JP3963288B2 - 小型船舶 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料を噴射するインジェクタを備えエンジンを搭載した小型船舶に関する。
【0002】
【従来の技術】
小型船舶においては、インジェクタを備えるエンジンを搭載するものがあり、このインジェクタに燃料供給レールから燃料を供給し、電装ケーブルから送られる噴射時期の信号により所定のタイミングで燃料を噴射するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような小型船舶では、燃費の向上、あるいは排気ガスの浄化を図る観点からエンジンに燃料を噴射供給するインジェクタの採用が検討されているが、例えばジェット推進艇等に搭載する場合、船体内に空気を導入する吸気ダクトを通って船体内に水が浸入して船体内に水が溜まり易く、船体が180度転覆時にはインジェクタと燃料供給レールとの連結部、あるいはインジェクタと電装ケーブルとの連結部が水に触れることがある。これにより燃料供給や燃料噴射に支障を及ぼすおそれがある。
【0004】
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、船体の正立時はもちろん、船体が180度転覆した場合でも燃料供給や燃料噴射を確実に行うことが可能な小型船舶を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
【0006】
請求項1記載の発明は、『燃料を噴射するインジェクタを備え、このインジェクタに燃料を供給する燃料供給レールを連結したエンジンを搭載し、船体内の座部にビルジ吸い込み口を設けた小型船舶において、
前記インジェクタと前記燃料供給レールとの連結部を、船体の正立時の喫水線と180度転覆時の喫水線とに挟まれた空間に配置し、
前記インジェクタと前記燃料供給レールとの連結部は、
吸気ダクトの下端開口部よりも上方に位置し、
シリンダヘッドの上端部よりも下方、かつ吸気ポートよりも上方に位置し、
エンジンの動力伝達部材のカップリングよりも上方に位置することを特徴とする小型船舶。』である。
【0007】
この請求項1記載の発明によれば、仮にエンジンルーム内に水が浸入した場合でも船体内に溜まる水はビルジ吸い込み口から船外に排出されることから、その水面が喫水線より上方になることがない場合が多いことに着目して、インジェクタと燃料供給レールとの連結部を、船体の正立時の喫水線と180度転覆時の喫水線とに挟まれた空間に配置したから、船体の正立時はもちろん180度転覆した場合でも、インジェクタと燃料供給レールとの連結部が水に触れることが防止される。また、インジェクタと燃料供給レールとの連結部は、吸気ダクトの下端開口部よりも上方に位置し、シリンダヘッドの上端部よりも下方、かつ吸気ポートよりも上方に位置し、エンジンの動力伝達部材のカップリングよりも上方に位置するから、船体がいかなる角度に傾斜したとしてもインジェクタと燃料供給レールとの連結部が水に触れることが防止される。なお、「喫水線」とは、小型船舶を水に浮かべた乗船前の状態、すなわち、船体内に浸水がないとともに乗員が乗船していない時の喫水線を指すものとする。
【0010】
請求項2記載の発明は、『燃料を噴射するインジェクタを備え、このインジェクタに噴射時期の信号を送る電装ケーブルを連結したエンジンを搭載し、船体内の座部にビルジ吸い込み口を設けた小型船舶において、
前記インジェクタと前記電装ケーブルとの連結部を、船体の正立時の喫水線と180度転覆時の喫水線とに挟まれた空間に配置し、
前記インジェクタと前記電装ケーブルとの連結部は、
吸気ダクトの下端開口部よりも上方に位置し、
シリンダヘッドの上端部よりも下方、かつ吸気ポートよりも上方に位置し、
エンジンの動力伝達部材のカップリングよりも上方に位置することを特徴とする小型船舶。』である。
【0011】
この請求項2記載の発明によれば、仮にエンジンルーム内に水が浸入した場合でも船体内に溜まる水はビルジ吸い込み口から船外に排出されることから、その水面が喫水線より上方になることがない場合が多いことに着目して、インジェクタと燃料供給レールとの連結部を、船体の正立時の喫水線と180度転覆時の喫水線とに挟まれた空間に配置したから、船体の正立時はもちろん180度転覆した場合でも、インジェクタと電装ケーブルとの連結部が水に触れることが防止される。また、インジェクタと電装ケーブルとの連結部は、吸気ダクトの下端開口部よりも上方に位置し、シリンダヘッドの上端部よりも下方、かつ吸気ポートよりも上方に位置し、エンジンの動力伝達部材のカップリングよりも上方に位置するから、船体がいかなる角度に傾斜してもインジェクタと電装ケーブルが水に触れることが防止される。なお、「喫水線」とは、小型船舶を水に浮かべた乗船前の状態、すなわち、船体内に浸水がないとともに乗員が乗船していない時の喫水線を指すものとする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の小型船舶の実施の形態について説明する。先ず、第1実施の形態を図1乃至図3に基づいて説明する。図1は小型船舶の一部を破断した側面図、図2は小型船舶の平面図、図3は図1のIII-III線に沿う断面図である。
【0015】
小型船舶として水ジェット推進艇1に適用した実施の形態であり、水ジェット推進艇1は、船底から吸い込んだ水を後方に噴出する。水ジェット推進艇1の船体2はバスタブ状のハル3と蓋状のデッキ4とをガンネル5で水密に結合し、デッキ4の左右側縁に船体前後方向に延びる足載部4a,4bを形成した構造のものであろ。
【0016】
デッキ4の上面には複数の乗員が着座可能な跨座式シート6が取り外し可能に配設されており、跨座式シート6は船体2の前後方向船体中心線C上に配置されている。また、跨座式シート6の前方には操舵ハンドル7が左右に操向可能に配設されており、デッキ4の操舵ハンドル7より前方にはハッチカバー8が開閉可能に配設されている。
【0017】
船体2内の跨座式シート6の下方部位にはエンジン9が配設されており、エンジン9の前方には燃料タンク10が、後方にはジェット推進機11がそれぞれ配設されている。ジェット推進機11は、船体2の後部に、船底2aに開口する吸込口12aを有する推進ダクト12を有し、推進ダクト12の後方には船の進行方向を調整するノズルデフレクタ13を装着する。
【0018】
推進ダクト12の途中にはインペラ14を配設し、インペラ14のインペラ軸(推進軸)15の前端をエンジン9のクランク軸16の後端に動力伝達部材としてのカップリング17を介して連結している。
【0019】
船体2内には吸気ダクト20が配設されている。吸気ダクト20は船外の空気を船内に導入するもので、吸気ダクト20の空気導入口20aは操舵ハンドル7の前方に開口しており、吐出口である船内下端開口部20bはエンジン9の前方下部に開口している。また、エンジン9の後方下部には吸気ダクト72の吐出口である船内下端開口部72bが開口しており、吸気ダクト72の導入口72aは跨座式シート6下方に開口している。
【0020】
また、エンジン9の後方には船底に溜まった水(ビルジ)を排出する排水装置のビルジストレーナ21が配置されており、ビルジストレーナ21の吸込口(ビルイジ吸い込み口)は船底2aに近接している。このビルジストレーナ21にはビルジホース22が接続されており、ビルジホース22の後端は推進ダクト12の負圧部分に連通接続されている。この負圧により船底2a内に溜まった水はビルジストレーナ21を介して吸引され船外に排出される。なお、ビルジホース22にビルジポンプを接続して強制的に排水するようにしてもよい。
【0021】
エンジン9は、水冷式2サイクル並列2気筒エンジンであり、クランク軸16を船体中心線C上にて船体前後方向に向けて船底2a上に搭載されている。ここでエンジン9のブラケット80と船底2a上のブラケット81との間には弾性部材23が介在されており、船体2に波が衝突した場合の衝撃を弾性部材23により吸収するように構成されている。
【0022】
エンジン9は、クランクケース25上に各気筒毎に独立のシリンダブロック26及びシリンダヘッド27を順に積層結合しており、シリンダブロック26のシリンダボア26a内に挿入配置されたピストン29はコンロッド30でクランク軸16に連結されている。クランク軸16はクランクケース25の各気筒用クランク室25aを貫通するように配置されており、クランク軸16の前後両端部はクランクケース25から突出している。
【0023】
シリンダヘッド27の下面にはシリンダボア26aとピストン29の頂面とで燃焼室42を構成する燃焼凹部27aが設けられており、燃焼凹部27aには点火プラグ31が挿着されている。
【0024】
また、シリンダブロック26には各クランク室25aとシリンダボア26aとを連通する複数の掃気ポート(不図示)が形成されており、またシリンダブロック26には下方に向かって開口する排気ポート26bが形成されている。
【0025】
クランクケース25にはクランク室25aに連通する吸気ポート25bが形成されており、吸気ポート25bにはリード弁33が配設されている。リード弁33は、ピストン上昇行程においてクランク室25a内が所定値以上の負圧になると開いて空気をクランク室25a内に導入し、空気の導入によりクランク室25a内の負圧が小さくなると閉じてピストン下降行程での空気の吹き返しを防止するためのものである。各吸気ポート25bには吸気管99を介してスロットル弁を有するスロットルボディ34が接続されており、スロットルボディ34の上流側には各気筒共通の吸気箱35が船体前後方向に向けで接続されている。
【0026】
シリンダブロック26の各排気ポート26bには排気マニホールド36が接続されている。排気マニホールド36の下流側には排気膨張管37、ウォータロック38、後部排気管39が順に接続されており、各気筒からの排気ガスは船体後部の水中に排出される。排気マニホールド36は、分岐部36a,36aと合流部36bとからなる二股状のもので、分岐部36aが排気ポー卜26bに接続され、エンジン前側に延び前側にて斜め左上方に立ち上がっている。排気膨張管37及びウォータロック38は、船体中心線Cに対して同じ側に配置されている。後部排気管39は、ジェット推進機11を跨ぎウォータロック38に対して反対側に延び、さらに屈曲して船体後部に延びている。
【0027】
エンジン9は燃料供給装置Aを備えている。この燃料供給装置Aは、主として各シリンダヘッド27に燃焼凹部27a内に臨むように装着された高圧式のインジェクタ51と、インジェクタ51に高圧燃料を供給する高圧燃料ポンプ52とを備えている。インジェクタ51はシリンダヘッド27に燃焼室42に燃料を噴射可能に設けられている。
【0028】
また、エンジン回転数センサS1、スロットル弁開度センサS2等からの検出値に基づいて点火プラグ31の点火時期及びインジェクタ51の燃料噴射時期、噴射量を制御するECU53が設けられている。点火プラグ31には電装ケーブル31aが連結され、点火プラグ31に点火信号を送る。また、インジェクタ51には電装ケーブル51aが連結され、インジェクタ51に噴射信号を送る。インジェクタ51は、燃焼室42内に直接燃料を噴射するものを示したが、吸気管、掃気通路、クランク室等に燃料を噴射してもよく、またエンジンは2サイクルエンジンでもよいし、4サイクルエンジンでもよい。
【0029】
各インジェクタ51は、クランク軸16と平行に配置された燃料供給レール(デリバリパイプ)55に接続されている。燃料供給レール55はクランク軸16と略平行になるようにクランク軸16方向に延びており、その後端には高圧燃料供給管56の下流端がフィルタ57を介して接続されており、高圧燃料供給管56の上流端は高圧燃料ポンプ52の吐出口に接続されている。インジェクタ51と燃料供給レール55との連結部B1及び、インジェクタ51と電装ケーブル51aとの連結部B2とを防水カバー70で覆っている。
【0030】
このインジェクタ51と燃料供給レール55との連結部B1及び、インジェクタ51と電装ケーブル51aとの連結部B2は、船体2の正立時の喫水線L1と180度転覆時の喫水線L2とに挟まれた空間に配置されている。船体2の正立時の喫水線L1は小型船舶を水に浮かべた乗船前の状態、すなわち、船体2内に浸水がないとともに乗員が乗船していない時の喫水線を指し、180度転覆時の喫水線L2は、船体2内に浸水がないとともに乗員が乗船していない状態において180度転覆したときの喫水線を指し、喫水線Lは操船者が乗船した船体2の正立時の喫水線を指す。
【0031】
従って、180度転覆して仮にエンジンルーム内に水が侵入した場合でも水は、ビルジストレーナ21から吸い込まれて船外に排出されるためその水面が喫水線L1、L2より上方になることがない場合が多いから、インジェクタ51と燃料供給レール55との連結部B1及び、インジェクタ51と電装ケーブル51aとの連結部B2が水に触れることが防止される。
【0032】
さらに、インジェクタ51と燃料供給レール55との連結部B1及び、インジェクタ51と電装ケーブル51aとの連結部B2は、船体2の正立時の傾斜時の喫水線L3、L4と、80度転覆した場合の傾斜時の喫水線L5、L6の船体2のすべての傾斜角度における喫水線L3〜L6に挟まれた空間に配置され、仮にエンジンルーム内に水が侵入した場合でも船体2が如何に傾斜しても水はビルジストレーナ21から吸い込まれて船外に排出されるためその水面が喫水線L3〜L6より上方になることがない場合が多いから、インジェクタ51と燃料供給レール55との連結部B1及び、インジェクタ51と電装ケーブル51aとの連結部B2が水に触れることが防止される。
【0033】
また、吸気ダクト20、72からは、外気とともに水が船内に導かれるが、インジェクタ51と燃料供給レール55との連結部B1及びインジェクタ51と電装ケーブル51aとの連結部B2を、船外の空気を船内に導く吸気ダクト20、72の下端開口部20b、72bよりも上方に位置させたので、これら連結部B1、B2に、吸気ダグト20、72を通って船内に浸入する水がかかり難い。
【0034】
高圧燃料ポンプ52の吸込口には可撓性を有する低圧燃料供給管58の一端が接続されており、低圧燃料供給管58の他端は燃料夕ンク10内の底部に配置された低圧ポンプ59に接続されている。低圧ポンプ59は、電磁ポンプで構成され、燃料タンク10で構成される防水ケース内に収納され、海水に触れることを防止している。
【0035】
低圧ポンプ59は、高圧燃料ポンプ52への燃料を予圧することにより高圧燃料ポンプ52の吸込口でのキャビテーションの発生を防止している。
【0036】
燃料供給レール55の前端には燃料戻し管60の一端が接続されており、燃料戻し管60の他端は燃料タンク10の上壁に接続されている。燃料戻し管60の上流端部には圧力調整弁61が介設されており、これによりインジェクタ51に供給される燃料圧力を一定に調整するとともに、燃料の余剰分を燃料タンク10内に戻すようになっている。
【0037】
高圧燃料ポンプ52は、エンジン9の後壁でかつクランクケース25の上部に配設されており、エンジン後方に突出するようにクランクケース25にボルト締め固定されている。この高圧燃料ポンプ52とクランク軸16には、駆動ベルト50が巻回されている。高圧燃料ポンプ52はこれの駆動軸が平面視で船体中心線Cより右側に位置するよう配置され、高圧燃料ポンプ52とウォーターロック38とは船体中心線Cの一側と他側とに振り分けて配置され、船体2の左右の重量バランスがよい。
【0038】
次に、第2実施の形態を図4乃至図6に基づいて説明する。図4は小型船舶の一部を破断した側面図、図5は小型船舶の平面図、図6は図4のIV-IV線に沿う断面図である。この第2実施の形態では、インジェクタ51がシリンダブロック26に取り付けられている。インジェクタ51は、シリンダブロック26と吸気箱35とで形成した空間に配置され、燃焼室42内に直接燃料を噴射するものであり、その他第1実施の形態と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。
【0039】
次に、第3実施の形態を図7に基づいて説明する。図7は小型船舶の一部を破断した側面図である。
【0040】
第3実施の形態は、第1実施の形態と同様に構成されるが、エンジン9の燃料供給装置では、燃料戻し管60に分岐管60aを設け、この分岐管60aに配置した燃料戻しポンプ82の駆動で燃料を燃料タンク10に戻す。この燃料戻しポンプ82は電磁ポンプが用いられるため防水ケース83内に収納され、海水に触れることがないようにしている。
【0041】
図8はエンジンの他の実施の形態を示す図である。この実施の形態では、スロットルボディ34のスロットル弁34aの下流側にインジェクタ51が配置され、燃料を吸気管に噴射することによって間接的に燃焼室に燃料を噴射するようにしている。
【0042】
このインジェクタ51と燃料供給レール55との連結部B1及び、インジェクタ51と電装ケーブル51aとの連結部B2は、船体2の正立時の喫水線L1と180度転覆時の喫水線L2とに挟まれた空間に配置され、180度転覆した場合でも、仮にエンジンルーム内に水が侵入した場合でも水はビルジストレーナ21から吸い込まれて船外に排出されるためその水面が喫水線L1、L2より上方になることがない場合が多いから、インジェクタ51と燃料供給レール55との連結部B1及び、インジェクタ51と電装ケーブル51aとの連結部B2が水に触れることが防止される。
【0043】
【発明の効果】
前記したように、請求項1記載の発明では、仮にエンジンルーム内に水が浸入した場合でも船体内に溜まる水はビルジ吸い込み口から船外に排出されることから、その水面が喫水線より上方になることがない場合が多いことに着目して、インジェクタと燃料供給レールとの連結部を、船体の正立時の喫水線と180度転覆時の喫水線とに挟まれた空間に配置したから、船体の正立時はもちろん180度転覆した場合でも、インジェクタと燃料供給レールとの連結部が水に触れることが防止される。また、インジェクタと燃料供給レールとの連結部は、吸気ダクトの下端開口部よりも上方に位置し、シリンダヘッドの上端部よりも下方、かつ吸気ポートよりも上方に位置し、エンジンの動力伝達部材のカップリングよりも上方に位置するから、船体がいかなる角度に傾斜したとしてもインジェクタと燃料供給レールとの連結部が水に触れることが防止される。
【0045】
請求項記載の発明では、仮にエンジンルーム内に水が浸入した場合でも船体内に溜まる水はビルジ吸い込み口から船外に排出されることから、その水面が喫水線より上方になることがない場合が多いことに着目して、インジェクタと燃料供給レールとの連結部を、船体の正立時の喫水線と180度転覆時の喫水線とに挟まれた空間に配置したから、船体の正立時はもちろん180度転覆した場合でも、インジェクタと電装ケーブルとの連結部が水に触れることが防止される。また、インジェクタと電装ケーブルとの連結部は、吸気ダクトの下端開口部よりも上方に位置し、シリンダヘッドの上端部よりも下方、かつ吸気ポートよりも上方に位置し、エンジンの動力伝達部材のカップリングよりも上方に位置するから、船体がいかなる角度に傾斜してもインジェクタと電装ケーブルが水に触れることが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】小型船舶の一部を破断した側面図である。
【図2】小型船舶の平面図である。
【図3】図1のIII-III線に沿う断面図である。
【図4】小型船舶の一部を破断した側面図である。
【図5】小型船舶の平面図である。
【図6】図4のIV-IV線に沿う断面図である。
【図7】小型船舶の一部を破断した側面図である。
【図8】エンジンの他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 水ジェット推進艇
9 エンジン
21 ビルジストレーナ
51 インジェクタ
55 燃料供給レール
B1 インジェクタ51と燃料供給レール55との連結部
B2 インジェクタ51と電装ケーブル51aとの連結部

Claims (2)

  1. 燃料を噴射するインジェクタを備え、このインジェクタに燃料を供給する燃料供給レールを連結したエンジンを搭載し、船体内の座部にビルジ吸い込み口を設けた小型船舶において、
    前記インジェクタと前記燃料供給レールとの連結部を、船体の正立時の喫水線と180度転覆時の喫水線とに挟まれた空間に配置し、
    前記インジェクタと前記燃料供給レールとの連結部は、
    吸気ダクトの下端開口部よりも上方に位置し、
    シリンダヘッドの上端部よりも下方、かつ吸気ポートよりも上方に位置し、
    エンジンの動力伝達部材のカップリングよりも上方に位置することを特徴とする小型船舶。
  2. 燃料を噴射するインジェクタを備え、このインジェクタに噴射時期の信号を送る電装ケーブルを連結したエンジンを搭載し、船体内の座部にビルジ吸い込み口を設けた小型船舶において、
    前記インジェクタと前記電装ケーブルとの連結部を、船体の正立時の喫水線と180度転覆時の喫水線とに挟まれた空間に配置し、
    前記インジェクタと前記電装ケーブルとの連結部は、
    吸気ダクトの下端開口部よりも上方に位置し、
    シリンダヘッドの上端部よりも下方、かつ吸気ポートよりも上方に位置し、
    エンジンの動力伝達部材のカップリングよりも上方に位置することを特徴とする小型船舶。
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