JP4001180B2 - フィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びそれを用いたフィルム - Google Patents

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Description

本発明は、フィルム、シート等の基材の保護層として用いることができ、高硬度の硬化被膜を形成するフィルム用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に関する。さらには、該組成物の硬化被膜からなる保護層を有するフィルム及び該組成物の硬化物からなる光学シートに関する。
物品は、その物品同士の接触、他の物品と接触、あるいは置かれる環境の影響を受け、傷付いたり、変形したりする外的な変化やその物品を構成する材料が劣化する内的な変化を受ける。このような変化を防ぐために、物品の表面に保護層を設けたり、物品そのものを強化したりすることがなされている。
プラスチックは、加工性が良い、軽量、安価等の理由で、各種分野で使用されている。しかし、加工性が良い反面、柔らかく、表面に傷が付き易いなどの欠点がある。この欠点を改良するために、ハードコート材をコーティングし、表面に保護層を設けることが一般的である。このハードコート材として、シリコン系樹脂組成物、アクリル系樹脂組成物、メラミン系樹脂組成物等の熱硬化型樹脂組成物が用いられてきたが、硬化時間が長い、熱に弱いプラスチックフィルム基材には適用できない等の欠点があった。
近年、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が、(1)速硬化性であること、(2)エネルギーコストが低いこと、(3)低温で硬化が可能であること等の利点を有するため、ハードコート材として、急速に採用されている。とりわけ、紫外線などの活性エネルギー線の照射により、直ちに硬化し硬い被膜を形成するため加工処理スピードが速く、硬さ、耐擦傷性、耐汚染性等に優れ、連続加工処理ができるため、フィルム用ハードコート材としては主流になっている。
ハードコート材を保護層にしたフィルムを表面に設けた液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、タッチパネルディスプレイ等の表示体が、急速に普及している。とりわけ、液晶ディスプレイは大型化し、かつ不特定多数の消費者に使用されるようになったため、それに用いるハードコート材には、より高い硬度、耐擦傷性、硬化時のフィルムのカールが小さいものが要求されている。さらに最近では、ハードコート層を有するフィルムや成形体を所定の形状に裁断する場合に、切断面に欠け、割れ等が発生して不良品とならないように、ハードコート材には良好な裁断性が求められている。
物品に保護層を設ける方法として、フィルム状の転写材上に積層した保護層を、転写後に成形体の最外層になるように転写する方法がある。家電、自動車等の分野の物品にこの転写法が採用されており、冷蔵庫の外板、携帯電話の筐体等にも使用されている。この転写材上に積層した保護層にも活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を用いることができるが、不特定多数の消費者が使用するため、より高い硬度、耐擦傷性が要求され、かつ転写の際の作業性を高めるため、転写材のカールが小さいことが要求されている。
また、活性エネルギー線樹脂組成物は、紫外線などの活性エネルギー線の照射により、直ちに硬化し硬い被膜を形成するため、活性エネルギー線樹脂組成物を型に接触された状態で硬化させると、その型を転写でき、特殊な形状を有する成形体を製造できる。例えば、フレネルレンズシート等の光学シートは、この方法で製造されている。この製法においても、より高い硬度、耐擦傷性が要求され、かつ作業性を高めるため、硬化被膜のカールが小さい活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が要求されている。
このような活性エネルギー線硬化型樹脂組成物として、分子中に少なくとも2個以上の(メタ)アクリロイル基と水酸基とを有する放射線硬化型多官能(メタ)アクリレートとポリイソシアネートとを反応させた多官能ウレタンアクリレートを含有する放射線硬化型樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この放射線硬化型樹脂組成物の具体例として開示されているペンタエリスリトールトリアクリレートとイソホロンジイソシアネートとを付加反応させた多官能ウレタンアクリレートは、硬化収縮が大きいため硬化後のカールが大きく、フィルム基材との密着性が不十分であり、裁断性が悪いため不良品率が高いという問題があった。
また、(メタ)アクリロイル基と水酸基とを分子内に有する化合物と、1,4−シクロヘキシルジイソシアネートとを反応させたウレタンアクリレートを含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、上記特許文献1に記載の組成物と同様に硬化収縮が大きいため硬化後のカールが大きく、フィルム基材との密着性が不十分であり、裁断性が悪いため不良品率が高いという問題があった。
特開2001−113648号公報 特開2002−338628号公報
本発明が解決しようとする課題は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物をフィルム、シート等の基材に塗布後、紫外線などの活性エネルギー線の照射により硬化した際に発生するカールが小さく、高硬度、高耐擦傷性であり、さらに裁断時に欠け、割れのない硬化被膜を得ることができるフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、その硬化被膜からなる保護層を有するフィルム、及び該組成物の硬化物からなる光学シートを提供することである。
本発明者らは、鋭意研究した結果、ノルボルナンジイソシアネートと、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレートとの付加反応物であるウレタンアクリレート、1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能アクリレート及び/又は側鎖にエポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート系重合体に、α,β−不飽和カルボン酸を反応させた(メタ)アクリロイル基を有する重合体を含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を用いると、上記の課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ノルボルナンジイソシアネート(a−1)と、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート(a−2)との付加反応物であるウレタンアクリレート(A)、1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能アクリレート(B)及び/又は側鎖にエポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート系重合体に、α,β−不飽和カルボン酸を反応させた(メタ)アクリロイル基を有する重合体(C)を含有することを特徴とするフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物及びその硬化被膜からなる保護層を有するフィルムを提供するものである。
本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、フィルム、シート等の基材に塗布後、紫外線などの活性エネルギー線の照射により硬化した際に、硬化収縮が小さく、かつ高硬度、高耐擦傷性の硬化被膜を得ることができるので、フィルム用保護層として有用である。また、硬化時に発生するカールが小さいことから大型のフィルムにも適用することができる。さらに、本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化被膜は、フィルムとともに所定の形状・大きさに裁断する際に、硬化被膜に割れや欠けを生じないので、不良品率を低減できる。したがって、本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、液晶ディスプレイ等の大画面ディスプレイの光学フィルム用保護層の材料として好適である。
また、本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、家電製品、携帯電話の筐体等のプラスチック成形体の保護層としても用いることができる。この場合、保護層はフィルム状の転写材として作製した後、プラスチック成形体の最外層となるよう転写する転写法により形成する方法にも適用できる。
以下に本発明を詳細に説明する。本発明で用いるウレタンアクリレート(A)は、ノルボルナンジイソシアネート(a−1)と、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート(a−2)とを付加反応させた化合物である。このウレタンアクリレート(A)を用いることで、基材に塗布後、紫外線などの活性エネルギー線の照射により硬化した際に発生するカールが小さく、高硬度の硬化被膜が得られ、該硬化被膜を有するフィルムや成形体を切断、裁断する際に発生する割れや欠けが抑制できる。なお、本発明において、「(メタ)アクリレート」とは、メタクリレートとアクリレートの一方又は両方をいい、「(メタ)アクリロイル基」及び「(メタ)アクリル酸」についても同様である。
前記ウレタンアクリレート(A)は、ノルボルナンジイソシアネート(a−1)と、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート(a−2)との付加反応により得られる。この付加反応で用いるノルボルナンジイソシアネート(a−1)中のイソシアネート1当量に対するビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート(a−2)の割合は、水酸基当量として、通常、0.1〜50の範囲であり、好ましくは、0.1〜10、特に好ましくは、0.9〜1.2である。また、ノルボルナンジイソシアネート(a−1)とビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート(a−2)との反応温度は、30〜150℃、好ましくは、50〜100℃の範囲である。なお、反応の終点は、例えば、イソシアネート基を示す2,250cm−1の赤外線吸収スペクトルの消失や、JIS K 7301−1995に記載の方法でイソシアネート基含有率を求めることで確認することができる。
さらに、前記付加反応の反応時間を短くする目的で、触媒を用いることができる。このような触媒としては、例えば、塩基性触媒(ピリジン、ピロール、トリエチルアミン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、アンモニア等のアミン類、トリブチルホスフィン、トリフェニルフォシフィン等のホスフィン類)や酸性触媒(ナフテン酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜鉛、トリブトキシアルミニウム、テトラブトキシトリチタニウム、テトラブトキシジルコニウム等の金属アルコキシド類、塩化アルミニウム等のルイス酸類、ジブチルスズラウレート、ジブチルスズアセテート等のスズ化合物)が挙げられる。これらの中でも、酸性触媒が好ましく、さらにスズ化合物が最も好ましい。触媒は、ノルボルナンジイソシアネート(a−1)100質量部に対し、通常、0.1〜1質量部加える。
また、前記付加反応の際に必要に応じて、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の溶剤を用いることができる。さらには、イソシアネートと反応する部位を持たないラジカル重合性化合物、例えば、後述する多官能アクリレート(B)のうち、水酸基又はアミノ基を有さず、比較的粘度が低いものを溶剤として用いても良い。これらの溶剤及びラジカル重合性化合物は、単独で用いることも、2種以上を併用することもできる。
本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、前記ウレタンアクリレート(A)の他に、1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能アクリレート(B)及び/又は側鎖にエポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート系重合体に、α,β−不飽和カルボン酸を反応させた(メタ)アクリロイル基を有する重合体(C)を含有する。
前記多官能アクリレート(B)としては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリエチレンオキシド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリプロピレンオキシド変性グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリエチレンオキシド変性グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリエピクロロヒドリン変性グリセリントリ(メタ)アクリレート、1,3,5−トリアクロイルヘキサヒドロ−s−トリアジン、トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、テトラエチレンオキシド変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジエチレンオキシド変性ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、アルキル変性ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(例えば、日本化薬株式会社製「カヤラッドD−310」)、アルキル変性ジペンタエリスリトールテトラアクリレート(例えば、日本化薬株式会社製「カヤラッドD−320」)、ε−カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(例えば、日本化薬株式会社製「カヤラッドDPCA−20」)、ジペンタエリスリトールペンタメタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ヘキサエチレンオキサイド変性ソルビトールヘキサ(メタ)アクリレート、ヘキサキス(メタクリロイルオキシエチル)シクロトリホスファゼン(例えば、共栄社化学株式会社製「PPZ」)等が挙げられる。これらの多官能アクリレートの中でも、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレートは、硬化被膜の硬度を高める効果が大きいため好ましい。これらの多官能アクリレートは、単独で用いることも、2種以上を併用することもできる。
前記(メタ)アクリロイル基を有する重合体(C)は、側鎖にエポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート系重合体に、α,β−不飽和カルボン酸を反応させた(メタ)アクリロイル基を有する重合体である。前記(メタ)アクリロイル基を有する重合体(C)の製造方法は、特に限定はなく、従来の公知の方法で製造することができるが、例えば、下記の製造方法が挙げられる。
前記重合体(C)は、側鎖にエポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート系重合体又は共重合体のエポキシ基の一部あるいは全部に、(メタ)アクリル酸又はカルボキシル基とアクリロイル基とを有する化合物を反応させ、(メタ)アクリロイル基を導入する方法により製造できる。
前記側鎖にエポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート系重合体は、原料として、グリシジル(メタ)アクリレート、脂環式エポキシ基を有する(メタ)アクリレート(例えば、ダイセル化学工業株式会社製「CYCLOMER M100」、「CYCLOMER A200」)、4−ヒドロキシブチルアクリレートグリシジルエーテル等のエポキシ基を有する(メタ)アクリレートを用いて、これらを単独重合することにより得られる。
また、側鎖にエポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート系共重合体は、前記エポキシ基を有する(メタ)アクリレートと、(メタ)アクリル酸エステル、スチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル等のカルボキシル基を有しないα,β−不飽和単量体とを原料として、2種以上の単量体を共重合することにより得られる。なお、前記カルボキシル基を有しないα,β−不飽和単量体の代わりにカルボキシル基を有するα,β−不飽和単量体を用いた場合は、グリシジル(メタ)アクリレートとの共重合反応の際、架橋反応を生じ、高粘度化やゲル化を起こすため好ましくない。
前記側鎖にエポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート系重合体又は共重合体と反応するα,β−不飽和カルボン酸としては、例えば、(メタ)アクリル酸、カルボキシル基とアクリロイル基とを有する化合物(例えば、大阪有機化学株式会社製「ビスコート2100」)等が挙げられる。
上記の製造方法で得られる(メタ)アクリロイル基を有する重合体(C)の重量平均分子量は、5,000〜80,000が好ましく、5,000〜50,000がより好ましく、8,000〜35,000がさらに好ましい。重量平均分子量が、5,000以上で硬化収縮を小さくする効果が大きく、80,000以下で硬度が十分に高いものとなる。
また、(メタ)アクリロイル基を有する重合体(C)の(メタ)アクリロイル基当量は、100〜400g/eqが好ましく、200〜300g/eqがさらに好ましい。(メタ)アクリロイル基を有する重合体(C)の(メタ)アクリロイル基当量がこの範囲であれば、硬化収縮を小さくでき、硬度も十分に高くすることができる。
上記の製造方法で(メタ)アクリロイル基を有する重合体(C)を製造する際には、上記の(メタ)アクリロイル基を有する重合体(C)の重量平均分子量や(メタ)アクリロイル基当量を満たすように、使用する単量体や重合体の種類、これらの使用量等を適宜選択すると良い。
前記多官能アクリレート(B)として、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(5官能アクリレート)、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(6官能アクリレート)を用いた場合、硬化被膜の硬度を高くすることができるが、硬化収縮が大きいためカールがやや大きくなる傾向にある。そこで、前記(メタ)アクリロイル基を有する重合体(C)を併用することにより、硬化収縮が小さくなるので、カールを抑制しつつ硬化被膜の硬度も高くすることができる。
前記ウレタンアクリレート(A)と、前記多官能アクリレート(B)及び重合体(C)の合計との配合比率(質量基準)は、(A):(B+C)=10:90〜90:10が好ましく、より好ましくは(A):(B+C)=15:85〜80:20である。配合比率がこの範囲であれば、高い硬度を保ちつつ、硬化収縮を小さくできカールを抑制し、かつ良好な裁断性を得ることができる。
また、本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物には、その他のラジカル重合性化合物として、N−ビニルカプロラクタム、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、ビニルピリジン、アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、t−オクチル(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、7−アミノ−3,7−ジメチルオクチル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルホリン、ラウリル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、エチレンジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、メチルトリエチレンジグリコール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等のモノアクリレートを加えても良い。
さらに、本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に、カルボキシル基、リン酸基、スルホン酸基等の酸基を有するラジカル重合性化合物、アミノ基、アルコキシシリル基、アルコキシチタニル基を有するラジカル重合性化合物を加えると、基材との密着性を高めることができるので好ましい。一方、フルオロカーボン鎖、ジメチルシロキサン鎖、炭素原子数12以上のハイドロカーボン鎖を有するラジカル重合性化合物を用いると、保護層の表面滑り性、耐汚染性、耐指紋付着性等の表面性を高めることができるので好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、活性エネルギー線を照射すると硬化する組成物をいう。この活性エネルギー線とは、紫外線、電子線、α線、β線、γ線のような電離放射線をいう。この活性エネルギー線として紫外線を用いる場合には、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物中に光重合開始剤(D)を添加する。また、必要であればさらに光増感剤を添加する。一方、電子線、α線、β線、γ線のような電離放射線を用いる場合には、光重合開始剤や光増感剤を用いなくても速やかに硬化するので、特にこれらを添加する必要はない。
前記光重合開始剤(D)は、分子内開裂型光重合開始剤と水素引き抜き型光重合開始剤とに大別できる。分子内開裂型光重合開始剤としては、例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル−2−モルホリノ(4−チオメチルフェニル)プロパン−1−オン、オリゴ2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン等のアセトフェノン系化合物;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾイン類;2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド等のアシルホスフィンオキシド系化合物;ベンジル、メチルフェニルグリオキシエステル等が挙げられる。
一方、水素引き抜き型光重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル−4−フェニルベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物;2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン等のチオキサントン系化合物;ミヒラ−ケトン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノン等のアミノベンゾフェノン系化合物;10−ブチル−2−クロロアクリドン、2−エチルアンスラキノン、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、フェニル グリオキシリック アシッド メチル エステル、オシキ−フェニル−アセチック アシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステルとオキシ−フェニル−アセチック アシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステルの混合物等が挙げられる。これらの光重合開始剤(D)は、単独で用いることも、2種以上を併用することもできる。
また、上記に挙げた光重合開始剤(D)の中でも、水酸基を有する光重合開始剤を用いると、硬化被膜の硬度、耐擦傷性が向上するので好ましい。このような光重合開始剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、オリゴ2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]−フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン等が挙げられる。
さらに、光重合開始剤(D)として、前記水酸基を有する光重合開始剤に加え、アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤を用いると、フィルム基材との密着性が向上し、フィルムのカールが抑制できるので好ましい。このアシルホスフィンオキシド系光重合開始剤としては、例えば、2,4,6−トリメチルベンゾインジフェニルホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド等が挙げられる。
一方、前記光増感剤としては、例えば、脂肪族アミン、芳香族アミン等のアミン類、o−トリルチオ尿素等の尿素類、ナトリウムジエチルジチオホスフェート、s−ベンジルイソチウロニウム−p−トルエンスルホネート等の硫黄化合物等が挙げられる。
これらの光重合開始剤及び光増感剤の使用量は、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物中の樹脂成分100質量部に対し、各々0.1〜20質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。
また、本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物には、必要に応じて各種添加剤を添加しても良い。このような添加剤としては、例えば、重合禁止剤、酸化防止剤、レベリング剤、消泡剤、塗面改良剤(ぬれ性、スリップ性改良剤等)、可塑剤、着色剤等が挙げられる。
さらに、本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に、フィルム基材への塗工適性を付与するため、粘度調整用の希釈溶剤を加えても良い。希釈溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;酢酸エチル、エチルソルブアセテート等のエステル類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類などが挙げられる。これらの溶剤は、単独で用いることも、2種以上を併用することもできる。
本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化被膜は、発生する硬化収縮が小さく、かつ高硬度、高耐擦傷性に優れるため、カールに起因する影響をフィルム基材に与えることなく保護できる。さらに、該硬化被膜を有するフィルムを裁断する際に、切断面に割れや欠けを生じないので、裁断時の不良品率を低減できる。このため、本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化被膜は各種フィルム基材の保護層として有効である。このフィルム基材としては、図柄や易接着層を設けたものであっても良い。高硬度、高耐擦傷性を発揮させるには、硬化被膜の厚さは、通常0.5〜500μmが好ましく、より好ましくは3〜50μmであり、特に好ましくは4〜30μmである。
本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化被膜を有するフィルムは、前記活性エネルギー線硬化型樹脂組成物をフィルム基材上に、該樹脂組成物の乾燥後の質量として、通常0.5〜500g/m(塗膜厚0.5〜500μm)、好ましくは3〜50g/m(塗膜厚3〜50μm)、特に好ましくは4〜30g/m(塗膜厚4〜30μm)になるように塗布し、乾燥後、活性エネルギー線を照射し、硬化被膜を形成させることにより得ることができる。なお、該樹脂組成物の乾燥後の質量が0.5g/m未満では、基材の影響を受け硬度が上がらず、500g/m以上では、硬化時の重合熱で基材の変形等が起きる不具合が発生するため、500g/m以上の膜厚を形成する際は、冷却等の工夫が必要になる。
前記フィルム基材の材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン−1等のポリオレフィン系樹脂;トリアセチルセルロース等のセルロース系樹脂;ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ノルボルネン系樹脂(例えば、日本ゼオン株式会社製「ゼオノア」)、変性ノルボルネン系樹脂(例えば、(JSR株式会社製「アートン」)、環状オレフィン共重合体(例えば、三井化学株式会社製「アペル」)等が挙げられる。これらの材質の中でも、トリアセチルセルロースは、本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化被膜との間で優れた密着性を示すので好ましい。また、これらの樹脂からなる基材を2種以上貼り合わせて用いても良い。これらのフィルム基材は、シート状であっても良く、フィルム基材の厚さは、20〜500μmが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物をフィルム基材に塗布する方法としては、例えば、グラビアコート、ロールコート、コンマコート、エアナイフコート、キスコート、スプレーコート、かけ渡しコート、ディップコート、スピンナーコート、ホイーラーコート、刷毛塗り、シルクスクリーンによるベタコート、ワイヤーバーコート、フローコート等が挙げられる。また、オフセット印刷、活版印刷等の印刷方式でも良い。これらの中でも、グラビアコート、ロールコート、コンマコート、エアナイフコート、キスコート、ワイヤーバーコート、フローコートは、より厚みが一定な塗膜が得られるため好ましい。
また、プラスチック成形体を本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化被膜によって保護する方法として、上記の硬化被膜を形成させたフィルムを、プラスチックの賦型前に、硬化被膜が最表面になるようにプラスチック表面に貼り付け、その後、プラスチックを該フィルムとともに賦型する方法もある。プラスチック表面への該フィルムの貼り付けは、フィルムとプラスチックとを高温で溶融接着しても、接着剤を用いて接着しても構わない。また、プラスチックを賦型した成形体に、硬化被膜を形成させたフィルムを該成形体の外形に合わせて二次成形したものを貼り付けても良い。
さらに、材質がプラスチックや金属等の成形された物品に保護層を設ける方法として、予め本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化被膜からなる保護層を設けた転写フィルムを用いる方法がある。この場合、転写材の保護層が転写後に物品の最外層になるように、水圧転写法等の転写方法を用いて、物品の表面に貼り付ける。この転写材に柄や金属薄層を設けた場合には、物品に意匠性を付与すると同時に、その表面に高い硬度、高い耐擦傷性を付与することができる。また、本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は、硬化収縮が小さいので、該樹脂組成物を用いた転写フィルムのカールが小さく、転写の際の作業性も高い。
本発明の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物に、活性エネルギー線として紫外線を照射する場合には、光発生源として、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、水銀−キセノンランプ、ショートアーク灯、ヘリウム・カドミニウムレーザー、アルゴンレーザー、太陽光、LED等が挙げられる。また、閃光的に照射するキセノン−フラッシュランプを使用すると、フィルム基材への熱の影響が小さくなるので有効である。
活性エネルギー線として電子線を照射する場合、30〜300kVの加速電圧の電子線加速装置を用いるのが好ましい。また、フィルム基材の樹脂が、電子線で黄変し易い芳香族骨格を有する場合や電子線で劣化し易い場合、例えば、フィルム基材にセルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等を用いる場合には、加速電圧を30〜150kVにすると、フィルム基材の黄変や劣化が防止できる。
以下、実施例及び比較例によって本発明をさらに具体的に説明する。なお、以下の例において、「%」及び「部」は、質量基準である。
(合成例1)ウレタンアクリレート(1)の合成
攪拌機、ガス導入管、冷却管、及び温度計を備えたフラスコに、酢酸ブチル250部、ノルボルナンジイソシアネート(以下、「NBDI」という。)206部、メトキシハイドロキノン0.5部、ジブチル錫ジアセテート0.5部を仕込み、空気を吹き込みながら、70℃に昇温した後、ペンタエリスリトールトリアクリレート(以下、「PE3A」という。)/ペンタエリスリトールテトラアクリレート(以下、「PE4A」という。)混合物(質量比75/25の混合物)795部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で3時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、ウレタンアクリレート(1)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)を得た。
(合成例2)ウレタンアクリレート(2)の合成
攪拌機、ガス導入管、冷却管、及び温度計を備えたフラスコに、酢酸ブチル576部、NBDI206、メトキシハイドロキノン1.2部、ジブチル錫ジアセテート1.2部を仕込み、70℃に昇温した後、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(以下、「DPPA」という。)/ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(以下、「DPHA」という。)混合物(質量比50/50の混合物)2096部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で3時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、ウレタンアクリレート(2)/DPHA混合物(質量比54/46の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)を得た。
(合成例3)ウレタンアクリレート(3)の合成
攪拌機、ガス導入管、冷却管、及び温度計を備えたフラスコに、酢酸ブチル252部、NBDI206部、メトキシハイドロキノン0.5部、ジブチル錫ジアセテート0.5部を仕込み、空気を吹き込みながら、70℃に昇温した後、ビス(2−アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート(以下、「BAHIC」という。)/トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート(以下、「TAIC」という。)混合物(質量比56/44の混合物)1318部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で3時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、ウレタンアクリレート(3)/TAIC混合物(質量比62/38の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)を得た。
(合成例4)ウレタンアクリレート(4)の合成
攪拌機、ガス導入管、冷却管、及び温度計を備えたフラスコに、酢酸ブチル254部、イソホロンジイソシアネート(以下、「IPDI」という。)222部、メトキシハイドロキノン0.5部、ジブチル錫ジアセテート0.5部を仕込み、70℃に昇温した後、PE3A/PE4A混合物(質量比75/25の混合物)795部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で3時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、ウレタンアクリレート(4)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)を得た。
(合成例5)ウレタンアクリレート(5)の合成
攪拌機、ガス導入管、冷却管、及び温度計を備えたフラスコに、酢酸ブチル566部、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下、「HDI」という。)168部、メトキシハイドロキノン0.5部、ジブチル錫ジアセテート0.5部を仕込み、70℃に昇温した後、DPPA/DPHA混合物(質量比50/50の混合物)2096部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で3時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、ウレタンアクリレート(5)/DPHA混合物(質量比54/46の混合物、不揮発分80%)を得た。
(合成例6)ウレタンアクリレート(6)の合成
攪拌機、ガス導入管、冷却管、及び温度計を備えたフラスコに、酢酸ブチル264部、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)(以下、「水添MDI」という。)262部、メトキシハイドロキノン0.5部、ジブチル錫ジアセテート0.5部を仕込み、70℃に昇温した後、PE3A/PE4A混合物(質量比75/25の混合物)795部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で3時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、ウレタンアクリレート(6)/PE4A混合物(質量比81/19の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)を得た。
(合成例7)ウレタンアクリレート(7)の合成
攪拌機、ガス導入管、冷却管、及び温度計を備えたフラスコに、酢酸ブチル240部、1,4−シクロヘキシルジイソシアネート(以下、「CHDI」という。)166部、メトキシハイドロキノン0.5部、ジブチル錫ジアセテート0.5部を仕込み、70℃に昇温した後、PE3A/PE4A混合物(質量比75/25の混合物)795部を1時間かけて滴下した。滴下終了後、70℃で3時間反応させ、さらにイソシアネート基を示す2250cm−1の赤外線吸収スペクトルが消失するまで反応を行い、ウレタンアクリレート(7)/PE4A混合物(質量比79/21の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)を得た。
(合成例8)アクリロイル基を有する重合体(1)の合成
攪拌機、ガス導入管、冷却管、及び温度計を備えたフラスコに、グリシジルメタクリレート(以下、「GMA」という。)250部、ラウリルメルカプタン1.6部、メチルイソブチルケトン(以下、「MIBK」という。)1000部及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIBN」という。)7.5部を仕込み、窒素気流下で攪拌しながら、1時間かけて90℃に昇温し、90℃で1時間反応させた。次いで、90℃で攪拌しながら、GMA750部、ラウリルメルカプタン4.4部、AIBN22.5部からなる混合液を2時間かけて滴下した後、100℃で3時間反応させた。その後、AIBN10部を仕込み、さらに100℃で1時間反応させた後、120℃付近に昇温し、2時間反応させた。60℃まで冷却し、窒素導入管を、空気導入管に付け替え、アクリル酸(以下、「AA」という。)507部、メトキノン2.0部、トリフェニルホスフィン5.4部を加えて混合した後、空気で反応液をバブリングしながら、110℃まで昇温し、8時間反応させた。その後、メトキノン1.4部を加え、室温まで冷却後、不揮発分が50%になるように、MIBKを加え、アクリロイル基を有する重合体(1)(不揮発分50%のMIBK溶液)を得た。なお、得られたアクリロイル基を有する重合体(1)の重量平均分子量は11,000(GPCによるポリスチレン換算による)で、アクリロイル基当量は300g/eqであった。
参考例1)
合成例1で得られたウレタンアクリレート(1)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)125部、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェニルケトン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製「イルガキュア 184」;以下、「HCPK」という。)5部、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド(BASFジャパン株式会社製「ルシリン TPO」;以下、「TPO」という。)2部、酢酸エチル33部、及び酢酸ブチル42部を混合し、40℃に加熱後混合して均一にし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
参考例2)
合成例1で得られたウレタンアクリレート(2)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)100部、DPHA/DPPA混合物(質量比70/30の混合物)20部、HCPK3部、TPO4部、酢酸エチル33部、及び酢酸ブチル47部を混合し、40℃に加熱後混合して均一にし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
参考例3)
合成例1で得られたウレタンアクリレート(1)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)50部、DPHA/DPPA混合物(質量比70/30の混合物)20部、合成例8で得られたアクリロイル基を有する重合体(1)(不揮発分50%のMIBK溶液)80部、HCPK2部、TPO1.5部、酢酸エチル33部、及び酢酸ブチル17部を混合し、40℃に加熱後混合して均一にし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
参考例4)
合成例2で得られたウレタンアクリレート(2)/DPHA混合物(質量比54/46の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)75部、合成例8で得られたアクリロイル基を有する重合体(1)(不揮発分50%のMIBK溶液)80部、TPO2部、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製「ダロキュア 1173」;以下、「HMPO」という。)4部、酢酸エチル33部、及び酢酸ブチル12部を混合し、40℃に加熱後混合して均一にし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
(実施例
合成例3で得られたウレタンアクリレート(3)/TAIC混合物(質量比62/38の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)37.5部、DPHA/DPPA混合物(質量比70/30の混合物)70部、HCPK2部、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキサイド(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製「イルガキュア 819」;以下、「BAPO」という。)1部、酢酸エチル33部、及び酢酸ブチル59.5部を混合し、40℃に加熱後混合して均一にし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
参考
合成例1で得られたウレタンアクリレート(1)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)50部、DPHA/DPPA混合物(質量比70/30の混合物)10部、PE4A20部、TAIC30部、HCPK4部、TPO1部、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製「イルガキュア 2959」;以下、「HHPO」という。)1部、酢酸エチル33部、及び酢酸ブチル57部を混合し、40℃に加熱後混合して均一にし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
(比較例1)
合成例4で得られたウレタンアクリレート(4)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)100部、DPHA/DPPA混合物(質量比70/30の混合物)20部、HCPK3部、TPO4部、酢酸エチル33部、及び酢酸ブチル47部を混合し、40℃に加熱後混合して均一にし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
(比較例2)
合成例5で得られたウレタンアクリレート(5)/DPHA混合物(質量比54/46の混合物、不揮発分80%)75部、TAIC40部、HCPK1.5部、BAPO1部、酢酸エチル33部、及び酢酸ブチル52部を混合し、40℃に加熱後混合して均一にし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
(比較例3)
合成例6で得られたウレタンアクリレート(6)/PE4A混合物(質量比81/19の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)37.5部、DPHA/DPPA混合物(質量比70/30の混合物)70部、HCPK2部、BAPO1部、酢酸エチル33部、及び酢酸ブチル59.5部を混合し、40℃に加熱後混合して均一にし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
(比較例4)
合成例7で得られたウレタンアクリレート(7)/PE4A混合物(質量比79/21の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)62.5部、DPHA/DPPA混合物(質量比70/30の混合物)50部、HCPK2部、TPO1.5部、酢酸エチル33部、及び酢酸ブチル54.5部を混合し、40℃に加熱後混合して均一にし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
(比較例5)
合成例1で得られたウレタンアクリレート(1)/PE4A混合物(質量比80/20の混合物、不揮発分80%の酢酸ブチル溶液)50部、DPHA/DPPA混合物(質量比70/30の混合物)10部、PE4A20部、TAIC30部、TPO6部、酢酸エチル33部、及び酢酸ブチル57部を混合し、40℃に加熱後混合して均一にし、活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を得た。
上記の実施例1及び参考例1〜4で得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の各成分の配合組成を表1に、比較例1〜5で得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の各成分の配合組成を表2に示す。
(評価用フィルムの作製)
上記の実施例1、参考例1〜4及び比較例1〜5で得られた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物をトリアセチルセルロース(TAC)製フィルム(富士写真フィルム社製「TAC」、厚さ:80μm)又はポリエチレンテレフタレート(PET)製フィルム(東洋紡社製コスモシャインA4100、厚さ:100μm、易接着処理面に塗工)上に、ワイヤーバーを用いて塗布し、60℃で1分間加熱後、空気雰囲気下で紫外線照射装置(日本電池株式会社製「部S30型UV照射装置」、ランプ:120W/cmメタルハライドランプ2灯、ランプ高さ:20cm、照射光量:0.5J/cm)を用いて紫外線を照射し、膜厚が10μm、20μm及び30μmの硬化被膜を有するフィルムを得た。
(評価用フィルムの表面硬度評価)
上記で得られた評価用フィルム(硬化被膜の膜厚:20μm)の硬化被膜の表面について、JIS K5600−5−4:1999に準拠し、500g荷重で鉛筆硬度を測定し、下記の基準により表面硬度を評価した。
◎:鉛筆硬度が4H以上
○:鉛筆硬度が3H
×:鉛筆硬度が2H以下
(評価用フィルムの耐擦傷性評価)
上記で得られた評価用フィルム(硬化被膜の膜厚:10μm)の硬化被膜の表面について、JIS K6404−16:1999に準拠し、クロックメーター形摩擦試験器、直径2.8cm円形摩擦子、スチールウール#0000、荷重1.5kg、100往復の条件で評価し、下記の基準により耐摩擦傷性を目視判定した。
○:傷なし
△:傷が1〜4本
×:傷が5本以上
(評価用フィルムのカール性評価)
上記で得られた評価用フィルム(硬化被膜の膜厚:10μm)から、100mm×100mm試験片を切り出し、23℃、65%RHの雰囲気下に24時間放置後、試験片の4端について、隣接する2点間の長さを測定し、隣接する2点間で最も小さい長さと他2点間の長さとを測定し、下式によってカール値を算出する。
カール値(mm)=100−(最小隣接2点間長さ+他の隣接2点間長さ)/2
上記で得られたカール値から、下記の基準によりカール性の評価を行った。
◎:カール値が10mm以下
○:カール値が10mmを超え、12mm以下
×:カール値が12mmを超える
(硬化被膜の基材に対する密着性評価)
上記で得られた評価用フィルム(硬化被膜の膜厚:10μm)に、JIS K5600−5−6:1999に準拠して、フィルムの硬化被膜表面に1mm間隔で縦、横6本の切れ目を入れて25個の碁盤目を作った。次に、市販のセロハンテープをその表面に密着させた後、一気に剥がしたとき、剥離せずに残ったマス目の数を数え、下記の基準により密着性を評価した。
○:残ったマス目の数が25個
△:残ったマス目の数が24個
×:残ったマス目の数が24個未満
(評価用フィルムの裁断性評価)
上記で得られた評価用フィルム(硬化被膜の膜厚:30μm)を株式会社ダンベル製のスーパーダンベル(JIS K7113−1995に記載の2号形試験片の形状)のダンベルカッターを用いて打ち抜いた。次に、打ち抜いた評価用フィルムの裁断部を顕微鏡で確認し、下記の基準で裁断性を評価した.
○:裁断部の割れ、欠け、亀裂の大きさが0.1mm以下で切断部が滑らかなもの。
×:裁断部の割れ、欠け、亀裂の大きさが0.1mmを超える箇所があり、切断部が滑らかでないもの。
上記の評価結果を表1及び2に示す。
Figure 0004001180
Figure 0004001180
表1に示した実施例1の評価結果から、本発明のフィルム用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化被膜を有するフィルムは、カールが小さく、表面硬度が高く、耐擦傷性、裁断性に優れることが分かった。また、本発明のフィルム用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化被膜は、フィルム基材との密着性にも優れることが分かった。
表2に示した比較例1〜5の評価結果から、下記のことが分かった。
比較例1は、ノルボルナンジイソシアネートではなく、イソホロンジイソシアネートを用いて合成したウレタンアクリレート(4)を用いた例であるが、この樹脂組成物の硬化被膜を有するフィルムは、カールが大きく(フィルム基材がTACの場合)、耐擦傷性、裁断性が不十分であることが分かった。また、この樹脂組成物の硬化被膜は、フィルム基材との密着性も不十分であることが分かった。
比較例2は、ノルボルナンジイソシアネートではなく、ヘキサメチレンジイソシアネートを用いて合成したウレタンアクリレート(5)を含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の例であるが、この樹脂組成物の硬化被膜を有するフィルムは、カールが大きく、耐擦傷性、裁断性が不十分であることが分かった。また、この樹脂組成物の硬化被膜は、フィルム基材との密着性も不十分であることが分かった。
比較例3は、ノルボルナンジイソシアネートではなく、メチレンビス(4−シクロヘキシルイソシアネート)を用いて合成したウレタンアクリレート(6)を含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の例であるが、この樹脂組成物の硬化被膜を有するフィルムは、カールが大きく、表面硬度が低く、耐擦傷性が不十分であることが分かった。また、この樹脂組成物の硬化被膜は、フィルム基材との密着性も不十分であることが分かった。
比較例4は、ノルボルナンジイソシアネートではなく、1,4−シクロヘキシルジイソシアネートを用いて合成したウレタンアクリレート(7)を含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の例であるが、この樹脂組成物の硬化被膜を有するフィルムは、カールが大きく(フィルム基材がTACの場合)、表面硬度が低く、耐擦傷性、裁断性が不十分であることが分かった。また、この樹脂組成物の硬化被膜は、フィルム基材との密着性も不十分であることが分かった。
は、表面硬度が低く、カールが大きく、密着性、裁断性にも劣ることが分かった。
比較例5は、ノルボルナンジイソシアネートではなく、イソホロンジイソシアネートを用いて合成したウレタンアクリレート(4)を含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の例であるが、この樹脂組成物の硬化被膜を有するフィルムは、表面硬度が低く、耐擦傷性が不十分であることが分かった。また、この樹脂組成物の硬化被膜は、フィルム基材との密着性も不十分であることが分かった。

Claims (5)

  1. ノルボルナンジイソシアネート(a−1)と、ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ヒドロキシエチルイソシアヌレート(a−2)との付加反応物であるウレタンアクリレート(A)、1分子中に3個以上の(メタ)アクリロイル基を有する多官能アクリレート(B)及び/又は側鎖にエポキシ基を有するグリシジル(メタ)アクリレート系重合体に、α,β−不飽和カルボン酸を反応させた(メタ)アクリロイル基を有する重合体(C)を含有することを特徴とするフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  2. 前記多官能アクリレート(B)が、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート及びトリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレートからなる群から選ばれる少なくとも1種の多官能アクリレートである請求項1記載のフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  3. 光重合開始剤(D)として、水酸基を有する光重合開始剤を含有する請求項1記載のフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  4. 光重合開始剤(D)として、水酸基を有する光重合開始剤及びアシルホスフィンオキシド系光重合開始剤を含有する請求項1記載のフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載のフィルム保護層用活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化被膜からなる保護層を有することを特徴とするフィルム。
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