JP2005345753A - 光コネクタ及びその組み立て方法 - Google Patents

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健一郎 大塚
Maki Omura
真樹 大村
Kei Sunaga
圭 須永
Wataru Sakurai
渉 桜井
Daizo Nishioka
大造 西岡
Kazuto Saito
和人 斎藤
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Abstract

【課題】 光コネクタ内に光ファイバを取り付ける作業を簡略化し、作業現場においても容易かつ短時間で接続作業を行うことができる光コネクタ及びその組み立て方法を提供する。
【解決手段】 本発明の光コネクタ10は、内蔵光ファイバ11aを内蔵したフェルール11を有し、内蔵光ファイバ11aが、端部に被覆13を有する被覆付き光ファイバ12とスプライス部材16の内部で接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は光コネクタ及びその組み立て方法に関するものである。
光ファイバ同士の接続現場で組み立てるための光コネクタとして、現場でガラスの光ファイバの研磨等を行う必要がなく、光ファイバの端末を処理して、部品の中に差し込み、固定することで所定の特性を得ることができる光コネクタが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載された光コネクタを図9に示す。
図9に示す光コネクタ100では、第1ガラスファイバ101を内蔵させたフェルール102と、フェルール102及びフェルール102の後端(図中右側端)面から突き出た第1ガラスファイバ101を保持するスプライス部材103とを備えている。外部の光ファイバ心線104を後方から光コネクタ100に導入し、この光ファイバ心線104の先端から剥き出した第2ガラスファイバ105をスプライス部材103に挿入して、内蔵されている第1ガラスファイバ101とを突き合わせる。そして、スプライス部材103をクランプして、光ファイバ心線104を光コネクタ100に固定する。第1ガラスファイバ101の後端(図中右側端)面と第2ガラスファイバ105の前端(図中左側端)面とを突き合わせる領域には、第1屈折率整合剤106と、スプライス部材103に設けられた第2ガラスファイバ導入部107に注入された第2屈折率整合剤108とを有している。
特開平11−160563号公報(図1)
ところで、上述したような光コネクタ100に外部の光ファイバ心線104を接続する際には、被覆切断用の専用工具を用いて所定長さだけ被覆の除去を行って第2ガラスファイバ105を露出させ、この露出した第2ガラスファイバ105をアルコール等のついた脱脂綿で清掃した後、ガラスファイバ切断用の専用工具を用いて第2ガラスファイバ105を所定の長さに切断する。そして、第2ガラスファイバ105を光コネクタ100に挿入して固定するのが一般的である。
そのため、数種類の専用工具を用い、さらにアルコール等の有機溶剤を用いて接合作業を行う必要があり、さらに、ガラスファイバ105を切断した際にガラス屑が発生するためそれを適切に処理することが必要となり、組み立て作業に多工程を要するという状況にあった。さらに、被覆を除去してガラスファイバ105を所定長さだけ露出させているので、この露出部分において強度的に弱くなり、取り扱いに注意を要する。
本発明の目的は、光コネクタ内に光ファイバを取り付けて光コネクタを組み立てる作業を簡略化し、作業現場においても容易かつ短時間で接続作業を行うことができる光コネクタ及びその組み立て方法を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係る光コネクタは、内蔵光ファイバを内蔵したフェルールを有する光コネクタであって、前記内蔵光ファイバが、端部に被覆を有する被覆付き光ファイバと当該光コネクタの内部で接続されていることを特徴としている。
このように構成された光コネクタによれば、光コネクタに接続する被覆付き光ファイバは、接続しようとする端部に被覆がついたままの状態なので、従来のように被覆を除去してガラスファイバを露出させる必要がない。このため、被覆とガラスファイバを一度に同じ工具を用いて切断することができるとともにガラスファイバの清掃も必要なく、組み立て及び接続作業における工数を削減することができる。また、露出したガラスファイバ部分がないので、強度的にも強くなる。さらに、露出したガラスファイバ部分を固定する部分が必要ないため、光コネクタの全長を短くして小型化を図ることができる。
また、本発明に係る光コネクタにおいて、前記被覆付き光ファイバが、前記被覆に覆われた状態で切断された端面を有することが好ましい。
このように構成された光コネクタは、従来のように接続する光ファイバの被覆を除去した後に、さらにガラスファイバを所定長さに切断する必要がなく、接続作業における工数を削減することができる。また、露出したガラスファイバ部分がないので、強度的にも強くなり、取り扱いが容易になる。
また、本発明に係る光コネクタにおいて、前記被覆付き光ファイバが、前記被覆の位置を基準として前記内蔵光ファイバと軸合わせされていることが好ましい。
このように構成された光コネクタは、接続される被覆付き光ファイバの被覆の外周を基準として位置決めを行っているので、被覆を所定位置に固定することにより、接続される被覆付き光ファイバと光コネクタに内蔵されている内蔵光ファイバとの軸合わせを容易に行うことができる。
また、本発明に係る光コネクタにおいて、前記被覆付き光ファイバが、前記コネクタ内部において撓んでいることが好ましい。
このように構成された光コネクタは、接続された被覆付き光ファイバが光コネクタ内部において撓んでいるので、常に接合面に後端側から前端側へ作用する押圧力を付勢することができる。また、被覆付き光ファイバに張力が作用した際に、接合面に作用する張力を低減することができる。
また、本発明に係る光コネクタにおいて、前記被覆を位置決めする位置決め機構を有することが好ましい。
このように構成された光コネクタは、例えばコレットチャック等の機構を用いることにより、接続される被覆付き光ファイバの被覆部分を短時間で容易に位置決めするとともに固定することができる。
また、本発明に係る光コネクタにおいて、前記内蔵光ファイバと前記被覆付き光ファイバとの間の接合面に屈折率整合剤があることが好ましい。
このように構成された光コネクタは、屈折率整合剤を用いることにより、接合面における伝送光の低損失及び低反射を実現することができる。
また、本発明に係る光コネクタにおいて、前記被覆付き光ファイバの被覆は、位置決めされた状態で接着剤で固定されていることが好ましい。
このように構成された光コネクタは、被覆付き光ファイバの被覆を接着剤で光コネクタに接着するので、安定した長期信頼性を得ることができる。
また、本発明に係る光コネクタにおいて、前記接着剤の屈折率が1.4〜1.5の範囲内であることが好ましい。
このように構成された光コネクタは、屈折率整合剤を用いなくても、接合面における伝送光の低損失及び低反射を実現することができる。
また、本発明に係る光コネクタにおいて、前記接着剤が紫外線硬化型であるとともに前記光コネクタが紫外線透過材料で形成されていることが好ましい。
このように構成された光コネクタは、内部を確認しながら接合部の紫外線硬化型の接着剤に紫外線を照射することができるので、迅速かつ確実に接合を行うことができる。
また、上記課題を解決することのできる本発明に係る光コネクタの組み立て方法は、光ファイバを被覆付きの状態で切断して、端部に被覆を有する被覆付き光ファイバを形成し、前記被覆付き光ファイバを光コネクタ内部に挿入して、前記端部を前記光コネクタ内部に配置された内蔵光ファイバと接合することを特徴としている。
このように構成された光コネクタの組み立て方法によれば、光コネクタに接続する被覆付き光ファイバは、接続しようとする端部に被覆がついたままの状態なので、従来のように被覆を除去してガラスファイバを露出させる必要がない。このため、被覆とガラスファイバを一度に同じ工具を用いて切断することができるとともにガラスファイバの清掃も必要なく、組み立て及び接続作業における工数を削減することができる。また、露出したガラスファイバ部分がないので、強度的にも強くなる。
本発明の光コネクタ及びその組み立て方法によれば、光コネクタ内に光ファイバを取り付ける作業を簡略化し、作業現場においても容易かつ短時間で接続作業を行うことができる。
以下、本発明に係る光コネクタ及びその組み立て方法の実施の形態の例を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る光コネクタの実施形態を示す断面図である。
図1に示す光コネクタ10は、内蔵光ファイバ11aを内蔵したフェルール11を有しており、内蔵光ファイバ11aが、光コネクタ10の内部で被覆13が付いた被覆付き光ファイバ12(図2参照)と接続されている。また、光コネクタ10の後部には、後方へ導出された被覆付き光ファイバ12を覆うブーツ30が取り付けられている。なお、内蔵光ファイバ11aは所謂ガラスファイバであり、被覆付き光ファイバ12は、中心にあるガラスファイバ14の外側を被覆13により覆ったものである。したがって、ここで内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12との接合とは、ガラスファイバである内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12のガラスファイバ14との接合を意味している。
図2(A),(B)は、光コネクタ10に接続される被覆付き光ファイバ12の形状の一例を示す端面図及び断面図である。図2に示すように、被覆付き光ファイバ12は、端面においてガラスファイバ14と被覆13が同一平面状に位置している。この端面は、同一のカッタ刃を用いて、被覆付き光ファイバ12の被覆13を切断するとともにガラスファイバ14に切込みを入れて破断させることにより形成され、ガラスファイバ14の先端面14aよりも前方側には被覆13が突出しないように形成されている。
あるいは、図2に示した被覆付き光ファイバ12の代わりに、図3(A),(B)に示す被覆付き光ファイバ12Aのように、被覆13の端面に、ガラスファイバ14の先端面14aから後方に傾斜した傾斜面13aを設けたものを用いてもよい。この被覆付き光ファイバ12Aにおいても、ガラスファイバ14の先端面14aよりも前方側には被覆13が突出しないように形成されている。
なお、このような被覆付き光ファイバ12Aは、図4に示すような、傾斜面15aを有する円盤状のカッタ刃15を用いて、このカッタ刃15を光ファイバ12Aの被覆13の外周面に押し付けながら外周面に沿って回転させることにより、被覆13を切断するとともにガラスファイバ14に切込みを入れて破断させて形成することができる。なお、カッタ刃15の傾斜面15aの傾斜角度θは、例えば30度程度とすればよい。
また、図1に示すように、フェルール11の中心軸上には、内蔵光ファイバ11aの外径と略同一の内径を有する光ファイバ保持穴11bが設けられており、その後端部は所定長さだけフェルール11から突出している。内蔵光ファイバ11は、光ファイバ保持穴11bに挿入されて位置決めされ、接着剤により固定されている。この内蔵光ファイバ11aの後端面は、フェルール11の後方に設けられているスプライス部材16に後方から挿入される被覆付き光ファイバ12のガラスファイバ14の前端面14aと接続されることになる。
図1に示すように、フェルール11及びフェルール11から後方に突出した内蔵光ファイバ11aは、フェルール11の後方に設けられているスプライス部材(位置決め機構)16によって位置決めされるとともに保持されている。
スプライス部材16は、下側のベース部材17とカバー部材18とから構成されており、断面コ字状の弾性部材であるクランプ部材23(図7参照)によって挟まれて一体化している。ベース部材17の前半部分(図1において左側部分)では、図5(A)に示すように、ベース部材17の上面中央に、内蔵光ファイバ11aを位置決め固定するための前方側V溝19が長手方向に沿って前端まで設けられており、この前方側V溝19に内蔵光ファイバ11aを嵌めて、カバー部材18によって内蔵光ファイバ11aを押圧することにより内蔵光ファイバ11aの位置決めとともに保持を行っている。したがって、前方側V溝19の大きさは、図5(A)に示すように、カバー部材18によって内蔵光ファイバ11aを固定できる大きさとなっている。
スプライス部材16の後半部分(図1において右側部分)では、図5(B)に示すように、ベース部材17の上面中央に、被覆付き光ファイバ12を被覆13の外周面を基準として位置決め固定するための後方側V溝20が長手方向に沿って後端まで設けられている。この後方側V溝20に被覆付き光ファイバ12を嵌めて、カバー部材18によって被覆付き光ファイバ12の被覆13を押圧することにより被覆付き光ファイバ12の位置決めとともに保持を行っている。したがって、後方側V溝20の大きさは、図5(B)に示すように、カバー部材18によって被覆付き光ファイバ12を固定できる大きさとなっている。なお、図1に示すように、内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12との接合位置となる前方側V溝19と後方側V溝20との境界部分には、屈折率整合剤24が充填されており、接合面における伝送光の低損失及び低反射を図っている。
なお、内蔵光ファイバ11aの中心P1と、被覆付き光ファイバ12のガラスファイバ14の中心P2とを軸合わせするために、ベース部材17の上面位置及びカバー部材18の下面位置は、前半部分よりも後半部分において高く(図5において上方位置)なっている。これにより、ベース部材16とカバー部材18を結合させることによって、内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12のガラスファイバ14の軸合わせを容易に行うことができるようになっている。
図6は楔22を挿入してV溝19,20を開放する際の斜視図であり、図7(A)は楔を挿入した状態を示す断面図、図7(B)は楔を引き抜いた後の断面図である。
図6及び図7(A),(B)に示すように、ベース部材17の上面端部及びカバー部材18の下面端部には、対向して楔用切欠き21a,21bが設けられている。楔用切欠き21a,21bは、内蔵光ファイバ11aを固定するスプライス部材16の前半部分及び被覆付き光ファイバ12を固定するスプライス部材16の後半部分に各々設けるのが望ましい。したがって、楔用切欠き21a,21bに挿入してV溝19,20を開けるための楔22は、全体がコ字状となっており、挿入する先端部分にはテーパ22aを設けて尖った形状としている。
図7(A)に示すように、楔22の先端22aを楔用切欠き21a,21bに押し込むと、クランプ部材23の弾性力に抗してベース部材17とカバー部材18との間を離反させる。これにより、V溝19,20の上方が開放されるので、内蔵光ファイバ11a及び被覆付き光ファイバ12を後方から挿入することができる。一方、図7(B)に示すように、楔22を楔用切欠き21a,21bから引き抜くと、クランプ部材23は自身の弾性力によってベース部材17とカバー部材18とを密着する方向に付勢する。これにより、内蔵光ファイバ11a及び被覆付き光ファイバ12は、V溝19,20内に位置決めされるとともに固定されることになる。
また、光コネクタ10の後部にはブーツ30が取り付けられており、これにより被覆付き光ファイバ12の保護を図っている。
次に、本発明に係る光コネクタの組み立て方法について説明する。
まず、光ファイバを被覆13付きの状態で切断して被覆付き光ファイバ12を形成する(図2(A),(B)参照)。このとき、被覆13とガラスファイバ14を同じカッタ刃15を用いて一度に切断することができるので、現場において迅速かつ容易に被覆付き光ファイバ12の接合端面を形成することができる。
次いで、楔22を楔用切欠き21a、21bの間に押し込んでベース部材17からカバー部材18を離反させてV溝19,20を開放し(図6及び図7(A)参照)、内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12をV溝19,20に通して互いの端面を密着させる。このとき、接合した端面の位置には屈折率整合剤24が予め充填されているので、接合した端面間には屈折率整合剤が介在することになる。
互いの端面を密着させた状態で、楔22を楔用切欠き21a,21bから引き抜くと(図7(B)参照)、クランプ部材23の弾性力によりベース部材17とカバー部材18とを閉じて密着させるので、内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12はV溝19,20に固定される。
最後に、光コネクタ10の後部にブーツ30を取り付ける。
以上説明した光コネクタ及びその組み立て方法によれば、光コネクタ10に接続する被覆付き光ファイバ12は被覆13がついたままの状態なので、従来のように被覆を除去してガラスファイバを露出させる必要がない。このため、被覆13とガラスファイバ14を一度に同じ工具を用いて切断することができるとともにガラスファイバ14の清掃も必要ないので、接続作業における工数を削減することができる。また、露出したガラスファイバ14部分がないので、強度的にも強くなる。また、従来のように被覆付き光ファイバ12に露出したガラスファイバ14部分が必要でないため、ガラスファイバ14を位置決め及び固定する部分を設ける必要がなくなり、その分だけ光コネクタ10の全長を短くして小型化を図ることができる。
なお、本発明の光コネクタ及びその組み立て方法は、上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、上述した実施形態においては、スプライス部材16のカバー部材18はスプライス部材16の全長にわたって一体構造であるが、これを前方側V溝19と後方側V溝20に合わせて前後2つの部材に分けて構成することもできる。その場合、前方側V溝19に対する内蔵光ファイバ11aの位置決めと、後方側V溝20に対する被覆付き光ファイバ12の位置決めとを、それぞれ独立して行うことができる。
また、スプライス部材16に形成されたV溝は、内蔵光ファイバ11aを位置決めする前方側V溝19と被覆付き光ファイバ12を位置決めする後方側V溝20とに分かれており、前方側V溝19と後方側V溝20とでは溝の大きさが異なっているが、これを同一形状とすることもできる。その場合には、内蔵光ファイバ11aのうちV溝内に配置される部分には被覆付き光ファイバ12と同径の被覆を形成しておくか、他の介在物をV溝内に配置する等により、内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12とを同様に位置決め及び固定することができる。例えば、内蔵光ファイバ11aの後方側を被覆付きとした場合、被覆の外周面を基準としてV溝内に位置決め及び固定することができる。
また、被覆付き光ファイバ12の位置決め及び固定にV溝20を有するスプライス部材16を用いたが、この他、図8に示すように、被覆付き光ファイバ12の外径と略同一の内径を有する丸穴25が形成された位置決め部材を用いることができる。この場合には、接着剤26により被覆付き光ファイバ12の外周を丸穴25に接着させる。
その際、接着剤26として紫外線硬化型接着剤を用いるとともに、光コネクタ10の全体、または少なくとも被覆付き光ファイバ12の外側にある位置決め部材を、紫外線を透過させる透明材料で形成しておくことが望ましい。その場合、接着の際に光コネクタ10の外側から紫外線を照射すれば、迅速かつ確実に接着剤を硬化させて被覆付き光ファイバ12を固定することができる。
また、接着剤26として屈折率が1.4〜1.5の範囲内のものを使用して、接着剤26を内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12との接合面に介在させることが望ましい。この場合、接着剤26が屈折率整合剤としての機能を発揮するため、屈折率整合剤を用いなくても、内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12との接合面における伝送光の低損失及び低反射を実現することが可能になる。
また、上記の丸穴25が形成された位置決め部材を用いて被覆付き光ファイバ12の外周面を基準として位置決めする場合、被覆付き光ファイバ12をブーツ30の内部において撓むように余長を持たせてブーツ30の後端部に固定する(図1参照)ことで、接着剤26を用いずに内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12とを接合させることができる。このように、被覆付き光ファイバ12を撓ませておくことで、内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12との接合面に被覆付き光ファイバ12の後方側から常に押圧力を付勢することができ、確実に接合状態を維持することができる。また、被覆付き光ファイバ12に張力が作用した際に、接合面に作用する張力を低減することができる。
なお、接着剤26により被覆付き光ファイバ12を固定した場合や、上記のスプライス部材16のV溝20内に被覆付き光ファイバ12を固定した場合においても、被覆付き光ファイバ12を撓ませても良い。
また、上記実施形態では、内蔵光ファイバ11aと被覆付き光ファイバ12との接合位置を、フェルール11の後方に設けたスプライス部材16の内部としたが、フェルール11とスプライス部材16との境界位置とすることもできる。さらに、フェルール11の内部に接合位置を配置することも可能である。
また、上記実施形態においては、接続される被覆付き光ファイバ12として単心の光ファイバを例示したが、多心の光ファイバテープ等についても同様に適用することができる。また、単心の光ファイバを複数固定する多心型の光コネクタにも適用可能である。
また、本発明の構造が適用される光コネクタの種類は上記のSCコネクタに限定されるものではなく、フェルール内に内蔵された光ファイバを有する他の種類の光コネクタにも適用することができる。
本発明に係る光コネクタの一実施形態を示す断面図である。 光コネクタに接続される被覆付き光ファイバの形状の一例を示す図であり、(A)は端面図、(B)は断面図である。 光コネクタに接続される被覆付き光ファイバの形状の別の例を示す図であり、(A)は端面図、(B)は断面図である。 図3(A),(B)の被覆付き光ファイバの切断に用いるカッタ刃を示す正面図である。 (A)は内蔵光ファイバ用の位置決め機構の断面図であり、(B)は被覆付き光ファイバ用の位置決め機構の断面図である。 楔の挿入を示す斜視図である。 (A)は被覆付き光ファイバ等の挿入状態を示すスプライス部材の断面図であり、(B)は被覆付き光ファイバ等の固定状態を示すスプライス部材の断面図である。 位置決め機構の別の例を示す断面図である。 従来の光コネクタを示す断面図である。
符号の説明
10 光コネクタ
11 フェルール
11a 内蔵光ファイバ
12 被覆付き光ファイバ
13 被覆
14a 端面
16 スプライス部材(位置決め機構)
19 前方側V溝
20 後方側V溝
24 屈折率整合剤
26 接着剤

Claims (10)

  1. 内蔵光ファイバを内蔵したフェルールを有する光コネクタであって、
    前記内蔵光ファイバが、端部に被覆を有する被覆付き光ファイバと当該光コネクタの内部で接続されていることを特徴とする光コネクタ。
  2. 前記被覆付き光ファイバが、前記被覆に覆われた状態で切断された端面を有することを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
  3. 前記被覆付き光ファイバが、前記被覆の位置を基準として前記内蔵光ファイバと軸合わせされていることを特徴とする請求項1または2に記載の光コネクタ。
  4. 前記被覆付き光ファイバが、前記コネクタ内部において撓んでいることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の光コネクタ。
  5. 前記被覆を位置決めする位置決め機構を有することを特徴とする請求項3に記載の光コネクタ。
  6. 前記内蔵光ファイバと前記被覆付き光ファイバとの間の接合面に屈折率整合剤があることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の光コネクタ。
  7. 前記被覆は、位置決めされた状態で接着剤で固定されていることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の光コネクタ。
  8. 前記接着剤の屈折率が1.4〜1.5の範囲内であることを特徴とする請求項7に記載の光コネクタ。
  9. 前記接着剤が紫外線硬化型であるとともに前記光コネクタが紫外線透過材料で形成されていることを特徴とする請求項7または8に記載の光コネクタ。
  10. 光ファイバを被覆付きの状態で切断して、端部に被覆を有する被覆付き光ファイバを形成し、
    前記被覆付き光ファイバを光コネクタ内部に挿入して、前記端部を前記光コネクタ内部に配置された内蔵光ファイバと接合することを特徴とする光コネクタの組み立て方法。
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