JP3245299U - 音響機能付きソファ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成で、複座ソファにおいて優れた音響効果を発揮できる音響機能付きソファを提供する。【解決手段】音響機能付きソファは、複座ソファの背もたれ部の上方の内部に複数対のスピーカセットを備え、音響機能を有する。【選択図】図1
Description
本考案は、音響機能を有する音響機能付きソファに関し、特に、複座ソファにおいて、簡素な構成で、優れた音響効果を発揮できる音響機能付きソファに関する。
現在、家具のソファは、単に座って寛ぐことのみならず、リラックス効果等の付加価値を高めた製品が日々研究開発されている。このようなソファとしては、例えば、ソファにスピーカ等の音響機能を付加したソファが知られている。
例えば、従来の音響機能付きソファとしては、適当な形状に形成したフレームと、このフレームに囲まれる部分を被う面状の振動伝達材と、前記フレームに端部が固定されている支持アームと、この支持アームに取付けられているトランスデユーサとを有する音響変換器が、背面、あるいは、底面側の表面に取付けられている構成であることを特徴とする身体に音を感じる椅子ソファが知られている(特許文献1参照)。
また、例えば、従来の音響機能付きソファとしては、腰掛部下方の床面との間の空間部にスピーカーボックスを形成し、その内部にスピーカを取り付けてなるスピーカ付ソファが知られている(特許文献2参照)。
また、例えば、従来の音響機能付きソファとしては、座部、背当部、肘掛部により着座スペースが形成されたソファベースに対し、該ソファベースに着脱可能であって、主体背面が前記ソファベースの着座スペースの内法に合致する柔軟性を有する縫製体であり、しかもソファベースの座部、背当部、肘掛部の表面に連続して覆う広がりを有する展開部を備えたソファ被着体において、前記展開部は、前記ソファベースの背当部を覆うバックレスト部を有し、このバックレスト部の背当機能に直接関与しない部分にオーディオスピーカを設けてなることを特徴とするソファ被着体が知られている(特許文献3参照)。
しかし、従来の音響機能付きソファは、上記特許文献1に記載のように、主として一人用の椅子やソファが対象とされている。即ち、従来の音響機能付きソファは、複数人が同時に着座できるような複座ソファの形態は想定されていない。その主な理由として、複座ソファに着座した複数人の各々に対して、同時且つ適切に有効な音響機能を与えることにつき、一人用の椅子やソファと比べて技術的な困難性があることと、一人用のソファに比べて複雑な構成が必要となることから、コストが嵩むという課題がある。
また、従来の音響機能付きソファは、上記特許文献2に記載のように、複数人が同時に着座できるような複座ソファの形態も存在するが、着座者が足元のスピーカからの音圧を感じるという構造になっており、左右スピーカによるステレオサウンドを感じにくく、音の立体感及び奥行き感に欠けるという課題がある。
また、従来の音響機能付きソファは、上記特許文献3に記載のように、複数人が同時に着座できるような複座ソファに、オーディオスピーカを搭載した被着体を別体のカバーとして用いる形態も存在するが、着座者の着座位置に応じて、音質や音量が変化する構造であるため、音響効果が不安定なものにとどまり、左右スピーカによるステレオサウンドを感じにくく、音の立体感及び奥行き感に欠けるという課題がある。
このようなことから、従来では、複座ソファの形態において、簡素な構成で、優れた音響効果のある音響機能付きソファは知られていない。
本考案は前記課題を解決するためになされたものであり、簡素な構成で、複座ソファにおいて優れた音響効果を発揮できる音響機能付きソファを提供することを目的とする。
本願に開示する音響機能付きソファは、複座ソファの背もたれ部の上方の内部に複数対のスピーカセットを備え、音響機能を有するものである。このように、本願に開示する音響機能付きソファは、複座ソファの背もたれ部の上方の内部に複数対のスピーカセットを備え、音響機能を有することから、着座者に対して音圧を感じる耳元近くの至近距離に配置されたスピーカセットから着座者に有効な音響効果を与えられることとなり、人間工学的にも適合性の高い極めて簡素な構成で、着座者に対して優れた音響効果を発揮することができる。
本願に開示する音響機能付きソファは、必要に応じて、前記複座ソファの着座者からの前記背もたれ部への体圧を検出する体圧検出手段と、前記体圧検出手段により検出された体圧に基づいて、前記複数対のスピーカセットを構成する各スピーカの前記着座者に対する配向位置を制御する制御手段と、を備えるものである。このように、本願に開示する音響機能付きソファは、前記複座ソファの着座者からの前記背もたれ部への体圧を検出する体圧検出手段と、前記体圧検出手段により検出された体圧に基づいて、前記複数対のスピーカセットを構成する各スピーカの前記着座者に対する配向位置を制御する制御手段と、を備えることから、前記制御手段により、着座者の体圧に応じて、各スピーカから最適な配向位置で着座者に対して音響効果を与えられることとなり、極めて簡素な構成で、優れた音響効果を発揮することができる。
本願に開示する音響機能付きソファは、必要に応じて、前記複座ソファの着座者の着座を検出する着座検出手段と、前記着座検出手段により検出された着座者の人数に基づいて、前記複数対のスピーカセットを構成する各スピーカの音量及び/又は音質を調整する調整手段と、を備えるものである。このように、本願に開示する音響機能付きソファは、前記複座ソファの着座者の着座を検出する着座検出手段と、前記着座検出手段により検出された着座者の人数に基づいて、前記複数対のスピーカセットを構成する各スピーカの音量及び/又は音質を調整する調整手段と、を備えることから、前記調整手段により、着座者の人数に拠らずに、各スピーカから最適な音量及び/又は音質が発せられて、実際の各着座者に対して音響効果が与えられることとなり、極めて簡素な構成で、常に優れた音響効果を発揮することができる。
本願に開示する音響機能付きソファは、必要に応じて、複数対のスピーカセットのうち、二対のスピーカセットの各チャンネル配置を鏡面対称に配設されてなるものである。このように、本願に開示する音響機能付きソファは、複数対のスピーカセットのうち、二対のスピーカセットの各チャンネル配置を鏡面対称に配設されてなることから、隣合う着座者からのスピーカの音が構造的に干渉しにくくなることとなり、極めて簡素な構成で、隣接する着座者からのスピーカ音で音質が低下することなく常に優れた音響効果を発揮することができる。
本願に開示する音響機能付きソファは、必要に応じて、前記複座ソファへの振動及び/又は上下動を駆動する駆動手段と、を備えるものである。このように、本願に開示する音響機能付きソファは、前記複座ソファへの振動及び/又は上下動を駆動する駆動手段と、を備えることから、優れた音響機能のみならず音響機能に連動した振動動作を着座者に与えられることとなり、極めて簡素な構成で、体感も加味した臨場感のある音響機能を発揮することができる。
本願に開示する音響機能付きソファは、必要に応じて、クッション性を有し、前記複座ソファの着座部の前方下部に折畳まれて収納されると共に、当該着座部に対して傾斜角度が水平となるまで自在に可動する足乗せ部材を備えるものである。このように、本願に開示する音響機能付きソファは、クッション性を有し、前記複座ソファの着座部の前方下部に折畳まれて収納されると共に、当該着座部に対して傾斜角度が水平となるまで自在に可動する足乗せ部材を備えることから、クッション性を有する可動性のある足乗せ部材により着座者が適宜気分に応じて寛げることとなり、極めて簡素な構成で、優れた音響機能と共に、高いリラックス感を得ることができる。
(第1の実施形態)
本願の第1の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図1及び図2を用いて以下説明する。
本願の第1の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図1及び図2を用いて以下説明する。
第1の実施形態に係る音響機能付きソファは、図1に示すように、複座ソファの背もたれ部1(各着座者ごとに背もたれ部1a及び背もたれ部1b)の上方の内部に複数対のスピーカセット2を備え、音響機能を有する構成である。また、第1の実施形態に係る音響機能付きソファは、着座者が着座できる座面部3(各着座者ごとに座面部3a及び座面部3b)を備える。
複数対のスピーカセット2とは、左右の2チャンネルのスピーカの対が複数あることを意味する。この複数対の複数とは、複数人が着座する複座ソファを前提とすることから、少なくとも2以上であり、例えば、2、3、4、5、又は6が挙げられ、2人掛け、3人掛け、4人掛け、5人掛け又は6人掛け等の規模を特に制限なく自由に設計できる。
この複数対のスピーカセット2は、特に限定されないが、例えば、図1に示すように、右側スピーカ21a及び左側スピーカ22aの一対のスピーカセットと、右側スピーカ21b及び左側スピーカ22bの一対のスピーカセットと、の2対のスピーカセットとして構成することができる。
この構成により、図2に示すように、着座者100aと着座者100bのように着座者が複数人同時に着座して利用する場合であっても、各着座者あたり左右の2チャンネルのスピーカが着座者の両耳近傍の左右位置に個別に用意されることとなり、個々の各着座者によって音響効果にばらつきがなく優れたステレオサウンドが各着座者に均等に提供される。
音響機能とは、このスピーカセット2から、一又は複数の着座者の各人に対して、ステレオサウンドで立体感と臨場感のある音像を作り出す機能を意味する。
このように、本実施形態に係る音響機能付きソファは、複座ソファの背もたれ部1の上方の内部に複数対のスピーカセット2を備え、音響機能を有することから、着座者が音圧を感じやすい耳元近くの至近距離に配置されたスピーカセット2から、一又は複数の各着座者に有効な音響効果を与えられることとなり、人間工学的にも適合性の高い極めて簡素な構成で、着座者に対して優れた音響効果を発揮することができる。このようなソファに座ったままで優れた音響効果が得られることから、例えば、高齢者用スピーカとしての利用も可能となる。
なお、本実施形態に係る音響機能付きソファは、上記の他にも、様々な付加機能を備えることが可能である。例えば、電動で、この背もたれ部1を上下方向に段階的に傾斜可能とする電動リクライニング機能を備えることができる。この電動リクライニング機能により、着座者が両手や両脚を伸ばして寛ぐことができることとなり、より快適性と利便性を向上させることができる。
また、例えば背もたれ部1の上部近傍等の任意の箇所に、音声通話可能なマイク機能を備えることも可能である。この場合の音声通話には、マイク機能により音声通話を行っている着座者に割り当てられたスピーカセット2から、通話先の相手の音声を出力することが可能となる。例えば、このスピーカセット2は、音声通話中には、通話先の相手の音声を出力して、他の音響効果を無音(ミュート)とすると共に、音声通話が終了した時点で、再度、音楽を流す等の音響効果を発揮することも可能である。ソファに座ったままの楽な姿勢で、必要な場合には音声通話も可能となり、より快適性と利便性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
本願の第2の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図3を用いて以下説明する。
本願の第2の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図3を用いて以下説明する。
第2の実施形態に係る音響機能付きソファは、上記第1の実施形態と同様に、前記複数対のスピーカセット2を備え、さらに、図3(a)に示すように、この複座ソファの着座者からの背もたれ部1への体圧を検出する体圧検出手段4(各着座者ごとに体圧検出手段4a及び体圧検出手段4b)と、この体圧検出手段4により検出された体圧に基づいて、この複数対のスピーカセット2を構成する左右の各スピーカの着座者に対する配向位置を制御する制御手段5(各着座者ごとに制御手段5a及び制御手段5b)と、を備える構成である。
この体圧検出手段4は、この着座者からの体圧を検出する方法としては、特に限定されないが、例えば、弾性体を用いることによりこの背もたれ部1のたわみ量を検出可能な圧力センサを用いることができる。
この制御手段5は、上記の体圧検出手段4により検出された体圧に基づいて、各スピーカの着座者に対する配向位置を制御する。各スピーカの着座者に対する配向位置とは、着座者の主に上半身、特に頭部の周囲においての着座者に対する各スピーカの向きを意味する。
例えば、図3(b)に示すように、この体圧検出手段4が、この複座ソファの着座者100aからの背もたれ部1への体圧(図中の矢印A)を検出する。この検出された体圧に基づいて、図3(c)に示すように、この制御手段5が、この複数対のスピーカセット2を構成する各スピーカの着座者に対する配向位置を制御し(図中の矢印B)、この着座者の頭部の周囲を囲むように、ステレオサウンドにより立体感を感じやすい最適な位置に各スピーカの配向位置が変化して固定される。
このように、本実施形態に係る音響機能付きソファは、この複座ソファの着座者からの背もたれ部1への体圧を検出する体圧検出手段4と、この体圧検出手段4により検出された体圧に基づいて、この複数対のスピーカセット2を構成する各スピーカの着座者に対する配向位置を制御する制御手段5と、を備えることから、この制御手段5により、着座者の体圧に応じて、各スピーカから最適な配向位置で着座者に対して音響効果を与えられることとなり、極めて簡素な構成で、優れた音響効果を発揮することができる。
(第3の実施形態)
本願の第3の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図4~図6を用いて以下説明する。
本願の第3の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図4~図6を用いて以下説明する。
第3の実施形態に係る音響機能付きソファは、上記第1の実施形態と同様に、前記複数対のスピーカセット2を備え、さらに、図4(a)に示すように、この複座ソファの着座者の着座を検出する着座検出手段6(各着座者ごとに着座検出手段6a及び着座検出手段6b)と、この着座検出手段6により検出された着座者の人数に基づいて、この複数対のスピーカセット2を構成する各スピーカの音量及び/又は音質を調整する調整手段7(各着座者ごとに調整手段7a及び調整手段7b)と、を備える構成である。さらに、この調整手段7a及び調整手段7bで構成される複数の調整手段7間を統制する制御を行う調整制御手段71を備える構成である。
この着座検出手段6が着座者の着座を検出する方法としては、特に限定されないが、例えば、弾性体を用いることによりこの着座部のたわみ量を検出可能な圧力センサを用いることができる。
図4(b)に示すように、まず、この着座検出手段6により、着座者の着座状況が検出されることで、実際に着座部に着座している着座者の人数が検出される。次に、この調整手段7は、この調整制御手段71の制御のもとで、この検出された着座者の人数に基づいて、この複数対のスピーカセット2を構成する各スピーカ(右側スピーカ21a及び左側スピーカ22a、並びに右側スピーカ21b及び左側スピーカ22b)の音量及び/又は音質を調整する。
この各スピーカの音量及び/又は音質の調整とは、各スピーカごとに独立して調整されることを意味する。即ち、左右のスピーカから構成されるスピーカセット2ごとに調整されることのみならず、この各スピーカセット2を構成する右側スピーカ21a及び左側スピーカ22a、並びに右側スピーカ21b及び左側スピーカ22bから構成される個々のスピーカごとに、他のスピーカとは独立して調整される。
例えば、図5に示すように、二人の着座者100aと着座者100bとがこの複座ソファに隣り合って着座している場合には、各スピーカ(右側スピーカ21a及び左側スピーカ22a、並びに右側スピーカ21b及び左側スピーカ22b)の音量(音圧)は、左右の着座者にとって均等となるように調整される。
また、例えば、図6(a)に示すように、一人のみの着座者100aがこの複座ソファに着座している場合には、この調整手段7により、着座者が不在となっている側の3つのスピーカ(左側スピーカ22aと、右側スピーカ21b及び左側スピーカ22b)の音量(音圧)は、この着座者100aから離れる位置に従って、段階的に小さくなるように調整される。この調整によって、この着座者100aの左右を取り囲むスピーカの左右の音量バランスが均等化されることとなり、着座者が不在となっている側のスピーカからの音量によってこの着座者100aに対して左右のステレオバランスが崩れた不自然な音像が形成されることなく、立体的な音像による自然で優れた音響効果が得られる。
また、上記の他にも、一人のみの着座者100aがこの複座ソファに着座している場合には、例えば、この調整手段7は、着座者が不在となっている側の2つのスピーカ(右側スピーカ21b及び左側スピーカ22b)の音量(音圧)を無音(オフ)となるように制御することも可能である。この構成によって、この着座者100aの左右を取り囲むスピーカの左右の音量バランスが均等化されることとなり、着座者が不在となっている側のスピーカからの過大な音量で不自然な音像が形成されることなく、自然で立体的な音像による優れた音響効果が得られる。
このように、本実施形態に係る音響機能付きソファは、この複座ソファの着座者の着座を検出する着座検出手段6と、この着座検出手段6により検出された着座者の人数に基づいて、この複数対のスピーカセット2を構成する各スピーカの音量及び/又は音質を調整する調整手段7と、を備えることから、この調整手段7により、着座者の人数に拠らずに、各スピーカから最適な音量及び/又は音質が発せられて、実際の各着座者に対して音響効果が与えられることとなり、極めて簡素な構成で、常に優れた音響効果を発揮することができる。
なお、上記の他にも、この着座検出手段6による着座検出に基づいて、この調整手段7により、各種の調整動作を行うことも可能である。
例えば、この着座検出手段6が、この複座ソファの着座者が着座したことを検知し、この調整手段7が、図6(b)に示すように、この複数対のスピーカセット2を構成する各スピーカの音量を徐々に上昇(フェードイン)させるように調整することができる。この構成により、着座者が着座してから徐々に耳元のスピーカからステレオサウンドが小音量から音量が上がっていくことから、着座者の聴覚に衝撃を与えることなく、快適な音響効果が得られることとなり、着座者に対して、よりリラックス効果を高めることができる。
また、例えば、眠った人の一般動作に基づいて、この着座検出手段6が、この複座ソファの着座者が睡眠状態に入ったことを検知し、この調整手段7が、この複数対のスピーカセット2を構成する各スピーカの音量を下げるように又は無音にするように調整することができる。この構成により、着座者にとって快適性を高めることができる。
また、例えば、この着座検出手段6が、この複座ソファの着座者が座面部3から一定時間離れたことに基づいてタイマー検知によりこの複座ソファから退出したことを検知し、この調整手段7が、この複数対のスピーカセット2を構成する各スピーカの電源をオフにするように調整することができる。この構成により、着座者が不在時に自動的に省エネ化を図ることができる。さらに好適には、この調整手段7が、図6(c)に示すように、この複数対のスピーカセット2を構成する各スピーカの音量を徐々に減少(フェードアウト)させるように調整することができる。この構成により、着座者が複座ソファから退出してから、隣り合う着座者の耳元に届く音量を急激に変動させることなく、隣り合う着座者にとっても快適な音響効果が継続して得られることとなり、各着座者に対して、よりリラックス効果を高めることができる。
また、例えば、この着座検出手段6が、この複座ソファの着座者が座面部3における着座時間が一定時間経過したという着座状態をタイマー検知により検出し、この検出に基づいて、この調整手段7が、この複座ソファが傾斜している場合にはリクライニングが起き上がるように調整をすることも可能である。この自動リクライニング機能によって、着座者に対して、目覚ましとしての機能も発揮することができ、この多機能を有する複座ソファよって快適性と利便性をさらに高めることができる。
(第4の実施形態)
本願の第4の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図7を用いて以下説明する。
本願の第4の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図7を用いて以下説明する。
第4の実施形態に係る音響機能付きソファは、上記第1の実施形態と同様に、前記複数対のスピーカセット2を備え、さらに、図7に示すように、複数対のスピーカセット2のうち、二対のスピーカセット2の各チャンネル配置を鏡面対称に配設されてなる構成である。
鏡面対称とは、隣り合うスピーカセット2の隣接面を対称面の鏡面として、右側スピーカ21と左側スピーカ22の左右の各スピーカ種類が対称に配置されていることを意味する。
この鏡面対称の構成によって、例えば、図7に示すように、隣り合う着座者100aと着座者100bとの間に連続して配置される2つのスピーカについて、左側スピーカ22又は右側スピーカ21のいずれかの同種類のスピーカ(図7においては左側スピーカ22)が連続して配置されることとなる。
このように、本実施形態に係る音響機能付きソファは、複数対のスピーカセット2のうち、二対のスピーカセット2の各チャンネル配置を鏡面対称に配設されてなることから、隣合う着座者からのスピーカの音が構造的に干渉しにくくなることとなり、極めて簡素な構成で、隣接する着座者からのスピーカ音で音質が低下することなく常に優れた音響効果を発揮することができる。
(第5の実施形態)
本願の第5の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図8を用いて以下説明する。
本願の第5の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図8を用いて以下説明する。
第5の実施形態に係る音響機能付きソファは、上記第1の実施形態と同様に、前記複数対のスピーカセット2を備え、さらに、図8に示すように、この複座ソファへの振動及び/又は上下動を駆動する駆動手段8と、を備えるものである。
この駆動手段8は、図8に示すように、この座面部3に配設されて振動及び/又は上下動を含む振動動作を行う振動部81(各着座者ごとに振動部81a及び振動部81b)と、この駆動動作を制御する駆動制御部82(各着座者ごとに駆動制御部82a及び駆動制御部82b)と、を備えることができる。
この振動部81は、各着座者ごとに1つでもよいし、図8に示すように、各着座者ごとに振動部81a及び振動部81bの2つでもよいし、3つ以上でもよい。
この駆動制御部82の制御としては、例えば、スピーカからの音量及び/又は音圧と、この振動部81による振動動作とを連動させる制御を行うことができる。例えば、スピーカからの音量及び/又は音圧が増大するに伴って、振動動作の振動幅を増大させることや、スピーカからの音量及び/又は音圧が減少するに伴って、振動動作の振動幅を小刻みにするように、経時的な変化を伴って振動動作を制御することが挙げられる。
このように、本実施形態に係る音響機能付きソファは、この複座ソファへの振動及び/又は上下動を駆動する駆動手段8と、を備えることから、優れた音響機能のみならず音響機能に連動した振動動作を着座者に与えられることとなり、極めて簡素な構成で、体感も加味した臨場感のある音響機能を発揮することができる。
(第6の実施形態)
本願の第6の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図9を用いて以下説明する。
本願の第6の実施形態に係る音響機能付きソファについて、上記図9を用いて以下説明する。
本実施形態に係る音響機能付きソファは、上記第1の実施形態と同様に、前記複数対のスピーカセット2を備え、さらに、図9に示すように、クッション性を有し、この複座ソファの着座部の前方下部に折畳まれて収納されると共に、この着座部に対して傾斜角度が水平となるまで自在に可動する足乗せ部材9を備える構成である。
この足乗せ部材9は、いわゆるオットマンとしての役割を果たすことができる。
この足乗せ部材9は、図9(a)に示すように、この複座ソファの着座部の前方下部に折畳まれて収納することができる。その一方で、この足乗せ部材9は、図9(a)に示すように、この着座部に対して傾斜角度が水平となるまで自在に可動することができる。
この可動動作については、例えば、複座ソファに電動リクライニング機能を備えることによって、この足乗せ部材9が自動で上下動できることとなり、より利便性と快適性を高めることができる。
このように、第6の実施形態に係る音響機能付きソファは、クッション性を有し、この複座ソファの着座部の前方下部に折畳まれて収納されると共に、この着座部に対して傾斜角度が水平となるまで自在に可動する足乗せ部材を備えることから、クッション性を有する可動性のある足乗せ部材により着座者が適宜気分に応じて寛げることとなり、極めて簡素な構成で、優れた音響機能と共に、高いリラックス感を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態では、複座ソファが2人掛けの着座者を想定して、右側スピーカ21と左側スピーカ22の一対のスピーカセットについて、右側スピーカ21aと左側スピーカ22aと、右側スピーカ21bと左側スピーカ22bと、を備える構成を示しているが、これはあくまで説明のための例示であり、上記各実施形態では、この構成に限定されない。
なお、上記各実施形態では、複座ソファが2人掛けの着座者を想定して、右側スピーカ21と左側スピーカ22の一対のスピーカセットについて、右側スピーカ21aと左側スピーカ22aと、右側スピーカ21bと左側スピーカ22bと、を備える構成を示しているが、これはあくまで説明のための例示であり、上記各実施形態では、この構成に限定されない。
例えば、本願のその他の実施形態に係る音響機能付きソファとしては、図10に示すように、右側スピーカ21と左側スピーカ22の一対のスピーカセットについて、右側スピーカ21aと左側スピーカ22a、右側スピーカ21bと左側スピーカ22b、右側スピーカ21cと左側スピーカ22c、の3対を備えることで、最大3人の着座者を想定した3人掛けの構成とすることも可能であり、また、この他にも、例えば、複座ソファが4人掛け、5人掛け、又は6人掛け等の構成とすることも可能であり、特に制限されない。
このように、上記各実施形態に係る音響機能付きソファは、複座ソファとして、着座者の最大人数を自在に設計することができ、用途や目的に応じて、自在に柔軟性の高い構成とすることができる。
1 背もたれ部
1a 背もたれ部
1b 背もたれ部
2 スピーカセット
21 右側スピーカ
21a 右側スピーカ
21b 右側スピーカ
21c 右側スピーカ
22 左側スピーカ
22a 左側スピーカ
22b 左側スピーカ
22c 左側スピーカ
3 座面部
3a 座面部
3b 座面部
3c 座面部
4 体圧検出手段
4a 体圧検出手段
4b 体圧検出手段
5 制御手段
5a 制御手段
5b 制御手段
6 着座検出手段
6a 着座検出手段
6b 着座検出手段
7 調整手段
7a 調整手段
7b 調整手段
71 調整制御手段
8 駆動手段
81 振動部
81a 振動部
81b 振動部
82 駆動制御部
82a 駆動制御部
82b 駆動制御部
9 足乗せ部材
100a 着座者
100b 着座者
1a 背もたれ部
1b 背もたれ部
2 スピーカセット
21 右側スピーカ
21a 右側スピーカ
21b 右側スピーカ
21c 右側スピーカ
22 左側スピーカ
22a 左側スピーカ
22b 左側スピーカ
22c 左側スピーカ
3 座面部
3a 座面部
3b 座面部
3c 座面部
4 体圧検出手段
4a 体圧検出手段
4b 体圧検出手段
5 制御手段
5a 制御手段
5b 制御手段
6 着座検出手段
6a 着座検出手段
6b 着座検出手段
7 調整手段
7a 調整手段
7b 調整手段
71 調整制御手段
8 駆動手段
81 振動部
81a 振動部
81b 振動部
82 駆動制御部
82a 駆動制御部
82b 駆動制御部
9 足乗せ部材
100a 着座者
100b 着座者
Claims (6)
- 複座ソファの背もたれ部の上方の内部に複数対のスピーカセットを備え、
音響機能を有することを特徴とする
音響機能付きソファ。 - 請求項1に記載の音響機能付きソファにおいて、
前記複座ソファの着座者からの前記背もたれ部への体圧を検出する体圧検出手段と、
前記体圧検出手段により検出された体圧に基づいて、前記複数対のスピーカセットを構成する各スピーカの前記着座者に対する配向位置を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする
音響機能付きソファ。 - 請求項1に記載の音響機能付きソファにおいて、
前記複座ソファの着座者の着座を検出する着座検出手段と、
前記着座検出手段により検出された着座者の人数に基づいて、前記複数対のスピーカセットを構成する各スピーカの音量及び/又は音質を調整する調整手段と、
を備えることを特徴とする
音響機能付きソファ。 - 請求項1に記載の音響機能付きソファにおいて、
複数対のスピーカセットのうち、二対のスピーカセットの各チャンネル配置を鏡面対称に配設されてなることを特徴とする
音響機能付きソファ。 - 請求項1に記載の音響機能付きソファにおいて、
前記複座ソファへの振動及び/又は上下動を駆動する駆動手段と、
を備えることを特徴とする
音響機能付きソファ。 - 請求項1に記載の音響機能付きソファにおいて、
クッション性を有し、前記複座ソファの着座部の前方下部に折畳まれて収納されると共に、当該着座部に対して傾斜角度が水平となるまで自在に可動する足乗せ部材を備えることを特徴とする
音響機能付きソファ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023004119U JP3245299U (ja) | 2023-11-14 | 2023-11-14 | 音響機能付きソファ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023004119U JP3245299U (ja) | 2023-11-14 | 2023-11-14 | 音響機能付きソファ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3245299U true JP3245299U (ja) | 2024-01-17 |
Family
ID=89537727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023004119U Active JP3245299U (ja) | 2023-11-14 | 2023-11-14 | 音響機能付きソファ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3245299U (ja) |
-
2023
- 2023-11-14 JP JP2023004119U patent/JP3245299U/ja active Active
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Legal Events
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3245299 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |