになっている。本実施の形態では、前記搬送作動軸14、コンベアベルト16等により、搬送手段が構成されている。
【0050】
前記両側壁12,13の直内側位置において、コンベアベルト16の下側には、一対の上下チャック21,22が設けられている。特に、スライド可能な側壁13側の上下チャック22は、前記側壁13とともに、基板2の幅方向に移動可能となっている。これら上下チャック21,22は、その名のとおり、上下動可能に設けられており、図4に示すように、他方の上下チャック22は、チャック本体23と、該チャック本体23から外方(基板2から離間する方向)へ突出する押さえ部24とから構成されている(これに対し、一方の上下チャック21は、チャック本体のみから構成されている)。前記両側壁12,13の上端面には、内方へ突出する上片部25(図1では図示略)が固定されている。
【0051】
かかる構成下、上下チャック21,22が下方へ移動すると、チャック本体23上面と、上片部25下面との間に十分な隙間が形成される。これにより、両者23,25間に存在するコンベアベルト16及び基板2の移動が許容されるようになっている。一方、上下チャック21,22が上方へ移動すると、コンベアベルト16及び基板2が、チャック本体23上面と、上片部25下面との間に挟持される格好となる。これにより、コンベアベルト16及び基板2の移動が禁止される、つまり、基板2の両側縁が上下方向から挟持(チャック)され、当該位置にて位置決めされるようになっている。
【0052】
次に、かかる上下チャック21,22を上下動させるための機構について説明する。ここでは、便宜上、一方の側壁12側の上下チャック21の上下動機構についてのみ説明するが、他方の側壁13側の上下チャック22についても同様である。図2に示すように、前記側壁12には、図の左右2箇所位置において、チャック用レバー31,32が支持部33,34において回動可能に支持されている。両チャック用レバー31,32は、上方に延びる伝達部35,36と、同図ほぼ左方に延び、先端に図示しないカムフォロアの設けられてなるチャック作用部37,38とを備えている。該カムフォロアには、前記上下チャック21,22が当接支持されており、上下チャック21,22がカムフォロアの凸部に乗り上げることにより、上下チャック21,22が上動する。また特に、図の右側のチャック用レバー31は、下方に延びるアーム部39を有している。
【0053】
前記両伝達部35,36間には、平行リンク41が連結されている。かかる平行リンク41は、図示しないコイルスプリングによって、常には同図右方向への引張力を受けるようになっている。
【0054】
前記チャック用レバー31のアーム部39先端には、第1リンク部材42の一端が連結され、その他端には、第2リンク部材43の一端が連結されている。第2リンク部材43の他端は、後述するチャック開閉バー74に当接可能となっている。本実施の形態では、前記上下チャック21,22、上片部25、チャック用レバー31,32、平行リンク41、両リンク部材42,43等により、挟持手段が構成されている。また、上下チャック21,22及び上片部25等により、挟持部が構成されている。
【0055】
上述したように、前記他方の側壁13は、スライド可能に構成されており、かかるスライドにより、対となる挟持部の間隔が調整可能となっている。これは、基板2の品種変更等に応じて、挟持部の間隔を調整するという要請に対応するものである。次には、かかる間隔を調整するための構成について説明する。
【0056】
図1に示すように、前記一方の側壁12には、同図左右2箇所位置に貫通孔が形成され、各貫通孔には、一対の幅決めスクリュ軸51,52が挿通されている。両スクリュ軸51,52には雄ねじが形成されている。また、他方の側壁13には、前記貫通孔に対向するようにして2つのねじ孔が形成され、各ねじ孔に前記スクリュ軸51,52が螺合状態でねじこまれている。一方(同図右方)のスクリュ軸51の一端(図の上端)には、調整用ギヤ53が設けられている。また、両スクリュ軸51,52の他端には、プーリ54,55が設けられている。両プーリ54,55にはベルト56が掛装されている。かかる構成下、調整用ギヤ53から伝達される回転力に基づき一方のスクリュ軸51が回転させられると、それともに、他方のスクリュ軸52も同時に回転させられる。当該回転に基づき、前記ねじ孔の形成された前記側壁13が上下チャック21,22ともども基板2の幅方向(図の上下方向)に移動するようになっている。本実施の形態では、前記スクリュ軸51,52、側壁13に形成されたねじ孔等により、間隔調整手段が構成されている。
【0057】
また、本実施の形態では、前記基板2の挟持(チャック)に際し、基板2に対して他方の側壁13側から一方の側壁側へ押当力が付与されるようになっている、かかる押当の機構について説明すると、図4(a),(b)に示すように、側壁13に対応して、所定間隔毎に複数の押当クランプ61が支点62を中心に回動可能に支持されている。押当クランプ61には、側壁13の長手方向に突出するピン63が一体形成されている。なお、側壁13及び上下チャック22には、押当クランプ61に対応してそれぞれ逃がし部が形成されている。
【0058】
上下チャック22の上部は、コイルスプリング64の付勢力によって、常には内側、すなわち、基板2側(図では左側)への押圧力を受けるように構成されている。また、前記上下チャック22から突出する押さえ部24は、前記押当クランプ61のピン63を押さえつけることができるようになっている。つまり、前記上下チャック22が下方位置にあるとき、押さえ部24によって、ピン24が下方へ押さえつけられる。かかる押さえつけにより、前記押当クランプ61の傾動が規制される(図4(a)参照)。これに対し、上下チャック22が上方へ移動すると、押さえ部24も上動する。これにより、前記コイルスプリング64の付勢力によって、ピン24の上動、つまり、押当クランプ61の傾動が許容される。そして、この押当クランプ61の傾動により、基板2の側縁部が反対側、すなわち、前記一方の側壁12側へと押し当てられるようになっている(図4(b)参照;但し、基板2は図示略)。本実施の形態では、押当クランプ61、コイルスプリング64、上下チャック22等により、幅方向押当手段が構成されている。
【0059】
次に、上記各種部材、装置等を動作させるための駆動系について説明する。本実施の形態では、これら駆動系は、水平移動可能な基板位置決め部10とは異なる固定部位に設けられている。
【0060】
まず、前記挟持手段を作動させるための駆動系について説明する。所定の固定部位(図1の右下部)には、固有駆動源としてのリバーシブルモータ71が固設されている。このリバーシブルモータ71の出力軸72は、前記基板2の幅方向と平行に延びている。該出力軸72には、所定間隔を隔てて一対の第1のカム73が設けられている。これら2つの第1のカム73は互いに同一のプロフィールを有しており、当該第1のカム73には、前記チャック開閉バー74のカムフォロア75が当接状態で支持されている。つまり、チャック開閉バー74は、第1のカム73の回動に伴い、図1の左右方向に移動可能となっている。そして、チャック開閉バー74が左右方向に移動することで、上述した両リンク部材42,43、チャック用レバー31,32等が作動し、上下チャック21,22が上下動させられる。また、これとともに、押当クランプ61が支点62を中心に回動させられる。このように、本実施の形態では、上下チャック21,22の上下動及びそれに伴う押当クランプ61の回動(傾動)が、共に、リバーシブルモータ71により実現されるようになっている。つまり、幅方向押当駆動手段及び挟持駆動手段は、共通の固有駆動源(リバーシブルモータ71)を有しているといえる。
【0061】
次に、搬送手段及び間隔調整手段を作動させるための駆動系について説明する。本実施の形態では、基板位置決め部10の基本ポジション(検査を実行する前におけるスタンバイ位置)において、前記搬送用ギヤ15と、調整用ギヤ53との間に対応して駆動源としてのパルスモータ81が所定の固定部位に設けられている。パルスモータ81の出力軸先端には、駆動ギヤ82が設けられ、該駆動ギヤ82が、前記基本ポジションにおける搬送用ギヤ15及び調整用ギヤ53間に位置している。
【0062】
前記パルスモータ81は、固定部位に設けられているとはいえ、搬送用ギヤ15及び調整用ギヤ53間のストローク間において移動可能となっている。この場合において、パルスモータ81が図1,3の左側に移動し、駆動ギヤ82が搬送用ギヤ15に噛合すると、パルスモータ81の回転に伴い搬送用ギヤ15の回転が許容される。これに対し、パルスモータ81が図1,3の右側に移動し、駆動ギヤ82が調整用ギヤ53に噛合すると、パルスモータ81の回転に伴い調整用ギヤ53の回転が許容される。本実施の形態におけるパルスモータ81は、少なくとも搬送用ギヤ15との噛合位置、調整用ギヤ53との噛合位置、及び、いずれにも噛合しない中立位置の3つのポジションをとることができるようになっている。
【0063】
かかる位置切換の機構についてより詳細に説明すると、パルスモータ81は、スライダ83に取付けられ、スライダ83は固設された図示しないベース部に対し、図3の矢印方向にスライド可能に支持されている。前記スライダ83には、アーム85が連結されている。
【0064】
一方、前記リバーシブルモータ71の出力軸72の先端には、ポジション切換ギヤ86が設けられている。ポジション切換ギヤ86に近接するようにして第1ブラケット87及び第2ブラケット88が立設されている。第1ブラケット87には支軸が回動可能に挿通されており、該支軸の一端側には、従動ギヤ89が前記ポジション切換ギヤ86に噛合された状態で設けられている。また、支軸の他端側には、第2のカム91が設けられている。
【0065】
さらに、前記第2ブラケット88には、L字状の切換レバー92が回動可能に軸支されている。切換レバー92の一端側には、カムフォロア93(図3参照)が設けられ、該カムフォロア93が前記第2のカム91に当接している。また、切換レバー92の他端側には、前記アーム85の先端が連結されている。切換レバー92の他端(図の上端)と、前記ベース部84(スライダ83でもよい)との間には、図示しないコイルスプリング等の引張部材が連結されている。
【0066】
かかる構成下、切換レバー92の他端部(図の上部)は、常には反時計方向への引張力を受けつつ、下部のカムフォロア93が第2のカム91に押し当てられている。そして、第2のカム91が所定の中立状態から反時計方向に回動すると、カムフォロア93がカムノーズに乗り上げ、前記引張力に抗して切換レバー92が時計方向へと回動させられる。すると、スライダ83及びパルスモータ81が図の右方へと移動し、駆動ギヤ82は調整用ギヤ53に噛合する。逆に、第2のカム91が中立状態から時計方向に回動すると、前記引張力によってカムフォロア93が上動し、切換レバー92が反時計方向へと回動させられる。すると、スライダ83及びパルスモータ81が図の左方へと移動し、駆動ギヤ82は搬送用ギヤ15に噛合される。
【0067】
このように、本実施の形態では、搬送用ギヤ15(搬送作動軸14)の回転及び調整用ギヤ53(スクリュ軸51,52)の回転が、共に、パルスモータ81により選択的に実現されるようになっている。つまり、搬送駆動手段及び間隔調整駆動手段は、共通の駆動源(パルスモータ81)を有しているといえる。さらに、上記選択的な切換は、当該パルスモータ81を所定のストロークだけ移動させることにより許容されるようになっている。しかも、パルスモータ81の移動は、第2のカム91の回動、つまり、上述した幅方向押当駆動手段及び挟持駆動手段の共通の固有駆動源たるリバーシブルモータ71の正・反転により実現されるようになっている。
【0068】
なお、本実施の形態では、前記出力軸72や、スライダ83、チャック開閉バー74等をはじめとする各種動作対象には、適宜ドグ94,95,96や図示しないセンサ等、動作対象の位置等を検出するための各種検出手段が設けられている。本実施の形態では、これら検出手段についても、前記駆動系と同様、基板位置決め部10とは異なる固定部位側に設けられている。また、本実施の形態では、上記リバーシブルモータ71及びパルスモータ81を制御するための図示しない制御手段が設けられている。制御手段は、オペレータにより入力された所定の指令や、或いは、予め設定された指令プログラムに基づき、及び、上記各検出手段による検出信号に基づき、前記リバーシブルモータ71及びパルスモータ81を適宜制御する。
【0069】
次に、上記のように構成されてなる本実施の形態の基板搬送装置1の動作等について説明する。
【0070】
まず、制御手段により、基板2の品種に応じた幅決め動作が行われる。この場合には、基板2の幅に応じて、側壁13及び上下チャック22が基板2の幅方向に適宜移動制御される。より詳しくは、リバーシブルモータ71が所定方向へ回動させられる。すると、第2のカム91が中立状態から反時計方向に回動させられ、カムフォロア93がカムノーズに乗り上げ、切換レバー92が時計方向へと回動させられる。これにより、スライダ83及びパルスモータ81が図1の右方へと移動させられ、駆動ギヤ82は調整用ギヤ53に噛合する。つまり、駆動ギヤ82の回転力が調整用ギヤ53に伝達可能な状態となる。そして、この状態で、パルスモータ81が所定量だけ回転駆動させられることで、この回転力が調整用ギヤ53、ひいては両スクリュ軸51,52へと伝達され、両スクリュ軸51,52が回転する。この回転に伴い、スクリュ軸51,52の雄ねじに螺合されている側壁13が、一方の側壁12と平行状態を維持しつつ基板2の幅方向に移動させられる。これにより、側壁12,13及び上下チャック21,22等に関し、基板2の品種に応じた幅決めがなされる。
【0071】
上記幅決めが完了した後、リバーシブルモータ71が先ほどとは逆方向に回動させられ、一旦、駆動ギヤ82がいずれもギヤにも噛合しない位置、つまりパルスモータ81の中立位置へと復帰させられる。
【0072】
その後、さらにリバーシブルモータ71が回動させられ、第2のカム91が中立状態から時計方向に回動すると、カムフォロア93が上動し、切換レバー92が反時計方向へと回動させられる。これにより、スライダ83及びパルスモータ81が図1の左方へと移動させられ、駆動ギヤ82は搬送用ギヤ15に噛合する。つまり、今度は駆動ギヤ82の回転力が搬送用ギヤ15に伝達可能な状態となる。そして、この状態で、パルスモータ81が所定量だけ回転駆動させられることで、この回転力が搬送用ギヤ15、ひいては搬送作動軸14へと伝達され、該搬送作動軸14及びコンベアベルト16が回転する。この回転に伴い、図1の左側に位置していた基板2が、図の右方へと案内され、所定位置にまで移送される。
【0073】
このとき、リバーシブルモータ71の回動に伴い、第1のカム73が回動させられ、チャック開閉バー74が図1の左方に移動させられ、両リンク部材42,43、チャック用レバー31,32等が作動し、上下チャック21,22が下動させられている。このため、この時点では、チャック本体23上面と、上片部25下面との間に十分な隙間が形成されている。従って、両者23,25間に存在するコンベアベルト16の回転及び基板2の移動が阻害されることがなく、円滑に、基板2の搬送が実行されることとなる。なお、かかる搬送に際しては、搬送方向への微調整を行うこととしても差し支えない。
【0074】
次に、上記搬送が完了した後、リバーシブルモータ71がそれまでとは逆方向に回動させられ、一旦、再度駆動ギヤ82がいずれもギヤにも噛合しない位置、つまりパルスモータ81の中立位置へと復帰させられる。
【0075】
この時点で、基板2は所定位置まで搬送されているので、今度は、該基板2の両側縁をチャックする動作が行われる。この場合、前記リバーシブルモータ71及び第1のカム73を回動させることで、チャック開閉バー74を図2の右方へ移動させる。これにより、両リンク部材42,43、チャック用レバー31,32等が作動し、上下チャック21,22が上動させられる。また、これとともに、図4(b)に示すように、押当クランプ61が支点62を中心に回動(傾動)させられる。そして、この押当クランプ61の傾動により、基板2の側縁部が反対側、すなわち、前記一方の側壁12側へと押し当てられる。そして、上下チャック21,22が上動させられることで、基板2は、上下チャック21,22及び上片部25間に挟持(チャック)される。
【0076】
換言すれば、上記リバーシブルモータ71の回動に伴い、上下チャック21,22等による基板2両側縁の挟持、及び、押当クランプ61による基板2の幅方向への押当が行われる。このように、一連の動作を経ることで、基板2は、基板位置決め部10において、所定位置に搬送、位置決めされる。そして、かかる挟持状態において、基板位置決め部10自体が水平方向へ適宜移動させられ、前述した検査に供される。
【0077】
以上詳述したように、本実施の形態によれば、搬送手段及び挟持手段を駆動するためのパルスモータ81と、間隔調整手段及び幅方向押当手段を駆動するためのリバーシブルモータ71とが、いずれも、基板位置決め部10とは異なる固定部位に設けられている。このため、駆動手段が搬送手段等とともに移動させられていた従来技術とは異なり、基板位置決め部10には両モータ71,81が存在しない。従って、基板位置決め部10における構造上の著しい簡素化を図ることができ、また、軽量化を図ることができる。そのため、基板位置決め部10が検査等のために移動させられる場合に、移動のための駆動負荷(X軸レール及びY軸レールを作動させるためのモータ等の容量)が少なくて済み、当該モータ等に関する小型化を図ることができる。また、生産効率上、検査等に際しては、基板位置決め部10を比較的高速で移動させるという要請がある。この点、本実施の形態では、基板位置決め部10に関し、より高速での移動を実現できる。
【0078】
また、基板位置決め部10が移動したとしても、両モータ71,81を駆動させるための電気配線等が移動することがない。そのため、配線等の取付回しの容易化、簡素化を図ることができるとともに、配線等の破損、断線等のトラブルを抑制することができる。さらに、本実施の形態では、各種センサ等の検出手段に関しても、固定部位に設けることとしているため、上記作用効果をより一層顕著なものとすることができる。
【0079】
さらに、本実施の形態では、1つのパルスモータ81を所定のストローク間移動させることによって、搬送手段及び間隔調整手段の作動を選択的に切換えることとしている。このため、個々に駆動源を用いた場合に比べて、設備のコンパクト化、コストの低減を図ることができる。また、パルスモータ81の移動を、挟持手段及び幅方向押当手段用のリバーシブルモータ71を駆動させることに基づいて実現させている。このため、パルスモータ81を移動させるために、別途駆動源を用いる必要がない。そのため、より一層の設備の簡素化、コストの増大抑制を図ることができる。
【0080】
併せて、1つのリバーシブルモータ71の駆動に基づき、幅方向押当手段及び挟持手段を動作可能としているため、個々に駆動源を用いた場合に比べて、設備のコンパクト化、コストの低減を図ることができる。
【0081】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されることなく、例えば次のように実施してもよい。
【0082】
(a)上記実施の形態では、幅方向押当手段を設けることとしているが、当該手段を省略することとしてもよい。但し、この場合には、検査等に際し、基板2の傾き、ずれ等を把握しておくことが望ましい。
【0083】
(b)上記実施の形態では、搬送手段及び挟持手段を共通のパルスモータ81で駆動させることとしているが、それぞれ別のモータで駆動させることとしてもよい。
【0084】
(c)上記実施の形態では、間隔調整手段を設けることとしているが、基板2の幅が一義的な場合、或いは、手動にて間隔を調整できるような場合には、当該手段を省略することとしてもよい。
【0085】
(d)上記パルスモータ81やリバーシブルモータ71に換えて、別のアクチュエータ(例えばステップモータ等)を採用してもよい。
【0086】
(e)上記実施の形態では、基板2上のクリームハンダの検査を行うための検査装置に基板搬送装置1が設けられた場合について具体化しているが、他の装置に上記のような基板搬送装置1を設けることとしてもよい。他の装置としては、リフロー後のハンダの検査を行うための検査装置や、電子部品とを実装するための実装装置等が挙げられる。
【0087】
(f)上記実施の形態では特に言及していないが、基板2の位置決め後、基板位置決め部10を移動させるに際しては、搬送用ギヤ15や調整用ギヤ53が前記パルスモータ81(駆動ギヤ82)に干渉しないように移動させることが望ましい。
【0088】
(g)上記実施の形態では、基板2のチャックに際し、基板2の両側部全てをチャックする構成としているが、基板2の両側縁を部分的にチャックする構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における基板搬送装置の概略構成を示す平面図である。
【図2】一方の側壁側の挟持機構の一部を示す側面模式図である。
【図3】パルスモータの移動機構の概略構成を説明する模式的な側面図である。
【図4】(a)は上下チャックの下動状態における押当クランプの位置関係を示す図であり、(b)は上下チャックの上動状態における押当クランプの位置関係を示す図である。
【符号の説明】
1…基板搬送装置、2…(プリント)基板、10…基板位置決め部、11…支持プレート、12,13…側壁、14…搬送作動軸、15…搬送用ギヤ、16…コンベアベルト、21,22…上下チャック、23…チャック本体、24…押さえ部、25…上片部、31,32…チャック用レバー、41…平行リンク、51,52…スクリュ軸、53…調整用ギヤ、56…ベルト、61…押当クランプ、71…リバーシブルモータ、72…出力軸、73…第1のカム、74…チャック開閉バー、81…パルスモータ、82…駆動ギヤ、86…ポジション切換ギヤ、91…第2のカム、92…切換レバー、94〜96…ドグ。

Claims (14)

  1. X−Y方向へ移動可能に設けられてなる基板位置決め部を備え、当該基板位置決め部は、
    案内される基板を水平に載置した状態で所定の水平方向へ搬送する搬送手段と、
    前記基板の両側縁を上下方向から挟持するための挟持手段とを具備するものであって、前記搬送手段にて搬送された基板の両側縁を前記挟持手段にて挟持せしめることで、前記基板を所定位置にて位置決め可能な基板搬送装置において、
    前記搬送手段は、
    前記基板の一側縁を支持可能な第1の環状コンベアと、
    該第1の環状コンベアを回転可能に支持する第1の側壁と、
    前記基板の他側縁を支持可能な第2の環状コンベアと、
    該第2の環状コンベアを回転可能に支持する第2の側壁と、
    前記第1の側壁及び第2の側壁に直交する方向に延び、自身の回転により、前記第1及び第2の環状コンベアを同速で回転可能な搬送作動軸とを備えるとともに、
    前記挟持手段は、
    前記第1の側壁及び第2の側壁の内側に延びるようそれぞれ固定され、前記基板の各側縁を上方から支持可能な上片部と、
    前記第1の環状コンベア及び第2の環状コンベアの下方においてそれぞれ上下動可能に設けられ、自身の上動により、前記基板の各側縁を前記各環状コンベアともども下方から支持可能な上下動部とを備え、
    さらに、
    前記搬送手段の搬送作動軸回転駆動するべく電気的に駆動される搬送駆動手段と、
    前記挟持手段の上下動部上下動させるべく電気的に駆動される挟持駆動手段とを具備し、
    これら搬送駆動手段と挟持駆動手段とを、いずれも、前記X−Y方向に移動可能な基板位置決め部とは異なる固定部位に設けたことを特徴とする基板搬送装置。
  2. X−Y方向へ移動可能に設けられてなる基板位置決め部を備え、当該基板位置決め部は、
    案内される基板を水平に載置した状態で所定の水平方向へ搬送する搬送手段と、
    前記基板の両側縁を上下方向から挟持するための挟持手段と、
    前記挟持手段の間隔を調整するための間隔調整手段とを具備し、前記搬送手段にて搬送された基板の両側縁を、前記間隔調整手段にて間隔が予め調整された前記挟持手段にて挟持せしめることで、前記基板を所定位置にて位置決め可能な基板搬送装置において、
    前記搬送手段は、
    前記基板の一側縁を支持可能な第1の環状コンベアと、
    該第1の環状コンベアを回転可能に支持するべく固定された第1の側壁と、
    前記基板の他側縁を支持可能な第2の環状コンベアと、
    該第2の環状コンベアを回転可能に支持するべく前記1の側壁に対し平行状態を維持したまま接離方向に移動可能に設けられた第2の側壁と、
    前記第1の側壁及び第2の側壁に直交する方向に延び、自身の回転により、前記第1及び第2の環状コンベアを同速で回転可能な搬送作動軸とを備えるとともに、
    前記挟持手段は、
    前記第1の側壁及び第2の側壁の内側に延びるようそれぞれ固定され、前記基板の各側縁を上方から支持可能な上片部と、
    前記第1の環状コンベア及び第2の環状コンベアの下方においてそれぞれ上下動可能に設けられ、自身の上動により、前記基板の各側縁を前記各環状コンベアともども下方から支持可能な上下動部とを備えるとともに、
    前記間隔調整手段は、
    前記第1の側壁及び第2の側壁に直交する方向に延び、自身の回転により、前記第2の側壁を前記第1の側壁に対し接離方向へ移動可能な間隔調整作動軸を備え、
    さらに、
    前記搬送手段の搬送作動軸回転駆動するべく電気的に駆動される搬送駆動手段と、
    前記挟持手段の上下動部上下動させるべく電気的に駆動される挟持駆動手段と、
    前記間隔調整手段の間隔調整作動軸回転駆動するべく電気的に駆動される間隔調整駆動手段とを具備し、
    これら搬送駆動手段と挟持駆動手段と間隔調整駆動手段とを、いずれも、前記X−Y方向に移動可能な基板位置決め部とは異なる固定部位に設けたことを特徴とする基板搬送装置。
  3. 前記搬送駆動手段及び前記間隔調整駆動手段は、共通かつ単一の駆動源により構成され、当該駆動源による駆動力の伝達を前記搬送駆動手段及び前記間隔調整駆動手段との間で切換可能となっていることを特徴とする請求項2に記載の基板搬送装置。
  4. 前記共通かつ単一の駆動源は、パルスモータであることを特徴とする請求項3に記載の基板搬送装置。
  5. 記共通かつ単一の駆動源を移動させることにより、当該駆動源による駆動力の伝達を前記搬送駆動手段及び前記間隔調整駆動手段との間で切換可能としたことを特徴とする請求項3又は4に記載の基板搬送装置。
  6. 前記挟持駆動手段の駆動に基づき、前記共通かつ単一の駆動源を移動させるよう構成したことを特徴とする請求項5に記載の基板搬送装置。
  7. 所定の指令に基づき前記共通かつ単一の駆動源の駆動量を制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項3乃至6のいずれかに記載の基板搬送装置。
  8. 前記搬送手段による基板の搬送量及び前記間隔調整手段による前記挟持手段の幅方向への作動量のうち少なくとも一方を検出するための検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記共通かつ単一の駆動源を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載の基板搬送装置。
  9. 前記検出手段についても、前記X−Y方向に移動可能な基板位置決め部とは異なる固定部位に設けたことを特徴とする請求項8に記載の基板搬送装置。
  10. 前記基板位置決め部は、
    前記基板の一側部から他側部側に押当力を付与することで、前記基板の幅方向のずれ及び傾きのうち少なくとも一方を調整するための押当クランプを有する幅方向押当手段と、
    前記押当クランプによる押当力を付与するべく電気的に駆動される幅方向押当駆動手段とを備え、
    当該幅方向押当駆動手段についても、前記X−Y方向に移動可能な基板位置決め部とは異なる固定部位に設けたことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の基板搬送装置。
  11. 前記幅方向押当駆動手段及び前記挟持駆動手段は、共通かつ単一の正逆転可能なリバーシブルモータにより構成され、
    前記リバーシブルモータを一方へ回動させることで、前記幅方向押当手段による押当力付与を許容するとともに、前記挟持手段による挟持を許容するよう構成し、前記リバーシブルモータを他方へ回動させることで、前記幅方向押当手段による押当力付与を解除する とともに、前記挟持手段による挟持を解除するよう構成したことを特徴とする請求項10に記載の基板搬送装置。
  12. 前記リバーシブルモータの回動角又はそれに準ずる値を検出可能な検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき前記リバーシブルモータを制御可能な制御手段とを具備することを特徴とする請求項11に記載の基板搬送装置。
  13. 前記検出手段についても、前記X−Y方向に移動可能な基板位置決め部とは異なる固定部位に設けたことを特徴とする請求項12に記載の基板搬送装置。
  14. 前記基板位置決め部は、X−Y方向に移動可能な移動手段上に設けられていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の基板搬送装置。
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