JP3918459B2 - 用紙後処理方法、用紙後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

用紙後処理方法、用紙後処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を有する複合機等の画像形成装置から画像形成後に排出される用紙を順次、用紙後処理装置内に取り込み、この用紙に綴じ処理や折り処理等の後処理を行い、排紙部に排出する機能を有する用紙後処理装置、用紙後処理方法、及び該用紙後処理装置を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置より排紙される画像記録済の複数枚の用紙を、コピー部数ごとに丁合してステイプル手段により綴じ合わせる装置としてフィニッシャと呼ばれる用紙後処理装置が利用される。
【0003】
この用紙後処理装置は、複写機やプリンタ等の画像形成装置本体と機能が接続されていて、コピーまたはプリントプロセスのシーケンス作動に対応して駆動する。
【0004】
従って画像形成プロセスを高速で処理することの可能な画像形成装置に対しては、その処理速度に追従して機能を果すことの出来る高速処理の可能な用紙後処理装置が必要とされる。
【0005】
このような用紙後処理装置に関しては、すでに特開昭60−142359号、同60−158463号、同62−239169号さらに特開昭62−288002号、同63−267667号、特開平2−276691号、特開平8−319054号、特公平5−41991号の各公報に開示されている。
【0006】
特開昭60−183459号公報の製本装置は、表紙供給装置を有し、複写紙群と表紙とを重ね合わせた後、穴開け又はステイプル綴じ等の製本仕上げ作業を行うものである。
【0007】
特開平6−72064号、同7−187479号、同8−192951号各公報は、中綴じ処理機能を有する用紙後処理装置である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の用紙後処理装置には、以下の課題がある。
【0009】
用紙束の搬送方向の中央部を押圧して中折りする中折りローラ対と、前記中折りローラ対の挟持位置に向けて移動しながら用紙束の折り目部を突き出す中折り板部材とから成る用紙中折り手段においては、前記中折り板部材の先端部を前進させて、常時回転している中折りローラ対の挟持位置に、用紙束の折り目部を突き出して挟持させることにより用紙束を中折り処理していた。
【0010】
しかし、駆動回転している中折りローラ対の挟持位置を通過した後の用紙束の折り目部は、用紙の残留応力により拡がる傾向にあり、中折りされた用紙束が膨らみ分厚い形状になる。特に、用紙枚数の多い用紙束においては、用紙束の膨らみが顕著であり、用紙束の仕上がり外観品質が低下する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
中折り処理における上記の課題は下記の方法、及び装置により解決される。
【0012】
(1) 用紙積載部上に搬送された用紙束の搬送方向中央部を、用紙突き出し手段の中折り板部材により押圧しつつ中折りローラ対の挟持位置に押し込み、中折り部を形成した後、加圧ローラ対により前記用紙束の中折り部を加圧して排出させる用紙後処理方法において、前記中折り部の先端部が、前記中折りローラ対の挟持位置を越えた所定位置に到達した時点で、前記中折り板部材を前記用紙束の中折り部から離脱させ、前記中折りローラ対と前記加圧ローラ対とを駆動回転させた後、停止させて、前記中折り部の先端部近傍を前記加圧ローラ対により所定時間挟持させた状態に保持した後、前記中折りローラ対及び前記加圧ローラ対を駆動回転させ、前記用紙束を排出させることを特徴とする用紙後処理方法。
【0013】
(2) 用紙積載部上に搬送された用紙束の搬送方向中央部を、用紙突き出し手段により押圧しつつ中折りローラ対の挟持位置に押し込み、中折り部を形成した後、加圧ローラ対により前記用紙束の中折り部を加圧して排出させる用紙後処理装置において、前記用紙突き出し手段の中折り板部材を駆動させる第1駆動手段と、前記中折りローラ対及び前記加圧ローラ対を駆動回転させる第2駆動手段と、前記中折り部の先端部を前記加圧ローラ対の挟持位置を越えた所定位置に停止させる先端部位置制御手段と、前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動を制御する駆動制御手段と、を有し、前記中折り部の先端部が前記加圧ローラ対の挟持位置を越えた所定位置に到達した時点から所定時間、前記用紙束の中折り部近傍を前記加圧ローラ対に挟持させた状態に保持した後、前記中折りローラ対及び前記加圧ローラ対を駆動回転させ、前記用紙束を排出させることを特徴とする用紙後処理装置。
【0014】
(3) 前記(2)に記載の中折り板部材、中折りローラ対、加圧ローラ対、第1駆動手段、第2駆動手段、先端部位置制御手段、駆動制御手段を有する用紙後処理装置と、画像形成手段、用紙搬送手段から成る画像形成装置本体とを備えて成ることを特徴とする画像形成装置。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の用紙後処理装置の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0016】
[画像形成装置の一実施形態]
図1は画像形成装置本体A、画像読み取り装置B、用紙後処理装置(以下、後処理装置と称す)Cから成る画像形成システムの全体構成図である。
【0017】
画像形成装置本体Aは、回転する像担持体(以下、感光体と称す)1の周囲に、帯電手段2、像露光手段(書き込み手段)3、現像手段4、転写手段5A、除電手段5B、及びクリーニング手段6を配置した画像形成手段を有する。画像形成手段は、帯電手段2によって感光体1の表面に一様帯電を行った後に、像露光手段3のレーザビームによって原稿から読み取られた画像データに基づく露光走査を行って潜像を形成し、該潜像を現像手段4により反転現像して感光体1の表面にトナー像を形成する。
【0018】
一方、用紙収納手段7Aから給紙された転写紙(以下、用紙と称す)Sは転写位置へと送られる。転写位置において転写手段5Aにより前記トナー像が用紙S上に転写される。その後に、用紙Sは除電手段5Bにより裏面の電荷が消去されて感光体1から分離され、中間搬送部7Bにより搬送され、引き続き定着手段8により加熱定着され、排紙部7Cから排出される。
【0019】
用紙Sの両面に画像形成を行う場合には、定着手段8により加熱定着された用紙Sを、搬送路切り替え板7Dにより通常の排紙通路から分岐し、反転搬送部7Eにおいてスイッチバックして表裏反転した後、再び画像形成部を通過し、用紙Sの裏面に画像を形成し、定着手段8を経て、排紙部7Cから装置外に排出される。排紙部7Cから排出された用紙Sは、後処理装置Cの受入部11に送り込まれる。
【0020】
一方、感光体1の画像処理後の表面は、クリーニング手段6により表面に残留している現像剤が除去され、次の画像形成に備える。
【0021】
画像形成装置本体Aの上部には、原稿移動型読み取り方式の自動原稿送り装置を備えた画像読み取り装置Bが設置されている。
【0022】
[用紙後処理装置の構成]
画像形成装置本体Aに接続する後処理装置Cは、入口搬送部10、シフト処理部20、綴じ処理部30、ステイプル手段(綴じ手段)40、表紙給紙部50、中折り処理部60、及び排紙部80とから構成されている。
【0023】
入口搬送部10は画像形成装置本体Aから排出された用紙Sを各処理部に搬送する。シフト処理部20は入口搬送部10から搬送された用紙Sをシフト処理区分けして後述の昇降排紙台82に排出する。綴じ処理部30は入口搬送部10から搬送された用紙Sを積載して、後述のステイプル手段40により、中綴じ処理又は端綴じ処理を行う。中折り処理部60は用紙Sの用紙搬送方向中央部を折り曲げ中折り処理を行い、後述の下部排紙台83に排出する。表紙給紙部50は表紙用紙(以下、表紙と称す)Kを給紙してシフト処理部20または綴じ処理部30に搬送する。
【0024】
排紙部80は、画像形成装置本体Aから排出された用紙Sを入口搬送部10を経由して後処理を行わず直接排紙して収容する上部排紙台81と、シフト処理または端綴じ処理された用紙束を収容する昇降排紙台82と、中折り処理された用紙束を収容する下部排紙台83を有する。
【0025】
[後処理装置Cの用紙搬送経路、及び上部機構]
図2は後処理装置Cの用紙搬送経路を示す模式図、図3は後処理装置Cの上部機構を示す断面図である。
【0026】
後処理装置Cは画像形成装置本体Aから搬出された用紙Sの受入部11が画像形成装置本体Aの排紙部7Cと合致するよう位置と高さを調節して設置されている。
【0027】
受入部11の入口部ローラ対12の用紙搬送方向下流に接続する用紙Sの搬送路は、上段の第1搬送路▲1▼と中段の第2搬送路▲2▼及び下段の第3搬送路▲3▼の3系統に分岐されていて、切り替え手段G1,G2の占める角度の選択により用紙Sが何れかの搬送路に給送されるようになっている。
【0028】
・(上部排紙台81に排紙)
画像形成装置本体Aから排出された画像形成済みの用紙Sは、受入部11に導入され、入口部ローラ対12により搬送されて、入り口通過検知用の入り口部センサPS1により用紙Sの搬送方向長さが検知される。用紙Sは上方の第1の切り替え手段G1の右方の通路13を通過して、上方の搬送ローラ対14の駆動ローラ14Aと従動ローラ14Bに挟持、搬送され、更に搬送ローラ対15により挟持、搬送された後、排出ローラ対16に挟持されて機外上部の上部排紙台81上に排出され、順次積載される(第1搬送路▲1▼)。
【0029】
この用紙搬送過程では、切り替え手段G1はソレノイドSD1の駆動により揺動され、通路17を閉止し、通路13を開放状態にして、用紙Sの上部排紙台81への通過を可能にする。
【0030】
この上部排紙台81には最大約200枚の用紙Sを収容することが可能であり、操作者は後処理装置Cの上部から容易に取り出すことができる。
【0031】
・(シフト処理又はノンソート)
この搬送モードに設定されると、切り替え手段G1はソレノイドSD1がオフの状態で、通路13を閉止し、通路17を開放状態に保持し、用紙Sの通路17の通過を可能にする。
【0032】
画像形成装置本体Aから排出された画像形成済みの用紙Sは、受入部11、入口部ローラ対12を通過し、切り替え手段G1の下方に開放状態に形成された通路17を通過して、搬送ローラ対18に挟持されて、第2搬送路▲2▼である斜め下方の第2の切り替え手段G2の上方の通路21を通過して、搬送ローラ対22に挟持され、通路23を経て、搬送ローラ対(シフトローラ対)24に挟持され、上ローラ26Aと下ローラ26Bとから成る排出ローラ対26により機外の昇降排紙台82上に排出、載置される(第2搬送路▲2▼)。27は上ローラ26Aを下ローラ26Bに対して挟持、離間可能に揺動させる揺動手段である。
【0033】
この昇降排紙台82には最大約3000枚の用紙Sを収容することが可能である。
【0034】
[端綴じ処理]
画像形成装置本体A内で画像形成処理されて、後処理装置Cの受入部11に送り込まれた画像形成済みの用紙Sは、入口部ローラ対12、第1の切り替え手段G1の下方の通路17を通過して、搬送ローラ対18に挟持されて、第3搬送路▲3▼に搬送される。
【0035】
第3搬送路▲3▼において、A4判、B5判より大きいサイズの用紙Sが搬送されるとき、ソレノイドSD2が駆動され、用紙Sは切り換え手段G2の下方の通路31Aを通過して、下流の搬送ローラ対32により挟持、搬送される。用紙Sは、更に下流の駆動ローラ34Aと従動ローラ34Bとから成る搬送ローラ対34により挟持されて送り出され、傾斜配置された中間載置台35の上方空間に排出され、中間載置台35または中間載置台35上に積載された用紙Sの上面に接し、滑走上昇したのち、搬送ローラ対34から用紙Sの進行方向後端部が排出されたのちには、用紙Sの自重により下降に転じ、中間載置台35の傾斜面上を滑落し、ステイプル手段40近傍の端綴じ用突き当て部材41の用紙突き当て面に用紙Sの進行方向先端部が当接して停止する。
【0036】
第3搬送路▲3▼において、A4判、B5判等の小サイズの用紙Sを、効率よく連続的に搬送してコピー生産性を向上させるため、前記の切り替え手段G1の下方の通路31Aに平行する通路31Bと切り替え手段G3とを設けた。
【0037】
切り替え手段G2用のソレノイドSD2、及び切り替え手段G3用のソレノイドSD3を共に駆動させると、切り替え手段G2、G3の先端部は共に図示の反時計方向に揺動し、通路21,31Aを閉止し、通路31Bを開放する。
【0038】
搬送ローラ対18から送り出された1枚目の用紙Sの先端部は、通路31Bを通過して、回転停止状態の搬送ローラ対34の周面に当接して停止する。
【0039】
次に、ソレノイドSD3の通電がオフになり、切り替え手段G3の先端部が時計方向に揺動し、通路31Bを閉止し、通路31Aを開放する。搬送ローラ対18から送り出された2枚目の用紙Sの先端部は、通路31Aを通過して、回転停止状態の搬送ローラ対34の周面に当接して停止する。
【0040】
所定のタイミングをとって、搬送ローラ対34が駆動回転し、前記の2枚の用紙Sを挟持して同時に搬送し、中間載置台35上に排出する。3枚目以降は1枚ずつ排出する。
【0041】
36は中間載置台35の両側面に設けた一対の幅整合部材から成る上流側幅整合手段である。上流側幅整合手段36の少なくとも一方の幅整合部材は用紙搬送方向と直交する方向に移動可能であり、用紙Sが中間載置台35上に放出される用紙受け入れ時には、用紙幅より広く開放され、中間載置台35上を滑落して、端綴じ用突き当て部材41に当接して停止するときには、用紙Sの幅方向の側縁を軽打して用紙束の幅揃え(幅整合)を行う。この停止位置において、中間載置台35上に所定枚数の用紙Sが積載、整合されると、ステイプル手段40により綴じ合わせ処理が行われ、用紙束が綴じ合わされる。
【0042】
中間載置台35の用紙積載面の一部には切り欠き部が形成されていて、駆動プーリ37Aと従動プーリ37Bに巻回された複数の排出ベルト38が回動可能に駆動される。排出ベルト38の一部には、排出爪38aが一体に形成されていて、その先端部は、図示一点鎖線のように長円軌跡を描く。ステイプル処理された用紙束は、排出ベルト38の排出爪38aにより用紙Sの後端部を保持されて、排出ベルト38上に載せられ、中間載置台35の載置面上を滑走して斜め上方に押し上げられ、排出ローラ対26の挟持位置に進行する。回転する排出ローラ対26に挟持された用紙束は、昇降排紙台82上に排出、積載される。
【0043】
[表紙給紙]
表紙給紙部50は、給紙皿51、可動底板52、押し上げレバー53とから成る表紙載置部と、送り出しローラ54、給紙ローラ55、捌きローラ56等から成る表紙送り手段とから構成されている。
【0044】
表紙給紙部50から給紙された1枚の表紙Kは、通路57を通過して、搬送ローラ対14の駆動ローラ14Aと従動ローラ14Cとの挟持位置を通過し、通路19、搬送ローラ対18を通過した後、第3通路▲3▼の搬送ローラ対32、通路33、搬送ローラ対34を経て、中間載置台35上に到達する。
【0045】
搬送ローラ対14は、中央の駆動ローラ14Aと、この駆動ローラ14Aに圧接する2個の従動ローラ14B,14Cとから構成されている。駆動ローラ14Aが図示の左回転駆動すると、従動ローラ14Bは右回転して、通路13から搬送された用紙Sを上方に搬送する。同時に、従動ローラ14Cも右回転して、通路57から搬送された表紙Kを下方の通路19に搬送する。従って、駆動ローラ14Aの駆動回転により、第1搬送路▲1▼の用紙Sと、第4搬送路▲4▼の表紙Kとを同時に逆方向に搬送することが可能である。
【0046】
[中綴じ処理]
図4は後処理装置Cのステイプル処理部及び中折り処理部を示す断面図である。
【0047】
ステイプル手段40は、上部機構40Aと下部機構40Bとの2分割構造に構成され、その中間に、用紙Sが通過可能な通路42を形成している。
【0048】
ステイプル手段40は、用紙搬送方向に直交する方向に2組配置され、図示しない駆動手段により、用紙搬送方向に直交する方向に移動可能である。このステイプル手段40により、用紙幅方向の中央振り分け2箇所にステイプル針SPを打つ(図6(a)参照)。
【0049】
中綴じモードに設定されると、ステイプル手段40のステイプル処理位置近傍の端綴じ用突き当て部材41が第5搬送路▲5▼から待避し、ほぼ同時にそれより下流の中綴じ用突き当て部材43が起動して通路42を遮断する(図2参照)。
【0050】
中綴じ用突き当て部材43は、表紙K及び用紙Sのサイズ(搬送方向の長さ)が設定又は検知されると、所定位置に移動して停止する。
【0051】
表紙Kが中間載置台35上の所定位置に載置された後、画像形成装置本体Aから搬出された用紙Sが、後処理装置Cの入口搬送部10から第3搬送路▲3▼を通過して、中間載置台35上に載置された表紙Kの上面に順次積載され、用紙Sの端部が中綴じ用突き当て部材43に当接して位置決めされる。中綴じ処理時に用紙Sの幅方向を規制する一対の幅整合部材から成る下流側幅整合手段46は、上流側幅整合手段36と同様に1枚の用紙Sが搬入される都度、用紙Sの幅方向の側端を軽打して幅整合を行う。
【0052】
上流側幅整合手段36及び下流側幅整合手段46は、端綴じ処理又は中綴じ処理の設定により、選択的に幅整合駆動を行う。即ち、端綴じ処理時には上流側の幅整合手段36のみを駆動し、下流側幅整合手段46は駆動しない。中綴じ処理時には上流側幅整合手段36と下流側幅整合手段46とを駆動する。この中綴じ処理時には、下流側幅整合手段46は、上流側幅整合手段36より遅れて駆動される。
【0053】
また、中綴じ処理時に、中間載置台35上を搬送してステイプル手段40の上流側を進行する用紙Sに対して、上流側幅整合手段36により先ず幅整合を行って用紙揃えし、次に、ステイプル手段40を通過して中綴じ用突き当て部材43に向かって進行する用紙Sに対して、下流側幅整合手段46により幅整合を行って用紙揃えする。このようにして、中間載置台35上を進行し、ステイプル手段40を中心にして上流側と下流側に亘って延長して積載される用紙S及び表紙Kは、上流側幅整合手段36と下流側幅整合手段46とにより、用紙Sの全長に亘り正確に幅整合される。
【0054】
最終の用紙Sが中間載置台35上に位置決め載置された後、表紙Kと用紙Sの全頁とから成る用紙束にステイプル手段40による中綴じ処理を行う。この中綴じ処理により、表紙K及び用紙Sの搬送方向の中央部にステイプル針SPが打ち込まれる。ステイプル針SPはステイプル針打ち込み駆動側を有する下部機構40Bから、ステイプル針折り曲げ側を有する上部機構40Aに向けて打ち込まれる。
【0055】
[中折り処理]
中綴じ処理後、中綴じ用突き当て部材43が揺動して、通路42の下流の通路を開放する。中綴じ処理された表紙Kと用紙Sから成る用紙束は、湾曲した通路と中間搬送ローラ対61を通過して斜め下方の搬送ベルト62上を案内板63に案内されて搬送され、更に、第2用紙積載部(スタック台)64上を搬送されて、折り部可動突き当て手段65の位置決め部材である折り部突き当て部材650に用紙束の搬送方向の先端部が当接して、所定位置に停止する(図2に示す第6搬送路▲6▼)。折り部突き当て部材650は用紙サイズの設定又は検知と駆動手段により所定位置に移動可能である。
【0056】
停止状態の用紙束の搬送方向の中央部、即ち中綴じ位置の斜め下方には、用紙突き出し手段66が設置されている。中綴じ位置の斜め上方には、中折り形成部67と、加圧部68が設置されている。
【0057】
中折り処理部60は、用紙突き出し手段66、中折り形成部67、加圧部68等から構成されている。
【0058】
中折り開始信号により、用紙突き出し手段66の可動突き出し板である中折り板部材(以下、中折りナイフと称す)661が斜め上方に直進して、中折りナイフ661の先端部は、表紙Kと用紙Sから成る用紙束の中央部を押し上げ、用紙束を介して従動回転する中折りローラ対671の挟持部を押し広げて揺動、離間させる。
【0059】
中折りナイフ661の先端部が前記挟持部を通過後、中折りナイフ661が後退して、用紙束の中央部は、中折り形成部67により挟圧されて、折り目が形成される。この折り目は、前述の中綴じ処理による用紙束へのステイプル針SPの打ち込み位置とほぼ一致する。
【0060】
中折り形成部67の回転する一対の中折りローラ671A,671B(以下、中折りローラ対671と称す)により挟圧されて折り目を形成された用紙束の中央部は、加圧部68に送り込まれ、一対の加圧ローラ681A,681B(以下、加圧ローラ対681と称す)の挟持位置で折り目が更に強く圧迫される。
【0061】
送り込まれた用紙束は、加圧部68に挟持されて搬送され、機外の下部排紙台83上に排出される(図2に示す第7搬送路)。
【0062】
図5は表紙Kと用紙Sの搬送経路と、用紙束の中綴じと中折り処理過程を示す模式図、図6(a)は用紙Sの中折りする折り目部aに沿って中央振り分け2箇所にステイプル針SPを打針して中綴じ処理された用紙の平面図、図6(b)は中綴じと中折りの後処理を施した用紙束の斜視図、図6(c)は後処理済みの用紙束を見開き状態にした斜視図である。
【0063】
表紙給紙部50の給紙皿51上には、表紙Kが第1面(第1頁p1と第8頁p8)を上側にして載置される。給紙皿51から給紙手段により給送された表紙Kは、前記の第4搬送路▲4▼及び第3搬送路▲3▼を通過して搬送され、中間載置台35上に、第1面(p1,p8)を下側にして載置される。
【0064】
次に、画像形成装置本体Aから搬出された画像形成済みの用紙Sは、第1面(第3頁p3と第6頁p6)を下側にして、後処理装置Cに導入される。この用紙Sは、入口搬送部10から第3搬送路▲3▼に搬送され、中間載置台35上に載置された表紙Kの上に、第1面を下側にして載置される。
【0065】
中間載置台35上で、表紙Kと用紙とが整合され、ステイプル手段40によりステイプル針SPが打ち込まれて中綴じ処理される。
【0066】
中綴じ処理された用紙束は、第5搬送路▲5▼を通過して、第2用紙積載部64及び搬送ベルト62上の所定位置に載置され停止する。このとき用紙束は、用紙Sが第1面(p3,p6)を上側に、その上の表紙Kが第1面(p1,p8)を上側にした状態で載置される。
【0067】
次に、用紙突き出し手段66の押し上げ作動と、中折りローラ対671の回転とにより、中折り処理が行われ、引き続き、加圧部68により挟持、搬送され、機外の下部排紙台83上に排出される。
【0068】
中綴じ処理と中折り処理により作製された用紙束(冊子)は、表紙Kの第1面(p1,p8)を外側に向け、その裏面側に第2面(p2,p7)、更にその内側に中身である用紙Sの第1面(p3,p6)、その内側に用紙Sの第2面(p4,p5)が配置され、図示のように8頁(p1〜p8)から成る冊子の頁揃えができる。
【0069】
画像形成装置本体Aの操作部において、冊子作製オートモードを選択、設定し、給紙皿51上に表紙Kを積載し、プリントを開始すると、画像形成装置本体Aの制御部により、前記の画像プロセスが実行され、画像を担持した用紙Sは後処理装置Cにより、中綴じ処理と中折り処理とが行われて、連続して小冊子が作製、排出される。
【0070】
後処理装置Cの操作部において、冊子作製マニュアルモードを選択、設定し、給紙皿51上に、表紙Kとその下に画像形成済みの1冊分の用紙Sとを積載し、送り出し動作を開始すると、後処理装置Cの制御手段90(後述の図17参照)により、表紙Kと用紙Sには、中綴じ処理と中折り処理とが行われて、1冊分の冊子が作製、排出される。
【0071】
図7は、折り部可動突き当て手段65、用紙突き出し手段66、中折り形成部67、加圧部68から成る中折り処理部60の断面図である。図8は、中折り処理部60の斜視図である。
【0072】
折り部可動突き当て手段65は、第2用紙積載部64上を搬送される各種サイズの用紙束の先端部に当接して先端部の位置決めをする。折り部突き当て部材650は保持部材651に固定されている。保持部材651はモータM1により駆動され、棒状の案内部材652に摺動して直線移動される。アクチュエータ653及び折り部センサPS2は、第2用紙積載部64上を搬送されてくる用紙Sの先端部通過を検知する。
【0073】
制御手段90は、用紙束の搬送方向先端部が、折り部突き当て部材650に当接するタイミングに合わせて、駆動手段により折り部突き当て部材650を用紙束の搬送方向に往復移動させて用紙Sの先端部揃えを確実に行う。
【0074】
用紙Sの先端部揃え後、中折り開始信号により可動保持部材662が、固定配置された棒状の案内部材663に沿って直進し、可動保持部材662に固定された中折りナイフ661は、用紙載置面より上方に突出する。中折りナイフ661はステンレス鋼板等の薄板状をなし、その先端部は鋭角をなす。中折りナイフ661の先端部は、低摩擦面に形成され、例えば光沢仕上げや、フッ素樹脂被覆等の表面処理等が施されている。
【0075】
中折り形成部67の一方の押圧手段は、駆動源に接続して駆動される中折りローラ671Aと、この中折りローラ671Aを回転可能に支持し、支軸673Aを中心に揺動可能な支持部材である可動部材672Aと、この可動部材672Aの一端に係止され、中折りローラ671Aを挟持位置方向に付勢するバネ674Aとから成る。
【0076】
中折り形成部67の他方の押圧手段も同様な構成をなし、中折りローラ671B、可動部材672B、支軸673B、バネ674Bを有する。
【0077】
中折り形成部67の用紙搬送方向下流側には、加圧部68が配置されている。加圧部68は、駆動源に接続して駆動される加圧ローラ対681(第2の中折りローラ対)から構成されている。
【0078】
一対の加圧ローラ681A,681Bはゴム被覆層を有する。例えば、ゴム被覆層は、エチレン−プロピレンゴム(EPDM)等の弾性材料から形成される。
【0079】
加圧ローラ対681が、金属ローラ同士であると、加圧ローラ対681の挟持位置を用紙束の後端部が通過するとき、金属ローラ同士の衝突による打撃音が発生する。なお、加圧ローラ対681のうち、何れか一方のローラは、金属等の硬質ローラにすることが、折り処理時の均一な加圧力の保持に有効である。
【0080】
回転する中折りローラ対671により挟圧されて折り目部a(図6(a)参照)を形成された用紙束は、加圧ローラ対681の挟持位置に送り込まれ、この位置で折り目部aが更に加圧され、機外の下部排紙台83に排出される。
【0081】
・(中折りローラの駆動機構)
図9は、図7に示す中折り処理部60の中折りローラ対671、加圧ローラ対681、及び搬送ベルト62を駆動する中折りローラ駆動手段(第2駆動手段)670の構成図である。
【0082】
モータM2は、タイミングベルト(以下、ベルトと称す)B1を介して中間軸に回転可能に支持された2段構成のプーリP1を回転させる。プーリP1にはベルトB2が張設されていて、プーリP2を回転させる。プーリP2はベルトB3を介して、中間搬送ローラ対61の駆動ローラ611を回転させる。
【0083】
プーリP2を巻回するベルトB2は、中間軸のプーリP3,P4、及び加圧ローラ681Bの軸端に固定されたプーリP5を巻回して同時に回転させる。P6,P7はテンションプーリである。
【0084】
プーリP2の回転軸上に固定された駆動ローラ621は、駆動ローラ621、従動ローラ622間に張架された搬送ベルト62を回動させる。
【0085】
中間軸のプーリP3はベルトB4を介して中折りローラ671Aの軸端に固定されたプーリP8を回転させる。中間軸のプーリP4はベルトB5を介して中折りローラ671Bの軸端に固定されたプーリP9を回転させる。
【0086】
中折りローラ671Aの軸端のプーリP8には、一方向クラッチCAが内蔵されている。また、中折りローラ671Bの軸端のプーリP9には、一方向回転クラッチCBが内蔵されている。
【0087】
加圧ローラ681Bの軸端に固定された歯車g1は、装置本体のパネルの固定位置に回転可能に支持された歯車g2,g3を介して歯車g4に接続している。
【0088】
歯車g3は、装置本体のパネルに植設された支軸689に回転可能に支持されている。歯車g4は、揺動板687に支持された加圧ローラ681Aの軸端に固定されている。
【0089】
2枚の揺動板687は、歯車g3を固定した支軸689の両軸端に揺動可能にそれぞれ支持され、バネ688により付勢されている。歯車g4を固定した加圧ローラ681Aの両軸端は、揺動板687に回転可能に支持されている。
【0090】
揺動板687に支持された加圧ローラ681Aは、支軸689を中心にして揺動し、バネ688により付勢されて、加圧ローラ681Bに圧接する。
【0091】
・(中折り板部材の駆動機構)
図10は、中折りナイフ661を移動させる中折りナイフ駆動手段(第1駆動手段)660の平面図である。なお、用紙突き出し手段66は図示の中心線CLに対して線対称をなすから、図面の一部を省略してある。図11は、中折りナイフ駆動手段(第1駆動手段)660の断面図である。図10及び図11は、何れも用紙束を中折り処理する直前の状態を示す。
【0092】
モータM3は、歯車g5,g6,g7を介して大径の歯車g8を回転させる。歯車g8は固定基板667に植設された支軸665に回転可能に支持されている。歯車g8の底部には、偏芯円筒部材664が一体に形成されている。偏芯円筒部材664に穿設された環状凹部664Aは、歯車g8の回転により、支軸665の回転中心と異なる偏芯軸664Bを回転中心にして、偏芯運動をする。
【0093】
環状凹部664Aの内壁部には、可動保持部材662に植設されたコロ666が移動可能に転設する。666Aはコロ666の中心の移動軌跡である。
【0094】
可動保持部材662は、固定基板667に平行に配置された2本の案内部材663に沿って直進往復動可能に支持されている。歯車g8の回転により、環状凹部664Aが偏芯運動する事により、コロ666が環状凹部664Aの内壁に沿って移動して、可動保持部材662を2本の案内部材663に沿って直進往復動させる。可動保持部材662に固定された中折りナイフ661も同時に直進往復動する。
【0095】
・(用紙の中折り処理)
図12は、用紙Sの中折り部が中折り形成部67を通過する状態を示す断面図である。
【0096】
モータM3の駆動開始により、可動保持部材662に保持された中折りナイフ661が前進する。中折りナイフ661の先端部は、用紙Sの用紙搬送方向の中央部の折り目部aを突き出し、回転を停止している中折りローラ対671の挟持位置Xに送り込み、用紙Sを中折りし、中折り部を形成する。
【0097】
中折りナイフ661の先端部が、用紙Sの折り合わせ部を突き出して、中折りローラ対671の外周面に摺接して挟持位置Xに送り込むとき、中折りローラ対671の各軸端に設けられた一方向回転クラッチCA,CBにより、中折りローラ対671は移動する用紙Sと連れ回りして、用紙搬送方向にのみ従動回転する。
【0098】
中折りナイフ661の先端部は、中折りローラ対671の挟持位置Xより若干(0.5〜10mm)越えた最大押し込み位置Yまで前進して用紙Sを中折り状態に押し込んだ後、戻り動作を開始する。中折りナイフ661の先端部の戻り動作中、用紙Sの中折り部が中折りローラ対671の挟持位置Xを通過した後、モータM2の駆動を開始させ、中折りローラ対671の駆動回転を開始させる。
【0099】
中折りナイフ661は引き続き戻り動作を続行し、用紙Sの折り合わせ部から中折りナイフ661の先端部が引き抜かれ、用紙Sの折り合わせ部は中折りローラ対671の外周面に挟持、保持されて、折り目が強く付けられる。
【0100】
用紙Sの折り合わせ部から中折りナイフ661の先端部が引き抜かれるとき、中折りローラ対671は、一方向回転クラッチCA,CBにより、逆転が防止されるから、用紙Sが後退することはない。
【0101】
以上が、中折り処理の基本動作である。折り性能向上のための本発明の用紙後処理装置の詳細は、後述の第1乃至第4の実施の形態で詳細に説明する。
【0102】
・(用紙の加圧処理)
図13は、中折り処理された用紙Sが加圧部68を通過する状態を示す断面図である。
【0103】
回転する中折りローラ対671の挟持位置を通過した用紙Sの先端部は、回転する加圧ローラ対681の挟持位置に送り込まれる。用紙Sの先端部は、固定位置で回転する加圧ローラ681Bと、揺動板687に揺動可能に支持され回転する加圧ローラ681Aとにより挟持されて、折り目が更に強く付けられる。
【0104】
可動部材672Aは支軸673Aを中心にして揺動可能に支持され、バネ674Aにより付勢されている。揺動板687は支軸689を中心にして揺動可能に支持され、バネ688により付勢されている。
【0105】
中折りローラ対671に挟持されて搬送される中折り用紙束は、ローラ間隔が広げられた加圧ローラ対681間に押し込まれ、加圧ローラ対681により挟持されて、折り目がしっかり付けられた後、用紙束の厚さに関係なく円滑に搬送される。
【0106】
・(用紙の排出)
図14は中折り及び加圧処理済みの用紙を排出する状態を示す断面図である。
【0107】
回転する加圧ローラ対681の挟持位置を通過した用紙Sの先端部は、機外に搬出される。用紙Sの後端部が通過すると、中折りローラ対671が閉じられた初期状態に戻り、可動部材672A,672Bの先端部が弾性を有する停止部材678に当接して停止する。
【0108】
なお、中折りローラ対671、加圧ローラ対681は各一対に限定されるものではなく、必要に応じて適宜、何対配置してもよい。
【0109】
[用紙の中折り制御の第1の実施の形態]
図15は、用紙Sの中折り処理工程を説明する図である。図16は用紙Sを中折り処理する工程のタイミングチャート、図17は後処理装置の制御を示すブロック図である。以下、制御手段90による用紙Sを中折り処理する工程の制御を説明する。
【0110】
画像形成装置本体Aの操作部において、用紙サイズ信号、用紙枚数信号、中綴じ指定信号、中折り指定信号が入力されると、制御手段90は中綴じ、中折り処理の実行を制御する。
【0111】
後処理装置Cにおいて、入り口部センサPS1、折り部センサPS2、排紙部センサPS3により用紙Sの通過が検知される。HPセンサPS4は、中折りナイフ661の初期位置を検知する。
【0112】
(1) 図15(a)は、中折り処理開始前の初期状態を示す。
中折りローラ671Aを支持するアーム672Aと、中折りローラ671Bを支持するアーム672Bとは、中折りナイフ661が、中折りローラ対671の挟持位置Xに挿入されるように対称に配置され、バネ674A,674Bに均等に付勢され、停止部材678により停止状態に保持されている。この停止状態において、中折りローラ対671の各外周面は、互いに近接又は軽接触するように、アーム672A,672Bの先端部が停止部材678に当接する(図14参照)。この初期状態において、中折りナイフ661は待機位置Wに停止している。
【0113】
(2) 図15(b)は、中折り形成部67の挟持位置Xを用紙Sの先端部が通過する状態を示す。
【0114】
モータM3(図10,11参照)の駆動開始により、中折りナイフ661が前進する。中折りナイフ661の先端部は、用紙Sの用紙搬送方向の中央部である折り目部a(図6(a)参照)を突き出し、中折りローラ対671を従動回転させ、挟持位置Xに送り込み、用紙Sを中折りする。
【0115】
(3) 図15(c)は、用紙Sの先端部が挟持位置Xを越えた最大押し込み位置Yに到達した状態を示す。
【0116】
中折りナイフ661はモータM3により更に前進駆動されて、用紙Sの中折り部を押圧して、従動回転する中折りローラ対671の挟持位置Xを越えた最大押し込み位置Yに到達する。用紙Sの先端部は、中折りナイフ661と中折りローラ対671とに挟持されて搬送され、折り目部aが形成される(図12、図6(a)参照)。
【0117】
(4) 図15(d)は、中折りローラ対671による用紙Sの中折り部の押圧、及び中折りナイフ661の待機位置Wへの復帰状態を示す。
【0118】
中折りナイフ661の最大押し込み位置Y到達は、中折りナイフ661の初期位置(ホームポジション)HPを検出するHPセンサとタイマにより制御される。中折りローラ対671は、中折りナイフ661が最大押し込み位置Yに到達した時点からタイマによる所定時間t2を経過するまで停止状態を保持し、用紙Sの中折り部を強く圧接している。中折りローラ対671の従動回転が停止され、駆動回転が開始されるまでの所定時間t2は、1〜10秒の範囲内に設定される。
【0119】
中折りローラ対671が用紙Sの中折り部の先端部近傍を押圧、保持した状態で、中折りナイフ661が後退し、用紙中折り部から離脱する。なお、一方向回転クラッチCA,CBを使用する代わりに中折り板部材661が後退して用紙中折り部から離脱する時、中折りローラ対671を一時正転駆動させる事により、用紙Sが中折りナイフ661の後退に応動して最大押し込み位置Yから後退する事を防止するようにしてもよい。
【0120】
(5) 図15(e)は、中折りローラ対671による用紙Sの搬送を示す。
中折りナイフ661が最大押し込み位置Yに到達した時点からタイマによる所定時間t1経過後、即ち、中折りナイフ661が初期位置HPを通過した後から所定時間t1経過後、モータM2の回転駆動を開始して、中折りローラ対671と加圧ローラ対681の正回転駆動を開始する。中折りローラ対671は中折り処理された用紙Sを挟持して、加圧ローラ対681の挟持位置に搬送する。
【0121】
(6) 図15(f)は、用紙Sが中折りローラ対671と加圧ローラ対681に挟持されて搬送される状態を示す。
【0122】
中折りローラ対671により中折り処理されて搬送される用紙Sは、加圧ローラ対681の挟持位置を通過する。
【0123】
中折りナイフ661が初期位置HPを通過した事が、HPセンサPS4(図17参照)により検知されてから、タイマによる所定時間t3経過後、モータM2の駆動を一時停止させる。この駆動停止により、用紙Sの先端部は加圧ローラ対681の挟持位置を越えた一時停止位置Zで停止される。一時停止位置Zは、加圧ローラ対681の挟持位置から0.5〜10mm下流側である。
【0124】
加圧ローラ対681は、モータM2の駆動停止時点から所定時間t4を経過するまで停止状態を保持し、用紙Sの中折り部を強く圧接している。加圧ローラ対681の駆動回転が停止され、駆動回転が開始されるまでのタイマによる所定時間t4は、1〜10秒の範囲内に設定される。加圧ローラ対681の正回転駆動及び停止時の押圧により、用紙Sの折り目が更に強化される(図13参照)。
【0125】
所定時間(t3+t4)の計時終了後、モータM2を再駆動して、中折りローラ対671と加圧ローラ対681の正回転駆動を開始する。タイマによる所定時間t5経過後、モータM2の駆動回転を停止させる。この所定時間t5経過中に、用紙Sは中折りローラ対671と加圧ローラ対681の正回転駆動により、機外に排出される(図14参照)。
【0126】
なお、用紙Sの枚数に対応して用紙Sを一時停止させる所定時間t4を可変に設定してもよい。即ち、用紙Sの枚数が多いほど、所定時間t4を長く可変設定する。
【0127】
[中折り処理された用紙の折り高さ]
図18(a)は中折り処理された用紙Sの膨らみを測定する装置の模式図である。
【0128】
平板D上に中折り処理された用紙Sを載置し、用紙Sの最大膨らみ高さ(折り高さ)Hと、平板D上に垂直に立てたスケールEの目盛とを見比べて、目測で読み取る。
【0129】
【表1】
Figure 0003918459
【0130】
表1は、中折り処理された用紙Sの折り高さHを実測した結果を示す。
中折りローラ対671の挟持位置Xにおける折り圧は、何れも30kgである。用紙Sは、何れもA3判サイズ、斤量64g/m2を用いた。用紙Sの枚数は2枚、5枚、10枚、16枚である。用紙Sの折り高さHは、複数回の実測値の平均値である。
【0131】
図18(b)は中折り処理された用紙Sの折り高さHの特性図である。図中、実線は本発明による実施例、破線は従来技術の比較例をそれぞれ示す。
【0132】
用紙Sの折り高さHの平均値は、本発明による実施例によれば、中折り処理可能な最大用紙枚数16枚の場合で35mmであり、従来技術の比較例の折り高さ41mmに比して少なく、良好な結果が得られた。用紙Sの枚数が2枚、5枚、10枚の場合でも、本発明による実施例の用紙Sの折り高さHが、従来の技術の比較例に比して少なく、良好な結果が得られた。
【0133】
[用紙の中折り制御の第2の実施の形態]
図19は、用紙Sの中折り処理工程を説明する図である。図20は用紙Sを中折り処理する工程のタイミングチャートである。以下、制御手段90による用紙Sを中折り処理する工程の制御を説明する。なお、前記の第1の実施の形態と異なる点を説明する。
【0134】
中折りナイフ661の初期位置HP通過が、HPセンサにより検知されてから所定時間t1経過後、中折りナイフ661が後退する。更に所定時間t2経過後、即ち、中折りナイフ661の初期位置HP通過検知後、所定時間t6経過後にモータM2の駆動を開始させる。この駆動開始により、中折りローラ対671と加圧ローラ対681の正回転が開始される。
【0135】
中折りナイフ661と従動回転される中折りローラ対671により中折り処理された用紙Sは、駆動回転を開始した中折りローラ対671に挟持されて搬送され、用紙Sの中折り部の先端部は、駆動回転する加圧ローラ対681に挟持されて搬送される。
【0136】
用紙Sの先端部が加圧ローラ対681の挟持位置を越えた一時停止位置Zに到達したことを、排紙部センサPS3により検知されると、制御手段90はモータM2の駆動回転を停止させる。69は排紙部センサPS3の検出光路をオン、オフさせるアクチュエータである。
【0137】
加圧ローラ対681は、モータM2の駆動停止時点からタイマによる所定時間t7を経過するまで停止状態を保持し、用紙Sの中折り部を強く圧接する。加圧ローラ対681の駆動回転が停止され、駆動回転が開始されるまでの所定時間t7は、1〜10秒の範囲内に設定される。加圧ローラ対681の正回転駆動及び停止時の押圧により、用紙Sの折り目が更に強く押圧される(図13参照)。
【0138】
所定時間t7の計時終了後、モータM2を再駆動して、中折りローラ対671と加圧ローラ対681の正回転駆動を開始する。タイマによる所定時間t8経過後、モータM2の駆動回転を停止させる。この所定時間t8経過中に、用紙Sは中折りローラ対671と加圧ローラ対681の正回転駆動により、機外に排出される(図14参照)。
【0139】
なお、本発明の実施の形態では、複写機に接続した用紙後処理装置を示したが、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置や軽印刷機等と接続して使用する用紙後処理装置にも適用可能である。
【0140】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の用紙後処理方法及び用紙後処理装置により、以下の優れた効果が得られる。
【0141】
用紙束の搬送方向中央部を、用紙突き出し手段の中折りナイフにより押圧しつつ中折りローラ対及び加圧ローラ対の挟持位置に押し込み、用紙束を中折り処理する用紙後処理装置において、用紙束の中折り部の先端部を加圧ローラ対の挟持位置近傍の所定位置で一定時間保持する事により、用紙束の折り目部の残留応力が消滅して、中折りされた用紙束の膨らみが少なくなる。特に、用紙枚数の多い用紙束における用紙束の膨らみが減少し、用紙束の仕上がり外観品質が向上する。
【0142】
また、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の画像形成装置により所望の高速画像形成処理が行われて排出された用紙は、用紙後処理装置において、中折り処理が用紙枚数に対応して正確な動作で行なわれ、用紙の折り目部の膨らみのない冊子が、画像形成装置の生産性を損なうことなく、迅速に作製される。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置本体、画像読み取り装置、用紙後処理装置から成る画像形成システムの全体構成図。
【図2】後処理装置の用紙搬送経路を示す模式図。
【図3】後処理装置の上部機構を示す断面図。
【図4】後処理装置のステイプル処理部及び中折り処理部を示す断面図。
【図5】表紙と用紙の搬送経路と、用紙束の中綴じと中折り処理過程を示す模式図。
【図6】中綴じ処理された用紙の平面図、中綴じと中折りの後処理を施した用紙束の斜視図、及び後処理済みの用紙束を見開き状態にした斜視図。
【図7】中折り処理部の断面図。
【図8】中折り処理部の斜視図。
【図9】中折りローラ駆動手段の構成図。
【図10】中折りナイフ駆動手段(第1駆動手段)の平面図。
【図11】中折りナイフ駆動手段(第1駆動手段)の断面図。
【図12】用紙の先端部が中折り形成部を通過する状態を示す断面図。
【図13】中折り処理された用紙が加圧部を通過する状態を示す断面図。
【図14】中折り及び加圧処理済みの用紙を排出する状態を示す断面図。
【図15】用紙の中折り処理工程を説明する図。
【図16】用紙を中折り処理する工程のタイミングチャート。
【図17】後処理装置の制御を示すブロック図。
【図18】中折り処理された用紙の膨らみを測定する装置の模式図、及び中折り処理された用紙の折り高さの特性図。
【図19】用紙の中折り処理工程を説明する図。
【図20】用紙を中折り処理する工程のタイミングチャート。
【符号の説明】
30 綴じ処理部
40 ステイプル手段(綴じ手段)
60 中折り処理部
64 第2用紙積載部(スタック台)
65 折り部可動突き当て手段
66 用紙突き出し手段
660 中折りナイフ駆動手段(第1駆動手段)
661 中折り板部材(中折りナイフ)
67 中折り形成部
670 中折りローラ駆動手段(第2駆動手段)
671 中折りローラ対(第1の折りローラ対)
671A,671B 中折りローラ
68 加圧部
681 加圧ローラ対(第2の折りローラ対)
681A,681B 加圧ローラ
90 制御手段
A 画像形成装置本体
C 用紙後処理装置(後処理装置)
H 最大膨らみ高さ(折り高さ)
S 用紙
X 挟持位置
Y 最大押し込み位置
Z 一時停止位置
a 折り目部

Claims (5)

  1. 用紙積載部上に搬送された用紙束の搬送方向中央部を、用紙突き出し手段の中折り板部材により押圧しつつ中折りローラ対の挟持位置に押し込み、中折り部を形成した後、加圧ローラ対により前記用紙束の中折り部を加圧して排出させる用紙後処理方法において、
    前記中折り部の先端部が、前記中折りローラ対の挟持位置を越えた所定位置に到達した時点で、前記中折り板部材を前記用紙束の中折り部から離脱させ、前記中折りローラ対と前記加圧ローラ対とを駆動回転させた後、停止させて、前記中折り部の先端部近傍を前記加圧ローラ対により所定時間挟持させた状態に保持した後、前記中折りローラ対及び前記加圧ローラ対を駆動回転させ、前記用紙束を排出させることを特徴とする用紙後処理方法。
  2. 用紙積載部上に搬送された用紙束の搬送方向中央部を、用紙突き出し手段により押圧しつつ中折りローラ対の挟持位置に押し込み、中折り部を形成した後、加圧ローラ対により前記用紙束の中折り部を加圧して排出させる用紙後処理装置において、
    前記用紙突き出し手段の中折り板部材を駆動させる第1駆動手段と、
    前記中折りローラ対及び前記加圧ローラ対を駆動回転させる第2駆動手段と、
    前記中折り部の先端部を前記加圧ローラ対の挟持位置を越えた所定位置に停止させる先端部位置制御手段と、
    前記第1駆動手段と前記第2駆動手段の駆動を制御する駆動制御手段と、を有し、
    前記中折り部の先端部が前記加圧ローラ対の挟持位置を越えた所定位置に到達した時点から所定時間、前記用紙束の中折り部近傍を前記加圧ローラ対に挟持させた状態に保持した後、
    前記中折りローラ対及び前記加圧ローラ対を駆動回転させ、前記用紙束を排出させることを特徴とする用紙後処理装置。
  3. 前記先端部位置制御手段は、前記加圧ローラ対の挟持位置の用紙搬送方向下流側の前記所定位置に設置された検知手段であり、この検知手段で前記中折り部の先端部を検知した後、前記加圧ローラ対が前記中折り部を所定時間挟持することを特徴とする請求項2に記載の用紙後処理装置。
  4. 前記用紙束の用紙枚数を検知する枚数検知手段を備え、前記用紙束の用紙枚数に応じて、前記加圧ローラ対が前記用紙束を挟持する時間を可変に制御することを特徴とする請求項2に記載の用紙後処理装置。
  5. 請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の中折り板部材、中折りローラ対、加圧ローラ対、第1駆動手段、第2駆動手段、先端部位置制御手段、駆動制御手段を有する用紙後処理装置と、画像形成手段、用紙搬送手段から成る画像形成装置本体とを備えて成ることを特徴とする画像形成装置。
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