JP3973606B2 - 無段変速機用ベルト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の変速機として用いられる無段変速機用ベルトに関し、さらに詳しくは、無段変速機用ベルトに構成されるエレメントの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両に用いられる変速機として、ベルト式無段変速機が多数考案されている。従来の一般的なベルト式無段変速機には、一方の回転軸と他方の回転軸とにV字形断面の周溝を有するプーリが設けられており、このプーリ間に動力伝達用のベルトが掛け渡されている。そして、プーリの周溝の幅が無段階に変えられることで、一方の回転軸から他方の回転軸に動力が無段階に変速されて伝達されるようになっている。
【0003】
このようなベルト式無段変速機に使用される動力伝達用ベルトの一つとして、積層された無端板状のリングと、このリングに摺動可能に配設されて互いに隣接する複数のエレメントから構成されたものが知られている。このような種類の無段変速機用ベルトに構成されるエレメントの一例を図3に示す。
【0004】
図3に示す従来のエレメント200は、図示しない無段変速機のプーリに接するボデー部201と、ボデー部201の上方に位置して設けられたヘッド部202と、ボデー部201とヘッド部202とを繋げて形成されたボデー部201およびヘッド部202より幅狭のネック部203とを備え、図示しない金属製板材を打ち抜くことによって形成される。ボデー部201の左右上部には左右対称で一対のサドル部204が形成されており、ヘッド部202の左右には各サドル部204と対向する一対のイヤー部205が形成されている。
【0005】
そして、サドル部204の上縁部と、ネック部203の側縁部と、イヤー部205の下縁部とから形成されるリング収容部210に図示しないリングが収容されて、このリングがサドル部204に掛けられるようになっている。なお、ヘッド部202の一方の面にノーズ部206が形成されており、他方の面にノーズ部206と嵌合可能なホール部207が形成されている。また、サドル部204の上縁部内側にネック部203の側縁部下端と繋がる第1凹部208が円弧状に形成されるとともに、イヤー部205の下縁部内側にネック部203の側縁部上端と繋がる第2凹部209が円弧状に形成されている。
【0006】
以上のように例示されるエレメントにおいて、サドル部の上縁部内側とネック部の側縁部下端との繋ぎ目部分において生じる応力集中を分散させるため、例えば、実公平5−14028号公報で開示されるように、サドル部の上縁部内側とネック部の側縁部下端との繋ぎ目部分に形成される逃がし部(例えば、図3における第1凹部206)の底部が、板厚方向において前後方向端部に比べ略中央が頂点となる凸形状に形成されたものが考案されている。
【0007】
【特許文献1】
実公平5−14028号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、イヤー部の下縁部内側とネック部の側縁部上端との繋ぎ目部分においても、無段変速機の作動時にプーリの出入口付近において比較的大きな応力が生じる。従って、この部分の強度を十分に確保するため、例えば、エレメントの板厚を厚くすると動力伝達効率の低下や騒音発生を招くおそれがある。また例えば、上述の手法(実公平5−14028号公報による手法)をイヤー部の下縁部内側とネック部の側縁部上端との繋ぎ目部分にも適用すると、エレメントの製造時に研削工程等の追加工程を要するため、エレメントの製造コストが上昇してしまう。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、コスト上昇を招くことなく無段変速機用ベルトに構成されるエレメントの強度を向上させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明における無段変速機用ベルトは、無端板状のリングと、リングに摺動可能に配設されて互いに隣接する複数の板状のエレメントからなり、エレメントが、無段変速機のプーリに接するボデー部と、ボデー部の上方に位置して設けられたヘッド部と、ボデー部とヘッド部とを繋げて形成されたボデー部およびヘッド部より幅狭のネック部と、ボデー部の左右上部に形成されたサドル部と、サドル部と対向してヘッド部の左右に形成されたイヤー部とを備え、サドル部の上縁部と、ネック部の側縁部と、イヤー部の下縁部とから形成されるリング収容部にリングが収容されて、リングがサドル部に掛けられるように構成された無段変速機用ベルトである。
【0011】
そして、ネック部の左右の側縁部がサドル部の上縁部内側からイヤー部の下縁部内側に向けて真っ直ぐに互いに平行に延びるように形成され、サドル部の上縁部内側にネック部の側縁部下端と繋がる第1凹部が形成されるとともに、イヤー部の下縁部内側にネック部の側縁部上端と繋がる第2凹部が形成され、第2凹部が楕円の弧状もしくは複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状に形成されており、サドル部の上縁部にクラウニングが施されて、リングがサドル部に掛けられた状態で上方へ湾曲するように構成され、イヤー部の下縁部は、第2凹部と、第2凹部に繋がって外方へ延びる直線部とからなり、湾曲するリングの頂部が直線部と第2凹部との接合部の外側に位置するように構成されており、これら第1凹部および第2凹部の少なくとも一方に、粒部材を含む水の噴流を投射して圧縮残留応力が付与される。
【0012】
このような構成の無段変速機用ベルトによれば、第2凹部が楕円の弧状もしくは複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状に形成されるため、第1凹部および第2凹部が円弧状に形成された場合と比べて第2凹部における形状変化が緩やかになり、第2凹部において生じる応力集中が分散される。そして、第2凹部を円弧状に形成する場合と同様の加工方法で、第2凹部を楕円の弧状もしくは複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状に形成することができるため、コスト上昇を招くことなくエレメントに形成される第2凹部の強度を向上させることができる。
【0013】
また、サドル部の上縁部にクラウニングが施されて、リングがサドル部に掛けられた状態で上方へ湾曲するように構成され、イヤー部の下縁部は、第2凹部と、第2凹部に繋がって外方へ延びる直線部とからなり、湾曲するリングの頂部が直線部と第2凹部との接合部の外側に位置するように構成されているので、エレメントのリングに対する上下方向クリアランスを確保することにより、リング収容部がリングをこじることによる応力増加を防止しつつ、エレメントが無段変速機のプーリに噛み込む手前で生じるリング応力増大の要因となるローリングを効果的に抑制することができる。さらに、これら第1凹部および第2凹部の少なくとも一方に、粒部材を含む水の噴流を投射して圧縮残留応力が付与されるので、これら第1凹部および第2凹部の強度をより向上させることができる。
【0014】
さらに、ヘッド部におけるエレメントの進行方向に向かう一方の面に突出して設けられたノーズ部と、他方の面に設けられてノーズ部と嵌合可能なホール部とを備えて構成されることが好ましい。このようにすれば、第1凹部および第2凹部が円弧状に形成された場合と比べてホール部が設けられる側の第2凹部の形状変化が緩やかになるため、ホール部と第2凹部との間の距離をより大きくすることができ、ホール部が設けられる側の第2凹部の強度を向上させることができる。
【0015】
また、第2凹部により規定されるリング収容部とホール部との間の最小厚み部寸法が、第1凹部と上下対象の形状をイヤー部の下縁部内側に形成して得られる線により規定されるリング収容部とホール部との間の最小厚み部寸法よりも大きいことが好ましい。このようにすれば、ヘッド部にノーズ部およびホール部を設けることで、互いに隣接するエレメント同士の位置決めを効果的に行うことができる。さらに、第2凹部により規定されるリング収容部とホール部との間の最小厚み部寸法が、第2凹部が円弧状に形成された場合と比べて大きくなるため、ホール部が設けられる側に位置する第2凹部の強度を向上させることができる。
【0017】
また、粒部材を含む水の噴流の噴射(ウォータージェットピーニングによる噴流)が、リング収容部のほぼ中央へ向けて略水平に投射されるか、もしくは第1凹部および第2凹部に向けてそれぞれ直接投射されるようにすることが好ましい。このようにすれば、粒部材を含む水の噴流の噴射をリング収容部のほぼ中央へ向けて略水平に投射すると、噴流を第1凹部および第2凹部の二箇所へ一度の工程で投射することができるため、コスト上昇を招くことなく第1凹部および第2凹部の強度を向上させることができる。また、粒部材を含む水の噴流の噴射を第1凹部および第2凹部に向けてそれぞれ直接投射すれば、第1凹部および第2凹部により高い圧縮残留応力を付与することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る無段変速機用ベルトを図2に示している。この無段変速機用ベルト1は、無端板状に形成された二つのリング2と、このリング2の間に摺動可能に配設されて互いに隣接する複数のエレメント3から構成される。リング2は、金属製の板状リング部材21が複数積層されてなり、可撓性を有する無端板状に形成される。
【0019】
エレメント3は、図1に示すように、図示しない無段変速機のプーリに接するボデー部31と、ボデー部31の上方に位置して設けられたヘッド部32と、ボデー部31とヘッド部32とを繋げて形成されたボデー部31およびヘッド部32より幅狭のネック部33とを備え、図示しない金属製板材を打ち抜くことによって形成される。ボデー部31の左右上部には左右対称で一対のサドル部34が形成されており、ヘッド部32の左右には各サドル部34と対向する一対のイヤー部35が形成されている。
【0020】
そして、サドル部34の上縁部と、ネック部33の側縁部と、イヤー部35の下縁部とから形成されるリング収容部40にリング2が収容されて、このリング2がサドル部34に掛けられるようになっている。なお、サドル部34の上縁部にはクラウニング41が施されており、リング2がサドル部34に掛けられた状態で上方へ湾曲し、リング2が左右方向へずれ難いようになっている。これにより、リング2の両端部がエレメント3におけるサドル部34以外の部分や図示しない無段変速機のプーリに接触して耐久性が低下するのを防止している。また、サドル部34の上縁部内側にネック部33の側縁部下端と繋がる第1凹部42が円弧状に形成されている。
【0021】
また、ヘッド部32の前面(エレメント3の進行方向に向かう一方の面)にノーズ部36が形成されるとともに、ヘッド部32の裏面にノーズ部36と嵌合可能なホール部37が形成されており、エレメント3のノーズ部36をこのエレメント3の前方(エレメント3の進行方向に向かう一方)に隣接するエレメントのホール部(図示せず)と嵌合させることで、互いに隣接するエレメント同士の位置決めが行われるようになっている。また、平面状に形成されるヘッド部32にノーズ部36およびホール37部を設けることで、互いに隣接するエレメント同士の位置決めが効果的に行われる。
【0022】
さて、イヤー部35の下縁部内側にネック部33の側縁部上端と繋がる第2凹部43が楕円の弧状(もしくは、複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状)に形成されている。これにより、第2凹部が円弧状に形成された場合と比べ第2凹部43の形状変化が緩やかになるため、第2凹部43で生じる応力集中が分散される。そして、第2凹部を円弧状に形成する場合と同様の加工方法(例えば、打ち抜き)で、第2凹部43を楕円の弧状(もしくは、複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状)に形成することができるため、コスト上昇を招くことなくエレメント3に形成される第2凹部43の強度を向上させることができる。さらに、ホール部37と第2凹部43との間の距離をより大きくすることができるため、第2凹部43の強度を向上させることができる。
【0023】
なお、第2凹部43により規定されるリング収容部40とホール部37との間の最小厚み部寸法が、第1凹部42を上下反転して得られる線(図1の二点鎖線を参照)により規定されるリング収容部40とホール部37との間の最小厚み部寸法よりも大きくなっている。これにより、第2凹部43により規定されるリング収容部40とホール部37との間の最小厚み部寸法が、第2凹部43が円弧状に形成された場合と比べて大きくなるため、ホール部37の近傍に位置する第2凹部43の強度を向上させることができる。
【0024】
また、イヤー部35の下縁部には、第2凹部43に繋がって外方へ延びる直線部44が形成されており、湾曲するリング2の頂部2aがこの直線部44と第2凹部43との間の接合部より外側に位置するようになっている。これにより、エレメント3のリング2に対する上下方向クリアランスを確保することにより、リング収容部40がリング2をこじることによる応力増加を防止しつつ、エレメント3が無段変速機のプーリ(図示せず)に噛み込む手前で生じるリング応力増大の要因となるローリングを効果的に抑制することができる。
【0025】
なお、第1凹部42および第2凹部43には、ガラスビーズや鋼球等の粒部材が混在する水の噴流50が投射されるようになっている。このような加工はウォータージェットピーニングとも称されており、図1に示すように、図示しない投射装置を用いて粒部材を含む水の噴流50がネック部33の側縁部中央(リング収容部40のほぼ中央)へ向けて略水平方向に投射される。これにより、サドル部34の上縁部およびイヤー部35の下縁部に衝突することなく粒部材を含む水の噴流50がネック部33の側縁部中央に投射され、ネック部33の側縁部中央に投射された水の噴流50はネック部33の側縁部上下に分かれて進み第1凹部42および第2凹部43に衝突する。
【0026】
そのため、水の噴流50に含まれる粒部材(図示せず)が第1凹部42および第2凹部43に衝突し、この衝突によって第1凹部42および第2凹部43に圧縮残留応力が付与され、第1凹部42および第2凹部43の強度が向上する。また、粒部材を含む水の噴流50を第1凹部42および第2凹部43の二箇所へ一度の工程で投射することができるため、コスト上昇を招くことなく第1凹部42および第2凹部43の強度を向上させることができる。なお、水の噴流50を第1凹部42および第2凹部43に向けてそれぞれ直接投射すれば、第1凹部42および第2凹部43により高い圧縮残留応力を付与することができる。特に、第2凹部43は形状変化が緩やかであるため、噴流50の流速が大きく、より高い圧縮残留応力を付与することができる。また、第2凹部43の形状は、従来の円弧形状と比べて水の噴流50に対し影となる部分が少ないため、さらなる強度向上に寄与する。
【0027】
以上のような構成の無段変速機用ベルト1において、複数のエレメント3が互いに隣接する状態で環状に配列され、二つのリング2がそれぞれ各エレメント3の左右のリング収容部40に収容されて左右のサドル部34に掛けられることで無段変速機用ベルト1が組み立てられる。そして、詳細図示しないが、無段変速機に構成される一方の回転軸と他方の回転軸とにV字形断面の周溝を有するプーリが設けられており、このプーリ間に無段変速機用ベルト1が掛け渡されて使用に供される。
【0028】
以上のような構成の無段変速機用ベルト1によれば、第2凹部43が楕円の弧状(もしくは、複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状)に形成されるため、第2凹部が円弧状に形成された場合と比べて第2凹部43における形状変化が緩やかになり、第2凹部43において生じる応力集中が分散される。そして、第2凹部を円弧状に形成する場合と同様の加工方法で、第2凹部43を楕円の弧状(もしくは、複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状)に形成することができるため、コスト上昇を招くことなくエレメント3に形成される第2凹部43の強度を向上させることができる。
【0029】
また、湾曲するリング2の頂部2aがイヤー部35の下縁部に形成される直線部44と第2凹部43との間の接合部より外側に位置するように構成されることで、エレメント3のリング2に対する上下方向クリアランスを確保することにより、リング収容部40がリング2をこじることによる応力増加を防止しつつ、エレメント3が無段変速機のプーリ(図示せず)に噛み込む手前で生じるリング応力増大の要因となるローリングを効果的に抑制することができる。
【0030】
さらに、ホール部37の近傍に設けられる第2凹部43が楕円の弧状(もしくは、複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状)に形成されることで、ホール部37と第2凹部43との間の距離をより大きくすることができるため、第2凹部43の強度を向上させることができる。
【0031】
また、第2凹部43により規定されるリング収容部40とホール部37との間の最小厚み部寸法が、第1凹部42を上下反転して得られる線により規定されるリング収容部40とホール部37との間の最小厚み部寸法よりも大きく、第2凹部42が円弧状に形成された場合と比べて大きくなるため、ホール部37の近傍に位置する第2凹部43の強度を向上させることができる。
【0032】
さらに、ウォータージェットピーニングを利用して第2凹部43に圧縮残留応力を付与することにより、第1凹部42および第2凹部43の強度をより向上させることができる。
【0033】
また、ウォータージェットピーニングによる水の噴流50をリング収容部40のほぼ中央へ向けて略水平に投射することで、噴流50を第1凹部42および第2凹部43の二箇所へ一度の工程で投射することができるため、コスト上昇を招くことなく第1凹部42および第2凹部43の強度を向上させることができる。
【0034】
なお、上述の実施形態において、第2凹部43が楕円の弧状(もしくは、複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状)に形成されているが、これに限られるものではなく、サドル部34の幅をリング2に対して十分に大きくすることができれば、第1凹部42を楕円の弧状(もしくは、複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状)に形成するようにしてもよい。
【0035】
また、上述の実施形態において、第2凹部43が楕円の弧状に形成されているが、これに限られるものではなく、例えば、図1中の囲みで示すように、第2凹部143が三種の(複数種の)円弧143a,143b,143cからなる弧状に形成されてもよく、あるいは、楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状に形成されてもよい。なお、第2凹部143を構成する各円弧143a,143b,143cの曲率半径は、第1凹部42の曲率半径よりも大きくなっている。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による無段変速機用ベルトによれば、第2凹部が楕円の弧状もしくは複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状に形成されるため、第1凹部および第2凹部が円弧状に形成された場合と比べて第2凹部おける形状変化が緩やかになり、第2凹部において生じる応力集中が分散される。そして、第2凹部を円弧状に形成する場合と同様の加工方法で、第2凹部を楕円の弧状もしくは複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状に形成することができるため、コスト上昇を招くことなくエレメントに形成される第2凹部の強度を向上させることができる。
【0037】
また、サドル部の上縁部にクラウニングが施されて、リングがサドル部に掛けられた状態で上方へ湾曲するように構成され、イヤー部の下縁部は、第2凹部と、第2凹部に繋がって外方へ延びる直線部とからなり、湾曲するリングの頂部が直線部と第2凹部との接合部の外側に位置するように構成されているので、エレメントのリングに対する上下方向クリアランスを確保することにより、リング収容部がリングをこじることによる応力増加を防止しつつ、エレメントが無段変速機のプーリに噛み込む手前で生じるリング応力増大の要因となるローリングを効果的に抑制することができる。さらに、これら第1凹部および第2凹部の少なくとも一方に、粒部材を含む水の噴流を投射して圧縮残留応力が付与されるので、これら第1凹部および第2凹部の強度をより向上させることができる。
【0038】
さらに、ヘッド部におけるエレメントの進行方向に向かう一方の面に突出して設けられたノーズ部と、他方の面に設けられてノーズ部と嵌合可能なホール部とを備えて構成されることが好ましい。このようにすれば、第1凹部および第2凹部が円弧状に形成された場合と比べてホール部が設けられる側の第2凹部の形状変化が緩やかになるため、ホール部と第2凹部との間の距離をより大きくすることができ、ホール部が設けられる側の第2凹部の強度を向上させることができる。
【0039】
また、第2凹部により規定されるリング収容部とホール部との間の最小厚み部寸法が、第1凹部と上下対象の形状をイヤー部の下縁部内側に形成して得られる線により規定されるリング収容部とホール部との間の最小厚み部寸法よりも大きいことが好ましい。このようにすれば、ヘッド部にノーズ部およびホール部を設けることで、互いに隣接するエレメント同士の位置決めを効果的に行うことができる。さらに、第2凹部により規定されるリング収容部とホール部との間の最小厚み部寸法が、第2凹部が円弧状に形成された場合と比べて大きくなるため、ホール部が設けられる側に位置する第2凹部の強度を向上させることができる。
【0041】
また、粒部材を含む水の噴流の噴射(ウォータージェットピーニングによる噴流)が、リング収容部のほぼ中央へ向けて略水平に投射されるか、もしくは第1凹部および第2凹部に向けてそれぞれ直接投射されるようにすることが好ましい。このようにすれば、粒部材を含む水の噴流の噴射をリング収容部のほぼ中央へ向けて略水平に投射すると、噴流を第1凹部および第2凹部の二箇所へ一度の工程で投射することができるため、コスト上昇を招くことなく第1凹部および第2凹部の強度を向上させることができる。また、粒部材を含む水の噴流の噴射を第1凹部および第2凹部に向けてそれぞれ直接投射すれば、第1凹部および第2凹部により高い圧縮残留応力を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無段変速機用ベルトに構成されるエレメントの正面図である。
【図2】本発明に係る無段変速機用ベルトの斜視図(部分断面図)である。
【図3】従来の無段変速機用ベルトに構成されるエレメントの一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 無段変速機用ベルト
2 リング(2a 頂部)
3 エレメント
31 ボデー部
32 ヘッド部
33 ネック部
34 サドル部
35 イヤー部
36 ノーズ部
37 ホール部
40 リング収容部
41 クラウニング
42 第1凹部
43 第2凹部
44 直線部
50 噴流

Claims (4)

  1. 無端板状のリングと、前記リングに摺動可能に配設されて互いに隣接する複数の板状のエレメントからなり、
    前記エレメントが、無段変速機のプーリに接するボデー部と、
    前記ボデー部の上方に位置して設けられたヘッド部と、
    前記ボデー部と前記ヘッド部とを繋げて形成された前記ボデー部および前記ヘッド部より幅狭のネック部と、
    前記ボデー部の左右上部に形成されたサドル部と、
    前記サドル部と対向して前記ヘッド部の左右に形成されたイヤー部とを備え、前記サドル部の上縁部と、前記ネック部の側縁部と、前記イヤー部の下縁部とから形成されるリング収容部に前記リングが収容されて、前記リングが前記サドル部に掛けられるように構成された無段変速機用ベルトであって、
    前記ネック部の左右の側縁部が前記サドル部の上縁部内側から前記イヤー部の下縁部内側に向けて真っ直ぐに互いに平行に延びるように形成され、
    前記サドル部の上縁部内側に前記ネック部の側縁部下端と繋がる第1凹部が形成されるとともに、前記イヤー部の下縁部内側に前記ネック部の側縁部上端と繋がる第2凹部が形成され、
    前記第2凹部が楕円の弧状もしくは複数種の円弧からなる弧状、もしくは楕円と1つ以上の円弧を繋げた弧状に形成されており、
    前記サドル部の上縁部にクラウニングが施されて、前記リングが前記サドル部に掛けられた状態で上方へ湾曲するように構成され、
    前記イヤー部の下縁部は、前記第2凹部と、前記第2凹部に繋がって外方へ延びる直線部とからなり、
    湾曲する前記リングの頂部が前記直線部と前記第2凹部との接合部の外側に位置するように構成されており、
    前記第1凹部および前記第2凹部の少なくとも一方に、粒部材を含む水の噴流を投射して圧縮残留応力が付与されることを特徴とする無段変速機用ベルト。
  2. 前記ヘッド部における前記エレメントの進行方向に向かう一方の面に突出して設けられたノーズ部と、他方の面に設けられて前記ノーズ部と嵌合可能なホール部とを備えて構成されることを特徴とする請求項1に記載の無段変速機用ベルト。
  3. 前記第2凹部により規定される前記リング収容部と前記ホール部との間の最小厚み部寸法が、前記第1凹部と上下対象の形状を前記イヤー部の下縁部内側に形成して得られる線により規定される前記リング収容部と前記ホール部との間の最小厚み部寸法よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の無段変速機用ベルト。
  4. 前記粒部材を含む水の噴流が、前記リング収容部のほぼ中央へ向けて略水平に投射されるか、もしくは前記第1凹部および前記第2凹部に向けてそれぞれ直接投射されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の無段変速機用ベルト。
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