JP3992097B2 - ストラット型懸架装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用ストラット型懸架装置に係り、特にストラット型ショックアブソーバに取付けたスプリングシートに対するコイルスプリングの組付構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両用ストラット型懸架装置は、外周にスプリングシートを設けたストラット型ショックアブソーバと、ピストンロッド先端に取り付けられた車体側サポートと、これらスプリングシート及び車両側サポートの間に介装されたコイルスプリングとから構成され、上記ストラット型ショックアブソーバが車両の車輪側に、又、車体側サポートが車体側に配置されることによって車体を懸架している。
【0003】
又、上記の懸架装置においては、スプリングシートと車両側サポートを小型化すべく、これらの間に介装されるコイルスプリングを、その両端部が中央部よりもコイル径を次第に小さくした、所謂ピッグテールタイプのコイルスプリングを用いる場合がある。
【0004】
ところで、このように構成された車両用ストラット型懸架装置では、使用中に何らかの原因でコイルスプリングが折損する場合がある。
【0005】
この場合には、折損したコイルスプリングの下側はスプリングシートに着座しているが、コイルスプリングの上側は車体側サポートに固定されている訳ではないので、所謂フリー状態となる。
【0006】
従って、この上側のコイルスプリングは下方に落下したり、側方に移動したりする可能性があり、車輪やシャシー等に損傷を与える虞がある。
【0007】
そこで、近年、車体側サポートの下面にコイルスプリングの保持手段を設け、常にこの保持手段でコイルスプリングの上端を保持し、例えコイルスプリングが折損しても折損した上側のコイルスプリングが下方に落下したり、側方に移動したりしないようにしたものが開発されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のピッグテールタイプのコイルスプリングを用いた場合、次のような問題点が考えられる。
【0009】
即ち、図5(C)に示すように、コイルスプリング31の胴部の任意の部位が折損した場合,コイルスプリング31の下側の先端部32と、二点鎖線で示す折損部Pとの間に形成される開口部の幅H(以下、開口幅Hと言う)が破線で示すストラット型ショックアブソーバ33の直径hよりも大きくなるような部位が上記折損部Pとなった場合には、折損部Pより下側のコイルスプリング34は、スプリングシートに着座していると言っても、外部からの衝撃等が加わると、このコイルスプリング34は、上記開口幅Hを介してストラット型ショックアブソーバ33を通過し、簡単に側方に抜け出してしまい、車輪やシャシー等に損傷を与える可能性がある。
【0010】
つまり、前記開口幅Hがストラット型ショックアブソーバ33の直径hよりも小さい場合には、上記の衝撃等がコイルスプリング31に加わっても、下側のコイルスプリング34は、ストラット型ショックアブソーバ33に引っ掛かって側方に抜けることはないが、反対に開口幅Hが前記直径hよりも大きくなると、上記のように引っ掛かることはなく、容易に側方へ抜け出してしまうのである。
【0011】
従って、本発明の目的は、コイルスプリングがどの部位で折損しても、このコイルスプリングがストラット型ショックアブソーバの側方に抜け出すことのないストラット型懸架装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のストラット型懸架ア装置手段は、 ストラット型ショックアブソーバと、その外周に取付けたスプリングシートと、ピストンロッド先端側に取付けた車体側サポートと、スプリングシート及び車体側サポートの間に介装されるコイルスプリングと、車体側サポートに設けられてコイルスプリングの上側を保持する第1の保持手段とを備えたストラット型懸架装置において、スプリングシートにコイルスプリングの下側先端部と任意の胴部との間の開口幅がストラット型ショックアブソーバの直径より大きくなる部位より下側の位置に対応して一個又は複数個の第2の保持手段を設け、当該第2の保持手段をスプリングシートの水平シート面部を切り起こすことにより形成された断面コ字状のフック又はスプリングシートの水平シート面部に形成した開口部に嵌合した断面略コ字状のフックとで構成したことを特徴とする。ストラット型懸架装置。
【0014】
更に、上記各手段において、第2の保持手段は、コイルスプリングの下側の先端部に少なくとも一個設けられているのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の一実施の形態を図に基づいて説明するが、図1は、本発明に車両用ストラット型懸架装置Aを示し、この懸架装置Aは、車輪側のブラケット2に装着したストラット型ショックアブソーバ(以下、単にショックアブソーバと言う)3と、ショックアブソーバ3の外周に取付けたスプリングシート1と、車体6側に連結されているピストンロッド7の先端部に設けたスプリングシートからなる車両側サポート5と、下方のスプリングシート1及び前記サポート5間に介装したコイルスプリング4とで構成されている。
【0016】
前記車体側サポート5は、板体をプレス加工で折り曲げることにより形成されており、その外縁側には前記コイルスプリング4の上端部を引掛ける第1の保持手段たるフック8が同じく折り曲げ形成されている。
【0017】
又、この実施の形態では前記フック8を一個のみ図示しているが、勿論、複数個設けても良い。
【0018】
前記コイルスプリング4は、図1に示すように、同一コイル径で形成された中間筒状部11と、その筒状部11から上方に行くに従い径が小さくなる上側コイル部12と、同じく筒状部11から下方に行くに従い径が小さくなる下側コイル部13とから構成されている。
【0019】
そして、この上側コイル部12の上端部が前記フック8に引掛けられ、下側コイル部13の下端部が前記スプリングシート1に着座されると共に、本件発明の第2の保持手段によりコイルスプリング折損時における自身の移動が規制されている。
【0020】
詳述すると、スプリングシート1には第2の保持手段が設けられ、これらの第2の保持手段は、例えば図2に示すように、スプリングシートの水平シート面部を切り起こすことにより形成された断面コ字状のフックたる切り起こし部21、又は図4に示すように、スプリングシート1の水平シート面部に形成した開口部に嵌合した断面略コ字状のクリップ22から成るフックとで構成し、この部分で前記コイルスプリング4を保持している。
【0021】
この切り起し部21は、図3に示すように、コイルスプリングの先端部と任意の胴部との間の開口部の幅、即ち、開口幅Hが破線で示すストラット型ショックアブソーバ3の直径hと等しくなる部位よりも前記コイルスプリング4の下側の先端部に向かった任意の位置のコイルスプリング4を保持するように、一つ又は複数個(本実施の形態では3個設けた)設けられており、コイルスプリング折損時における下側のコイルスプリングのショックアブソーバ3側方へ抜け出しを防止している。
【0022】
尚、図中15は、ピストンロッド7の上部外周において、車両側サポート5で保持されたバンプクッション15である。
【0023】
次に、以上のように構成された本実施の形態の作用を説明すると、今、本実施の形態の車両用ストラット型懸架装置Aを備えた車両の走行中に、何らかの理由によりコイルスプリング4が折損するような大きな力がこのコイルスプリング4に加わり、例えば、図3中、二点鎖線示すP1で折損したとする。
【0024】
すると、前記コイルスプリング4は、この部分から折損し、上側のコイルスプリングと、下側のコイルスプリングとに二分割化される。
【0025】
このとき、上側のコイルスプリングは、上端が前記フック8により引掛けられているので、下方に落下したり、側方に移動したりすることはない。
【0026】
又、下側のコイルスプリングは、その開口幅Hがショックアブソーバ3の直径hよりも大きくなっているので、従来なら簡単にショックアブソーバ3側方へ抜け出してしまうが、前記切り起し部21により下側のコイルスプリングがスプリングシート1に保持されているので、このコイルスプリング4は、ショックアブソーバ3側方へ抜け出すことができない。
【0027】
従って、このコイルスプリング4のショックアブソーバ側方への抜け出しに起因する車輪やシャシー等への損傷を確実に防止することができる。
【0028】
尚、本実施の形態では、切り起し部21を3個設けたが、1個でも良い。その場合には、形成部位をコイルスプリング4の先端部とすると、コイルスプリング4のどの部位で折損しても、コイルスプリング4のショックアブソーバ3側方への抜け出しを防止することができる。
【0029】
又、本件発明の第2の保持手段は、前記切り起し部21に限定されるものではなく、図4に示すように、スプリングシート1とは別体の断面コ字状をなす合成樹脂製のクリップ22を用いスプリングシート1とコイルスプリング4とを挟持するようにしても良い。
【0030】
又、本実施の形態では、ピッグテールタイプのコイルスプリングを使用したが、勿論、全体が同一コイル径のものや、ピッチが異なるタイプのものを使用しても良い。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば次の効果がある。
【0032】
1)請求項1〜2の発明によれば、コイルスプリングがどの部位で折損しても、折損部より下側のコイルスプリングは常に第2の保持手段を介してスプリングシートに保持されるため、このコイルスプリングがストラット型ショックアブソーバの側方に抜け出すことを確実に防止できる。
【0033】
2)同じく、第2の保持手段をスプリングシートの製造過程で簡単に形成できるので、部品点数、加工コストの増加を抑えることができる。
【0034】
3)請求項2の発明によれば、コイルスプリングがどの部位で折損しても必ず保持でき、又第2の保持手段の個数も減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る懸架装置の一部破断正面図である。
【図2】図1のスプリングシート部分を示す一部破断正面図である。
【図3】コイルスプリングにおける下側コイル部の一部を示す平面図である。
【図4】別例を示し、スプリングシート部分を示す一部破断正面図である。
【図5】従来のコイルスプリングを示し、(A)は部分平面図(B)は正面図、(C)は部分底面図である。
【符号の説明】
1 スプリングシート
3 ストラット型ショックアブソーバ
4 コイルスプリング
5 車体側サポート
7 ピストンロッド
8 フック(第1の保持手段)
21 フックたる切り起し部(第2の保持手段)
H 開口幅

Claims (2)

  1. ストラット型ショックアブソーバと、その外周に取付けたスプリングシートと、ピストンロッド先端側に取付けた車体側サポートと、スプリングシート及び車体側サポートの間に介装されるコイルスプリングと、車体側サポートに設けられてコイルスプリングの上側を保持する第1の保持手段とを備えたストラット型懸架装置において、スプリングシートにコイルスプリングの下側先端部と任意の胴部との間の開口幅がストラット型ショックアブソーバの直径より大きくなる部位より下側の位置に対応して一個又は複数個の第2の保持手段を設け、当該第2の保持手段をスプリングシートの水平シート面部を切り起こすことにより形成された断面コ字状のフック又はスプリングシートの水平シート面部に形成した開口部に嵌合した断面略コ字状のフックとで構成したことを特徴とするストラット型懸架装置。
  2. 第2の保持手段は、コイルスプリングの下側の先端部に少なくとも一個設けられている請求項1記載のストラット型懸架装置。
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