JP3996357B2 - 可変容量圧縮機および可変容量圧縮機用容量制御弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は可変容量圧縮機および可変容量圧縮機用容量制御弁に関し、特に自動車用空調装置の冷凍サイクルの中で冷媒ガスを圧縮するのに使用される可変容量圧縮機およびこれに使用される容量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用空調装置の冷凍サイクル中で冷媒を圧縮するために用いられる圧縮機は、エンジンを駆動源としているので、回転数制御を行うことができない。そこで、エンジンの回転数に制約されることなく適切な冷房能力を得るために、冷媒の圧縮容量を変えることができる可変容量圧縮機が用いられている。
【0003】
このような可変容量圧縮機においては、エンジンによって回転駆動される軸に取り付けられた揺動板に圧縮用ピストンが連結され、揺動板の角度を変えることによってピストンのストロークを変えることで冷媒の吐出量を変えるようにしている。
【0004】
揺動板の角度は、密閉されたクランク室内に圧縮された冷媒の一部を導入し、その導入する冷媒の圧力を変化させ、ピストンの両面にかかる圧力の釣り合いを変化させることによって連続的に変えている。
【0005】
冷媒の吐出口とクランク室との間またはクランク室と吸入口との間には、電磁制御弁が設けられている。この電磁制御弁は、クランク室または吸入口と吐出口との間の差圧を所定値に保つように連通または閉塞させる制御をしており、差圧の所定値を電流値によって外部から設定することができるようになっている。これにより、エンジンの回転数が上昇したときには、クランク室に導入される圧力が増加して圧縮できる容量を小さくし、回転数が低下したときには、クランク室に導入される圧力が減少して圧縮できる容量を大きくするようにして可変容量圧縮機から吐出される冷媒の圧力を一定に保つようにしている。
【0006】
ところで、自動車用空調装置の冷凍サイクルに使用されている冷媒としては、代替フロンHFC−134aが一般的に用いられるが、近年、冷媒の臨界温度を越えた超臨界域で冷凍作用を行わせる、たとえば二酸化炭素を冷媒とする冷凍サイクルが開発されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、圧縮機の吐出圧力に応じてクランク室へ導入する圧力を制御する電磁制御弁において、二酸化炭素を冷媒とするような冷凍サイクルでは、冷媒を超臨界域まで昇圧させるため、冷媒の吐出口とクランク室まは吸入口との間の差圧が非常に高くなり、差圧を制御するためのソレノイド力も大きくなって、大型のソレノイドが必要になり、その結果、電磁制御弁の大型化を招き、コストアップに繋がるという問題点があった。
【0008】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、一般的なHFC−134aを冷媒とする冷凍サイクルはもちろん、超臨界で作動するような高圧の冷媒を用いた冷凍サイクルにおいても大きなソレノイド力を必要としない電磁制御弁を使用することができる可変容量圧縮機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記問題を解決するために、気密に形成されたクランク室内で回転軸に対して傾斜角可変に設けられて前記回転軸の回転駆動により揺動運動をする揺動体と、前記揺動体に連結されて前記揺動体の揺動運動で前記軸線の方向に往復動することにより冷媒の吸入室からシリンダ内への吸入、圧縮およびシリンダから吐出室への吐出を行うピストンとを有する可変容量圧縮機において、前記吐出室へ通じる吐出側冷媒流路内に配置したオリフィスと、前記吐出室から前記クランク室へ通じる第1の冷媒流路と、前記第1の冷媒流路に配置されて前記オリフィスの前後に発生する差圧を感知して前記差圧が所定値になるよう開度調整を行う容量制御弁と、前記クランク室から前記吸入室へ通じる第2の冷媒流路と、を備え、前記容量制御弁は、前記オリフィスの上流側の圧力を弁開方向に受けるように弁体が配置され、前記弁体の下流側が前記クランク室に連通されて前記第1の冷媒流路を流れる冷媒の流量を制御する弁部と、一方の面に前記オリフィスの上流側の圧力を受けている前記弁体が一体化され、他方の面に前記オリフィスの下流側の圧力を受けている感圧ピストンを有し、前記弁体とともに前記オリフィスの前後に発生する差圧を感知して前記差圧が所定値になるよう前記弁部の開度調整を行う圧力感知部とを備え、前記吐出室から吐出される冷媒の流量を略一定になるようにしたことを特徴とする可変容量圧縮機が提供される。
【0010】
このような可変容量圧縮機によれば、容量制御弁は、第1のオリフィスの前後に発生する差圧を感知して、その差圧が一定になるようクランク室の圧力を制御する。これにより、流路面積が固定された第1のオリフィスの前後差圧が一定であるため、吐出側を流れる冷媒流量は一定に制御されることになる。また、冷媒流量は差圧を制御することで決定できるが、その差圧は小さなソレノイド力で制御することができ、ソレノイド部の小型化が可能である。
【0011】
また、本発明によれば、容量制御弁は、差圧の所定値を電流値によって外部から設定できるソレノイドを備えた電磁式容量制御弁にしている。
さらに、本発明によれば、吐出室へ通じる吐出側冷媒流路内に配置したオリフィスと、前記吐出室からクランク室へ通じる第1の冷媒流路と、前記クランク室から吸入室へ通じる第2の冷媒流路とを備えた可変容量圧縮機に用いられ、前記第1の冷媒流路に配置されて前記オリフィスの前後差圧が所定値になるよう前記第1の冷媒流路を流れる冷媒の流量を制御する可変容量圧縮機用容量制御弁であって、前記オリフィスの上流側の圧力を弁開方向に受けるように弁体が配置され、前記弁体の下流側が前記クランク室に連通されて前記第1の冷媒流路を流れる冷媒の流量を制御する弁部と、一方の面に前記オリフィスの上流側の圧力を受けている前記弁体が一体化され、他方の面に前記オリフィスの下流側の圧力を受けている感圧ピストンを有し、前記弁体とともに記オリフィスの前後に発生する差圧を感知して前記差圧が所定値になるよう前記弁部の開度調整を行う圧力感知部と、を備えたことを特徴とする可変容量圧縮機用容量制御弁が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の関連技術について図面を参照して説明する。
図1は本発明の関連技術による可変容量圧縮機の原理的な構成を示す説明図である。
【0013】
本発明の関連技術による可変容量圧縮機は、一定流量の冷媒を吐出するように構成したもので、図1はその一構成例を示している。可変容量圧縮機は、気密に形成されたクランク室1を有し、中には回転自在に支持された回転軸2を有している。この回転軸2の一端は、図示しない軸封装置を介してクランク室1の外まで延びていて、クラッチおよびベルトを介してエンジンの出力軸から駆動力が伝達されるプーリ3が固定されている。回転軸2には、揺動板4が傾斜角可変に設けられている。回転軸2の軸線の回りには、複数(図示の例では1つ)のシリンダ5が配置されている。各シリンダ5には、揺動板4の回転運動を往復運動に変換するピストン6が配置されている。各シリンダ5は、それぞれ吸入用リリーフ弁7および吐出用リリーフ弁8を介して吸入室および吐出室に接続されている。吸入室は、蒸発器に接続され、吐出室は、ガスクーラまたは凝縮器に接続される。
【0014】
吸入室へ通じる吸入側冷媒流路9には、オリフィス10が設けられ、吐出室からクランク室1へ通じる冷媒流路11には、容量制御弁12が設けられ、そして、クランク室1から吸入室へ通じる冷媒流路13には、オリフィス14が設けられている。容量制御弁12は、オリフィス10の前後に発生する差圧を受けるよう構成されている。
【0015】
以上の構成の可変容量圧縮機において、エンジンから駆動力が伝達されて回転軸2が回転すると、その回転軸2に設けられた揺動板4が回転する。すると、揺動板4の外周部に連結されたピストン6が往復運動し、これによって吸入室の冷媒がシリンダ5に吸入され、シリンダ5内で圧縮され、圧縮された冷媒が吐出室へ吐出される。このとき、容量制御弁12は、吐出室の高圧冷媒の一部をクランク室1へ導入する。これにより、クランク室1内の圧力Pcが上昇し、ピストン6の下死点がシリンダ5内の圧力とクランク室1内の圧力Pcとが釣り合う位置になるよう揺動板4の傾斜角が決められる。その後、クランク室1に導入された冷媒は、オリフィス14を介して吸入室に戻される。
【0016】
クランク室1に導入される冷媒の流量は、容量制御弁12がオリフィス10の前後差圧を感知し、その差圧があらかじめ設定された所定値になるよう開度を調整することによって制御される。つまり、エンジンの回転数が上昇すると、吸入圧力Psが低下し、吐出圧力Pdが上昇する。それによって、吸入される冷媒の流量Qsが増加しようとすると、オリフィス10の前後差圧が高くなるため、容量制御弁12は、その開度を開く方向に制御して、クランク室1へ導入する冷媒流量を増加させる。これにより、クランク室1内の圧力Pcが上昇し、シリンダ5の圧縮容量が減る方向に作用して吸入される冷媒の流量を減らすようにする。このように、エンジンの回転数が上昇して吸入される冷媒の流量Qsが増加しようとしても、容量制御弁12がオリフィス10の前後差圧を一定にするようにクランク室1へ導入する冷媒流量を制御するため、可変容量圧縮機に吸入される冷媒の流量Qsが一定になり、吐出される冷媒の流量Qdも一定になる。
【0017】
逆に、エンジンの回転数が低下した場合は、吸入される冷媒の流量Qsが減少しようとするが、容量制御弁12がクランク室1へ導入する冷媒流量を減らすように制御することで、シリンダ5の圧縮容量を増加させ、可変容量圧縮機に吸入される冷媒の流量Qsを増やしてオリフィス10の前後差圧が所定値になるようにするため、可変容量圧縮機に吸入される冷媒の流量Qsが一定になり、吐出される冷媒の流量Qdも一定になる。
【0018】
なお、図示の例では、可変容量圧縮機を通過する冷媒流量の検出を吸入側で行っているが、吐出側冷媒流路にオリフィスを設けて吐出側で検出するようにしてもよい。また、吐出室からクランク室1を通って吸入室へ流れる冷媒の制御を行うための容量制御弁12を吐出室からクランク室1へ通じる冷媒流路11に設け、オリフィス14をクランク室1から吸入室へ通じる冷媒流路13に設けるように構成したが、容量制御弁12およびオリフィス14は、冷媒流路11および冷媒流路13の任意の位置に設けてもよい。
【0019】
2は第1の関連技術に係る可変容量圧縮機の構成を示す断面図、図3は第1の関連技術に係る可変容量圧縮機の電磁差圧弁の詳細を示す断面図である。なお、図2において、図1と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0020】
可変容量圧縮機は、複数のシリンダ5を備え、各シリンダ5は、これに隣接してそれぞれ吸入室20および吐出室21が形成されている。各シリンダ5の吸入室20は、互いに連通して1つの部屋になっていて吸入側冷媒流路9に接続されている。また、各シリンダ5の吐出室21も、互いに連通して1つの部屋になっていて吐出側冷媒流路に接続されている。
【0021】
第1の関連技術に係る可変容量圧縮機では、吸入室20に連絡された吸入側冷媒流路9の途中にオリフィス10を設け、吐出室21とクランク室1とを連通させる冷媒流路の途中に吐出容量を制御する電磁差圧弁22を設け、クランク室1と吸入室20との間の冷媒流路の途中にオリフィス14を設けている。また、オリフィス10の上流側および下流側の圧力Pe,Psを電磁差圧弁22に導入するための流路も形成されている。
【0022】
電磁差圧弁22は、図3に示したように、弁部23と、圧力感知部24と、ソレノイド部25とからなり、外部制御式の容量制御弁を構成している。
弁部23は、吐出圧力Pdを導入するポート26と、導入された吐出圧力Pdをクランク室圧力Pcに制御して出力する弁体27と、クランク室圧力Pcを出力するポート28と、弁体27を開く方向へ付勢するスプリング29とを有している。
【0023】
圧力感知部24は、この電磁差圧弁22の中央軸線位置にて進退自在に設けられた感圧ピストン30と、この感圧ピストン30の弁部23の側にオリフィス10の上流側の圧力Peを導入するポート31と、感圧ピストン30のソレノイド部25の側にオリフィス10の下流側の圧力Psを導入するポート32とを有している。感圧ピストン30は、シャフト33によって弁部23の弁体27に当接または固定されている。
【0024】
ソレノイド部25は、円筒状の中空部を有する電磁コイル34が設けられ、その円筒状の中空部にはスリーブ35が設けられている。このスリーブ35の一端には、固定鉄芯をなすコア36が固定され、スリーブ35の中には、可動鉄芯をなすプランジャ37が軸線方向に移動可能に遊挿配置されている。コア36の軸線位置にはシャフト38が貫通配置され、その一端は感圧ピストン30に、他端はプランジャ37に当接されている。スリーブ35の他端には、アジャストねじ39が螺着されている。そして、コア36とプランジャ37との間には、スプリング40aが配置され、プランジャ37とアジャストねじ39との間には、スプリング40bが配置されている。このソレノイド部25は、オリフィス10を通過する流量Qsを制御するための差圧の大きさを設定するためのものであり、高圧を直接制御するものではないため、ソレノイド力は小さくて済み、したがって、この部分の構成を小型化することができる。
【0025】
以上の構成の可変容量圧縮機において、エンジンの駆動力によって回転軸2が回転し、その回転軸2に設けられた揺動板4が回転すると、揺動板4に連結されたピストン6が往復運動し、これによって吸入室の冷媒がシリンダ5に吸入され、シリンダ5内で圧縮され、圧縮された冷媒が吐出室へ吐出される。このとき、電磁差圧弁22は、吐出室の冷媒の吐出圧力Pdを弁部23を介してクランク室1へ導入する。これにより、クランク室1内の圧力Pcが上昇し、シリンダ5の容量が所定値に制御される。その後、クランク室1の圧力Pcは、オリフィス14を介して吸入室に戻される。
【0026】
このとき、ソレノイド部25の電磁コイル34には、この電磁差圧弁22の差圧の設定値をいくつに設定するかを表す差圧制御信号41が制御装置42から供給される。制御装置42は、エンジン、車室内外の温度、蒸発器温度、その他各種条件を検知する複数のセンサからの検知信号を入力して演算し、その演算結果に基づいて電磁コイル34に供給される電流値を決定している。
【0027】
したがって、電磁差圧弁22は、オリフィス10の前後に発生する差圧を感圧ピストン30で受け、その差圧が差圧制御信号41によって設定された所定値になるよう弁部23の弁体27を制御する。これにより、吸入室20に吸入される冷媒の流量Qsが一定に制御され、吐出室21から吐出される冷媒の流量Qdが一定に制御されることになる。
【0028】
すなわち、エンジンの回転数が上昇すると、吸入圧力Psが低下し、吐出圧力Pdが上昇する。それによって、吸入される冷媒の流量Qsが増加しようとすると、吸入圧力Psが低くなるため、感圧ピストン30はソレノイド部25の側に移動し、弁体27はスプリング29によって弁部23の開度を開く方向に移動して、クランク室1へ導入する冷媒流量を増加させる。これにより、クランク室1内の圧力Pcが上昇し、可変容量圧縮機を最少運転側に制御し、吸入される冷媒の流量を減らすようにする。
【0029】
逆に、エンジンの回転数が低下した場合は、吸入される冷媒の流量Qsが減少しようとして吸入圧力Psが高くなると、感圧ピストン30は弁部23の側に移動し、弁体27はスプリング29の付勢力に抗して閉弁方向に移動してクランク室1へ導入する冷媒流量を減らすように制御する。これにより、クランク室1内の圧力Pcが減少し、可変容量圧縮機を最大運転側に制御し、吸入される冷媒の流量を増やすようにする。
【0030】
このように、エンジンの回転数が変動して吸入される冷媒の流量Qsが変動しようとしても、電磁差圧弁22がオリフィス10の前後差圧を一定にするようにクランク室1へ導入する冷媒流量を制御するため、可変容量圧縮機に吸入される冷媒の流量Qsが一定になり、吐出される冷媒の流量Qdもエンジンの回転数変動に拘らず一定になる。
【0031】
図4は第2の関連技術に係る可変容量圧縮機の構成を示す断面図である。なお、図4において、図2と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0032】
この第2の関連技術では、第1の関連技術に係る可変容量圧縮機と比較して、電磁差圧弁22に吐出圧力Pdを導入するポートと電磁差圧弁22からクランク室1へ通じるポートとを入れ換えた構成にしている。すなわち、吐出室21は、電磁差圧弁22の弁部23の先端部に連通され、クランク室1は、電磁差圧弁22の弁部23の側部に連通されている。それ以外の構成は、第1の関連技術に係る可変容量圧縮機と同じである。
【0033】
また、このような構成の動作も、第1の関連技術に係る可変容量圧縮機と同じであり、電磁差圧弁22が吸入側冷媒流路9に設けられたオリフィス10の前後差圧を感知し、その差圧が所定値になるよう開度調整を行って、可変容量圧縮機から吐出される冷媒の吐出流量Qdが一定になるようにしている。
【0034】
図5は第3の関連技術に係る可変容量圧縮機の構成を示す断面図である。なお、図5において、図2と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0035】
この第3の関連技術では、容量制御弁として図3に示した電磁差圧弁22と同様の構成の電磁差圧弁51を使用し、吐出側冷媒流路52の途中にオリフィス50を設け、そのオリフィス50の前後差圧、すなわち、上流側の圧力Pdおよび下流側の圧力Pd’を電磁差圧弁の圧力感知部に導入するように構成している。
【0036】
以上の構成の可変容量圧縮機において、エンジンがある一定の回転数で駆動されているとき、エバポレータからの冷媒が吸入室20より流量Qsで吸引され、吐出室21へ流量Qdで吐出される。このとき、電磁差圧弁51は、吐出室の冷媒の吐出圧力Pdを弁部を介してクランク室1へ導入する。これにより、可変容量圧縮機の吐出容量は、クランク室1内の圧力Pcに応じた容量に制御される。クランク室1の圧力Pcは、オリフィス14を介して吸入室20に戻される。
【0037】
このとき、ソレノイド部25の電磁コイル34には、外部条件に応じた電磁差圧弁51の差圧に対応する電流信号が供給される。
したがって、電磁差圧弁51は、オリフィス50の前後に発生する差圧を圧力感知部で感知し、その差圧が設定された所定値になるよう弁部の弁体を制御して、吐出側冷媒流路52を流れる冷媒流量を一定の流量Qdに保持するように制御する。
【0038】
すなわち、エンジンの回転数が上昇すると、吐出圧力Pdが上昇し、それによって、吐出される冷媒の流量Qdが増加しようとする。すると、吐出圧力Pdが高くなるため、圧力感知部の感圧ピストンはソレノイド部の側に移動し、弁体はスプリングの付勢力によって弁部の開度を開く方向に移動して、クランク室1へ導入する冷媒流量を増加させる。クランク室1内の圧力Pcが上昇することにより、可変容量圧縮機を最少運転側に制御し、吐出される冷媒の流量を減らすようにする。
【0039】
逆に、エンジンの回転数が低下した場合は、吐出される冷媒の流量Qdが減少しようとして吐出圧力Pdが低くなると、圧力感知部の感圧ピストンは弁部の側に移動し、弁体は閉弁方向に移動してクランク室1へ導入する冷媒流量を減らすように制御する。これにより、クランク室1内の圧力Pcが減少し、可変容量圧縮機を最大運転側に制御し、吐出される冷媒の流量を増やすようにする。
【0040】
この結果、エンジンの回転数が変動しても、電磁差圧弁51はオリフィス50の前後差圧を一定にするようにクランク室1へ導入する冷媒流量を制御するため、可変容量圧縮機から吐出される冷媒の流量Qdが一定になる。
【0041】
図6は第の実施の形態に係る可変容量圧縮機の構成を示す断面図、図7は第の実施の形態に係る可変容量圧縮機の電磁差圧弁の詳細を示す断面図である。なお、図6および図7において、図2および図3と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0042】
この第の実施の形態では、第3の関連技術に係る可変容量圧縮機と比較して、容量制御弁として構成の異なる電磁差圧弁53を使用し、容量制御弁に吐出圧力Pdを導入するポートと容量制御弁からクランク室1へ通じるポートとを入れ換えた構成にしている。すなわち、吐出室21は、電磁差圧弁53の弁部の先端部に連通され、クランク室1は、電磁差圧弁53の弁部の側部に連通されている。それ以外の部分については、第3の関連技術に係る可変容量圧縮機と同じ構成である。
【0043】
電磁差圧弁53は、図7に示したように、圧力感知兼弁部54とソレノイド部55とからなり、外部制御式の容量制御弁を構成している。
圧力感知兼弁部54は、吐出圧力Pdを導入するポート56と、導入された吐出圧力Pdをクランク室圧力Pcに制御して出力する弁体57と、クランク室圧力Pc出力するポート58と、弁体57を開く方向へ付勢するスプリング59と、オリフィス50の下流側の圧力Pd’を導入するポート60と、導入した圧力Pd’を感知する感圧ピストン61とを有している。
【0044】
ソレノイド部55は、円筒状の中空部を有する電磁コイル62が設けられ、その円筒状の中空部にはスリーブ63が設けられている。そのスリーブ63の一端には、固定鉄芯をなすコア64が固定され、スリーブ63の中には、可動鉄芯をなすプランジャ65が軸線方向に移動可能に遊挿配置されている。コア64の軸線位置にはシャフト66が貫通配置され、その一端は感圧ピストン61に、他端はプランジャ65に当接されている。スリーブ63の他端には、アジャストねじ67が螺着されている。そして、コア64とプランジャ65との間には、スプリング68が配置され、プランジャ65とアジャストねじ67との間には、スプリング69が配置されている。このソレノイド部55は、オリフィス50を通過する流量Qsを制御するための差圧の大きさを設定するためのものであるため、ソレノイド力は小さくて済み、この部分の構成を小型化することができる。
【0045】
また、このような構成の動作も、第3の関連技術に係る可変容量圧縮機と同じであり、電磁差圧弁53が吐出側冷媒流路52に設けられたオリフィス50の前後差圧を感知し、その差圧が所定値になるよう開度調整を行って、可変容量圧縮機から吐出される冷媒の吐出流量Qdが一定になるようにしている。
【0046】
図8は第関連技術に係る可変容量圧縮機の容量制御弁の配置を示す模式図である。
この第の実施の形態に係る可変容量圧縮機によれば、容量制御弁として図5に示した電磁差圧弁51と同じ構成の電磁差圧弁72を使用し、吐出室21からクランク室1へ通じる冷媒流路の途中にオリフィス71を設け、クランク室1から吸入室20へ通じる冷媒流路の途中に電磁差圧弁72を配置している。電磁差圧弁72の圧力感知部には、吐出側冷媒流路52の途中に設けたオリフィス73の前後差圧、すなわち、上流側の圧力Pdおよび下流側の圧力Pd’をそれぞれ導入するようにしている。
【0047】
このような構成の可変容量圧縮機においても、その動作は、第3の関連技術に係る可変容量圧縮機と同じであり、電磁差圧弁53が吐出側冷媒流路52に設けられたオリフィス50の前後差圧を感知し、その差圧が所定値になるよう開度調整を行って、可変容量圧縮機から吐出される冷媒の吐出流量Qdが一定になるようにしている。
【0048】
図9は第の実施の形態に係る可変容量圧縮機の構成を示す断面図、図10は第の実施の形態に係る可変容量圧縮機の電磁差圧弁の詳細を示す断面図である。なお、図9および図10において、図6および図7と同じまたは同等の構成要素については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0049】
この第の実施の形態では、容量制御弁として吐出室21からクランク室1へ向かう冷媒通路に第1の弁部を介在させ、クランク室1から吸入室20へ向かう冷媒流路に上述のオリフィス14と同じ減圧作用を生じさせる機能を持った第2の弁部を介在させるような構成の電磁差圧弁81を使用し、冷媒の流量を測定するためのオリフィス50を吐出側冷媒流路52の途中に設け、オリフィス50の前後差圧、すなわち、上流側の圧力Pdおよび下流側の圧力Pd’を電磁差圧弁81の圧力感知部に導入するように構成している。
【0050】
電磁差圧弁81は、図10に示したように、第1の弁部82と、第2の弁部83と、圧力感知部84と、ソレノイド部85とからなり、外部制御式の容量制御弁を構成している。
【0051】
第1の弁部82は、吐出圧力Pdを導入するポート86と、導入された吐出圧力Pdをクランク室圧力Pcに制御して出力するボール形状の弁体87と、クランク室圧力Pcを出力するポート88と、弁体87を閉じる方向へ付勢するスプリング89とを有している。
【0052】
第2の弁部83は、クランク室圧力Pcを導入するポート90と、導入されたクランク室圧力Pcを制御する弁体91と、制御された圧力を吸入室20へ出力するポート92と、スプリング93とを有している。弁体91の先端は、一端が第1の弁部82の弁体87に固着され軸線方向に進退可能に貫通配置されたシャフト94の他端に当接されている。
【0053】
圧力感知部84は、この電磁差圧弁81の中央軸線位置に進退自在に設けられた感圧ピストン95と、この感圧ピストン95の第2の弁部83の側にオリフィス50の下流側の圧力Pd’を導入するポート96と、感圧ピストン95のソレノイド部85の側に吐出圧力Pdを導入するポート97とを有し、感圧ピストン95は、これと一体に形成されたシャフト98によって第2の弁部83の弁体91に当接または固定されている。これにより、弁体87,91および感圧ピストン95は連動して軸線方向に動くことになる。
【0054】
ソレノイド部85は、上述の実施の形態で使用の電磁差圧弁と同様に、電磁コイル100と、固定鉄芯をなすコア101と、可動鉄芯をなすプランジャ102と、感圧ピストン95およびプランジャ102の間に配置されたシャフト103と、アジャストねじ104と、コア101およびプランジャ102の間に配置されたスプリング105と、プランジャ102およびアジャストねじ104の間に配置されたスプリング106とを有している。
【0055】
このような構成の可変容量圧縮機において、エンジンの駆動力が伝達されてピストン6が往復運動すると、吸入室の冷媒がシリンダ5に吸入され、シリンダ5内で圧縮され、圧縮された冷媒が吐出室へ吐出される。このとき、電磁差圧弁81は、吐出室21の冷媒の吐出圧力Pdを第1の弁部82を介してクランク室1へ導入する。クランク室1の圧力Pcは、第2の弁部83により減圧されて吸入室20に戻される。また、圧力感知部84には、オリフィス50の前後に発生する吐出圧力Pdおよび圧力Pd’が導入されている。
【0056】
ここで、エンジン回転数が上昇するなどしてオリフィス50の前後に発生する差圧が大きくなった場合、冷媒の吐出圧力Pdが上昇するので、圧力感知部84の感圧ピストン95は、図10の上方へ移動し、これに伴って第2の弁部83の弁体91は閉じる方向へ作用する。これにより、クランク室1内の冷媒が吸入室20に戻る流路が絞られるとともに、第1の弁部82の弁体87が開く方向へ作用するため、クランク室1へ導入される冷媒が増えると同時にクランク室1から流出する冷媒が減少するようになる。すると、クランク室圧力Pcが上昇し、可変容量圧縮機は、最少運転側に制御されて吐出する冷媒の流量を減らすようにする。これは、オリフィス50の前後の差圧がソレノイド部85によって設定された差圧になるまで継続され、この結果、冷媒の吐出流量Qdは、一定に保たれることになる。
【0057】
逆に、エンジン回転数が低下するなどしてオリフィス50の前後に発生する差圧が小さくなった場合、冷媒の吐出圧力Pdが低下するので、圧力感知部84の感圧ピストン95は、図10の下方へ移動し、これに伴って第2の弁部83の弁体91は開く方向へ作用する。これと同時に、第1の弁部82の弁体87が閉じる方向へ作用するため、クランク室1へ導入される冷媒が減少するようになる。これにより、クランク室圧力Pcが低下し、可変容量圧縮機は、最大運転側に制御されて吐出する冷媒の流量を増やすようにする。これは、オリフィス50の前後の差圧がソレノイド部85によって設定された差圧になるまで継続され、この結果、冷媒の吐出流量Qdは、一定に保たれることになる。
【0058】
このように、電磁差圧弁81が吐出側冷媒流路52に設けられたオリフィス50の前後差圧を感知し、その差圧が所定値になるよう開度調整を行って、可変容量圧縮機から吐出される冷媒の吐出流量Qdを一定にしている。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、吐出側冷媒流路内に冷媒流量を測定する第1のオリフィスを配置し、吐出室からクランク室、さらにはクランク室から吸入室へ通じる冷媒流路に容量制御弁および第2のオリフィスを配置し、容量制御弁が第1のオリフィスの前後に発生する差圧を感知してその差圧が所定値になるよう、すなわち吐出流量が一定になるよう開度調整を行う構成にした。冷媒流路に固定のオリフィスを配置することで、小さい差圧を発生することが可能になり、容量制御弁が感知する差圧が小さくなって、容量制御弁を小型化することが可能になる。また、容量制御弁を外部からの信号により吐出流量が設定できるよう電磁式の制御弁にした場合は、小さな差圧を感知する部分に対して制御力を与えるよう構成できるため、ソレノイド力の小さな電磁装置にすることができ、電磁式容量制御弁を小型化することができる。
【0060】
定流量の可変容量圧縮機にしたことにより、エンジン回転数の変化などに拘らず、常に一定流量の冷媒を供給できることから、システム全体の運転を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の関連技術による可変容量圧縮機の原理的な構成を示す説明図である。
【図2】 第1の関連技術に係る可変容量圧縮機の構成を示す断面図である。
【図3】 第1の関連技術に係る可変容量圧縮機の電磁差圧弁の詳細を示す断面図である。
【図4】 第2の関連技術に係る可変容量圧縮機の構成を示す断面図である。
【図5】 第3の関連技術に係る可変容量圧縮機の構成を示す断面図である。
【図6】 第の実施の形態に係る可変容量圧縮機の構成を示す断面図である。
【図7】 第の実施の形態に係る可変容量圧縮機の電磁差圧弁の詳細を示す断面図である。
【図8】 第関連技術に係る可変容量圧縮機の容量制御弁の配置を示す模式図である。
【図9】 第の実施の形態に係る可変容量圧縮機の構成を示す断面図である。
【図10】 第の実施の形態に係る可変容量圧縮機の電磁差圧弁の詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
1 クランク室
2 回転軸
3 プーリ
4 揺動板
5 シリンダ
6 ピストン
7 吸入用リリーフ弁
8 吐出用リリーフ弁
9 吸入側冷媒流路
10 オリフィス
11 冷媒流路
12 容量制御弁
13 冷媒流路
14 オリフィス
20 吸入室
21 吐出室
22 電磁差圧弁
23 弁部
24 圧力感知部
25 ソレノイド部
27 弁体
29 スプリング
30 感圧ピストン
33 シャフト
34 電磁コイル
35 スリーブ
36 コア
37 プランジャ
38 シャフト
39 アジャストねじ
40a,40b スプリング
41 差圧制御信号
42 制御装置
50 オリフィス
51 電磁差圧弁
52 吐出側冷媒流路
53 電磁差圧弁
54 圧力感知兼弁部
55 ソレノイド部
57 弁体
59 スプリング
61 感圧ピストン
62 電磁コイル
63 スリーブ
64 コア
65 プランジャ
66 シャフト
67 アジャストねじ
68 スプリング
69 スプリング
71 オリフィス
72 電磁差圧弁
73 オリフィス
81 電磁差圧弁
82 第1の弁部
83 第2の弁部
84 圧力感知部
85 ソレノイド部
87 弁体
89 スプリング
91 弁体
93 スプリング
94 シャフト
95 感圧ピストン
98 シャフト
101 コア
102 プランジャ
103 シャフト
104 アジャストねじ
105 スプリング
106 スプリング
Pc クランク室圧力
Pd 吐出圧力
Ps 吸入圧力
Qd 吐出流量

Claims (6)

  1. 気密に形成されたクランク室内で回転軸に対して傾斜角可変に設けられて前記回転軸の回転駆動により揺動運動をする揺動体と、前記揺動体に連結されて前記揺動体の揺動運動で前記回転軸の軸線の方向に往復動することにより冷媒の吸入室からシリンダ内への吸入、圧縮およびシリンダから吐出室への吐出を行うピストンとを有する可変容量圧縮機において、
    記吐出室へ通じる吐出側冷媒流路内に配置したオリフィスと、
    前記吐出室から前記クランク室へ通じる第1の冷媒流路と、
    前記第1の冷媒流路に配置されて前記オリフィスの前後に発生する差圧を感知して前記差圧が所定値になるよう開度調整を行う容量制御弁と、
    記クランク室から前記吸入室へ通じる第2の冷媒流路と
    を備え、
    前記容量制御弁は、前記オリフィスの上流側の圧力を弁開方向に受けるように弁体が配置され、前記弁体の下流側が前記クランク室に連通されて前記第1の冷媒流路を流れる冷媒の流量を制御する弁部と、一方の面に前記オリフィスの上流側の圧力を受けている前記弁体が一体化され、他方の面に前記オリフィスの下流側の圧力を受けている感圧ピストンを有し、前記弁体とともに前記オリフィスの前後に発生する差圧を感知して前記差圧が所定値になるよう前記弁部の開度調整を行う圧力感知部とを備え、前記吐出室から吐出される冷媒の流量を略一定になるようにしたことを特徴とする可変容量圧縮機。
  2. 気密に形成されたクランク室内で回転軸に対して傾斜角可変に設けられて前記回転軸の回転駆動により揺動運動をする揺動体と、前記揺動体に連結されて前記揺動体の揺動運動で前記回転軸の軸線の方向に往復動することにより冷媒の吸入室からシリンダ内への吸入、圧縮およびシリンダから吐出室への吐出を行うピストンとを有する可変容量圧縮機において、
    前記吐出室へ通じる吐出側冷媒流路内に配置したオリフィスと、
    前記吐出室から前記クランク室へ通じる第1の冷媒流路と前記クランク室から前記吸入室へ通じる第2の冷媒流路とにそれぞれ連動して動作する2つの弁部が配置され、前記オリフィスの前後に発生する差圧を感知して前記差圧が所定値になるよう前記2つの弁部が連動して互いに逆方向の開度調整を行う容量制御弁と、
    を備え、前記吐出室から吐出される冷媒の流量を略一定になるようにしたことを特徴とする可変容量圧縮機。
  3. 吐出室へ通じる吐出側冷媒流路内に配置したオリフィスと、前記吐出室からクランク室へ通じる第1の冷媒流路と、前記クランク室から吸入室へ通じる第2の冷媒流路とを備えた可変容量圧縮機に用いられ、前記第1の冷媒流路に配置されて前記オリフィスの前後差圧が所定値になるよう前記第1の冷媒流路を流れる冷媒の流量を制御する可変容量圧縮機用容量制御弁であって、
    前記オリフィスの上流側の圧力を弁開方向に受けるように弁体が配置され、前記弁体の下流側が前記クランク室に連通されて前記第1の冷媒流路を流れる冷媒の流量を制御する弁部と、
    一方の面に前記オリフィスの上流側の圧力を受けている前記弁体が一体化され、他方の面に前記オリフィスの下流側の圧力を受けている感圧ピストンを有し、前記弁体とともに前記オリフィスの前後に発生する差圧を感知して前記差圧が所定値になるよう前記弁部の開度調整を行う圧力感知部と、
    を備えたことを特徴とする可変容量圧縮機用容量制御弁。
  4. 前記圧力感知部の感圧ピストンの前記他方の面を付勢して前記差圧の所定値を可変できるようにした電磁付勢手段を備えていることを特徴とする請求項3記載の可変容量圧縮機用容量制御弁。
  5. 吐出室へ通じる吐出側冷媒流路内に配置したオリフィスを備えた可変 容量圧縮機に用いられ、前記吐出室からクランク室へ通じる第1の冷媒流路と前記クランク室から吸入室へ通じる第2の冷媒流路とにそれぞれ配置されて前記オリフィスの前後差圧が所定値になるよう前記第1の冷媒流路および前記第2の冷媒流路を流れる冷媒の流量を制御する可変容量圧縮機用容量制御弁であって、
    上流側に前記吐出室の吐出圧力を受けるよう配置された第1の弁体を有し、下流側が前記クランク室に連通されて前記第1の冷媒流路を流れる冷媒の流量を制御する第1の弁部と、
    前記第1の弁部の前記第1の弁体の開閉動作に連動して逆方向の開閉動作を行うよう配置された第2の弁体を有する第2の弁部と、
    前記第2の弁部の側の面に前記オリフィスの下流側の圧力を受け、反対側の面に前記オリフィスの上流側の圧力を受けるようにした感圧ピストンを有し、前記感圧ピストンの両面にかかる圧力の差による動きに応じて前記第2の弁部の前記第2の弁体を連動させる圧力感知部と、
    を備えたことを特徴とする可変容量圧縮機用容量制御弁。
  6. 前記圧力感知部の感圧ピストンの前記反対側の面を付勢して前記差圧の所定値を可変できるようにした電磁付勢手段を備えていることを特徴とする請求項5記載の可変容量圧縮機用容量制御弁。
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