JP3943915B2 - ウエブの巻き取り巻き戻し装置及びこれを備えた製紙設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は製紙設備内にあって、抄紙機で連続的に製造されたウエブを、リールスプールに巻き取って親巻きロールを形成し、これをワインダに搬送して最終製品に巻き戻す様にしたウエブの巻き取り巻き戻し装置及び同装置を備えた製紙設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種装置の概要について、図9及び図10に基づいて説明する。
図9は一般的な製紙設備におけるウエブの巻き取り巻き戻し装置を概略的に示す概要図、図10はワインダの運転速度の変動を示す説明図である。
【0003】
52は抄紙機を示し、同抄紙機52でウエブ状の紙(本明細書中においては、ウエブという)51が連続的に製造され、同ウエブ51は図中に鎖線で囲って示すリール装置53において、巻芯であるリールスプール54に所定長さが巻き取られて、親巻きロール55が形成される。
【0004】
前記の様に所定長さのウエブ51で所定の径に形成された親巻きロール55は、リールレール74上を図中に鎖線で囲って示すワインダ57方向に移動し、これに代わって待機している新しいリールスプール54が供給され、これをシリンダ77でリールドラム76に押付け、リールドラム76の駆動により、後続のウエブ51が巻き取られる構成になっている。
【0005】
ここで新しいリールスプール54の供給は、リール装置53の上段に設けられたリールスプールストレージレール71上に待機している新しいリールスプール54を受け渡しアーム72上に一旦受取り、これを受け取りアーム73上に渡し、同受け取りアーム73からリールレール74上に載置することにより行われる。
【0006】
なお、リールレール74はワインダ57方向に低くなるように傾斜して設けてあり、前記所定の径に形成された親巻きロール55は、リールレール74に連続して設けられた搬送レール56に自重によって自動的に移動する。
【0007】
親巻きロール55は搬送レール56に支持され、前記リールレール74と同様に傾斜する搬送レール56上を順次ワインダ57に向けて移動するが、途中、適当な間隔を置いて複数の位置にストッパ58が配設されており、同ストッパ58によって親巻きロール55を受け止め、同搬送レール56上に順次送り出される親巻きロール55が追突するのを防止するようになっている。
【0008】
ストッパ58はこれを作動位置と休止位置に切り換えるエアシリンダ59に接続されており、同エアシリンダ59を収縮させることにより親巻きロール55との係止がはずれ(ストッパ58の作動位置から休止位置への切換え)、親巻きロール55は次のストッパ58の位置まで移動する。
なお、途中、仕立位置Pにおいて、親巻きロール55の仕立てが行われる。
【0009】
この仕立位置Pにおける「仕立て」作業では、親巻きロール55はそのテール端の“しわ”、“破れ”または“汚れ”などの損紙部を切断し、これをパルパ60内に落下させるが、ここでパルパ60内に落下された損紙部は再び原料としてパルプ化される。
【0010】
次いでこの親巻きロール55には、ウエブ51のテール端に、ウエブの巾方向に亘って図示省略した紙継ぎ用の両面粘着テープを接着して前記「仕立て作業」が終了する。
【0011】
その後、親巻きロール55は、前記搬送レール56の傾斜により順次ワインダ57の方へ移動し、同ワインダ57の上流端に配置されたアンワインダ62にセットされる。
【0012】
ワインダ57は入口部分に配置さたアンワインダ62に支持された親巻きロール55からウエブ51を巻き戻しして最終製品としてのシッピングロール65を製造するが、親巻きロール55とシッピングロール65は巻き径が異なり、また、ロール幅(ウエブ幅、紙幅)が異なるために、同ワインダ57において親巻きロール55は次位のものと紙継ぎが行われ、また、スリッタ63で規定の紙巾に切断されて製品巻き取りロールであるシッピングロール65が形成される。
【0013】
スリッタ63による切断は、所望の紙幅に相当する間隔を置いて軸方向(いわゆる機械の幅方向:クロスマシンディレクション)に複数の切断刃を設置してウエブをスリットするが、紙継ぎ作業について説明すると、同紙継ぎ作業においては、アンワインダ62上で巻き戻している親巻ロール55の残りの巻き数、即ちその直径が所定の値以下になると、スプールアンローダ66が作動し、この親巻ロール55を巻き戻し作業を継続しながら上方に配置されたスプール返還レール67の位置まで持ち上げる。
【0014】
そして、アンワインダ62には次位に待機していた新たな親巻きロール55がセットされる。上方に持ち上げられた旧親巻きロール55の残りの巻き数が、いよいよ少なくなると、一旦巻き取りドラム64の運転を停止させた後、押付ロール68を作動させ、仕立て作業で新親巻きロール55に接着されていた両面粘着テープに旧親巻きロール55のウエブ51を圧着して紙継ぎを行い、ナイフ69で旧親巻きロール55のウエブ51を切断して、紙継ぎを終了する。
【0015】
しかる後、低速で巻き取りドラム64の駆動を再開し、接着部を含む新親巻きロール55の先端部を旧シッピングロール65に巻き取っ行く。
そして旧シッピングロール65が所定の径に達すると、この旧シッピングロール65は系外に搬出され、新しいシッピングロールが製造されることになるが、この点については説明を省略する。
【0016】
前記紙継ぎの説明に戻り、紙継ぎを終了した旧親巻きロール55は、リールスプール54上に僅かに残紙を巻いた残紙ロール75となる。
他方、前記スプールアンローダ66の上端部位を含め、ワインダ57から残紙ロール75を搬出する搬出経路を構成する位置と、リール装置53におけるリールスプールストレージレール71との間には、リール装置53側へ下降するように傾斜してスプール返還レール67が配設されており、順次リールスプール54をリールスプールストレージレール71へ返還できるようになっている。
【0017】
従って紙継ぎを終えてわずかに残紙を残した前記残紙ロール75は、スプール返還レール67の途中にある残紙処理位置Qでその残紙をすべてシュータ70からパルパ60内に落とし、新しいリールスプール54としてリール装置53に戻され、リールスプールストレージレール71に貯留される構成になっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
前記したように、従来のウエブの巻き取り巻き戻し装置においては、連続的に製造される複数の親巻きロールから、順次シッピングロールを製造することにより生産性を高める様にしているが、この装置を含め製紙設備全般において、近年、更なる生産性の向上が要求されており、抄紙機からワインダに至る高速化と作業の効率向上が望まれている。
【0019】
しかしながら前記に概説し図10にも示す様に、ワインダでは紙継ぎ操作やシッピングロールの交換などのために操業を一時停止する必要があり、間欠運転とならざるを得ずこれにより生産性の向上が阻まれている。
【0020】
その対策として、一系列の抄紙機およびリール装置に対し、ワインダを複数ライン設置して各ラインに作業を割り振って製紙設備全体の生産量、具体的には抄紙機の生産速度、を上げる方法も採用されているが、各ラインの各ワインダに親巻きロールを割り振り、搬送する手段はクレーンやフォークリフト等で個々に搬送しているため非効率的とならざるを得ないのが実情である。
【0021】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、一系列の抄紙機に対し複数系列のワインダを配設し、各ワインダに対し親巻きロールを自動的に移送し、かつリールスプールを自動回収することにより、生産性の向上を着実に達成するウエブの巻き取り巻き戻し装置及びこれを備えた製紙設備を提供することを課題とするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した課題を解決すべくなされたもので、その第1の手段として、リール装置においてウエブを巻き取って形成された親巻きロールを搬送経路を経てワインダへ搬送し、同ワインダにおいて巻き戻してシッピングロールを形成し、同巻き戻しにより前記親巻きロールをウエブの一部が残存する残紙ロールとして搬出経路を経て前記ワインダから搬出し、同残紙ロールから残紙を除去したスプールを返還経路を経て前記リール装置に戻す様にしたウエブの巻き取り巻き戻し装置において、前記ワインダと並置して他のワインダを設けると共に、同他のワインダへ親巻きロールの搬入を可能とした他の搬送経路と、同他のワインダから残紙ロールを搬出可能とした他の搬出経路を設け、前記各搬送経路間で親巻きロールを移送する親巻きロール移送手段と、前記各搬出経路間で残紙ロールを移送する残紙ロール移送手段をそれぞれ設け、前記搬送経路の直下にパルパを配置すると共に同パルパの上方位置に前記残紙ロール移送手段を配設し、前記親巻ロールの移送手段は前記各搬送経路間を移動する台車で構成し、かつ、前記残紙ロールの移送手段は前記各搬出経路間を連絡するクレーン又は台車で構成したウエブの巻き取り巻き戻し装置を提供するものである。
【0023】
すなわち、同第1の手段によれば、リール装置から搬送経路を経てワインダへ至る基本的な経路に加えて、このワインダと並行に他のワインダを配置し、同他のワインダに対して親巻きロールを搬入する他の搬送経路と、残紙ロールを搬出する他の搬出経路を設けると共に、前記基本的な経路における搬送経路と前記他の搬送経路間、及び搬出経路と他の搬出経路間それぞれに、親巻きロール移送手段と残紙ロール移送手段を配置しているので、親巻きロール移送手段を介して親巻きロールを複数の搬送経路に自動的に分散可能とすることにより、複数のワインダを効率的に並行して作動可能とし、また、残紙ロール移送手段を介して複数のワインダで形成された残紙ロールを基本的な経路における搬出経路、返還経路へ自動的に集約することによりリール装置における巻き取り作業を円滑、かつ効率的に遂行させ、生産性の向上を図る様にするものである。
しかも同第1の手段によれば、前記搬送経路はその直下位置にパルパを配置すると共に、前記残紙ロール移送手段を同パルパの上方位置に配しているので、残紙ロール移送手段で移送された残紙ロールから除去した残紙は、その下方位置のパルパへ直ちに収容することが出来、また、前記ワインダへ親巻きロールを搬送する搬送経路と他のワインダへ親巻きロールを搬送する他の搬送経路との間で、親巻きロールを移送する親巻きロール移送手段は、前記各搬送経路間を移動する台車により構成されているので、同親巻きロールの移送を安全、確実に行うことが出来、そしてまた、前記ワインダから残紙ロールを搬出する搬出経路と前記他のワインダから残紙ロールを搬出する他の搬出経路との間で、残紙ロールを移送する残紙ロールの移送手段は、前記各搬出経路間を連絡するクレーン又は台車により構成されているので、同残紙ロール移送を安全、確実に行うことが出来、これらが相俟って一連の作業の自動化を助長して生産性の向上に寄与するものである。
【0026】
また、本発明は第の手段として、前記第1の手段において、前記搬送経路の直下にパルパを配置し、親巻きロールの移送方向で前記パルパの前方又は後方から同パルパを臨む位置に前記親巻ロール移送手段を配設したウエブの巻き取り巻き戻し装置を提供するものである。
【0027】
すなわち、同第の手段によれば、前記第1の手段の搬送経路はその直下位置にパルパを配置すると共に、前記他の搬送経路に連絡する前記親巻ロール移送手段は同パルパを前方又は後方から臨む位置に配しているので、前記他の搬送経路へ移送される親巻きロールは、この位置で仕立て作業を行い、損紙部を切断してパルパへ収容することにより、一連の作業の自動化を助長して生産性の向上を図る様にするものである。
【0032】
また、本発明は第の手段として、前記第1の手段において、前記搬送経路の一部に、親巻きロールを逆行方向に移送可能の送り装置を並置したウエブの巻き取り巻き戻し装置を提供するものである。
【0033】
すなわち、同第の手段によれば、前記リール装置からワインダへ至る親巻きロールの搬送経路には、これと並置して親巻きロールを通常の移送と逆方向へ移送できる送り装置を設けているので、前記搬送経路から他の搬送経路への親巻きロールの移送等に際して、移送する親巻きロールの選択、調整の幅が広がり、一連の作業の自動化を助長して生産性の向上に寄与するものである。
【0034】
また、本発明は第の手段として、前記第1の手段において、前記親巻ロールの移送手段の配設位置に対応する前記搬送経路の一部を、同搬送経路を開閉状に切換え可能の可動式補助レールで構成したウエブの巻き取り巻き戻し装置を提供するものである。
【0035】
すなわち、同第の手段によれば、前記リール装置からワインダへ至る親巻きロールの搬送経路及び他のワインダへ至る他の搬送経路は、その一部が搬送経路を開閉状に切換え可能の可動式補助レールで構成されているので、親巻きロールがそれぞれの搬送経路を搬送される際には可動式補助レールを閉位置とし、親巻きロールが親巻きロール移送手段で搬送経路から他の搬送経路に移送される際には同可動式補助レールを開位置として移送を容易にすることにより、一連の作業の自動化を助長して生産性の向上に寄与するものである。
【0036】
また、本発明は第の手段として、前記第1の手段において、前記搬送経路の直下にパルパを配置し、同パルパの上方位置に残紙処理ステーションを配設すると共に、残紙処理位置近傍に残紙ロールストレージステーションを配設したウエブの巻き取り巻き戻し装置を提供するものである。
【0037】
すなわち、同第の手段によれば、前記第1の手段の搬送経路はその直下位置にパルパを配置すると共に、同パルパに関連付けて、その上方位置には残紙処理ステーションを、そしてまた、これに近接して残紙ロールストレージステーションを配したことにより、残紙処理作業と残紙ロールの処理を容易化すると共に一連の作業の自動化を助長して生産性の向上に寄与するものである。
【0038】
また、本発明は第の手段として、前記第1乃至第の手段の何れかにおけるウエブの巻き取り巻き戻し装置を備えて構成した製紙設備を提供するものである。
【0039】
すなわち、同第の手段によれば、製紙設備は前記第1乃至第の手段の何れかのウエブの巻き取り巻き戻し装置を備えているので、同ウエブの巻き取り巻き戻しに際してその作業が効率的に進行し、一貫した生産ラインにおいて一連の作業の自動化を助長して生産性の向上に大きく寄与するものである。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の第1形態について図1及び図2に基づいて説明する。
図1は本実施の形態に係るウエブの巻き取り巻き戻し装置を概略的に示し、(a)は基本経路に並行させた他の経路の立面図で、後述する図2のB−B矢視図、(b)は前記基本経路の立面図で、後述する図2のC−C矢視図、図2は図1の平面、及び側面を示し、(a)は図1(a)、(b)の平面図、(b)は図1の側面図で、図2(a)のA−A矢視図である。
【0041】
すなわち、本実施の形態において、52は抄紙機を示し、同抄紙機52で連続的に製造されるウエブ状の紙、即ちウエブ51が直接的に供給される基本的な経路(メインライン)を中心とし、これに並行して配置された経路(サブライン)を加えて構成されている。
【0042】
まず、前記メインラインに着目すると、抄紙機52で連続的に製造されたウエブ51は、図中鎖線で区画して示すリール装置1において、リールレール10上にセットされたリールスプール54に巻き取られて、親巻きロール55が製造される。
【0043】
所定の巻き径になった親巻きロール55は、リールレール10に連続して設けられた図中鎖線で区画して示す搬送装置2の搬送レール11に移送されると同時にリールレール10上に待機している新しいリールスプール54が供給され、ウエブ51が連続して巻き取られる。
【0044】
搬送レール11は、前記リール装置1から図中鎖線で区画して示すワインダ3へ親巻きロール55を搬送する搬送経路の主要部を構成し、ワインダ3に向かって下降するように傾斜しており、途中に所定間隔をおいて複数配置されたストッパ58が図示省略の制御装置により制御され、親巻きロール55の搬送を係止する位置と解除する位置を切り換える、いわゆるストッパ58の選択的な開閉によって、親巻きロール55は順次ワインダ3に搬送される。
【0045】
搬送レール11の途中の適当な位置には、親巻ロール移送手段を構成する台車7が配設されており、同台車7はその下面に設けられた走行輪によって支持され、所定の制御指令によりこれを回転駆動し、軌道6上を搬送方向と直角の方向に無線誘導されて走行する構成になっている。
【0046】
台車7の上端部に組み込まれた台車レール12は、前記搬送レール11と同一レベルに配置されて同搬送レール11の一部を構成するものであり、台車7が図1、図2で実線で表示した位置にあり、同台車レール12上に配置したストッパ58が開になっている場合(ストッパ作用のない場合)には、親巻きロール55は搬送レール11の傾斜により上流側から台車レール12上を移動してワインダ3方向に搬送される。
【0047】
なお、同台車レール12上に配置したストッパ58が閉になると、搬送レール11の上流側から搬送されてきた親巻きロール55は、このストッパ58で止められて台車レール12の中央に停止する。
【0048】
前記搬送レール11のワインダ3寄りで、同搬送レール11の直下位置にはパルパ60が配置されており、親巻きロール55は同パルパ60の直近において仕立て作業が行われた後、順次ワインダ3に送られてアンワインダ62にセットされる。
【0049】
アンワインダ62にセットされた親巻きロール55は、従来の装置として先に説明したと同様に紙継ぎが行われ、スリッタ63を経て所定紙幅のシッピングロール65を製造し、残紙ロール75はワインダ3から搬出されるべく搬出経路を構成するスプール返還レール67上に移載されることになるが、前記の説明を援用してここでは重複する説明を省略する。
【0050】
この様なメインラインの説明に続いて、同メインラインに並行して配置したサブラインについて説明すると、本実施の形態では図1(a)及び図2(a)、(b)の表示からも理解される様に、製紙設備の生産性を上げるために、メインラインにおけるワインダ3に隣接並置した他のワインダとして、サブラインのワインダ3a(図中鎖線で区画して示す)が設けられており、ワインダ3aに親巻きロール55を供給するための搬送装置4および親巻きロール55のストレージレール5が設けてある。
【0051】
そして、台車7に親巻きロール55を載置して、メインラインの搬送装置2からサブラインの搬送装置4に自動で往復して移送するために、これらと直交方向に延びて軌道6が設けてある。
【0052】
また、ワインダ3aにおいて、巻き戻された残紙ロール75aを回収するため、搬送装置2および4の上部に架渡されたスプール回収レール8上を所定の制御指令により自動走行可能なスプールクレーン9が設けられ、残紙ロール移送手段が構成されている。
【0053】
ここで台車7が親巻きロール55をワインダ3aに供給するために、メインラインの搬送装置2の所定の位置から離れているときは、その上流側のストッパ58が閉になり、この位置で次位の親巻きロール55は待機する。
【0054】
そして、サブラインのワインダ3aの搬送レール11aまたは親巻きロール55のストレージレール5上に親巻きロール55を移載すると、台車7はメインラインの搬送装置2の所定の位置に復帰し、搬送レール11の一部としての機能を果たす。
【0055】
サブラインのワインダ3aにおけるシッピングロール65aの製造も前記したメインラインでの製造と同様に行われて、残紙ロール75aはワインダ3aからの搬出経路を構成するスプール返還レール67a上に移載される。
【0056】
残紙ロール75aは順次スプールクレーン9に向って下降したスプール返還レール67a上を移動して行くが、スプールクレーン9の直下に至ると、同スプールクレーン9のフック13が降下し残紙ロール75aのリールスプール54の両端を保持し再び上昇して持ち上げる。
【0057】
そして、スプールクレーン9はスプール回収レール8上を移動して、メインラインのスプール返還レール67の真上で停止し、残紙ロール75を同メインラインのスプール返還レール67上に載置する。
【0058】
ここで残紙をシュータ70からすべて直下のパルパ60に落下させ、リールスプール54はスプール返還レール67上を順次、リール装置1のリールストレージレール29に向って移送される。
【0059】
このリールスプール54は、リールストレージレール29の先端からリール装置1のスプールアンローダ66aによって順次リールレール10上に降下されて、次の親巻きロール55製造のために使用される。
【0060】
以上により、本実施の形態によれば、メインラインで製造される親巻きロール55を自動的に適宜サブラインの搬送装置4に移送し、ワインダ3aで所期の巻き戻しを行い、かつ、スプールクレーン9によって残紙ロール75をメインラインに回収して処理することにより、ウエブの巻き取り巻き戻し工程を通じて大巾省力化が図られ、かつ生産性の向上に大いに寄与することができる。
【0061】
また、ウエブの処理ラインはメインラインとサブラインの複数ラインとなるが、大型で高額な設備となるパルパ60はサブラインには設けず、メインラインに集約して仕立て作業及び残紙の処理を行うので、大幅なコストの低下に寄与することができる。
【0062】
なお、残紙ロールの移送手段としてここではスプールクレーン9を採用した例について述べたが、メインラインのスプール返還レール67、及びサブラインのスプール返還レール67aそれぞれの一部を分割して、親巻ロール移送手段と略同じ構成の台車を用いてもこれと同様な作用を期待できる。
【0063】
また、図示のものでは、サブラインは1系列としメインラインと併せて複数ラインを形成するものを示しているが、同サブラインは1系列に限定されるものではなく、サブライン自体が複数系列並置されてよいことは勿論である。
【0064】
次に本発明の実施の第2形態について、図3に基づいて説明する。
図3は本実施の形態に係るウエブの巻き取り巻き戻し装置を概略的に示し、(a)は基本経路に並行させた他の経路の立面図、(b)は前記基本経路の立面図である。
【0065】
本実施の形態は、メインラインの搬送経路とサブラインとなる他の搬送経路との間を関連付ける親巻きロール移送手段を構成する台車と、パルパとの配置、配列関係に工夫を加えたものであり、リール装置1で巻き取られて製造される親巻きロール55をワインダ3等へ自動的に搬送し、リールスプール54を回収するシステム構成は、図1及び図2で説明した前記実施の第1形態と同様であるので、共通事項については前記の説明を援用し、重複する説明は省略して本実施の形態に特有の事項を重点的に説明する。
【0066】
すなわち、本実施の形態においては、メインラインの搬送装置2からサブラインのワインダ3aに親巻きロール55を移送する台車7を、パルパ60に隣接して、その後方(上流)または前方(下流)からパルパ60を臨む位置に設けたものである。
【0067】
この様なパルパ60に対する台車7、即ち親巻きロール移送手段の配置、配列により、本実施の形態によれば親巻きロール55の仕立て作業をパルパ60の直近で行うことができ、親巻きロール55のテール端を直接パルパ60に落下せしめることが容易にできる。
【0068】
以上、本実施の形態においては、メインライン内に設けられたパルパ60の直近の前方または後方に台車7を配設することにより、効率的に親巻きロール55の仕立て作業を行うことが可能となり、また、仕立て後の親巻きロール55をサブラインに移送することにより、サブラインでの仕立て作業や損紙の処理作業が不要となるため、作業効率の向上に寄与するとともに、サブラインに仕立装置を別途設けなくてよいので更なるコストの低下に寄与することができる。
【0069】
次に本発明の実施の第3形態について、図4及び図5に基づいて説明する。
図4は本実施の形態に係るウエブの巻き取り巻き戻し装置を概略的に示し、(a)は基本経路に並行させた他の経路の立面図、(b)は前記基本経路の立面図、図5は図4の要部に当たる送り装置を詳細に示し、(a)はその部分立面図、(b)は(a)の側面図で、(a)のD−D矢視図である。
【0070】
本実施の形態は、メインラインの搬送経路の一部に、親巻きロールを定常の搬送方向と逆行して移送可能とした送り装置を並置したものであり、その余の構成等については前記実施の第1形態と同様であるので、これら共通事項については前記の説明を援用し、重複する説明は省略して本実施の形態に特有の事項を重点的に説明する。
【0071】
14は送り装置で、図4の表示からも理解されるように、同送り装置14は搬送装置2における搬送レール11の側面で、かつ台車7の側方位置からその下流に亘って配置されている。
【0072】
すなわち、図5(a)、(b)に詳細に示すように、送り装置14は搬送レール11を支持するフレーム15に固定されており、案内板16のガイド溝17に沿って左右方向(紙巾方向)に摺動可能に押え支柱18が取付けられており、この押え支柱18に連結されたシリンダ19によって、左右方向に移動するようになっている。
【0073】
そして、シリンダ19が伸張して押え支柱18を内側へ押し込んだとき、同押え支柱18の先端部がリールスプール54の軸端の略センターに当たるように調整してある。
【0074】
また、案内板16は送りガイド20の溝21に沿って、摺動可能に取付けられており、送りガイド20の直下には、送り装置14の両端に配設されたスプロケット22間をチェーン23が巻回している。
【0075】
案内板16は送りガイド20の溝21を通して、チェーン23と連結されており、図示省略したスプロケット22の駆動モータを正逆転方向に駆動することにより、押え支柱18は搬送レールの長手方向に移動する構成になっている。
【0076】
従って本実施の形態によれば、台車7の下流位置のパルパ60直近で仕立て作業を行い、親巻きロール55のテール端の損紙を直接パルパ内に落下させ、仕立て作業を終了した後の親巻きロール55を、送り装置14によって上流側の台車7上に移動し、サブラインの搬送装置4に移送することができる。
【0077】
この様に本実施の形態では、パルパ60の直近位置で仕立て作業を効率良く行い、仕立て後の親巻きロール55を台車7上に移載しサブラインに移送することを可能とするもので、作業の自動化効率アップに有効である。
【0078】
次に本発明の実施の第4形態について、図6乃至図8に基づいて説明する。
図6は本実施の形態に係るウエブの巻き取り巻き戻し装置を概略的に示す平面図、図7は図6の立面を示し、(a)は基本経路に並行させた他の経路の立面図で、図6のE−E矢視図、(b)は前記基本経路の立面図で、図6のF−F矢視図、図8は図6、図7の要部に当たる可動式補助レールを詳細に示し、(a)、(b)はそれぞれ経路の閉状態と開状態を示す部分立面図である。
【0079】
本実施の形態は、メインラインの搬送経路に対してサブラインとなる他の搬送経路を複数経路設けた場合特に有益となるように、各搬送経路の一部に工夫を加え、抄紙機の更なる高速化に対応する様にしたものであり、リール装置1で巻き取られて製造される親巻きロール55をワインダ3等へ自動的に搬送し、リールスプール54を回収するシステム構成は、図1及び図2で説明した前記実施の第1形態と同様であるので、共通事項については前記の説明を援用し、重複する説明は省略して本実施の形態に特有の事項を重点的に説明する。
【0080】
3a〜3cはメインラインのワインダ3に並置されたサブラインのワインダであり、同ワインダ3a〜3cにはそれぞれに対応して上流側に搬送装置4a〜4cおよび親巻きロールストレージレール5a〜5cが設けてあり、且つ、メインラインの親巻きロール55を各サブラインの搬送装置4a〜4cに移送するために、各搬送装置2および4a〜4cを横断して、台車7の軌道6が確保されている。
【0081】
ここで各々の搬送装置2および4a〜4cは、台車7が横断して走行する部位において、同台車7が横断するに十分な範囲に亘って搬送レール11、11a〜11cの一部に可動式補助レール24を設けて構成している。
【0082】
すなわち、その詳細を図8に示すように、可動式補助レール24は、台車7上端の台車レール12と略同一形状であり、可動式補助レール24の一方の端部にはアーム25が固定されている。
【0083】
アーム25の他方の端部は、搬送レール11(搬送レール11a〜11cも同様)に固定されたブラケット26に回転自在に連結しており、アーム25に連結された図示省略のシリンダによって水平方向に回動し、同搬送レール11の一部を形成する位置とこれを解除して台車7の横断を許容する位置への移動、即ち搬送レール11で形成する搬送経路が開閉される構成になっている。
【0084】
なお、この可動式補助レール24による搬送経路の開閉に際しては、図示省略の制御装置により、可動式補助レール24は台車7が通過する直前に開き、通過直後に閉るように制御されている。
【0085】
前記可動式補助レール24を含めた台車7等の親巻きロール移送手段とは別に、残紙ロール移送手段について述べれば、各サブラインのワインダ3a〜3cで発生する残紙ロール75a〜75cを回収するためのスプールクレーン9が走行するためのスプール回収レール8が各搬送装置4a〜4cの上部を横断して設けてある。
【0086】
各サブラインのワインダ3a〜3cからスプールクレーン9によって回収される残紙ロール75a〜75cは、メインラインのスプール返還レール67上の残紙ロールストレージステーション27に一時貯蔵される。
【0087】
そして、残紙処理ステーション28において、順次、残紙をシュータ70からパルパ60に落とし、リールスプール54をメインラインのリール装置1に返送する。
【0088】
かくして本実施の形態によれば、可動式補助レール24を設けることにより、各ラインの搬送レール11が途切れて不通になる時間を最小にでき、どのラインにおいても実質的に親巻きロール55の各ワインダ3および3a〜3cへの供給が十分な余裕をもって行えるようになる。
【0089】
さらに、将来多数のサブラインが必要になる場合にも対応できるシステムであり、かつ、また、残紙ロールストレージステーション27と残紙処理ステーション28を分離して設けることにより、迅速に残紙ロール55が回収でき、サブラインの増加に対応できるものである。
【0090】
以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
【0091】
【発明の効果】
以上、本出願の請求項1に記載の発明によれば、リール装置においてウエブを巻き取って形成された親巻きロールを搬送経路を経てワインダへ搬送し、同ワインダにおいて巻き戻してシッピングロールを形成し、同巻き戻しにより前記親巻きロールをウエブの一部が残存する残紙ロールとして搬出経路を経て前記ワインダから搬出し、同残紙ロールから残紙を除去したスプールを返還経路を経て前記リール装置に戻す様にしたウエブの巻き取り巻き戻し装置において、前記ワインダと並置して他のワインダを設けると共に、同他のワインダへ親巻きロールの搬入を可能とした他の搬送経路と、同他のワインダから残紙ロールを搬出可能とした他の搬出経路を設け、前記各搬送経路間で親巻きロールを移送する親巻きロール移送手段と、前記各搬出経路間で残紙ロールを移送する残紙ロール移送手段をそれぞれ設け、前記搬送経路の直下にパルパを配置すると共に同パルパの上方位置に前記残紙ロール移送手段を配設し、前記親巻ロールの移送手段は前記各搬送経路間を移動する台車で構成し、かつ、前記残紙ロールの移送手段は前記各搬出経路間を連絡するクレーン又は台車で構成してウエブの巻き取り巻き戻し装置を構成しているので、親巻きロール移送手段を介して親巻きロールを複数の搬送経路に自動的に分散可能とすることにより、複数のワインダを効率的に並行して作動可能とし、また、残紙ロール移送手段を介して複数のワインダで形成された残紙ロールを基本的な経路における搬出経路、返還経路へ自動的に集約することによりリール装置における巻き取り作業を円滑、かつ効率的に遂行させ、抄紙機の高速化に対応可能であり、かつ生産性の向上を着実に達成する好適なウエブの巻き取り巻き戻し装置を得ることが出来たものである。
しかも同請求項1の発明によれば、前記搬送経路の直下にパルパを配置し、同パルパの上方位置に前記残紙ロール移送手段を配設してウエブの巻き取り巻き戻し装置を構成しているので、残紙ロール移送手段で移送された残紙ロールから除去した残紙は、その下方位置のパルパへ直ちに収容することが出来るものであり、また、前記親巻ロールの移送手段は前記各搬送経路間を移動する台車で構成されてウエブの巻き取り巻き戻し装置を構成しているので、同台車により親巻きロールの移送を安全、確実に行うことが出来、そしてまた、前記残紙ロールの移送手段は前記各搬出経路間を連絡するクレーン又は台車で構成されてウエブの巻き取り巻き戻し装置を構成しているので、同クレーン又は台車により残紙ロール移送を安全、確実に行うことが出来、これらが相俟って一連の作業の自動化を助長し、抄紙機の高速化に対応可能であり、かつ生産性の向上を着実に達成する好適なウエブの巻き取り巻き戻し装置を得ることが出来たものである。
【0093】
また、請求項に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記搬送経路の直下にパルパを配置し、親巻きロールの移送方向で前記パルパの前方又は後方から同パルパを臨む位置に前記親巻ロール移送手段を配設してウエブの巻き取り巻き戻し装置を構成しているので、前記他の搬送経路へ移送される親巻きロールは、この位置で仕立て作業を行い、損紙部を切断してパルパへ収容することにより、一連の作業の自動化を助長し、抄紙機の高速化に対応可能であり、かつ生産性の向上を着実に達成する好適なウエブの巻き取り巻き戻し装置を得ることが出来たものである。
【0096】
また、請求項に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記搬送経路の一部に、親巻きロールを逆行方向に移送可能の送り装置を並置してウエブの巻き取り巻き戻し装置を構成しているので、前記搬送経路から他の搬送経路への親巻きロールの移送等に際して、移送する親巻きロールの選択、調整の幅が広がり、一連の作業の自動化を助長し、抄紙機の高速化に対応可能であり、かつ生産性の向上を着実に達成する好適なウエブの巻き取り巻き戻し装置を得ることが出来たものである。
【0097】
また、請求項に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記親巻ロールの移送手段の配設位置に対応する前記搬送経路の一部を、同搬送経路を開閉状に切換え可能の可動式補助レールで構成してウエブの巻き取り巻き戻し装置を構成しているので、親巻きロールがそれぞれの搬送経路を搬送される際には可動式補助レールを閉位置とし、親巻きロールが親巻きロール移送手段で搬送経路から他の搬送経路に移送される際には同可動式補助レールを開位置として移送を容易にすることにより、一連の作業の自動化を助長し、抄紙機の高速化に対応可能であり、かつ生産性の向上を着実に達成する好適なウエブの巻き取り巻き戻し装置を得ることが出来たものである。
【0098】
また、請求項に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明において、前記搬送経路の直下にパルパを配置し、同パルパの上方位置に残紙処理ステーションを配設すると共に、残紙処理位置近傍に残紙ロールストレージステーションを配設してウエブの巻き取り巻き戻し装置を構成しているので、前記残紙処理ステーション、残紙ロールストレージステーションの設置により、残紙処理作業と残紙ロールの処理を容易化すると共に一連の作業の自動化を助長し、抄紙機の高速化に対応可能であり、かつ生産性の向上を着実に達成する好適なウエブの巻き取り巻き戻し装置を得ることが出来たものである。
【0099】
更にまた、請求項に記載の発明によれば、前記請求項1乃至の何れかに記載のウエブの巻き取り巻き戻し装置を備えて製紙設備を構成しているので、前記それぞれの請求項に応じて分説したように、好適なウエブの巻き取り巻き戻し装置の貢献により、一貫した生産ラインにおいて一連の作業の自動化を助長し、生産性の向上に大きく寄与する製紙設備を得ることが出来たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るウエブの巻き取り巻き戻し装置を概略的に示し、(a)は基本経路に並行させた他の経路の立面図で、後述する図2のB−B矢視図、(b)は前記基本経路の立面図で、後述する図2のC−C矢視図である。
【図2】図1の平面、及び側面を示し、(a)は図1(a)、(b)の平面図、(b)は図1の側面図で、図2(a)のA−A矢視図である。
【図3】本発明の実施の第2形態にに係るウエブの巻き取り巻き戻し装置を概略的に示し、(a)は基本経路に並行させた他の経路の立面図、(b)は前記基本経路の立面図である。
【図4】本発明の実施の第3形態に係るウエブの巻き取り巻き戻し装置を概略的に示し、(a)は基本経路に並行させた他の経路の立面図、(b)は前記基本経路の立面図である。
【図5】図4の要部に当たる送り装置を詳細に示し、(a)はその部分立面図、(b)は(a)の側面図で、(a)のD−D矢視図である。
【図6】本発明の実施の第4形態に係るウエブの巻き取り巻き戻し装置を概略的に示す平面図である。
【図7】図6に対応する立面を示し、(a)は基本経路に並行させた他の経路の立面図で、図6のE−E矢視図、(b)は前記基本経路の立面図で、図6のF−F矢視図である。
【図8】図6、図7の要部に当たる可動式補助レールを詳細に示し、(a)、(b)はそれぞれ経路の閉状態と開状態を示す部分立面図である。
【図9】従来の一般的な製紙設備におけるウエブの巻き取り巻き戻し装置を概略的に示す概要図である。
【図10】ワインダの運転速度の変動を示す説明図である。
【符号の説明】
1 リール装置
2 搬送装置
3 ワインダ
3a〜3c ワインダ
4a〜4c 搬送装置
5 ロールストレージレール
5a〜5c 親巻きロールストレージレール
6 軌道
7 台車
8 スプール回収レール
9 スプールクレーン
10 リールレール
11 搬送レール
11a〜11c 搬送レール
12 台車レール
13 フック
14 送り装置
15 フレーム
16 案内板
17 ガイド溝
18 押え支柱
19 シリンダ
20 送りガイド
21 溝
22 スプロケット
23 チェーン
24 可動式補助レール
25 アーム
26 ブラケット
27 残紙ロールストレージステーション
28 残紙処理ステーション
29 リールストレージレール
51 ウエブ
52 抄紙機
53 リール装置
54 リールスプール
55 親巻きロール
56 搬送レール
57 ワインダ
58 ストッパ
59 エアシリンダ
60 パルパ
62 アンワインダ
63 スリッタ
64 巻取りドラム
65 シッピングロール
66、66a スプールアンローダ
67 スプール返還レール
68 押付ロール
69 ナイフ
70 シュータ
71 リールスプールストレージレール
72 受け渡しアーム
73 受け取りアーム
74 リールレール
75 残紙ロール
75a〜75c 残紙ロール
76 リールドラム
77 シリンダ

Claims (6)

  1. リール装置においてウエブを巻き取って形成された親巻きロールを搬送経路を経てワインダへ搬送し、同ワインダにおいて巻き戻してシッピングロールを形成し、同巻き戻しにより前記親巻きロールをウエブの一部が残存する残紙ロールとして搬出経路を経て前記ワインダから搬出し、同残紙ロールから残紙を除去したスプールを返還経路を経て前記リール装置に戻す様にしたウエブの巻き取り巻き戻し装置において、前記ワインダと並置して他のワインダを設けると共に、同他のワインダへ親巻きロールの搬入を可能とした他の搬送経路と、同他のワインダから残紙ロールを搬出可能とした他の搬出経路を設け、前記各搬送経路間で親巻きロールを移送する親巻きロール移送手段と、前記各搬出経路間で残紙ロールを移送する残紙ロール移送手段をそれぞれ設け、前記搬送経路の直下にパルパを配置すると共に同パルパの上方位置に前記残紙ロール移送手段を配設し、前記親巻ロールの移送手段は前記各搬送経路間を移動する台車で構成し、かつ、前記残紙ロールの移送手段は前記各搬出経路間を連絡するクレーン又は台車で構成したことを特徴とするウエブの巻き取り巻き戻し装置。
  2. 前記搬送経路の直下にパルパを配置し、親巻きロールの移送方向で前記パルパの前方又は後方から同パルパを臨む位置に前記親巻ロール移送手段を配設したことを特徴とする請求項1に記載のウエブの巻き取り巻き戻し装置。
  3. 前記搬送経路の一部に、親巻きロールを逆行方向に移送可能の送り装置を並置したことを特徴とする請求項1に記載のウエブの巻き取り巻き戻し装置。
  4. 前記親巻ロールの移送手段の配設位置に対応する前記搬送経路の一部を、同搬送経路を開閉状に切換え可能の可動式補助レールで構成したことを特徴とする請求項1に記載のウエブの巻き取り巻き戻し装置。
  5. 前記搬送経路の直下にパルパを配置し、同パルパの上方位置に残紙処理ステーションを配設すると共に、残紙処理位置近傍に残紙ロールストレージステーションを配設したことを特徴とする請求項1に記載のウエブの巻き取り巻き戻し装置。
  6. 請求項1乃至の何れかに記載のウエブの巻き取り巻き戻し装置を備えて構成したことを特徴とする製紙設備。
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