JP3920409B2 - 内視鏡の湾曲装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、手元側からの遠隔操作によって屈曲自在に挿入部の先端部分に設けられた内視鏡の湾曲装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の湾曲装置は一般に、円筒形状に形成された複数の節輪を同一軸線上に配置し、隣り合う節輪どうしを部分的に重ね合わせてリベットにより回動自在に連結して構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の内視鏡の湾曲装置は、各節輪が同じ直径に形成されているので、節輪どうしを連結する部分では何方か一方を凹ませる絞り加工等を行う必要があり、部品加工が複雑になって製造コストが高くつく原因になっていた。
【0004】
そこで本発明は、節輪どうしの連結部に絞り加工などが不要であって、低コストで容易に製造することができる内視鏡の湾曲装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の湾曲装置は、筒状に形成された複数の節輪を同一軸線上に並べ、隣り合う節輪どうしを部分的に重ね合わせてリベットにより回動自在に連結した内視鏡の湾曲装置において、ほぼ肉厚分だけ径の異なる二種類の節輪を交互に配置して上記リベットにより回動自在に連結したことを特徴とする。
【0006】
なお、上記隣り合う節輪どうしの連結部では、両節輪から突設された舌片と舌片とが重ね合わされてその部分に上記リベットが通されていてもよい。そして、上記各節輪が各々同じ回動方向に連結されていてもよく、上記各節輪が回動方向を順に90°ずらして連結されていてもよい。
【0007】
また、操作ワイヤを案内するためのワイヤガイドが、径が太い方の節輪の内周面の端部に設けられているとよく、上記ワイヤガイドが、上記節輪を部分的に内側に凹ませて形成されていてもよく、上記ワイヤガイドが、短いパイプ状部材を上記節輪の内周面に固着して形成されていてもよい。
【0008】
【発明の実態の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図2は、内視鏡を示しており、挿入部可撓管1の基端側に連結された操作部2からの遠隔操作によって屈曲する湾曲部3が可撓管1の先端部分に連結され、対物光学系等が内蔵された先端部本体4が湾曲部3の先端に連結されている。5は湾曲操作ノブである。
【0009】
湾曲部3の骨格は、図1に示されるように、円筒状の複数の節輪11a,11b,…を同一軸線上に並べてリベット12で回動自在に連結して形成された湾曲管によって構成されている。
【0010】
そして、節輪11a,11b…の内周面に沿って湾曲部3の軸線方向に向けて配置された操作ワイヤ13の先端が、先端部本体4又は最先端の節輪に固着されている。操作ワイヤ13の基端は、操作部2内の操作機構に連結されている。
【0011】
湾曲管の外面には図示されていない網状管が被覆され、さらにその外面には、伸縮性のあるゴムチューブからなる外装チューブが被覆されている。そして、複数の節輪11a,11b,…のうちの最先端の節輪が先端部本体4に連結され、最後端の節輪が可撓管1の先端部分に連結されている。
【0012】
節輪10a,10b,…としては、ほぼ肉厚分だけ径の異なる二種類の節輪(細節輪10aと太節輪10b)が用いられていて、それらが交互に配置されている。即ち、細節輪10aの直径をd、太節輪10bの直径をD、太節輪10bの肉厚をtとすると、d+2t≒Dである。
【0013】
図3は、太節輪10bを示しており、円筒状体の前端と後端とに、各々一対の舌片11が180°対称の位置に軸線方向と平行に突出形成されている。前端側の一対の舌片11と後端側の一対の舌片11とは90°位置をずらして形成されており、各舌片11には、リベット12を通すための孔が穿設されている。
【0014】
そして、太節輪10bの内周面の前後両端部には、舌片11と位置を90°ずらして、操作ワイヤ13をガイドするためのワイヤガイド14が設けられている。この実施の形態においては、ワイヤガイド14は太節輪10bの円筒状部分の一部をプレス加工で内側に凹ませて形成されている。
【0015】
細節輪10aは、図3に示されている太節輪10bと比較して、径が肉厚分だけ小さくてワイヤガイド14が形成されていないことを除き、太節輪10bと同じ形状に形成されている。
【0016】
したがって、細節輪10aと太節輪10bとの連結部では、図4に示されるように、細節輪10aの舌片11と太節輪10bの舌片11とがちょうど嵌合する状態で重ね合わされ、そこに形成されている孔に通したリベット12の頭をかしめ加工により潰すことによって、各節輪10a,10b,…が回動自在に連結されている。
【0017】
このように、隣り合う節輪10a,10bの径が節輪の厚み(厳密には太節輪10bの肉厚)分だけ相違しているので、舌片11どうしがちょうど重なり合う。したがって、舌片11どうしが重なり合うようにするために舌片11を凹ませる等の加工を必要としない。
【0018】
なお、ワイヤガイド14が太節輪10b内周面の端部に固着されているので、図5に示されるように、隣り合う節輪10a,10bがリベット12を中心に回動すると、太節輪10bに設けられたワイヤガイド14が細節輪10aの外縁部にぶつかってストッパの役割を果たす。
【0019】
図6は、本発明の第2の実施の形態の湾曲管を示しており、図7にも示されるように、ワイヤガイド14を短いパイプ状部材で形成して、太節輪10bの内周面の端部に銀ロー付け等によって固着したものである。
【0020】
このように形成することにより、各節輪10a,10bを製造する際に曲げ加工が全く不要となり、舌片11が筒状体から突出した形状に素材のパイプを単にカットするだけで節輪10a,10bを製造することができる。
【0021】
また、図8及び図9に示されるように、リベット12の頭部を皿状に形成して細節輪10aの孔内に潜らせて配置することにより、操作ワイヤ13をリベット12の頭部と擦れ合わないように走行させることができ、湾曲操作力量の軽減や耐久性の向上を図ることができる。
【0022】
図10は、本発明の第3の実施の形態の湾曲管を示しており、上下方向にだけ屈曲可能ないわゆる2方向湾曲管に本発明を採用して、細節輪10aと太節輪10bとを交互に連結したものである。
【0023】
各節輪10a,10bは全て同方向にリベット12で連結されていて、操作ワイヤ13はリベット12に対して90°ずれた180°対称の位置に一対(2本)だけ配置されている。
【0024】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、湾曲管を構成する節輪10a,10b,…の数は複数個であれば何個でもよく、一般には5、6個から20個程度の範囲で連結される。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、ほぼ肉厚分だけ径の異なる二種類の節輪を同一軸線上に交互に配置してリベットで回動自在に連結したことにより、連結部では、隣り合う節輪どうしをちょうど嵌合する状態に重ね合せてリベットで回動自在に連結することができる。したがって、連結部で節輪どうしを重なり合わせるために節輪を凹ませる絞り加工などが不要となり、低コストで容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の湾曲管の側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の内視鏡の側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の太節輪の斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の節輪と節輪との連結部の正面断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の湾曲管の部分拡大側面断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の湾曲管の側面断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の太節輪の斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の節輪と節輪との連結部の正面断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の湾曲管の部分拡大側面断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の湾曲管の側面断面図である。
【符号の説明】
10a 細節輪
10b 太節輪
11 舌片
12 リベット
13 操作ワイヤ
14 ワイヤガイド
Claims (4)
- 筒状に形成された複数の節輪が同一軸線上に並べられて、隣り合う節輪どうしが部分的に重ね合わせられてリベットにより回動自在に連結され、操作ワイヤにより屈曲操作される内視鏡の湾曲装置において、
ほぼ肉厚分だけ径の異なる二種類の節輪を交互に配置して上記リベットにより回動自在に連結すると共に、上記操作ワイヤを案内するための短いパイプ状の部材からなるワイヤガイドを、上記二種類の節輪のうち径が太い方の節輪の内周面の端部のみに固着したことを特徴とする内視鏡の湾曲装置。 - 上記隣り合う節輪どうしの連結部では、両節輪から突設された舌片と舌片とが重ね合わされてその部分に上記リベットが通されている請求項1記載の内視鏡の湾曲装置。
- 上記各節輪が各々同じ回動方向に連結されている請求項1又は2記載の内視鏡の湾曲装置。
- 上記各節輪が回動方向を順に90°ずらして連結されている請求項1、2又は3記載の内視鏡の湾曲装置。
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