JP3951244B2 - 画像形成装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置及び方法に係り、特に写真プリントサービスなど大量のプリントを高速で生産することが要求されるプリントシステムに好適な記録媒体の補充・交換作業の効率化に寄与する技術に関する。
例えば、写真プリントサービスを提供するミニラボシステムでは、狭幅のLサイズプリント(127mm×89mm) を高速にプリントすることが要求される。このプリント速度の要求を満たすために、狭幅のペーパーを2列搬送し、これらを同時にプリントすることが提案されている。特許文献1には、2列のロール紙を1つのシャトル型インクジェットヘッドでプリントするシステムが開示されている。
特開2001−347653号公報
ミニラボシステムのような業務用のプリンタでは、高速にプリント生産を行うことが重要であるが、プリント生産が中断されないことも重要な課題である。プリント生産が中断される要素として、ペーパーエンドによるロールの交換(ペーパー補充)がある。特に、複数列同時プリントのために複数のペーパー供給部を有するシステムにおいては、それぞれのペーパー供給部について不定期にロール交換やペーパー補充の作業が必要であるために、作業者(オペレータ)の負担も大きく、業務全体の効率に影響を及ぼす。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、複数の記録媒体供給部の記録媒体がエンドとなるタイミングを制御して、記録媒体の補充・交換を計画的に実施可能とし、作業負担の軽減及び生産効率の向上を達成し得る画像形成装置及び方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係る画像形成装置は、記録媒体を収容し、該記録媒体を画像形成部に供給する複数の記録媒体供給部と、前記複数の記録媒体供給部から供給される記録媒体を搬送する搬送手段と、前記画像形成部に設けられ前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、各記録媒体供給部にそれぞれ収容されている記録媒体の残量を把握する残量把握手段と、前記残量把握手段で得た各記録媒体供給部の残量情報に基づいて、前記複数の記録媒体供給部のうち、入力された画像のプリントに使用する記録媒体の供給元を決定する制御手段と、前記決定に従って記録媒体供給部別に該当画像のプリント処理をバッファに予約する手段と、前記記録媒体供給部別の各バッファに対して、それぞれ次に予約される画像のプリントが開始されるまでの待ち時間を計算する演算手段と、を備え、前記制御手段は、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の少ないものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の多いものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定することを特徴とする。
また、本発明による他の画像形成装置は、記録媒体を収容し、該記録媒体を画像形成部に供給する複数の記録媒体供給部と、前記複数の記録媒体供給部から供給される記録媒体を搬送する搬送手段と、前記画像形成部に設けられ前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、各記録媒体供給部にそれぞれ収容されている記録媒体の残量を把握する残量把握手段と、前記残量把握手段で得た各記録媒体供給部の残量情報に基づいて、前記複数の記録媒体供給部のうち、入力された画像のプリントに使用する記録媒体の供給元を決定する制御手段と、前記決定に従って記録媒体供給部別に該当画像のプリント処理をバッファに予約する手段と、前記記録媒体供給部別の各バッファに対して、それぞれ次に予約される画像のプリントが開始されるまでの待ち時間を計算する演算手段と、を備え、前記制御手段は、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の多いものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の少ないものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定することを特徴とする。
本発明によれば、複数の記録媒体供給部を備えた画像形成装置において、画像形成に使用する記録媒体の供給元を適切に切り替える制御を行い、これら複数の記録媒体供給部の記録媒体がエンドとなるタイミングを調整する。これにより、計画的に記録媒体の補充・交換の作業タイミングを発生させることができる。
「記録媒体」は、画像形成手段の作用によって画像の記録を受ける媒体(印字媒体、被画像形成媒体、被記録媒体、受像媒体など呼ばれ得るもの)であり、連続用紙(ロール紙)、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、インクジェット記録装置によって配線パターン等が形成されるプリント基板、その他材質や形状を問わず、様々な媒体を含む。
例えば、記録媒体にロール紙を用いる場合には、ペーパーのエンドによってロール交換作業が行われる。また、カット紙を用いる場合には、ペーパーのエンドによってカセットの交換又は給紙トレイへの用紙の補充作業が行われる。
エンドタイミングの制御の一例として、複数の記録媒体供給部について同時にエンドを発生させないことにより、少なくとも1つの記録媒体供給部から記録媒体の供給が可能であり、装置を完全に停止させることなく、プリント生産を続けることができる。
この場合、例えば、「所定量」として、記録媒体の補充・交換作業に要する時間の連続プリント量に相当する量を設定しておく態様が好ましい。かかる態様によれば、エンドが発生した記録媒体供給部について記録媒体の補充・交換作業が完了するまで、他の記録媒体供給部から記録媒体を供給し続けることができ、プリントが中断されない。
本発明の画像形成装置において、同種の記録媒体を供給可能な2つの記録媒体供給部を有し、一方の記録媒体供給部についてエンドとなるときに、他方の記録媒体供給部の残量が収容最大量の約1/2となるように記録媒体の供給を制御することを特徴とする態様がある。
かかる態様によれば、2つの記録媒体供給部が交互にエンドとなり、一方がエンドとなったときに、他方は収容可能な最大量(新品ロールや新品カセット、又は給紙トレイのフル装填時など)の約1/2を残しているので、記録媒体の補充・交換作業の分散化、時間間隔の均一化を実現できる。
エンドタイミングの制御に関する他の例として、複数の記録媒体供給部のうち少なくとも2つの記録媒体供給部についてほぼ同時にエンドを発生させる態様もある。この場合、複数の記録媒体供給部について一度に記録媒体の補充・交換作業を実施することができ、作業の集中化による効率化を図ることができる。特に、複数の記録媒体供給部の全てについてほぼ同時にエンドとなるように制御することで、記録媒体の補充・交換作業をまとめて行うことができる。
本発明の画像形成装置において、前記複数の記録媒体供給部のうち1つの記録媒体供給部がエンドとなるときに、他の少なくとも1つの記録媒体供給部に所定量以上の記録媒体が残存するように記録媒体の供給を制御する第1の制御モードと、前記複数の記録媒体供給部のうち少なくとも2つの記録媒体供給部がほぼ同時にエンドとなるように記録媒体の供給を制御する第2の制御モードとの切り替えを指定するモード設定手段を備え、前記エンドタイミング制御手段は、前記モード設定手段の設定に従い前記第1の制御モードによる制御又は前記第2の制御モードによる制御を実行する態様がある。
複数の記録媒体供給部のエンドタイミングをユーザ(オペレータ)が設定するモード設定手段を設けることにより、ユーザのプリント作業形態に合わせて、記録媒体の補充・交換作業を発生させることができる。
本発明の画像形成装置において、前記搬送手段は、前記複数の記録媒体供給部から供給される記録媒体を搬送方向と直交する方向に複数列並べて搬送することができる多列搬送手段で構成され、前記画像形成手段は、前記複数列に並んだ複数の記録媒体に対して同時に画像を形成し得る記録ヘッドを含んで構成されることを特徴とする態様がある
本発明は、多列搬送により複数の記録媒体に同時に画像を形成可能な画像形成装置への適用が好適である。
本発明の画像形成装置において、各列の待機時間を考慮して、それぞれの給紙列の待機時間が過大にならないように、制御することにより、プリント速度の低下を抑制することができる。
本発明の画像形成装置において、前記記録ヘッドは、前記複数列に並んだ複数の記録媒体の全画像形成幅に対応する長さにわたって複数の画像記録素子が配列されたライン型ヘッドであることを特徴とする態様がある。
「画像記録素子」として、インクを吐出するノズルを備えたインクジェット記録ヘッドの場合、更に、請求項7で述べたように給紙列の単位で待機時間が所定時間以内となるように制御すれば、インクの増粘及び気泡混入を防止でき、吐出性能回復のための予備吐出(パージ)や吸引回数を削減することが可能である。
ライン型記録ヘッドは、通常、記録媒体の相対的な送り方向と直交する方向に沿って配置されるが、送り方向と直交する方向に対して、ある所定の角度を持たせた斜め方向に沿って記録ヘッドを配置する態様もあり得る。また、記録ヘッドにおける画像記録素子の配列形態は、1列のライン状配列に限定されず、複数列からなるマトリックス配列(2次元配列)でもよい。更には、画像記録可能幅の全幅に対応する長さに満たない画像記録素子列を有する短尺記録ヘッドユニットを複数個組み合わせることによって、これらユニット全体として記録可能幅の全幅に対応する画像記録素子列を構成する形態もあり得る。
本発明において、複数の記録媒体供給部間でエンドタイミングを調整するには、各記録媒体供給部の残量を把握しながら記録媒体の供給を制御することが好ましい。
残量把握手段は、記録媒体の残量を直接検出する手段であってもよいし、使用量から残量を予測(推測)する手段であってもよい。
また、前記目的を達成する方法発明を提供するために、本発明に係る画像形成方法は、複数の記録媒体供給部を有し、各記録媒体供給部に収容された記録媒体を画像形成部に供給して記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、前記複数の記録媒体供給部にそれぞれ収容されている記録媒体の残量を把握する工程と、各記録媒体供給部の残量情報に基づいて、前記複数の記録媒体供給部のうち、入力された画像のプリントに使用する記録媒体の供給元を決定する制御工程と、前記決定に従って記録媒体供給部別に該当画像のプリント処理をバッファに予約する工程と、前記記録媒体供給部別の各バッファに対して、それぞれ次に予約される画像のプリントが開始されるまでの待ち時間を計算する演算工程と、を備え、前記制御工程は、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の少ないものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の多いものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定することを特徴とする。
さらに、前記目的を達成する他の方法発明を提供するため、本発明に係る画像形成方法は、複数の記録媒体供給部を有し、各記録媒体供給部に収容された記録媒体を画像形成部に供給して記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、前記複数の記録媒体供給部にそれぞれ収容されている記録媒体の残量を把握する工程と、各記録媒体供給部の残量情報に基づいて、前記複数の記録媒体供給部のうち、入力された画像のプリントに使用する記録媒体の供給元を決定する制御工程と、前記決定に従って記録媒体供給部別に該当画像のプリント処理をバッファに予約する工程と、前記記録媒体供給部別の各バッファに対して、それぞれ次に予約される画像のプリントが開始されるまでの待ち時間を計算する演算工程と、を備え、前記制御工程は、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の多いものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の少ないものを供給元として決定し、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定することを特徴とする。
本発明によれば、複数の記録媒体供給部を備える画像形成装置において、これら複数の記録媒体供給部の記録媒体がエンドとなるタイミングを適切に制御することにより、記録媒体の補充・交換作業を計画的に実施することが可能となる。これにより、作業負担の軽減及びプリント生産効率の向上を達成できる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示したように、このインクジェット記録装置10は、インクの色ごとに設けられた複数の印字ヘッド12K,12C,12M,12Yを有する印字部(画像形成手段に相当)12と、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、印字部12に記録紙(ペーパー)16A,16Bを供給する給紙部18A,18Bと、給紙部18A,18Bから送り出された記録紙16A,16Bのカールを除去するデカール処理部20A,20Bと、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16A,16Bの平面性を保持しながら記録紙16A,16Bを搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
図1では、同種ペーパーを供給する2つの給紙部18A,18Bが示され、給紙部18A,18Bの一例としてロール紙(連続用紙)のマガジン19A,19Bが示されているが、紙幅や紙質等が異なる更に多数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
複数種類のペーパーを利用可能な構成にした場合、ペーパーの種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18A,18Bから送り出される記録紙16A,16Bはマガジン19A,19Bに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20A,20Bにおいてマガジン19A,19Bの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30A,30Bで記録紙16A,16Bに熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、各給紙経路に裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16A,16Bの搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
デカール処理後、カットされた記録紙16A,16Bは、吸着ベルト搬送部22へと送られる。図1では、便宜上、給紙部18A,18Bを上下に描いたが、各給紙部18A,18Bから供給される記録紙16A,16Bは搬送路上で2列に並んで搬送される。
吸着ベルト搬送部22は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16A,16Bを2列に並べたときの全幅(記録紙16Aの紙幅の2倍)よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16A,16Bが吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図1中不図示,図7中符号88として記載)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1上の時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16A,16Bは図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16A,16Bに加熱空気を吹き付け、記録紙16A,16Bを加熱する。印字直前に記録紙16A,16Bを加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、記録紙16A,16Bの2列搬送幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙送り方向と直交方向に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。詳細な構造例は後述するが、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズのペーパーの少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16A,16Bの送り方向(以下、紙搬送方向という。)に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K,12C,12M,12Yが配置されており、記録紙16A,16Bを搬送しつつ各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yからそれぞれ色インクを吐出する
ことにより記録紙16A,16B上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするラインヘッドがインク色ごとに設けられて成る印字部12によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙16A,16Bと印字部12を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙16A,16Bの全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。また、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンク(インクタンク)を有し、各インクタンクは不図示の管路を介して各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサを含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列と、からなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色の印字ヘッド12K,12C,12M,12Yにより印字されたテストパターン又は実技画像を読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定などで構成される。
印字検出部24の後段には後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹き付ける方式が好ましい。
多孔質のペーパーに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパーの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り替える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成される。
また、図1には示さないが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔印字ヘッドの構造〕
次に、印字ヘッドの構造について説明する。インク色ごとに設けられている各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドを示すものとする。
図3(a) は印字ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図3 (b) はその一部の拡大図である。また、図3(c) は印字ヘッド50の他の構造例を示す平面透視図、図4は1つの液滴吐出素子(1つのノズル51に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図3(a) 中の4−4線に沿う断面図)である。
記録紙16A,16B上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、印字ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例の印字ヘッド50は、図示のように、インク滴の吐出口となるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)53を千鳥でマトリックス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(ペーパー搬送方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
また、図3(a) の構成に代えて、図3(c) に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドユニット50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙16A,16Bの2列搬送幅の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており(図3(a),(b) 参照)、対角線上の両隅部にノズル51への流出口と供給インクの流入口(供給口)54が設けられている。なお、圧力室52の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図4に示したように、各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインクタンク(図4中不図示、図6中符号60として記載)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の一部(図4において天面)を構成している加圧板(振動板)56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されている。個別電極57に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。なお、アクチュエータ58には、ピエゾ素子などの圧電体が好適に用いられる。インク吐出後、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
かかる構造を有する多数のインク室ユニット53を図5に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に配列させた構造になっている。主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなる。
すなわち、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図5に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 を1つのブロックとし(他にはノズル51-21 、…、51-26 を1つのブロック、ノズル51-31 、…、51-36 を1つのブロック、…として)、記録紙16の搬送速度に応じてノズル51-11 、51-12 、…、51-16 を順次駆動することで記録紙16A,16Bの幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、記録紙16A,16Bの搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ58の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
図6はインクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。
インクタンク60は印字ヘッド50にインクを供給する基タンクであり、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。インクタンク60の形態には、インク残量が少なくなった場合に、不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を変える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じた吐出制御を行うことが好ましい。なお、図6のインクタンク60は、先に記載した図1のインク貯蔵/装填部14と等価のものである。
図6に示したように、インクタンク60と印字ヘッド50の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ62が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下(一般的には、20μm程度)とすることが好ましい。
なお、図6には示さないが、印字ヘッド50の近傍又は印字ヘッド50と一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクは、ヘッドの内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能を有する。
また、インクジェット記録装置10には、ノズル51の乾燥防止又はノズル近傍のインク粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ64と、ノズル面50Aの清掃手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。
これらキャップ64及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニットは、不図示の移動機構によって印字ヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置から印字ヘッド50下方のメンテナンス位置に移動される。
キャップ64は、図示せぬ昇降機構によって印字ヘッド50に対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、印字ヘッド50に密着させることにより、ノズル面50Aをキャップ64で覆う。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示せぬブレード移動機構により印字ヘッド50のインク吐出面(ノズル板表面)に摺動可能である。ノズル板にインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル板に摺動させることでノズル板表面を拭き取り、ノズル板表面を清浄する。
印字中又は待機中において、特定のノズルの使用頻度が低くなり、ノズル近傍のインク粘度が上昇した場合、その劣化インクを排出すべくキャップ64に向かって予備吐出が行われる。
また、印字ヘッド50内のインク(圧力室内)に気泡が混入した場合、印字ヘッド50にキャップ64を当て、吸引ポンプ67で圧力室内のインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去し、吸引除去したインクを回収タンク68へ送液する。この吸引動作は、初期のインクのヘッドへの装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも粘度上昇(固化)した劣化インクの吸い出しが行われる。
印字ヘッド50は、ある時間以上吐出しない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してノズル近傍のインクの粘度が高くなってしまい、吐出駆動用のアクチュエータ58が動作してもノズル51からインクが吐出しなくなる。したがって、この様な状態になる手前で(アクチュエータ58の動作によってインク吐出が可能な粘度の範囲内で)、インク受けに向かってアクチュエータを動作させ、粘度が上昇したノズル近傍のインクを吐出させる「予備吐出」が行われる。また、ノズル面の清掃手段として設けられているクリーニングブレード66等のワイパーによってノズル板表面の汚れを清掃した後に、このワイパー摺擦動作によってノズル51内に異物が混入するのを防止するためにも予備吐出が行われる。なお、予備吐出は、「空吐出」、「パージ」、「唾吐き」などと呼ばれる場合もある。
また、ノズル51や圧力室52に気泡が混入したり、ノズル51内のインクの粘度上昇があるレベルを超えたりすると、上記予備吐出ではインクを吐出できなくなるため、以下に述べる吸引動作を行う。
すなわち、ノズル51や圧力室52のインク内に気泡が混入した場合、或いはノズル51内のインク粘度があるレベル以上に上昇した場合には、アクチュエータ58を動作させてもノズル51からインクを吐出できなくなる。このような場合、印字ヘッド50のノズ
ル面に、圧力室52内のインクをポンプ等で吸い込む吸引手段を当接させて、気泡が混入したインク又は増粘インクを吸引する動作が行われる。
ただし、上記の吸引動作は、圧力室52内のインク全体に対して行われるためインク消費量が大きい。したがって、粘度上昇が少ない場合はなるべく予備吐出を行うことが好ましい。
〔制御系の説明〕
次に、インクジェット記録装置10の制御系について説明する。図7はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84、給紙制御部85等を含んで構成される。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、給紙制御部85等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従ってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部42その他各部のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(印字データ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介して印字ヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図7において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色の印字ヘッド50の吐出駆動用アクチュエータ58を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース70を介して外部から入力され、画像メモリ74に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの画像データが画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74に蓄えられた画像データは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、該プリント制御部80において既知のディザ法、誤差拡散法などの手法によりインク色ごとのドットデータに変換される。
こうして、プリント制御部80で生成されたドットデータに基づき、印字ヘッド50が駆動制御され、印字ヘッド50からインクが吐出される。記録紙16A,16Bの搬送速度に同期して印字ヘッド50からのインク吐出を制御することにより、記録紙16A,16B上に画像が形成される。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサを含むブロックであり、記録紙16A,16Bに印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供する。なお、ラインセンサの読み取り開始タイミングは、センサとノズル間の距離及び記録紙16の搬送速度から決定される。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいて印字ヘッド50に対する各種補正を行う。
給紙制御部85は、システムコントローラ72とともに「タイミング制御手段」として機能する。給紙制御部85は、システムコントローラ72からの指令に従い、マガジン19A,19Bからのペーパーの供給を制御し、2つのマガジン19A,19Bのペーパーエンドのタイミング(すなわち、ロール交換のタイミング)を制御する。
また、給紙制御部85は、ペーパーの残量を検出する手段を含み、ペーパーの残量情報はシステムコントローラ72に送られる。なお、ペーバーの残量検出手段には、使用量から残量を予測(推定)する手段が含まれる。例えば、使用枚数をカウントして用紙の使用量を演算する手段(新品のロール又はカセットから使った量を減算して残量を予測する手段)を用いる態様、ロール紙の外径を測定する手段を用い、その測定結果からペーパー残量を把握する態様、ペーパーエンドを検出するセンサ(エンドセンサ)を用いる態様、若しくはこれらの適宜の組み合わせが用いられる。
本実施形態においてペーパーエンドのタイミングは、オペレータ(ユーザ)が設定することができる。例えば、2つのペーパーロールが最も離れた時間間隔(一方がエンドになった時に他方が1/2残)でエンドとなる設定(「第1モード」という。)、2つのペーパーロールがほぼ同時にエンドとなる設定(「第2モード」という。)の何れかの設定を指定することができるように構成されている。ホストコンピュータ86の入力装置(例えば、キーボード、マウスに代表される指示入力手段)90及び表示部92は、ユーザによる上記設定の設定手段として使用される。もちろん、インクジェット記録装置10の本体側に上記設定を行うためのユーザインターフェースを設ける態様も可能である。
第1モード(第1の制御モードに相当)の場合、一方のペーパーロールがエンドになってもプリント作業が続けられるため、一方のロール交換中も他方のロールでプリントの生産が進行するというメリットがある。
第2モード(第2の制御モードに相当)の場合、一度に両方のロールが無くなるので、交換作業を同時に済ますことができるというメリットがある。
システムコントローラ72は、指定された設定に従い、2つのマガジン19A,19Bのうち、どちらの用紙を使ってプリントを実施するかを制御して各マガジン19A,19Bのロール交換タイミングを調整する。
具体的には、プリント準備完了した画像が2枚以上存在する場合は、両方の列を使ってプリントを行う。準備完了画像が1枚のときは、ユーザによるエンドタイミングの設定に応じて、第1モードの場合はペーパー残量の差が新品ロールの1/2に近づくような列を選んでプリントを行い、第2モードの場合はペーパーの残量が互いに近くなるような列を選んでプリントを行う。
ただし、一方の列がプリント中であれば、速度重視の観点から、空き列を優先使用する。なお、空き列を使用するか、使用列を待つかは、両者の時間差がある基準時間(判定時間)を超えるか否かによって判断し、両者の時間差がある時間差を超える場合に空き列を使用するという制御を行っても良い。
次に、上記の如く構成されたインクジェット記録装置10におけるプリント制御のシーケンスについて説明する。ここでは、説明の便宜上、マガジン19Aから供給される記録紙16Aの給紙列を「A列」、マガジン19Bから供給される記録紙16Bの給紙列を「B列」と呼ぶことにする。
図8(a)は、ペーパーエンドモードの切り替え制御の例を示すフローチャートである。図示のとおり、まず、オペレータ(ユーザ)からエンドモードの選択入力を受け付ける(ステップS10)。ユーザは所定のユーザインターフェース(例えば、図で説明した入力装置90など)を用いて所望のエンドモード(第1モード又は第2モード)を指定する入力操作を行う。指定されたモード情報はシステムコントローラ72内の不図示の記憶手段(例えば、EEPROMなど)に記憶される。
システムコントローラ72は、ユーザによって設定されたエンドモードを判断し(ステップS12)、「エンドモード=1」(すなわち「第1モード」)が設定されたと判断した場合は、第1モードによる制御を選択し、2列のペーパーエンドタイミングを異ならせる第1モード(ペーパーエンド非同時モード)による制御を実行する(ステップS14)。
その一方、ステップS12において、「エンドモード=2」(すなわち「第2モード」)が設定されたと判断した場合は、第2モードによる制御を選択し、2列のペーパーエンドタイミングをほぼ一致させる第2モード(ペーパーエンド同時モード)による制御を実行する(ステップS16)。
図8(b)は第1モード、すなわち、2列が最も離れた時間でエンドとなる(一方がエンドになったときに他方が1/2残の状態となる)シーケンスのフローチャートである。
プリント準備完了画像が生成されると(ステップS110)、まず、A列のペーパー残量とB列のペーパー残量の比較を行う(ステップS112)。「A列残量>B列残量」の関係を満たさない場合(ステップS112でNO判定時)には、ステップS114に進み、B列残量とA列残量との差が1/2ロールよりも小さいか否かの判定を行う。
ステップS114の判定においてYESの場合には、A列優先プリントの処理に進む(ステップS116)。他方、ステップS114の判定においてNOの場合には、B列優先プリントの処理に進む(ステップS118)。
また、ステップS112の判定において「A列残量>B列残量」の関係を満たす場合には、ステップS120に進み、A列残量とB列残量との差が1/2ロールよりも小さいか否かの判定を行う。ステップS120の判定においてNOの場合にはA列優先プリントの処理に進む(ステップS122)。他方、ステップS120の判定においてYESの場合には、B列優先プリントの処理に進む(ステップS124)。
図9はA列優先プリントのシーケンスを示すフローチャートである。
A列優先プリントの処理フローがスタートすると(ステップS210)、A列のプリント待ち時間とB列のプリント待ち時間の差が所定の判定基準値Tよりも小さいか否かの判断を行う(ステップS212)。「A列待ち時間−B列待ち時間<T」の関係を満たす場合(ステップS212においてYES判定時)は、A列のプリントバッファに該当画像を予約し(ステップS214)、A列待ち時間を更新する(ステップS216)。バッファに予約された画像は先入れ先出し方式(FIFO)によって予約順にプリントが行われる。
また、ステップS212においてNO判定、すなわち「A列待ち時間−B列待ち時間<T」の関係を満たさない場合には、A列に予約してしまうと、待ち時間が更に長くなってしまい、全体のプリント速度が落ちるので、B列のプリントバッファに該当画像を予約し(ステップS218)、B列待ち時間を更新する(ステップS220)。
図10はB列優先プリントのシーケンスを示すフローチャートである。
B列優先プリントの処理フローがスタートすると(ステップS310)、B列のプリント待ち時間とA列のプリント待ち時間の差が所定の判定基準値Tよりも小さいか否かの判断を行う(ステップS312)。「B列待ち時間−A列待ち時間<T」の関係を満たす場合(ステップS312においてYES判定時)には、B列のプリントバッファに該当画像を予約し(ステップS314)、B列待ち時間を更新する(ステップS316)。バッファに予約された画像は先入れ先出し方式(FIFO)によって予約順にプリントが行われる。
また、ステップS312においてNO判定、すなわち「B列待ち時間−A列待ち時間<T」の関係を満たさない場合には、B列に予約してしまうと、待ち時間が更に長くなってしまい、全体のプリント速度が落ちるので、A列のプリントバッファに該当画像を予約し(ステップS318)、A列待ち時間を更新する(ステップS320)。
上述した図9及び図10において、判定基準値Tは、0以上の時間に設定される。0よりも大きな時間を設定すると、プリント出力時間がTだけ長くなる。どの程度プリント出力時間を優先したいかによって、適宜の値に設定される。なお、待ち時間について、ペーパー残量=0(残量無し)の場合は無限大として取り扱えばよい。
このように、プリント準備完了画像数と使用中の給紙列の状態(待ち時間)を考慮して、プリントに使用する列を決定するようにしたので、2列搬送に対応した印字部12を有効に活用できプリント速度の向上を図ることができる。
出力されたプリントをソートする時(プリント注文された件ごとにまとめて、かつ、件内で所定の順番に重ねる時)には、プリントの重なり順をプリント準備完了順(例えば、これは撮影順に等しい)と等しくする場合は、2列のプリント出力を最後にマージ(merge )する。
このとき、A列,B列から出力される順序がプリント準備完了順と異なっていると、プリントを重ねる順序を入れ替える必要が生じるのでソート処理が複雑になる。判定基準値Tとして0より大きい値を設定して、プリント準備完了間隔が小さいと、このような状態が発生する可能性がある。
かかる事態を回避するには、図11及び図12に示すようなフローを採用すればよい。これらの図面中図9及び図10と共通する工程には、同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
図11は、図9と比較して、ステップS212のYES判定後にステップS213が追加されるとともに、ステップS212のNO判定後にステップS217が追加され、ステップS213の後にステップS214の処理に進み、ステップS217の後にステップS218に進むようになっている。
同様に、図12は、図10と比較してステップS312のYES判定後にステップS313が追加されるとともに、ステップS312のNO判定後にステップS317が追加され、ステップS313の後にステップS314の処理に進み、ステップS317の後にス
テップS318に進むようになっている。
図11及び図12において追加されたステップS213,S317の「B列待ち時間=B列待ち時間+T+α」とは、実際にB列のプリント開始時刻をT+αだけ遅らせるようにペーパーの供給も遅らせることを意味する。すなわち、現在のB列待ち時間にT+αを加えた値を新たにB列待ち時間とする書き換え処理が行われる。なお、遅延の定数αは0以上の適宜の値に設定される。
同様に、ステップS217,S313の「A列待ち時間=A列待ち時間+T+α」とは、実際にA列のプリント開始時刻をT+αだけ遅らせるようにペーパーの供給も遅らせることを意味する。すなわち、現在のA列待ち時間にT+αを加えた値を新たにA列待ち時間とする書き換え処理が行われる。
これにより、2列の搬送路からのプリント出力順をプリント準備完了順と等しくすることができ、オーダー別にプリント物をプリント準備完了順に集積する際に便利である。
図13は第2モード、すなわち、2列がほぼ同時にエンドとなるシーケンスのフローチャートである。
プリント準備完了画像が生成されると(ステップS410)、まず、A列のペーパー残量とB列のペーパー残量の比較を行う(ステップS412)。「A列残量>B列残量」の関係を満たさない場合(ステップS412でNO判定時)には、ステップS414に進み、B列残量とA列残量との差が1/2ロールよりも小さいか否かの判定を行う。
ステップS414の判定においてYESの場合には、B列優先プリントの処理に進む(ステップS416)。B列優先プリントの処理内容は図10又は図12で説明したとおりである。
また、ステップS414の判定においてNO判定の場合には、A列優先プリントの処理に進む(ステップS418)。このパスはB列のペーパーが比較的最近交換されたことを意味しており、この場合は、2列ほぼ同時にペーパーエンドを発生させるよりはむしろ、残量の少ないA列のペーパーを先に使い切ってしまい、A列のロール交換を促す方が効率的であるとの観点からかかる制御が行われる。なお、A列優先プリントの処理内容は図9又は図11で説明したとおりである。
また、ステップS412の判定において「A列残量>B列残量」の関係を満たす場合には、ステップS420に進み、A列残量とB列残量との差が1/2ロールよりも小さいか否かの判定を行う。ステップS420の判定においてNOの場合にはB列優先プリントの処理に進む(ステップS422)。このパスはA列のペーパーが比較的最近交換されたことを意味しており、この場合は、2列ほぼ同時にペーパーエンドを発生させるよりはむしろ、残量の少ないB列のペーパーを先に使い切り、B列のロール交換を促す。
他方、ステップS420の判定においてYESの場合には、A列優先プリントの処理に進む(ステップS424)。図13に示したシーケンスにより2列をほぼ同時にエンドとすることができ、一度にペーパー交換作業を行うことができる。
上記実施形態においては、供給部18Aから送り出された記録紙16Aと供給部18Bから送り出された記録紙16BとをそれぞれA列,B列に並べて2列搬送する例を述べたが、印字部12よりも上流の搬送路中に記録紙16A,16Bの搬送路を入れ替える手段(記録紙16AをB列に、記録紙16BをA列に導く手段)を設ける態様も可能であり、
同じ供給部(例えば18A)から供給された記録紙(例えば16A)を2列に並べて印字部12でプリントすることも可能である。
上記実施の形態では画像形成装置の一例としてラインヘッド方式のインクジェット記録装置を説明したが本発明の適用範囲はこれに限定されない。ラインヘッド方式でなくても複数列の媒体に同時記録可能な画像形成部を有しておれば本発明を適用可能であり、複数列媒体に走査がまたがるシャトル方式のインクジェット記録装置にも適用できる。さらにはインクジェット方式以外でもサーマルヘッドを有する熱転写記録装置、LEDレインヘッドやレーザスキャン方式の電子写真プリンタや銀塩写真方式プリンタにも適用可能である。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 図1に示したインクジェット記録装置の印字部周辺の要部斜視図 印字ヘッドの構成を示す平面透視図 図3(a) の要部拡大図 印字ヘッドの他の構成例を示す平面透視図 図3(a),(b) 中の4−4線に沿う断面図 図3(a) に示した印字ヘッドのノズル配列を示す拡大図 本例のインクジェット記録装置におけるインク供給系の構成を示した概要図 本例のインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 本実施形態に係るインクジェット記録装置におけるペーパーエンドモードの切り替え制御の例を示すフローチャート 本実施形態に係るインクジェット記録装置における動作シーケンスを示すフローチャート 本実施形態に係るインクジェット記録装置における動作シーケンスを示すフローチャート 本実施形態に係るインクジェット記録装置における動作シーケンスを示すフローチャート 本実施形態に係るインクジェット記録装置における動作シーケンスを示すフローチャート 本実施形態に係るインクジェット記録装置における動作シーケンスを示すフローチャート 本実施形態に係るインクジェット記録装置における動作シーケンスを示すフローチャート
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、12K,12C,12M,12Y…印字ヘッド、14…インク貯蔵/装填部、16A,16B…記録紙(記録媒体に相当)、18A,18B…供給部(記録媒体供給部に相当)、19A,19B…マガジン、22…吸着ベルト搬送部、50…印字ヘッド、51…ノズル、72…システムコントローラ、80…プリント制御部、84…ヘッドドライバ、85…給紙制御部、86…ホストコンピュータ、90…入力装置、92…表示部

Claims (6)

  1. 記録媒体を収容し、該記録媒体を画像形成部に供給する複数の記録媒体供給部と、
    前記複数の記録媒体供給部から供給される記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記画像形成部に設けられ前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    各記録媒体供給部にそれぞれ収容されている記録媒体の残量を把握する残量把握手段と、
    前記残量把握手段で得た各記録媒体供給部の残量情報に基づいて、前記複数の記録媒体供給部のうち、入力された画像のプリントに使用する記録媒体の供給元を決定する制御手段と、
    前記決定に従って記録媒体供給部別に該当画像のプリント処理をバッファに予約する手段と、
    前記記録媒体供給部別の各バッファに対して、それぞれ次に予約される画像のプリントが開始されるまでの待ち時間を計算する演算手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の少ないものを供給元として決定し、
    前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定し、
    前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の多いものを供給元として決定し、
    前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録媒体を収容し、該記録媒体を画像形成部に供給する複数の記録媒体供給部と、
    前記複数の記録媒体供給部から供給される記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記画像形成部に設けられ前記搬送手段により搬送されてくる記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    各記録媒体供給部にそれぞれ収容されている記録媒体の残量を把握する残量把握手段と、
    前記残量把握手段で得た各記録媒体供給部の残量情報に基づいて、前記複数の記録媒体供給部のうち、入力された画像のプリントに使用する記録媒体の供給元を決定する制御手段と、
    前記決定に従って記録媒体供給部別に該当画像のプリント処理をバッファに予約する手段と、
    前記記録媒体供給部別の各バッファに対して、それぞれ次に予約される画像のプリントが開始されるまでの待ち時間を計算する演算手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の多いものを供給元として決定し、
    前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定し、
    前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の少ないものを供給元として決定し、
    前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記搬送手段は、前記複数の記録媒体供給部から供給される記録媒体を搬送方向と直交する方向に複数列並べて搬送することができる多列搬送手段で構成され、
    前記画像形成手段は、前記複数列に並んだ複数の記録媒体に対して同時に画像を形成し得る記録ヘッドを含んで構成されることを特徴とする請求項1又は2項記載の画像形成装置。
  4. 前記記録ヘッドは、前記複数列に並んだ複数の記録媒体の全画像形成幅に対応する長さにわたって複数の画像記録素子が配列されたライン型ヘッドであることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 複数の記録媒体供給部を有し、各記録媒体供給部に収容された記録媒体を画像形成部に供給して記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、
    前記複数の記録媒体供給部にそれぞれ収容されている記録媒体の残量を把握する工程と、
    各記録媒体供給部の残量情報に基づいて、前記複数の記録媒体供給部のうち、入力された画像のプリントに使用する記録媒体の供給元を決定する制御工程と、
    前記決定に従って記録媒体供給部別に該当画像のプリント処理をバッファに予約する工程と、
    前記記録媒体供給部別の各バッファに対して、それぞれ次に予約される画像のプリントが開始されるまでの待ち時間を計算する演算工程と、
    を備え、
    前記制御工程は、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の少ないものを供給元として決定し、
    前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間から、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定し、
    前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の多いものを供給元として決定し、
    前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より大きく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定することを特徴とする画像形成方法。
  6. 複数の記録媒体供給部を有し、各記録媒体供給部に収容された記録媒体を画像形成部に供給して記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、
    前記複数の記録媒体供給部にそれぞれ収容されている記録媒体の残量を把握する工程と、
    各記録媒体供給部の残量情報に基づいて、前記複数の記録媒体供給部のうち、入力された画像のプリントに使用する記録媒体の供給元を決定する制御工程と、
    前記決定に従って記録媒体供給部別に該当画像のプリント処理をバッファに予約する工程と、
    前記記録媒体供給部別の各バッファに対して、それぞれ次に予約される画像のプリントが開始されるまでの待ち時間を計算する演算工程と、
    を備え、
    前記制御工程は、前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が所定の判定基準値よりも小さい場合に、前記複数の記録媒体供給部のうち残量の多いものを供給元として決定し、
    前記複数の記録媒体供給部の残量差が収容最大量の1/2より小さく、且つ、残量が多い記録媒体供給部の待ち時間から、残量が少ない記録媒体供給部の待ち時間を減算した値が前記所定の判定基準値よりも大きい場合には、前記複数の記録媒体供給部のうち前記待ち時間の少ないものを供給元として決定し、
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