JP3968186B2 - 写真ロールフイルムの製造装置及び製造方法 - Google Patents

写真ロールフイルムの製造装置及び製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくともサイズの異なる2種類の写真ロールフイルムを作製することができる写真ロールフイルムの製造装置及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、写真ロールフイルムには、120タイプと220タイプと呼ばれる種類がある。120タイプの写真ロールフイルムは、スプールと、このスプールに巻き付けられる写真フイルムストリップと、この写真フイルムストリップの裏紙として一緒にスプールに巻き付けられる遮光紙ストリップと、写真フイルムストリップの製品上の先端(製造時には後端)を遮光紙ストリップに固定する接着テープと、スプールに巻き付けられた写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの巻き緩みを防止するために遮光紙ストリップの外周に巻き付けられる開封シールと、撮影後に別のスプールに巻き付けられた写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの巻き緩み防止に使用される封印シールとから構成されている。
【0003】
前記120タイプの写真ロールフイルムに用いられる写真フイルムストリップの長さは、6cm×6cmフォーマットでは12枚、ブローニーサイズの6cm×9cmフォーマットでは8枚、ハーフサイズの6cm×4.5cmフォーマットでは16枚の撮影を行うことができる長さとなっている。
【0004】
また、通常の120タイプの写真ロールフイルムと同じ構成で写真フイルムストリップと遮光紙ストリップとの長さを半分程度とし、ハーフサイズの6cm×4.5cmフォーマットで8枚の撮影を行えるようにしたハーフサイズ版の写真ロールフイルムも存在する。
【0005】
220タイプの写真ロールフイルムは、上記の120タイプとほぼ同様の構成となっているが、裏紙を廃止し、写真フイルムストリップの先端と後端とに遮光紙ストリップと同じ材質で作られたリーダとトレーラとを取り付け、スプールに巻き付けられる写真フイルムストリップを長くして撮影枚数を増やしている。
【0006】
そして、前記遮光紙ストリップ、開封シール、封印シールには、スプールに巻き込まれている写真フイルムストリップについてのフイルム情報が予め印刷されている。
【0007】
このフイルム情報は、写真ロールフイルムが120タイプと220タイプのいずれであるのかと、写真フイルムストリップの長さがフルサイズかあるいはハーフサイズかを示すフイルムサイズと、ISO感度と、写真フイルムストリップがカラーあるいは白黒か、カラーである場合にはネガかリバーサルのいずれであるのかを示すフイルム種と、現像処理方法を示す処理ナンバーとなっている。
【0008】
写真フイルムストリップには、前記フイルム情報と、ロットナンバーや加工順等の製造情報を表すシリアルナンバーとが写真ロールフイルムの製造時にサイドプリントされる。また、開封シールにも写真ロールフイルムの製造時にシリアルナンバーが印字される。
【0009】
また、前記フイルム情報と共に、120タイプと220タイプとの区別をコード化して接着テープに印刷しておき、カメラに写真ロールフイルムを装填して使用する際に、接着テープのバーコードをカメラ側のバーコードリーダで読み取って利用するという提案がなされている。これによれば、従来は、手動操作によって行われていたフイルム感度や撮影枚数のセット、圧板の切換え等の各種設定を自動化することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の製造装置においては、1つのサイズ、例えばフルサイズに関する写真ロールフイルムを製造する構成を採用している。そのため、2つ以上のサイズに関する写真ロールフイルムを製造する場合は、サイズ毎に製造装置を設置しなければならず、製造設備の大型化、設置スペースの拡大化を招き、製造コストの低廉化に限界が生じるおそれがある。
【0011】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、2つ以上のサイズに関する写真ロールフイルムを簡単に切り換えて製造することができ、製造設備の小型化、設置スペースの縮小化並びに製造コストの低廉化を図ることができる写真ロールフイルムの製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る写真ロールフイルムの製造装置は、写真フイルムストリップの供給を行うフイルム供給部と、遮光紙ストリップの供給を行う遮光紙供給部と、前記写真フイルムストリップと前記遮光紙ストリップをスプールに巻き込む巻込み部と、前記写真フイルムストリップを前記巻込み部に搬送する搬送系とを具備し、前記フイルム供給部が、フイルムロールから送り出された長尺写真フイルムをフイルム情報に含まれるフイルムサイズに適合した長さに切断するフイルム切断手段を有し、フイルム供給部と前記写真フイルムストリップの搬送系との間に、前記フイルムサイズに応じて前記写真フイルムストリップの搬送動作を変更する搬送動作変更手段を有し、前記写真フイルムストリップの搬送系と遮光紙ストリップの搬送系に、前記フイルムサイズに応じて搬送タイミングを変更するタイミング変更手段を有して構成する。
【0013】
これにより、まず、フイルム切断手段において、フイルムロールから送り出された長尺写真フイルムがフイルム情報に含まれるフイルムサイズに適合した長さに切断される。
【0014】
次いで、フイルム供給部と写真フイルムストリップの搬送系との間に設置された搬送動作変更手段によって、前記フイルムサイズに応じて前記写真フイルムストリップの搬送動作が変更される。
【0015】
そして、タイミング変更手段によって、巻込み部への写真フイルムストリップの搬送タイミングと遮光紙ストリップの搬送タイミングが、フイルムサイズに応じて変更される。
【0016】
つまり、本発明においては、フイルム情報に含まれるフイルムサイズに適合した写真フイルムストリップに切断され、該写真フイルムストリップの搬送動作もフイルムサイズに応じて変更され、更に、巻込み部への写真フイルムストリップの搬送タイミングと遮光紙ストリップの搬送タイミングが、フイルムサイズに応じて変更されることになる。
【0017】
従って、本発明においては、2つ以上のサイズに関する写真ロールフイルムを簡単に切り換えて製造することができ、製造設備の小型化、設置スペースの縮小化並びに製造コストの低廉化を図ることができる。
【0018】
そして、前記フイルム切断手段において、開始信号生成手段からの前記フイルムサイズに応じた開始信号に基づいて長尺写真フイルムを切断することにより、今回のフイルムサイズに適合した長さの写真フイルムストリップにするようにしてもよい。
【0019】
この場合、前記開始信号生成手段は、前記フイルムサイズに応じた複数の原点信号を生成する原点信号生成手段と、前記原点信号生成手段からの複数の原点信号のうち、今回のフイルムサイズに応じた原点信号を選択して開始信号として出力するセレクタ部とを有して構成することができる。
【0020】
また、原点信号生成手段は、前記フイルムロールからの長尺写真フイルムをエアーの吸引によって密着させながら搬送するサクションドラムの駆動モータを駆動源とし、前記駆動モータの駆動力を前記フイルム情報に含まれるフイルムサイズの種類に応じた数の円板に伝達し、それぞれ対応する前記フイルムサイズの長さ分だけ長尺写真フイルムが搬送されたときに、それぞれ対応する円板を1回転させる動力伝達機構と、各円板に取り付けられ、それぞれ対応する円板が1回転したときに検出信号を出力するセンサとを有して構成することができる。
【0021】
一方、前記搬送動作変更手段は、前記フイルムサイズに拘わらず、前記写真フイルムストリップに対する低速搬送が該写真フイルムストリップの切断の際にだけ行われるように、前記写真フイルムストリップの搬送動作を変更するようにしてもよい。
【0022】
これにより、写真フイルムストリップの切断のための写真フイルムストリップの停止時にベルトとの線速差が小さくなり、フイルムの品質を損なうことなく搬送できる。また、写真フイルムストリップを巻込み部に送り込む速さを写真フイルムストリップの長さに拘わらずほぼ一定にすることが可能となり、サイズの異なる写真フイルムストリップの製造を効率よく行うことができる。
【0023】
この場合、前記搬送動作変更手段は、少なくとも2つのコンベア装置を有して構成することができ、そのうち、上流側のコンベア装置の長さを、最も短い写真フイルムストリップの長さとほぼ同じに設定し、前記搬送動作変更手段を構成するコンベア装置の合計長さを、最も長い写真フイルムストリップの長さとほぼ同じに設定するようにしてもよい。
【0024】
各コンベア装置としては、前記写真フイルムストリップを上部コンベアと下部コンベアとでニップしながら搬送するタイプである場合、下流側のコンベア装置における上部コンベアの上流側ローラを、上流側のコンベア装置における下部コンベアの下流側ローラの上部に位置決めすることが好ましい。
【0025】
また、前記タイミング変更手段としては、写真フイルムストリップの搬送系に設置され、前記フイルムサイズに拘わらず写真フイルムストリップの先端を検出して一旦停止を促す信号を出力する第1のセンサと、前記写真フイルムストリップの搬送系に設置され、最も短い写真フイルムストリップの先端を検出して一旦停止を促す信号を出力する第2のセンサと、巻込み部への遮光紙ストリップの搬送系に設置され、前記遮光紙ストリップを一旦停止させて規定の長さに切断するカッタと、前記遮光紙ストリップの搬送系に設置され、最も短い写真フイルムストリップに対応した遮光紙ストリップの先端傾斜部を検出して一旦停止を促す信号を出力するセンサとを有して構成することができる。
【0026】
なお、巻込み部を構成する複数のステーションのうち、写真フイルムストリップと遮光紙ストリップをスプールに巻き込むステーションの前段のステーションにスプールの外観を検査する外観検査手段を設置することが好ましい。
【0027】
また、前記構成において、スプールに巻き込まれた遮光紙ストリップの外周に開封シールを巻き付けるシール巻付け部に、前記フイルムサイズに応じて交換可能とされた熱圧着のためのヒータブロックを設置することが好ましい。
【0028】
次に、本発明は、フイルム供給部から送り出された写真フイルムストリップと遮光紙供給部から送り出された遮光紙ストリップを重ね合わせながらスプールに巻き付けて写真ロールフイルムを作製する写真ロールフイルムの製造方法において、フイルムロールから送り出された長尺写真フイルムをフイルム情報に含まれるフイルムサイズに適合した長さに切断する切断処理と、切断後の写真フイルムストリップの搬送動作を前記フイルムサイズに応じて変更する搬送動作変更処理と、写真フイルムストリップの搬送タイミングと遮光紙ストリップの搬送タイミングをフイルムサイズに応じて変更する搬送タイミング変更処理とを有することを特徴とする。
【0029】
前記切断処理としては、前記フイルムサイズに応じた開始信号に基づいて長尺写真フイルムを切断して、今回のフイルムサイズに適合した長さの写真フイルムストリップにすることを含む。
【0030】
この場合、前記開始信号は、前記フイルムサイズに応じた複数の原点信号のうち、今回のフイルムサイズに応じた原点信号に基づくものでもよい。
【0031】
一例としては、前記フイルムロールからの長尺写真フイルムをエアーの吸引によって密着させながら搬送するサクションドラムの駆動モータの駆動力を、前記フイルム情報に含まれるフイルムサイズの種類に応じた数の円板に伝達し、それぞれ対応するフイルムサイズの長さ分だけ長尺写真フイルムが搬送されたときに、それぞれ対応する円板を1回転させ、これら円板がそれぞれ1回転したときに前記開始信号として出力させるようにしてもよい。
【0032】
前記搬送動作変更処理は、前記フイルムサイズに拘わらず、前記写真フイルムストリップに対する低速搬送が該写真フイルムストリップの切断の際にだけ行われるように、前記写真フイルムストリップの搬送動作を変更するようにしてもよい。
【0033】
また、搬送タイミング変更処理としては、前記フイルムサイズに拘わらず写真フイルムストリップの先端を検出して一旦停止を促し、最も短い写真フイルムストリップの先端を検出して一旦停止を促す写真フイルムストリップ搬送停止処理と、遮光紙ストリップを一旦停止させて規定の長さに切断し、最も短い写真フイルムストリップに対応した遮光紙ストリップの先端傾斜部を検出して一旦停止を促す遮光紙停止処理とを含むようにしてもよい。
【0034】
なお、写真フイルムストリップと遮光紙ストリップをスプールに巻き込む処理を行う前にスプールの外観を検査することが好ましい。
【0035】
また、スプールに巻き込まれた遮光紙ストリップの外周に開封シールを巻き付けるシール巻付け処理として、前記フイルムサイズに応じて交換可能とされた熱圧着のためのヒータブロックを使用することが好ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る写真ロールフイルムの製造装置及び製造方法の実施の形態例(以下、単に実施の形態に係る製造装置と記す)を図1〜図16を参照しながら説明する。
【0037】
この実施の形態に係る製造装置は、例えば120タイプの写真ロールフイルム10(図1参照)におけるフルサイズとハーフサイズを製造する場合に対応した構成を有する。
【0038】
120タイプの写真ロールフイルム10は、図1に示すように、フルサイズ及びハーフサイズとも円柱形状の軸部12の両端に円板形状のフランジ14が設けられたスプール16と、このスプール16の軸部12に巻き付けられる帯状の写真フイルムである写真フイルムストリップ18(図2参照)と、この写真フイルムストリップ18の背面全体に裏紙として配置される遮光紙ストリップ20とから構成されている。
【0039】
スプール16は、フランジ14の端面にカメラのキー軸に係合されるチャッキング溝22が形成されている。また、図3に示すように、軸部12には細長いスリット24が軸方向に沿って形成されており、該スリット24の一方の内壁面24aには、略T字型の係止爪26が一体に形成されており、他方の内壁面24bには係止爪26を中心として一対の押さえリブ28が一体に形成されている。
【0040】
図3に示すように、遮光紙ストリップ20は帯形状をしており、両端に、製造時にスプール16に係止される後端部20bと、カメラへの装填時にカメラのスプール16に係止される先端部20aとが形成されている。
【0041】
これら後端部20b及び先端部20aは、スプール16のスリット24に挿入しやすいように、斜めにカットされてから幅狭にされている。先端部20aには、円形の係止孔30が形成されている。
【0042】
そして、図4に示すように、遮光紙ストリップ20の先端部20aがスプール16のスリット24内に挿入されると、係止孔30に係止爪26が係合し、押さえリブ28は係止孔30と係止爪26とが外れる方向に遮光紙ストリップ20が移動しないように遮光紙ストリップ20を押さえている。
【0043】
写真フイルムストリップ18は、遮光紙ストリップ20の先端から規定の距離をおいて、先端のみが接着テープ32によって遮光紙ストリップ20の裏面側に固定されている。この接着テープ32には、写真フイルムストリップ18のサイズ、感度、フイルム種を表すバーコード34が印刷されている。このバーコード34は、例えばカメラ等に組み込まれたバーコードリーダで読み取られ、カメラでの各種設定の切り換えや制御に用いられる。
【0044】
また、遮光紙ストリップ20の表面の先端側には、未使用時に遮光紙ストリップ20の外側に巻かれて遮光紙ストリップ20が巻き緩むのを防止する開封シール36が貼着され、後端側には撮影終了後に遮光紙ストリップ20の外側に巻かれて遮光紙ストリップ20が巻き緩むのを防止する封印シール38が貼着されている。これら開封シール36及び封印シール38は、図3中、斜線で示す部分のみが遮光紙ストリップ20に貼着されている。
【0045】
開封シール36は、斜線で示す部分が遮光紙ストリップ20の先端部20a側の表面に貼着されてから、スプール16の軸部12に巻き付けられた遮光紙ストリップ20の外周に巻き付けられる。この開封シール36には、図5に示すように、フイルム情報を示す製品名40が予め印刷されている。また、製品名40の近傍には、写真フイルムストリップ18にサイドプリントされたのと同じシリアルナンバー42が印刷される。
【0046】
封印シール38は、製造時には、斜線で示す一端のみが遮光紙ストリップ20の後端部20b側の表面に貼付され、遮光紙ストリップ20と一緒にスプール16に巻き付けられる。そして、写真フイルムストリップ18と遮光紙ストリップ20とがカメラ側のスプール16に巻き付けられた際に外部に露呈されて、写真フイルムストリップ18と遮光紙ストリップ20との巻き緩み防止に使用される。この封印シール38には、図6に示すように、フイルム情報を示す製品名44と、処理ナンバー46とが予め印刷されている。
【0047】
また、図5及び図6に示すように、遮光紙ストリップ20の先端部20aと後端部20bには、それぞれ写真ロールフイルム10の仕様を示すフイルム情報50、52、54及び56が予め印刷されている。
【0048】
フイルム情報50は、写真ロールフイルム10のタイプとフイルム種とを示すもので、例えば「CH120」は、120タイプで、内部に巻き込んでいる写真フイルムストリップ18がカラーネガであることを表す。
【0049】
フイルム情報52は、写真ロールフイルム10のサイズを示すもので、例えば「6×6cm12EXP」は、巻き込んでいる写真フイルムストリップ18が6cm×6cmフォーマットの撮影を12コマ行えること、即ち、この写真フイルムストリップ18がフルサイズのものであることを表している。
【0050】
フイルム情報54は、写真フイルムストリップ18の感度を示すもので、例えば「ISO400/21°」は、ISO感度が400であることを表している。フイルム情報56は、巻き込んでいる写真フイルムストリップ18の処理方法を示す処理番号となっている。
【0051】
そして、本実施の形態に係る製造装置100は、図7に示すように、写真フイルムストリップ18の供給を行うフイルム供給部102と、遮光紙ストリップ20の供給を行う遮光紙供給部104と、前記写真フイルムストリップ18と前記遮光紙ストリップ20をスプール16に巻き込む巻込み部106と、前記写真フイルムストリップ18を前記巻込み部106に搬送する搬送ライン108を有して構成されている。各供給部102、104及び巻込み部106には、搬送路に沿って写真フイルムストリップ18、遮光紙ストリップ20及びスプール16に対して加工や各種作業を行うための各種装置が配置されている。
【0052】
フイルム供給部102は、図8に示すように、それぞれ長尺写真フイルム110が駆動モータ112(図9参照)の回転軸114にロール状に巻かれた2つのフイルムロール(第1及び第2のフイルムロール116A及び116B)が配置されている。これらの第1及び第2のフイルムロール116A及び116Bは、それぞれ幅広のフイルムベースをロール状にした原反ロールに所定の乳剤を塗布して製造されたマスターロールを、写真フイルムストリップ18の幅に裁断してロール状に巻いたものである。
【0053】
第1及び第2のフイルムロール116A及び116Bの各近傍には、各フイルムロール116A及び116Bから送り出された長尺写真フイルム110がそれぞれ掛けられるダンサーローラ部118が配置されている。
【0054】
ダンサーローラ部118は、例えばプラスチックや金属にて構成され、かつ、鉛直方向にスリット120が形成された案内部122と、図10に示すように、該案内部122の内部において、その上部及び下部に設けられたローラ124及び126と、これらローラ124及び126間に張設されたベルト128と、該ベルト128のうち、スリット120に近接する部分に設けられ、かつ、案内部122の外側において前記スリット120に沿って上下方向に移動自在とされたダンサーローラ130と、前記案内部122の外側において、ダンサーローラ130を通じて搬送された写真フイルムストリップ18を後述する切換え装置142に導くローラ131と、前記ベルト128のうち、ダンサーローラ130が設けられた部分と反対側の部分に設けられたおもり132とを有して構成されている。おもり132は、ダンサーローラ130の自重による急激な落下と、長尺写真フイルム110の搬送に伴う急激な上昇を防ぐために設けられている。
【0055】
また、前記ローラ131にはその回転数に応じたパルスを有する電気信号Scに変換するロータリーエンコーダ140が接続されている。
【0056】
図9に示すように、前記フイルムロール116A及び116Bが巻かれている回転軸114には、該回転軸114の回転数に応じたパルス数を有する電気信号Saに変換して出力するロータリーエンコーダ134が設けられている。また、図10に示すように、ダンサーローラ部118における案内部122内に設置された上部のローラ124には、その回転数に応じて電圧レベルが変化する電気信号Sbに変換して出力するポテンショメータ136が接続されている。
【0057】
また、図9に示すように、各フイルムロール116A及び116Bと各ダンサーローラ部118との間には、それぞれフイルムロール116A及び116Bから送り出された長尺写真フイルム110をダンサーローラ130に掛けるためのローラ138が設置されている。
【0058】
図8に示すように、各ダンサーローラ部118の上方には、第1及び第2のフイルムロール116A及び116Bのうち、いずれかのフイルムロール116A又は116Bを選択的に切り換える切換え装置142が設置され、該切換え装置142の上方には、パスローラ144と、該パスローラ144を介して搬送された長尺写真フイルム110をエアーの吸引によって密着させながら搬送するサクションドラム146と、該サクションドラム146から搬送された長尺写真フイルム110を下流側に配置されたフイルムカッタ148に向けて搬送する搬送ベルト150が設置されている。
【0059】
サクションドラム146は、駆動モータ160(図11参照)によって回転されると共に、周面に多数のエアー吸引孔が設けられており、長尺写真フイルム110をエアーの吸引によって密着させながらスリップを生じさせないようにして搬送する。
【0060】
そして、前記ダンサーローラ部118におけるダンサーローラ130は、自然状態では、自重によって常時スリット120の下部に位置しているが、長尺写真フイルム110が掛けられて該長尺写真フイルム110の搬送動作に伴う上方への付勢によってスリット120の上部に移動する。
【0061】
長尺写真フイルム110に対する切断に伴って長尺写真フイルム110の搬送が一時停止されたときは、前記搬送による付勢力がなくなるため、ダンサーローラ130は、その自重とおもり132によって、前記フイルムロール116A又は116Bによる長尺写真フイルム110の送り出しスピードに合わせて下方にゆっくりと移動する。この場合、ダンサーローラ130にパウダーブレーキやヒステリシスクラッチ等でテンションを与えると一層好ましい。テンションは、常時与えても、任意の時間与えてもよい。
【0062】
従って、ダンサーローラ130のストローク長は、最低でも、前記長尺写真フイルム110の搬送停止時間において、フイルムロール116A又は116Bから送り出されてくる長尺写真フイルム110の長さを吸収できる程度の長さを有する。
【0063】
切換え装置142は、ダンサーローラ部118から搬送された長尺写真フイルム110を上方の搬送路に沿わせるための2つのローラ170及び172が回転自在に取り付けられ、かつ、支軸174を中心に回転自在とされた切換え板176と、該切換え板176を支軸174を中心に両方向に所定角度ほど回転させる往復機構178(エアシリンダ)とを有して構成されている。
【0064】
図8の例では、切換え板176が左方向に所定角度ほど回転されて、右側のフイルムロール116Bから送り出された長尺写真フイルム110が切換え板142に設けられた右側のローラ170を介して上方に搬送されている場合を示す。左側のフイルムロール116Aからの長尺写真フイルム110を搬送する場合は、切換え板142が右方向に所定角度ほど回転されることによって行われる。
【0065】
これら駆動モータ112(図9参照)、ダンサーローラ部118、切換え装置142、サクションドラム146、搬送ベルト150及びフイルムカッタ148は、各種制御回路からなる第1の副制御部180によって制御される。第1の副制御部180は、製造装置100全体を制御する主制御部182によって制御され、また、適宜得たデータを主制御部182に入力する。なお、主制御部182は、写真ロールフイルム10を構成する各部品のフイルム情報及び製造情報を照合する照合手段を兼ねている。
【0066】
ここで、本実施の形態に係る製造装置100の特徴であるフイルムロール116A及び116Bの回転制御について説明する。
【0067】
この回転制御は、図9又は図10に示すように、第1の副制御部180にハードウェアとしてあるいはソフトウェアとして組み込まれた回転制御手段190によって行われる。
【0068】
この回転制御手段190は、図9に示すように、フイルム長検出部192と、回転数計数部194と、巻径計算部196と、回転数補正部198とを有して構成されている。
【0069】
前記フイルム長検出部192は、ローラ131の回転数を検出するロータリーエンコーダ140からの電気信号Scのパルス数に基づいて、送り出された長尺写真フイルム110の長さを演算し、レジスタ200に格納されている所定のフイルム長となった時点で第1のタイミング信号St1を出力する。レジスタ200には、主制御部182から送られてきたフイルム長(フルサイズ又はハーフサイズ)が格納されている。
【0070】
回転数計数部194は、フイルム長検出部192からの第1のタイミング信号St1の入力に基づいて、駆動モータ112の回転軸114に取り付けられたロータリーエンコーダ134からの電気信号Saのパルス数の計数を開始し、次の第1のタイミング信号St1の入力に基づいて、いままで計数した値(計数値Dc)を後段の巻径計算部196に出力すると同時に、計数値Dcを0リセットする。即ち、例えば奇数番目の第1のタイミング信号St1の入力に基づいて前記パルスの計数を開始し、偶数番目の第1のタイミング信号St1の入力に基づいて計数値Dcを出力すると同時に0リセットする。
【0071】
なお、ロータリーエンコーダ134は、回転数に応じたパルス列が発生する符号板で構成してもよいし、駆動モータ112の回転軸114が1回転するたびに1つのパルスが出力されるように構成してもよい。
【0072】
巻径計算部196は、回転数計数部194からの計数値Dcとレジスタ200に格納されているフイルム長に基づいてフイルムロール116A又は116Bの現在の巻径を計算し、その計算値Ddを後段の回転数補正部198に出力する。
【0073】
回転数補正部198は、巻径計算部196にて得られた巻径に適した回転数、即ち、規定フイルム長の写真フイルムを所定時間内に送り出すべき回転数を割り出し、補正回転数Deとして出力する。
【0074】
前記回転数補正部198から出力される補正回転数Deは、駆動モータ112をフィードバック制御するモータ制御回路202に供給される。モータ制御回路202は、供給された補正回転数Deと現在の駆動モータ112の回転数とを比較しながら、所定時間内に駆動モータ112の回転数が当該補正回転数Deとなるようにモータ駆動回路204に必要な駆動電流を供給する。
【0075】
これによって、フイルムロール116A又は116Bの巻径に応じた回転数でフイルムロール116A又は116Bを回転させて長尺写真フイルム110を連続的に送り出すことができ、効率よく長尺写真フイルム110を後段の搬送系に送り出すことができる。
【0076】
また、この回転制御手段190においては、レジスタ200に今回のフイルムの種類に応じたフイルム長が格納され、該フイルム長に基づいて巻径を計算し、その巻径に応じた補正回転数Deを求めるようにしているため、作製される写真フイルムストリップ18の種類に応じた最適な回転数でフイルムロール116A又は116Bから長尺写真フイルム110を送り出すことができる。
【0077】
前記回転制御手段190、特にフイルム長検出部192と回転数計数部194としては、上述のほか、図10に示すような構成も採用することができる。
【0078】
即ち、長尺写真フイルム110は、フイルムカッタ148にて所定長さに切断されるとき、その搬送が一時停止されるが、その停止期間においても、フイルムロール116A又は116Bから長尺写真フイルム110が連続的に送り出されることから、ダンサーローラ部118におけるダンサーローラ130は、その自重によって下方に移動することになる。そのときのダンサーローラ130の移動距離を計測することによって、長尺写真フイルム110の送り出し長さ(フイルム長)を検出することができる。この移動距離は、図10に示すように、ダンサーローラ部118の上部ローラ124に接続されているポテンショメータ136からの電気信号Sbの例えば電圧レベルによって検出することができる。
【0079】
そこで、フイルム長検出部192は、ポテンショメータ136からの電気信号Sbの電圧レベルが長尺写真フイルム110の所定長に相当する電圧レベルに達したときに第2のタイミング信号St2を出力するように構成する。
【0080】
回転数計数部194は、長尺写真フイルム110の搬送停止を示す信号(後述する開始信号Ssを使用することができる)の入力に基づいて、ロータリーエンコーダ134からの電気信号Saのパルス数の計数を開始し、次の第2のタイミング信号St2の入力に基づいて、いままで計数した値(計数値Dc)を後段の巻径計算部196に出力すると同時に、計数値Dcを0リセットするように構成する。
【0081】
図10に示す構成を採用しても、フイルムロール116A又は116Bの巻径に応じた回転数でフイルムロール116A又は116Bを連続的に送り出すことができ、効率よく長尺写真フイルム110を後段の搬送系に送り出すことができる。
【0082】
次に、本実施の形態に係る製造装置100の特徴である原点信号生成処理について説明する。
【0083】
この原点信号生成処理は、フイルム供給部102に設置された原点信号生成手段210(図11参照)によって行われる。この原点信号生成手段210は、図11に示すように、フルサイズのための第1の原点信号Sg1を生成する第1の原点信号生成手段212と、ハーフサイズのための第2の原点信号Sg2を生成する第2の原点信号生成手段214とを有する。
【0084】
第1の原点信号生成手段212は、サクションドラム146を回転駆動する駆動モータ160の回転軸220に固定された第1のプーリ222と、該第1のプーリ222の回転駆動がベルト224によって伝達される第2のプーリ226と、該第2のプーリ226と共に回転する第1の円板228とを有して構成されている。
【0085】
第2の原点信号生成手段214は、サクションドラム146を回転駆動する駆動モータ160の回転軸220に固定された第3のプーリ230と、該第3のプーリ230の回転駆動がベルト232によって伝達される第4のプーリ234と、該第4のプーリ234と共に回転する第2の円板236とを有して構成されている。
【0086】
ここで、第1の原点信号生成手段212に係る第1及び第2のプーリ222及び226並びに第1の円板228の各径は、サクションドラム146で長尺写真フイルム110をフルサイズに相当する長さ+αだけ回転搬送したときに、第1の円板228が1回転するように設定されている。
【0087】
同じく、第2の原点信号生成手段214に係る第3及び第4のプーリ230及び234並びに第2の円板236の各径は、サクションドラム146で長尺写真フイルム110をハーフサイズに相当する長さ+αだけ回転搬送したときに、第2の円板236が1回転するように設定されている。
【0088】
前記第1及び第2の円板228及び236には、各円板228及び236の周縁に設置された光センサ238及び240にて検出可能とされた図示しないユニークなマークが付着、あるいは窓が形成されている。
【0089】
従って、駆動モータ160によってサクションドラム146が一方向に回転駆動されて長尺写真フイルム110をフルサイズに相当する長さ+αだけ搬送したときに第1の円板228が1回転し、前記長尺写真フイルム110をハーフサイズに相当する長さ+αだけ搬送したときに、第2の円板236が1回転し、それぞれ光センサ238及び240を通して検出信号(原点信号)Sg1及びSg2が出力される。各光センサ238及び240からの検出信号Sg1及びSg2は、第1の副制御部180に第1及び第2の原点信号Sg1及びSg2として入力される。
【0090】
一方、図7に示すように、サクションドラム146の近傍には、該サクションドラム146によって吸着された長尺写真フイルム110の乳剤面に対向してプリントヘッド250が設けられている。
【0091】
プリントヘッド250は、長尺写真フイルム110の搬送方向に対して直交する向きにライン状に配列された多素子発光部と、多素子発光部からの光を長尺写真フイルム110のエッジ部分に縮小して結像させる光学系とから構成され、第1の副制御部180に含まれる制御回路と共にサイドプリント手段であるサイドプリント部252を構成している。
【0092】
このサイドプリント部252は、第1の副制御部180からの開始信号Ss(図12参照)の入力に基づいて、同じく第1の副制御部180から入力されたプリントデータDpに従って長尺写真フイルム110にサイドプリントを行う。開始信号Ssは、第1の副制御部180に組み込まれた開始信号生成手段260によって生成される。
【0093】
この開始信号生成手段260は、図12に示すように、レジスタ262に格納されているフイルムサイズ(フルサイズ又はハーフサイズの区別情報)に基づいて選択信号Sdの属性を変更する選択信号生成部264と、入力される第1及び第2の原点信号Sg1及びSg2のうち、選択信号Sdの属性に応じた原点信号Sg1又はSg2を選択し、開始信号Ssとして出力するセレクタ部266とを有して構成されている。
【0094】
即ち、この開始信号生成手段260は、入力される第1及び第2の原点信号Sg1及びSg2のうち、今回のフイルムサイズに対応する原点信号Sg1又はSg2を選択して開始信号Ssとして出力する。
【0095】
サイドプリント部252に入力されるプリントデータDpは、例えばオペレータ等によって主制御部182に入力されるフイルム情報と製造情報である製造名とシリアルナンバーとが第1の副制御部180に送出され、該第1の副制御部180によってプリントデータDpに変換されてサイドプリント部252に入力される。
【0096】
また、前記サクションドラム146の下流側には、第2の副制御部310によって制御される搬送ベルト150及びフイルムカッタ148が設置されている。
【0097】
サクションドラム146の下流側に配置された搬送ベルト150は、長尺写真フイルム110を下流側に配置されたフイルムカッタ148に向けて搬送する。このフイルムカッタ148は、可動刃と固定刃からなり、第1の副制御部180から第2の副制御部310に開始信号Ssが入力された時点で、切断が開始され、第2の副制御部310によって制御されながら長尺写真フイルム110を今回のフイルムサイズ(フルサイズ又はハーフサイズ)に応じた長さの写真フイルムストリップ18に切断する。
【0098】
図11の例では、フイルムカッタ148の切断タイミングを開始信号Ssの第2の副制御部310への入力に基づいて電気的に行うようにしたが、その他、機構的に行うようにしてもよい。この場合、図13に示すように、サクションドラム146の駆動モータの回転軸220に入力出力比が1/1の第1の減速機270を設置し、この第1の減速機270に入力出力比が1/1の第2の減速機272を例えばベルト駆動系274を介して連結する。更に、この第2の減速機272の回転軸276に第2の円板236と入力出力比が2/1の第3の減速機278を連結し、該第3の減速機278の回転軸280に第1の円板228を固定する。
【0099】
第1及び第2の円板228及び236には、各円板228及び236の周縁に設置された光センサ238及び240にて検出可能とされた図示しないユニークなマークが付着、あるいは窓が形成されている。
【0100】
これにより、サクションドラム146が1回転する毎に第2の円板236が1回転し、サクションドラム146が2回転する毎に第1の円板228が1回転することになる。従って、サクションドラム146が1回転する毎に(ハーフサイズの写真フイルムストリップ18の長さ+α)の長さに対応する長尺写真フイルム110が送り出されるようになっていれば、第1の円板228に対応する光センサ238からは、フルサイズに対応した第1の原点信号Sg1が出力され、第2の円板236に対応する光センサ240からは、ハーフサイズに対応した第2の原点信号Sg2が出力されることになる。
【0101】
前記駆動モータ160の回転軸220に取り付けられた第1の減速機270には、また、この第1の減速機270に入力出力比が1/1の第4の減速機282が例えばベルト駆動系284を介して連結され、この第4の減速機282に入力出力比が2/1の第5の減速機286が例えばベルト駆動系288を介して連結されている。
【0102】
第4及び第5の減速機282及び286の各回転軸には、それぞれローラギア290及び292が設けられ、これらローラギア290及び292には、フイルムカッタ148を有するユニット294(フイルムカッタユニット)から延在する往復用のアーム296及び298が1ポジションクラッチ300及び302を介して選択的に連結されるようになっている。
【0103】
つまり、長尺写真フイルム110をフルサイズの写真フイルムストリップ18に切断する場合は、第5の減速機286に連結されたローラギア292と、フイルムカッタユニット294から延在するアーム298とがクラッチ302を介して連結される。これにより、サクションドラム146が2回転する毎にフイルムカッタ148が1往復し、長尺写真フイルム110は、フルサイズの写真フイルムストリップ18として切断されることになる。
【0104】
長尺写真フイルム110をハーフサイズの写真フイルムストリップ18に切断する場合は、第4の減速機282に連結されたローラギア290と、フイルムカッタユニット294から延在するアーム296とがクラッチ300を介して連結される。これにより、サクションドラム146が1回転する毎にフイルムカッタ148が1往復し、長尺写真フイルム110は、ハーフサイズの写真フイルムストリップ18として切断されることになる。
【0105】
このように、サクションドラム146、原点信号生成手段210、第1の副制御部180内の開始信号生成手段260、搬送ベルト150及びフイルムカッタ148は、フイルムロール116A又は116Bから送り出された長尺写真フイルム110をフイルム情報に含まれるフイルムサイズ(フルサイズ又はハーフサイズ)に適合した長さに切断するフイルム切断手段として機能することになる。
【0106】
図7に示すように、フイルムカッタ148の搬送方向の下流側には、第2の副制御部310にて制御され、切断後の写真フイルムストリップ18を後段の搬送ライン108に搬送するコンベア装置312が設置されている。後段の搬送ライン108は、写真フイルムストリップ18を一方向に搬送する本線314と該本線314から枝分かれして、遮光紙ストリップ20の供給やスプール16の供給等を行う複数の支線316から構成されている。本線314は複数組の搬送ベルトから構成され、各支線316は、後述するテープ貼付部332までの搬送路が搬送ベルトで構成されている。
【0107】
写真フイルムストリップ18の本線314から支線316への振り分けは、本線314上に設置されたセレクタ部318を介して行われる。セレクタ部318は、順次送られてくる写真フイルムストリップ18を第2の副制御部310の制御に従って本線314と支線316とに順番に振り分ける。
【0108】
一方、コンベア装置312は、図14Aに示すように、2つのコンベア(上流側コンベア320と下流側コンベア322)を有して構成されている。これらのコンベア320及び322の長さは、上流側コンベア320の長さが(ハーフサイズの写真フイルムストリップ18の長さ+α)の長さを有し、これら上流側コンベア320と下流側コンベア322の合計の長さが(フルサイズの写真フイルムストリップ18の長さ+α)と同じ長さにされている。
【0109】
そして、第2の副制御部310は、今回、搬送する写真フイルムストリップ18がフルサイズであれば、これらコンベア320及び322を同期させて駆動し、一体化されたコンベアとして回転駆動させる。
【0110】
具体的には、コンベア320及び322が共に高速動作している間に、搬送ベルト150とコンベア装置312によって長尺写真フイルム110が一定の長さ(この場合、フルサイズに相当する長さ)だけ搬送されたとき、即ち、第1の副制御部180から第2の副制御部310に開始信号Ssが入力された時点で、該第2の副制御部310の制御によって搬送ベルト150とコンベア装置312による長尺写真フイルム110の搬送動作が低速となり、次いで、フイルムカッタ148によって長尺写真フイルム110の所要箇所が切断されて、フルサイズの写真フイルムストリップ18とされる。
【0111】
このとき、写真フイルムストリップ18は上流側コンベア320から下流側コンベア322にわたって存在することになる。
【0112】
長尺写真フイルム110の切断が終了した時点で、第2の副制御部310は、コンベア装置312の各コンベア320及び322を同期駆動してフルサイズの写真フイルムストリップ18を高速搬送する。この搬送によって、次の長尺写真フイルム110が搬送ベルト150を介してこのコンベア装置312に搬送される。
【0113】
つまり、コンベア装置312の各コンベア320及び322は、長尺写真フイルム110を切断する際は共に低速搬送し、長尺写真フイルム110に対する切断が終了してフルサイズの写真フイルムストリップ18とした時点で、該写真フイルムストリップ18を高速搬送するように制御される。
【0114】
また、第2の副制御部310は、今回、搬送する写真フイルムストリップ18がハーフサイズであれば、下流側コンベア322に対して、常時、写真フイルムストリップ18の高速搬送制御を行い、上流側コンベア320に対して、写真フイルムストリップ18の低速搬送制御と高速搬送制御とを行う。
【0115】
具体的には、コンベア320及び322が共に高速動作している間に、搬送ベルト150と上流側コンベア320によって長尺写真フイルム110が一定の長さ(この場合、ハーフサイズに相当する長さ)だけ高速搬送されたとき、即ち、第1の副制御部180から第2の副制御部310に開始信号Ssが入力された時点で、該第2の副制御部310の制御によって搬送ベルト150は停止し、上流側コンベア320による長尺写真フイルム110の搬送動作は低速となり、次いで、フイルムカッタ148によって長尺写真フイルム110の所要箇所が切断されて、ハーフサイズの写真フイルムストリップ18とされる。この切断中に、下流側コンベア322にあったハーフサイズの写真フイルムストリップ18が後段の搬送ライン108に高速搬送される。
【0116】
前記切断が終了すると、再び上流側コンベア320と下流側コンベア322が高速搬送駆動され、これによって、今回切断された写真フイルムストリップ18が下流側コンベア322に高速搬送され、同時に搬送ベルト150を介して次の長尺写真フイルム110が上流側コンベア320に高速搬送される。上述の一連の動作が繰り返されることで、ハーフサイズの写真フイルムストリップ18が順次後段の搬送ライン108に搬送されることになる。
【0117】
ここで、コンベア装置312の構成例として、例えば図14Bに示すように、搬送路長がフルサイズの写真フイルムストリップ18の長さとほぼ同じ長さを有する1つのコンベア324で構成した場合(比較例)、フルサイズの写真フイルムストリップ18を搬送する上では問題ないが、ハーフサイズの写真フイルムストリップ18を搬送する場合、以下に示すような問題が生ずる。
【0118】
即ち、ハーフサイズの写真フイルムストリップ18は、フルサイズの半分の長さを有するため、長尺写真フイルム110を切断している間に、前回切断した写真フイルムストリップ18がコンベア324の下流部分に存在することになる。従って、コンベア324による搬送を停止して切断を行う場合は、前回切断の写真フイルムストリップ18の搬送も停止され、その分、単位時間当たりの処理数(スループット)が低下することになり、製造効率の向上を図ることができない。
【0119】
これに対して、本実施の形態に係る製造装置100では、コンベア装置312を上流側コンベア320と下流側コンベア322とに2分割して、各コンベア320及び322を個別に制御するようにしたので、長尺写真フイルム110を切断している間に、前回切断の写真フイルムストリップ18を高速に後段の搬送ライン108に搬送することができ、その分、スループットの向上並びに製造効率の向上を図ることができる。
【0120】
特に、この実施の形態においては、上流側コンベア320の下流側ローラ320aが下流側コンベア322の上流側ローラ322aの上部に位置するように構成している。そのため、上流側コンベア320上に存在していたハーフサイズの写真フイルムストリップ18は、スムーズに下流側コンベア322側に搬送されることになり、写真フイルムストリップ18の高速搬送を容易に実現させることができる。
【0121】
このように、前記コンベア装置312は、フイルムサイズに応じて写真フイルムストリップ18の搬送動作を変更する搬送動作変更手段として機能することになる。
【0122】
そして、この実施の形態に係る製造装置100において、各支線316には、第3の副制御部330によって制御されるテープ貼付部332が設置されている。
【0123】
このテープ貼付部332は、写真フイルムストリップ18の搬送方向の後端(製品形態では先端)に接着テープ32(図2参照)を貼り付ける。第3の副制御部330は、各種制御回路からなり、製造装置100全体を制御する主制御部182によって制御され、また、適宜得たデータを主制御部182に入力する。
【0124】
この支線316におけるテープ貼付部332の後段には、前記第3の副制御部330で制御される3つの搬送ローラ対340a、340b及び340cが設置されている。また、第3の搬送ローラ対340cの下流側には、写真フイルムストリップ18の先端を検出する第1の光センサ346が設置され、第2の搬送ローラ対340bの下流側には、写真フイルムストリップ18の先端を検出する第2の光センサ348が設置されている。
【0125】
テープ貼付部332から第1の光センサ346までの距離は、フルサイズの写真フイルムストリップ18の長さとほぼ同じであり、テープ貼付部332から第2の光センサ348までの距離は、ハーフサイズの写真フイルムストリップ18の長さとほぼ同じである。
【0126】
そして、搬送過程にある写真フイルムストリップ18の先端が第1の光センサ346によって検出された時点でその搬送が停止され、このとき、フルサイズの写真フイルムストリップ18の後端がテープ貼付部332に位置するようになっている。
【0127】
また、搬送過程にある写真フイルムストリップ18の先端が第2の光センサ348によって検出された時点でその搬送が停止され、このとき、ハーフサイズの写真フイルムストリップ18の後端がテープ貼付部332に位置するようになっている。
【0128】
第1の光センサ346は、常時イネーブル状態とされているが、第2の光センサ348は、ハーフサイズの写真フイルムストリップ18が搬送されるときのみイネーブル状態とされる。
【0129】
一方、テープ貼付部332は、ロール状に巻かれた離型紙ロール350から接着テープ32が貼り付けられた離型紙352を引き出し、この離型紙352から接着テープ32を剥がして写真フイルムストリップ18の後端に接着する。
【0130】
このテープ貼付部332に供給される接着テープ32には、予めフイルム情報を表すバーコード34が印刷されているが、テープ貼付部332にバーコード印刷用のプリンタを設け、写真ロールフイルム10の製造中に接着テープ32にバーコード34を印刷することもできる。
【0131】
また、離型紙ロール350の近傍で引き出された接着テープ32に対面する位置には、接着テープ32のバーコード34を読み取るバーコードリーダ354が配置されている。このバーコードリーダ354は、読み取ったバーコード34の内容を第3の副制御部330に出力する。該第3の副制御部330は、バーコード34の内容をフイルム情報に変換して主制御部182に出力する。
【0132】
前記3組の搬送ローラ対340a〜340cは、それぞれ対応する第1〜第3の移動駆動機構356a〜356cにより、搬送路に対して接近する方向及び離反する方向に移動可能とされている。これら3つの移動駆動機構356a〜356cは、同じく第3の副制御部330によって制御される。
【0133】
そして、フルサイズの写真フイルムストリップ18を搬送する場合は、まず、第2及び第3の移動駆動機構356b及び356cによって第2及び第3の搬送ローラ対340b及び340cが搬送路から離反する方向に移動され、写真フイルムストリップ18は、第1の搬送ローラ対340aによって搬送される。
【0134】
テープ貼付部332に写真フイルムストリップ18の後端が位置した時点で、第1の光センサ346からの検出信号の出力によって、一旦、写真フイルムストリップ18の搬送が停止され、テープ貼付部332を通じて接着テープ32が貼り付けられる。その後、第1の移動駆動機構356aによって第1の搬送ローラ対340aが搬送路から離反する方向に移動されると同時に、第3の移動駆動機構356cによって第3の搬送ローラ対340cが搬送路に接近する方向に移動され、写真フイルムストリップ18は、第3の搬送ローラ対340cによって搬送される。
【0135】
次に、ハーフサイズの写真フイルムストリップ18を搬送する場合は、まず、第2及び第3の移動駆動機構356b及び356cによって第2及び第3の搬送ローラ対340b及び340cが搬送路から離反する方向に移動され、写真フイルムストリップ18は、第1の搬送ローラ対340aによって搬送される。
【0136】
そして、テープ貼付部332に写真フイルムストリップ18の後端が位置した時点で、第2の光センサ348からの検出信号の出力によって、一旦、写真フイルムストリップ18の搬送が停止され、テープ貼付部332を通じて接着テープ32が貼り付けられる。
【0137】
その後、第1の移動駆動機構356aによって第1の搬送ローラ対340aが搬送路から離反する方向に移動されると同時に、第2の移動駆動機構356bによって第2の搬送ローラ対340bが搬送路に接近する方向に移動され、写真フイルムストリップ18は、第2の搬送ローラ対340bによって搬送される。
【0138】
次いで、第1の光センサ346からの検出信号の出力により、再び写真フイルムストリップ18の搬送が停止され、第2の移動駆動機構356bによって第2の搬送ローラ対340bが搬送路から離反する方向に移動されると同時に、第3の移動駆動機構356cによって第3の搬送ローラ対340cが搬送路に接近する方向に移動される。所定時間経過後に、写真フイルムストリップ18は、第3の搬送ローラ対340cによって後段に搬送される。
【0139】
このように、テープ貼付部332の後段の搬送系に3つの搬送ローラ対340a〜340cを設置して、これら3つの搬送ローラ対340a〜340cを写真フイルムストリップ18の搬送状態に応じて適宜切り換え、更に第2の搬送ローラ対340bの下流側にハーフサイズの写真フイルムストリップ18を検出する第2の光センサ348を設置するようにしたので、フルサイズの写真フイルムストリップ18のほか、ハーフサイズの写真フイルムストリップ18に対しても接着テープ32の貼付並びに後段への搬送を容易に行うことができる。
【0140】
つまり、第1〜第3の搬送ローラ対340a〜340c並びに第1及び第2の光センサ346及び348は、巻込み部106への写真フイルムストリップ18の搬送において、写真フイルムストリップ18のフイルムサイズに応じてその搬送タイミングを変更するタイミング変更手段として機能することになる。
【0141】
次に、図15に示すように、遮光紙供給部104には、長尺遮光紙360がロール状に巻かれた遮光紙ロール362が配置されている。この遮光紙ロール362は、予め遮光紙ストリップ20が連続して印刷されており、遮光紙ストリップ20の後端部20bを先頭にして、裏面側が上方を向いている状態で、図15中、左方に搬送される。
【0142】
この搬送路沿いには、搬送ローラ対364及び366、ダンサーローラ368、CCDカメラ370、トリミング部372が配置されている。これらは各種制御回路からなる第4の副制御部374によって制御される。第4の副制御部374は、製造装置100全体を制御する主制御部182によって制御され、また、適宜得たデータを主制御部182に入力する。
【0143】
搬送ローラ対364は、長尺遮光紙360を挟み込んで回転して遮光紙ロール362から長尺遮光紙360を引き出すためのもので、第4の副制御部374に接続されたモータ376によって回転駆動される。ダンサーローラ368は、上下方向に移動自在とされており、図示しないが、自重によって下方に向けて引っ張られている。バネによって下方に引っ張るようにしてもよい。このダンサーローラ368の近傍には、該ダンサーローラ368の下方への移動を検出するセンサ378が設けられており、このセンサ378の検出信号は、第4の副制御部374に入力される。
【0144】
CCDカメラ370は、長尺遮光紙360に予め印刷されているフイルム情報を読み取る手段であり、長尺遮光紙360の表面に対向して配置されている。このCCDカメラ370は、搬送ローラ対366によって搬送される長尺遮光紙360のフイルム情報を撮像し、この撮像データを文字データに変換し、この文字データに該当するフイルム情報を主制御部182に入力する。
【0145】
トリミング部372は、長尺遮光紙360の外形のトリミングを行う手段であり、ダイス部372aとパンチ部372bとから構成されている。長尺遮光紙360は、このトリミング部372で遮光紙ストリップ20の先端部20aと後端部20bとに該当する部分が幅狭にされ、係止孔30が穿孔される。
【0146】
トリミング部372の下流側には、第5の副制御部380に制御されるモータ382によって回転駆動される2つの搬送ローラ対384及び386と、前記第5の副制御部380によって制御されるシール貼付部390とが配置されている。このシール貼付部390は、長尺遮光紙360に印刷された遮光紙ストリップ20の後端部20bの近傍に封印シール38を貼り付ける。
【0147】
第5の副制御部380は、各種制御回路からなり、製造装置100全体を制御する主制御部182によって制御され、また、適宜得たデータを主制御部182に入力する。
【0148】
シール貼付部390は、帯状の封印シール38がロール状に巻かれたロール392から封印シール38を引き出し、該封印シール38を所定の幅に切断した後、長尺遮光紙360の表面に熱溶着する。
【0149】
また、前記ロール392の近傍で引き出された封印シール38に対向する位置には、封印シール38に予め印刷されているフイルム情報を読み取るCCDカメラ396が配置されている。このCCDカメラ396は、封印シール38に印刷されたフイルム情報である製品名と処理ナンバーとを撮像し、この撮像データを第5の副制御部380に入力する。第5の副制御部380は、入力された撮像データを文字データに変換し、この文字データに該当するフイルム情報を主制御部182に入力する。
【0150】
シール貼付部390の下流側には、長尺遮光紙360を遮光紙ストリップ20に切断する遮光紙カッタ398が配置されている。この遮光紙カッタ398は、可動刃と固定刃とからなり、第5の副制御部380によって制御される。
【0151】
遮光紙カッタ398と後述する巻込み部106の第3ステーションST3間の距離は、フルサイズに対応する遮光紙ストリップ20の長さとほぼ同じ長さにされている。
【0152】
シール貼付部390と遮光紙カッタ398の間には、ハーフサイズに対応した遮光紙ストリップ20を作製する場合に、長尺遮光紙360におけるトリミング部分の境界位置を検出する光センサ402が設置され、該光センサ402にて長尺遮光紙360における前記トリミング部分の境界位置が検出されたとき、シール貼付部390に、遮光紙ストリップ20の封印シール38を貼付すべき部分がくるように設定されている。この光センサ402は、ハーフサイズに対応した遮光紙ストリップ20が搬送されるときのみイネーブル状態とされる。
【0153】
そして、フルサイズに対応した遮光紙ストリップ20を作製する場合は、長尺遮光紙360がフルサイズに対応した所定長ほど搬送した時点、即ち、長尺遮光紙360の先端が巻込み部106の第3ステーションST3にかかった時点で、一旦停止され、遮光紙カッタ398による切断が行われると同時に、シール貼付部390において遮光紙ストリップ20に対し封印シール38が貼付される。遮光紙カッタ398による切断が終了した時点で、遮光紙ストリップ20は後段のラインに搬送される。
【0154】
ハーフサイズに対応した遮光紙ストリップ20を作製する場合は、ハーフサイズに対応した遮光紙ストリップ20が搬送ローラ対386によって後段のラインに搬送される。
【0155】
また、光センサ402がイネーブル状態とされ、長尺遮光紙360におけるトリミング部分の境界位置が光センサ402にて検出された時点で、長尺遮光紙360の搬送が一旦停止され、シール貼付部390によって封印シール38が貼付される。その後、再び長尺遮光紙360の搬送が開始され、ハーフサイズに対応する所定長ほど搬送された時点で、一旦停止され、遮光紙カッタ398による切断(トリミング部分の境界位置に対する切断)が行われる。
【0156】
このように、シール貼付部390と遮光紙カッタ398の間にハーフサイズに対応する遮光紙ストリップ(長尺遮光紙におけるトリミング部分の境界)を検出する光センサ402を設置するようにしたので、フルサイズの遮光紙ストリップ20のほか、ハーフサイズの遮光紙ストリップ20に対しても封印シール38の貼付並びに後段への搬送を容易に行うことができる。
【0157】
つまり、前記光センサ402は、巻込み部106への遮光紙ストリップ20の搬送において、写真フイルムストリップ18のフイルムサイズに応じてその搬送タイミングを変更するタイミング変更手段として機能することになる。
【0158】
次に、巻込み部106は、図16に示すように、第6の副制御部410にて制御されるモータ412によって軸414を中心に間欠に回転される円板形状のスプールターレット416と、このスプールターレット416の外周に配置された各装置部とから構成されている。第6の副制御部410は、各種制御回路からなり、製造装置100全体を制御する主制御部182によって制御され、また、適宜得たデータを主制御部182に入力する。
【0159】
スプールターレット416は、軸414に回転自在に取り付けられており、モータ412によって、図16中、時計方向に45°ずつ間欠回転される。このスプールターレット416には、8個のスプールホルダが設けられている。各スプールホルダが停止する位置は、スプール16に対して各種作業が行われる第1ステーションST1〜第8ステーションST8となっている。
【0160】
第1ステーションST1は、別のラインで製造され搬送されてきたスプール16をスプールホルダ418にセットする。
【0161】
第2ステーションST2は、供給されたスプール16の外観(曲がり、欠け)を検査する外観検査部420と、該外観検査部420にて良品と判別されたスプール16のスリット24(図3参照)の向きを所定の位置に位置決めするスプール位置決め部422が設置されている。
【0162】
スプール16の外観検査は、例えば第6ステーションST6で行うようにしてもよいが、写真フイルムストリップ18と遮光紙ストリップ20が巻き付けられる前に検査しておけば、外観不良のスプール16に写真フイルムストリップ18と遮光紙ストリップ20を巻き付けてしまうことを回避することができ、写真フイルムストリップ18と遮光紙ストリップ20の無用の損失を防止することができる。
【0163】
第3ステーションST3は、スプール16に遮光紙ストリップ20と写真フイルムストリップ18とを巻き込む巻込み機構424が設置されている。第2ステーションST2で位置決めされたスプール16のスリット24には、搬送ローラ対386で搬送されてきた長尺遮光紙360の先端(製品形態での後端部)が挿入される。
【0164】
フルサイズの場合においては、長尺遮光紙360の先端がスリット24に挿入されると、この状態で、巻込み機構424は、スプール16を巻込み方向に数回転分回転させ、フルサイズあるいはハーフサイズの遮光紙ストリップ20の後端部20bをスプール16に巻き付ける。
【0165】
遮光紙ストリップ20がスプール16に僅かに巻き付けられると、支線316を通じて搬送されてきた写真フイルムストリップ18が遮光紙ストリップ20の裏面に重ね合わされる。
【0166】
巻込み機構424は、更にスプール16を巻込み方向に回転させ、遮光紙ストリップ20と写真フイルムストリップ18とをスプール16に巻き付ける。また、この際に、写真フイルムストリップ18の後端に接着された接着テープ32を遮光紙ストリップ20の裏面に貼付し、写真フイルムストリップ18を遮光紙ストリップ20に固定する。長尺遮光紙360は遮光紙カッタ398によって切断されて遮光紙ストリップ20となる。
【0167】
第3ステーションST3で写真フイルムストリップ18と遮光紙ストリップ20とが巻き付けられたスプール16は、遮光紙ストリップ20が巻き緩まないように押さえられたままスプールターレット416の回転によって次の第4ステーションST4に搬送される。第4ステーションST4では、折込み部426によって遮光紙ストリップ20の先端部20aが内側に折り込まれる。
【0168】
第5ステーションST5には、遮光紙ストリップ20の外周に開封シール36を巻き付けるシール巻付け部428が配置されている。このシール巻付け部428は、帯状の開封シール36がロール状に巻かれたロール430から開封シール36を引き出し、該開封シール36を所定の幅に切断した後、遮光紙ストリップ20の外周に巻き付ける。
【0169】
このシール巻付け部428は、開封シール36を遮光紙ストリップ20の外周に熱圧着するための2種類のヒートブロック434A及び434Bが具備されている。各ヒートブロック434A及び434Bは、スプール16に巻かれた遮光紙ストリップ20の外径に合わせた半円形の凹部を有する。即ち、フルサイズの遮光紙ストリップ20は、ハーフサイズの遮光紙ストリップ20よりも長いため、その分、スプール16に巻かれた後の外径がハーフサイズよりも大きくなる。従って、本実施の形態では、フルサイズに対応したヒートブロック434Aと、ハーフサイズに対応したヒートブロック434Bを具備し、処理されるフイルムサイズに応じて交換するようにしている。
【0170】
これにより、フイルムサイズに応じて接着テープ32を確実に貼付することができ、写真フイルムストリップ18や遮光紙ストリップ20の巻き緩みを効果的に防止することができる。
【0171】
また、前記ロール430の近傍で、引き出された開封シール36に対向する位置には、インクジェットプリンタのプリントヘッド436が配置されている。このプリントヘッド436は、開封シール36の搬送方向に対して直交する向きにライン状に配されたインクノズルと、これらのインクノズルからインクを吹き出させるインク吹出し機構とから構成され、第6の副制御部410に含まれる制御回路と共に印字部を構成している。なお、インクジェットプリンタの代わりに熱転写プリンタを使用するようにしてもよい。
【0172】
この印字部は、入力されたプリントデータに従って開封シール36にシリアルナンバーを印字する。印字部に入力されるプリントデータは、例えばオペレータ等によって主制御部182に入力された製造情報であるシリアルナンバーが第6の副制御部410に送出され、該第6の副制御部410によってプリントデータに変換されて印字部に入力される。
【0173】
また、プリントヘッド436の近傍には、開封シール36に予め印刷されているフイルム情報を読み取るCCDカメラ438が配置されている。このCCDカメラ438は、開封シール36に印刷されたフイルム情報である製造名を撮像し、この撮像データを第6の副制御部410に出力する。この第6の副制御部410は、入力された撮像データを文字データに変換し、この文字データに該当するフイルム情報を主制御部182に入力する。
【0174】
第6ステーションST6には、写真ロールフイルム10のフイルム情報と製造情報の照合結果を検出する情報検出部440と、該情報検出部440での照合結果が不一致であった場合に、写真ロールフイルム10を装置外に排出する選別機構442とが設けられている。
【0175】
第7ステーションST7には、巻径を計測する巻径計測部444と、良品であると判断された写真ロールフイルム10を次の集積部446に搬送し、不良品であると判断された写真ロールフイルム10を装置外に排出する選別機構448が設けられている。巻径計測部444は、集積部446に搬送する途中にあってもよい。
【0176】
また、第8ステーションST8には、第7ステーションST7の選別機構448で選別できなかった残品(写真ロールフイルム10)を回収するための集積部450が設けられている。
【0177】
次に、本実施の形態に係る製造装置100の動作について図7、図8、図15及び図16を参照しながら説明する。
【0178】
まず、オペレータは、製造する写真ロールフイルム10に使用するフイルムロール116A及び116Bをフイルム供給部102にセットし、離型紙ロール350をテープ貼付部332にセットし、遮光紙ロール362を遮光紙供給部104にセットする。同様に、封印シール38のロール392をシール貼付部390に、スプール16を巻込み部106に、開封シール36のロール430をシール巻付け部428にそれぞれセットする。
【0179】
また、オペレータは、長尺写真フイルム110と開封シール36とにサイドプリント及び印字されるフイルム情報及び製造情報であるフイルム種、製品名及びシリアルナンバーとを入力すると共に、主制御部182に製造スタートの指示を行う。
【0180】
主制御部182は、第1の副制御部180に対して今回作製する写真ロールフイルム10のフイルム種、製品名及びシリアルナンバー等を供給する。第1の副制御部180は、主制御部182の制御によって、切換え装置142が動作され、第1及び第2のフイルムロール116A及び116Bのうち、いずれかのフイルムロール116A又は116Bが選択される。以降の説明では、便宜的にフイルムロール116Bを選択した場合について説明する。
【0181】
そして、第1の副制御部180によって前記選択されたフイルムロール116Bの回転軸114が回転駆動される。この回転軸114の回転によってフイルムロール116Bから長尺写真フイルム110が送り出され、ダンサーローラ部118を介してサクションドラム146及びフイルムカッタ148の方向に搬送される。このとき、第1の副制御部180に組み込まれた回転制御手段190(図9又は図10参照)を通じて、フイルムロール116Bの巻径に応じた回転数でフイルムロール116Bが回転されて長尺写真フイルム110が連続的に送り出されることになる。
【0182】
サクションドラム146に搬送された長尺写真フイルム110は、サクションドラム146のエアー吸引によってサクションドラム146の周面に密着され、スリップしないように搬送される。また、主制御部182に入力されていたフイルム情報と製造情報である製品名とシリアルナンバーは、第1の副制御部180によってプリントデータDpに変換されている。
【0183】
プリントヘッド250は、このプリントデータDpに基づいて、サクションドラム146により搬送される長尺写真フイルム110の端縁に、製品名とシリアルナンバーと、コマ番号等をサイドプリントする。このサイドプリントは、原点信号生成手段210(図11又は図13参照)からの第1及び第2の原点信号Sg1及びSg2に基づく第1の副制御部180からの開始信号Ssの入力に基づいて行われる。
【0184】
サイドプリントが行われた長尺写真フイルム110は、搬送ベルト150によってフイルムカッタ148に向けて搬送される。このフイルムカッタ148は、第1の副制御部180から第2の副制御部310への開始信号Ssの入力に基づいて、あるいは図13に示す各減速機による機構的なタイミングによって、フイルムサイズに応じた長さに長尺写真フイルム110を切断し、撮影可能コマ数に応じた所定の長さの写真フイルムストリップ18(フルサイズ又はハーフサイズ)にする。
【0185】
規定の長さに切断された写真フイルムストリップ18は、コンベア装置312を介してセレクタ部318に搬送される。このときコンベア装置312は、フルサイズの写真フイルムストリップ18を搬送する場合は、その切断の際に、上流側コンベア320と下流側コンベア322とが共に低速搬送動作し、長尺写真フイルム110に対する切断が終了してフルサイズの写真フイルムストリップ18とされた時点で、該写真フイルムストリップ18を上流側コンベア320と下流側コンベア322とで高速搬送するように制御される。
【0186】
また、コンベア装置312は、ハーフサイズの写真フイルムストリップ18を搬送する場合、その切断の際に、上流側コンベア320が低速搬送動作され、下流側コンベア322は前回切断のハーフサイズの写真フイルムストリップ18を高速で後段のラインに搬送する。前記切断処理が終了した時点で上流側コンベア320及び下流側コンベア322が共に高速搬送制御され、今回切断の写真フイルムストリップ18が下流側コンベア322に搬送される。
【0187】
コンベア装置312によって搬送された写真フイルムストリップ18は、次のセレクタ部318によって本線314と支線316とに振り分けられる。支線316に送り込まれた写真フイルムストリップ18はテープ貼付部332に向けて搬送される。
【0188】
テープ貼付部332では、離型紙ロール350から離型紙352を引き出し、該離型紙352から接着テープ32を剥離して写真フイルムストリップ18の搬送方向の後端(製品での先端)に貼付するという処理を行う。
【0189】
また、このテープ貼付部332では、離型紙ロール350から引き出された接着テープ32に印刷されているバーコード34をバーコードリーダ354で読み取る。バーコードリーダ354は、読み取ったバーコード34の内容を第3の副制御部330に出力し、第3の副制御部330は、バーコード34の内容をフイルム情報に変換して主制御部182に入力する。
【0190】
そして、写真フイルムストリップ18がフルサイズの場合は、第1の搬送ローラ対340aによって搬送され、第1の光センサ346によってその上流側先端が検出された時点で搬送が停止され、この時点で写真フイルムストリップ18の搬送方向の後端(製品での先端)に接着テープ32が貼付される。その後、写真フイルムストリップ18は、第3の搬送ローラ対340cによって巻込み部106に向けて搬送される。
【0191】
写真フイルムストリップ18がハーフサイズの場合は、まず、第1の搬送ローラ対340aによって搬送され、第2の光センサ348によってその上流側先端が検出された時点で搬送が停止され、この時点で写真フイルムストリップ18の搬送方向の後端(製品での先端)に接着テープ32が貼付される。その後、第2の搬送ローラ対340bによって搬送され、第1の光センサ346によってその上流側先端が検出された時点で搬送が停止される。その後、写真フイルムストリップ18は、第3の搬送ローラ対340cによって巻込み部106に向けて搬送される。
【0192】
また、前記フイルム供給部102の作動と同時に、遮光紙供給部104も作動されている。第4の副制御部374は、主制御部182の制御によって、その制御下にあるモータ376で搬送ローラ対364及び366を回転駆動する。搬送ローラ対364は、長尺遮光紙360を挟み込んで回転し、長尺遮光紙360を遮光紙ロール362から引き出す。これにより、ダンサーローラ368がばねの付勢によって下方に移動し、ダンサーローラ368がセンサ378によって検出される。
【0193】
センサ378の検出信号は、第4の副制御部374に入力され、第4の副制御部374はこの検出信号に基づいて搬送ローラ対366の回転を停止し、搬送ローラ対366を回転させる。これにより、ダンサーローラ368の移動によって留められた一定長さの長尺遮光紙360は、トリミング部372に向けて搬送される。
【0194】
長尺遮光紙360は、このトリミング部372への搬送途中でCCDカメラ370によってフイルム情報50、52、54、56(図5及び図6参照)が撮像される。CCDカメラ370で撮像された撮像データは第4の副制御部374に入力され、第4の副制御部374は入力された撮像データを文字データに変換し、この文字データに該当するフイルム情報を主制御部182に入力する。
【0195】
トリミング部372では、パンチ部372bが下降してダイス部372aと共に長尺遮光紙360を挟み込み、印刷されている遮光紙ストリップ20の先端部20aと後端部20bとに対応する部分を幅狭にトリミングし、更に係止孔30を穿孔する。
【0196】
トリミング部372でトリミングが行われた長尺遮光紙360は、搬送ローラ対384によってシール貼付部390に搬送される。このシール貼付部390では、ロール392から封印シール38を引き出し、所定の幅に切断して長尺遮光紙360の表面に貼付する。
【0197】
また、このシール貼付部390では、ロール392から引き出された封印シール38に印刷されている製品名と処理ナンバーとをCCDカメラ396で撮像する。CCDカメラ396は、撮像した撮像データを第5の副制御部380に出力し、第5の副制御部380は、入力された撮像データを文字データに変換し、この文字データに該当するフイルム情報を主制御部182に入力する。
【0198】
そして、遮光紙ストリップ20がフルサイズに対応したタイプの場合は、フルサイズに対応した所定長だけ搬送された時点で、遮光紙カッタ398によって切断が行われて遮光紙ストリップ20とされると同時に、遮光紙ストリップ20の表面に封印シール38が貼付される。
【0199】
遮光紙ストリップ20がハーフサイズに対応したタイプの場合は、まず、遮光紙ストリップ20のうち、上流側先端のトリミングされた部分が光センサ402によって検出された時点で搬送が停止され、この時点で長尺遮光紙360の表面に封印シール38が貼付される。その後、再び搬送が開始され、ハーフサイズに対応した所定長だけ搬送された時点で遮光紙カッタ398によって切断が行われる。
【0200】
更に、前記フイルム供給部102、遮光紙供給部104の作動と同時に、巻込み部106も作動されている。第6の副制御部410は、主制御部182の制御下にあるモータ412でスプールターレット416を軸414を中心に、図16中、時計方向に間欠に回転させる。
【0201】
スプールターレット416の回転により、空のスプールホルダが第1ステーションST1に停止すると、巻込み部106から供給されたスプール16がスプールホルダにセットされる。スプールターレット416の回転により、スプール16が保持されたスプールホルダが第2ステーションST2に停止されると、まず、外観検査部420によってスプール16の外観(曲がり、欠け)が検査され、良品と判別されたスプール16のみがスプール位置決め部422によってスリット24の向きが位置決めされる。
【0202】
スリット24の向きが位置決めされたスプール16が第3ステーションST3に搬送されると、この第3ステーションST3においてスプール16への写真フイルムストリップ18と遮光紙ストリップ20の巻込みが行われる。
【0203】
具体的には、フルサイズに対応した遮光紙ストリップ20の場合は、搬送ローラ対386によって搬送された長尺遮光紙360の先端(製品形態での後端部)がスリット24に挿入される。長尺遮光紙360の先端がスリット24に挿入されると、長尺遮光紙360は、遮光紙カッタ398によって切断されてフルサイズに対応した遮光紙ストリップ20となる。この状態で、巻込み機構424は、スプール16を巻込み方向に数回転分だけ回転させ、遮光紙ストリップ20の後端部20bをスプール16に巻き付ける。
【0204】
一方、ハーフサイズに対応した遮光紙ストリップ20の場合は、搬送ローラ対386によって搬送されたハーフサイズに対応した遮光紙ストリップ20の先端部20a(製品形態での後端部20b)がスリット24に挿入される。この状態で、巻込み機構424は、スプール16を巻込み方向に数回転分だけ回転させ、遮光紙ストリップ20の後端部20bをスプール16に巻き付ける。
【0205】
遮光紙ストリップ20がスプール16に僅かに巻き付けられると、支線316から写真フイルムストリップ18が第3の搬送ローラ対340cによって搬送されてきて、遮光紙ストリップ20の裏面に重ね合わされる。
【0206】
この状態で巻込み機構424は更にスプール16を巻込み方向に回転させ、遮光紙ストリップ20と写真フイルムストリップ18とをスプール16に全て巻き付ける。また、この際に写真フイルムストリップ18の後端に接着された接着テープ32を遮光紙ストリップ20の裏面に貼付し、写真フイルムストリップ18を遮光紙ストリップ20に固定する。
【0207】
第3ステーションST3で写真フイルムストリップ18と遮光紙ストリップ20とが巻き付けられたスプール16は、遮光紙ストリップ20が巻き緩まないように押さえられたまま、スプールターレット416の回転によって次の第4ステーションST4に搬送される。この第4ステーションST4では、折込み部426によって遮光紙ストリップ20の先端部20aが内側に折り込まれる。
【0208】
第5ステーションST5では、シール巻付け部428がロール430から開封シール36を引き出し、所定の幅に切断して、遮光紙ストリップ20の外周に巻き付ける。
【0209】
また、ロール430からシール巻付け部428に搬送される途中の開封シール36には、第6の副制御部410から入力されたプリントデータに基づいて、プリントヘッド436によってシリアルナンバーの印字が行われる。このプリントデータは、主制御部182に入力された製造情報であるシリアルナンバーが第6の副制御部410によってプリントデータに変換されたものである。
【0210】
更に、シリアルナンバーの印字と遮光紙ストリップ20への巻き付けとの間では、CCDカメラ438によって開封シール36のフイルム情報である製品名が撮像される。CCDカメラ438で撮像された撮像データは、第6の副制御部410に入力され、該第6の副制御部410は、入力された撮像データを文字データに変換し、この文字データに該当するフイルム情報を主制御部182に入力する。
【0211】
開封シール36が巻き付けられて完成した写真フイルムストリップ18は、スプールターレット416の回転によって第6ステーションST6に搬送される。この第6ステーションST6では、巻径計測部444によって巻径の太さが計測される。この計測結果は、第6の副制御部410から主制御部182に入力されて保存される。巻径計測部444による巻径計測は、第7ステーションST7で排出された後に行ってもよい。
【0212】
また、主制御部182では、予め入力されたサイドプリント及び印字用のフイルム情報及び製造情報と、各部で読み取られ適宜入力されたフイルム情報との照合を行う。この照合結果は、主制御部182によって保存される。照合結果が不整合であった場合には、主制御部182は、オペレータに警報を発すると共に、ディスプレイ等に照合結果を表示する。オペレータは、この表示内容を確認し、一旦、製造装置100を停止して誤って供給した構成部品の交換等を行う。
【0213】
第6ステーションST6に搬送された写真ロールフイルム10は、不良品である場合又はフイルム情報及び製造情報の照合結果が不整合であった場合のいずれか、あるいは両方である場合に、スプールホルダ418から取り出され、製造装置100外に排出される。
【0214】
また、フイルム情報及び製造情報の照合結果が一致していると確認された写真ロールフイルム10は、第7ステーションST7において巻径計測が行われ、巻径が規定値内にある場合、集積部446に送り出されて、次の包装装置等に搬送される。巻径が規定値外であれば、スプールホルダ418から取り出され、製造装置100外に排出される。第8ステーションST8では、製品やスプール16の残品を検出する。
【0215】
このように、各構成部品の情報に不整合があった場合には、警報を発すると共に、誤った構成部品で製造された写真ロールフイルム10は出荷されることがないため、製品の信頼性を維持することができる。
【0216】
また、この実施の形態に係る製造装置100を次のように制御して写真ロールフイルム10を製造することもできる。
【0217】
即ち、長尺写真フイルム110へのサイドプリント用のフイルム情報及び製造情報と、開封シール36への印字用の製造情報とを別々に主制御部182に入力し、該主制御部182でこれらの情報の照合を行う。これらの情報が一致しなかった場合には、主制御部182はオペレータに正しい情報の再度の入力を求める。
【0218】
また、情報が一致した場合には、上述した実施の形態に係る製造装置100と同様に製造装置100を作動させて写真ロールフイルム10の製造を行い、この製造途中で各構成部品のフイルム情報を読み取る。そして、同様に主制御部182で入力された情報と読み取った情報との照合を行う。
【0219】
照合結果が不整合であった場合には、主制御部182はオペレータに警報を発し、ディスプレイ等に照合結果を表示すると共に、誤った構成部品で製造された写真ロールフイルム10を第6ステーションST6で選別機構442を通じて製造装置100外に排出する。
【0220】
また、フイルム情報及び製造情報の照合結果が一致していると確認された写真ロールフイルム10は、第7ステーションST7で集積部446に送り出され、次の包装装置等に搬送される。
【0221】
この実施の形態に係る製造装置100では、最初に主制御部182に入力される情報の照合を行い、これらの一致を確認してから製造を開始するため、製造中に情報が不整合になる確率を減少させることができ、製品の信頼性を維持させることができる。
【0222】
このように、本実施の形態に係る製造装置100においては、フイルムロール116A又は116Bから送り出された長尺写真フイルム110をフイルム情報に含まれるフイルムサイズに適合した長さに切断するフイルム切断手段(サクションドラム146、原点信号生成手段210、開始信号生成手段260、搬送ベルト150及びフイルムカッタ148)と、フイルムサイズに応じて写真フイルムストリップ18の搬送動作を変更する搬送動作変更手段(コンベア装置312)と、巻込み部106への写真フイルムストリップ18の搬送タイミングをフイルムサイズに応じて変更するタイミング変更手段(第1〜第3の搬送ローラ対340a〜340c並びに第1及び第2の光センサ346及び348)と、巻込み部106への遮光紙ストリップ20の搬送タイミングをフイルムサイズに応じて変更するタイミング変更手段(光センサ402)とを設けるようにしたので、2つ以上のサイズに関する写真ロールフイルム10を簡単に切り換えて製造することができ、製造設備の小型化、設置スペースの縮小化並びに製造コストの低廉化を図ることができる。
【0223】
なお、この発明に係る写真ロールフイルムの製造装置及び製造方法は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0224】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る写真ロールフイルムの製造装置及び製造方法によれば、2つ以上のサイズに関する写真ロールフイルムを簡単に切り換えて製造することができ、製造設備の小型化、設置スペースの縮小化並びに製造コストの低廉化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る製造装置で作製される写真ロールフイルムを示す斜視図である。
【図2】接着テープと写真フイルムストリップの説明図である。
【図3】写真ロールフイルムの構成を示す分解斜視図である。
【図4】スプールのスリット内を示す正面図である。
【図5】開封シールと遮光紙ストリップの先端部を示す説明図である。
【図6】封印シールと遮光紙ストリップの後端部を示す説明図である。
【図7】本実施の形態に係る製造装置を示す構成図である。
【図8】本実施の形態に係る製造装置のフイルム供給部を示す構成図である。
【図9】回転制御手段の一例を示す構成図である。
【図10】回転制御手段の他の例を示す構成図である。
【図11】原点信号生成手段の一例を示す構成図である。
【図12】開始信号生成手段の一例を示す構成図である。
【図13】原点信号生成手段の他の例を示す構成図である。
【図14】図14Aは本実施の形態に係る製造装置のコンベア装置を示す説明図であり、図14Bは比較例に係るコンベア装置を示す説明図である。
【図15】本実施の形態に係る製造装置の遮光紙供給部を示す構成図である。
【図16】本実施の形態に係る製造装置の巻込み部を示す構成図である。
【符号の説明】
10…写真ロールフイルム 18…写真フイルムストリップ
20…遮光紙ストリップ 32…接着テープ
36…開封シール 38…封印シール
100…製造装置 102…フイルム供給部
104…遮光紙供給部 106…巻込み部
110…長尺写真フイルム 112…駆動モータ
114…回転軸 116A…第1のフイルムロール
116B…第2のフイルムロール 118…ダンサーローラ部
146…サクションドラム 148…フイルムカッタ
180…第1の副制御部 182…主制御部
190…回転制御手段 192…フイルム長検出部
194…回転数計数部 196…巻径計算部
198…回転数補正部 210…原点信号生成手段
212…第1の原点信号生成手段 214…第2の原点信号生成手段
250…プリントヘッド 252…サイドプリント部
260…開始信号生成手段 264…選択信号生成部
266…セレクタ部 310…第2の副制御部
312…コンベア装置 314…本線
316…支線 318…セレクタ部
320…上流側コンベア 322…下流側コンベア
330…第3の副制御部 332…テープ貼付部
340a〜340c…第1〜第3の搬送ローラ対
346、348…第1及び第2の光センサ
360…長尺遮光紙 374…第4の副制御部
380…第5の副制御部 386…搬送ローラ対
390…シール貼付部 398…遮光紙カッタ
402…光センサ 410…第6の副制御部
416…スプールターレット 418…スプールホルダ
420…外観検査部 422…スプール位置決め部
424…巻込み機構 426…折込み部
428…シール巻付け部 434A、434B…ヒートブロック
444…巻径計測部 446、450…集積部

Claims (16)

  1. 写真フイルムストリップの供給を行うフイルム供給部と、遮光紙ストリップの供給を行う遮光紙供給部と、前記写真フイルムストリップと前記遮光紙ストリップをスプールに巻き込む巻込み部と、前記写真フイルムストリップを前記巻込み部に搬送する搬送系とを具備し、
    前記フイルム供給部は、フイルムロールから送り出された長尺写真フイルムをフイルム情報に含まれるフイルムサイズに適合した長さに切断するフイルム切断手段を有し、
    前記フイルム供給部と前記写真フイルムストリップの搬送系との間に、前記フイルムサイズに応じて前記写真フイルムストリップの搬送動作を変更する搬送動作変更手段を有し、
    前記写真フイルムストリップの搬送系と前記遮光紙ストリップの搬送系に、前記フイルムサイズに応じて搬送タイミングを変更するタイミング変更手段を有し、
    前記タイミング変更手段は、
    前記写真フイルムストリップの搬送系に設置され、前記フイルムサイズに拘わらず写真フイルムストリップの先端を検出して一旦停止を促す信号を出力する第1のセンサと、
    前記写真フイルムストリップの搬送系に設置され、最も短い写真フイルムストリップの先端を検出して一旦停止を促す信号を出力する第2のセンサと、
    前記巻込み部への前記遮光紙ストリップの搬送系に設置され、前記遮光紙ストリップを一旦停止させて規定の長さに切断するカッタと、
    前記遮光紙ストリップの搬送系に設置され、最も短い写真フイルムストリップに対応した遮光紙ストリップの先端傾斜部を検出して一旦停止を促す信号を出力するセンサとを有することを特徴とする写真ロールフイルムの製造装置。
  2. 請求項1記載の写真ロールフイルムの製造装置において、
    前記フイルム切断手段は、開始信号生成手段からの前記フイルムサイズに応じた開始信号に基づいて長尺写真フイルムを切断して、今回のフイルムサイズに適合した長さの写真フイルムストリップにすることを特徴とする写真ロールフイルムの製造装置。
  3. 請求項2記載の写真ロールフイルムの製造装置において、
    前記開始信号生成手段は、
    前記フイルムサイズに応じた複数の原点信号を生成する原点信号生成手段と、
    前記原点信号生成手段からの複数の原点信号のうち、今回のフイルムサイズに応じた原点信号を選択して開始信号として出力するセレクタ部とを有することを特徴とする写真ロールフイルムの製造装置。
  4. 請求項3記載の写真ロールフイルムの製造装置において、
    前記原点信号生成手段は、
    前記フイルムロールからの長尺写真フイルムをエアーの吸引によって密着させながら搬送するサクションドラムの駆動モータを駆動源とし、
    前記駆動モータの駆動力を前記フイルム情報に含まれるフイルムサイズの種類に応じた数の円板に伝達し、それぞれ対応する前記フイルムサイズの長さ分だけ長尺写真フイルムが搬送されたときに、それぞれ対応する円板を1回転させる動力伝達機構と、
    各円板に取り付けられ、それぞれ対応する円板が1回転したときに検出信号を出力するセンサとを有することを特徴とする写真ロールフイルムの製造装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の写真ロールフイルムの製造装置において、
    前記搬送動作変更手段は、前記フイルムサイズに拘わらず、前記写真フイルムストリップに対する低速搬送が該写真フイルムストリップの切断の際にだけ行われるように、前記写真フイルムストリップの搬送動作を変更することを特徴とする写真ロールフイルムの製造装置。
  6. 請求項5記載の写真ロールフイルムの製造装置において、
    前記搬送動作変更手段は、少なくとも2つのコンベア装置を有して構成され、
    そのうち、上流側のコンベア装置の長さが、最も短い写真フイルムストリップの長さとほぼ同じに設定され、
    前記搬送動作変更手段を構成するコンベア装置の合計長さが、最も長い写真フイルムストリップの長さとほぼ同じに設定されていることを特徴とする写真ロールフイルムの製造装置。
  7. 請求項6記載の写真ロールフイルムの製造装置において、
    各コンベア装置は、前記写真フイルムストリップを上部コンベアと下部コンベアとでニップしながら搬送するタイプであって、
    下流側のコンベア装置における上部コンベアの上流側ローラが、上流側のコンベア装置における下部コンベアの下流側ローラの上部に位置決めされていることを特徴とする写真ロールフイルムの製造装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の写真ロールフイルムの製造装置において、
    前記巻込み部を構成する複数のステーションのうち、前記写真フイルムストリップと前記遮光紙ストリップをスプールに巻き込むステーションの前段のステーションに前記スプールの外観を検査する外観検査手段が設置されていることを特徴とする写真ロールフイルムの製造装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の写真ロールフイルムの製造装置において、
    前記スプールに巻き込まれた前記遮光紙ストリップの外周に開封シールを巻き付けるシール巻付け部に、前記フイルムサイズに応じて交換可能とされた熱圧着のためのヒータブロックが設置されていることを特徴とする写真ロールフイルムの製造装置。
  10. フイルム供給部から送り出された写真フイルムストリップと遮光紙供給部から送り出された遮光紙ストリップを重ね合わせながらスプールに巻き付けて写真ロールフイルムを作製する写真ロールフイルムの製造方法において、
    フイルムロールから送り出された長尺写真フイルムをフイルム情報に含まれるフイルムサイズに適合した長さに切断する切断処理と、
    切断後の前記写真フイルムストリップの搬送動作を前記フイルムサイズに応じて変更する搬送動作変更処理と、
    前記写真フイルムストリップの搬送タイミングと前記遮光紙ストリップの搬送タイミングをフイルムサイズに応じて変更する搬送タイミング変更処理とを有し、
    搬送タイミング変更処理は、
    前記フイルムサイズに拘わらず写真フイルムストリップの先端を検出して一旦停止を促し、最も短い写真フイルムストリップの先端を検出して一旦停止を促す写真フイルムストリップ搬送停止処理と、
    前記遮光紙ストリップを一旦停止させて規定の長さに切断し、最も短い写真フイルムストリップに対応した前記遮光紙ストリップの先端傾斜部を検出して一旦停止を促す遮光紙停止処理とを有することを特徴とする写真ロールフイルムの製造方法。
  11. 請求項10記載の写真ロールフイルムの製造方法において、
    前記切断処理は、前記フイルムサイズに応じた開始信号に基づいて長尺写真フイルムを切断して、今回のフイルムサイズに適合した長さの写真フイルムストリップにすることを特徴とする写真ロールフイルムの製造方法。
  12. 請求項11記載の写真ロールフイルムの製造方法において、
    前記開始信号は、前記フイルムサイズに応じた複数の原点信号のうち、今回のフイルムサイズに応じた原点信号に基づくものであることを特徴とする写真ロールフイルムの製造方法。
  13. 請求項12記載の写真ロールフイルムの製造方法において、
    前記フイルムロールからの長尺写真フイルムをエアーの吸引によって密着させながら搬送するサクションドラムの駆動モータの駆動力を、前記フイルム情報に含まれるフイルムサイズの種類に応じた数の円板に伝達し、それぞれ対応するフイルムサイズの長さ分だけ長尺写真フイルムが搬送されたときに、それぞれ対応する円板を1回転させ、これら円板がそれぞれ1回転したときに前記開始信号として出力させることを特徴とする写真ロールフイルムの製造方法。
  14. 請求項1013のいずれか1項に記載の写真ロールフイルムの製造方法において、
    前記搬送動作変更処理は、前記フイルムサイズに拘わらず、前記写真フイルムストリップに対する低速搬送が該写真フイルムストリップの切断の際にだけ行われるように、前記写真フイルムストリップの搬送動作を変更することを特徴とする写真ロールフイルムの製造方法。
  15. 請求項1014のいずれか1項に記載の写真ロールフイルムの製造方法において、
    前記写真フイルムストリップと前記遮光紙ストリップを前記スプールに巻き込む処理を行う前にスプールの外観を検査することを特徴とする写真ロールフイルムの製造方法。
  16. 請求項1015のいずれか1項に記載の写真ロールフイルムの製造方法において、
    前記スプールに巻き込まれた前記遮光紙ストリップの外周に開封シールを巻き付けるシール巻付け処理として、前記フイルムサイズに応じて交換可能とされた熱圧着のためのヒータブロックを使用することを特徴とする写真ロールフイルムの製造方法。
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