JP3963129B2 - 体感音響装置 - Google Patents
体感音響装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3963129B2 JP3963129B2 JP2002176463A JP2002176463A JP3963129B2 JP 3963129 B2 JP3963129 B2 JP 3963129B2 JP 2002176463 A JP2002176463 A JP 2002176463A JP 2002176463 A JP2002176463 A JP 2002176463A JP 3963129 B2 JP3963129 B2 JP 3963129B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- interlocking member
- sensation
- vibration
- sound
- converter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音発生手段から音源信号を機械的振動に変換する変換器を備え、変換器の振動によって人体の一部を振動させる体感音響装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、音発生手段から送られてきた信号を機械的振動に変換し、この振動により人体を振動させる例えば特開2001−212198号公報記載のリラクゼーション用椅子のような体感音響装置が知られている。上記のような体感音響装置はCDプレーヤのような音発生手段から送られた音を制御する音制御装置と、音制御装置から出力される音響信号を振動に変換する変換器と、変換器に設けた変換器の振動により人体の一部を振動させる連動部材とを有している。
【0003】
上記構成を有する体感音響装置は、音発生手段から送られた音を変換器の振動に変換して連動部材を振動させ、これにより体感者の体の一部に音に同調した臨場感のある心地良い振動を伝えていた。
【0004】
しかしながら、上記の体感音響装置は、一つの変換器に対して一つの連動部材を設けているため、体感者の体の複数の部位に振動を伝えようとした場合、振動させる人体の部位の数だけ変換器を設けなければならず、これにより体感音響装置のコストが高くなってしまうという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、体感者の多くの部位に振動を伝えることができ、且つコストのかからない体感音響装置を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る体感音響装置は、音発生手段から送られてくる信号を機械的振動に変換する変換器3を備え、該変換器3に変換器3の振動によって人体の一部を振動させる連動部材4を設けた体感音響装置1において、1つの変換器3に対して2つ以上の連動部材4を設け、該連動部材4として、変換器3に直接固定した連動部材4aと、変換器3に振動伝播部材5を介して接続された連動部材4bとを備えて成ることを特徴とするものである。
【0007】
このように複数の連動部材4を設けることで体感者9の体の多くの部位に振動を伝えることができるのはもちろんのこと、体感音響装置1に連動部材4を設ける数に対して変換器3を設ける数を少なくすることができる。
【0008】
また請求項2記載の体感音響装置は請求項1記載の体感音響装置において、上記連動部材4を管状に形成したことを特徴とするものである。
【0009】
このように連動部材4を管状に形成することで、連動部材4の剛性を保つことができ、またこれによって体感者9に安定して振動を伝えることができる。
【0010】
また請求項3記載の体感音響装置は請求項1又は2記載の体感音響装置において、変換器3と連動部材4とを変換器3の振動方向イと平行に伸びる振動伝播体5bを介して接続して成ることを特徴とするものである。
【0011】
変換器3と連動部材4とを変換器3の振動方向イと平行に伸びる振動伝播体5bを介して接続したことで、変換器3の振動を効率良く連動部材4に伝えることができる。
【0012】
また請求項4記載の体感音響装置は請求項1〜3のいずれかに記載の体感音響装置において、上記体感音響装置1は少なくとも体感者の腰部9aを振動させる連動部材4aと、膝の裏側部分9bを振動させる連動部材4bとを有して成ることを特徴とするものである。
【0013】
このように構成することで、骨盤のある腰部9aを振動させて骨振動を行うことができると共に触覚が敏感な膝の裏側部分9bを振動させることができ、これにより体感者9に対して数少ない連動部材4で全身が振動されているイメージを与えることができる。
【0014】
また請求項5記載の体感音響装置は請求項4記載の体感音響装置において、腰部9aを振動させる連動部材4aと変換器3との間の距離が膝の裏側部分9bを振動させる連動部材4bと変換器3との間の距離よりも短くなるように設定して成ることを特徴とするものである。
【0015】
このような構成を有することで、強い振動が必要な腰部9aを振動させる連動部材4aを強く振動させると共に弱い振動でも充分振動感が得られる膝の裏側部分9bを振動させる連動部材4bを弱く振動させることができ、また腰部9aの振動と膝の裏側部分9bの振動とに振動伝達による時差を生じさせることができる。
【0016】
また請求項6記載の体感音響装置は請求項1〜5のいずれかに記載の体感音響装置において、上記体感音響装置1は体感者9が着座するための座部24を有し、該座部24は臀部を支持するための臀部支持体240と臀部支持体240に設けられたクッション用ばね241とを有し、座部24に着座した体感者9の臀部をクッション用ばね241を介して臀部支持体240で支持して成ることを特徴とするものである。
【0017】
このように体感音響装置1は座部24を有することで、体感者9が座部24に着座したリラックスした状態で連動部材4の振動を受けることができるのはもちろんのこと、尚且つ座部24はクッション用ばね241を有しているので、座り心地が良くなり、体感者9はより一層リラックスした状態で連動部材4の振動を受けることができる。
【0018】
また請求項7記載の体感音響装置は請求項6記載の体感音響装置において、上記体感音響装置1は体感者9の膝の裏側部分9bを振動させる連動部材4bを有し、この連動部材4bと変換器3とをクッション用ばね241の下方に位置する振動伝播体5bを介して接続し、体感音響装置1に振動伝播体5bとクッション用ばね241との間に位置する弾性部材6を配設して成ることを特徴とするものである。
【0019】
上記のように膝の裏側部分9bを振動させる連動部材4bと変換器3とをクッション用ばね241の下方に位置する振動伝播体5bを介して接続することで、体感者9が着座した際に振動伝播体5bが邪魔にならず、尚且つ振動伝播体5bとクッション用ばね241との間に位置する弾性部材6を設けることで、体感者9が勢い良く座部24に着座したり、体重の重い体感者9が座部24に着座したりする等してクッション用ばね241と振動伝播体5bとが接触したとしても、接触による異音の発生や振動伝播体5bの変形を弾性部材6により防止することができる。
【0020】
また請求項8記載の体感音響装置は請求項1〜7のいずれかに記載の体感音響装置において、上記体感音響装置1に体感者9が着座するための座部24及び該座部24に着座した体感者の背中をもたれさせるための背もたれ部23とからなる椅子2を有し、この椅子2に変換器3と変換器3の振動により椅子2に着座した人の体の一部を振動させる連動部材4を設け、変換器3もしくは連動部材4のうちの少なくとも一つを連結ばね7を介して椅子2に設けて成ることを特徴とするものである。
【0021】
上記のように背もたれ部23を設けることで体感者9は背もたれ部23にもたれてよりリラックスした状態で着座して振動を受けることができ、尚且つ変換器3もしくは連動部材4のうちの少なくとも一つを連結ばね7を介して椅子2に設けることで、変換器3もしくは連動部材4の振動が椅子2に伝わることを防止することができる。
【0022】
また請求項9記載の体感音響装置は請求項8記載の体感音響装置において、上記連結ばね7と椅子2との接続部分に音軽減部材8を設けて成ることを特徴とするものである。
【0023】
このように連結ばね7と椅子2との接続部分に音軽減部材8を設けることで、変換器3もしくは連動部材4の振動によって発生する連結ばね7と椅子2との接続部分での軋み音の発生を抑えることができる。
【0024】
また請求項10記載の体感音響装置は請求項1〜9のいずれかに記載の体感音響装置において、上記体感音響装置1は体感者9が着座するための座部24及び該座部24に着座した体感者の背中をもたれさせるための背もたれ部23とからなる椅子2を有し、座部24及び背もたれ部23は夫々体感者9の臀部を支持する臀部支持体240と背中を支持する背中支持体230とを有し、この体感音響装置1に変換器3の振動により椅子2に着座した人の体の一部を振動させる連動部材4を臀部支持体240もしくは背中支持体230よりも体感者側に位置するように配設して成ることを特徴とするものである。
【0025】
上記のように連動部材4を臀部支持体240もしくは背中支持体230よりも体感者9側に位置するように配設することで、連動部材4を体感者9により強く押し当てることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。本実施形態における体感音響装置1は体感音響装置1外部のCDプレイヤーやテレビジョン、パーソナルコンピュータのような音発生手段(図示せず)に電気的に接続して使用されるものである。なお、音発生手段は体感音響装置1に設けてあっても良いものとする。該体感音響装置1は図示は省略するが音発生手段に接続されると共に音発生手段から送られてきた音を制御するための音制御装置を有している。音制御装置には音制御装置に設けられた図示しない入力端子や接続コードを介して電気的に接続されると共に音制御装置から送られてくる音響信号を機械的振動に変換する。すなわち音発生手段から送られてくる信号(電気信号)を機械的振動に変換するトランスデューサーのような変換器3と、変換器3の振動によって人体の一部である腰部及び膝の裏側部分9bを振動させる連動部材4とを有している。以下具体的構成について説明する。
【0027】
上記体感音響装置1は人(以下体感者9と称す)が着座してリラックスした状態で連動部材4の振動を受けることができるよう主体を図4に示すような椅子2で構成している。
【0028】
椅子2の骨組みは図1〜3に示すように床面に載置されるベースフレーム21と、ベースフレーム21の後端部に接続されると共に体感者9の背中を支持するための背もたれ部用フレーム230と、後端部が背もたれ部用フレーム230に接続され前端部がベースフレーム230に接続されると共に体感者9の臀部を支持するための座部用フレーム240と、背もたれ部用フレーム230の上端に設けられると共に体感者9の頭部を支持するための枕部用フレーム220と、後端部が背もたれ部用フレーム230に接続されると共に体感者9の肘を支持するための肘掛け部用フレーム250とで構成されている。各フレーム21、230、240、220、250にはクッション材(図示せず)と、このクッション材を覆う表皮20とが設けられており、これによって椅子2に図4に示すような、背もたれ部用フレーム230を有する背もたれ部23と、枕部用フレーム220を有する枕部22と、座部用フレーム240を有する座部24と、肘掛け部用フレーム250を有する肘掛け部25とを形成する。なお図中26は音制御装置をコントロールする操作部である。
【0029】
ベースフレーム21は横フレーム部210aと横フレーム部210aの前端部から上後方に延設された傾斜フレーム部210bとからなる一対の略L字状枠部210、210と、幅方向に間隔を隔てて平行に配置された一対の略L字枠部210の夫々の横フレーム部210aの前部及び後部同士を連結する前連結フレーム部211及び後連結フレーム部212とからなる。
【0030】
背もたれ部用フレーム230は、ベースフレーム21の後連結フレーム部212の幅方向に間隔を隔てた箇所に接続された略上方に伸びる一対の縦フレーム部230aと、両縦フレーム部230a、230aの上部同士を接続する幅方向中央部が後方に位置するように湾曲した湾曲フレーム部230cとで構成されている。両縦フレーム部230a、230aは上部が後方に位置する後傾となるように形成されており、体感者9が椅子2に着座した際にリラックスした姿勢でもたれられるようになっている。
【0031】
枕部用フレーム220は前記両縦フレーム部230a、230aの上端部同士を接続しており、幅方向中央部が後方に位置するように湾曲している。枕部用フレーム220の両端部は略前方に向かって延設されており、両端部にスピーカー保持フレーム部220aを形成している。両スピーカー保持フレーム部220a、220aの幅方向の間隔は前方に行く程離れるように形成されており、両スピーカー保持フレーム部220a、220aには椅子2に着座した体感者の耳に向かう方向に配設されると共に図示しない増幅器等に電気的に接続されたスピーカー221が夫々設けられている。
【0032】
上記両縦フレーム部230a、230aの下部には前方に突出すると共に平面視において中央に開口を有する略ロ字状の座部用フレーム240を設けている。座部用フレーム240は、幅方向の内側端部が両縦フレーム部230a、230aの下部に接続された一対の後部支持フレーム部240aと、両後部支持フレーム部240a、240aの幅方向の外側端部から前方に向かって延設された側部支持フレーム部240b、240bと、両側部支持フレーム部240b、240bの前端部同士を接続する前部支持フレーム部240cとから成り、両側部支持フレーム部240bの夫々の前端部の外側面はベースフレーム21の傾斜フレーム部20bの上部に接続されている。両側部支持フレーム部240bの前後方向における中央部から後部までの上面にはクッション用ばね241の両端部が接続されており、該クッション用ばね241は座部用フレーム240の開口の前後方向における中央部から後部までを覆うように配設されている。上記のように座部24を構成する座部用フレーム240にはクッション用ばね24が設けられているため、座り心地が良くなり、体感者9はより一層リラックスした状態で着座できる。
【0033】
両縦フレーム部230a、230aの上下方向における略中央部には平面視前向きコ字状の肘掛け部用フレーム250の後部が接続されており、この肘掛け部用フレーム250は体感者9が椅子2に着座した際にリラックスした姿勢でもたれられるように上方に行く程後方に位置するように傾斜している。
【0034】
上記椅子2の体感者9が着座した際の腰部9a背面に位置する箇所には、円盤状の変換器3と、該変換器3に変換器3の周側面前部を覆うように固定して設けられた正面視四角形状(長方形状)を有する板状の腰部連動部材4aとが配設されている。変換器3及び腰部連動部材4aは図5に示すように両縦フレーム部230、230の傾斜と略平行に配設されており、変換器3及び腰部連動部材4aの面と直行する方向(矢印イ)に振動する。
【0035】
具体的には腰部連動部材4aは図1〜3に示すように両端にフック部70、71を有する複数の連結ばね7a(4つ)を介して前述した背もたれ部腰フレーム230に連結されることで調節支持されている。すなわち、腰部連動部材4aの背面の外周縁部に設けた複数(4つ)のばね接続部40に連結ばね7aの一端のフック部70を接続すると共に両縦フレーム部230a、230aの前後方向略中央部に設けた複数(4つ)のばね接続部230bに連結ばね7aの他端のフック部71を接続することで、変換器3及び連動部材4を体感者9が着座した際の腰部9a背方に位置する箇所に張設支持している。
【0036】
このように腰部連動部材4aを連結ばね7aを介して椅子2の背もたれ部用フレーム230に設けることで、腰部連動部材4aから背もたれ部用フレーム230に伝わる振動を減衰させることができ、延いては椅子2の骨格である枕部用フレーム220、背もたれ部用フレーム230、座部用フレーム240、肘掛け部用フレーム250に振動が伝わることがなくなり、これにより振動を受けると不快に感じてしまう体感者9の頭部や肘などの部位に腰部連動部材4aの振動が伝播してしまうことを防止できる。また上記では変換器3に連動部材4aを直接固定しているので、変換器3もしくは連動部材4aのどちらか一方を保持するだけで良く、変換器3と連動部材4aの両方を別々に保持する場合と比して構造が簡単になりコストの削減になる。
【0037】
上記各連結ばね7aの他端部側のフック部71の背もたれ部用フレーム220の各ばね接続部230bとの接続部分(接触部分)には音軽減部材8としてのチューブが設けられている(図3(b)参照)。これにより連動部材4aの振動によって発生する連結ばね7aと背もたれ部用フレーム220のばね接続部230bとの接続部分での軋み音の発生を抑えることができる。なお、本実施形態においては連結ばね7aに音軽減部材8を設けた例を示したが、もちろん背もたれ部用フレーム220の各ばね接続部230bの連結ばね7aのフック部71との接続部分に音軽減部材8を設けても良いものである。さらに上記では音軽減部材8としてチューブを使用した例を示したが、これに限定されるものではなく、従来から知られている種々の音軽減部材8を用いても良く、例えば連結ばね7aもしくはばね接続部230bの接続部分を合成樹脂等で表面コーティングし、これを音軽減部材8としても良いものである。
【0038】
また、上記の腰部連動部材4aは連結ばね7aの長さや弾性力、背もたれ部用フレーム230や腰部連動部材4aのばね接続部230b、40の設ける位置を調節することにより、図5に示すように腰部連動部材4aが縦フレーム部230a、すなわち背もたれ部用フレーム230よりも体感者側(変換器3の振動方向イにおける略前方向)に突出した位置に配設されている。これによって連動部材4を体感者9の腰部9aにより強く押し当てることができ、連動部材4の振動を体感者9に効率良く伝えることができる。
【0039】
上記変換器3(腰部連動部材4aであっても良いものとする)には膝の裏側部分9bに対応する箇所に位置すると共に側断面略楕円形状を有する管状に形成された膝裏連動部材4bが振動伝播部材4を介して接続されている。すなわち、1つの変換器3に対して2つの連動部材4である腰部連動部材4aと膝裏連動部材4bとを設けていることとなり、更に言うと腰部連動部材4aと変換器3との間の距離は膝裏連動部材4bと変換器3との間の距離よりも短くなるように配設されていることとなる。
【0040】
詳述すると、上記膝裏連動部材4bは前述の座部用フレーム240の両側部支持フレーム部240bに設けたばね接続部240dに連結ばね7bを介して連結されている。すなわち、膝裏連動部材4bの幅方向両端の下面に設けた複数(2つ)のばね接続部41に連結ばね7bの一端のフック部72を接続すると共に座部用フレーム240の両側部支持フレーム部240b、240bの前部に設けた複数(2つ)のばね接続部240dに連結ばね7bの他端のフック部73を接続することで、膝裏連動部材4bを体感者9が着座した際の膝の裏側部分9bに近接する箇所に保持している。上記膝裏連動部材4bはクッション用ばね8に接しないように配設されている。なお、前述した腰部連動部材4aと背もたれ部用フレーム230とを接続する連結ばね7aと同様に、この膝裏連動部材4bと臀部支持体240とを連結する各連結ばね7bの他端のフック部71と臀部支持対240のばね接続部240dとの接続部分に音軽減部材8を設けても良いものである。
【0041】
上記のように膝裏連動部材4bを座部用フレーム240に連結ばね7bを介して配設することで、膝裏連動部材4bから座部用フレーム240に伝わる振動を減衰させることができ、延いては椅子2の骨格である枕部用フレーム220、背もたれ部用フレーム230、座部用フレーム240、肘掛け部用フレーム250に振動が伝わることがなくなり、これにより体感者9の振動を受けると不快に感じてしまう頭部や肘などの部位に膝裏連動部材4bの振動が伝播してしまうことをより一層防止できる。
【0042】
振動伝播部材5は、図1〜3、図5に示すように上端部が変換器3の下端部(腰部連動部材4aの背面下部であっても良い)に接続され且つこの上端部から背もたれ部用フレーム230の傾斜に沿った方向における略下方に伸びる後振動伝播体5aと、後振動伝播体5aの下端から略前方の変換器3の振動方向イと平行な方向に延設された横振動伝播体5bと、横振動伝播体5bの前端部から略上向きに延設された前振動伝播体5cとから成る。上記横振動伝播体5bはクッション用ばね241の下方に位置しており、さらに言うと振動伝播部材5はクッション用ばね8に接しないように配設されている。このように振動伝播部材5を配設することで、体感者9が着座した際に振動伝播部材5が邪魔にならず、また振動伝播部材5を座部24もしくは背もたれ部23で隠すことができ外観が美しくなる。また、上記では変換器3と膝裏連動部材4bとを変換器3の振動方向イと平行に伸びる横振動伝播体5bを介して接続しており、これにより変換器3の振動を離れた連動部材4である膝裏連動部材4bに効率良く伝えることができる。
【0043】
また、横振動伝播体5bとクッション用ばね241との間に位置する箇所である横振動伝播体5bの上面には図6に示すように弾性部材6を設けている。これにより体感者9が勢い良く座部6に着座したり、体重の重い体感者9が座部6に着座したりする等してクッション用ばね241が下方に下がったとしても、クッション用ばね241と横振動伝播体5bとは弾性部材6を介して接触することとなり、クッション用ばね241と横振動伝播体5bとの接触による異音の発生や振動伝播部材4の変形を防止することができる。
【0044】
上記の膝裏連動部材4bは連結ばね12bの長さや弾性力、ばね接続部3d、7dの設ける位置を調節することにより、座部用フレーム240よりも体感者側(上方)に位置するように配設されている。これによって膝裏連動部材4bを体感者9の膝の裏側部分9bにより強く押し当てることができ、連動部材4の振動を体感者9に効率良く伝えることが可能となる。
【0045】
次に音発生手段から送られてくる音の制御について説明すると、音発生手段から出力された音は音制御装置を介し、一部は増幅器等を通りスピーカー221より流れる。また、一部は図示しないローパスフィルタによって音発生手段から送られてきた音の高域をカットして音源信号となり、該音源信号は増幅器によって増幅されて振動用音響信号となり、この振動用音響信号を変換器3にて機械的振動に変換し、変換器3を振動させる。変換器3の振動は変換器3に接続された連動部材4を振動させ、これにより音発生手段に同調した臨場感のある振動を体感者9の腰部9a及び膝の裏側部分9bに伝えている。なお、本実施形態における体感音響装置1は音制御装置とローパスフィルタと増幅器を設け、変換器を音響信号から機械的振動に変換した例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば体感音響装置に音制御装置、ローパスフィルタ、増幅器を設けず、音発生手段から出力された信号を直接機械的振動に変換する変換器3を設けても良いものとする。
【0046】
ところで本実施形態における体感音響装置1は前述したように1つの変換器3に対して2つの連動部材4を設けているが、これは以下に示すような理由による。すなわち、1つの変換器3に対して2つの連動部材4を設けることで、連動部材4を設ける数に対して体感音響装置1に変換器3を設ける数を少なくすることができ、これにより体感音響装置1のコストを下げることができるのである。なお、本実施形態では体感音響装置1に1つの変換器3と、2つの連動部材4を設けた例を示したが、これに限定されるものではなく、例えば1つの変換器3に対して2つ以上の連動部材4を設けても良く、さらに言うと2つ以上のN個の変換器にN+1個以上の連動部材4を設けても良いものとする。
【0047】
また上記では前述したように腰部連動部材4aと膝裏連動部材4bとを設けているので、骨盤のある腰部9aを振動させて骨振動を行うことができると共に触覚が敏感な膝の裏側部分9bを振動させることができ、これにより体感者9に対して数少ない連動部材4で全身が振動されているイメージを与えることができる。
【0048】
さらに上記では腰部連動部材4aと変換器3との間の距離が膝裏連動部材5bと変換器3との間の距離よりも短くなるように配設しているので、強い振動が必要な腰部9aを振動させる腰部連動部材4aを強く振動させると共に弱い振動でも充分振動感が得られる膝の裏側部分9bを振動させる膝裏連動部材4bを弱く振動させることができ、これにより体感者の腰部9aと膝の裏側部分9bとをバランス良く振動させることができ、また腰部9aの振動と膝の裏側部分9bの振動とに振動伝達による時差を生じさせることができる。
【0049】
また上記では膝裏連動部材4bを管状に形成しているので、図7に示すような板状に形成された膝裏連動部材4bと比して膝裏連動部材4bの剛性を保つことができ、これによって体感者に安定して振動を伝えることができる。また特に膝裏連動部材4bの側断面を略楕円形状としたことで、体感者9と膝裏連動部材4bとの接触面積を下げることができ、これにより強い力で振動させることが可能となる。なお上記では膝裏連動部材4bを管状に形成した例を示したが、その他の連動部材4を管状に形成しても良いものであり、例えば腰部振動体3aを管状に形成しても良く、この場合においても上記と同様の作用効果が得られるものである。また上記では膝裏連動部材4bの側断面形状を楕円形状としたが、これに限定されるものではない。特に上記連動部材4を円管状に形成することが好ましく、この場合体感者9と連動部材4との接触面積をより一層下げることができ、これによりさらに強い力で体感者9の体の部位を振動させることが可能となる。
【0050】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、連動部材によって体感者の多くの部位に振動を伝えることができるのはもちろんのこと、加えて体感音響装置に連動部材を設ける数に対して変換器を設ける数を少なくすることができ体感音響装置のコストを削減することができるものである。
【0051】
請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、連動部材を管状に形成することで、連動部材の剛性を保つことができ、これによって体感者に安定して振動を伝えることができる。
【0052】
請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、変換器と連動部材とを変換器の振動方向と平行に伸びる振動伝播部材を介して接続したことで、変換器の振動を効率良く連動部材に伝えることができる。
【0053】
請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、体感音響装置は体感者の腰部を振動させる連動部材と、膝の裏側部分を振動させる連動部材とを有しているので、骨盤のある腰部を振動させて骨振動を行うことができると共に触覚が敏感な膝の裏側部分を振動させることができ、体感者に対して少ない連動部材で効率良く全身が振動されているイメージを与えることができ、またこれにより体感音響装置のコストをより一層削減することができる。
【0054】
また請求項5記載の発明にあっては、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、腰部を振動させる連動部材と変換器との間の距離が膝の裏側部分を振動させる連動部材と変換器との間の距離よりも短くなるように設定することで、強い振動が必要な腰部を振動させる連動部材を強く振動させると共に弱い振動でも充分振動感が得られる膝の裏側部分を振動させる連動部材を弱く振動させることができ、これにより体感者の腰部と膝の裏側部分とをバランス良く振動させることができる。また、腰部の振動と膝の裏側部分の振動とに振動伝達による時差を生じさせることができる。
【0055】
また請求項6記載の発明にあっては、上記請求項1〜5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、体感音響装置は座部を有しているので、体感者が座部に着座したリラックスした状態で連動部材の振動を受けることができるのはもちろんのこと、尚且つ座部はクッション用ばねを有しているので、座り心地が良くなり、体感者はより一層リラックスした状態で着座できる。
【0056】
また請求項7記載の発明にあっては、上記請求項6記載の発明の効果に加えて、膝の裏側を振動させる連動部材と変換器とをクッション用ばねの下方に位置する振動伝播体を介して接続することで、体感者が着座した際に振動伝播体が邪魔にならず、尚且つこの振動伝播体とクッション用ばねとの間に弾性体を設けることで、体感者が勢い良く座部に着座したり、体重の重い体感者が座部に着座したりする等してクッション用ばねと振動伝播部材とが接触したとしても、接触による異音の発生や振動伝播部材の変形を弾性体により防止することができる。
【0057】
また請求項8記載の発明にあっては、上記請求項1〜7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、背もたれ部を設けたので体感者は背もたれ部にもたれてよりリラックスした状態で着座して振動を受けることができ、尚且つ変換器もしくは連動部材のうちの少なくとも一つを連結ばねを介して椅子に設けることで、変換器もしくは連動部材の振動が椅子に伝わることを防止することができ、これにより振動を受けると不快に感じてしまう体感者の体の部位を振動させてしまうことを防止できる。
【0058】
また請求項9記載の発明にあっては、上記請求項8記載の発明の効果に加えて、連結ばねと椅子との接続部分に音軽減部材を設けることで、変換器もしくは連動部材の振動によって発生する連結ばねと椅子との接続部分での軋み音の発生を抑えることができる。
【0059】
また請求項10記載の発明にあっては、上記請求項1〜9のいずれかに記載の発明の効果に加えて、連動部材を臀部支持体もしくは背中支持体よりも体感者側に位置するように配設することで、連動部材を体感者により強く押し当てることができ、これにより連動部材の振動を体感者に効率良く伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す体感音響装置の骨格を示す斜視図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の(a)は正面図であり、(b)は要部拡大図である。
【図4】同上の体感音響装置の外観を示す斜視図である。
【図5】同上の連動部材及び振動伝播部材を示す説明図である。
【図6】同上の弾性体を示す説明図である。
【図7】体感音響装置の連動部材を板状に形成した例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 体感音響装置
2 椅子
23 背もたれ部
230 背中支持体
24 座部
240 臀部支持体
241 クッション用ばね
3 変換器
4 連動部材
4a 腰部連動部材
4b 膝裏連動部材
5b 横振動伝播体
6 弾性部材
7 連結ばね
8 音軽減部材
9 体感者
9a 腰部
9b 膝の裏側部分
イ 変換器の振動方向
Claims (10)
- 音発生手段から送られてくる信号を機械的振動に変換する変換器を備え、該変換器に変換器の振動によって人体の一部を振動させる連動部材を設けた体感音響装置において、1つの変換器に対して2つ以上の連動部材を設け、連動部材として、変換器に直接固定した連動部材と、変換器に振動伝播部材を介して接続された連動部材とを備えて成ることを特徴とする体感音響装置。
- 上記連動部材を管状に形成したことを特徴とする請求項1記載の体感音響装置。
- 変換器と連動部材とを変換器の振動方向と平行に伸びる振動伝播体を介して接続して成ることを特徴とする請求項1又は2記載の体感音響装置。
- 上記体感音響装置は少なくとも体感者の腰部を振動させる連動部材と、膝の裏側部分を振動させる連動部材とを有して成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の体感音響装置。
- 腰部を振動させる連動部材と変換器との間の距離が膝の裏側部分を振動させる連動部材と変換器との間の距離よりも短くなるように設定して成ることを特徴とする請求項4記載の体感音響装置。
- 上記体感音響装置は体感者が着座するための座部を有し、該座部は臀部を支持するための臀部支持体と臀部支持体に設けられたクッション用ばねとを有し、座部に着座した体感者の臀部をクッション用ばねを介して臀部支持体で支持して成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の体感音響装置。
- 上記体感音響装置は体感者の膝の裏側部分を振動させる連動部材を有し、この連動部材と変換器とをクッション用ばねの下方に位置する振動伝播体を介して接続し、体感音響装置に振動伝播体とクッション用ばねとの間に位置する弾性部材を配設して成ることを特徴とする請求項6記載の体感音響装置。
- 上記体感音響装置に体感者が着座するための座部及び該座部に着座した体感者の背中をもたれさせるための背もたれ部とからなる椅子を有し、この椅子に変換器と変換器の振動により椅子に着座した人の体の一部を振動させる連動部材を設け、変換器もしくは連動部材のうちの少なくとも一つを連結ばねを介して椅子に設けて成ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の体感音響装置。
- 上記連結ばねと椅子との接続部分に音軽減部材を設けて成ることを特徴とする請求項8記載の体感音響装置。
- 上記体感音響装置は体感者が着座するための座部及び該座部に着座した体感者の背中をもたれさせるための背もたれ部とからなる椅子を有し、座部及び背もたれ部は夫々体感者の臀部を支持する臀部支持体と背中を支持する背中支持体とを有し、この体感音響装置に変換器の振動により椅子に着座した人の体の一部を振動させる連動部材を臀部支持体もしくは背中支持体よりも体感者側に位置するように配設して成ることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の体感音響装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176463A JP3963129B2 (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | 体感音響装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002176463A JP3963129B2 (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | 体感音響装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004023490A JP2004023490A (ja) | 2004-01-22 |
JP3963129B2 true JP3963129B2 (ja) | 2007-08-22 |
Family
ID=31174762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002176463A Expired - Fee Related JP3963129B2 (ja) | 2002-06-17 | 2002-06-17 | 体感音響装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3963129B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5452019B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2014-03-26 | テイ・エス テック株式会社 | シート装置 |
CN113825432A (zh) * | 2019-02-22 | 2021-12-21 | 日本烟草产业株式会社 | 身体支承装置 |
-
2002
- 2002-06-17 JP JP2002176463A patent/JP3963129B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004023490A (ja) | 2004-01-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102163201B1 (ko) | 기능성 의자 | |
JP4523640B2 (ja) | スピーカ内蔵シートおよびパーソナル音場システム | |
US7722116B2 (en) | Acoustic seat vibratory-bone-conduction type | |
US11510499B2 (en) | Gaming chair | |
KR102655256B1 (ko) | 진동에 의한 음향 인지 강화를 위해 배열된 시트 | |
US20090152917A1 (en) | Apparatus, system, and method for tuneful attenuation | |
KR20010074276A (ko) | 에어 쿠션물의 스피커 음향에 의한 진동시스템 | |
US20220332235A1 (en) | Vehicle seat | |
JP7126714B2 (ja) | マルチチャンネルサウンドシステムが具備された椅子用部材を含む椅子 | |
JP3963129B2 (ja) | 体感音響装置 | |
JPS59174090A (ja) | 体感音響装置 | |
JP2006334025A (ja) | 着座用家具 | |
KR100772167B1 (ko) | 보조등받침을 갖는 의자 | |
JP3158588U (ja) | 授乳用椅子 | |
KR200423685Y1 (ko) | 요추받이용 의자 등받이 | |
KR20110009762U (ko) | 소리 진동 기능이 내장된 접이식 흔들의자 | |
JP3231451U (ja) | ソファ | |
JP3245299U (ja) | 音響機能付きソファ | |
CN212661488U (zh) | 坐垫及打坐椅 | |
JP2001212198A (ja) | リラクゼーション用椅子 | |
JP2022147603A (ja) | シートおよびシートクッション | |
JP3097837U (ja) | 座椅子用クッション材と座椅子 | |
KR101263344B1 (ko) | 책상용 쿠션 | |
JP2004016515A (ja) | Av機器鑑賞用椅子 | |
JPH0658748U (ja) | 振動体感式シートのシートパッド構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050517 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070123 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070501 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070514 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100601 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110601 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120601 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130601 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |