JP3991977B2 - 車両の後部シート構造 - Google Patents

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Description

本発明は、シートクッションとシートバックとを備え、車体後部の荷物収容部よりも前方に配設された車両の後部シート構造に関し、特に、乗員が着座可能な使用位置と、上記荷物収容部を拡げる格納位置とで切換可能な車両の後部シート構造に関するものである。
従来より、この種の車両の後部シート構造として、使用位置から格納位置とするときに、シートクッションをその前端部を中心として前方へ反転させた後、シートバックからヘッドレストを取り外して該シートバックをその下端部を中心として前倒させ、シートクッションの裏面とシートバックの背面とで略面一な荷積み面を形成するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この構造により、車両後部において荷物収容部の拡大が図られ、荷物の出し入れが容易となる。
特開2000−127820号公報
しかしながら、上記従来の車両の後部シート構造では、シートクッションの反転を行う操作と、ヘッドレストを取り外す操作と、シートバックを前倒させる操作との3段階の操作を行わなければ後部シートを格納できず、操作が煩雑であるという問題があった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、後部シートの構造に工夫を加えることにより、簡単な操作で後部シートを格納位置に格納して車体後部の荷物収容部を拡大できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、シートバックの移動に連動してシートクッションを回動させるようにした。
具体的には、第1の発明では、前部床面と該前部床面よりも高くなった後部床面とが立ち上がり部を介して連なり、上記前部床面にシートが設けられ、その後方の上記後部床面に後部シートが設けられ、該後部床面の後部シート後方が荷物収容部に形成された車両の後部シート構造を対象とする。
そして、シートクッションと、該シートクッションとは独立して設けられたシートバックと、上記シートクッションが上記後部床面に横たわった使用位置と、後部が起きあがって上記前部床面上で起立した格納位置とに移動するように、該シートクッションの前端を上記前部床面又は立上り部に車幅方向の軸によって回動可能に支持する支持部材と、一端が上記後部床面に、他端が上記シートバックの背面にそれぞれ車幅方向の軸によって回動自在に連結され、該シートバックを上記シートクッションの後端で起立した使用位置と、格納位置にある上記シートクッションに重なるように上記前部床面上で起立した格納位置とに移動自在に支持するリンク部材とを備え、上記シートバックが使用位置から格納位置に移動するときに、使用位置にある上記シートクッションがその後端を上記リンク部材又はシートバックによって押されて起きあがるように、上記リンク部材は、その一端が使用位置にあるときの上記シートクッション下の上記後部床面に連結され、該シートクッションの下方から後方へ延び使用位置にある上記シートバックの背面側で立ち上がっている。
上記の構成によると、それぞれ独立して設けたシートクッション及びシートバックは、支持部材とリンク部材とによって車体に支持されているため、使用位置にあるシートクッション上の乗員を確実に支えることができる。また、この使用位置においては、着座した乗員の足がシートクッションから後部床面よりも低くなった前部床面に向かって降ろされるので、乗員は快適にシートクッション上に着座することができる。
一方、乗員が後部シートを格納位置に移動させるために、シートバックを前方へ押し出すと、シートバックが移動するに伴い該シートバックの背面に連結したリンク部材の後端部も引っ張られ、リンク部材が、シートクッション下の後部床面における車幅方向の軸を中心に前回りに回動される。このリンク部材によって又はシートバックの下端部によって、使用位置にあるシートクッションが、その後端を押されて起きあがり、前部床面又は立上り部に設けた支持部材における車幅方向の軸を中心に前回りに回動される。
そして、格納位置において、シートクッションは、前部床面上に後部が起きあがって起立した状態で保持され、それに重なるようにシートバックが起立状態で保持される。この際、シートバックは、その背面のリンク部材の軸を中心に回動自在に連結されているので、使用位置から格納位置までほぼ起立状態を保ったまま移動する。
したがって、ヘッドレストの取り外し操作を行わなくても後部シートを格納位置に格納できるので、容易に荷物収容部を拡大することができると共に、ヘッドレストを収納するための構造を設ける必要もない。また、支持部材及びリンク部材が、乗員を後部シートに支持する部材と、シートバックを押し出すだけで後部シートを格納させる部材とを兼ねているため、部品点数が少なくなり、製造コストも安い。さらに、後部シートとその前のシートとの間の乗員が足を載置するための前部床面上の空間を後部シートの格納場所として有効に利用することができる。
第2の発明では、使用位置にある上記シートバックの背面側から上記リンク部材を覆うボードを備え、該ボードは、上記シートバックが使用位置から格納位置に移動したときに、上記後部床面上の上記リンク部材を覆うように前方へ倒れて荷積み面の一部を形成するように、上記シートバック下端近傍の上記後部床面に車幅方向の軸によって回動自在に支持されている。
上記の構成によると、後部シートの格納時に、後部床面に回動自在に支持されたボードが、シートバックに連動して前方へ倒れ、格納位置において後部床面上のリンク部材を覆うので、後部床面やリンク部材の形状に関わらず、シートクッション跡の後部床面に荷物収容部に連なる荷積み面が形成され、荷物の出し入れが容易となる。
第3の発明では、上記使用位置において、上記シートクッション下面と上記リンク部材との間に該シートクッションの後端部側を上方へ付勢する付勢手段が設けられている。
上記の構成によると、付勢手段が使用位置におけるシートクッションの後端部側を上方へ付勢して強制的にリンク部材とシートバック下面との間に所定の空間が設けられるので、シートクッションが、シートバックとの干渉を避けながら付勢手段に押され、前回りに回動される。したがって、シートクッションとシートバックとの間の摩擦力に抗してシートバックを押し出す必要がなくなると共に、両者の干渉による移動操作の不具合を無くし、確実にシートクッションを押し上げることができるので、後部シートの格納操作がさらに容易になる。なお、付勢手段は、リンク部材側に設けても、シートクッション側に設けてもよい。
第4の発明では、上記付勢手段は、一端がリンク部材に結合され、他端は使用位置のシートクッション下面に離脱可能に当接し、シートバックをシートクッションと共に格納位置に移動させたとき、シートクッションから離れ、反転したリンク部材と後部床面との間に挟まれてリンク部材を上方へ付勢した状態になる構成とする。
上記の構成によると、使用位置からシートバックが移動するに伴い、使用位置のシートクッション下面に当接していた付勢手段が、シートバックをシートクッションと共に格納位置に移動させたとき、シートクッションから離れ、格納位置の直前でリンク部材と後部床面との間に挟まれ、リンク部材を上方へ付勢して反力を与えるので、格納時の後部シートの自重による衝撃を軽減できる。一方、後部シートを格納位置から使用位置に戻すときには、付勢手段が後部床面を押してリンク部材に上方への反力を付与し、シートバックを持ち上げる操作を補助するので、後部シートの移動がスムーズになる。
以上説明したように、上記第1の発明の車両の後部シート構造では、シートバックを移動させるに伴い、リンク部材をシートクッション下の後部床面における車幅方向の軸を中心に回動させ、このリンク部材によって又はシートバックの下端部によって、使用位置にあるシートクッションを、その後端を押して起きあがらせるように、前部床面又は立上り部に設けた支持部材の軸を中心に回動させ、シートクッションを前部床面上に起立させると共に、それに重なるようにシートバックを起立させて格納した。このため、シートバックを移動させるという簡単な操作だけで後部シートを格納でき、容易に荷物収容部を拡大することができる。
上記第2の発明では、シートバックを使用位置から格納位置に移動させたときに、格納位置において、ボードがリンク部材を覆うようにしたため、シートクッション跡の後部床面に荷物収容部と連なる荷積み面が形成され、荷物の出し入れが容易になる。
上記第3の発明では、シートクッション下面とリンク部材との間に設けた付勢手段がシートクッションの後端部側を上方へ付勢するようにしたため、シートクッション及びシートバックを干渉を避けながらスムーズに移動させることができ、後部シートの格納操作を容易に、かつ確実に行うことができる。
上記第4の発明では、後部シートの格納時にシートバックの移動に伴って反転したリンク部材と後部床面との間に挟まれた付勢手段が、後部シートを格納するときの自重による衝撃を軽減すると共に、格納位置から使用位置に切り換えるときに、リンク部材が後回りに回動するのを補助するため、後部シートの位置の切換が容易になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
図1及び図2は本願発明の実施形態に係る車両の後部シート構造を示し、後部シート1が、乗員の着座可能な使用位置(図1に示す)と、起立状態で保持される格納位置(図2に示す)とで切換可能に構成されている。
車体の上記後部シート1の後方には、乗員が荷物を出し入れする荷物収容部2が形成されている。車室の床面は、前部床面4と、この前部床面4よりも高くなった後部床面3とが立ち上がり部5を介して連なっている。図示しないが、前部床面4には、前部シート(1列目であっても2列目であってもよい)が設けられている。この前部シート後方の立ち上がり部5近傍の後部床面3には、荷物収容部2側よりも若干低く形成された凹陥部3aが設けられている。この凹陥部3a上に上記後部シート1が設けられ、乗員が足を前部床面4上に載置した状態で後部シート1に着座可能となっている。
上記後部シート1は、後部床面3に横たわったシートクッション6と、このシートクッション6と独立して設けられ、シートクッション6の後端で起立したシートバック7とを備えている。シートバック7の上端部には、ヘッドレスト8が連結され、シートバック7の上側の背面は金属製の補強部材9によって補強されている。
図3にシートクッション6、シートバック7及びヘッドレスト8を省略して示すように、シートクッション6の下方には、上記使用位置におけるシートクッション6の下方から後方へ延び、シートバック7の背面側で立ち上がる2本の棒状のリンク部材10,10が設けられている。図1に示すように、リンク部材10,10の後端は、上記補強部材9に設けた軸受け状の後側連結ブラケット12,12において、車幅方向に延びる連結ボルト15,15を中心に前後方向に回動可能に支持されている。各後側連結ブラケット12には、シートバック7が必要以上に後回りに回動しないように規制するストッパー13が設けられている。
また、図4に拡大詳示するように、上記後部床面3の凹陥部3aには、対向する2つの立壁部14aを有する軸受け状の前側連結ブラケット14,14が設けられており、各リンク部材10の前端は、上記前側連結ブラケット14において、車幅方向の軸を中心に前後方向に回動可能に連結されている。
具体的に、上記リンク部材10の前端には、車幅方向に貫通する貫通孔10aが設けられ、この貫通孔10aの近傍には、断面L字状の係合部10bが設けられている。また、前側連結ブラケット14の立壁部14a,14aにも、車幅方向に貫通する貫通孔14b,14bが設けられている。さらに、上記リンク部材10の係合部10bに対応する側の前側連結ブラケット14の立壁部14aの内側には、係合部14cが設けられている。そして、リンク部材10の先端を前側連結ブラケット14の立壁部14a,14a間に挿入し、リンク部材10を前回りに付勢するためのコイルバネ16の各端部を上記両係合部10b,14cにそれぞれ係合させた状態で、連結ボルト15が上記両貫通孔10a,14bに挿通されて、ナット17に締結されるようになっている。このことで、リンク部材10がコイルバネ16に付勢された状態で後部床面3の凹陥部3aに連結固定されている。
一方、図3に示すように、シートクッション6の下方には、該シートクッション6を支える支持部材としてのシートクッションフレーム20が設けられている。このシートクッションフレーム20は、例えば金属製のパイプ部材によって構成され、シートクッション6の下面に沿う枠部21と、この枠部21の前端から上記前部床面4に向かって延びる2本の直線状の脚部22,22とを備えている。
上記立ち上がり部5には、軸受け状の支持ブラケット23,23が設けられている。上記各脚部22に設けた貫通孔と、各支持ブラケット23に設けた貫通孔(共に図示せず)とに連結ボルト15を挿通することで、シートクッションフレーム20(すなわち、シートクッション6)が立ち上がり部5に車幅方向の軸を中心に前後方向に回動可能に連結固定されている。なお、各支持ブラケット23には、コイルバネ16は設けられていない。また、支持ブラケット23,23は、前部床面4上に設けてもよい。
また、図5にシートクッションフレーム20の枠部21を省略して拡大詳示するように、該枠部21の後端部には、丸棒をU字状に折り曲げて形成した引っ掛け部24が溶接されている。この引っ掛け部24に対応するように、後部床面3の凹陥部3aには、係止ブラケット26がビス部材25,25,…で固定されている。この係止ブラケット26にシートクッションフレーム20の引っ掛け部24が離脱可能に係止されている。
上記係止ブラケット26には、上記引っ掛け部24に係止可能な鉤部27が設けられており、該鉤部27に連結されたワイヤー(図示せず)を引っ張ることで鉤部27が引っ掛け部24から離れ、シートクッションフレーム20が係止ブラケット26から離脱され、後部シート1の使用位置におけるロック状態を解除できるように構成されている。
このようにして、上記シートクッション6が上記シートクッションフレーム20に支持されていると共に、シートバック7がリンク部材10,10に支持されていることで、シートクッション6上に着座した乗員が該シートバック7を介して支持されるように構成されている。
また、図1及び図2に示すように、上記シートバック7の背面側から、上記リンク部材10を覆うようにボード30が配設されている。このボード30は、矩形板状のもので、下側の両側面に車幅方向に突出するように軸部31,31が形成されている。一方、上記使用位置におけるシートバック7の下端部近傍に対応する後部床面3の凹陥部3aには、ボード支持部32,32が配設されており、このボード支持部32,32に対してボード30が上記軸部31,31よりなる車幅方向の軸を中心に前後方向に回動可能に連結されている。
なお、図示しないが、ボード30は、その軸部31,31において、上記リンク部材10,10の前端と同様に後部床面3の凹陥部3aのボード支持部32,32に対して前回りに回動するように、ボード支持部32,32に設けたコイルバネによって付勢されている。
−後部シートの格納動作−
次に、図6を用いて本実施形態に係る後部シート1の格納動作について説明する。まず、乗員は、使用位置(同図に実線で示す)にある後部シート1に対し、係止ブラケット26に連結されたワイヤーを引っ張って鉤部27を操作し、シートクッションフレーム20を係止ブラケット26から離脱させて後部シート1のロック状態を解除する。このことで、コイルバネ16,16に付勢されたリンク部材10,10が前端を中心に前回りに若干回動される。このリンク部材10,10の上面によって直接的にシートクッション6の下面が押し上げられ、シートクッション6が脚部22,22の先端を中心に前回りに若干回動される。
次いで、乗員が手動でシートバック7を前方に押し出す。このとき、シートバック7にリンク部材10,10の後端部が引っ張られるとともに、このシートバック7(リンク部材10,10)の動きに連動してコイルバネに付勢されたボード30も前方へ倒される。
そして、上記シートバック7が前方へ移動するにつれて、シートクッション6も、シートバック7の下端部によって押されながら前回りに回動する(同図に二点鎖線で示す)。
最後に、シートバック7、リンク部材10,10及びシートクッション6が互いに連動しながら回動され、シートバック7とシートクッション6とが重なり合うように前部床面4上に起立状態で保持される(同図に一点鎖線で示す)。このとき、後側連結ブラケット12に設けたストッパー13により、シートバックは必要以上に後回りに回動しないように規制されている。また、荷積み面の一部を形成するように、ボード30がリンク部材10,10を覆う。
このようにして、シートクッション6跡の上記後部床面3に略面一な荷積み面が形成される。
−本実施形態の効果−
上記実施形態に係る車両の後部シート構造では、シートバック7を移動させるに伴い、リンク部材10,10をシートクッション6下の後部床面3における車幅方向の軸を中心に前回りに回動させ、このリンク部材10,10によって又はシートバック7の下端部によって、使用位置にあるシートクッション6をその後端を押して起きあがらせるように、シートクッションフレーム20の脚部22,22の先端を中心に前回りに回動させ、シートクッション6を前部床面4上に起立させると共に、それに重なるようにシートバック7を起立させて格納した。このため、シートバック7を移動させるという簡単な操作だけで後部シート1を格納でき、容易に荷物収容部2を拡大することができる。
また、シートバック7が使用位置から格納位置に移動されるときに、シートバック7に連動して前方へ倒されたボード30が、格納位置において、リンク部材10,10を覆うようにした。このため、後部シート1が移動した跡の後部床面3に略面一な荷積み面が形成され、荷物の出し入れが容易になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
図7はその他の実施形態に係る車両の後部シート構造を示し、ボード30が設けられていない点等で上記実施形態と異なる。すなわち、本実施形態では、リンク部材10において、側面から見たときの折れ曲がり部分の円弧の半径を上記実施形態のものよりも小さくしている。このことで、格納位置でのリンク部材10,10の上方への出っ張りが小さくなるので、後部床面3の凹陥部3aを浅くすることができると共に、ボード30がなくても格納位置での後部床面には、略面一な荷積み面が形成される。したがって、後部シート構造の部品点数を減らすことができる。
図8はさらに別の実施形態を示し、付勢手段としてのアシストバネ35,35が設けられている点で上記実施形態と異なる。すなわち、使用位置において、シートクッション6下面とリンク部材10,10との間には、アシストバネ35,35が設けられている。つまり、このアシストバネ35は、一端がリンク部材10に結合され、他端は使用位置のシートクッション6下面に離脱可能に当接している。
そして、アシストバネ35,35は、シートバック7をシートクッション6と共に格納位置に移動させたとき、シートクッション6から離れ、反転したリンク部材10,10と後部床面3の凹陥部3aとの間に挟まれてリンク部材10,10を上方へ付勢した状態になるように構成されている。
したがって、本実施形態に係る後部シート構造によると、シートクッション6下面とリンク部材10,10との間に設けたアシストバネ35,35がシートクッション6の後端部側を上方へ付勢するようにしたため、干渉を避けながらスムーズにシートクッション6及びシートバック7を移動させることができ、格納操作がさらに容易になる。
また、格納位置において、リンク部材10,10と後部床面3の凹陥部3aとの間に挟まれたアシストバネ35,35が、後部シート1を格納するときの自重による衝撃を軽減すると共に、使用位置に切り換えるときに、リンク部材10,10が後回りに回動するのを補助するため、後部シート1の位置の切換が容易になる。
上記各実施形態では、リンク部材10,10として2枚の細長い棒状のものを車幅方向に間隔を空けて平行に配置したが、1枚の平らな板状のものを折り曲げて構成してもよい。
また、上記別の実施形態において、各前側連結ブラケット14のコイルバネ16及びアシストバネ35,35を弾性力の強いものとすれば、係止ブラケット26に連結されたワイヤーを引っ張って鉤部27を操作して、シートクッションフレーム20を係止ブラケット26から離脱させるだけで、その後は自動的に格納位置に移動できるようにすることも可能である。
さらに、リンク部材や支持部材(シートクッションフレーム)の形状などは、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
以上説明したように、本発明は、乗員が着座可能な使用位置と、荷物収容部を拡げる格納位置とで切換可能な車両の後部シート構造について有用である。
本発明の実施形態に係る車両の後部シート構造における使用位置を示す斜視図である。 格納位置を示す図1相当図である。 シートクッションとシートバックとを省略した使用位置にある車両の後部シート構造を前側から見た斜視図である。 前側連結ブラケットの拡大斜視図である。 係止ブラケットの拡大斜視図である。 後部シートを格納する様子を示す側面図である。 その他の実施形態に係る車両の後部シート構造の図6相当図である。 別の実施形態に係る車両の後部シート構造の図6相当図である。
符号の説明
1 後部シート
2 荷物収容部
3 後部床面
4 前部床面
5 立ち上がり部
6 シートクッション
7 シートバック
10 リンク部材
20 シートクッションフレーム(支持部材)
30 ボード
35 アシストバネ(付勢手段)

Claims (4)

  1. 前部床面と該前部床面よりも高くなった後部床面とが立ち上がり部を介して連なり、上記前部床面にシートが設けられ、その後方の上記後部床面に後部シートが設けられ、該後部床面の後部シート後方が荷物収容部に形成された車両の後部シート構造であって、
    シートクッションと、
    上記シートクッションとは独立して設けられたシートバックと、
    上記シートクッションが上記後部床面に横たわった使用位置と、後部が起きあがって上記前部床面上で起立した格納位置とに移動するように、該シートクッションの前端を上記前部床面又は立上り部に車幅方向の軸によって回動可能に支持する支持部材と、
    一端が上記後部床面に、他端が上記シートバックの背面にそれぞれ車幅方向の軸によって回動自在に連結され、該シートバックを上記シートクッションの後端で起立した使用位置と、格納位置にある上記シートクッションに重なるように上記前部床面上で起立した格納位置とに移動自在に支持するリンク部材とを備え、
    上記シートバックが使用位置から格納位置に移動するときに、使用位置にある上記シートクッションがその後端を上記リンク部材又はシートバックによって押されて起きあがるように、上記リンク部材は、その一端が使用位置にあるときの上記シートクッション下の上記後部床面に連結され、該シートクッションの下方から後方へ延び使用位置にある上記シートバックの背面側で立ち上がっていることを特徴とする車両の後部シート構造。
  2. 請求項1の車両の後部シート構造において、
    使用位置にある上記シートバックの背面側から上記リンク部材を覆うボードを備え、
    上記ボードは、上記シートバックが使用位置から格納位置に移動したときに、上記後部床面上の上記リンク部材を覆うように前方へ倒れて荷積み面の一部を形成するように、上記シートバック下端近傍の上記後部床面に車幅方向の軸によって回動自在に支持されていることを特徴とする車両の後部シート構造。
  3. 請求項1又は2の車両の後部シート構造において、
    上記使用位置において、上記シートクッション下面と上記リンク部材との間に該シートクッションの後端部側を上方へ付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とする車両の後部シート構造。
  4. 請求項3の車両の後部シート構造において、
    上記付勢手段は、一端がリンク部材に結合され、他端は使用位置のシートクッション下面に離脱可能に当接し、シートバックをシートクッションと共に格納位置に移動させたとき、シートクッションから離れ、反転したリンク部材と後部床面との間に挟まれてリンク部材を上方へ付勢した状態になることを特徴とする車両の後部シート構造。
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