JP3985441B2 - 抵抗素子の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種電子機器において動作メカニズムなどの位置検出センサとして用いられる抵抗素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の小型化と低価格化に伴って、位置検出用のセンサとして抵抗素子を用いた可変抵抗器を使用するケースが増えている。そして、位置検出センサとして使用される上記可変抵抗器は、通常直流定電圧で用いられ、かつ位置検出精度(分解能)向上のため、小型ながら有効電気的操作範囲の広いものが求められている。
【0003】
このような従来の抵抗素子およびそれを用いた可変抵抗器、ならびにその抵抗素子の製造方法について、図9、図10を用いて説明する。
【0004】
図9は、従来の回転型可変抵抗器に用いられる抵抗素子の平面図であり、同図において、1はフェノール樹脂などからなる絶縁基板で、その表面に馬蹄形をした抵抗皮膜2が印刷形成されており、その抵抗皮膜2の内側に所定間隔をあけて銀系の導電性インクによりリング状の集電部3が抵抗皮膜2と平行関係になるように印刷形成されている。
【0005】
そして、上記抵抗皮膜2の端部2Aおよび2Bの下方には、電極部4Aおよび4Bが重ねて印刷形成されていると共に、上記集電部3には、これら2つの電極部4A,4Bの間を通って下方に延出した電極部4Cが印刷形成されている。
【0006】
なお通常は、抵抗変化範囲を所定の範囲とするために、最初に集電部3と電極部4(4A,4B,4C)を同じ銀系の良導電性インクによって電極部4A〜4Cが互いに電気的独立状態になるようにして同時に印刷し、次に抵抗皮膜2を印刷して抵抗素子5を形成するようにしていた。
【0007】
そして、図10は、この抵抗素子5を用いた回転型可変抵抗器の概念図で、同図に示すように、上記抵抗素子5は電極部4A,4B,4Cに、外部接続用の端子6A,6B,6Cがそれぞれ取り付けられると共に、抵抗皮膜2および集電部3上を摺動接点7が弾接摺動するように組み込まれている。
【0008】
このように構成された抵抗素子5を用いた回転型可変抵抗器をセンサとして用いるに際しては、端子6A−6B間に直流定電圧が印加され、摺動接点7が、抵抗皮膜2の一方の端部2A(電極部4A)から抵抗皮膜2上に沿って他方の端部2B(電極部4B)までを摺動することで所望の出力電圧を端子6A−6C間から得るものであった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の抵抗素子およびそれを用いた可変抵抗器においては、直流定電圧を印加されて使用される場合に、端子6A−6C間および端子6C−6B間に電位差が生じており、このような状態においては、湿度が高いと空気中の水分(水蒸気)が絶縁基板1表面で結露して、陽極側の銀が水と反応し銀イオンと水酸化銀との相互反応を繰り返しながら絶縁基板1表面を陰極側に移行し、そこで陰極還元して析出していき、その銀の析出が進むと最終的に短絡するといういわゆる銀マイグレーションの発生の恐れがあり、この銀マイグレーションを防止するため、電極部4A−4C間および4B−4C間を所定距離をもって配置しなければならないという課題があった。
【0010】
一方、電子機器の小型化に伴い可変抵抗器に用いられる抵抗素子も小型化されて電極部相互の間隔が狭くなることと併せ、上述の如くセンサとして用いられることも多くなっているため、位置検出精度(分解能)を向上させるよう有効電気的操作範囲の広いもの、つまり抵抗皮膜の両端部の電極部間の間隔が狭い抵抗素子が求められているが、従来の構成の抵抗素子5であれば上記の銀マイグレーションによる異極間の短絡を防ぎつつ、小型で有効電気的操作範囲の広いものを実現するにも限界があった。
【0011】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、直流電圧を印加して使用しても銀マイグレーションを防止できて、広範囲の回転角度に容易に対応できる小型の抵抗素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【0019】
請求項記載の発明は、絶縁基板上面に良導電性インクにより外部接続用の複数の電極部となる部分および集電部を一体的にして印刷し、次に上記電極部となる部分に端部が重なり、かつ上記集電部と所定間隔を維持するように平行関係に並んで抵抗皮膜を印刷し、次に上記電極部となる部分に対して所定位置で打抜き加工を施してスリット孔を設けることにより、電気的に独立した上記集電部の電極部および上記抵抗皮膜のそれぞれの端部の電極部を形成する抵抗素子の製造方法であり、印刷工法および打抜き加工法という連続生産性に優れた工法を用いているため、銀マイグレーションの発生条件を抑制して異極間の短絡を殆ど無くすことができる高信頼性で高品質の小型の抵抗素子を大量かつ安価に連続生産することができるという作用を有する。
【0020】
請求項記載の発明は、絶縁基板上面に良導電性インクにより外部接続用の複数の電極部となる部分およびリング状の集電部を一体的にして印刷し、次に上記電極部となる部分に重なるようにして、上記リング状の集電部と同心にリング状の抵抗皮膜を印刷し、次に上記電極部となる部分に対して所定位置で打抜き加工を施してスリット孔を設けることにより、上記抵抗皮膜の端部を形成すると共に、電気的に独立した上記集電部の電極部および上記抵抗皮膜のそれぞれの端部の電極部を形成する抵抗素子の製造方法であり、抵抗皮膜の印刷形成パターンが単純化できると共に、スリット孔を設けることによって抵抗皮膜の円周方向の端部を形成できるため、その位置精度を容易に向上させることもでき、さらなる小型化に簡易に対応することができる抵抗素子を大量かつ安価に連続生産することができるという作用を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図8を用いて説明する。
【0022】
(実施の形態1)
実施の形態1について以下に説明する。
【0023】
図1は本発明の第1の実施の形態による抵抗素子の平面図であり、同図に示すように、本実施の形態による抵抗素子11は、ポリエチレンテレフタレート(以下PETと記載する。)などの絶縁樹脂からなる樹脂フィルム材の絶縁基板12の表面に、馬蹄形の抵抗皮膜13および、その抵抗皮膜13の内側に抵抗皮膜13と所定間隔を維持するように平行関係にリング状の集電部14が印刷形成されている。
【0024】
そして、抵抗皮膜13のそれぞれの端部13Aおよび13Bの下方には、電極部15Aおよび15Bがその端部を重ねて印刷形成されていると共に、これら2つの電極部15A,15Bの間を通すようにして、上記集電部14に延出形成された集電部14用の電極部15Cが印刷形成されている。
【0025】
なお、抵抗素子の平面図を示す図面中においては、抵抗皮膜・集電部・電極部を判り易くするために、その対応部分にはハッチングを施している。
【0026】
また、これらの電極部15A〜15Cどうしのそれぞれの間には、各々スリット孔16が形成され、このスリット孔16によって、それぞれの電極部15A〜15C相互の間は隔てられている。
【0027】
このスリット孔16は、図1に示すように、集電部14用の電極部15Cの幅方向の両側に直線的に、かつリング状の集電部14近傍位置から絶縁基板12の端部位置近傍までの長い距離をもって形成されている。
【0028】
つまり、このスリット孔16は、銀マイグレーションの発生し易い電極部15A〜15Cの角部となる位置どうしを繋ぐ直線位置を含むようにして、電極部15A〜15Cの端部および角部を含んで全体的に電極部15A〜15C間を分断状態にさせるように設けられているものである。
【0029】
なお、スリット孔16を打ち抜き加工法を用いて形成する場合には、短手方向に相当する幅方向の寸法は、絶縁基板12の厚みにより制約されることとなるが、上述のごとく本実施の形態によるものにおいては、絶縁基板12としてPETなどの絶縁樹脂からなる薄いフィルム状のものを用いているため、その幅を極めて小さくすることができる。
【0030】
上記のごとく構成された本実施の形態による抵抗素子11は、電極部15A〜15C間のそれぞれにスリット孔16が設けられたものであるため、電極部15A〜15C相互間の距離を狭く設定した場合を含んでそれぞれの電極部15A〜15C間の沿面距離を長くとったことと等価にでき、銀マイグレーションの発生条件を抑制できるものとなる。
【0031】
従って、抵抗素子11の小型化にも容易に対応できて、かつその使用状態として直流定電圧の負荷をかけて使用する際にも、電極部15A〜15Cの異極間の沿面距離が確保できるため、銀マイグレーションの発生条件を抑制できて高信頼性のものにできる。
【0032】
なお、絶縁基板12の材質としては、PET以外のものであってもよく、吸湿性の低い材質のものを選択した場合には、さらに容易に銀マイグレーションの発生条件を抑制することが可能となる。
【0033】
また、絶縁基板12としてフィルム状以外のリジットタイプのものに対しても本発明は容易に適用することができる。
【0034】
次に、上記のように構成される本実施の形態による抵抗素子11の製造方法について図2を用いて説明する。
【0035】
図2(a)〜(c)は、抵抗素子11を製造するための製造工程を説明する図である。
【0036】
同図(a)に示すように、まず所定形状に外形が形成されたPETなどの絶縁樹脂からなるフィルム状の絶縁基板12に対して、その表面に、良導電性インクによりリング状の集電部14および、絶縁基板12の端部方向に相当する先端が三叉状になった一体電極20を直線部21で連結状態になるように一体的にして印刷形成する。
【0037】
続いて、同図(b)に示すように、所定の抵抗用ペーストを用いて、馬蹄形の抵抗皮膜13を印刷形成する。
【0038】
つまり、このとき、抵抗皮膜13の端部13Aおよび13Bは、上述の一体電極20の根元部20Aの両側に所定量上層に重なるようにして、かつ抵抗皮膜13がリング状の集電部14と所定間隔を維持するように平行関係に並べて印刷形成される。
【0039】
最後に、図2(c)に示すように、一体電極20の根元部20Aに対して打抜き加工を施してスリット孔16を設けることによって根元部20Aを3つに分断し、抵抗皮膜13の端部13A,13Bおよび集電部14にそれぞれ接続された互いに電気的に独立した電極部15A,15Bおよび15Cに形成する。
【0040】
このときに、スリット孔16を、上述の直線部21の側端に沿う直線的な孔形状とすると、打抜きポンチの形状などが簡素化できると共に、そのスリット孔16の縁部に合わせて馬蹄形の抵抗皮膜13の端部13A,13Bを配置することができるため、これらの端部13A,13B間の距離の短いもの、つまり回転型可変抵抗器に用いる場合に有効回転角度の大きい抵抗素子11に形成することができる。
【0041】
また、この製造方法においては、上述のごとく印刷工法および打抜き加工法のみを用いるものであるため、大量生産、連続生産にも容易に対応することができると共に、絶縁基板12を大判化して抵抗素子用パターンを繰り返して複数個印刷をした後にスリット孔16の加工と外形加工を合わせて最後に行うようにしてもよく、高品質の抵抗素子11を大量かつ安価に生産するようにできる。
【0042】
なお、上記には、一体電極20を形成して、その根元部20Aを分断して電極部15A〜15Cを形成するものを説明したが、予め電極部15A〜15Cを電気的独立状態に印刷形成し、その電極部15A〜15Cどうしのそれぞれの間にスリット孔16を設けるようにしてもよい。
【0043】
次に、上述の抵抗素子11を用いて構成した回転型可変抵抗器について、図3の断面図および図4の分解斜視図を用いて説明する。
【0044】
同図に示すように、上記抵抗素子11に対して、それぞれの電極部15A〜15Cには、各々端子30A〜30Cがカシメ固定されて取付けられている。
【0045】
そして、この端子付抵抗素子31が、表面の所定の印刷パターンを上方に露出状態になるように、箱形の樹脂製ケース32の底部にインサート固定されている。
【0046】
なお、このときのインサート成形固定時にスリット孔16も用いるようにして抵抗素子11の位置決めをするようにして活用してもよい。
【0047】
また、図5の端子付抵抗素子の裏面図に示すように、端子30A〜30Cのいずれか一つ、例えば端子30Cに絶縁基板12の裏面に沿う補強部33を一体形成し、その補強部33で下方から絶縁基板12のスリット孔16を塞ぐように構成しておくと、スリット孔16への成形樹脂の充填を防止することができ、インサート成形によって抵抗素子11を樹脂製ケース32に固定する場合においても、電極部15A〜15C間の沿面距離が維持できて、銀マイグレーションの発生を抑制できるものにできる。
【0048】
この場合には、その補強部33は他の2つの端子30Aおよび30Bとは電気的に絶縁状態となる形状にしなくてはならないが、その補強部33を付けることにより、インサート成形固定時にその部分の変形なども防止できるので安定した品質のものを容易に得ることができる。
【0049】
そして、樹脂製ケース32に対して、箱形の凹部を覆うようにカバー34が装着されると共に、その内部空間には樹脂製ケース32とカバー34とにより回転可能に保持された操作体35が配設されている。
【0050】
そして、樹脂製ケース32の底部に露出状態になった端子付抵抗素子31の抵抗皮膜13および集電部14に対して弾接する摺動接点36は、操作体35と共廻り可能に操作体35に固定されている。
【0051】
なお、図4の分解斜視図に示すように、操作体35は操作軸を持たない形状で、中央に非円形孔37を有する形状になっており、下方筒状部38が樹脂製ケース32の中心孔32Aに嵌合保持され、下方筒状部38と同軸上に設けられた上方筒状部39が、樹脂製ケース32の中心孔32Aと同軸に配されたカバー34の中心孔34Aに嵌合保持され、かつ操作体35の中央平坦部40の上面がカバー34裏面に当接状態に装着されることにより、操作体35は水平状態を維持しつつ回転可能に装着されている。
【0052】
そして、その使用時においては、操作体35の非円形孔37の形状に合う操作軸(図示せず)を非円形孔37に挿通させ、その操作軸を回転させることにより、操作体35を回転させ、操作体35に固定された摺動接点36を所定位置に移動させる構成のものとなっている。
【0053】
なお、必要に応じて、操作体35と操作軸は一体の構成としてもよい。
【0054】
本実施の形態による抵抗素子11を用いた可変抵抗器は、以上のように構成されるものであり、その動作は、上述のごとくして操作体35を回転させると摺動接点36が所定の位置に移動し、その位置の抵抗値を端子30A〜30Cの所定の2つの間から取り出すものである。
【0055】
そして、この可変抵抗器においては、それぞれの電極部15A〜15C間の沿面距離を長くとったことと等価な抵抗素子11を用いたものであるために、直流定電圧を印加した使用状態における銀マイグレーションの発生条件を抑制し、異極間の短絡を低減できるものにできて、高信頼性を長期に亘って維持できる。
【0056】
また、小型化に対応しつつ容易に有効電気的操作範囲を広くしたものにできるものである。
【0057】
なお、本発明は、上記に説明した回転型可変抵抗器用の抵抗素子に適用する以外に、スライド型可変抵抗器用の抵抗素子に用いることも可能である。
【0058】
本発明をスライド型可変抵抗器用の抵抗素子に用いる場合には、通常、直線的に電気的独立状態に並設される抵抗皮膜および集電部を、両者の間隔を小さく配置しても、そのスリット孔で沿面距離を増すことができて銀マイグレーションが抑制できるようになるため、細幅のスライド型可変抵抗器を容易に実現できるという効果が得られる。
【0059】
(実施の形態2)
実施の形態2について以下に説明する。
【0060】
なお、実施の形態1の構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0061】
図6は本発明の第2の実施の形態による抵抗素子の平面図であり、同図に示すように、本実施の形態による抵抗素子41は、実施の形態1による抵抗素子11に対して、スリット孔42の形成状態が異なるものであり、その他の部分は実施の形態1による抵抗素子11のものと同じであるため説明を省略する。
【0062】
そして、そのスリット孔42は、同図に示すように、馬蹄形の抵抗皮膜13の端部13Aおよび13Bにそれぞれ重ねて形成された電極部15Aおよび15B、ならびにその間に配されたリング状の集電部14の電極部15Cどうしのそれぞれの間を分断するように形成されると共に、平行関係に配置された抵抗皮膜13と集電部14との間をも分断するように延設形成されたものとなっている。
【0063】
つまり、その形状は、抵抗皮膜13と集電部14との間に同心馬蹄形部分を有し、その端部から絶縁基板12の端部に向かって直線部分を備えた形状となっている。
【0064】
この構成とすると、使用状態によって集電部14と抵抗皮膜13間で発生することもある銀マイグレーションも抑制することができ、さらに高品質のものにすることができる。
【0065】
なお、上記のスリット孔42の形状は、一つの連続したものを例として説明したが、抵抗皮膜13と集電部14との間に複数のスリット孔を設けるようにしてもよい。
【0066】
なお、本実施の形態による抵抗素子は、スライド型のものにも適用可能であると共に、この抵抗素子を用いた可変抵抗器は、実施の形態1による可変抵抗器よりもさらに銀マイグレーション対策が講じられたものにできるため、直流使用において信頼性のさらに優れたものにすることができる。
【0067】
(実施の形態3)
実施の形態3について以下に説明する。
【0068】
なお、実施の形態1の構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
【0069】
図7は本発明の第3の実施の形態による抵抗素子の平面図であり、同図に示すように、本実施の形態による抵抗素子51は、抵抗皮膜52がそれぞれの電極部15A〜15Cの上面に重なって形成されており、上記抵抗皮膜52ごとスリット孔53が設けられて、それぞれの電極部15A〜15Cが形成されたものとなっている。
【0070】
以下に上記抵抗素子51の製造方法について、図8(a)〜(c)を用いて説明する。
【0071】
同図(a)に示すように、まず所定形状に外形が形成されたPETなどの絶縁樹脂からなるフィルム状の絶縁基板12に対して、実施の形態1による抵抗素子11の製造方法と同じで、その表面に、良導電性インクによりリング状の集電部14および、絶縁基板12の端部方向に相当する先端が三叉状になった一体電極20を直線部21で連結状態になるように一体的にして印刷形成する。
【0072】
次に、同図(b)に示すように、上述の一体電極20の根元部20A上を通るようにして、かつリング状の集電部14と所定間隔を維持するように平行関係に並ぶリング状抵抗皮膜54を同心に印刷形成する。
【0073】
このときに、リング状抵抗皮膜54は単純な印刷形成パターンであるため、印刷カスレなどを低減させることができると共に、径の小さいものであっても容易に印刷形成することができる。
【0074】
つまり、本実施の形態によるものは、特に小型品への対応に優れたものである。
【0075】
最後に、図8(c)に示すように、一体電極20の根元部20Aに対してリング状抵抗皮膜54ごと打抜き加工を施してスリット孔53を設けることによってその根元部20Aを3つに分断し、抵抗皮膜52の端部52A,52Bおよび集電部14にそれぞれ接続された互いに電気的独立状態の電極部15A,15Bおよび15Cに形成する。
【0076】
なお、上述のごとく、抵抗皮膜52の端部52A,52Bは、スリット孔53により設けられることになるために、その位置精度が容易に高くでき、小型品への適用に優れたものである。
【0077】
このように本実施の形態による抵抗素子51は、上述の製造方法を用いた場合には、リング状抵抗皮膜54を印刷形成するようにできるため、印刷形成パターンが単純化でき、しかもスリット孔53を設けることによって抵抗皮膜52の端部52A,52Bおよび電極部15A〜15Cを精度よく形成できるものであるために、小型化に非常に対応し易いものである。
【0078】
なお、本実施の形態による抵抗素子を用いた可変抵抗器は、実施の形態1に記載したと同様の効果が得られるものにできる。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明による抵抗素子の製造方法によれば、印刷工法および打抜き加工法を用いて大量生産、連続生産にも容易に対応することができると共に、電極部を隔てるスリット孔を設けることによって、電極部間の沿面距離を長くとったことと等価になり、銀マイグレーションの発生を抑制できる高品質の小型の抵抗素子を大量かつ安価に生産することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による抵抗素子の平面図
【図2】(a)同抵抗素子の製造方法を説明する図であり、絶縁基板上に集電部および一体電極が印刷形成された状態を示す図
(b)同抵抗皮膜が印刷形成された状態を示す図
(c)同スリット孔が形成された状態を示す図
【図3】同抵抗素子を用いた可変抵抗器の断面図
【図4】同分解斜視図
【図5】同要部である端子付抵抗素子の裏面図
【図6】本発明の第2の実施の形態による抵抗素子の平面図
【図7】本発明の第3の実施の形態による抵抗素子の平面図
【図8】(a)同抵抗素子の製造方法を説明する図であり、絶縁基板上に集電部および一体電極が印刷形成された状態を示す図
(b)同抵抗皮膜が印刷形成された状態を示す図
(c)同スリット孔が形成された状態を示す図
【図9】従来の回転型可変抵抗器に用いられる抵抗素子の平面図
【図10】同回転型可変抵抗器の概念図
【符号の説明】
11,41,51 抵抗素子
12 絶縁基板
13,52 抵抗皮膜
13A,13B,52A,52B 抵抗皮膜の端部
14 集電部
15A,15B,15C 電極部
16,42,53 スリット孔
20 一体電極
20A 根元部
21 直線部
30A〜30C 端子
31 端子付抵抗素子
32 樹脂製ケース
32A,34A 中心孔
33 補強部
34 カバー
35 操作体
36 摺動接点
37 非円形孔
38 下方筒状部
39 上方筒状部
40 中央平坦部
54 リング状抵抗皮膜

Claims (2)

  1. 絶縁基板上面に良導電性インクにより外部接続用の複数の電極部となる部分および集電部を一体的にして印刷し、次に上記電極部となる部分に端部が重なり、かつ上記集電部と所定間隔を維持するように平行関係に並んで抵抗皮膜を印刷し、次に上記電極部となる部分に対して所定位置で打抜き加工を施してスリット孔を設けることにより、電気的に独立した上記集電部の電極部および上記抵抗皮膜のそれぞれの端部の電極部を形成する抵抗素子の製造方法。
  2. 絶縁基板上面に良導電性インクにより外部接続用の複数の電極部となる部分およびリング状の集電部を一体的にして印刷し、次に上記電極部となる部分に重なるようにして、上記リング状の集電部と同心にリング状の抵抗皮膜を印刷し、次に上記電極部となる部分に対して所定位置で打抜き加工を施してスリット孔を設けることにより、上記抵抗皮膜の端部を形成すると共に、電気的に独立した上記集電部の電極部および上記抵抗皮膜のそれぞれの端部の電極部を形成する抵抗素子の製造方法。
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