JP3925951B2 - Powder cosmetics - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、優れた透明感を有し、且つ皮膚のしみやくすみなどを適度にカバーできて、さらに塗布色に不自然な影響を与えずに自然な仕上がりの得られる、良好な粉体化粧料に関する。詳しくは、板状粉体の表面を、平均粒子径が２８０〜３８０nm、屈折率が１．４５〜１．５３である有機球状粉体で被覆して成る複合粉体を含有することを特徴とするものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、特にメイクアップ化粧料においては、塗布等化粧操作の簡便性，携帯に便利なコンパクト容器への充填性などから、固形の粉体化粧料がよく使用されてきた。これら粉体化粧料においては、皮膚のしみやそばかす等を見えにくくし、皮膚色を整えるため、隠蔽力の高い顔料、すなわち屈折率の大きな顔料や着色力の高い顔料、たとえば二酸化チタン，ベンガラ，黄酸化鉄，有機色素等が配合されてきた。
【０００３】
しかし、上記のような隠蔽力の高い顔料を多く配合した粉体化粧料は、皮膚に塗布した場合に厚化粧感を呈し、自然な仕上がりが得られないという欠点を有する。
【０００４】
一方、透明感のある自然な仕上がりを得るため、従来よりタルク，カオリン，雲母，マイカ等の屈折率の小さな体質顔料が粉体化粧料に配合されてきた。ところが、かかる体質顔料を多量に配合した場合、皮膚に塗布した際に外観上てかてかしたり、不自然な光沢の得られる傾向がみられる。それ故、これら体質顔料の表面を無機ケイ酸化合物で被覆したり（特開昭６０−２２８４０６）、アクリル樹脂で被覆する（特開昭６１−６９７０８）等の処理を行って化粧料に配合し、透明感と自然な仕上がりを得る試みがなされてきた。
【０００５】
しかしながら、上記のような屈折率の小さい体質顔料や、無機ケイ酸化合物被覆体質顔料，アクリル樹脂被覆体質顔料を配合した粉体化粧料では、透明感及び自然な仕上がりが得られるものの、屈折率の小さい顔料より成るため隠蔽力が不足し、しみやそばかすを隠し、皮膚色を整えるというメイクアップ化粧料本来の機能を発揮することができなかった。
【０００６】
そこで、透明感と隠蔽力の双方を同時に満足する粉体化粧料を得るための試みがなされ、青色系又は緑色系顔料を添加して４００〜５５０nmの青色領域の反射を高めたり（特公平１−２５６６）、屈折率が１．６０〜１．８０で、粉体濃度が２０重量％で厚さ２５μの薄膜を形成した時の散乱透過度が７０％以上で、且つ全透過度が８５％以上である無機粉体を配合したり（特公平６−１０２６０９）、屈折率１．６０〜３．００の粉体を屈折率１．００〜３．００の有機ポリマーで被覆して成る複合粉体を配合した化粧料（特開平４−５２１７）が提案されている。
【０００７】
また、近年は消費者の好みも多様化し、様々な外観或いは使用感の得られる化粧料が求められている。その一環として、見る角度により色の変化する干渉色を有する顔料等も検討され、雲母表面を低次酸化チタン含有化合物で被覆し、さらにその表面を二酸化チタンで被覆する技術（特公平４−６１０３３）等も提案されている。
【０００８】
ところが、青色系，緑色系顔料の添加によると、塗布色の明度低下が見られ、また圧縮成形して成る固形粉体化粧料とした場合には、プレス表面が青色から緑色がかって見えるという問題があった。また、特開平４−５２１７に開示された技術では、屈折率１．６０以上の特にバタフライ形状を有する粉体を母体とするが、かかる形状及び性質を有する粉体自体の調製にはかなり高度な技術を要する。一方、種々の干渉色を呈する顔料を添加した場合では、色の変化する面白味の得られる反面、自然な塗布色を期待する場合には不向きであった。このように、良好な透明感と自然な塗布色を有する粉体化粧料は得られるに至っていない。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記した従来の化粧料では得られなかった透明感及び自然な塗布色の双方において満足できる粉体化粧料を得ることを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、見かけ上白色でありながら、４８０nm付近の干渉色を発することにより透明感を向上させる複合粉体を配合し、優れた透明感と自然な塗布色の双方を満足することを可能とした。すなわち、板状粉体の表面を、屈折率が１．４５〜１．５３で、平均粒子径が２８０〜３８０nmの有機球状粉体で被覆して成る複合粉体を含有させて、粉体化粧料とする。
【００１１】
本発明において複合粉体の母体として使用する板状粉体としては、屈折率が１．５０〜１．６０の平滑な正反射表面を有するものが適する。かかる板状粉体としては、タルク，カオリン，マイカ，セリサイト，ケイ酸アルミニウム，炭酸マグネシウム等が挙げられる。
【００１２】
上記板状粉体表面に被覆する有機球状粉体としては、屈折率が１．４５〜１．５３で、平均粒子径が２８０〜３８０nmであるものを使用する。かかる有機球状粉体としては、中密度ポリエチレン，ポリプロピレン，ポリ酢酸ビニル，ポリメタクリル酸メチル，メタクリル酸の共重合体，ポリアミド（ナイロン）等より成る球状粉体で、平均粒子径が２８０〜３８０nmとなるように分級されたものが挙げられる。
【００１３】
また本発明の効果を得るためには、板状粉体表面において有機球状粉体を規則的且つ単層に配列させる必要がある。従って、板状粉体表面への有機球状粉体の被覆処理はメカノケミカル法によるのが好ましい。表面被覆のための有機球状粉体処理量としては、母体となる板状粉体の重量に対して５〜４０重量％が適当であるが、特に３０〜３５重量％が好ましい。５重量％未満では本発明の効果である干渉色が認められず、一方４０重量％を越えると凝集体を形成し、好ましくない。
【００１４】
そして本発明においては、上記のようにして得た複合粉体を他の体質顔料，白色顔料，有色顔料，着色剤等とともに混合し、粉体化粧料とする。配合量としては特に限定されないが、５〜９０重量％程度が適当である。なお、粉体化粧料としては、パウダータイプ或いはツーウェイタイプのケーキ型ファンデーション，アイカラー，チークカラー，ハイライトカラー，シャドウカラー，粉おしろい，固形おしろい等の製品形態で提供することができる。
【００１５】
【作用】
本発明に係る粉体化粧料は、非常に滑らかな使用感を有し、皮膚に対する付着性も良好で、皮膚に塗布した際適度な隠蔽力を発揮し、さらに優れた透明感と自然な塗布色を有しており、良好な外観を呈する。
【００１６】
【実施例】
さらに本発明の特徴について、実施例により詳細に説明する。まず、本発明の粉体化粧料に配合する有機球状粉体を被覆した板状粉体の製造例を表１に示す。これらはいずれも母体となる板状粉体と有機球状粉体とを混合機にて乾式混合し、メカノケミカル的に被覆処理して調製する。
【表１】

【００１７】
［実施例１］ パウダーファンデーション
(1)ベンガラ ３．０ （重量％）
(2)黄酸化鉄 ６．５
(3)黒酸化鉄 ０．５
(4)ナイロンパウダー １０．０
(5)酸化チタン １０．０
(6)被覆処理雲母（製造例７） ２０．０
(7)被覆処理タルク（製造例１） ３９．８
(8)流動パラフィン ５．０
(9)ミリスチン酸オクチルドデシル ２．５
(10)ワセリン ２．５
(11)パラオキシ安息香酸メチル ０．１
(12)香料 ０．１
製法：(1)〜(5)の顔料を混合し粉砕機を通して粉砕した後、高速ブレンダーに移し、(6)，(7)の処理粉体と(8)〜(12)を添加して均一に混合し、金皿に充填し圧縮成形する。
【００１８】
［実施例２］ 水使用タイプファンデーション
(1)酸化チタン １０．０ （重量％）
(2)コロイダルカオリン ２５．０
(3)被覆処理タルク（製造例２） ４４．９
(4)ベンガラ ０．８
(5)黄酸化鉄 ２．５
(6)黒酸化鉄 ０．１
(7)流動パラフィン １０．０
(8)セスキオレイン酸ソルビタン ３．５
(9)グリセリン ３．０
(10)パラオキシ安息香酸メチル ０．１
(11)香料 ０．１
製法：(1)，(2)及び(4)〜(6)の顔料を混合し、粉砕機を通して粉砕した後、高速ブレンダーに移し、(3)の処理粉体と(9)を加えて混合し、ついで(7)，(8)，(10)，(11)を添加して均一に混合し、金皿に充填し圧縮成形する。
【００１９】
［実施例３］ ツーウェイタイプファンデーション
(1)シリコーン処理酸化チタン １０．０ （重量％）
(2)シリコーン処理セリサイト ２０．０
(3)被覆処理セリサイト（製造例１０） １０．０
(4)シリコーン処理タルク １７．２
(5)被覆処理タルク（製造例３） １０．０
(6)シリコーン処理カオリン ２．５
(7)被覆処理カオリン（製造例４） ２．５
(8)シリコーン処理ベンガラ ２．５
(9)シリコーン処理黄酸化鉄 ５．０
(10)シリコーン処理黒酸化鉄 ０．１
(11)ポリエチレン末 １０．０
(12)流動パラフィン ４．０
(13)スクワラン ２．０
(14)メチルフェニルポリシロキサン ４．０
(15)パラオキシ安息香酸メチル ０．１
(16)香料 ０．１
製法：(1)，(2)，(4)，(6)，(8)〜(11)の顔料を混合し粉砕機を通して粉砕した後、高速ブレンダーに移し、(3)，(5)，(7)の処理粉体と(12)〜(16)を添加して均一に混合し、金皿に充填し圧縮成形する。
【００２０】
［実施例４］ パウダーアイカラー
(1)タルク ３３．９ （重量％）
(2)被覆処理タルク（製造例１） １４．０
(3)被覆処理雲母（製造例８） １５．０
(4)被覆処理炭酸マグネシウム（製造例１４） １．０
(5)ステアリン酸亜鉛 １０．０
(6)酸化チタン ５．０
(7)グンジョウ １５．０
(8)セスキオレイン酸ソルビタン １．０
(9)流動パラフィン ４．０
(10)ラノリン １．０
(11)パラオキシ安息香酸メチル ０．１
製法：(1)と(7)とを混合機中で混合し、ついで(2)〜(6)及び(11)を順次添加混合し、あらかじめ混合した(8)〜(10)を噴霧して均一に混合した後、金皿に充填し圧縮成形する。
【００２１】
［実施例５］ パウダーアイカラー
(1)雲母チタン ３５．０ （重量％）
(2)被覆処理タルク（製造例２） ２３．９
(3)被覆処理雲母（製造例９） １０．０
(4)ステアリン酸亜鉛 ５．０
(5)ラウリン酸亜鉛 ３．０
(6)コンジョウ １３．０
(7)黄酸化鉄 ２．０
(8)ミリスチン酸ヘキシルデシル ５．５
(9)ラノリン脂肪酸イソプロピル ２．５
(10)パラオキシ安息香酸メチル ０．１
製法：(4)〜(7)を粉砕機中で混合粉砕し、ついで混合機に移して(1)〜(3)及び(10)を順次添加混合し、あらかじめ混合した(8)，(9)を噴霧して均一に混合した後、金皿に充填し圧縮成形する。
【００２２】
［実施例６］ 固形チークカラー
(1)タルク ４０．０ （重量％）
(2)被覆処理タルク（製造例３） ２０．０
(3)被覆処理カオリン（製造例５） ２０．０
(4)酸化チタン ４．０
(5)ステアリン酸亜鉛 ５．０
(6)コメデンプン ５．０
(7)赤色２２６号 ０．６
(8)黄酸化鉄 ２．３
(9)流動パラフィン ３．０
(10)香料 ０．１
製法：(1)〜(8)を混合し展色した後、(9)及び(10)を噴霧して加えて均一に混合し、金皿に充填して固化させる。
【００２３】
［実施例７］ シャドウカラー
(1)タルク ３３．９ （重量％）
(2)被覆処理タルク（製造例１） １５．０
(3)被覆処理タルク（製造例２） １０．０
(4)被覆処理タルク（製造例３） １０．０
(5)被覆処理カオリン（製造例６） ８．０
(6)軽質炭酸カルシウム ３．０
(7)酸化チタン ６．０
(8)ステアリン酸マグネシウム ５．０
(9)被覆処理セリサイト（製造例１１） ３．０
(10)ベンガラ ３．０
(11)黄酸化鉄 ２．５
(12)黒酸化鉄 ０．５
(13)香料 ０．１
製法：まず(1)と(10)〜(12)を混合し、ついで(2)〜(9)を加えて均一に混合し、さらに(13)を噴霧して均一とした後、ふるいを通して製品とする。
【００２４】
［実施例８］ 粉おしろい
(1)タルク ３０．９ （重量％）
(2)被覆処理タルク（製造例２） １５．０
(3)被覆処理タルク（製造例３） １５．０
(4)被覆処理カオリン（製造例６） １５．０
(5)沈降炭酸カルシウム ５．０
(6)酸化亜鉛 １０．０
(7)ステアリン酸マグネシウム ５．０
(8)ベンガラ １．０
(9)黄酸化鉄 ２．５
(10)黒酸化鉄 ０．５
(11)香料 ０．１
製法：まず(1)と(8)〜(10)を混合し、ついで(2)〜(7)を加えて均一に混合し、さらに(11)を噴霧して均一とした後、ふるいを通して製品とする。
【００２５】
［実施例９］ 固形おしろい
(1)タルク ２１．８ （重量％）
(2)被覆処理タルク（製造例１） １７．０
(3)被覆処理カオリン（製造例４） １０．０
(4)被覆処理カオリン（製造例５） １０．０
(5)酸化亜鉛 １５．０
(6)形質炭酸カルシウム １０．０
(7)ステアリン酸マグネシウム ３．０
(8)コメデンプン ２．０
(9)ベンガラ ３．０
(10)黄酸化鉄 ２．５
(11)黒酸化鉄 ０．５
(12)流動パラフィン ３．５
(13)ミリスチン酸イソプロピル １．５
(14)パラオキシ安息香酸メチル ０．１
(15)香料 ０．１
製法：まず(1)と(9)〜(11)を混合し、ついで(2)〜(8)を加えて均一に混合し、これにあらかじめ混合した(12)〜(15)を加えて均一とし、ふるいを通して製品とする。
【００２６】
本発明で用いた製造例に係る複合粉体について、４８０nm付近の干渉色の発生を測定した。その際、比較のために、表１において有機球状粉体で被覆処理をしない各板状粉体についても、同様に測定した。結果を表２に示す。
【表２】

【００２７】
表２において、本発明で用いた各製造例に係る粉体については、いずれにおいても４８０nm付近で干渉色の発生が認められた。これに対して、有機球状粉体で被覆処理しない板状粉体では、前記した干渉色は認められなかった。本発明においては、この４８０nm付近の干渉色を利用して透明感を発現させるのである。
【００２８】
次に、本発明の各実施例について使用試験を行った。使用試験は、各実施例を塗布する際の伸び，滑らかさ，付着性、塗布した後の透明感，塗布色，てかり及びしみ，そばかすのカバー力について、２０〜５０才の女性パネラー２０名を１群とし、各群に本発明の実施例及び比較例をブラインドにて使用させ、表３に示す評価基準に従い官能評価させて行った。評価結果は点数化し、２０名の平均値にて表した。なお比較のため、表４に示す各比較例についても同様に使用させて評価させた。ここで、比較例１，比較例２及び比較例３は、実施例１において被覆処理雲母及び被覆処理タルクをそれぞれ未処理のもの，ケイ酸で被覆したもの及びアクリル樹脂で被覆したものに代替したものである。また比較例４は酸化チタンの配合量を多くしたものであり、比較例５は酸化チタンに加えて青色系の顔料である群青を添加したことを特徴とするものである。これらは、実施例１と同様に調製する。
【表３】

【表４】

【００２９】
【表５】

使用試験の結果は表５に示した。表５より、本発明の実施例はいずれも塗布時の伸び，滑らかさ及び付着性に優れていることが認められる。さらに、塗布後において透明感に優れ、自然な塗布色が得られており、てかりもほぼ認められておらず、皮膚のしみやそばかすのカバー力も平均的であり、特に劣るものではなかった。
【００３０】
これに対し、比較例１使用群では、塗布時の伸び，滑らかさ及び付着性についての評価が実施例１に比べて劣り、てかりが顕著に認められていた。比較例２及び比較例３使用群では、カバー力が不十分であると評価されていた。比較例４使用群では、カバー力についての評価はすばらしかったが、透明感及び塗布色の自然さについては評価が悪く、塗布寺の滑らかさについても評価が悪かった。また、比較例５使用群では、透明感とカバー力の双方において良好な評価が得られていたが、塗布色において不自然さが認められ、評価が悪くなっていた。
【００３１】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により塗布時の伸び，滑らかさ，付着性等が良好で、優れた透明感と自然な塗布色及び仕上がりの得られる粉体化粧料を提供することができた。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention is a good powder makeup that has excellent transparency, can cover skin spots and dullness moderately, and can obtain a natural finish without unnaturally affecting the applied color. Regarding fees. Specifically, it is characterized by containing a composite powder obtained by coating the surface of a plate-like powder with an organic spherical powder having an average particle diameter of 280 to 380 nm and a refractive index of 1.45 to 1.53. To do.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, especially in makeup cosmetics, solid powder cosmetics have been often used due to the ease of cosmetic operations such as application and filling into compact containers that are convenient to carry. In these powder cosmetics, in order to make the skin stains and freckles difficult to see and to adjust the skin color, pigments with high hiding power, that is, pigments with high refractive index or pigments with high coloring power, such as titanium dioxide, bengara, Yellow iron oxide, organic pigments, etc. have been blended.
[0003]
However, powder cosmetics containing a large amount of pigments having a high hiding power as described above have a drawback that when applied to the skin, a thick cosmetic feeling is exhibited and a natural finish cannot be obtained.
[0004]
On the other hand, in order to obtain a transparent and natural finish, extender pigments having a small refractive index such as talc, kaolin, mica, mica and the like have been conventionally incorporated into powder cosmetics. However, when a large amount of such extender pigments are blended, there is a tendency that when applied to the skin, the appearance of the body pigment is increased or an unnatural gloss is obtained. Therefore, the surface of these extender pigments is coated with an inorganic silicic acid compound (Japanese Patent Laid-Open No. 60-228406), or coated with an acrylic resin (Japanese Patent Laid-Open No. 61-69708) and blended into cosmetics. Attempts have been made to achieve transparency and a natural finish.
[0005]
However, powder cosmetics containing an extender pigment with a low refractive index as described above, an inorganic silicate compound-coated extender pigment, and an acrylic resin-coated extender pigment can provide a transparent feeling and a natural finish, but with a refractive index of Since it is made of a small pigment, its hiding power is insufficient, and the original function of makeup cosmetics, which hides stains and freckles and adjusts the skin color, cannot be exhibited.
[0006]
Therefore, an attempt has been made to obtain a powder cosmetic that satisfies both transparency and hiding power at the same time, and a blue or green pigment is added to enhance reflection in the blue region of 400 to 550 nm (Japanese Patent Publication No. 1). -2566), the scattering transmittance is 70% or more and the total transmittance is 85% when a thin film having a refractive index of 1.60 to 1.80, a powder concentration of 20% by weight and a thickness of 25 μm is formed. A composite powder obtained by blending the above inorganic powder (Japanese Patent Publication No. 6-102609) or coating a powder having a refractive index of 1.60 to 3.00 with an organic polymer having a refractive index of 1.00 to 3.00. Cosmetics containing a body (Japanese Patent Laid-Open No. 4-5217) have been proposed.
[0007]
In recent years, consumer preferences have been diversified, and cosmetics with various appearances or feelings of use have been demanded. As part of this, a pigment having an interference color whose color changes depending on the viewing angle has been studied, and a technique for coating a mica surface with a low-order titanium oxide-containing compound and further coating the surface with titanium dioxide (Japanese Patent Publication No. 4-61033). ) Etc. are also proposed.
[0008]
However, when the blue and green pigments are added, the lightness of the coating color is reduced, and when the solid powder cosmetic is formed by compression molding, the press surface appears blue to greenish. was there. In the technique disclosed in JP-A-4-5217, a powder having a butterfly shape with a refractive index of 1.60 or more is used as a base material. Requires technology. On the other hand, when pigments exhibiting various interference colors are added, it is not suitable when a natural coating color is expected, while an interesting color change is obtained. Thus, the powder cosmetics which have favorable transparency and a natural coating color have not been obtained yet.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to obtain a powder cosmetic that is satisfactory in both transparency and natural coating color that cannot be obtained with the conventional cosmetics described above.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, it is possible to satisfy both excellent transparency and natural coating color by blending a composite powder that improves the transparency by emitting an interference color near 480 nm while appearing white. It was. That is, a powder powder is prepared by containing a composite powder obtained by coating the surface of a plate-like powder with an organic spherical powder having a refractive index of 1.45 to 1.53 and an average particle diameter of 280 to 380 nm. It is a fee.
[0011]
As the plate-like powder used as the matrix of the composite powder in the present invention, those having a smooth regular reflection surface having a refractive index of 1.50 to 1.60 are suitable. Examples of such plate powders include talc, kaolin, mica, sericite, aluminum silicate, magnesium carbonate and the like.
[0012]
As the organic spherical powder coated on the surface of the plate-like powder, those having a refractive index of 1.45 to 1.53 and an average particle diameter of 280 to 380 nm are used. The organic spherical powder is a spherical powder made of medium density polyethylene, polypropylene, polyvinyl acetate, polymethyl methacrylate, methacrylic acid copolymer, polyamide (nylon), etc., and has an average particle size of 280 to 380 nm. What is classified so that it is.
[0013]
In order to obtain the effect of the present invention, it is necessary to arrange organic spherical powder regularly and in a single layer on the surface of the plate-like powder. Therefore, it is preferable that the organic spherical powder is coated on the surface of the plate-like powder by a mechanochemical method. The processing amount of the organic spherical powder for the surface coating is suitably 5 to 40% by weight, particularly preferably 30 to 35% by weight, based on the weight of the base plate powder. If it is less than 5% by weight, the interference color which is the effect of the present invention is not recognized, while if it exceeds 40% by weight, an aggregate is formed, which is not preferable.
[0014]
In the present invention, the composite powder obtained as described above is mixed with other extender pigments, white pigments, colored pigments, colorants and the like to obtain a powder cosmetic. Although it does not specifically limit as a compounding quantity, About 5 to 90 weight% is suitable. In addition, as powder cosmetics, it can provide with product forms, such as a powder type or a two-way type cake type foundation, eye color, teak color, highlight color, shadow color, powder white, solid white.
[0015]
[Action]
The powder cosmetic according to the present invention has a very smooth feeling of use, has good adhesion to the skin, exhibits an appropriate hiding power when applied to the skin, and has an excellent transparency and natural application. It has a color and exhibits a good appearance.
[0016]
【Example】
Further, the features of the present invention will be described in detail with reference to examples. First, Table 1 shows an example of producing a plate-like powder coated with an organic spherical powder blended in the powder cosmetic of the present invention. All of these are prepared by dry-mixing the base plate-like powder and the organic spherical powder with a mixer and applying a mechanochemical coating treatment.
[Table 1]

[0017]
[Example 1] Powder foundation
(1) Bengala 3.0 (wt%)
(2) Yellow iron oxide 6.5
(3) Black iron oxide 0.5
(4) Nylon powder 10.0
(5) Titanium oxide 10.0
(6) Coating-treated mica (Production Example 7) 20.0
(7) Coated talc (Production Example 1) 39.8
(8) Liquid paraffin 5.0
(9) Octyl dodecyl myristate 2.5
(10) Vaseline 2.5
(11) Methyl paraoxybenzoate 0.1
(12) Fragrance 0.1
Manufacturing method: After mixing the pigments of (1) to (5) and pulverizing them through a pulverizer, transfer them to a high-speed blender and add the treated powders of (6) and (7) and (8) to (12) to be uniform. , Mixed in a metal pan and compression molded.
[0018]
[Example 2] Water use type foundation
(1) Titanium oxide 10.0 (wt%)
(2) Colloidal kaolin 25.0
(3) Covering talc (Production Example 2) 44.9
(4) Bengala 0.8
(5) Yellow iron oxide 2.5
(6) Black iron oxide 0.1
(7) Liquid paraffin 10.0
(8) Sorbitan sesquioleate 3.5
(9) Glycerin 3.0
(10) Methyl paraoxybenzoate 0.1
(11) Fragrance 0.1
Production method: (1), (2) and (4) to (6) pigments are mixed, pulverized through a pulverizer, transferred to a high-speed blender, and (3) treated powder and (9) are added and mixed. Then, (7), (8), (10), and (11) are added and mixed uniformly, filled into a metal pan and compression molded.
[0019]
[Example 3] Two-way type foundation
(1) Silicone-treated titanium oxide 10.0 (wt%)
(2) Silicone-treated sericite 20.0
(3) Coated sericite (Production Example 10) 10.0
(4) Silicone-treated talc 17.2
(5) Coated talc (Production Example 3) 10.0
(6) Silicone-treated kaolin 2.5
(7) Coating treatment kaolin (Production Example 4) 2.5
(8) Silicone-treated bengara 2.5
(9) Silicone-treated yellow iron oxide 5.0
(10) Silicone-treated black iron oxide 0.1
(11) Polyethylene powder 10.0
(12) Liquid paraffin 4.0
(13) Squalane 2.0
(14) Methylphenylpolysiloxane 4.0
(15) Methyl paraoxybenzoate 0.1
(16) Fragrance 0.1
Production method: The pigments of (1), (2), (4), (6), (8) to (11) are mixed and pulverized through a pulverizer, then transferred to a high-speed blender, and (3), (5), The treated powder of (7) and (12) to (16) are added and mixed uniformly, filled into a metal pan and compression molded.
[0020]
[Example 4] Powder eye color
(1) Talc 33.9 (wt%)
(2) Coated talc (Production Example 1) 14.0
(3) Coating-treated mica (Production Example 8) 15.0
(4) Coated magnesium carbonate (Production Example 14) 1.0
(5) Zinc stearate 10.0
(6) Titanium oxide 5.0
(7) Gunjo 15.0
(8) Sorbitan sesquioleate 1.0
(9) Liquid paraffin 4.0
(10) Lanolin 1.0
(11) Methyl paraoxybenzoate 0.1
Production method: (1) and (7) are mixed in a mixer, then (2) to (6) and (11) are sequentially added and mixed, and (8) to (10) previously mixed are sprayed. After mixing uniformly, fill in a metal pan and compression mold.
[0021]
[Example 5] Powder eye color
(1) Titanium mica 35.0 (wt%)
(2) Covering talc (Production Example 2) 23.9
(3) Covering mica (Production Example 9) 10.0
(4) Zinc stearate 5.0
(5) Zinc laurate 3.0
(6) Conger 13.0
(7) Yellow iron oxide 2.0
(8) Hexyldecyl myristate 5.5
(9) Lanolin fatty acid isopropyl 2.5
(10) Methyl paraoxybenzoate 0.1
Production method: (4) to (7) are mixed and pulverized in a pulverizer, then transferred to the mixer, (1) to (3) and (10) are added and mixed in order, and mixed in advance (8), (9 ) Is sprayed and mixed uniformly, and then filled into a metal pan and compression molded.
[0022]
[Example 6] Solid cheek color
(1) Talc 40.0 (wt%)
(2) Coated talc (Production Example 3) 20.0
(3) Coating kaolin (Production Example 5) 20.0
(4) Titanium oxide 4.0
(5) Zinc stearate 5.0
(6) Rice starch 5.0
(7) Red No. 226 0.6
(8) Yellow iron oxide 2.3
(9) Liquid paraffin 3.0
(10) Fragrance 0.1
Production method: (1) to (8) are mixed and developed, and then (9) and (10) are sprayed and mixed uniformly to fill a metal pan and solidify.
[0023]
[Example 7] Shadow color
(1) Talc 33.9 (wt%)
(2) Coated talc (Production Example 1) 15.0
(3) Coated talc (Production Example 2) 10.0
(4) Coated talc (Production Example 3) 10.0
(5) Coating treatment kaolin (Production Example 6) 8.0
(6) Light calcium carbonate 3.0
(7) Titanium oxide 6.0
(8) Magnesium stearate 5.0
(9) Coated sericite (Production Example 11) 3.0
(10) Bengala 3.0
(11) Yellow iron oxide 2.5
(12) Black iron oxide 0.5
(13) Fragrance 0.1
Manufacturing method: First, mix (1) and (10) to (12), then add (2) to (9), mix uniformly, and spray (13) to make it uniform, then pass through a sieve to make the product And
[0024]
[Example 8] Powdery powder
(1) Talc 30.9 (wt%)
(2) Coated talc (Production Example 2) 15.0
(3) Coated talc (Production Example 3) 15.0
(4) Coating treatment kaolin (Production Example 6) 15.0
(5) Precipitated calcium carbonate 5.0
(6) Zinc oxide 10.0
(7) Magnesium stearate 5.0
(8) Bengala 1.0
(9) Yellow iron oxide 2.5
(10) Black iron oxide 0.5
(11) Fragrance 0.1
Manufacturing method: First, mix (1) and (8) to (10), then add (2) to (7), mix uniformly, spray (11) to make it uniform, and then pass through a sieve And
[0025]
[Example 9] Solid white
(1) Talc 21.8 (wt%)
(2) Coated talc (Production Example 1) 17.0
(3) Coating treatment kaolin (Production Example 4) 10.0
(4) Covering kaolin (Production Example 5) 10.0
(5) Zinc oxide 15.0
(6) Plasma calcium carbonate 10.0
(7) Magnesium stearate 3.0
(8) Rice starch 2.0
(9) Bengala 3.0
(10) Yellow iron oxide 2.5
(11) Black iron oxide 0.5
(12) Liquid paraffin 3.5
(13) Isopropyl myristate 1.5
(14) Methyl paraoxybenzoate 0.1
(15) Fragrance 0.1
Production method: First, (1) and (9) to (11) are mixed, then (2) to (8) are added and mixed uniformly, and then (12) to (15) previously mixed are added to be uniform. And the product through the sieve.
[0026]
For the composite powder according to the production example used in the present invention, the occurrence of interference color near 480 nm was measured. At that time, for comparison, the same measurement was performed for each plate-like powder not covered with the organic spherical powder in Table 1. The results are shown in Table 2.
[Table 2]

[0027]
In Table 2, generation of interference colors was observed near 480 nm for the powders according to the respective production examples used in the present invention. On the other hand, the interference color described above was not recognized in the plate-like powder not coated with the organic spherical powder. In the present invention, the interference color near 480 nm is utilized to express transparency.
[0028]
Next, a usage test was performed for each of the examples of the present invention. The usage test is about 20 female panelists aged 20 to 50 with regard to elongation, smoothness, adhesion, transparency after coating, coating color, shine and stain, and freckle covering power when each example is applied. Was made into one group, and the examples and comparative examples of the present invention were blindly used for each group, and sensory evaluation was performed according to the evaluation criteria shown in Table 3. The evaluation results were scored and expressed as an average value of 20 people. For comparison, the comparative examples shown in Table 4 were also used and evaluated in the same manner. Here, in Comparative Example 1, Comparative Example 2 and Comparative Example 3, the coated mica and the coated talc in Example 1 were replaced with untreated, coated with silicic acid and coated with acrylic resin, respectively. Is. In addition, Comparative Example 4 is obtained by increasing the compounding amount of titanium oxide, and Comparative Example 5 is characterized in that ultramarine blue, which is a blue pigment, is added in addition to titanium oxide. These are prepared as in Example 1.
[Table 3]

[Table 4]

[0029]
[Table 5]

The results of the usage test are shown in Table 5. From Table 5, it can be seen that all of the examples of the present invention are excellent in elongation, smoothness and adhesion during coating. Furthermore, after application, it was excellent in transparency, a natural application color was obtained, almost no shining was observed, skin stains and freckles covering power were average and not particularly inferior.
[0030]
On the other hand, in the use group of Comparative Example 1, the evaluation on elongation, smoothness and adhesion at the time of application was inferior to that of Example 1, and the shine was remarkably recognized. In the use group of Comparative Example 2 and Comparative Example 3, it was evaluated that the covering power was insufficient. In the use group of Comparative Example 4, the evaluation of the covering power was excellent, but the evaluation of transparency and the naturalness of the coating color was poor, and the smoothness of the coating temple was also poor. Moreover, although the favorable evaluation was obtained in both transparency and cover power in the use group of Comparative Example 5, unnaturalness was recognized in the coating color, and the evaluation was poor.
[0031]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it was possible to provide a powder cosmetic that has good elongation, smoothness, adhesion, and the like at the time of application, and excellent transparency, natural application color, and finish. .

Claims (2)

板状粉体の表面を、平均粒子径が２８０〜３８０nmとなるように分級された、屈折率が１．４５〜１．５３である有機球状粉体でメカノケミカル法により被覆して成る、４８０nm付近に干渉色を発する複合粉体を含有することを特徴とする、粉体化粧料。The surface of the plate-like powder is coated with an organic spherical powder having a refractive index of 1.45 to 1.53 classified so as to have an average particle diameter of 280 to 380 nm by a mechanochemical method. A powder cosmetic comprising a composite powder that emits an interference color in the vicinity thereof. 平均粒子径が２８０〜３８０nmとなるように分級された、屈折率が１．４５〜１．５３である有機球状粉体の被覆処理量が、板状粉体の重量に対し、５〜４０重量％であることを特徴とする、請求項１に記載の粉体化粧料。The coating amount of the organic spherical powder having a refractive index of 1.45 to 1.53 classified so as to have an average particle diameter of 280 to 380 nm is 5 to 40% with respect to the weight of the plate-like powder. The powder cosmetic according to claim 1, wherein the powder cosmetic is in%.