JP3990913B2 - 光硬化性樹脂組成物、光硬化性樹脂層積層金属板、該金属板から得られる高硬度保護皮膜積層金属部材およびその製造方法 - Google Patents

光硬化性樹脂組成物、光硬化性樹脂層積層金属板、該金属板から得られる高硬度保護皮膜積層金属部材およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高硬度の保護皮膜が積層された金属部材を得るために用いられる光硬化性樹脂組成物および光硬化性樹脂層積層金属板、該金属板から得られる高硬度保護皮膜積層金属部材およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまで、電化製品、OA機器、自動車、建材用途等種々の分野において使用される金属板は、所望の形状に加工後、塗装が施された状態で使用されるのが一般的であった。
一方、近年では、金属板に予め(加工前に)塗装を施した塗装金属板が使用されるようになっている。塗装金属板は既に塗装が施されているため、金属板のユーザーが塗装工程を行う必要がなく、ユーザーサイドでの溶剤処理等の環境面やコストダウン等のメリットが大きい。
【0003】
ところが、塗装金属板に用いられる塗料は、加工に際してのクラックの発生を防止するため、適度な柔らかさを有するように塗料設計されていることから、耐疵付き性や塗膜硬度の面で満足できる特性が得られないことがある。このため、塗装金属板の用途が限定されたり、加工時の疵によって製品品質が低下してしまうという問題があった。
加工時の疵付きを防止するには、例えばアクリル系粘着剤等をプラスチックフィルムに塗布した保護フィルムを、加工前に金属板表面に貼付し、加工後に剥がすことで対応することが可能である。しかし、塗装金属板の塗膜硬度や耐疵付き性については、さらなる改善が要求されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に着目してなされたものであって、加工が可能で、加工時の疵付きを防止することができ、かつ高い硬度を有するトップコート層が表面に形成された金属部材を作業性良好に得ることができる積層金属板を提供するため、最適な光硬化性樹脂組成物を見出すことを課題としている。また、そのような積層金属板、このような金属板から得られる高硬度皮膜が積層された金属部材、およびその製造方法の提供をも課題としている。
【0005】
【課題を解決する手段】
本発明の光硬化性樹脂組成物は、光硬化性(光重合性)樹脂を含み、23℃、相対湿度65%での粘度が1000〜50万Pa・sである光硬化性樹脂層を形成することができるものである。
【0006】
また、上記光硬化性樹脂組成物から得られる光硬化性樹脂層が積層された本発明の光硬化性樹脂層積層金属板は、光硬化前の光硬化性樹脂層が粘弾性を示し、加工に追随して変形するため、自在に加工することができる。また、加工後に光照射すれば光硬化性樹脂層が三次元硬化するので、高い硬度を有し、他の特性にも優れた保護皮膜が形成される。また、光硬化性樹脂層が形成された積層金属板を加工した後、短時間の光照射工程を経るだけで金属部材を製造できるため、作業性が良好で、コスト低減につながる。
【0007】
光硬化性成分の重合性二重結合当量は145〜210であることが好ましい。粘度の要件を満足し易く、高硬度皮膜を得ることができる。
光硬化性樹脂組成物に含まれる有機化合物の50質量%以上が光硬化性成分であることが好ましい。また、光硬化性成分が、1種以上のウレタン(メタ)アクリレートと、1種以上の多官能(メタ)アクリレートの混合物であることも好ましい。
【0008】
本発明の光硬化性樹脂層積層金属板は、加工された後、光線または電子線照射により高硬度保護皮膜積層金属部材となり得る金属板であって、上記本発明の光硬化性樹脂組成物から形成された光硬化性樹脂層が積層されていることを要旨とする。
本発明の高硬度保護皮膜積層金属部材は、上記光硬化性樹脂層積層金属板を加工した後、光硬化性樹脂層を硬化させることにより製造されたところに特徴を有する。
本発明の高硬度保護皮膜積層金属部材は、上記光硬化性樹脂層積層金属板を加工した後、光硬化性樹脂層を硬化させることにより製造される。このときの加工方法は特に限定されないが、曲げ加工が好ましい。なお、本発明には、高硬度保護皮膜積層金属部材の製造方法も含まれる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の光硬化性樹脂組成物は、金属板等の基材の上に、特定の粘度の光硬化性樹脂層を形成することのできるものである。
そして、本発明の光硬化性樹脂層積層金属板は、上記特定の粘度の光硬化性樹脂層が金属板の表面に形成されているものである。なお、プレス機等の加工機械に光硬化性樹脂層が付着するのを防ぐためと、この光硬化性樹脂層を硬化させる際に酸素による重合阻害を防止するために、光硬化性樹脂層の表面に保護フィルムを当接させておくことが好ましい。
【0010】
光硬化性樹脂層は金属板の片面だけでなく両面に形成しておいてもよい。必要に応じて、耐食性を向上させるための公知の化成処理による皮膜やめっき塗膜、あるいは公知の樹脂塗膜層等の他の層を、金属板と光硬化性樹脂層の間に形成することも可能である。光硬化性樹脂層は硬化後に高い硬度を有する保護膜を形成するので、金属部材の最表層に位置するのが好ましい。従って、光硬化性樹脂層の上には保護フィルム以外の層は設けないことが好ましい。なお、金属板とは板状のままの状態を言い、金属部材と言うときは加工が施された後の状態を指すものとする。
【0011】
金属板としては、亜鉛または亜鉛系めっき鋼板、アルミニウム板、アルミニウム合金板、チタン板等が挙げられる。光硬化性樹脂層を設けるに当たっては、クロメート処理やリン酸塩処理を、めっき膜上あるいは金属板表面へ行っておくと、耐食性および密着性向上に効果的である。なお、クロメート処理は、反応型、塗布型、電解型、いずれの処理方法でもよい。光硬化性樹脂層を設ける前に、意匠性や耐食性を向上させるために、(着色)樹脂塗膜を形成することも可能であり、プレコート金属板に用いられている公知の塗料を用いることができる。
【0012】
光硬化性樹脂層積層金属板の光硬化性樹脂層は、加工の際あるいは保存中に、金属板端部から樹脂がはみ出したり、圧接されたところが凹んで元に戻らない(圧痕が形成されてしまう)という不都合を起こさない程度の硬さを有していなければならない。
【0013】
また、例えば曲げ加工を行ったときに、金属板から光硬化性樹脂層が剥離したり、樹脂層にクラックが入るといった不都合を起こさない程度の柔らかさを有し、加工に追随して変形できるだけの可撓性を示すことも重要である。
【0014】
さらに光硬化性樹脂層には、加工の際に、保護フィルムが位置ずれした場合、フィルムの浮き上がりを抑えることのできる粘着性もある程度必要である。ある程度の粘着性がないと、保護フィルムが位置ずれした後、フィルムが光硬化性樹脂層から剥がれ、硬化の際の酸素の重合阻害を受けてしまうことになるためである。
【0015】
このように適度な硬さと柔らかさに加え、粘着性を有し、しかも硬化後には高硬度皮膜を形成することの光硬化性樹脂層であるためには、23℃、相対湿度65%における光硬化性樹脂層の粘度が1000〜50万Pa・sの範囲にあることが必要である。光硬化性樹脂層の粘度が1000Pa・sより小さいと、曲げ加工時に樹脂がはみ出たり、加工機の金型によって圧接されたところが跡となる(圧痕が形成される)ため好ましくない。より好ましい粘度の下限は5000Pa・sである。一方、粘度が50万Pa・sを超えてしまうと、柔らかさや粘着性が不足して、これらが不足することによる前記不都合が起こるため好ましくない。より好ましい粘度の上限は10万Pa・sである。
【0016】
なお、本発明における粘度は、金属板上に形成されている光硬化性樹脂層そのものの粘度を指す。また、光硬化性樹脂層の粘度とは、動的粘弾性測定装置(Reometrics Dynamic Analyzer;Reometric,Inc.社製)を用いて、23℃、相対湿度65%の環境下で、角変形速度100rad/sで測定した時の値である。
光硬化性樹脂層は、光硬化性樹脂を含む光硬化性樹脂組成物を必要に応じて上記各種の塗膜が形成された金属板へ塗布すること、または、別のフィルムへ塗布して得られる転写フィルムを金属板へ積層することにより形成できる。
光硬化性樹脂組成物の主体となる光硬化性成分としては、光硬化性樹脂層の粘度が上記粘度要件を満足することができるものであれば特に限定されず、光カチオン重合や光ラジカル重合によって硬化する公知の樹脂が使用できる。(メタ)アクリロイル基を有するプレポリマー(オリゴマー)やモノマーが、光によるラジカル重合を起こしやすいため好ましい。
【0017】
(メタ)アクリロイル基を有するプレポリマーとしては、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、アルキッド樹脂(メタ)アクリレート、シリコーン樹脂(メタ)アクリレート等が利用可能である。これらはそれぞれ、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂等に多官能(メタ)アクリレートを反応させて得ることができる。なお、エポキシ樹脂は、ビスフェノール型、ノボラック型いずれも採用可能である。これらの中でも特にウレタン(メタ)アクリレートが、粘度の要件を満足しやすい上、高硬度皮膜を形成できるため好ましい。このようなウレタン(メタ)アクリレートは、例えば「NKオリゴUA」シリーズ(新中村化学工業社製)として市販されている。
【0018】
光硬化性成分としては、光硬化性多官能モノマーを用いることもできる。上記プレポリマーと混合することで光硬化性樹脂層の粘度を調整することができ、また、架橋剤的に働いて、硬化後の保護皮膜の硬度や耐薬品性等の特性が向上する。従って、光硬化性成分としては、上記光硬化性プレポリマーと光硬化性多官能モノマーとを組み合わせて使用することが好ましい。
【0019】
多官能モノマーとしては、1分子中に(メタ)アクリロイル基を2個以上有する多官能(メタ)アクリレートが好ましく、具体的には、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート類;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等のトリ(メタ)アクリレート類;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の4官能以上の(メタ)アクリレート類等が挙げられる。また、「カヤラッド」シリーズ(日本化薬社製)等の多官能(メタ)アクリレートも使用可能である。
【0020】
さらに、粘度調整および硬化密度調整の目的で、単官能モノマーを少量用いてもよい。単官能モノマーを用いると、硬化密度が高くなり過ぎて硬化皮膜が脆くなるのを防ぐことができる。これらの単官能モノマーとしては、2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、カプロラクトン(メタ)アクリレート、エトキシ化ノニルフェノール(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート類が好ましいものとして挙げられるが、(メタ)アクリルアミド、スチレン等のモノマーを少量用いてもよい。
【0021】
光硬化性成分の光重合性二重結合当量は145〜210であることが好ましく、この範囲であれば、上記粘度の要件を満足しつつ、高い硬度を有し、かつ脆くない硬化皮膜を形成することができる。この二重結合当量とは、光硬化性成分である光硬化性プレポリマーおよび/または光硬化性モノマーの分子量を、光硬化性成分1分子に含まれている二重結合の個数で除した値である。また、光硬化性成分が2種以上の光硬化性化合物の混合物である場合は、各光硬化性化合物の質量分率を勘案して求めた二重結合当量の平均値である。すなわち、光硬化性成分が3種の光硬化性化合物A、BおよびCからなり、光硬化性成分100質量%中、例えば、Aが50質量%、Bが40質量%、Cが10質量%であり、A〜Cの二重結合当量がそれぞれX〜Zであれば、この光硬化性成分の二重結合当量は、
50X/100+40Y/100+10Z/100となる。
【0022】
二重結合当量が145よりも小さいと、硬化皮膜が脆くなることがあるが、210を超えると光硬化性樹脂層の粘度の要件を満足し難いため好ましくない。より好ましい二重結合当量の下限は155、上限は200である。
【0023】
本発明の光硬化性樹脂層は光硬化性成分を含んでいればよく、光硬化性樹脂層が全て光硬化性成分である必要はない。光硬化性成分が多いほど硬化後の皮膜の硬度が高くなるが、皮膜の物性を改良するために、後述する変性シリコーン樹脂あるいはその他の有機樹脂や有機系添加剤を添加するのが好ましい場合もあるからである。目安としては、光硬化性樹脂層を構成する有機化合物の合計量を100質量%としたときに、光硬化性成分が50質量%以上含まれていることが好ましい。50質量%より少ないと、硬化前の粘着力不足によって、加工の際に保護フィルムが光硬化性樹脂層から剥離してしまって、外観不良や硬化反応不足を起こす。また、硬化皮膜の硬度が不充分となることがある。より好ましい光硬化性成分の量は70質量%以上、さらに好ましくは75質量%以上である。
【0024】
金属板表面に光硬化性樹脂層を形成する場合には、光硬化性成分を含む光硬化性樹脂組成物を調整し、この樹脂組成物を金属板へ塗布するか、他のフィルム基材に樹脂組成物を塗布して光硬化性樹脂層をフィルム基材上に形成し、これ(転写フィルム)を金属板へ貼り付けることにより形成できる。
【0025】
光硬化性樹脂組成物には、光重合開始剤を添加しておくことが好ましく、光硬化性成分として(メタ)アクリロイル基含有プレポリマーおよび/またはモノマーを利用する場合には、光を吸収してラジカルを発生する化合物を用いる。具体的には、ベンゾフェノン、4−(1−t−ブチルジオキシ−1−メチルエチル)ベンゾフェノン、3,3’,4,4’−テトラキス(t−ブチルジオキシカルボニル)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン類;ベンゾイル安息香酸メチル等;ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル等のベンゾイン類;アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタール等のケタール類;アセトフェノン、トリクロロアセトフェノン等のアセトフェノン類;2,4−ジメチルチオキサントン等のチオキサントン類;2−メチルアントラキノン等のアントラキノン類;ジベンゾスベロン類等が挙げられる。また、「イルガキュア」シリーズ(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)として各種光重合開始剤が市販されている。
【0026】
これらの光重合開始剤は、上記光硬化性成分100質量部に対し、0.1〜20質量部用いるとよい。光重合開始剤の量が少ないと、光照射時間を増やさなければならなかったり、光照射を行っても重合が起こりにくく、保護皮膜の硬度が低くなる。光重合開始剤を20質量部を超えて配合しても、多量に使用するメリットはない。
【0027】
光硬化性樹脂組成物を金属板に塗布する際の作業性等の観点から、組成物中に溶媒を配合してもよい。溶媒としては光硬化性成分等の配合物を溶解することができれば特に限定されず、各種有機溶剤を用いることができる。
【0028】
光硬化後の高硬度保護皮膜積層金属部材を、家電製品の外装部材等の防汚性が必要な用途に適用する場合、アルキッド変性シリコーン樹脂かアクリル変性シリコーン樹脂を、光硬化性樹脂組成物に配合することが好ましい。変性シリコーン樹脂には、他にもエポキシ変性、ポリエステル変性、ウレタン変性等があるが、本発明者等は、アルキッド変性シリコーン樹脂とアクリル変性シリコーン樹脂とが、光硬化性成分との相溶性に優れ、光硬化性成分と硬化反応を行い、硬化皮膜の硬度を損なうことなく、防汚性を発揮することを見出したため、本発明ではこれらの変性シリコーン樹脂を使用することが推奨される。
【0029】
アルキッド変性シリコーン樹脂(シリコーンアルキッド)とは、下式で示される。R、R’、R”はそれぞれ有機基である。
【化1】
Figure 0003990913
アルキッド変性シリコーン樹脂としては、シリコーンワニスをアルキッドと反応させたシリコーンアルキッドワニスが各種市販されており、例えばGE東芝シリコーン社製「TSR180」等が入手可能である。
【0030】
また、アクリル変性シリコーン樹脂とは、下式で示される。R、R’はそれぞれ有機基である。
【化2】
Figure 0003990913
アクリル変性シリコーン樹脂としては、シリコーンワニスを(メタ)アクリロイル基含有化合物と反応させたシリコーンアクリルワニスが各種市販されており、例えばGE東芝シリコーン社製「TSR171」等が入手可能である。
アルキッド変性シリコーン樹脂およびアクリル変性シリコーン樹脂は、固形分として、光硬化性成分100質量部に対し、2〜20質量部程度が好ましい。従って、光硬化性樹脂組成物を調整する際に、変性シリコーンワニスを配合する場合は、ワニスの固形分濃度を勘案すればよい。
【0031】
光硬化性樹脂層を硬化して得られる高硬度保護皮膜の硬度を一層高めるために、光硬化性樹脂組成物中に充填材を混合することが好ましい。このとき、充填材としては、形状異方性を有しているものが好ましく、真球状物は、充填効果が発揮されにくいため好ましくない。形状異方性を有する充填材として最も好ましいものは、ガラス繊維または薄膜状ガラスである。いずれも透明度が高いため光硬化反応を妨げず、しかも、硬化皮膜の表面硬度を高める効果に優れているからである。
【0032】
ガラス繊維としては、繊維径5〜20μm、アスペクト比2〜10のものが好ましい。また、薄膜状ガラスは、平均厚さ10μm以下で、平均粒度が50μm以下のものが好ましい。これらのガラス系充填材として、公知のシランカップリング剤等の表面処理が施されてあるものを用いると、光硬化性樹脂との親和性が増すため、一層好ましい。これらのガラス系充填材は、それぞれ単独でも、混合して用いてもよく、光硬化性樹脂組成物中の固形分100質量%中、5〜50質量%の範囲とすることが好ましい。5質量%では添加効果が発揮されず、50質量%を超えると光硬化性樹脂層の粘度が高くなりすぎて、上記粘度の要件の上限を超え、混合作業や塗装性が低下するため好ましくない。
【0033】
光硬化性樹脂組成物には、さらに必要に応じて、アクリル樹脂等のその他の樹脂;炭酸カルシウム、二酸化チタン等の増量材;強化用繊維;着色用顔料;カップリング剤、レベリング剤、増感剤、増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、難燃剤、熱重合抑制剤等の公知の有機系添加剤等を添加してもよい。なお、紫外線を遮蔽してしまう顔料を多量に配合すると、光硬化性樹脂層が厚膜の場合に硬化度合いがばらつくことがあるため、このような顔料は少なくすることが望ましい。
【0034】
光硬化性樹脂組成物を、ディッピング法、ロールコーター法、スプレー法、カーテンフローコーター法等の公知の塗工方法を用いて、金属板表面の片面または両面に塗布することにより、未硬化の光硬化性樹脂層が積層された積層金属板を得ることができる。光硬化性樹脂組成物が溶媒を有する場合は、塗布工程後に加熱乾燥して、溶媒を速やかに揮散させることが望ましい。また、保護フィルムや転写フィルムに光硬化性樹脂組成物を塗布しておき、これを金属板に積層してもよい。
【0035】
光硬化性樹脂層の厚さは、金属部材の用途に応じて変更可能であるが、通常2〜200μm程度が好ましい。2μmより薄いと、加工の際に、保護フィルムが光硬化性樹脂層から剥がれてしまうことがある。また、光硬化性樹脂層自体が薄いため、硬化後に保護皮膜としての性能が充分に発揮できない。200μmを超えると、光硬化の際の収縮が大きくなって、金属板との密着性が低下し、保護皮膜としての硬度不足が起こるため好ましくない。より好ましい厚さの下限は5μm、さらに好ましくは10μmである。また、より好ましい厚さの上限は150μm、さらに好ましくは100μmである。なお、前記ガラス系充填材を添加する場合は、光硬化性樹脂層の厚さを充填材の大きさ・長さよりも必ずしも小さくする必要はないが、充填材の大きさ・長さを勘案して適宜設定するとよい。
【0036】
光硬化性樹脂層は、硬化前はある程度の粘着性を有しているため、加工の際に金型等へ一部付着してしまう恐れがあるので、光硬化性樹脂層を形成した後は、その表面を保護フィルムで覆っておくことが好ましい。保護フィルムの素材は、樹脂層の光硬化後に、速やかにきれいに硬化皮膜表面から剥離できるものであれば、特に限定されない。透明性に優れ、強度が強く、加工の際の金型の圧痕が残らない等の点から、ポリエチレンテレフタレートフィルムが好ましい。
【0037】
保護フィルムの厚さは25〜100μmが好ましい。25μmより薄いと加工時に金型の圧痕が発生しやすいため好ましくない。一方100μmを超えると、曲げ加工の際にフィルムの剛性・反発力のために曲げ部のフィルムが浮き上がって、外観不良を引き起こす。また、フィルムの浮き上がり部分に酸素が侵入し、光硬化反応を阻害するため硬度不足となって、好ましくない。
【0038】
本発明の高硬度保護皮膜積層金属部材は、光硬化性樹脂層積層金属板を加工して、光線や電子線照射を行って、光硬化性樹脂層を硬化させることにより得ることができる。加工方法は限定されず、曲げ加工、プレス加工等、用途に応じて、適宜選択される。本発明の光硬化性樹脂層積層金属板は、あらゆる加工に対応することができる。
【0039】
加工が終了したら、光硬化性樹脂層を重合・硬化させる。光硬化反応には、太陽光も利用できるが、高圧水銀ランプや超高圧水銀ランプ等を用いて50〜5000mJ/cmの光量の紫外線を0.5〜1分間程度照射すると、効率的である。また、電子線照射装置を用いて、電子線で硬化させてもよい。
【0040】
【実施例】
以下実施例によって本発明をさらに詳述するが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは、全て本発明に含まれる。なお、以下の実施例における「部」、「%」は、特に断らない限り「質量部」、「質量%」である。
【0041】
実験例1〜11
金属板として、電気亜鉛めっき鋼板(Zn付着量20g/m、板厚0.6mm)、クロメート処理(Cr付着量15mg/m)を施し、エポキシ変性ポリエステル系プライマー(乾燥膜厚10μm)およびポリエステル系上塗り塗料(乾燥膜厚20μm)を塗布した塗装鋼板を用いた。
【0042】
表1に示した組成の光硬化性樹脂組成物を調整し、上記塗装鋼板のポリエステル系上塗り塗料の上に塗布し、厚さ20μmの光硬化性樹脂層を形成し、光硬化性樹脂層積層金属板を得た。なお、保護フィルムとして厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、光硬化性樹脂層の表面をカバーした。
【0043】
用いた光硬化性成分のうち、ウレタンアクリレート「NKオリゴUA−32P」は、新中村化学工業社製の重量平均分子量1560、9官能(重合性二重結合が9個)のものである。ウレタンアクリレート「NKオリゴU−6PHA」は、新中村化学工業社製の重量平均分子量1308、6官能(重合性二重結合が6個)のものである。多官能アクリレート「カヤラッドDPHA」は、日本化薬社製の分子量524の5官能のアクリレートと分子量547の6官能のアクリレートの混合物である(1:1混合(質量比)とする)。これらの混合比から、二重結合当量を求め、表1および表2に併記した。
【0044】
光重合開始剤「イルガキュア」は、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトンである。表中、PMMAとあるのは、光重合性のないメチルメタクリレートホモポリマーであり、粘度調整のために用いた。
【0045】
光硬化性樹脂層の粘度は、動的粘弾性測定装置(Reometrics Dynamic Analyzer;Reometric,Inc.社製)を用いて、23℃、相対湿度65%の環境下で、角変形速度100rad/sで測定した時の値である。
【0046】
各光硬化性樹脂層積層金属板(保護フィルムごと)に対し、曲げ加工機(「Be・GeN BG−20H」;CGK株式会社製)でバックゲージ12mmの曲げを2回行い、C曲げ加工(断面がコの字状)を行った。加工後に光照射を行った。光照射は、Fusion社製の紫外線ランプを用いて、出力120W/cm、H−bulb、エネルギー量336.0J/cmの条件で行った。
【0047】
以下実施例によって本発明をさらに詳述するが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは、全て本発明に含まれる。なお、以下の実施例における「部」、「%」は、特に断らない限り「質量部」、「質量%」である。
【0048】
実験例1〜11
金属板として、電気亜鉛めっき鋼板(Zn付着量20g/m、板厚0.6mm)、クロメート処理(Cr付着量15mg/m)を施し、エポキシ変性ポリエステル系プライマー(乾燥膜厚10μm)およびポリエステル系上塗り塗料(乾燥膜厚20μm)を塗布した塗装鋼板を用いた。
【0049】
表1に示した組成の光硬化性樹脂組成物を調整し、上記塗装鋼板のポリエステル系上塗り塗料の上に塗布し、厚さ20μmの光硬化性樹脂層を形成し、光硬化性樹脂層積層金属板を得た。なお、保護フィルムとして厚さ50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、光硬化性樹脂層の表面をカバーした。
【0050】
用いた光硬化性成分のうち、ウレタンアクリレート「NKオリゴUA−32P」は、新中村化学工業社製の重量平均分子量1560、9官能(重合性二重結合が9個)のものである。ウレタンアクリレート「NKオリゴU−6PHA」は、新中村化学工業社製の重量平均分子量1308、6官能(重合性二重結合が6個)のものである。多官能アクリレート「カヤラッドDPHA」は、日本化薬社製の分子量524の5官能のアクリレートと分子量547の6官能のアクリレートの混合物である(1:1混合(質量比)とする)。これらの混合比から、二重結合当量を求め、表1および表2に併記した。
【0051】
光重合開始剤「イルガキュア」は、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製の1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトンである。表中、PMMAとあるのは、光重合性のないメチルメタクリレートホモポリマーであり、粘度調整のために用いた。
【0052】
光硬化性樹脂層の粘度は、動的粘弾性測定装置(Reometrics Dynamic Analyzer;Reometric,Inc.社製)を用いて、23℃、相対湿度65%の環境下で、角変形速度100rad/sで測定した時の値である。
【0053】
各光硬化性樹脂層積層金属板(保護フィルムごと)に対し、曲げ加工機(「Be・GeN BG−20H」;CGK株式会社製)でバックゲージ12mmの曲げを2回行い、C曲げ加工(断面が略コ字状)を行った。加工後に光照射を行った。光照射は、Fusion社製の紫外線ランプを用いて、出力120W/cm、H−bulb、エネルギー量336.0mJ/cmの条件で行った。
【0054】
加工直後、加工後、光硬化後の各層の状態を次の基準で評価し、加工性の評価を行った。結果を表2に示した。
▲1▼加工直後…加工直後の光硬化性樹脂が保護フィルムと金属板の間からはみ出しているかを観察
○:異常なし、△:樹脂がわずかにはみ出している、×:樹脂がかなりはみ出している。
▲2▼加工後…加工後の保護フィルムの浮き上がりの程度を観察
◎:異常なし、○:10分以内にフィルムにわずかに浮きが発生、△:10分以内にフィルムに浮きが発生、×:1分以内にフィルムに浮きが発生。
▲3▼光硬化後…光硬化後の皮膜の外観を観察
◎:異常なし、○:硬化皮膜に金型の圧痕がわずかに認められる、△:硬化皮膜に金型の圧痕が目立つ、×:硬化皮膜全体に外観異常が認められる。
【0055】
光硬化後の皮膜の硬度は、JIS K 5400に準拠した鉛筆引っかき試験で、皮膜の疵付き限界の鉛筆硬度を調べた。結果を表2に示した。
【0056】
【表1】
Figure 0003990913
【0057】
【表2】
Figure 0003990913
【0058】
実験例1〜3は、光硬化性樹脂層の粘度が本発明の規定要件を下回っているために、加工性に劣るものであった。このため、鉛筆硬度は調べなかった。実験例4〜9は、光硬化性樹脂層の粘度が本発明の規定要件の範囲内であるため、加工性に優れ、硬化後の硬度も充分であった。実験例10は、光硬化性樹脂層の粘度が本発明の規定要件を上回っていたために、粘着性が低く、加工後の保護フィルムが光硬化性樹脂層から浮き上がってしまった。実験例11は、光硬化性樹脂層の粘度が本発明の規定要件の範囲内であるが、二重結合当量が本発明の好ましい範囲を超えているため、加工性は良好であったが、若干硬度が低いことがわかる。
【0059】
実験例12〜16
光硬化性樹脂層に含まれる光硬化性成分の量を変えて、硬度の変化を調べた。表3に示した配合で光硬化性樹脂組成物を調整した以外は、実験例1と同様にして光硬化性樹脂層積層金属板を作製した。また、実験例1と同様にして曲げ加工および光照射を行い、各評価を行った。結果を表4に示した。表3および表4における光硬化性成分の割合(%)とは、光硬化性樹脂層に含まれる有機化合物、すなわち、ウレタンアクリレートと多官能アクリレートの合計量を、ウレタンアクリレート、多官能アクリレート、光重合開始剤およびポリメチルメタクリレートの合計量で割り、100をかけた値である。
【0060】
【表3】
Figure 0003990913
【0061】
【表4】
Figure 0003990913
光硬化性成分が多くなるほど、皮膜の硬度が高くなるが、73.8%を超えても、2H以上にはならないことがわかる。
【0062】
実験例17
ウレタンアクリレート「NKオリゴUA−32P」100部、多官能アクリレート「カヤラッドDPHA」12部、光重合開始剤「イルガキュア184」2.5部、エタノール4部、シリコーンアルキッドワニス(「TSR180」;GE東芝シリコーン社製;固形分50%)10部、レベリング剤(「BYK−534」;ビックケミー・ジャパン社製)0.5部、ガラス繊維(「サーフェストランドREV6」;日本板硝子社製)50部からなる光硬化性樹脂組成物を調整した以外は、実験例1と同様にして光硬化性樹脂層積層金属板を作製した。また、実験例1と同様にして曲げ加工および光照射を行い、各評価を行った。
【0063】
加工性はいずれも良好で、鉛筆硬度は4Hであった。また、ホワイトボード用マーカー(黒、赤、青)で硬化皮膜に10cmの線を引き、ホワイトボード用イレイザーで線を消そうとしたところ、1往復で線がきれいに消え、防汚性が発揮されていることがわかった。
【0064】
【発明の効果】
本発明の光硬化性樹脂組成物から形成された光硬化性樹脂層が積層されている光硬化性樹脂層積層金属板は、特定の粘度の光硬化性樹脂層が形成されているため、自在に加工することができる上、加工後に光照射すれば光硬化性樹脂層が三次元硬化するので、高い硬度を有し、他の特性にも優れた保護皮膜が形成された高硬度保護皮膜積層金属部材を得ることができる。また、光硬化性樹脂層が形成された積層金属板を加工した後、短時間の光照射工程を経るだけで金属部材を製造できるため、作業性が良好で、コスト低減につながる。
本発明の高硬度保護皮膜積層金属部材は、電化製品、OA機器、自動車、建材等の各種分野に好適に用いることができる。

Claims (5)

  1. 加工された後、光線または電子線照射により高硬度保護皮膜積層金属部材となり得る金属板であって、動的粘弾性測定装置を用いて、23℃、相対湿度65%の環境下で、角変形速度100rad/sで測定した時の粘度が680088000Pa・sであり、ウレタン(メタ)アクリレート基を有するプレポリマー、1分子中に(メタ)アクリロイル基を2個以上有する多官能(メタ)アクリレートおよび光重合開始剤からなる光硬化性樹脂層金属板上に形成され、該光硬化性樹脂層上に保護フィルムが積層されていることを特徴とする光硬化性樹脂層積層金属板。
  2. 請求項1に記載された光硬化性樹脂層積層金属板を加工した後、上記光硬化性樹脂層を硬化させることにより製造されたことを特徴とする高硬度保護皮膜積層金属部材。
  3. 上記加工が曲げ加工である請求項1に記載の高硬度保護皮膜積層金属部材。
  4. 請求項1に記載された光硬化性樹脂層積層金属板を加工した後、上記光硬化性樹脂層を硬化させることを特徴とする高硬度保護皮膜積層金属部材の製造方法。
  5. 上記加工が曲げ加工である請求項4に記載の製造方法。
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