JP3936640B2 - プレス機械のコイル材送り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、それぞれがクランプ状態とアンクランプ状態とを選択的に切換可能な移動グリッパおよび固定グリッパを有し、移動グリッパが所定位置に固定された固定グリッパに対してコイル材送り方向に離隔接近可能に形成されたプレス機械のコイル材送り装置に関する。
【0002】
【背景の技術】
それぞれがクランプ状態とアンクランプ状態とを選択的に切換可能な移動グリッパおよび固定グリッパを有し、移動グリッパが所定位置に固定された固定グリッパに対してコイル材送り方向に離隔接近可能に形成されたプレス機械のコイル材送り装置が提案(例えば、特開昭63−82271号公報,特開2000−126835号公報,特開2000−135530号公報,特許第3172820号公報等)されている。
【0003】
かかるプレス機械のコイル材送り装置では、カム回転軸の回転に伴って回動する移動グリッパ用カムで静止側ジョーに対して可動側ジョーを可動させてクランプ状態(アンクランプ状態)に切換可能かつ固定グリッパ用カムで静止側ジョーに対して可動側ジョーを可動させてアンクランプ状態(クランプ状態)に切換可能であるとともに、例えばカム回転軸に偏心係合されたクランクレバーを揺動させることで移動グリッパをコイル材送り方向に往復移動可能に形成されている。
【0004】
ここに、カム回転軸の駆動源は、プレス機械のスライドを昇降させるためのメインモータの回転動力つまりこのメインモータでクラッチ&ブレーキおよびフライフォイールを介して回転されるクランク軸の回転動力である。したがって、クランク軸とカム回転軸とを動力伝達可能に連結するための従来連結機構(ベルト・プリー,リンク,レバー,伝導軸等々)を具備する。
【0005】
他方、スライダーの往復移動に関しては、制御モータを駆動することで、移動グリッパの往復移動を行うように形成された装置が提案(例えば、特開2000−233243号公報)されている。同様な観点から、リニアモータで移動グリッパの往復移動を行うように形成された装置が提案(例えば、特開平10−305337号公報)されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここにおいて、従来例では、クランク軸とカム回転軸とを回転動力伝達可能に連結するための複雑で高価な従来連結機構を設けなければならないので、装置の大型化とコスト高を招いている。また、カム回転軸の回転がクランク軸の回転態様に拘束[Spm(毎分ごとのストローク)が一定ならば等速回転で、一方向回転に限定される。]されるので、スライド昇降動作とコイル材送り動作との相対的調整範囲が狭く、プレス成形態様やコイル材の性状等に対する適応性が低い。
【0007】
特に、クランク軸をサーボモータで駆動するサーボモータ駆動式プレス機械(フライフォイール等を一掃化できかつスライドモーションを任意的に選択してプレス運転することができる優位性を有する。)のコイル材送り用としては、従来例を採用することができない。
【0008】
また、固定グリッパおよび移動グリッパの当該各カムと当該各カムフォロアとがコイル材送り運転中に始終摺動運動をするので、カム機構の寿命が短く正確な動作を担保し難く、メンテナンス費用も大きい。
【0009】
さらに、メンテナンスやコイル材の取付(セット)および取外作業のために手動レリース(移動グリッパおよび固定グリッパを同時にアンクランプさせる。)を行うには、格別の手動レリース装置(シリンダ機構やリンク機構等)を設けかつ当該時に作業者が手動操作をしなければならなかった。通常のクランプ・アンクランプ動作と手動レリース動作とが相容れない(抵触)ので、双方をクランク軸と連動するカム回転軸を利用して駆動することができないからである。
【0010】
さらにまた、移動グリッパおよび固定グリッパを同時にアンクランプ状態としてコイル材の送り停止直後の位置変化を例えばパイロットピンをコイル材側のパイロット穴に挿入して補正する自動レリースを行えるようにするには、各カムの幅や取付角度調整をしたり、あるいはカム交換を必要としていたので、取扱いが非常に難しくかつ時間が掛かるので生産性が低下するという問題がある。
【0011】
本発明の目的は、専用モータでカム駆動軸を選択的に回転角度位置決めすることによって移動グリッパを固定グリッパに離隔接近させつつコイル材を送ることができかつ自動レリースも選択実行することができるプレス機械のコイル材送り装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
求項の発明は、それぞれがクランプ状態とアンクランプ状態とを選択的に切換可能な移動グリッパおよび固定グリッパを有するとともに、移動グリッパがスライダーのコイル材送り方向の往復運動を利用してコイル材送り方向の所定位置に固定された固定グリッパに対して離隔接近可能に形成されたプレス機械のコイル材送り装置において、移動グリッパ用カムと固定グリッパ用カムとが、前記移動グリッパをクランプ状態としかつ前記固定グリッパをアンクランプ状態とすることができる第1回転角度位置と,前記移動グリッパをアンクランプ状態としかつ前記固定グリッパをクランプ状態とすることができる第2回転角度位置と,前記移動グリッパおよび前記固定グリッパをともにアンクランプ状態とすることができる第3回転角度位置とに選択的に回転角度位置決め可能としてカム回転軸に固定され、カム回転軸が専用モータの可逆回転を利用して可逆回転可能かつ回転角度位置決め可能に形成され、自動レリースが選択されない場合のコイル材送り運転中のカム回転軸が、専用モータの回転制御により第3回転角度位置を経由しないでかつ交互に選択された第1回転角度位置と第2回転角度位置とに交互に回転角度位置決め可能に形成され、自動レリースが選択された場合のコイル材送り運転中のカム回転軸が、専用モータの回転制御により交互に選択切換された第1回転角度位置と第2回転角度位置とに交互に回転角度位置決め可能であるとともに第2回転角度位置が選択されている期間中の所定時期に第2回転角度位置から第3回転角度位置に回転角度位置決め切換されかつ所定時期経過後に第3回転角度位置から第2回転角度位置に戻し回転角度位置決め切換可能に形成されている。
【0019】
この請求項の発明に係るコイル材送り装置では、自動レリースが選択されない場合、第1回転角度位置が選択されると、例えば第1回転角度位置の手前に回転角度位置決めされているカム回転軸を専用モータの回転(例えば、正回転)制御により第1回転角度位置に回転角度位置決めするので、移動グリッパがクランプ状態となりかつ固定グリッパがアンクランプ状態になる。ここで、スライダーをコイル材送り方向に往動させると、移動グリッパがクランプしたコイル材をアンクランプ状態の固定グリッパ側に移動することができる。
【0020】
次に、第2回転角度位置が選択されると、専用モータがカム回転軸を回転(例えば、正回転)制御してカム回転軸を第2回転角度位置に回転角度位置決めするので、先とは反対に、移動グリッパがアンクランプ状態となりかつ固定グリッパがクランプ状態になる。ここで、スライダーをコイル材送り方向に復動させると、アンクランプ状態の移動グリッパがコイル材送りに関与することなく元の位置に戻る。コイル材は、クランプ状態の固定グリッパにより移動不能である。
【0021】
引続き、第1回転角度位置が選択されると、専用モータがカム回転軸を回転(逆回転)制御してカム回転軸を第1回転角度位置に回転角度位置決めするので、移動グリッパがクランプしたコイル材をアンクランプ状態の固定グリッパ側に移動することができる。
【0022】
つまり、自動レリースが選択されない場合のコイル材送り運転中は、専用モータを可逆回転制御してカム回転軸の回転角度位置を第3回転角度位置を経由しないで第1回転角度位置と第2回転角度位置とに交互かつ選択的に回転角度位置決めすることで、移動グリッパをスライダーのコイル材送り方向の往復運動を利用してコイル材送り方向の所定位置に固定された固定グリッパに対して離隔接近させることで、コイル材を間欠送り(タクト送り)することができる。
【0023】
次に、自動レリースが選択されている場合には、上記の作用に加え、さらに専用モータの可逆回転制御によりカム回転軸の第2回転角度位置から第3回転角度位置への回転角度位置決め切換およびその後の第3回転角度位置から第2回転角度位置への戻し回転角度位置決め切換を実行できる。
【0024】
すなわち、スライダーの復動(リターン)可能状態(移動グリッパがアンクランプ状態でかつ固定グリッパがクランプ状態である。)である期間中の所定時期にモータを回転(正回転)制御してカム回転軸を第3回転角度位置に選択的に切換え、クランプ状態であった固定グリッパがアンクランプ状態に切換えられる。これによりコイル材は一時的にコイル材送り方向の拘束が解かれる。つまり、プレス運転中にカム回転軸を回転させることで、移動グリッパおよび固定グリッパを同時にアンクランプ状態(自動レリース)とすることができる。この自動レリース中に例えばパイロットピン方式の位置補正装置を駆動して送り停止直後のコイル材の位置ずれを補正することができる。自動レリース(位置ずれ補正)後にモータを逆回転させて第2回転角度位置に戻す。
【0025】
したがって、カム駆動軸を選択的に回転角度位置決めすることによって移動グリッパを固定グリッパに離隔接近させつつコイル材を送ることができるので、複雑で高価な従来連結機構を一掃化できる。また、スライド昇降動作とコイル材送り動作との相対的調整範囲が広く、固定グリッパおよび移動グリッパの各カムと当該各カムフォロアとは選択時を除き静止係合でよい。また、カム回転軸の回転角度位置決めであるから制御が簡単である。しかも、専用モータでカム駆動軸を選択的に回転角度位置決めすることによって自動レリースも選択実行することができるとともに、従来例の場合に比較して取扱いが非常に簡単でかつ生産性を向上でき、格別の手動レリース装置(シリンダ機構やリンク機構等)を一掃化できる。
【0026】
また、請求項の発明は、前記スライダーがリニアモータで前記コイル材送り方向に往復移動可能に形成されている。
【0027】
この請求項の発明に係るコイル材送り装置では、クランク軸等と関係の無いリニアモータを駆動することで、スライダー(移動グリッパ)をコイル材送り方向に正確に往復移動させることができるので、クランク軸結合方式でspmに対応する等速回転(等速送り)等に拘束されていた従来例の場合に比較してコイル材の送り速度を任意的に選択することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0029】
本プレス機械10のコイル材送り装置20は、図1〜図11に示す如く、下記する基本的構成・機能をベースとし、移動グリッパ用カム27と固定グリッパ用カム26とを移動グリッパ40をクランプ状態としかつ固定グリッパ30をアンクランプ状態とすることができる第1回転角度位置[図11の(1)]および移動グリッパ40をアンクランプ状態としかつ固定グリッパ30をクランプ状態とすることができる第2回転角度位置[図11の(2)]に選択的に回転角度位置決め可能としてカム回転軸25に固定し、コイル材Wの送り運転中のカム回転軸25を専用モータ25Mの回転制御により交互に選択切換された第1回転角度位置(1)と第2回転角度位置(2)とに交互に回転角度位置決め可能に形成され、しかも自動レリースが選択された場合は第3回転角度位置[図11の(3)]に位置決めすることで、固定グリッパ30および移動グリッパ40をとも(同時)にアンクランプ状態とすることができるように形成されている。
【0030】
の実施の形態では、図12,図13に示すように、専用モータ25Mの回転を利用してカム回転軸25の回転角度位置を選択切換[(2)(3)]するだけで自動レリースを実行可能とするために、移動グリッパ用カム27および固定グリッパ用カム26の各形態(山部,谷部の範囲)を工夫しつつ選択可能な第3回転角度位置[図13の(3)]への回転角度位置決め方法を導入してある。つまり、カム(26,27)の交換や相対角度位置の変更を要する従来例の場合に比較して、大幅な小型化およびコスト低減を達成でき、取扱いも極めて簡単である。
【0031】
しかも、この第3回転角度位置▲3▼の導入は、手動レリースを要するコイル材Wのセット(取付)・取外し作業やメンテナンスのために設けられていた従来手動レリース装置(専用シリンダ装置や揺動アーム装置等)の一掃化をも企図するものである。
【0032】
具体的には、自動レリースの実行を可能とするために、専用モータ25Mの可逆回転を利用してカム回転軸25を可逆回転可能かつ回転角度位置決め可能に形成する。
【0033】
そして、自動レリースが選択された場合(図7のST10でYES)には、コイル材送り運転中のカム回転軸25を、図11,図13に示す専用モータ25Mの回転制御により交互に選択切換された第1回転角度位置(1)と第2回転角度位置(2)とに交互に回転角度位置決め切換可能に形成するとともに第2回転角度位置(2)が選択されている期間中の所定時期に第2回転角度位置(2)から第3回転角度位置(3)に回転角度位置決め切換をして自動レリース実行可能かつ所定時期経過後(自動レリース実行後)に第3回転角度位置(3)から元の第2回転角度位置(2)に戻し回転角度位置決め切換可能(図8のST18〜ST26、図7のST12,ST13,ST17)に形成してある。
【0034】
また、自動レリースが選択されない場合(図7のST10でNO)は、コイル材送り運転中のカム回転軸25を、図11に示す専用モータ25Mの回転制御により第3回転角度位置▲3▼を経由しないでかつ交互に選択された第1回転角度位置▲1▼と第2回転角度位置▲2▼とに交互に回転角度位置決め可能(ST11〜ST17)に形成してある。
【0035】
さて、コイル材送り装置20の基本的構成・機能は、図1〜図4に示す如く、それぞれがクランプ状態とアンクランプ状態とを選択的に切換可能な移動グリッパ40および固定グリッパ30を有するとともに、移動グリッパ40がスライダー50(スライダー本体51)のコイル材送り方向(図1のX方向)の往復運動を利用してX方向の所定位置に固定された固定グリッパ30に対して離隔接近可能に形成されている。
【0036】
すなわち、図1に示す如く、ケース21内の前後方向(紙面で上下方向…X方向)に一対のガイドバー22,22が渡設されている。ガイドバー22,22には、固定グリッパ30がX方向の下流側において移動不能に固着され、X方向の上流(図で下側)にはスライダー50(51)がストロークXs分だけ往復移動可能に装着されている。
【0037】
ここに、スライダー50(スライダー本体51)に移動グリッパ40を搭載し、スライダー50の往復移動により移動グリッパ40を往復移動させる。すなわち、移動グリッパ40を固定グリッパ30にX方向において離隔接近させることができる。
【0038】
固定グリッパ30は、図2に示すガイドバー22,22に移動不能に固着されたホルダー31(下方部31D)と,ホルダー31(上方部31U)に上下方向に変位不能に固着された静止側ジョウ32と,上下方向に変位可能な可動側ジョー33とから形成されている。この可動側ジョー33は、ホルダー31(下方部31D)内で上下方向に摺動自在な柱状の連結部34の上部に一体的に固着されている。
【0039】
固定グリッパ開閉駆動機構は、アーム36と第1カムフォロア38と第2カムフォロア39とバネ37等から形成され、連結部34を介して可動側ジョー33を上下方向に変位させることで静止側ジョウ32との開閉駆動を行う。閉状態がコイル材Wのクランプ状態で、開状態がアンクランプ状態である。
【0040】
アーム36は、図2の支持穴36H1を支持ピン23に被嵌させることで、支持ピン23を中心に回動(揺動)可能である。アーム36の先端には第1カムフォロア38が軸38Pを中心に回転自在に設けられ、中間部のガイド穴36H2には第2カムフォロア39が嵌装されている。ガイド穴36H2は、アーム36の揺動時における第2カムフォロア39との相対変位(図2,図4で左右方向の移動)を許容可能に横長のバカ穴とされている。
【0041】
このアーム36の先端上部の係合面36Uには、ケース21にボルト締めされたブラケット21Bと一体的な円筒部材21Pに被嵌装着されたバネ37の付勢力(下向き外力)が付与されている。第1カムフォロア38と固定グリッパ用カム26とを一定圧力で確実に係合させるためである。
【0042】
すなわち、固定グリッパ開閉駆動機構は、図2に示す第1カムフォロア38が固定グリッパ用カム26(山部26Y)によりY2方向に押上げられると、アーム36が支持ピン23を中心に左回り(CCW)に回動する。すると、第2カムフォロア39が連結部34を介してこれと一体的な可動側ジョー33を押上げて、クランプ状態とする。第1カムフォロア38がバネ37の付勢力により固定グリッパ用カム26の谷部26Tに押付けられた場合が、アンクランプ状態である。
【0043】
一方の移動グリッパ40は、図3に示すガイドバー22,22に移動可能に固着されたホルダー41(下方部41D)[スライダー本体51を兼用した構造とされている。]と,ホルダー41(上方部41U)に上下方向に変位不能に固着された静止側ジョウ42と,ホルダー41(下方部41D)内で上下方向に摺動自在な可動側ジョー43とから形成されている。この可動側ジョウ43は、柱状の連結部44の上部に一体的に固着されている。
【0044】
移動グリッパ開閉駆動機構は、アーム46と第1カムフォロア48とカムフォロアレール49(一体的な挿入部49Uを有する。)等から形成され、連結部44を介して可動側ジョー43を上下方向に変位させて静止側ジョウ42との開閉駆動を行う。閉状態がコイル材Wのクランプ状態で、開状態がアンクランプ状態である。
【0045】
カムフォロアレール49と一体でかつ起立する挿入部49Uは連結部44の下方に設けた溝部(凹部)44D内に挿入され、カムフォロアレール49と連結部44とを上下方向に移動可能に一体的に連結する。
【0046】
アーム46は、支持穴46H1を支持ピン23に被嵌させることで、支持ピン23を中心に回動(揺動)可能である。アーム46の先端には第1カムフォロア48が軸48Pを中心に回転自在に設けられ、中間部のガイド穴46H2にはカムフォロアレール49が嵌装されている。ガイド穴46H2は、ガイド穴36H2の場合と同様に、横長のバカ穴である。
【0047】
すなわち、移動グリッパ開閉駆動機構は、図3に示す第1カムフォロア48が移動グリッパ用カム27(山部27Y)によりY3方向に押上げられると、アーム46が支持ピン23を中心に左回りに回動する。すると、カムフォロアレール49(挿入部49U)が、連結部44を介して、これと一体的な可動側ジョー43を押上げてクランプ状態とする。第1カムフォロア48がアーム46等の自重(重量)により移動グリッパ用カム27の谷部27Tに押付けられた場合が、アンクランプ状態である。
【0048】
なお、カムフォロアレール49(挿入部49U)のX方向の長さは、ホルダー41(下方部41D)を兼用するスライダー50の図1に示す往(復)移動量(ストロークXs)以上でなければならない。また、図4に示すようにアーム46側の重量がアーム36側の重量に比較して遥かに大きくなるので、第1カムフォロア48と移動グリッパ用カム27とをその重量を利用して確実に係合させることができるので、バネ(37)は必要ない。
【0049】
選択切換駆動制御手段は、カム切換駆動機構(25,26,27),専用モータ25Mおよび選択切換制御手段(CPU61,ROM62等)から形成され、移動グリッパ40および固定グリッパ30のクランプ状態とアンクランプ状態とを選択的に切換駆動制御する手段である。
【0050】
ここに、選択切換制御手段の説明便宜の関係等から、図5を参照してプレス駆動制御部(コンピュータ60)を説明しておく。
【0051】
コンピュータ60は、CPU61,ROM62,RAM63,メモリ(強誘電体メモリ)63M,操作部(PNL)64,表示部(IND)65および各インターフェイス(I/F)67〜69等から構成され、このコイル材送り装置20を含むプレス機械全体を駆動制御できかつ各種の監視機能等を具備する。
【0052】
メモリ(強誘電体メモリ)63M内に形成された状態選択情報記憶手段63MMには、図6に示す各回転角度位置(範囲)RθP1(▲1▼),RθP2(▲2▼),RθP3(▲3▼)と当該各クランプ・アンクランプ状態とを対応させた状態選択情報(切換情報)が記憶されている。ROM62に固定的に格納(記憶)させておいてもよい。
【0053】
ここに、カム回転軸25の第1回転角度位置▲1▼は、図11(図13)に示す如く、移動グリッパ40が移動グリッパ用カム27の山27Yで第1カムフォロア48を図3にも示したY3方向に押上げられたクランプ状態でかつ固定グリッパ30がバネ37の付勢力で第1カムフォロア38が固定グリッパ用カム26の谷26Tに押付られたアンクランプ状態である位置(範囲)をいう。
【0054】
また、第2回転角度位置(2)は、移動グリッパ40がアーム46等の自重によって第1カムフォロア48が移動グリッパ用カム27の谷27Tに押圧されたアンクランプ状態でかつ固定グリッパ30が固定グリッパ用カム26の山26Yで第1カムフォロア38を図2にも示したY2方向に押上げられたクランプ状態である位置(範囲)をいう。
【0055】
さらに、第3回転角度位置▲3▼は、移動グリッパ用カム27の谷27Tと第1のカムフォロア48とが係合した移動グリッパ40のアンクランプ状態と、固定グリッパ用カム26の谷26Tと第1のカムフォロア38とが係合した固定グリッパ30のアンクランプ状態とを同時に引起せる位置(範囲)をいう。
【0056】
すなわち、状態選択情報記憶手段63MMに記憶された状態選択情報には、カム回転軸25が第1回転角度位置(範囲)▲1▼に回転角度位置決めされた状態(RθP1)と,移動グリッパ40がクランプ状態でかつ固定グリッパ30がアンクランプ状態とを対応させた情報と、第2回転角度位置(範囲)▲2▼に回転角度位置決めされた状態(RθP2)と,移動グリッパ40がアンクランプ状態でかつ固定グリッパ30がクランプ状態とを対応させた情報と、さらにカム回転軸25が第3回転角度位置(範囲)▲3▼に回転角度位置決めされた状態(RθP3)と,移動グリッパ40および固定グリッパ30の双方がアンクランプ状態であることが対応された情報とが含まれる。
【0057】
なお、現在の回転角度位置(範囲)は、クランク軸に連結されたエンコーダ(図示省略)で検出されたクランク角度(クランク軸の回転角度)[図10(図12)を参照]で判る。
【0058】
図5の操作部64には、各種のスイッチ(やキー)が設けられ、特に自動レリース選択スイッチ64Aおよび手動レリース要求指令スイッチ64Mを示した。
【0059】
クランク軸の駆動源であるメインモータ(M)11はインターフェイス(I/F)[ドライブ機能を含む。]を介し、専用モータ(Mc)25Mはインターフェイス(I/F)[ドライブ機能を含む。]67を介し、リニアサーボモータ(LSM)55はインターフェイス(I/F)[ドライブ機能を含む。]68を介して制御部(CPU61,ROM62等)に接続されている。
【0060】
カム回転軸25に連結された図1,図4に示す専用モータ(Mc)25Mは、カム回転軸25の回転(駆動)制御用として専用なもので、プレス機械の図5に示すメインモータ(M)11やクランク軸(図示省略)とは独立した(無縁な)ものである。つまり、プレス機械のスライド速度(spm)や一方向性および等速性とは無関係で、回転速度の選択や起動・停止の指令を任意的に行える。
【0061】
しかも、この実施の形態では、専用モータ25Mは、可逆回転可能なサーボモータから形成され、カム回転軸25を正回転,停止,逆回転を速やかに切換使用することができる。
【0062】
また、インターフェイス(I/F)69を介して接続された自動位置補正機構17は、自動レリース時にパイロットピンをコイル材W側のパイロット穴に差し込んで、当該コイル材WのX方向の位置ずれを補正するものである。その他19は、クランク軸に連結されたエンコーダ等々やプレス機械に必要な各種付帯装置を指す。
【0063】
ここに、選択切換駆動制御手段の一部を構成するカム切換駆動機構は、図2〜図4に示すカム回転軸25と,このカム回転軸25に固定された図2に示す固定グリッパ用カム26および図3に示す移動グリッパ用カム27とから形成され、カム回転軸25の選択された回転角度位置に応じた各グリッパ30,40のクランプ・アンクランプ状態に切換駆動することができる。
【0064】
つまり、図11(図13)に示す如く、第1回転角度位置▲1▼が選択された場合は、カム回転軸25の回転により、移動グリッパ用カム27の山部27Yで第1カムフォロア48を図3にも示したY3方向に押上げて移動グリッパ40(43)をクランプ状態にかつバネ37の付勢力で第1カムフォロア38を固定グリッパ用カム26の谷部26Tに押し付け固定グリッパ30(33)をアンクランプ状態になるように切換駆動する。
【0065】
また、第2回転角度位置▲2▼が選択された場合は、アーム46等の自重によって第1カムフォロア48が移動グリッパ用カム27の谷部27Tに押圧されるので移動グリッパ40(43)をアンクランプ状態にかつ固定グリッパ用カム26の山部26Yで第1カムフォロア38を図2にも示したY2方向に押上げて固定グリッパ30(33)をクランプ状態になるように切換駆動する。
【0066】
さらに、第3回転角度位置▲3▼が選択された場合は、アーム46等の自重によって第1カムフォロア48が移動グリッパ用カム27の谷部27Tに押圧されるので移動グリッパ40(43)をアンクランプ状態にかつバネ37の付勢力で第1カムフォロア38を固定グリッパ用カム26の谷部26Tに押し付け固定グリッパ30(33)をアンクランプ状態になるように切換駆動する。コイル材WはX方向に変位可能状態である。
【0067】
すなわち、カム回転軸25が第1回転角度位置▲1▼に回転角度位置決めされた状態(RθP1)では、移動グリッパ40がクランプ状態でかつ固定グリッパ30がアンクランプ状態である。第2回転角度位置▲2▼に回転角度位置決めされた状態(RθP2)では、移動グリッパ40がアンクランプ状態でかつ固定グリッパ30がクランプ状態である。しかし、カム回転軸25が第3回転角度位置▲3▼に回転角度位置決めされた状態(RθP3)では、移動グリッパ40および固定グリッパ30の双方ともアンクランプ状態である。
【0068】
この実施の形態では、モータ25Mを正回転させて、カム回転軸25を第1回転角度位置▲1▼に回転角度位置決めされた状態から例えば60度分だけ正回転(右回り…時計回転方向CW)させることでカム回転軸25を第2回転角度位置▲2▼に回転角度位置決めした状態に切換られる。反対に、モータ25Mを逆回転させて、第2回転角度位置▲2▼に回転角度位置決めされた状態から60度分だけ逆回転(左回り…時計回転方向と逆方向CCW)させれば、カム回転軸25を第1回転角度位置▲1▼に回転角度位置決めした状態に戻せる。
【0069】
また、カム回転軸25を回転角度位置▲2▼に回転角度位置決めされた状態から例えば40度分だけ正回転(右回り…時計回転方向CW)させることで第3回転角度位置▲3▼に回転角度位置決めされた状態に切換られ、第3回転角度位置▲3▼に回転角度位置決めされた状態から40度分だけ逆回転(左回り…時計回転方向と逆方向CCW)させれば、カム回転軸25が第2回転角度位置▲2▼に回転角度位置決めされた状態に戻せる。
【0070】
なお、第2(第3)回転角度位置▲2▼(▲3▼)から第3(第2)回転角度位置▲3▼(▲2▼)への切換は、固定グリッパ用カム26側だけをクランク状態(アンクランプ状態)からアンクランプ状態(クランプ状態)に変化させだけですむので、その回転角度位置差を狭角の40度とすることができる。各カム26,27の双方を切換える第2回転角度位置▲2▼と第1回転角度位置▲1▼との拡角の回転角度位置差60度に比較して小さくてよいので、自動レリースを迅速に行えかつ復帰させることができる。
【0071】
また、第1回転角度位置▲1▼と第3回転角度位置▲3▼との回転角度位置差は100度(=60度+40度)で、カム回転軸25の100/360度の回転角度位置範囲内で切換ることができる。つまり、260/360度の回転角度位置(範囲)を回転移動させる必要がないので、スライダー50の移動高速化に有効である。
【0072】
また、カム回転軸25の回転角度位置を切換えれば、スライダー50の移動中はカム回転軸25は回転停止のままでよい。プレス機械側のクランク軸等と連動するものでないからである。かくして、各カム26,27と当該各カムフォロワ38,48とは、従来例の場合のように常時的に摺動係合する不利は一掃できる。
【0073】
かくして、選択切換制御手段は、選択切換制御プログラムを格納させたROM62(HDD等から形成してもよい。)と,これを実行するCPU61と,インターフェイス(I/F)67とから形成され、図7(自動レリースが選択されていない場合),図8(自動レリースが選択されている場合)に基づき、選択切換制御を実行可能に形成されている。
【0074】
スライダー50(スライダー本体51)は、移動グリッパ40を搭載しかつX方向にストロークXsだけ往復移動可能である。つまり、スライダー50のコイル材送り方向(X方向)の往復運動を利用して、移動グリッパ40をコイル材送り方向の所定位置に固定された固定グリッパ30に対して離隔接近させるものである。
【0075】
往復移動手段は、図1,図3に示すリニアサーボモータ55から形成され、可動側構造55L,55Rはスライダー50の左右両側に固定されかつ固定側構造56L,56Rはケース21の左右内側に固定されている。
【0076】
往復移動制御手段は、往復移動手段(リニアサーボモータ55)を駆動してスライダー50(移動グリッパ40)をX方向に往復移動させるように制御する手段であり、往復移動制御プログラムを格納させたROM62とCPU61とインターフェイス(I/F)68から形成されている。
【0077】
このように、往復移動手段(リニアサーボモータ55)によるスライダー50(51)の直線駆動方式とすれば、クランク軸連結方式でspmに対応する等速回転(等速送り)等に拘束されていた従来例の場合に比較して、コイル材の送り速度を任意的に選択することができるとともに、駆動源を本装置(20)側の電源で賄えプレス機械側のクランク軸等との連結がないから一段の装置簡素化および一層の取扱い容易化を図れるわけである。
【0078】
かかる構成の実施の形態では、図7において、選択切換制御手段(61,62,67)は、操作部64を用いたコイル材Wの送り運転指令により作動する。自動レリース選択スイッチ64Aを用いた自動レリースを実行する旨の選択がなされていないと判断(ST10でNO)できかつ例えばクランク角度が図10に示す0度〜80度の範囲(初期位置)である場合に往動指令が発せられた(ST11でYES)ときは、状態選択情報記憶手段63MMに記憶された状態選択情報を参照しつつ、専用モータ25Mの回転制御(ST12)によりカム切換駆動機構(25,26,27)を駆動し、カム回転軸25を図11に示す第1回転角度位置▲1▼に回転角度位置付け(選択切換)する。
【0079】
かくして、移動グリッパ用カム27(27Y)との関係で移動グリッパ開閉駆動機構が働き可動側ジョー43を押上げて移動グリッパ40をクランプ状態に切換えかつバネ37の付勢力および固定グリッパ用カム26(26T)との関係で固定グリッパ開閉駆動機構が働き可動側ジョー33を押下げて固定グリッパ30をアンクランプ状態に切換えることができる。
【0080】
同時的に、往復移動制御手段(61,62,68)が、往復移動手段であるリニアサーボモータ55を往動駆動させ、スライダー50(移動グリッパ40)をX方向に往動(アドバンス)させる。移動グリッパ40(42,43)でクランプされたコイル材WをX方向に送ることができる。クランク角度が80度でリニアサーボモータ55を停止させる(ST13)。
【0081】
次に、クランク角度が図10に示す90度を越えると往復移動制御手段(61,62,68)から復動指令が発せられた(ST14でYES)ときは、専用モータ25Mの回転角度制御(ST15)つまり正回転(右回り)により図4のカム切換駆動機構(25,26,27)を駆動し、カム回転軸25を記憶状態選択情報に対応する図11に示す第2回転角度位置▲2▼に回転角度位置付け(選択切換)する(ST15)。
【0082】
かくして、アーム46等の重量と移動グリッパ用カム27(27T)との関係で移動グリッパ開閉駆動機構が働き可動側ジョー43を押下げて移動グリッパ40をアンクランプ状態に切換えかつ固定グリッパ用カム26(26Y)との関係で固定グリッパ開閉駆動機構が働き可動側ジョー33を押上げて固定グリッパ30をクランプ状態に選択切換えることができる。
【0083】
同時的に、往復移動制御手段(61,62,68)が、往復移動手段であるリニアサーボモータ55を復動駆動(ST16)させ、スライダー50(移動グリッパ40)をX方向に復動(リターン)させる。移動グリッパ40(42,43)はアンクランプ状態でかつ固定グリッパ30(32,33)がクランプ状態であるからコイル材Wは静止したままでる。クランク角度が260度でリニアサーボモータ55を停止させる(ST16)。
【0084】
クランク角度が図10に示す280度〜0〜80度の範囲で、往復移動制御手段(61,62,68)から往動指令が発せられた(ST11でYES)ときは、専用モータ25Mの回転制御(ST12)により図4のカム切換駆動機構(25,26,27)を駆動し、カム回転軸25を図11に示す第1回転角度位置▲1▼に回転角度位置付け(選択切換)する(ST12)。
【0085】
この際、専用モータ25Mを逆回転(左廻り回転)制御してカム回転軸25の回転角度位置を第3回転角度位置▲3▼を経由しないで第2回転角度位置▲2▼から第1回転角度位置▲1▼に戻す。つまり、カム回転軸25の回転角度位置を第3回転角度位置▲3▼を経由しないで第1回転角度位置▲1▼と第2回転角度位置▲2▼とを交互に選択可能である。
【0087】
かくして、移動グリッパ用カム27(27Y)との関係で図3の移動グリッパ開閉駆動機構が働き可動側ジョー43の押上げで移動グリッパ40をクランプ状態にかつバネ37の付勢力および固定グリッパ用カム26(26T)との関係で図2の固定グリッパ開閉駆動機構が働き可動側ジョー33の押下げて固定グリッパ30をアンクランプ状態に選択切換えできる。
【0088】
同時的に、往復移動制御手段(61,62,68)が、往復移動手段であるリニアサーボモータ55を往動駆動させ、スライダー50(移動グリッパ40)を図12に示すようにX方向に往動(アドバンス)させる。移動グリッパ40(42,43)でクランプされたコイル材WをストロークXsだけ送ることができる。クランク角度が80度になる定量(Xs)送り済後にリニアサーボモータ55を停止させる(ST13)。
【0089】
以上の繰り返しで、コイル材WをX方向に間歇的に送ることができる(ST17でNO、ST10〜ST16)。そして、送り停止指令を受信(ST17でYES)すると終了する。
【0090】
しかして、自動レリースが選択されない場合は、カム回転軸25がプレス機械のクランク軸とは無縁な専用モータ25Mで回転制御されるから、クランク軸とカム回転軸25とを回転動力伝達可能に連結するための複雑で高価な従来連結機構を一掃化できる。つまり、従来例の場合に比較して、大幅な小型化、コスト低減を達成することができる。
【0091】
また、カム回転軸25が専用モータ25Mで回転制御され、プレス機械のクランク軸の回転態様に拘束されないから、スライド昇降動作とコイル材送り動作との相対的調整範囲が広く、プレス成形態様やコイル材Wの性状等に対する適応性を大幅に向上できる。特に、クランク軸をサーボモータで駆動するサーボモータ駆動式プレス機械(フライフォイール等を一掃化できかつスライドモーションを任意的に選択してプレス運転することができる優位性を有する。)のコイル材送り用として極めて有用である。
【0092】
また、固定グリッパ30および移動グリッパ40の各カム26,27と当該各カムフォロア38,48とは選択駆動時を除いて静止係合でよいから、コイル材送り運転中に始終摺動係合する従来例の場合(モータをクランク軸と同期的に連続運転させる。)に比較して、寿命が長く正確な動作が担保でき、またメンテナンス費用も極減化できる。
【0093】
また、プレス機械との連動運転中でも、クランク軸の回転とカム回転軸25の回転とを完全同期運転させる必要が無く、またカム回転軸25の回転角度位置(▲1▼,▲2▼,▲3▼)を細かく正確に位置決めする必要がないので、制御が簡単でかつ設備的負担が小さく、具現化容易である。
【0094】
次に、自動レリースが選択されたと判別(図7のST10でYES)できた場合は、図8に示す手順で制御される。なお、往動指令(ST26でYES)の場合は、自動レリースが選択されなかった場合(図7のST10でNO,ST11でYES,ST12,ST13)と同じなので説明を省略する。
【0095】
復動指令(図8のST18でYES)の場合は、自動レリース制御手段として働く往復移動制御手段(61,62,68)が専用モータ25Mを回転制御(ST19)つまり正回転(右回り)させて図4のカム切換駆動機構(25,26,27)を駆動し、カム回転軸25を状態選択情報記憶手段63MMに記憶された状態選択情報に対応する図13(図12では左側)に示す第2回転角度位置▲2▼に回転角度位置付け(選択切換)する(図8のST19)。これは、図10,図11の場合と同様である。
【0096】
かくして、アーム46等の重量と移動グリッパ用カム27(27T)との関係で移動グリッパ開閉駆動機構が働き可動側ジョー43を押下げて移動グリッパ40をアンクランプ状態に切換えかつ固定グリッパ用カム26(26Y)との関係で固定グリッパ開閉駆動機構が働き可動側ジョー33を押上げて固定グリッパ30をクランプ状態に選択切換えすることができる。
【0097】
同時的に、往復移動制御手段(61,62,68)が、往復移動手段であるリニアサーボモータ55を復動駆動させ、スライダー50(移動グリッパ40)をX方向に復動(リターン)させる(ST20)。移動グリッパ40(42,43)はアンクランプ状態でかつ固定グリッパ30(32,33)がクランプ状態であるからコイル材Wは静止したままである。
【0098】
そして、クランク角度が例えば170度になると、自動レリース開始の旨が発せられる(ST21でYES)。すると、往復移動制御手段(61,62,68)が、専用モータ25Mを回転制御(ST22)つまり正回転(右回り)させてカム切換駆動機構(25,26,27)を駆動し、カム回転軸25を記憶状態選択情報に対応する図13に示す第3回転角度位置▲3▼に回転角度位置付け(選択切換)する(ST22)。
【0099】
すなわち、バネ37の付勢力および固定グリッパ用カム26(26T)との関係で固定グリッパ開閉駆動機構が働き可動側ジョー33を押下げて固定グリッパ30をクランプ状態からアンクランプ状態への選択切換えができる。この際、移動グリッパ用カム27もカム回転軸25の正回転に同期して右回り回転するが、アーム46等の自重によって第1カムフォロア48が移動グリッパ用カム27の谷部27Tに押圧された第2回転角度位置▲2▼の場合と同様な状態であるから、移動グリッパ40(43)はアンクランプ状態のままである。
【0100】
この自動レリース(両グリッパ30,40を共にアンクランプ状態とする。)時に、自動位置補正機構17を働かせ、パイロットピンをコイル材W側のパイロット穴に差し込んで、当該コイル材WのX方向の位置ずれを補正することができる。この位置補正後にプレス機械のスライドストローク運動を利用してプレス成形することができる。
【0101】
スライドが下死点(クランク角度で180度)を通過した所定のクランク角度(例えば、190度)になると、自動レリース終了の指令が出る(ST23でYES)。すると、往復移動制御手段(61,62,68)が、専用モータ25Mを回転制御(ST24)つまりモータ25Mを逆回転(左回り)させてカム切換駆動機構(25,26,27)を駆動し、カム回転軸25を記憶状態選択情報に対応する図13に示す第2回転角度位置▲2▼に戻し回転角度位置付け(選択切換)する(ST24)。
【0102】
すなわち、固定グリッパ用カム26(26T)との関係で固定グリッパ開閉駆動機構が働き可動側ジョー33を押上げて固定グリッパ30をアンクランプ状態から元のクランプ状態に切換えることができる。この際、移動グリッパ用カム27もカム回転軸25の逆回転に同期して左回り回転するが、アーム46等の自重によって第1カムフォロア48が移動グリッパ用カム27の谷部27Tに押圧された第3回転角度位置▲3▼の場合と同様な状態であるから、移動グリッパ40(43)はアンクランプ状態のままである。スライダー50の復動(リターン)には悪影響を及ぼすことはない。
【0103】
そして、クランク角度が260度でリニアサーボモータ55を停止させる(ST25)。その後は、図7のST17を経由し、以上の繰り返しまたは送り終了となる。
【0104】
しかして、自動レリースが選択された場合のコイル材送り運転中には専用モータ25Mの回転制御によりカム回転軸25を第1回転角度位置(1)と第2回転角度位置(2)とに交互に選択回転角度位置決め可能であるとともに第2回転角度位置(2)が選択されている期間中の所定時期に第3回転角度位置(移動グリッパ用カム27により移動グリッパ40および固定グリッパ用カム27により固定グリッパ30を共にアンクランプ状態とすることができる位置)(3)に選択回転角度位置決め切換しかつ所定時期経過後に第2回転角度位置(3)に戻し回転角度位置決め(選択切換)可能であるから、自動レリースを選択する度に複数カムの取付角度調整やカム交換を必要としていた従来例の場合に比較して、取扱いが非常に簡単でかつ生産性を向上できる。
【0105】
しかも、この自動リース機能は、手動レリース機能としても発現することができる。すなわち、図5の手動レリース要求指令スイッチ64Mを用いて、手動レリース要求指令を出す(図9)と、状態検出記憶制御手段(CPU61,ROM62)が、現時点での固定グリッパ30および移動グリッパ40のクランプ・アンクランプ状態(つまりは、回転角度位置▲1▼または▲2▼)を検出しかつRAM64のワークエリアに一時記憶(図9のST30)する。
【0106】
すると、手動レリース制御手段(CPU61,ROM62,68)が、専用モータ25Mを選択切換制御(ST31)つまり正回転(逆回転でも実施できる。)させてカム切換駆動機構(25,26,27)を駆動し、カム回転軸25を検出状態(▲1▼または▲2▼)から状態選択情報記憶手段63MMに記憶されている状態選択情報(切換情報)中の図13に示す第3回転角度位置▲3▼に位置付けする(ST31)。
【0107】
かくして、バネ37の付勢力および固定グリッパ用カム26(26T)との関係で固定グリッパ開閉駆動機構が働き可動側ジョー33を押下げた状態であるアンクランプ状態に固定グリッパ30(33)を切換え、アーム46等の自重によって第1カムフォロア48が移動グリッパ用カム27の谷部27Tに押圧された状態であるアンクランプ状態に移動グリッパ40(43)を切換える。自動レリースの場合と同様に両グリッパ30,40を共にアンクランプ状態にすることができる。
【0108】
したがって、メンテナンスやコイル材Wのセット(取付)・取外し作業等のために格別の手動レリース装置(シリンダ機構やリンク機構等)を備えていた従来例の場合に比較して、手動レリース装置の一掃化がきるの、装置コストを一段と低減できる。
【0109】
また、自動レリースも手動レリースもスイッチ64A,64Mの操作で自動的に行えるので作業者の負担が小さくかつ迅速な作業ができる。
【0111】
求項の発明によれば、自動レリースが選択されない場合は専用モータの回転制御によりカム回転軸の回転角度位置を第3回転角度位置を経由しないで第1回転角度位置と第2回転角度位置とを交互に回転角度位置決め(選択切換)可能で、自動レリースが選択された場合は専用モータの回転制御によりカム回転軸の第1回転角度位置と第2回転角度位置とを交互に回転角度位置決め(選択切換)可能であるとともに第2回転角度位置が選択されている期間中の所定時期に第3回転角度位置に回転角度位置決め(選択切換)しかつ所定時期経過後に第2回転角度位置に戻し回転角度位置決め(選択切換)可能に形成されたプレス機械のコイル材送り装置であるから、次のような優れた効果を奏することができる。
(1)カム回転軸はプレス機械のクランク軸とは無縁な専用モータで回転制御されるから、クランク軸とカム回転軸とを回転動力伝達可能に連結するための複雑で高価な従来連結機構を一掃化できる。よって、従来例の場合に比較して、大幅な小型化、コスト低減を達成することができる。
(2)カム回転軸は専用モータで回転制御されるから、クランク軸の回転態様に拘束されない。つまり、スライド昇降動作とコイル材送り動作との相対的調整範囲が広く、プレス成形態様やコイル材の性状等に対する適応性を大幅に向上できるとともに、クランク軸をサーボモータで駆動するサーボモータ駆動式プレス機械のコイル材送り用として極めて有用である。
(3)固定グリッパおよび移動グリッパの当該各カムと当該各カムフォロアとは選択時を除き静止係合でよいから、コイル材送り運転中に始終摺動する従来例の場合(モータをクランク軸と同期的に連続運転させる。)に比較して、寿命が長く正確な動作が担保でき、またメンテナンス費用も極減化できる。
(4)プレス機械との連動運転中でも、クランク軸の回転とカム回転軸の回転とを完全同期運転させる必要が無く、しかもカム回転軸の回転角度位置(範囲)を細かく正確に位置決めする必要がないので、制御が簡単でかつ設備的負担が小さく、具現化容易である。
(5)カム回転軸の回転調整により自動レリースを行えるから、自動レリースを選択する度に複数カムの取付角度調整やカム交換を必要としていた従来例の場合に比較して、取扱いが非常に簡単でかつ生産性を向上できる。
(6)カム回転軸の回転角度位置決め(選択切換)により作動する自動レリース機能を利用して手動レリースを実行することができるから、メンテナンスやコイル材のセット(取付)取外作業のために使用する従来の手動レリース装置(シリンダ機構やリンク機構等)を一掃化できる。よって、装置コストを一段と低減できる。
【0112】
また、請求項の発明によれば、スライダーがリニアモータでコイル材送り方向に往復移動可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにクランク軸連結方式でかつspmに対応する等速回転(等速送り)に拘束されていた従来例の場合に比較して、コイル材の送り速度を任意的に選択することができ、駆動源を本装置側の電源で賄えかつプレス機械側のクランク軸等との連結がないから一段の装置簡素化および一層の取扱い容易化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプレス機械のコイル材送り装置を説明するための平面図である。
【図2】同じく、図1の矢視線▲2▼−▲2▼から見た縦断面図である。
【図3】同じく、図1の矢視線▲3▼−▲3▼から見た縦断面図である。
【図4】同じく、図3の矢視線▲4▼−▲4▼から見た横断面図である。
【図5】同じく、主に駆動制御部を説明するためのブロック図である。
【図6】同じく、回転角度位置とクランプ・アンクランプ状態とを対応させた状態選択情報を記憶するための状態選択情報記憶手段を説明するための図である。
【図7】同じく、コイル送り運転時の動作を説明するためのフローチャート(1)である。
【図8】同じく、コイル送り運転時の動作を説明するためのフローチャート(2)である。
【図9】同じく、手動レリース要求時の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】同じく、クランク軸角度とクランプ・アンクランプ状態との対応を説明するための図である。
【図11】同じく、カム回転軸の回転角度位置とクランプ・アンクランプ状態との対応を説明するための図である。
【図12】同じく、自動レリースを選択した場合のクランク軸角度とクランプ・アンクランプ状態との対応を説明するための図である。
【図13】同じく、自動レリースを選択した場合のカム回転軸の回転角度位置とクランプ・アンクランプ状態との対応を説明するための図である。
【符号の説明】
10 プレス機械
11 メインモータ
17 自動位置補正機構
20 コイル材送り装置
25 カム回転軸
25M 専用モータ(カム回転軸用サーボモータ)
26 固定グリッパ用カム
27 移動グリッパ用カム
30 固定グリッパ
32 静止側ジョウ
33 可動側ジョー
36 アーム
37 バネ
38 第1カムフォロア
39 第2カムフォロア
40 移動グリッパ
42 静止側ジョウ
43 可動側ジョー
46 アーム
48 第1カムフォロア
49 カムフォロアレール
50 スライダー
51 スライダー本体
55 リニアサーボモータ
60 コンピュータ(プレス駆動制御部)
63MM 状態選択情報記憶手段
64 操作部(PNL)
64J 自動レリース選択キー
64T 手動レリース指令ボタン
65 表示部(IND)
W コイル材

Claims (2)

  1. それぞれがクランプ状態とアンクランプ状態とを選択的に切換可能な移動グリッパおよび固定グリッパを有するとともに、移動グリッパがスライダーのコイル材送り方向の往復運動を利用してコイル材送り方向の所定位置に固定された固定グリッパに対して離隔接近可能に形成されたプレス機械のコイル材送り装置において、
    移動グリッパ用カムと固定グリッパ用カムとが、前記移動グリッパをクランプ状態としかつ前記固定グリッパをアンクランプ状態とすることができる第1回転角度位置と、前記移動グリッパをアンクランプ状態としかつ前記固定グリッパをクランプ状態とすることができる第2回転角度位置と、前記移動グリッパおよび前記固定グリッパをともにアンクランプ状態とすることができる第3回転角度位置とに選択的に回転角度位置決め可能としてカム回転軸に固定され、
    カム回転軸が専用モータの可逆回転を利用して可逆回転可能かつ回転角度位置決め可能に形成され、
    自動レリースが選択されない場合のコイル材送り運転中のカム回転軸が、専用モータの回転制御により第3回転角度位置を経由しないでかつ交互に選択された第1回転角度位置と第2回転角度位置とに交互に回転角度位置決め可能に形成され、
    自動レリースが選択された場合のコイル材送り運転中のカム回転軸が、専用モータの回転制御により交互に選択切換された第1回転角度位置と第2回転角度位置とに交互に回転角度位置決め可能であるとともに第2回転角度位置が選択されている期間中の所定時期に第2回転角度位置から第3回転角度位置に回転角度位置決め切換されかつ所定時期経過後に第3回転角度位置から第2回転角度位置に戻し回転角度位置決め切換可能に形成されている、プレス機械のコイル材送り装置。
  2. 前記スライダーがリニアモータで前記コイル材送り方向に往復移動可能に形成されている、請求項1に記載されたプレス機械のコイル材送り装置。
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