JP3947928B2 - レンタルおよび販売用記録媒体のケ−ス - Google Patents
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- G11B33/04—Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon modified to store record carriers
- G11B33/0405—Cabinets; Cases; Stands; Disposition of apparatus therein or thereon modified to store record carriers for storing discs
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- G11B33/0422—Single disc boxes for discs without cartridge
- G11B33/0427—Single disc boxes for discs without cartridge comprising centre hole locking means
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基部と蓋部とが、開かれている状態にて記録媒体を出し入れ可能とし、閉じられることによって記録媒体を収納したケースとなり、また、基部と蓋部とを閉じることによって記録媒体を収納した内ケースを天面側から出し入れ可能に収納する為のケースに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
音楽や映像を記録したＤＶＤディスクは、不透明な販売ケースに収納された状態で販売されている。またレンタルショップでは販売ケースから記録媒体を取り出し、内ケースに入れ、これを別のケースに収め、陳列棚に並べている。
【０００３】
これに対し、従来においても、同じケースを販売用およびレンタル用として使用可能なケースが開発されている。すなわち、記録媒体を販売する場合には、記録媒体を完全に収納されるケースであって、レンタル時は、記録媒体を収納した内ケースをケースの中に収納する為に、天面が開口する構造のケースである。
【０００４】
これらを満足するケースとして、特開２００１−０４８２７３、特開２００１−１３０６７３、特開２００１−１３０６７４、特開２００１−２４７１８５、特開２００１−３３１８７７、特開２００２−２０５７８６、特開２００２−２６４９８４等が知られている。
【０００５】
しかし、上記従来のケースの場合、天面部材を外し、内ケースの高さ出し部材として組み込む、又は天面部材を回転する。または別の高さ出し部材を係合させる等、天面部材の処理と、内ケースの高さ出し部の処理を行っていた。しかし従来ケースでは、限られた１から２種類の内ケースにのみ対応していた。
【０００６】
しかし、内ケースの大きさもさまざまであり、ある一つの高さ出し部を持つケースに対し、挿入方向の長さが小さい内ケースを入れると、ケースに対し内ケースの突出量は少なくなる。また、挿入方向の長さが大きい内ケースを入れると、ケースに対し内ケースの突出量は大きくなる。この為、数種類の内ケースに対応する高さ出し位置を持つケースが望まれている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のレンタル又は販売用記録媒体のケースには上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、ケースに記録媒体を係合している販売ケース状態から、記録媒体を内ケース内に収納し、前記内ケースがケース天面側からつまみ出せる程度突出した状態となるレンタルケース状態に変化させる時、容易な作業にて対応する事が出来る。また、いく種類もの内ケースに対応する高さ出し位置を持つケースを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るレンタル又は販売用記録媒体のケースは、天面部材が天面部に蓋部と係合され、記録媒体係合部材が基部に係合された状態のとき販売用記録媒体ケースとり、さらに、天面部材が蓋部に配した溝により、蓋部の底面付近まで移動遊合し、記録媒体係合部材を基部より開放し天面部材に係合された状態で基部と蓋部を閉じた時、ケース内部に内ケースを収納できる空間を持つ構造となり、蓋部に配された、いく種類もの天面部材位置決め位置することによって、いく種類もの内ケースに対応する高さ出し位置を持つレンタル用記録媒体ケースとなる。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【０００９】
【実施例】
図１は、レンタル又は販売用記録媒体のカバーケースの構造を示した斜視図である。図１において基部１と蓋部２は、背面部材を介し二ヶ所のヒンジにて、ヒンジ結続されている。背面部材を配する事無く、基部１と蓋部２を一ヶ所のヒンジにて結続する場合もある。さらに、基部１と、蓋部２の結合部に、鉄心を入れる場合もある。図１において溝３は、蓋部２の左側にしか見えていないが、溝３は、蓋部２の右側にも配されている。
【００１０】
図２は、天面部材１１の構造を示した斜視図である。図２において、スライド溝用突起１２は、天面部材１１の右側にしか見えていないが、天面部材１１の左側にもスライド溝用突起１２が配されている。
【００１１】
図３は、記録媒体係合部材２１の構造を示した斜視図である。図３において、記録媒体係合部材２１は、円盤状記録媒体のディスク用として、ディスクの中央穴に開放可能に係合する構造をもっている。記録媒体係合部材２１は、ゲーム用ソフト、ＩＣチップ等の方形状記録媒体に対し、方形状記録媒体の外形等に開放可能に係合する構造を持つ場合もある。図１４にその一例を示した。
【００１２】
図４は、基部１に対し、記録媒体係合部材２１を係合し、蓋部２に対し、天面部材１１を遊合した状態を示した斜視図である。基部１に対し、記録媒体係合部材２１は、図１０で示す位置に置かれ、記録媒体係合部材２１を時計回りに回転する事により、係合され、図４に示す状態になる。
【００１３】
基部１に対する記録媒体係合部材２１の係合は、図１２に示すように、基部１に配した係合穴４３と、記録媒体係合部材４１に配した係合フック４２を係合させる場合もある。さらに、図１３に示すように、基部１に配した係合突起５３と、固定爪５４に、記録媒体係合部材５１に配した係合突起５２をスライドさせて係合する場合もある。
【００１４】
また、天面部材１１は、蓋部２に配した溝３に遊合させている。このときの蓋部２に配した溝３と、記録媒体係合部材２１に配したスライド溝用突起１２の位置関係は、図１５に示す。天面部材１１を蓋部２に配した溝３に遊合させる時、天面部材１１に圧力を加え弓状に曲げて溝３に遊合させる方法がある。また溝３を部分的に削除し、溝のない部分３ａから天面部材１１のスライド溝用突起１２を通し、天面部材１１を溝３に遊合させる場合もある。
【００１５】
蓋部２に配した溝３に遊合させた天面部材１１は、蓋部２の天面部分に置かれたとき、天面部材１１に配された係合用突起１３と、蓋部２に配された係合用部位５が係合し、蓋部２に対する天面部材１１の位置が固定される。さらにこの状態から、基部１と蓋部２を閉じた時、基部１に配された係合用部位４も、天面部材１１がケース内部に落ち込まないように働く。
【００１６】
図５は、図４に対し、記録媒体係合部材２１にディスク３１を固定した状態を示した斜視図である。この状態にて、ケースは販売用記録媒体のケ−スとなっている。
【００１７】
図６は、図４に対し、記録媒体係合部材２１を基部１から取り外し、天面部材１１の勘合穴１６に記録媒体係合部材２１を係合した状態を示した斜視図である。記録媒体係合部材２１を基部１から取り外す方法は、基部１に対し、記録媒体係合部材２１半時計回りに回転させ、係合を開放する。分離した記録媒体係合部材２１は、天面部材１１の勘合穴１６に、記録媒体係合部材２１の係合部位２６をはめ込み、係合している。このとき勘合穴１６は、ディスク３１と同様に、記録媒体係合部材２１に固定されているとも言える。
【００１８】
図７は、図６に対し、記録媒体係合部材２１を係合した天面部材１１を、蓋部２に配された溝３に沿ってスライドさせ、蓋部２の底面付近まで移動させた状態を示した斜視図である。天面部材１１の固定位置を移動させる手段は、天面部材１１に配された結続部材１７を加圧し、結続部材１７が弓状に変形し、天面部材１１に配された弾性指示部も、内側方向へ変形し、よって弾性指示部に連続して配された係合用突起も内側へ移動する。これにより、蓋部２と、天面部材１１の係合は開放される。
【００１９】
蓋部２との係合が開放された天面部材１１を、蓋部２に配された溝３に沿って、蓋部２の底面方向へスライド移動させる。底面近くまで移動させた天面部材１１は、蓋部２に配された契合用部位５により、位置決めされる。底面近くまで移動させた天面部材１１は、ケース内に内ケースを挿入した時の高さ出し部材となる。図７において固定位置は５ヶ所が配されているが、場合により固定位置の数は増減させる場合もある。
【００２０】
内ケースの挿入方向の長さと、ケースからの内ケースの突出量の設定により、天面部材１１の固定位置を決定する。
【００２１】
図８は、図７に対し、基部１と蓋部２を閉じたケース状態で、天面部材１１を、移動させることによって発生した天面部分から、ディスク３１を収納した内ケース３２を収納した状態を示した斜視図である。この状態にて、ケースはレンタル用記録媒体のケ−スとなっている。
【００２２】
図９は、図８に対し、基部１と蓋部２を開いて、底面付近まで移動されたことにより内ケース３２の高さ出し部材としての役務を持った天面部材１１と、内ケースの状態を示した斜視図である。
【００２３】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係るレンタル又は販売用記録媒体のケースは、天面部材が天面部に蓋部と係合され、記録媒体係合部材が基部に係合された状態のとき販売用記録媒体ケースとり、さらに、天面部材が蓋部に配した溝により、蓋部の底面付近まで移動遊合し、記録媒体係合部材を基部より開放し天面部材に係合された状態で基部と蓋部を閉じた時、ケース内部に内ケースを収納できる空間を持つ構造となり、蓋部に配された、いく種類もの天面部材位置決め位置することによって、いく種類もの内ケースに対応する高さ出し位置を持つレンタル用記録媒体ケースとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるレンタル又は販売用円盤状記録媒体のカバーケースの構造を示した斜視図である。
【図２】本発明によるレンタル又は販売用円盤状記録媒体のカバーケースにおける、天面部材１１の構造を示した斜視図である。
【図３】本発明によるレンタル又は販売用円盤状記録媒体のカバーケースにおける、記録媒体係合部材２１の構造を示した斜視図である。
【図４】本発明によるレンタル又は販売用円盤状記録媒体のカバーケースにおいて、基部１に対し、記録媒体係合部材２１を係合し、蓋部２に対し、天面部材１１を係合した状態を示した斜視図である。
【図５】図５は、図４に対し、記録媒体係合部材２１にディスクを固定した状態を示した斜視図である。
【図６】図６は、図４に対し、記録媒体係合部材２１を基部１から取り外し、天面部材１１の勘合穴１６に記録媒体係合部材２１を係合した状態を示した斜視図である。
【図７】図７は、図６に対し、記録媒体係合部材２１を係合した天面部材１１を、スライドさせ、蓋部２の底面付近まで移動させた状態を示した斜視図である。
【図８】図８は、図７に対し、基部１と蓋部２を閉じたケース状態で、天面部材１１を、移動させることによって発生した天面部分から、ディスク３１を収納した内ケース３２を収納した状態を示した斜視図である。
【図９】図９は、図８に対し、基部１と蓋部２を開いて、底面付近まで移動されたことにより内ケース３２の高さ出し部材としての役務を持った天面部材１１と、内ケースの状態を示した斜視図である。
【図１０】図１０は、基部１と記録媒体係合部材２１との係合時、基部１に対し記録媒体係合部材２１の配置位置を示す正面図である。
【図１１】図１１は、基部１と記録媒体係合部材２１との係合したときの、基部１と記録媒体係合部材２１の位置関係を示す断面図である。
【図１２】図１２は、基部１と記録媒体係合部材４１との係合において、基部１に配した係合穴４３と、記録媒体係合部材４１に配した係合フック４２を示す斜視図である。
【図１３】図１３は、基部１と記録媒体係合部材５１との係合において、基部１に配した係合突起５３と、固定爪５４と、記録媒体係合部材５１に配した係合突起５２を示す斜視図である。
【図１４】図１４は、方形状記録媒体６１と、記録媒体係合部材６２との係合において、方形状記録媒体６１と、記録媒体係合部材６２に配した係合フック６３とを示す斜視図である。
【図１５】図１５は、蓋部２に配した溝３と、記録媒体係合部材２１に配したスライド溝用突起１２の位置関係を示した断面図である。
【符号の説明】
１ 基部
２ 蓋部
３ 溝
３ａ 溝のない部分
４ 係合用部位
５ 係合用部位
６ 押え片
７ 当て面
８ 組み付け用抜き穴
９ 組み付け用受け部
１０ 当て面
１１ 天面部材
１２ スライド溝用突起
１３ 係合用突起
１４ 弾性支持部
１５ 弾性爪
１６ 勘合穴
１７ 結続部材
１８ 受け面
２１ 記録媒体係合部材
２２ ヒンジ部
２３ 受け面
２４ 加圧部
２５ 係合片
２６ 係合部位
３１ ディスク
３２ 内ケース
４１ 記録媒体係合部材
４２ 係合フック
４３ 係合穴
５１ 記録媒体係合部材
５２ 係合突起
５３ 係合突起
５４ 固定爪
６１ 方形状記録媒体
６２ 記録媒体係合部材
６３ 係合フック
【発明の属する技術分野】
本発明は、基部と蓋部とが、開かれている状態にて記録媒体を出し入れ可能とし、閉じられることによって記録媒体を収納したケースとなり、また、基部と蓋部とを閉じることによって記録媒体を収納した内ケースを天面側から出し入れ可能に収納する為のケースに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
音楽や映像を記録したＤＶＤディスクは、不透明な販売ケースに収納された状態で販売されている。またレンタルショップでは販売ケースから記録媒体を取り出し、内ケースに入れ、これを別のケースに収め、陳列棚に並べている。
【０００３】
これに対し、従来においても、同じケースを販売用およびレンタル用として使用可能なケースが開発されている。すなわち、記録媒体を販売する場合には、記録媒体を完全に収納されるケースであって、レンタル時は、記録媒体を収納した内ケースをケースの中に収納する為に、天面が開口する構造のケースである。
【０００４】
これらを満足するケースとして、特開２００１−０４８２７３、特開２００１−１３０６７３、特開２００１−１３０６７４、特開２００１−２４７１８５、特開２００１−３３１８７７、特開２００２−２０５７８６、特開２００２−２６４９８４等が知られている。
【０００５】
しかし、上記従来のケースの場合、天面部材を外し、内ケースの高さ出し部材として組み込む、又は天面部材を回転する。または別の高さ出し部材を係合させる等、天面部材の処理と、内ケースの高さ出し部の処理を行っていた。しかし従来ケースでは、限られた１から２種類の内ケースにのみ対応していた。
【０００６】
しかし、内ケースの大きさもさまざまであり、ある一つの高さ出し部を持つケースに対し、挿入方向の長さが小さい内ケースを入れると、ケースに対し内ケースの突出量は少なくなる。また、挿入方向の長さが大きい内ケースを入れると、ケースに対し内ケースの突出量は大きくなる。この為、数種類の内ケースに対応する高さ出し位置を持つケースが望まれている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のレンタル又は販売用記録媒体のケースには上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点であり、ケースに記録媒体を係合している販売ケース状態から、記録媒体を内ケース内に収納し、前記内ケースがケース天面側からつまみ出せる程度突出した状態となるレンタルケース状態に変化させる時、容易な作業にて対応する事が出来る。また、いく種類もの内ケースに対応する高さ出し位置を持つケースを提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決する為の手段】
本発明に係るレンタル又は販売用記録媒体のケースは、天面部材が天面部に蓋部と係合され、記録媒体係合部材が基部に係合された状態のとき販売用記録媒体ケースとり、さらに、天面部材が蓋部に配した溝により、蓋部の底面付近まで移動遊合し、記録媒体係合部材を基部より開放し天面部材に係合された状態で基部と蓋部を閉じた時、ケース内部に内ケースを収納できる空間を持つ構造となり、蓋部に配された、いく種類もの天面部材位置決め位置することによって、いく種類もの内ケースに対応する高さ出し位置を持つレンタル用記録媒体ケースとなる。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【０００９】
【実施例】
図１は、レンタル又は販売用記録媒体のカバーケースの構造を示した斜視図である。図１において基部１と蓋部２は、背面部材を介し二ヶ所のヒンジにて、ヒンジ結続されている。背面部材を配する事無く、基部１と蓋部２を一ヶ所のヒンジにて結続する場合もある。さらに、基部１と、蓋部２の結合部に、鉄心を入れる場合もある。図１において溝３は、蓋部２の左側にしか見えていないが、溝３は、蓋部２の右側にも配されている。
【００１０】
図２は、天面部材１１の構造を示した斜視図である。図２において、スライド溝用突起１２は、天面部材１１の右側にしか見えていないが、天面部材１１の左側にもスライド溝用突起１２が配されている。
【００１１】
図３は、記録媒体係合部材２１の構造を示した斜視図である。図３において、記録媒体係合部材２１は、円盤状記録媒体のディスク用として、ディスクの中央穴に開放可能に係合する構造をもっている。記録媒体係合部材２１は、ゲーム用ソフト、ＩＣチップ等の方形状記録媒体に対し、方形状記録媒体の外形等に開放可能に係合する構造を持つ場合もある。図１４にその一例を示した。
【００１２】
図４は、基部１に対し、記録媒体係合部材２１を係合し、蓋部２に対し、天面部材１１を遊合した状態を示した斜視図である。基部１に対し、記録媒体係合部材２１は、図１０で示す位置に置かれ、記録媒体係合部材２１を時計回りに回転する事により、係合され、図４に示す状態になる。
【００１３】
基部１に対する記録媒体係合部材２１の係合は、図１２に示すように、基部１に配した係合穴４３と、記録媒体係合部材４１に配した係合フック４２を係合させる場合もある。さらに、図１３に示すように、基部１に配した係合突起５３と、固定爪５４に、記録媒体係合部材５１に配した係合突起５２をスライドさせて係合する場合もある。
【００１４】
また、天面部材１１は、蓋部２に配した溝３に遊合させている。このときの蓋部２に配した溝３と、記録媒体係合部材２１に配したスライド溝用突起１２の位置関係は、図１５に示す。天面部材１１を蓋部２に配した溝３に遊合させる時、天面部材１１に圧力を加え弓状に曲げて溝３に遊合させる方法がある。また溝３を部分的に削除し、溝のない部分３ａから天面部材１１のスライド溝用突起１２を通し、天面部材１１を溝３に遊合させる場合もある。
【００１５】
蓋部２に配した溝３に遊合させた天面部材１１は、蓋部２の天面部分に置かれたとき、天面部材１１に配された係合用突起１３と、蓋部２に配された係合用部位５が係合し、蓋部２に対する天面部材１１の位置が固定される。さらにこの状態から、基部１と蓋部２を閉じた時、基部１に配された係合用部位４も、天面部材１１がケース内部に落ち込まないように働く。
【００１６】
図５は、図４に対し、記録媒体係合部材２１にディスク３１を固定した状態を示した斜視図である。この状態にて、ケースは販売用記録媒体のケ−スとなっている。
【００１７】
図６は、図４に対し、記録媒体係合部材２１を基部１から取り外し、天面部材１１の勘合穴１６に記録媒体係合部材２１を係合した状態を示した斜視図である。記録媒体係合部材２１を基部１から取り外す方法は、基部１に対し、記録媒体係合部材２１半時計回りに回転させ、係合を開放する。分離した記録媒体係合部材２１は、天面部材１１の勘合穴１６に、記録媒体係合部材２１の係合部位２６をはめ込み、係合している。このとき勘合穴１６は、ディスク３１と同様に、記録媒体係合部材２１に固定されているとも言える。
【００１８】
図７は、図６に対し、記録媒体係合部材２１を係合した天面部材１１を、蓋部２に配された溝３に沿ってスライドさせ、蓋部２の底面付近まで移動させた状態を示した斜視図である。天面部材１１の固定位置を移動させる手段は、天面部材１１に配された結続部材１７を加圧し、結続部材１７が弓状に変形し、天面部材１１に配された弾性指示部も、内側方向へ変形し、よって弾性指示部に連続して配された係合用突起も内側へ移動する。これにより、蓋部２と、天面部材１１の係合は開放される。
【００１９】
蓋部２との係合が開放された天面部材１１を、蓋部２に配された溝３に沿って、蓋部２の底面方向へスライド移動させる。底面近くまで移動させた天面部材１１は、蓋部２に配された契合用部位５により、位置決めされる。底面近くまで移動させた天面部材１１は、ケース内に内ケースを挿入した時の高さ出し部材となる。図７において固定位置は５ヶ所が配されているが、場合により固定位置の数は増減させる場合もある。
【００２０】
内ケースの挿入方向の長さと、ケースからの内ケースの突出量の設定により、天面部材１１の固定位置を決定する。
【００２１】
図８は、図７に対し、基部１と蓋部２を閉じたケース状態で、天面部材１１を、移動させることによって発生した天面部分から、ディスク３１を収納した内ケース３２を収納した状態を示した斜視図である。この状態にて、ケースはレンタル用記録媒体のケ−スとなっている。
【００２２】
図９は、図８に対し、基部１と蓋部２を開いて、底面付近まで移動されたことにより内ケース３２の高さ出し部材としての役務を持った天面部材１１と、内ケースの状態を示した斜視図である。
【００２３】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係るレンタル又は販売用記録媒体のケースは、天面部材が天面部に蓋部と係合され、記録媒体係合部材が基部に係合された状態のとき販売用記録媒体ケースとり、さらに、天面部材が蓋部に配した溝により、蓋部の底面付近まで移動遊合し、記録媒体係合部材を基部より開放し天面部材に係合された状態で基部と蓋部を閉じた時、ケース内部に内ケースを収納できる空間を持つ構造となり、蓋部に配された、いく種類もの天面部材位置決め位置することによって、いく種類もの内ケースに対応する高さ出し位置を持つレンタル用記録媒体ケースとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明によるレンタル又は販売用円盤状記録媒体のカバーケースの構造を示した斜視図である。
【図２】本発明によるレンタル又は販売用円盤状記録媒体のカバーケースにおける、天面部材１１の構造を示した斜視図である。
【図３】本発明によるレンタル又は販売用円盤状記録媒体のカバーケースにおける、記録媒体係合部材２１の構造を示した斜視図である。
【図４】本発明によるレンタル又は販売用円盤状記録媒体のカバーケースにおいて、基部１に対し、記録媒体係合部材２１を係合し、蓋部２に対し、天面部材１１を係合した状態を示した斜視図である。
【図５】図５は、図４に対し、記録媒体係合部材２１にディスクを固定した状態を示した斜視図である。
【図６】図６は、図４に対し、記録媒体係合部材２１を基部１から取り外し、天面部材１１の勘合穴１６に記録媒体係合部材２１を係合した状態を示した斜視図である。
【図７】図７は、図６に対し、記録媒体係合部材２１を係合した天面部材１１を、スライドさせ、蓋部２の底面付近まで移動させた状態を示した斜視図である。
【図８】図８は、図７に対し、基部１と蓋部２を閉じたケース状態で、天面部材１１を、移動させることによって発生した天面部分から、ディスク３１を収納した内ケース３２を収納した状態を示した斜視図である。
【図９】図９は、図８に対し、基部１と蓋部２を開いて、底面付近まで移動されたことにより内ケース３２の高さ出し部材としての役務を持った天面部材１１と、内ケースの状態を示した斜視図である。
【図１０】図１０は、基部１と記録媒体係合部材２１との係合時、基部１に対し記録媒体係合部材２１の配置位置を示す正面図である。
【図１１】図１１は、基部１と記録媒体係合部材２１との係合したときの、基部１と記録媒体係合部材２１の位置関係を示す断面図である。
【図１２】図１２は、基部１と記録媒体係合部材４１との係合において、基部１に配した係合穴４３と、記録媒体係合部材４１に配した係合フック４２を示す斜視図である。
【図１３】図１３は、基部１と記録媒体係合部材５１との係合において、基部１に配した係合突起５３と、固定爪５４と、記録媒体係合部材５１に配した係合突起５２を示す斜視図である。
【図１４】図１４は、方形状記録媒体６１と、記録媒体係合部材６２との係合において、方形状記録媒体６１と、記録媒体係合部材６２に配した係合フック６３とを示す斜視図である。
【図１５】図１５は、蓋部２に配した溝３と、記録媒体係合部材２１に配したスライド溝用突起１２の位置関係を示した断面図である。
【符号の説明】
１ 基部
２ 蓋部
３ 溝
３ａ 溝のない部分
４ 係合用部位
５ 係合用部位
６ 押え片
７ 当て面
８ 組み付け用抜き穴
９ 組み付け用受け部
１０ 当て面
１１ 天面部材
１２ スライド溝用突起
１３ 係合用突起
１４ 弾性支持部
１５ 弾性爪
１６ 勘合穴
１７ 結続部材
１８ 受け面
２１ 記録媒体係合部材
２２ ヒンジ部
２３ 受け面
２４ 加圧部
２５ 係合片
２６ 係合部位
３１ ディスク
３２ 内ケース
４１ 記録媒体係合部材
４２ 係合フック
４３ 係合穴
５１ 記録媒体係合部材
５２ 係合突起
５３ 係合突起
５４ 固定爪
６１ 方形状記録媒体
６２ 記録媒体係合部材
６３ 係合フック
Claims (3)
- 基部と蓋部とが、開かれている状態にて記録媒体を出し入れ可能とし、閉じられることによって記録媒体を収納したケースとなり、また、基部と蓋部とを閉じることによって記録媒体を収納した内ケースを天面側から出し入れ可能に収納する為のケースであって、前記蓋部に遊合された天面部材と、前記天面部材を天面位置から蓋部の中央付近または底面付近にまで移動遊合させるための溝と、前記天面部材を天面位置および基部の中央付近または底面付近にて位置決め可能に配された位置決め手段と、記録媒体係合部材と、前記記録媒体係合部材を前記基部に分離開放可能に係合される係合手段と、を備え、前記記録媒体の収納手段は、前記記録媒体係合部材に記録媒体を固定保持するように構成され、前記記録媒体を収納した内ケースの収納手段は、前記記録媒体係合部材を前記基部から係合を開放分離し、天面部材に係合し、前記蓋部の天面側に遊合されていた天面部材を、前記溝に沿って移動させ蓋部の底面付近にて遊合する事によって、解放された天面部分から、記録媒体を収納した内ケースを、ケース内に収納するように構成され、更に前記天面部材に少なくとも一ヶ所以上の弾性爪を備え、蓋部と前記弾性爪間に紙片を保持するようにしたことを特徴とするレンタルおよび販売用記録媒体のケ−ス。
- 天面部材に少なくとも左右一対以上の係合用突起と、弾性支持部と、左右一対の係合用突起をつなぐ部材とを備え、左右一対の係合用突起をつなぐ部材に圧力を加えた時、弾性支持部が弾性変形し、前記係合用突起の位置が変動する天面部材を備えたことを特徴とする請求項１のレンタルおよび販売用記録媒体のケ−ス。
- 天面部材を、蓋部に配された溝に沿って移動させ、前記蓋部の底面付近にて遊合する時、底面付近に二ヶ所以上の固定位置を持つ事を特徴とする請求項１および２のレンタルおよび販売用記録媒体のケ−ス。
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