JP3970522B2 - サーマルプロテクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、蛍光灯などの放電灯安定器やモータ等に内蔵されたサーマルプロテクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例を図8から図10に示す。このサーマルプロテクタは、基台50と、この基台50に設けられてある温度で動作するバイメタル51と、基台50に設けられバイメタル51の動作で接点開閉する接点開閉部52と、この接点開閉部52の一方に接続された第1の端子53と、接点開閉部52に並設された電路部54を介して接点開閉部52の他方に接続された第2の端子55とを備え、基台50は開閉接点部52と電路部54との沿面距離をとるための絶縁性リブ56を開閉接点部52と電路部54との間に立設している。57は基台50に設けた絶縁壁である。
【0003】
絶縁性リブ56を設けることにより、接点開閉の際に発生するアークが広範囲に飛散するのを防ぎ、電路部54と開閉接点部52との間の絶縁距離を多くとっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このサーマルプロテクタは、電流容量の増大のため、絶縁距離を大きくとる場合には、サーマルプロテクタ自体の大型化が必要である。また接点開閉部52の近傍に基台50による樹脂等が存在していた場合、接点開閉の際に発生するアークによって最悪の場合発火の恐れがあった。
【0005】
すなわち、図9および図10に示すように接点開閉時に発生するアークによって絶縁性リブ56および絶縁壁57の特に部分Pの領域の炭化が激しく、絶縁性リブ56のみでは絶縁距離はそれほど多くとれないので、最終的に発火に至る場合がある。
【0006】
したがって、この発明の目的は、大型化することなく、接点開閉時に発生するアークによる炭化から発火に至る危険性を防止することができるサーマルプロテクタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載のサーマルプロテクタは、基台と、この基台に設けられてある温度で動作する熱動手段と、前記基台に設けられ前記熱動手段の動作で接点開閉する接点開閉部と、前記基台の一端部に設けられて前記接点開閉部の一方に接続された第1の端子と、前記接点開閉部に並設された電路部を介して前記接点開閉部の他方に接続され前記基台の一端部で前記第1の端子に並設された第2の端子と、前記基台の他端部が奥側となるように前記基台を挿入した略箱状のケースとを備え、
前記基台は前記開閉接点部と前記電路部との沿面距離をとるための絶縁性リブを前記開閉接点部と前記電路部との間に立設し、前記絶縁性リブの前記開閉接点部と反対側の側面に接するように前記沿面距離を延長するためのスリット状孔を前記基台に形成し、
前記第1の端子および前記第2の端子を前記ケースの開口部から露出するように前記開口部を封止するための絶縁壁を前記基台に設け、前記絶縁性リブは前記絶縁壁から前記ケースの内方に延出したものであり、前記絶縁壁の側面の前記絶縁性リブに沿いかつ前記スリット状孔の端部に連通する縦溝を有することを特徴とするものである。
【0008】
請求項1記載のサーマルプロテクタによれば、絶縁性リブに加えて沿面距離を延長するための孔を基台に形成したため、端子間の絶縁距離を長くすることができ、炭化の原因となる介在物が少なくなるので接点開閉時に発生するアークによる発火を防止することができる。しかも端子板間のピッチを変えることなく絶縁距離が長くとれるため、スイッチブロックの小形化が可能である。
前記孔が前記絶縁性リブの前記開閉接点部と反対側に設けられたため、接点開閉部に発生するアークが絶縁性リブに遮られて孔への到達を妨げるので絶縁距離をより確実に達成することができる。
前記孔が前記絶縁性リブの側面に接するように形成されたスリット状孔であるため、アークを絶縁性リブでより確実に遮蔽できるので、さらに絶縁距離を確保することが可能である。
前記第1の端子および前記第2の端子は前記基台の一端部に並設され、前記基台の他端部が奥側となるように前記基台を挿入する略箱状のケースを有し、前記基台は前記第1の端子および前記第2の端子を前記ケースの開口部から露出するように前記開口部を封止するための絶縁壁を有し、前記絶縁性リブは前記絶縁壁から前記ケースの内方に延出するものであり、前記絶縁壁の側面の前記絶縁性リブに沿いかつ前記スリット状孔の端部に連通する縦溝を有するため、絶縁壁に沿った絶縁距離も確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を図1から図7により説明する。すなわち、このサーマルプロテクタは、基台1と、端子板2、3と、接点開閉部4と、熱動手段5と、ケース6を有する。
【0016】
基台1は樹脂製の略矩形平板である。この基台1は一端の全幅に渡って絶縁壁7を立設し、他端の一方のコーナ部寄りに一対の位置決め突起15を設けている。絶縁壁7はケース6の開口部を封止するためのものである。
【0017】
熱動手段5は、基台1に設けられてある温度で動作するものである。実施の形態はある温度で反転動作する碗形で平面略菱形のバイメタルである。その長手方向のコーナ部の一方の両側に切欠き部16を形成し、熱動手段5の一端を一対の位置決め突起15の間に挿入し、位置決め突起15を切欠き部16に嵌合して、反転動作可能に位置決めしている。
【0018】
接点開閉部4は、基台1に設けられ熱動手段5の動作で接点開閉する。この接点開閉部4は固定接点17と、固定接点17に接離する可動接点18と、可動接点18を先端に固定した導電性板ばねにより形成した可動ばね19からなっている。可動ばね19が基台1の熱動手段5上に重ねられて熱動手段5の反転動作に応動して開動作する。19aは可動接点18と反対側の基端部に設けた取付部、19bは押え部である。
【0019】
端子2は、接点開閉部4の一方に接続されている。実施の形態では端子2が基台1の一端の絶縁壁7に同時成形により埋設され、絶縁壁7を貫通した内端部に固定接点17を固着している。
【0020】
端子3は、接点開閉部4に並設された電路部20を介して、接点開閉部4の他方に接続されている。実施の形態では端子3が端子2に並んで基台1の絶縁壁7に同時成形により埋設され、固定接点17の側部を電路部20が連続し、さらに電路部20に一体に連続した導電板24が基台1中の端子2の占める範囲を除くほぼ全体にわたって同時成形により埋設されて基台1の補強を兼ね、しかも導電板24の基台1の端子2、3側と反対側の端部より連結部25を上向きに段設して突出している。導電板24のほぼ中心にバイメタルの反転動作の支点となる突起部28を形成している。連結部25に可動ばね19の取付部19aが、その一方に形成した孔に他方の部材をかしめることにより取付けられ、可動ばね19の中間部が連結部25の段曲げ高さ分熱動手段5の上に配置され、可動接点18が固定接点17に接離可能に対向する。また可動ばね19より延出した押え部19bで熱動手段5の切欠き部16の間の部分を位置決め突起15から離れないように押えている。
【0021】
上記した基台1は、開閉接点部4と電路部20との沿面距離をとるための絶縁性リブ23を開閉接点部4と電路部20との間に立設し、実施の形態では絶縁性リブ23が絶縁壁7から端子2、3から離れる方向すなわちケース6の内方に延出している。絶縁性リブ23の絶縁壁7から離れた端部は固定接点17を囲む方向に突出部23aを形成し、絶縁性リブ23の先端部側の側面に沿う沿面距離をとっている。さらに基台1の絶縁性リブ23の近傍に沿面距離を延長するための孔26を形成している。この孔26は絶縁性リブ23を間にして開閉接点部4と反対側に設けられ、絶縁性リブ23の側面に接するように形成されたスリット状孔とし、基台1のみを貫通している。また絶縁壁7の側面の絶縁性リブ23に沿いかつスリット状孔26の端部に連通する縦溝27を有する。
【0022】
ケース6は基台1を収納する略箱状であり、基台の一端部に並設した第1の端子2および第2の端子3が開口部6a側に位置し、基台1の他端部が奥側となるように基台1を挿入して基台1を収納する。基台1の絶縁壁7で開口部6aを封止し、第1の端子2および第2の端子3がケース6の開口部6aから露出する。
【0023】
図7は動作状態を示し、(a)は接点の閉成状態である。熱動手段5は基台1と可動ばね19の間に保持され、端子2、3間は固定接点17、可動接点18、可動ばね19、導電板24、および電路部20を介して導通状態である。
【0024】
(b)は接点の開成状態である。周囲温度がある温度以上になると熱動手段5のバイメタルのわん曲の向きを変える反転動作が行われ、突起部28を支点に熱動手段5が浮き上がる。このためバイメタルにより可動ばね19が押し上げられ、可動接点18が固定接点17から離れる。周囲温度が下がると熱動手段5がもとの状態に反転し、可動接点18が固定接点17に再び接触する。
【0025】
接点開閉部4の接点開閉に伴い発生するアークにより、図5に示すように絶縁性リブ23の表面の部分P′を炭化しても、孔26があるため絶縁距離を確保でき、また孔26の周縁部は絶縁性リブ23に遮蔽されるので炭化しにくく、さらに絶縁壁7の側面の部分P″も炭化されるが、縦溝27により沿面距離と炭化しにくい部分とを形成することができる。
【0026】
【発明の効果】
請求項1記載のサーマルプロテクタによれば、絶縁性リブに加えて沿面距離を延長するための孔を基台に形成したため、端子間の絶縁距離を長くすることができ、炭化の原因となる介在物が少なくなるので接点開閉時に発生するアークによる発火を防止することができる。しかも端子板間のピッチを変えることなく絶縁距離が長くとれるため、スイッチブロックの小形化が可能である。
接点開閉部に発生するアークが絶縁性リブに遮られてスリット状孔への到達を妨げるとともに、スリット状孔により絶縁距離をより確実に確保することができる。また絶縁壁に沿った絶縁距離も確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の分解斜視図である。
【図2】端子および導電板の平面図である。
【図3】ケースから外した状態の斜視図である。
【図4】ケースから外した状態の平面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】可動ばねを外した状態の基台の平面図である。
【図7】動作状態の側面図である。
【図8】従来例の斜視図である。
【図9】その平面図である。
【図10】図9のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 基台
2 第1の端子
3 第2の端子
4 開閉接点部
5 熱動手段
6 ケース
6a 開口部
7 絶縁壁
20 電路部
23 絶縁性リブ
26 孔
27 縦溝
Claims (1)
- 基台と、この基台に設けられてある温度で動作する熱動手段と、前記基台に設けられ前記熱動手段の動作で接点開閉する接点開閉部と、前記基台の一端部に設けられて前記接点開閉部の一方に接続された第1の端子と、前記接点開閉部に並設された電路部を介して前記接点開閉部の他方に接続され前記基台の一端部で前記第1の端子に並設された第2の端子と、前記基台の他端部が奥側となるように前記基台を挿入した略箱状のケースとを備え、
前記基台は前記開閉接点部と前記電路部との沿面距離をとるための絶縁性リブを前記開閉接点部と前記電路部との間に立設し、前記絶縁性リブの前記開閉接点部と反対側の側面に接するように前記沿面距離を延長するためのスリット状孔を前記基台に形成し、
前記第1の端子および前記第2の端子を前記ケースの開口部から露出するように前記開口部を封止するための絶縁壁を前記基台に設け、前記絶縁性リブは前記絶縁壁から前記ケースの内方に延出したものであり、前記絶縁壁の側面の前記絶縁性リブに沿いかつ前記スリット状孔の端部に連通する縦溝を有することを特徴とするサーマルプロテクタ。
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JP2001004523A JP3970522B2 (ja) | 2001-01-12 | 2001-01-12 | サーマルプロテクタ |
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