JP3911941B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作像装置で形成するトナー像を中間転写体に一次転写してから記録媒体に二次転写する中間転写方式を採用した複写機、プリンタ等の画像形成装置に係り、特に、中間転写体の転写面をその面に当接して清掃するクリーニング装置のクリーニングブレードに係わるトラブルを解消するために有効な画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子写真方式等を利用したカラープリンタ、カラー複写機等の画像形成装置として、中間転写方式を採用するタイプのものが増えつつある。かかる中間転写方式を採用したカラー画像形成装置は、図8aに例示するように、1つ又は複数の作像装置100によりドラム状又はベルト状の感光体等からなる像担持体110に電子写真プロセスによってトナー像を1色分又は複数色分形成し、その各トナー像を像担持体110の転写部N1を通過するように周回(回動)するベルト状又はドラム状の中間転写体200に重ね合わせるように一次転写させた後、その中間転写体200に転写された多重トナー像をその中間転写体の転写部N2を通過するように供給される普通紙、厚紙、OHPシート等の記録媒体Pに一括して二次転写させることにより、所望のカラー画像等を形成するようになっている。また、二次転写後の中間転写体200は、通常、そのトナー像が転写される転写面に当接するように配置されたクリーニング装置のクリーニングブレード270により、その転写面に付着している未転写トナー等が掻き取られて清掃されるようになっている。
【0003】
図8中の符号150は、像担持体110上のトナー像をその像担持体から中間転写体200に、一次転写バイアスを印加して形成する転写電界により静電的に転写させるロール方式の一次転写装置(具体的には一次転写ロール)、210,220,230は中間転写体(ベルト)200が掛け回される支持ロール、250は中間転写体200上のトナー像をその中間転写体から記録媒体Pに、二次転写バイアスを印加して形成する転写電界により静電的に転写させるロール方式の二次転写装置(具体的には二次転写ロール)である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような中間転写方式を採用する画像形成装置にあっては、図8bに示すように、記録媒体Pとしてその供給方向S(図8a)に対する幅Wsの比較的狭いものが中間転写体200と二次転写装置(二次転写ロール)250の間となる二次転写部に供給されて、その二次転写部で記録媒体Pが存在しない領域(別言すれば中間転写体200と二次転写ロール250が直接当接し合う領域)Eが広くなる場合、その中間転写体200の記録媒体Pが存在しない領域Eがクリーニング装置のクリーニングブレード270を通過すると、図9bに示すように、そのブレード270の中間転写体と実際に当接する当接エッジ部270aが捲れたり、損傷する等のトラブルが発生する。図9aは正常な当接エッジ部の状態を示す。
【0005】
このクリーニングブレードに係わるトラブルは、中間転写体200の記録媒体Pが存在しない領域Eに二次転写バイアスの印加に伴なって発生する放電生成物が付着したり、或いは、その領域Eが二次転写バイアスの印加に伴なって二次転写装置250との間で流れる転写電流によるダメージを受けて荒れることにより、その領域Eにおけるクリーニングブレードとの摩擦力(摩擦係数)が他の領域に比べて上昇してしまうことに起因して発生するものと認められる。
【0006】
このため、二次転写装置が二次転写バイアスの電圧を環境条件(温度湿度)や記録媒体Pの種類(例えば、厚紙、OHP(Over Head Projector)シート、ラベル紙など)等に応じて適切な値に可変設定するように構成されている場合、その二次転写バイアスを高めの電圧値に設定するときには、前記した放電生成物の付着や転写電流によるダメージがさらに増大する傾向にあるため、中間転写体200の記録媒体の存在しない領域Eの摩擦力もさらに上昇してしまい、この結果、クリーニングブレードに係わるトラブルが発生しやすくなる。したがって、この傾向は、例えば記録媒体Pとして特に小さな幅であって厚紙からなる「ハガキ」を供給する場合には、二次転写部において中間転写体の記録媒体(ハガキ)が存在しない領域Eが増えるという条件に加え、そのときの二次転写バイアスが普通紙に比べて高めに設定されるという条件が重なるため、より顕著となる。
【0007】
そして、このようなクリーニングブレードに係わるトラブルが発生した場合には、中間転写体200の少なくとも一部領域Eがクリーニングブレード270によって正常に清掃されなくなるため、その清掃不良となった領域Eに画像が形成(二次転写)されると、その画質に悪影響を及ぼすという不具合がある。
【0008】
したがって、本発明は、上記したような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、中間転写体に当接するクリーニングブレードの当接エッジ部の捲れや損傷等のトラブルを的確に解消することができる中間転写方式の画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成し得る本発明の画像形成装置は、画像情報に応じたトナー像を像担持体に形成する作像装置と、この作像装置の像担持体の転写部を通過するように周回してその像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、この中間転写体に前記像担持体からトナー像を一次転写させる一次転写装置と、前記中間転写体に一次転写されたトナー像をその中間転写体の転写部を通過するように供給される記録媒体に、二次転写バイアスを印加して形成される転写電界により二次転写させる二次転写装置と、前記中間転写体のトナー像が転写される転写面をその転写面に当接するクリーニングブレードにより清掃するクリーニング装置と、前記記録媒体の供給方向に対する幅又はその幅及び長さを認識する認識手段とを備えた画像形成装置において、前記記録媒体の供給方向に対する幅が所定の判断基準幅よりも狭いときに、前記中間転写体の転写可能領域のうち少なくとも当該記録媒体と対面しない領域であってその記録媒体の供給方向の側端部より外側となる特定領域内にトナー像を形成すべき制御を実行する制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
ここで、上記所定の判断基準幅は、特に限定されるものではないが、クリーニングブレードの当接エッジ部の捲れや損傷等のトラブルが発生しやすいと推定されるときの幅を基準にして設定される。また、上記認識手段は、これから行う画像形成に使用する記録媒体の少なくとも上記幅又はその幅及び長さに関する情報について認識できる機能を有するものであればよい。上記特定領域内に形成するトナー像は、通常、上記した中間転写体の特定領域内を(中間転写体の周回移動方向とは直交する方向に)横切るような形態からなる直線的に連続した帯状の画像であることが好ましいが、その形態等に関する各条件については、クリーニングブレードに係わるトラブルを出来るだけ少量のトナーでもって確実に防止することが可能であれば特に限定されない。
【0011】
この発明の画像形成装置によれば、記録媒体の供給方向に対する幅が所定の判断基準幅よりも狭いときには、前記中間転写体の転写可能領域のうち少なくとも当該記録媒体と対面しない領域であってその記録媒体の供給方向の側端部より外側となる特定領域内にトナー像が形成される。これにより、二次転写時に中間転写体の記録媒体が存在しない領域で最も摩擦力が上昇しやすくなる部分に少なくとも形成されるトナー像によりトナーが供給されて存在するようになり、しかも、このトナーがクリーニングブレードの当接エッジ部と中間転写体の間で潤滑剤として機能するようになる。この結果、中間転写体の記録媒体が存在しない領域がクリーニングブレードに到来した際には、少なくとも上記トナー像がそのクリーニングブレードまでに供給されて潤滑剤として機能するため、かかる中間転写体の領域(転写面)とクリーニングブレードの当接エッジ部との間の摩擦抵抗が著しく低下し、したがってそのブレードの当接エッジ部の捲れや損傷がほとんど発生しなくなる。
【0012】
そして、この発明における制御手段は、前記二次転写装置が二次転写バイアスの電圧を可変設定するように構成されている場合、その二次転写バイアスの電圧が所定の判断基準電圧よりも高い設定になるときに前記特定領域内のトナー像を形成すべき制御を実行するように構成するとよい。上記所定の判断基準電圧は、特に限定されるものではないが、前記したようなクリーニングブレードに係わるトラブルが発生しやすいと推定されるときの電圧値を基準にして設定される。
【0013】
このように構成した場合には、記録媒体の供給方向の幅が狭く、しかも二次転写バイアスが所定の条件下で高めの電圧に設定されるときに、前記した中間転写体の特定領域内にトナー像が形成される。これにより、中間転写体の記録媒体が存在しない領域であって、高い二次転写バイアスの印加により摩擦力が上昇しやすい状態にある領域に、そのトナー像によりトナーが確実に供給されて存在するようになる。
【0014】
また、この発明における制御手段は、前記二次転写装置が二次転写バイアスの電圧を前記記録媒体の種類に応じて可変設定するように構成されているとともに、前記認識手段が記録媒体の種類も認識するように構成されている場合、その記録媒体が厚紙、OHPシート又はラベル紙であるときに前記特定領域内のトナー像を形成すべき制御を実行するように構成するとよい。
【0015】
このように構成した場合には、記録媒体の供給方向の幅が狭く、しかも記録媒体として厚紙、OHPシート又はラベル紙が使用されるときに、前記した中間転写体の特定領域内にトナー像が形成される。これにより、上記した3つの種類の記録媒体では一般に転写性が低下する傾向にあるため二次転写バイアスが高い電圧値に設定されるが、中間転写体の記録媒体が存在しない領域であって、そのような高い二次転写バイアスの印加により摩擦力が上昇しやすい状態にある領域であっても、そのトナー像が形成されることによってトナーが確実に供給されて存在するようになる。
【0016】
また、この発明における制御手段は、前記記録媒体の供給方向に対する長さが所定の判断基準長さよりも短いときに、前記特定領域内のトナー像を前記中間転写体の特定領域であって当該記録媒体の供給方向後端部から中間転写体の周回移動方向上流側となる領域内に形成すべき制御を実行するように構成するとよい。上記所定の判断基準長さは、特に限定されるものではないが、前記したようなクリーニングブレードに係わるトラブルが発生しやすいと推定されるときの当該長さを基準にして設定される。
【0017】
このように構成した場合には、供給方向の長さが所定の判断基準長さよりも短い記録媒体であるときは、トナー像が中間転写体における記録媒体の供給方向後端部よりも後方側となる特定領域内で形成される。これにより、その記録媒体が二次転写部を通過して二次転写が行われているときの中間転写体の領域には上記特定領域内のトナー像が存在しないことになるため、そのトナー像が二次転写装置側に転写されてしまうことがない。
【0018】
また、この発明における制御手段は、前記二次転写装置が二次転写バイアスを二次転写が実施されている間だけ印加しそれ以外のときには印加しないように構成されている場合、前記特定領域内のトナー像を前記中間転写体の特定領域であってその二次転写バイアスが印加されていない領域内で形成すべき制御を実行するように構成するとよい。
【0019】
このように構成した場合には、トナー像が中間転写体の特定領域であって二次転写バイアスが印加されていない領域内で形成される。これにより、二次転写バイアスが印加されて二次転写が実施されているときの中間転写体の領域には当該トナー像が存在しないことになるため、そのトナー像が二次転写装置側に転写されてしまうことがない。
【0020】
また、この発明における前記制御手段は、前記二次転写装置が二次転写時に記録媒体を中間転写体に押し付ける接離可能な押圧体を備え、その押圧体を二次転写が実施されている間だけ中間転写体に当接させそれ以外のときは中間転写体から離間させるように構成されている場合、前記特定領域内のトナー像を前記中間転写体の特定領域であって前記押圧体が離間している領域内で形成すべき制御を実行するように構成するとよい。
【0021】
このように構成した場合には、トナー像が中間転写体の特定領域であって二次転写装置の押圧体が中間転写体から離間している領域内で形成される。これにより、その押圧体が当接して二次転写が実施されているときの中間転写体の領域には当該トナー像が存在しないことになるため、そのトナー像が二次転写装置側に転写されてしまうことがない。
【0022】
さらに、この発明における前記制御手段は、前記作像装置が色の異なる複数のトナーを使用してその色数に応じた複数のトナー像を形成するように構成されている場合、前記特定領域内のトナー像をその複数色のトナーを順次使用して形成すべき制御を実行するように構成するとよい。
【0023】
このように構成した場合には、特定領域内のトナー像が複数のトナーを順次使用して形成される。これにより、その複数あるトナーがほぼ同じ割合で消費されるようになり、一部のトナーだけが当該トナー像の形成に多く消費されて無くなってしまうことはない。
【0024】
また、この発明の上記各画像形成装置における前記制御手段は、前記クリーニング装置がそのクリーニングブレードを中間転写体に接離するように構成されている場合、そのクリーニング装置のクリーニングブレードを少なくとも前記特定領域内のトナー像が到来するときには中間転写体に当接させるべき制御を実行するように構成するとよい。
【0025】
このように構成した場合には、中間転写体の少なくとも特定領域に形成されるトナー像がクリーニングブレードに確実に供給されるとともに、そのブレードによって確実に掻き取られて除去される。
【0026】
なお、この発明における作像装置は、少なくともトナー像が形成され得るドラム状又はベルト状の感光体又は誘電体からなる像担持体を有するものであり、また、その個数については単数、複数のいずれであってもよい。カラー画像形成装置とする場合、そのカラー画像を構成する各色のトナー像は、1つの作像装置で順次形成するように構成してもあるいは複数の作像装置でそれぞれ1色ずつ形成するように構成してもよい。また、中間転写体はベルト状又はドラム状のいずれか一方の形態からなるものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図2は、本発明の一実施形態に係る中間転写方式のカラープリンタを示す概要図である。図中の符号10は作像ユニット(作像装置)、20は中間転写ベルト(中間転写体)、Pは記録用紙(記録媒体)を示す。
【0028】
上記作像ユニット10は、このプリンタと接続される外部接続機器(パーソナルコンピュータなど)から送信される画像情報に応じたトナー像Tを感光ドラム(像担持体)11に形成するものである。
【0029】
この実施形態における作像ユニット10は、矢線A方向に回転駆動される感光ドラム11の周囲に、感光ドラム11の表面を一様に帯電するロール方式の帯電装置12、感光ドラム11の表面に露光により静電潜像を形成するレーザビーム方式の潜像形成装置(例えばROS:Raster Output Scanner)13、その静電潜像を所定の色のトナー(現像剤)で現像して顕像化するロータリー方式の現像装置14、感光ドラム11の表面に残留する未転写トナー等を除去して清掃するブレード方式のドラム用クリーナー15等の電子写真プロセスに関連する作像機器が配設されている。このうちロータリー方式の現像装置14は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(B)の各色のトナーが1色ずつ収容される現像器14Y,14M,14C,14Kを回転支持体14aの周面にそって等間隔で配置し、その回転支持体14aを所定の角度だけ回転させることにより静電潜像の色に対応するトナー色が収容された現像器を感光ドラム11の現像位置と近接対向させる構成になっている。
【0030】
そして、この作像ユニット10では、プリント開始の指示を受けると、矢線A方向に所定の速度で回転駆動される感光ドラム11の表面が帯電装置の帯電ロール12により所定の電位に一様に帯電され、しかる後、その帯電された感光ドラム11の表面にROS13から画像情報に応じて変調されたレーザービームBmが走査露光されて静電潜像が形成される。次いで、この静電潜像は、その潜像の色に対応するトナーが収容された現像装置14の現像器14(Y,M,C,B)によって現像される。この結果、感光ドラム11上に静電潜像に対応する色のトナー像Tが形成される。一方、この転写後の感光ドラム11の表面はドラム用クリーナ15によって清掃される。
【0031】
また、上記中間転写ベルト20は、作像ユニット10の感光ドラム11の転写部(一次転写部N1)を通過するように周回してその感光ドラム11に形成されたトナー像Tが転写されるものである。
【0032】
この実施形態における中間転写ベルト20は、合成樹脂フィルム又はゴム製(本例では導電性ポリイミド)の無端状ベルトからなり、複数のロール21〜24(例えば、駆動ロール21、テンションロール22、バックアップロール23、従動ロール24)に張架されて矢線B方向へ所定の速度で回転駆動するようになっている。また、中間転写ベルト20の感光ドラム11と対向する裏面側には、1次転写装置25の一部を構成する1次転写バイアスロール26が配設されており、かかるロール26には第1バイアス電源装置27から感光ドラム11上のトナーの帯電極性とは逆極性の1次バイアスが印加されるようになっている。さらに、中間転写ベルト20の従動ロール24と対向する外周側(一次転写部N1)には、そのベルト20の表面側である転写面に当接して清掃するクリーニングブレード28を備えたベルト用クリーナ29(クリーニング装置)が配設されている。このベルト用クリーナ29は、図示しないソレノイド(又はカム機構)により支点29aを中心にして矢印方向に回動し、そのクリーニングブレード28が中間転写ベルト20に対して接離可能になっている。ブレード28としては、ウレタンゴム等からなるものが使用され、その当接圧が30g/mm程度となるように設置されている。
【0033】
また、この中間転写ベルト20のバックアップロール23と対向する外周側(二次転写部N2)には、二次転写装置30の一部を構成する二次転写ロール(押圧体)31が配設されている。また、二次転写装置30は、前記バックアップロール23側に給電ロール32を介して第2バイアス電源装置33から中間転写ベルト20上のトナーの帯電極性と同極性の2次バイアスを印加するようになっている。さらに上記二次転写ロール31は、図示しないソレノイド(又はカム機構)により矢印方向に変位し、中間転写ベルト20に対して接離可能になっている。また、この二次転写ロール31には、そのロール表面に当接して清掃するクリーニングブレード34aを備えたロール用クリーナ34が配設されている。
【0034】
さらに、この中間転写ベルト20の二次転写ロール31が当接する二次転写部(ニップ部)N2には、用紙トレイ(図示しない手差しトレイなども含む)35に収容されている所定のサイズや種類の記録用紙Pが2次転写タイミングに合わせて供給されるようになっている。この実施形態では、所定の記録用紙Pが用紙トレイ35からフィードロール36により送り出された後に複数の搬送ロール37等にて構成される用紙搬送路を経由してレジストロール38まで搬送され、最後に2次転写タイミングに合わせてレジストロール38により二次転写部N2に送り込まれる。図中の矢付一点鎖線は記録用紙Pの搬送経路を示す。
【0035】
このような中間転写ベルト20に対し、先に感光ドラム11に形成されたトナー像Tが、感光ドラム11と中間転写ベルト20が当接する一次転写部(ニップ部)N1で1次転写ロール26から印加される1次転写バイアスにより形成される転写電界により中間転写ベルト20の転写面に1次転写される。次いで、中間転写ベルト20に転写されたトナー像Tは、そのベルトの回転に伴なって中間転写ベルト20と2次転写ロール31とが当接する2次転写当接(ニップ)部N2に搬送されると、給電ロール32を介してバックアップロール23から印加される2次バイアスにより形成される転写電界により、その二次転写部N2に供給される記録用紙Pに対して2次転写される。
【0036】
ここで、単色画像を形成する場合は、中間転写ベルト20に1次転写された当該単色のトナー像Tが直ちに記録シートPに2次転写されるが、複数色のトナー像を重ね合わせたカラー画像を形成する場合には、前記した感光ドラム11上での当該各トナー像の形成並びにそのトナー像の1次転写の工程が色数分だけ繰り返される。例えば、4色のトナー像を重ね合わせたフルカラー画像を形成する場合、感光ドラム11ではイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックのトナー像が順次形成され、その形成順で中間転写ベルト20に1次転写される。一方、中間転写ベルト20は、最初に1次転写されたイエローのトナー像を保持したまま感光ドラム11と同一周期で回転し、その1次転写位置においてマゼンタ、シアン及びブラックのトナー像がイエローのトナー像に重ね合わせられるようにして順次転写される。
【0037】
また、カラー画像を形成する場合、上記したように複数のトナー像を中間転写ベルト20上で重ね合わせるように多重転写するため、前記したようにベルト用クリーナ29及び2次転写ロール31は、所定のタイミングで中間転写ベルト20に対して当接したり又は離間する。この実施形態では、基本的に、そのベルト用クリーナ29については、中間転写ベルト20の転写可能最大領域Mの先端部(トップマージン)がそのクリーニングブレード28の中間転写ベルトとの当接位置を通過する少し前に当接させ、その最大領域Qの後端部が通過した少し後に離間させるように設定している。また、2次転写ロール31については、中間転写ベルト20に一次転写されるトナー像(画像領域)が二次転写部N2を通過する直前に当接させ、その画像領域の後端部が通過した直後に離間させるように設定している。さらに、この二次転写ロール30の接離動作タイミングにほぼ連動させるように二次転写バイアスのバックアップロール23への印加及び停止を行うようにも設定している。これにより、少なくとも中間転写ベルト20に先に1次転写されたトナー像がそのクリーナ29や2次転写ロール20に触れて乱されることがないようになっている。また、2次転写後の中間転写ベルト20の表面はベルト用クリーナ29(実際にはクリーニングブレード28)によって清掃される。
【0038】
最後に、トナー像Tが2次転写された後の記録用紙Pは、定着装置40に送り込まれて定着処理される。この定着装置40は、加熱ロール41と加圧ロール42が圧接された状態で回転するように配設されたものであり、この両ロール41、42の圧接部である定着用ニップ部に記録用紙Pを導入して通過させるようになっている。したがって、2次転写後に中間転写ベルト20から剥離した記録用紙Pは、定着装置40の定着用ニップ部に送りこまれて通過することにより、トナー像が加熱加圧されて記録用紙Pの片面に定着される。なお、定着装置40における加圧ロール42としては、加熱機能を兼備する加圧ロールを使用したり、あるいは、ロール形態ではなくベルト形態(ベルトニップ方式)のものを使用してもよい。そして、この定着終了後の記録用紙Pは、定着装置40から排出された後に排出ロール43等により機外又は後処理装置(又は両面プリントの場合には両面用搬送路)に搬送排出される。
【0039】
以上の工程を経ることにより、このプリンタによる基本的な画像形成プロセス(片面プリント動作)が完了する。
【0040】
ところで、このカラープリンタにおいては、記録用紙Pとして最大でA3のび版(18×13インチ)サイズの定型用紙まで使用可能とし、また普通紙のほか厚紙(例えばハガキなど)、OHPシート、ラベル用紙及び封筒という紙種のものを使用できるように構成されている。さらに、この各種用紙Pは、全体が長方形である場合、その長辺方向を縦にして給紙(LEF:図aに示す用紙の状態を参照)したりあるいはその短辺方向を縦にして給紙(SEF:図bに示す用紙の状態を参照)することをプリントする画像内容に応じて適宜選択できるように構成されている。
【0041】
また、二次転写装置30は、その二次転写バイアスの電圧値について記録用紙Pの前記紙種に応じて適宜可変設定できるように構成されている。すなわち、その二次転写バイアスについては、例えば普通紙では「1.2kV」、厚紙では「1.6kV」、OHPシートでは「2.1kV」、ラベル紙では「1.5kV」、封筒では「1.3kV」にそれぞれ設定するように構成されている。
【0042】
そして、このような構成を採用している関係上、例えば、図3aに例示するように記録用紙Pとしてその全体が大きいサイズのもの(例えばA3版用紙)を使用したり又はその供給(給紙)方向Sの幅Wsが比較的広くなる状態で供給(例えばA4版用紙を横送りするなど)して使用する場合には、特に問題はない。しかし、図3bに例示するように、記録用紙Pとして特にその供給(給紙)方向Sの幅Wsが比較的狭い記録用紙(例えばA4版用紙(縦送り)、ハガキなど)Pnを使用した場合には、従来技術の課題として既述したように、二次転写部N2において中間転写ベルト20と二次転写ロール31の間に当該幅狭の記録用紙Pnが存在しない領域(非通紙部)Eが発生する。この図3は上記領域Eが発生する場合の中間転写ベルト20の状態を模式的に示しているが、図中の点線で囲む領域Mは、中間転写ベルト20の全域(展開面)のうちトナー像(画像)が実際に一次転写されることが可能な最大領域(転写可能最大領域)であり、また、実線で囲む領域Piは上記記録用紙Pnのための画像領域である。
【0043】
そして、この記録用紙が存在しない領域Eが中間転写ベルト20に多く発生した場合には、既述したように、その領域Eがベルト用クリーナ29を通過する際にそのクリーニングブレード28の当接エッジ部が捲れたり損傷する等のトラブルが発生するのである。
【0044】
そこで、このカラープリンタにおいては、そのクリーニングブレードに係わるトラブルの発生を防止するため所定の条件下で中間転写ベルト20の特定領域に帯状のトナー像(以下「トナーバンド」とも表記する)TBを形成する手段が採用されている。
【0045】
図4は、そのトナーバンドTBを形成すべき制御を実行するための制御装置(制御手段)を示すブロック図である。
【0046】
この制御装置は、演算処理部(例えばCPUで構成する)60に、各種制御プログラム等が格納されているROM61や読み書きされる各種データ等が格納されているRAM62が接続されている。また、その演算処理部60には、記録用紙Pの供給方向Sに対する幅Ws及び長さLsの情報や紙種の情報が認識(プリンタ自体にその認識検知機能が装備されている場合)される用紙認識部(認識手段)70、プリンタ本体内の温度及び湿度が検出される温湿度センサ71、外部接続機器からの入力データやその外部接続機器への出力データが入力される外部入出力部63、プリンタの各操作内容や条件設定等が行われたり或いは動作内容や設定内容等が表示される液晶画面付きの操作パネル(ユーザーインターフェース)動作設定64が接続されている。
【0047】
さらに、この演算処理部60には、作像ユニット10の各動作(感光ドラム11の回転駆動、帯電装置12の帯電動作、潜像形成装置13の潜像形成動作、現像装置14の動作など)を制御する作像ユニット用コントローラ65、中間転写ベルト20に関連する各動作(ベルトの回転駆動、一次転写装置25の転写動作など)を制御する中間転写ベルト用コントローラ66、二次転写装置30の各動作(二次転写バイアスの電圧選定やその印加動作、二次転写ロール31の接離動作など)を制御する二次転写装置用コントローラ67、ベルト用クリーナ29の中間転写ベルト20との接離動作を行う接離機構を制御する接離コントローラ68等が接続されている。
【0048】
そして、上記ROM61には、例えば図5に示すようにシーケンス内容からなるトナーバンドTBを形成するための所定の制御プログラムが格納されている。この実施形態では、記録用紙Pのトナーバンド適用対象の紙種であるか否か、用紙幅Wsが判断基準値(K)以下であるか否か、および、その用紙長さLsが判断基準値(J)以下であるか否かについて判断して、また、上記RAM62には、このトナーバンド形成用制御プログラムで使用する初期値や判断基準値などのデータが(特に不揮発性メモリ部分に)格納されている。この実施形態では、上記紙種として「全種の用紙を対象」とする設定値を、上記用紙幅の判断基準値Kとして「217mm」を、上記用紙長さの判断基準値Jとして「377mm」をそれぞれ初期値として格納している。なお、この紙種、判断基準値K,Jは設定変更可能になっている。
【0049】
次に、このトナーバンドに関する制御動作について、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0050】
まず、制御装置では、プリント開始指令を受けると(ステップS101)、そのプリントに使用される記録用紙Pがトナーバンド適用対象の紙種か否かが判断される(S102)。このプリンタでは、外部接続機器からプリント条件(紙種、用紙サイズ、用紙送り方向、プリント部数など)が外部入出力部63から入力されるようになっている。また、上記トナーバンド適用対象の紙種の初期設定は、前記したように「全種対象」となっている。この初期設定の場合には、ステップS102における判断がすべてYESという結果になる。
【0051】
次いで、その記録用紙Pの供給方向の幅Wsがトナーバンド適用対象の判断基準値Kとなる「216mm以下」であるか否かが判断され(S103)、その以下と判断された場合には、RAM62内に格納したトナーバンド適用対象用紙カウンタ値N(初期値=0)が「1」加算される(S104)。この際、用紙幅Wsが216mmよりも広い場合には上記カウンタ値Nは加算されない。ここでは、記録用紙Pとして普通紙を使用した場合を想定して説明する。
【0052】
続いて、この適用対象用紙カウンタ値Nが、実際のトナーバンド形成動作を実行すべきか否かの閾値となるトナーバンド適用対象用紙(幅狭の記録用紙Pn)のプリント累積値(初期値=1)以上になったか否かが判断され(S105)、しかる後、そのときのの供給方向の長さLsが判断基準値Jである「377mm以下」であるか否かが判断される(S106)。特に、この2つのステップS105及びS106における判断は、本来ステップS104の判断時にYESとの結果がでた記録用紙Pnに対してトナーバンドを形成することが好ましいのであるが、トナーバンドの形成を必要最低限に抑えるという目的から行うようにした付加的な判断である。
【0053】
そして、このステップS106においてYESと判断された場合には、その対象となる記録用紙Pnのプリント動作時にトナーバンドの形成動作が実行される(S107)。この実施形態では、そのトナーバンドTBの帯(線)幅の基準値として「2mm」とし、その形成位置として「中間転写ベルト20の転写可能領域Mのうち当該記録用紙Pnと二次転写部N2で対面せず且つその記録用紙Pnの供給方向Sの側端部より外側となる特定領域G(非通紙部Eにほぼ相当する)内」を必要最低限の位置としている。しかも、そのトナーバンドTBの形成位置については、さらに「記録用紙Pnの後端部から中間転写ベルト20の回転方向B上流側の転写可能領域MH内」を初期の基準位置として設定している。また、トナーバンドTBはその濃度階調の基準値を50%としている。
【0054】
この結果、中間転写ベルト20上には、図1に示すように、トナーバンド対象である記録用紙Pnの画像PIとともにトナーバンドTBが形成される。すなわち、この実施形態におけるトナーバンドTBは、中間転写ベルト20の転写可能最大領域Mのうち上記した「特定領域G(図1中の右上がりの斜線を付した領域)内」であって且つ「上流側の転写可能領域MH(図1中の右下がりの斜線を付した領域)内」を満足する領域(斜線が交差した領域)G・MH内に形成される。しかも、そのトナーバンドTBは、少なくともその領域G・MHの横幅(転写可能最大領域Mの幅から記録用紙の幅Wsを差し引いた長さ)の全幅にわたって連続した帯状に形成される。図1中の二点鎖線で示す領域は、この実施形態でトナーバンドTBを形成すべき対象となる最大の記録用紙における幅Ws及び長さLsを示す境界線(換言すれば、判断基準値K,Jのサイズを示す参考線)である。
【0055】
そして、このトナーバンドTBの形成により、二次転写後において中間転写ベルト20の記録用紙Pnが存在しない領域E(又はG)がベルト用クリーナ29を通過する際には、そのトナーバンドTBもベルト用クリーナ29におけるクリーニングブレード28まで供給されることになる。これにより、そのトナーバンドTBのトナーが潤滑剤として機能する結果、その中間転写ベルト20の上記領域(転写面)Eが通過することにより、クリーニングブレード28の当接エッジ部が捲れたり損傷する等のトラブルが発生することがない。
【0056】
したがって、このカラープリンタによれば、中間転写ベルト20の上記領域(転写面)Eがベルト用クリーナ29によって正常に清掃されず、その後のプリント画質に悪影響を及ぼすという従来技術のごとき不具合も発生することはない。よって、供給方向の幅が狭い記録用紙のプリントを行う場合(厳密にはそのプリント直後に広めの記録用紙に対するプリントを行った場合)であっても、清掃不良による画質劣化のない正常なプリントが可能となる。
【0057】
また、このプリンタにおいては、上記トナーバンドTBが形成されている上記領域G・MHは、図1に示すように、二次転写バイアスの印加が停止されているとともに二次転写ロール30が中間転写ベルト20からも離間している時期に相当するものであるため、そのトナーバンドTBのトナーが二次転写ロール30側に転写されてしまうことはない。この結果、その後の二次転写において記録用紙の裏面(二次転写ロール31と接する面)が転写ロール側に付着しているトナーによって汚されるおそれはない。また、上記領域G・MHは記録用紙が存在しない領域にも相当するものであるため、そのトナーバンドTBのトナーが記録用紙に転写されてしまうこともない。
【0058】
そして、トナーバンドTBは、前記したように二次転写部を通過した後はベルト用クリーナ29まで供給されるため、最終的に中間転写ベルト20からクリーニングブレード28によって掻き取られて除去される。この結果、その後のプリントにおいてトナーバンドが支障となることはない。
【0059】
図6は、記録用紙Pとしてハガキを使用してプリントを行った場合のトナーバンドに関する制御動作の状態を示すものである。このときのプリントは、単色プリント、カラープリントのいずれであってもよい。
【0060】
すなわち、中間転写ベルト20の1回転当たり2枚分のハガキ用印字画像(トナー像)をプリント(いわゆる2アッププリント)する場合には、前記初期設定値によれば、図6に示すように2アッププリント毎に2枚のハガキ用印字画像とともにトナーバンドTBが形成される。このときのトナーバンドTBは、2枚目のハガキ後端部よりもベルトの回転移動上流側の領域内に形成される。また、このときの各トナーバンドTBは、二次転写ロール30の離間した領域に形成されるため、二次転写ロール30に転写されることはなく、しかも中間転写ベルト20に当接しているベルト用クリーナ29のクリーニングブレード28まで供給されるとともに除去される。
【0061】
このような小サイズのハガキに対する2アッププリントを行う場合には、中間転写ベルト20の記録用紙(ハガキ)のない領域E(G)が広くなることに加えて二次転写バイアスの電圧値が普通紙に比べて高くなるため、その中間転写ベルト20のハガキのない領域(特に二次転写が実際に実施されている領域)は静電生成物の付着や転写電流によるダメージが多くなり最も摩擦力が上昇しやすい過酷な状態におかれる。しかし、このプリントでは、その領域に対してトナーバンドTBが常に形成されてクリニングブレード28まで供給されるため、そのブレードの当接エッジ部の捲れや損傷が発生しない。
【0062】
図7は、フルカラープリントを行った場合のトナーバンドに関する制御動作の代表例を示すものである。
【0063】
同図aは、中間転写ベルト20の転写可能最大領域Mに幅狭の記録用紙Pnの単色画像(トナー像)を1枚分ずつ(連続的又は間欠的に)形成する場合の動作例を示すものであり、例えば、その1枚分のカラープリント時にはイエロー(Y)色のトナーを使用してトナーバンドTBを形成し、その次の1枚分のカラープリント時にはマゼンタ(M)色のトナーを使用してトナーバンドTBを形成し、その次の1枚分のカラープリント時にはシアン(C)のトナーを使用してトナーバンドTBを形成するというように、4色のトナーを順次使い分けるように設定している。
【0064】
また、同図bは、前記したハガキのような記録用紙を使用して2アッププリントを行う場合の動作例を示すものである。前記した2アッププリントの例(図6)では2アッププリント毎に常にトナーバンドTBを形成するようにしていたのに対し、この動作例では、2枚分のカラープリントを行う際には4色のトナーの1つ(図示の例ではイエロートナー)を使用してトナーバンドTBを形成するようにし、次の2枚分のカラープリントを行う際には異なる色のトナー(図示の例ではマゼンタトナー)を使用してトナーバンドTBを形成するというように、やはり4色のトナーを順次使い分けるように設定している。
【0065】
この図7a,bに例示するように4色のトナーを使い分けてトナーバンドTBを形成するように構成した場合には、その複数あるトナーがほぼ同じ割合で消費されるようになり、その結果、一部のトナーだけが多く消費されて無くなってしまうことが防止される。
【0066】
[他の実施形態]
実施の形態1では、トナーバンドを形成する判別条件である「記録用紙Pの紙種」として全種を対象とする内容で初期設定した場合について例示したが、例えば「普通紙以外の紙種(厚紙、OHPシート、ラベル用紙など)のみを対象とする内容」で初期設定(又は変更設定)してもよい。また、その判別条件として「紙種」ではなく、「二次転写バイアスの高い設定の場合を対象とする内容」に設定してもよい。これらは、クリーニングブレードに係わるトラブルを確実に防止する必要がある状況下にのみトナーバンドを形成し、それ以外は極力形成しないで済ませる(トナーの浪費を抑えることも含む)という観点で設定することができる。
【0067】
また、トナーバンドを形成する位置として、図1に例示するように中間転写ベルト20の前記特定領域(幅狭の記録用紙の側辺部外側)Gを必要最低限の領域としたが、必要であれば、その記録用紙の後端部からベルト回転方向上流側の領域(特に図1の領域Gと交差しない領域MHのみの領域:右下がり斜線のみが付された領域)内をも含めた領域としても構わない。また、記録用紙Pの搬送方式としてセンターレジ方式を採用する場合には、その用紙の両側に上記特定領域Gが存在するようになるが、トナーバンドはその両側の特定領域に併せて形成することが好ましい。さらに、記録用紙Pとして厚紙やOHPシートなどを使用する場合、その定着性を確保するため普通紙の場合よりも定着装置40内の送り速度(通過速度)を遅くすることがあるが、このような場合においてもトナーバンドを同様に形成することが好ましい。また、トナーバンドは、必要により、プリント時以外の特定の時期に形成するようにしてもよい。
【0068】
さらに、1つの作像ユニット10を用いて作像プロセスを4回(サイクル)繰り返すことによりカラー画像を形成するタイプの画像形成装置を例示したが、本発明は複数の作像ユニット10を用いてその各作像ユニット10でカラー画像を構成する各色のトナー像を別々に形成して中間転写ベルト20に順次1次転写する、いわゆるタンデムタイプの画像形成装置であってもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、中間転写体に記録媒体が存在しない領域が多くなるような状態で画像形成(特に二次転写)を行う場合であっても、中間転写体の特定領域にトナー像を形成するようにしたので、かかるトナー像によるトナーがクリーニングブレードに供給されるようになり、その中間転写体の記録媒体が存在しない領域に当接するクリーニングブレードの当接エッジ部が捲れたり損傷したりする等のトラブルの発生を的確に防止することができる。
【0070】
したがって、このような画像形成装置を使用した場合には、中間転写体の清掃不良に起因した画質低下が発生することのない、良好なカラー画像の形成を安定して行うことができる。また、上記特定領域内へのトナー像の形成は画像形成時に同時に行うため生産性が低下することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 トナーバンドに関する制御動作の状態を示す説明図。
【図2】 実施形態1に係るカラープリンタを示す概要図。
【図3】 中間転写ベルトと記録用紙(の寸法及び送り方向)との関係(2例)を示す説明図。
【図4】 トナーバンド形成動作に係る制御装置の構成を示すブロック図。
【図5】 トナーバンドに関する制御動作例を示すフローチャート。
【図6】 2アッププリント時のトナーバンドに関する制御動作の状態を示す説明図。
【図7】 カラープリント時のトナーバンドに関する制御動作の状態(代表例)を示す説明図。
【図8】 (a)は従来の中間転写方式画像形成装置の一例を示す概念図、(b)は幅狭の記録用紙を使用した場合の二次転写部における状態を示す一部断面図。
【図9】 クリーニングブレードの当接エッジ部の捲れ現象の状態を示す説明図。
【符号の説明】
10…作像ユニット、11…感光ドラム、20…中間転写ベルト、25…1次転写装置、28…クリーニングブレード、29…ベルト用クリーナ、30…二次転写装置、T…トナー像、P…記録用紙、S…供給方向、Ws…供給方向の幅、Ls…供給方向の長さ、TB…トナーバンド(帯状のトナー像)、M…転写可能領域、G…特定領域。

Claims (8)

  1. 画像情報に応じたトナー像を像担持体に形成する作像装置と、この作像装置の像担持体の転写部を通過するように周回してその像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、この中間転写体に前記像担持体からトナー像を一次転写させる一次転写装置と、前記中間転写体に一次転写されたトナー像をその中間転写体の転写部を通過するように供給される記録媒体に、二次転写バイアスを印加して形成される転写電界により二次転写させる二次転写装置と、前記中間転写体のトナー像が転写される転写面をその転写面に当接するクリーニングブレードにより清掃するクリーニング装置と、前記記録媒体の供給方向に対する幅又はその幅及び長さを認識する認識手段とを備えた画像形成装置において、
    前記記録媒体の供給方向に対する幅が所定の判断基準幅よりも狭いときに、前記中間転写体の転写可能領域のうち少なくとも当該記録媒体と対面しない領域であってその記録媒体の供給方向の側端部より外側となる特定領域内にトナー像を形成すべき制御を実行する制御手段を設け
    かつ、前記制御手段は、前記記録媒体の供給方向に対する長さが所定の判断基準長さよりも短いときには、前記特定領域内のトナー像を前記中間転写体の特定領域であって当該記録媒体の供給方向後端部から中間転写体の周回移動方向上流側となる領域内に形成すべき制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像情報に応じたトナー像を像担持体に形成する作像装置と、この作像装置の像担持体の転写部を通過するように周回してその像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、この中間転写体に前記像担持体からトナー像を一次転写させる一次転写装置と、前記中間転写体に一次転写されたトナー像をその中間転写体の転写部を通過するように供給される記録媒体に、二次転写バイアスを印加して形成される転写電界により二次転写させる二次転写装置と、前記中間転写体のトナー像が転写される転写面をその転写面に当接するクリーニングブレードにより清掃するクリーニング装置と、前記記録媒体の供給方向に対する幅又はその幅及び長さを認識する認識手段とを備えた画像形成装置において、
    前記記録媒体の供給方向に対する幅が所定の判断基準幅よりも狭いときに、前記中間転写体の転写可能領域のうち少なくとも当該記録媒体と対面しない領域であってその記録媒体の供給方向の側端部より外側となる特定領域内にトナー像を形成すべき制御を実行する制御手段を設け、
    かつ、前記制御手段は、前記二次転写装置が二次転写バイアスを二次転写が実施されている間だけ印加しそれ以外のときには印加しないように構成されている場合、前記特定領域内のトナー像を前記中間転写体の特定領域であって前記二次転写バイアスが印加されていない領域内に形成すべき制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  3. 画像情報に応じたトナー像を像担持体に形成する作像装置と、この作像装置の像担持体の転写部を通過するように周回してその像担持体に形成されたトナー像が転写される中間転写体と、この中間転写体に前記像担持体からトナー像を一次転写させる一次転写装置と、前記中間転写体に一次転写されたトナー像をその中間転写体の転写部を通過するように供給される記録媒体に、二次転写バイアスを印加して形成される転写電界により二次転写させる二次転写装置と、前記中間転写体のトナー像が転写される転写面をその転写面に当接するクリーニングブレードにより清掃するクリーニング装置と、前記記録媒体の供給方向に対する幅又はその幅及び長さを認識する認識手段とを備えた画像形成装置において、
    前記記録媒体の供給方向に対する幅が所定の判断基準幅よりも狭いときに、前記中間転写体の転写可能領域のうち少なくとも当該記録媒体と対面しない領域であってその記録媒体の供給方向の側端部より外側となる特定領域内にトナー像を形成すべき制御を実行する制御手段を設け、
    かつ、前記制御手段は、前記二次転写装置が二次転写時に記録媒体を中間転写体に押し付ける接離可能な押圧体を備え、その押圧体を二次転写が実施されている間だけ中間転写 体に当接させそれ以外のときは中間転写体から離間させるように構成されている場合、前記特定領域内のトナー像を前記中間転写体の特定領域であって前記押圧体が離間している領域内で形成すべき制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記二次転写装置が二次転写バイアスの電圧を可変設定するように構成されている場合、前記制御手段は、その二次転写バイアスの電圧が所定の判断基準電圧よりも高い設定になるときに前記特定領域内のトナー像を形成すべき制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記二次転写装置が二次転写バイアスの電圧を前記記録媒体の種類に応じて可変設定するように構成されているとともに、前記認識手段が記録媒体の種類も認識するように構成されている場合、前記制御手段は、その記録媒体が厚紙、OHPシート又はラベル紙であるときに前記特定領域内のトナー像を形成すべき制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記作像装置が色の異なる複数のトナーを使用してその色数に応じた複数のトナー像を形成するように構成されている場合、前記制御手段は、前記特定領域内のトナー像をその複数色のトナーを順次使用して形成すべき制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記クリーニング装置がそのクリーニングブレードを中間転写体に接離するように構成されている場合、そのクリーニング装置のクリーニングブレードを少なくとも前記特定領域内のトナー像が到来するときには中間転写体に当接させるべき制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記特定領域内のトナー像としてその特定領域を横切る帯状のトナー像を形成する制御を実行することを特徴とする画像形成装置。
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