JP3993414B2 - ボールねじ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールねじに関し、特に、過大な力や不均一な圧力、荷重の発生を抑制するボールねじに関する。
【0002】
【従来の技術】
ボールねじは、回転運動を直線運動に換えて部品の位置を移動させる目的に用いる送りねじであり、ねじ軸とナットがボール(鋼球)を介して作動する機械部品である。ねじ軸とナットの相対回転に伴って、ねじ溝の中でボールが転動しながら無限循環する。ボールねじは、機械効率と負荷容量と作動長期安定性の点で優れている。数値制御工作機械の普及に伴い、その重要性は更に増している。
【0003】
ボールねじは、ねじ軸とナットの中心軸を正確に合わせて使用することが、位置精度や寿命などの点で必要である。特にボールねじの据付け時に、正確に取り付けることが重要である。しかし、ねじ軸とナットの中心軸のずれの許容範囲は、10−4rad.以下(〜10−2deg.以下)と非常に小さく、かつ、そのねじ軸が非常に長いため、正確な取り付けは容易では無い。取付け誤差が生じた場合、ボール、ねじ軸及びナットに対して過大な面圧が生じ、ボールねじ駆動の障害になる他、ボールねじの寿命が低減することになる。
【0004】
また、ボールねじに対して、著しく不均一な負荷がかかる場合も同様に、ねじ軸とナットの中心軸がずれ、ボール、ねじ軸及びナットに対して過大な面圧が生じ、ボールねじ駆動の障害になる他、ボールねじの寿命が低減することになる。
【0005】
ボールねじの駆動が長期間安定な寿命の長いボールねじが求められている。また、荷重に強いボールねじが求められている。取付け誤差や負荷方向のずれ等に対して、鈍感なボールねじが求められている。そして、ねじ軸とナットの中心軸のずれの許容範囲の広い(例えば10−3〜10−2rad.以下)ボールねじが求められている。更に、荷重(面圧)を平均的にボールに伝達するボールねじが求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、長期にわたり使用することが可能な寿命の長いのボールねじを提供することである。
【0007】
また、本発明の他の目的は、誤差鈍感型のボールねじを提供することである。
【0008】
本発明の更に他の目的は、ナットの中心軸とねじ軸の中心軸とのずれの許容範囲の広いボールねじを提供することである。
【0009】
本発明の別の目的は、ナットに加わる荷重に対して強いボールねじを提供することである。
【0010】
また、本発明の更に別の目的は、ナットに加わる荷重を平均化してボールに伝えるボールねじを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0012】
従って、上記課題を解決するために、本発明のボールねじは、外周面に螺旋状の第1溝(5)を有するねじ軸(2)と、ねじ軸(2)に外嵌され、内周面に螺旋状の第2溝(4)を有するナット(1)と、第1溝(5)に取り付けられ、第1溝(5)からはみ出している凸部を有する調心弾性体(7,8)と、第2溝(4)とその凸部とで形成される通路を転動するボール(6)とを具備する。
【0013】
また、本発明のボールねじは、調心弾性体(7,8)が、第1溝(5)を埋めるような螺旋状の形状を有する。
【0014】
また、本発明のボールねじは、調心弾性体(7,8)が、第1溝(5)内において可動である。
【0015】
更に、本発明のボールねじは、調心弾性体(8)が、ねじ軸(2)との間で空間を形成する。
【0016】
更に、本発明のボールねじは、外周面に螺旋状の第1溝(5)を有するねじ軸(2)と、ねじ軸(2)に外嵌され、内周面に螺旋状の第2溝(4)を有するナット(1)と、第2溝(4)に取り付けられ、第2溝(4)からはみ出している凸部を有する調心弾性体(7,8)と、第1溝(5)とその凸部とで形成される通路を転動するボール(6)とを具備する。
【0017】
更に、本発明のボールねじは、調心弾性体(7,8)が、第2溝(4)を埋めるように螺旋状の形状を有する。
【0018】
更に、本発明のボールねじは、調心弾性体(7,8)が、第2溝(4)内において可動である。
【0019】
更に、本発明のボールねじは、調心弾性体(8)が、ナット(1)との間で空間を形成する。
【0020】
更に、本発明のボールねじは、調心弾性体(7,8)が、内部に空間を含む。
【0021】
更に、本発明のボールねじは、外周面に螺旋状の第1溝(5)を有するねじ軸(2)と、ねじ軸(2)に外嵌され、内周面に螺旋状の第2溝(4)を有するナット(1)と、第1溝(5)と第2溝(4)とで形成される通路を転動するボール(6)とを具備し、ねじ軸(2)は、その外周面に、第1溝(5)に沿うよう螺旋状に形成された第3溝(9)を更に有する。
【0022】
更に、本発明のボールねじは、外周面に螺旋状の第1溝(5)を有するねじ軸(2)と、ねじ軸(2)に外嵌され、内周面に螺旋状の第2溝(4)を有するナット(1)と、第1溝(5)と第2溝(4)とで形成される通路を転動するボール(6)とを具備し、ナット(1)は、その内周面に第2溝(4)に沿うよう螺旋状に形成された第4溝(9)を更に有する。
【0023】
更に、本発明のボールねじは、外周面に螺旋状の第1溝(5)を有するねじ軸(2)と、荷重を負荷されるフランジ部(1−2)とフランジ部(1−2)の一方の面に同体に接合された胴体部(1−1)とを有し、ねじ軸(2)に外嵌され、内周面に螺旋状の第2溝(4)を有するナット(1)と、第1溝(5)と第2溝(4)とで形成される通路を転動するボール(6)とを具備し、胴体部(1−1)の肉厚は、その荷重によりボール(6)が受ける玉荷重が最小となる第2溝(4)近傍において最大となる。
【0024】
更に、本発明のボールねじは、その荷重が、フランジ部(1−2)に対して胴体部(1−1)と反対側の面(3−1)から負荷される場合、その肉厚は、胴体部(1−1)において、ねじ軸(2)の中心軸方向の中間近傍において最大となる。
【0025】
更に、本発明のボールねじは、その荷重が、フランジ部(1−2)に対して胴体部(1−1)と同じ側の面(3−2)から負荷される場合、その肉厚は、胴体部(1−1)とフランジ部(1−2)との接合部近傍において最大となる。
【0026】
更に、本発明のボールねじは、外周面に螺旋状の第1溝(5)を有するねじ軸(2)と、荷重を負荷されるフランジ部(31−2)とフランジ部(31−2)の一方の面に同体に接合された胴体部(31−1)とを有し、ねじ軸(2)に外嵌され、内周面に螺旋状の第2溝(4)を有するナット(31)と、第1溝(5)と第2溝(4)とで形成される通路を転動するボール(6)とを具備し、胴体部(31−1)の肉厚は、フランジ部(31−2)と胴体部(31−1)との接合部近傍が、他の胴体部(31−1)よりも薄い。
【0027】
更に、本発明のボールねじは、胴体(31−1)部が、接合部近傍(31−4)で括れている。
【0028】
更に、本発明のボールねじは、接合部近傍(31−4)が、概ねねじ軸(2)の中心軸に垂直な方向に向かう複数の孔(31−5)を有する。
【0029】
更に、本発明のボールねじは、ボール(16)が、内部に空間を有する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明であるボールねじの実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
なお、各実施の形態において同一又は相当部分には同一の符号を付して説明する。
【0031】
図1は、本発明であるボールねじの実施の形態に関わる、ボールねじの基本的な構成を示す斜投影図である。ただし、図1については、ボールねじの基本構成を示したものであり、本発明の詳細構成については省略している。また、ボール(鋼球)については、省略している。ここで、ねじ軸2の中心軸をx軸(図面に平行)とし、x軸と垂直で、互いに垂直な2軸の内、図面に平行な方向をz軸とし、他をy軸とする(他の図面について同様)。例えば、図2では、y軸は図面に垂直になる。
【0032】
ボールねじは、胴体部1−1とフランジ部1−2とを有するナット1及びねじ軸2を具備する。ナット1は、ねじ軸2に螺合(外嵌)している。
【0033】
また、図2は、本発明であるボールねじの実施の形態に関わる、ボールねじの基本的な構成を示す図である。ただし、図2については、ボールねじの基本構成を示したものであり、本発明の詳細構成については省略している。また、ボール(鋼球)についても、省略している。
【0034】
図2を参照して、ボールねじの基本的な構成について説明する。
ボールねじは、胴体部1−1とフランジ部1−2とを有するナット1及びねじ軸2を具備する。
【0035】
ナット1は、円柱形状を有する胴体部1−1と、胴体部1−1よりも半径の大きな円盤形状を有するフランジ部1−2とが、同軸を成して同体に接合された構造を有する。そして、その内部に、ねじ軸2(後述)に螺合(外嵌)可能な円筒状の空間3−3を有している。その空間の内周面には、螺旋状の第2溝としての案内溝4(−1〜8)を有する。図2で示される各案内溝4は、案内溝4−1−案内溝4−2−案内溝4−3−案内溝4−4−案内溝4−5−案内溝4−6−案内溝4−7−案内溝4−8とひとつながりの溝である。材料は、SUJ2やSCM材等を使用する。
フランジ部1−2の内、胴体部1−1と接合していない面を第1荷重面3−1、その裏面(胴体部1−1と接合している側)であって胴体部1−1が存在していない面を第2荷重面3−2と記すことにする。材料は、SUJ2やSCM材等を使用する。
【0036】
ねじ軸2は、円柱形状を有する。そして、その外周面に螺旋状の第1溝としての螺旋溝5(−1〜5)を有する。図2で示される各螺旋溝は、螺旋溝5−1−螺旋溝5−2−螺旋溝5−3−螺旋溝5−4−螺旋溝5−5とひとつながりの溝である。図では、ナット1のある付近のみを示している。材料は、SUJ2やSCM材等を使用する。
【0037】
ねじ軸2は、ナット1の空間3−3を貫通し、ナット1と螺合(嵌合)している。このとき、ねじ軸2の中心軸とナット1の中心軸とのずれが、角度にして10−4rad.以下であることが好ましい(ただし、両中心軸がねじれの位置の関係にある場合は、例えば、xy平面、yz平面及びzx平面に射影した両中心軸の角度の内の最大値とする)。より好ましくは、合致していることである。
【0038】
ボール(6:図示せず)は、鋼製、セラミック製(例示:Si)の球である。案内溝4及び螺旋溝5の内の少なくとも一方を有する通路を転動し、ナット1内にあるボールを循環させるための戻り孔(図示せず)を通り、無限循環可能である。例えば、転動して案内溝4−1に達したボールは、戻り孔を経由して、案内溝4−8に移動し、そこから再び通路(案内溝4や螺旋溝5など)を移動する。逆も可能である。ボールは、例えば、一つのボールねじで50〜500個程度あり、通路上を並んで移動する。
【0039】
(実施例1)
次に、本発明のボールねじの第1の実施の形態について説明する。
まず、本発明のボールねじの第1の実施の形態の構成について、図面を参照して説明する。基本的なナット1及びねじ軸2の構成は、図1及び図2に示した通りである。
図3は、本発明のボールねじの第1の実施の形態の構成を示す断面図である。ボールねじは、案内溝4−3/4−5を有するナット1、螺旋溝5−2/5−3を有するねじ軸2、ボール6、調心弾性体7−2/7−3とを具備する。なお、本図は、ねじ軸2の中心軸に対して、片方の側の断面の一部(案内溝4−3/4−5、螺旋溝5−2/5−3付近のみ)を示している。
【0040】
ナット1は、図2で説明したものと同様である。ただし、ナット1全体が、x軸方向であってフランジ部1−2の方向にややずれている(ボール半個分程度)点が図2と異なる。また、本実施例では、螺旋方向に垂直な方向の案内溝4の断面は、概ね半円形状を有する。
【0041】
ねじ軸2は、図2で説明したものと同様である。ただし、螺旋溝5中に、調心弾性体(後述)が設置されている点が図2と異なる。また、本実施例では、螺旋方向に垂直な方向の螺旋溝5の断面は、概ね半円形状を有する。
【0042】
ボール6は、既述のものと同様である。ただし、案内溝4と調心弾性体7(の凸部)(とねじ軸2の螺旋溝5近傍の側面)とで形成される通路を転動する点が図2と異なる。
【0043】
調心弾性体7(−1〜5)は、螺旋溝5(−1〜5)を埋めるように螺旋状の形状を有し、かつ、螺旋溝5からはみだしている凸部(螺旋全体に存在)を有する弾性体である。本実施例において、調心弾性体7の螺旋方向に垂直な方向の断面は、螺旋溝5を埋める螺旋溝5の断面と同様の半円形状(直径は螺旋溝5と等しいかやや小さい)の部分と、螺旋溝5から突き出た凸部である山型(富士山型)形状(ただし、山型形状における山の稜線部分は、ボール6の曲率と概ね等しい)の部分とが一体となった形状を有する。従って、調心弾性体7は、半円形部分で螺旋溝5中で可動である。図3中では、調心弾性体7のうち、螺旋溝5−2/5−3に対応する調心弾性体7−2/7−3のみを示している。
調心弾性体7(−1〜5)は、ボール6、ナット1及びねじ軸2よりも少ない応力(荷重)で大きく弾性変形する材料で製造されている。すなわち、ボール6、ナット1及びねじ軸2と比較して、相対的に剛性が低い(柔らかい)材料である。例えば、ナット1及びねじ軸2を、軸受鋼SUJ2で製造し、調心弾性体7をばね鋼で製造する。前述の条件を満たす、あるいは、調心さえ可能ならば、調心弾性体7にSUJ2、SCM材も使用可能である。なお、予測される最大応力(荷重)においても、塑性変形しない材料が好ましい。
【0044】
調心弾性体7の製造方法については、例えば以下のような方法がある。
まず、ねじ軸2の螺旋溝5に正確に嵌め込み可能な螺旋形状である「ばね」を準備する。ばねは円形(直径は螺旋溝の直径と同程度)の断面を有する線材を使用する。次に、ばねを、ねじ軸2と同様の構造(螺旋溝を含む)を有する治具Aに嵌め込む。そのとき、ばねの内側半分は、螺旋溝に埋まり、その外側の半分が治具Aから出ている。その後、その出ている部分について、図3で示す形状となるように、治具Aを固定して旋盤で切削する。まず図中左側の部分を切削により加工し、その後図中右側の部分を切削により加工することで、調心弾性体7が製造される。
ただし、本発明が、この製造方法に限定されるものでは無い。
【0045】
次に、本発明のボールねじの第1の実施の形態の動作について、図2及び図3を参照して説明する。
フランジ部1−2の第1荷重面3−1側に、x軸方向の荷重が負荷されている場合、図3においては図面上、左側から荷重が負荷されていることになる。
ボールねじは、ボールねじが取り付けられた機器の動作に対応して、ねじ軸2が回転し、それに伴い、ナット1がx軸方向に移動する。
ここで、ボールねじの取付け誤差がある場合や、第1荷重面3−1にかかる荷重が面に対して著しく不均一の場合などでは、ナット1の中心軸とねじ軸2の中心軸とがずれる。そのとき、図3において、ナット1は、ねじ軸2に対して角度を有するようになる。
それに伴い、ボール6とナット1との間、ボール6と調心弾性体7との間(ボール6とねじ軸2との間)の面圧が増加する。特に、ボール6と調心弾性体7との間の面圧が増加する。それに伴い玉荷重も増加する。ところが、調心弾性体7は、ボール6、ナット1及びねじ軸2よりも剛性が低く、弾性変形し易い。また、螺旋溝5において可動である。従って、調心弾性体7が変形し、必要に応じて動き、面圧及び玉荷重の増加を抑制する。
【0046】
上記動作により、面圧及び玉荷重の増加を、調心弾性体7の変形により抑制することが出来る。従って、面圧及び玉荷重の増加に伴うボールねじの駆動の障害や、寿命の低下を抑えることが可能となる。
すなわち、ボールねじの取付け誤差に対して、その許容範囲を広げることが可能となる。更に、ボールねじの取り付けられた機器に関わる、第1荷重面3−1にかかる荷重について、荷重の負荷が面に対して著しく不均一の場合でも、面圧及び玉荷重が過大となることを防止することが可能となる。
【0047】
また、図4に示すように、調心弾性体7(第2調心弾性体)を、ナット1の案内溝4(−1〜8)を埋めるように設置することも可能である。その場合にも同様の効果を得ることが可能である。
なお、製造方法については、例えば、ばねを、ナット1と同様の構造(案内溝を含む)を有する治具に嵌め込み、内周面側を旋盤で切削することで製造可能である。
【0048】
また、図3及び図4に示す例では、調心弾性体7は、ボール6を一方の側(図3及び図4では、図面のボール6の右側)からのみ支えている。これは、ボールねじのナット1にかかる荷重は、第1荷重面3−1から負荷される場合が多いからである。
ここで、第2荷重面3−2にも荷重がかかる場合、もう一方の側(図3及び図4における図面のボール6の左側)からも同時に別の調心弾性体7’でボール6を支えるようにすることも可能である。その場合には、ねじ軸2/ナット1上に螺旋溝5/案内溝4と並行に螺旋溝5’/案内溝4’を形成し、そこに調心弾性体7’を設置することで実施可能である。
これにより、x軸方向の両方の向き(第1荷重面3−1及び第2荷重面3−2に垂直な向き)の荷重に対して、対応することが可能となる。
【0049】
(実施例2)
次に、本発明のボールねじの第2の実施の形態について説明する。
まず、本発明のボールねじの第2の実施の形態の構成について、図面を参照して説明する。基本的なナット1及びねじ軸2の構成は、図1及び図2に示した通りである。
図5は、本発明のボールねじの第2の実施の形態の構成を示す断面図である。ボールねじは、案内溝4−3/4−5を有するナット1、螺旋溝5’−2/5’−3を有するねじ軸2、ボール6、調心弾性体8−2/8−3とを具備する。なお、本図は、ねじ軸2の中心軸に対して、片方の側の断面の一部(案内溝4−3/4−5、螺旋溝5’−2/5’−3付近のみ)を示している。
【0050】
ナット1は、図2で説明したものと同様である。ただし、ナット1全体が、x軸方向であってフランジ部1−2の方向にややずれている点が図2と異なる。また、本実施例では、螺旋方向に垂直な方向の案内溝4の断面は、概ね半円形状を有する。
【0051】
ねじ軸2は、図2で説明したものと同様である。ただし、螺旋溝5’中に、調心弾性体(後述)が設置されている点が図2と異なる。また、本実施例では、螺旋方向に垂直な方向の螺旋溝5’の断面は、概ね逆向きの台形状を有する点が実施例1と異なる。
【0052】
ボール6は、既述のものと同様である。ただし、案内溝4と調心弾性体8(の凸部)とで形成される通路を転動する点が図2と異なる。
【0053】
調心弾性体8(−1〜5)は、螺旋溝5’(−1〜5)を埋めるように螺旋状の形状を有し、かつ、螺旋溝5からはみだしている凸部(螺旋全体に存在)を有する弾性体である。本実施例において、調心弾性体8の螺旋方向に垂直な方向の断面は、螺旋溝5’を埋める螺旋溝5の断面と同様の逆台形状(ただし、逆U字型の空間を有する)と、螺旋溝5’から突き出た凸部である山形(富士山型)形状(ただし、山型形状における山の稜線部分は、その一部がボール6の曲率と概ね等しい)の部分とが一体となった形状を有する。図3中では、調心弾性体7のうち、螺旋溝5’−2/5’−3に対応する調心弾性体8−2/8−3のみを示している。
調心弾性体8(−1〜5)は、ボール6、ナット1及びねじ軸2よりも少ない応力(荷重)で大きく弾性変形するような形状である。すなわち、内部に逆U字型のトンネル状の空間を有しており、ボール6と接する部分の肉厚が薄くなっている。従って、ボール6を介して荷重が加わると、その大きさに応じて、ボール6、ナット1及びねじ軸2と比較して、容易に弾性変形を行なう。ただし、予測される最大応力(荷重)においても、塑性変形しない材料が好ましい。
ここで、調心弾性体8の材料については、ボール6、ナット1及びねじ軸2と同様でも良い。トンネル上の空間により剛性が低くなるからである。また、調心弾性体8は、ボール6、ナット1及びねじ軸2よりも少ない応力(荷重)で大きく弾性変形する材料でも良い。すなわち、ボール6、ナット1及びねじ軸2と比較して、相対的に剛性が低い(柔らかい)材料である。例えば、ナット1及びねじ軸2を、軸受鋼SUJ2で製造し、調心弾性体8をばね鋼で製造する。その場合には、内部にトンネル状の空間を小さくするか、有さなくても良い。充分な弾性変形が起きるからである。そのとき、形状が簡単になるので、製造が容易となる。
【0054】
調心弾性体8の製造方法については、例えば以下のような方法がある。
まず、螺旋形状である「ばね」を準備する。ばねは矩形の断面を有する線材を使用する。次に、ばねの外周面側を固定し、ねじ軸2の螺旋溝5’に正確に嵌め込み可能なように、その内周面側の角部を旋盤で切削する(必要に応じて、逆U字型の部分を切削)。次に、ばねを、ねじ軸2と同様の構造(螺旋溝5’を含む)を有する治具Bに嵌め込む。そのとき、ばねの内側半分は、螺旋溝に埋まり、その外側の半分が治具から出ている。その後、その出ている部分について、図5で示す形状となるように、治具Bを固定して旋盤で切削する。まず図中左側の部分を切削により加工し、その後図中右側の部分を切削により加工することで、調心弾性体8が製造される。
ただし、本発明が、この製造方法に限定されるものでは無い。
【0055】
次に、本発明のボールねじの第2の実施の形態の動作について、図2及び図5を参照して説明する。
フランジ部1−2の第1荷重面3−1側に、x軸方向の荷重が負荷されている場合、図5においては図面上、左側から荷重が負荷されていることになる。
ボールねじは、ボールねじが取り付けられた機器の動作に対応して、ねじ軸2が回転し、それに伴い、ナット1がx軸方向に移動する。
ここで、ボールねじの取付け誤差がある場合や、第1荷重面3−1にかかる荷重が面に対して著しく不均一の場合などでは、ナット1の中心軸とねじ軸2の中心軸とがずれる。そのとき、図5において、ナット1は、ねじ軸2に対して角度を有するようになる。
それに伴い、ボール6とナット1との間、ボール6と調心弾性体8との間の面圧が増加する。特に、ボール6と調心弾性体8との間の面圧が増加する。それに伴い玉荷重も増加する。ところが、調心弾性体8は、ボール6、ナット1及びねじ軸2よりも弾性変形し易い。従って、調心弾性体8が変形し、面圧及び玉荷重の増加を抑制する。
【0056】
上記動作により、面圧及び玉荷重の増加を、調心弾性体8の変形により抑制することが出来る。従って、面圧及び玉荷重の増加に伴うボールねじの駆動の障害や、寿命の低下を抑えることが可能となる。
すなわち、ボールねじの取付け誤差に対して、その許容範囲を広げることが可能となる。更に、ボールねじの取り付けられた機器に関わる、第1荷重面3−1にかかる荷重について、荷重の負荷が面に対して著しく不均一の場合でも、面圧及び玉荷重が過大となることを防止することが可能となる。
【0057】
また、図6に示すように、調心弾性体8(第2調心弾性体)を、ナット1の案内溝4’(−1〜8)を埋めるように設置することも可能である。その場合にも同様の効果を得ることが可能である。
なお、製造方法については、例えば、矩形断面を有する線材製のばねを、内周側において固定し、外周面側の角部を旋盤で切削し、ナット1と同様の構造(案内溝を含む)を有する治具に嵌め込み、内周面側を旋盤で切削することで製造可能である。
【0058】
また、図5及び図6に示す例では、調心弾性体8は、ボール6を一方の側(図5及び図6では、図面のボール6の右側)からのみ支えている。これは、ボールねじのナット1にかかる荷重は、第1荷重面3−1から負荷される場合が多いからである。
ここで、第2荷重面3−2にも荷重がかかる場合、もう一方の側(図5及び図6における図面のボール6の左側)からも同時に別の調心弾性体8’でボール6を支えるようにすることも可能である。その場合には、ねじ軸2/ナット1上に螺旋溝5’/案内溝4’と並行に螺旋溝5’’/案内溝4’’を形成し、そこに調心弾性体8’を設置することで実施可能である。
これにより、x軸方向の両方の向き(第1荷重面3−1及び第2荷重面3−2に垂直な向き)の荷重に対して、対応することが可能となる。
【0059】
(実施例3)
次に、本発明のボールねじの第3の実施の形態について説明する。
まず、本発明のボールねじの第3の実施の形態の構成について、図面を参照して説明する。基本的なナット1及びねじ軸2の構成は、図1及び図2に示した通りである。
図7は、本発明のボールねじの第3の実施の形態の構成を示す断面図である。ボールねじは、案内溝4−3/4−5を有するナット1、螺旋溝5−2/5−3を有するねじ軸2、ボール6、第4溝としての補助溝9−2/9−3とを具備する。なお、本図は、ねじ軸2の中心軸に対して、片方の側の断面の一部(案内溝4−3/4−5、螺旋溝5−2/5−3付近のみ)を示している。
【0060】
ナット1は、図2で説明したものと同様である。ただし、本実施例では、螺旋方向に垂直な方向の案内溝4の断面は、概ね半円形状を有する。
【0061】
ねじ軸2は、図2で説明したものと同様である。ただし、螺旋溝5の脇に、第3溝としての補助溝9(−1〜5)(後述)が設置されている点が図2と異なる。また、本実施例では、螺旋方向に垂直な方向の螺旋溝5の断面は、概ね半円形状を有する。
【0062】
ボール6は、既述のものと同様である。
【0063】
補助溝9(−1〜5)は、ねじ軸2の外周面に、螺旋溝5(−1〜5)に沿うよう螺旋状に形成されている。本実施例において、調心弾性体8の螺旋方向に垂直な方向の断面は、U字型の形状を有する。図3中では、補助溝9のうち、螺旋溝5−2/5−3に対応する補助溝9−2/9−3のみを示している。
補助溝9(−1〜5)が形成されている領域は、ボール6、ナット1よりも少ない応力(荷重)で大きく弾性変形する。すなわち、補助溝9−2のある側の螺旋溝5−2の壁面は、補助溝9−2の空間を有しているので、その部分の肉厚が薄くなっている。従って、その壁面は、補助溝9−2の方向へ容易に変形することができる。従って、ボール6を介して荷重が加わると、その大きさに応じて、ボール6、ナット1と比較して、容易に弾性変形を行なう。ただし、予測される最大応力(荷重)においても、塑性変形しない材料が好ましい。
【0064】
補助溝9の製造方法は、例えば、ねじ軸2の螺旋溝5の製造方法と同様にすれば形成可能である。
ただし、本発明が、この製造方法に限定されるものでは無い。
【0065】
次に、本発明のボールねじの第3の実施の形態の動作について、図2及び図7を参照して説明する。
フランジ部1−2の第1荷重面3−1側に、x軸方向の荷重が負荷されている場合、図7においては図面上、左側から荷重が負荷されていることになる。
ボールねじは、ボールねじが取り付けられた機器の動作に対応して、ねじ軸2が回転し、それに伴い、ナット1がx軸方向に移動する。
ここで、ボールねじの取付け誤差がある場合や、第1荷重面3−1にかかる荷重が面に対して著しく不均一の場合などでは、ナット1の中心軸とねじ軸2の中心軸とがずれる。そのとき、図7において、ナット1は、ねじ軸2に対して角度を有するようになる。
それに伴い、ボール6とナット1との間、ボール6とねじ軸2との間の面圧が増加する。特に、ボール6とねじ軸2との間の面圧が増加する。それに伴い玉荷重も増加する。ところが、ねじ軸2の螺旋溝5における補助溝9のある側(面圧が高まる側)は、ボール6、ナット1よりも弾性変形し易い。従って、螺旋溝5における補助溝9のある側の壁面が変形し、面圧及び玉荷重の増加を抑制する。
【0066】
上記動作により、面圧及び玉荷重の増加を、螺旋溝5における補助溝9のある側の壁面の変形により抑制することが出来る。従って、面圧及び玉荷重の増加に伴うボールねじの駆動の障害や、寿命の低下を抑えることが可能となる。
すなわち、ボールねじの取付け誤差に対して、その許容範囲を広げることが可能となる。更に、ボールねじの取り付けられた機器に関わる、第1荷重面3−1にかかる荷重について、荷重の負荷が面に対して著しく不均一の場合でも、面圧及び玉荷重が過大となることを防止することが可能となる。
【0067】
この場合、余計な部材を追加することなく、容易に、面圧を低減し、誤差の許容範囲を広くすることが出来る。
【0068】
また、図8に示すように、第4溝としての補助溝9を、ナット1の案内溝4(−1〜8)を埋めるように設置することも可能である。その場合にも同様の効果を得ることが可能である。
なお、製造方法については、例えば、案内溝4の形成方法と同様に行うことにより形成可能である。
【0069】
また、図7及び図8に示す例では、補助溝9を螺旋溝5/案内溝4の一方の側(図7及び図8では、図面の螺旋溝5/案内溝4の右側)にのみ形成している。これは、ボールねじのナット1にかかる荷重は、第1荷重面3−1から負荷される場合が多いからである。
ここで、第2荷重面3−2にも荷重がかかる場合、もう一方の側(図7及び図8における螺旋溝5/案内溝4の図面の左側)からも同時に別の補助溝9’で螺旋溝5/案内溝4の弾性変形を容易にすることも可能である。
その場合には、ねじ軸2/ナット1上に、螺旋溝5/案内溝4を挟んで反対側にも補助溝9’を設置することで実施可能である。
これにより、x軸方向の両方の向き(第1荷重面3−1及び第2荷重面3−2に垂直な向き)の荷重に対して、対応することが可能となる。
【0070】
さらに、図7及び図8を同時に実施することも可能である。その場合、取付け誤差や著しく不均一荷重に対して、ナット1の中心軸とねじ軸2の中心軸との誤差の許容範囲を、より広くすることが可能となる。
【0071】
(実施例4)
次に、本発明のボールねじの第4の実施の形態について説明する。
まず、本発明のボールねじの第4の実施の形態の構成について、図面を参照して説明する。基本的なナット1及びねじ軸2の構成は、図1及び図2に示した通りである。
図9は、本発明のボールねじの第4の実施の形態に関わる構成の一部を示す斜投射図である。本実施例では、図1及び図2の基本構造において、ナット1が図9のナット31になっている点が、他の実施例と異なる。従って、その他の構成についてはその説明を省略する。
【0072】
図9(b)は、ボールねじのうち、ナット31のみを示している。ナット31は、図1及び図2のナット1と同様の機能を有する。但し、図1及び図2の胴体部1−1は、胴体部31−1及び絞り部31−4に対応する。フランジ部1−2はフランジ部31−2に、第1荷重面33−1は第1荷重面3−1に、第2荷重面33−2は第2荷重面3−2に、それぞれ対応する。また、図9(a)は、図9(b)におけるA−A’断面を示す。ただし、案内溝4は省略している。
【0073】
ナット31は、円柱形状を有する胴体部31−1、先細りの回転体形状の絞り部31−4、及び胴体部31−1よりも半径の大きな円盤形状を有するフランジ部31−2が、同軸を成して同体に接合された構造を有する。そして、その内部に、ねじ軸2に螺合(外嵌)可能な円筒状の空間31−3を有している。その空間及びその内周面の第2溝としての案内溝4(−1〜8)については、図2での説明と同様である。
【0074】
ここで、絞り部31−4について更に説明する。絞り部31−4の胴体部31−1側は、胴体部31−1と等しい半径を有する円形の底面である。また、フランジ部31−2側は、胴体部31−1よりも小さい半径を有する円形の頂面である。そして、絞り部31−4は、その底面と頂面を有する回転体の形状を有する。例えば、単双曲線回転面で形成される頂面の小さな柱状である。ナット31が、絞り部31−4を有することにより、その部分の剛性を低くすることができる。すなわち、ボールねじの取り付け誤差や、著しい不均一荷重によるナット31のずれに対して、絞り部31−4が弾性変形することにより、誤差やずれを吸収することが出来る。従って、誤差やずれの許容範囲を広くする(緩くする)ことが可能となる。
ただし、予測される最大応力(荷重)においても、塑性変形しない材料が好ましい。また、スラスト方向(x軸方向)については、従来と同様の強度を有することが望ましい。
【0075】
また、絞り部31−4の剛性を、より低くするには、図9に示すように、絞り部31−4に孔31−5を複数、中心軸対称に設ける方法がある。すなわち、図9(a)の断面図で例示されるように、ナット31の中心軸を中心として、60°間隔で孔31−5を形成する。この場合、ねじ軸2方向(x軸方向)に長い孔が空いていることが望ましい。スラスト方向(x軸方向)の強度を維持するためである。孔の形状、位置、大きさについては、ナット31の強度、求める許容範囲等を勘案し、シミュレーションや実験等により決定する。
【0076】
また、絞り部31−4が無い場合でも、孔31−5があれば、本実施例の効果を得ることが出来る。
【0077】
ナット31の製造方法は、例えば、従来のナットの製造後に旋盤等で絞り部31−4を切削し、フライス盤等で孔31−5を形成することで可能である。
ただし、本発明が、この製造方法に限定されるものでは無い。
【0078】
次に、本発明のボールねじの第4の実施の形態の動作について、図2及び図9を参照して説明する。
フランジ部31−2の第1荷重面33−1側に、x軸方向の荷重が負荷されている場合、図9においては図面上、左側から荷重が負荷されていることになる。ボールねじは、ボールねじが取り付けられた機器の動作に対応して、ねじ軸2(図9中、図示せず)が回転し、それに伴い、ナット31がx軸方向に移動する。
ここで、ボールねじの取付け誤差がある場合や、第1荷重面33−1にかかる荷重が面に対して著しく不均一の場合などでは、ナット31の中心軸とねじ軸2の中心軸とがずれる。そのとき、図9において、ナット31は、ねじ軸2(図示せず)に対して角度を有するようになる。
それに伴い、ボール6とナット31との間、ボール6とねじ軸2との間の面圧が増加する。それに伴い玉荷重も増加する。ところが、ナット31の絞り部31−4が荷重を受けて弾性変形し、誤差やずれを吸収し、緩和する。従って、過大な面圧及び玉荷重がボール6、ナット31及びねじ軸2にかからなくなる。
【0079】
上記動作により、面圧及び玉荷重の増加を、絞り部31−4の変形により抑制することが出来る。従って、面圧及び玉荷重の増加に伴うボールねじの駆動の障害や、寿命の低下を抑えることが可能となる。
すなわち、ボールねじの取付け誤差に対して、その許容範囲を広げることが可能となる。更に、ボールねじの取り付けられた機器に関わる、第1荷重面33−1にかかる荷重について、荷重の負荷が面に対して著しく不均一の場合でも、面圧及び玉荷重が過大となることを防止することが可能となる。
【0080】
また、荷重が第2荷重面33−2の側から負荷された場合でも、第1荷重面33−1での場合と同様に対応することが出来る。従って、同様の効果を得ることが可能である。
【0081】
また、本実施例では、ナット31の効果についてい説明しているが、このナット31を用い、かつ、実施例1〜実施例3の技術を併用することも可能である。それにより、更に、誤差やずれの許容範囲を向上することが可能となる。
【0082】
(実施例5)
次に、本発明のボールねじの第5の実施の形態について説明する。
まず、本発明のボールねじの第5の実施の形態の構成について、図面を参照して説明する。基本的なナット1及びねじ軸2の構成は、図1及び図2に示した通りである。
図10は、本発明のボールねじの第5の実施の形態に関わる構成の一部を示す断面図である。ボールねじは、案内溝4−3/4−5を有するナット1、螺旋溝5−2/5−3を有するねじ軸2、ボール16とを具備する。なお、本図は、ねじ軸2の中心軸に対して、片方の側の断面の一部(案内溝4−3/4−5、螺旋溝5−2/5−3付近のみ)を示している。
【0083】
本実施例では、図1及び図2の基本構造を有するボールねじにおいて、ボール6が、図10に示す中空のボール16になっている点が、他の実施例と異なる。従って、その他の構成についてはその説明を省略する。
【0084】
図10に示すように、本実施例におけるボール16(他の実施例でのボール6に対応)は、内部が中空である。これは、強い荷重(圧力)を受けた場合、弾性変形が可能なようにするためである。ボール16は、従来のボールねじの標準の材料(例示:軸受鋼SUJ2)のような硬い材料の場合でも、中空にすることで剛性を低くし、柔軟性を持たせることが出来る。すなわち、弾性変形を容易に行わせることが出来る。ただし、ボール16の材料として、他のより弾性変形し易い材料を用いることも可能である。
【0085】
ボール16の製造方法は、例えば、球を製造した後、それを半分にして半球とし、その半球の内部をくりぬき、しかる後、再び球形になるように溶接することで可能である。
ただし、本発明が、この製造方法に限定されるものでは無い。
【0086】
次に、本発明のボールねじの第5の実施の形態の動作について、図2及び図10を参照して説明する。
フランジ部1−2の第1荷重面3−1側に、x軸方向の荷重が負荷されている場合、図10においては図面上、左側から荷重が負荷されていることになる。
ボールねじは、ボールねじが取り付けられた機器の動作に対応して、ねじ軸2が回転し、それに伴い、ナット1がx軸方向に移動する。
ここで、ボールねじの取付け誤差がある場合や、第1荷重面3−1にかかる荷重が面に対して著しく不均一の場合などでは、ナット1の中心軸とねじ軸2の中心軸とがずれる。そのとき、図10において、ナット1は、ねじ軸2に対して角度を有するようになる。
それに伴い、ボール16とナット1との間、ボール16とねじ軸2との間の面圧が増加する。それに伴い玉荷重が増加する。ところが、ボール16が荷重を受けて弾性変形し、誤差やずれを吸収し、緩和する。従って、過大な面圧及び玉荷重がボール16に掛かっても、ナット1及びねじ軸2の運動に影響を及ぼさなくなる。
【0087】
上記動作により、面圧及び玉荷重の増加を、ボール16の変形により抑制することが出来る。従って、面圧及び玉荷重の増加に伴うボールねじの駆動の障害や、寿命の低下を抑えることが可能となる。
すなわち、ボールねじの取付け誤差に対して、その許容範囲を広げることが可能となる。更に、ボールねじの取り付けられた機器に関わる、第1荷重面33−1にかかる荷重について、荷重の負荷が面に対して著しく不均一の場合でも、面圧及び玉荷重が過大となることを防止することが可能となる。
【0088】
また、荷重が第2荷重面33−2の側から負荷された場合でも、第1荷重面33−1での場合と同様に対応することが出来る。従って、同様の効果を得ることが可能である。
【0089】
また、本実施例では、ボール16の効果についてい説明しているが、このボール16を用い、かつ、実施例1〜実施例4の技術を併用することも可能である。それにより、更に、誤差やずれの許容範囲を向上することが可能となる。
【0090】
(実施例6)
次に、本発明のボールねじの第6の実施の形態について説明する。
まず、本発明のボールねじの第6の実施の形態の構成について、図面を参照して説明する。基本的なナット1及びねじ軸2の構成は、図1及び図2に示した通りである。
図11及び図12は、本発明のボールねじの第6の実施の形態に関わるナット11及びナット21の構成を示す断面図である。ただし、中心軸の片側の断面のみを示している。その他の構成については、図1及び図2と同様であるので、その説明を省略する。
【0091】
図11及び図12を参照して、ナット11及びナット21について説明する。図11では、ナット11及びナット21は、基本的には図2で説明したナット1と同様である。ナット11では、胴体部11−1が胴体部1−1に、フランジ部11−2がフランジ部1−2に対応する。第1荷重面13−1が第1荷重面3−1に、第2荷重面13−2が第2荷重面3−2に対応する。ナット21では、胴体部21−1が胴体部1−1に、フランジ部21−2がフランジ部1−2に対応する。第1荷重面23−1が第1荷重面3−1に、第2荷重面23−2が第2荷重面3−2に対応する。
ただし、ナット11及びナット21の胴体部(11−1及び21−1)の内周面と外周面との間の肉厚が、x軸方向の位置により変化している点が、ナット1と異なる(図11中には、案内溝4が、案内溝4−1/案内溝4−3/案内溝4−5だけであるが、図2のように案内溝4−7を有していても良い)。
【0092】
次に、図11及び図12のような胴体部の形状の理由について、図13を用いて説明する。
図13は、ボールねじに負荷される荷重と、それに伴う各ボールに対する面圧及び玉荷重との関係を示すグラフである。
【0093】
図13(a)は、ボールねじに負荷する荷重Fa及びFbを説明する図である。Aの場合は、ナットとしてナット1(図2)を用い、荷重Faが第2荷重面3−2に負荷されている状態を示す。Bの場合は、ナットとしてナット1(図2)を用い、荷重Fbが第1荷重面3−1に負荷されている状態を示す。
図13(b)は、横軸はボール(玉)の番号、縦軸は各ボールにかかる面圧(kgf/mm)である。ただし、ボール番号1は、図13(a)のA及びBの場合におけるナット1中での、最も左側の位置のボールを示す。ボール番号250は、図13(a)のA及びBの場合におけるナット1中での、最も右側の位置のボールを示す。ボール(玉)は、案内溝4及び螺旋溝5で形成される通路中に存在する。
図13(c)は、横軸はボール(玉)の番号、縦軸は各ボールのねじ軸2側にかかる玉荷重(kgf)である。横軸の意味は、図13(b)と同様である。
【0094】
荷重Faの場合、図13(b)及び(c)に示すように、各ボールにかかる面圧及び玉荷重は、ボール番号が小さいほど小さくなる。すなわち、フランジ部1−2に近いほど面圧及び玉荷重が小さいことがわかる。しかし、ボールにかかる面圧及び荷重は、正確な動作や寿命などの面から、位置に依らず均一であることが望ましい。ここで、面圧及び玉荷重はナット1の剛性が低いほど小さくなる。従って、フランジ部1−2に近いほど、相対的にナット1の剛性を高くし、遠いほど相対的に剛性を低くすれば良い。その形状を示したのが、図12のナット21である。ナット21では、フランジ部21−2に近い胴体部21−1の内周面と外周面との間の肉厚が厚くなっている。一方、フランジ部21−2から遠ざかるに連れて、肉厚が薄くなっている。すなわち、胴体部21−1の肉厚は、荷重によりボール6が受ける面圧及び玉荷重が最小となるフランジ部11−2との接合部において最大となる。なお、厚みの変化は、図12の様に直線的に薄くなっても良いし、最初緩やかに、徐々に急激に薄くなっても良い。この変化の傾向は、実験やシミュレーションにより決定する。
【0095】
荷重Fbの場合、図13(b)及び(c)に示すように、各ボールにかかる面圧及び玉荷重は、ボール番号の中間部分で最小となる。すなわち、ナット1のx軸方向の中間部分ほど面圧及び玉荷重が小さいことがわかる。しかし、ボールにかかる面圧及び荷重は、正確な動作や寿命などの面から、位置に依らず均一であることが望ましい。ここで、面圧及び荷重はナット1の剛性が低いほど小さくなる。従って、ナット1のx軸方向の中間部分に近いほど、相対的にナット1の剛性を高くし、遠いほど相対的に剛性を低くすれば良い。その形状を示したのが、図11のナット11である。ナット11では、ナット1のx軸方向の中間部分の胴体部21−1の内周面と外周面との間の肉厚が厚くなっている。一方、ナット1のx軸方向の中間部分から遠ざかるに連れて、肉厚が薄くなっている。すなわち、胴体部11−1の肉厚は、荷重によりボール6が受ける面圧及び玉荷重が最小となる中間近傍の案内溝4において最大となる。なお、厚みの変化は、図11の様に緩やかな曲線状に薄くなっても良いし、直線的に薄くなっても良い。この変化の傾向は、実験やシミュレーションにより決定する。
【0096】
図13の説明にあるように、図11及び図12のようなナットの構造を用いることにより、ボールねじに負荷される荷重に対して、ボールにかかる面圧及び玉荷重が均一化される。
【0097】
ナット11及びナット21の製造方法については、従来のナット1の製造方法において、ナットの外径を位置により変化させることにより製造可能である。
ただし、本発明が、この製造方法に限定されるものでは無い。
【0098】
次に、本発明のボールねじの第6の実施の形態の動作について、図11を参照して説明する。
フランジ部11−2の第1荷重面13−1側に、x軸方向の荷重が負荷されている場合、図3においては図面上、左側から荷重が負荷されていることになる。ボールねじは、ボールねじが取り付けられた機器の動作に対応して、ねじ軸2が回転し、それに伴い、ナット1がx軸方向に移動する。
ここで、ボールねじには、ナット11が用いられているので、ナットの位置に依らず全てのボール6に概ね均一の面圧及び玉荷重が負荷される。従って、ボール6は、案内溝4と螺旋溝5とで形成される通路を転動する際、場所による面圧及び玉荷重の差がなく、滑らかに移動することが出来る。
【0099】
従って、面圧及び玉荷重の増減に伴うボールねじの駆動の障害や、寿命の低下を押さえることが可能となる。
【0100】
また、図13(a)のAの場合において、ナットではなく、ねじ軸2の内部を中空とし、その肉厚を図12のように変化させることで、ボールに負荷される面圧及び玉荷重を概ね均一にすることが可能である。すなわち、ねじ軸2の外径は均一であるので、図13中ねじ軸2の左側から、内径の大きさを徐々に小さくし、右端で肉厚が最小となるように変化させることで実施可能である。
【0101】
更に、図13(a)のBの場合において、ナットではなく、ねじ軸2の内部を中空とし、その肉厚を図11のように変化させることで、ボールに負荷される面圧及び玉荷重を概ね均一にすることが可能である。ただし、ねじ軸2の外径は均一であるので、図13中ねじ軸2のボールねじのある部分において、ナット1中央の肉厚を最大とし、ナット1の両端で肉厚が最小となるように変化させることで実施可能である。
【0102】
また、本実施例は、実施例1〜実施例4の技術を併用することも可能である。それにより、更に、ボールねじの駆動の障害や、寿命の低下を押さえることが可能となる。
【0103】
【発明の効果】
本発明により、寿命が長く、取付け時の許容誤差の範囲が広いボールねじを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明であるボールねじの実施の形態に関わるボールねじの基本的な構成を示す斜投影図である。
【図2】本発明であるボールねじの実施の形態に関わる、ボールねじの基本的な構成を示す図である。
【図3】本発明のボールねじの第1の実施の形態の構成を示す断面図である。
【図4】本発明のボールねじの第1の実施の形態の他の構成を示す断面図である。
【図5】本発明のボールねじの第2の実施の形態の構成を示す断面図である。
【図6】本発明のボールねじの第2の実施の形態の他の構成を示す断面図である。
【図7】本発明のボールねじの第3の実施の形態の構成を示す断面図である。
【図8】本発明のボールねじの第3の実施の形態の他の構成を示す断面図である。
【図9】(a)本発明のボールねじの第4の実施の形態に関わる構成の括れ部の断面図である。
(b)本発明のボールねじの第4の実施の形態に関わる構成の一部を示す斜投射図である。
【図10】本発明のボールねじの第5の実施の形態に関わる構成の一部を示す断面図である。
【図11】本発明のボールねじの第6の実施の形態に関わる構成の一部を示す断面図である。
【図12】本発明のボールねじの第6の実施の形態に関わる他の構成の一部を示す断面図である。
【図13】(a)ボールねじに負荷される荷重とボールねじとの関係を示す図である。
(b)ボールねじに負荷される荷重と各ボールに対する面圧及び玉荷重との関係を示すグラフである。
(c)ボールねじに負荷される荷重と各ボールに対する面圧及び玉荷重との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ナット
1−1 胴体部
1−2 フランジ部
2 ねじ軸
3−1 第1荷重面
3−2 第2荷重面
3−3 空間
4 案内溝
4’ 案内溝
4−1〜8 案内溝
4’−1〜8 案内溝
5 螺旋溝
5’ 螺旋溝
5−1〜5 螺旋溝
5’−1〜5 螺旋溝
6 ボール
7 調心弾性体
7’ 調心弾性体
7−1〜5 調心弾性体
7’−1〜5 調心弾性体
8 調心弾性体
8’ 調心弾性体
8−1〜5 調心弾性体
8’−1〜5 調心弾性体
9 補助溝
9’ 補助溝
9−1〜5 補助溝
9’−1〜5 補助溝
11 ナット
11−1 胴体部
11−2 フランジ部
13−1 第1荷重面
13−2 第2荷重面
16 ボール
21 ナット
21−1 胴体部
21−2 フランジ部
23−1 第1荷重面
23−2 第2荷重面
31 ナット
31−1 胴体部
31−2 フランジ部
31−3 空間
31−4 絞り部
31−5 孔
33−1 第1荷重面
33−2 第2荷重面

Claims (8)

  1. 外周面に螺旋状の第1溝を有するねじ軸と、
    前記ねじ軸に外嵌され、内周面に螺旋状の第2溝を有するナットと、
    前記第1溝と前記第2溝とで形成される通路を転動するボールと、
    を具備し、
    前記ねじ軸は、前記外周面に、前記第1溝に沿うよう螺旋状に形成され、前記第1溝を前記ボールが転動するとき、変形することにより前記第1溝の壁面の面圧及び玉荷重の増加を緩和するように設けられた第3溝を更に有する、
    ボールねじ。
  2. 前記ナットは、前記内周面に、前記第2溝に沿うよう螺旋状に形成され、前記第2溝を前記ボールが転動するとき、変形することにより前記第2溝の壁面の面圧及び玉荷重の増加を緩和するように設けられた第4溝を更に有する、
    請求項1に記載のボールねじ。
  3. 前記ねじ軸は、前記外周面における前記第1溝を挟んで前記第3溝と反対側に、前記第1溝に沿うよう螺旋状に形成され、前記第1溝を前記ボールが転動するとき、変形することにより前記第1溝の壁面の面圧及び玉荷重の増加を緩和するように設けられた第5溝を更に有する、
    請求項1又は2に記載のボールねじ。
  4. 前記第1溝に沿う螺旋状の溝は、螺旋方向に垂直な断面がU字型の形状を有する
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載のボールねじ。
  5. 外周面に螺旋状の第1溝を有するねじ軸と、
    前記ねじ軸に外嵌され、内周面に螺旋状の第2溝を有するナットと、
    前記第1溝と前記第2溝とで形成される通路を転動するボールと、
    を具備し、
    前記ナットは、前記内周面に、前記第2溝に沿うよう螺旋状に形成され、前記第2溝を前記ボールが転動するとき、変形することにより前記第2溝の壁面の面圧及び玉荷重の増加を緩和するように設けられた第4溝を更に有する、
    ボールねじ。
  6. 前記ねじ軸は、前記外周面に、前記第1溝に沿うよう螺旋状に形成され、前記第1溝を前記ボールが転動するとき、変形することにより前記第1溝の壁面の面圧及び玉荷重の増加を緩和するように設けられた第3溝を更に有する、
    請求項5に記載のボールねじ。
  7. 前記ナットは、前記内周面における前記第2溝を挟んで前記第4溝と反対側に、前記第2溝に沿うよう螺旋状に形成され、前記第2溝を前記ボールが転動するとき、変形することにより前記第2溝の壁面の面圧及び玉荷重の増加を緩和するように設けられた第6溝を更に有する、
    請求項5又は6に記載のボールねじ。
  8. 前記第2溝に沿う螺旋状の溝は、螺旋方向に垂直な断面がU字型の形状を有する
    請求項5乃至7のいずれか一項に記載のボールねじ。
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