JP3922605B2 - ラジエータの温風巻き込み防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体の後部に設けられたエンジンルームに取り付けられ、冷却ファンにより冷却空気を車体の外部から取り入れラジエータを通過させて車外に排出する構造を有するラジエータの温風巻き込み防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車体の内側面に取り付けられ弾性体で構成された長方形に形成されたラバーシールがラジエータに取り付けられているファンシュラウドに当接するよう形成された温風巻き込み防止装置は知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の技術においては、ファンによる空気流が通過する車体後面に設けられたルーバに空気流が当たり、その一部が吹き返してシールラバーに当たるため、その風圧でシールラバーが捲れ上がり、洩れた温風がラジエータの方に巻き込まれ、したがって、ラジエータの冷却性能が悪化するという問題がある。
【0004】
また、特開平8−100656号公報の技術が開示されているが、エンジンルームが車両の前部にあり、ラジエータが前部にある車両の場合ファンベルトの交換を容易にするための技術であり、本願の課題、目的に関するものでない。
【0005】
したがって、本発明はリヤエンジンバスにおいて、ラジエータの温風巻き込みを防止する構造簡単な温風巻き込防止装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、リヤエンジンバスの車体の後部に設けられたエンジンルームEには、側面1に冷却空気供給用のルーバ1aが形成され、後面2に温風排出用のルーバ2aが形成されており、そのエンジンルームE内の側方にラジエータ3が取り付けられ、その下流側にはスポンジで構成されたシール5を介してファンシュラウド7が取り付けられ、そのシュラウド7の孔6にはファン16が設けられ、そのファン16を駆動して冷却空気を前記側面のルーバ1aから取り入れラジエータ3を通過させて後面のルーバ2aから排出する構造を有するラジエータの温風巻き込み防止装置において、前記シュラウド7の左右両側面には溝8aを有する接続部材8がそれぞれ固着され、その車体中央側の接続部材8の溝8aにはエンジンとの区画壁9が挿入され、車体側面1には板状の弾性体で形成されたシール部材10がその一端を取付部材12に固着されて設けられ、前記シュラウド7の車体側面1側に固着された接続部材8の溝8aにそのシール部材10の他端が挿入されていることを特徴とするラジエータの温風巻き込み防止装置。
【0007】
また、本発明によれば、リヤエンジンバス車体の後部に設けられたエンジンルームEには、側面1に冷却空気供給用のルーバ1aが形成され、後面2に温風排出用のルーバ2aが形成されており、そのエンジンルームE内の側方にラジエータ3が取り付けられ、そのラジエータ3の下流側にはスポンジで構成されたシール5を介してファンシュラウド7が取り付けられ、そのシュラウド7の孔6にはファン16が設けられ、そのファン16を駆動して冷却空気を前記側面のルーバ1aから取り入れラジエータ3を通過させて後面のルーバ2aから排出する構造を有するラジエータの温風巻き込み防止装置において、前記シュラウド7の車体中央側の側面には溝8aを有する接続部材8が固着され、その接続部材8の溝8aにはエンジンとの区画壁9が挿入され、シュラウド7の車体側面1側には板状の弾性体で形成されたシール部材10が設けられ、そのシール部材10がシュラウド7側面に複数のボルト孔23を有する板状の取付部材20によって固着されている。
【0008】
また、本発明によれば、前記シール部材(10または30)にダクトが貫通する孔(31)が設けられていてもよい。
【0009】
本発明は上記のように構成されており、ファンシュラウドとシール部材であるシールラバーとの密着度が向上し、温風の巻き込みが減少するため冷却性能が向上し、夏季のエンジンオーバーヒートが防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
図1において、車体の後部に設けられたエンジンルームEの右側にはラジエータ3が図示しないブラケットにより取り付けられ、車体の側面1にはラジエータに冷却空気を供給するルーバ1aが設けられ、後面2にはラジエータ3を通過して温度が上昇した温風が車外に排出されるルーバ2aが形成されている。
【0012】
また、そのラジエータ3の下流(図における右方)にはスポンジで構成され周囲に配設されたシール5、5を介してファンシュラウド7が取り付けられている。そして、エンジン回転は、駆動プーリPよりVベルト17を介してアイドラプーリ18を回転させ、さらにVベルト19を介してファンプーリ15に固着されたファン16に伝達されている。
【0013】
また、ファンシュラウド7を示す斜視図である図2を参照して、ファン16が挿入される孔6を有するファンシュラウド7の左右の側面には全体がコ字状断面を有する接続部材8が固着され、車体の中央側(図における左側)には図示しないエンジンとの区画壁9が接続部材8の溝8aに挿入され、右側は車体の側面1に取り付けられているチャンネル状の取付部材12に一端が固定されている弾性体であるラバー板で長方形に形成されたシールラバー10の他端が溝8aに挿入されている。
【0014】
以下、作用について説明する。
【0015】
ファン16により吸い込まれてルーバ1aから車体内に吸引された冷却空気はラジエータ3を通過するときラジエータ3から熱を奪って温風となり、ファン16によりファンシュラウド7の孔6から車体の後方に向けて排出される。このとき、車体の後面2のルーバ2aに衝突した温風の一部が、図のAに示すように吹き返されてシールラバー10に当たる。しかしながら、シールラバー10の他端はファンシュラウド7に固着されている接続部材8の溝8aに挿入されているので、吹き返し程度の風圧では溝8aから外れることはないので、温風がラジエータの吸い込み側に巻き込まれることはない。したがって、ラジエータ3の性能が低下することがなく、エンジンの水温が設定値以上に上昇し、オーバーヒートすることが防止される。
【0016】
図3は、本発明の別の実施の形態を示し、シールラバー10がファンシュラウド7の側面に複数(図示の例では4個)のボルト孔23を有する長方形に形成された板状の取付部材20によりボルト21で固定されていること以外、第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態より強固に固定される利点を有する。ここで、符号22はウェルドナットを示し、ボルト21に換えて打ち込みリベットとファンシュラウド7の側面に設けられたリベット孔としてもよく、加工が容易でコストが安い利点がある。
【0017】
また、図4は本発明の他の実施の形態を示し、シールラバー30に図示しないインタークーラ用のダクトが通過する場合の例を示し、シールラバー30にダクト用の孔31を設け、孔31と端部との間に切り込み32を設けていること以外、第1及び第2の実施の形態と同じであり、ダクトをシールラバー取付後に取り付ける場合は切り込み32はなくてもよい。
【0018】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されており、ファンシュラウドとシールラバーとの密着度が向上し、温風の巻き込みが減少するため冷却性能が向上し、夏季のエンジンオーバーヒートが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す車体後部のラジエータ取付部の平面図。
【図2】図1のファンシュラウドの斜視図。
【図3】本発明の別の実施の形態を示すファンシュラウド部の斜視図。
【図4】シールラバーの他の実施の形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1・・・側面
2・・・後面
3・・・ラジエータ
5・・・シール
7・・・ファンシュラウド
8・・・接続部材
8a・・・溝
10、30・・・シールラバー
15・・・ファンプーリ
16・・・ファン
20・・・取付部材
31・・・孔
Claims (3)
- リヤエンジンバスの車体の後部に設けられたエンジンルーム(E)には、側面(1)に冷却空気供給用のルーバー(1a)が形成され、後面(2)に温風排出用のルーバー(2a)が形成されており、そのエンジンルーム(E)内の側方にラジエータ(3)が取り付けられ、そのラジエータ(3)の下流側にはスポンジで構成されたシール(5)を介してファンシュラウド(7)が取り付けられ、そのシュラウド(7)の孔(6)にはファン(16)が設けられ、そのファン(16)を駆動して冷却空気を前記側面のルーバー(1a)から取り入れラジエータ(3)を通過させて後面のルーバー(2a)から排出する構造を有するラジエータの温風巻き込み防止装置において、前記シュラウド(7)の左右両側面には溝(8a)を有する接続部材(8)がそれぞれ固着され、その車体中央側の接続部材(8)の溝(8a)にはエンジンとの区画壁(9)が挿入され、車体側面(1)には板状の弾性体で形成されたシール部材(10)がその一端を取付部材(12)に固着されて設けられ、前記シュラウド(7)の車体側面(1)側に固着された接続部材(8)の溝(8a)にそのシール部材(10)の他端が挿入されていることを特徴とするラジエータの温風巻き込み防止装置。
- リヤエンジンバス車体の後部に設けられたエンジンルーム(E)には、側面(1)に冷却空気供給用のルーバー(1a)が形成され、後面(2)に温風排出用のルーバー(2a)が形成されており、そのエンジンルーム(E)内の側方にラジエータ(3)が取り付けられ、そのラジエータ(3)の下流側にはスポンジで構成されたシール(5)を介してファンシュラウド(7)が取り付けられ、そのシュラウド(7)の孔(6)にはファン(16)が設けられ、そのファン(16)を駆動して冷却空気を前記側面のルーバー(1a)から取り入れラジエータ(3)を通過させて後面のルーバー(2a)から排出する構造を有するラジエータの温風巻き込み防止装置において、前記シュラウド(7)の車体中央側の側面には溝(8a)を有する接続部材(8)が固着され、その接続部材(8)の溝(8a)にはエンジンとの区画壁(9)が挿入され、シュラウド(7)の車体側面(1)側には板状の弾性体で形成されたシール部材(10)が設けられ、そのシール部材(10)がシュラウド(7)側面に複数のボルト孔(23)を有する板状の取付部材(20)によって固着されていることを特徴とするラジエータの温風巻き込み防止装置。
- 前記シール部材(10または30)にダクトが貫通する孔(31)が設けられている請求項1または2に記載のラジエータの温風巻き込み装置防止。
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JP19846597A JP3922605B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ラジエータの温風巻き込み防止装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19846597A JP3922605B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ラジエータの温風巻き込み防止装置 |
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JP19846597A Expired - Lifetime JP3922605B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | ラジエータの温風巻き込み防止装置 |
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- 1997-07-24 JP JP19846597A patent/JP3922605B2/ja not_active Expired - Lifetime
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