JP4056819B2 - 電位差検出回路及びこの電位差検出回路を用いたシリアルデータ検出回路並びにこのシリアルデータ検出回路を用いた受信データ信号処理装置 - Google Patents

電位差検出回路及びこの電位差検出回路を用いたシリアルデータ検出回路並びにこのシリアルデータ検出回路を用いた受信データ信号処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、USB等を使用した高速シリアル通信システムに使用する電位差検出回路、この電位差検出回路を用いたシリアルデータ検出回路並びにこのシリアルデータ検出回路を用いた受信データ信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、製品のインターフェイスが高速化されており、高速シリアル通信を使用したシステムの開発が進んでおり、例えば、このような高速シリアル通信としてUSBを使用したものがある。USBの規格としては、USB1.1規格があったが、当該規格よりも高速な480Mbpsの通信速度を得ることができるUSB2.0規格を使用したシステムの開発が進んでいる。このようなシステムでデータを受信する場合、伝送媒体の接続の有無及び受信データの有無を、信号の振幅レベルの値で判定し、当該値が所定の閾値を超えている場合は、受信データに対して所定の信号再生処理を行い、閾値を超えていない場合は、受信データに対して当該信号再生処理を行わないようにしている。
【0003】
図13は、従来のUSB2.0規格に準拠した受信データ信号処理装置の例を示したブロック図である。
【0004】
図13に示す受信データ信号処理装置100は、シリアル伝送線路DP、DMから伝送された相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号を内部でディジタル信号に変換する通常の信号処理を行うノーマルレシーバ101と、該ノーマルレシーバ101から出力された信号(OUTa)に対して所定の処理を行って出力するディジタル信号処理回路102と、シリアル伝送線路DP、DMからシリアルデータ信号を受信したか否かの検出を行う信号検出用レシーバ103とを備えている。
【0005】
更に、信号検出用レシーバ103の出力信号OUTbを積分して出力する積分回路104と、当該積分回路104の出力信号を波形整形して、ノーマルレシーバ101のイネーブル制御を行うためのレシーバイネーブル信号REを生成しノーマルレシーバ101に出力するシュミット回路105とを備えている。信号検出用レシーバ103、積分回路104及びシュミット回路105は、シリアル伝送線路DP、DMからシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行い、当該検出結果に応じてノーマルレシーバ101の駆動制御を行うシリアルデータ検出回路106を構成している。
【0006】
USB等のシステムでは、アイドル状態の時にはシリアル伝送線路DP、DMの各ノードがロー(Low)レベルになる。この時、ノーマルレシーバ101の出力は不安定状態になり、ディジタル信号処理回路102の信号処理で不具合が発生する場合があった。このような不具合を回避するために、信号検出用レシーバ103を設け、該信号検出用レシーバ103で信号を検出した期間のみ、ノーマルレシーバ101が作動するように制御する。このため、信号検出用レシーバ103には、閾値にオフセットを設けたものを使用する。
【0007】
図14は、図13の各部の信号例を示したタイミングチャートである。信号検出用レシーバ103は、上記したように閾値レベルにオフセットが設けられたレシーバを用いている。そして、シリアル伝送線路DP、DMからのシリアルデータ信号の受信を検出すると、当該データ信号に応じたパルス信号を生成し出力信号OUTbとして出力する。当該出力信号OUTbは、積分回路104で積分された後、シュミット回路105で波形整形されて2値の信号に変換され、レシーバイネーブル信号REとしてノーマルレシーバ101に出力される。
【0008】
すなわち、シリアルデータ検出回路106は、シリアル伝送線路DP、DMからのシリアルデータ信号の受信を検出すると、レシーバイネーブル信号REをハイ(High)レベルに立ち上げてノーマルレシーバ101を作動させる。また、シリアルデータ検出回路106は、シリアルデータ信号の受信を検出していない場合は、レシーバイネーブル信号REをローレベルにしてノーマルレシーバ101の動作を停止させる。
【0009】
従来の信号検出用レシーバ103の回路構成例を図15、図16に示す。図15の信号検出用レシーバ103は、ノーマルタイプのレシーバと同じ回路構成をなしているが、Pチャネル型MOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタと呼ぶ)である入力トランジスタ111と112とを異なるサイズのトランジスタにすることによって、オフセットを設けている。なお、PMOSトランジスタ113のゲートには、一定のバイアス電圧が印加されている。
【0010】
一方、図16に示す他の回路例の信号検出用レシーバ103信号検出用レシーバ103では、PMOSトランジスタである入力トランジスタ121と122は同じサイズのPMOSトランジスタであって差動対をなしている。入力トランジスタ121とNチャネル型MOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタと呼ぶ)との接続部に、定電流源130による定電流iaがPMOSトランジスタ131〜133によって加えられ、閾値にオフセットが設けられている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図15及び図16に示すような構成では、プロセス、温度等の変動によって、信号検出用レシーバ103内のトランジスタの特性が変わり、オフセットが変動するという問題があった。このオフセットのばらつきを小さくするためには、各入力トランジスタのゲート面積を大きくする方法が考えられるが、そうすると信号検出用レシーバ103の動作スピードが低下するという問題が発生する。また、抑えることができるオフセットのばらつき範囲にも限界があった。
【0012】
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、オフセット用の電流量をプロセス、温度等に応じて調整することにより、オフセットのばらつきを低減し高速動作を可能にした、USB規格等に準拠したシリアルデータなどの2点間の電位差を検出する電位差検出回路及びこの電位差検出回路を用いたシリアルデータ検出回路並びにこのシリアルデータ検出回路を使用した受信データ信号処理装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電位差検出回路は、2点間の電位差を検出する回路において、所定の一方の電位に対してオフセットを設け、他方の電位が当該オフセットを設けた電圧よりも大きくなると、電位差を検出したことを示す所定の信号を出力する差動増幅回路と、この差動増幅回路からの出力に応じて信号を出力する出力バッファ回路と、を有する信号検出回路部と、異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する一方の入力電圧に対してオフセットを設けるリファレンス用差動増幅回路部と、前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧と同じ電圧を生成するスレッシュ電圧生成部と、前記リファレンス用差動増幅回路部の出力電圧と前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧が同じになるように前記リファレンス用差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に、前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、を備えるものである。
【0014】
具体的には、前記出力バッファ回路は、CMOSインバータ回路で構成され、前記スレッシュ電圧生成部は、電源電圧と接地電圧の間にPチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタを直列に接続し、その接続ノードを各トランジスタのゲートに入力し、前記接続ノードからスレッシュ電圧を出力するように構成する。
【0015】
また、前記信号検出回路部は、2点間の一方の第1の電位に対してオフセットを設け、他方の第2の電位との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第1の信号検出部と、前記第2の電位に対してオフセットを設け、前記第1の電位との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第2の信号検出部と、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の出力信号が対応する入力端に入力される論理和回路と、を備えるように構成する。
【0016】
また、前記信号検出回路は、対応する入力端に前記2点間の電位が入力される差動増幅回路と、前記オフセット制御回路部からの制御信号に応じて、当該差動増幅回路の差動対をなす一方のトランジスタから出力される電流にオフセット電流を加えるオフセット回路とを備え、前記リファレンス用差動増幅回路部は、前記信号検出回路部の差動増幅回路と同じ回路構成で同じ特性を有する差動増幅回路及び前記信号検出回路部のオフセット回路と同じ回路構成で同じ特性を有するオフセット回路と、を備えるように構成するとよい。
【0017】
また、この発明のシリアルデータ検出回路は、相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、所定の一方の前記シリアルデータ信号の電位に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電位が当該オフセットを設けた電圧よりも大きくなると、知り圧データ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する差動増幅回路と、この差動増幅回路からの出力に応じて信号を出力する出力バッファ回路と、を有する信号検出回路部と、異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する一方の入力電圧に対してオフセットを設けるリファレンス用差動増幅回路部と、前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧と同じ電圧を生成するスレッシュ電圧生成部と、前記リファレンス用差動増幅回路部の出力電圧と前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧が同じになるように前記リファレンス用差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に、前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、を備えるものである。
【0018】
具体的には、前記出力バッファ回路は、CMOSインバータ回路で構成され、前記スレッシュ電圧生成部は、電源電圧と接地電圧の間にPチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタを直列に接続し、その接続ノードを各トランジスタのゲートに入力し、前記接続ノードからスレッシュ電圧を出力するように構成する。
【0019】
又、信号検出回路は、所定の一方の前記シリアルデータ信号の電位に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電位との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第1の信号検出部と、他方の前記シリアルデータ信号の電位に対してオフセットを設け、前記一方のシリアルデータ信号の電位との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第2の信号検出部と、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の出力信号が対応する入力端に入力される論理和回路と、を備えるように構成するとよい。
【0020】
また、前記信号検出回路は、対応する入力端に前記相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号の電位が入力される差動増幅回路と、前記オフセット制御回路部からの制御信号に応じて、当該差動増幅回路の差動対をなす一方のトランジスタから出力される電流にオフセット電流を加えるオフセット回路とを備え、前記リファレンス用差動増幅回路部は、前記信号検出回路部の差動増幅回路と同じ回路構成で同じ特性を有する差動増幅回路及び前記信号検出回路部のオフセット回路と同じ回路構成で同じ特性を有するオフセット回路と、を備えるように構成することができる。
【0021】
さらに、前記信号検出回路部は、所定の一方のシリアルデータに対してオフセットを設け、他方のシリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する1つの信号検出部と、当該信号検出部の出力信号を保持して出力し、出力信号が電位差を検出したか否かを示す信号を出力するフリップフロップと、前記信号検出部の出力信号が所定時間以上同一電位になると当該フリップフロップを初期値にリセットするリセット回路と、を備えるように構成してもよい。
【0022】
また、前記信号検出回路部は、所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する1つの信号検出部と、当該信号検出部の出力信号が入力され、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力/直列出力型のシフトレジスタと、前記信号検出部の出力信号が所定時間以上同一電位になると、当該シフトレジスタに格納されたデータを初期値にリセットするリセット回路と、を備えるように構成できる。
【0023】
さらに、前記信号検出回路部は、所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路を有する第1の信号検出部と、前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第2の信号検出部と、前記第1の信号検出部及び第の信号検出部の各出力信号が対応する入力端に入力される論理和回路と、当該論理和回路の出力信号を保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすフリップフロップと、前記論理和回路の出力信号が所定時間以上同一電位になると、当該フリップフロップを初期値にリセットするリセット回路と、を備えるように構成することもできる。
【0024】
また、前記信号検出回路部は、所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第1の信号検出部と、前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路を有する第2の信号検出部と、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の各出力信号が対応する入力端に入力される論理和回路と、当該論理和回路の出力信号が入力され、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力/直列出力型のシフトレジスタと、前記論理和回路の出力信号が所定時間以上同一電位になると、当該シフトレジスタに格納されたデータを初期値にリセットするリセット回路と、を備えるように構成することもできる。
【0025】
一方、前記リセット回路は、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の出力信号を合成し積分して出力する積分回路と、当該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力するシュミット回路と、当該シュミット回路の出力信号における信号レベルの所定の変化に応じて前記フリップフロップに対するリセット信号を生成して出力するリセット信号発生回路と、を備えるように構成すればよい。
【0026】
また、前記リセット回路は、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の出力信号を合成し積分して出力する積分回路と、当該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力するシュミット回路と、当該シュミット回路の出力信号における信号レベルの所定の変化に応じて前記シフトレジスタに対するリセット信号を生成して出力するリセット信号発生回路と、を備えるように構成することもできる。
【0027】
また、前記信号検出回路部は、所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する1つの信号検出部と、当該信号検出部の出力信号を積分して出力する積分回路と、当該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすシュミット回路と、を備えるように構成することもできる。
【0028】
さらに、前記信号検出回路部は、所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第1の信号検出部と、前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第2の信号検出と、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の出力信号を合成し積分して出力する積分回路と、当該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすシュミット回路と、を備えるように構成してもよい。
【0029】
また、この発明の受信データ信号処理装置は、シリアル伝送線路から入力される相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号を2値の信号に変換して出力する信号検出部と、当該信号検出部から出力されるディジタル信号に対して所定の処理を行って出力するディジタル信号処理回路と、前記1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行い、当該シリアルデータ信号の入力が検出されると前記レシーバ回路を作動させるシリアルデータ検出回路とを備える高速シリアル通信システムにおける受信データ信号処理装置において、前記シリアルデータ検出回路は、所定の一方の前記シリアルデータ信号の電位に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電位が当該オフセットを設けた電圧よりも大きくなると、知り圧データ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する差動増幅回路と、この差動増幅回路からの出力に応じて信号を出力する出力バッファ回路と、を有する信号検出回路部と、異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する一方の入力電圧に対してオフセットを設けるリファレンス用差動増幅回路部と、前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧と同じ電圧を生成するスレッシュ電圧生成部と、前記リファレンス用差動増幅回路部の出力電圧と前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧が同じになるように前記リファレンス用差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に、前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、を備えるものである。
【0030】
具体的には、前記出力バッファ回路は、CMOSインバータ回路で構成され、前記スレッシュ電圧生成部は、電源電圧と接地電圧の間にPチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタを直列に接続し、その接続ノードを各トランジスタのゲートに入力し、前記接続ノードからスレッシュ電圧を出力するように構成する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
第1の実施形態
図1は、この発明の第1の実施形態におけるシリアルデータ検出回路の例を示した回路図である。なお、図1では、USB2.0規格に準拠する受信データ信号処理装置に使用した場合を例にして示している。
【0032】
図1において、受信データ信号処理装置1は、シリアル伝送線路DP、DMから伝送された相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号を内部でディジタル信号に変換する、通常の信号処理を行うノーマルレシーバ2と、このノーマルレシーバ2から出力された信号に対して所定の処理を行って出力するディジタル信号処理回路3と、シリアル伝送線路DP、DMからシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路4とで構成されている。
【0033】
この発明のシリアルデータ検出回路4は、シリアル伝送線路DP、DMからシリアルデータ信号が入力されたことを検出すると、レシーバイネーブル信号REをハイレベルに立ち上げてノーマルレシーバ2を作動させる。また、シリアルデータ検出回路4は、シリアルデータ信号が入力されたことを検出していない場合は、レシーバイネーブル信号REをローレベルにしてノーマルレシーバ2の動作を停止させる。
【0034】
シリアルデータ検出回路4は、シリアル伝送線路DP、DMが対応する入力端に接続される信号検出部11と、この信号検出部11の出力信号がクロック信号入力端に入力されたDフリップフロップ12と、を備えている。信号検出部11は、シリアル伝送線路DP、DMが対応する入力端に接続される1対のシリアルデータ信号が入力される差動増幅回路で構成されたレシーバ11aと、このレシーバ11aからの出力を2値信号に変換する出力バッファ回路11bと備える。レシーバ11aは、閾値に所定のオフセットを有している。出力バッファ回路11bは、後述するように2段のインバータ回路で構成されている。
【0035】
Dフリップフロップ12の出力端Qからノーマルレシーバ2の動作制御を行うためのレシーバイネーブル信号REが出力され、Dフリップフロップ12のD入力端には電源電圧VDDが印加されている。
【0036】
また、シリアルデータ検出回路4は、信号検出部11の出力信号を積分する積分回路13と、この積分回路13から出力された信号の波形整形を行って出力するシュミット回路14と、シュミット回路14から入力される信号に応じてパルスを生成しDフリップフロップ12のリセット信号入力端Rに出力するパルス発生回路15とを備えている。
【0037】
更に、シリアルデータ検出回路4は、所定の基準電圧Vrが反転入力端に与えられ、非反転入力端が設置され、反転入力端に入力された信号に対してオフセットを設けた差動増幅器をなすリファレンスレシーバ17と、このリファレンスレシーバ17からの出力電圧(OUT)と、後述するインバータスレッシュ電圧生成回路16との電圧比較を行い、この比較結果に応じた電圧をレシーバ11aとリファレンスレシーバ17にそれぞれ出力するオペアンプ18とを備えている。
【0038】
なお、パルス発生回路15はリセット信号発生回路をなし、リファレンスレシーバ17は差動増幅回路部をなし、インバータスレッシュ電圧生成回路16及びオペアンプ18はオフセット制御回路部をなす。
【0039】
レシーバ11aにおいて、非反転入力端にはシリアル伝送線路DPが、反転入力端にはシリアル伝送線路DMがそれぞれ接続され、出力端は出力バッファ回路11bのインバータの入力部に接続されている。出力バッファ回路11bの出力はDフリップフロップ12と積分回路13に接続されている。
【0040】
リファレンスレシーバ17において、反転入力端には基準電圧Vrが入力され、非反転入力端には接地電圧が入力されている。リファレンスレシーバ17の出力電圧OUTは、オペアンプ18の反転入力端に入力され、インバータスレッシュ電圧生成回路16の出力電圧は、オペアンプ18の非反転入力端に入力される。オペアンプ18の出力信号は、オフセットを制御する制御信号Scとしてレシーバ11aとリファレンスレシーバ17にそれぞれ出力される。
【0041】
次に、信号検出回路部11の内部回路構成につき図2を参照して説明する。図2は、信号検出回路部11の内部回路例を示した図である。
【0042】
図2において、信号検出回路部11は、差動増幅回路部21と、カレントミラー回路を構成する出力回路部22と、オフセット回路部23と、2段のインバータ回路で構成された出力バッファ回路11bと、で構成されている。
【0043】
差動増幅回路部21は、PMOSトランジスタ31〜33とNMOSトランジスタ34、35で構成されており、電源電圧VDDと接地電圧との間にPMOSトランジスタ31、32及びNMOSトランジスタ34が直列に接続されている。
【0044】
また、PMOSトランジスタ33とNMOSトランジスタ35の直列回路が、PMOSトランジスタ32とNMOSトランジスタ34の直列回路と並列に接続されている。NMOSトランジスタ34及び35は、それぞれゲートとドレインが接続されてダイオードをなしている。PMOSトランジスタ31のゲートには所定の定電圧が印加されてバイアスされており、PMOSトランジスタ31は定電流源をなしている。PMOSトランジスタ32のゲートは、非反転入力端をなしてシリアル伝送線路DPが接続され、PMOSトランジスタ33のゲートは、反転入力端をなしてシリアル伝送線路DMが接続されている。
【0045】
出力回路部22は、PMOSトランジスタ37、38及びNMOSトランジスタ39、40で構成されており、PMOSトランジスタ37及び38はカレントミラー回路を形成している。また、NMOSトランジスタ39はNMOSトランジスタ34と、NMOSトランジスタ40はNMOSトランジスタ35とそれぞれカレントミラー回路を形成している。電源電圧VDDと接地電圧との間には、PMOSトランジスタ37とNMOSトランジスタ39の直列回路と、PMOSトランジスタ38とNMOSトランジスタ40の直列回路がそれぞれ並列に接続されている。PMOSトランジスタ37とNMOSトランジスタ39の接続部がレシーバ11aの出力端をなし、出力信号が出力バッファ回路11bのノードに与えられる。
【0046】
PMOSトランジスタ37及び38の各ゲートは接続されてPMOSトランジスタ38のドレインに接続されている。NMOSトランジスタ39のゲートはNMOSトランジスタ34のゲートに接続され、この接続部がNMOSトランジスタ34のドレインに接続されている。同様に、NMOSトランジスタ40のゲートはNMOSトランジスタ35のゲートに接続され、該接続部がNMOSトランジスタ35のドレインに接続されている。
【0047】
次に、オフセット回路部23は、PMOSトランジスタ41及び42で構成されており、電源電圧VDDと、NMOSトランジスタ35のドレインとの間に、PMOSトランジスタ41と42の直列回路が接続されている。PMOSトランジスタ41のゲートは接地電圧に接続され、PMOSトランジスタ42のゲートには、オペアンプ18からの制御信号Scが入力されている。
【0048】
出力バッファ回路11bは、2段のCMOSインバータで構成される。電源電圧VDDと接地電圧の間に一段目のインバータを構成するPMOSトランジスタ43とNMOSトランジスタ44が直列に接続され、互いのトランジスタのゲートは接続され、このゲートにレシーバ11aの出力信号が与えられる。そして、PMOSトランジスタ43とNMOSトランジスタ44の接続ノードからの出力信号が次段のインバータのゲートに与えられる。同じくVDDと接地電圧の間に、次段のインバータを構成するPMOSトランジスタ45とNMOSトランジスタ46が直列に接続され、互いのトランジスタのゲートは接続され、このゲートに前段のインバータの出力信号が与えられる。そして、PMOSトランジスタ45とNMOSトランジスタ46の接続ノードから出力バッファ回路11bの出力OUT1が出力される。
【0049】
このような信号検出回路部11の構成において、NMOSトランジスタ34のドレイン電流をi1とし、NMOSトランジスタ35のドレイン電流をi2とする。更に、オフセット回路部23からNMOSトランジスタ35のドレインに流れる電流をi3とし、PMOSトランジスタ33のドレイン電流をi4とする。電流i2は電流i3と電流i4との和であり、電流i3は、レシーバ11の閾値にオフセットを設けるためのものである。
【0050】
電流i1は、シリアル伝送線路DPからの入力電圧の電圧値で決まり、電流i4は、シリアル伝送線路DMからの入力電圧の電圧値で決まる。電流i3の電流値に比例して、レシーバ11の閾値のオフセットが大きくなり、このオフセット値は、オペアンプ18から入力される制御信号Scの電圧で調整することができる。すなわち、オペアンプ18からの入力電圧が小さくなるほど電流i3は大きくなってオフセットが大きくなり、オペアンプ18からの入力電圧が大きくなるほど電流i3は小さくなってオフセットが小さくなる。このように、オペアンプ18の出力信号Scに応じて、レシーバ11aのオフセットを調整することができる。
【0051】
図3は、リファレンスレシーバ17の内部回路例を示した図である。なお、図3では、図2と同じものは同じ符号で示し、ここではその説明を省略する。
【0052】
図3において、リファレンスレシーバ17は、差動増幅回路部21と、カレントミラー回路を構成する出力回路部22と、オフセット回路部23とで構成されている。即ち、リファレンスレシーバ17は、上記の信号検出部11の出力バッファ回路11bを除いたものと同じ構成である。
【0053】
差動増幅回路部21において、PMOSトランジスタ32のゲートには接地電圧が入力され、PMOSトランジスタ33のゲートには基準電圧Vrが入力されている。
【0054】
カレントミラー回路を構成する出力回路部22のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタ39の接続部がリファレンスレシーバ17の出力端をなし、出力信号OUTが出力される。
【0055】
リファレンスレシーバ17から出力された出力はオペアンプ18の非反転入力に入力される。オペアンプ18の反転入力にはインバータスレッシュ電圧生成回路16からの電圧が入力される。このインバータスレッシュ電圧生成回路16は、信号検出出力部11の出力バッファ回路11bの前段のインバータ回路と同じ素子で構成され、インバータのスッレシュ電圧と同じ電圧を発生する。
【0056】
図4にインバータスレッシュ電圧生成回路16の内部構成を示す。上記した出力バッファ回路11bはCMOSインバータ回路で構成されているので、インバータスレッシュ電圧生成回路16も出力バッファ回路11bの前段のCMOSインバータ回路と同じサイズでPMOSトランジスタ161とNMOSトランジスタ162を電源VDDと接地電圧の間に直列に接続する。その接続ノードを各トランジスタのゲート入力し、PMOSとNMOSのダイオードを直列に接続した構成にする。そして、接続ノードから出力バッファ回路11bのインバータのスレッシュ電圧と同じ電位のスレッシュ電圧を生成して出力する。
【0057】
前記インバータスレッシュ電圧生成回路16のインバータスレッシュ電圧と、前記リファレンスレシーバ17の出力をオペアンプ18で比較し、オペアンプ18からの比較結果を示す電圧がフィードバックされてオフセットの調整が行われる。即ち、インバータスレッシュ電圧生成回路16のインバータスレッシュ電圧と、前記リファレンスレシーバ17の出力の2つの電位が同じになるように前記オフセット制御が行われる。オフセット制御は、自らのリファレンスレシーバ17とレシーバ11bは同じ手法で行われる。
【0058】
このように、リファレンスレシーバ17は、所定の電圧VRが閾値となり、レシーバ11aも同じ特性となる。よって、プロセス、温度、電圧等が変化してもレシーバ11aの閾値は一定となり、システムにおいて、信号の判定レベルが厳しい場合にも対応することが可能となる。また、従来では、ばらつきを抑える為に、トランジスタの面積を大きくしていたが、自身で調整するのでその必要が無く、高速動作が可能となる。
【0059】
上記した信号検出部11、リファレンスレシーバ17、インバータスレッシュ電圧生成回路16、オペアンプ18により構成された電位差検出回路で、DP、DM2点間の電位差に基づく検出信号が信号検出部11より出力される。
【0060】
一方、USB2.0規格で規定されたシリアルデータ信号の振幅は400mVであり、USB1.1規格で規定された3.3Vからかなり小さい値になっている。このようにシリアルデータ信号の振幅が小さくなってデータ受信を判定することが難しくなった場合においても、図1〜図4で示したシリアルデータ検出回路4は、シリアル伝送線路DP、DMからのシリアルデータ信号の受信判定を正確に行うことができる。また、シリアルデータ検出回路4は、従来のようにオフセットのばらつきを抑制するために入力トランジスタのゲート面積を大きくする必要がなく、高速動作を行うことができる。
【0061】
次に、図5は、図1〜図4で示したシリアルデータ検出回路4の各部の波形例を示したタイミングチャートであり、図5を用いてシリアルデータ検出回路4におけるレシーバイネーブル信号REの生成動作例について説明する。なお、VPは図2のPMOSトランジスタ32とNMOSトランジスタ34との接続部の電圧を示し、VMは図2のPMOSトランジスタ33とNMOSトランジスタ35との接続部の電圧を示している。また、V1は差動出力のオフセット電圧を示しており、このオフセット電圧V1は基準電圧VRに比例した電圧になる。
【0062】
信号検出部11の出力バッファ回路11bの出力信号OUT1がDフリップフロップ12のクロック信号となり、Dフリップフロップ12は、D入力端に電源電圧VDDが印加されていることから該クロック信号が立ち上がると出力端Qからハイレベルのレシーバイネーブル信号REが出力され、ノーマルレシーバ2を作動させる。信号検出部11の出力バッファ回路11bから出力された信号OUT1は、同時に積分回路13にも入力され、積分回路13で積分されてシュミット回路14に出力される。
【0063】
シュミット回路14は、入力された信号を2値の信号に波形整形した信号S1をパルス発生回路15に出力する。シリアル伝送線路DP、DMからシリアルデータが入力されている間は、信号検出部11からパルス信号が出力され、この間はパルス発生回路15の出力端からはローレベルの信号が出力される。シリアル伝送線路DP、DMからシリアルデータが入力されなくなると、信号検出部11の出力信号OUT1はローレベルとなりパルス発生回路15の出力端からはハイレベルのパルス信号Srが出力される。
【0064】
パルス発生回路15は、入力された信号S1がハイレベルからローレベルに立ち下がると、所定のワンショットパルスを信号SrとしてDフリップフロップ12のリセット信号入力端Rに出力する。Dフリップフロップ12は、リセット信号入力端Rにハイレベルのパルスが入力されると、該パルスの立ち下がりと同時に出力端Qからのレシーバイネーブル信号REをハイレベルからローレベルに立ち下げ、ノーマルレシーバ2の動作を停止させる。
【0065】
このように、この第1の実施の形態におけるシリアルデータ検出回路は、オペアンプ18を用いて、インバータスレッシュ電圧生成回路16のインバータスレッシュ電圧と、前記リファレンスレシーバ17の出力の2つの電位が同じ電圧になるようにリファレンスレシーバ17の差動増幅回路部21に対するオフセット調整をオフセット回路部23に行わせると共に、このリファレンスレシーバ17に対して行わせるオフセット調整と同じオフセット調整をレシーバ11aに対しても行わせ、レシーバ11aのオフセットが一定になるようにした。
【0066】
上記のようにすることにより、USB規格等に規定されたシリアルデータ検出用のレシーバにおけるオフセットのばらつきを低減させることができ、USB2.0規格等のような振幅が小さいシリアルデータ信号の検出を正確かつ高速に行うことができる。
【0067】
第2の実施形態
USB規格においては、シリアル伝送線路からの1対のシリアルデータ信号が所定のビット長以上ハイレベル又はローレベルである状態を禁止している。しかし、前記第1の実施の形態では、このような状態が発生するとシリアルデータ信号が検出できなかったとしてノーマルレシーバ2の動作を停止させるため、前記のような異常状態の発生を検出することができない。そこで、シリアル伝送線路からの1対のシリアルデータ信号が所定のビット長以上ハイレベル又はローレベルである状態が発生してもノーマルレシーバ2の動作を停止させないようにしたものをこの発明の第2の実施形態とする。
【0068】
図6は、この発明の第2の実施形態におけるシリアルデータ検出回路の例を示した回路図である。なお、図6では、図1と同じものは同じ符号で示しており、ここではその説明を省略すると共に図1との相違点のみ説明する。また、図6においても、USB2.0規格に準拠する受信データ信号処理装置に使用した場合を例にして示している。
【0069】
図6における図1との相違点は、レシーバ51aと出力バッファ51bからなる信号検出部51及びOR回路52を追加したことと、レシーバ51の追加に伴って図1の積分回路13の回路構成を変えて積分回路53にしたことにあり、これらのことから図1のシリアルデータ検出回路4をシリアルデータ検出回路4aに、図1の受信データ信号処理装置1を受信データ信号処理装置1aにしたことにある。
【0070】
図6において、受信データ信号処理装置1aは、ノーマルレシーバ2と、ディジタル信号処理回路3と、シリアル伝送線路DP、DMからシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路4aとで構成されている。
【0071】
シリアルデータ検出回路4aは、シリアル伝送線路DP、DMからシリアルデータ信号が入力されたことを検出すると、レシーバイネーブル信号REをハイレベルに立ち上げてノーマルレシーバ2を作動させる。また、シリアルデータ検出回路4aは、シリアルデータ信号が入力されたことを検出していない場合は、レシーバイネーブル信号REをローレベルにしてノーマルレシーバ2の動作を停止させる。
【0072】
シリアルデータ検出回路4aは、レシーバ11aを有する信号検出部11と、シリアル伝送線路DP、DMが対応する入力端に接続され、1対のシリアルデータ信号が入力される差動増幅回路で構成されたレシーバ51aを含む信号検出部51と、この信号検出部11及び51の各出力信号OUT1、OUT2に対して論理和(OR)演算を行うOR回路52と、このOR回路52の出力信号がクロック信号入力端に入力されたDフリップフロップ12とを備えている。
【0073】
なお、この場合、信号検出部11のレシーバ11aは第1レシーバを、信号検出部51のレシーバ51aは第2レシーバをそれぞれなす。レシーバ51aは、レシーバ11aと同様、閾値に所定のオフセットを有している。また、シリアルデータ検出回路4aは、信号検出部11及び51の各出力信号を合成して積分する積分回路53と、この積分回路53から出力された信号の波形整形を行って出力するシュミット回路14と、パルス発生回路15と、基準電圧発生回路16と、リファレンスレシーバ17と、オペアンプ18とを備えている。
【0074】
信号検出部11の出力バッファ回路11bの出力端は、OR回路52の一方の入力端と積分回路53にそれぞれ接続されている。また、信号検出部51のレシーバ51aにおいて、非反転入力端にはシリアル伝送線路DMが、反転入力端にはシリアル伝送線路DPがそれぞれ接続され、出力は出力バッファ回路51bを介してOR回路52の他方の入力端と積分回路53にそれぞれ接続されている。
【0075】
一方、オペアンプ18の出力信号は、オフセットを制御する制御信号Scとして、シーバ11、51及びリファレンスレシーバ17にそれぞれ出力される。なお、信号検出部51の内部回路例は、図2の信号検出部11と同じ構成であることからその説明を省略する。ただし、信号検出部51の場合、図2のPMOSトランジスタ32のゲートにシリアル伝送線路DMが接続され、図2のPMOSトランジスタ33のゲートにシリアル伝送線路DPが接続されている。
【0076】
次に、図7は、図6で示したシリアルデータ検出回路4aの各部の波形例を示したタイミングチャートであり、図7を用いてシリアルデータ検出回路4aにおけるレシーバイネーブル信号REの生成動作例について説明する。なお、図7では、レシーバ11a及び51aの差動出力の各オフセット電圧は、それぞれV1となる。
【0077】
信号検出部11及び51の各出力信号OUT1、OUT2がOR回路52でOR演算されて得られた信号がDフリップフロップ12のクロック信号となる。また、レシーバ11及び51から出力された各信号OUT1、OUT2は、同時に積分回路53にも入力され、積分回路53で合成し積分されてシュミット回路14に出力される。
【0078】
ここで、図8は、図6で示した積分回路53の内部回路例を示した図であり、図8において、積分回路53は、PMOSトランジスタ61、NMOSトランジスタ62、63及びローパスフィルタ64で構成されている。電源電圧VDDと接地電圧との間には、PMOSトランジスタ61とNMOSトランジスタ62が直列に接続されている。更に、NMOSトランジスタ62と並列にNMOSトランジスタ63が接続され、PMOSトランジスタ61のゲートは接地電圧に接続されている。NMOSトランジスタ62のゲートにレシーバ11からの出力信号OUT1が入力され、NMOSトランジスタ63のゲートにレシーバ51からの出力信号OUT2が入力されている。PMOSトランジスタ61、NMOSトランジスタ62及び63の接続部がローパスフィルタ64の入力端に接続されている。
【0079】
ここで、NMOSトランジスタ62及び63の各電流駆動能力は、PMOSトランジスタ61よりもそれぞれ大きくし、PMOSトランジスタ61のオン抵抗に対してNMOSトランジスタ62及び63の各オン抵抗は十分に小さいものとする。このようにすることにより、NMOSトランジスタ62及び63の各ゲートに入力されたそれぞれの信号OUT1、OUT2は、信号レベルが反転されてローパスフィルタ64に入力され、ローパスフィルタ64で積分されてシュミット回路14に出力される。
【0080】
シュミット回路14は、入力された信号を2値の信号に波形整形し信号レベルを反転させてパルス発生回路15に出力することから、図6の場合、シュミット回路14はインバータ回路をなしている。なお、図1で示した積分回路13は、図8のNMOSトランジスタ63をなくした構成にしてもよく、このようにした場合、図1のシュミット回路14においてもインバータ回路をなすようにすればよい。
【0081】
シリアル伝送線路DP、DMからシリアルデータ信号が入力されている間は、信号検出部11及び51からそれぞれパルス信号が出力され、この間はパルス発生回路15の出力端からはローレベルの信号Srが出力される。シリアル伝送線路DP、DMからシリアルデータ信号が入力されなくなると、信号検出部11及び51の各出力信号OUT1、OUT2はそれぞれローレベルとなりパルス発生回路15の出力端からはハイレベルのパルス信号Srが出力される。
【0082】
また、例えば、シリアル伝送線路DPから規格で定められた以上の長さのローレベルの信号が入力されると、シリアル伝送線路DMからこのローレベルの長さと同じ長さのハイレベルの信号が入力される。この間、信号検出部11の出力端からはローレベルの信号OUT1が出力されるのに対して、信号検出部51の出力端からはハイレベルの信号OUT2が出力されるため、シュミット回路14の出力信号S1はハイレベルを維持し、パルス発生回路15からパルス信号が出力されることはなく、Dフリップフロップ12からはハイレベルのレシーバイネーブル信号REが出力される。
【0083】
なお、シリアル伝送線路DMから規格で定められた以上の長さのローレベルの信号が入力される場合も同様である。このようにして、シリアル伝送線路DP、DMから規格で定められた以上の時間、信号レベルが反転しない場合が生じても、シリアルデータ検出回路4aによってノーマルレシーバ2の動作を停止させることをなくすことができる。
【0084】
このように、この第2の実施の形態におけるシリアルデータ検出回路は、シリアル伝送線路DPを信号検出部11のレシーバ11aの非反転入力端と信号検出部のレシーバ51aの反転入力端にそれぞれ接続すると共にシリアル伝送線路DMをレシーバ11aの反転入力端とレシーバ51aの非反転入力端にそれぞれ接続し、オペアンプ18を用いて、異なる所定の定電圧が入力されたリファレンスレシーバ17の出力電圧OUT及びインバータスレッシュ電圧生成回路16からの電圧が、同じ電圧になるように該リファレンスレシーバ17の差動増幅回路部21に対するオフセット調整をオフセット回路部23に行わせると共に、このリファレンスレシーバ17に対して行わせるオフセット調整と同じオフセット調整をレシーバ11a及び51aに対してもそれぞれ行わせ、レシーバ11a及び51aのオフセットがそれぞれ一定になるようにした。
【0085】
このようにすることにより、前記第1の実施形態と同様の効果を得ることができると共に、シリアル伝送線路からの1対のシリアルデータが所定のビット長以上ハイレベル又はローレベルである異常状態が発生してもノーマルレシーバを作動させることができ、後段の回路にこの異常状態のデータを出力することができるため、この後段の回路によって該異常状態に対する処理を行うことができる。
【0086】
なお、前記第1及び第2の各実施形態では、Dフリップフロップ12は1段である場合を例にして説明したが、このDフリップフロップ12の後段に少なくとも1つのDフリップフロップを直列に接続して、直列入力・直列出力型のシフトレジスタを形成するようにしてもよい。例えば3つのDフリップフロップを使用してシフトレジスタを形成する場合、第1段目のDフリップフロップの出力端Qを第2段目のDフリップフロップのクロック信号入力端に接続し、第2段目のDフリップフロップの出力端Qを第3段目のDフリップフロップ12のクロック信号入力端に接続する。
【0087】
第3段目のDフリップフロップの出力端Qから出力される信号がレシーバイネーブル信号REとしてノーマルレシーバ2に出力される。また、3つのDフリップフロップにおいて、各D入力端にはそれぞれ電源電圧VDDが印加され、各リセット信号入力端Rにはそれぞれパルス発生回路15からの信号Srがそれぞれ入力されている。このようにすることにより、シリアルデータ信号の検出に要する時間が長くなるが、ノイズ等の要因でレシーバが反応した時にレシーバイネーブル信号REを誤って出力することが発生しにくくなる。また、Dフリップフロップの段数は、受信データ信号処理装置を使用するシステムに応じた数にすればよい。
【0088】
また、前記第1及び第2の実施の形態では、Dフリップフロップ12を使用したが、Dフリップフロップを使用せずにシュミット回路14の出力信号S1をレシーバイネーブル信号REにすることもできる。このようにした場合、図6は図図9のようにそれぞれなり、シリアルデータ信号の検出に要する時間が長くなり、プロセス等の変動でも該時間が変わるが、回路規模を小さくすることができる。
【0089】
また、シリアルデータ受信システムでなくても、異なる2点間の電位差のみを検出するような場合には、積分回路、シュミット回路が必要なく、図10に示す回路構成で、ばらつきの少ない安定した動作を実現することができる。
【0090】
上記した実施形態においては、信号検出部11(または51)の出力バッファ回路11b(または51b)をCMOSインバータ回路で構成したが、図11に示すように、NMOSトランジスタからなるインバータ回路で構成することもできる。
【0091】
NMOSからなるインバータ回路で構成した出力バッファ回路11b(または51b)は、電源電圧VDDと接地電圧の間に一段目のインバータを構成する抵抗72とNMOSトランジスタ71が直列に接続され、NMOSトランジスタ71のゲートにレシーバの出力信号が与えられる。そして、抵抗72とNMOSトランジスタ71の接続ノードからの出力信号が次段のインバータのゲートに与えられる。同じくVDDと接地電圧の間に、次段のインバータを構成する抵抗74とNMOSトランジスタ73が直列に接続され、このゲートに前段のインバータの出力信号が与えられる。そして、抵抗74とNMOSトランジスタ73の接続ノードから出力バッファ回路11b(51b)の出力OUT1が出力される。
【0092】
図11に示すように、出力バッファ回路回路11b(または51b)をNMOSトランジスタからなるインバータ回路で構成した場合、インバータスレッシュ電圧生成回路16も1段目のインバータと同様の素子で形成される。このインバータスレッシュ電圧生成回路16の回路構成を図12に示す。
【0093】
図12に示すように、出力バッファ回路11bはNMOSインバータ回路で構成されているので、インバータスレッシュ電圧生成回路16も出力バッファ回路11b(51b)の前段のNMOSインバータ回路と同じサイズで抵抗163とNMOSトランジスタ164を電源電圧VDDと接地電圧の間に直列に接続する。その接続ノードをトランジスタのゲート入力し、抵抗とNMOSのダイオードを直列に接続した構成にする。そして、接続ノードから出力バッファ回路11b(51b)のインバータのスレッシュ電圧と同じ電位のスレッシュ電圧を生成して出力する。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の電位差検出回路は、異なる2点間の電位差を検出するシステムにおいて、差動増幅回路部とオフセット制御回路部のフィードバック信号を用いて信号検出部の差動増幅回路のオフセット値を決めているので、プロセス、温度等が変動した時でも、その値は変化することなく、安定したシステムを提供することが可能となる。データを受信した時に高速に検出信号を生成することができる。
【0095】
信号検出部の出力バッファ回路のインバータ回路と同様の回路構成でインバータスレッシュ電圧生成回路を形成し、出力バッファ回路のインバータと同じのスレッシュ電圧を生成して出力する。そして、前記インバータスレッシュ電圧生成回路16のインバータスレッシュ電圧と、前記リファレンスレシーバの出力をオペアンプで比較し、オペアンプからの比較結果を示す電圧がフィードバックされてオフセットの調整が行われる。即ち、インバータスレッシュ電圧生成回路のインバータスレッシュ電圧と、前記リファレンスレシーバの出力の2つの電位が同じになるように前記オフセット制御が行われる。オフセット制御は、自らのリファレンスレシーバと信号検出部の差動増幅回路も同じ手法で行われる。
【0096】
この結果、リファレンスレシーバは、所定の電圧が閾値となり、信号検出部の差動増幅回路も同じ特性となる。よって、プロセス、温度、電圧等が変化しても差動増幅回路の閾値は一定となり、システムにおいて、信号の判定レベルが厳しい場合にも対応することが可能となる。
【0097】
また、この発明のシリアルデータ検出回路によれば、差動増幅回路部とオフセット制御回路部のフィードバック信号を用いて、信号検出回路部のオフセット値を決めている。このことから、プロセス、温度等が変動した場合においても、該オフセット値の変動を低減させることができ、USB規格等に準拠した安定したシステムを提供することができると共に、シリアルデータを受信した時にシリアルデータ信号を検出したことを示す信号を高速に生成することができる。
【0098】
具体的には、信号検出回路部に、信号検出部の出力信号を保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすフリップフロップを使用することにより、シリアルデータ信号の検出を正確に行うことができると共に該検出に要する時間を短くすることができる。
【0099】
また、信号検出回路部に、信号検出部の出力信号が入力され、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力・直列出力型のシフトレジスタを使用することによって、ノイズ等の混入に起因するシリアルデータ信号の誤検出を防止することができる。
【0100】
また、信号検出回路部に、第1信号検出部及び第2信号検出部の各出力信号のOR演算が行われた結果を示す信号を保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすフリップフロップを使用するようにした。このことから、シリアルデータ信号の検出を正確に行うことができると共に該検出に要する時間を短くすることができ、1対のシリアルデータ信号の信号レベルが所定レベルで一定になる時間が所定値を超える異常状態が発生しても後段の回路に該異常状態のデータを出力することができるため、該後段の回路によって該異常状態に対する処理を行わせることができる。
【0101】
また、信号検出回路部に、第1信号検出部及び第2信号検出部の各出力信号のOR演算が行われた結果を示す信号を順次保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力・直列出力型のシフトレジスタを使用するようにした。このことから、シリアルデータ信号の検出を正確に行うことができ、1対のシリアルデータ信号の信号レベルが所定レベルで一定になる時間が所定値を超える異常状態が発生しても後段の回路に該異常状態のデータを出力することができるため、該後段の回路によって該異常状態に対する処理を行わせることができる。更に、ノイズ等の混入に起因するシリアルデータ信号の誤検出を防止することができる。
【0102】
一方、信号検出回路部において、信号検出部の出力信号を積分し該積分して得られた信号を2値の信号に変換してシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号を生成するようにした。このことから、回路規模の増大を小さくして回路のレイアウト面積の増加を小さくすることができる。
【0103】
また、信号検出回路部において、第1信号検出部及び第2信号検出部の各出力信号を合成して積分し該積分して得られた信号を2値の信号に変換してシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号を生成するようにした。このことから、回路規模の増大を小さくして回路のレイアウト面積の増加を小さくすることができる。
【0104】
また、前記差動増幅回路部及び信号検出部は、同じ回路構成で同じ特性を有する差動増幅回路、及び同じ回路構成で同じ特性を有するオフセット回路をそれぞれ備えるようにした。このことから、プロセス、温度等が変動した場合においても、信号検出部のオフセット値の変動を更に低減させることができる。
【0105】
また、この発明の受信データ信号処理装置は、シリアルデータ検出回路において、差動増幅回路部とオフセット制御回路部のフィードバック信号を用いて、信号検出回路部のオフセット値を決めている。このことから、プロセス、温度等が変動した場合においても、該オフセット値の変動を低減させることができ、USB規格等に準拠する安定したシステムを提供することができると共に、シリアルデータを受信した時にシリアルデータ信号を検出したことを示す信号を高速に生成することができるため、シリアルデータ信号の受信を正確に検出することができ、受信した信号に対する正確な信号処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態におけるシリアルデータ検出回路の例を示した回路図である。
【図2】図1における信号検出部11の内部回路例を示した回路図である。
【図3】図1におけるリファレンスレシーバ17の内部回路例を示した回路図である。
【図4】図1におけるインバータスレッシュ電圧生成回路16の内部回路例を示した回路図である。
【図5】図1〜図4で示したシリアルデータ検出回路4の各部の波形例を示したタイミングチャートである。
【図6】この発明の第2の実施形態におけるシリアルデータ検出回路の例を示した回路図である。
【図7】図6で示したシリアルデータ検出回路4aの各部の波形例を示したタイミングチャートである。
【図8】図6で示した積分回路53の内部回路例を示した図である。
【図9】この発明の第2の実施形態におけるシリアルデータ検出回路の他の例を示した回路図である。
【図10】この発明の電位検出回路の他の例を示した回路図である。
【図11】この発明の用いられる信号検出部の他の例を示した回路図である。
【図12】図11に示した信号検出部を用いた場合のインバータスレッシュ電圧生成回路16の内部回路例を示した回路図である。
【図13】 従来の受信データ信号処理装置の例を示したブロック図である。
【図14】 図10の各部の信号例を示したタイミングチャートである。
【図15】 図10における信号検出用レシーバ103の回路例を示した図である。
【図16】 図10における信号検出用レシーバ103の他の回路例を示した図である。
【符号の説明】
1 受信データ信号処理装置
2 ノーマルレシーバ
3 ディジタル信号処理回路
4、4a シリアルデータ検出回路
11、51 信号検出部
11a、51a レシーバ
11b、51b 出力バッファ回路
12 Dフリップフロップ
13、53 積分回路
14 シュミット回路
15 パルス発生回路
16 インバータスレッシュ電圧生成回路
17 リファレンスレシーバ
18 オペアンプ
21 差動増幅回路部
22 出力回路部
23 オフセット回路部
52 OR回路

Claims (18)

  1. 2点間の電位差を検出する回路において、
    所定の一方の電位に対してオフセットを設け、他方の電位が当該オフセットを設けた電圧よりも大きくなると、電位差を検出したことを示す所定の信号を出力する差動増幅回路と、この差動増幅回路からの出力に応じて信号を出力する出力バッファ回路と、を有する信号検出回路部と、異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する一方の入力電圧に対してオフセットを設けるリファレンス用差動増幅回路部と、前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧と同じ電圧を生成するスレッシュ電圧生成部と、前記リファレンス用差動増幅回路部の出力電圧と前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧が同じになるように前記リファレンス用差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に、前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、を備えることを特徴とする電位差検出回路。
  2. 前記出力バッファ回路は、CMOSインバータ回路で構成され、前記スレッシュ電圧生成部は、電源電圧と接地電圧の間にPチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタを直列に接続し、その接続ノードを各トランジスタのゲートに入力し、前記接続ノードからスレッシュ電圧を出力することを特徴とする請求項1に記載の電位差検出回路。
  3. 前記信号検出回路部は、2点間の一方の第1の電位に対してオフセットを設け、他方の第2の電位との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第1の信号検出部と、前記第2の電位に対してオフセットを設け、前記第1の電位との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第2の信号検出部と、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の出力信号が対応する入力端に入力される論理和回路と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の電位差検出回路。
  4. 前記信号検出回路は、対応する入力端に前記2点間の電位が入力される差動増幅回路と、前記オフセット制御回路部からの制御信号に応じて、当該差動増幅回路の差動対をなす一方のトランジスタから出力される電流にオフセット電流を加えるオフセット回路とを備え、前記リファレンス用差動増幅回路部は、前記信号検出回路部の差動増幅回路と同じ回路構成で同じ特性を有する差動増幅回路及び前記信号検出回路部のオフセット回路と同じ回路構成で同じ特性を有するオフセット回路と、を備えることを特徴する請求項1乃至3のいずれかに記載の電位差検出回路。
  5. 相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行うシリアルデータ検出回路において、
    所定の一方の前記シリアルデータ信号の電位に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電位が当該オフセットを設けた電圧よりも大きくなると、知り圧データ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する差動増幅回路と、この差動増幅回路からの出力に応じて信号を出力する出力バッファ回路と、を有する信号検出回路部と、異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する一方の入力電圧に対してオフセットを設けるリファレンス用差動増幅回路部と、前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧と同じ電圧を生成するスレッシュ電圧生成部と、前記リファレンス用差動増幅回路部の出力電圧と前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧が同じになるように前記リファレンス用差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に、前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、を備えることを特徴とするシリアルデータ検出回路。
  6. 前記出力バッファ回路は、CMOSインバータ回路で構成され、前記スレッシュ電圧生成部は、電源電圧と接地電圧の間にPチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタを直列に接続し、その接続ノードを各トランジスタのゲートに入力し、前記接続ノードからスレッシュ電圧を出力することを特徴とする請求項5に記載のシリアルデータ検出回路。
  7. 前記信号検出回路部は、所定の一方の前記シリアルデータ信号の電位に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電位との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第1の信号検出部と、他方の前記シリアルデータ信号の電位に対してオフセットを設け、前記一方のシリアルデータ信号の電位との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第2の信号検出部と、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の出力信号が対応する入力端に入力される論理和回路と、を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載のシリアルデータ検出回路。
  8. 前記信号検出回路は、対応する入力端に前記相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号の電位が入力される差動増幅回路と、前記オフセット制御回路部からの制御信号に応じて、当該差動増幅回路の差動対をなす一方のトランジスタから出力される電流にオフセット電流を加えるオフセット回路とを備え、前記リファレンス用差動増幅回路部は、前記信号検出回路部の差動増幅回路と同じ回路構成で同じ特性を有する差動増幅回路及び前記信号検出回路部のオフセット回路と同じ回路構成で同じ特性を有するオフセット回路と、を備えることを特徴する請求項5乃至7のいずれかに記載のシリアルデータ検出回路。
  9. 前記信号検出回路部は、所定の一方のシリアルデータに対してオフセットを設け、他方のシリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する1つの信号検出部と、当該信号検出部の出力信号を保持して出力し、出力信号が電位差を検出したか否かを示す信号を出力するフリップフロップと、前記信号検出部の出力信号が所定時間以上同一電位になると当該フリップフロップを初期値にリセットするリセット回路と、を備えることを特徴とする請求項5、6、8のいずれかに記載のシリアルデータ検出回路。
  10. 前記信号検出回路部は、所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する1つの信号検出部と、当該信号検出部の出力信号が入力され、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力/直列出力型のシフトレジスタと、前記信号検出部の出力信号が所定時間以上同一電位になると、当該シフトレジスタに格納されたデータを初期値にリセットするリセット回路と、を備えることを特徴とする請求項5、6、8のいずれかに記載のシリアルデータ検出回路。
  11. 前記信号検出回路部は、所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路を有する第1の信号検出部と、前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第2の信号検出部と、前記第1の信号検出部及び第の信号検出部の各出力信号が対応する入力端に入力される論理和回路と、当該論理和回路の出力信号を保持して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすフリップフロップと、前記論理和回路の出力信号が所定時間以上同一電位になると、当該フリップフロップを初期値にリセットするリセット回路と、を備えることを特徴とする請求項5、6、8、9のいずれかに記載のシリアルデータ検出回路。
  12. 前記信号検出回路部は、所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第1の信号検出部と、前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路を有する第2の信号検出部と、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の各出力信号が対応する入力端に入力される論理和回路と、当該論理和回路の出力信号が入力され、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなす直列入力/直列出力型のシフトレジスタと、前記論理和回路の出力信号が所定時間以上同一電位になると、当該シフトレジスタに格納されたデータを初期値にリセットするリセット回路と、を備えることを特徴とする請求項5、6、8、10のいずれかに記載のシリアルデータ検出回路。
  13. 前記リセット回路は、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の出力信号を合成し積分して出力する積分回路と、当該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力するシュミット回路と、当該シュミット回路の出力信号における信号レベルの所定の変化に応じて前記フリップフロップに対するリセット信号を生成して出力するリセット信号発生回路と、を備えることを特徴とする請求項9又は11に記載のシリアルデータ検出回路。
  14. 前記リセット回路は、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の出力信号を合成し積分して出力する積分回路と、当該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力するシュミット回路と、当該シュミット回路の出力信号における信号レベルの所定の変化に応じて前記シフトレジスタに対するリセット信号を生成して出力するリセット信号発生回路と、を備えることを特徴とする請求項10又は12に記載のシリアルデータ検出回路。
  15. 前記信号検出回路部は、所定の一方の前記シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けたシリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する1つの信号検出部と、当該信号検出部の出力信号を積分して出力する積分回路と、当該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすシュミット回路と、を備えることを特徴とする請求項5、6、8のいずれかに記載のシリアルデータ検出回路。
  16. 前記信号検出回路部は、所定の一方の前記シリアルデータ信号である第1シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号である第2シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第1シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する、差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第1の信号検出部と、前記第2シリアルデータ信号に対してオフセットを設け、前記第1シリアルデータ信号の電圧と当該オフセットを設けた第2シリアルデータ信号の電圧との電圧差に応じた2値の信号を出力する差動増幅回路と出力バッファ回路とを有する第2の信号検出と、前記第1の信号検出部及び第2の信号検出部の出力信号を合成し積分して出力する積分回路と、当該積分回路の出力信号を2値の信号に変換して出力し、出力信号がシリアルデータ信号を検出したか否かを示す信号をなすシュミット回路と、を備えることを特徴とする請求項7に記載のシリアルデータ検出回路。
  17. シリアル伝送線路から入力される相反する信号レベルを有する1対のシリアルデータ信号を2値の信号に変換して出力する信号検出部と、当該信号検出部から出力されるディジタル信号に対して所定の処理を行って出力するディジタル信号処理回路と、前記1対のシリアルデータ信号が入力されたか否かの検出を行い、当該シリアルデータ信号の入力が検出されると前記レシーバ回路を作動させるシリアルデータ検出回路とを備える高速シリアル通信システムにおける受信データ信号処理装置において、
    前記シリアルデータ検出回路は、所定の一方の前記シリアルデータ信号の電位に対してオフセットを設け、他方の前記シリアルデータ信号の電位が当該オフセットを設けた電圧よりも大きくなると、知り圧データ信号を検出したことを示す所定の信号を出力する差動増幅回路と、この差動増幅回路からの出力に応じて信号を出力する出力バッファ回路と、を有する信号検出回路部と、異なる所定の各定電圧を差動増幅して出力する一方の入力電圧に対してオフセットを設けるリファレンス用差動増幅回路部と、前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧と同じ電圧を生成するスレッシュ電圧生成部と、前記リファレンス用差動増幅回路部の出力電圧と前記出力バッファ回路のスレッシュ電圧が同じになるように前記リファレンス用差動増幅回路部のオフセットを制御すると共に、前記信号検出回路部における差動増幅回路のオフセットを制御するオフセット制御回路部と、を備えることを特徴とする受信データ信号処理装置。
  18. 前記出力バッファ回路は、CMOSインバータ回路で構成され、前記スレッシュ電圧生成部は、電源電圧と接地電圧の間にPチャネルMOSトランジスタとNチャネルMOSトランジスタを直列に接続し、その接続ノードを各トランジスタのゲートに入力し、前記接続ノードからスレッシュ電圧を出力することを特徴とする請求項17に記載の受信データ信号処理装置。
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