JP3949350B2 - 連系装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、その出力電力が刻々と変化する直流電源から常時、最大電力を取り出して商用周波交流電源や交流負荷に与える連系装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、太陽電池を用いた発電システムの開発が進んでおり、太陽電池から生じる直流電力を効率よく交流負荷や既存の交流電力系統に与えるための研究が広く行われている。
【0003】
図7は、従来の連系装置を示したものである。この連系装置は、太陽電池1と、既存の電力系統である商用交流電源15と、IGBT等のスイッチング素子を複数含み、太陽電池1の直流電力を交流電力に変換して逆潮流させるインバータ10とを備えている。そして、太陽電池1の負極であるノード3には変流器4の一端が接続されている。変流器4は太陽電池1が出力する電流iDCの検出のために設けられる。なお、ノード3には接地電位GNDが与えられている。また、太陽電池1の正極であるノード2と変流器4の他端であるノード5との間には、コンデンサ6および電圧検出部9が互いに並列に接続されている。コンデンサ6は太陽電池1が出力する電圧vDCの平滑化のために、電圧検出部9は電圧vDCの検出のために、それぞれ設けられる。
【0004】
インバータ10の両入力端はそれぞれノード2およびノード5に接続されている。また、インバータ10の一つの出力端であるノード11にはインダクタ17の一端が接続されている。また、インダクタ17の他端であるノード16およびインバータ10の他の出力端であるノード12の間にはコンデンサ19が接続されている。インダクタ17およびコンデンサ19はLC回路を構成し、インバータ10の出力電圧から高調波を除去するフィルタとして機能する。また、電圧検出部18がコンデンサ19と並列に接続され、ノード12には変流器13の一端が接続されている。そして、ノード16および変流器13の他端であるノード14の間に商用交流電源15が接続されている。変流器13は商用交流電源15に流れる電流iACの検出のために、電圧検出部18は商用交流電源15の両端にかかる電圧vACの検出のために、それぞれ設けられる。
【0005】
さて一般に、太陽電池の出力電力特性は気象(日射量)や温度等の環境条件によって刻々と変化する。すなわち、環境条件によって出力電力が最大となるときの出力電圧および出力電流の値が変化する。このことを示したのが図8である。図8はP−V特性とも称される特性図であり、太陽電池の出力電圧vDCと出力電力PDC(=iDC×vDC)との関係を表わしている。太陽電池のP−V特性は、図8に示すように山形のグラフとなる。そして、そのグラフのうち山の頂上にあたる部分が最大電力点となる。例えば図8に示すように、ある環境条件下でのP−V特性がC1であればそのときの最大電力点はP1であり、最大電力点P1に対応する出力電力PDC1がそのときの最大電力である。また、この出力電力PDC1を太陽電池に発生させるためには、太陽電池が最大電力点P1に対応する出力電圧vDC1を発生するよう、太陽電池に接続された外部回路を制御すればよい。
【0006】
さて、時間の経過とともにP−V特性がC1からC2へと変化したとすると、最大電力点もP1からP2へと変化し、最大電力点に対応する出力電圧の値もvDC1からvDC2へと変化する。その場合、太陽電池に最大電力を発生させるためには、太陽電池の出力電圧がvDC1でなくvDC2となるように外部回路を制御する必要がある。
【0007】
よって、連系装置において太陽電池を最も有効に利用するためには、常に最大電力を出力するよう太陽電池の出力電圧または出力電流を制御する最大電力追従制御機能が必要となる。
【0008】
図7の連系装置の場合、インバータ10が制御すべき外部回路にあたる。よって、このインバータ10の含む各スイッチング素子を最適に制御して、商用交流電源15に対しては適切な商用交流周波数や商用交流電圧を与えながら、かつ、太陽電池1が最大電力点に対応する電圧を出力するようにしなければならない。そのために最大電力追従制御部20bが設けられる。
【0009】
検出された電圧vDC,vAC、電流iDC,iACの各値の情報は、いずれも最大電力追従制御部20bに入力される。最大電力追従制御部20bでは、これらの情報に基づいて、インバータ10の含む各スイッチング素子を最適に制御するため、PWM(Pulse Width Modulation)パルスであるゲート信号vG1を発生させる。なお、ゲート信号vG1は増幅器21により増幅され、各スイッチング素子を駆動するのに充分なパルス電力に増幅されたゲート信号vG2としてインバータ10に与えられる。
【0010】
最大電力追従制御部20bは、図9に示すように、機能的には2つの部分に分別できる。すなわち、最大電力追従制御部20bは、ゲート信号vG1を商用交流電源15の位相や電圧値に合わせて発生させるためのPWMパルス発生部203と、PWMパルス発生部203に対して最大電力点に適したパルス幅やパルス強度を指定する指令値i*を発生させるための指令値発生部204とを備える。ゲート信号vG1の発生には商用交流電源15の電力の位相や電圧値を知る必要があるため、PWMパルス発生部203には電圧vACおよび電流iACの情報が入力される。また、指令値i*を発生させるためには太陽電池1の最大電力点を知る必要があるため、指令値発生部204には電圧vDCおよび電流iDCの情報が入力される。なお、指令値発生部204はROMおよびRAM等が接続された一般的なCPU内において所定のソフトウェアプログラムによって動作する。
【0011】
指令値発生部204において太陽電池1の最大電力点を求める方法としては、例えば特願平11−160435号公報に記載の技術や、よく知られた「山登り法」等を用いればよい。「山登り法」とは、はじめに太陽電池1の出力電圧が低めの値となるようインバータ10を設定しておき、インバータ10を制御して出力電圧を徐々に上げて太陽電池1の出力電力の変化を検出することで最大電力点に適した指令値i*を発生させ、このような動作を定期的にまたは変動があったときに繰り返す制御方法のことである。
【0012】
図10では、例として「山登り法」のアルゴリズムを指令値発生部204が採用した場合のブロック図を示している。すなわち、入力された電圧vDCおよび電流iDCの値が乗算されて、ある時刻tkにおける電力PDC(k)が求められる。なお、kは電圧vDCおよび電流iDCのサンプリング番号を示す整数であり、PDC(k)など(k)が添付されている物理量は、時刻tkにおけるその物理量の値を示す。
【0013】
そして、遅延バッファ204aにおいて時刻tkより1サンプリング周期前の電力PDC(k−1)の値の情報が記憶され、電力PDC(k)と電力PDC(k−1)との差が計算される。そして、指令値算出部204bにおいて、その結果が正であるか負であるかが判定される。結果が正であった場合は電力の値が増加しており、結果が負であった場合は電力の値が減少していることになる。また、結果が0である場合には、例えば増加とみなせばよい。
【0014】
そして、指令値算出部204bにおいて電力の増減に応じて指令値i*の増減を決定する。すなわち、電力PDC(k)と電力PDC(k−1)との差が正または0であるときは、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)を増加させていた場合には今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ増加させ、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)を減少させていた場合には今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ減少させる。一方、電力PDC(k)と電力PDC(k−1)との差が負であるときは、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)を増加させていた場合には今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ減少させ、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)を減少させていた場合には今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ増加させる。そして最終的には、指令値i*はP−V特性の全区間にわたってこれらの増減量が積分された値として出力される。
【0015】
なお、指令値算出部204bから出力されるのは増減いずれかを示す情報(例えば+1,−1)だけであり、その情報は増幅器204cによって制御ゲインKMだけ定数倍される。そして、この制御ゲインKMが指令値i*(k)への増加分(または減少分)a(k)となる。この制御ゲインKMの値は、制御が最適に行えるよう連系装置ごとに試行錯誤を経て調節される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
太陽光発電システムとしての連系装置においては、日照条件等が急変し太陽電池の発生し得る最大電力が急激に変化した場合、この変化に応じて商用交流電源に逆潮流している電力を速やかに制御する必要がある。
【0017】
ところで太陽電池1の発生電力に変動が生じた場合、慎重に逆潮流電力を制御しないと過渡現象が生じ、一時的にインバータ10内のスイッチング素子に過電流が流れる場合がある。この過電流によって過渡的ではあるもののスイッチング素子の温度が急上昇し、素子の信頼性が低下したり、最悪の場合には破損してしまうこともある。また、スイッチング素子がこの過電流をオン・オフするときに、大きなスパイク電圧が発生して、スイッチング素子の周辺に接続された他のデバイスを破損させてしまう場合もある。
【0018】
さて、太陽電池1内には内部抵抗が存在し、また連系装置内には太陽電池1の平滑化のためのコンデンサ6が接続されているため、制御理論におけるいわゆる「一次遅れ」現象が生じる。したがって、最大電力追従制御部20bでの制御用プログラムは、コンデンサ6の容量値の大きさに依存した「一次遅れ要素」を考慮して作成されねばならず、この「一次遅れ」現象への対策が不十分であるとインバータ10内のスイッチング素子に過電流が流れてしまう。従来の連系装置においては、制御ゲインKMの値を調節することで「一次遅れ」現象による制御への悪影響を抑制していた。
【0019】
連系装置内の「一次遅れ」現象は主としてコンデンサ6の容量値の大きさに依存し、容量値が少ないほど「一次遅れ」現象は抑制される。一方、太陽電池1の出力電圧を充分に平滑化するためには大きな容量値が必要であるので、通常、コンデンサ6には種々のコンデンサの中でも比較的容量値が大きい電解コンデンサが選択される。
【0020】
しかし、電解コンデンサの容量値は、よく知られているように初期値ですら公称値に対して±50%程度の誤差があり、さらに経年変化によって初期値の半分以下にその容量値が減少する。また、容量値が大幅に減少する「容量抜け」や容量値が0となってしまう「パンク」と呼ばれる現象が、極少ない確率ではあるが発生する。
【0021】
従来の連系装置において、コンデンサ6の初期値のバラツキに対しては、最初に制御ゲインKMの値を厳密に調節しておくことで対処できるが、コンデンサ6の経年変化に対しては、制御ゲインKMの値を最適に保つ配慮がなされてはいなかった。よって、従来の連系装置では、太陽電池1の発生電力に変動が生じた場合、制御ゲインKMの値がコンデンサ6の経年変化に対して最適ではないためにスイッチング素子に過電流が流れやすかった。
【0022】
これに対する対策として、過渡現象時は過電流が発生しないように極端に逆潮流電力を絞ることなどが考えられているが、このような方法では例えば過渡現象時に充分な交流電圧を発生させることができずに商用交流電源15に悪影響を与える可能性もある。
【0023】
そこで、この発明は、太陽電池の出力の平滑化用コンデンサの容量値の経年変化によってインバータの制御に不調を来たしてインバータに過電流が流れるのを防止することが可能な連系装置を実現するものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、直流電源と、前記直流電源に並列に接続された第1のコンデンサと、前記直流電源が出力する直流電力を受けて交流電力に変換するインバータと、前記直流電力が最大となるよう前記インバータを制御する最大電力追従制御手段とを備え、前記最大電力追従制御手段は前記第1のコンデンサの容量値の変化を検出し、前記容量値の変化を前記インバータの制御に反映させる連系装置である。
【0025】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の連系装置であって、前記直流電源が発生する電圧を異なる電圧値に変換して前記インバータに与えることにより前記直流電力を伝達するコンバータと、前記コンバータの出力する電圧が所定の値となるよう制御するコンバータ制御手段とをさらに備える連系装置である。
【0026】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の連系装置であって、前記コンバータの出力側に並列に接続された第2のコンデンサをさらに備える連系装置である。
【0027】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の連系装置であって、前記最大電力追従制御手段は、前記第1のコンデンサに流れる電流および前記第1のコンデンサに印加される電圧を前記インバータの制御により変化させつつ検出し、検出した前記第1のコンデンサの前記電流および電圧の値を用いつつ同定アルゴリズムに基づいて前記第1のコンデンサの容量値を同定することで前記第1のコンデンサの容量値の変化を検出する連系装置である。
【0028】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の連系装置であって、前記最大電力追従制御手段は、電力について山登り法により前記インバータを制御する連系装置である。
【0029】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1>
図1はこの発明の実施の形態1にかかる連系装置を示す図である。図1に示すように、この連系装置は、図7に示した従来の連系装置と同様、太陽電池1と、既存の電力系統である商用交流電源15と、IGBT等のスイッチング素子を複数含み、太陽電池1の直流電力を交流電力に変換して逆潮流させるインバータ10とを備えている。なお、図1では太陽電池1を可変電圧源1aとその内部抵抗1bとの直列接続として表示している。
【0030】
そして、太陽電池1の負極であるノード3には変流器4の一端が接続され、接地電位GNDが与えられている。また、太陽電池1の正極であるノード2と変流器4の他端であるノード5との間には、電圧検出部9が接続されている。
【0031】
インバータ10の両入力端はそれぞれノード2およびノード5に接続されている。また、インバータ10の一つの出力端であるノード11にはインダクタ17の一端が接続されている。また、インダクタ17の他端であるノード16およびインバータ10の他の出力端であるノード12の間にはコンデンサ19が接続されている。インダクタ17およびコンデンサ19はLC回路を構成し、インバータ10の出力電圧から高調波を除去するフィルタとして機能する。また、電圧検出部18がコンデンサ19と並列に接続され、ノード12には変流器13の一端が接続されている。そして、ノード16および変流器13の他端であるノード14の間に商用交流電源15が接続されている。
【0032】
一方、この連系装置では図7に示した従来の連系装置と異なり、ノード5にはコンデンサ6の一端が接続され、コンデンサ6の他端であるノード7には変流器8の一端が接続されている。そして、変流器8の他端はノード2に接続されている。コンデンサ6は従来と同様、太陽電池1が出力する電圧vDCの平滑化のために設けられるが、変流器8はコンデンサ6に流れる電流iCの検出のために設けられる。なお、このコンデンサ6と太陽電池1の内部抵抗1bとがいわゆるCR回路を構成し、この連系装置における「一次遅れ」現象を発生させる。
【0033】
さらに、インバータ10の含む各スイッチング素子を最適に制御するための最大電力追従制御部20aの構成も従来の最大電力追従制御部20bとは異なっている。
【0034】
検出された電圧vDC,vAC、電流iDC,iAC,iCの各値の情報は、いずれも最大電力追従制御部20aに入力される。最大電力追従制御部20aでは、これらの情報に基づいて、インバータ10の含む各スイッチング素子を最適に制御するため、PWMパルスであるゲート信号vG1を発生させる。なお、ゲート信号vG1は増幅器21により増幅され、各スイッチング素子を駆動するのに充分なパルス電力に増幅されたゲート信号vG2としてインバータ10に与えられる。
【0035】
最大電力追従制御部20aは、図1に示すように、機能的には3つの部分に分別できる。すなわち、最大電力追従制御部20aは、ゲート信号vG1を交流電源の位相や電圧値に合わせて発生させるためのPWMパルス発生部203と、PWMパルス発生部203に対して最大電力点に適したパルス幅を指定する指令値i*を発生させるための指令値発生部202と、コンデンサ6の容量値を算出する容量値算出部201とを備える。ゲート信号vG1の発生には商用交流電源15の電力の位相や電圧値を知る必要があるため、PWMパルス発生部203には電圧vACおよび電流iACの情報が入力される。また、指令値i*を発生させるためには太陽電池1の最大電力点を知る必要があるため、指令値発生部202には電圧vDCおよび電流iDCの情報が入力される。また、コンデンサ6の容量値を算出するためにはコンデンサ6に流れる電流およびコンデンサ6に印加される電圧の情報が必要となるため、容量値算出部201には電圧vDCおよび電流iCの情報が入力される。なお、容量値算出部201および指令値発生部202は、ROMおよびRAM等が接続された一般的なCPU内において所定のソフトウェアプログラムによって動作する。
【0036】
さて、指令値発生部202において太陽電池1の最大電力点を求める方法として、本実施の形態においても例として「山登り法」を採用する。また、容量値算出部201においては、コンデンサ6の容量値を算出するための同定アルゴリズムが用いられる。ここでいう同定アルゴリズムとは、制御システム中の未知パラメータを同定するために誤差方程式に基づいたモデルを用いる制御理論における同定手法のことである。この同定アルゴリズムを用いれば、制御対象のパラメータの時間的変化にしたがって逐次、誤差方程式に基づいたモデルから未知パラメータを計算することで未知パラメータの真値の近似値が得られる。
【0037】
図2は、「山登り法」のアルゴリズムを指令値発生部202が採用し、同定アルゴリズムの一例としてしばしば採用されるLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを容量値算出部201が採用した場合のブロック図を示している(LMSアルゴリズムについては、新中 新二 著「適応アルゴリズム−離散と連続,真髄へのアプローチ−」1990年、産業図書株式会社発行、p.93を参照)。
【0038】
ここで、コンデンサ6の容量値をCとしてコンデンサ6に流れる電流iCおよび印加される電圧vDCとの関係を表わすと回路方程式より以下のようになる。
【0039】
【数1】
Figure 0003949350
【0040】
そして、数1を差分方程式で表わすと以下のようになる。
【0041】
【数2】
Figure 0003949350
【0042】
数2において、kは電圧vDCおよび電流iCのサンプリング番号を、Δtはサンプリング周期を、それぞれ示す。なお、vDC(k)など(k)が添付されている物理量は、時刻tkにおけるその物理量の値を示す。
【0043】
容量値Cを求めるには、本来ならば、この数2を変形して各サンプリング時刻における電圧vDCおよび電流iCのデータをあてはめることで行える。ところが、この数2では容量値Cの値を求めるに際して、vDC(k)とvDC(k−1)との差分をサンプリング周期Δtで割った項すなわち時間微分の項が現れるため、ノイズの影響を受けやすいモデルとなる。
【0044】
そこで、LMSアルゴリズムのモデルが採用される。このモデルは以下のように設定される。
【0045】
【数3】
Figure 0003949350
【0046】
【数4】
Figure 0003949350
【0047】
数3は、数2に基づいて、時刻tkより1サンプリング周期前の時刻tk-1において同定されたコンデンサ6の容量値C*(k−1)を用いて計算された、時刻tkにおける計算上の電圧データvDC *(k)を表わしたものである。なお、数3の右辺は、数4のvDC *(k)に代入される。
【0048】
また、数4は、1/C*(k)を同定すべき未知パラメータとして、パラメータvDC(k),iC(k)を時間的に変化させたときに逐次、未知パラメータが真値に収束してゆくことが保証されたモデルである。なお、数4におけるゲインKは、収束の速度等に影響を与えるファクターであり、実際には試行錯誤を経て調節される。
【0049】
このようなモデルを用いれば、vDC(k)とvDC(k−1)との差分をサンプリング周期Δtで除することなく、すなわち時間微分することなく、未知パラメータ1/C*(k)を同定することができ、ノイズの影響の少ない高精度な検出が行える。
【0050】
図2における容量値算出部201は、上記の数3、数4を実現したブロック図である。なお図2において、201a〜201cはいずれも遅延バッファであり、入力データを記憶して、時刻tkより1サンプリング周期前の時刻tk-1におけるデータを出力する。
【0051】
まず、容量値算出部201に入力された電圧vDCおよび電流iCの情報はそれぞれ、時刻tkにおける電圧データvDC(k)および電流データiC(k)として処理される。また、電圧vDCおよび電流iCの情報はそれぞれ遅延バッファ201b,201cに入力され、遅延バッファ201b,201cからそれぞれ電圧データvDC(k−1)および電流データiC(k−1)が出力される。電流データiC(k−1)は、時刻tk-1における未知パラメータとして計算された1/C*(k−1)および予め情報が入力されたサンプリング周期Δtと乗算される。そしてそれらの積と電圧データvDC(k−1)との和が計算されて、時刻tkにおける計算上の電圧データvDC *(k)が求められる。ここまでの過程は数3を実現したものである。
【0052】
次に、計算上の電圧データvDC *(k)と実測された電圧データvDC(k)との差が計算され、その結果と電流データiC(k)および予め情報が入力されたゲインKとが乗算される。そして、それらの積と未知パラメータ1/C*(k−1)との和が計算されて、時刻tkにおける未知パラメータ1/C*(k)が計算される。ここまでの過程は数4を実現したものである。なお、計算された未知パラメータ1/C*(k)は、指令値発生部202に出力されるとともに遅延バッファ201cにも入力される。
【0053】
なお、未知パラメータ1/C*(k−1)の初期値は、コンデンサ6の初期値Cの逆数であり、予め遅延バッファ201cに記憶されている。また、電圧データvDC(k−1)および電流データiC(k−1)の初期値は、例えばともに0としておけばよい。
【0054】
以上のようなLMSアルゴリズムを実現した容量値算出部201において、入力される電圧vDCおよび電流iCの情報の時間的変化にしたがって逐次、未知パラメータ1/C*(k)が計算され、真値に近づいてゆく。
【0055】
なお、このような計算で近似が行われるためには、入力される電圧vDCおよび電流iCの情報の時間的変化が存在することが望ましいが、太陽電池1の出力電圧および出力電流は前述のように変化しやすくこのような同定アルゴリズムに適している。
【0056】
また、山登り法のように、太陽電池1の出力電圧および出力電流を変化させつつ検出して電力特性を求め、その電力特性に基づいて指令値を算出し、算出した指令値によりインバータを制御する制御法も、太陽電池1の出力電圧および出力電流が必然的に変化するので、このような同定アルゴリズムに適している。コンデンサ6の容量値の同定のためだけに太陽電池1の出力電圧および出力電流を変化させる必要がなく、制御に伴って必然的に変化する太陽電池1の出力電圧および出力電流を検出するだけでよいからである。
【0057】
また、山登り法を用いれば、サンプリング周期Δtを短かくしたり、太陽電池1の出力電圧を大きく変化させてサンプリング範囲を広くすることも可能である。そのため、同定アルゴリズムにおいてデータの取得回数および取得範囲を増加させることができ、コンデンサ6の容量値がより真値に収束しやすく、コンデンサ6の容量値をより精度よく同定できる。
【0058】
さて、図2における指令値発生部202は、山登り法と制御ゲインKMの補正を表わしたブロック図である。なお図2において、202a,202e,202gはいずれも遅延バッファであり、入力データを記憶して、時刻tkより1サンプリング周期前の時刻tk-1におけるデータを出力する。まず、図10に示した指令値発生部204と同様、入力された電圧vDCおよび電流iDCの値が乗算されて、時刻tkにおける電力PDC(k)が求められる。そして、遅延バッファ202aにおいて時刻tkより1サンプリング周期前の電力PDC(k−1)の値の情報が記憶され、電力PDC(k)と電力PDC(k−1)との差が計算される。そして、指令値算出部202bにおいて、その結果が正であるか負であるかが判定される。結果が正であった場合は電力の値が増加しており、結果が負であった場合は電力の値が減少していることになる。また、結果が0である場合には、例えば増加とみなす。
【0059】
そして、指令値算出部202bにおいて電力の増減に応じて指令値i*の増減を決定する。すなわち、電力PDC(k)と電力PDC(k−1)との差が正または0であるときは、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)を増加させていた場合には今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ増加させ、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)を減少させていた場合には今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ減少させる。一方、電力PDC(k)と電力PDC(k−1)との差が負であるときは、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)を増加させていた場合には今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ減少させ、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)を減少させていた場合には今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ増加させる。そして最終的には、指令値i*はP−V特性の全区間にわたってこれらの増減量が積分された値として出力される。
【0060】
なお、指令値算出部202bから出力されるのは増減いずれかを示す情報(例えば+1,−1)だけであり、その情報は増幅器202cによって制御ゲインKMだけ定数倍される。この制御ゲインKMの値は、制御が最適に行えるよう連系装置ごとに試行錯誤を経て調節される。
【0061】
そしてさらに指令値発生部202は、従来の連系装置における指令値発生部204と異なり、同定されたコンデンサ6の容量値C*(k)が初期値Cに比して所定値bよりも大きく変化していた場合には、増幅器202cから出力される制御ゲインKMにC/C*(k)だけ重み付けを行って、その値を増加分(または減少分)a(k)として計算する。このような重み付けを行うのは、経年変化によって例えばコンデンサ6の容量値が減少した場合には時定数が減少するので、その分、過渡応答を早める必要があることを考慮したものである。
【0062】
一方、同定されたコンデンサ6の容量値C*(k)が初期値Cに比して所定値bほどは変化していない場合には、コンデンサ6の容量値の変化を考慮することなく従来と同様、制御ゲインKMの値をそのまま増加分(または減少分)a(k)として計算する。
【0063】
図2においては、指令値算出部202b、増幅器202c、スイッチ202d,202fおよび遅延バッファ202e,202gがこれらの動作を表わしている。すなわち、指令値算出部202bは、容量値算出部201において同定されたコンデンサ6の容量値の逆数1/C*(k)を得て容量値C*(k)を演算し、予め入力されていた初期値Cを用いて初期値Cと容量値C*(k)との差を計算する。そして、その差の絶対値が予め入力されていた所定値bよりも大きいかどうかを判断し、大きければ図2においてスイッチ202dが図中▲1▼の方向に導通し、スイッチ202fが図中▲2▼の方向に導通するよう命令を与える。一方、その差の絶対値が所定値bよりも小さければ図2においてスイッチ202dが図中▲2▼の方向に導通し、スイッチ202fが図中▲1▼の方向に導通するよう命令を与える。
【0064】
初期値Cと容量値C*(k)との差の絶対値が所定値bよりも大きい場合、増幅器202cから出力された制御ゲインKM(k)は上述のように重み付けされて、
【0065】
【数5】
Figure 0003949350
【0066】
となる。そして、このKM(k)の値が、増加分(または減少分)a(k)とされる。一方、その差の絶対値が所定値bよりも小さい場合は、制御ゲインKMの値がそのまま増加分(または減少分)a(k)とされる。
【0067】
そして、増加分(または減少分)a(k)は遅延バッファ202eから出力される指令値i*(k−1)に加算される。そして指令値i*(k)としてPWMパルス発生回路203および遅延バッファ202eに入力される。なお、増加分(または減少分)a(k)は遅延バッファ202gにも入力され、遅延バッファ202gからは1サンプリング周期前の増加分(または減少分)a(k−1)が指令値算出部202bへと出力される。そして、指令値算出部202bにおいて、電力PDC(k)が前回の電力PDC(k−1)に比して増加したかどうか、および前回の増加分(または減少分)a(k−1)が増加または減少のいずれであったかに応じて増幅器202cに対して+1または−1のいずれかの値を出力する。
【0068】
以上に述べた過程のうち、ある時刻tkにおけるデータのサンプリングから容量値のデータの格納までをフローチャートにまとめたのが、図3である。山登り法のアルゴリズム(割り込み処理)が開始する(ステップST0)と、まず、電流iDC(k),iC(k)および電圧vDC(k)が検出される(ステップST1)。そして、容量値算出部201において容量値を算出するために計算上の電圧データvDC *(k)の算出が行われる(ステップST2)。そして、計算上の電圧データvDC *(k)および実測された電圧データvDC(k)等から未知パラメータである容量値の逆数1/C*(k)を計算する(ステップST3)。
【0069】
次に、指令値発生部202において、制御ゲインKMに補正を施す必要があるかどうか、すなわち、コンデンサ6の初期値Cと容量値C*(k)との差が所定値bより大きいかどうかを判断し(ステップST4)、大きい場合には制御ゲインKMにC/C*(k)の重み付けを行い(ステップST5a)、小さい場合には制御ゲインKMをそのままKM(k)として出力する(ステップST5b)。
【0070】
そして、指令値発生部202において、
【0071】
【数6】
Figure 0003949350
【0072】
として時刻tkにおける電力PDC(k)の算出が行われる(ステップST6)。この時刻tkにおける電力PDC(k)の値と前回の電力PDC(k−1)の値との差が正または0であり(ステップST7)、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)をa(k−1)の分だけ増加させていた(ステップST8a)場合には、今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ増加させ(ステップST9a)、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)を減少させていた(ステップST8a)場合には今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ減少させる(ステップST9b)。一方、電力PDC(k)と電力PDC(k−1)との差が負であるとき(ステップST7)は、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)を増加させていた(ステップST8b)場合には今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ減少させ(ステップST9d)、サンプリング時刻tk-1において出力した指令値i*(k−1)を減少させていた(ステップST8b)場合には今回出力する指令値i*(k)をi*(k−1)に比べa(k)だけ増加させる(ステップST9c)。すなわち、この指令値i*(k)は、
【0073】
【数7】
Figure 0003949350
【0074】
として算出される(ステップST10)。
【0075】
そして、算出された容量値の逆数1/C*(k)が遅延バッファ201cに格納され、次の時刻tk+1または次回の制御時の容量値算出の初期値として利用される(ステップST11)。このようにして一連の割り込み処理が終了する(ステップST12)。
【0076】
本実施の形態にかかる連係装置を用いれば、最大電力追従制御部20aがコンデンサ6の容量値の変化を検出し、その容量値の変化をインバータ10の制御に反映させるので、コンデンサ6の容量値の変化によってインバータ10の制御に不調を来たしてインバータ10に過電流が流れるのを防止できる。また、最大電力追従制御部20aが、検出したコンデンサ6の電流iCおよび電圧vDCの値を用いつつ同定アルゴリズムに基づいてコンデンサ6の容量値C*(k)を同定することでコンデンサ6の変化を検出するので、回路方程式を解いてコンデンサ6の容量値を求める場合に比べ、ノイズの影響の少ない高精度な検出が行える。
【0077】
さらに、最大電力追従制御部20aが、コンデンサ6に流れる電流iCおよびコンデンサ6に印加される電圧vDCを変化させつつ検出する際に、さらに太陽電池1の直流電力の電力特性を求め、コンデンサ6の容量値の変化を反映させつつ電力特性に基づいて指令値i*を算出し、指令値i*によりインバータ10を制御するので、コンデンサ6の容量値の変化の検出とインバータの制御とが同時に行える。また、山登り法を用いるので、サンプリング周期Δtを短かくしたり、太陽電池1の出力電圧を大きく変化させてサンプリング範囲を広くすることが可能である。そのため、同定アルゴリズムにおいてコンデンサ6の容量値がより真値に収束しやすく、コンデンサ6の容量値をより精度よく同定できる。
【0078】
<実施の形態2>
図4はこの発明の実施の形態2にかかる連系装置を示す図である。なお、図4では実施の形態1と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。図4の如く、この実施の形態の連系装置は、実施の形態1にかかる連系装置にさらに、昇降圧チョッパなどからなるコンバータ22、コンバータ22の出力を平滑化するためのコンデンサ24、コンバータ22の出力電圧vCを検出するための電圧検出部26およびコンバータ22の有するスイッチング素子を制御するコンバータ制御部27がインバータ10とコンデンサ6との間に加わったものである。すなわち、コンバータ22の両入力端はそれぞれノード2およびノード5に接続されている。また、コンバータ22の両出力端であるノード23およびノード25がそれぞれインバータ10の両入力端に接続されている。また、ノード23およびノード25の間には、コンデンサ24と電圧検出部26とが互いに並列に接続されている。そして、電圧検出部26により検出された出力電圧vCがコンバータ制御部27に入力される。また、コンバータ22の出力すべき電圧の情報も参照値vREFとしてコンバータ制御部27に入力される。そして、コンバータ制御部27は、コンバータ22に対し、コンバータ22の有するスイッチング素子を制御するためのゲート信号vG3を出力する。
【0079】
その他の構成は実施の形態1にかかる連系装置と同様のため、説明を省略する。
【0080】
上記構成の連系装置では、コンバータ22の出力電圧vCが参照値vREFにより指定された電圧値を維持するようにコンバータ制御部27によってフィードバックがかけられており、コンバータ22の出力電圧vCは一定の値となる。
【0081】
このように、コンバータ22が変動する太陽電池1の出力電圧を一定の値に固定するので、インバータ10は太陽電池1の出力電圧を調節する必要がなくなり、コンデンサ6の経年変化を考慮した交流電力の調整が容易となる。
【0082】
よって、本実施の形態にかかる連係装置を用いれば、コンバータ22およびコンバータ制御手段27によって太陽電池1の発生する電圧が所定の値に変換されてインバータ10に与えられるので、太陽電池1の発生する電圧が変動しやすい場合であってもインバータ10は電圧の調整を行う必要がなく、逆潮流させる交流電力の調整を行うだけでよい。そのため、インバータ10の性能を充分に発揮させることができる。また、コンデンサ24がコンバータ22の出力側に並列に接続されるので、コンバータの出力する電圧を平滑化できる。
【0083】
<実施の形態3>
図5はこの発明の実施の形態3にかかる連系装置を示す図である。なお、図5では実施の形態1と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。図5に示すようにこの実施の形態の連系装置は、実施の形態1にかかる連系装置にさらに、交流負荷28がノード16とノード14との間に加わったものである。このように交流負荷28が商用交流電源15に並列に接続されておれば、交流電力を、商用交流電源15に逆潮流させるだけでなく交流負荷28にも与えることができる。
【0084】
その他の構成は実施の形態1にかかる連系装置と同様のため、説明を省略する。
【0085】
本実施の形態にかかる連係装置を用いれば、交流負荷28が商用交流電源15に並列に接続されるので、太陽電池1の出力する直流電力から変換された交流電力を、商用交流電源15に逆潮流させるだけでなく交流負荷28にも与えることができる。
【0086】
なお、実施の形態2にかかる連系装置においても、本実施の形態と同様、交流負荷28を商用交流電源15に並列に接続してもよい。
【0087】
<実施の形態4>
図6はこの発明の実施の形態4にかかる連系装置を示す図である。なお、図6では実施の形態1と同様の機能を有する要素については同一符号を付している。この実施の形態の連系装置は、太陽電池1を用いるのではなくその他の直流電源29を用いるものである。なお、図6に示すように直流電源29は内部抵抗30を有している。
【0088】
その他の構成は実施の形態1にかかる連系装置と同様のため、説明を省略する。
【0089】
例えば、燃料電池等の他の直流電源を用いる場合も、太陽電池の場合と同様の最大電力追従制御機能が必要となる。そのような場合も、平滑化用コンデンサの経年変化の問題は生じ得るものであり、本発明は有効となる。
【0090】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、最大電力追従制御手段が第1のコンデンサの容量値の変化を検出し、容量値の変化をインバータの制御に反映させるので、第1のコンデンサの容量値の変化によってインバータの制御に不調を来たしてインバータに過電流が流れるのを防止できる。
【0091】
請求項2に記載の発明によれば、コンバータおよびコンバータ制御手段によって直流電源の発生する電圧が所定の値に変換されて直流電源からインバータに与えられるので、直流電源の発生する電圧が変動しやすい場合であってもインバータは電圧調整を行う必要がなく、第1のコンデンサの容量値の変化を反映した交流電力の調整が容易となる。
【0092】
請求項3に記載の発明によれば、第2のコンデンサがコンバータの出力側に並列に接続されるので、コンバータの出力する電圧を平滑化でき、請求項2に記載の発明の効果を高めることができる。
【0093】
請求項4に記載の発明によれば、最大電力追従制御手段が、検出した第1のコンデンサの電流および電圧の値を用いつつ同定アルゴリズムに基づいて第1のコンデンサの容量値を同定することで第1のコンデンサの変化を検出するので、回路方程式を解いて第1のコンデンサの容量値を求める場合に比べ、ノイズの影響の少ない高精度な検出が行える。
【0094】
請求項5に記載の発明によれば、最大電力追従制御手段が、山登り法によりインバータを制御するので、サンプリング周期を短かくしたり、サンプリング範囲を広くすることが可能であり、第1のコンデンサの容量値をより精度よく同定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1にかかる連系装置を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1にかかる連系装置の容量値算出部201および指令値発生部202を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1にかかる連系装置における動作を表わすフローチャートを示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態2にかかる連系装置を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態3にかかる連系装置を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態4にかかる連系装置を示す図である。
【図7】 従来の連系装置を示す図である。
【図8】 太陽電池のP−V特性を示す図である。
【図9】 従来の連系装置のPWMパルス発生部203および指令値発生部204を示す図である。
【図10】 従来の連系装置の指令値発生部204を示す図である。
【符号の説明】
1 太陽電池、6,19,24 コンデンサ、10 インバータ、15 商用交流電源、20a,20b 最大電力追従制御部、201 容量値算出部、202,204 指令値発生部、203 PWMパルス発生部、22 コンバータ、27 コンバータ制御部、28 交流負荷、29 直流電源。

Claims (5)

  1. 直流電源と、
    前記直流電源に並列に接続された第1のコンデンサと、
    前記直流電源が出力する直流電力を受けて交流電力に変換するインバータと、
    前記直流電力が最大となるよう前記インバータを制御する最大電力追従制御手段とを備え、
    前記最大電力追従制御手段は前記第1のコンデンサの容量値の変化を検出し、前記容量値の変化を前記インバータの制御に反映させる連系装置。
  2. 請求項1に記載の連系装置であって、
    前記直流電源が発生する電圧を異なる電圧値に変換して前記インバータに与えることにより前記直流電力を伝達するコンバータと、
    前記コンバータの出力する電圧が所定の値となるよう制御するコンバータ制御手段とをさらに備える連系装置。
  3. 請求項2に記載の連系装置であって、
    前記コンバータの出力側に並列に接続された第2のコンデンサをさらに備える連系装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の連系装置であって、
    前記最大電力追従制御手段は、前記第1のコンデンサに流れる電流および前記第1のコンデンサに印加される電圧を前記インバータの制御により変化させつつ検出し、検出した前記第1のコンデンサの前記電流および電圧の値を用いつつ同定アルゴリズムに基づいて前記第1のコンデンサの容量値を同定することで前記第1のコンデンサの容量値の変化を検出する連系装置。
  5. 請求項4に記載の連系装置であって、
    前記最大電力追従制御手段は、電力について山登り法により前記インバータを制御する連系装置。
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