JP3921111B2 - 送配電系統の計測装置用電源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流が流れないで電圧だけがかかっている送配電系統においても、送配電線系統の計測に使用する計測装置に必要な電力を供給することができる計測装置用電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、送配電系統の電流や電圧を計測する計測装置へ電力を供給する電源としては、送配電線の電圧を変圧器により降圧させて所望の電圧にして電源とする方法がある。また、計測装置の他の電源として、送配電線にコイルを巻いて電力を得て電源とする方法や太陽電池による方法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の降圧して所望の電圧にして電源とする方法では、碍子を用いて送配電線の高電圧の絶縁対策を行う必要があり、そのための工事作業に負担がかかり、また装置が大きくなって高価になるという欠点がある。
【0004】
また、前述の送配電線にコイルを巻いて電力を得る方法では、電流がほとんど流れない状態が長時間続く場合は電源とすることできないという問題がある。さらに太陽電池では天候に左右されるという難点がある。
【0005】
そこで、本発明は、高電圧の絶縁対策を必要とせず、かつ送配電線に電流が流れない状態であっても電圧があれば送配電線から電力を取り出して送配電系統の計測装置の電源とすることができる送配電系統の計測装置用電源装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、送配電線に空間電極を装着し送配電線と地面との空間容量を含めたキャパシタ回路を形成し、キャパシタ回路で得られた電力を充電し、間欠的に計測装置に出力する送配電系統の計測装置用電源装置において、空間電極で得られた電圧を適切な電圧へ変換し過電圧を抑制する保護回路と、保護回路からの電圧を交流から直流へ変換する整流回路と、整流回路から出力される電気を蓄える充電電池と、充電電池の充電状況として電圧情報を検出する電圧検出器と、電圧検出器で検出された電圧情報と規定電圧との大小関係により動作するスイッチと、
スイッチの動作により充電電池より電力が供給されて計測装置の負荷に必要な電圧を間欠出力する電圧発生器とを備えていることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、太陽光発電などの、前記発電装置と異なる他の発電装置と、前記各発電装置毎に接続された電圧を適切な電圧へ変換し過電圧を抑制する保護回路と保護回路からの電圧を交流から直流へ変換する整流回路とを備える発電回路装置と、前記各発電回路装置のうち最も高い電圧を出力する発電回路装置に切り替える電源判定切替装置とを備えることにより、電源判定切替装置で切り換えられた発電回路装置からの電力を前期充電電池に充電可能とし、複数の発電装置を電源に利用できることを特徴とする。
【0008】
前記構成において、負荷に電力を供給中に充電電池の電圧が設定された切断予告電圧よりも下回った場合に計測装置に対して電源切断予告信号を発信する電源切断予告信号発生器を備えることができる。
【0009】
また、前記電源切断予告信号の発信から一定時間経過後、電源装置のスイッチを切断する電源切断実施信号を発信する電源切断実施信号発生器を備えることもできる。
【0010】
さらに、前記電源切断実施信号か外部からの電源切断許可信号のいずれか一方の信号により電源を落とす回路を備えることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施例1
図1は本発明の計測装置用電源装置の一実施例を示す図、図2は本発明の計測装置用電源装置で使用する電極を分解した状態を示す断面図である。
【0012】
送配電線に装着する空間電極を構成する2つの電極11、13は、送配電線wを中心にして間隔をおいて同心円状に配置される。電極11、13はアルミ箔を使用し、風雨に耐えられるよう保護ビニル10、14を巻く。この2つの電極11、13は塩化ビニル管12に巻くことにより、電極間の距離を一定に保つとともに電極間を絶縁する。電極11、13を送配電線wの中心から同心円状に配置するため、送配電線wと保護ビニル10の間には絶縁性のあるビニルを緩衝材19として介在させる。
【0013】
電極11、13、保護ビニル10、14および塩化ビニル管12は半円柱の1つの部品として製作し、送配電線wを外さずに装着できるように2つに分解できる構造とする。防水ケーブル15、16にて、2つの半円柱の電極11どうし、電極13どうしを電気的に結ぶ。電源回路30と電極11、13は防水ケーブル17、18にて結び、電源回路30は計測装置へ電力を供給するためのケーブル49とコネクタ50とを備えている。
【0014】
図3は本発明の電源回路のブロック図である。図1に示すように電極11、13を送配電線wに取り付け、地面との空間容量を含めたキャパシタ回路を構成し、ケーブル17、18により電源回路部30に渡される。
【0015】
図3において、送配電線に取り付けた空間電極301からの電流は保護回路302で振幅調整を行って整流回路(AC−DC)303で平滑化した後、充電電池304に蓄えられる。充電電池304の充電状況として電圧情報を電圧検出器305で検出し、規定電圧との大小関係によりスイッチ306を動作させる。スイッチ306は充電電池304より電圧発生器307へ電力を供給する役割を果たす。電圧発生器307によって電圧は計測装置の負荷308に応じた所望の電圧に変換され、計測装置の負荷308へと渡される。また、電圧発生器307の動作停止を電圧検出器305で検出し、スイッチ306を停止させる。
【0016】
図4はキャパシタ分圧の等価回路を示す図である。図4において、Cp1は送配電線wと電極11との静電容量、C12は電極11と電極13との静電容量、C20は電極13と地面の間の空間容量である。電極11と電極13の間から送配電線電圧Vpを分圧した交流電圧Vacが得られる。
【0017】
図5は交流電圧を直流電圧に変換して間欠出力する電源回路の一例を示す。図5に示すように、交流電圧Vacを整流回路501で全波整流して、電気二重層コンデンサC0を充電する。図4に示すCp1、C12、C20は小さく、特にC20を大きくすることは困難であるため、全波整流して得られる電力は非常に小さく、電気二重層コンデンサC0の直流電圧Vdcは非常にゆっくり充電される。また、負荷電流を流した場合には、負荷電流に対して充電電流は微少であるため、長時間にわたって規定の出力電圧を維持することができない。従って、間欠的に電圧出力を切り替えるようにする。
【0018】
DC−DCコンバータ502は、出力電圧が出ないときでも入力電流が流入するので、直流電圧Vdcが低い間はスイッチSで切り離す。このとき電気二重層コンデンサC0から消費される電流は電圧検出器用IC503のVcc端子に流れる電流だけである。送配電線からは供給される電力のうち、電圧検出器用IC503で若干電力が消費され、残りの電力で電気二重層コンデンサが充電される。電気二重層コンデンサの電圧Vdcが閾値電圧(4.5V)を越えるとDC−DCコンバータ502を起動させ、電気二重層コンデンサC0に充電されたエネルギーから、計測装置の電力供給に必要な±12Vを供給する。後述の図6ではV2−出力(−12V)は略してある。
【0019】
図6に間欠出力する電源回路の各部の概略波形を示す。実際の波形では、DC−DCコンバータが出力電圧±12Vを供給している時間に対して、充電時間は非常に長くなる。以下に、図5と図6を参照して充電と電力供給について説明する。
【0020】
(1)充電期間
電気二重層コンデンサC0の直流電圧Vdcが緩やかに上昇して4.5Vより低い間はVccも閾値電圧以下となり、電圧検出器用IC503のOUT端子のクロックΦsはVccと同じ高レベルになる。PチャネルのMOSFETのスイッチSは、クロックΦsがVccと同じ高レベルの間はゲート電圧VGSが0になるのでオフ状態となり、DC−DCコンバータは切り離される。従って、電源の出力電圧V2+は0のままである。
【0021】
(2)電力供給期間
充電が進みVdcが4.5Vの閾値電圧を越えると、電圧検出器用IC503のOUT端子のクロックΦsは低レベル(0.3V以下)になる。従って、MOSFETのVGSは約−5VとなりスイッチSはオンして、DC−DCコンバータ502が起動する。よって、電源の出力電圧V2+は12Vとなる。V2+からはRD1とRD2で分圧して直流5VがダイオードDを通してVccに供給される。DC−DCコンバータ502は入力電圧が4.2V以上で動作するので、Vdcが放電して4.2Vまで低下する間はスイッチSはオンを維持して±12Vを供給できる。
【0022】
(3)再充電期間
電気二重層コンデンサC0が放電してVdcが4.2V以下になると、DC−DCコンバータ502の出力電圧は急激に下がり、V2+からダイオードDを通して供給される直流電圧も低下して、電圧検出器用IC503の電圧Vccは閾値電圧4.5V以下になる。すると再びOUT端子のクロックΦsはVccと同じ高レベルになり、VGSは0になり、スイッチSはオフ状態となり、DC−DCコンバータ502は切り離される。従って、電源の出力電圧は0となり、送配電線からの電力で電気二重層コンデンサC0は緩やかに充電され始める。
【0023】
以下、充電、電力供給、再充電の動作を繰返すことによって間欠的に出力電圧を得ることができる。
【0024】
前述の方法では、電力供給期間に電気二重層コンデンサC0の電荷を使ってしまい、次に充電が完了するまでDC−DCコンバータを起動できなくなる。送配電線電圧がなくなった瞬間と電圧が復帰した瞬間に信号を出し、DC−DCコンバータ502を数秒間起動する必要がある。このためには、電力供給期間を時間制限して、信号を送信したら直ぐにDC−DCコンバータ502を停止させるようにする。具体的には、ダイオードDの前にCMOSアナログスイッチを入れて信号を送信したらアナログスイッチをオフして、Vccを閾値電圧(4.5V)以下にし、OUT端子のクロックΦsを高レベルにし、スイッチSをオフ状態にする。
【0025】
送配電線電圧の検出には、図1と同様な円筒コンデンサを別に準備して、この電圧センサからの電圧を全波整流して、この直流電圧を同様な電圧検出器用ICで監視して送配電線電圧がなくなった瞬間と電圧が復帰した瞬間に信号を出し、この信号でVccを閾値電圧以上にしてDC−DCコンバータを短期間起動させる。なお、閾値電圧を4.5Vから5Vと上げれば電力供給期間を長くとることができる。
【0026】
実施例2
図7は電源装置の別実施例を示すブロック図である。実施例1の空間電極を利用した発電装置の他に太陽光発電装置、コイルを利用した発電装置など他の発電装置701を複数対応させたものである。各発電装置701の電圧を整流回路703で適度な大きさの直流電圧へ変換する。また、回路の故障を防ぐため、過電圧・過電流の電圧変換保護回路702を内蔵させる。電源判定切替装置704によって最も高い電圧を出力する発電装置701に切り替えて電力を充電電池に供給する。
【0027】
選択された電源装置701の電流は平滑化を行ったのち、充電電池705に蓄えられる。充電電池705の充電状況として電圧検出器706で電圧情報を検出し、規定電圧との大小関係によりスイッチ707の動作を決定する。スイッチ707は充電電池705より電圧発生器708へと電源供給する役割を果たす。電圧は電圧発生器708によって負荷に応じた所望の電圧に変換され、負荷709へと渡される。また、電圧発生器708の動作停止を電圧検出器706で検出し、スイッチ707を停止させる。
【0028】
実施例3
本実施例は、出来るだけ消費電力を抑えるため、電圧検出により電源電圧降下を予測し、電源回路内のスイッチを制御して、計測装置への電力供給を停止させる制御を行うものである。
【0029】
図8(a)は電源切断予告回路の1実施例を示す図、(b)は同別実施例を示す図である。図8(a)において、充電電池801の充電電圧と電源切断予告電圧である基準電圧1が比較器802により比較され、充電電圧が切断予告電圧より下回った場合には電源切断予告信号発生器803から電源切断予告信号が発生し負荷804に送信される。計測装置は、電源切断予告信号を受けて、計測を中止して計測結果の記録や終了処理などを行う。
【0030】
さらに、電力の供給を続け、充電電圧と電源切断実施電圧である基準電圧2が比較器805により比較され、充電電圧が電源切断実施電圧より下回った場合には電源切断実施信号発生器806から電源切断実施信号が発生し、電源回路のスイッチ807を作動させ、電源を切る。
【0031】
図8(b)に示す別実施例の電源切断予告回路では、図(a)に示す実施例と同様に、充電電池801の充電電圧と電源切断予告電圧である基準電圧1が比較器802により比較され、充電電圧が切断予告電圧より下回った場合には電源切断予告信号発生器803から電源切断予告信号が発生し負荷に送信される。
【0032】
さらに、単安定マルチバイブレータ808により電源切断予告信号の発生から一定時間後に電源切断実施信号発生器806から電源切断実施信号が発生し、電源回路のスイッチ807を作動させ、電源を切る。
【0033】
図8で説明したように、電源切断を予告する機能では、電力供給開始電圧と電源切断予告電圧を検出して行う。負荷に電力を供給中、充電電池の電圧が予告電圧よりも下回った場合、負荷に対して電源切断予告信号を発する。さらに電力を供給しつづけ、予告後一定時間経過後、あるいは電源切断実施電圧を下回った場合電源を落とす。2つの検出電圧は検出電圧発生素子を複数載せ、チップ設定によって変更することにより設定可能としてもよい。
【0034】
図11は間欠電源制御信号の入力機能の回路を示す図である。電源切断実施のスイッチに対して、充電電池の電圧監視と外部からの制御信号を受け付ける論理回路構造にする。
【0035】
電圧検出器1101からの電源切断実施信号と外部からの電源切断許可信号をORゲート1102に入力してその出力信号をスイッチ1103に加える。こうすると、充電電池の電圧が規定より落ちるか、外部から電源切断の指令を受けるかのいずれか一方を満たした場合、直ちに電源を落とすことができる。これにより、負荷に無駄な電力を供給せず、消費電力を抑制することができる。
【0036】
また、電源切断実施信号をうけ、電力を切断する機能を実現するスイッチを設ける。
【0037】
図9は電源切断予告機能を備えた電源回路を示す図である。
【0038】
IC1は電力供給開始電圧の判定IC、IC2は電源切断予告電圧判定IC、IC3とIC6は論理IC、IC4とIC5は1パルス発生IC(単安定マルチバイブレータ)である。
【0039】
IC1とIC2は論理が逆のものを選択している。つまり、IC1はしきい電圧より高いVcc入力の時に出力は低レベル、IC2はしきい電圧より高いVcc入力の時に出力は高レベルとする。
【0040】
IC4に接続する容量C、抵抗Rは一定時間T0条件を満たす適切なものを選択する。
【0041】
Vinは電源切断許可信号、Voutは電源切断予告信号である。Vin、Voutは負荷との入出力である。
【0042】
SはpチャネルMOSであり、スイッチを構成する。また、回路では電源切断実施電圧はDC−DCコンバータの動作下限電圧であるが、別の電圧検出器を用意し、これを電源切断実施電圧としてもよい。
【0043】
次に、図9および図10の波形図を基に動作について説明する。以下、図9に示すIC1の検出電圧を4.5V、IC2の検出電圧を4.3V、マイコンの動作電圧を5V、DC−DCコンバータの出力電圧は12V、動作下限は4.2Vとして動作説明する。
【0044】
(1)充電期間(Vdc:0→4.5V)
充電電池の直流電圧Vdcが0Vから緩やかに上昇して4.5Vより低い間はIC1のVcc(Vcc1)も閾値電圧以下となり、IC1のOUT端子(OUT1)のクロックΦsはVcc1と同じ高レベルになる。スイッチSは、pチャネルのMOSFETでΦsがVcc1と同じ高レベルの間はIC6によって他の入力Vin、Φ1の状態にかかわらずVGSが0になるのでオフ状態となり、DC−DCコンバータは切り離される。したがって、負荷への出力電圧V2+は0のままである。
【0045】
充電電池の電圧Vdcが4.3V以下ではIC2のOUT端子(OUT2)のクロックΦ2は0Vであるが、Vdcが上昇して4.3Vを超えるとΦ2はVcc2と同じ高レベルとなる。充電期間中はΦsが高レベルであるため、IC3によってΦ2の状態にかかわらず負荷への信号出力Voutは低レベルを保つ。
【0046】
一方、負荷に電力が供給されていない初期状態では負荷からの電源切断許可信号Vinは低レベル(0V)である。
【0047】
IC5は電源投入後または前回パルス発生後、充分時間が経過しているため、IC4の出力QのクロックΦ0、IC5の出力QのクロックΦ1はともに低レベルである。
【0048】
(2)電力供給期間▲1▼(Vdc:4.5V→4.3V)
充電が進みVdcが4.5Vの閾値電圧を越えると、Φsは低レベルになる。従って、Φs、Vin、Φ1すべてが低レベルとなりスイッチS(MOSFET)のVGSは−4.5VとなりスイッチSがオンし、DC−DCコンバータが起動する。よって、電力の出力電圧V2+は12Vとなる。V2+からはRD1とRD2で分圧して直流5VがダイオードDを通してVcc1に供給される。
【0049】
Φ2が高レベルのため、Voutは低レベルのままであり、Φ0、Φ1はともに変化せず低レベルを保つ。また、電源切断許可信号Vinが低レベル(0V)である限り、スイッチSはオン状態を保つ。
【0050】
(3)電力供給期間▲2▼(Vdc:4.3V→4.2V)
DC−DCコンバータを通じて負荷に電力を供給しつづけ、Vdcが4.3Vを下回ったとき、Φ2が低レベルとなり、Φsも低レベルであるため、ここではじめてVoutが高レベルとなる。IC4はVoutが高レベルとなった瞬間、パルスを開始しΦ0を高レベルにする。Φ1は引き続き低レベルを保ち、Sはオンのままである。
【0051】
DC−DCコンバータは入力電圧が4.2V以上で動作するので、Vdcが放電して4.2Vまで低下しない間、スイッチSはオンを維持して動作を継続できる。
【0052】
ここでも、電源切断許可信号Vinが低レベル(0V)である限り、スイッチSはオン状態を保つ。
【0053】
さらに電力供給を続け(4−1)または(4−2)の状態へ遷移する。
【0054】
(4)再び充電期間
(4−1)条件1:Vdcが 4.2V以下となる。
【0055】
充電電池C0が放電してVdcが4.2V以下になると、DC−DCコンバータは動作不能となるため出力電圧は急激に下がる。
【0056】
(4−2)条件2:予告後一定時間経過
Φ0の高レベルが一定時間T0経過すると低レベルになるため、Φ1は高レベルとなりスイッチSはオフ状態となる。よって、DC−DCコンバータへの電力供給が停止するため出力電圧は急激に下がる。
【0057】
(4−3)条件3:電力供給中に負荷より電源切断許可信号ありの場合
電力供給期間▲1▼または電力供給期間▲2▼の電力供給期間中に、負荷からの電源切断許可信号Vinが高レベルになった場合、スイッチSがオフ状態となりDC−DCコンバータへの電力供給が停止するため出力電圧は急激に下がる。
【0058】
(4−1)・(4−2)・(4−3)いずれかの条件が満たされた場合DC−DCコンバータの出力電圧は急激に下がり、V2+からダイオードDを通して供給される直流電圧VDも低下して、Vcc1は閾値電圧4.5V以下になる。すると再びΦsはVcc1と同じ高レベルになり、クロックΦ1、電源切断許可信号Vinの状態にかかわらずVGSは0になり、スイッチSはオフ状態となり、DC−DCコンバータは切り離される。従って負荷への出力電圧は0となり、送配電線からの電力で充電電池は緩やかに充電され始める.IC4・IC5のパルスも充電期間中に終了し、クロックΦ0、Φ1は低レベルへ変化する。よって(1)の充電期間へもどる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、送配電線の電流が零で電圧だけがある場合に、送配電線により間欠的に電力を得ることが可能となる。
【0060】
また、本発明によれば、高電圧の絶縁対策を必要としないので、小型の計測装置が得られる。
【0061】
さらに、電源切断予告信号、電源切断実施信号あるいは電源切断許可信号により消費電力を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の計測装置用電源装置の一実施例を示す図である。
【図2】 本発明の計測装置用電源装置の電極を分解した状態を示す断面図である。
【図3】 本発明の電源回路のブロック図である。
【図4】 本発明のキャパシタ分圧の等価回路を示す図である。
【図5】 交流電圧を直流電圧に変換して間欠出力する電源回路の一例を示す。
【図6】 図5に示す間欠出力電源回路の各部の概略波形を示す。
【図7】 本発明の電源回路を備えた別実施例を示す。
【図8】 (a)は電源切断予告回路の1実施例を示す図、(b)は同別実施例を示す図である。
【図9】 電源切断予告機能を備えた電源回路の一例を示す図である。
【図10】 図9に示す電源回路の各部の概略波形を示す図である。
【図11】間欠電源制御信号の入力機能の回路を示す図である。
【符号の説明】
10:保護ビニル 11:電極 12:塩化ビニル管 13:電極 14:保護ビニル 15、16、17、18:防水ケーブル 19:緩衝材 30:電源回路部 49:ケーブル 50:コネクタ w:送配電線 301:空間電極 302:保護回路 303:整流回路 304:充電電池 305:電圧検出器 306:スイッチ 307:電圧発生器 308:負荷 501:整流回路 502:DC−DCコンバータ 503:電圧検出器用IC 701:発電装置 702:電圧変換保護回路 703:整流回路 704:電源判定切替装置 705:充電電池 706:電圧検出器 707:スイッチ 708:電圧発生器709:負荷 801:充電電池 802:比較器 803:電源予告信号発生器 804:負荷 805:比較器 806:電源切断実施信号発生器 807:スイッチ 808:単安定マルチバイブレータ 1101:電圧検出器 1102:ORゲート 1103:スイッチ
Claims (5)
- 送配電線に空間電極を装着し送配電線と地面との空間容量を含めたキャパシタ回路を形成し、キャパシタ回路で得られた電力を充電し、間欠的に計測装置に出力する送配電系統の計測装置用電源装置であって、
空間電極で得られた電圧を適切な電圧へ変換し過電圧を抑制する保護回路と、保護回路からの電圧を交流から直流へ変換する整流回路と、
整流回路から出力される電気を蓄える充電電池と、
充電電池の充電状況として電圧情報を検出する電圧検出器と、
電圧検出器で検出された電圧情報と規定電圧との大小関係により動作するスイッチと、
スイッチの動作により充電電池より電力が供給されて計測装置の負荷に必要な電圧を間欠出力する電圧発生器とを備えていることを特徴とする送配電系統の計測装置用電源装置。 - 送配電線に空間電極を装着し送配電線と地面との空間容量を含めたキャパシタ回路を形成し、キャパシタ回路で得られた電力を充電し、間欠的に計測装置に出力する送配電系統の計測装置用電源装置であって、空間電極で得られた電圧を適切な電圧へ変換し過電圧を抑制する保護回路と、保護回路からの電圧を交流から直流へ変換する整流回路とを備える発電回路装置と、
太陽光発電などの、前記発電回路装置と異なる他の発電装置と、
前記発電装置毎に接続された電圧を適切な電圧へ変換し過電圧を抑制する保護回路と保護回路からの電圧を交流から直流へ変換する整流回路とを備える発電回路装置と、
前記各発電回路装置のうち最も高い電圧を出力する発電回路装置に切り替える電源判定切替装置と
電源判定切替装置で切り換えられた発電装置からの電力を充電する充電電池と、
充電電池の充電状況として電圧情報を検出する電圧検出器と、
電圧検出器で検出された電圧情報と規定電圧との大小関係により動作するスイッチと、
スイッチの動作により充電電池より電力が供給されて検出された電圧から計測装置の負荷に必要な電圧を出力する電圧発生器とを備えていることを特徴とする送配電系統の計測装置用電源装置。 - 充電電池の電圧を検出する電圧検出器と、負荷に電力を供給中に充電電池の電圧が設定された切断予告電圧よりも下回った場合に計測装置に対して電源切断予告信号を発信する電源切断予告信号発生器を備えることを特徴とする請求項1または2記載の計測装置用電源装置。
- 前記電源切断予告信号の発信から一定時間経過後、電源装置のスイッチを切断する電源切断実施信号を発信する電源切断実施信号発生器を備えることを特徴とする請求項3記載の計測装置用電源装置。
- 前記電源切断実施信号か外部からの電源切断許可信号のいずれか一方の信号により電源を落とす回路を備えたことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の計測装置用電源装置。
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