JP3926645B2 - シリアルデータ検出回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、USB等を使用した高速シリアル通信システムに使用するシリアルデータ検出回路と該シリアルデータ検出回路を使用した受信データ信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、製品のインタフェースが高速化されており、高速シリアル通信を使用したシステムの開発が進んでおり、例えば、このような高速シリアル通信としてUSBを使用したものがある。USBの規格としては、USB1.1規格があったが、該規格よりも高速な480Mbpsの通信速度を得ることができるUSB2.0規格を使用したシステムの開発が進んでいる。このようなシステムでデータを受信する場合、伝送媒体の接続の有無及び受信データの有無を、信号の振幅レベルの値で判定し、該値が所定のしきい値を超えている場合は、受信データに対して所定の信号再生処理を行い、しきい値を超えていない場合は、受信データに対して該信号再生処理を行わないようにしている。
【0003】
図10は、該USB2.0規格に準拠した受信データ信号処理装置の従来例を示したブロック図である。
図10の受信データ信号処理装置100は、シリアル伝送線路DP,DMから伝送された相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号を内部でディジタル信号に変換する通常の信号処理を行うノーマルレシーバ101と、該ノーマルレシーバ101から出力された信号に対して所定の処理を行って出力するディジタル信号処理回路102と、シリアル伝送線路DP,DMからシリアル信号を受信したか否かの検出を行う信号検出用レシーバ103とを備えている。
【0004】
更に、信号検出用レシーバ103の出力信号OUTbを積分して出力する積分回路104と、該積分回路104の出力信号を波形整形して、ノーマルレシーバ101のイネーブル制御を行うためのレシーバイネーブル信号REを生成しノーマルレシーバ101に出力するシュミット回路105とを備えている。信号検出用レシーバ103、積分回路104及びシュミット回路105は、シリアル伝送線路DP,DMからシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行い、該検出結果に応じてノーマルレシーバ101の駆動制御を行うシリアルデータ検出回路106を構成している。
【0005】
USB等のシステムでは、アイドル状態の時にはシリアル伝送線路DP,DMの各ノードがロー(Low)レベルになる。この時、ノーマルレシーバ101の出力は不安定状態になり、ディジタル信号処理回路102の信号処理で不具合が発生する場合があった。このような不具合を回避するために、信号検出用レシーバ103を設け、該信号検出用レシーバ103で信号を検出した期間のみ、ノーマルレシーバ101が作動するように制御する。このため、信号検出用レシーバ103には、しきい値にオフセットを設けたものを使用する。
【0006】
図11は、図10の各部の信号例を示したタイミングチャートである。信号検出用レシーバ103は、しきい値にオフセットが設けられたレシーバをなし、シリアル伝送線路DP,DMからのシリアルデータ信号の受信を検出すると、該データ信号に応じたパルス信号を生成し出力信号OUTbとして出力する。該出力信号OUTbは、積分回路104で積分された後、シュミット回路105で波形整形されて2値の信号に変換され、レシーバイネーブル信号REとしてノーマルレシーバ101に出力される。
【0007】
すなわち、シリアルデータ検出回路106は、シリアル伝送線路DP,DMからのシリアルデータ信号の受信を検出すると、レシーバイネーブル信号REをハイ(High)レベルに立ち上げてノーマルレシーバ101を作動させる。また、シリアルデータ検出回路106は、シリアルデータ信号の受信を検出していない場合は、レシーバイネーブル信号REをローレベルにしてノーマルレシーバ101の動作を停止させる。
【0008】
ここで、図12は、図10の信号検出用レシーバ103の回路例を示した図である。図12の信号検出用レシーバ103は、ノーマルタイプのレシーバと同じ回路構成をなしているが、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)である入力トランジスタ111と112を異なるサイズのトランジスタにすることによって、オフセットを設けている。なお、PMOSトランジスタ113のゲートには、一定のバイアス電圧が印加されている。
【0009】
一方、図13は、図10の信号検出用レシーバ103の他の回路例を示した図である。
図13の信号検出用レシーバ103では、PMOSトランジスタである入力トランジスタ121と122は同じサイズのPMOSトランジスタであって差動対をなしている。入力トランジスタ121とNチャネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)との接続部に、定電流源130による定電流iaがPMOSトランジスタ131〜133によって加えられ、しきい値にオフセットが設けられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図12及び図13のような構成では、プロセス、温度等の変動によって、信号検出用レシーバ103内のトランジスタの特性が変わり、オフセットが変動するという問題があった。該オフセットのばらつきを小さくするためには、各入力トランジスタのゲート面積を大きくする方法が考えられるが、このようにすると信号検出用レシーバ103の動作スピードが低下するという問題が発生すると共に、抑えることができるオフセットのばらつき範囲にも限界があった。
【0011】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、オフセット用の電流量をプロセス、温度等に応じて調整することにより、オフセットのばらつきを低減し高速動作を可能にした、USB規格等に準拠したシリアルデータ検出回路及びシリアルデータ検出回路を使用した受信データ信号処理装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るシリアルデータ検出回路は、相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、
所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧が該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧よりも大きくなると、シリアルデータ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する、差動増幅回路を有する信号検出回路部と、
異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する、一方の入力電圧に対してオフセットを設ける差動増幅回路部と、
該差動増幅回路部の各出力信号の電圧が同じになるように、該差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と
を有し、
前記信号検出回路部は、
所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する1つのレシーバと、
該レシーバの出力信号を保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすフリップフロップと、
前記レシーバの出力信号が所定時間以上一定になると、該フリップフロップを初期値にリセットするリセット回路と、
を備えるものである。
【0014】
また、この発明に係るシリアルデータ検出回路は、相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、
所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧が該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧よりも大きくなると、シリアルデータ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する、差動増幅回路を有する信号検出回路部と、
異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する、一方の入力電圧に対してオフセットを設ける差動増幅回路部と、
該差動増幅回路部の各出力信号の電圧が同じになるように、該差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、
を有し、
前記信号検出回路部は、
所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する1つのレシーバと、
該レシーバの出力信号が入力され、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力・直列出力型のシフトレジスタと、
前記レシーバの出力信号が所定時間以上一定になると、該シフトレジスタに格納されたデータを初期値にリセットするリセット回路と
を備えるものである
【0015】
また、この発明に係るシリアルデータ検出回路は、相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、
所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧が該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧よりも大きくなると、シリアルデータ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する、差動増幅回路を有する信号検出回路部と、
異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する、一方の入力電圧に対してオフセットを設ける差動増幅回路部と、
該差動増幅回路部の各出力信号の電圧が同じになるように、該差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、
を有し、
前記信号検出回路部は、
所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第1レシーバと、
前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第2レシーバと、
前記第1レシーバ及び第2レシーバの各出力信号が対応する入力端に入力されるOR回路と、
該OR回路の出力信号を保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすフリップフロップと、
前記OR回路の出力信号が所定時間以上一定になると、該フリップフロップを初期値にリセットするリセット回路と
を備えるものである
【0016】
また、この発明に係るシリアルデータ検出回路は、相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、
所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧が該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧よりも大きくなると、シリアルデータ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する、差動増幅回路を有する信号検出回路部と、
異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する、一方の入力電圧に対してオフセットを設ける差動増幅回路部と、
該差動増幅回路部の各出力信号の電圧が同じになるように、該差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、
を有し、
前記信号検出回路部は、
所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第1レシーバと、
前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第2レシーバと、
前記第1レシーバ及び第2レシーバの各出力信号が対応する入力端に入力されるOR回路と、
該OR回路の出力信号が入力され、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力・直列出力型のシフトレジスタと、
前記OR回路の出力信号が所定時間以上一定になると、該シフトレジスタに格納されたデータを初期値にリセットするリセット回路と
を備えるものである
【0017】
一方、前記リセット回路は、前記レシーバの出力信号を積分して出力する積分回路と、該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力するシュミット回路と、該シュミット回路の出力信号における信号レベルの所定の変化に応じて前記フリップフロップに対するリセット信号を生成して出力するリセット信号発生回路とを備えるようにした。
【0018】
また、前記リセット回路は、前記第1レシーバ及び第2レシーバの出力信号を合成し積分して出力する積分回路と、該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力するシュミット回路と、該シュミット回路の出力信号における信号レベルの所定の変化に応じて前記シフトレジスタに対するリセット信号を生成して出力するリセット信号発生回路とを備えるようにしてもよい。
【0020】
また、この発明に係るシリアルデータ検出回路は、相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、
所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧が該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧よりも大きくなると、シリアルデータ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する、差動増幅回路を有する信号検出回路部と、
異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する、一方の入力電圧に対してオフセットを設ける差動増幅回路部と、
該差動増幅回路部の各出力信号の電圧が同じになるように、該差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、
を有し、
前記信号検出回路部は、
所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第1レシーバと、
前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第2レシーバと、
前記第1レシーバ及び第2レシーバの出力信号を合成し積分して出力する積分回路と、
該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすシュミット回路と
を備えるものである
【0021】
また、前記レシーバは、対応する入力端に前記各シリアルデータ信号が入力される差動増幅回路と、前記オフセット制御回路部からの制御信号に応じて、該差動増幅回路の差動対をなす一方のトランジスタから出力される電流にオフセット電流を加えるオフセット回路とを備え、前記差動増幅回路部は、前記レシーバの差動増幅回路と同じ回路構成で同じ特性を有する差動増幅回路、及び前記レシーバのオフセット回路と同じ回路構成で同じ特性を有するオフセット回路を備えるようにした。
【0022】
一方、前記第1レシーバ及び第2レシーバは、対応する入力端に前記各シリアルデータ信号が入力される差動増幅回路と、前記オフセット制御回路部からの制御信号に応じて、該差動増幅回路の差動対をなす一方のトランジスタから出力される電流にオフセット電流を加えるオフセット回路とをそれぞれ備え、第1レシーバ、第2レシーバ及び前記差動増幅回路部は、同じ回路構成で同じ特性を有する差動増幅回路と、同じ回路構成で同じ特性を有するオフセット回路とをそれぞれ備えるようにした。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるシリアルデータ検出回路の例を示した回路図である。なお、図1では、USB2.0規格に準拠する受信データ信号処理装置に使用した場合を例にして示している。
図1において、受信データ信号処理装置1は、シリアル伝送線路DP,DMから伝送された相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号を内部でディジタル信号に変換する、通常の信号処理を行うノーマルレシーバ2と、該ノーマルレシーバ2から出力された信号に対して所定の処理を行って出力するディジタル信号処理回路3と、シリアル伝送線路DP,DMからシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路4とで構成されている。
【0025】
シリアルデータ検出回路4は、シリアル伝送線路DP,DMからシリアルデータ信号が入力されたことを検出すると、レシーバイネーブル信号REをハイレベルに立ち上げてノーマルレシーバ2を作動させる。また、シリアルデータ検出回路4は、シリアルデータ信号が入力されたことを検出していない場合は、レシーバイネーブル信号REをローレベルにしてノーマルレシーバ2の動作を停止させる。
【0026】
シリアルデータ検出回路4は、シリアル伝送線路DP,DMが対応する入力端に接続されて1対のシリアルデータ信号が入力される差動増幅回路で構成されたレシーバ11と、該レシーバ11の出力信号がクロック信号入力端に入力されたDフリップフロップ12とを備えている。レシーバ11は、しきい値に所定のオフセットを有している。Dフリップフロップ12の出力端Qからノーマルレシーバ2の動作制御を行うためのレシーバイネーブル信号REが出力され、Dフリップフロップ12のD入力端には電源電圧VDDが印加されている。
【0027】
また、シリアルデータ検出回路4は、レシーバ11の出力信号を積分する積分回路13と、該積分回路13から出力された信号の波形整形を行って出力するシュミット回路14と、シュミット回路14から入力される信号に応じてパルスを生成しDフリップフロップ12のリセット信号入力端Rに出力するパルス発生回路15とを備えている。
【0028】
更に、シリアルデータ検出回路4は、所定の基準電圧Vrを生成して出力する基準電圧発生回路16と、反転入力端に入力された信号に対してオフセットを設けた差動増幅器をなすリファレンスレシーバ17と、該リファレンスレシーバ17からの出力電圧Vo1及びVo2の電圧比較を行い、該比較結果に応じた電圧をレシーバ11とリファレンスレシーバ17にそれぞれ出力するオペアンプ18とを備えている。なお、パルス発生回路15はリセット信号発生回路をなし、基準電圧発生回路16及びリファレンスレシーバ17は差動増幅回路部をなし、オペアンプ18はオフセット制御回路部をなす。
【0029】
レシーバ11において、非反転入力端にはシリアル伝送線路DPが、反転入力端にはシリアル伝送線路DMがそれぞれ接続され、出力端はDフリップフロップ12と積分回路13にそれぞれ接続されている。
リファレンスレシーバ17において、反転入力端には基準電圧Vrが入力され、非反転入力端には接地電圧が入力されている。リファレンスレシーバ17の出力電圧Vo1は、オペアンプ18の反転入力端に入力され、リファレンスレシーバ17の出力電圧Vo2は、オペアンプ18の非反転入力端に入力される。オペアンプ18の出力信号は、オフセットを制御する制御信号Scとしてレシーバ11とリファレンスレシーバ17にそれぞれ出力される。
【0030】
ここで、図2は、レシーバ11の内部回路例を示した図である。
図2において、レシーバ11は、差動増幅回路部21と、出力回路部22と、オフセット回路部23とで構成されている。
差動増幅回路部21は、PMOSトランジスタ31〜33とNMOSトランジスタ34,35で構成されており、電源電圧VDDと接地電圧との間にPMOSトランジスタ31,32及びNMOSトランジスタ34が直列に接続されている。
【0031】
また、PMOSトランジスタ33とNMOSトランジスタ35の直列回路が、PMOSトランジスタ32とNMOSトランジスタ34の直列回路と並列に接続されている。NMOSトランジスタ34及び35は、それぞれゲートとドレインが接続されてダイオードをなしている。PMOSトランジスタ31のゲートには所定の定電圧が印加されてバイアスされており、PMOSトランジスタ31は定電流源をなしている。PMOSトランジスタ32のゲートは、非反転入力端をなしてシリアル伝送線路DPが接続され、PMOSトランジスタ33のゲートは、反転入力端をなしてシリアル伝送線路DMが接続されている。
【0032】
出力回路部22は、PMOSトランジスタ37,38及びNMOSトランジスタ39,40で構成されており、PMOSトランジスタ37及び38はカレントミラー回路を形成している。また、NMOSトランジスタ39はNMOSトランジスタ34と、NMOSトランジスタ40はNMOSトランジスタ35とそれぞれカレントミラー回路を形成している。電源電圧VDDと接地電圧との間には、PMOSトランジスタ37とNMOSトランジスタ39の直列回路と、PMOSトランジスタ38とNMOSトランジスタ40の直列回路がそれぞれ並列に接続されている。PMOSトランジスタ37とNMOSトランジスタ39の接続部がレシーバ11の出力端をなし、出力信号OUT1が出力される。
【0033】
PMOSトランジスタ37及び38の各ゲートは接続されてPMOSトランジスタ38のドレインに接続されている。NMOSトランジスタ39のゲートはNMOSトランジスタ34のゲートに接続され、該接続部がNMOSトランジスタ34のドレインに接続されている。同様に、NMOSトランジスタ40のゲートはNMOSトランジスタ35のゲートに接続され、該接続部がNMOSトランジスタ35のドレインに接続されている。
【0034】
次に、オフセット回路部23は、PMOSトランジスタ41及び42で構成されており、電源電圧VDDと、NMOSトランジスタ35のドレインとの間に、PMOSトランジスタ41と42の直列回路が接続されている。PMOSトランジスタ41のゲートは接地電圧に接続され、PMOSトランジスタ42のゲートには、オペアンプ18からの制御信号Scが入力されている。
【0035】
このようなレシーバ11の構成において、NMOSトランジスタ34のドレイン電流をi1とし、NMOSトランジスタ35のドレイン電流をi2とする。更に、オフセット回路部23からNMOSトランジスタ35のドレインに流れる電流をi3とし、PMOSトランジスタ33のドレイン電流をi4とする。電流i2は電流i3と電流i4との和であり、電流i3は、レシーバ11のしきい値にオフセットを設けるためのものである。
【0036】
電流i1は、シリアル伝送線路DPからの入力電圧の電圧値で決まり、電流i4は、シリアル伝送線路DMからの入力電圧の電圧値で決まる。電流i3の電流値に比例して、レシーバ11のしきい値のオフセットが大きくなり、該オフセット値は、オペアンプ18から入力される制御信号Scの電圧で調整することができる。すなわち、オペアンプ18からの入力電圧が小さくなるほど電流i3は大きくなってオフセットが大きくなり、オペアンプ18からの入力電圧が大きくなるほど電流i3は小さくなってオフセットが小さくなる。このように、オペアンプ18の出力信号Scに応じて、レシーバ11のオフセットを調整することができる。
【0037】
一方、図3は、リファレンスレシーバ17の内部回路例を示した図である。なお、図3では、図2と同じものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略する。
図3において、リファレンスレシーバ17は、差動増幅回路部21と、オフセット回路部23とで構成されている。差動増幅回路部21において、PMOSトランジスタ32のゲートには接地電圧が入力され、PMOSトランジスタ33のゲートには基準電圧Vrが入力されている。PMOSトランジスタ32とNMOSトランジスタ34の接続部からは出力電圧Vo1が出力され、PMOSトランジスタ33とNMOSトランジスタ35の接続部からは出力電圧Vo2が出力される。
【0038】
このように、リファレンスレシーバ17から出力された差動出力はオペアンプ18の対応する入力端にそれぞれ入力され、リファレンスレシーバ17は、オペアンプ18からの比較結果を示す電圧がフィードバックされてオフセットの調整が行われる。オペアンプ18は、リファレンスレシーバ17の出力電圧Vo1及びVo2が同じになるようにリファレンスレシーバ17のオフセットを調整する。このため、レシーバ11及びリファレンスレシーバ17は、基準電圧Vrに応じたしきい値となり、プロセス、温度、電源電圧等が変化してもレシーバ11及びリファレンスレシーバ17のしきい値は一定になる。
【0039】
一方、USB2.0規格で規定されたシリアルデータ信号の振幅は400mVであり、USB1.1規格で規定された3.3Vからかなり小さい値になっている。このようにシリアルデータ信号の振幅が小さくなってデータ受信を判定することが難しくなった場合においても、図1〜図3で示したシリアルデータ検出回路4は、シリアル伝送線路DP,DMからのシリアルデータ信号の受信判定を正確に行うことができる。また、シリアルデータ検出回路4は、従来のようにオフセットのばらつきを抑制するために入力トランジスタのゲート面積を大きくする必要がなく、高速動作を行うことができる。
【0040】
次に、図4は、図1〜図3で示したシリアルデータ検出回路4の各部の波形例を示したタイミングチャートであり、図4を用いてシリアルデータ検出回路4におけるレシーバイネーブル信号REの生成動作例について説明する。なお、VPは図2のPMOSトランジスタ32とNMOSトランジスタ34との接続部の電圧を示し、VMは図2のPMOSトランジスタ33とNMOSトランジスタ35との接続部の電圧を示している。また、V1は差動出力のオフセット電圧を示しており、該オフセット電圧V1は基準電圧Vrに比例した電圧になる。
【0041】
レシーバ11の出力信号OUT1がDフリップフロップ12のクロック信号となり、Dフリップフロップ12は、D入力端に電源電圧VDDが印加されていることから該クロック信号が立ち上がると出力端Qからハイレベルのレシーバイネーブル信号REが出力され、ノーマルレシーバ2を作動させる。レシーバ11から出力された信号OUT1は、同時に積分回路13にも入力され、積分回路13で積分されてシュミット回路14に出力される。
【0042】
シュミット回路14は、入力された信号を2値の信号に波形整形した信号S1をパルス発生回路15に出力する。シリアル伝送線路DP,DMからシリアルデータが入力されている間は、レシーバ11からパルス信号が出力され、この間はパルス発生回路15の出力端からはローレベルの信号が出力される。シリアル伝送線路DP,DMからシリアルデータが入力されなくなると、レシーバ11の出力信号OUT1はローレベルとなりパルス発生回路15の出力端からはハイレベルのパルス信号Srが出力される。
【0043】
パルス発生回路15は、入力された信号S1がハイレベルからローレベルに立ち下がると、所定のワンショットパルスを信号SrとしてDフリップフロップ12のリセット信号入力端Rに出力する。Dフリップフロップ12は、リセット信号入力端Rにハイレベルのパルスが入力されると、該パルスの立ち下がりと同時に出力端Qからのレシーバイネーブル信号REをハイレベルからローレベルに立ち下げ、ノーマルレシーバ2の動作を停止させる。
【0044】
このように、本第1の実施の形態におけるシリアルデータ検出回路は、オペアンプ18を用いて、異なる所定の定電圧が入力されたリファレンスレシーバ17の1対の出力電圧Vo1及びVo2が、同じ電圧になるように該リファレンスレシーバ17の差動増幅回路部21に対するオフセット調整をオフセット回路部23に行わせると共に、該リファレンスレシーバ17に対して行わせるオフセット調整と同じオフセット調整をレシーバ11に対しても行わせ、レシーバ11のオフセットが一定になるようにした。このようにすることにより、USB規格等に規定されたシリアルデータ検出用のレシーバにおけるオフセットのばらつきを低減させることができ、USB2.0規格等のような振幅が小さいシリアルデータ信号の検出を正確かつ高速に行うことができる。
【0045】
第2の実施の形態.
USB規格においては、シリアル伝送線路からの1対のシリアルデータ信号が所定のビット長以上ハイレベル又はローレベルである状態を禁止している。しかし、前記第1の実施の形態では、このような状態が発生するとシリアルデータ信号が検出できなかったとしてノーマルレシーバ2の動作を停止させるため、前記のような異常状態の発生を検出することができない。そこで、シリアル伝送線路からの1対のシリアルデータ信号が所定のビット長以上ハイレベル又はローレベルである状態が発生してもノーマルレシーバ2の動作を停止させないようにしたものを本発明の第2の実施の形態とする。
【0046】
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるシリアルデータ検出回路の例を示した回路図である。なお、図5では、図1と同じものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。また、図5においても、USB2.0規格に準拠する受信データ信号処理装置に使用した場合を例にして示している。
図5における図1との相違点は、レシーバ51及びOR回路52を追加したことと、レシーバ51の追加に伴って図1の積分回路13の回路構成を変えて積分回路53にしたことにあり、これらのことから図1のシリアルデータ検出回路4をシリアルデータ検出回路4aに、図1の受信データ信号処理装置1を受信データ信号処理装置1aにしたことにある。
【0047】
図5において、受信データ信号処理装置1aは、ノーマルレシーバ2と、ディジタル信号処理回路3と、シリアル伝送線路DP,DMからシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路4aとで構成されている。
シリアルデータ検出回路4aは、シリアル伝送線路DP,DMからシリアルデータ信号が入力されたことを検出すると、レシーバイネーブル信号REをハイレベルに立ち上げてノーマルレシーバ2を作動させる。また、シリアルデータ検出回路4aは、シリアルデータ信号が入力されたことを検出していない場合は、レシーバイネーブル信号REをローレベルにしてノーマルレシーバ2の動作を停止させる。
【0048】
シリアルデータ検出回路4aは、レシーバ11と、シリアル伝送線路DP,DMが対応する入力端に接続され、1対のシリアルデータ信号が入力される差動増幅回路で構成されたレシーバ51と、該レシーバ11及び51の各出力信号OUT1,OUT2に対してOR演算を行うOR回路52と、該OR回路52の出力信号がクロック信号入力端に入力されたDフリップフロップ12とを備えている。
【0049】
なお、この場合、レシーバ11は第1レシーバを、レシーバ51は第2レシーバをそれぞれなす。レシーバ51は、レシーバ11と同様、しきい値に所定のオフセットを有している。また、シリアルデータ検出回路4aは、レシーバ11及び51の各出力信号を合成して積分する積分回路53と、該積分回路53から出力された信号の波形整形を行って出力するシュミット回路14と、パルス発生回路15と、基準電圧発生回路16と、リファレンスレシーバ17と、オペアンプ18とを備えている。
【0050】
レシーバ11の出力端は、OR回路52の一方の入力端と積分回路53にそれぞれ接続されている。また、レシーバ51において、非反転入力端にはシリアル伝送線路DMが、反転入力端にはシリアル伝送線路DPがそれぞれ接続され、出力端はOR回路52の他方の入力端と積分回路53にそれぞれ接続されている。一方、オペアンプ18の出力信号は、オフセットを制御する制御信号Scとして、レシーバ11,51及びリファレンスレシーバ17にそれぞれ出力される。なお、レシーバ51の内部回路例は、図2のレシーバ11と同じであることからその説明を省略する。ただし、レシーバ51の場合、図2のPMOSトランジスタ32のゲートにシリアル伝送線路DMが接続され、図2のPMOSトランジスタ33のゲートにシリアル伝送線路DPが接続されている。
【0051】
次に、図6は、図5で示したシリアルデータ検出回路4aの各部の波形例を示したタイミングチャートであり、図6を用いてシリアルデータ検出回路4aにおけるレシーバイネーブル信号REの生成動作例について説明する。なお、図6では、レシーバ11及び51の差動出力の各オフセット電圧は、それぞれV1となる。
レシーバ11及び51の各出力信号OUT1,OUT2がOR回路52でOR演算されて得られた信号がDフリップフロップ12のクロック信号となる。また、レシーバ11及び51から出力された各信号OUT1,OUT2は、同時に積分回路53にも入力され、積分回路53で合成し積分されてシュミット回路14に出力される。
【0052】
ここで、図7は、図5で示した積分回路53の内部回路例を示した図であり、図7において、積分回路53は、PMOSトランジスタ61、NMOSトランジスタ62,63及びローパスフィルタ64で構成されている。電源電圧VDDと接地電圧との間には、PMOSトランジスタ61とNMOSトランジスタ62が直列に接続されている。更に、NMOSトランジスタ62と並列にNMOSトランジスタ63が接続され、PMOSトランジスタ61のゲートは接地電圧に接続されている。NMOSトランジスタ62のゲートにレシーバ11からの出力信号OUT1が入力され、NMOSトランジスタ63のゲートにレシーバ51からの出力信号OUT2が入力されている。PMOSトランジスタ61、NMOSトランジスタ62及び63の接続部がローパスフィルタ64の入力端に接続されている。
【0053】
ここで、NMOSトランジスタ62及び63の各電流駆動能力は、PMOSトランジスタ61よりもそれぞれ大きくし、PMOSトランジスタ61のオン抵抗に対してNMOSトランジスタ62及び63の各オン抵抗は十分に小さいものとする。このようにすることにより、NMOSトランジスタ62及び63の各ゲートに入力されたそれぞれの信号OUT1,OUT2は、信号レベルが反転されてローパスフィルタ64に入力され、ローパスフィルタ64で積分されてシュミット回路14に出力される。
【0054】
シュミット回路14は、入力された信号を2値の信号に波形整形し信号レベルを反転させてパルス発生回路15に出力することから、図5の場合、シュミット回路14はインバータ回路をなしている。なお、図1で示した積分回路13は、図7のNMOSトランジスタ63をなくした構成にしてもよく、このようにした場合、図1のシュミット回路14においてもインバータ回路をなすようにすればよい。
【0055】
シリアル伝送線路DP,DMからシリアルデータ信号が入力されている間は、レシーバ11及び51からそれぞれパルス信号が出力され、この間はパルス発生回路15の出力端からはローレベルの信号Srが出力される。シリアル伝送線路DP,DMからシリアルデータ信号が入力されなくなると、レシーバ11及び51の各出力信号OUT1,OUT2はそれぞれローレベルとなりパルス発生回路15の出力端からはハイレベルのパルス信号Srが出力される。
【0056】
また、例えば、シリアル伝送線路DPから規格で定められた以上の長さのローレベルの信号が入力されると、シリアル伝送線路DMから該ローレベルの長さと同じ長さのハイレベルの信号が入力される。この間、レシーバ11の出力端からはローレベルの信号OUT1が出力されるのに対して、レシーバ51の出力端からはハイレベルの信号OUT2が出力されるため、シュミット回路14の出力信号S1はハイレベルを維持し、パルス発生回路15からパルス信号が出力されることはなく、Dフリップフロップ12からはハイレベルのレシーバイネーブル信号REが出力される。
【0057】
なお、シリアル伝送線路DMから規格で定められた以上の長さのローレベルの信号が入力される場合も同様である。このようにして、シリアル伝送線路DP,DMから規格で定められた以上の時間、信号レベルが反転しない場合が生じても、シリアルデータ検出回路4aによってノーマルレシーバ2の動作を停止させることをなくすことができる。
【0058】
このように、本第2の実施の形態におけるシリアルデータ検出回路は、シリアル伝送線路DPをレシーバ11の非反転入力端とレシーバ51の反転入力端にそれぞれ接続すると共にシリアル伝送線路DMをレシーバ11の反転入力端とレシーバ51の非反転入力端にそれぞれ接続し、オペアンプ18を用いて、異なる所定の定電圧が入力されたリファレンスレシーバ17の1対の出力電圧Vo1及びVo2が、同じ電圧になるように該リファレンスレシーバ17の差動増幅回路部21に対するオフセット調整をオフセット回路部23に行わせると共に、該リファレンスレシーバ17に対して行わせるオフセット調整と同じオフセット調整をレシーバ11及び51に対してもそれぞれ行わせ、レシーバ11及び51のオフセットがそれぞれ一定になるようにした。
【0059】
このようにすることにより、前記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、シリアル伝送線路からの1対のシリアルデータが所定のビット長以上ハイレベル又はローレベルである異常状態が発生してもノーマルレシーバを作動させることができ、後段の回路に該異常状態のデータを出力することができるため、該後段の回路によって該異常状態に対する処理を行うことができる。
【0060】
なお、前記第1及び第2の各実施の形態では、Dフリップフロップ12は1段である場合を例にして説明したが、該Dフリップフロップ12の後段に少なくとも1つのDフリップフロップを直列に接続して、直列入力・直列出力型のシフトレジスタを形成するようにしてもよい。例えば3つのDフリップフロップ12,12a,12bを使用して該シフトレジスタを形成する場合、Dフリップフロップ12の出力端QをDフリップフロップ12aのクロック信号入力端に接続し、Dフリップフロップ12aの出力端QをDフリップフロップ12bのクロック信号入力端に接続する。
【0061】
Dフリップフロップ12bの出力端Qから出力される信号がレシーバイネーブル信号REとしてノーマルレシーバ2に出力される。また、Dフリップフロップ12,12a,12bにおいて、各D入力端にはそれぞれ電源電圧VDDが印加され、各リセット信号入力端Rにはそれぞれパルス発生回路15からの信号Srがそれぞれ入力されている。このようにすることにより、シリアルデータ信号の検出に要する時間が長くなるが、ノイズ等の要因でレシーバが反応した時にレシーバイネーブル信号REを誤って出力することが発生しにくくなる。また、Dフリップフロップの段数は、受信データ信号処理装置を使用するシステムに応じた数にすればよい。
【0062】
また、前記第1及び第2の実施の形態では、Dフリップフロップ12を使用したが、該Dフリップフロップを使用せずにシュミット回路14の出力信号S1をレシーバイネーブル信号REにすることもできる。このようにした場合、図1は図8のように、図5は図9のようにそれぞれなり、シリアルデータ信号の検出に要する時間が長くなり、プロセス等の変動でも該時間が変わるが、回路規模を小さくすることができる。
【0063】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明のシリアルデータ検出回路によれば、差動増幅回路部とオフセット制御回路部のフィードバック信号を用いて、信号検出回路部のオフセット値を決めている。このことから、プロセス、温度等が変動した場合においても、該オフセット値の変動を低減させることができ、USB規格等に準拠した安定したシステムを提供することができると共に、シリアルデータを受信した時にシリアルデータ信号を検出したことを示す信号を高速に生成することができる。
【0064】
具体的には、信号検出回路部に、レシーバの出力信号を保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすフリップフロップを使用することにより、シリアルデータ信号の検出を正確に行うことができると共に該検出に要する時間を短くすることができる。
【0065】
また、信号検出回路部に、レシーバの出力信号が入力され、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力・直列出力型のシフトレジスタを使用することによって、ノイズ等の混入に起因するシリアルデータ信号の誤検出を防止することができる。
【0066】
また、具体的には、信号検出回路部に、第1レシーバ及び第2レシーバの各出力信号のOR演算が行われた結果を示す信号を保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすフリップフロップを使用するようにした。このことから、シリアルデータ信号の検出を正確に行うことができると共に該検出に要する時間を短くすることができ、1対のシリアルデータ信号の信号レベルが所定レベルで一定になる時間が所定値を超える異常状態が発生しても後段の回路に該異常状態のデータを出力することができるため、該後段の回路によって該異常状態に対する処理を行わせることができる。
【0067】
また、信号検出回路部に、第1レシーバ及び第2レシーバの各出力信号のOR演算が行われた結果を示す信号を順次保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力・直列出力型のシフトレジスタを使用するようにした。このことから、シリアルデータ信号の検出を正確に行うことができ、1対のシリアルデータ信号の信号レベルが所定レベルで一定になる時間が所定値を超える異常状態が発生しても後段の回路に該異常状態のデータを出力することができるため、該後段の回路によって該異常状態に対する処理を行わせることができる。更に、ノイズ等の混入に起因するシリアルデータ信号の誤検出を防止することができる。
【0068】
一方、信号検出回路部において、レシーバの出力信号を積分し該積分して得られた信号を2値の信号に変換してシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号を生成するようにした。このことから、回路規模の増大を小さくして回路のレイアウト面積の増加を小さくすることができる。
【0069】
また、信号検出回路部において、第1レシーバ及び第2レシーバの各出力信号を合成して積分し該積分して得られた信号を2値の信号に変換してシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号を生成するようにした。このことから、回路規模の増大を小さくして回路のレイアウト面積の増加を小さくすることができる。
【0070】
また、前記差動増幅回路部及びレシーバは、同じ回路構成で同じ特性を有する差動増幅回路、及び同じ回路構成で同じ特性を有するオフセット回路をそれぞれ備えるようにした。このことから、プロセス、温度等が変動した場合においても、レシーバのオフセット値の変動を更に低減させることができる。
【0071】
一方、前記差動増幅回路部、第1レシーバ及び第2レシーバは、同じ回路構成で同じ特性を有する差動増幅回路、及び同じ回路構成で同じ特性を有するオフセット回路をそれぞれ備えるようにした。このことから、プロセス、温度等が変動した場合においても、各レシーバのオフセット値の変動を更に低減させることができる。
【0072】
また、本発明の受信データ信号処理装置は、シリアルデータ検出回路において、差動増幅回路部とオフセット制御回路部のフィードバック信号を用いて、信号検出回路部のオフセット値を決めている。このことから、プロセス、温度等が変動した場合においても、該オフセット値の変動を低減させることができ、USB規格等に準拠する安定したシステムを提供することができると共に、シリアルデータを受信した時にシリアルデータ信号を検出したことを示す信号を高速に生成することができるため、シリアルデータ信号の受信を正確に検出することができ、受信した信号に対する正確な信号処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるシリアルデータ検出回路の例を示した回路図である。
【図2】 図1におけるレシーバ11の内部回路例を示した図である。
【図3】 図1におけるリファレンスレシーバ17の内部回路例を示した図である。
【図4】 図1〜図3で示したシリアルデータ検出回路4の各部の波形例を示したタイミングチャートである。
【図5】 本発明の第2の実施の形態におけるシリアルデータ検出回路の例を示した回路図である。
【図6】 図5で示したシリアルデータ検出回路4aの各部の波形例を示したタイミングチャートである。
【図7】 図5で示した積分回路53の内部回路例を示した図である。
【図8】 本発明の第1の実施の形態におけるシリアルデータ検出回路の他の例を示した回路図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態におけるシリアルデータ検出回路の他の例を示した回路図である。
【図10】 従来の受信データ信号処理装置の例を示したブロック図である。
【図11】 図10の各部の信号例を示したタイミングチャートである。
【図12】 図10における信号検出用レシーバ103の回路例を示した図である。
【図13】 図10における信号検出用レシーバ103の他の回路例を示した図である。
【符号の説明】
1,1a 受信データ信号処理装置
2 ノーマルレシーバ
3 ディジタル信号処理回路
4,4a シリアルデータ検出回路
11,51 レシーバ
12 Dフリップフロップ
13,53 積分回路
14 シュミット回路
15 パルス発生回路
16 基準電圧発生回路
17 リファレンスレシーバ
18 オペアンプ
21 差動増幅回路部
22 出力回路部
23 オフセット回路部
52 OR回路

Claims (9)

  1. 相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、
    所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧が該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧よりも大きくなると、シリアルデータ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する、差動増幅回路を有する信号検出回路部と、
    異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する、一方の入力電圧に対してオフセットを設ける差動増幅回路部と、
    該差動増幅回路部の各出力信号の電圧が同じになるように、該差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、
    を有し、
    前記信号検出回路部は、
    所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する1つのレシーバと、
    該レシーバの出力信号を保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすフリップフロップと、
    前記レシーバの出力信号が所定時間以上一定になると、該フリップフロップを初期値にリセットするリセット回路と、
    を備えることを特徴とするシリアルデータ検出回路。
  2. 相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、
    所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧が該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧よりも大きくなると、シリアルデータ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する、差動増幅回路を有する信号検出回路部と、
    異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する、一方の入力電圧に対してオフセットを設ける差動増幅回路部と、
    該差動増幅回路部の各出力信号の電圧が同じになるように、該差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、
    を有し、
    前記信号検出回路部は、
    所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する1つのレシーバと、
    該レシーバの出力信号が入力され、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力・直列出力型のシフトレジスタと、
    前記レシーバの出力信号が所定時間以上一定になると、該シフトレジスタに格納されたデータを初期値にリセットするリセット回路と、
    を備えることを特徴とするシリアルデータ検出回路。
  3. 相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、
    所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧が該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧よりも大きくなると、シリアルデータ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する、差動増幅回路を有する信号検出回路部と、
    異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する、一方の入力電圧に対してオフセットを設ける差動増幅回路部と、
    該差動増幅回路部の各出力信号の電圧が同じになるように、該差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、
    を有し、
    前記信号検出回路部は、
    所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第1レシーバと、
    前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第2レシーバと、
    前記第1レシーバ及び第2レシーバの各出力信号が対応する入力端に入力されるOR回路と、
    該OR回路の出力信号を保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすフリップフロップと、
    前記OR回路の出力信号が所定時間以上一定になると、該フリップフロップを初期値にリセットするリセット回路と、
    を備えることを特徴とするシリアルデータ検出回路。
  4. 相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、
    所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧が該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧よりも大きくなると、シリアルデータ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する、差動増幅回路を有する信号検出回路部と、
    異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する、一方の入力電圧に対してオフセットを設ける差動増幅回路部と、
    該差動増幅回路部の各出力信号の電圧が同じになるように、該差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、
    を有し、
    前記信号検出回路部は、
    所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第1レシーバと、
    前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第2レシーバと、
    前記第1レシーバ及び第2レシーバの各出力信号が対応する入力端に入力されるOR回路と、
    該OR回路の出力信号が入力され、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力・直列出力型のシフトレジスタと、
    前記OR回路の出力信号が所定時間以上一定になると、該シフトレジスタに格納されたデータを初期値にリセットするリセット回路と、
    を備えることを特徴とするシリアルデータ検出回路。
  5. 前記リセット回路は、
    前記レシーバの出力信号を積分して出力する積分回路と、
    該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力するシュミット回路と、
    該シュミット回路の出力信号における信号レベルの所定の変化に応じて前記フリップフロップに対するリセット信号を生成して出力するリセット信号発生回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1又は3記載のシリアルデータ検出回路。
  6. 前記リセット回路は、
    前記第1レシーバ及び第2レシーバの出力信号を合成し積分して出力する積分回路と、
    該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力するシュミット回路と、
    該シュミット回路の出力信号における信号レベルの所定の変化に応じて前記シフトレジスタに対するリセット信号を生成して出力するリセット信号発生回路と、
    を備えることを特徴とする請求項2又は4記載のシリアルデータ検出回路。
  7. 相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、
    所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧が該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧よりも大きくなると、シリアルデータ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する、差動増幅回路を有する信号検出回路部と、
    異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する、一方の入力電圧に対してオフセットを設ける差動増幅回路部と、
    該差動増幅回路部の各出力信号の電圧が同じになるように、該差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、
    を有し、
    前記信号検出回路部は、
    所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第1レシーバと、
    前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路を有する第2レシーバと、
    前記第1レシーバ及び第2レシーバの出力信号を合成し積分して出力する積分回路と、
    該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすシュミット回路と、
    を備えることを特徴とするシリアルデータ検出回路。
  8. 前記レシーバは、対応する入力端に前記各シリアルデータ信号が入力される差動増幅回路と、前記オフセット制御回路部からの制御信号に応じて、該差動増幅回路の差動対をなす一方のトランジスタから出力される電流にオフセット電流を加えるオフセット回路とを備え、前記差動増幅回路部は、前記レシーバの差動増幅回路と同じ回路構成で同じ特性を有する差動増幅回路、及び前記レシーバのオフセット回路と同じ回路構成で同じ特性を有するオフセット回路を備えることを特徴する請求項1又は3記載のシリアルデータ検出回路。
  9. 前記第1レシーバ及び第2レシーバは、対応する入力端に前記各シリアルデータ信号が入力される差動増幅回路と、前記オフセット制御回路部からの制御信号に応じて、該差動増幅回路の差動対をなす一方のトランジスタから出力される電流にオフセット電流を加えるオフセット回路とをそれぞれ備え、第1レシーバ、第2レシーバ及び前記差動増幅回路部は、同じ回路構成で同じ特性を有する差動増幅回路と、同じ回路構成で同じ特性を有するオフセット回路それぞれ備えることを特徴する請求項又は7記載のシリアルデータ検出回路。
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