JP3979333B2 - Dsrc車載器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DSRC車載器に関するものであり、ETC車載器に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、DSRC(Dedicated Short Range Communications)の規格に則った通信を用いて、有料道路の入口ゲート、出口ゲートなどにある路上機と通信し、この入口ゲート、出口ゲートをノンストップで通過しながら入場、退場、料金支払を行うETC(Electronic Toll Collection:ノンストップ自動料金支払いシステム)が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−132717号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このETCにおいて、路上機と車載器がやり取りする路車間通信データは、セキュリティ上の理由により暗号化されているため、車載器側ではどのような情報が路上機から送られてくるのかを知ることができなかった。
【0005】
唯一、車載器が課金が行われるゲートを通過するときに限り、利用明細情報という形で入口ゲート、出口ゲートの通過時刻、料金所名等の入口情報、出口情報を読み出すことが可能であった。車載器がこの利用明細情報を読み出す手順をシーケンス図として図6に示す。図6中の、SAM(Secure Application Module)とは、ETCの車載器に搭載された、データの暗号復号処理を行うためのモジュールである。利用明細情報は、通常持ち運び可能なカード型記憶媒体であるICカードに記録される。ICカードは、このSAMに接続されたICカードインターフェースに装着されるようになっているので、ICカードに記録される情報には、このSAMを介してしかアクセスすることができない。
【0006】
従って、図6に示すように、ETC車載器の通信等の主要な機能を実現する処理部がSAMに対して利用明細情報を要求し(ステップ605)、SAMがICカードから当該利用履歴情報を読み出し(ステップ610、615)、さらに読み出した情報を処理部に返す(ステップ620)ことで、処理部は利用明細情報を読み出すことが可能となる。ただし利用明細情報は、正常な通信によるETC処理(ETCにおける課金のために必要なデータを路上機とやりとりする処理)が完了したときに初めてICカードに記録される。
【0007】
したがって、通信の途絶等によってETC処理が中断した場合には、車載器は路上機の情報を知る術がない。そのため、通信異常が発生した後に車載器を回収して調査しても、どの料金所で異常が発生したか、どのような路上機との通信で異常が発生したのかがわからないという問題がある。
【0008】
このような問題は、ETC車載器に限らず、DSRC車載器全般においても、そのDSRC車載器が目的とする作動(例えば、上記したETC処理、駐車場におけるデータダウンロードサービス、ファストフード店における遠隔注文等)をDSRCの路上機との通信を用いて実現する場合においても発生し得る。すなわち、通信の途絶等による当該作動の中断等があり、目的とする作動において路上機の情報を記憶させることなく中断してしまえば、どの路上機との通信で異常が発生したのかがわからなくなる。
【0009】
また、DSRCでは、路上機の製造メーカによって、車載器の無線機能等の設定パラメータの最適値が異なる場合があるため、このパラメータが固定ならば、すなわち車載器の作動が路上機の種別によらないなら、製造メーカによっては路上機と通信ができないという相性問題がある。
【0010】
これら問題点に対し、本発明は、DSRCの通信開始処理にはおいてDSRC路上機から送信されるよう規定されているBST(Beacon Service Table)情報には、車載器が認識することができるような形式のDSRC路上機の情報が含まれていることに着目し、DSRCの路上機から送信されるBST情報に含まれる当該路上機の情報を利用することを目的とする。
【0011】
また詳細には、DSRCの路上機との通信を用いて目的とする作動を実現するDSRC車載器において、当該作動が完了しなかった場合でも、通信を行った路上機に関する情報を保存することを目的とする。
【0012】
また詳細には、DSRCの路上機との通信を用いて目的とする作動を実現するDSRC車載器において、通信を行った路上機の種別に基づいて作動を変えることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、DSRCの路上機との通信を用いて目的とする作動を実現するDSRC車載器であって、前記作動の開始時に前記路上機から送信されたBST情報を受信する受信手段(320)と、前記受信手段が受信したBST情報に含まれる前記路上機の識別情報を、前記目的とする作動の達成度の情報と関連付けて不揮発性メモリに記憶させる記憶制御手段(370)と、を備えたDSRC車載器である。
【0014】
これにより、記憶制御手段が、受信手段によって受信されたBST情報に含まれる路上機の製造者のIDと前記路上機を個々に識別する情報とを不揮発性メモリに記憶させるので、DSRCの目的とする作動を完了しなかった場合でも、通信を行った路上機に関する情報を保存することができる。ひいては、DSRCの路上機から送信されるBST情報に含まれる当該路上機の情報を利用することができる。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のDSRC車載器において、前記記憶制御手段は、前記目的とする作動が完了しなかった場合に、前記受信手段が受信したBST情報に含まれる前記路上機の識別情報を不揮発性メモリに記憶させていることを特徴とする。
【0016】
なお、「作動が完了しなかった場合に記憶させている」とは、作動が完了しないことが確定した後に記憶させる場合のみならず、作動が完了しないことが確定する以前に既に記憶させており、その後に作動が完了しないことが確定する場合も含む。
【0017】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のDSRC車載器において、前記記憶制御手段が前記識別情報を記憶させる対象である前記不揮発性メモリを、当該DSRC車載器が備えたことを特徴とする。
【0018】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のDSRC車載器において、前記目的とする作動とは、ETC処理であることを特徴とする。
【0019】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のDSRC車載器において、前記記憶制御手段は、前記受信手段が受信したBST情報に含まれる前記路上機の識別情報を、前記不揮発性メモリと異なる記憶媒体に格納し、さらに、前記目的とする作動が完了しなかった後に、前記記憶媒体に格納された前記識別情報を、前記不揮発性メモリに記憶させることを特徴とする。
【0024】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の一実施形態に係るETCのシステムを備えた有料道路のゲートの構成を示す。料金所は、路上アンテナ3、ETC処理装置4、車両検知器5、発信制御機6、表示器7、不正防止カメラ8を備えている。車両検知器5は、例えば赤外線センサ等から成り、車両の接近を検知すると、その旨の信号をETC処理装置4に出力する。
【0026】
発信制御機6は、ETC処理装置4から入力された制御信号に基づいて、傾きの変化によって車両の通路の通行を遮り、あるいは開放するバーの挙動を制御する。
【0027】
表示器7は、ETC処理装置4からの映像信号の入力に基づいて文字やグラフィック等を表示するディスプレイ、およびETC処理装置4からの音声信号の入力に基づいて音声を出力するスピーカから成る。
【0028】
不正防止カメラ8は、不正にゲートを通過するものの監視のため、ゲートに進入する車両2の映像の信号をETC処理装置4に出力する。
【0029】
ETC処理装置4(DSRC路上機に相当する)は、図示しないCPU、ROM、RAM、HDD(ハードディスクドライブ)、フラッシュメモリ(不揮発性メモリに相当する)を備えている。このCPUがROM、HDD等から動作用のプログラムを実行し、その実行の際にROM、RAM、フラッシュメモリから情報を読み出し、RAM、フラッシュメモリに対して情報の書き込みを行い、また車両検知器5、不正防止カメラ8から信号を受信し、発信制御機6、表示器7に信号を出力し、有線のネットワークを介して接続された、各ゲートの課金情報を統合的に管理する精算処理センターとデータの授受を行う。このようなCPUの動作により、ETC処理装置4は、後述するような当該課金ゲートに進入する車両2に搭載されたETC車載器1と有料道路の通行料金の徴収のための情報のやり取りを行う。
【0030】
図2に、車両2に搭載されたETC車載器1の構成を示す。ETC車載器1は、無線部11、通信制御部12、マイコン13、HMI(Human Machine Interface)14、SAM(Secure Application Module)15、およびICカードインターフェース16を備えている。
【0031】
無線部11は、アンテナを備え、このアンテナが受信した信号に対して増幅、周波数変換、復調、A/D変換等を施し、その結果のデータを通信制御部12に出力する。また無線部11は、制御部から入力されたデータに対してD/A変換、変調、周波数変換、増幅等を施し、その結果の信号をこのアンテナに出力する。また無線部11は、マイコン13からの制御により、無線送受信の周波数等の無線パラメータの値を変更することができる。
【0032】
通信制御部12は、無線部11から入力されたデータをマイコン13に出力し、またマイコン13から入力されたデータを、DSRCの規格に則ったタイミングで無線部11に出力する。また通信制御部12は、マイコン13からの制御により、送信タイミング等の通信パラメータの値を変更することができる。
【0033】
マイコン13は、図示しないCPU、ROM、RAM、フラッシュメモリを備えている。このCPUは、ROMまたはフラッシュメモリから読み出したプログラムを実行し、その実行の際にはROM、RAM、フラッシュメモリから情報を読み出し、RAM、フラッシュメモリに対して情報の書き込みを行い、必要に応じて通信制御部12、SAM15、HMI14と信号の授受を行う。
【0034】
HMI14は、図示しない入力装置および表示装置を備えている。入力装置は、ボタン、スイッチ等を備え、これらへのユーザの操作に基づいた信号をマイコン13に出力する。表示装置は、マイコン13からの映像信号の入力に基づいて文字やグラフィック等を表示するディスプレイ、およびマイコン13からの音声信号の入力に基づいて音声を出力するスピーカから成る。
【0035】
ICカードインターフェース16は、接続されたETC用ICカードに記録されたデータを読み出し、また当該ICカードにデータを書き込む。ETC用ICカードとは、課金を行うための認証情報、課金履歴の情報等を記憶するためのカードである。
【0036】
SAM15は、図示しないCPU、ROM、RAMを備え、CPUが、ROMから読み出したプログラムを実行し、その実行の際にはROM、RAMから情報を読み出し、RAM、に対して情報の書き込みを行い、必要に応じてICカードインターフェース16に接続されたICカードに対して情報の書き込み、読み出しを行い、マイコン13と信号の授受を行うことで所定の動作を行う。
【0037】
具体的には、SAM15は、ICカードインターフェース16にICカードが挿入されている場合は、そのICカードに記録されているデータを読み出してRAM上に複写する。またSAM15は、マイコン13から暗号化されたデータが入力されるとそのデータを復号し、復号されたデータに記載されている命令に基づいて、復号されたデータをRAMに書き込み、また上記命令に基づいてRAM、ROMから読み出したデータをまとめたものを暗号化してマイコン13に出力する。
【0038】
図3に、マイコン13が有するCPUの動作のフローチャートを示す。また、図4に、このマイコン13の動作によってETC車載器1とETC処理装置4とが路上アンテナ3を介して行う通信の内容を示す。以下、これら図3および図4を用いて、ETC処理装置4とのETC処理のための通信におけるETC車載器1の動作を説明する。ETC処理とは、ETCにおける課金のために必要なデータをETC処理装置とやりとりする処理である。
【0039】
図3に記載の動作は、ETC車載器1に電力が供給された後に始まり、その後電力供給の停止まで続く。まず、ステップ305で通信領域進入待ちの処理を行う。ETC処理装置4は、その動作時には、定期的にFCM(Flame Control Message)を2つの異なる所定の周波数で送信する。このFCMは、DSRCに規定された、路車間通信のフレーム情報を管理するための信号である。マイコン13のCPUは、無線部11を制御することで、受信する周波数をこの2つの周波数間で切り替えてキャリアのスキャンを行う。そして、無線部11、通信制御部12を介して2つの所定の周波数のうちいずれかでキャリアを検出すると、上記した通信領域に進入したとして、処理はステップ310に進む。
【0040】
ステップ310では、周波数選定処理を行う。具体的には、上記したキャリアを検出した周波数においてFCM(図4の信号405)を受信し、それが正規なFCMである場合は当該周波数において無線信号の送受信を行うように無線部11を制御する。
【0041】
次にステップ315では、リンク確立のための処理を行う。具体的には、DSRCに規定されたETC車載器1とETC処理装置4との通信リンク確立のためのACT(Ac tivation)信号(信号410)を通信制御部12、無線部11を介して送信する。
【0042】
上記ACT信号を受信したETC処理装置4は、その後当該信号の送信元のETC車載器1のためにDSRCに規定されるBSTを送信する。BSTにはETC処理装置4の情報が格納されている。BSTが格納する情報の内容を図5にASN.1形式で示す。
【0043】
BSTは、rSU、time、profile、mandApplications、profileListから成る。timeはBSTが送信された時刻を示す情報である。profileは、ETC処理装置4の各種特性を示す情報である。mandApplicationsは、ETC処理装置4が行うことができるアプリケーション(例えばETC処理)のリストである。
【0044】
rSUは、ETC処理装置4の識別情報としてのmanufacturerid、およびindividualidから成るBeaconIDを備えている。manufactureridは、ETC処理装置4の製造者のIDを示す0から65535までの整数である。indibidualidは、ETC処理装置4を個々に識別するための整数である。
【0045】
ステップ320では、上記したBST(信号415)を受信し、ステップ325では、このBSTに含まれる製造者ID(manufacturerid)を読み出してRAMに格納する。
【0046】
そしてステップ330で、ETC処理の形態の一部を構成する無線・通信特性の変更のための処理を行う。具体的には、製造者IDと、その製造者IDによって特定される製造メーカのETC処理装置4との通信に最適な無線パラメータ、通信パラメータとの関係を示すテーブルを参照し、ステップ325で読み出した製造者IDに対応する上記パラメータにETC車載器1の特性を設定する。なお、このテーブルは、あらかじめマイコン13のROMに記録されている。
【0047】
無線パラメータとしては、例えば信号送信時の出力電力である空中線電力、変調データのデューティ比であるアイ開口率、変調信号のオン/オフ比である変調指数がある。
【0048】
これらのパラメータの設定を変更する具体的な方法として、無線部11の回路に供給する電力値や、上記した各パラメータを決めている可変抵抗の値を変更するよう、マイコン13が無線部11やETC車載器1の図示しない電源部等 に制御信号を送信する。
【0049】
また、通信パラメータとしては、例えばリンク確立からリンク切断までの制限時間であるコネクションタイマがある。このパラメータはETC処理装置4も有しており、ETC処理装置4とETC車載器1とでこのパラメータが異なると、通信障害が発生したときに、ETC処理装置4側が再接続を行おうとしても、ETC車載器1側は、自らがタイムアウトするまで、すなわちコネクションタイマで規定する時間が経過するまで再接続が行えない。このような弊害を回避するため、ETC処理装置4のメーカ毎にETC車載器1側でタイムアウトまでの時間を合わせる。
【0050】
通信パラメータの設定を変更する具体的な方法としては、上記のコネクションタイマのようにソフトウェア的に変更可能なものについては、当該タイムアウトを計測するプログラムが参照するRAM中のコネクションタイマの値等の、プログラムから参照される変数を変更すればよい。また、ハードウェア的に変更可能なものについては、例えば通信制御部12に制御信号を送信することによって、その設定の変更を実現してもよい。
【0051】
そしてステップ335では、VST(Vehicle Service Table)(信号420)を送信する。VSTには、ETC車載器1の情報、具体的には、ETC車載器1の製造者ID、プロファイルリスト、アプリケーションリスト、ICカードインターフェース16にICカードが挿入されているか否か等の情報が格納されている。これらの情報は、マイコン13のROM、RAMに保存されている。
【0052】
ETC処理装置4は、ETC車載器1から送信されたVSTを受信すると、この相互認証のためにAction1.req信号425を当該ETC車載器1に送信する。相互認証とは、ETC車載器1とETC処理装置4が正規な、すなわち不正でないETC車載器およびETC処理装置であることを互いに認証し合うことをいう。このAction1.req信号425は、ETC車載器1の認証のために必要な情報を要求する命令を、SAM15が復号できるように暗号化したものである。
【0053】
マイコン13のCPUでは、このAction1.req信号425を受信すると、ステップ340で相互認証のための処理を行う。具体的には、マイコン13のCPUは、受信したAction1.req信号425のデータがSAMに送られるべきでデータであることを検知すると、当該データをSAM15に出力する。
【0054】
このデータの入力を受けたSAM15はデータを復号して命令を読み出し、この命令に基づいてROM、RAMの指定の領域に記録されているデータを読み出し、この読み出したデータをまとめたものを、ETC処理装置4が復号できるように暗号化し、この暗号化したデータをマイコン13に出力する。
【0055】
マイコン13のCPUは、このデータを受信すると、これをそのまま通信制御部12、無線部11を介してETC処理装置4に送信する。この送信されるデータがAction1.res信号430である。
【0056】
上記のようなマイコン13のCPUによるステップ340の処理の後、ステップ345では、路車間データ交換のための処理を行う。具体的には、無線部11、通信制御部12を介して図4に示すAction2.req信号435を受信し、その受信に基づいてAction2.res信号440を送信し、また同様にAction3.req信号445を受信し、その受信に基づいてAction3.res信号450を送信し、また同様にActio4.req信号455を受信し、その受信に基づいてAction4.res信号460を送信するための処理を行う。
【0057】
ETC処理装置4は、ETC車載器1からAction1.res信号を受信すると、この路車間データ交換のためにAction2.req信号435を当該ETC車載器1に送信する。このAction2.req信号は、ETC車載器1への課金のために必要な情報等を要求する命令を、SAM15が復号できるように暗号化したものである。課金のために必要な情報とは、ETC車載器1を搭載する車両の車種データ、ICカードインターフェース16に接続されているICカードの有効期限、ICカードのID等である。
【0058】
ステップ345では、このAction2.req信号を受信したマイコン13のCPUは、受信したデータが暗号化されていることを検知すると、当該データをSAM15に出力する。
【0059】
このデータの入力を受けたSAM15は、Action1.req信号を受信した場合と同様、データを復号して得た命令に基づいてデータを読み出してまとめたものを暗号化し、この暗号化したデータをマイコン13に出力する。そしてマイコン13のCPUは、このSAM15から入力されたデータをETC処理装置4に送信する。この送信されるデータがAction2.res信号440である。
【0060】
また、ETC処理装置4は、Action2.res信号440を受信すると、ETC処理装置4の情報を含んだ、暗号化されたAction3.req信号445をETC車載器1に送信する。そしてこのAction3.req信号445を受信したマイコン13のCPUはそれをSAM15に出力する。
【0061】
このデータの入力を受けたSAM15は、入力されたデータを復号して得た命令に基づいて、復号されたデータをその命令に規定されたRAMの特定の領域に書き込む。そして、データを受信した旨のデータを作成し、さらに暗号化し、この暗号化したデータをマイコン13に出力する。そしてマイコン13のCPUは、このSAM15から入力されたデータをETC処理装置4に送信する。この送信されるデータがAction3.res信号450である。
【0062】
なお、Action3.req信号に含まれる暗号化されたETC処理装置の情報は、マイコン13は知ることができない。なぜならセキュリティ上の制約により、ETC処理装置4から送信されるETC処理のための信号425、435、445、455は、マイコンでは読み出すことができない仕組みになっているからである。
従って、Action3.req信号中の料金所情報にETC処理装置4の製造者ID等が含まれていても、ETC車載器1は事実上その情報を利用することができないので、その意味で、ETC車載器1にとってはICカードインターフェース16には製造者IDの情報が実質的に記録されないと言える。
【0063】
また、ETC処理装置4は、Action3.res信号450を受信すると、ETC処理を終了する旨の情報を含む、暗号化されたAction4.req信号455をETC車載器1に送信する。そしてこのAction4.req信号455を受信したマイコン13のCPUはそれをSAM15に出力する。
【0064】
このデータの入力を受けたSAM15は、Action3.req信号445を受信した場合と同等の処理を行い、マイコン13のCPUは、このSAM15が出力したデータをETC処理装置4に送信する。この送信されるデータがAction4.res信号460である。
【0065】
以上のステップ340、345の処理が、ETC車載器1側のETC処理である。
【0066】
また、ETC処理装置4は、Action4.res信号460を受信すると、リンク開放、すなわちETC車載器1との通信の切断のためのEventReport.req信号465を送信する。
【0067】
この信号465を受信したマイコン13のCPUは、処理をステップ350に進め、ステップ325でRAMに格納した製造者IDを当該RAMから読み出す。
【0068】
そしてステップ355で、読み出した製造者IDに基づいて通信結果の通知を行う。具体的には、「ゲートを通過しました」、「課金されました」等の文字データをHMI14に出力し、製造者ID毎に異なるメロディの音声信号をHMI14に出力する。なお、製造者IDとメロディとの対応関係は、マイコン13のROM中にあらかじめ書き込まれている。
【0069】
そしてステップ360では、リンクの開放を行う。これによってETC車載器1とETC処理装置4との通信が完了する。なお、ステップ355の通知処理は、このリンク開放の処理以降に行ってもよい。
【0070】
そしてステップ365では、無線特性の初期化を行う。具体的には、ステップ330で変更した各種パラメータを元に戻す。元の値、すなわち初期値は、あらかじめマイコン13のROMに記載されている。
【0071】
そしてステップ370では、ステップ350で読み出した製造者ID、現在時刻情報、SAM15へのアクセス回数等をフラッシュメモリに記録し、その後、処理はステップ305に戻る。SAM15へのアクセス回数とは、図3に示したプログラムの開始以降、マイコン13のCPUがSAM15にデータを出力した回数である。この値は、マイコン13のCPUがRAMに記録するようになっている。このアクセス回数は、ETC処理においてETC処理装置4から何度データの受信に成功したかを示すものであり、ETC処理の達成度の指標となる情報である。
【0072】
なお、ETC処理が何らかの理由で失敗した場合、処理はステップ360の処理に移るようになっている。従って、ETC車載器1は、ETC処理が完了した場合もしなかった場合も、受信したBST情報に含まれるETC処理装置4の製造者ID、時刻情報、SAM15へのアクセス回数を、フラッシュメモリに記憶させているので、ETC処理が完了しなかった場合でも、通信を行ったETC処理装置4の製造者に関する情報を保存することができる。従って、ユーザは、この保存された情報を事後に確認することで、いつ、どのメーカのETC処理装置4と通信を行い、ETC処理がどの程度成功したかを知ることができ、ETC処理装置4の製造メーカと、ETC車載器1の通信結果の相関を調査することができる。
【0073】
またETC車載器1は、受信したBST情報に含まれるETC処理装置4の製造者IDに基づいて作動の内容を変更するので、ETCのETC処理装置4との通信を用いてETC処理を実現するDSRC車載器は、通信を行ったETC処理装置4の製造者毎に作動を変えることができる。具体的には、料金所の製造メーカ毎に無線パラメータ、通信のパラメータの設定を変更することができるため、ETC車載器1の通信信頼性が向上する。また、料金所毎にETC車載器1の報知の形態、すなわちHMIを変えることで、料金毎に違った挙動をユーザに提供することが可能になるので、新たな楽しみをユーザに提供することができる。
【0074】
以上の効果をまとめると、ETCETC処理装置4から送信されるBST情報に含まれるETC処理装置4の情報を利用することができると言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るETCのシステムを備えた有料道路のゲートの構成を示す図である。
【図2】ETC車載器1の構成を示す図である。
【図3】マイコン13のCPUの動作を示すフローチャートである。
【図4】ETC車載器1とETC処理装置4との通信の内容を示すシーケンス図である。
【図5】BSTが格納する情報の内容を示す図である。
【図6】車載器が利用明細情報を読み出す手順を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
1…ETC車載器、2…車両、3…路上アンテナ、4…ETC処理装置、
5…車両検知器、6…発信制御機、7…表示器、8…不正防止カメラ、
11…無線部、12…通信制御部、13…マイコン、14…HMI、
15…SAM、16…ICカードインターフェース。

Claims (5)

  1. DSRCの路上機との通信を用いて目的とする作動を実現するDSRC車載器であって、
    前記作動の開始時に前記路上機から送信されたBST情報を受信する受信手段(320)と、
    前記受信手段が受信したBST情報に含まれる前記路上機の識別情報を、前記目的とする作動の達成度の情報と関連付けて不揮発性メモリに記憶させる記憶制御手段(370)と、を備えDSRC車載器。
  2. 前記記憶制御手段は、前記目的とする作動が完了しなかった場合に、前記受信手段が受信したBST情報に含まれる前記路上機の識別情報を不揮発性メモリに記憶させていることを特徴とする請求項1に記載のDSRC車載器。
  3. 前記記憶制御手段が前記識別情報を記憶させる対象である前記不揮発性メモリ、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のDSRC車載器。
  4. 前記目的とする作動とは、ETC処理であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のDSRC車載器。
  5. 前記記憶制御手段は、前記受信手段が受信したBST情報に含まれる前記路上機の識別情報を、前記不揮発性メモリと異なる記憶媒体に格納し、さらに、前記目的とする作動が完了しなかった後に、前記記憶媒体に格納された前記識別情報を、前記不揮発性メモリに記憶させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つにDSRC車載器
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