JP3925577B2 - カップホルダー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のインストルメントパネルなどに組み込んで使用される引き出し式のカップホルダーに関し、更に詳述すると、非常にコンパクトに格納され、小スペース化が達成されるにもかかわらず、使用時には缶入り飲料等のカップ類を載置する受け部と、該カップ類の高さ方向中間部乃至上部を支持するサポート部との距離を十分にとることができ、非常に安定的にカップ類を保持することができるカップホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、自動車内のインストルメントパネルに、缶入り飲料等を保持するカップホルダーを組み込むことが行われているが、近年、自動車の車内には多数,多種類のアクセサリー類が設置されるようになってきており、カップホルダーの設置箇所も必然的に大きな制約を受け、小スペース化を実現することができるカップホルダーが望まれている。
【0003】
比較的小スペースでインストルメントパネル部分に設置可能なカップホルダーとして、実開平4−24828号公報に回転格納式のカップホルダーが開示されている。
【0004】
即ち、このカップホルダーは、図6(C)に示したように、上端面が解放したトレー部aに一対の略リング状ホルダー部b,bをそれぞれ回動可能に取り付け、図6(B)に示したように、上記トレー部aをコンソールdの上部に埋設すると共に、上記ホルダー部b,bをコンソールdとインストルメントパネルeとの合わせ部に配置して設置するものである。そして、図6(B)に示されているように、常時は両ホルダー部b,bをコンソールdとインストルメントパネルeとの合わせ部に格納しておき、図6(A)に示したように、使用時には、ホルダー部bを回動させてコンソールdとインストルメントパネルeとの合わせ部から上記トレー部a上に引き出し、このホルダー部bを通してトレー部a内に缶入り飲料等のカップ類cを載置することにより、トレー部aでカップ類cを受けると共に、該カップ類cの上下方向中間部乃至上部をホルダー部bで支持してカップ類cを保持するものである。
【0005】
このカップホルダーによれば、確かにインストルメントパネルeにおける小スペース化を達成することができるが、コンソールd上に上記トレー部aを設置するスペースを要し、必ずしも十分な小スペース化が達成されるものではない。
【0006】
また、このカップホルダーは、図6から明かなように、コンソールd上に常にトレー部aが露出することとなるので非使用時の外観に劣り、この場合、非使用時にはこのトレー部aを小物入れ等として使用することは可能ではあるが、小物入れ等として使用した場合には、収容した小物類を取り出さなければカップホルダーとして使用することができず、はなはだ使い勝手の悪いものとなってしまう。従って、いつでもカップホルダーとして使用し得る状態としておくためには、上記トレーa内を常に空にしておかなければならず、非使用時にはコンソールd上に比較的大きなスペースを占有するトレー部aが無用の長物となり、むしろスペースを有効に使用することができないものである。
【0007】
更に、このカップホルダーは、カップ類cを受けるトレー部aをコンソールdに埋設し、サポート部b,bをその上方に配置するようになっているので、その設置箇所がインストルメントパネルe中央の下部とコンソールd前端部との間に限定され、このため自動車室内の各種計器類,各種操作ボタン,その他のアクセサリーなどの設計レイアウトに制約を課すこととなってしまう。
【0008】
一方、非使用時にはサポート部と共にカップ類を受けるトレー部分もインストルメントパネル内に格納することができ、使用時にこれらサポート部及びトレー部をインストルメントパネルから引き出して使用する、所謂引き出しタイプのカップホルダーも種々提案され、また実施されている。
【0009】
しかしながら、このような引き出しタイプのカップホルダーで、運転手と助手席同乗者が同時に使用できるように2つのカップ類を保持し得る機能を得ようとすれば、おのずと幅をとることとなり、また安定的にカップ類を保持しようとすれば、カップ類のできるだけ上部をサポート部で支持する必要があるため、カップ類を受けるトレー部とカップ類の周囲を支持するサポート部との距離を長くとらなければならず、これがカップホルダー全体の厚みを厚くすることとなり、おのずとインストルメントパネル上におけるカップホルダー格納部の占有面積が大きくなってしまうのが現状である。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、非使用時にはインストルメントパネルなどに格納しておくことができる引き出し式のカップホルダーであるにもかかわらず、非常にコンパクトに格納することができインストルメントパネル上を大きく占有するようなことがなく、しかも2つのカップ類を安定的に保持することが可能なカップホルダーを提供することを目的とする。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記目的を達成するため、前端面が開放した箱型の格納部と、該格納部に前後方向移動可能に収容され、前方移動限において前部が格納部前端面から突出する引出体と、カップ挿通孔を有し、上記引出体に、回動可能でかつ上下方向揺動可能に取り付けられた左右一対のサポート体と、上記両サポート体をそれぞれ互いに相反する外側方へと回動するように付勢する付勢手段と、上記引出体に上記両サポート体の基端部下方に存してそれぞれ設けられ、ぞれぞれサポート体の付勢方向に向かって漸次高さが高くなるガイド突起を具備してなり、上記引出体が上記格納部内に格納された常時は、上記サポート体が格納部の両側壁に押圧されて上記付勢手段の付勢力に抗して互いに重なった状態で格納され、引出体を格納部から引き出した際には、格納部両側壁の押圧力から解放された上記両サポート体がそれぞれ外側方へと回動すると共に、上記ガイド突起に案内されてそれぞれの自由端側が上方へと持ち上がるように構成したことを特徴とするカップホルダーを提供する。
【0012】
本発明のカップホルダーは、常時は2つのサポート体を上記引出体と共に、上記格納部内に格納しておき、使用時にこの引出体とサポート体とを格納部から引き出して、引出体上にカップ類を載置すると共に、その上下方向中間部乃至上部を上記サポート体で支持することにより、カップ類を保持するものである。
【0013】
この場合、本発明のカップホルダーによれば、上述のように、運転手用と助手席同乗者用の2つのカップ類を保持し得る機能を有し、非使用時にはインストルメントパネルなどに格納しておくことができる引き出し式のカップホルダーであるにもかかわらず、格納時には2つのサポート体が互いに重なり合った状態で格納部内に収容されるので大きな幅を要することがなく、使用時に引出体を引き出した際に両サポート体がそれぞれ外側へと回動して使用可能な状態となるものである。
【0014】
また、引出体を引き出して使用する際には、2つのサポート体は、付勢手段により自動的にそれぞれ外側へと回動すると共に、上記ガイド突起の作用によって上方へと起き上がるように揺動するので、格納時に、互いに重なり合った2つのサポート体とカップ類を載置する引出体の上面とを非常に近接させた状態としても、使用時には上方へと起き上がったサポート体によってカップ類のできるだけ上部を支持するようにすることができ、格納時の厚みを薄く設計しても使用時には安定した保持状態を確保することができるものである。
【0015】
従って、本発明のカップホルダーによれば、非使用時にはインストルメントパネルなどに格納しておくことができる引き出し式のカップホルダーであるにもかかわらず、非常にコンパクトに格納することができ、インストルメントパネル上を大きく占有するようなことがなく、しかも2つのカップ類を安定的に保持することができるものである。
【0016】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、実施例を示し本発明をより具体的に説明する。
図1〜5は、本発明の一実施例にかかるカップホルダーを示すものであり、このカップホルダーは、自動車のインストルメントパネルなどに埋設されるユニット本体(格納部)1と該ユニット本体1に前後方向移動可能に収容された引出体2と、該引出体2に回動可能で、かつ上下方向揺動可能に取り付けられた一対のサポート体3a,3bとを具備している。
【0017】
上記ユニット本体1は、前端面及び後端面が開放していると共に、上端面はその前側の約半分が上端壁により閉塞され、中間部から後端部までが開放した略箱型のものである。
【0018】
このユニット本体1の両側壁12,12内面には、それぞれ前後方向に沿ってガイド溝13,13が形成されていると共に、上端壁11の後端縁部中央部には部分的に切り欠かれた如き形状の凹部14が形成されており、また開放した前端面外周縁部には小さな四角リング状のフランジ15が全周に亘って形成されている。
【0019】
また、上記引出体2は、四角形の基板21の前端に四角板状の蓋板22を一体に形成し、更に該基板21の両側縁部の前後方向中間部から後端にかけてそれぞれ側壁23,23を一体に立設すると共に、後端縁部に両側壁23,23と一体に連結した後壁24を一体に立設したものである。
【0020】
上記引出体2の両側壁23,23の外面には、それぞれ前後方向に沿ってガイド突条231,231が突設されており、このガイド突条231,231が上記ユニット本体1の両側壁12,12内面に形成されたガイド溝13,13に摺動可能に嵌入され、これにより引出体2がユニット本体1内をスムーズかつ安定姿勢で移動するようになっている。
【0021】
上記引出体2の後壁24の上端中央部には、略鈎状に湾曲した係止片241が一体に突設されており、図3に示されているように、この係止片241が上記ユニット本体1の上端壁11後端中央部に形成された凹部14に係合して、引出体2が係止され、これをもって引出体2の前方移動限となるようになっている。そして、この前方移動限において、引出体2の両側壁23,23よりも前方部分がユニット本体1の前端面から突出するようになっている。
【0022】
上記引出体2の基板21上面前部両側部には、半円状の凹部211,211が形成されており、この凹部211,211がカップ類の載置されるカップ受け部となっている。また、基板21上面の両側壁前端部近傍には、それぞれ円筒状のビス止め部25a,25bが一体に突設されていると共に、これらビス止め部25a,25bを挟んでぞれぞれ前方にガイド突起26a,26b、後方にバネ止め壁27,27が一体に突設されている。ここで、図4,5に示されているように、上記一方のビス止め部25aの高さh1(図4(A)参照)は、他方のビス止め部25bの高さh2(図5(A)参照)よりも高くなっている。また、上記ガイド突起26a,26bは、いずれも基板21の側縁部側へと向かうに従って漸次高さが高くなる円弧状に湾曲した小壁状のものであり、図4,5に示されているように、一方のガイド突起26aの最低端部の高さh3(図4(B)参照)の方が、他方のガイド突起26bの最低端部の高さh4(図4(B)参照)よりも高くなっている。
【0023】
次に、上記サポート体3a,3bは、いずれも円形リング状サポート部31の外周面の一部に薄肉略三角板状の基端片32を段差を介して一体に突設したものであり、上記サポート部31の中空部がカップ挿通孔34となっていると共に、上記基端片32には、ビス挿通孔(回動孔)33が穿設されている。
【0024】
このサポート体3a,3bは、それぞれ基端片32を上記引出体2のビス止め部25a,25b上に載置して、該基端片32に設けられたビス挿通孔33を通してタッピングスクリュー4,4をビス止め部25a,25bに捩じ込むことにより、引出体2に取り付けられている。
【0025】
この場合、図4,5に示されているように、タッピングスクリュー4の軸部は、ビス止め部25a,25bの上端から上方へと大きく突出した状態となり、このタッピングスクリュー4の軸部が回動軸となって、各サポート体3a,3bが回動可能となっており、また各サポート体3a,3bのビス挿通孔33はタッピングスクリュー4の軸部よりも大径に形成されており、これにより各サポート体3a,3bは上下方向に揺動可能な状態となっている。更に、上記タッピングスクリュー4の軸部はビス挿通孔33の上端から大きく突出し、この軸部に巻回された状態に取り付けられたコイルバネ5により両サポート体3a,3bの基端片32が下方へと押圧付勢されており、またこのコイルバネ5の一端部が上記バネ止め壁27に係止されている(図示せず)と共に、他端部が各サポート体3a,3bの側面に当接して(図示せず)、各サポート体3a,3bを一回動方向に押圧し、これによって両サポート体3a,3bが互いに相反する外側方(それぞれ図3中の矢印A方向,矢印B方向)へと回動するように付勢されている。
【0026】
このカップホルダーは、図2に示されているように、2つのサポート体3a,3bがそれぞれユニット本体(格納部)1の両側壁に押圧されコイルバネ5,5の付勢力に抗して互いに内側へと回動し、互いに重なり合った状態で、上記引出体2と共に上記ユニット本体(格納部)1内に格納され、引出体2前端部の蓋板22により引出体2の前端面が塞がれた状態となっている。
【0027】
この状態からカップホルダーを使用する場合には、上記蓋板22に指を掛けて引出体2をユニット本体1から引き出し、前方移動限まで移動させて、該引出体2の前部をユニット本体1の前端面から突出させる。
【0028】
すると、図3に示されているように、ユニット本体1の両側壁の押圧力から解放された上記両サポート体3a,3bが上記コイルバネ5,5の付勢力によってそれぞれ外側方へと回動すると共に、上記ガイド突起26a,26bに案内されてそれぞれの自由端側が上方へと持ち上がり、それぞれ引出体2の基板21上面に形成されたカップ受け部211,211の上方に位置した状態となる。このとき、図4(B)及び図5(B)に示されているように、一方のサポート体3a先端の高さh5と他方のサポート体3bの先端の高さh6とはほぼ同じ高さとなる。
【0029】
この状態で各サポート体3a,3bのカップ挿通孔34,34を通して、引出体2の基板21に設けられたカップ受け部211,211上に缶入り飲料等のカップ類を載置すると共に、該カップ類の上下方向中間部乃至上部を上記サポート体3a,3bのカップ挿通孔34内周面で支持することにより、カップ類を保持するものである。
【0030】
そして、使用後再びユニット体1内に格納する場合には、引出体2をユニット本体1内に蓋板22がユニット本体1の前端面に当接するまで押し込み、上記両サポート体3a,3bと引出体2をユニット本体1内に格納する。
【0031】
この場合、引出体2をユニット本体1内に押し込むことにより、両サポート体3a,3bの側面がユニット本体1の両側壁12,12の内面に当接し、更に引出体2を押し込むことにより、両サポート体3a,3bが上記コイルバネ5,5の付勢力に抗して互いに内側へと回動し、両サポート体3a,3bと引出体2とがユニット本体1内に格納される。
【0032】
このとき、図4(A)及び図5(A)に示されているように、一方のサポート体3aが取り付けられたビス止め部25aの高さh1が、他方のサポート体3bが取り付けられたビス止め部25bの高さh2よりも高くなっており、また図4(B)及び図5(B)に示されているように、一方のサポート体3aをガイドするガイド突起26aの最低端部の高さh3の方が、他方のサポート体3bをガイドするガイド突起26bの最低端部の高さh4よりも高くなっているので、格納時の一方のサポート体3aの高さh7(サポート体3a下面までの高さ、図4(A)参照)は他方のサポート体3bの高さh8(サポート体3b上面までの高さ図5(A)参照)よりもやや高くなり、格納時に内側へと回動する一方のサポート体3aの下側に他方のサポート体3bがもぐり込み、自動的に両サポート体3a,3bが重なり合うようになっている。
【0033】
このように、このカップホルダーによれば、運転手用と助手席同乗者用の2つのカップ類を保持し得る機能を有し、非使用時にはインストルメントパネルなどに埋設したユニット本体1内に格納しておくことができる引き出し式のカップホルダーであるにもかかわらず、格納時には2つのサポート体3a,3bが互いに重なり合った状態でユニット本体1内に収容されるので大きな幅を要することがなく、使用時に引出体2を引き出した際に両サポート体3a,3bがそれぞれ外側へと回動して使用可能な状態となるものである。
【0034】
また、引出体2を引き出して使用する際には、2つのサポート体3a,3bはそれぞれ外側へと回動すると共に、上記ガイド突起26a,26bの作用によって先端側が上方へと起き上がるように揺動するので、格納時に、互いに重なり合った2つのサポート体3a,3bとカップ類を載置する引出体2の基板21上面とを非常に近接させた状態としても、使用時には上方へと起き上がったサポート体3a,3bによってカップ類のできるだけ上部を支持することができ、格納時の厚みを薄く設計しても使用時には安定した保持状態を確保することができるものである。
【0035】
従って、本発明のカップホルダーによれば、非使用時にはインストルメントパネルなどに格納しておくことができる引き出し式のカップホルダーであるにもかかわらず、非常にコンパクトに格納することができ、インストルメントパネル上を大きく占有するようなことがなく、しかも2つのカップ類を安定的に保持することができるものである。
【0036】
なお、本発明のカップホルダーは、上記実施例に制限されるものではなく、例えば上記実施例では略四角箱型のユニット本体1と引出体2とを組み合わせてこのユニット本体1により格納部を構成したが、自動車のインストルメントパネルにユニット本体1に代わる格納部を直接形成してもよい。また、上記実施例では手動により引出体2の出し入れを行うようにしたが、適宜な付勢手段とロック手段とを設けて自動的に引き出し動作又は格納動作を行うようにしてもよい。更に、上記実施例では、タッピングスクリュー4の軸部(回動軸)と両サポート体3a,3bの基端片32に設けられたビス挿通孔(回動孔)33との間に適度なクリアランスを設けて、両サポート体3a,3bを回動可能でかつ上下方向揺動可能に取り付けたが、サポート体3a,3bの取付態様はこれに限定されるものではなく、例えばサポート体3a,3bの基端片32は単に回動可能な状態とし、この基端片32とサポート部31との間にサポート体3a,3bの先端側を上方に折曲可能な折曲部を設け、この折曲部によりサポート体3a,3bの先端側を上方に揺動させるようにしてもよい。更にまた、引出体2、サポート体3a,3b、ガイド突起26a,26b等の形状や取付態様、サポート体3a,3bの付勢方法など、その他の構成についても本発明の要旨の範囲内で適宜変更して差し支えない。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカップホルダーによれば、非使用時にはインストルメントパネルなどに格納しておくことができる引き出し式のカップホルダーであるにもかかわらず、非常にコンパクトに格納することができインストルメントパネル上を大きく占有するようなことがなく、しかもカップ類を載置するカップ受け部とカップ類の上下方向中間部乃至上部を支持するサポート部との距離を十分にとって2つのカップ類を安定的に保持することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるカップホルダーを示す分解斜視図である。
【図2】同カップホルダーの非使用時の状態を示す斜視図である。
【図3】同カップホルダーの使用時の状態を示す一部を省略した斜視図である。
【図4】同カップホルダーを構成する一方のサポート体の動作を説明する概略断面図であり、(A)は格納時の状態、(B)は使用時の状態を示す。
【図5】同カップホルダーを構成する他方のサポート体の動作を説明する概略断面図であり、(A)は格納時の状態、(B)は使用時の状態を示す。
【図6】従来のカップホルダーを示すものであり、(A)は使用状態を示す部分拡大斜視図、(B)は非使用時の状態を示す斜視図、(C)は分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニット本体(格納部)
2 引出体
26a,26b ガイド突起
3a,3b サポート体
33 ビス挿通孔(回動孔)
34 カップ挿通孔
4 タッピングスクリュー(回動軸)
5 コイルバネ(付勢手段)
Claims (3)
- 前端面が開放した箱型の格納部と、
該格納部に前後方向移動可能に収容され、前方移動限において前部が格納部前端面から突出する引出体と、
カップ挿通孔を有し、上記引出体に、回動可能でかつ上下方向揺動可能に取り付けられた左右一対のサポート体と、
上記両サポート体をそれぞれ互いに相反する外側方へと回動するように付勢する付勢手段と、
上記引出体に上記両サポート体の基端部下方に存してそれぞれ設けられ、ぞれぞれサポート体の付勢方向に向かって漸次高さが高くなるガイド突起を具備してなり、
上記引出体が上記格納部内に格納された常時は、上記サポート体が格納部の両側壁に押圧されて上記付勢手段の付勢力に抗して互いに重なった状態で格納され、引出体を格納部から引き出した際には、格納部両側壁の押圧力から解放された上記両サポート体がそれぞれ外側方へと回動すると共に、上記ガイド突起に案内されてそれぞれの自由端側が上方へと持ち上がるように構成したことを特徴とするカップホルダー。 - 上記引出体に立設した回動軸を、上記サポート体の基端部に設けられた大径の回動孔に挿通させて、各サポート体を回動可能でかつ上下方向揺動可能に取り付けると共に、上記回動軸に巻回したコイルバネによって各サポート体を互いに相反する外側方へと付勢すると共に、該サポート体の基端部を下方へと押圧付勢した請求項1記載のカップホルダー。
- 一方のガイド突起の最低端部の高さが、他方のガイド突起の最低端部の高さよりも高く設定されており、格納時に、上記一方のガイド突起にガイドされて回動する一方のサポート体の下側に上記他方のガイド突起にガイドされて回動する他方のサポート体がもぐり込み、両サポート体が重なり合った状態で格納されるように構成された請求項1又は2記載のカップホルダー。
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