JP4002407B2 - 切削工具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は切削加工に使用するスローアウェイチップ等の切削工具に関するものであり、特に切刃の摩耗を検知するセンサラインを設けた損耗センサ付き切削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、切削工具の熱的、機械的、電気的変化を利用して切削工具の寿命を検知する方法が検討されている。例えば、特開平9−38846号公報では、母材の表面に櫛型の導電帯(薄膜回路)を形成した切削工具を作製し、該切削工具を切削しながら導電帯(薄膜回路)の電気抵抗値を測定することにより、工具寿命を判定する方法が開示されている。
【0003】
また、本出願人は、例えば、特願2000−329625号にて、図5に示すような、逃げ面8の切刃9近傍にセンサライン12を切刃に沿って平行に形成し、このセンサライン12の両端と着座面に形成した一対の接続領域とを逃げ面を引き回して形成した接続ライン(側面ライン)にて接続することによってセンサ回路を形成した切削工具が、より簡単な回路パターンラインで精度よく切刃の摩耗を検知できることを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特願2000−329625号の切削工具では、鋼旋削加工等の多量に切り屑が発生する切削加工において、該多量の切り屑が逃げ面8に激しく衝突するため、その衝撃で逃げ面8に形成した接続ライン(側面ライン)15、16が損傷し、場合によっては断線に至ってしまう恐れがあり、正確な工具寿命の検知ができない場合があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、切削加工時の切屑によっても、正確な工具寿命の検知が可能な切削工具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題に対し、センサ回路の引き回しについて検討した結果、センサラインの両端と一対の接続領域との間を接続する2つの接続ラインの一方を逃げ面に、他方をすくい面等の接続領域形成面以外の主面に形成することによって、特に切り屑の影響を受けやすい領域に接続ラインを形成せずに、単純なセンサ回路を形成でき、切り屑の影響をほとんど受けることなく正確に工具寿命の検知ができることを知見した。
【0007】
すなわち、本発明の切削工具は、略平板状を呈する母材の一方の主面にすくい面、他方の主面に着座面を、側面に逃げ面を形成し、前記すくい面と前記逃げ面との交差稜部分を切刃とするとともに、前記逃げ面の前記切刃近傍に導電帯からなるセンサラインを設けた切削工具において、前記他方の主面に外部回路と電気的に接続可能な導電層からなる一対の接続領域を設け、一方の前記接続領域と前記センサラインを電気的に接続するとともに、該センサラインと他方の前記接続領域とを前記一方の主面に形成した導電層からなる主面導体層を介して電気的に接続することを特徴とするものである。
【0008】
ここで、前記一方の接続領域と前記センサラインとの間を前記母材の側面に形成した導電帯からなる第1の側面ラインを介して接続するとともに、前記主面導体層と前記他方の接続領域との間を前記母材の側面に形成した導電帯からなる第2の側面ラインを介して接続することが望ましい。
【0009】
また、前記一対の接続領域を隣接して形成したこと、前記センサラインを前記母材の側面の両端近傍に形成することが望ましい。
【0010】
さらに、前記母材の主面が多角形形状からなり、前記逃げ面が複数形成されるとともに、前記主面と隣接する2つの前記逃げ面とが交差する各コーナー部それぞれに前記センサラインを形成することが望ましい。
【0011】
さらにまた、前記母材の主面と側面との交差稜部分に存在する前記一方の接続領域と前記第1の側面ラインとの間、前記センサラインと前記主面導電層の間、前記主面導体層と前記第2の側面ラインとの間、および前記第2の側面ラインと前記他方の接続領域との間の高さを他の交差稜部分の高さよりも低くすることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して発明の具体的な実施形態を説明する。
【0013】
図1(a)は、この発明の切削工具の好適例であるスローアウェイチップの一実施形態を手前上方から見た斜視図であり、図1(b)は手前下方から見た斜視図である。
【0014】
図1によれば、スローアウェイチップ1は、略平板状(図1では略直方体形状)を呈する母材2の一方の主面にすくい面5、他方の主面に着座面6を、側面に逃げ面8を形成し、すくい面5と逃げ面8との交差稜部分を切刃9が形成されている。
【0015】
また、図1によれば、逃げ面8の切刃9近傍に所定幅を有する導電帯からなるセンサライン12が設けられている。
【0016】
図1によれば、センサライン12は逃げ面8の端部、すなわち切刃9よりも0.5〜2mm内側に、かつ切刃9に沿って平行に形成され、センサライン12の形成位置と幅によって、工具寿命(摩耗量)のセンシングの度合いを規定することができる。例えば、センサライン12の内側端部の位置を該切刃9の寿命基準量(逃げ面8の摩耗限界)、例えば0.05〜0.7mmに一致させておき、該切刃9にて切削加工を行うことにより、該切刃9の近傍に形成されたセンサライン12の少なくとも一部が摩耗により断線した時点で、センサライン間が絶縁され、後述するセンサライン12の両端と接続される一対の接続領域間の抵抗値を測定することによって、切刃9の寿命を検知することができる。
【0017】
本発明によれば、例えば着座面6(一方の主面)に外部回路(図示せず)と電気的に接続可能な導電層からなる一対の接続領域13、14を設け、第1の接続領域13とセンサライン12を電気的に接続するとともに、センサライン12と第2の接続領域14とを例えばすくい面5(他方の主面)に形成した導電層からなる主面導体層17を介して電気的に接続したセンサ回路10を形成することが大きな特徴であり、これによって、後述するノーズR部等の逃げ面8の切り屑が衝突しやすい部分に接続ライン(第2の接続ライン16)を形成せずに、単純なセンサ回路10を形成することができることから、切り屑による影響によらず、正確な工具寿命の検知が可能となる。
【0018】
また、本発明によれば、切り屑の影響を極力避けるために、主面導体層17は、主面(図1ではすくい面5)の中央よりにわたって形成されることが望ましい。
【0019】
また、図1によれば、一対の接続領域13、14を着座面6に形成し、かつ主面導体層17をすくい面5に形成しており、これによって、センサ回路10を着座面6と接する後述のチップホルダ20に形成した一対の外部回路26、27に容易に接続できる。
【0020】
さらに、図1によれば、一方の接続領域13とセンサライン12との間は母材2の側面(逃げ面8)に形成した導電帯からなる第1の側面ライン17を介して接続され、主面導体層17と第2の接続領域14との間は母材2の逃げ面8(側面)に形成した導電帯からなる第2の側面ライン16を介して接続されている。そして、図1によれば、センサ回路10は、第1の接続領域13−第1の側面ライン17−センサライン12−主面導体層17−第2の側面ライン16−第2の接続領域14と経由される。なお、センサ回路10は母材2に対して絶縁状態で設けられ、センサ回路10はそれ自体が所定の電気抵抗値を有するように構成される。
【0021】
また、図1によれば、一対の接続領域(第1の接続領域13と第2の接続領域14)を隣接して形成しており、これによって、該一対の接続領域と接続される外部端子(不図示)の位置決めが容易にできる。
【0022】
さらに、本発明によれば、特にスローアウェイチップ等の着脱ができる切削工具において、センサライン12を母材2の逃げ面8(側面)の両端近傍に1つづつ、すなわち2つ形成して、逃げ面8の両端が切刃9として使用できることが望ましい。
【0023】
つまり、図1のように、母材2の主面が多角形形状(図1では四角形)からなり、逃げ面8が複数(図1では4つ)形成されるとともに、主面2と隣接する2つの逃げ面8、8とが交差するコーナー部19それぞれ(図1では8つ)にセンサライン12を形成することが望ましく、これによって、後述するように、8つのコーナー部19を用いて切削加工をすることができる。
【0024】
なお、図1によれば、逃げ面8に形成された第1の側面ライン15および第2の側面ライン16は、センサ回路10の第1および第2の接続領域13、14の配置位置と、該センサ回路10の第1および第2の接続領域13、14の反対面に第1および第2の接続領域13’、14’を有するセンサ回路10’の配置位を全く同じ配置にして、ともに後述する図3のチップホルダ20の外部端子26、27に接続できるように、センサライン12に対して(換言すれば切刃稜9に対して)、直交方向ではなく、所定の傾斜角度を有するように配設されている。
【0025】
また、本発明によれば、図2に示すように、母材2の主面(すくい面5と着座面6)と側面(逃げ面8)との交差稜部分に存在する第1の接続領域13と第1の側面ライン17との間、センサライン12と主面導電層17の間、主面導体層17と第2の側面ライン16との間、および第2の側面ライン16と第2の接続領域14との間の高さを他の交差稜部分の高さよりも低くすること、換言すればこれらの部分に切り欠きを設けることよって、スローアウェイチップ1の取り扱い等により、特に損傷しやすいライン部分を保護して、損傷を防止することができる。なお、切り欠きの形状としては、R形状、C面状、多段階に窪ませた形状でもよい。
【0026】
なお、本発明によれば、スローアウェイチップ1の形状としては、図1に示すようにすくい面5および着座面6が正方形に限定されるものではなく、図4に示すように、主面(すくい面5および着座面6)が(a)円形、(b)正三角形、(c)菱形等の形状、あるいは楕円形、上記以外の正多角形、平行四辺形等が適応可能であり、また、スローアウェイチップ1の断面形状は(a)〜(c)に示すような長方形でいわゆるネガタイプと呼ばれる両面に切刃を備えたチップに限定されるものではなく、(d)のように台形形状で、いわゆるポジタイプと呼ばれる片面だけが切削に使用されるあってもよい。
【0027】
(取り付け例)
さらに、図1によれば、母材2の中央には、母材2を貫通するクランプ孔11が形成されており、図1のスローアウェイチップ1をチップホルダ20に取り付けた図3の一例に示すように、スローアウェイチップ1は、クランプ孔11にクランプねじ24が螺合されるか、もしくは、金具(図示せず)にてすくい面5側から押さえられることによりチップホルダ20等に装着される。
【0028】
また、図3によれば、チップホルダ20の先端にはチップ装着用のポケット21が形成されている。ポケット21の底面はチップ座22となっている。またポケット21の側面はチップの側面に当接し、チップを拘束するための拘束面23となっている。スローアウェイチップ1はこのポケット21に納められ、着座面6がチップ座22に、またチップ1の側面が拘束面23に当接される。そして上方からクランプねじ24がスローアウェイチップ1のクランプ孔11に差し込まれて、その先端がチップ座22の中央に形成されたねじ孔25に螺合されることによりスローアウェイチップ1はチップホルダ20に装着される。
【0029】
さらに、チップ座22には、装着されたスローアウェイチップ1の切削に使用するコーナー部に設けられたセンサライン12と接続された一方の接続端子13、14に対向する位置に、例えば、上方へ弾力付勢され、チップ座22から数mm突出した一対の外部端子26、27が突設されている。そして、スローアウェイチップ1がポケット21に装着されると、スローアウェイチップ1の着座面6によって外部端子26、27は押し下げられ、外部端子26、27の上端はチップ座22と面一となる。このとき外部端子26、27の上端はスローアウェイチップ1の着座面6に設けられた一対の接続端子13、14とそれぞれ電気的に接触した状態となる。
【0030】
また、図3によれば、外部端子26、27には、細線で示すように、チップホルダ20内に敷設されたリード線28がつながれていて、このリード線28はオーム計等の抵抗値の検知回路29に接続されており、これによりポケット21に装着されたスローアウェイチップ1の切刃9(切削に使用するコーナー部8)に設けられたセンサライン12の抵抗値を測定することができる。
【0031】
なお、図3の装着状態では、例えば、スローアウェイチップ1のコーナー部19の切刃9が切削に用いられる。そして、コーナー部19の切刃9が摩耗した場合には、クランプねじ24や押さえ金具を緩めて、すくい面5の中央を中心にしてスローアウェイチップ1を90°回転させて、コーナー部19と隣接する別のコーナー部19を切刃9として切削に使用できる。このようにスローアウェイチップ1を90°ずつ回転させて、チップ1の一方の主面側の4つのコーナー部を順次切削に使用することができる。さらに、スローアウェイチップ1の上下を反転させてホルダ等に装着すれば、他方の主面の4つのコーナー部を順に切削に使用することができ、合計8つのコーナー部19を使用することができる。なお、他方の主面のコーナー部を使用する場合は、すくい面と着座面が逆転して機能する。
【0032】
(材質)
スローアウェイチップ1の母材としては、アルミナ質焼結体、窒化珪素質焼結体、サーメット、超硬合金、立方晶窒化ホウ素質焼結体(CBN/cubic Boron Nitride)、ダイヤモンド焼結体(PCD/Polycrystalline Diamond)等が好適に使用できる。
【0033】
方、センサライン12、接続ライン(一対の接続端子13、14、第1および第2の接続ライン15、16、主面導体層17)等のセンサ回路10を形成する導電帯は、スローアウェイチップ1の母材2に対する接合力が強いこと、被削材と反応せず、センサライン12の電気抵抗値が常に所定値を示し、スローアウェイチップ1の摩耗度合い、欠損の発生の有無を正確に検出することができること、被削材の加工表面に反応生成物が発生しにくいこと、耐酸化性に優れ、酸化物生成によるセンサライン12の電気抵抗値の変化がなく、スローアウェイチップ1の摩耗度合い、欠損の発生の有無を正確に検出することができること等の理由から、Ti、Zr、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W等の4a、5a、6a族金属、Co、Ni、Fe等の鉄族金属、あるいはAlなどの金属材料やTiC、VC、NbC、TaC、Cr3C2、Mo2C、WC、W2C、TiN、VN、NbN、TaN、CrN、TiCN、VCN、NbCN、TaCN、CrCN等の4a、5a、6a族金属の炭化物、窒化物、炭窒化物、(Ti、Al)Nの群から選ばれる少なくとも1種、特にTiN、(Ti、Al)N、(Ti、Al)CNの群から選ばれる少なくとも1種、さらにはTiNが好適である。
【0034】
(作製方法)
また、センサ回路10を形成するには、例えば、所定のセラミック粉末を成形、焼成することによって作製した母材2の表面のほぼ全面に、CVD法やイオンプレーティング、スパッタリング、蒸着等のPVD法、めっき法等の公知の薄膜形成法によって、所定厚み、特に母材2との密着性および所定の抵抗値に制御する点で0.05〜20μmの導電性膜を被着形成した後、レーザ加工、マスクを用いたブラスト加工、ドリルを用いた切削加工等によって、所定パターンのセンサ回路10に加工する。
【0035】
加工によりセンサ回路10を形成する方法としては、母材2表面に被着形成された導電性薄膜に対し、YAGレーザやCO2レーザを照射走査するようなレーザ加工が、微細で精度のよいラインを形成できるとともに、多種にわたる母材や被膜に対応できる点で望ましい。例えば、波長が1.06μmのYAGレーザを用いる場合、5〜50kHz、9.0〜25.0Aの出力で幅30〜60μm、描画スピード50〜300mm/sで照射走査することが望ましい。
【0036】
さらに、センサ回路10は、母材2がアルミナ質焼結体、窒化珪素質焼結体、cBN等の絶縁体である場合には、その表面に直接形成可能であるが、母材2が超硬合金やサーメット等の導電体である場合は、母材2の表面にアルミナ等の絶縁体からなる中間層を形成することが望ましい。なお、中間層は、PVD法やCVD法等の公知の薄膜形成法を用いて、絶縁性を確保するとともに、中間層の剥離を防止するために1〜10μmの厚みに形成されることが望ましい。
【0037】
【実施例】
超硬合金からなる母材の表面にCVD法にて絶縁体からなる膜厚5μmの中間層を形成し、スパッタリング法にて膜厚0.5μmのTiN薄膜を形成した。そして、レーザー加工により、図1および図5の回路パターンのセンサ回路を有するスローアウェイチップをそれぞれ作製した。
【0038】
得られたチップに対して、下記の条件で切削試験を行った。
被削材:FC250
切削速度:240m/min
切込み量:0.5mm
送り量0.35mm/rev
その他:湿式切削
上記切削試験の結果、従来の図5のセンサ回路を有する切削工具では、実施した4コーナー全てにおいて40〜70分後に検知回路29がセンサ回路断線と判断し作動したが、センサ回路を確認したところセンサライン12は断線しておらず、折り返しライン部分が切屑によって損傷して断線していた。
【0039】
これに対して、図1に示すセンサ回路を有する切削工具では、25コーナーについて切削試験を行ったところいずれも300分前後で検知回路29がセンサ回路断線と判断し作動し、センサ回路を確認したところセンサライン12はコーナー部(ノーズR部)にて断線していることが確認された。
【0040】
【発明の効果】
以上詳述したように、センサラインの両端と一対の接続領域との間を接続する2つの接続ラインの一方を逃げ面に、他方をすくい面等の接続領域形成面以外の主面に形成することによって、特に切り屑の影響を受けやすい領域に接続ラインを形成せずに、単純なセンサ回路を形成でき、切り屑の影響をほとんど受けることなく正確に工具寿命の検知ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切削工具の好適例であるスローアウェイチップの一例についての(a)手前上方から見た斜視図、(b)手前下方から見た斜視図である。
【図2】図1のスローアウェイチップについての切刃近傍の拡大図である。
【図3】図1のスローアウェイチップを、チップホルダに装着した例について説明するための斜視図である。
【図4】本発明の切削工具の好適例であるスローアウェイチップの形状を説明するための図(平面図および断面図)である。
【図5】従来の切削工具を示す図である。
【符号の説明】
1 :スローアウェイチップ
2 :母材
5 :すくい面
6 :着座面
8 :逃げ面
9 :切刃
10:センサ回路
11:クランプ孔
12:センサライン
13:第1の接続領域
14:第2の接続領域
15:第1の側面ライン
16:第2の側面ライン
17:主面導体層
19:コーナー部
20:チップホルダ
21:ポケット
22:チップ座
23:拘束面
24:クランプねじ
25:ねじ孔
26:外部端子
Claims (6)
- 略平板状を呈する母材の一方の主面にすくい面を、他方の主面に着座面を、側面に逃げ面を形成し、前記すくい面と前記逃げ面との交差稜部分を切刃とするとともに、前記逃げ面の前記切刃近傍に導電帯からなるセンサラインを設けた切削工具において、前記他方の主面に外部回路と電気的に接続可能な導電層からなる一対の接続領域を設け、この一方の接続領域と前記センサラインを電気的に接続するとともに、このセンサラインと前記他方の接続領域とを前記一方の主面に形成した導電層からなる主面導体層を介して電気的に接続することを特徴とする切削工具。
- 前記一方の接続領域と前記センサラインとの間を前記母材の側面に形成した導電帯からなる第1の側面ラインを介して接続するとともに、前記主面導体層と前記他方の接続領域との間を前記母材の側面に形成した導電帯からなる第2の側面ラインを介して接続することを特徴とする請求項1記載の切削工具。
- 前記一対の接続領域を隣接して形成したことを特徴とする請求項1または2のいずれか記載の切削工具。
- 前記センサラインを前記母材の側面の両端近傍に形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の切削工具。
- 前記母材の主面が多角形形状からなり、前記逃げ面が複数形成されるとともに、前記主面と隣接する2つの前記逃げ面とが交差する各コーナー部それぞれに前記センサラインを形成することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の切削工具。
- 前記母材の主面と側面との交差稜部分に存在する前記一方の接続領域と前記第1の側面ラインとの間、前記センサラインと前記主面導電層の間、前記主面導体層と前記第2の側面ラインとの間、および前記第2の側面ラインと前記他方の接続領域との間の高さを他の交差稜部分の高さよりも低くすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の切削工具。
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