JP2002070730A - 可変容量型圧縮機の圧力制御装置 - Google Patents

可変容量型圧縮機の圧力制御装置

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JP2002070730A
JP2002070730A JP2000254801A JP2000254801A JP2002070730A JP 2002070730 A JP2002070730 A JP 2002070730A JP 2000254801 A JP2000254801 A JP 2000254801A JP 2000254801 A JP2000254801 A JP 2000254801A JP 2002070730 A JP2002070730 A JP 2002070730A
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pressure
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JP2000254801A
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English (en)
Inventor
Sakae Hayashi
栄 林
Kenji Iijima
健次 飯島
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変容量圧縮機の圧力制御装置において、供
給される制御信号の変化に対するクランク室圧の変化を
線形的に変化させる。 【解決手段】 吸入空間36に低圧側連通孔72を介し
て連通する低圧室73と、吐出空間37に高圧側連通孔
83を介して連通する高圧室84と、クランク室34に
クランク室連通孔85を介して連通する圧力調整室86
と、外部からの制御信号によって圧力調整室86と低圧
室73との間を開/閉すると同時に圧力調整室86と高
圧室84との間を閉/開する弁体90とを有して構成さ
れる圧力制御弁において、高圧側連通孔83からクラン
ク室連通孔85に至る経路の最小通路断面積S1、クラ
ンク室連通孔85から低圧側連通孔72に至る経路の最
小通路断面積S2、及び、S1とS2との比Rを、0.
1mm2 ≦S1≦1.0mm 2 、0.3mm2 ≦S2≦
2.0mm2 、0.1≦S1/S2≦0.7の関係を満
たすように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、駆動軸に傾斜自
在に固定される駆動斜板と、該駆動斜板の回転によって
圧縮室の容積を可変させるピストンとを有し、圧縮室の
圧力とピストンの背圧との圧力差を調整することで駆動
斜板の傾斜角度を変化させ、これによりピストンストロ
ークを可変して吐出容量を可変し得るようにした可変容
量型圧縮機の圧力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−99136号公報に開示され
る可変容量型斜板式圧縮機において使用される圧力制御
弁は、吐出室とクランク室との間の連通を開閉制御する
第1の制御弁と、クランク室と吸入室との間の連通を開
閉制御する第2の制御弁と、前記第1及び第2の制御弁
を作動させる伝達ロッドと、この伝達ロッドを移動させ
る電磁アクチュエータと、吸入室内の圧力を受けて第2
の制御弁を作動させる感圧部材(ダイヤフラム、ベロー
ズ等)とを有する。
【0003】また、特開平9−268974号公報に開
示される可変容量型圧縮機用制御弁は、吐出圧領域とク
ランク室とを連通する給気通路を開閉する弁体と、この
弁体の一方側に感圧ロッドを介して作動連結されると共
に吸入圧領域に連通された感圧室に収納され、吸入圧領
域の圧力の上昇に伴って前記給気通路の開度を減少させ
る方向に前記弁体を付勢する感圧部と、前記弁体の他方
側にソレノイドロッドを介して作動連結され、ソレノイ
ドが励磁されると前記弁体に給気通路の開度を減少させ
る方向に荷重をかけるソレノイド部と、このソレノイド
の消磁により前記給気通路を強制的に開放する方向に前
記弁体を付勢する強制開放手段とを有し、前記弁体と前
記感圧部とを接離可能に連結したものである。
【0004】このため、前記ソレノイド部のソレノイド
が消磁された状態で、感圧室内が高吸入圧力条件下にな
ると、感圧部は給気通路の開度を減少する方向に変位す
るが、前記強制開放手段により弁体に作用する付勢力と
感圧部による変位とが互いに離反する方向となるため、
感圧部と弁体とが離間するので、弁体の最大開度位置が
維持される。尚、前記感圧部は、ベローズであることが
開示され、さらにダイヤフラムでもよいことが開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た引例に示すような感圧部に感圧素子としてダイヤフラ
ムやベローズを用いた制御弁を二酸化炭素を冷媒として
用いた冷凍サイクルに使用する場合、冷凍サイクル内の
圧力が従来のフロンを使用した冷凍サイクルに比べて約
10倍であることから、前記感圧素子の耐圧性を満足さ
せることが難しいという不具合が生じ、また、弁を駆動
させる電磁アクチュエータの電磁力を高圧に抗して動作
させる必要があることから、電磁アクチュエータ自体の
大きさが大きくなってしまうという不具合が生じる。
【0006】このため、本出願人は、二酸化炭素を冷媒
として使用した冷凍サイクルの圧力に対しても充分な耐
圧性を有すると共に、圧力制御弁を大きくすることなく
確実に容量可変制御を行うことができる圧力制御装置を
先に出願している。ところで、このような圧力制御装置
を構築するにあたっては、供給される制御信号の変化に
対するクランク室圧の変化を、図7の実線(特性線I)
で示されるように、できるだけ線形的に変化させること
が制御する上で望ましい。これは、図7の破線で示され
るように、制御信号の僅かな変化で一気にクランク室圧
が上昇、又は、低下し、その後、制御信号を変化させて
もクランク室圧が変化しなくなるのであれば、吐出容量
の可変中間域での制御が困難になるためである。
【0007】そこで、この発明は、小型で耐圧仕様の圧
力制御弁を構築するにあたり、供給される制御信号の変
化に対してクランク室圧を線形的に変化させることがで
きる可変容量型圧縮機の圧力制御装置を提供することを
課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明にかかる可変容量型圧縮機の圧力制御装置
は、シリンダブロック、前記シリンダブロック内に設け
られる駆動軸、該駆動軸と共に回転すると共に駆動軸に
対する傾斜角度が可変自在である駆動斜板、前記シリン
ダブロック内に設けられ、前記駆動軸と平行な軸を有す
る複数のシリンダ、該シリンダに摺動自在に配され、前
記駆動斜板の回転に伴って前記シリンダ内を往復動する
複数のピストン、前記シリンダと前記ピストンとによっ
て画成される圧縮室、前記ピストンの反圧縮室側に形成
されるクランク室、前記ピストンの吸入行程において前
記圧縮室と連通する吸入空間、及び、前記ピストンの圧
縮行程において前記圧縮室と連通する吐出空間とを少な
くとも有する可変容量型圧縮機に用いられ、前記クラン
ク室内の圧力を制御して前記駆動斜板の傾斜角度を変化
し得るようにした可変容量型圧縮機の圧力制御装置にあ
って、少なくとも、前記吸入空間に対して低圧側連通孔
を介して連通する低圧室と、前記吐出空間に対して高圧
側連通孔を介して連通する高圧室と、前記クランク室に
対してクランク室連通孔を介して連通する圧力調整室
と、前記圧力調整室と前記低圧室との間を開/閉すると
同時に、前記圧力調整室と前記高圧室との間を閉/開す
る弁体と、電磁力を発生する電磁コイルと、前記電磁コ
イル内に摺動自在に挿入され、電磁コイルの電磁力にて
移動して前記弁体を移動させるプランジャと、前記弁体
を前記プランジャによる付勢方向と逆方向に付勢するス
プリングとを備え、前記圧力調整室と前記低圧室との間
を閉、前記圧力調整室と前記高圧室との間を開とした場
合における前記高圧側連通孔から前記クランク室連通孔
に至る経路の最小通路断面積S1、前記圧力調整室と前
記低圧室との間を開、前記圧力調整室と前記高圧室との
間を閉とした場合における前記クランク室と連通するク
ランク室連通孔から前記吸入空間と連通する低圧側連通
孔に至る経路の最小通路断面積S2、及び、前記S1と
前記S2との比Rが、0.1mm2 ≦S1≦1.0mm
2 、0.3mm2 ≦S2≦2.0mm2 、0.1≦S1
/S2≦0.7の関係を満たすように設定されているこ
とを特徴としている(請求項1)。
【0009】したがって、上述の構成によれば、電磁コ
イルを制御して弁体を移動させるようにしたので、従来
の低圧圧力検出部のような圧力耐性の低い部分を省略す
ることができ、冷凍サイクルの圧力に対して圧力耐性を
高くすることができ、しかも、高圧側連通孔からクラン
ク室連通孔に至る経路の最小通路断面積S1、クランク
室連通孔から低圧側連通孔に至る経路の最小通路断面積
S2、及び、S1とS2との比Rを上述のような範囲で
設定するようにしたので、図7の実線に示されるような
特性を得ることができるようになる。
【0010】とくに、このような圧力制御装置は、可変
容量型圧縮機を、これにより圧縮された冷媒を冷却する
放熱器と、前記放熱器で冷却された冷媒を減圧する膨張
装置と、前記膨張装置で減圧された冷媒を蒸発する蒸発
器とを少なくとも備えた前記冷媒として二酸化炭素が使
用される冷凍サイクルに用い、膨張装置の出口側から可
変容量型圧縮機までの低圧ラインの圧力が目標圧力より
も高い場合には圧力調整室と低圧室との間を開とし、且
つ、圧力調整室と高圧室とを間を閉とする方向に弁体を
移動させ、低圧ラインの圧力が目標圧力よりも低い場合
には圧力調整室と低圧室との間を閉とし、且つ、圧力調
整室と高圧室との間を開とする方向に弁体を移動させる
ように電磁コイルに制御信号を供給するような場合に適
したものである(請求項2)。この際、電磁コイルに供
給される制御信号は、該電磁コイルへの通電をデューテ
ィ比制御するようにするとよい(請求項3)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の態様を図
面に基づいて説明する。図1において、冷凍サイクル1
は、吐出容量を可変するための圧力制御弁2を有すると
共に冷媒を超臨界域まで圧縮可能とする可変容量型圧縮
機(以下、圧縮機という)3、冷媒を冷却する放熱器
4、高圧ラインと低圧ラインとの冷媒を熱交換する内部
熱交換器5、冷媒を減圧する膨張装置6、冷媒を蒸発気
化する蒸発器7、蒸発器7から流出された冷媒を気液分
離するアキュムレータ8を有して構成されている。この
冷凍サイクル1では、圧縮機3の吐出側を放熱器4を介
して内部熱交換器5の高圧通路5aに接続し、この高圧
通路5aの流出側を膨張装置6に接続し、圧縮機3の吐
出側から膨張装置6に至る経路を高圧ライン9としてい
る。また、膨張装置6の流出側は、蒸発器7に接続さ
れ、この蒸発器7の流出側は、アキュムレータ8を介し
て内部熱交換器5の低圧通路5bに接続されている。そ
して、低圧通路5bの流出側を圧縮機3の吸入側に接続
し、膨張装置6の流出側から圧縮機3に至る経路を低圧
ライン10としている。
【0012】この冷凍サイクル1においては、冷媒とし
て二酸化炭素(CO2 )が用いられており、圧縮機3で
圧縮された冷媒は、高温高圧の超臨界状態の冷媒として
放熱器4に入り、ここで放熱して冷却する。その後、内
部熱交換器5において蒸発器7から流出する低温冷媒と
熱交換して更に冷やされ、液化されることなく膨張装置
6へ送られる。そして、この膨張装置6において減圧さ
れて低温低圧の湿り蒸気となり、蒸発器7においてここ
を通過する空気と熱交換してガス状となり、しかる後に
内部熱交換器5において高圧ライン9の高温冷媒と熱交
換して加熱され、圧縮機3へ戻される。
【0013】前記膨張装置6の流出側から前記圧縮機3
の吸入側の間の低圧ライン10には、低圧圧力を検出す
る圧力センサ12が設けられている。この圧力センサ1
2によって検出された低圧圧力Psは、外気温度Taを
検出する温度センサ13、車室内温度Tincを検出す
る温度センサ14、図示しない操作パネルの温度設定器
15からの温度設定信号Tset、及び日射量検出セン
サ16によって検出された日射量Qsun等と共に、コ
ントロールユニット17に入力される。
【0014】このコントロールユニット17は、前述し
た各種信号をデータとして入力する入力回路18、読出
専用メモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(R
AM)からなるメモリ部19、前記メモリ部19に格納
されたプログラムを呼び出して前記データを加工した
り、データを前記メモリ部19に退避させたりして制御
データを演算する中央演算処理装置(CPU)20、こ
の中央演算処理装置20によって演算された制御データ
に基づいて制御信号のデューティ比を出力する出力回路
21、バッテリー電源22から所望の一定電圧を製造す
る定電圧回路23、この定電圧回路23からの定電圧
(Vs)と、前記出力回路21によって出力されたデュ
ーティ比を有する制御信号を出力するデューティ比制御
回路24とから少なくとも構成されている。
【0015】前記圧縮機3は、例えば図2に示すような
容量可変斜板式圧縮機であり、この圧縮機3の外周ブロ
ック30は、クランク室34を画成するフロントブロッ
ク31と、複数のシリンダ35が画成される中央ブロッ
ク32と、吸入空間36及び吐出空間37とを画成する
リアブロック33とによって構成されている。
【0016】前記外周ブロック30内を貫通して配され
た駆動軸38は、フロントブロック31及び中央ブロッ
ク32にベアリング39a,39bを介して回転自在に
保持されており、この駆動軸38は、図示しない走行用
エンジンとベルト、プーリ及び電磁クラッチを介して接
続され、電磁クラッチが投入された時に、前記エンジン
の回転が伝達されて回転するようになっている。また、
この駆動軸38には、駆動軸38の回転と共に回転し、
この駆動軸38に対して傾斜自在である斜板40が設け
られている。
【0017】前記中央ブロック32に形成されたシリン
ダ35は、前記駆動軸38の周囲に所定の間隔を空けて
複数形成され、前記駆動軸38の軸に平行な中心軸を有
する円筒状に形成されているもので、このシリンダ35
には、前記斜板40に一端が保持されたピストン41が
摺動自在に挿入されている。
【0018】以上の構成において、駆動軸38が回転す
ると前記斜板40が所定の傾斜を有して回転するので、
前記斜板40の端部は前記駆動軸38の軸方向に所定の
幅で揺れることとなる。これによって、この斜板40の
径方向先端部分に固定されたピストン41は、前記駆動
軸38の軸方向に往復動して、シリンダ35内に画成さ
れた圧縮室42の容積を変化させ、前記吸入空間36か
ら吸入弁44を有する吸入口43を介して冷媒を吸引
し、吐出弁46を有する吐出口45を介して圧縮された
冷媒を吐出空間37に吐出するようにしている。
【0019】この圧縮機3の吐出容量はピストン41の
ストロークによって決定され、このストロークは、ピス
トン41の前面にかかる圧力、即ち圧縮室42の圧力
と、ピストンの背面にかかる圧力、即ちクランク室34
内の圧力(クランク室圧)との差圧によって決定され
る。具体的には、クランク室34内の圧力を高くすれ
ば、圧縮室42とクランク室34との差圧が小さくなる
ので、斜板40の傾斜角度(揺動角度)が小さくなり、
このため、ピストン41のストロークが小さくなって吐
出容量が小さくなり、逆に、クランク室34の圧力を低
くすれば、圧縮室42とクランク室34との差圧が大き
くなるので、斜板40の傾斜角度(揺動角度)が大きく
なり、このため、ピストン41のストロークが大きくな
って吐出容量が大きくなるようになっている。
【0020】前記クランク室34の圧力は、圧縮機3の
リアブロック33に設けられた圧力制御弁2によって制
御されるようになっている。この圧力制御弁2は、具体
的には図3および図4に示されるようなもので、駆動部
60、中央ブロック部70及び弁体部80から構成され
ている。
【0021】前記駆動部60は、前記中央ブロック部7
0の一端にかしめ固定される円筒状のケース61と、こ
のケース61内に収納されると共に前記中央ブロック部
70の一端に固定される円筒状のシリンダ62と、この
シリンダ62の周囲に巻回される電磁コイル63と、前
記シリンダ62の内部に摺動自在に挿入され、前記中央
ブロック部70側で弁体駆動ロッド68と当接する一端
面及びスプリング装着孔65が形成された他端面を有す
るプランジャ64と、前記スプリング装着孔65に挿入
されて一端が前記プランジャ64に当接するスプリング
66と、このスプリング66の他端側を保持すると共に
前記シリンダ63の他端側を密閉するように前記ケース
61の他端側にかしめ固定される蓋体67とによって構
成される。
【0022】前記中央ブロック部70は、前記シリンダ
63を固定する円柱状突起部71a及び前記ケース61
がかしめ固定される外環部71bとを一端側に有する円
筒状のブロック71からなり、前記円柱状突起部71a
に形成され、前記弁体駆動ロッド68が摺動自在に貫通
する貫通孔74と、前記ブロック71の中央に円筒状に
形成された低圧室73と、この低圧室73から径方向に
延出する複数の低圧側連通孔72とを有している。尚、
複数の低圧側連通孔72は、前記リアブロック33に形
成された第1の溝部75を介して圧縮機3の吸入空間3
6と連通するので、前記低圧室73内の圧力は、前記冷
凍サイクル1の低圧ラインの圧力と略一致する。
【0023】前記弁体部80は、略円筒状の外側ケース
81と、この外側ケース81に装着される内側ケース8
2とを有し、前記外側ケース81の中央ブロック側に
は、圧力調整室86が形成されると共に弁体90の開閉
部91が収納され、前記内側ケース82には、弁体90
の摺動部93が摺動自在に挿入されている。そして、弁
体の開閉部91と摺動部93との間に形成される弁体の
小径部92と内側ケース82との間に高圧室84が画成
されている。また、前記圧力調整室86は、前記外側ケ
ース81に開口するクランク室連通孔85及び前記リア
ブロック33に形成された第2の溝部95を介してクラ
ンク室34と連通し、前記高圧室84は前記外側ケース
81及び内側ケース82を貫通して形成された高圧側連
通孔83及び前記リアブロック33に形成された第3の
溝部96を介して吐出空間37と連通するようになって
いる。
【0024】前記圧力調整室86の内径は前記低圧室7
3の内径よりも大きく形成され、前記内側ケース82の
内径は前記圧力調整室86の内径よりも小さく形成さ
れ、また圧力調整室86に収容される開閉部91の外径
は、低圧室73の内径および内側ケース82の内径より
も大きく形成されており、したがって、前記低圧室73
と前記圧力調整室86との間(低圧室73が圧力調整室
86に臨む開口部分周縁)には弁体90が着座する低圧
側弁座76が形成され、前記高圧室84と前期圧力調整
室86との間(高圧室84が圧力調整室86に臨む開口
部分周縁)には弁体90が着座する高圧側弁座77が形
成されている。したがって、圧力調整室86内に収納さ
れた弁体90の開閉部91が、低圧側弁座76若しくは
高圧側弁座77に着座することによって、圧力調整室8
6と低圧室73又は高圧室84との間が連通(開)また
は遮断(閉)されるようになっている。
【0025】また、前記弁体90の摺動部93の端部と
前記内側ケース82との間には、低圧空間87が形成さ
れ、前記内側ケース82を外側ケース81に固定する蓋
部89に形成された連通孔88及びリアブロック33に
形成された連通空間97を介して吸入空間36と連通す
るようになっている。また、この低圧空間87には、前
記弁体90を前記低圧側弁座76に押し付けるように付
勢するスプリング94が収容されている。尚、このスプ
リング94の付勢力は、前記スプリング66の付勢力よ
りも大きく設定されており、電磁コイル63への通電が
ない場合には、図3に示されるように、開閉部91を前
記低圧側弁座76に当接するようになっている。
【0026】したがって、弁体90の移動方向両端面に
低圧圧力をかけることができるので、弁体90の移動方
向両端で圧力差が生じないことから、弁体90の移動を
円滑に行うことができ、弁体90の駆動力を抑えること
ができることから、電磁コイル63自体の大きさを抑え
ることができるようになっている。
【0027】このような圧力制御弁2に対し、前記コン
トロールユニット17によって、前記圧力センサ12の
検出圧力Psが目標圧力Psaよりも大きい場合には、
圧縮機3の吐出容量を大きくする方向に前記圧力制御弁
2を作動させ、前記圧力センサ12の検出圧力Psが目
標圧力Psaより小さい場合には、圧縮機3の吐出容量
を小さくする方向に前記圧力制御弁2を作動させる制御
が行われる。即ち、低圧圧力Psと目標圧力Psaとに
基づいて、数1に示す演算式からデューティ比を算出
し、このデューティ比を有する制御信号がデューティ比
制御回路24で形成されるようになっている。尚、下記
する数1において、Aは比例定数、Bは積分定数、Cは
補正項であり、低圧圧力Psが目標圧力Psaより大き
い場合には、デューティ比が大きくなり、例えば図5
(a)で示されるような大きいデューティ比を有する制
御信号が圧力制御弁2の電磁コイル63に供給され、低
圧圧力Psが目標圧力Psaより小さい場合にはデュー
ティ比が小さくなり、例えば図5(b)で示されるよう
な小さいデューティ比を有する制御信号が圧力制御弁2
の電磁コイル63に供給されるようになっている。
【0028】
【数1】
【0029】ここで、目標圧力Psaは、所定の固定値
を用いても良いし、外気温度Ta、車室内温度Tin
c、日射量Qsun、設定温度Tset等から演算され
た熱負荷量Hに基づいてPsa=K6・F(H)+K7
として決定されるもの等であってもよい。尚、K6は演
算定数であり、K7は補正項である。
【0030】したがって、圧力センサ12の検出圧力P
sが目標圧力Psaよりも高い場合には、圧力制御弁2
の電磁コイル63に大きいデューティ比を有する制御信
号が供給され、プランジャ64が電磁コイル63に誘引
され、スプリング94のばね力に抗して弁体駆動ロッド
68を介して弁体90を移動させる。このため、開閉部
91が高圧側弁座77に着座し、図4で示す状態とな
る。これによって、クランク室34は圧力調整室86及
び低圧室73を介して吸入空間36と連通し、低圧圧力
と同一の圧力となってくるので、低圧圧力の低下に伴っ
て、ピストン41のストローク量が大きくなり、圧縮機
3の吐出容量は増大していく。
【0031】また、圧力センサ12の検出圧力Psが目
標圧力Psaよりも低い場合には、圧力制御弁2の電磁
コイル63に小さいデューティ比を有する制御信号が供
給され、プランジャ64に付勢される電磁力よりスプリ
ング94のばね力が勝り、開閉部91が低圧側弁座76
に着座し、図3で示す状態となる。これによって、クラ
ンク室34は圧力調整室86及び高圧室84を介して吐
出空間37と連通し、高圧圧力と同一の圧力となってく
るので、高圧圧力の上昇に伴って、ピストン41のスト
ローク量が小さくなり、圧縮機3の吐出容量は減少して
いく。
【0032】ところで、以上のような構成を有する圧力
制御弁2において、圧力調整室86と前記低圧室73と
の間を閉、前記圧力調整室86と前記高圧室84との間
を開とする図3で示される状態において、高圧側連通孔
83からクランク室連通孔85に至る経路の最小通路断
面積S1は、下記する数2で示される範囲となるように
設定されている。
【0033】
【数2】0.1mm2 ≦S1≦1.0mm2
【0034】ここで、最小通路断面積S1とは、吐出空
間37からクランク室34への冷媒の流れやすさが圧力
制御弁2の高圧側連通孔83からクランク室連通孔85
に至る経路の最も絞られた部分で決定されることから、
この最も絞られた部分での通路断面積を指している。図
6(a)にも示されるように、この場合の最も絞られた
部分は、高圧側連通孔83とすることも、高圧室84の
高圧側連通孔83から圧力調整室86へ至る内側ケース
82と弁体90の小径部92との間のリング状の通路1
00とすることも、開閉部91と高圧側弁座77との間
の通路101とすることも、クランク室連通孔85とす
ることも可能であり、例えば内側ケース82と弁体90
の小径部92との間のリング状の通路100が最も絞ら
れた部分であれば、このリング状の通路100の断面積
が0.1〜1.0mm2 となるように内側ケース82の
内径や小径部92の径が設定されることとなる。
【0035】また、圧力調整室86と低圧室73との間
を開、圧力調整室86と高圧室84との間を閉とする図
4で示される状態において、クランク室連通孔85から
低圧側連通孔72に至る経路の最小通路断面積S2は、
下記する数3で示される範囲となるように設定されてい
る。
【0036】
【数3】0.3mm2 ≦S2≦2.0mm2
【0037】ここで、最小通路断面積S2とは、クラン
ク室34から吸入空間36への冷媒の流れやすさが圧力
制御弁2のクランク室連通孔85から低圧側連通孔72
に至る経路の最も絞られた部分で決定されることから、
この最も絞られた部分での通路断面積を指している。図
6(b)にも示されるように、この場合の最も絞られる
部分は、クランク室連通孔85とすることも、開閉部9
1と低圧側弁座76との間の通路102とすることも、
低圧室73の圧力調整室86から低圧側連通路72へ至
るブロック71と弁体駆動ロッド68との間のリング状
の通路103とすることも、低圧側連通孔72とするこ
とも可能であり、例えば低圧側連通孔72が最も絞られ
た部分であれば、この低圧側連通孔72の通路断面積が
0.3〜2.0mm2 となるように通路径が設定される
こととなる。
【0038】さらに、上述の範囲でS1とS2とを設定
した上で、S1とS2との比Rを数4で示される関係を
満たすように設定するようにしている。
【0039】
【数4】0.1≦R=S1/S2≦0.7
【0040】以上のように設定したのは、以下の理由に
よる。先ず、高圧側連通孔83から前記クランク室連通
孔85に至る経路の最も絞られた部分での最小通路断面
積S1の下限を0.1mm2 としたのは、これよりも小
さくなると、開閉部91が低圧側弁座76に着座して圧
力調整室86と低圧室73との間を閉、圧力調整室86
と高圧室84との間を開とする図3で示す状態となった
場合に、吐出空間37からクランク室34への冷媒の流
入がスムーズにいかず、クランク室圧が上昇するのに時
間がかかってしまうことが実験によって確かめられたた
めである。
【0041】また、S1の上限を1.0mm2 としたの
は、これよりも最小通路断面積S1が大きくなると、吐
出空間37からクランク室34への冷媒の流入が必要以
上に大きくなるため、圧力制御弁2に入力される制御信
号の僅かな変化、即ち、僅かなデューティ比の変化によ
って、クランク室圧が急激に上昇して一気にピストン4
1がデストロークしてしまい、その後、制御信号を変化
させてもクランク室圧が高い状態で一定となる図7のII
で示すような特性となり、このため、制御信号の可変中
間領域で容量制御が不可能となり、実質的に制御範囲が
狭くなってしまうためである。
【0042】即ち、S1の下限値は、応答性が許容範囲
を超えて悪化してしまうことがないようにする限界値と
して、また、上限値は、応答性がよすぎてコントロール
しにくくなる状態を避けることができる限界値として、
それぞれ実験によって確定されたものである。
【0043】次に、クランク室連通孔85から低圧側連
通孔72に至る経路の最も絞られた部分での最小通路断
面積S2の下限を0.3mm2 としたのは、これよりも
小さくなると、開閉部91が高圧側弁座77に着座して
圧力調整室86と低圧室73との間を開、圧力調整室8
6と高圧室84との間を閉とする図4に示す状態となっ
た場合に、クランク室34から吸入空間36へ冷媒が速
やかに移動しなくなるため、クランク室圧が低下しにく
くなり、デストロークしているピストンの背圧が下がり
にくくなることから吐出容量の速やかな増大を図ること
ができない現象、即ち、起動性の悪化を招くことが実験
によって確かめられたためである。
【0044】また、S1の上限を2.0mm2 としたの
は、これよりも最小通路断面積S2が大きくなると、ク
ランク室34から吸入空間36への冷媒の流出が必要以
上に大きくなるため、圧力制御弁2に入力される制御信
号の僅かな変化、即ち、僅かなデューティ比の変化によ
って、クランク室圧が急激に低下して一気にピストンが
フルストロークしてしまい、その後、制御信号を変化さ
せてもクランク室圧が低い状態で一定となる図7のIII
で示すような特性となり、このため、制御信号の可変中
間領域での容量制御が不可能となり、実質的に制御範囲
が狭くなってしまうことによる。
【0045】即ち、S2の下限値は、応答性が許容範囲
を超えて悪化し、起動性を損なうことがないようにする
限界値として、また、上限値は、応答性がよすぎてコン
トロールしにくくなる状態を避けることができる限界値
として、それぞれ実験によって確定されたものである。
【0046】ところで、以上のように各経路の最小通路
断面積を上述のような範囲に規定しただけでは、それぞ
れの経路を単独で最適設計するための条件を規定しただ
けに過ぎず、さらにS1とS2との比Rを0.1≦R=
S1/S2≦0.7の範囲とする必要があるのは次のよ
うな理由による。
【0047】先ず、圧力制御弁2へ入力される制御信号
がピストンストロークを大きくする値となっている状態
(この例では、大きいデューティ比の制御信号が供給さ
れて開閉部91が図4に示される位置関係にある状態)
からピストンストロークを小さくする値に変化させる場
合(この例では、小さいデューティ比の制御信号が供給
されて開閉部91が図3に示される位置関係にある状態
へ変化する場合)を想定すると、図4に示す状態でしば
らく時間が経過している場合には、高圧ライン9と低圧
ライン10の圧力差は大きくなっており、この状態から
図3に示す状態へ開閉部91が動くと、吐出空間37の
圧力とクランク室34の圧力差が大きくなっていること
から、S1は小さくても吐出空間37からクランク室3
4へ冷媒が流入しやすい状態となるので、S1は、上述
の範囲を満たすものであれば小さくても差し支えない。
【0048】これに対して、圧縮機が停止している状態
(開閉部91が図3に示される位置関係にある状態)か
ら圧縮機を起動させてピストンストロークを大きくする
値に制御信号が変化する場合(この例では、大きいデュ
ーティ比の制御信号が供給されて開閉部91が図4に示
される位置関係にある状態へ変化する場合)を想定する
と、圧縮機の停止している状態がしばらく経過している
場合には、高圧ライン9と低圧ライン10の圧力差はほ
とんどなくなっており、この状態から図4に示す状態へ
開閉部91が動いた場合でも、クランク室34の圧力と
吸入空間36の圧力との圧力差は殆ど無いことから、ク
ランク室から吸入空間へ冷媒は流出しにくい状態となっ
ている。このため、クランク室34から吸入空間36へ
冷媒を流出しやすくするためにS2はできるだけ大きく
しておきたい要請がある。
【0049】以上のことから、S2はS1よりも大きく
する必要があるとの知見が得られているが、どの程度S
2をS1よりも大きくする必要があるのかに関しては、
発明者らの実験によれば、S1とS2との比Rが0.1
よりも小さくなると、吐出空間37からクランク室34
へ冷媒が入りづらくなり、図7の実線で示される特性線
からずれてピストン41を即座にデストロークさせにく
くなるし、また、Rが0.7よりも大きくなると、クラ
ンク室34の圧力が吸入空間36へ抜け易くなるので、
ピストンストロークをフルストローク方向へ少し変化さ
せる制御信号が入力されただけでも、一気にクランク室
圧が低下してピストン41がフルストロークに転じてし
まい、図7の実線で示される特性線からずれてしまうこ
とが明らかとなった。そこで、ピストンストロークをデ
ストローク方向へ変化させる場合、及び、フルストロー
ク方向へ変化させる場合に適切な制御を確保する必要か
ら、S1及びS2を数2及び数3の範囲内で設定する必
要があるものの、S1とS2との比Rをさらに数4の範
囲に設定しなければならないとの知見を得るに至ってい
る。
【0050】以上のように、S1及びS2が上述した範
囲よりも小さくなると、クランク室圧の変化速度が遅く
なり、可変応答性が悪くなるものであり、また、S1及
びS2が上述した範囲よりも大きくなると、クランク室
圧の変化速度が速くなりすぎ、制御が困難になるもので
あり、また、Rが上述した範囲内に設定されない場合に
は、圧力制御弁2をデューティ比制御する場合に、デュ
ーティ比に対してクランク室圧を線形的に制御できなく
なるものであり、このため、S1、S2、Rのそれぞれ
を上述のように設定することにより、圧力制御弁2に入
力される制御信号の全範囲(デューティ比0%から10
0%)にわたって、応答性を適切に設定することがで
き、尚且つ、図7の実線で示される制御信号に対するク
ランク室圧の関係をほぼリニアな特性とすることができ
るようになるものである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、クランク室内の圧力を制御して前記駆動斜板の傾斜
角度を変化し得るようにした可変容量型圧縮機の圧力制
御装置を、吸入空間に対して低圧側連通孔を介して連通
する低圧室と、吐出空間に対して高圧側連通孔を介して
連通する高圧室と、クランク室に対してクランク室連通
孔を介して連通する圧力調整室と、圧力調整室と前記低
圧室との間を開/閉すると同時に、圧力調整室と前記高
圧室との間を閉/開する弁体と、電磁力を発生する電磁
コイルと、電磁コイル内に摺動自在に挿入され、電磁コ
イルの電磁力にて移動して前記弁体を移動させるプラン
ジャと、弁体をプランジャによる付勢方向と逆方向に付
勢するスプリングとを少なくとも備えて構成し、圧力調
整室と低圧室との間を閉、圧力調整室と高圧室との間を
開とした場合における高圧側連通孔からクランク室連通
孔に至る経路の最小通路断面積S1、圧力調整室と低圧
室との間を開、圧力調整室と高圧室との間を閉とした場
合におけるクランク室と連通するクランク室連通孔から
吸入空間と連通する低圧側連通孔に至る経路の最小通路
断面積S2、及び、S1とS2との比Rを0.1mm2
≦S1≦1.0mm2 、0.3mm2 ≦S2≦2.0m
2 、0.1≦R=S1/S2≦0.7の関係を満たす
ように設定するようにしたので、小型で耐圧仕様の圧力
制御弁を構築するにあたり、供給される制御信号の変化
に対してクランク室圧を線形的に変化させることができ
る可変容量型圧縮機の圧力制御装置を提供することが可
能となる。
【0052】特に、このような圧力制御装置は、可変容
量型圧縮機が二酸化炭素を冷媒とする冷凍サイクルに用
いられ、膨張装置の出口側から可変容量型圧縮機までの
低圧ラインの圧力が目標圧力よりも高い場合には圧力調
整室と低圧室との間を開とし、且つ、圧力調整室と高圧
室とを間を閉とする方向に弁体を移動させ、低圧ライン
の圧力が目標圧力よりも低い場合には圧力調整室と低圧
室との間を閉とし、且つ、圧力調整室と高圧室との間を
開とする方向に弁体を移動させるように電磁コイルへの
制御信号を制御する場合に適したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本願発明の実施の形態に係る冷凍サイ
クルの概略構成図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る可変容量型
圧縮機の断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係る圧力制御弁
の無通電時の状態を示した断面図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係る圧力制御弁
の通電時の状態を示した断面図である。
【図5】図5は、圧力制御弁に供給される制御信号例を
示す図であり、図5(a)はデューティ比の大きい制御
信号を示し、図5(b)はデューティ比の小さい制御信
号を示す。
【図6】図6(a)は、図3の圧力制御弁の状態におけ
る開閉部近傍を示した拡大断面図であり、図5(b)
は、図4の圧力制御弁の状態における開閉部近傍を示し
た拡大断面図である。
【図7】図7は、圧力制御弁に入力される制御信号(デ
ューティ比)とクランク室圧との関係を示した特性線図
である。
【符号の説明】
1 冷凍サイクル 2 圧力制御弁 3 圧縮機 4 放熱器 5 内部熱交換器 6 膨張装置 7 蒸発器 8 アキュムレータ 10 低圧ライン 12 圧力センサ 31 フロントブロック 32 中央ブロック 33 リアブロック 34 クランク室 35 シリンダ 36 吸入空間 37 吐出空間 40 斜板 41 ピストン 42 圧縮室 63 電磁コイル 64 プランジャ 72 低圧側連通孔 73 低圧室 83 高圧側連通孔 84 高圧室 85 クランク室連通孔 86 圧力調整室 90 弁体 91 開閉部 94 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 健次 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内内 Fターム(参考) 3H045 AA04 AA12 AA27 BA14 BA20 CA02 CA13 CA24 CA29 DA25 DA43 DA47 EA13 EA16 EA26 EA33 EA38 EA42 3H076 AA06 AA40 BB32 BB43 CC05 CC12 CC20 CC28 CC84 CC91

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロック、前記シリンダブロッ
    ク内に設けられる駆動軸、該駆動軸と共に回転すると共
    に駆動軸に対する傾斜角度が可変自在である駆動斜板、
    前記シリンダブロック内に設けられ、前記駆動軸と平行
    な軸を有する複数のシリンダ、該シリンダに摺動自在に
    配され、前記駆動斜板の回転に伴って前記シリンダ内を
    往復動する複数のピストン、前記シリンダと前記ピスト
    ンとによって画成される圧縮室、前記ピストンの反圧縮
    室側に形成されるクランク室、前記ピストンの吸入行程
    において前記圧縮室と連通する吸入空間、及び、前記ピ
    ストンの圧縮行程において前記圧縮室と連通する吐出空
    間とを少なくとも有する可変容量型圧縮機に用いられ、
    前記クランク室内の圧力を制御して前記駆動斜板の傾斜
    角度を変化し得るようにした可変容量型圧縮機の圧力制
    御装置において、 少なくとも、前記吸入空間に対して低圧側連通孔を介し
    て連通する低圧室と、前記吐出空間に対して高圧側連通
    孔を介して連通する高圧室と、前記クランク室に対して
    クランク室連通孔を介して連通する圧力調整室と、前記
    圧力調整室と前記低圧室との間を開/閉すると同時に、
    前記圧力調整室と前記高圧室との間を閉/開する弁体
    と、電磁力を発生する電磁コイルと、前記電磁コイル内
    に摺動自在に挿入され、電磁コイルの電磁力にて移動し
    て前記弁体を移動させるプランジャと、前記弁体を前記
    プランジャによる付勢方向と逆方向に付勢するスプリン
    グとを備え、 前記圧力調整室と前記低圧室との間を閉、前記圧力調整
    室と前記高圧室との間を開とした場合における前記高圧
    側連通孔から前記クランク室連通孔に至る経路の最小通
    路断面積S1、前記圧力調整室と前記低圧室との間を
    開、前記圧力調整室と前記高圧室との間を閉とした場合
    における前記クランク室と連通するクランク室連通孔か
    ら前記吸入空間と連通する低圧側連通孔に至る経路の最
    小通路断面積S2、及び、前記S1と前記S2との比R
    が、 0.1mm2 ≦S1≦1.0mm2 0.3mm2 ≦S2≦2.0mm2 0.1≦R=S1/S2≦0.7 の関係を満たすように設定されていることを特徴とする
    可変容量型圧縮機の圧力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記可変容量型圧縮機は、これにより圧
    縮された冷媒を冷却する放熱器と、前記放熱器で冷却さ
    れた冷媒を減圧する膨張装置と、前記膨張装置で減圧さ
    れた冷媒を蒸発する蒸発器とを少なくとも備えた前記冷
    媒として二酸化炭素が使用される冷凍サイクルに用いら
    れるものであり、前記膨張装置の出口側から前記可変容
    量型圧縮機までの低圧ラインの圧力が目標圧力よりも高
    い場合には前記圧力調整室と前記低圧室との間を開と
    し、且つ、前記圧力調整室と前記高圧室とを間を閉とす
    る方向に前記弁体を移動させ、前記低圧ラインの圧力が
    目標圧力よりも低い場合には前記圧力調整室と前記低圧
    室との間を閉とし、且つ、前記圧力調整室と前記高圧室
    との間を開とする方向に前記弁体を移動させるよう制御
    信号が前記電磁コイルに供給されるものであることを特
    徴とする請求項1記載の可変容量型圧縮機の圧力制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電磁コイルに供給される制御信号
    は、該電磁コイルへの通電をデューティ比制御するもの
    であることを特徴とする請求項2記載の可変容量型圧縮
    機の圧力制御弁。
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